2010年09月01日(水) |
たいへんだー(その2) |
いやーもう、メーコがすっかりグータラしている間に月日だけはどんどん流れ、気がつけば芋助も「ピッカピカの一年生!」になってしまったでごじゃりますよ。 前に触れたかもしれまへんが、メーコたちが住んでいるフロリダ州のマイアミ・デード郡では、幼稚園からが義務教育になっておりまひて、日本で言うところの「祝!小学校ご入学」が、こちらでは「祝!幼稚園ご入園」になるんでごじゃります。 小学校は幼稚園から5年生まで。その先は定かではごじゃりませんが、聞くところによると6年生から8年生(日本の中学2年生)までが中学校。んで、9年生(中3)から12年生(高3)までが高校、といったよーな学校制度になっているらしいですわ。 んなワケで、我が芋助も昨年めでたく幼稚園入園を果たし、「本当に大丈夫だろうか??」というメーコの不安に反してそれなりに学校生活を楽しんでいたようでごじゃりますが… フト気づいてみれば、アメリカの新学期は日本より半年遅れてる! …っつーコトは、もし日本で生活していたならば、芋助は4月から小学生!! たいへんだー!! 何てったって、日本語を「話す・聞く」に関してはほとんど問題ないけれど、3歳で託児所に入って以来、一日のほとんどを英語とスペイン語の勉強で過ごしていた芋助は、日本語の「読み・書き」がまぁ〜ったくできへんっっっ!!! たいへんだー!! んで、意を決して入学させることにしました。 マイアミにある日本語の補習校に。 補習校の授業は毎週一回。 土曜日の朝8時45分から午後2時くらいまでで、国語3時間・算数2時間が小学部の時間割になっとります。 グータラのメーコにしてみれば、週末の大事な土曜日を丸一日潰されるのはむちゃくちゃ苦痛ではごじゃりましたが、可愛い息子の将来のためにはンなコト言っちゃーおれまへん。 メー コ以上にグータラな芋助が、「にほんごのがっこうなんていかなくていいよ〜!」とグズる中、無理矢理手を引いて説明会に行きまひた。 …そこで、「事件」は起きたのどす。 参加者全員への入学・入園説明会が終わった後に個別の面接があり、芋助・メーコ組の面接官は校長先生。 まずは芋助への日本語での簡単な質問や読み書きのテストがあり、その後はメーコに対し、家庭環境への質問がありまひた。 何年アメリカに暮らしているか、家庭での日本語の使用度はどのくらいか、日本語学習に対しての取り組み方はどの程度か、等々…。 そして、面接の最後に校長先生が、「実は講師を募集しているんですが、お母様、いかがですか?」と聞いてきまひた。 そして、おバカなメーコは満面の笑顔で、「オーランドで補習校の教師をしていましたが、ものすごく大変だということを痛感しましたので遠慮させていただきま〜す☆」と答えてしまい、「オーランドで補習校の教師をしていた」という部分を聞き逃さなかった校長先生は、身を乗り出して「ぜひお願いします!」と、こ れまた満面の笑みを浮かべて仰ったのでありました…。 …かくして。 芋助は「読めない・書けない」というハンデにもかかわらず、「日本語でのコミュニケーションには全く問題ナシ」という理由でめでたく(?)1年生に入学が決まり、メーコはメーコで、「「何人か面接をしましたが、メーコさん以外に適任はいません!何とか前向きに検討して下さい!」という校長先生と主任教師の口 車(?)にすっかり乗せられ、マイアミ補習校の講師として6年生を受け持つことになってしまったのでありました…。 「おいおいおいおい、たいへんだー!」というパパちゃんの雄叫びが脳裏をかすめる中、メーコと芋助の「激動の補習校生活」が始まったのでありました… まる。
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