メーコの芋ちゃん日記

2008年04月28日(月) 乗り継ぎ便はラクじゃない

もう既に、ご存知の方も多いとは思いますが、メーコと芋助は先々月、1月の19日より3週間ほど、10ヶ月ぶりに日本に里帰りいたしやした。
その昔、メーコが「世界を股にかけ」飛び回っていた頃は、それこそ自分の布団で寝るよりも格段に多くの時間を飛行機の中で眠り、10時間も20時間もかけてどれだけ長い距離を移動しようが1日に何回飛行機を乗り換えようが、そんなことは「ヘ」とも思わずに過ごしてきたのでありますが、そんな生活からすぅぅ〜っかり足が遠のき、しかも「地の果て」フロリダなんぞに住み暮らすようになってからというもの、芋助を連れて日本に帰る度にメーコが願うことはただ一つ、「マイアミから日本までの直行便を飛ばしてくれ〜い!!」、ということでごじゃります。

いや〜、ホンにですねぇ、乗り継がなければ目的地にたどり着けないっつーのは、エラく不便なことが多いんですわ。
まずですねー、予約を取る段階からしてが不便でありまして、よぉぉぉぉ〜っぽど早くから行動を起こさない限り、時間的にも値段の上でも希望通りの便を取るのは至難のワザ。 メーコのように、「突発性日本に帰りたい病」を持病に抱える人間にとっては、毎回のように、「不便さをガマンするか」「高いカネを払うか」の苦渋の決断を迫られるワケなのでごじゃります。 

で、ようやくに予約が取れたとして、次に待ち構えるのが乗り継ぎ便最大の問題である「出発便の遅れ」。
仮に天候不良だの機材故障だので出発が遅れたとしても、直行便であるならば目的地に着く時間が若干遅れるというだけで、取り立てて大騒ぎする問題にはなりまへんが、これが乗り継ぎを必要とする移動となると、これはもう、取り立てなくても大騒ぎをする大問題になるコトは言うまでもありまへんがな。
経由地からの飛行機が、1日に1便しか就航していなかったら「現地ご一泊」は当たり前。
仮に次の便があったとしても、確実にその便に乗せてもらえるとは限りまへんし、何とか人間だけは間に合ったり、次の便に乗せてもらえて目的地にたどり着いたとしても、荷物は間に合わなかったり、その逆に、まぁこれはかなり稀なケースではありますが、荷物だけが間に合って人間が置き去りになったり…。
例を挙げればキリがないくらい数々の問題が、乗り継いで移動をする際には付いて回るんでごじゃいます。

そして今回。
ご多分に漏れず、メーコ母子もまんまとくらいましたですよ。 しかも、往き帰り両方で。

まずは往路。
格納庫の扉に不具合が見つかり、整備士を呼んで調整をするとやらで出発が1時間以上も遅れ、マイアミを飛び立つ前にもう国際線には間に合わないことが確定。 幸い、メーコたちが乗る予定だった便の後にもう1便、成田への国際線が就航していたため、「こりゃーまた、カウンターで泣き落として次の便に乗せてもらうしかないわな」と思っていたところ、珍しく航空会社の方で、先にその便に振り替えをしてくれたとの報告を受け、メーコはホッと一安心。
…と、思ったのもつかの間、乗り継ぎ地デトロイトに着いたらもう、その便の搭乗が始まってると言うではありませんか!! 地上係員に、「とにかくアナタたち、32番ゲートまで走るのよ〜!」と言われるまでもなく、メーコは芋助の手を引いて走り始めたのでありますが、フト振り返って、今降り立ったゲートの番号を見ると、何とそこには「74」の文字。ゲートとゲートの間が仮に10mだとすると、「32」番ゲートは400m以上先の先。 しかも、こんな時に限って芋助が、「まみー、芋ちゃんピーピー(おしっこ)したいよー」だの、「まみー、まくどなるどでハンバーガーたべたいよ」だのと言い出すモンだから、メーコの血圧はもう、上がりまくりでごじゃりましたよ。

で、どうなったかと言うと。
公衆の面前でおもらしをされてもらっても困るので、まずは芋助をトイレに連れて行ってシッコをさせ、朝から何も食べていない芋助を餓死させるワケにもいかないのでその後マクドナルドに立ち寄り、芋助の分だけでなく自分の分までしっかりハンバーガーを買った後、5キロ以上もある手荷物をたすき掛けにし体重18キロの芋助を抱きかかえ、手にはジュースのカップを握り締めて残り300m余りの距離をものすごい形相で全力疾走し、「最後のお呼び出し」(搭乗締め切り直前に、まだ来ていない人の名前を呼び出すヤツ)のかかる前に何とか32番ゲートに到着。 その上、時間ギリギリで搭乗券の変更手続きをしておきながら、新しくもらった座席が気に入らないと文句を言って座席の変更までしてもらうという離れワザを全てこなし、メーコ母子は、息せき切りながらも、めでたく日本にたどり着いたのでありました。

そして帰り。
これまたどこぞの扉の不具合とかで、成田の出発が40分ほど遅延。
ちなみに、アメリカから日本へ来る場合は、出発地で搭乗の手続きを済ませ荷物も預けてしまえば、後は経由地でただ単にゲートからゲートへ移動すればいいだけのハナシなのですが、日本からアメリカに行く場合だと、経由地で入国審査を済ませ、預けた荷物を一旦受け取って税関の手続きを受け、再び荷物を預け直さなくてはならないため、最低でも1時間半〜2時間、入国や税関の手続きが厳しい空港(シアトルとかサンフランシスコなど)での乗り継ぎだと2時間半〜3時間は必要になるんですわ。
今回、メーコ母子は往きと同様、デトロイトでの乗り継ぎで、ここは入国審査にも税関手続きにもさほど時間はかからないのでごじゃりますが、日本からの国際線とマイアミへの国内線への乗り継ぎ時間は、「必要最低時間」ギリギリの1時間30分しかなかったのでごじゃりますよ。

で、成田出発が40分ほど遅れた飛行機は、現地デトロイトでの悪天候も加わって(-20℃の猛吹雪!)、定刻より1時間近く遅れての到着。 言うまでもなく、メーコの血圧は再び上がりまくり、往き以上のものすごい形相で、走ること走ること。
まぁこれまた幸いに、芋助はアメリカのパスポートを持ちメーコも「合法的移住者」であるがために、入国審査にも税関手続きにもさほど時間がかからず、加えて芋助のシッコも食事も到着間際に全て機内で済ませておいたため、トイレやマクドナルドへ立ち寄る時間も取られず、ジュースのカップも持たなくていい分だけ走るにはラクでじゃりましたが、それでもやっぱり400m以上の距離を、荷物と息子の両方を抱えて走るのは、シンドかったでごじゃります…。

○○ス○○○ト航空の整備士の皆さん、アナタ方にも言い分はあるでしょうし、別に仕事をサボっているとも思いまへん。 人間なんだから、時にはチェックに漏れがあることだってありましょう。
でもね、メーコは一つだけ言いたい。
「ネジの締め方くらい覚えとけ〜!!!」 
そして、経営陣の方々。
往きも帰りも同じ理由にて出発が遅れたため、4歳の我が息子は、アナタたちの会社の名前を、「赤いこわれてるの飛行機」と覚えてしまいました。 このジジツを嘆かわしく思うのであれば、今一度整備士たちの再教育をするか、新しい機材を買って下さい。
 

そしてもし、「芋ちゃん日記」を読んでくださっている方々の中に航空会社勤務の方がいらしたら…。
お願いです、ぜひぜひ成田⇔マイアミ直行便を就航させることを検討して下さ〜い!

本当に、乗り継がなければ帰れない、っつーのは、不便なモンでごじゃりますよ…。


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メーコ