メーコの芋ちゃん日記

2003年10月18日(土) ふくちゃん誕生


メーコが日記の更新などすっかり忘れ、7ヶ月ぶりにようやく帰ることのできた日本で3週間の「お姫様期間」を堪能し、オーランドに戻ってきた後再び野球観戦に明け暮れる日々を送り、来シーズン用に母子揃いのジャージを作るか否かを真剣に悩んでいたら、なんとなんと、日本からふくちゃん誕生の知らせが届いてしまった。 ター助曰く、「お父さん(自分)に似て頭の良さそうな女の子ですぅ〜」とのことだったが、周りの人間に言わせると、お父さんに似て「頭の大きな」女の子らしい。 第一、生まれたばかりで頭が良いか悪いかなんて分かるワケがないだろう。 ター助はどうやら、かなりの親バカらしいが、現実的なメーコおばさんとしては、将来ふくちゃんが、帽子やカツラと言った「かぶりもの」を必要としない生活を送ってくれることをただただ願うのみである。(←ちなみにター助は、市場に出回っている一般的サイズの帽子がほとんど入らないほど頭がデカイのだ)

ちなみにふくちゃんは、「未年の天秤座のO型の女」である。 「だから何だ?」とギモンに思う方々もいるかもしれないが、うふふふふ、ふくちゃんは何と、何から何までメーコと同じなのであ〜る。 
ま、人間生まれ年や星回りや血液型でその人の運命や個性が決まるワケではないとは思うけれど、メーコにしてみたら面白くてたまらない。 姉を良く知るター助は、「まぁそうは言っても、僕とサーちゃんの子供だから間違ってもねーさんみたいにはなりませんよ」と自信満々の様子だったが、果たして20年後に、ター助は同じセリフをメーコに言うことができるのだろうか?? うきききき。 彼らの遺伝子が勝つか、世間一般の統計学が勝つか、メーコは今から楽しみでたまらないのだぁ。

ま、それはともかく、ふくちゃんが誕生したとなるとお次はいよいよ芋助の番だということで、日本からは連日のように、「芋ちゃんの様子はどうなの??」「そろそろじゃない?」といった電話が入るようになったのだが、自他ともに認める「世界一自覚がなく且つ無謀な妊婦」のメーコは、周りにそう騒がれるまで自分が臨月に入っていたことにすら気づいていなかったのである。 それどころか、臨月に入ってからマタニティスイミングを始め、インストラクターから「出産ぎりぎりまで参加する人はいるけれど、出産ぎりぎりになってから始める人はアナタくらいね」と呆れられながらも週に2回はプールに通い、その上家の引越しまでしようと目論んでいるという、日本のお医者さんが聞いたら「レッドカードで一発退場!」ものの無謀ぶりを発揮しているのだ。 メーコ自身は本当〜にお気楽極楽な妊娠期間を過ごしてきたが、周りの人たちの言う通り、芋助にとってはこんな無謀な母親に振り回されて苦痛の9ヶ月間だったのだろうか?? よく、物の本などには「子供は2、3歳の頃までは母親の胎内にいた時のことを覚えているが、4歳くらいになると忘れてしまう」なることが書かれているが、メーコの血を引く芋助だからして、いくつになっても生まれるまでの9ヶ月間の苦痛を根にもち、ぐちぐちぐちぐち文句を言い続けられそうでとぉ〜っても不安である。 そんなメーコは、芋が物心ついた時に、一番最初に「人を恨んだり責めたりするのはいけないことだよ」ということを教え込もうと今から密かに企んでいたりするんだよね…。

まぁでも、「蛙の子は蛙」らしく、妊娠の手引書などに書かれているように、それが本当に元気な証拠だからかはたまた苦痛に喘いでからなのか定かでないけれど、臨月に入ったというのに芋助はよく動く。 最近では「膀胱キック」なる技も会得したらしく、頼んでもいないのに夜になると自慢げに(?)その技を披露してくれる。 1時間おきに目を覚ましてトイレに行かされるメーコとしてはたまったもんではないので、「窒息攻撃〜」などと呟きながら半うつぶせ状態に寝て仕返しを試みるのだが、そうすると今度は、「わき腹パ〜ンチ!」でしっかり逆襲してくる始末。 やっぱり芋はメーコの子だ…。

お医者さんの診断によると、芋の誕生予定日は10月30日。 あと2週間チョットである。
そして、「世界一自覚がなく且つ無謀な妊婦」のメーコは、出産準備がまだ何一つ整っていないことに今ごろ気づき、38週と1日目にして車を運転し、哺乳瓶を買いに走るのであった…。
本当に、無事に出産できるのだろうか…?   つづく。


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