自作自受
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2004年03月31日(水) 連続(178)

その手をどれだけ速く振ったって空は飛べないよ


夏の空が良く似合う素敵な笑顔だった。
彼女、名前をなんて言ったっけ?

場面は繰り返す
まるで脳裏に焼き付けられた写真みたいに
同じ時刻
少しスロースピードで
それでも一生懸命に
同じ過ちを繰り返す

ある意味滑稽に
自らを演じながら
同じ言葉を繰り返し
同じ表情で

「シャッターを押すのをもうちょっと待ってくれないか?」


2004年03月30日(火) 連続(177)

綺麗な言葉だけ吐いて生きていたい


2004年03月29日(月) 連続(176)

かたかた揺れるあなたの肩に
ふわふわのボイン


2004年03月28日(日) 連続(175)

くだらないことばかりか?
うん?
そうでもないだろう?

そりゃ生きてりゃ
残念なこともたくさんあるけどな
いくらで買えるもんじゃないし

落ち込んでろよ
開き直るなよ
もう少し落ち込んでろ

明日になったら笑っていいからさ


2004年03月27日(土) 連続(174)

気持イイ道も何度も通ったし
気持悪い場所も何度も通過した
今はちょっとぬるま湯で溺れかかってる


2004年03月26日(金) 連続(173)

時どき現れる気持ちいい言葉

まだまだ捨てたもんじゃないぜ


2004年03月25日(木) 連続(172)

なんというか
この時の流れ

明日もきっと
今日と変わらない自分

でも積み重ね積み重ね
歳を取っていくんだよ

なのにさ
なんか急に変わってしまったみたいに


昨日と明日を明確に分ける今日があるよね?



2004年03月24日(水) 連続(171)

間に合わせの言葉
噛み締めて
喉の奥から「ごめんなさい」


2004年03月23日(火) 連続(170)

愛されていたなんてきっと僕の勘違いだ
愛していたなんてたぶん何かの間違いだ

だってもう君は僕の傍にいないし
僕は君の事忘れたし

君への感情が薄れていくんだよ!
本当に愛していたらそんなことありえないよね?!

それでいま空っぽ

空っぽってなんだよ?!
それじゃあ今まで誰を愛して生きてきたんだ???

失恋慣れなんてしたくないよ。


2004年03月22日(月) 連続(169)

止めてしまえばそれまでのこと
塵も積もらなければしょせん塵


2004年03月21日(日) 連続(168)

変わらない事実
変えられない現実
変わらない過去
変えられない未来?


2004年03月20日(土) 連続(167)

ほんの少しのすれ違い
薄れる目的意識
叶わないから


2004年03月19日(金) 連続(166)

「帰ろう」
誰かがそう言って
みんないっせいに歩き始めた


少しじめじめした鬱になれる場所だった
決して居心地が良かったわけじゃないけど
外よりずっとマシだった

雨も降らないし
風も吹かないし
なにしろ誰も騒がないし
安心できる場所だった

みんな少し遠慮がちで
みんな少し伏せ目がちで
目を合わせては薄ら笑いを浮かべてた
みんな心も身体もカビだらけだった

「帰ろう」
最初に誰かがそう言った時
誰も何も言わなかった
いつもと同じ澱んだ空気が少し揺れただけだった

「帰る?」
ずいぶん経った後
他の誰かが確認するようにそう言った
その時は少しだけ空気が震えた
でもやっぱり誰も何も言わなかった

誰かが立ち上がった
でも立ち上がっただけ
みんなちょこっとだけ見てまた下を向いた

また座った

また立ち上がった

また座ろうとしてやめて
下を見て
上を見て
周りを見て
やっと彼はこう言った
「帰ろうよ」

「そんなに帰りたければ一人で行けよ」
誰かが迷惑そうに呟いた

そんなことできるわけがない
僕らはそんなに強くはできてないんだ
だからこんな場所にいるんだよ
身体中カビだらけで

立ち上がった彼はそれから一言も喋らないで
ずっと下を見たまんまだった

結局僕らは帰ることなんかできやしない

その時また別の誰かが立ち上がった
みんないっせいに彼を見たけどすぐ目を逸らした
彼もやっぱり立ち上がっただけで
下を向いたまんま固まっているだけだった

僕は最初に立ち上がった彼を見ていた
彼のこぶしはきつく握られているように見えた

ふと気がつくと
驚くことに
いつの間にか数十人が立ち上がっていた
みんな音もなく静かに突っ立っていた

なにこれ?
僕は少し動揺した
みんな何がしたいのか分からなかった
だけど
だけど僕は
彼らに何かを期待していた
その時!
突然僕の隣に座っていた男が立ち上がった
僕は思わず関係ない振りをしようとして身を屈めた
だけど誰も僕を見ていなかった

僕はそっと立ち上がった彼を見てみた
彼はやっぱり下を向いていたからばっちり僕と目が合ったんだ
僕ら二人はお互いに気まずい顔して目を逸らした

可笑しかった
僕は膝を抱えたまま下を向いて一人でクスクス笑った
可笑しな奴等だ

顔を上げた瞬間僕はまた驚いた
もう誰も座っていなかったんだ
全員が立ち上がり僕を見ていた

僕驚いたよ
思わず下を向いた
何処にも隠れる場所なんかないのに必死に隠れているつもりだった
もう一度上を見ると
やっぱりみんな僕を見ていた

隣の男が呟いた
「帰ろう」

僕は一つ大きな溜息をついて
身体中に染み付いたカビを払いながら
ゆっくりと立ち上がった


「帰ろう」
誰かがそう言って
みんないっせいに歩き始めた


2004年03月18日(木) 連続(165)

もう二度と


2004年03月17日(水) 連続(164)

乾かないで

まだいいだろ?


2004年03月16日(火) 連続(163)

絞り出す声
ひび割れる夢
もう傷つけないで


2004年03月15日(月) 連続(162)

関係ないよ。
目には見えないよ。
月明かり綺麗だよ。
影を踏まないで。
繋いだ手離さないで。
黙らないで。
私を見て。
月明かり綺麗だよ。


2004年03月14日(日) 連続(161)

ツーーーーーー
まるで切れた受話器の奥から聞こえるトーンみたい
そうもう何処にも繋がってない
切断の音
耳の奥から聴こえるの


2004年03月13日(土) 連続(160)

笑っちゃうよね?
陸の上で溺れるなんて

でも苦しくて
上手く前に進めなくて
本当に怖かったんだ


2004年03月12日(金) 連続(159)

恐れているのは何?
世間体?
だったらちゃんとすればいいのに。
何?
言い訳?
アウトロー気取って。
自分の部屋の中では無敵で。
ヤバクなったら世間体気にして逃げちゃうの?
かっこ悪いよ。
かっこ悪いでしょう?
手に入れたかった物と違うでしょう?
ほら、大切なものは自分。
自分。
足じゃない、手じゃない。
声を出すんだ。


2004年03月11日(木) 連続(158)

決められた時間に
決められた場所
決められた文句に
決められた行為

受け入れるだけ
受け入れるだけ

逃れられないだけ
逃れられないだけ

繰り返すよ

決められた時間に
決められた場所
決められた文句に
決められた行為

少し我慢すれば済むこと
少し我慢すれば済むこと


2004年03月10日(水) 連続(157)

「好き」という言葉を
伝えられるあなたがいない

幸せ?

「好き」という気持が
心にないなんて
なんて寂しいの!

欲しいのはあなたじゃなくて
感情かも


自分を愛せないから
誰かを好きになろうとするのかも


2004年03月09日(火) 連続(156)

気持ちいいぬるま湯。
ずっと浸かっていたい。
でもそこから一歩離れるととても寒い。
寒い。
同じ温度でも。
冷えたのは僕の身体。
僕の気持。


2004年03月08日(月) 連続(155)

ずっと心にある揺れみたいなものを綴ってきた
逃げ出す準備はいつでもOK!
端から順番に片付けていけばいい
だからいつも意味の無い言葉の羅列
連続してあるべきバラバラの塊
眼で見て心で感じて
頭で感じて形に変えて

終わりがあるほど楽じゃない


2004年03月07日(日) 連続(154)

がりがりがりがりがりがりがりがりがりがりがり
こんな風に削られて
笑われて
塊がどんどん小さくなって
ざっくり綺麗に割れて
口の内で溶けてなくなる寸前の飴玉みたい


2004年03月06日(土) 連続(153)

丸い四角の中に絵に描いたような10円玉を放り入れ
綺麗に削られた斜め45度の放物線を静かになぞる
北の空を横切る彗星は日付変更線に躓いて
くたびれた初老の少年が指折り数えるXデーを
木っ端微塵に引き千切る
ただでさえ大きな過ちはそれを見た人が不快に感じるほど小さくて
手の平に書かれた「人」の字が役に立つことなく消え失せる
夢はただ其処に在って輝くもので
手の届かない場所にある非現実的な妄想の肥やしになっても種にはならない
繰り返される錆び付いた思い出が
明日を乗り越えるために今日まで続いた言い訳を
左側から順番に処刑を待つ言い逃れの出来ない罪を背負った僕たちに
静かに見守る神様の満面の笑みに裏付けられながら
確定的に捏造された歪な未来の道になる


2004年03月05日(金) 連続(152)

今日という殺し屋
明日という救世主


2004年03月04日(木) 連続(151)

いつもと同じ今日の夜


2004年03月03日(水) 連続(150)

これが最後の別れだと。

何故届かない。


2004年03月02日(火) 連続(149)

螺旋階段を駆け足で降りる
足元だけ見つめて
リズム良く響く足音
階下に広がる世界が僕の生きる場所

螺旋階段を駆け足で
足元だけ見つめて降りる
昨日のことを思い出した
階下に広がる世界は昨日と何も変わらない

螺旋階段
駆け足で落ちていく
笑うアイツの声が聴こえる
最後の一段
これでお仕舞い
これが始まり
眼前に広がる世界が今日も僕を呼んでいる


2004年03月01日(月) 連続(148)

始めから終わりまで嘘ばっか。
愛してるなんて嘘。
上手くいってるなんて嘘。
腹が立ったってのも嘘。
信じてるなんてのも嘘。
嘘。嘘。
本当じゃない。

でも愛してないわけじゃない。
上手くいってない訳じゃない。
気分が悪くなったのは本当。
信じてないわけじゃない。
だから全部嘘。
本当じゃない。

ただそんな気がする。
確信が無い。
いや、確信があるからこそ。
嘘だと思うの。
でもそれをはっきりと認識できない。
できないんじゃなくてしたくない。

失えばきっと後悔をする。
失えばきっと嫌な気分になる。
だからこのままで。
たぶんこのまんまが一番いい。
なんとなくでちょうどいい。

きっとまだ決断する時じゃないから。


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