TOHGA嬢の生活



長女、指を切断する

2005年04月29日(金)

 はい、長女というのは私の事です。

 仕事中に業務用の野菜スライサーで、誤って自分の指をスライスしてしまいました。

 3〜5回くらい、スパスパスパッと良い音がしました。

 慌てて指を引っ込めるも、時既に遅く、中指と薬指の指先がちょぴっと欠けて血が出てきました。

 やば、バンソウコウ、バンソウコウ。

 常備してあるバンソウコウを貼ろうとしましたが、あんまり出血が酷くてバンソウコウがくっつかない・・・!

 あれ、もしかして、ヤバイ?

 良く見れば、傷口から見慣れない、黄色っぽい細胞とか見えてます。 

 テレレレレーン♪

 TOHGAは店長を呼んだ!

 店長はTOHGAの傷口を見て、天井を見上げた!

 TOHGAは事の重大性に漸く気がついた!


 なーんてRPG風に状況描写してみたり。


 店長は救急病院へ電話をかけた!

 TOHGAは意識が遠くなってきた・・・・・・!!


 いやぁ、本当に気絶するかと思いました。

 なんかね、目の前が段々暗くなるの。
 ちょうど充電の切れかけたゲームボーイの画面みたいな感じ。

 で、音も聞こえなくなってきて

「あ、このまま目ぇ閉じたら全部なかった事になりそう♪」

 みたいな事考えて。

「でも、ちょっと待て。此処で目ぇ閉じたら、店長困るゾ。運ぶの大変だゾ」

 と、思い留まる。踏ん張る。

 今日は祝日で、開いてる病院がちょっと歩いて行くには遠かったのでタクシーに乗って病院へ。

 エレベーターに乗る時、鏡に自分の顔が映っていて、あまりの真っ青具合にビビリました。

 さて、病院。

「指先見つかりました!?」

 看護婦さんの、第一声。

 予め店長が電話してくれてたんですけど、どうやら激しく誤解されてる様子。

 いや、確かに結構かなり切断してますけど、そこまで酷くないっす。

 第一関節、ちゃんと残ってます。

 ほら、とばかりに傷口見せると、明らかに看護婦さんホッとした顔しました。

「あー、でもちょっと厄介ですね。縫うにも切断面広過ぎて皮膚足りないし。焼くってのも大袈裟ですしね」

 って事で、傷口拭いて、消毒して、なんか半透明の薬塗られて、ガーゼして、包帯されました。

 なんか、寝不足の所為か治療中に気持ち悪くなって吐きそうになりましたがそれも踏ん張って止めました。

 意外に痛くないんだけど、傷口のグロさはちょっと精神的にキツかったです。

 先生曰く全治1ヶ月。

 傷跡も残るらしいですが、それはあんまり気にしてません。

 治れば普通に使えるらしいし。

 それよりこれから1ヶ月仕事に支障が出る事を思うと、めっちゃブルーです。

 これから地獄のゴールデンウィークなのにー。

 人いないのにー。

 こんな時に怪我するなんてー。

 って感じに自己嫌悪。


三女、転がり込む

2005年04月27日(水)

 三女は、去年の十二月から30の男と同棲している。

 ちなみに三女の彼氏はNで始まる某少女漫画にK.Sの実名で登場している。

 まあそんな事どうでも良いか。三女、フラれて捨てられたみたいだし。

 去年は彼氏とマンションに同棲していた次女の家に厄介になっていたワケだが、前回書いたように次女はその彼と別れて、練馬のワンルームに越してしまっている。

 故に、私の部屋に転がり込んできた。

 夜十時に彼の家から荷物を運び出す姉と妹。

 夜逃げみたいだ。

 三女はハムスターを飼っているので、そいつも当然ウチにやってきた。

 現在、1Kの私のアパートには私と、三女と、ハムスターと、マイキーがいる。

 人口密度、高くない?


 まあ、ちょっとだけ面白いから、良し。


次女の不倫騒動

2005年04月23日(土)

 ひとつ年下の次女は、四月から社会人になった。

 と、同時に学生時代から同棲していた彼氏を捨て、職場の上司と良い仲になったらしい。

 同棲していた彼と結婚すると思っていた私は少し驚き、就職してすぐ職場で恋人を作ってしまう妹のバイタリティには呆然とさせられた。


 そして今日、朝七時。

 いきなり母から電話がかかってきた。

 今日は仕事がある筈なのに、東京に来ていると云う。

「どうしたの?」

「どうしたもこうしたもないよ。次女の新しい恋人、妻子持ちだったのよ」

「・・・・・・まじっすか」

「不倫は駄目よ。駄目よね? TOHGAもそう思うでしょ?」

「え・・・・・・ いやぁ、わかんないや」

「もう、頼りないわね。とにかく次女は実家に帰らせるわ。今日連れて帰るわ」

「いやいやいや。それはちょっと。落ち着こうよ」

「取り敢えず、五時から次女の彼氏に会うから、アンタも仕事終わったら来て?」

「あー、うん」

 かなり省略・脚色しちゃってるけど、まあそんな感じの会話をした。


 不倫、ねぇ?

 私の率直な感想としては

 ワリにあわなさそうだし、リスクが高いし、めんどくさい事をよく次女もやらかしたもんだ。・・・・・・馬鹿だなー。

 で、ある。

 母親のように、私は熱くなれない。

 多分、母を介してではなく次女から直接その事実を聞いていたら多分こう反応していただろう。

「えー、不倫? へぇーめんどくさそー。まあ、火傷しないよに気ぃつけてねー」

 自分でも淡白過ぎやしないかとは思うが、興味無いモンは無いのである。 
 
 まあ、そんなこんなで午後八時。

 仕事を早めに(といっても八時間以上労働した跡だが)上がらせてもらい、新宿へ。

 彼氏と母の話し合いは既に終了していて、私は彼氏と直接会う事は出来なかった。

 後で妹に携帯写真を見せてもらったら、次女の彼氏はホリエモンに似ていた。

 そう言ったら怒られた。

「彼の方が細いし、肌のツヤも良いし、髪形もちゃんとキメてるし、カッコイイでしょ?」

 まあ、ホリエモンよりはカッコイイ。でも、ホリエモンに似てる事実は変わらない。

 さて、母と彼氏のガチバトル。

 結果はどうなったのかというと。

『取り敢えず、実家に連れ帰したりはしないが、お付き合いは遠慮してもらう。付き合うなら奥さんと別れてから正々堂々と』

 と、言う感じらしい。んー、割りと、普通?


ハロー★マイキー

2005年04月18日(月)

 えー、と。

 家にネズミが出ました。

 部屋の中を走ってました。

 幻覚かと思いましたが、現実でした。

 姿を見たのは一瞬で、物陰に隠れてしまったのですが、その時見た特徴をもとにネットで調べると、我が家に不法侵入しているのはクマネズミと云う種類のネズミみたいです。

 そんな事分かっても、あまり解決にはなりません。

 妹を呼び出して、とりあえずゴチャゴチャとした部屋を慌てて片付けました。

 片付けながら、ネズミの進入経路を発見。

 キッチンの換気扇が壊されていて、ネズミ一匹くらいは通れそうな穴が開いていました。

 泣きたくなりました。

 でも泣いてもネズミは出て行きません。

 仕方が無いのでネズミに名前をつけました。

 我が家の不法滞在者、マイキー君です。

 昔話みたいに家賃代わりに小判でも持ってきてくれると良いのですが、あまり期待できそうにありません。


停電

2005年04月16日(土)

 ありえない。

 営業中に停電した。

 時間は夜九時過ぎ。

 ビル全体が真っ暗。

 急いで調べるが原因は不明。

 ビルの管理人は途方に暮れてるだけでまるで役に立たない。

 とりあえず、お客さんに謝罪と状況説明。

 予備電源が、僅かに店内を照らしているが、冷蔵庫等の機器はもちろんダウン。

 食材はどうなるんだろう?

 1つ下の研修生が

「TOHGAさん、落ち着いてますね」

 なんて感心して言うけれど。

 私は実は停電しようがどーでもいいやって思ってて。

「見習うべきなのは私じゃなくて迅速にスタッフに指示出してる店長と、黙々と自分の出来ることをやってるFさんだよ」

 という言葉は呑み込んで、ただ「んー、まあね」とだけ答えた。

 意外にお客は暢気で、予備電源の中、料理を食べ続けている。

 なんだか復旧の見通しが立たないっぽいのでこちらとしては退店してほしかったが、出てけとも言えない。

 微妙。

 初めて知ったけど、予備電源ってそう長くは持たないのね。

 停電して一時間後、会計無しでお客に帰ってもらい、さあ、片付けようと思った頃には徐々に光が弱くなって、最後にはまた真っ暗。

 光源といえば非常口のライトと、一本しかない懐中電灯と、窓の外のネオンのみ。

 どないせーっちゅうねん。

 暗いし、洗浄機使えないし、洗い物溜まってるし、料理出しっ放しだし。

「どうする?」

 なんてみんなで話してると突然電気が元に戻った。

 どうやら復旧したらしい。

「遅ぇーよ!」

 店長が叫んだ。ちなみに女性だ。

 その後はスタッフと研修生に終電ぎりぎりまで頑張ってもらって閉め作業をした。

 店長と私は深夜二時までかけて仕事終わらせて、会社の金でビジネスホテルに泊まった。

 ビジネスホテルに泊まるのは初めてだったけど、なかなか小奇麗で面白かった。

 でも疲れた。


心理テスト

2005年04月09日(土)

 今日も人が足りなくて、終電までに仕事が終わらなかった。

 仕事を終えた十二時過ぎ、事務所で店長と二人、暫しボーっとする。

 数分間ボーっとした後、大体こんな感じの会話をする。

「TOHGAちん、今日はどうするー?」

「うーん、昨日も帰ってないし、A(宿泊施設のある銭湯)に行きます」

「そっかー。私はどうしよう? 動くの面倒だから此処で寝ようかな」

「またっすか」


 んで普段なら着替えてオヤスミナサイなのだが、この日は何故かペットボトルのお茶を飲みながら、ホットペッパーに載ってた心理テストを始めてしまった。

「TOHGAちん、TOHGAちんは毎日持ち歩きたくなるようなお気に入りのバックを手に入れました。それはどんなバック?」

「んー、A4が入ってー、チャックが付いててー、両手が塞がらない肩掛けタイプでー、色はー、黒? でもなんかワンポイントで柄入ってると良いっすね。で、出来れば形がちょっと個性的で可愛いやつ」

「要するに?」

「機能的で見た目にインパクトのあるバック」

「それがTOHGAちんの好みのタイプ、もしくは異性を好きになる基準らしいよ。どう? 当たってる?」

「あながち間違ってないっすねー」

 特に「両手が塞がれない」イコール「束縛されない」とか。すっごく納得。

「そういう店長は?」

「私はねー、沢山モノが入って、形が崩れないやつ♪」

「当たってます?」

「うん、かなり」


ショウキュウ ショウシン

2005年04月07日(木)

 昇給した。

 月給が6000円増えた。

 多いのか少ないのか、正直よくわからない。

 
 ポジションもJ1からJ2へ昇進。

 同期ではすでにJ3の人もいればまだJ1の人もいるらしい。

 年度変わったし、私は多分人並みペースなのではないだろうか?

 よく分かんないけど。


 店長から話を聞いた時には嬉しかったけど、この日記を書いている時点では結構冷めている。

 ま、取り敢えずこれからも頑張ります。


目に移る世界は現実からほんの少しズレていた

2005年04月04日(月)

 此処数日の平均睡眠時間4〜5時間

 私の理想の睡眠時間は8〜10時間

 仕事場三連泊目

 前日16時から食事を取っていない


 以下のような状況で仕事をしていたら皿を取り損ねて割るとか

 棚に激突して痛い想いをするとか

 そんな感じのケアレスミスを連発


 変だな、おかしいな

 ちゃんと注意してるのになんでこんなにガツガツ物にぶつかったりするんだろう

 そんなに注意力散漫?


 ちょっと凹み気味に作業してるとスタッフのFさんが話しかけてきた

F「TOHGAさん、疲れてる?」

T「うーん、ちょっと調子悪いみたい。なんか物の遠近感が掴めないんですよ」

F「もしかして、左右の視力、違う?」

T「うん、右の方が左より0.2悪いです」

F「あー、左右の視力違うとね疲れてくると遠近感とか狂ってくるんだよ」

T「まじっすか」

F「うん、俺もそうだから。右と左の疲労度が違うんだって」

T「へー、知らなかった」


 自分の遠近感がかなりおかしくなってる事に納得した後は

 取り敢えずミスは減ったけど

 遠近感の狂った世界はとても変な感じだった


距離

2005年04月01日(金)


「ほら、こんなに冷たい」
そう言って、彼の指先が私の手の甲に触れた
私が指先を包んで温めたいと思いついた
その時には既に
彼の指先は私から離れていた

それが 私と彼の距離だった


「握手する?」
彼が手を汚した時、彼はふざけてこう言った
私は手が汚れても構わないと思ったが
握手なんて数えるほどしかした事が無くて
どうすればいいのか分からなくなってしまった

それが 私と彼の距離だった


告白はしなかった

自分が愛される自信がなかったから

でも もし告白していたら

彼もこう言っただろう

「僕には愛される価値なんてないよ」

でも私は彼が好きだったし

だけど距離を狭めて尚、そのまま想い続ける自信が無かったのも事実で。

近くて遠いあの距離が

私と彼の距離だった

ほほほ エイプリルフルだから大嘘こいちった★

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!