2002年12月10日(火)
私は何に対しても偏見というか、食わず嫌いをするきらいがある。
例えば、児童文学で云えば荻原規子の『勾玉三部作』とル=グインの『ゲド戦記』がこれに値する。
前者は「折原○との様な三文少女小説」と勝手に同一視して馬鹿にしていたし、後者は「水野○の『ロー○ス島戦記』の様な少年向け小説」だと勝手に思い込み、女の私が読むようなもんじゃないと勝手に決め付けていた。
ちなみに折原作品は2,3冊、水野作品に至っては一冊も読書経験は無い。
此処からして既に偏見である。
さて、私は一応児童文学を学ぶ学科に属していたりするので、「児童文学史」なる授業で上記の2作品が黒板に表記されたりした事があった。
教授の説明を聞くうちに、どうやら、自分の2作品に対するイメージが全くの偏見らしい事に気が付き(←遅い)、この前、ユリカ嬢と「ハリーポッターシリーズは児童文学の見解としてはどーなのか?」と云う話をしていた時に、「ゲド戦記」が話題に上ってきたのをきっかけに、いつか「ゲド戦記」を読んでみようと考えるまでに至ったのである。
そんなこんなで、とある日の学内図書館。
『ゲド戦記-影との戦い』『ゲド戦記-壊れた腕輪』(3巻以降は貸し出し中だった)を手にする。
受付に向かおうと思って歩き出したとき、『空色勾玉』と『白鳥異伝』『薄紅天女』の「勾玉三部作」を発見。
貸し出し限度冊数は5冊。
この際偏見は全て改めておこうと云う事で五冊まとめて借りる事にした。
で、上記の五冊を読み終えたので、簡単に。
いや、偏見でした。
特にゲド戦記。
今度ちゃんと、続巻も読破します。
勾玉三部作は、やっぱり少女小説の匂いが抜けなかったけど、私の読んだ折原作品に比べれば、月とスッポン。
うん、確かに勾玉(どんどん省略)は、児童「文学」です。
いやでもやっぱり「少女小説」??
とりあえず、完読した勾玉の私的ランキング
1白鳥異伝 2空色勾玉 3薄紅天女
こんな感じ。
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