白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

目次過去未来

【検索からお越しの方へ】
日記内検索をご利用いただくか、読書関係のお探し物はHPへお越しくださいませ。
当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2005年07月31日(日) 真昼の酔人。

今日は午後から友人と映画。

1日中、街で遊ぶほどのパワーがないので遅目に待ち合わせて映画と食事。午前中はのんびり過ごして、心も軽く家を出た。

駅に着いたら、丁度電車が出たとろ。仕方が無いのでベンチに座ったら、中年男性がベンチに腰掛け、うなだれるような形で寝ていた。「電車に乗れないほど気分が悪いのかな?」と気になったが、知らぬ振りをして本を開いた。

そして次の電車が来た。だが、彼はまだ同じ体勢でピクリともしない。「これはマズイか?」と思い「電車来ましたよ。ご気分でも悪いですか? 大丈夫ですか?」と声をかけたが反応が無いので、肩に手をおいてみたらば、やっと彼は顔を上げた。

彼は…気分が悪かったのではなく、ただの酔っ払いだった。そして、そうこうしているうちに乗ろうとしていた電車は行ってしまった。

自分の馬鹿さ加減に情けないやら、悔しいやら。待ち合わせには間に合ったものの、その脱力感と言ったら!

ちなみに映画は面白かったし、食事も美味しかった。楽しい午後を過ごせて満足した。

が、私は声を大にして言いたい。周囲に心配をかけるような飲み方はするな…と。昼酒は素敵だが、加減を考えろ…と。と同時に私も反省した。余計なお節介はほどほどにしよう…と。まあ、だが今日は楽しかったのだし、明日からまた頑張って働こう…って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月30日(土) 篭ること1日…

今日は家で引き篭ってダラダラと過ごしてみた。

……と言っても、普通の時間に起床して、軽く食料の買出しに行って、ほんの少し家事活動はしたのだけれど、普段なら「お風呂掃除もしなくちゃ。あ…てか、レンジ台も油ぎってるから磨こう。そうそう、机の引き出しも散らかってたよね…」とて、あれこれ働くところを、グッっと押えて、ネットをしたり昼寝をしたり。夕食も目一杯手抜きの方向で。

アカン……本気で身体を休めないとヤバイわ…と思ったのだ。

ちょいと前から腰を痛め、先週末に風邪でダウンしてみて気が付いた。ここらで休んでおかないと、そう遠くない日にマズイことになるだろう…ってことに。「疲れて動けません」というボーダーラインが、どんどん上へ上がっていて、どの辺のラインが「しんどい」のか自分でも、よく分からない状態になっていたのだ。草臥れているのがデフォルトになってくると「どこまで頑張れるか」って認識がオカシクなってくるらしい。

1日中、ダラダラ過ごしてみて思った。やはり相当草臥れていたのだな……と。

「退屈で身体がムズムズする」とか、そういうことはビタ一文も感じなかった。最低限の活動以外は、何をするでなくボーッと過ごしていたのだけれど、気が付いたら夕方になっていた……ってな感じ。こういう休日の過ごし方をするのって、どれくらいぶりなんだろう。いつもは家にいても、何某かバタバタ動いているしなぁ。

明日は午後から友人と『スターウォーズ』を観に行く予定。午前中はゆっくりしようと思っている。家に篭ること1日……こういう時間も必要なんだなぁ……とつくづく思ったところで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月29日(金) 嫌いな物は嫌いなようで。

日中、社用で外出した。電車に揺られてガタゴトと。車内は色んな人がいた。

スーツを着込んだサラリーマン。制服姿のOL姉さん。運動部ジャージの学生さん。夏の午後の電車は様々な年齢、境遇の人を乗せて走っていた。その中に……彼女もいたのだ。その女性は年の頃なら50代前半。ブランド物のTシャツにスラックス。お化粧の具合に抜かり無し……というような、至極ありふれた「大阪のオバチャン」だった。私の目は彼女に釘づけになってしまった。だって、彼女は電車の座席に座って、モシャモシャとパンを食べはじめたのだもの。

彼女は、手持ちのトートバックから菓子パンを取り出し、いっき喰い。そして持参のペットボトル(凍らせてタオルを巻いている)から飲み物を飲んだ。よほどお腹が空いていたのか、1個目のパンを平らげて2個目のパンを取り出した。もちろん2個目もペロリと食べた。人間がパンを食べている姿など、めずらしくもなんともないはずなのに、私は彼女から目が離せなかった。

世の中に「電車でパンを食べてはいけない」という法律はない。

昨今「電車で化粧をする若い女」が話題に上がる。あれはどうかと思っていたが、電車でパンを食べるのもどうかと思うのだ。しかも酸いも甘いも噛み分けた分別盛りの大人が……である。もしも私が彼女の家族や知人だったら、情けないし哀しいと思う。彼女が家族や知人でも、自分より年少の人なら純粋に怒ったり、諭したりすると思うけれど、その年齢で、それ…っていうのは、なんだかなぁ。

もっとも、よくよく事情があったのかも知れない……と自分に言い聞かせてみたりもしたのだ。たとえば彼女は要介護の舅(姑)を抱えていて、実家の親も入院中で、病院へ行く最中だったりなんかして、落ち着いて食事をする時間さえない人なのかも知れない……などと、想像力をフル活用して考えてみた。が……駄目だった。

どうやら私は電車の中で食事をするような人間が嫌いみたいだ。

長距離電車で弁当を食べたり、短い距離の区間でもガムやキャンディやチョコレートといった類のものを食べるのを悪いとは言わない。だけど基本的に電車は食事をする場所ではないと思うのだ。法律には触れないし、取り立てて人に迷惑をかけるほどでは無いけれど、マナーとか品性ってところに引っ掛かるように思う。

自分の物差しで人を計ってはイケナイとは思うのだけど、嫌いな物は嫌いだし、駄目なものは駄目だ……ってことを、しみじみ思った夏の午後だった。世の中には色んな人がいるよなぁ…ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月28日(木) 無機質に、無難に。

今週は活字がちっとも頭の中に入ってこない。

ここ数週間、脂ギッシュに読み散らかしていたというのに、憑き物が落ちたように本が読めなくなってしまった。百聞先生の『ノラや』を読んでいるのだが、なんかこぅ……食い込みが悪い。好みのタイプの随筆なのに、持続して文字を追うことが出来ずに、すぐにページを閉じてしまうのだ。そんなこんなで通勤時間は寝てばかりいる。なんだか勿体無い気がしてならない。

いまいちノリが良くないのは読書に限ったことではなくて、仕事も遊びも軽く不調。

あれこれ確実にこなしてはいるものの、キチンと気持ちに食い込んでこないと言うか。アイロン皺ができたシャツを着ているような心地悪さがついてまわる。もうちょっと体調がハッキリしたら改善されるとは思うのだけど。こういう時期があるのも味わいがあって良い……と言えなくもない。

そんなこんなで無難に、無機質に4日間働いた。あと1日頑張ったら週末。とりあえず今夜はお風呂に入って、もう寝よう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月27日(水) 願う力

昨日「桃が食べたい」と日記に書いたら、空から桃が降ってきた……ってのは嘘だけど、CADの相棒が桃をくれた。

「みんなに配るほど数が無いから内緒だよ」と手渡された桃は、見るからに上等な白桃でビニール袋越しに良い匂いがした。「桃が食べたい」と日記に書いたが、誰にも口に出して言っていないのに、タイミング良く手に入るなんて!

強く念じた願い事は必ず叶うと言う話は、本当かも知れないなぁ…と思った。

よくよく思い起こしてみれば、強く願った事って、かなりの確率で叶っている。昨年、あるいは何年か前に切望していたことが現実になっているのだから「願いは必ず叶う」なんと言葉を馬鹿にしちゃいけないのだ。

だからって「宝くじが当たりますように」なんて願い事は叶わないのだ。(←そもそも私は宝くじ買わない派)心のどこかで「当たるはずない」とか思ってるとダメなんぢゃないかなあ。

心からの願い事がすべて叶うのならば、希望と夢を信じて強く願っていれば薔薇色の未来が約束されたも同然なのだが、残念な事に、凡人は「願う力」が足りないのだ。願い事が大きくなればなるほど、不真面目になったり、はなからあきらめたりしてしまうのだ。手の届きそうな範囲の願い事なら心から信じられると言うのに。

しかし、ここはひとつ、願い事は大きめの方向で!

そんな訳で、自分にとっては大きな願いを本気で念じてみる事にした。日記に書くのは恥ずかしいのだが、叶った暁には「あの時の願い事が叶いました」と書こうと思う。

白桃をもらった勢いで、やたらテンションの高い話を書いてみたところで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月26日(火) 桃エクスタシー

金曜日から引きずっていた夏風邪が、ようやく抜けてきたらしく「美味しいものが食べたいなぁ」と思えるようになってきた。

いま無性に食べたいのは桃。

桃なんてシーズンに入ってから1度も食べていない。なんだかんだ言って、桃は高級果物だからなぁ。安いものを買うと繊維がギシギシして美味しくなかったりするので、出来ることなら奮発してお高い桃を買いたいところだ。

中山可穂の小説に「恋人に食べさせてもらう果物は桃が最高」というような一説があるけれど、桃はなにげにエロティック。その形といい、匂いといい、みっしりと産毛が生えているところといい。「桃=人の尻」という発想を人類で初めて表現したのは誰なんだろう? 「桃尻娘」なんて言った日にはAVの題名ズバリになってしまうし。桃という文字を見て私がエロスを感じない言葉をあえて挙げるとするならばは「桃太郎」しか思い浮ばないほどだ。

今くらいの時期に食べるには、もってこいなんだなぁ……桃って。糖分も水分も充分に補給できるし。食べたいなぁ……桃。

桃について、あれこれ語ってみたところで、桃が空から降ってくるはずもないので、シャワーでも浴びて寝ることにしようと思う。体調回復期は早寝が1番……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月24日(日) 寝て過ごす…

この週末は体調不良で寝て過ごした。

私には、しんどくてダウンしていたり、熱のため頭がボウッとしたりする時に読む本……というのがある。

愛してやまぬ有吉佐和子の『連舞』と『乱舞』の連作を2冊続けて読むのが、お決まりの儀式。読んだり、うつらうつらしたり、また読んだり。そして『乱舞』を読み終える頃には、ちょっぴり元気になっているのだ。それにしても今回驚いたのは『連舞』のヒロインの母親と、自分が同じ年齢になっていたという事実。『連舞』の冒頭は33歳になる舞の師匠(ヒロインの母親)の出産シーンなのだ。同じ年の私は出産どころか結婚さえしていない。色んな意味で半人前だよなぁ……なんてことを布団の中で思った。

2日間、真面目に寝付いていたおかげで、喉の腫れも、リンパ腺の腫れも随分良くなかった。ナイチンゲールが看護の仕事を志したのは、病が癒えた朝の悦びがあったから……とうエピソードは有名だけど、なんだかちょっと分かる気がする。肉体的に辛い時は「どうでもいいから楽になりたい。元気になったら、贅沢を言わず、慎ましく暮らすので、どうぞ早く治してください」と、思うのだけど、いざ元気になってくると、その時の真摯な思いは忘れている。その思いを忘れずに、むしろ育てていったナイチンゲールは「白衣の天使」の名に相応しい女性だったんだろうなぁ。

それにつけても、この週末はしんどいばかりだった。夏風邪だけかと思っていたら、ドバッっと湿疹が出てきたりして、しんどいやら、痛いやら、痒いやら。まさしく弱り目に祟り目だった。

ま。しかし、きっかけはどうあれ、思い切って身体を休めることが出来たのは良かったように思う。身体も回復してきたことだし、明日からまた働かなくちゃ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月22日(金) 夏風邪。

待ちに待った週末……なのに夏風邪をひいた。

朝っぱらから身体がだるく、喉が痛い。その上リンパ腺まで景気良く腫れていて、耳から首筋が痛くてたまらず、どっからどう見ても「風邪」って感じ。だがしかし、今日はどうしても出勤しないと、週明けに大変なことになる……とて、市販の風邪薬だのドリンク剤だのでドーピングを施し定時ちょい過ぎまで仕事。帰宅途中に病院へ。「風邪ですね」とのこと。抗生剤と、熱冷ましをもらって帰ってきた。


日曜日は友人と『スターウォーズ』を観に行く予定だったのに。まだ働いているであろう友人に、泣く泣くドタキャンのメールを書いた。そして……なんということだろう! 今日は自宅にネットで買ったウニが届いていた。先月はガッツリ仕事をしたので、懐がいささか裕福だったし、乙女な母が「美味しいもの食べたい」騒ぐので、家族サービスと自分へのご褒美にと張り込んだと言うのに。いったい、なんの罰ゲームなんだろう?

食欲はなかったがウニは食べた。しんどくてもウニは美味だった。元気だったら、もっと美味しかっただろうと推察されるが、そういうことは気にしない方向で。

悔しいなぁ。大きな仕事の提出が済んで、気が抜けちゃったのが敗因とみた。忙しくて過酷に働いていても、病気をしない時にはしないと言うのに。もっとも、腰痛だのなんだのと少しずつ歪みは出ていたので、むしろ、この程度で済んだことに感謝するべきなのだろう。

そんなこんなで、この週末は家にこもって休養決定。まことに不本意だが、こういう日もあるさ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月21日(木) マンゴーの時間。

関西ローカルの深夜番組を観ていたら1個5000円もする高級マンゴーが紹介されていた。

翌日の昼食時の話題に高級マンゴーの話をしたのは言うまでもない。「そりゃあ美味しいだろけどね。5000円よ、5OOO円! 居酒屋で2人食べれるよ。お好み焼きや、回転寿司だったら何人食べられると思う?」とて、自分達とは、なんら接点のない高級マンゴーについて熱く議論を交わした。同僚達の間で、ちょっとしたマンゴーブームが起こった。ゼリーとか、ヨーグルトとか。本物に手を出さないあたりが庶民なんである。

冷凍ぢゃなくて、加工品でもない本物のマンゴーを食べることなく夏が終わっていくんだなぁ……と思っていたら、同僚の1人が沖縄のお祖母様が送ってくれたという生マンゴーを職場に持ってきてくれた。

マンゴーを栽培している地元でもマンゴーは高級果物らしく、大きなマンゴーはほとんど出回らないらしい。同僚が持ってきてくれたのは「マンゴーを大きく育てるために間引きした、小さなマンゴー」とのことだった。マンゴーは私の掌よりも小さかったが、それでも本物のマンゴーだった。

私を含めて同僚達が歓喜したのは言うまでもない。

マンゴーを写真に収め、マンゴーを食べているところを写真に収め、大騒ぎしながら向いて、お日様色の果実にかぶりついた。産地直送の生マンゴーは濃厚で、まったりと甘かった。「元気に育ちました!」というような、健康的な味だった。

1個5000円のマンゴーは、勇気を出してお店に行けば誰だって買える。だけど今日食べたマンゴーはお金で買えるものじゃない。マンゴー1個で、非常に幸せな時間を過ごした。「沖縄のお祖母様ありがとう!」と、そこにいた同僚達と感謝したのは言うまでもない。

美味しかったなぁ……マンゴー……あぁ……とて、マンゴーの余韻に浸りつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月20日(水) ゆるみがち。

「昔のあなたは、こんなんぢゃなかった……」みたいな事をよく言われる。

そう……昔の私は真面目だった。今だって真面目だと思っているが、もっともっと…当社比10倍は真面目だったと思う。悪く言えばガチガチでツマラナイ奴だったが、良く言えばピュアだった。それが、今は何かにつけて、ゆるみがち。あっちも、こっちもゴムの伸びたパンツさながら……と言った風情。

まぁ。今の方がよっぽど楽チンに暮らせているので、気にしちゃいない訳だが。

今日は大きな仕事に区切りがついた。早めに帰宅できたので湯船にお湯をはってノンビリとお風呂(←暑くなってからはシャワー率が高い) ここのところお酒がちっとも進まなかったのに、気分的にリラックスしているせいか、久しぶりにビールを飲んでみたりして。お風呂上りのビールは最高に美味しかった。

手放しで楽しんでいる場合ではないようにも思うのだけど、こんな風に過ごしていると「まぁ、いいか。とりあえず、いいか」と思えてしまう。先のことより今のこと。手近な未来が愉快なら、それで充分だと本気で思う。

ゆるみがちだが頑張ろう。とりあえず、あと2日働こう。梅雨明けしたとたん、唐突に暑くなった気がするけど気にしない、気にしない……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月18日(月) 友人と会ってきたが…

地元のカフェで10年来の友人と会ってきた。

10歳ばかり年長の友人は1年ほど前に離婚して、2人のお子さんを連れて実家に戻ってきている。互いの近況報告でも……と誘われて、心を躍らせつつ昼食の片付け済ませて、てくてくカフェまで歩いて行った。

久しぶりの再会。なのに友人の顔をひと目見て「あっ。なんだか嫌な感じの顔になってる」と思った。金銭的には、それほど大変でもないらしく「女手ひとつ2人の子を抱えて」といった悲壮感もなければ、みすぼらしくもなかったのだが、なんだかなぁ……といった感じだった。

最初の印象通り……と言うべきか、非常に苦痛なひと時を過ごした。

友人は色々と大変なことがあったせいで、気持ちが荒んでいるのか、物の見方が酷く意地悪で、否定的だった。「毎日の生活に楽しみが1つもない」と言うし「60歳くらいで死にたい。あと○年で死にたい」とか言うし。友人の話に相槌を打ちつつ、私は腰痛対策で水泳を始めたんだけど市民室内プールは安くてオススメですよ…てな話とか、出歩くのが面倒だと友人に、ネットが常時接続ならブログなと始めてみてはどうですか?とて、自分自身がネットで知り合った友人達と、いい感じで付き合っている話をしてみたり、あれこれ「楽しげなこと」を提案するも、すべからく「面倒臭い」と却下された。

今回は聞き役に徹しようと決めていたので、じっと我慢の子で聞いていたが、内心イライラしてしまっていた。私は結婚も出産も離婚も未経験なので、彼女の苦悩を計り知ることは出来ないし、偉そうに言えた立場ぢゃないがそんなこと言ってたって、どうしようもないでしょ?」と、口の先まで出そうになっていた……が、なんとか耐えた。

「あなたは若くて、楽しそうで羨ましい」と言う友人に「Iさんは、きっと今『何もしたくない時期』なんですよ。また、頑張りたくなったり楽しみたくなったりする時期も来ますって!」と言って、別れてきた。なんちゅーか……友人の毒気に当てられてしまった感じだった。あまりにも気持ちが盛り下がってしまったので、帰りに姫向日葵と麦の切花を買い、スーパーで特価のイワシを買って帰った。花を活け、手の込んだ夕食を作っているうちに盛下がった気持ちも回復してくるという訳で。

子供を抱えて大変だとは思うのだけど、友人が早いところ「色々あるけど、それなりに楽しいよ」と言えるくらい元気になってくれるといいのになぁ……と思う。それにしても私にとっては散々な1日だった。まぁ、しかし良い時ばかりの人付き合いってのも淋しいものだし、こういうのもアリかなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月17日(日) 趣味読書。

ある人から「趣味が読書っていいよね」と羨ましがられた。

そのひと曰く。「演劇や芝居(美術鑑賞)というのは居住地によって、足が運べないことがある。身体を動かす趣味は、その時々の体調いかんで無理だったりするし、テレビも地域によって放送がない場合もある。その点、読書は日本にいる限りネットがあれば、どんな本でも取り寄せられるし、よしんば貧乏になっても図書館を利用すればいいし」

なねほど……確かに読書は生涯の趣味とするには良いかも知れない。数ある趣味の中でも継続しやすい趣味である。だが、良いことばかりぢゃないんだよ……てなことを、ついつい熱く語ってしまった。

読書というのは仲間を見つけるのが難しい趣味なのだ。

もともと1人でする行為だから……って部分があるのだけれど、それを抜きにしても仲間探しは困難と言っても過言ではない。書店へ行くと本が溢れていて、直木賞や芥川賞の発表はニュースになり、ベストセラーになった日には、恐ろしい数の本が流通するのに、読書を語れる仲間を見つけることが出来ない……ってのが不思議でしょうがない。いったいぜんたい世の読書好き達は、どこに潜伏しているのだろう?

もちろん、私とて本を語れる友人が1人もいない訳ぢゃない。だが、他の趣味に較べると、その人数は格段に少ないのだ。リアル生活において、その他の趣味(映画、芝居、アニメ&漫画、ゲーム)の愛好者を探すのは簡単なのに、読書好きを探すのは困難なのだ。たまに「本好きでねぇ」って人に遭遇しても、ミステリ好きだったりする。あまりにも淋しいので「私もミステリ好きになろう」と奮起したこともあったが、残念なことに性に合わなかった。

自分の好きなことは誰か語ってみたいのになぁ。お茶を飲みながら「あのさぁ、次郎(浅田次郎)ってさぁ」とか「幻冬舎の本って、どうよ?」とか、そういう話がしたいんである。読書サイトを積極果敢に運営すれば、リアル生活でも付き合える読書好きと知り合う可能性も増えるのだろうが、片手間運営が精一杯ってのが現状。

日々愚痴っぽく思っている訳ではないけれど、良い本を読んだ後などは「この感動を誰かと分かち合いたい〜」と思ってしまうのだ。最近、本との巡り合わせが良かったので、そういう気持ちが募っている……と言うか。

……なんてことを朝っぱらから書き散らしていたら宅急便が届いた。友人が「へそすいか」なるものを送ってくれた。昨日から「新鮮な果物が食べたい」と悶えていたので、なんて素敵なタイミング!「甘い」と巷で評判の縞のない黒っぽい西瓜である。食べるのが楽しみだなぁ……早速冷蔵庫で冷やしてみよう。唐突だけど、西瓜を貰って心ウキウキ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月16日(土) 祭りの太鼓。

ここのところ夜になると神社から太鼓の音が聞こえてくる。

来週末にある祭りに備えて練習しているのだろう。そういえば、少し前に氏子さんが寄附を集めに周っていたっけか。私の住んでいる地域の祭りは盛り上がる……とは言えないまでも、布団太鼓だの、ギャル神輿だのの練り歩きがあり、それなりのコレ……といった風情なのだ。

祭りを仕切っている人を見ると「昔ヤンチャやってました」と言うような「元ヤンキー」の姿がやたらと目立つ。

……思うに公正したヤンキーは地元に密着する傾向があるような気がする。『10代の中頃までヤンキー→10代後半で出来ちゃった結婚→結婚を期に奮起して仕事をはじめる。→20代半ばで独立開業』なんてコースを辿ったであろう、私と同世代の30代は、負け犬33の私には太刀打ちできないほど安定した暮らしをしていて、妻(夫)と子供連れで祭りに参加し、かつ祭りを切り盛りしていたりするから驚きである。

それにしても太鼓の音は人の気持ちをウキウキさせる効果があるらしい。母親に抱っこされているような乳児でも太鼓の音を聞きながら身体をゆすったりするのを見るだに、太鼓の音には、他の楽器の奏でる音と違う「何か」があるように思ったりする。単純な音ゆえに、五感に響いてくるのだろうなぁ。

へろへろと家路を急ぎつつ、太鼓の音に耳を傾けた週末の夜を経て、待ちに待った3連休。今日は乙女な母を連れて買い物へ行く予定。この3連休は遠出をせずに地元で過ごし、体調を立て直そうと思う。そろそろPCを落とさなきゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月14日(木) 停滞中…

腰痛と疲労とで停滞期驀進中。あれこれと、したいことは山盛りで気持ちだけは元気なのだが、いかんせん身体がついてこない。まったくもって、すっとこどっこいな日々。

愚弟が失業して1ヶ月が過ぎた。毎日愚弟と顔をつき合わせている乙女な母は、ストレスが溜まって仕方がないらしい。週末にでも、ストレス解消に付き合ってやらねばなるまいか。私の方は、いたって平常運営な感じ。愚弟を見ているとイライラするだろうなぁ……と思っていたが、腰痛&疲労に打ちのめされて、愚弟のことまで気が回らないのだ。そういう意味では腰痛に救われているのかも知れない。まったくもって、何が幸いするか分からないものだ。

やりたいことが、出来ないというのは、もどかしいなぁ。が、今は焦らず腰痛治療に励むべし。

自分の手の届く範囲のことが全て停滞中と言っても過言ではない中、唯一、はかどっているのは読書である。今のいままで「ここぞ」という時のために読まずにいた浅田次郎の『天切り松 闇語り』シリーズが面白かったり、今更ながらに読んでみた壺井栄『母のない子と子のない母と』も良かったし。ハズレも引いているけれど、充実した読書が出来ていると思う。

明日を乗り切れぱ三連休。せっかくの休みは身体を休めて、体調を立て直したいなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月11日(月) 朝顔の鉢植え

帰りの電車で、朝顔の鉢植えを抱えている御婦人を見かけた。

目の醒めるようなブルーの朝顔。いっときブームになった「天上の青」ってヤツだろうか。まだ、1つ2つしか花を付けていなかったけれど、これから徐々に咲いていくのだろう。朝顔の花というと、小学校の理科の授業でプラスチックの鉢に種を蒔いて育てた記憶があるのだが、その当時は「学校の授業」という意識が先に立っていたから、綺麗だとは思えなかった記憶がある。だが、今日見かけた朝顔は、黒い陶器の鉢に植えられて、風情があると言うか、上品そうというか……とても素敵だった。

……なので猛烈に朝顔の鉢植えが欲しくなってしまった。

想像してみるだに、うっとりしてしまう。朝起きて、新聞を取るとき、ふと目をやればキラリ輝く朝顔の花。ジョウロで水をやったりなんかするのだろう。水を含んでキラキラ光る葉っぱや、これから咲こうとする蕾を見ながら「夏だなぁ」と、しみじみしたりして。朝顔の鉢があるだけで、朝のひと時が楽しくなること請け合いである。

もっとも朝顔の鉢植えを買ったとしても、夏の終わりまでちゃんと育てる自信が無いのだ。「途中で枯らせてしまう」に3000点。お花は好きだが、私に出来るのは切花の水替え止まり。大人になって植物を育てたことは1度も無いのだ。自分の身の回りのことも出来かねているのに、朝顔の世話が出来るとは思い難い。

でも欲しいなぁ……我慢出来るか微妙な感じ。週末に園芸店を通りかかったりしたら、ヤバイかも知れない。とりあえずは今週を乗り切ってからの相談ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月10日(日) はじめの一歩。

腰痛対策に水泳をはじめることにした。

私は33年間生きてきて運動らしい運動をしたことがない、典型的なインドア人間だが背に腹は変えられない。この1週間は残業と整骨院に費やし、疲労と腰痛とで3度の食事の次に好きなネット遊びもままならない状態だったのだ。体調がイマイチだとアルコールも受け付けないらしく「仕事の後にビールをプハッ」なんてことも出来なかった。

これじゃあ、毎日がツマラナイ。なんとかしなくては……ってことなんである。

10年ぶりに水着を買い、市民プールに出かけた。スイミングスクールとか、スポーツクラブも考えたのだが、まずは様子見……ってことで。焼却場の熱を利用した室内プールは、公共施設ながらも設備が整っていて、なかなか快適だった。平日も9時まで営業しているらしいので、早く帰宅出来る日には、平日利用も可能である。

行ってみて驚いたのは利用者の年齢層が幅広いということ。健康に気を使っている人が多いんだなぁ。市民プールデビューの私の目には、水泳キャップにゴーグルをつけてプールにいる人達が皆、偉い人に見えてしまった。歩くコースでは、お年を召した方が多かったのなんのって。運動不足の私は、水中を軽やかに歩く60代と思しき御婦人に抜かされながらの水中歩行。不甲斐ないったらありゃしない。

水に慣れたところでクロールなど。10年ぶりながらも、ちゃんと泳げたのは嬉しかったが、小学生のちびっこ達の方がよほど達者に泳いでいた……ってことは言うまでもない。そして平泳ぎにいたっては「それ、泳いでるの? 溺れてるの?」というほど出来なくて、こちらは25メートルさえ泳げず断念。クロールオンリーで、せっせと泳いだ。1人黙々と泳いだり、歩いたりを繰り返して1時間で撤退。

それにしても。運動嫌いの私が水泳をはじめるとは思わなかった。ひとえに腰痛と体調不良のおかげである。水泳は腰痛だけでなく肩凝りにも良いそうだし、続けて頑張りたいと思う。ま、しかしキッカケはともかく何か新しいことを始めるって、なにげに楽しいよなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月05日(火) あの頃、私達は…

昼休みに「子供の頃流行っていたもの」について大いに盛り上がった。

テレビ番組だったり、好きだったアニメ番組だったり。あるいは自分達の間だけで流行っていた遊びだったり。一緒にお弁当を食べているメンバーは年齢差があるのだけれど、それでも「私はちょっと世代違うけど弟(姉・兄・妹)が夢中だったから知ってるよ」とて、そこそこに年齢差があっても話が通じるものらしい。

あの頃……私達は暇だった。なので、くだらないことに命がけだった。

金ぴかに輝く土団子を作るのに命がけだったり、いかにして上手に髭ダンスを踊るかということに腐心したり。再放送のアニメを見るために猛ダッシュして帰ったり。牛乳キャップだの、紙石鹸だのを集めてみたり。おおよそ、生きるのに何ら役に立たないことに対して、人生の全てをかけていたように思う。

子供には子供の、大人には大人の楽しみがあるので「大人より子供の方がいい」なんてことは思わないけれど、大人になって「あの頃はさぁ…」なんて話が出来る子供時代があるのは幸せなことだと思う。みな、化粧直しをするのも忘れて「ドリフの西遊記って面白かったよね」とか「日曜日の朝って、なんであんなにアニメ番組があったんだろう」なんてことを夢中で語った。

みな善良で良い大人達だ。

それにつけても、子供時代の思い出を語る大人って、なんて可愛らしいんだろう。ほどよく草臥れた感じの大人でも、子供時代の楽しい思い出を語る時は、目の色が少し変わるのだ。現実的な話も良いけど、職場の人と、こういう話をするのも良いなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月04日(月) 腰痛撃退に向けて…

腰痛がヤバイ雰囲気になってきたので、今日は仕事もそこそこに整骨院へ駆け込んだ。

「今日はもう帰ります」と上司に告げたら驚愕の表情でもって「もう帰るの?」ときたもんだ。あぁ……だけど今日ばかりは無理。腰痛持ちの先輩方の体験談のように「起き上がれないくらい悪化しちゃった。てへ」なんてことだけは何がなんでも避けたいところだ。

そして、通勤途中の整骨院へ。むっつりと不機嫌な先生に診察してもらった。よほど人嫌いなのか、人見知り屋さんなのか……悩ましい限り。「若いのに、こんな身体をしてちゃ駄目だ」とか散々小言を言われる。「でも先生。こんな身体ぢゃなければ、こんなところには来ないんですけど」と言いたいところをグッっと飲み込む。「生活の変化とか、冷房による冷え、過労が良くないね」とのこと。

揉んでもらったり、伸ばしてもらったり、電気だの、なんだのを施され、生活の注意を受けて解放された。そして先生は言った。「とりあえず毎日来なさい」と。毎日、整骨院の開いている時間に仕事が終わるような暮らしをしていたら、それだけで腰痛が治るような気がする……なんてことは、言ってはいけないお約束。

ひとことで「腰痛」と言っても、原因は様々あるようなので、試行錯誤しながら治療していくしかないだろうなぁ。整形外科とか婦人科とかも範疇にいれつつ、腰痛撃退に取り組みたいと思う。そうこうしているうちに治ってくれると良いのだけれど。

明日も整骨院へ行ける時間に終われると良いんだがなぁ。一刻も早く腰痛とオサラバしたいと願いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月03日(日) 婆さまの七回忌。

今日は婆さまの七回忌だった。

「婆さまが死んだのは何年前だったっけ?」なんて、とぼけたことを考えていたのだが、6年前だってことが判明。だからって、感慨深いとか、そういう想いはあまりない。何もかも過ぎたことだ。

婆さまは自然死ではなかったので、法事といっても微妙な雰囲気だった。それぞれ、お腹に一物持っているのか「いまさら」な話をしたりして。私も婆さまの死に関しては、あれこれ思うところはあるけれど6年も前のことを蒸し返す気は全く無い。正直なところ、昔のことなんて、どうだっていいのだ。彼らの気持ちを理解出来ないではないけれど、鬱陶しくてかなわない。

今回の集いでは失業中の愚弟に話題が集中した。愚弟はさぞかし居心地が悪かったかと思うのだが、自分のことだから自分で始末をつけてもらわないと。もちろん私にもそれなりに、とばっちりが。「愚弟君は、どうするつもりなの?」なんて私に聞かれてもなぁ。愚弟とて28歳になる大人の男なのだから、直接本人に聞いてくれたらいいのに。

気を使うばかりでグッタリした1日だった。

明日からまた1週間。「仕事が忙しい」とか言っていないで、整形外科か整骨院に行ってこようと思う。腰が痛くて、まいっちんぐ。健康管理も大人のたしなみ。酷いことになる前に対処しておかないとヤバそうな雰囲気。なんとなく、いいこと無しの週末だったので気晴らしに読書録など更新してみた。来週もまた良い本と出会えるといいのになぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年07月02日(土) もみもみ

今週は、まっことよく働いた。偉いぞ自分! 頑張ったね自分! と言うことで、昨日は仕事帰りにマッサージへ行った。肩と腰がガッチガチ。本当ならば、ちゃんとした整骨院へ行って治療するとか、スイミングに行って根本的な解決を図るのが良いってことは分かっているが、整骨院もスイミングも、仕事が終わってからでは閉まっているのだから、仕方がない。

しかしプロのマッサージって素晴らしいなぁ。痛いのと気持ちいいのが、一遍に襲ってくる。私はこの感覚を痛気持ちいい…と呼んでいる。痛気持ちいいの間に…燦然と輝く極楽を見た。

プロに揉んでもらう時に1つだけ物足りない点があるとするなら、揉んでもらっている最中に声が出せない……ってことだろう。「あっ…そこそこ」とか「痛っ。痛いけど気持ちいい」とか、感動を口にすることが出来ないのだ。みな黙って揉みしだかれている中、大騒ぎする勇気は無いのである。

今日はたっぷり寝坊して惰眠を貪りたかったのだがご町内の溝掃除があるので、そうも言っていられず普通の時間に起床。布団から起き出したものの、身体が布団を恋しがっている感じ。明日は法事で動けないので、今日のうちに、やるべきことを片付けておかなくちゃ。

さてと、そろそろPCの電源を落としますかね……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


目次過去未来


エンピツ投票ボタン(押していただけると励みになります)↑
My追加

yurarraをフォローしましょう

【同月同日の過去日記】
$lastyear

白蓮 |MAILHP