白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2005年06月30日(木) 時間の流れ

職場のサーバートラブルのおかげで、劇的に早い時間に帰宅した。喜んでいいのか、哀しんでいいのか。ま……ここは、ひとつ喜んでおくことに。

ここのところトラブル続きで身も心も抜け殻のよう。

いったい、いつからこんな生活をしているのだろう……と、振り返ってみたらば、意外と時間が経っていなかった。自分の中では1ヶ月くらい経ったような気がしていて、今朝も電車で「そろそろ夏休みだよね。うん」とか思っていたのだ。毎日、自分の目で「日付」は確認しているのに、私の中の認識では「7月末」くらいの感覚だった。梅雨なのに雨が降っていないから、感覚が狂っている部分があるにしても「うっかりしてると、夏も終わっちゃうなぁ」とか、真剣に思っていたのだから吃驚だ。

友人に電話をする際、うっかり社名を口にしかけて驚いた。携帯の履歴を見ても仕事の電話ばかり。毎日図面と画面だけを追っていた日々を思えば、よくよくお喋りになったものだ。苦痛ではないが、図面を追うのとは別の疲れを感じる。

……とまぁ、つくづくウンザリな毎日だが、なかなか頑張れていると自画自賛。

日曜日は婆様の法事。婆さまが死んだのは何年前だったか思い出せないでいる。乙女な母に聞けば分かる話だが「えっと…ところで、おばあちゃんが死んだのって何年前だったっけ?」なんて聞いた日にゃぁ、乙女な母の逆鱗に触れること間違いなし。うやむやにしておくことにしよう。どうも時間の概念が曖昧でいけない。

とりあず明日1日働いたら週末である。土曜日は髪を切りに行こうかなぁ。長く伸ばすつもりでストレートパーマをかけたところなのに、首筋にへばりつく髪の毛が暑くてたまらない。我慢できるかどうか……それが問題。ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月28日(火) なつのすたるじぃ

今朝。シーズン初の西瓜を食べた。

大好き…ってほど好きな果物ではないのだけれど、西瓜はちょっぴり特別な果物。西瓜には夏のノスタルジーを感じさせる酵素が入っているようで。シャリリと赤い果肉に噛り付くと、過ぎてしまった時間が、ぼーっと浮かび上がってくるような。

扇風機にくくりつけられたリボン。父親のランニング姿。蚊取り線香の煙。冷蔵庫で冷えた麦茶。お金持ちの友達の家で飲んだ濃いめのカルピスの味。家の前の道路でする花火。風鈴の音。半分このチューペット。隣のおばあちゃんが育てた朝顔の花。アスファルトを濡らす打ち水の匂い…

それらは決して無くなってしまった訳ぢゃない。だけど遠い時間の向こう側で、ゆらゆらとしているその様は、泣きたくなるほど懐かしく、抱きしめたくなるほど愛おしい。

暑くても夏が大好きだ。

明日もまた頑張ろう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月27日(月) 鼻歌

職場で自分と誕生日が同じ人を発見してしまった。

けっこう好きな上司と同じ誕生日だったのだ。直上司ではなく、もっと上の人。なにげにフィーリングの合うオッサンだと思っていたが、まさかなぁ。これで私は自分を含めて身近に6人もの「同じ誕生日の人間」を知っていることになる。死ぬまで、あと何人同じ誕生日の人間を見つけることが出来るんだろう……ちょっと楽しみ。

「俺と白蓮さんとでは、いくつ年違うのかな? あ。でも女性に年を聞くのは失礼だな」と彼が言うので「昭和47年生まれですよ」と普通に答えたらば、彼は少し考えた後、不可解な笑みを浮かべて何も言わずに去って行った。普通、そういう話の流れなら「……ってことは○歳違いか。まいったなぁ」とか、そういうことになるのでは? 男心はムツカシイ。

今日は夕食後、茶碗を洗いながら鼻歌を歌った。ご機嫌で『ラルゴ』とか『野ばら』とか。歌なんて滅多に歌わないのに……と自分でも首を傾げる。月曜日から、ぶっちぎりでクタクタだし、特別嬉しいことがあったとか、そういう訳でもないのに。ま。しかし鼻歌は良いね。ちゃんと歌うと、大したことなくても、鼻歌だったら、そこそこ聞ける歌になるから不思議である。

さてと、ウダウダ書いてないで、早いとこPC落として寝ようかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月26日(日) 守りに入る方向で。

充実した休日を過ごした。

ここのところ、身辺盛下がり気味……とは言うものの、ガッツン・ガッツン活動しているせいか、手にとる本は全て当たりだし、美味しい食べ物に遭遇する率も高い。今日の美術展も素晴らしいものだった。精神的に充実した日々を過ごしていると言っても過言ではない。

本来ならば、あれこれ書きたいのだ。熱く……むさ苦しく語りたいのだ

が、残念なことにエネルギーが足りないんである。じわりと夏が近づいてきたのが影響しているのか、単なるオーバーワークなのか、はたまた加齢のせいなのか。理由は全く不明だが、この感動やら情熱を発散することが出来ないのが残念でならない。

自分が2人いるか、もしくは2倍働けたら、どんなに良いだろう……と思いつつ10時にもなっていないのに、布団に入る気満々だったりする。精神的に充実しているが、身体的にはヨレヨレのボロボロ。

明日からまた1週間働かなくちゃいけないし、とりあえず守りに入る方向で…ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月25日(土) 本日2度目。

本日2度目の日記也。今日は1日、家にいるぞと決めていて「朝夕に何か書こう」と思い立ち、その決意通りに書いてみた次第。

今日も1日よく働いた。掃除、洗濯、買出しなど。朝っぱらから張り切って活動していたせいか、3時過ぎにエネルギー切れ。マイ・サンクチュアリ(台所)で心ならずも爆睡。自分自身、あずかり知らぬうちに眠ってしまっていた。玄関チャイムで覚醒。向いの婆様の娘さんから、新鮮な魚を戴く。

いそいそと働きながらも「休みの日くらい、もうちょっとのんびり過ごしてもいいのになぁ」なんてことを思う。だけど、自分からドツボにハマりに行くことはしたくないのだ。薄汚れた部屋に住み、美味しくない物を食べ、気だるく暮らす生活に、愉快な出来事が舞い込んでくるとは思えないのだ。ま。神経質になる必要はないけれど、幸せになるための努力を惜しんじゃいけない気がして。

盛り下がっている時こそ、身体を動かした方が良いように思う。

明日はギュスターヴ・モロー展を観に行く予定。展覧会に行くのは初めての画家だけど、なんとなく自分の性に合うんぢゃないかなぁ……と期待大。なんだかんだ言って、分かりやすい絵が好きだし。

明日は自分のために時間を使うぞ! ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月24日(金) いくつになっても。

今週、1つ年を取った。33歳。ぞろ目である。

「もう、誕生日なんて嬉しい年ぢゃないよね」と言われるけれど、そんなこたぁ〜ない。「おめでとう」と言ってもらえるのは幾つになっても嬉しいものだ。そして、幾つになっても胸を張って自分の年齢を言える人間でありたいと思う。年齢を聞かれて「私、いくつに見えます?」なんて言うのは見苦しいような、卑しいような気がしてならない。自分の歩いてきた年月に対して卑屈になる必要はないと思う。

そりゃそうと今週は仕事方面が駄目駄目だった。自分が関わっていることだの、いないことだの色々と。トラブル続きでフロアーの空気が重い。今の職場は、若い人の割合が多く、みな働き者でエネルギッシュ。だが若い人というのはトラブルが起こった時は滅法弱い。おろおろして対処できなかったり、スパッっと気持ちの切り替えが出来なかったり。実年層がもう少しいると良いのだろうが……。端で見ていると、可哀想やら痛々しいやら。……なんてことを書いてる場合ではない。週末は仕事を忘れて、それこそスパッっと気持ちを切り替えていかねば。

肩と腰がガッチガチなので、近くに出来た「スーパー銭湯」にでも行ってみようかと思う。ほどほどで息を抜いていかなくちゃ……なんて言いつつ、休みの日なのに早起きで「PC落としたら、洗濯機回しながら、冷凍食品作って……」などと考えているあたりが働きアリっぽい。とりあえず今日は週末にやるべき用事を済ませて、明日、日曜日は1日パラダイスだ! ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月21日(火) チーズケーキ気分…とか。

美味しいチーズケーキが食べたい気分。

とっておきの紅茶を入れて、ブラームスでも聞きながら、ムグムグと食べたいような。「ケーキの中でチーズケーキが1番好き♪」ってほどでもないのだけれど。ケーキの中では、タルトとシフォンケーキが好き。ミルクレープは別格に好き。「よく食べるケーキ」のラインナップに、チーズケーキは入っていないのに、発作的に食べたくなることがあるのだなぁ。うむ。

ここのところ、狂ったように本を読んでいるのに、読書録に記していこうという気が、まったくしない。当たり本も多かったのになぁ。きっと、今書かない本は闇から闇へと流れていくのだと思う。残念だが、たぶん今は読みたくてたまらない時期なのだ。いずれ感想を書きたくてたまらない時期も来るだろう。

身辺、何かと盛下がり気味なので、明るくて軽いめのエッセイを読もう……と、わかぎゑふ『大阪の神々』を読んでみた。以前、読んで売り飛ばした本だったが、再読なりに面白かった。彼女の書く「大阪人」や「大阪の暮らし」も「古き良き大阪の文化」になりつつあるなぁ……なんてことを、しみじみ思った。それにつけても、大阪の人って、やらと大阪好きだよなぁ。かく言う私も大阪の人で、大阪大好き人間なんだが。

奮起して日記でも書いてみようと向かってみた訳だが、低空飛行な感じは否めない。ここは1つ、早々に撤退して布団に入ろう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月18日(土) 無理っす

今日は苦手な美容院へ行ってきた。地味な生活をモットーにしている私としては、豪気に縮毛矯正など。今風な髪型になったおかげで、やたらと若作りな印象。自分自身の思いとはいささか違うが、ま。その辺は気にしない方向で。

あれこれと悩ましいこと多し。たぶん、日記を書き始めてから最高潮に悩ましいことかと思われ。

もう、家を出ようかなぁ……と本気で思ったりする。

今まで私がブッ込んできた物はなんだったのか。そもそも最初からブッ込む必要は無かったのか? などと、色々なことがグルグルする。「ベコベコに凹んだ」どころが「ベコン…って音したみたいですけど……あっ! 奥さん、大きな穴開いてますよ! どうしましょうかね?」てな勢い。つーか、凹んでいながらも、軽く笑いを取ろうとしている自分はかなり痛々しい。

無理っす……つくづく無理っす…ってところで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月17日(金) お疲れな人々

職場の引越しは無事に終わった。本当は明日が引越しなのだけれど、私達がするのは荷物の引渡しまで。そりゃぁ、まぁ頑張ったさ。こんなに肉体労働をしたのは何年ぶりだろう……と言うほどに。

引越しでバタバタな中、とんでもない一報アリ。

同僚が交通事故を起こしてしまったのだ。物損事故で済んだのが幸いだったが「助手席に乗っていた人に怪我が無かったのは奇跡的」としか言いようのないほどに、派手にやらかしてしまったらしい。原因は居眠り運転だった。

勤務状況を管理している女性と「○○さん、大丈夫ですかね? いくらなんでもヤバくない?」などと噂していた午後に起きた事故だった。残業&徹夜続きで「居眠りしてしまうのも、しょうがないよね…」と思ってしまうほど、過酷に働いていた人だった。当事者も同乗者も怪我が無かったのが幸いだったけれど、なんだか居たたまれない。

ここまでして働く必要があるんだろうか? と思う。

事故を起こしてしまった彼に非があるのは分かっている。だが、私にはそれを責める気には到底なれないのだ。以前務めていた住宅屋さんも、かなりハードだったけれど、今の会社も負けず劣らず、どうかと思う。頑張って働いている同僚達が可哀想で仕方ない。

しょせん、私は、しがない派遣社員の身に過ぎない。あれこれ思ったところで何もならない訳なのだが、それでも、あれこれ思わずにはいられなかった。正直なところ「怪我が無かっただけ良かった」と素直に喜べないでいる。もちろん、怪我が無かったのは不幸中の幸いなのだが。色々あるけど、一緒に働いている人達が大好きなんだと思う。だからこそ、こういう事件は、自分のことでないのに、凹んでしまうみたいだ。

週末は休養して、週明けはしっかり働こう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月16日(木) 引越し隊長

今週は日記を放置気味。あれこれと悲嘆に暮れて日記を書く気になれなかった……てのも理由の1つだが、最大の理由は週末に控えた職場の引越しであろう。

引越しだってゆーのに、うちのグループの面々は出払っていて誰もいない。朝も早くから現場に行って、夜の遅くに戻ってくる彼らに「荷造りをしろ」とは、とても言えずに、仕事の合間を見て黙々とダンボール詰めをしていた。

引越し隊長と呼んでください……隊員は私1人きりだけど。

ダンボール箱を50箱以上作っただろうか。書類を詰めて、台車に乗せて運んで、荷物置き場にダンボールを積み木みたく積み上げて。早めに帰社した同僚達に荷物管理の方法を指示して、荷物管理簿を付けて。なんちゆーか、すっかり仕切り屋だった。

そして草臥れていた。もともと重い物持ち上げたりするのは得意ぢゃないのだ。143センチのオナゴの力など、たか知れたもの。しっかりした体格の男性だったら、もっと早く仕事が進むのだろうなぁ……と思ったところで、人手が無ければ仕方の無い話である。今日は同僚達が早く帰ってきたので「もう動けません。無理です。さようなら」と早めに帰宅。

明日はいよいよ運送屋さんに荷物を引き渡す。まだまだ詰めなきゃいけない物は山盛りだし、明日も止められない業務は山積なので心配だけど、とりあえず早く寝て身体を休めようと思う。ちなみに……日頃の運動不足が祟り、あちこち痛くてしょうがない。明日はスッキリ荷物を引き渡して、美味しくビールが飲みたいね…ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月13日(月) 弱さであり、強さであり。

昨夜、愚弟の解雇を知り、ベコベコに凹んだ訳だが、一晩寝たら気分爽快! それはそれとして、頑張らなきゃね♪ とか、都合切り替えられたら良いのだけれど、流石にそれは無理な相談。

しかしながら現実問題として考えるだに、なんとかなる……とは思うのだ。今までも色々なことがあったが、なんとかならなかった事なんて、1度たりとも無い訳で。愚弟もいずれ仕事を見つけてくるだろうし、そうでなくても、しばらくの間は私1人でも家族を養っていけるだろうし。命を取られるという話ではないので、さほど深刻になるほどの事でもないのだ。その証拠に、私をよく知る人間達は、さほど深刻に心配しちゃくれないのだ。「大変だろうけど、白蓮ならなんとか出来るよ」とか思っているらしい。ま。実際、なんとかするんだけどね……ええ。

毎度、何某かの事が起きるたびに、グチグチと恨み事を書いたりする訳だが、自分ではよく分かっているのだ。そんなこんなの厄介ごとが、今の自分を形成してきたんだ……ってことを。ここ10年を振り返ってみると、10年前の私と、今の私とでは「別人」と言ってもいいくらい人間的に成長している。優しくもなったし、強くもなった。10年前……22歳の私は、生意気で、人に厳しい、嫌な女だった。もちろん、今だってその片鱗はあるのだけれど、当時を思えば随分とマシになっている。

艱難汝を玉にす…ってな言葉があるけれど、まったくもって、その通り。だが「素敵な人間になれなくても良いから、毎日安楽に面白おかしく生きてゆきたい」というのが本音だったりする。自分でも痛いほど分かっているのだが、自分の置かれた状況から逃げ出すなんて、案外簡単なことなのだ。昨日はた戯れに「面倒見てくれる人がいるなら失踪したい」みたいなことを書いたけれども、そんな人がいようがいまいが、自分の口を養えるのだから、その気になれば、抱えている物なんて、いつだって放棄出来るのに、それが出来ない……ってところが私の弱さであり、強さでもあると思う。

それにつけても「いったい、私は、どこまで頑張れるんだろう?」ってのが今後の見所だと思う。とりあえずは、ばっくれたりはしないだろうなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月12日(日) まいっちんぐ。

この週末は個人的に充実したものだった。ネット繋がりの人と会ったり、友人の誕生日プレゼントを準備したり。台所の大掃除もしたし、映画『電車男』を観たりもした。色んな意味で充電して「さあ、明日からまた頑張って働こう」と決意した夕方、衝撃の事実を知らされた。

今月の20日付けで愚弟が会社をクビになるという。

これは流石にボディー・ブローだ。詳しい事情は割愛するけれど、決定的に愚弟が悪いとも言えず、会社が酷いとも言えず、どうしようもない感じ。ただ愚弟の努力が足りないという部分はあったと思う。現状に満足して磨くことはしていなかったからなぁ。

ぶっちゃけ愚弟は学歴が無い。手に職もない。しかも片手が不自由ときている。こんな状態で次の仕事がすんなり見つかるのだろうか……とても不安だ。その上、愚弟は就職活動で痛い目にあったことが無い。いまの職場は亡き父親の仕事の関係があって入社しているものだから、そういう意味での厳しさは全く知らないのだ。

……と言うか、もう勘弁してください……って感じである。

「白蓮のことは面倒見てあげるから逃げておいでよ」なんて人がいたら、今夜にでも荷物をまとめて失踪したいくらいの心境。愚弟の行く末以上に、自分自身の行く末が不安で仕方がない。もうこれ以上はビタ一文も頑張れないのですが、どうしたものだか。もう、まいっちんぐ……としか言いようがない。ベコベコに凹んでFに電話をしたらば「そりゃぁ、かける言葉が無いよなぁ。もう笑うしかないって感じ?」との激励を貰った。

ありがとうF。つくづく笑うしかないね。

自分で頑張ってどうにかなる問題なら、いくらでも頑張れるのだがなぁ……。少年ジャンプでありがちな「次々と襲い掛かる強敵! しかし、そのたびに強くなる俺!」みたいなシュチュエーションは、御免こうむりたい。とりあえず今夜はベコベコに凹んだまま寝るとするか……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月10日(金) スワンボート

通勤途中、電車で何本かの川を渡る。

都会の川はお世辞にも綺麗だとは言い難い。鈍色をした川の水は、大阪らしいと言えば大阪らしく、毎日見ているとそれなりに愛着も沸いてくるのだが、どうしても気になることがあるのだ。とある川の岸辺にワンボートが2艘ばかり繋がれているのだが、あのスワンボートは何に使っているのだろうかと。その川岸には、けっこうな数の船が繋がれているのだが、それらはみんな働く船だ。娯楽のための船なんて1艘たりとも見当たらない。そんな中にあるスワンボートは、これでもかと言う存在感でもって、いつも同じ場所にあるのだ。

スワンボートってのは、どうして、ああまで人の心を惹きつけて止まないのだろう?

たとえば美しい木々に囲まれた湖に行ったとする。手で漕ぐボートや、足漕ぎボートがあったとする。「せっかくだからボートにでも乗ろう」となった時、スワンボートの存在を気にしないでいられる人が、どれくらいいるのだろう? もしスワンボートに乗らなかったとしても、水上に繰り出した瞬間、気になってしょうがない……なんてことは、よくある話。(少なくとも私の場合)

スワンボートって乗った本人は、その姿を楽しめない。むしろ傍から見ている方が、ずっと楽しいはずなのに、それでも「乗りたい」と思ってしまうのだなぁ。それは、ほんの少し……に似ている。

通勤途中で見かけるスワンボートが動いているところを見たいなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月07日(火) 温度差

まだ1週間がはじまったばかりだと言うのに身体がダルくてかなわない。

仕事のペースはマッタリモード。しばらく、こんな調子が続きそうだが永続する訳ではないので、しばらく楽しませてもらおうと思っている。仕事に余裕があると言うのに、身体がだるいのは気持ちが弛んでいるから……ではなくて、寒すぎる冷房が原因かと思われる。

職場の空調は、あまり調整が効かないらしい。その上、私の席は風の通り道らしくツンドラ気候もいいところ。今日は夏の作業着の上から、冬の作業着を羽織り、膝掛けをして仕事をしていた。そしてさらに辛いのは、ツンドラ地帯から外に出る時。膝掛けを畳み、冬の作業着を椅子の背にかけて、サラリと軽装で飛び出すのだが、外と中との温度差はどうにもしようが無い訳で。

いままでは事務の仕事をしている時も、CADの仕事をはじめてからも、ずっと室内勤務ばかりだったので「夏の温度差」は初めての体験。まだ夏にもなっていないのに、今からこれでは先が思いやられる。真夏でも背広を着て炎天下を歩かねばならない人を見て「大変だなぁ」と思うことはあっても、実感したことは無かったのだ。

日本の夏。温度差の夏。世間の仕事人達は過酷な中で働いていたんだなぁ。

どんなことでも体験してみるまでは他人事なんだなぁ……とつくづく思った。寒すぎる冷房や、温度差に対して何か自衛策を考えなければいけないなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月06日(月) クリームソーダ

向いの婆様から三矢サイダーを戴いた。

婆様は昔気質の人なので、何か世話になったら、ちょっとした物を渡さなければ気が済まないと言うタイプ。今日はエアコンの「冷房/暖房」の切替を頼まれて、三矢サイダーはそのお駄賃。
お風呂上りに愚弟と半分こして飲もうと思っていたらば、愚弟はクリームソーダにしようと主張。その足で愚弟は小銭を握り締め、コンビニへバニラアイスを買いに出かけた。食べることになると、つくづくマメな男だ。

1本のサイダーと、1個のアイスクリームで、クリームソーダが2杯できた。喫茶店で飲むような、洒落たコップは無いけれど、それでも美味しいクリームソーダ。アイスクリームが溶けて、ソーダと混じってるところが良いんだなぁ。

職場で定期券を落とした話をしたらば、一緒にお弁当を食べている面々は生まれてから1度も定期券を落としたことのない人ばかりだった。ちょっと驚いた。みんな、しっかり生きてるんだなぁ……と。定期券に限らず、色々なものを落としたり忘れたりしている身としては、反省せざるを得ない。

クリームソーダを飲みながら、そろそろお茶を沸かして冷やさなきゃな……てなことを思った。昨年の秋に馴染みのお茶屋さんが廃業してしまったので、どこでハブ茶を買おうかと思案中である。別にハブ茶にこだわっている訳ではないのだが、生まれてこのかた、毎年同じ店で同じものを買い続けていたものだから、スーパーの麦茶パックでは物足りないような気がするのだ。

今日はまだ月曜日。今週も頑張らねばなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月05日(日) 定期券を落とす。

友人から誕生日プレゼントに貰ったチケットで芝居を観に行ってきた。

ご贔屓の役者さんがゲスト出演しているお芝居。思えば、その役者さんを好きになってかれこれ15年になる。1度好きになったものは、ずっと好きみたいだ。今までの人生で、生人間(芸能人系)で、本気に好きになったのはオペラ歌手のホセ・カレーラスとも、役者の粟根まことの2人きり。案外純情一途だったりするから、お笑い草。

京橋の円形劇場で芝居を堪能して環状線にて帰路についた。芝居自体は微妙だったが、役者を見るという点においては12O点の舞台を観たせいか、非常に気持ちが高揚していて「そうだ。今日は途中下車して、美味しいチーズケーキでも買って帰ろう」と思い立ち、天王寺駅で降りようと思ったらば……定期券が見当たらない。

「また、やってしまった…」と目の前が真っ暗になった。

私は今までの人生で、かれこれ10回以上定期券を紛失している。高校で電車通学を始めてからのカウントとしても、いささか多過ぎる回数だろう。定期券を落とすシュチュエーションはどこか似ている。ふと気が付くと神隠しにあったように、忽然と消えているのだ。あまりしょっちゅう落とすものだから、100均で買ったラミネートケースに定期券を入れていた時期もあったが、今使っている定期入れは友人から贈られた品。定期のお金を払い戻ししてもらったとしても、定期入れが戻らなければ……とて、暗澹として気持ちで落し物センターへ行った。

落とした(であろう)その足で駆け込んだのだが、定期入れは届いていなかった。書類に名前だの、携帯番号だのを書いて「お願いします」と頭を下げ、その場を辞した。もう……チーズケーキを買う気力などなく、しょぼくれて切符を購入した瞬間、携帯が鳴った。

「さきほどの定期が見つかりました」とのこと。

そりゃあ、もう張り切って取りに行ったさ。係員の人に「助かりました。ありがとうございました」と卑屈なまでに頭を下げた。嬉しかった。と、同時に解せなかった。いったい、いつ定期券を落としたのだろう。悪戯な小人が鞄から定期券を放り出したとしか思えなかった。しかしながら見つかって良かった。ちなみに……いままで落とした定期券は8割方戻ってきている。世の中に親切な人が存外、多いんだなぁ……と思う。ありがとう。定期を拾ってくれた駅員さん! 

吃驚して疲れてしまったらしく、定期券が見つかった後も、チーズケーキを買いに行く元気はなくて、駅の構内でフルーツの入ったロールケーキを買って帰った。ロールケーキはとても美味しかった。定期券が見つかって良かったなぁ…助かったなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月04日(土) 健康診断とか。

今日は派遣会社の健康診断へ行ってきた。

健康診断へ行くのは数年ぶりのこと。今までは健康診断を受ける資格が無かったり、資格があっても事情が許さずスルーしていたりで、とんと受けていなかったのだ。こういう風に普通っぽい行事を、普通っぽくこなせるって、なんて素敵なんでしょう! と、ちょっぴり嬉しかった。

土曜日も診察いている検診専門病院で受診。検診専門の病院に来たのは初めてなのだが、受診者が皆同じ服を着せられて、ベルトコンベアーに乗せられたように次々と検査を受けている様子は、大量生産の工場を連想させられた。初見では取り立てて異常無し。血圧が低いせいか、採血の時に看護師さんから「大丈夫ですか? 本当に大丈夫ですか?」と何度も念を押されたのが印象的だった。子供の頃に血液疾患を患っているおかげで、採血は大得意。「この程度の採血なら屁の河童だぜ…」と心の中で呟きつつ何度も「大丈夫です」と笑顔で答えた。吃驚したのは視力の良さ。PC漬けの生活をしているくせに、裸眼で右が1.0。左が1.2という好成績。目の良い人は老眼が早いと言うけれど、私もきっと早いんだろうなぁ……なんてことを思った。

健康診断を済ませて梅田へ移動。Sちゃん、Zさんとランチをご一緒する。昨日も散々喋ったのに、まだ喋り足りないのか……という勢い。ホテルのビュッフェは激しくイマイチだったが、お喋り自体は楽しかった。

食事を済ませSちゃんを送りがてら新大阪駅へ。新大阪は職場のある駅なのだが、なんと上司に遭遇。上司は夜間、作業で徹夜明け。一方私は思いっきり遊びモード。社員と派遣社員では立場が違うは、業務内容も違うので、こればかりはどうにも仕方がないことだが、なんだか申し訳ないような気がした。ごめんよ…週明けからは、また頑張るから! 帰りの電車でZさんと別れを惜しむように喋りまくった。

なにげに充実した1日だった。

明日はプレゼントしてもらったチケットを持って芝居を観に行く。3日連続で出掛ける週末! こんなに活動的な週末が昨今あっただろうか……いや、無い。てな感じ。スゴイなぁ……なんだか恵まれた週末だ。明日も愉快に過ごせると良いなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月03日(金) サプライズ&サプライズ

遠方の友人が大阪へ遊びに来てくれたので、ちょっら食事に行ってきた。

彼女とは、年末に会って、先月会って、また今月も会っている。たぶん年内にもう1回くらいは会えるんじゃないかと思うのだけど、よくよく考えてみると、地元の友人よりもよほどハイペースで会っているのだ。何年も会ってない友人だっているのになぁ。

女3人、ワイワイと趣味の話など。よく食べ、そしてよく飲んだ。こんなに頑張って食べたのは久しぶりかも知れない。女性はよく「甘い物は別腹」と言うが、私には別腹が無いらしく、お腹が満たされている時は、まずもってデザートは食べないのだけど、今日は2軒目に行ったカフェで、パフェを注文。ペロリと食べた。楽しい食事ってのは、食欲増進の効果があるような気がする。

はるばる新幹線に乗ってやってきたSちゃんは、私とZさんに誕生日プレゼントを用意してくれていた。今月は確かに誕生月だけど、プレゼントが貰えるなんて思ってもいなかったので、驚いたのなんのって。プレゼントは可愛らしいブック型のメモ用紙帳と、コンパクトミラー。なんちゅーか。こういうセンスの物を贈ってくれるとは流石Sちゃん。目一杯、力一杯……女性に生まれてきて良かったと思えるような品。大事に使わせてもらおうと思う。

別れを惜しみつつ帰宅をしたらばPC机に速達郵便。仲良しのNさんからだったが、速達で送ってもらわなければならない物など思い当たらず、首を傾げつつ封を切ったら、芝居のチケットが入っていた。私が贔屓にしている役者さんの出るお芝居のチケットだった。そう言えば「当日券で観に行くつもり」と話したけれど、そんなことは綺麗に忘れていたので、驚いたったらなかった。

嬉しいサプライズが重なるなんて、こんなこともあるものだなぁ。貰った「物」が嬉しいのは勿論なのだが、それ以上に「ビックリ」が嬉しかった。こういうサプライズは良いなぁ。ありがとう!! 今夜は気持ちよく眠れそう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年06月02日(木) 夜の散歩。

今週は仕事がめずらしくマッタリモードだった。抱えている仕事が軌道に乗ってきたのもあるだろうし、単に閑散期ってこともあるだろうし。毎日、良い感じの時間に帰宅出来るって素敵なことだ。

時間がタップリあるのに日記はあまり書けなかった。何をしていたかと言うと、色々なものを貪り読んでいたのだ。年がら年中、何某かの本を読んでいるのだが、読書欲にも波がある。漫然と読み流している時期もあれば、何かに憑かれてたように読んでいる時期もあり、丁度いまは大きな波に入ったところ。

夕食後、何故だかしら唐突にビールが飲みたくなり買いに出掛けた。

目指すは5分ほど歩いたところにある酒屋の自販機。家族に注文を取り、財布とビニール袋を手に出発。自販機で物を買う時はビニール袋は必需品。自販機にぶら下がっている事もあるけれど、ぶら下がっていなかったりしたら冷たい缶を抱えて帰らねばならないのだ。

雨上がりの空気は気持ちよくて、プンと緑の匂いがした。自宅の周囲はまだまだ田舎。アスファルトでない地道を選んで歩くのがお気に入り。蛙の声は聞こえるし。紫陽花は色づき始めているしで、なんとなく「6月」って感じ。幼稚園の連絡帳の6月のページには、蛙と紫陽花とカタツムリが描かれていたと、思い出した。

夜に散歩をするなんて、滅多に無いことだけど、こういうのって、なんか良い。

さてと。シャワーを浴びて、ビールを飲もう。そしてまた貪り読もう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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