地徊営業日誌
目次|書きすてたもの|未定なもの
まじめに眠いです。あきません。仕方ないから十二時には爆睡しててどう考えても七時間は寝ているのに何故こんなにも眠いのでしょう。 ちょっと寝ます…すみません……(涙)
明日は久々のハニーとの逢瀬だというのにお片づけが終わりません。ということで散らかってますが許してください、ハニー>私信 明後日は蟹なのです。蟹。ゲットできれば(笑)
眠いです(おい) なんでこんなに眠いのでしょう。それはきっとお隣さんがいきなり「ぅめ〜」なんて発声練習を始めた所為です。いや、いままでも彼女と壮大なバトルとか男同士鬼ごっこ(六畳一間アパートです)とか色々やってくれているのですが、「ぅめ〜」ってなんなんですか。仕方なく「め〜」と返したところ静かになりました。私の思いは伝わったようです。小此木さんは眠たかったのです。
相方がついにネット生活に突入して「なるなるいっぱい描いて送ってあげるね〜」と準備してくれていたのですが、いかんせん肝心のメールがすぐには使えないらしく。放置プレイにちと涙。
なんにせよ眠いです。久々にアニメナルト見ました。爺様が目当てで…。ああああああおみあしが!!おみあしですよ、皆様!!一気に目も覚める勢いでした。そして九尾が男だと再表明されて再び眠りへ。最後の意識は「がまおやびんの股…」でした。オープニングのちびサクラちゃんとちびヒナタにメロメロになっていた割には爺様出てきた瞬間全てが吹っ飛んだ小此木に愛の手を。ああ、にしても女の子はかわいいなぁ……。爺様はかわいいなぁ……。
ってなことで爺と孫↓
*** お月様にお願い ***
「こらこら、いつまで拗ねておる」 膝の上で唇を尖らせたままの幼子に、火影が苦笑する。南向きの縁側にはぽかぽかした日差しが当たっており、冬が近いとは思わせない暖かさだった。 「そのように口を尖らせては、カカシが帰って来る頃には蛸になってしまうぞ」 その言葉に慌ててナルトが唇を引き締める。小さな手で一生懸命頬を引っ張って口を伸ばそうとするナルトに、密かに火影は肩を震わせた。 「……じーちゃ、にいちゃはいつおかえりするの?」 ややあって不安そうな声でナルトが問うた。ふむ、と火影が口にした煙管を加え直す。 「そうさな、月が欠ける前には戻ってこようて」 「お月様?」 「そうじゃ、ごらん」 火影が煙管の先で空を指さす。つられて視線をあげたナルトは、青い空にうっすらと浮かぶ白い影を見つけた。 「お月様!?」 大きな青い瞳がくるりと丸くなる。火影が微笑んだ。 「そうじゃ。カカシがナルトを心配してよこしたのじゃろう」 ぼんやりと浮かぶ月の影は確かにかの人に通じるところがある。ナルトにとって月とは夜輝くものであり、カカシもまた夜にある人だった。 「ナルトが泣いておらぬか見てきてくれ、とな」 火影の皺だらけの手がナルトの頭をなでる。ふにゃり、とナルトの顔がゆがんだ。 「じいちゃじいちゃあのね、」 「ん?どうした」 「じゃぁお月様におねがいしたら、にいちゃに伝えてくれる?」 振り返り問うたナルトに、一瞬火影が目を丸くする。それからゆっくりとその目尻が皺を刻んだ。 「そうじゃな。二人で早く帰ってこいとお願いするか」 しわくちゃの顔で火影が笑い、それに負けじとナルトが笑む。 少し寒くなってきた縁側で二人青空に浮かぶ月を見上げて「お願い」をする。
お土産よりもお月様よりもあなたが良いのです。
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ってなことで爺孫でした。この二人組は好きです。そこに旦那が入っても好きです。孫夫婦を見守りつつちょっかいをかける爺様が大好きです。
最近すこしずつではありますが、爺様の死を受け入れ始めたような気がします。本当に気がします、なんですが(苦笑)未だに思い出すと泣きそうになってしまうあたり年食ったなぁと思います。あの死が意味のない物にならないことを真剣に願う今日この頃。
| 2003年10月27日(月) |
ありがとうございましたーっっ |
無事、オンリーより帰還致しました!わざわざ当サークルに足を運んでくださった皆様、構ってくださった皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました!非常に楽しい一日でした♪ 結局製本が間に合わず当日になってしまって、最初のうちは値札すらない状態で本当に申し訳ありませんでした。しかも「戦う!女の子」に説明つけるのをずーーーと忘れてて気がついたのは後半も後半になってからでした…すみません…買っていってくださった方々がカカナルコ、サスサク駄目な方がいらっしゃらなければよいのですが(汗) 終わった後は飲みあーんどカラオケだったのですが。…小此木さん一人酔っぱらってました。一緒に居たお嬢様方申し訳ありませんっ(泣)結局途中で力尽きてお嬢様方の美しい歌声をバックにゾンビと化しておりましたよ。まぁ己の体力考えると連続の寝不足に酒と来れば当たり前の結果で目もあてられませんが。 周りに迷惑をかけつつ(ごめんなさいっっ)それでも当人はすこぶる楽しかったです。いい感じに燃え尽きました(爽) 幸せなことが他にも一杯あったのですが書き切れません。今朝というか昼に帰ってきてから寝たのですが、いかんせんそろそろ明日の準備をせねばなりませんし。 ものすごいうれしいものを頂いたので(爺婆ありがとうございますvv)それを脇において、いただいたお菓子と一緒にまずは戦利品を楽しみたいと思います〜♪
そういえば私、トップに無料本の告知するを忘れてまして(汗)気づいたときには宰輔宅でした。え、えともし欲しいという方いらっしゃいましたら、まだありますのでご連絡ください。ひとまず1月の大阪にも持っていくつもりではあります。
ひとまず無料本の馬鹿夫婦サスサク編前哨戦です↓
*** 大作戦 ***
夕飯時の告白に、ナルトは目を丸くし、カカシはその隻眼に幾分非難の色を浮かべた。 「なんだ」 対して、向かい合う形で夕飯を食らっていたサスケが不愉快そうに眉をひそめる。ナルトが箸でサスケを指さした。 「今のって…本当だってば?」 恐る恐る、といった感のナルトに、当たり前だとばかりにサスケが頷く。 「当然だ。そんなことを言えるか」 そして茶碗を差し出す。今日はサクラが任務で居ないので、サスケははたけ家にて食事の世話になっていた。 「サクラちゃん何考えてるってばよ……」 うちはサスケ、春野サクラ共に17歳。来月から同棲することになっている仲間の未来を思い、ナルトは深くため息をつきながらおかわりをよそおった。
「信じられないってばよ!!」 食事も終わって一息ついたところで、一気にナルトはまくし立てた。議題は当然サスケの「そんなこと言えるか」発言である。 「だって五年、五年だってばよ!?なのに一度もかよ!?」 「少なくとも記憶にある限りではない」 ナルトの怒声に平然とサスケが答える。端で聞いていたカカシがため息をついた。 「そりゃ言う言わないはお前らの自由だけどね。で、やることはやってるわけ?」 カカシの問いに当たり前のようにサスケが首を振る。カカシとナルトは天を仰いだ。 「………サクラちゃんがかわいそうだってばよ………」 そもそもの発端は「告白の台詞は」という他愛のないものだった。鉄面皮のサスケがなんと告白したのか知りたくてナルトが発した質問は 「そんなことはしていない」 の一言で片を付けられてしまった。怒る気力もなくしたナルトに、サスケが怪訝そうに首を傾げる。 「サクラが言わなくてもいいと言ったんだぞ。何が悪い」 そう言う問題ではないだろう、とはたけ夫妻は思った。 (サクラちゃんってば甘やかしすぎだってばよ……) そう言えば、昔はサスケも少しは家事をしていたはずだ。それさえしなくなったのは、見るに見かねたサクラが世話をするようになったからだろう。生粋のおぼっちゃまはどこまでもおぼっちゃまだった。 「で、サスケはサクラのこと愛しているわけ?」 さすがに呆れた様子でカカシが問う。途端にサスケは真っ赤になった。 「ば、ばかかてめぇは!!」 語るに落ちるとはこういうことを言うのだろう。奥手にすぎる元生徒にカカシはため息をついた。 (任務なら平気なくせに…) すでに暗部に配属されて久しいサスケの職歴を思い出し、カカシが目を反らす。 「あーあ、サクラもかわいそ」 ぼそりと呟かれた言葉に、サスケが目尻をつり上げた。攻撃に出ようとしたサスケの影をナルトが縫いつける。 「サクラちゃん、どうするのかなぁ…」 いくら油断していたとはいえ、易々と影を縫われサスケの歯がぎりぎりとなった。それを無視してカカシがナルトを抱き寄せる。 「ナルトはどうしたい?」 柔らかな金糸に指をからめ、カカシが囁く。カカシの手に頬を預けると、ナルトは小さく吐息を漏らした。 「オレってばサクラちゃんには幸せになってもらいたいってばよ」 目の前で繰り広げられる愛の世界に、サスケの眉間がビキビキと音を立てる。青黒く浮き上がった血管を楽しそうにナルトがつついた。 「というわけで、告白しろってば」 「がんばれよー、サスケ」 本気で言っているナルトと、完全におもしろがっているだけのカカシ。天下無敵の馬鹿夫婦に挟まれ、サスケの告白大作戦は始まった。
***
今ちょろっとカカナルコでエロを書きたいのでどうなるやわかりませんが。予定とやりたいことだけは一杯…たらなければならないことも一杯……あああ………! まずは寝て明日からの仕事に備えます。それではおやすみなさいませ。
ダイエー優勝おめでとう!!でも母はセールが平日だと愚痴ってました。何にせよ不満なのですね、母上…。でもそう言いながらめちゃくちゃうれしそうでしたよ(笑)
「ダイエーが負けた!!」と母からお怒りの電話が参りました。ダイエーが勝ったら優勝セールで祖母に布団を買ってあげると言っていたらしいです。そんな理由付けなくとも素直に買ってあげれば良いと娘は思うのですがいかがでしょう、母上。
ふー、ご無沙汰しております。でもまだ修羅場ってます。 ええと、先日の日記に書いたカカナルコ馬鹿夫婦ものですが、日曜日のオンリーに前哨戦として無料配布本を作ることにしました。といっても日記の殴り書きレベルの手入れしかできないですし、内容自体はこの後載っけるつもりです。 もし↓の殴り書きを読んで興味を覚えた方がおられましたら、こっそりと「若奥」と言ってみてください。こっそりとお出し致します。なんでこっそりかというと内容が恥ずかしいからです(爆) ということで気が向かれましたらお気軽にどうぞv芋を焼く際の火種くらいには使えるかと思われます。
ということでこんな話です。カカナルコ馬鹿夫婦話前哨戦〜↓
*** 戦う若奥様〜前哨戦〜 ***
木の葉の里を震撼させた一大結婚騒動より数年、ナルトは今日も寝起きの悪い男を起こしていた。 「せんせ、朝だってばよ」 まだベッドで眠っている旦那様にナルトが声をかける。体はすっかり女らしくなったが、浮かべる表情は変わらずあどけない。反応の無さに唇を尖らせると、ナルトは布団をめくった。布団の下から丸まったカカシが出てくる。 ナルトはベッドサイドに跪くと、カカシの顔をのぞき込んだ。 「せんせー、今日も任務だってばよ」 言いながらシーツに埋まった鼻先をつっつく。自分もベッドの上に顔をつけると、ナルトはカカシの頬をつまんだ。 「ちゅーしたら起きるってば?」 「起きる」 起きる気配など微塵も見せないまま、カカシの声がする。ナルトはちょっと頬を赤らめると体を乗り出した。朝日にきらきらと輝く銀髪を指でかき上げ、カカシの秀麗な顔立ちをさらけ出す。 「せんせーおはよ」 ちゅ、と音を立ててナルトはカカシの頬を口づけた。ナルトの顔の向きに併せてカカシが動く。軽く唇同士を触れあわせてから、大きな手がナルトの頬をなでた。 「おはよう、ナルト」 うっすらと微笑んでカカシが言う。気負ったところのない、素直なその笑みにナルトもつられて微笑んだ。ナルトの幸せそうな笑顔に、カカシの顔がますますしまりなくなる。 (幸せだなぁ) 今日もそのことを実感する夫婦であった。 「今日もいい天気?」 「今日もいい天気だってば」 にこぉ、と笑ってカカシが問う。にこぉと笑ってナルトが答える。 今日は文句なしの快晴であった。 「じゃ、起きますか」 ベッドの上に半身を起こし、カカシが大きくのびをする。ナルトも立ち上がると窓を大きく開け放った。さわやかな風が部屋中に広がる。 「センセー今日オレ遅いってば」 中忍になったナルトにはカカシと同じく任務がある。上忍進級試験を控えているだけに、質も量もこなさなければならない。それとは対照的に、地位があがるにつれ里内での任務が増えてきていたカカシはぼんやりと天井を仰いだ。 ナルトが言う「遅い」時間では一楽は開いていないだろう。 「じゃ晩飯は作っておくよ」 そう言ってきれいに整えられていた忍服に手を伸ばす。カカシの言葉にナルトが瞳を輝かせた。 「オレさ、オレさ、この前作ってくれたつけ麺が食べたいってばよ」 相変わらずの麺好きに、カカシがため息をつく。視線のみで返された了承に、ナルトははしゃいだ。カカシの特製麺は一楽のラーメンにつぐナルトのお気に入りだ。 にしし、と笑ってナルトがベッドの縁に座る。 「せんせー早くってばぁ」 カカシが着替えている間、じたばたと足を揺らして催促する。 「はいはい」 カカシは苦笑するとナルトの背後に回りこんだ。ツインテールにした髪をほどくと、衣擦れのような音をたてて金糸がシーツの上に滑り落ちる。 「伸びたねぇ」 のんびりと言って、カカシは丁寧に髪をといた。毛先まできちんとブラシを通し、枝毛などないかチェックする。 「願掛けだもん」 キシシシ、とナルトが笑った。未だに願掛けの内容だけは教えてもらえないカカシは、いまいちおもしろくない。 「そろそろ教えて欲しいところだけどね」 ため息をついたカカシに、楽しそうにナルトが声をあげる。 「せんせーにばれたら意味ないんだってば」 でも、そろそろ叶いそう。 小さな呟きにカカシは片眉を上げた。ということは上忍になるというそういうことだろうか。 だが、「火影を超す女」が口癖の子にしてはいささか目標が低いような気がする。 (なんだ…?) そうは思ってもナルトは頑固だ。一度決めた以上、決してカカシに願掛けの内容を話したりはしないだろう。 考えながらもカカシの指は器用にナルトの髪を編んでいく。 「はい、できあがり」 最後にナルトの頭を軽くたたいて、カカシは道具を片づけ始めた。邪魔にならないようにサイドから背後にかけて編まれた髪には一片の乱れもなく、鏡を見ながらナルトがうなる。 「どんどん上手になってくってばよ…」 「努力の人ですから」 さらりと返された言葉に、ナルトは顔をしかめた。 「せんせーが言うと嘘くさいってばよ……」 努力しているところを人に見られるのは嫌がるくせにこういうことを言うから、嘘つきだと言われるのだ。実際のところ、カカシが努力家であるとナルトは知っている。 「わざわざがんばってます、ってアピールしてもしょうがないでしょ。結果は結果なんだし」 自他とも認める努力家の奥さんのおでこにキスをして、カカシは台所へと向かった。キスされたおでこを押さえて、ナルトがその後ろ姿を睨み付ける。 「…今に見てろってば!」 もうじき結婚五年目。いつまでも子供扱いするカカシに、ナルトは思いっきり宣戦布告をした。
続く ******
こんな話です。楽しかったです。本当はこれにサスサクの方の冒頭だけでもいれたいのですがどうなるかは不明です。ちなみに、「戦う!女の子」に載っけた話ととこれは全く別の話になります。サスケさんの立場が全然違いますので。どっちも本当にただのばか夫婦〜
人としての尊厳を捨て去って何とか入稿しました。会社から印刷所走る際に許せない文章を思い出しどうしても許せなくて目の前のモスで消してみたりなんだかそこまでして出さなきゃいけないのかと自問自答してみたり。当日あけてみてどうしても我慢できなかったら出しません。申し訳ありません(汗)でも書きたかったやり取りは書けたのでそれはそれで良かったです。 でもページあわせにカカナルコ新婚小ネタ書いたのですがそれがえらく楽しくて。サスサクの方が微妙になってしまったので、全部無視して今度こそ本当のバカップル×2本作りたいです。新婚さん×2。戦う奥様戦隊とか。でも奥様戦隊だとひげ面半ズボンの司令官を思い出すのでせめて戦う若奥様にすべき…!?
さーて鮫メイドの用意をしますか。
今どこまで妥協できるか己と協議中です(爆)うまく折り合いがつけばカカナルコ・サスサク本「戦う!女の子」はでます。とりあえずもうちょい眠くなって、小此木の中の設定を大事にする部分が疲れてきたら一気に勝負をしかけようかと(なんじゃそりゃ) せっかくのオンリーですし、新刊出したいですもの。後入り婿2の準備号が出る(はず)なので、新刊は二冊になります♪
殴り書きとかインフォメ更新とかは入稿後に!申し訳ありません!!
10月のオンリー当選致しましたvv楽しみです。 ということで修羅場です(笑)なんとか新刊出せるようがんばります〜(脱兎)
ナルトの新しいゲーム、買うかどうか迷い中ですが買って万が一予約特典がついたならばおニューな兄を買われた方にプレゼントしようかと思案中。兄を乗りこなすには役に立つかもと思いません?他意はございません、他意は。
殴り書きしたいけど頭が飽和しております…… あ、最近小此木が壊れているのは原稿のせいではなく仕事のせいです。こんな所にまで引きずっちゃてて申し訳ありません(汗)
おとついの己の日記見てつかれてるなーと思ってみたり。言葉が足らず何様的口調になっていて申し訳ありません(汗) 自分が伝えたいことをちゃんと伝えられる書き手になりたいです。何を書きたかったのかということを。難しいですが精進です。
本日小僧さん(前のパソコン)が相方宅に里子に行きます。ちょっぴり寂しいです。
原稿は進みません。サスケさんが悪いです。「戦う女の子」17歳編は結構厳しいです。むむ。
そんな状態で昨日は渥美線の端から呼び出しがかかりいってきました。いとこに子供が生まれたので見にいったのですが、たらふく食わせて頂きました。赤ちゃんはくにくにしてました。首がまだ据わってないのでえらい怖かったです。
なぜこんなに眠いのかわからないくらい眠いです。 そして笑えるくらい心が荒んでいきます。もっと早く取りかからなかった己が悪いです。 むしろ早く引き継ぎさん来てください。どんな人だって私よりかはましなはずだ!また報告書書きの日々が……(涙)
にしても赤ちゃんってなんであれで壊れないんだろう…………軟体動物??
日付変わってますねぇ(遠い目) 何かうまくいかなかったけど、がんばったのであげます…どうなんですか、このカカシのへたれ具合は……(涙) ひとまずナルトお誕生日おめでとう第二弾です。そもそも取説読もうとしない私が悪いです↓
*** そこにあるもの ***
日が変わろうかという頃、二人はまだ起きていた。ベッドの上で折り重なるようにして互いのぬくもりを感じあう。 「もうすぐだね」 「もうすぐだってば」 時計の針がかちりと音を立てた。短針が天頂を指す。何とはなしに、正面から向き合った。 「誕生日おめでとう、ナルト」 カカシが心から告げる。照れくさそうにナルトが笑った。 「ありがとうってば」 そして小さく笑いあう。今更ながらの言葉が少し照れくさかった。しばしの沈黙の後、何か言いたそうにナルトが口を開いた。 「あんさ、その……」 そこまで言って顔を真っ赤にして俯く。カカシが続きを待っていると、癇癪を起こしたようにナルトが叫んだ。 「がーーーっっこんなんオレらしくないってばよ!!」 いったい何事かとカカシが身構える。思わず引いた肩を、ナルトががっしりと掴んだ。 「ナルト?」 訝しげにカカシが問う。肩に感じるナルトの手のひらが熱い。 ナルトは顔を上げられなかった。真っ赤になっているであろう、己の顔を痛いほど自覚してしまう。 どうでもいいようなことだけど、でもきっと、この行為に意味はある。 そう信じてナルトは声を振り絞った。 「その……か、カカシ、が一緒にいてくれてうれしいってば……」 一瞬言葉がとぎれるが、何とか最後まで言い切る。カカシの目が丸くなった。 (い、いったってばよ!!) そう自覚しながらも、ナルトの頭は沸騰寸前だった。渦を巻く思考の中で、カカシがため息をつく。 「参ったなぁ…」 ぽつりとつぶやかれた言葉に、ナルトは体をこわばらせた。思わず顔を上げれば、そこには見たこともないカカシの顔があった。 「うれしいかも」 うれしそうに、本当にうれしそうにカカシが笑う。それは、今までナルトが見たどんな顔よりも素直な表情で。 「せんせ、その顔!!」 「え?」 ナルトの叫びにカカシの表情が常のそれに戻る。ナルトが悲鳴を上げた。 「せんせー、今の顔も一回して!」 なんてもったいないことをとナルトが叫ぶが、カカシも無意識でのことである。もう一度してと言われてできるものではない。 「こ、こう?」 「違うってば!もっとやーらかく!」 「じゃぁ…」 「ちっがーーーう!そんな詐欺師みたいなんじゃなくって!」 「……ナルトがもう一回オレの名前呼んだらできるんじゃない?」 「がーーーーっっ、そんな恥ずかしいマネできるかっての!!」 「そんなこと言われても………」 カカシが甚大な努力を持ってして「うれしそうに」笑うが、ナルトのお許しはでない。先ほどまでの甘い空気もどこかに消し飛んで、カカシの努力は続いた。
一時間後、部屋にはカカシのため息が響いていた。 「もうしばらく笑いたくない…」 無理に笑顔を作ったせいでこわばった頬をなでる。もう片方の頬をなでてやりながら、残念そうにナルトもため息をついた。 「もったいなかったってばよぅ………」 よほどその時のカカシの笑顔がお気に召したらしい。心底残念そうなナルトの表情に、わずかにカカシが片眉をあげた。 「ふーん、いつものオレの顔はいらないわけだ」 「そんなことないってば!!」 わざとらしく拗ねてみせるカカシに、ナルトが慌てて言い繕う。小さくカカシが含み笑うが、それには気づかず言葉を続ける。 「センセーの笑顔、オレ好きだってば。でも、あれは今まで見たことない顔だったから……って何笑ってるんだってばよーーーーっっ」 「あーはいはい。ナルト、オレの顔好きだもんね」 「全部好きだってば!」 ぷん、とそっぽを向いてナルトはカカシの首にしがみついた。カカシの上に寝転がった形で、ナルトが頬をふくらませる。 「センセーはすぐそういう言い方するっ」 カカシは苦笑するとナルトの頭をなでた。柔らかな金糸の感触を楽しむように指を絡める。そのまましばらく、時が過ぎるのに身を任せた。 やがてナルトの意識がまどろみだした頃、独り言のようにカカシが口を開いた。 「ナルト、お前が『今日』『家』を出られるようになったら」 ナルトの髪をすくカカシの指が優しさを増す。その感覚に身を任せながら、ナルトは静かに瞳を閉じた。 「お前の名前になった、あの景色を見に行こう」 カカシの心音が、一定の規則を持って繰り返される。こうしてその音を聞きながら眠るのが、ナルトは好きだった。 「……一緒に?」 「一緒に」 ナルトの問いに、カカシが即答する。迷いのないその言葉に、ナルトは幸せそうに微笑んだ。 「あの人が愛した景色を、お前と見たい」 記憶の中の潮騒に耳を澄ますように、カカシが目を閉じる。のろのろとした動作で、ナルトは腕を上げた。 「ん、じゃぁ約束だってば」 まだ丸い小指が差し出され、カカシが微笑む。 「ん、約束な」 節くれ立って少し曲がった小指が、ナルトの小指に絡む。約束を刻むように上下に振られた指は、しかし離れることなくカカシの口元に引き寄せられた。 「約束するよ」 そっとついばむような口づけが小指の上に落とされる。残りわずかとなった意識でもって、ナルトは顔を上げた。 「指にだけ?」 拗ねた響きに、カカシが苦笑する。 「おやすみ、ナルト」 力の抜けたナルトの体を引き上げ、柔らかな頬にも口づける。ふにゃりとナルトの相好が崩れた。 「目が覚めても」 つながれた指はそのままに、ナルトが残る手でカカシを抱き寄せる。 「そばにいるってば」 うっとりと細められた瞳に、カカシも目を細める。 「そばに居るよ」 今日という日に、ナルトが外に足を踏み出すことができるようになっても。 今日という日に、カカシが過去を見つめることができるようになっても。 「そばに」 願う。
願いは叶えるためにあるのだと、今ではそう思えるから。 「ありがとう」 この言葉を捧げます。
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さてクイズです。小此木が書きたっかったのはどこでしょう。別にどこがメインなんて読み手様が判別することなのでそんな質問は無意味なのですが。 ええと、書き損ねてましたが昨日のとこれはフリーってことで。お気に召した方がいらっしゃいましたら適当にお持ち帰り下さい。連絡は特に必要ないのでご自由に〜。
眠いですが原稿やらねば〜。ではでは〜。
ナルト、お誕生日おめでとう!ありがとう、ありがとう。生まれてきてくれたことに感謝します。
そして間にあいませんでした…(何がとは聞かないで下さい) いや、言い訳をするならば全然あがってないわけではなく、書きたかったところにいく前に話が終了したという書き手には非常に不満な展開にちょっとそれってどうなのよみたいなー結局間に合わなかったんだね小此木さん!ってなことなんです(どんなことだ)
ごーらいぶさんとの戦闘敗北次回をお楽しみに!(笑えない)お誕生日前日のお話です。↓
*** 夜の向こう ***
「ナルト、お前誕生日何が良い?」 それは誕生日前日のことだった。例年どおりこの三日間は自主休暇のナルトに、大忙しだろうと予想されていたカカシがのんびりと聞く。 カカシの問いに、幾瞬かナルトは考え込んだ。ソファの上で本を読むカカシの腹の上に上がり込む。 「なんでも?」 「なーんでも」 カカシの上に腹這いになる形で、ナルトは首を傾げた。本とカカシの顔の間に頭をねじ込み、その瞳をとらえる。 「……じゃぁセンセー、一日オレといてくれる?」 空いている方のカカシの手がナルトの髪をとらえた。色違いの瞳が優しく弧を描く。 「一日だけで良いの?」 どこかからかうような口調に、ナルトの頬が膨らんだ。カカシの前髪をつかんでにらみ付ける。 「最近いそがしーって遊んでくれなかったの誰だってば!?」 大きく膨らんだ頬を突きながらカカシが笑った。 「オレ」 「だろ!?一日空けれるのかよ、センセー」 疑わしそうにナルトがカカシを見る。目の前で揺れる金糸を指に絡ませて、カカシは苦笑した。 「遠出でも大丈夫なように、がんばって三連休とったんだけどなぁ」 カカシの言葉を理解し損ねたのか、ナルトが瞬きを繰り返す。そんなナルトを楽しそうにカカシは見つめた。視線が優しい。 ナルトは頬を染めるとそっぽを向いた。 「……嘘ばっか」 「嘘じゃなーいよ。今日の八時までに連絡がこなければ、お休み決定。で、ただいま八時一分。文句ある?」 大仰に両手を広げてカカシが言う。ナルトがカカシの胸元に顔を押し付けた。 「時計、遅れてるかもしれないってば」 「お前ね、忍びがいちいち時計必要としてどうするの。なんでそんなに信用ないかなぁ」 肌をとおしてカカシの苦笑いが伝わってくる。ナルトは拳を握りしめた。 去年よりもずっと、カカシが忙しくなっていることは知っている。つい先だって役職も背負ったとも聞く。そんな状態で、里の一大行事である慰霊祭を休めるのだろうか。一日だって無理なのではないだろうか。 「なーると」 ナルトの髪をカカシがすく。一瞬肩を振るわせてしまい、ナルトは唇を噛んだ。 「三日間だけ、だよ」 優しいカカシの手に涙が出てくる。 「足りない、って言ってよ。ね、ナルト。オレは全然足りないよ?」 どれだけ嫌だと思ってもカカシの声はナルトの肌に浸透してしまう。肌から浸透した声は、すんなりと心まで届いてしまう。 「お前に感謝したいのに、全然足りない」 誕生日とは感謝を捧げる日なのだと、誰かが言っていた。大切なあなたが生まれてきてくれたことに感謝を捧げるのだと。 「………嘘ついたら針千本?」 カカシの胸に顔を押し付けたまま、ずりずりとナルトがずり上がる。無茶な行動に苦笑しながらもカカシが頷く。 「千本でも一万本でも」 「なら許すってば」 そろり、とナルトが顔を上げる。とたんにカカシの微笑みにあって、ナルトは再び顔を押し付けた。 なぜそんなにも優しく笑うのだろうと思う。 好きが溢れてとまらなくなってしまうではないか。 「だから、ずっと、こうして抱きしめてて」 この気持ちがこぼれ落ちてどこかにいってしまわないように。 カカシがうれしそうに目を細める。 「どこにもやらないよ」 そして優しい声と優しい手と。その全てでナルトを抱きしめた。
だから、こうして。 夜が明けるまで二人で抱き合っていましょう。
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去年より退化しているような気がするのは気の迷いでしょうか。ちょっとでも原作にそうように爺様も七班も出しませんでしたが………さびしいかったです………本当は原作にそうようにって時点で一番突っ込まないといけない点があるのですが、それはあまりに小此木が手痛いのでそっと胸にしまっておいて下さい。 ところで書きたかったのは誕生日当日のお話なのですがここで終わってしまって自分でもびっくりです。ので当日話は遅くとも明日には!一日ずつ遅れている当たり己の人生示しているようでちょっぴり半笑いです。
気がつくと今日は八日です。不思議ですね〜。毎回同じこといってる当たり何やらもう学習という言葉をあきらめた方が宵のかもしれないと酒の回った頭で考えるわけです。そもそも月のもので二日間のたうち回った後に同僚の結婚祝いにいくあたりその判断はあまり間違っていないのではないかと思われます。 新しいHP作成ソフトを全く使いこなせていない小此木ですが、ナルトのお誕生日にはお祝いをあげるつもりです。にっちもさっちもいかなくなったら日記であげます〜。
甘いものが食べたいです。さろんぱすとかあんめるつとかあのへんが欲しいです。フリルはお客様用にゴージャスバージョンです。とりあえずセクハラシーンは今回組み込んでないのですが和風抜け駆けのお詫びに下着の色確認されますかと聞いてみたいです。ビオレのCMみててこの場合「ビオレママになろう」ではなくて「ビオレパパになろう」ではないかと思うのです。パパがママになったらいやだなぁ。 書いてる最中にブラウザが落ちて悔しかったので後でまたきます。眠い…
ということで。どうも落ちがお気に召さなかったようですパパの育児日記↓
*** 初めてのお風呂 ***
その日、四代目火影は張り切っていた。さわやかな笑顔とともに秘書官にすごむ。 「今日残業入れたら旬殺だからね」 この場合、単に誤字なのかそれとも旬の間に殺すということなのか、漢字の違いを聞き分けてしまった優秀な筆頭秘書官は黙って仕事の調整を行った。 「今日はね〜。僕がナルトをお風呂に入れる日なんだ。初めてなんだよ〜うわ、どきどきしちゃう」 いい年こいた中年がかわいらしくほおを染めて口元を覆うとも、仕事が進む限り文句はない。どんなに馬鹿をやっていても、どんなに脱線したことをやっても、彼らの長はとびきり優秀だった。 だから、秘書官も目が回わるようなスピードで戻ってくる書類の処理をしつつ、上司の会話につきあわなくてはならない。 「長かったなぁ〜里の育児センターにかよって半年!半年だよ、この僕が!どうして赤ちゃんってのはああもちっこくてやーらかくてかわいいんだろうね。あの子の時はもっと早くお風呂デビューできたのになぁ。あ、これやり直し。十分以内」 「四代目がお風呂に入れられてたんですか?」 「ん?入れてたよ。だって僕の子だもん。あ、またミス。三分で訂正して。もっともあの子はすぐに恥ずかしがって入ってくれなくなったけどね。あれはつまんなかったなぁ。もっと小さい頃から引き取ってれば良かったんだけど。今じゃかわいくないったら」 全速力で担当部署に走っていく部下の足音を聞きながら、もう一度鍛え直さなくてはだなぁと四代目は思った。文官とはいえ、忍びが足音をたてて走ってどうするのだ。 「その点ナルトは本当にかわいいんだよ。僕をみると両手差し出して喜んでさぁ。ああ、早くパパって呼んでくれないかなぁ。あこがれるよね、パパ。かわいいよね、ものすごくかわいいよね、どうしようもなくかわいいよね、うわ〜〜どうしよう!!」 四代目の処理速度があがる。四代目火影は今日も絶好調だった。 「はじめにあの子が呼ぶのはパパ、って決めてるんだ。お手々つないで同伴出勤だよ!?あ、その前にこの部屋改装しなくちゃ!テーマは遊園地だよねぇ」 この場合、奥方もチャレンジャーだなぁとかよくあの人小さいときに死ななかったよなぁとか若君が歩けるようになる前に部署変更をしなくてはとか、そういうことを考えてはいけない。考えた瞬間ばれるからだ。彼らの上司はとっても優秀だった。 「そんでさぁ、二人で夕暮れ時歩いててさ、ふと立ち止まって僕のこと見上げたりして」 みしり、と厚さ10cmの天板は音を立てる。新しい火影用の机を注文しなくては、と秘書官は思った。 「ああああああああああ早く「パパのお嫁さんになる」って言ってくれないかなぁ」 その時までにきっと自分たちの胃はすり切れてなくなっているだろう。そう思うことでとりあえずはお子様は男の子でしょう、という突っ込みを回避した秘書官ご一行だった。
「それがどうも風邪を引いてしまったみたいで…。今日はお風呂なしね?」 明日も秘書官たちの自分との戦いは続く。
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という落ちで最初から書いていてこれにしかたどり着かないってばよ!!ってせめてもの反抗をいたしました。うちのパパはいまいちかわいそうな目にしかあってないですね。彼に悪気はないです。ただいつでも全速力なのです。木の葉育児センターが何回くらい崩壊したのかは株主総会で説明いたします(株主は誰だよ)
ということで無事リベンジ終了、パパのお風呂デビューはまた今度ってことで!
某新装開店南館にて。 「肩、固いですね」 「そんなに固いですか?」 「今日では一番ですね。歴代でも三位以内に……くっこれで少しは柔らかくなったと」 三十分後再び肩(四十分コースでした) 「……戻ってる……」 ごめんなさい、担当のおにーさん。でも私とて好きでこうなったわけでは!! ちなみに一緒に行った友人(来週イベント原稿持参今日は会社の定例会でした)は熟睡していたそうです。メイド喫茶に連れて行ったときにはあんなに目を輝かせていたくせに!! バリ式はちょっくら本格的だったので今回はパス。ケーキ屋もパスで。……つ、次こそ!!最近すっかり味をしめてます(苦笑)
私信でーす。完治おめでとうございます〜!!(ぱんぱかぱーん)良かった、良かったvv 完治祝いは気合いを入れて送らさせていただきます。それはもうめくるめくふりるでべいびぃぴんくな世界を奉納いたしましょう。呼び名は奥様です(決定)服はやっぱりスタンダードですよね!?
本日の友人の名言。 「めがねメイド、いい……」 巫女には厳しくともメイドには寛容な彼女でした。ちなみに彼女も入り口にてガッツポーズしてましたよ(もう一人が誰だとは申しませんが)
日記のカウンタが三万こえてビビっております。こんな愚痴だらけの日記におつきあい下さり、皆様本当にありがとうございますvv 後日読み返して激しく後悔しないですむ日記が書けるようになれば良いのですがそんな日は永遠にこないような気がする枯れ果てたン歳の夜。 こんな奴ですが、これからもおつきあい頂ければ幸いですv
久方ぶりに爺婆(笑)↓
*** そんなことを言っても ***
少々遅い秋祭りの屋台の一角で、筧は緊張を余儀なくされていた。 「ええい!店主、もう一発じゃ!!」 おもちゃの銃を振り回して九娘が叫ぶ。秀麗な顔が今は怒りと屈辱で真っ赤に染まっていた。周囲の視線を釘付けにして九娘が銃を構える。 「はい、ぜんねーん」 「きーーーーっっ」 だが気合いを入れて打った球は、標的をはずれて壁にあたって落ちた。九娘が狙っているのはごくごく普通のキャラメルである。射的につぎこんだ額でそれがいくつ買えるかなど考えてはならない。そういうものだ。 「にいちゃん、とってやりなよ」 射的屋のおやじが笑いながら筧をからかう。それに筧は苦笑で答えた。 「九娘、肩に力が入り過ぎだ」 「わかっておる!!」 せいっぱいの進言に九娘が怒鳴り返す。筧は頭を抱えた。 (こんなことで暴れ出したらどうしよう) 普通にかわいらしく、台風程度の暴れ方ならまだましだが、それですまなかった時が困る。祭りに出入り禁止、ならかまわないが、祭り自体が永遠に開催できなくなってしまうと面倒だ。 「むーーーーーっっ」 百発目の玉も外れ、九娘が大きく頬を膨らませる。素直にかわいいと筧は思った。ふるふると怒りに震える肩に手を回す。 「だから力が入り過ぎだと言うのだ」 背後から腕をそえ、筧が銃の狙いを付けさせる。九娘は大人しく筧に腕を預けると的をにらみ付けた。 「こんなに力が入らぬのでは、うまく押さえられぬではないか」 「押さえずに支えただけで良いのだ。よく的を見て」 耳元でささやかれる言葉に九娘が頷く。的にぴったりと銃身の先が向いたところで筧の腕に力がこもった。それに気付いた九娘が引き金を引く。 ぱぁぁぁん 切れの良い音をたててキャラメルおまけ付きが倒れた。観客がどよめく。 「おおおあたり〜〜」 気合いを入れて店主が叫んだ。落ちたキャラメルを拾い九娘に差し出す。 「おめでとう!どうだい?他にも」 どうにも世間知らずなお嬢様、カモだ。三割増くらい愛想の良い店主を無視して九娘が背後の筧を仰ぎ見る。 「ワシは満足したぞ」 「そうか」 満足げな九娘の笑みに筧も笑顔で答えた。銃を受け取り店主に声をかける。 「おやじ、玉をくれ」 「へ、へい」 何か圧力を感じ、慌てて店主が玉を差し出す。筧が銃を構えた。 「全部だな?」 「無論」 筧の問いにニヤリと九娘が笑う。やれやれ、と筧がため息をついた。 「困った奴だ」 どこか楽しそうに呟き、引き金を引く。 店主がとめなければと気付いた時には、棚にはなんの商品も残っていなかった。
次の年から全国の射的屋でとあるカップルが利用禁止にされるが、それは余談である。
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そして時代を超えた某孫夫婦も射的は利用禁止なのです。ハニーがすねてしまいますね。それにしてもこの夫婦は書いていて楽しいです。
携帯メーカーの配っている無料RPGに何となくはまってみたり。へちょいのですが、それがかえって懐かしく。三時間ありゃクリアできるところが良いです(笑)でも期待を裏切る展開で続きが気になります。己の原稿の行方も気になります(やれ)
明日は名古屋でお仕事なので危険です。場所が大須なのです。欲しいソフトがあるのです。危険です。ぶるぶる……
風邪の引きかけ臭いです…
ばかっぷる〜↓
*** 秋よコイ ***
「ぶえっくしゅ!」 秋も深まってきた昼休み、盛大なくしゃみに残りのメンバーが目を丸くした。 「お前ね…もうちょっと色気のあるくしゃみはできないわけ?」 はぁ、とカカシがため息をつく。その物言いにナルトはむっつりと頬を膨らませた。 「熱はないねぇ」 存外に優しい仕草で大きな手が額に当てられる。ほんの少し目元を緩めながらも、ナルトは唇を尖らせた。 「別にこれくらい平気だってば!」 「最近朝晩冷え込むようになってきたものね」 「注意力が足りないんだよ、どべ」 「なにおう!?」 サスケの言葉にナルトが過敏に反応する。くってかかろうとするナルトを片腕でとめて、カカシは再びため息をついた。 「やっぱり裸で寝たのはまずかったかねぇ」 「!!」 瞬間、サスケが凍り付く。サクラが呆れたようにため息をついた。 「先生、ナルトは先生ほど鍛えられてないんですから、その辺はちゃんと用心してもらわないと」 「でもサクラちゃん、一緒に寝てるとすっげぇあったかいってばよ。そりゃせんせーちょっと体温低いけど!」 慌ててナルトがカカシをかばう。事実はどうあれ当人はかばっている気なので、カカシはよしとした。 ナルトを押さえていた腕でそのまま小さな体を持ち上げる。 「じゃ、しばらくあったかくしておこっか」 ぽす、と音がしてナルトがカカシの膝の間に落ちた。背中から覆ったぬくもりに、ナルトが大きな目をぱちくりさせる。 「ちょーと体温低いけど我慢してね?」 ナルトを背後から抱きしめ、カカシがにっこりと笑う。首をねじってその笑顔を確認したあと、ナルトはぷいと視線をそらした。カカシの目の前に曝された細いうなじは、桃色に染まっている。 「せんせーこれじゃ任務できないってばよ」 「任務のときは動くからあったかくなるでしょ?」 問題なし、とカカシが笑う。むーとナルトが唇を尖らせた。 「………これで風邪引かないですむ?」 「それはナルトの心掛け次第かな」 カカシの答えにナルトがわざとため息をつく。 「じゃ我慢してあげるってば」 なるべく不満そうに呟くと、ナルトはカカシに背中を預けた。カカシが微笑む。 「今夜はあったかくしてゆっくり寝ようね」 「……寝れなかったのせんせーのせいじゃんか……」 カカシの呟きにナルトは虚勢を張ることをあきらめた。カカシの腕の間に潜り込むようにしてうっとりと微笑む。 「でもやっぱりさ、せんせーはあったかいってばよ」 そう言うと、大切な温もりに体を預けた。
「サスケ君、慣れるしかないと思うわよ?」 サクラの有り難い助言に、サスケは胃を押さえた。
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七班大好きです。
ではおやすみなさーい。
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