地徊営業日誌
目次|書きすてたもの|未定なもの
朝晩が寒くなりましたね。寒い中チャリをこぎつつ某ゲームの続編でエアリスが出るのか出てきてにっこりしてくれるのか奴が蘇るのなら当然エアリスも蘇るはずだでも相手は四角社だから期待するなああでもえにっくしゅの良心がなんとかしてくれるかもしれない!! とかずーーーと考えてる私は馬鹿でしょう。いや、でもエアリスがお目覚めになって約束の地で再会とかなったらと思ったらいても立ってもいられないわけです。 ………そんな期待をしてはならないとわかっちゃいるのです。わかっては………(泣)
ぐるぐるーーーって考えてみます。同じところでぐるぐると。
自分の書くカカナルは初期のものの方が好きです。むーん。
まだお付き合い前です↓
*** 毛布 ***
街に入っても、つながれた手はどれほど引っ張っても離れてくれなかった。どれだけうつむいても己の姿は隠し用がなく、ナルトはきつく唇を噛んだ。 「ナルトは何色の毛布がいい?」 つないだ手の先で楽しそうにカカシが言う。周囲の様子など意に介してないのだろう。不意に腕を引かれ、ナルトは思わず顔を上げた。 「ぼーとしないの」 カカシに言われて逆側を見上げれば、さっきまでナルトが歩いていたすぐ脇を知らない人が通り過ぎるところだった。その視線にナルトの表情が険しくなる。 「こらこら、そんな顔しなーいの」 カカシの声とともに視界が暗くなった。大きな手に覆い隠されたせいでもうあの目は見えない。 「せっかくオレと歩いているんだから、楽しそうな顔してよ」 のんきな台詞にナルトは脱力した。肩を落とし思わずため息をつく。 「無茶言うなってばよ…」 この里で、街を歩いていて楽しそうな顔などできるはずもない。理由はカカシだって知っているはずだ。なのに、何故この人は自分を引っ張ってこんな所にきたのだろう。寒くなったから、毛布を買いにいこうなんて。楽しく買い物したいなら自分を連れてこなければ良いではないか。 そう思うと悔しくてナルトは再び唇を噛んだ。 視界を覆っていたカカシの手がはずされる。 「オレはナルトと歩いていると楽しいよ?」 くい、と歯形のついてしまったナルトの唇をなでて、カカシは笑った。しばしその笑顔を見つめ、ナルトは体から力を抜いた。 「変なの」 ちょっと赤くなった頬と、柔らかくなった視線にカカシが笑みを深くする。 「先生ってば嫌われても知らないってばよ」 とん、とナルトが足を踏み出す。今度は手を引かれる形になって、カカシがその後に続いた。 「んー、オレもともと嫌われ者だし」 「うそつけってば。先生すげぇ忍だってイルカ先生言ってた」 「………まぁ、一応この里じゃ有名らしいけどね。異端っていうのはどうしてもいやがられるからな」 異端、という言葉に一瞬ナルトが肩を強張らせる。ナルトが振り向くよりも先に、カカシの手がナルトの頭をかき回した。 「ほら、歩いた歩いた」 ぐい、と前に押し出され、ナルトが仕方なく歩く。目指す雑貨店はもう目の前だった。ちょうど店先に出ていた店主と目が合い、ナルトが唇を尖らせる。 「先生さ、オレが買い物嫌いなの知ってる?」 「知ってるよ〜」 ナルトの後ろでカカシが楽しそうに言う。ぽんぽん、とカカシの手がナルトの頭をたたいた。 「でもオレはお前と買い物に来たかったんだよね〜」 その言葉に嘘は感じられず、ナルトの頬が熱くなる。一瞬見えた店主の視線も忘れてしまった。 「さ、お買い物お買い物」 カカシに言われ何気なく顔を上げれば、引きつった笑みで店主が頭を下げた。驚愕にナルトの目が真ん丸になる。 「い、いらっしゃいませ〜」 いったい何があったというのか。ぎこちない動きだが、里人がナルトに頭を下げている。何か企んでいるのだろうか。 警戒するナルトの手を引いてカカシは入り口に向かった。 「ナルトはちっちゃいからハーフサイズでいっか」 「いくないってば!」 くわ、とナルトが歯を剥く。店主の態度がおかしかったことは、再び記憶の片隅に追いやられた。 「さーどれにしよっかね」 カカシが本当に楽しそうに話しかけてくるので、ナルトは溜飲を下げることにした。 数は多くないが、店の中には色鮮やかな毛布が飾ってある。こういった日常品は火影が送ってくれるから、自分で買いにきたのは初めてだ。幸いにして店内に他の客はいないから、嫌な視線もあまり気にせずにすむ。 少しだけ、ナルトの頬が緩んだ。 「先生と二人だけならさ、買い物もすんげぇ楽しいのかも」 素直なナルトの感想に、カカシの目が丸くなった。つられてナルトも目を丸くする。 はぁ、とカカシがため息をついた。 「すごい殺し文句だねぇ」 「?」 意味のわからない単語に、ナルトが首を傾げる。だが、どうやらカカシは期限が良くなったようだ。 (ころしもんくってどういう意味だろ) 今度イルカ先生に聞いてみよう、とナルトは決心した。
その意味をナルトが理解する頃には買ってもらった毛布がカカシ宅に常駐するようになっていたのだが、それはまた後の話。
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がんばってます、上忍(まだ旦那じゃないから・笑)でも最後の閉め文から考えるとわりとすぐ上忍は旦那に昇格したっぽいのですが、いくらなんでも早すぎませんか、それは。いや書いたの私なんですけど。誰かに突っ込まれる前に自分突っ込みです。 正直イルカはどれくらいの頻度でナルトにたかられているのでせうか。実は小此木の中ではそう頻度多くないのです(旦那暗躍中設定←必死)。教えて、偉い人!
ではおやすみなさいませ。
きました、じご!!(間違い)でかいです。その前がCRTタイプiMacだっただけに素敵にでかく感じます。 データ移行がまだ終わってないので新しいソフトでまだ遊べてません…つか遊んでる場合ではありませんけどね!(切れ気味) データ移し終わってソフトインストールが完了したら後はひたすら原稿です!!ははははは(涙)
名前が付けられないのでせめてもとローカル用に旦那と命名。おかしい、爺様とかジジイとか色々考えていたはずなのに…
まだキーボード慣れません。何よりもマウスに(泣) よくあるネタです。↓
*** そんな場合じゃないけど ***
困ったな、と思う。 本当に本当に、困ったなと思うのだ。 上忍になって経験も増えたが、こういうことは珍しかった。 「困ってるのはこっちなんだけど」 苦虫をかみつぶしたような顔で、カカシが呟く。珍しく感情を表してくれるのはうれしいが、そんな顔では悲しくなってしまうではないか。 「服は街で買いそろえればいいってばよ」 それでも声がはずんでしまって、益々カカシが渋面になる。ナルトはごまかすように笑うしかなかった。 「わかった。なんとかごまかすしかないな」 前髪を掻き揚げてカカシがため息をつく。むず、とナルとの頬が歪んだ。 「そんでオレと組み手しようってば!」 「はぁ?」 唐突なナルトの提案に、カカシが唖然とする。自分より低い視線に興奮を隠しきれず、ナルトは銀糸に手を伸ばした。 「お兄ちゃんが相手してやるってばよ〜」 心の底からうれしそうにナルトがカカシの髪をかき回す。ひくり、とカカシの頬が引きつったがナルトは気付かなかった。 ただいまのカカシの身長、おおよそ130cm。 「オレがさ、食事の世話もお風呂の世話も全部してあげるってばよ!」 うきうきと、本当にうれしそうにナルトが言う。カカシが盛大にため息をついた。 別にこの程度のこと、どうでも良いのだ。良いのだが。 「がんばるってばよーーーーーっっ」 別に今がこんな状況かでさえなければ。なぜ、よりにもよって今回の任務はナルトとだったのか。というか何故、あの時己はグーを出したのか。 「センセーが負けたんだから、大人しく一週間はその姿だってばよ」 敵国への潜入任務、用意された入国許可書は何故かーーーーー大人一枚、子供一枚だった。当初の予定は夫婦と偽って入国、だったはずなのだが。 そしてジャンケンの神様はナルトに味方した。 「お兄ちゃん、って呼んでね」 にっこり、とナルトが微笑む。カカシはうなだれるしかなかった。
かくしてナルト17歳、カカシ11歳の二人旅は始まったのである。
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でも苦労するのは旦那(笑)途中でネタが尽きたのがバレバレで申し訳ないです。
ひとまず残りのソフトインストールしてきます〜。
遊んでないでデータ整理しないとです。あわわわわ。金曜に名古屋にて呑み会があることをすっかり失念しておりました…
書きたかったネタがあったのですが忘れてみましたということで別の話↓
*** 告白 ***
困った。 それがナルトの正直な感想だった。 「何固まってるの」 マグカップを口に運ぶ手を止めてカカシが問う。その声もいつもとは少し違って、それでもやはりカカシの声でナルトは益々困った。カカシも困ったように少し眉根を寄せる。整った鼻筋の上に皺がより、つられてナルトも眉間に皺を寄せた。少し血色の悪い唇の動きを懸命に目で追う。 「突然ひとんち来てその態度はないでしょ」 手甲のはずされた手は思った以上に細くて、節がごつごつしていた。あの指が己の髪をぐしゃしゃにかき回すのだ。そう思うとナルトの頬が熱くなった。 「ナルト?」 名前を呼ばれ、ナルトは息を呑んだ。一気に指先まで真っ赤になったナルトに、カカシが目を丸くする。 ナルトがパニックに陥って己の頬をぎゅうと摘んだ。 「う〜〜〜〜」 「こらこらこら」 慌ててカカシがナルトの手を掴む。手首を掴んで頬から引き離すと、カカシはナルトの顔を覗き込んだ。 「あーあ、あかくなっちゃって………」 赤く染まった頬に、カカシが溜息をつく。その吐息が鼻にかかって、ナルトは体中の血が沸騰したような気がした。 「あう、あう、あう……」 頭に血が上って目が回る。意識が途絶えるまでたいしてかからなかった。 「ナルト!?」 カカシが慌ててその身体を抱き留める。カカシの腕の中、ナルトは真っ赤になって魘されていた。 それもどうやら自分への文句らしく、カカシが憮然とする。 「……失礼なヤツ」 何を思ったのか、朝から襲撃をしかけてきたナルトのためにせっかく素顔を見せてやったと言うのに。その貴重さをこのお子様はわかっているのだろうか。 「こういうのも悩殺って言うのかねぇ」 苦笑しつつ、カカシはナルトを抱き上げた。色目を使ったわけでもなんでもないのに、これでは先が思いやられると言う物だ。 「いつになったらオレは本気になっていいんだろうね」 腕の中の暖かい存在に問いかける。まずは、自分の顔に慣れて貰わなくてはだろう。 「早くオレのこと当たり前になってよ」 ちゅ、と閉ざされた瞼に口付ける。暖かいものを抱いていたら眠気が再び襲ってきた。欠伸をしつつ寝室へ向かう。 「もう一眠りしよっか」 当然のように湯たんぽも一緒に連れてカカシはドアを閉めた。
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ナルト無自覚時期。カカシ虎視眈々と狙ってます。なんなんでしょう、これ………ああおう何を書きたいのやら(涙)
ではおやすみなさいませ〜
爺様〜〜(意味不明)
恐るべしまいんすいーぱー!!(腕痛くなるまでやるな) その昔学生の時分夜間の実験にて一晩中カタカタとフリーセルをやっていた頃を思い出しました。成長してません、この人。
某ゲーム、メイドさんよりも爺様を作れば良かったと思いつつでもメイドさんなのです。じごは来たらぜひ遊んでやって下さい(私信)
腕痛いので本日はおやすみなさいです。…すみません…
あ、掲示板連続で迷惑書き込み(アダルト系サイトのね)あったので、また同じ事があったら一旦はずしてしまおうと思います。皆様もそういう書き込みは無視してくださいませ。ご迷惑おかけして申し訳ありません。
メイド喫茶行って「お嬢様」と呼ばれてえらく動揺してみた小此木です。発見なさったときガッツポーズをされた某宰輔のお顔は忘れません。あ、着物メイドさんが良かったです、和物。「はーい、ただいま」の小走りはかわいかったです。
そして昨日宰輔につきあって彷徨っていた小此木は気が付いたら今日の午後電車の中に居ました。じーご(呼び方間違ってます)。そんなにスペックいらないよと思いつつもあーら不思議vお財布が一気に軽く……頑張って働かないといけません。こぞう(今のうちの子)の里親も探さねばなりません。来週末にはデータの移行もせねばですし忙しくなります。
本日の突っ込み処。原稿は進みましたか、小此木さん。
願うこと。微妙です。↓
*** 想フ ***
どれだけ好きと伝えれば貴方に届きますか
その人を思う度に強く在りたいと願ってしまう。それは今まで願ってきた『強さ』とは微妙に意味を違えるものだと、なんとなく理解していた。 「おかえりなさいってば、センセー」 ナルトの言葉に、カカシが微笑む。優しく細められたその目の奥にひどい疲れを感じて、ナルトは手甲をはめたままの手を握った。 「寝てなさい、って言ったでしょ」 「目が覚めちゃったんだってば」 たわいのない会話。カカシからはもう先ほどの疲れを読みとれない。ナルトが思わず手に力を込めると、答えるように大きな手が握り返してくれた。 一瞬だけ見えるようになったこの大人の弱い部分。それが、ナルトにはひどく愛おしい。愛おしいが、それを見せることをカカシが好まないことも知っていた。 (オレがよわっちいからだ) 自分がもっと強く、頼れる存在であれば、カカシもこんな風に隠したりはしないだろう。それがナルトには悔しい。 だからせめて笑顔で迎え入れる。 「お風呂わいてるってば」 繋いだ瞬間拒絶するように引かれる手だとか、笑顔の奥に隠されてしまう苦悩とか、それらが己を否定されているようで少しだけそれがナルトには悲しい。 「ナルトが背中流してくれるの?」 くく、と意地悪く笑われてナルトが真っ赤になる。頬を膨らませてナルトはカカシの背中を押した。 「そんくらい自分でやれってば!」 「それは残念」 さして残念でもなさそうに答えられ、ナルトは唇を噛んだ。わずかに俯いた顎をかさついた感触が撫でる。 「じゃぁオレがナルトの背中流していい?」 顔を上げれば、至近距離で色違いの瞳がほほ微笑んでいて、ナルトの心臓は止まりそうになった。指先でナルトの顎下を撫でながら、カカシが首を傾げる。 「あ、できれば不埒なことも一緒にしたいなーなんて思うんだけど」 「………ついでかよ」 提案の内容に赤くなりながらも、ナルトが顔を顰める。カカシが笑った。 「んーん、どっちかというとこっちが本命」 どこか無邪気な、それでもって意地悪な笑みに、ナルトは白旗を揚げた。質の悪い大人だと思うが、こればかりは「ほれた弱み」というものでしょうがないらしい。 「せんせーのすけべー」 「ナルトだって好きなくせにー」 笑いながらカカシはナルトを抱き上げた。ぽすん、と肩に収まった金糸を愛おしそうに撫でる。 優しい手と、大好きな人の体臭と、「ごめんね」の小さな呟きと、わずかに混じる鉄の香りにナルトは目を閉じた。 「……しょーがないってば」 カカシに抱かれるのは好きだ。放たれた後、受け入れたまま抱き寄せた肩から力がぬける瞬間がうれしい。その時の安心したようなカカシの顔を見ると自分の中が満たされていく気がした。 この人を受け止めているのは確かに自分だと。 「ナルトが起きてくれて良かった」 そんな些細な呟きに、自分の存在を感じる。カカシの中に、自分はどれくらい居るのだろうかとナルトは思う。その中全部、弱いところまで全部自分のものにしてしまいたい。 そのためにも、やはり『強く』在らねばなるまい。何しろこの人の弱いところはチラリと見た限りでも厄介そうで、全部背負うくらいのことができないことには手に入れられそうもない。今の自分ではとても無理だが、出来ないならば出来るようになればよいのだ。 「頑張るってばよ!」 「おー積極的」 己の決意表明に燃えていたナルトは、カカシの呟きを聞き逃した。
百万回伝えても届かない想いなら一億回だって伝えて見せましょう
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気が付くとやはり漢前なハニーに。おかしいです。途中までは目論見通りいっていたはずなのに…ちょっと目を離すといたらん悩み拾ってくる旦那が相手なので鍛えられている模様。……本当はかわいいハニーが書きたかったんです。
ではおやすみなさいませ〜。昨夜あんまり寝てないので眠いです……
ゲームを始める前に来てみました。だって殴り書きしたかったのですよ… 明日はかわいいあの子のためにフリルを買いに行ってきます。べいびぴんくなんかも良いと思うのですが(私信)
最初の頃を一生懸命思い出してみる↓
*** 内緒 ***
私はあなたに出会って少しは強くなれたでしょうか。
小さな存在を想うと、空っぽの胸が少し暖かく思えた。その灯は小さくて、風が吹く度に消えてしまっていたけれど。 (いつの間にこんなにたくましくなったのかねぇ) 腹の上に寝転ぶ重さに笑みが漏れる。小さかった灯は大きくなって、確な重みでもって自分の上にある。今や台風でもびくともしない。 (あんなに小さかったのになぁ) 『守るべき存在』は『守ってくれる存在』にもなってしまって、最近では表面ばかり大人の自分は助けられるばかりである。 (てことはやっぱりオレは弱くなったのかねぇ) だが、それは困る。何よりも『強さ』を求めるこのこの側にいるためには、やはりそれ相応の『強さ』が必要なわけで。第一『守られるだけ』の存在になるなど、なけなしのプライドが許さなかった。 ならば血反吐吐いてでも『強く』あるしかない。努力は得意ではないが、この子の隣に居るためならば仕方ない。幸いにして、どんな状況下でもこの灯りは消えそうにないので迷うことはないだろう。 「センセーどうしたってば?」 思考に耽っていたカカシに、ナルトが首を傾げる。カカシがにっこりと笑うと、脅えたようにナルトが後ずさった。 「…失礼な奴だね」 「だってその笑い方、何か企んでるってば」 カカシの腹の上でナルトが距離を取る。 「なーると」 妙に間延びした声で呼ばれ、危険を察知したのかナルトの体に力が入る。しかし逃げ出す前にカカシはナルトを腕の中に捕えていた。カカシが難なく小さな体を引き上げる。 「ナルトの場所はここでしょ」 ぱふ、と軽い音をたててナルトの髪がカカシの頬に落ちた。カカシの吐息が耳にかかり、ナルトが真っ赤になる。 「やっぱたくらんでたーっっ」 「あーナルトの心臓破裂しそうになってるねぇ」 あははははとカカシが笑った。鼓動が肌を通して胸に直接響く。 「ドキドキしてるよ」 どこかうっとりと呟いたカカシに、ナルトは諦めたように体の力を抜いた。ほてった頬をカカシの顔に押し付け溜め息をつく。 「せんせーも少しはドキドキしろってば!」 触れ合った体から伝わるのは己の心音ばかりで、ナルトは頬を膨らませた。ナルトの頬を指先で撫でながらカカシが小さく笑う。 「この程度じゃ無理」 「むーーっ」 からかうような口調にナルトの眉間の皺が深くなる。数秒考えた後、ナルトは意を決したように体を起こした。 カカシの頬を両手で伸ばし、顔を下ろす。ちゅ、という小さな音をたてて、唇が触れ合った。 「……どきどきしないってば」 変わらないカカシの心拍数に、ナルトが唇を尖らせて抗議する。カカシは笑いながら不機嫌を主張する唇を撫でた。 「甘い」 余裕借酌の態度に、ナルトの頬が限界まで膨らむ。 「せんせーオレとちゅーするのうれしくないのかよ!?」 「ナルトはオレとのキスうれしいんだ」 「……っっ」 膨らんだ頬もそのままにナルトが真っ赤になる。 「……そうだよ!」 ナルトは怒鳴ると、カカシの唇に噛みついた。キスと言うにはいささか乱暴な行為に、カカシが苦笑する。 「最近積極的だよね」 「オレってば遠慮するのやめたの!」 ぷん、とナルトがそっぽを向く。どうやらご機嫌を損ねてしまったらしい。 そんな様子もかわいいなぁ、と思ってしまうあたり、カカシも腐っている自覚はある。 「じゃぁオレも遠慮しないで良い?」 ほんの少し、いつもより低い声にナルトが肩を跳ね上げた。思わずカカシを見てしまい、その視線の柔らかさに心臓が更に鼓動を早める。 「ナルトとエッチなことしたら、ドキドキするかも」 くく、とカカシが喉奥で笑った。心底楽しそうなその笑みにナルトが眉をひそめる。それでも青い瞳が楽しそうに煌めいたのをカカシは見逃さなかった。 ナルトが再びカカシに顔を寄せる。 「ウソじゃないってば?」 「さー、その辺はナルト次第かな」 ふざけた物言いに、ナルトがふてくされる。だが、その表情はやはりどこか楽しげだ。 カカシが微笑む。 「見栄っ張りでごめーんね」 そしてリードを取り返すべく、己からナルトを引き寄せた。
空っぽの強さではなく確かな強さでもって貴方とともにありたいのです。
*****
久々にカカシを書くぞーと意気込んだ割にはてんてんてんな話ですな!見栄っ張りなカカシは結構好みな模様です。楽しかったです(笑) 最近ハニーがあまりにもたくましくなって旦那押されっぱなしだったので、押して貰ったのですがやはり負けてるくさく。 なんかこうしてみるとうちのカカシって前向きなのですかね。まぁ後ろ向こうものならナルトに蹴り入れられて首根っこ捕まれて連れて行かれるでしょうが。ああ、ってことはやはりハニーが漢前なのですか…。おかしいです……最初の頃はそれなりに初々しかった(はずな)のですが。やはり付き合う人間が悪かったのですね。カカシ相手じゃたくましくもなるでしょう、うん。
〆切が近づいてきた今日この頃某ゲームを買ってしまいました…しかもゲーム始める前にキャラ作りで止まっている辺りどうなのよといった所ですが。目標は入り婿鮫ちゃん付きバージョンです(熱く)
ゲームの準備中ふと秋の野望をずらりと並べてみたら目眩がしそうになった今日この頃でした。ゲームしてる場合じゃないですよ、小此木さん!!
唐突ですが
カカシに幸せになって貰おうか話その二↓
*** 目覚まし ***
カカシの目覚ましは、去年の誕生日に生徒達にもらった特製のものだ。 声を録音して再生する仕組みのそれは、まめな生徒達によってしょっちゅう内容が変わっている。三日間連続で三時間遅刻した日には無言の責め(溜息付き)が待っているので、三時間以上の遅刻は週に二回以内とカカシは決めていた。 大いなる進歩である。 「……………」 そろそろ鳴るかな、と夢の中でカカシは考えた。昨夜ナルトが何か弄っていたから、今日は内容が変わっているはずだ。 (さて、どうくるか) ここまで起きているのなら素直に起きろと生徒達はいうが、このだらだらが良いのだ。 じり、と時計が動いた。 『起きろってば!!』 第一声はいつものごとく怒鳴り声だった。大音量の怒声が部屋中に響く。 (…また改良したな、サクラ) 以前よりも更に大きくなった音に、カカシは布団を頭から被った。ご近所から苦情が来たらどうするんだ、と思うが幸い周囲にご近所はなく、あるとしたら同居人からの苦情のみなので問題はない。 いつもなら連続で来る怒声が今日は途切れた。 「……?」 思わずカカシは顔を上げた。だがまだ録音は続いているらしく、小さな雑音が聞こえる。 『えと、その、もう朝だってばよ』 ううと躊躇する声が聞こえた後、息を吸い込む音が聞こえた。 1、2、3、はい。 『……起きたらちゅーしてあげるってば』 恥ずかしそうにナルトが呟く。ぷつりと音がして、目覚ましが今日の役目を終えた。
「うわっ!」 突然後ろから抱きしめられ、ナルトは悲鳴を上げた。ナルトを抱き上げ、カカシがにっこりと笑う。 「おはよう」 「……お、おはようってば……」 赤くなってナルトが目を反らす。その後を追うようにカカシは顔を寄せた。 「どうした?顔が赤いぞ」 「ど、どうもしないってば!」 「ふーん、本当に?」 「本当だってば!」 ほっぺたをくっつけた状態で、押し問答を繰り返す。しばしの沈黙の後、ナルトは恐る恐るカカシを見た。ひどく穏やかな視線に会い、思わず息を呑む。 「ナルトが起こしてくれたからちゃんと起きれたよ」 とろけそうな優しい声で言われ、ナルトの体から力が抜けた。小さな手を伸ばしカカシの頭を引き寄せる。 「ならちゅーしたげる」 赤く染まった目元に震えながら睫が影を落とした。恥ずかしそうに目を閉じて、ナルトがカカシに口付ける。 触れただけで唇を離し、ナルトはそっとカカシの様子をうかがった。カカシはうれしそうに微笑んでいる。 「これなら毎日ちゃんと起きるんだけどなぁ」 カカシの笑顔攻撃に、ナルトは真っ赤になって歯を食いしばって耐えた。ここでカカシのお願いを聞くわけにはいかない。毎日朝からこんな顔を見せられたら、心臓が持たないではないか。 「無理だってばよ…」 思わず呟き、ナルトはカカシの肩に額を預けた。カカシの匂いが肺を満たしてひどく落ち着く。 やがて聞こえだした寝息にカカシは苦笑した。 「お前が寝てどうするの」 これではせっかくの目覚ましの意味がない。だが、まぁ。朝食を作る間ぐらいは問題ないだろう。 「オレからのおはようのキスはその時にな」 ちゅ、とその頬に口付けて、カカシは朝食の準備をすべく台所に向かった。
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本当はあの話、こういうオチになるはずでした(笑)おかしいですねー。何にせよちゅー話が好きなのです。
ではおやすみなさい〜
なんでお外がこんなにも暗いのでしょうか…?
崖の下に落っことしている間に大分欠けたらしく、内容が薄いですいつかの続き↓
*** 進化する雛 後編 ***
夕日紅ははたけカカシという同僚を馬鹿だと思っている。馬鹿にも色々あるが、取りあえずは筋金入りの馬鹿だろう。 馬鹿に何を言っても無駄だ。 「ラーメンに餃子」 「あいよ」 コンマ一秒ほどでその結論に辿り着くと、紅はイルカの隣に腰を下ろした。猛然とラーメンを食べ始めたナルトを見て溜息をつく。 「甘やかしちゃったのね。一度ついた癖を抜くのは大変よ?」 「いいんじゃないです?ナルトの人生ですし」 「それもそうね」 朗らかに話す女二人の会話に、イルカは突っ込みたくなるのをぐっと堪えた。ナルトの人生はイルカにとって大事な問題だ。だがこの二人の会話に口を挟むのも大問題だ。サスケは口を挟むことをすでに諦めている。 「ごちそうさまっ!」 そんな元担任の葛藤を余所に、元気良くナルトがラーメンを食べ終わる。どん、と丼ををカウンターにおいて、ナルトはカカシを見上げた。 「もういいの?」 「うん」 カカシの問いにこくんとナルトが頷く。カカシは満足そうに目を細めると左手を差し出した。 「じゃ、かえろっか」 差し出された手に一瞬ナルトが目を丸くする。それからチラリと紅を見ると、紅は笑いながら手を振った。優しい笑みに、ナルトが肩の力を抜く。 とすん、とカカシの手にナルトの手が重ねられた。 「じゃーね、イルカ先生、サクラちゃん、紅先生。ついでにサスケも!」 「たまにはアカデミーにも顔出せよ」 「うん、バイバイ」 「ふん」 「またな、うずまき」 別れの挨拶を交わして店を後にする。しばらく歩いた後、不意にカカシが立ち止まった。 「どうしたってば」 キョトンとしてナルトがカカシを見上げる。カカシがにっこりと笑った。 「ナルト、キスして良い?」 「はぁ!?」 突然のお願いにナルトが素っ頓狂な声を上げる。慌てて周囲を見渡せば、幸いと言うか何というか人の姿はなかった。カカシがしゃがみ込み、口布に手をかける。ナルトは慌ててカカシの口元を手で押さえた。 「だめ!」 「えーなんでー?」 「え、だ、だって……」 真っ赤になってナルトが口ごもる。カカシの口を押さえた掌に吐息が触れてくすぐったかった。 「なんで?ナルト」 楽しそうにカカシが問う。カカシが言葉を発するたびに掌に唇の動きが伝わってきて、ナルトは益々赤くなった。観念したのか、大きな瞳がカカシを睨む。 「…オレ、今味噌味だってば…」 拗ねたように告げられた理由に、カカシは目を丸くした。次の瞬間肩を震わせて笑い出したカカシに、ナルトが怒鳴る。 「なんで笑うってばよ!」 「なんでそう色気ないかな、お前」 そう言いながらも、おかしそうにカカシは肩を震わせた。むきーと手を挙げて怒るナルトの肩を素早く掴む。 とん、と唇と唇がぶつかった。 ナルトが固まる。 「んー本当に味噌味だねぇ」 ペロリ、と己の唇を舐めてカカシが呟いた。その声でナルトの金縛りが溶ける。 「せんせーっっ!!」 「はは、まぁデザートってことで」 「このエロ上忍!!」 怒ってナルトがカカシの背中を叩くが、効果があるはずもない。妙に上機嫌なカカシに、とうとうナルトは諦めた。大きく溜息をつき、ポケットの中に突っ込まれていたカカシの手を掴む。 「しょーがないってばよ…」 項垂れていたナルトは、カカシの変化に気付かなかった。カカシが手をポケットから出し、ナルトの手を握り直す。 「ところでさ、ナルト」 「ん?」 「オレは何味だった?」 カカシの問いに、ナルトがギョッとした。またもや真っ赤になってカカシに怒鳴りつける。 「せんせーーーーーっっ」 「あははははは」 周囲の人間が何事かと振り返るが、全く気にしない。逆にぎゅうと捕まれた手に、カカシはうれしくなった。
例えば こうやって、当たり前のように二人してじゃれ合えることが
「ほんとーにうれしんだよね…」 二人とも里の者にとって異質な存在であった。特に、ナルトは理由が理由だけに人前で一緒にいてはいけないと思っていたらしく。 「どしたん?センセー」 「んー?どうもしないよ」 笑顔で話しながら家まで歩く。わずらわしかった町中も、煩わしい里人の視線も、今は何とか我慢できた。ナルトがこうやって、手をつないでいてくれるからだ。 素直に、その事実がうれしい。 「ナルト、歯磨きするまで待つから今日エッチしていい?」 いつもと変わらぬ口調でカカシが問う。相変わらず唐突な問いに、ナルトは目を丸くした。 「なんでそそうゆうこと聞くってばよ……」 赤くなって目を反らしたナルトに、カカシが朗らかに笑う。ナルトは繋いだ手に力を込めると、視線をあわせず答えた。 「せんせーも、歯磨きしたらいいってば」 味噌味のちゅーはやだってばよ。 小さなナルトの呟きに、カカシがうれしそうに笑った。 「ナルトのすけべー」 「んな……!」 ふざけたカカシの物言いに、ナルトが眉をつり上げる。 里人の視線は相変わらず煩わしいし、嫌な出来事は後を絶たないけれど。カカシを信頼して、手をつないでくれる存在がある限り大丈夫だと思った。 「がんばるからさ、ずっとオレのことつないでいてよ」
君が手を伸ばしてくれただけで、泣きたいくらいうれしかったのだから
*****
自分的突っ込み。なんじゃいこりゃ。 ……えー、崖の下は川だったらしく当初の予定物は流されていった模様です……当初の予定物は9/16の殴り書きにて。 なんというかバカップル度が進行したという話です。そこだけ当初の目論見通りに(泣笑)
とりあえずカカシ御誕生日おめでとう!
寝てました………
土日でカカシ御誕生日おめでとう前祝いをやっておりました。三人で食い倒しましたとも!!それはもう食べました。ケーキに蝋燭立てて祝っていたら最後倒れたとかついにマウンテン制覇に成功とか色々あるのですが、本日はいったんおやすみなさいです。楽しかったですよ〜鮫ちゃんとか鮫ちゃんとか鮫ちゃんとか何よりも爺様描いて貰ったのです!!うほほほほほ(すでにカカシの誕生日祝いになっていない)
明日こそは崖の下に落としてしまった先日の時期が時期だしカカシにいい目見せてあげましょう話(長い)の続きを拾いに行ってきます……申し訳ありません、今日はもう眠らせてください……眠………
旦那の御誕生日がもうすぐですねぇ。ってことは地徊も二周年目過ぎたってことですね。いつの間に…。去年の日記読み返したらやはり去年も忘れていたらしく、「過ぎてる」とか書いてありました。馬鹿です、この人。
では遅ればせながら。
こんなつたないサイトに来てくださる皆様、本当にありがとうございます。へこたれてはいつ止めよう、止めようと思いつつ、ここまで続いてきたのは皆様のおかげです。本当に感謝しております。いつも情けないばかりのどうしようもない管理人ですが、今しばらくは理想の馬鹿夫婦を目指して突き進む所存ですので、よろしければお暇なときにでもお付き合い下さると幸いです(ペコリ)
特にどうってことないことですけどやはりうれしいですねぇ。
時期が時期なので旦那に幸せになってもらおうかと↓
*** 進化する雛 ***
例えば 街の入り口で放されていた手が、今日は一楽まで繋がっていたりとか
(オレって小市民だったのね) 一楽におけるナルトの指定席は、一番端。いつでも空いている、そこは本当にナルトの指定席だった。 「おっちゃん、味噌ラーメン大盛り!」 「はいよ」 そしてその隣、端から二番目の席はいつの間にやらカカシの指定席となっていた。捕捉するならばそこは某アカデミー教師の指定席でもあるわけだが、大人げのない上忍によってここしばらくはその任を果たせていない。 「情けないわね」 「全く」 カカシの隣二つを陣取って、教え子二人は担任を見捨てた。朗らかにカカシが笑う。 「うらやましいでしょ〜」 「別に」 綺麗に声がはもる。その向こうでは一歩遅れてきたイルカが寂しげに水をすすっていた。うらやましいらしい。 「センセー、チャーハン食べたいってば!」 「はいはい」 ナルトの言葉に何も言わないでも取り皿が四つ、カウンターに並べられる。カカシは頭二つ向こうのイルカにも声をかけた。 「イルカ先生もチャーハン食べます?」 「要りません」 一瞬強ばりかけた顔に何とか笑みを浮かべてイルカが答える。 ラーメンに、チャーハン半分。お子様達はそれでちょうどお腹一杯になるのだ。 (うーん幸せってやつ?) のほほん、とカカシは思った。子供に囲まれてラーメンすすって、それで穏やかな気持ちになる日が来るとは夢にも思わなかったのだが。 一楽のラーメンは今日もうまい。 「センセー、あーん」 「あーん」 ナルトが掬ったチャーハンをカカシが大口あけて食べる。いつもの光景にもはやびくともしなくなった子供達の向こうで、少々適応性にかける大人が目を反らした。 そんな中、目を反らし損なった大人が一人凍り付く。 「………何やってるの」 八班担任、夕日紅は呆然と呟いた。
****** 続く
すみません、続きます。よくありすぎる話なので、オチは読めると思いますが(だめじゃん)。つーかその昔に自分でも書いたような気がしなくもないのですが没にしてしまったような気もするのでそんな過去のことは水に流してということで。
ではおやすみなさい〜。仕事中あまりにも眠いので睡眠強化中なのです。
何とか更新しました。自分に優しくない出来で何とも言えません。どうしてずるくて姑息な大人カカシめざして余裕のないカカシが出来上がるのか改めて己の胸に問いたい所存にございます。
何故だか続いている利広珠晶の一こまでお馬鹿な延王君と卓郎君をと思ったら、ろくでなしオヤジ二人がぐだを巻いている話になって悲しかったので削除。あんな会話、珠晶にばれたら間違いなくはり倒されます。 利広珠晶に関しては「手取り足取り」含めてまとめてアップ予定〜予定は未定〜いつの話なのでしょう(遠い目)
昨日は一日トイレとお友達になっていました(言うな) こんなん書いておきながら今日は勤務中に鮫ちゃん落書き(メイドとかなーすとか)やってる辺り十分元気なのでご心配なく(だったら書くな)
泣き言は消去しました。いつも愚痴ばっかりで申し訳ありません(汗)
神子雨林ってどうしてそんな変換になるの、小僧さん……鬼鮫も浩翰も一発変換なのに…… 別にエロ神様が降臨召されたわけではなく(してたら大万歳で止まってる話書きます)してくれないかなぁってだけです。 今日は髪を切りに行くつもりでした。布団を干していたのでもうちょい後で、とパソを立ち上げたのです。………気がつくと夕方になっておりました……いつ髪切りに行く気なのでしょう、小此木さん。今日も欲望のまま突っ走っております。
ええと、大人ナルトです↓
*** 美しきもの ***
中忍になって、大分たって、初めてその人が刀を振るう姿を見た。 しなやかに動く指先と、冷たい光。 ただただ、戦うためにあるその姿。 爪の先、柄糸の一筋まで、全て。 人を切るそのためだけに。
美しい、と思った。
きれいだと思う。格好良いと思う。多分、これはそれらとは全く違った感情。 「どーした、ナルト」 マグカップ両手にカカシが怪訝そうな顔をする。その表情を見て、ナルトは大きく溜息をついた。 「これだもんなぁ……」 「何が」 幻滅したようなナルトの言葉にカカシが困惑する。ナルトは視線だけ上げると、カカシに手を伸ばした。手渡されたカップの熱さにほんのわずか安堵する。 「センセーってさ、センセーなのにセンセーなのな」 カカシは返答に窮した。ナルトはふてくされたように受け取ったマグカップに口を付ける。 「……妖刀はその美しさで人を惑わす」 ぽつりとナルトの口から呟きが漏れた。ナルトの真意がわからず片眉をひそめたカカシは、強いナルトの視線にぶつかって口を噤んだ。 「だから気をつけろって、エロ仙人が」 すう、とナルトの瞳が冷える。戦闘前の緊張感に、無意識にカカシの手が腰の辺りを探る。 質問をした時と同じ唐突さでもって、ナルトがニカリと笑った。 「でもオレってばヘーキ」 キシシ、といつものイタズラ小僧の笑みを浮かべて、ナルトが立ち上がる。手にしたマグカップをカカシの前に置くと、無理矢理テーブルとカカシの間に体を割り込ませた。 「こらこら」 「へへっ」 カカシの膝の上に座り込んで、満足げにナルトが笑う。出会った頃ならともかく、今の大きさではいささか窮屈である。 大きくなったよなー、とカカシが感慨に耽っていると、首に腕が巻き付いてきた。 「オレってばやっぱりセンセーが好き」 すり、と甘えるように頬ずりされる。甘えるように、甘やかすように。 確かめるように。 「センセーが好き」 この温もりが真であると。 カカシの腕がナルトを抱きしめる。 「だから、センセーはセンセーでいなくちゃ駄目だってばよ」 「……よくわからないが、オレは好かれてる訳ね」 「愛してるってばよ」 ちゅ、とカカシの上に口付けが降ってきた。 「センセーを愛してるんだってば」 視線をあわせてナルトが微笑む。カカシが溜息をついた。 「………ものすごくうれしかったりするんだけど………」 わずかに赤くなった耳にナルトが噛みつく。明確な意志を持ったお誘いにカカシは正直困った。 「これってやっぱりオレが悪いわけ?」 「観念しろってば」 クスクス笑う心地よい声が耳朶を擽る。カカシは笑うとナルトを抱いたまま立ち上がった。 「じゃぁ責任とってはげませていただきます」 「よきにはからえ、だってばよー」 運ばれている間もナルトはカカシの耳にイタズラを繰り返してカカシの苦笑を誘う。一瞬だけ、その瞳が冷たく冷えた。 「ナルト、オレのことを放すなよ」 呟きに、カカシを抱きしめるナルトの腕に力がこもる。 「当たり前だってば」 閉じこめるようにしっかりと回された腕に、カカシは安堵の溜息をもらした。
刀は鞘の中に 私の中に深く深くその理由ごと
「オレさ、オレの好きなせんせーがせんせーでうれしいってばよ」
貴方は私の側にいて
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分かりにくい話ですね…いや、いつものことなのですが(汗) 小此木は武具や戦闘機を美しいと思います。極限まで、ただひとつの目的のために作られた存在は美しいです。例えそれが人殺しのための道具であったとしても。 前にも言ったと思うのですが、うちのカカシは刀使いです。滅多に使いませんけど。使う姿はべらぼーに美しいらしいですよ(何故推定)うちのナルト、旦那にメロメロなので大目に見てあげてください…。
ではおやすみなさいませ〜。
昨夜、姫が歌っているところを見ました。それだけで良かったと思いました。
今日は午前中お仕事だったので、帰りに友人と二人大須をぶらぶらしておりました。したら視界の隅に巫女さんが!!見れば「巫女○屋」の看板が……そうか、これが噂の巫○喫茶か!と入った女二人(年齢は秘密)。小物とかね、メニューとかね、良かったのですよ?でもね、巫女にドレスキャップはないでしょう!?ちなみに獣尻尾つけたおねいさんもドレスキャップでした…どうせなら獣耳にしましょうよ…… 変な所でこだわりを持つ女二人はそれでも結構満足しながら帰ったのでした(笑)
巫女さんではございませんがついでにごついですが更に言うなら鮫ちゃんですが(長い) つーかパパと兄ファンはまじで見ないでください。いつもに輪をかけて馬鹿です↓
*** 彼がメイドになった訳 ***
「ふむ」 それ、を前に0.5秒イタチは考えた。頭の中であれがそれを着た姿を想像し、問題無しと判断する。カラン、と店の入り口につけられたカウベルがなった。 「いらっしゃいませ〜」 にこやかな店員が頭を下げる。イタチはショーウィンドウのそれを指差すと、サイズを書いたメモを店員に差し出した。 「あれを頼む。サイズはこれで」 手渡されたメモに、店員が笑顔のまま黙り込む。 「このサイズですと、特注になりますがよろしいですか〜?」 「うむ」 「あと、お写真か何かございましたら見せていただきたいのですが〜」 「問題ない」 そう言うと、イタチは懐から真っ黒な本を取りだした。ペロリ、とその中の一ページを開く。 「こいつだ」 かろうじて顔がわかる程度の写真であった。暗闇の中、小さな眼光が赤く光っている。耳まで裂けた口の中には血で汚れた牙がずらりと並んでいる。店員はしばし笑顔のまま考え込んだ後、首を傾げた。 「形はノーマルタイプでよろしいですか〜?」 「まかせる」 全く世話を焼かせる。 イタチは溜息をつくと、ビンゴブックをしまった。
それ、を前にして、珍しく四代目火影は言葉に詰まった。 「えーと」 『寛容な』笑顔を浮かべたまま首を傾げてみるが、やはりそれは幻術ではないらしい。 「一目で使用人とわかるように、とのことでしたが、これではまだ足りませんか?」 いささか当惑したようにイタチが問う。自分が間違っていたことなど、初めての経験であった。 イタチの問いかけに、四代目はこめかみを2、3回叩いた。 「う〜ん、まだ若い君にそこまで期待するのは無理だとは思うんだけど」 「いいえ、おっしゃって下さい。うちはの名にかけて必ずや成功させて見せます」 苦悩の表情を浮かべる四代目に、力強くイタチが返す。四代目の隣にいた三代目は、見ていられなくなって席を立った。 「彼はガーターベルトをしていないね?」 きらりん、と四代目の瞳が輝く。 「メイドたるものガーターベルトまでそろえて一級品!靴下ならば短ければ三つ折り、色は無論白で革靴は黒!!長いならばミニスカートにニーソックスで!!」 「な、なんと!!」」 己の失態にイタチは生まれて初めての衝撃を受けた。呆然と項垂れるイタチの肩を四代目が優しく叩いた。 「まぁこの辺は人それぞれだけどね。いずれ君とて経験を積めばわかるようになるさ」 メイドの道は奥深い。 (なんと無様な…!!いい気になってこのような失態を犯すとは、なんたる慢心、なんたる失態!!それにしても四代目のなんと寛容なこと。このような愚かな過ちを笑って許してくださるとは) イタチは感動した。ほんの少し暴走気味な所を除けば、彼はいたって素直で真面目な少年である。 「申し訳ありません。この失態はすぐに取り返して見せます。一時間、いえ、三十分だけ、お待ちいただけないでしょうか」 珍しく苦悩も顕わなイタチに、四代目は優しく、優しく微笑んだ。 「今日は一日ここで仕事だからね。いつでもいい、君が満足できるものが出来たら持っておいで」 待っているよ。 眩しいほどに爽やかな四代目の笑顔に、イタチは涙ぐみそうになった。 なんたる優しい言葉、これこそ我らが長と仰ぐ人物、自分が一生お仕えする相手なのだ。 例え隣で四代目がスカートの裾をまくり上げ、それが悲鳴を上げてもイタチの意識には入らない。 「ではうちはイタチ、今一度チャンスを頂きます」 「ああ、行っておいで。あ、こだわるならとことんね」 「はっ!」 短く敬礼を返し、イタチの姿が消える。イタチを見送った後、四代目は隣で泣き伏している某有名抜け忍に向かって微笑んだ。 「ちょうど良かった。うちの子達今いなくてさ、退屈してたんだよね〜」 退屈。 里の重鎮達がもっとも恐れる言葉であった。 「あ、今度霧の里との会談の時持っていきたいからさ、後で写真撮ろうね」 嬉々として四代目が言う。楽しくてしょうがないという風情だ。 己のこれからの運命を思い、干柿鬼鮫は泣き崩れた。
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兄、パパに遊ばれる。鮫ちゃん、パパに弄ばれる。弄ばれる姿のなんと似合うコトよ(ほろり)つーか鮫ちゃんしゃべってないじゃないですか!!ちなみにパパがスカートめくったのは単なる嫌がらせです。パパは嫌がらせが好きなので(それもどうよ) えー、足下はどのようなものがよろしいでしょうか、数少ない賛同者のお嬢様方<私信 しかし復活第一弾がこれ……さすがに引かれそうで怖いです……
本日の友人の名言。 「こういう店なんだから、ジロジロ見ても良いのかなぁ(某巫女喫茶にて)」 好きなだけ見てくれ、友よ!誕生日おめでとう!!ゲーム版ハリケ○ジャーを心ゆくまでしてくれ!(笑)
追加です。でも土曜(直に日曜ですが)に金曜の所に書いたらあんまりこっそりの意味ないですね…
気を取り直して狼×ナル子ネタ(笑)↓
*** I'm Thinking About You ***
この日々のなんと幸せなこと。
カカシは夜に動く生き物なのだと言う。 ナルトにしてみれば、夜は眠るための時間だった。 「…かぁし…?」 眠い目をこすれば、隣にあったはずの温もりはない。夜明け前の、冴え冴えとした空気が肌を刺して小さく体が震えた。伸ばした指先に揺れる床の温度は低い。 「………」 少しずつ、夜起きることを覚えた。だけど、いくら覚えてもカカシと同じだけ起きていることが出来ない。 主を捜すために寝床を降りる。カカシがナルトのためにとしつらえてくれた寝床は、昔と比べようもないほど素晴らしいものではあったが、ナルトは一人で眠りたいとは思わなかった。 「かかし」 まだうまく動かない口で、その名を呼ぶ。夜ずっと起きていることを諦めて、早めに寝て朝早く、夜明け前に起きた方が良いと気付いたのは最近だ。 「かーかーし」 天気の良い日は朝冷えるのだと言う。だから、今日もきっと良い天気だ。こういう日は空気が目覚まし代わりになるから、ナルトは晴れた日が好きだ。 家のすぐそばにある、崖に向かう。明るくなり始めた空があった。 「カカシ」 いつもの光景が広がる。崖の上、大地と空がカカシを包んでいた。 (ああ、また………) ナルトが唇を噛みしめる。きらきらと輝く粒子がカカシを取り囲んでいた。 「カカシ」 自分は、そこには行けない。そこには混じれない。 人間であるナルトは、カカシと同じものにはなれない。 「カカシ」 辛抱強く名を呼ぶ。こう言うとき、カカシと自分は違うのだということをはっきりと思い知らされる。 「カカシ」 強くなりたい、と思う。カカシを守れるくらい強く。 (ああ、違う) それでは駄目なのだ、とふとナルトは気付いた。暁光に空が赤く染まる。光にカカシの姿が消えてしまいそうだった。 「カカシ…?」 強くなるのだ。願うだけではだめだ。そう決める。気が付けば、その手を掴んでいた。 「まだ寝てなさい」 カカシが振りかえりそっと告げる。大好きなその瞳がナルトを捕らえた。 「んー…でもカカシ起きてるもん」 そう、カカシは自分をおいて一人起きていたのだ。それを思いだし、ナルトの頬が膨れた。途端襲ってきた眠気に、思わず欠伸が漏れる。目をあげればカカシは苦笑していた。 (好き) きらきらと、朝日にカカシの髪が輝く。カカシを包んでいた光もきれいだけど、こっちのほうが断然綺麗だと思う。 「お日様の下だとね、カカシきらきらしてきれいなんだってば」 自分の中にある綺麗な言葉を探して、懸命に紡ぐ。きれいな言葉はたくさんは知らないから、何度も同じ言葉の繰り返しになってしまうのが少し悔しい。 「きれい。大好き」 大好き、というのはナルトの中の一番綺麗な言葉だ。だから、カカシにいっぱい告げる。少しでも伝わるようにと。 カカシが微笑んだ。 「オレもナルトが好きだよ。きらきらしててきれい」 きらきら。きらきら。 どこまでもキラキラと輝いて。 「えへ」 少しでも、カカシからの好きが増えれば良いと思う。 どう頑張ったとしても絶対に。 自分では決してカカシがなくしたものの代わりにはなれないけれど。
少しでも、貴方が教えてくれた幸せを貴方にも感じて欲しいのです。
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以前書いたカカシバージョンのナルト版になっているようななっていないような。無理矢理裏表にしたので最後強引ですね(汗) 限界です…寝ます……直さなきゃと思いつつ瞼が……… いとまずおやすみなさい〜。
こんばんは、さぼり魔小此木です。最近反省事項が多すぎて悩んだりへこんだりしているところに、FFTアナライザーが再びやってきました。前より新しい機種です。おーえすが窓さんにレベルアップです。操作性が格段にアップです。………のはずだったのですが欲しいデータのセーブが出来るようになるのに一日かかりました……道は遠いですねぇ。データは取れて当たり前、問題はその後ですし。ありがとう、偉大なるフーリエ氏。取り説読んでもさっぱり意味がわかりません。
今週末当たりから殴り書き共々復帰予定です。後ちょいでガンパレが一区切りつきますので、もう少しだけ目を瞑ってあげてください(汗)にしてもガンパレおもしろすぎます。
ところで先日の呑み会の日記、またもや字間違ってますね…
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