地徊営業日誌
目次|書きすてたもの|未定なもの
昨日は結局会社を休みました。宰輔とシンクロしたりごろごろして鋭気を養ったり夜寝れなくなったりとゆっくり休みました。 ので当然の如く仕事がたまりまくりです。でも今日も早々に撤退v明日奥さん来る前に仕事終われるかなぁ。明日まで〆切のものがあるんですよねぇ。 なぜ題が愚痴りモードかと言えばここで散々愚痴っていたからです。まとめると会社の発注システム時間と手間と金がかかりすぎ!!ってことなんですが。コスト削減に勤めようよ……
さて、そんな事言ってる暇あったらまずは落としたペーパー作れってね!うう、お待たせしてる皆様すみません(平伏)
次の新刊予定は大三です。ひっそりと。本気で。風乃にカカナルサークルじゃねぇ!と突っ込まれつつ。大蛇丸怖い!!と本気で叫ばれつつ。そんな相方にゲストして、とはとても言えませんでしたv
散々奥さんに食えと怒っておいて自分がやっちまいました……ご飯炊くのが面倒でしてねぇ(遠い目)
荷物は無事に到着。ウハウハしながらばたんきゅー。こんちくしょう、お月様め☆ 頭はいたって元気なのですがねぇ。こればっかりは仕方ないです。
珍しくも猫がミスってくれたおかげで本日昨日買った本は届きませんでした。全部持って帰ったら絶対徹夜してでも読むと半分にわけたのが痛かったです。明日までお預けです。何のために私は今日早く帰ってきたのかしら……明日は早く帰れるのかしら……教えて上司!!まぁ帰れるだろうけど(なら言うな)
というわけで本日はもうふて寝します。くそ〜〜
WJネタ。対ネジ戦見た時本当に呆れ果てたものでしたが↓
*** 旅路 ***
強大な狐の姿。それは里人に十三年前のことを思い出させるには十分だった。 「仕方ないってば」 頭の後ろで両手で手を組み、子供が笑う。 「オレが考えなしなのが悪いんだってば」 殺されないだけまし、と笑って。子供は追放の任を素直に受けた。
道もない薄暗い森の中を一人で進む。道がない所を選んだのは必要なかったからだ。どうせすぐにでも追っ手がかかって殺されるだろう、とナルトは思っていた。 (じいちゃんに悪いことしたってば) ナルトを殺さずに追放ですませることなど、いくら祖父でもできまい。それほどまでに九尾に対する里人の恐怖は深い。自分を見る里人達の視線を思い出し、ナルトはわずかに体を震わせた。 ーーー己が、悪い いくら咄嗟とは言え、よくもまぁ、あんなものに変化したものだ。常にあった「狐」と言う呪言は消えることなくあったというわけか。 「………仕方ないってば」 たかだか十三年。戻った己を見たイルカの瞳が忘れられない。「狐」に対する憎しみと、それを感じてしまったことへの自己嫌悪と。そしてナルトへの哀れみ。 「嫌なことおもいださせちゃったかな」 ポリポリと鼻をかきナルトは呟いた。悪いことをした、と思う。 サクラ達は泣いていた。サスケは最後まで狐に変化したのはナルトではないと言い張っていた。 公開処刑でなくってよかったと思う。事実がどうであろうと下された判断が追放である以上、ナルトは生きていると思ってくれるだろう。 「………」 それを見つけ、ナルトは微笑んだ。前方で銀色の髪が揺れている。 「遅い」 木の陰からカカシが起きあがった。ナルトがうれしそうに笑う。 「カカシ先生」 手を伸ばししがみつけば、大きな腕に抱き上げられた。 「お前ね〜、何ちんたら歩いてんの。日が暮れるかと思ったよ」 呆れ果てた声でカカシが言う。ナルトが頬を膨らませた。 「センセーと違ってオレは繊細なの!ちょっとくらいカンショウにひたったっていいじゃん!」 「感傷の意味わかってないような人に言われたくありません」 その言葉にナルトが怒ってカカシの髪を引っ張る。カカシは笑って流すとナルトを地面に降ろし背を向けた。 「ほら行くぞ。言って置くがオレは野宿する気はないからな。早く歩く!」 あっさりと言われ、ナルトは戸惑った。歩き始めたカカシの背中を見つめ困って立ち止まる。 「どうした?」 不思議そうにカカシが振り返った。ナルトがしどろもどろになりながらカカシを見上げる。 「え、だって、センセー……」 オレのこと殺しに来たんじゃないの? 問いは最後まで発せられなかった。目を丸くするナルトに、カカシが苦笑する。 「本当にお馬鹿だね、お前」 息がかかる距離に唇を保ったまま、カカシが告げる。 「採決は『永久追放』でしょうが。なのになんでオレがお前のこと殺さなきゃならないわけ?」 「え、え、でも……」 「オレに下された任務はね、『うずまきナルトの監視』だよ」 ふう、とカカシが溜息をつく。吐息がかかってナルトが肩をすくめた。 「で、だったら近くに居た方が便利ってことで。以上、説明終わり。とりあえず行くぞ」 ちゅ、ともう一度触れるだけの口付けを落としてカカシはナルトを放した。大きな背中を不安そうにナルトが見上げる。 「………にんむ、なんだ」 「追い忍かかると面倒だしな。ほら、ナルト」 カカシは振り向くとナルトに手を伸ばした。顕わになった顔が優しく微笑んでいて、ナルトは見惚れてしまう。 「行くぞ」 どこへ、とは言わず。どこへ、とは問わず。 二度とあそこへは戻れないけれど。 ナルトは伸ばされた手を取った。 「センセー、コウシコンドウだってばよ」 「お、お前よくそんな言葉知ってたね〜」 どこかうれしそうなナルトの咎めに、やはりうれしそうにカカシが答える。 道のない道を二人は手を取って歩んだ。直に森は終わるだろう。そしてそこには道があるはずだ。 今までとは違う道が。 「おいしいラーメンあるかなぁ」 「オレはまずは寝たいけどね」 他愛のないおしゃべりをしながら進めば、すぐに森の出口にさしかかった。視界が開け木々の間から太陽の光が差し込んでくる。 道はそこにあった。
***
ってことなのかなぁ、と。ちょっぴり寂しい二人の旅立ちと思いきやバカップル。そういうことなんですよね、ま○し。そのための布石なんですよね、まさ○。なぁ、○さしよ!!(落ち着け)うう………今後の展開に期待………したい……………たい……………い……(涙) 助けて爺様!!つーか誰か爺様をたすけろぉぉぉぉぉぉ!!!(号泣)
イベント行ってきました!!本気で楽しかったですvv 声もかけて貰えたし、一杯遊んで貰えたし、カカナル多かったし、大三好き!って言ってくださる方までいらっしゃってvv幸せです〜〜vv
もっとも本人の出来映えは相も変わらず崖からパラシュート無しダイブ、ペーパーすら作れないという最悪のものでしたが(汗)やはり一度は諦めて前後編にするつもりだった「どろんぱ。そのに」を打ち出し段階で無理矢理仕上げたのが敗因でしょうか(アホ)おかげで予定と大幅に内容が変わって大笑いですvちなみにエリート下忍は出番消えたのにあの方がおられるのは愛の差ってことで(ダメダメ)
今日はサイト弄りたかったのですが完売した本の紹介のみに(汗)買って下さった方々ありがとうございましたvv 次こそオンリーへのリンクと下克上部屋を!!出せなかった大三本(ひっそりと本気で出す気でしたv)己の計画性のなさに涙をのみながら寝ます。 おやすみなさい〜
何だか愚痴りモードだったので削除(苦笑) 来週なら終電まででも(終電十時だけど☆)残業するので今週は定時で上がらせて欲しいなぁ、と思いつつもうもう木曜も終わりましたv
朝晩が秋になってきましたね〜。自転車こぐのが楽です。
携帯のバイブがそれはもう弱々しく気付かないほどになりましたv
あれから三日もたつのに婆ちゃんの乳首がピンクだったのが目に焼き付いて離れません(忘れろ)
名古屋に戻りました。そして今から一週間修羅場です(死)
お休みは祖母を途中でゲットしたおかげでなかなか贅沢なものになりました。日帰りでね、温泉に行ったのですよ。初めて砂風呂なる物に入りました。料理はおいしかったし幸せvv 代わりに耐久カラオケは夕方で上がりましたが。
原稿は・・・まぁきかないでやって下さい(吐血)やはり休み初日張り切って書いてたらおばさまに読まれたのが原因でしょうか(泣)本日わざわざ迎えに来てくれた宰輔に愚痴ってみたり(最悪)突っ込まれるまでもなく遊びほうけていた己が悪いのですが(当たり前)何にせよ25日大阪、どろんぱその弐はコピーで出てます。
WJネタ
*** お酒は二十歳から ***
「ナルトも飲んでみる?」 ニコニコ笑う上忍が掲げたものは、透明な薫り高い液体。ナルトは困って後ずさった。 「じ、じいちゃんに怒られるからいい・・・」 思わずしどろもどろになってしまうのは、この大人げない恋人が他人の名を出されることを嫌がるからだ。案の定、不満そうにカカシは眉根を寄せた。 「ふ〜ん、そう」 不機嫌なカカシの言葉にナルトも眉根を寄せる。拗ねてしまった大人に、思わず溜息が漏れた。 「ま、しょうがないね。ナルトは子供だし」 「なっ!」 子供、と言われナルトが目をむく。少なくともそれはカカシに言われたくない台詞である。 「だってそうでしょ?お酒飲めないんだし。クマのとこは生徒と酒を酌み交わしてるって言うのにねぇ」 「馬鹿にすんな!!酒くらい飲めるってば!!」 小馬鹿にされナルトが怒鳴る。カカシがにっこりと笑った。 「じゃ、はい」 のせられた、とナルトが気付いたときは時すでに遅しであった。
次の日、ナルトはやたらすっきりして目を覚ました。 「う〜、気持ちよいってば」 今日も一日良い天気である。大きくのびをして隣を見たナルトは驚きに目を丸くした。 「せ、せんせぇ!どうしたってば!!」 カカシはぐったりとベッドに横になっている。慌てるナルトの声にカカシが目を覚ました。ぐわし、とカカシの手がナルトの肩を掴む。 「ナルト、酒は飲むんじゃない」 「ど、どうしたってば」 「酒は二十歳からと法律で決まっている。規則を守るのも忍者の大切な使命だ。いいな」 いつにない迫力で言われ、ナルトは頷くしかなかった。それを見届けてカカシが安堵の息をついた。 「ならいい」 そしてそのまま再びベッドに沈む。わけがわからなかったが、とにかくナルトが酒を飲まないのは忍者として大事な『使命』らしい。 「わかったってばよ!」 ガッツポーズを取ってナルトが叫ぶ。その声がカカシの頭に響くが文句を言う気力もない。
朝日が眩しかった。
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宰輔にもらった(?)アン○ンマンネタにしようかなと思ったのですがこちら。
実家のパソコン(弟所有)からこんばんはvキーボードの配列が違うのでめっちゃ打ちにくいです。外国語用のキーボードなんか使うなよ… お盆企画発動中です。ふっふっふ。リクしてよかったな、大三vv求む、同士!!
打ってたら家族がのぞきに来るので早々に退散します。携帯から打つ気力はありませんでした。
めろめろ
*** 食器 ***
食器棚に買ってきたばかりのお茶碗を並べる。家の主専用のお茶碗の隣に子供用の少しこぶりのお茶碗。思わずにやけてしまう。 「ナルト、何してんの?」 いつまでたっても戻ってこないナルトを心配してカカシが居間から顔を出した。突然声をかけられてナルトが飛び上がる。驚いた拍子にナルトは手にしたお皿を落とした。 「…何してんの?」 あきれながらカカシがそれを足の甲で受け止める。ナルトは答えに窮した。 自分のお茶碗がここにあることがうれしくてほうけていたとはいえない。 「せ、せんせーんち食器少ないなぁ、と思って」 しどろもどろになりながらも何とか言葉をつむぐ。カカシの家に食器が少ないのは確かだから、間違ってはいない。 「ん〜。人呼ばないし必要なかったからな」 ぽりぽりとカカシが首の後ろをかく。ナルトが目を丸くした。 「なんで!?前の恋人の人たちどうしてたってば」 少なくともナルトが知るだけでカカシの元恋人は三人いる。その人たちはどうやって食事をしていたのだろうか。まさか自分のようにどんぶりにご飯をよそおっていたわけではあるまい。 「別に。だって家に入れなかったし」 さらりと言ってカカシはナルト用の青いお皿を食器棚にしまった。零れ落ちそうなくらい見開かれた青い瞳に、カカシは苦笑した。 「お前が特別なんだって何度言ったらわかるんだろね」 そう言うと首をかしげる子供を抱きあげる。そうすればようやく目線が同じになった。 「早くその意味がわかるようになりなさい」 「……オレってばもう大人だってば!!」 子供扱いされてナルトが頬を膨らませる。カカシは楽しそうに笑った。頬をつねろうと伸びてきた手をつかまえ、己の頬に這わせる。 「これは全部お前のだから」 どこかうっとりと告げられた科白に、ナルトは混乱した。これ、とはいったい何のことだろうか。 「ま、なるべく早くね」 もう一度意味不明の言葉をつぶやき、カカシはナルトを床に下ろした。離れてしまった視線にナルトが悲しそうに顔をしかめる。カカシはその頭をなでるとにっこりと笑った。 「歯ブラシと歯磨き用のコップ買ってくるの忘れたから、買いにいこうか」 「……うん!」 カカシの言葉にナルトが満面の笑みを浮かべる。カカシも幸せそうに微笑んだ。
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パソコン打ってたら「使い方わからなくて泣いているんじゃないか」と母に心配されました。母よ……。
昨日はチャリがパンクしてえっちらおっちら1Kmほど押して歩いてました。更に店から駅まで1km。運動不足の身にはつろうございました・・・。
さてさて、今週末からは帰省するので留守にします。その前に何かあげていければ良いのですが。原稿?当然実家です。家族には機密書類だと言っておきますv(ある意味これ以上はない機密)間に合うかな〜間に合わなかったらコピーででも出します!くっそぅ。 そして帰ったら耐久カラオケです(笑)
*** 歌う ***
柔らかなその声。
風にのり聞こえてくる下手くそな歌に、カカシは笑みを漏らした。 「ナールト、おいで」 読んでいた本を置くとナルトを手招く。草刈り中の子供達が驚いたようにカカシを見た。 「どーしたってば、先生」 小首を傾げてナルトがカカシの元に近寄る。これでもカカシは一応公私の区別はつけているらしく、任務中にナルトに手を出すことはない。もっともめったに、といいう言葉はつくが。 「ん〜、何でもないよ。おいで」 ポンポン、と己の膝を叩いてカカシが笑う。ナルトが嫌そうに眉をひそめた。 「……せんせー」 「何、その顔は。別になんにもしやしないよ。あ、サクラ達も休んで良いよ」 暑いでしょ、とのカカシの呟きに、サクラとサスケも木陰へと入り込んだ。確かに今日の天気では日射病にでもなりかねない。この時点でナルトの運命は決した。カカシの膝の上でナルトが唇を尖らせる。 「暑いってば……」 「はいはい、静かにしようね。任務の続きは何時からやる?サクラ」 「ん〜、今日は夕立こないし、夕方からで良いと思うの」 「正解。こんな日差しの中動いてて倒れたら馬鹿でしょ。夕方までゆっくり休憩ね。変わりに夕方になったら頑張って働けよ」 カカシの言葉に元気の良い返事が二つを無言の肯定が一つ、来た。カカシはにっこり笑うとナルトを抱きしめたまま後ろに倒れた。 「わわっっ」 当然ナルトも後ろに倒れ込み、カカシの体の上に寝転がる形になる。真っ赤になって言葉を失うナルトの腰を抱きしめたまま、カカシは目を閉じた。 「ま、お昼だね。おやすみ〜」 「は、はなせってば〜〜」 「ふん」 「はいはい、かってにしてて」 冷たい仲間の声に、ナルトが少なからずショックを受ける。それでも助けてくれないのは二人とも休みたいからである。 「う〜〜」 カカシの腕に掴まったままナルトが唸る。カカシのはナルトの髪を優しくなると、そっと声を紡いだ。 優しい歌声が風に乗る。 ナルトが目を丸くしてカカシを見た。そうすれば微笑む灰蒼色の瞳にあう。 ナルトが歌っていた音はずれの歌。子守歌、と呼ばれる歌。 髪を梳くカカシの手が気持ちよくて、ナルトはうっとりと目を細めた。カカシの歌がナルトの耳を撫でていく。 「おやすみ」 やがて聞こえだした三つの寝息に、カカシはそっと微笑んだ。
***
歌、というよりは暗示じゃないのかとつっこみたくなるのは歌っているのがカカシだからでしょうか。 おやすみなさい〜
クーラーの中にいると体がだるいです。でも小此木は暑いの苦手なのでクーラーないと動かなくなります。さてさて、どうすれば…部屋に風がまったくはいらないってのが痛いです。
いい加減サイトを改装したいのですがそんな時間も気力もなく(泣)あ、冒頭からキリリクに関すること消えてますがなくなったわけではありません。ちゃんとキリリク部屋作ろうとして本日力つきたためああなったのです(馬鹿)でももうすぐサイト開設一年になるんですよね・・・ちょっとびっくり。
大蛇丸さん。↓
*** 凍えた花 ***
つんとした鉄の匂いが鼻をつく。この香りが好きだ。ペロリと汚れた手を舐めればやはり鉄の味。 「・・・・・・・」 少し力を入れて己が手に噛みつけば、わずかな痛みと共に自分の血がその中に混じる。そうすればかすかに桃の香りがした。 ペロリ、と再びその血を舐める。むせるような鉄の香に混じって桃の香り。甘い香りは決して甘い果物の香りなどではなく。 ポタリ、と落ちた血に触れた土が黒く変色する。それを満足げに大蛇丸は認めた。
戻ってきた子供を見た里人達は一様に眉をひそめた。全身に血を浴びた状態で大蛇丸は優我に笑む。 「任務、完了しいたしました」 待ったくもって邪気のないその笑みは、その姿とあいまってひどい嫌悪感を抱かせた。ただ一人、壇上にいた火影が微笑む。その瞳にわずかばかりの気遣いの色が見て取れて、大蛇丸はそっと肩の力を抜いた。 「そうか、ご苦労であった。今日はもう休むがよい」 「御意」 軽く膝を折り御前を去る。その間もこぼれ落ちる血が床を汚した。その場に居た長老や上忍が眉をひそめてその後を見送る。その瞳に映る物は嫌悪だ。 「見たか、あの姿。まるで悪鬼のようではないか」 「あのように血をこぼしながら歩いてきては痕跡が残るではないか。何を考えているのやら」 「あれでまだ齢十三というのだから先が思いやられるわ」 口々に囁かれる嫌悪の言葉に火影は軽く瞳を伏せると立ち上がった。瞬間静まりかえった場を一瞥し席を立つ。 「これで今日の仕事は終わりだ。各々部屋に戻られよ」 火影の言は絶対だ。頭を下げる長老達の間を抜け火影は自室へと足を進めた。風にのりわずかに桃の香りがした。
「先生」 火影の姿を見つけうれしそうに大蛇丸が笑む。それから慌てて大蛇丸は膝を折った。 「失礼いたしました。火影様」 「やめてくれ。お前らにまでそう呼ばれるとむずがゆくてたまらん」 肩を回しつつ火影が溜息をつく。大蛇丸が微笑んだ。そうすればまるで少女のようだ。ただ、全身に返り血を浴びているというだけで。 火影は嘆息すると大蛇丸の血に汚れた肩に手を置いた。白良い衣の袖が赤く染まる。 「おいで。まずは風呂だな。その血をおとさんことにはどこを怪我したのかさえわからん」 「平気ですよ。大したことはありません」 「ならん。どのようなささいな傷でもきちんと治療すること。ワシはそう教えたな」 火影の言葉に小さく大蛇丸が唇を尖らせた。それでも火影の袖を掴み素直に連れ立って歩く。 「長老達が何か心配していたようですが、痕跡を残すようなへまはしていません。大丈夫です」 「わかっておる。お前がそれほど愚かではないことくらいはな。あの連中の言葉など流しておけ」 黒絹のような髪を火影の手が梳く。固まった血がパラパラとはげ落ちていった。己が髪に触れる手に、大蛇丸はうっとりと微笑む。 「里はずれにある池の蓮がそれは見事に咲いていました。今度とって参りますね」 本当は一緒に見に行きたかったけど、この人にそんな暇がないのはわかっているので我慢する。ふむ、と火影は最近伸ばし始めたひげをなでつけた。 「来週あたり少し時間がとれそうでな。どこかに行くかと思っていたのだが・・・一緒に見に行くか?」 予想もしなかった火影の言葉に大蛇丸が目を丸くする。火影は大蛇丸を見下ろすとにぃ、と笑った。 「内緒だぞ。さぼっていくのだからな」 いたずらっ子のようなその笑みに大蛇丸は破顔した。手を伸ばし火影の首にしがみつく。 「はいっ」 抱きついた拍子に火影の服にも血のシミが移った。それを目の端に止め大蛇丸は小さく笑った。 もっと、汚れればよいと思う。 己の被った血と同じだけ、この人を汚すことができたら。 「さ、少ししみるかもしれんが我慢しろよ」 風呂の湯をすくい上げ火影が笑う。それに無邪気な笑みを返しながら大蛇丸は暗い夢を見る。 汚してしまいたい。 己を心から案じてくれるこの人を。 欲しいものは愛などではないから。 欲しいものは優しさなどではないから。 湯を被れば傷口に痛みが走る。顕わになった己の傷に背後の火影が眉をひそめるのを感じ、大蛇丸はそっと唇を歪めた。 この人はきっと己が何を欲しがっているのかなど、知らない。 だから、こんなにも優しくできるのだ。 風呂場に桃の香が広がる。甘いそれは毒だ。甘い、甘い毒の香。 早くこの人の全身に回ってしまえばよいのに。 そっと背中の傷に火影が触れる。同時に入り込んでくる柔らかなチャクラ。大蛇丸の唇から吐息が漏れる。
もっと触れてもっと近づいてそうすればそうするだけ私の毒はあなたの体を蝕むでしょうそうしていつか苦しみ爛れ落ちる前に私があなたを苦しみから解き放つから
「少しはましになったか?」 心配そうな火影の声に大蛇丸は苦笑する。 「はい。ありがとうございます」 どこまでも己を案じる師に苦笑するしかない。自分だって疲れているだろうにそんあことを微塵も感じさせない。 この人にとって己は守るべき存在なのだ。その他大勢の里人と同じく-----。 だからこそ大蛇丸は渇望せずにいれない。 「さすがですね、先生」 振り返り微笑む。まるで花のようなその笑みに火影も安心したように笑った。
願いは一つ。
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三大になるかなぁ〜と思いつつやはり大三。うちの大さんは微妙に乙女でいやですね(自分で書いておきながら)とりあえず大さんが爺様のこと好き!!ってことだけわかっていただければ・・・語り出すと止まらないのです。
何故クリアーで一発で全部消えるんだぁ!! とのっけから叫んでみます、たった今書いた物全部消した小此木だです。私に学習能力はないのか。何度同じことを繰り返すのか。ああ・・・・。そもそもクリアーがデリートの隣にあるのが悪いのです。しくしく(マジ凹み)消えたことより何度目かわからない同じミスに涙が出ます・・・。
早く秋にならないかなぁ〜♪と日々ウキウキしてます。だって秋にはオンリーがあるんですもの!どうでもよいけど早く申込書送らないと真面目に締め切られたらどうしましょう(汗)
ナルト惚気話。こんなの二回も書く羽目になろうとは・・・↓
*** 小さな悪戯 ***
時々考える。 センセーはなんでオレのこと好き?
ジィ、とナルトはカカシの寝顔を見つめた。朝の光の中、素顔を曝した大人は爆睡中。 (かっこいいってば) ほう、と思わずため息が漏れる。銀色の髪が朝日にキラキラ光ってきれい。整った顔立ちも、一本走った傷跡も全部かっこいい。 (これもこれも、全部オレの) 昨夜、全部触った。他人に触れるなんて初めてに近い経験で、それが大好きな人ならなおのこと。あんまりにもきれいでうれしくて、心臓が破裂するかと思った。 (うれしーってば!) ニシシ、と笑みが漏れる。今日はお休みだからまだ寝ていても平気だ。ナルトもカカシの横に寝転がった。髪の先が触れて心臓が跳ね上がる。 (あ・・・睫も銀色だってば) これはすごい発見かも知れない。いつもは気付かなかったが、長いまつげが頬に影を落としている。本当に、なんてかっこいいのだろう。 「・・・・・・」 触ってみたくなって、ナルトは手を伸ばした。指の先で睫をつつく。途端にカカシが身じろいだ。 「!!」 慌ててナルトが手を引っ込める。カカシは二、三度目をこすると再び眠りに落ちた。ナルトが安堵の溜息をもらす。 (よかったってば〜) もうちょっとカカシの寝顔を見ていたい。こんなこと滅多にあるわけではないのだから、堪能しないと。 そう思っていたら、カカシが再び身じろいだ。大きな腕が動いてナルトを抱き込む。 「!?」 抵抗する間もなく、ナルトはカカシの腕に抱きしめられていた。強く抱きしめられ、カカシの胸とナルトの顔がくっつく。 (〜〜〜っっ) 真っ赤になってナルトは慌てた。トクトクと規則正しい心音が聞こえる。 (う〜う〜) こんなのは反則だ、と思う。いくら寝ぼけてたからってこれはないだろう。ナルトの心臓は今にも破裂しそうだ。 (ぜってぇわざとだ!!) ナルトはカカシに抱きしめられるのが好きだ。直接体に響く心音が言葉よりも何よりもナルトを安心させる。 (ちくしょ〜) これは「まだ寝ていろ」ということなのだろうか。ナルトとしては寝るよりもカカシの顔を見ていたかったのだが。 だがカカシの心音はやはりナルトを落ち着かせて眠気を誘った。 (ちぇ) 何か腹立たしくてナルトは唇を尖らせた。そのまま目の前にあるカカシの胸元に口付ける。心臓の上、大好きな音を刻むそこに。
オレがセンセーのこと好きなのはかっこいいから おまけにめちゃくちゃ強いし優しいし そりゃちょっと変だけど誰だって欠点はあるし それに、センセーの心臓の音落ち着くんだってば!
「大好き」 眠りに落ちる瞬間呟く。後は幸せな夢の中。寝顔はひどく幸せそうだった。
ナルトが寝息を立て始めるると、カカシは目を開けた。溜息をつき胸元の髪を梳く。 「わかっててやってるのかねぇ」 あんな口付け。まるでこれは自分のものだと言わんばかりに。 「全く、オレの心なんてもう手に入れてるでしょうが」 苦笑し、カカシはナルトを引き上げた。気持ちよさそうに眠る顔に毒気が抜ける。これでは起こしてどうこうできない。 「おかえし」 せめてもの意趣返しにカカシはナルトの首筋に噛みつくと、きつく吸い上げた。赤い痕がそこに残る。 「おやすみ」 せっかくの休日、二人一緒にいるし、もう少しこうして抱き合っているのも悪くない。カカシは目を閉じると、心地よい温もりに身を委ねた。
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バカップル。何だか一回目と全く違う話になって大笑いですが(苦笑) 久々で楽しかったです〜。
最後の詰めで今日明日で体調整えます☆ 殴り書きもその時まとめて。 ではおやすみなさい。
グリーンティがうまいです。氷かってきてよかったv(氷を溶かして作っているのです)
誰ですか、更新するって言った人は!と自分つっこみ。・・・すみません。体調崩してました(言い訳)。そして更に己で追い打ちかけてみました。いくら己の歓迎会とはいえよくあんな体調で飲み会に参加した物です、昨日の私。野菜とウーロンで過ごした飲み会・・・ああ・・・体にお肉とお酒拒否されるとは・・・ でもまだ生きてます。もう大丈夫です。峠は越しました。 大丈夫じゃないのは原稿です。どろんぱその二・・・出るのかな(遠い目)盆に実家で書くか・・・サイト用に書いてるやつも終わらせたいです。 週末頑張ります〜(泣)
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