地徊営業日誌
目次|書きすてたもの|未定なもの
ひとまず起きあがりました。 ところで昨日までの日記見ると私結構きてます・・・?ちょっと色々ありまして(汗)携帯見たら「がちゃぴんとむっく」という謎のメール送ったりもしてました。自分がわからなくなる一時。
日記本が予定ページ数を超えてしまい「削っても削ってもなくならない」と相方に泣きついたら「いっそ100ページにしてしまえ!!」と言われました。さすがにそれには20ページは書き足さないと無理なため、せめてゲストしろと言ったら断られました。ただいま攻防中です(笑)100ページ個人誌、かっこいいかもしれませんが作る方は泣きます・・・。第一私の文章で100ページってめちゃくちゃ嫌なんですが・・・。バーベキューの火種にしたらお腹壊しそうですし、何に使えと。もし分厚い本になっていたら相方が折れたと思ってください(笑)ひとまず自力では無理です。ええ。
ちゅーちゅーちゅー↓
*** 寝ても覚めても ***
唇に触れる暖かな感触。決して熱くはないのに体中が溶かされそうになる。 「口開けて、ナルト」 カカシの言葉に素直にナルトが口を開ける。途端に口の中まで熱に浸透された。 「・・・ん・・・・・・」 耐えきれなくなって力一杯目を閉じる。気持ちよくて溶けてしまいそうで怖くなってナルトはカカシにしがみついた。自分がなくなってしまう、そんな恐怖に指先が震える。 「気持ちよい?」 耳元で低い声が笑って、体が震えた。違う、と言おうとしてまた口を塞がれた。 熱。カカシの熱。 いつも何を考えているのかわからないくせに、こう言うときだけやたら明白に意志が伝わってくる。頭が痺れて背筋がわなないた。周りがわからななくなって、ただカカシの熱だけが現実になる。 「・・・・おおーい」 呆れたようなカカシの声がする。ぼんやりと目を開ければ呆れた顔をしてカカシがため息をついた。 「お前、息してないでしょ?苦しくないの?」 問われて首を傾げる。そう言えば、少し苦しい気がする。それでも溶けてしまった頭では何のことだかわからない。 「ん〜」 カカシは頭を掻くと、再びナルトを抱き寄せた。唇をよせ、今度は熱ではなく息を吹き込む。 戻ってきた空気に肺が活動を再開した。足りない空気を求めて慌てて息を吸い込む。 「げほっげほ、げぇ!!」 「・・・・あのね。お前がキス好きなのはよ〜くわかったから、せめて息はしなさいよ」 はぁ、とカカシがため息をつく。ナルトは涙目になりながらカカシを睨みつけた。 「せん、せのちゅーがわるいんだってば!!」 「はぁ?人の所為にするんじゃないよ。第一なんでオレのキスが悪いわけ?」 「だって気持ちいいんだもん!!」 懸命に息をつきながらナルトが怒鳴りつける。カカシが珍しくも目を丸くしているがそんな事にかまっている余裕はなかった。苦しくて心臓がバクバク言っている。体中が酸素を求めていた。もしかしたら結構長い間自分は息をしていなかったのかもしれない。きっと脳味噌が溶けかけた当たりからだ。 ナルトは大きく肩で息をしながら苦しさで涙を流した。 (う〜〜!!もう先生とちゅーしないってば!!) そりゃ気持ちよいけど、今日は危うく溶けてしまうところだった。少しずつ症状は進行しているから、次当たり完全に溶けてしまうかも知れない。 ナルトがそんな事を考えていると、カカシに思いっきり抱きつかれた。 「!?」 「ね、ナルト。キスしよっか」 うれしそうなカカシの声にナルトが目を剥く。冗談ではなかった。 「やーーーーーーーー!!」 「気持ちよいんでしょ?だったらいいじゃん」 「やだ!オレ、溶けちゃうってば!!」 必死で嫌だと言うのに、カカシは益々うれしそうに笑う。だらしくなく目尻を下げてえらくご機嫌だ。 「いいよ、溶けちゃってよ」 クク、と楽しそうに笑うカカシにナルトが首を傾げる。カカシはナルトと視線を会わせるとにっこりと微笑んだ。 「どうせなら、溶けて一つになろう?」 見たこともないほどうれしそうなカカシの笑顔に、ナルトは真っ赤になった。
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あほ〜なカップル。そして相も変わらず題があっておりませんがまぁそれは置いて置いて(置くな)さて、ここまでが日記本に再録予定分になります。本気で6/16に出ていたら笑ってやって下さい。 サイトの方、明日こそは更新したいです。姫・・・ひめぇ!!
逃げようとしてそのまま階段から落ちてそのまま血流して倒れてる気分です。私、月の物が来てるときに日記書かない方が良いのかも知れません。
微妙です↓
*** つなぐということ ***
手を伸ばして救いを求める。だがその手を掴んでくれる者などどこにも居はしないのだ。この世で唯一の味方たる老人はナルトのそばに居られるほど暇ではない。 だから、夜中怖い夢を見ても誰も自分を救ってくれはしない。自分の身は自分で守るしかない。大丈夫、これは夢なのだから。 冷たくなって行く羊水も、己を引きずり出す手も、全てが夢。現実ではない。 「・・・・・」 ふと感じた温もりにナルトは目を覚ました。泣いていたのか視界が霞んでいる。 「どうしたの」 伸ばされたナルトの手を掴んでカカシが問う。額宛もマスクもしていないせいで整った顔の造作が月明かりにもはっきりと見て取れた。 (きれい・・・) ぼんやりと思い、ナルトは瞬きを繰り返した。涙が目尻から零れて頬を滑っていった。 「怖い夢でも見た?」 そのナルトの涙を舌で拭ってやって、カカシはナルトを抱き寄せた。伸ばされていたナルトの手に長い指を絡め、力を込める。 「もう大丈夫。オレが居るからね」 とんとん、と開いている方の手で背中を叩かれ、ナルトは安堵のため息をついた。大人しくカカシの腕に体を収めれば緩やかな心音が聞こえてくる。 (・・・あたたかい) カカシの温もりは安心する。記憶の片隅にある温もりとそれは良く似ていた。 「せんせーってばじいちゃんみたい・・・」 ぽそりとナルトが呟けば、一瞬カカシは顔を顰めた。 「お前ね・・・ま、いいけど」 大仰にため息をつき、ナルトを腕の中に抱えこんでしまう。繋いでいた手がはずされ、ナルトは慌てた。 「せんせ、手」 「ん?」 「手、つないでて」 必死で懇願するナルトにカカシが目を丸くする。それから優しく微笑むと、再び指を絡ませるようにして手をつないだ。 「これでいい?」 手の中に戻ってきた温もりに、ナルトはため息をついた。うれしくて頬が緩む。 (あたたかいってば・・・・・・) カカシの鼓動が気持ちよく、ナルトはそのまま眠りに落ちようとした。だが、ふと違和感を感じた。繋がれた手も、伝わる心音も、体を包む温もりも確かに現実のものだ。 「・・・・・先生」 「ん?何」 「なんでここにいるってば」 すっかり目が覚めてしまい、ナルトはカカシを睨みつけた。少なくともここはナルトの家で、カカシが居る事はあり得ない。この教師はナルトの監視役でもあるわけだから、百歩譲ってナルトを見張っていたというのは有りとしても何故同じベッドで寝ているのだろうか。 「一緒に寝たかったから」 ナルトの困惑を余所に平然とカカシは言ってのけた。がっくりと肩を落とすナルトに不満そうにカカシが言う。 「ナルト、お前ベッド狭いよ。もっと大きいの買いな」 「・・・この部屋のどこに置くんだってば・・・」 「そっか、ここ狭いもんな」 うんうん、とカカシが一人納得する。ナルトは何だか泣きたくなってきた。いったい今己の身に何が起こっていると言うだろうか。 「じゃあうちに行くか」 カカシの言葉にナルトが目を丸くする。次の瞬間ナルトはカカシに抱きかかえられて窓の外に居た。 「うなぁぁぁぁぁぁぁあ!?」 「こらこら、夜中に大声出すんじゃないの。ご近所迷惑でしょ」 飄々と言ってカカシが駆ける。ナルトが抵抗する間もなくカカシは一軒の家の前に辿り着いた。 「はい、到着〜」 驚きのあまり声も出ないナルトに、カカシが上機嫌で告げる。事態についてゆけず怯えるナルトに、にっこりとカカシが笑いかけた。 「さ、寝ようか」 にこやかな、しかし有無を言わせぬその口調にナルトが更に怯える。逃げたいが逃げると更にやばい気がした。 (ど、どーしよ・・・) 自らがカカシにしがみついていることには気付かずに、ナルトは懸命に考えた。心臓の音がうるさい。 「大丈夫。優しくするから」 何やら楽しそうなカカシの声にナルトの嫌な予感が更に大きく膨らむ。ドアを開けながらカカシが囁いた。 「ずっと手つないでてやるよ」 だから大丈夫だよ。 優しい声にナルトの不安がすう、と引いていった。 「ずっと?」 「ずっと。だから安心しておやすみ」 優しくカカシが微笑む。ナルトはホッとするとカカシにしがみついた。 「うん!」 それなら怖い夢を見なくてすむかもしれない。ナルトはうれしくなって微笑んだ。 かちゃり、と鍵を閉める音が響く。後には静寂が残るのみであった。
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犯罪者。シリアスのはずだったのですがねぇ。ナルト騙されてますね!そして密かにラブ爺(笑)イルカの存在感がないですね〜、うちの話は・・・本気で・・・6/1にちょっくら訂正しました。
逃げます。カカナルを補給したら戻ってきます。
あまりお会いしたくないカカシさん(死にネタの方がまだましな気が)↓
*** 天 ***
赤い血が抜けて命が物になる。左目を通してみるとそれは一層鮮やかだった。 (きれー・・・) それが見たくてカカシは暗部に入った。そこに居る人間は誰もそれを咎めようとはしなかったから、気も楽だ。 どれほど醜い生き物でも命の失われる瞬間は美しい。 ああ、でも。こんなものでさえこれほど美しいのだから。 (あの子が堕ちる瞬間はどれほど美しいだろう) その時のことを想いうっとりと微笑む。 あの子供。奇跡を具現化したような子供。幸い今誰もあの子の美しさに気付いてはいないから、今のうちに手中に収めなくては。 だからわざわざ明るいところに戻ってきた。 あの子のためだけに。 「かっかしせんせー」 笑ってあの子が駆け寄ってくる。金の髪が陽光を弾いてキラキラ輝いた。 「あのさ、今日も先生んち行って良い?」 「いいよ。おいで」 是と答えてやれば、あの子供が照れくさそうに微笑む。不意に見せるはにかんだような笑顔が愛おしい。 カカシと出会ってからこの子は確実に美しくなっていた。それは誰の目にも明らかだった。おかげでこの子の美しさに引かれていらない虫がうろうろし出してしまった。 「ね、ナルト。食べてもいーい?」 そっと耳元に唇を寄せて問う。そうすれば子供は真っ赤になった。カカシの言葉の意味を子供はもうすでに知っている。 「・・・・・うん」 赤くなって頷いた子供に、カカシが満足そうに笑う。赤く染まった体はちょうど良い茹で具合だ。 食べて食べて、骨の髄まで味わい尽くしてあげよう。 そうして最後には。
「ずっと一緒に居ようね」 カカシの言葉に子供はうれしそうに頷いた。
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壊れカカシ。楽しそうです。面倒なこと考えない分楽で良いのでしょう。ナルトはわかってて頷いているのかわかってなくて頷いているのか。別にカニバリズムじゃないですよ?カカシはナルトを一緒に連れて行きたいだけなのです。
相方に四大を一時の気の迷いにするなと言われました。賛同してくれるのかと思ったら四のみと言われました。そうですか・・・。
やっとで温泉が決まって落ち着きました。 そして今現在瞼が下がるくらい眠いのですが私はいったい何をしたのでしょう(汗)風邪も治って薬も飲んでないのですが。あうあう。
所で私、大蛇丸が最初にカカシのこと「カカシ」って呼んでそれ以外「カカシくん」って呼んでいることに何か意味があるのだろうと勝手に想像しているわけですがやはり妄想でしょうか。って眼鏡に向かって
そしてしまったことに四大ネタしか思い浮かびません。何故でしょう。でもあくまで基本は四×奥さんですよ?四大はブラコン弟とそれに振り回される兄です。何だか本気で大蛇丸大蛇丸言ってますね・・・・ナルト、出てきてーーーーー!!
・・・素直に寝ます。おやすみなさい。
温泉に行くのです。あほか、って日程で。浮かれてます♪
今週号。アキラ君おめでとう。おめでとう。チャドかっこいいです。表紙の大蛇と驚く大蛇にときめいてみる(またかい)爺様が何やってるか理解するまで時間を要しました。わかったのは小さい爺様が非常にかわいかったということです(小此木の視力は四捨五入すると0.0になります) 気が付くと三巻が常に手元に置いてありましたv
アキラ君とヒカルに見習ってみました↓
*** Candy ***
キスをされる。 瞼とかおでことか唇とか。 指とか肩とか胸とか。 口では言えないところまで全身にキスをされる。 「もう恥ずかしいってばよ!!」 別にそれは嫌いな事ではなくってむしろ好きなのだけど、カカシときたらどこであろうとおかましなしに痕をつけるのだ。少しは他人の目も気にしてもらいたい、とナルトは思う。ナルトの叫びにカカシは器用に片眉を上げた。 「そう?オレは楽しいけど」 毛布で体を隠してナルトがカカシを睨みつける。真っ赤になったナルトの耳朶を掴んで、カカシはその中に息を吹きかけた。 「こっちの方がいい?」 「ふぎゃ!!」 ぞわり、と背筋を這った悪寒にナルトが悲鳴を上げる。そのままカカシの手がナルトの体を探り始めた。何をしたいのか明白なその動きにナルトが体を強ばらせる。 「・・・人の話を聞けってば!!」 「これ終わったらね」 ナルトが暴れるがカカシは気にせずに行為を続ける。 「センセーのばか!!」 ナルトの叫びが木霊した。
お風呂上がりの体を抱きかかえて、カカシはナルトの髪を拭いてやる。 「で、何だったわけ?」 カカシの言葉にナルトは眦をつり上げた。すでに情事の跡は片づけられているが、それでも体に残る疲労感はそうそう消えはしない。平然としているカカシが何やら小憎たらしかった。 「何でこんなにキスするんだってば!」 「キス、嫌いだっけ?」 「好き、だけど!先生思いっきりやるから痕つくんだってば!!」 血が流れるほどの切り傷とてナルトはすぐに治ってしまう。それなのに次の日まで痕が残るとは何事か。 カカシはナルトの髪を梳きながらそのつむじに口付けを落とした。 「だってナルト甘いからさ」 言いながら髪を一房噛む。カカシの答えにナルトが目を丸くした。 「甘い?」 「そ、アメみたい。すごい甘いよ、お前」 益々ナルトが首を傾げる。カカシの言ったことを理解しようとナルトは考え込んだ。考える。考えて。 「センセ、じっとしてて」 ナルトの手がカカシの首に掛かった。どうやら実際に確かめる事にしたらしい。ナルトの顔が近づいてきて、カカシが相好を崩す。 ナルトの口が大きく開いて、カカシの肩口に押しつけられた。 「いた!痛いって!!」 そのまま思いっきり噛みつかれ、カカシが悲鳴を上げる。予想もしなかった不意打ちによけることができなかった。 ナルトの口がカカシの肩からはずれた。カカシが文句を言うよりも早く思いっきり顔を顰める。 「全然甘くないってば!」 うげ、と舌を出してカカシに抗議する。カカシが目を丸くした。 (甘くないって・・・噛むか!?) 噛まれたところをさすりながらため息をつく。ナルトは不満を隠そうともせずにカカシに詰め寄った。 「センセー甘いってウソじゃん!なんでウソつくんだよ!!」 たぶんに比喩といった類のことがナルトに通じるなどと思った己が馬鹿だったのだ。カカシは苦笑すると明後日を見た。とにかく何か満足のいく答えを与えない限り、この子どもは何回でも噛みついて確かめようとするだろう。 「・・・・大人はセロリ味なんだよ」 ひとまずナルトが一番嫌いな物の名前を挙げてみる。案の定、ナルトは心底嫌そうな顔をした。 「げ、セロリ!?そういえばまずかったってば!!」 「・・・・・・・・」 ぺっぺと唾を吐くナルトに、自分で言ったこととはいえカカシは深く傷ついた。
寝起きの頭を掻きながらカカシは台所に向かった。すでに朝食の準備は終わったのか良い匂いがする。 (・・昨夜はえらい目にあった) 肩にはまだナルトが噛みついた痕がある。大口をあけてかみついたそれは色気の欠片もなく、昨夜のナルトの態度と言いカカシを落ち込ませるには十分であった。 「センセーおはようってば」 カカシに気付きナルトがにっこりと笑う。釣られたカカシも微笑んだ。 「おはよう、ナルト」 腰をかがめておはようのキスを交わす。テーブルに座ったカカシは意外なものを見つけた。サラダの中に最近とんと姿を見なくなっていたものが一つ。 「ナルト、お前セロリ嫌いじゃなかったっけ?」 セロリをつまみ上げカカシが問う。ナルトは真っ赤になるとつんと視線を反らした。 「いーの!オレってば大人だから好きになるんだってば!」 ぶ、と思わずカカシが吹き出す。そのまま肩を震わせて笑い出したカカシに、ナルトが怒鳴った。 「センセー、ご飯食べるってばよ!!」 「かわいい・・・お前ほんとかわいい・・・・・」 「センセー!!」 ナルトが顔を真っ赤にして怒鳴るがカカシの笑いは止まらない。やがて切れたナルトがセロリを投げつけるまで、カカシの笑いは止まらなかった。
*****
本当は「Candy」と「セロリ」って二つの話です。最初から続きで本の最初と最後に載せるつもりだったんですよ。 だめです、ちょっと寝ます。眠いです。おやすみなさい。
サイボグ見逃しました・・・ カカナル〜甘甘カカナルを見たいです(飢)
うう・・・大人げのないカカシ〜↓
*** Metaphor ***
大きな指が髪を撫でる。だが一口に『撫でる』と言っても色々あるのだいうことをナルトは最近知った。 昼休み、そんな事を思いながらカカシを見つめる。額宛と口布で顔のほとんどを覆った見るからに怪しい、やる気のなさそうな担当教師がそこに居た。 「ん?何」 ナルトの視線に気付いてカカシが首を傾げる。ナルトは首を振ると視線をそらした。カカシの手がナルトの髪をかき回す。これはただからかっているだけ。 「あんまりオレがいい男だから見とれた?」 「違うってばよ!!」 笑うカカシにナルトが怒鳴った。頬を膨らませるナルトに関係なく、カカシはなおも笑いながら『イチャイチャパラダイス』を取り出す。 「さ、いっといで」 ポフポフ、と頭を叩かれたら終わりの合図だ。ぶーたれてナルトが立ち上がればサスケとサクラも立ち上がる。今日の任務も落とし物捜し。それもイヤリングらしいから、かなりの忍耐と集中力が必要だ。 「オレはここにいるから、見つけたら呼びな」 気合いを入れて任務に挑もうとした生徒達に、全く気合いの入っていない声でカカシが言う。そのやる気のなさがナルトの癪に触った。 くるりと振り返りカカシを睨みつける。予想通り相も変わらず眠そうな顔にブチ当たり、余計に腹が立った。ので 「イルカセンセーの方がいい男だってばよーーーー!!」 イー、って舌を出して怒鳴ってやる。ポトリ、とカカシの手からイチャイチャパラダイスが落ちたのを見てやっとで溜飲が下がった。 (ざまーみろってば!) ふふん、と胸を張り先行していた二人の元に急ぐ。ナルトが追いつけば二人は心底呆れた顔をしていた。 「・・・あんた、イルカ先生が嫌いなの?」 「へ?大好きだってばよ!!」 ナルトの答えにサスケが深々とため息をついた。
任務が終わり家の玄関を開けたら素顔のカカシが目の前にあって、ナルトはかなり驚いた。そりゃここは元々カカシの家なのだから、カカシが居てもおかしくない。おかしくないが。 「センセー報告はどうしたんだってばよ」 呆れてナルトが問う。カカシは任務の報告やその後の仕事があるため、大抵ナルトより帰るのは遅い。しかも玄関なんかでしゃがみこんで何をやっているのだろう。 「ナルトの帰りを待ってたの」 にーっこりとカカシが笑う。笑ってはいるがわずかな雰囲気の違いでナルトはカカシが怒っていることを悟った。教師の時よりも普段のカカシは表情が多い。 (何かしたかなー・・・) これは早いところ機嫌を取らないと痛い目に遭う。経験により培われてた直感でナルトはそう思った。 「おかえり」 カカシはそう言うとナルトを抱きしめた。カカシがしゃがんでいるせいでカカシがナルトの胸に顔を埋める形になる。 「ただいま、だってば」 答えながらナルトは必死で頭を回転させる。これは『拗ねている』のだ。何をしただろうか、と考えるが思い出せない。 考えていたら口を塞がれた。 「ん、ん!?」 抵抗する間もなく口内を貪られ、ナルトがカカシに縋りつく。唇を放さぬままカカシはナルトを抱き上げて立ち上がった。 「ふあ・・・・」 居間のソファに降ろされたときにはすでにナルトの全身から力が抜けていた。怒鳴る気力もない。 「ね、昼間言ったこと本当?」 ナルトの上に覆い被さり、カカシが問う。髪に触れられ、ナルトが肩をすくめた。指先から伝わる熱に体の芯が痺れる。 「は・・・・なに?」 「オレより『アカ』のほうがいい男って話」 わずらわしそうに言われて、ナルトは納得した。カカシの言う『アカ』とはイルカの事だ。「ナルトのアカデミー時代の担任」を略したらしいが、そんなに嫌そうに言わなくても、とナルトは思ってしまう。以前は『中忍』だったのでましになったといえばましになったのだが。 (サクラちゃん達の前じゃちゃんと「イルカ先生」って呼ぶくせに) 思わずため息が漏れた。この大きな恋人はかなり心が狭く、ナルトが自分以外の人間になつくことを快く思っていない。 「・・・だってそうじゃん」 髪に触れていたカカシの手がそのまま耳朶へと降りてくる。くすぐるように顎の線に触れてくるその指からナルトは懸命に意識を逸らした。 「遅刻魔だし。やる気ないし。スケベだし」 「そーくるか」 「先生としては絶対イルカ先生の方が良い男だってばよ!」 ムキになってナルトが叫ぶ。カカシはしばらく思考していたが、再びナルトの髪に指を滑らせた。 「じゃ、さ。その『先生として良い男』の誰かさんと、オレと、どっちが好きなわけ?」 色違いの瞳に覗き込まれ、ナルトは息を呑んだ。心臓をつかみ取られたように動けなくなってしまう。 「どっちが好き?」 ナルトの言動の一片すら見逃さまいとするように、まっすぐにカカシはナルトを見つめる。ナルトの唇が震えながら言葉を紡いだ。 「センセーとしてはわかんないってば・・・・・・」 『先生』としての二人に甲乙などつけられない。どちらも同じように必要不可欠な存在だ。 「でも・・・・・」 ナルトはカカシの首に腕を回すと口付けた。唇越しに言葉を伝える。 わずかに唇を放せば優しく微笑むカカシと視線が会った。 (あ・・・・・・) 好き、と思って貰っている。そうわかる視線。『生徒』としてでなく『ナルト』を好きだと思ってくれている。 たまらなくうれしかった。 「やっぱり、オレにとってはカカシ先生が一番いい男だってばよ!」 喜びのままに笑えば、カカシに髪をかき回された。これは好きだよ、って答えてくれている。カカシが照れた時の仕草だ。 「ヤキモチやいたってば?」 「やいた」 「センセー、子供みたいだってばよ」 でも一番好き。 ナルトは笑うと、もう一度カカシに口付けた。
そしてその頃『先生としてはカカシよりも良い男』は 「お願いです!!今すぐ私を長期任務に出してください!!あの男の居ないところへーーーーーーー!!」 「・・・・・落ち着け、イルカよ・・・・・」 昼間の件をサクラより聞き、火影に泣きながら配属願いを出していた。
***
・・・・これを書くために私はどれほどの時間を費やしたでしょう。すみません、もう見直すの止めて寝て良いですか?(聞くな) というか当初はカカシがやきもち妬いてナルトがご満悦で終わるはずだったのに、何故カカシがご満悦なのでしょうか。しかもここに載せられない事してました。慌てて消しましたが・・・キスシーンもどの程度まで許されるのでしょう。ドキドキ。 うちのナルトは器がでかいのかただたんにカカシにベタ惚れなだけなのか・・・後者なんでしょうね。ナルトがヤキモチやいてるって話は後日!!本当はこの話ナルトもヤキモチ焼いてるって話なんですよ(汗)イルカ虐めの話じゃないんですよ!
今日ウィルスソフトの設定いじったのですよ。ちょっとセキュリティレベルあげようと思って。そうしたら!何かが気にいらなかったらしくネット中に唐突にフリーズするようになりましたvこれ書くまでに四回ほど電源ぷちってやりましたvええ、電源を。今日はもうネット諦めろ、ってことなんでしょうか。まだリンク張らせていただきました報告にも行っていないのですが(泣)
ちょっと小僧のご機嫌伺いをします〜。あうあう。たぶん設定元に戻せばなおると思うんですよね。問題は私がねとぼけて元の設定忘れてるんですよね(遠い目)ちゃんと設定をいじるときは元の設定メモっておけって・・・学んだはずなのに・・・
殴り書きは明日2日分書きますね〜(いらんって)
真珠は失敗しました。むむ。原因を推定中です。たぶんにカルシウムが足りなかったのかな、と。もしくは濃度が濃すぎたのか。理由の予測がついたら再実験です!!(悔しい)
そして日記本、予想だにしなかったページ数に自分の中で素直にA5で作れよって声がしだしました・・・。でもB6作ってみたいんですもの・・・(涙)どこか重複して話入れてないかなぁ(諦めが悪い)一応アンハッピーエンド物とパラレル物は入れない予定です。 あ、何かここ二、三日話題がこればっかですね。いかにこれに心奪われてるかですね。逃避じゃないです、逃避じゃ。ついでに「どろんぱ。」の続きは落ちます・・・す、すみません!!二回も落としてる〜あううう。
他にしたことしたこと。KH隠しエンディング見ました。画像の美しさに心奪われましたがリク(たぶん)の動きにも心奪われました。また何か変なことになってるんでしょうか、あの人は。懲りないなぁ・・・。それにフードすっぽり被った金髪の人がでてくるんですが瞬間「クラウド!?」とドキドキしましたvうなワケあるかってのvKHの彼はかっこ情けないので(笑)DISK1クラウドが好きだった方にはお勧めです。
そろそろネタ切れっぽいです。今日書いてる奴ちょっと長くなりそうなので書いて終わったらサイトの方にアップしますね〜。珍しくアスマから見たナルト。 紅先生の言動が書いてる人にそっくりですがあんまり気にしないでください↓
*** ヒナ ***
「はい、ナルトあーんして」 カカシの差し出したあめ玉を、ナルトは素直に口に含んだ。 「おいしい?ナルト」 カカシの問いかけにコクコクとナルトが頷く。カカシは満足そうにもう一つあめ玉を取り出した。 「じゃ、もう一回あーんして」 素直にナルトがあーんと口を開ける。当人達は幸せかもしれないが、見ている方はたまらなかった。 「いーかげんにしてよね!!」 遂に紅が切れた。大声にカカシが顔を顰める。 「うっるさいなぁ」 「いったい何なのよ!!さっきからあんたは!!そもそもそのあめは私がナルトにあげたのよ!!」 私が「あーん」ってしたい!! 存外素直な性格の紅は素直に自分の欲望を口にした。カカシが益々嫌そうに顔を顰める。 「え〜、やだ」 心底嫌そうに言われ、紅の堪忍袋の緒が切れた。そもそも今カカシが手にするあめは紅がナルトにとあげたものである。それを横取りするだけならいざ知らず、「あーん」までするとは何事か。 素直に大きく口を開け、あーんとあめを頬張るナルトはヒナのようで非常にかわいらしい。それを独り占めするとは!! 上忍の殺気に、残念ながらカカシは動じなかった。 「ダーメ、これはオレの特権」 鼻で笑って肩を竦めたカカシに、紅の顔が引きつった。クナイを手にしようとした瞬間、袖を引かれた。 驚いて見ればナルトが紅を見上げている。 「?なに?」 慌てて殺気を引っ込めて腰を屈めれば、ナルトはにっこり笑ってあめ玉を一つ、差し出した。 「紅センセーもあーん、だってばよ」 「!!」 クリティカルヒット。 紅は蹌踉めく内心を隠しつつ、ナルトの求めに応じて素直に口を開けた。 「おいしーってば?」 小首を傾げ、ナルトが問う。ふと紅はその笑顔が微妙に強ばっていることに気付いた。 「・・・・おいしいわ、ありがとう」 頷いて頭をなでてやれば、ほっとしたようにナルトが笑った。再びカカシの脇に行ってしまったナルトを見てため息をつく。 (・・・そういうことなのかしら) カカシがまたもやあめを取り出しナルトに与えていた。ナルトは安心しきった顔でカカシの手からあめを食べている。 親鳥に対するヒナのような絶対的な信頼。だからナルトはカカシの与えた物なら素直に食べる。 あまり愉快ではないが、たぶん、そういうことなのだろう。 忍びは他人の手を経由したものを食べない。 もちろんそうは言ってもいられないから食べはするが、里の外などでは飲食に細心の注意を払う。どこで誰に毒をもられるかわからないからだ。 (まだまだ認めて貰ってないのかぁ) ナルトにとっては紅はまだ他人なのだ。しかも、他人よりも悪い。何しろ紅は「里の大人」なのだから。ナルトを傷つけるだけの存在。 信用のおけない人間相手だから、ナルトは緊張していたのだ。 再び紅はため息をついた。だが、同時に闘志も燃え上がる。 認めてもらっていないなら、認めて貰えば良いのだ。紅がナルトを傷つけたりしないと言うことを。 (・・・・・・ふっふっふ、見てなさい、カカシ!いつか私もナルトに「あーん」ってさせてみせるわ!!) この日紅は上忍試験以来の人生の目標を見いだした。
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最初に書いていたのはこれのアスマ版です。すでに紅さんにはなついた後のナルトとアスマ。 私としてはナルトには誰の差し出した物でも素直に食べて欲しいところですが、今までの経緯を考えるとそう簡単にはいかないのではないかと思いまして。のでうちのナルトは知らない里人のくれた物は食べません。カカシか爺様(何も言わないで下さい)の手に一旦渡って「食べて良いよ」って言って貰ったものしか。この辺話の中でちゃんと伝わるようにしないといけないのですが(遠い目)
眠いのです。
アホなカップルポエム。書いてて恥ずかしかったと言うより口ぽかんと開けました↓
***予約***
大きな手で触られるのが好き 長い指が髪を梳いたり オレのこと確かめるみたいにあっちこっち触ったり 本当はものすごくくすぐったくって 時々変な気分にもなるのだけど センセーってばすんごい優しい目で ものすごくうれしそうにオレのこと触るから ちょっとくらいくすぐったくても ちょっとくらい変な気分になっても ぐっと我慢 大好きな先生の手が触れると心がほわんって温かくなる 暖かくってすんげぇ気持ちいい 大好きなセンセーの手 本当はオレだけのものにしたいけど任務があるからそれは無理だってば センセーがじいちゃんになって引退して オレがメンドー見てあげるくらいになったら ちょうだい、って言ってもいいかな それまで待つからいーでしょ? ね、決まり! これは予約、オレのモノ! 早い者勝ちだってばよ!
だから誰にも取られないようにセンセーの手にチューした
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ナルトに触れるのが好きだ 何しろこの子ときたら光とか風とか 感じることはできても触れることの出来ないものばかり連想させて おまけに後先考えずどこへでも走っていくから ちゃんと確かめておかないと気が気じゃない それに本人は気付いているか知らないけど オレが触ってるときこの子は本当に気持ちよさそうで うっとりと細められた目とか うれしそうに緩んだ口元とか 犯罪的にかわいかったりする お前がオレのこと好きなのは知ってるから そんな顔しなくて良いよ こっちまでうれしくなるでしょ 指の間を滑る細い髪とか すべらかな頬の感触とか 楽しんでたらいきなり掌に口付けられた ・・・・ちょっとそれは反則でしょ は、予約?何の? ・・・・・・・いいけどね、別にじーさんになってからでも はいはい、いくらでも取り置きしておきますよ 他の人間にやったりしません ちゃんとその時まで大事に取っておくから安心しなさい でもね、それってすでにお前のものって言わない? ま、お前がそれで納得するならいいけどね かわりにその時になってキャンセルとか言うなよ?
だから手付け金代わりにキスを一つ、もらうことにした
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こんなん書いた私がアホです。
今会社で「マヨネーズから真珠を作ろう!」というのをやってまして。ええ、鉄腕ダッシュのヤツです。で、一日立って液がどうしても分離するのですね。やはりエアーポンプないとダメなのかなぁ、と言ってたらある重要な事に気付きまして。二酸化炭素がなかったです。できるはずもありません(真珠の主成分は炭酸カルシウム(CaCO3)です)慌ててハンズに重曹買いに行って混ぜて再びシェイク。小さない瓶ですればよかったとしみじみ後悔しました。 うまくいったら報告しますね〜。
すみません、眠いので寝ます。
***おやすみなさい***
お風呂には入った。歯磨きはした。後は明日の任務に備えて寝るだけだ。 居間を覗いてみればカカシはまだ仕事中だった。 「せんせー、まだ寝ないの?」 「ん〜。もうちょい。先におやすみ」 本当は一向に遅刻癖の治らないこの人こそ早々に寝かしつけたいのだけど、ナルトにすら構ってくれないほど忙しいのでは仕方ない。 (ちぇー) 思わずふくれっ面になる。カカシの腕の中でゆるゆると微睡むのが大好きなのに、今日はそれを味わえそうにない。仕方ないとわかってはいるがやはり気分はよろしくなかった。 (つまんないのー) おやすみ、と言えば気のない返事が返ってくる。頬を膨らませたままナルトは布団に潜り込んだ。カカシの代わりにカカシ人形を抱いて眠りにつく。 「・・・・・・」 コチコチ、と時計の音が耳につく。 「・・・・・・ダメだってば」 目を開けナルトは呟いた。目はさえて眠りは訪れてくれそうにない。 (何か忘れてるのかなぁ) 先ほどから頭の隅に何かが引っかかって仕方ない。いったい何を忘れているのだろう。 (風呂入った・・・・歯磨きした・・・明日のご飯も仕掛けて荷物も用意してあるし・・何忘れてるんだってば??) ベッドの上に座り込みうんうん唸る。不意にカカシ人形と目があった。 「・・・・・あ!!」 途端に何を忘れていたか思い出す。これでは眠れなくて当然だ。 慌ててカカシの元に行く。 「何?大声出して」 カカシが呆れ顔で顔を上げる。ナルトはカカシの横まで駆け寄るとソファに座っているカカシの顔に手をかけた。 ちゅっ 小さな音を立ててナルトの唇がカカシの唇をついばむ。 「おやすみ、だってば!」 呆然とするカカシを余所にナルトは満足げに笑うと、くるりと身を翻して寝室へと戻って行った。カカシの手が虚しく宙に浮く。 「・・・・・おおーい」 どうやら本当に「おやすみのキス」をしたかっただけらしく、扉の向こうからはすぐさま安らかな寝息が聞こえてきた。 「そう来るか」 わずかに頬を赤らめてカカシが呟く。大人の事情をわかれとは言わないが。 「もうちょっとかまってくれてもいいでしょ」 カカシは大きくため息をつくと、仕事を片づけるため一人寂しく書類に向かった。口にまだ先ほどのナルトの熱が残っている。 「・・・・・おやすみ」 穏やかに微笑み、カカシはそっと眠りの底に落ちた子供に囁いた。
*****
おやすみなさいv
本日のお仕事。冷蔵庫の霜取り。我が家のじゃありません。会社のです。それはおう数cmに及ぶ分厚い霜(というかすでに氷)を取るため暇していた四人は午前中を費やしました。ちょっと所用で使おうと思ったら中に入らないくらいすごいことになっていたので。 午後はシェイク。水に色々いれてひたすらシェイク。1.5lペットボトルをひたすら一時間シェイク。右腕が痛いです・・・。ちなみに遊んでたわけではありません。実験です(と言い張ってみる)
日記書き殴り、ギャグと甘いの抜き出してみました(やる気満々じゃんか・・・)結構量ありました。下手すると今までで一番分厚い本になりそうです。
*** 波 ***
ただひたすらに走った。 走った先には切り立った崖。 その先は里の外。 「・・・・・・」 肩で息をつき、ナルトはその向こうを見やった。里の境界線など関係ないと言わんばかりに、その向こうにも森は悠然と広がっている。 「・・・・・」 戻らなければならない。これ以上進んではダメだ。進めば戻れなくなる。帰れなくなる。 「・・・っく」 小さく嗚咽が零れた。涙が溢れ出て頬を濡らす。 目の前には雄大な森。人の思惑など何も知らぬと言わんばかりに木々は自由に広がる。風は境界線など気にも介さず吹き抜ける。 「・・・う・・・あ・・・・・」 いつものように森での落とし物捜し。それぞれに別れて小さな指輪を探すために森中を走り回っていた。 一人になって、そうしたらただ無性に、そう、無性に走りたくなっただけだ。 涙が零れて風に流れてゆく。 「うわぁぁぁぁぁあ!」 声を上げてナルトは泣いた。目の前には崖。今のナルトなら容易く飛び越せるだろう。だけどその先はあまりにも遠い。 この崖を飛び越せなかった頃なら飛んでいただろう。だが今は飛べない。今のナルトには帰る場所があるのだから、その先には行けない。 泣いて泣いて、風が涙を攫っていった。
集合の時間になってやっとでナルトはその場を離れた。涙はすでにかわいていて跡もない。 集合場所に戻れば、他の三人はすでに集まっていた。 「おっそーい!探しに行くところだったじゃない!!」 「ごめんってば、サクラちゃん」 サクラの怒声にナルトが頭を下げる。ちらりとカカシを見上げればいつもと変わった様子はない。 「まぁまぁ、これくらい遅刻に入んないよ」 「そりゃ先生にしてみりゃそうでしょうけどね」 カカシの言葉にサクラがため息をつく。話がそれてナルトはほっとした。ふと視線を感じてそちらを向けばサスケがナルトを見ていた。ナルトが首を傾げると視線を反らせてしまう。 「???」 首を傾げるナルトの頭の上にカカシの手がおかれた。 「ま、次からはちゃんと時間を守ること」 「あ、うん」 たしたしと頭を撫でられ、ナルトは反射的にカカシを見上げた。優しい隻眼がナルトを見下ろしている。それがナルトの視線まで下がった。カカシがしゃがんだのだ。 「おかえり」 ぽん、と頭を一撫でして呟かれる。ナルトが目を瞠った。カカシは優しい瞳でナルトを見つめている。 「じゃ、解散な」 その意味をナルトが問いただす暇もなく、カカシは立ち上がるとそう告げた。だがカカシの手はしっかりとナルトの手を握りしめていた。手に力を込めれば強く握り返される。 「・・・・」 小さく呟いて、ナルトは俯いた。お腹の辺りがくすぐったい。
帰る場所はここにある。
*****
某歌を聞いて思いついた話。不意に泣きたくなる事ってありません?私はあります。しかも何で泣いているのかわからないのです。ちと消化不良〜。
本気であれを作るなら詳細を決めないとですねぇ。実はひっそりとほとんど決まってはいるんですが。希望の値段にするためにはいつもより多くすらなくてはならず見たい人が居るのかという不安が・・・。一ページ小説本・・・。むむ。見たことないのでどんなものかなぁと。まぁ人生博打も必要ですしねv
今週号〜
ちんまい大蛇丸にメロってましたvそして爺様の大蛇丸に対する深い愛情にしんみり。やっぱり大さん爺様のこと好きだったんでしょうね。会話の節々にそんな感じが。益々昼メロ・・・。 他にもちんまい四代目とかツナデさん?(きつい感じでしたね)とかナルチョvvとか見れて爺様めちゃくちゃかっこいいしで満足なんですが。が。 自来也とカカシは何をしているのでせう・・・?ふ、ふふふ・・・このまま真面目に爺様お亡くなりになったらどうしてくれよう・・・ふふ、ふふ・・・(崩壊中) あ〜しかし大蛇丸かわいかったですね!(まだ言うか)おとつい書いた話と言い私は彼がそんなに好きなのでしょうか・・・。好きなんでしょうね・・・。九尾といいなぜこの辺りに夢を見るのかなぁ(遠い目) 来週のことは考えたくないので今日くらい大蛇丸のかわいさに浸らせてください。
すっかり大蛇丸に心奪われてますが本命はこちらです(笑)↓
*** empirical formula ***
外は雨。 時の流れは緩やかで寄り添った温もりに眠気を誘われる。 本を読む手が止まり、思わず欠伸が漏れた。 「せんせー、眠い?」 大人を見下ろして子供が問う。大人は床に、子供はソファに座っているから珍しく子供の方が視線が高い。 「ん〜なんか気落ちいい」 ごろん、と隣にあった子供の膝に大人が頭を乗せる。そのまま気持ちよさそうに目を閉じた大人に、呆れたように子供がため息をついた。 「せんせー寝るんならベッド行けってば」 「いーでしょ。減るもんじゃないし」 「風邪引くってばよ・・・」 再び子供が深いため息をつく。動こうとしない大人に子供が切れた。 「もう!」 怒鳴っていきなり立ち上がる。そのまま術書を手に寝室へと移動する子供の背中を、大人は笑いながら見送った。 「かーわいいね」 子供が聞いたら真っ赤になって怒りそうな事を呟く。 「ん?」 そのまま寝室に移動したのかと思っていたら、子供が戻ってきた。手には術書の代わりに二枚の毛布。 「?」 大人が不思議そうに首を傾げる。子供は大人を押しのけると、床の上に厚手の毛布を一枚引いた。その上に座りもう一枚の毛布を膝の上に引き上げて自分の隣を叩く。 「ん!」 口を真一文に結んで、頬を染めて大人を促す。見事にしてやられ、思わず大人は笑みをこぼした。 「腕枕させてくれる?」 「先生がそう言うならさせてやるってば」 大人のお願いにすまして子供が答える。大人はうれしいので笑った。 だから子供の耳が赤くなっていたのは大人だけの秘密だ。
*****
甘えん坊な大人と甘やかす子供。好きです、この図式。逆も大好きなんですが(笑) 最後文章直さずに登録してしまい慌ててなおしました〜(汗)
どうやら日記殴り書き再録本作る気らしいですよ・・・。六月が八月に。 きっかけを貰ったときには作る気なかったんですがそうメールした後「無理だよ〜」と思いつつ印刷所の料金表見てた時点で終わりだったのかも。本で一ページ小説ってのに抵抗感があったのですがページがすかすかにならなきゃ大丈夫かな、と思いまして。後B6本って作ってみたかったんです。決してどろんぱ。が落ちそうだからと言うことでは・・・ない、と・・・(汗) 生け贄の方が正式に「いいよ」って言ってくれれば詳細発表です(笑)
今仕事暇だしちょっくら頑張って毎日書こうかと。 まだ両思い前です↓
***伝えたいことがあるんだ***
「なに?ナルト」 自分に注がれる視線の強さに、カカシは少々居心地の悪いものを感じる。カカシが視線を向けた途端ナルトは顔を逸らしてしまった。 「なんでもないってば」 怒ったように頬を膨らませて手元のマグカップに手を伸ばす。両手でマグカップを掴む幼い仕草に、カカシはため息をもらした。 (やっぱりまだ早いよね) 小さな手。細い体。まだまだ十分に高い声。これがそのうち自分と同じような生物になるとは到底思えなかった。 (食べちゃだめかなぁ) 青い実は食べてはいけないのだ。食べるなら熟してからの方がおいしいに決まっている。だが、この子供なら青くてもおいしいだろう。そもそも熟するのを待っていて誰かに取られたらどうするのだ。 (悩む) カカシにしては珍しく真剣に考えてしまう。別に周囲の反応などどうでも良いのだけど。この子はそれを気にするし。カカシはナルトの負担になるようなことはしたくなかった。 (いっそ告白して差し押さえだけでも・・・でもそれで我慢できるかが問題だよな。無理矢理したら泣くだろうしなぁ) 思い切りの良さには自信のあるカカシは、その後の自分の行動にある程度の予測がついてしまう。ひとまず自分の家に連れ込む事には成功しているし、無事ナルトの持ち物もこの家に増えているし、順調と言えば順調なのだが。 (・・・焦りすぎかな) ため息をもう一つこぼし髪を掻き上げる。それを見ていたナルトが惚けたように目を丸くした。 「・・・・・・」 小さな呟きがその口から漏れる。考えに没頭していたカカシはその呟きを聞き逃してしまった。 「何?ナルト」 カカシの問いに、ナルトは赤くなって首を振った。 「な、なんでもないってば!」 「?」 カカシが怪訝そうに顔を顰める。ナルトはちらりとカカシを見上げると、マグカップを置いてカカシの側に近寄った。 「・・・あのさ、先生」 「なに?」 「髪、触っても良い?」 小首を傾げてナルトが問う。カカシはわずかに瞠目するとゆっくりと微笑んだ。 「いいよ」 首を傾げて髪を子供の前に出してやる。ナルトの手が恐る恐る伸ばされた。 「・・・やーらかいってば」 「まぁそこそこにはね」 心底不思議そうに髪に触れる子供に、カカシが苦笑する。とりつかれたように髪を見つめる青い瞳がカカシを誘った。 (うーん、これは) どういうことだろう。髪にさわる、という行為には割合深い意味がある。この子供がそれを知っているとは思わなかったけれど。 (期待しちゃうよ?) そっと微笑む。ナルトは髪をさわるのに夢中でカカシの表情には気付かない。小さな手が髪を撫でる感触にひたっていたら、壁の時計が時刻を告げた。 「ナルト。もう遅いし、そろそろ風呂入ろっか」 呼びかければ子供の視線がカカシに戻る。残念そうな表情を隠そうともしない様に笑みがこぼれた。 「そんなに気に入ったなら洗ってみる?」 カカシの言葉にナルトが大きく目を見開く。それが笑顔に変わるまで時間はかからなかった。 「うん!」 心底うれしそうに笑うナルトに、カカシもうれしくなる。 「じゃあ代わりに先生にはオレの髪を洗わせてやるってば!」 「・・・それっていつもとどー違うわけ?」 じゃれ合いながら一緒に風呂場に向かう。
ねぇ、お前のこと好きになっていい?
***
小田和正の「Yes-No(たぶん)」と言う歌から。のつもりだったのですが。前書いたのとつながってるようなつながってないような(書いてる当人が言うか)ナルトサイドもあるのでそのうち。そうしたらはっきりしますね(他人事のように)しかし書き上がるまで何書いてるかわからなかったので当人も楽しかったです(笑)
ないと思っていた会社のバーベキュー大会があり、ひたすら飲み食いをしていました。昨日の夕方までは確実に中止だという話だったのですが主催者の念か雨が上がったので(笑)サンマが意外とおいしかったです。後シシャモ。買い出しに行った人間の趣味で魚が多かったのですよ。そして後輩にまで「野菜食べないと!」と言われる始末。いっつも「野菜嫌い〜」と叫んでいたかいがあると言う物です(違う)
本日の目標:昨日なせなかったモニターをひっくり返すくらい甘いカカナルを書く。 結果:何故かカカシもナルトも影も形もなくそして更に妄想家族親世代。 大蛇丸と四代目です。妄想家族なので四代目は大蛇丸の義理の弟にあたります。三代目は二人の父(四代目は実子で大蛇丸が養子)↓
***継承***
「僕がやるからいいよ」 そう言って母親に良く似た弟は笑った。
「大はしなくていいよ。そんなことしたら里から出られなくなっちゃうよ?」 苦笑して彼が言う。大蛇丸はほんの少し眉をひそめた。 「お前には向かないわ。影など。人が好きなお前には」 「それ言ったら父さんもそうじゃないか。あの人、自覚無いけど本当に里人全員を愛しているよね」 今現在三代目火影についている彼らの父を思いだし、クク、と彼が笑う。そして小さな子供を言い含めるように言った。 「あのね、大。里人を愛していない人間が火影になったら不幸だよ」 里を支える支柱たるその存在の重さは、到底一般人になどわかるまい。里人を愛していなければ到底やってはいけない。いや、愛しているからこそその任は重く辛い。 大蛇丸が不満そうに顔を顰める。 「僕なら大丈夫ーーー彼女が一緒に支えてくれるからね」 まだ幼い恋人を思い、彼の顔が自然とうれしそうにほころぶ。 「だから、大は好きに生きなよ」 そうしなよ。 彼はそう言って笑う。そして大蛇丸の愛する娘も敬愛する両親も同じように笑うのだ。 優しく、全てを包み込むように。 好きに生きなさい、と。 まるで大蛇丸の心を見透かしたように。 「僕は君の心が壊れる様など見たくない」 決意を込め、彼はきっぱりと言い切った。
そして四代目火影が誕生し、大蛇丸は姿を消すこととなる。
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書きたかったんです・・・!!(心の底から)良くわかりませんね、はい!補足説明自体が他の話のネタばらしになってるあたり私の力量不足が痛いですが、四代目と大蛇丸はものすごい仲良しです。母親がああなので(笑)大蛇丸が小さい頃の四代目の世話をしていたんですね。で、この話ではツナデさん(大蛇丸の奥さん)がお亡くなりになって大蛇丸は壊れかけてます。こ、こんな感じで↓
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ふと、空気の動きに目を向ける。だがそこに見慣れた存在はなく、内蔵がきしんだ。 「・・・・・・・・」 居ないのだ、彼女が。わかっているが未だそれになれない。 頭はわかているのに本能で探してしまう。 見慣れた風景。その中にあの輝きがない。 それに、なれない。 「・・・・・どこにいるの」 呟きはか細く、風に攫われる。四六始終解けない張感で体はもはや限界だった。満足に眠れもしない。 それでも、まだ彼には守るべき者が居る。それだけが救いだった。 「お父様」 彼女に良く似た娘が心配そうに覗き込む。その顔が一瞬彼女とだぶって見え、大蛇丸は心臓を鷲掴みにされた様に凍り付いた。 「どうなさいましたの?」 『どうした、大』 「御気分が悪いのですか?」 『気分でも悪いのか?』 だぶる視界。だぶる声。 ーーーーーだめだ この子は彼女ではない。一緒にしてはならない。それでも彼女はもういないのだ。ああ、それにしてもこの子はなんと彼女に似ているのだろう。 ーーーーーならばせめて代わりを・・・・ 「お父様!!」 突如響いた悲鳴に、大蛇丸は我に返った。大蛇丸の手を握りしめ、泣きそうな顔で娘が叫ぶ。 「しっかりしてくださいませ・・・・!!」 額を伝う冷や汗をぬぐい、大蛇丸は嘆息した。震える娘を抱きしめその背を撫でる。 「ごめんね。少し疲れているみたい」 心臓がまだ乱れている。手足が冷たい。ダメだ、こんなことではこの子を守れない。 この世の何よりも愛しい娘。この子を守りたいのにーーーーー。 「大丈夫よ」 いつの日か壊してしまうだろう、その日が怖かった。
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素直に本編かけよ、って感じですがアップする話とか本にする話ってすごい気合い入ってしまって空回ってうまくいかないんですよ。時間かかるし。気合いいれなきゃいいのに、と思うのですがそれがうまくできないのです。 のでこうやって書いた物の方が好きなものが多いかったり(苦笑)
自分の性格がうっとおしいと自信過剰の二通りの時期しかないのがなんとも。毎月恒例自己嫌悪モードに突入です。とにかく混乱しすぎ。
昨日雨に打たれたらまた咳が・・・アホです・・・。
甘く。わかってるのかわかっていないのかわからないナルト↓
***髪****
タオルを手に濡れた髪を拭く。カカシの髪を拭くのは自分だけの特権だと子供は密かに思っている。 「せんせー、髪きれい」 うっとりと微笑んでナルトが言う。濡れた銀糸が光を弾いてキラキラ輝く。 「オレはお前の髪の方が好きだけどね」 「そう?おれってば先生の髪が一番好きだってばよ!」 この子どもにしては丁寧な動きで髪の水分を拭う。髪が痛むからこすってはダメなのだ。サクラがそう言っていた。 懸命なナルトにカカシが微笑む。 「頑張るね〜」 「だって、これってばオレの仕事」 真剣にナルトが答える。背を伸ばして一心不乱にカカシの髪を拭う。 「オレのだから、オレが拭くの」 きれいだから欲しい、って言ったらカカシがくれるって言った。だからこのきれいなモノは自分のものだと、子供は思っている。それがカカシの一時的な気まぐれかもしれないとわかっていても、返せと言われるまでは自分のものだ。 「ちゃんと言われたら返すから、それまでオレのだよね?」 カカシが何も言わないのでナルトが不安そうに瞳を揺らした。カカシがナルトの手首を掴む。 「そうだね。だからそれまでは嫌になってもナルトがちゃんと管理してくれないとダメだよ?」 「わかったってば!」 カカシの言葉に心からうれしそうに子供が笑う。掴んだナルトの手首をカカシが引っ張った。反動でナルトがカカシの胸に倒れ込む。 「せんせー?」 子供がキョトンとして顔を上げる。カカシの唇が小さな口を塞ぐ。 「だから、それまでは何があってもお前はオレのものだよ?」 カカシが出した交換条件。カカシの髪の代償に、ナルトの全てを差し出すこと。 「うん、オレってば先生のモノ!」 にっこりと、今度も心底うれしそうに子供が笑う。カカシは小さく笑うと、再びナルトの口を塞いだ。
(本当は全部お前のモノなんだけどね) そっと心の中でカカシは呟く。すでに多くのモノを背負っているナルトは、これ以上何かを背負えないと自覚しているらしい。もしくは手に入らないと思っているのか。どちらにしても、カカシ全部は無理だと判断されたようで受け取ってはもらえなかった。カカシとしても目指すのは心中などではなく明るい家族計画だから、ナルトの代償は分割払いということにしている。 そのナルトが最初に選んだカカシの象徴が『髪』だった。本当は右目が欲しかったのだけどさわれないからやめた、と言ったナルトの残念そうな顔が思い出される。 ナルトは違うことなくカカシ自身を欲しがる。左目をきれいと言っても欲しいとは言わない。 「センセー好き」 うっとりと目を潤ませてナルトが言う。小さな手がカカシの髪を梳いて左目の傷を撫でる。ちゅ、と音を立てて幼いキスがカカシの右目に落ちた。 「ね、ナルト」 この幼いキスが何よりもカカシを高ぶらせる。ナルトの体を床に横たえてカカシは笑った。濡れて赤く光る唇を舌でなぞる。 「今からナルトの事きれいにしていーい?」 ナルトは頬を染めるとかすかに頷いた。 ナルトはカカシのものだから、カカシがきれいにするのだ。それは当然のことだ。 「好きだよ、ナルト」
私はあなたのモノ。
******
甘・・・・?ちょっと見た目をかえればどっちつかずの話ですが目の前でやられたらかなりの確率で切れるでしょう。 久々に無意識に色々考えてるナルトを。愛は重いです。九尾を抱え人を愛そうとしているナルトがカカシのくっそ重い愛を一気に受け止めたらつぶれるんじゃないかな、と。いつかナルトがもっと強くなってその辺の折り合いを付けれるようになったら明るい家族計画Go!!です。思いっきし見切り発車してますけどね(笑) 今頃頑張っているだろう娘さんに捧ぐ〜。日記の甘甘好きだって言ってくれたから応援代わりに書いたのだがいまいちだね、これ。すまぬ。でもこっそり押しつけ(ひどっ)
医者に叱られました。 「「もういいや」って薬飲まないとぶり返すよ」 はい、その通りでございます。でももうかなり咳減りました。後ろで流してるCDに併せてほげほげ言ってても半分くらいなら咳き込まなくなりましたしvいや、咳き込むなら歌わなきゃ良いんですがついつい・・・。
「姫イビキ」と打とうとしたら「悲鳴引き」に。確かにある意味あってるとは思うのですが。黒髪ロリータ系美少年姫イビキ。十数年後には頑張ってマッチョな拷問屋さんvに。密かにマイブームです。
ので姫を(笑)↓
***写真***
(困った・・・) 泣く子も黙るサディスト、森乃イビキは困っていた。先ほどから背後に熱い視線を感じる。 (いい加減にしてくれ!!) 心の底から叫びそうになるが、部下の手前何とか我慢した。熱い視線の主(複数名)が何やらぼそぼそと話し合っている。 「やっぱりどう見ても違うだろ」 「でも確かにこの暗号から行けばあの人なのよ」 「絶対どこか間違ったんだって。だってその写真で約十年前だろ?あのおっさんどう見ても40スギじゃん」 出来ることなら今すぐ振り返って自分はまだ20代だと叫びたい。年を取って見えるのは立場上ありがたい限りだが、意外と繊細な心が痛む。 いったい、アンコはどんな試験を下忍達に課したのか。 「簡単な人探しよ」 しれ、と答えていたあの女が恨めしい。 簡単すぎる暗号と、多すぎるヒントと、十年前の写真。それで答えを見つけたら連れてくること。回答権は一回。
「ま、誰も信じはしないわよね〜」 木の上で森乃イビキ9歳(黒髪美少年)の写真に口付けて、アンコはニヤリと笑った。
*****
アンコお姉ちゃん(13歳)に連れられて遊びに行ったイビキ少年(9歳)はそこでオカマさん(笑)に食われかけて強くなることを誓うのです。 ちょっとどこかのオカマさんが何年前に出ていったのかはっきりしないので年ごまかしてます。
明日は営業所に社長が来るので出張入れてみました。あはははは。 技術社員ほぼ全員逃げを打ってる辺りあれです。
SAKURAドロップスを聞いていると無性に十二国記の利広×朱晶を読みたくなります。どこかにないのでしょうか・・・。
○AKARAの引き締まった体のション便小僧が怖いです↓
***化粧水***
「やだ!!あんた肌荒れてるじゃない!!」 サクラの叫びに、ナルトは驚いて逃げそうになった。
「いい!?化粧水をつけてから乳液をつけるの!ちゃんと手入れしないとダメよ!?」 そう言って押しつけられた特性化粧品を手に、ナルトは肩を落とした。こんなものを毎日つけるなんて、女の人はたいへんだと思う。 「ぬかったわ。アンタってばいくつになっても肌きれいなままんだもの。たくさん栄養とって、ゆっくり休むのよ?」 齢17を過ぎ、サクラより頭一つ近く大きくなっても変わらずサクラはナルトを子供扱いして何かと世話を焼いた。ナルトとしてもそれはうれしいのだが、今日の様に唐突だと少し困る。 (ええと、まずこれ塗って) 透明な化粧水を手に取り顔に叩いた。すうと頬から熱が引いて心地よい。これならどうにかなりそうだ。 (で、次は) 白濁した乳液を手に取る。どろりとしたその感触に、一瞬ナルトは動きを止めた。 恐る恐る一掬いして顔につけてみる。 ・・・はっきり言って気持ち悪い。 「高いんだからね?余ったら手につけるとかして無駄なく使うのよ!?」 サクラの怒声を思い出し、ナルトの背に冷や汗が流れる。しばらく考えた後、ナルトは上着を脱ぎだした。
「・・・・何やってるの」 ようやくと言った感じでカカシが声を絞り出す。辛い任務を終えて帰ってくれば、この恋人は何をしちるのだろう。 「あ、先生おかえりってばよ」 上半身裸でナルトがうれしそうに笑った。何やら液体の塗られた肌が照明にあたり光っていて、カカシは目眩を覚えた。 「あのさ、サクラちゃんが化粧品くれたんだけどさ、余ったから体に塗ってるんだってば」 自慢そうに胸を張ってナルトが答える。カカシは頭を抱えた。 「ナルト・・・・」 「これ塗ると肌がきれになるんだって!先生、うれしい?」 にしし、と笑うナルトにカカシは深く嘆息する。ナルトの隣には乳液の瓶が丸ごと一本、転がっていた。 「それね、一本で約一ヶ月分。お前全部使ったの?」 呆れて問えば、ナルトが目を丸くする。 「・・・え?」 「それ高いやつでしょ?そんな使い方したらサクラに怒られるよ」 「え」 ナルトが引きつった笑みを浮かべる。てへ、とナルトが小首を傾げてカカシを上目遣いで見上げた。 「せ・ん・せ」 「はいはい。買ってやるから体で払えよ?」 「わかったってばよ」 元気に答えると、ナルトがカカシの腕にすり寄る。甘えられ、カカシは再び深くため息をついた。
*****
たまには(?)ナルトに振り回されてるカカシをと思いまして。いや、いつも振り回されてるんですが。大人ナルト。ちょっぴり小悪魔系にしてみました。いかがでしょう(笑)
だな〜と。 読みたいです、エロカカナル漫画が。最後バカップルだと言うこと無し(落ち着け)
どこまで許されるのでしょう↓
**愛撫**
「ナルト、エッチなことしようか」 カカシの提案に、ナルトが凍り付く。次の瞬間ナルトは真っ赤になった。 「え、えええ!?」 「だって最近やってないし。オレたまってるんだけど」 不満そうにカカシが片眉を上げる。ナルトは返答に困った。 「で、でも」 「明日も任務ってのは聞き飽きた。そんなこと言ってたら一生ナルトとエッチできないでしょ」 「・・・せんせぇー・・・・」 子供のように駄々をこねるカカシに、ナルトは困ってしまう。いったい今日はどうしたと言うのだろう。 「ナルトの熱を感じたいんだ」 ナルトの腰を引き寄せカカシが言う。ナルトの左胸に耳を寄せ、カカシは早くなって行く心音を楽しんだ。 骨張った手がナルトの首筋を撫でる。首から耳へと指はすべり、それから頬をすべって頬に辿り着いた。 「もっと側で」 頬を滑った指はナルトの唇に辿り着き、その形を確かめるように上唇を撫でた。かさついた感触にナルトが体を震わせる。 「ーーーね、お前の中にオレを入れて?」 そう言うと、カカシの指はナルトの口の中に入り込んだ。
*****
続きは・・どこ書けば・・・。け、携帯メール?? どうにもめんどくさがりやなのでちゃんと書いてアップするとなるとめちゃくちゃ時間を食うのですが、書き逃げだと早いです。
野菜・・真面目に食べないと・・・あうあう。嫌いなのに!!
ナルトの足首とか手首って細いんですよvvうっとりしてました。 ああ、でも本当にナルトかわいいですvvもう自分で末期だってわかってるので突っ込みはなしで勘弁します。
今日アップした話があまりにバカップル過ぎてちょっと反省。
かぼちゃの種を食べてます。
今日は心配する友人を拝み倒してカラオケ行ってましたvだってがまんできなかったのですよ!!久々のカラオケは楽しかったですvvちなみに咳はまだ止まってません(馬鹿)でも回数も半分くらいまで減ったんで大丈夫でしょう!
ラブってる話が少し止まり気味なので今から書き上げて明日はアップしたいな、と思ってます。
人生楽しく参りましょう。カカナル万歳v ・・・別に何にもないんですけどね(笑)
ゲームすらせずにパソコンに向かっているのに一向に書き上げたい物が終わりませぬ(泣) ええと、今週末こそ二本上げる予定です。 あいも変わらずラブってるのとシリアス風味のと。 書きたい物が多すぎて付いて行ってません・・・(泣) いい加減キリリクしてくださった方にも忘れられてるかと思います。うう、すみません、すみません、すみません!!(混乱中) あまりに望むように書けなくってちょっと泣き言です。
何故かイノサク↓ ところであなたはナルトが好きなのですか、サクラが好きなのですか?いい加減はっきりしましょうや、サスケさん。
****サスケ君の憂鬱な日々****
ナルトに嫌われた。 それが今サスケを憂鬱にさせている原因だった。 「二人で勝手にすればいいってば!!」 原因はあのすちゃらか上忍がナルトを放って置いて一ヶ月間サスケの修行に付き合ったことから始まった。痴話喧嘩に巻き込まないで欲しいと思う。 「あんな人、サスケにくれてやるってば!!」 正直に言おう。金を払うと言われてもいらない。押しつけられるくらいなら全てを捨ててでも里を抜けてやる。 とにもかくにもサスケは憂鬱だった。 「はぁ・・・」 漏れるため息も当社比2.25倍くらい重い。背中に背負う空気も「陰がある」から「影が薄い」に変わりつつあった。 いつもならなんやかんやと世話を焼いてくれるサクラも今回に限っては何もしてくれない。正確にはあれ以来まともに会話すらしていない。 「一ヶ月間、十分に寄りを戻させてもらったから」 そう言ってニヤリと笑ったいのの顔を思い出し、サスケの憂鬱が一段と上がった。うかつだった。カカシとナルトのようなカップルもあるのだから、いのの様なヤツがいてもおかしくない。 今更ながらサクラの偉大さを思い知らされる。あのうるさいくらいの脳天気さが恋しい。 ああ、これというのも全て。 (あんの、オカマめ!!) めら、とサスケの背中に復讐の炎が燃え上がる。メラメラと岩をも溶かす勢いでその炎は燃え上がった。 (あいつが!!あいつさえいなければ!!あいつと兄貴さえ居なければ!!ナルトに嫌われることもサクラを取られることもなかったのに!!) ひとまず兄は関係ないだろうという突っ込みは無視してサスケの復讐の念は強くなる。 (見てろ!絶対に強くなって復讐してやる!!あの、あの) いやなチャクラの放出に周囲の人々が慌てて逃げ出す。 (くそ兄貴め!!!!) 悲しいかな、すでに目標がすり替わっているという事実に突っ込む人間はその場に居なかった。
サスケがいささか勘違いな復讐の念に萌えている頃 「聞いてよ〜お前んとこの馬鹿弟のせいでさ〜」 その対象者は久々に会った旧友に捕まり愚痴を聞かされていた。
*****
アホなサスケさん。まぁたまには。というかいつも不幸な目にあっておいでですが。とにかく全ては兄の所為。雨が降って洗濯物が乾かなくても兄の所為。サスケの背負ってる物はかなり重いと思うのでたまにはこうやって茶ら化してみるのも一興か、と・・・・。シリアスサスケ書いてて詰まったので・・・腹立ちまぎれに・・・・すみません・・・・。 何か兄もいますが気にしないで下さい。兄、真面目な人だと思うんですけどね〜。
風邪は治りかけの模様です。なんでいつも諦めて病院行くとなおりかけなのでしょう・・・。くっ!
父との会話 「明日来るのはいいけど飲めないよ(げほげほ)」 「何で?」 「飲んだらダメって薬に書いてある(ゲホゲホ)」 「なら行かん」 「は?」 「飲めないなら意味なかろうが。じゃあな」 あんたは何しに来るつもりだった父!! 普通はゲホゲホ言ってる娘には「飲むな」と言う物ではないかと思われます。その辺どうよ、父上。
掲示板が落ちてますね。もう復旧したかな? ではおやすみなさい。
いえ、小此木の父がですが。出張ついでに明後日泊まりに来るそうです。ただいま我が家は悦カカナル本で埋まっておりますv・・・・・さ〜どこになおそうかな!普段から片づけておけって話ですね!
大阪で配ったペーパーを作り直しております(アホ)いや、私の方でも相方の方でもお待たせしている方々が居られるので。へたれですみません(汗)
小説家書きたいです・・・切実に・・・時間下さい・・・・
カタカナなのは漢字忘れたからです(愛が足りない・・)↓
*** 君の手 ***
その手を思い出したのは天から舞い落ちる白い結晶を見たせいかもしれない。 「・・・センセー、白達の墓参りにいっていーい?」 「ん〜?いいよ」 体温の低いカカシの手を温めようとナルトは両手でその手を包んでいた。死んだ人の手が冷たいのだということを知ったのもあの時だった。その手が真っ白になるのだということも。 初めて人の死に面したあの日、空からは雪が降っていた。
ひっそりとたたずむその墓は、きれいに掃き清められていた。その事実に今更ながらあの家に住む人々の情の深さを思い知る。 手を合わせそれぞれ心の中で現状を報告した後、並んで墓を見つめる。 「・・・結局捨てられなかったんだろうなぁ」 墓を見つめカカシが呟く。ナルトがカカシを見上げた。視線があった。 「うん」 頷いて唇を噛みしめる。 ザブザは何も捨てられなかったのだ。里を抜けてもそれでも。期待や羨望、その身を縛る里への想いを。里から自分に向けられた全てのものを。 だからこそ彼は終身額宛をはずすことが出来なかった。 帰れないと知りつつ帰る場所を思うのはどれほど辛いだろうか。 彼はその目に何を見ていたのだろうか。 そしてそれを見ていた白は何を思ったのだろう。 それを知る術はもうない。 「オレってば先生で良かったってば」 に、とナルトが笑った。カカシが目を細める。 「だって先生は絶対オレの所に帰ってきてくれるからさ」 だから、安心。 額宛に隠されていないカカシの顔が笑みを形作る。 「ナルトも迷子になるなよ?」 「むっ!オレが先生見失うわけないじゃん!」 ムキになって怒鳴るナルトの頭えおカカシが撫でる。迷いもなくカカシの元に戻ると言う子供が愛しくてカカシはその体を抱き寄せた。
(オレは弱いからね) カカシは墓の中で眠る鬼人に呟く。 (大切なもの一つ守るので精一杯。代わりに生きて幸せになるからいいんだよ) 当人が聞けば絶対に嫌な顔をされるのはわかっていたが、あえて呟く。 (生きているこの子は何よりもきれいなんだから) 自慢げに呟けば、墓の下で忌々しげに舌打ちするのが聞こえるような気がした。
(オレってばワガママなの) 友人になり損ねた人にナルトは呟く。 (大切なものは絶対に手放したくない。その代わり後悔させないくらい幸せにするからいいんだ) 純粋に守りたいのだ、と言った彼にしてみれば今の自分はみっともなく思えるかも知れない。だが、それでもいい。 (死んでから幸せになるなんて信じない。諦めたりなんかしない。欲しい物は欲しいって言ってやるってば) 参ったか、とばかりに呟けば、墓の下で苦笑する顔が見えた気がした。
「せんせー、せんせーあのさ」 「何?」 「せんせーの手が冷たくなったらオレがあっためてあげるってば!」 だから、平気! 自信満々のナルトの言葉にカカシが微笑む。 「ならナルトの手が冷たくなったらオレが暖めてやるよ」 「おう!」 手袋越しに互いの体温を分け合って、二人じゃれ合うように雪道を歩いた。
*****
自分が抜け忍ネタを書いたときこの人達額宛捨てたんですよ。けどよくよく思い返せばザブザ(漢字で書いてやれ・・・)達は額宛捨ててなかったなぁ、と。対比をしたかったのですが結局わけわからず。このテーマで書くには完全力不足でしたね(反省)色々と深読みしてくだされば・・・はい。
非常に楽しい休日を過ごしておりました。最近幸せすぎて怖いです。
またもやこれを書くのにほとんどの時間を費やしてしまいました・・・。無理矢理終了です(泣)↓
***お父さんと一緒 〜子守歌を聞いた日2〜 ***
その後男の方は女に叱られて街までお使いに出かけ、女の方がナルトの手当をしてくれることになった。転んだときにすりむいた膝を丁寧に手当てして貰う間、ナルトはまんじりともせずに女の動作を見ていた。見惚れていた、と言った方が正しい。 「大したことがなくってよかったわ」 女の人の手というものをナルトはあまり知らない。だから、細くしなやかな指がナルトの傷口に触れるのが信じられなかった。 (サクラちゃんの手はこんなんじゃないってば。紅先生はどうだったかなぁ) 数少ないナルトに触れてくれる女性の手を懸命に思い出す。紅の手も細いが、忍びだけあってその力は強く、しっかりした造りになっている。 今、目の前でナルトの手当をしてくれる手は、とてもほっそりとしていて真白で、クナイなど握ったら折れてしまいそうだ。 (なんか変なの・・くすぐったいっててば) 触れられているところではなく心のどこかがくすぐったい。女の人の手をさして白魚のような、といつか自来也が言っていたがこういう手を言うのだろうか。 「ナルト?」 声だってひどくやわらかい。ヒナタがこんな声だよな、とナルトはぼんやりと思った。傾げられた顔はきれいで、青い瞳にぼけっとした自分の顔が映っている。女が心配そうに眉をひそめた。 「ねぇ、本当に大丈夫?」 「・・だ、大丈夫だってば!!」 慌ててナルトが叫ぶ。まさか見とれていたとは言えず、盛大に笑ってごまかす。 「あの、あの、オレ手当なんていらないからさ!」 ほら、と傷口を拭いていてくれた布をのける。その下には傷跡すらなかった。一瞬女が目を瞠る。 「・・・ね?平気でしょ?」 しまった、と思うがもう遅い。いくら擦り傷だってこんなに跡形もなくなく治るはずがない。おかしく思ったはずだ。 だがナルトの予想に反し、女はうれしそうに笑った。 「まぁ、それは良かったこと」 安心したような女の声にナルトが驚く。女の手がナルトの頭を撫でた。優しい感触にナルトが肩を震わせる。 「傷があっては思うように動けないもの。治りが早いのは良い事よ?」 ふわり、とやはり良い香りがしてナルトは泣きそうになった。額に触れる手はカカシの物とも火影の物とも違う。 ね、と女が首を傾げた。ナルトは泣きたくなるのを堪えて無理矢理笑った。 「変なねーちゃん・・・」 「あら、おばさんでよいわよ。実際年だし」 「・・・でも、きれいだからねーちゃん」 ナルトの言葉に女は一瞬驚いたように目を瞠り、それからゆっくりと微笑んだ。 「まぁ、ありがとう」 その笑みはやっぱりきれいで優しかったから、ナルトは泣きたくなるほどうれしかった。 慌てて袖口で目の端をこする。 「オレ、オレなんかさ、眠くなっちゃった。ねーちゃんもう行っていいよ」 これ以上一緒に居たら離れたくなくなりそうで、ナルトは慌てて言った。女が目を瞠る。 「家まで送りましょうか?」 「ううん、ここで待ち合わせしてるんだってば。だから、ここに居る」 「まぁ、私も夫とここで待ち合わせしてるのだけど」 困ったわねぇ、と女が呟く。言葉につまるナルトに、女は少し考えた後自分の隣を示して見せた。 「私は本でも読んでいるから、あなたは寝ていなさいな。休むことも大事な修行の一つですものね」 そうしなさいな、と言われ、ナルトは頷いた。
風に乗って歌が聞こえる。子守歌だろうか、これは。 (久しぶりだな) 懐かしい歌声にカカシは目を細めた。十三年ぶりだろうか、この歌を聴くのは。 優しい、心にしみいるような歌声。 森の奥の水場に出る。女の膝に頭をもたれさせてナルトは気持ちよさそうに眠っていた。 「久しぶりね、カカシ」 歌うのを止め女が微笑む。それを少し残念に思いながらカカシはため息をついた。 「久しぶり・・・と言いたいところだけどあの人野放しにするなよ」 「あら、役場で何をしているかと思えばごねているのね。困った人だこと」 ナルトの髪を撫でながら女が楽しそうに笑う。カカシはそんな女を困ったように見つめた。 「・・・・言わなくて良いのか?」 カカシの言葉に女が一瞬動きを止めた。ナルトと同じ青い瞳がカカシを見上げる。 「あなたが居てくれるから良いでしょう」 ね、と微笑まれカカシが頭を掻く。気まずそうなカカシの様子にクスクス女が笑った。 「一ヶ月間放って置いたこと、気にはしているのね」 楽しそうな女の様子に益々カカシが居心地悪そうな顔をする。女の手が優しくナルトの頭をなでた。 「言ったでしょう?この子のことはまかせると。信用していてよ、カカシ」 「・・・そっちのほうがしんどいかも」 「ふふ」 悪戯が成功したような無邪気な笑みに、カカシは再び頭を掻いた。どうにもこの人には敵わない。 「じゃあ私はあの人を迎えに行ってそのまま戻るわね」 ナルトの頭をそっと降ろし、女が立ち上がる。そしてふと悪戯を思いついたように笑った。 「そうそう、あんまり甘えすぎてナルトに捨てられないよう気をつけなさいね」 「!?」 「さようなら、二人とも」 カカシが反論する間もなく女の姿がかき消える。気配すら残さず消える術は見事だが、また爆弾を落としていってくれたものだ。 「あの人に何か言ったのか、お前・・・」 ため息をついて気持ちよさそうに眠るナルトの頭を撫でる。そのまま前髪をかき分けてやれば、ふにゃぁとナルトが笑った。その笑顔にカカシも釣られて微笑む。 「ま、ご期待に添えるようがんばりますか」 そう言ってカカシはナルトの額に優しく口付けた。
夢を見た。優しい人の夢。 耳に聞こえたのは優しい唄。頭を撫でてくれる手がひどく気持ちよかった。 (・・・お母さんってこんな感じかな) 以前どこかの赤ん坊に母親が歌って聞かせていた唄。子守歌と言うのだとカカシが教えてくれた、あれと同じ唄。 (そうだったらいいな) 夢心地にそう思った。こんな風に優しい人が自分の母親だったらどんなにいいだろう。 (・・・お母さん・・・) カカシとは違う優しい温もり。心に染み渡る唄。きっとこういう人の事を母と呼ぶのだろう。 心が温かくてうれしくて悲しくて涙が出る。 (ばいばい) だから最後まで何も語らなかった人に心の中で別れを告げた。あの人の瞳が自分と同じであったとか、お色気の術で大きくなった姿と同じであったとかーーーーーーー本当は何度も夢の中で会っているのだとか。そういったことはきっと誰にも言ってはいけないことなのだろうと思う。 これはあの人と自分だけの秘密だ。 「ナルト、目が覚めたのか?」 カカシの声にナルトはうっすらと目を開けた。目を覚ませば目の前にはカカシの後ろ頭がある。どうやら自分はカカシに負ぶわれているらしい。 「お前ね、あんな所で熟睡するほど修行するんじゃないよ。ほどほどって言葉覚えなさい」 ため息をつくカカシの首にナルトはしがみついた。振り向こうとしたカカシの首にナルトは顔を埋める。 「・・・・・・・せんせーはいなくならないで」 小さく呟かれた言葉にカカシは言葉を失った。それからゆっくりと頷く。 「わかった」 ナルトを抱き上げるカカシの手に力がこもる。ナルトの体を一度揺すり上げ、いつものふざけた口調でカカシは続けた。 「約束な」 「うん、約束だってば」 カカシの体温にナルトがすがる。ナルトの手がカカシの服を強く握りしめた。 「破ったら承知しないってば」 そしてもう一度だけナルトは呟いた。言葉にならないほど小さく、そっと。
「ばいばい、だってば」 心配しないで。共に歩いてゆく人はちゃんとここに居るから。
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無理矢理終了したのがありありとわかって笑って頂けるのではと・・・(自虐)本当に早く狐書けば良いのですよ、はい。わかっているのですよ。そもそもあれないとこの話意味不明ですしね!・・・・・わかっているのでそっと見なかった事にしてあげてください・・・・。書きたかったんです、ナルママ・・・・。ていうか注連パパの存在忘れてました。やばい(汗)役所で長老連脅すパパとか三代目にごねるパパとか諸々の困ったパパが!! うう、また次の機会に・・また伸びるのですか、そうですか、がくり。
東京から戻りました。両手に花でうっはうはの三日間でしたvv そして何よりも良いものをいっぱいゲット!!悦本の山に喜び踊っておりました。ず〜とお会いしたかった方とも会えましたしvv ただし反省点が二点。 その壱。体調は常に万全にして挑みましょう。東京行く前日に風邪を引いて(またかい!!)同行の二人に心配かけまくってしまいました(汗)うう、ごめんなさい。おかげでカラオケ行けませんでした・・・。 その弐。お金の使用は計画的にv久々に短い(といっても膝丈ですが)スカート買いました。かわいいのですvv
では今日はもう寝ます。お休みなさい〜。 パパの続きとかはまた明日・・明日・・・ごめんなさい・・・・根性無しです・・・・・
遊んでくれた方々本当にありがとうですvv大好きですvv
素晴らしい頂き物をしたのにアップする時間がありませんでした!!くっ! でも慌ててアップするのは嫌なので(小此木は焦ってやるとろくなことをしないのです)帰ってきてからゆっくりアップします。悔しい・・・・・。
とうわけで明日から三日間お出かけです。東京に行ってきます。もちろんカカナルを求めてです。後おいしいものも(笑)
お父さんと一緒、完結させれませんでした・・・戻ってきてからアップします・・・・・すみません(平伏)
代わりの落書き〜↓
*** love me ***
指先を絡めて相手の体温を感じる。暖かな子供の指先にカカシはため息を漏らす。 「何が楽しいわけ?」 指先なんて体の中では冷えやすい部分だ。何故そこで体温を確かめる必要があるのだろう。 「だって、手繋ぐ時気になるじゃん」 そんなもの手をつないだ時に確かめれば良いだろうと思うが、ナルトは真剣にカカシの指先を触っている。小さな指の熱が伝わって来てジンジンする。 「だってさ、オレってば先生のこと好きなんだってば」 ナルトの言葉にカカシが不意をつかれる。 「・・・それはそれは」 「本当に好きなんだってば。だからどうすればちゃんとわかってもらえるかな、って考えてんの」 カカシの指先に自分の指先を会わせ、ナルトがカカシを見上げた。 「わかる?」 ほんの少し赤らんだ目元。会わされた指先からはかすかな鼓動が伝わってくる。 「オレってばこんなところまでドキドキしてんの」 好き、と幼い瞳が訴える。わずかに伝わる脈は速くて押しつけられた熱が痛い。 「・・・・ナルト」 カカシの呼びかけにナルトの頬が赤くなる。その身に受けた衝撃を物語るようにずれた指先をカカシは握りしめた。 「じゃあこうしたらオレのドキドキも伝わる?」 ちゅ、と握りしめた指先に口付ける。ナルトが指先まで真っ赤になった。 「ね、伝わった?」 にっと笑ってカカシが問う。意地の悪いカカシの微笑みにナルトが言葉を失った。 「〜〜〜〜!!」 「あれ、伝わらない?じゃ、もっと触ってみてよ」 ナルトを抱き寄せるとカカシはその体を腕の仲に閉じこめた。 「好きだよ、ナルト」 伝わる?とカカシの手がナルトの頭を撫でる。髪をすく指の優しさにうっとりしそうになって、ナルトは唇を噛みしめた。
想いを全て伝える術など持たない。それでも想いは溢れてこぼれ落ちるから。
「好き」
せめて少しでも届けと願って想いを紡いだ。
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甘い・・・でも楽しいです。両思いですよ、両思い。この上何をいちゃつく必要があるというのか。何でうちのナルトこうもカカシが好きなのでしょう。悔しい・・・。
昨日は完全にさぼりです。KHやってました・・・。
密かに明日休んで良いよ、って上司が言ってくれないかなぁと期待していたのですがさすがにそこまで甘くはないようです。小此木の人生はかなり甘く回っているのでいつかつけが来るでしょう。
変なお父さんリターン。とうとうママがご登場あそばされました・・・↓
***お父さんと一緒 〜子守歌を聞いた日〜1***
ナルトはピンチだった。 「やぁ、ご機嫌はいかが?」 目の前で注連縄を首から提げた見るからに怪しい人物が微笑んでいる。以前ナルトはこの人物と会ったことがあった。 「変なおっさん!!」 「せいか〜い」 顔はお面で隠れていないものの、声と注連縄でわかる。この男はこの前ナルトにお菓子をくれた人間だ。 「・・・・・何のようだってば」 じりじりとナルトが後ずさる。あの後何故だかナルトは眠ってしまっていた。カカシも火影も何も言わないがどうやらこの男に何かされたらしい。 警戒心をむき出しにするナルトに、男はいきなり感涙にむせび始めた。 「ちゃんと学習能力があったんだねぇ。うれしいよ」 馬鹿にされているのだろうか。ナルトが怒鳴るより先に男はナルトに抱きついていた。 「かわいい!ナルト!!」 ちゅっ。額に何かがふってきてナルトの頭が一瞬真っ白になる。にこにこと男はご満悦だ。 「・・・・ぎ、やぁぁぁぁぁぁぁぁ」 ナルトの派手な悲鳴が森に響き渡った。
「いやだぁぁぁぁぁ、くるなぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ナルトは力の限り逃げた。だが相手は余裕の態度でそれについてくる。 「あはは、鬼ごっこかい?無邪気だなぁ」 「うわぁぁぁん!!」 助けを呼ぼうにもここは森のかなり奥の方で、他に誰もいない。だからこそナルトが一人で修行をしていたのだが、それが完全に徒となった。自分の仕事が終わるまで待て、と言ったカカシの言葉を聞かなかったことが悔やまれるが後の祭りだ。 いつもの習慣でナルトはさらに人の居ない奥へと逃げ込んでしまう。鬱蒼としげる木の根本にナルトは足を取られ思いっきりこけてしまった。 「ふっふっふ。逃げないと食べちゃうよ〜?」 両手を広げて楽しそうに男が言う。ナルトは訳の分からない恐怖を感じた。 (何だってばよ、このおっさん!!) 敵意はない。だが敵意がない相手が安全だと限らないことをナルトは知っている。さらにこの場合、敵意などより遥かに怪しげなオーラが男から漂ってきていた。余計にまずい気がする。 (誰か助けてってば!!) ナルトは泣きたくなった。今頃里外の任務についているであろうカカシにまで八位当たりしてしまう。男が一歩ナルトに近づいたとき、ふわりと良い香りがした。 「あなた、いい加減になさいませ」 呆れたようにナルトの背後で誰かがため息をつく。男が肩をすくめた。 「ちょっと遊んでただけじゃないか」 「あなたの場合「ちょっと」の基準が他の方々とは違いますのよ?かわいそうに、怯えてしまっていますわ」 良い香りがナルトの前に来る。淡い色彩の着物の裾が目の前に現れ、ついで穏やかに微笑んだ女の人の顔がナルトの前に現れた。 「ごめんなさいね、大丈夫?」 優しい笑みで問われ、ナルトは呆然と見惚れた。 「怪我はない?」 柔らかな声がナルトの耳を打つ。 ふわり、と再び良い香りがした。
続*****
続きました・・・・・(泣)ダメです、もう寝る時間です!えらく長くなってます。これの倍書いた時点で諦めました。残りは・・・いつ?な、なるべく早いうちに・・・(汗)
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