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2008年11月30日(日)
ぎんざ

たまきちゃんの個展に行ったー。最初の会社の同期で未だに連絡とってるのってたまきちゃんとトオチャンくらいだ。どちらもフリーで素敵な作品を作り続けていてすごいなあ。久し振りに会えて嬉しかったー。妹さんが大人になっていたのにも驚いた…いや最後に会った時って彼女まだ学生だったもんで……。

どうぶつ情報交換等をする。どうぶつモチーフの版画がメインなんですが、今回のモデルは東京農大にいるさるたちだそうです。ちょ、東京農大ってこんな施設あるのか!面白そう!一般でも観に行けるらしい!

小学校の頃行ってた医大に実験用のやぎいてよく遊んだよ!と言ったら「農大のは実験用じゃないから」とたしなめられた。あのやぎどうなったかなー流石に死んでるよな(泣)しましまのしっぽが特徴あるどうぶつとして、まぬるねこを推薦する。ああ今頃のまぬるは冬毛でもふもふの筈だ!観たい…!

ところでこのギャラリー、カライライスのお店のすぐ近くで、看板ねこもいたので遊んで来た。ぎゃーかわいいー。お店は休みだったんだけど貼紙がしてあって、なんでもこのねこに刃物で傷を付けたばかがいたらしい。怪我は治ったけど、前より警戒心が強くなってしまったそうです。酷いなあ。どうぶつとこどもに虐待を働くやつにはいろんなのろいがかかるといいよ…。

そんなことがあってもねこを外に出しているのは、外でのびのび遊ばせるのがいいと飼い主さんが判断しているからだろうな。あとひとを信用したい気持ちがあるとか。気持ち良さそうにひなたぼっこをしていました。

そんな訳で銀座をうろうろして来た。風が強くて歩行者天国のパラソルが飛んでどんがらがっしゃんとなってちょっと騒然となっていた。そんでウエストでお茶したらお歳暮ですってお菓子くれたよ!なんていいとこだ!好きなとこだったけどますます好きになった!焼き菓子で有名なとこだけどモザイクケーキやキッシュもめちゃうまいどー!



2008年11月29日(土)
ハシゴ

『ピアノチューナー・アースクエイク』@シアター・イメージフォーラム1

いやーやっと来ましたよ、ブラザーズ・クエイの新作。製作総指揮はテリー・ギリアムです。
エグくてエロくてレトロでおかしみがあって変態です。よかった……。
カサーレスの『モレルの発明』、ルーセルの『ロクス・ソルス』が原案とのこと。生身の役者が台詞で芝居を進めるシーンが多く、ストーリーの輪郭はハッキリしていました。
えーと変態のおっさんが歌姫を誘拐してきて自分の作った装置にとりこんでオペラ演奏会をしたいのね、そんでその演奏会やるとまあ地震とかが来ていろいろ破滅するんですが、その装置の調整を依頼されてやってきたピアノ調律師がえーそれはあかんでえと歌姫を救出しようとする話です。と書くと結構まともな話に聞こえるな…まあそこはクエイ兄弟なので生肉です!とか毛です!とか出てくるんですが。パペットの頭は頭頂部を斜めにスライスしてあって脳みそ入ってませんし。庭師のひとたちはロボトミー化されてるっぽいですし(クエイの解説によると『ベンヤメンタ学院』の生徒たちを踏襲したものとのこと。ギョー)
しかし珍しく?生身の女優さんがふたりともとても美しかった。どちらもクエイ作品は初出演のようです。なんだ人間も美しく撮れるんじゃないの…(暴言)男優さんふたりは常連さん。主役の調律師役、セザール・サラシュはテアトル・ド・コンプリシテ出身です。

新作公開記念として過去作品一挙上映もやってたんだけど、そちらは都合がつかず行けなかった、残念。

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『狂言劇場 その伍』Bプロ@世田谷パブリックシアター

うそつきがテーマ(笑)『苞山伏』、能楽囃子、『彦市ばなし』。
『苞山伏』はお弁当の盗み食いをした犯人を捜し出す為に超能力を使ったりして結構ぶっとんでる話です。当時は祈祷や占いとごく自然に共存していたんでしょうね。こういうことに使うには便利だよなー。
『彦市ばなし』木下順二原作のものを狂言に演出したものです。台詞が八代弁。あははは通じる通じる。SePTに合わせた舞台組をしているので、通常の能舞台では出来ない照明やスクリーン映像を使った演出も楽しかったです。漢字を記号として使っているのも意図が伝わりやすく面白かった。
基本テンポがのんびりしているものですが、かなりドカンドカンと笑いが来ておりました。
萬斎さんのエア水泳メドレーとかシンクロ迄観れたし!三階席だったので背泳ぎとかのひらべったさがよく見えたし、床面に映し出された「水」の漢字がよく見えましたが、下の階からだとどう見えたんだろう。
運動量はかなりあったと思います。早替えもあったし、おつかれさまです。
それにしても狂言に出てくる登場人物は皆酒癖が悪いな(笑)



2008年11月28日(金)
いろいろ

ちょっと古いネタもありますが。

■『Manic Street Preachers' Richey Edwards officially dead』
ああ、とうとう。
いろんな噂があったなあ、インドで見たとか、ドイツで見たとか。
本音はどこかでのんびり生きててほしいと思っています。音楽やってなくても

■『異人たちとの夏』@シアタークリエ
2009年7月。『レインマン』コンビ、かなり期待出来ますねえ。
これ原作も映画も大好きだったんだ…おとうさんとおかあさん誰がやるのかな。
今でもすきやき食べるとこれ思い出してしょんぼりするよ…。
スズカツさんとこの予定にある“doria”はあれらしいし、来年も楽しみな作品が目白おしです

■SPACからお知らせきました
・『転校生』はSPACでも再演とのこと
 2009年3月20(金)、21(土)日
・『走れメロス』が安田雅弘さんの構成・演出で
 2009年1月17(土)、25(日)、31(土)、2月1(日)日
 これは気になるな……

■と言えば
山の手にいた内藤千恵子さんは現在SPAC所属なんですよね。宮城さんが芸術監督に就任してから、何げに気になるものが多い

■と言えば2
昨日NHKのニュースで平田オリザさんがロボット出演の舞台を演出している様子が流れてた。知デリ『ロボットとケダモノとニンゲン』で話していたことが実践されていたよー、石黒さんもいらしてました。
ちょっとした仕種で体温が通ったようになるロボットがかわいかったぞ

■『ハラショーな日々 ―のんきなロシア人の夫・ワーニャとの暮らし』イワノワ・ケイコ
数ヶ月前MIOさんにブログを教えてもらったらこれがまー面白くて過去ログ一気読みしたのです。この度本になりましたー。
ロシア人のだんなさんと、関西出身ツッコミ仕様の奥さん。ふたりのほほんとした日々を描いたもの。このだんなさん・ワーニャのほのぼのキャラがいい味出してるのですが(家族もほのぼのしい。おかあさんは発車した新幹線に飛び乗ろうとして駅員に止められたりする(笑))、そのワーニャが来日する迄暮らしていたソ連の話がとても興味深いのです。そうロシアじゃなくてソ連ですよ…ペレストロイカが起こる前の、社会主義国。住処は赤の他人とシェア(政府が割り振る)、缶詰入荷の連絡が来たら仕事そっちのけでダッシュ、なんで怒られないかと言うと社長もダッシュしてるから(笑)。
いやー知らない世界だわ。ワーニャの国は今はもうありません。せつない。
ワーニャ一家の当時の同居人、ウラジミールおじさんのキャラも強烈です。凍死しなくてよかったね。今はどうしてるんだろう。
ブログには書かれていなかったワーニャとの出会い等、エピソードも追加されています。ワーニャが日本語で書いたかわいいコラムも掲載。画面をスクロールし続けて手がつることなく読めるのも嬉しい(笑)

■『きのう何食べた?』2 よしながふみ
2巻だよー。1巻よりレシピが詳しく書かれてる。この本が実用的なところは、献立と調理手順も載ってるとこだなー!何と何を合わせればいいとか、何をやってる間に何をするとか、野菜の使い回し術とか。時間も食材も無駄なく使い、おいしく飽きない日々の食事が続きます。
そしてシロさんの仕事の話。シンプルで最低限のことしか描いていないのに、必ずひっかかりがある。こどもに会わせてもらえないおかあさん(1巻にヒトコマだけ出てるのね)はとてもかわいそうで、元だんなも酷いやつだなあと思うけど、そうなった要因みたいなものが、さりげないヒトコマフタコマで表現されている。あのおかあさんの無邪気さが妙に生々しく、違和感として伝わる。これは一筋縄ではいかないなあと思う。まあだからこそ弁護士が間に入らねばならないんですが。そしてそのおかげでシロさんは毎月お弁当持って付き添いになってしまったようですが(苦笑)
いやーホント話運びが鮮やかだなあ。
それにしてもシロさんとケンジは穏やかでいいわ…ウチの上に数年前住んでいたDVゲイカップルは見習ってほしい……もう別れちゃっただろうけどなあ、あの様子だと。つうか別れた方がいいと思ったぞ、あれは……。
そうそう、リネさんも書いてたけど、シロさんエプロンしたままごはん食べてるのかわいい(笑)



2008年11月23日(日)
『シャケと軍手』

新転位・21『シャケと軍手 ―秋田児童連続殺害事件』@中野光座

これから行かれる方へー。光座は廃墟ギリギリの元ピンク映画館、とても古い建物です。寒い、です!冬場のサッカー観戦用装備くらいでいいかも。ロビーにストーブはありましたが、開演するとドアが閉まり遮断されるので、劇場内に暖房設備はありません。特に底冷えが足にきます。膝掛け等持ってくといいと思いますー。

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カ●丸井がなくなっててビックリした
サ●南口で寒くない待ち合わせ場所なら丸井だろうと思って指定したんだけど、なくなってたね(笑)それにしても変わってなかったわ、転位
カ●私は初見だったけど、イメージ通りだったな。いやむしろ、かなり覚悟して身構えて行ったので、作風がリリカルだったことに驚いた。演出は予想通りだった
サ●こないだ小森(収)さんの小劇場本をたまたま発掘したんでまた読んでたらさ、転位の記述があって、「不要(に見えるところが、そもそも苦しい)な抑圧を自らにかけたかのような役者の演技スタイルになじめなかった」ってあって、そのとおりなんだよ〜と思ったんだよね
カ●私は以前出演した知人に話を聞いたりしてて、演出家の掌握力…と言うか、ぶっちゃけ支配力の巨大さがもたらすものに疑問を感じてて
サ●客演以外の出演者たちの演技スタイルと言うか、型が確立されてるでしょう
カ●あそこ迄徹底してるともはや伝統芸能の域
サ●そうそう、でも、あれって…役者にとっては自己否定自己否定の連続に思えるんだよね
カ●自分が観ている範囲で言うと、山の手(事情社)もすごく特殊なメソッドを持っているじゃないですか。四畳半とか、ルパムとか。でも山の手には滅私奉公さは感じないんですよ。役者の顔が見えると言うか
サ●あの客演以外の役者の演技スタイル…早口で、意図的に棒読みで、声がとにかくデカくて、役者自身の感情を不要とするような…あれはあれで演出の特徴で、狙ってるとも思うんだよ。アヤカのあの発声とか、ホント聴いててイヤ〜な気分になった
カ●うん。聴いてるうちに気分がささくれだってくる
サ●母親がイラッとしてくるのも解ると言うか…実際行動に移すかどうかってのは別として
カ●けなげなところもあるんだけどね。薬持ってきたり
サ●だからあれは演出の狙いだとは思うんだけど…あの発声、動き、すごく特色あるよね。あれを思い出した、第三舞台にパロられてたじゃん
カ●小劇場病?(笑)
サ●そう!(笑)
カ●チクワを表現するんじゃない、チクワそのものになるんだよ!
サ●ジェスチャーゲームやってるんじゃないんだよ!
カ●竹刀持って
サ●着ぐるみ着ればいいってもんじゃないんだよ!
カ・サ●(爆笑)
カ●そこに役者本人の感情などいらん、って言う
サ●ある意味そうではあるんだけどね
カ●でもそうなると、生身の人間を使ってやる演劇の意味って何だろうと思う
サ●そう。山崎さんのカリスマみたいなものに感じ入ったひとが劇団に入ってくるんだろうし、特定のひとにはピーンと来るものがあるんだろうね。若手も途切れないじゃない。そうやって出来た集団…ってのは、ある意味宗教的なものも感じる
カ●ああ。やってるのがたまたま演劇だけど、ってことかな

カ●それにしても、秋田県全否定みたいになってたなあ
サ●風土がそうさせたのだ!みたいなね
カ●まあそういう要素もないとは言えないだろうけど…
サ●あく迄もフィクションです、って断り書きがあるしね
カ●そういえば状況劇場界隈のひとが寺山修司について語る図式は面白かったな。飴屋さんと佐野さんが太宰治の『魚服記』の話をさ
サ●役者の飴屋さん観るのっていつ以来だろう。M.M.M.以来?
カ●私はスーパータンクの『死の棘・1999』以来だから、9年振り
サ●箱に入ってた時(『バ  ング  ント展』)は姿が見えなかったから、実物観たの本当に久し振り
カ●正直、転位を観るのは腰が重かったんだけど、今回は飴屋さんが出ているから…と思って
サ●佐野さんと石川さんもね
カ●状況劇場繋がり。うん、観てよかったですよ。久し振りにアングラな芝居を観た感じ。あの音響がすごいデカいとことか。劇場の雰囲気も合ってたし
サ●そだね。でも、トイレ行くのなんとなく怖くて(笑)
カ●そうそうそう!(笑)劇場出てからトイレ行こうって思った(笑)

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逃げられない状況にあるこどもはどうすればいいのか、と言うのはよく考える。逃げ切ることは決して不可能ではない筈だ、とも思っている。ただ、それは、こどもひとりだけの力では絶対どうにもならない。



2008年11月22日(土)
『米田知子展 ―終わりは始まり』

『米田知子展 ―終わりは始まり』@原美術館

うーん、狙った訳ではないのだがちょっと続いたなあ、事件もの。しかしこれは成程こういう観点から実際にあった出来事を見詰めるのか、と言う作品展で興味深いものでした。

『シーン』『パラレル・ライフ』『ワン・プラス・ワン』シリーズは風景を撮ったもの。クリアな色彩とシャープな画像で撮られた綺麗な写真だ。風景にとけ込んでいる人物たちも、屈託のない笑顔だったり、初対面であろう撮影者をちょっと警戒するような表情をしていたりする。その土地に生きるひとたちの生活感をも写しているように見える。しかしタイトルテキストを読むと、同じ風景、同じ表情が違う意味を持って目に映るようになってくる。その風景の現場は、過去に戦争や事件が起こった場所なのだ。ゾルゲと尾崎が密会した奈良公園、地雷原が埋められているサラエボのサッカー場、北アイルランドのロンドンデリー(血の日曜日事件現場)、等々。

写真自体にその痕跡を見付けることは出来ない。惨事の爪痕を残すようなものは一切写っていない。それなのに、タイトルによってこちらの見る目が変わるのだ。そこで風景写真は記録写真に変わる。

『見えるものと見えないもののあいだ』シリーズでは、現実的には不可能である、「他人の視線」を自分のものとして体感することが出来る。実在した人物がかけていた眼鏡を通して見るテキストを写したものだ。ブレヒトの眼鏡で見るベンヤミンからの献辞、谷崎潤一郎の眼鏡で見る松子夫人への手紙、フロイトの眼鏡で見るユングのテキスト。想像を巡らせる。このひとは、こうやって字を見て、読んでいたのだ。そしてそれが写真に収められている。自分の視線が眼鏡の持ち主の視線に重なると同時に、それを撮影した写真家の視線をも共有する。視線そのものは写真には写らない。それは目に見えないものだ。記憶や思いを通して写真を見る、と言う行為も同様に目に見えるものではない。しかし、その写真には「それが写っている」。

個人的にはずっと裸眼で暮らしているので、眼鏡を通している部分とそうでない部分の境界線ってこんな感じで目に映るんだ、と新鮮に感じたりもした。

と言う訳で結構いろいろ考え込み乍ら進んで行ったのですが、『雪解けのあとに』シリーズ中の数点はほっとした気持ちで観ることが出来ました。ハンガリーの公衆浴場や室内プール。今回の展示の広告に使われている、退きの画面で撮られた、プールの中で抱き合っているふたりの写真は綺麗だったなー。しんとした室内、青い水面、外は春であろうけれどまだちょっと肌寒そう。反射光で美しく映えるプリントでした。

尤も、この写真には「恋人、ドゥナウーイヴァーロシュ(スターリン・シティと呼ばれた町)・ハンガリー」と言うタイトルが付いているのだが。

今回のデザインケーキは紙を模した杏仁豆腐の上に眼鏡を模した黒ごまムース、文字はチョコレートで書かれていました。うんぎゃーかわいいーおいしいー。

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そして明日も事件ものを観るのだった。さてどうなる。



2008年11月20日(木)
『七人は僕の恋人』

ウーマンリブ vol.11『七人は僕の恋人』@本多劇場

今回のウーマンリブはコントです。8本。いや〜…クドカン頭おかしい……。今迄観たクドカン作品の中でも最高に頭おかしい部分が出てたような気がする……。なんだろ、今ものっすごい仕事量ですが、そちらには出せない毒みたいなのがいっぺんに出た?みたいな感じ。そしてリビドーも出た?(笑)いやーリビドーを暴力ではなくこういう方向に発散させるひとばっかりなら「集団レイプする人は元気があっていい」とかぬかすバカな政治家もいなくなるんじゃないかねー。

このひとってテレビの仕事も多いし、バランスの取り方がとても上手い印象があるんですが、やっぱりどこかタガが外れているように感じるところもあります。

コントはコンマ何秒の間が違うだけでドカンと笑えたりポカーンとなってしまったりするなあ。ナイロン初期にケラさんから鬼特訓を受けたと言っていたリエさんはほんっと上手い。声もかわいいなー。あんなにかわいいのにおっさん役がハマるってどういうこと(笑)同様に良々の美脚も反則。なんであんなに美脚なんだー。星野くんがあんなにいい声でいい曲で歌詞は下ネタばかりってのも反則。そして星野くんはすっかり脱ぎ要員になってますね…今回はパンツ履いてただけまだいいのか?(笑)

そうそう、その星野くん(と益田トッシュさん)が手掛けた音楽がよかったんですよ。『女教師〜』もそうでしたが、サントラ出ればいいのにー。'80年代前半の歌謡曲テイスト満載の劇中歌!ああこんな展開、こんなメロディ、こんな音色、と言う当時の色を絶妙に取り込んだ楽曲群が懐かしいやら恥ずかしいやら。

そしてそれを成志が死にそうになって唄う構図。そうですよ成志今回最年長なのにあの運動量…そりゃタイトルも『ゾンビ』ですよ…シャレにならん。そしてそうだった、成志はアイドル顔なのだった。新感線の『ヒデマロV』での持ちキャラは薔薇男爵デューク・ローゼン(仮名)だった。ジュリーなメイクでそれが妙に似合っていた。と言う訳で今回当時のジャニーズの子みたいな衣裳で唄い踊る(振付は勿論八反田リコさん)成志を観られて感無量でございました。なんで似合うんだ……。

客入れ曲も'80年代前半の歌謡曲ばかりかかっていた。前の席のひとは「全部唄える…」と言っていた(笑)ここらへんはもうクドカンと同世代のこちらとしてはどストライクです。

これからもクドカンは怒濤のスケジュールのようですが身体にだけは気を付けてー。『蜉蝣峠』『R2C2』(龍平出るよ!)も楽しみです。しかしどちらもチケット激戦になりそう。とれますようにー。

あ、いちばん好きなのは『夢』でした。ぱちんこCR伊勢志摩!(爆笑)伊勢さん最高。



2008年11月15日(土)
『ヌンチャクトカレフ鉈鉄球』とか

芝居流通センター デス電所『ヌンチャクトカレフ鉈鉄球』@青山円形劇場

お誘い頂き行ってきました、有難うございますー。『49日後…』で一躍注目を浴びた?竹内佑さんの劇団です。今回はヴィレッジの細川さんが一枚噛んでいる『演劇村フェスティヴァル』に参加、円形初登場。

今迄観た中ではいちばんスッキリして観れました。内輪受け、照れがなくなっている。これは駅前くらいの劇場だったらまだなんとかなるけれど、円形となると厳しいなと思っていたので。で、それは客演のふたりが加わったことと、レギュラーメンバーが入れ替わっていることが大きいと思います。出ていないひとは辞めちゃったのかな、それとも今回出ていないだけだろうか。

しかしその「内輪受け、照れ」と言うのは竹内さんにとって大事なものなのかも、とひっかかってはいるんですよね。自分がこんなに頑張ってるのになんで受け入れてくれないのか、それならば理解してくれない相手は無視する、いなかったことにする、問題は丸投げにしておいて、逃げられないから妄想に入り込んで自分を守る。と言うテーマ…うわーこれだけ書くとすげーイラッとするなあ(笑)。でも、それを理解してくれる相手だけに届けようとするんだけど、それすら照れてしまう。と言うのも同時に見えているところが気になるのです。甘えとバッサリ斬り難い切実なものを感じる。

観る度にまとまりがよくなっている(見せ方が上手くなってきている)分、逃げられないから妄想する、と言う苦しみがよりハッキリしてくる。そして本人もこのままじゃヤバい、と悩んでいるような印象も受ける。それをずっと見せ続ける訳にもいかないのではないか…そこからどうするか、が今後見えてくるかどうか。

今回はそれをちゃんと外に届ける力がある役者さんがいたことが大きいと思います。『49日後…』もそうだったけど、役者に助けられるひとだなあと…しかしそれは脚本家として弱い、と言うことにはならない。視点が面白いし、どこが苦しいのか、を掬う筆致は他にはないものだと思われます。

あと竹内さんって演出だけやるとどうなるかなとも思った。初の円形を上手く使っていたので。下手にあれこれやろうともせず、だからと言って空間に無駄も感じず。左右に振ったスクリーン使いも上手だなあと思いました。

****************

■それにしても
事件サイトを熱心に見ているこのタイミングでDVとかバラバラにして埋めるとかゾンビとか……(黙)

■と言う話を
一緒に観たみやちゃんにしたら、「私オカルトとかスプラッタもののDVDを3本借りたらラブコメとか大河ものを3本借りるようにしてるよ。レンタルって履歴残るし!キモいのばっか借りてると自分や周囲で何か事件が起こった時真っ先に疑われると思うから!」と言われた。それ効果あるのか?

■ところで
隣でお昼を食べてたひとが(パスタ完食してた)店を出て、そのまま向かいのラーメン屋さんに入ったのはビックリした。
1. 足りなかった
2. ラーメンはデザート
3. このラーメン屋さんで働いている

■ところで2
コーラッコの声がおっさんからかわいらしい声に変わったのが気になる。あのギャップがよかったのにー



2008年11月14日(金)
54-71 / sgt. インストアライヴ

54-71 / sgt. インストアライヴ@TOWER RECORDS SHIBUYA B-1

・54-71×sgt.『川口賢太郎・明石興司 居酒屋対談!』
検索してたらこんなん見付かった、HMVのサイトだが。アホだな〜(笑)リーダーと菊地さんと飴屋さんには絶対口喧嘩では勝てないと思っているが(まあそんな機会はないが)、この3人に口喧嘩させたらどうなるか興味あるわー。そんな機会はないだろうが。

B-1初めて行ったけど(前ここにあったカフェ好きだったんだよな…)柱が邪魔で音がまるまっちゃうスペースでした。あの54-71の音がもこもこやん!これはこれで面白かったですが。

sgt.は初見。ぬーこの編成でインストバンド、vl.のひとは勝井さんと比較されるだろうなあと余計なお世話なことを考えていたら、今度勝井さんや芳垣さんらと対バンするそうです。が、がんばれ!序盤はつかみ所がなくて立ったままうとうとしてしまい(すんません眠くて眠くて)おおなんか面白くなってきた!てところで終わってしまったのが残念でした。

で、54-71。また新譜から曲順通りだったかな。今日は女王さまも奴隷もおらず(笑)4人で延々やる通常のスタイルになっていました。ビンゴさんはこないだのクアトロの時と同じ格好、美川。あんな服どこで見付けてくるんだろう…巣鴨?そしてあのジェスチャーゲームは適当にやってると思っていたが、クアトロの時と同じものがあったので、実はちゃんとした曲の振付なのだろうかと思うようになってきた。流鏑馬したり洗濯物を干したりしていらっしゃいました。多分正解は違うと思う。

そしてビンゴさんはソフトバンクホークスやジュビロ磐田のマスコットに似ていると思った。なんか…鳥っぽい……。

また暗号みたいになってきた…見たままを書いてるのに……。えーとそんで音はまるまっちゃうんだけどスネアはえらくキャンキャンする音になってて。これは音響のせい?スネア替えた?

語弊があるかも知れないがなんかバッハ・インヴェンションとかハノンとか…あのーピアノの教則本あるでしょう?運指訓練のための楽曲であり乍ら曲の成り立ちもいい…と言う。そんな感じがしたなー。実際同じ曲を何ヴァージョンも持っているし、その鍛錬の過程も見逃すと損、みたいな。

と言う訳で非常に面白かったです。アンコールに応えてビンゴさんが舞を見せてくれたし。やっぱ鳥に似てる。



2008年11月13日(木)
のろのろ

■伊坂幸太郎まつり
実はのろのろ続いております。ようやく文庫になってるものは読み尽くした…か?
『アヒルと鴨のコインロッカー』が今のとこいちばん好き。『重力ピエロ』も好きだったが。
タブーを軽やかに書く方ですね。あと叶わなかった思いはどこに行くのかとか。ちょっと長塚くんと通じるところがあるなあ。
れいさんが伊坂作品について語っているテキストがあった筈…と日記を踏みまくっているので気味悪がられているかも知れない…自己申告しておきます(そして結局見付けられないでいる。検索機能が欲しい)

■そして今頃
『容疑者Xの献身』を読んでいる。石神役、映画では堤真一さんですが、テキストで読んだイメージだと斉藤暁さんが浮かびます

■これも今頃
『深紅』野沢尚
野沢さん、どうして死んじゃったのかな。亡くなる前年『ふたたびの恋』を舞台で観たけど、ウェルメイド過ぎるくらいウェルメイドで感想も書けないくらいだった。そこにヒントがあった訳もなく。あったのかも知れないけど見付けられず。むしろ『砦なき者』に芽のような危うさがあったような気もする

■読もうか迷っているもの
『理由』宮部みゆき
『深紅』と同じ実際の事件がモチーフになってるらしく。ところでこれ新潮文庫と朝日文庫があるけどなんか違うのん

■それにしても
『THE DIVER』を観た辺りから昭和の事件史サイトとか熱心に見てしまっている。何をやっているんだ

■そんで
TATiさんと会うといつも話が政治とか社会問題とかに行くんだが、今日は事件史について熱く語ってしまった…TATiさん年明けに東京を離れちゃうので寂しくなるなあ。これから猟奇話とか、誰とすればいいのか…いや勿論それだけじゃないけど!うわーん寂しいよー!

■いやべつに
猟奇が好きな訳じゃないですよ…そこで何が起こったのか知りたいだけの野次馬ですよ……

■あとは
『ホムンクルス』『リアル』の最新刊とか。
そして今頃『サイボーグ009』シリーズを読んでいるんだが、小学生の頃大好きだった柴田昌弘の『紅い牙』シリーズには『009』のエッセンスが沢山入ってたんだー!と気付いて併せて読みなおしたりしている。やっぱりサイボーグものの原点って009なの?これ以前にそういうマンガってあったの?
そして改めて柴田さんの画力とデザイン力はすごいと思った次第。大人になった今読んでも全然堪えうる。でも柴田さん、今はかなり絵柄が変わってしまったんだー(泣)手首に負担がかかりそうな絵だったので、あのタッチで描き続けるのはキツかったのかなあ。
今年春に無期休業宣言、今は大学の講師をされているけど、このまま引退しちゃうんだろうか



2008年11月08日(土)
たまび

仕事絡みで多摩美へ。
乙幡啓子さんのプレゼンテーションに腹がよじれる程笑う。「理系に憧れる文系ライター」をテーマに、文系魂溢れる工作の数々を見せてくれました。学生時代の数学の答案をスライドに映して自虐的な笑いをとっていた。
なんか…夢があってよかった……。
デイリーポータルZはくだらないことに全力を尽くす素晴らしいサイトです。大好き。
本も出るそうですよー!
・『妄想工作』乙幡啓子

それにしても多摩美は綺麗だった。高校の同級生が、伯父さんがムサ美のファンだから(なんだそれ)ムサ美に行けば学費出してもらえるんだけど自分は東京芸大に行きたいんじゃー、5浪迄は覚悟している!と言っててその年は学芸の教育学部の美術選修に通ったんだけど蹴って(おまえ…)浪人して、翌年多摩美に通ったけど迷ってたんだよなあ。その後連絡とらなくなっちゃって結局多摩美に行ったのか判らない。どうしてるかしらん。

で、芸大を受ける対策として「ハクを付けるためにロン毛にする」「ヒゲをのばす」「受験数日前から風呂に入らない」「下見をしておいて学校内部を把握しておく(何度も来てると偽装する=なめられない)」とかそういうことばかり相談していた。そんな暇があれば腕を磨けよと。その前に自分たちは芸大にどういうイメージを持っていたのだろう。

と言うことを思い出した。バカすぎる。まあ皆がそういうくだらないことばかり考えていると世界も平和になるんじゃないですかね(どんなまとめ)



2008年11月06日(木)
『昭和島ウォーカー』

福田繁雄と福田美蘭の展覧会に行きたいのだがどうしてどちらも土日祝休館なんだ。

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『昭和島ウォーカー』@東京グローブ座

ヨーロッパ企画の上田誠さん作・演出。もともと井ノ原くんが劇団のファンだったそうですね。このひとといい三宅くんといいV6のひとは熱心に舞台を観てますね…。

下町(昭和島って下町か?)SF群像劇と言えばいいかな、面白かったです。役者さんたちのバランスもよかった。しかし何を書いてもネタバレになりそうだな…劇場入ってセット見た時点でネタバレるよ(笑)まあそこが話のキモな訳ではないのですが。と言うか全体的にキモがありそうでない。脱線と言うか雑談がとても多い流れです。中山さんが自分の台詞に笑っていたような箇所があったのは演技なのか素なのか(苦笑)アドリブも多そうでした。初見だったのですがこれが上田さんの色なのかな?新鮮に観ることが出来ました。前向きに終わるし、最後のシーンをうまくカタルシスに持って行っているし、気分よく劇場を出ることが出来ます。演出も手堅い。

そんな中にも結構ぐっさり来ること言ってたり。ロボット三原則について、「元々簡単にひとを傷付ける人間が作るんだから、ロボットが人間に危害を加えない筈がない」と言うくだり(もっとストレートな物言いだったが)には妙に納得させられた。完全なものを作れる筈がないんだよなあ。失敗して学習すると言う過程は不可欠なもので、そのせいでひとが傷付いたり死んじゃったりもするんだけど。そこらへんをさらっと描いている。この「さらっ」が好き嫌い分かれるところかも知れません。

二足歩行の自販機ってあったら楽しいだろうなー。自分からジュースを売りに来るの。かわいい。

暗転した時バミリの多さにビビる。部品扱いも多いし、出演者の皆さんが怪我等なく無事に終わりますように。

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ずーっと気になっていた劇場近くにいるねこについて飼い主さんに話を聞いてみる。しんたろう、7歳だそうです。そして一匹だと思っていたら全部で三匹いるそうで、そのうち一匹はしんたろうの息子で5歳。どっちもすんげえいい感じの面構えです。さわらせてもらった。ふかふかーかわいいー。



2008年11月05日(水)
ひいー

■『We have been making music』
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04.11.2008
We have been making music

Hello everyone
We thought you would like to know that we have been making music.

We have been in the studio with Mr Steve Albini recording live - to tape - analogue - no digital hiss - no Pro Tools - no safety nets. Quite scary, daunting but invigorating. All the songs we are recording are lyrics left to us by Richey. Finally it feels like the right time to use them (especially after the last 18 months being so amazing with Send Away The Tigers). Musically, in many ways it feels like a follow up to the Holy Bible but there is also an acoustic side - tender, romantic, nihilism, "Small Black Flowers That Grow In The Sky" esque. It's a record that celebrates the genius of his words, full of love, anger, intelligence and respect. We have to make this great. Wish us luck.
We hope to release the record next April or May. The working titles are "Journal for Plague Lovers" or "I Know I Believe In Nothing But It Is My Nothing".
Love
Nicky, James and Sean.
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■『Manic Street Preachers to release Richey Edwards-written album』

……なんと言ったらいいか………。
しかもアルビニ録音(白目)まんま録るひとですよ。ジェイムズはともかくニッキーとショーン大丈夫か(暴言)
期待と不安がいりまじりすぎて具合がわるいです。

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『デュエット』で途中降板された結樺健さんが亡くなったそうです。この時点でもうかなり悪かったのでしょうか……。安らかにお休みください。



2008年11月04日(火)
いろいろ

■2008 ガス展!
日曜日に2シーズン振りくらいに行ったーくじびきもやったー四等だったーパッチョ洗濯洗剤。外箱は描き下ろしイラストだよーうふふー

■がびょん
梅芸制作の映画監督が舞台演出を手掛けますよ〜シリーズの第三弾は、押井守監督の『鉄人28号』なのですがーそんでこれがまたミュージカルと言うかレヴュー仕立てらしくーまあエラいまた……と高みの見物をしていたつもりが
池 田 成 志 が 出 る
ことに今日気付いた。ちょ、これ、行くのか?観るのか?どどどどうすんのよ!(自問)
ちなみに第一弾は三池監督の『夜叉ケ池』、第二弾は塚本監督の『哀しい予感』。
梅芸はこないだの舞台版『黒部の太陽』と言い映画に拘りますね

■どんぶりドンキー
帰り道の途中にある。昨日オープンしたみたい。これ、びっくりドンキーの姉妹店だよねきっと…ちゃんと「ど」の点々部分が「!!」になっている(びっくりドンキーは「び」の点々が「!!」)。すごい気になる

■ジバンシィのマスカラ『フェノメン・アイズ』
書き忘れてた使い心地。
マスカラ液はすごい滲むー。すごいパンダ目になりやすいー。すごいダマになりやすいー。
しかし、あのウニみたいなブラシ?はいいです。扱いが結構難しくて慣れる迄時間がかかるけど、慣れさえすればかなりキワのキワ迄塗れるし便利です。根元にもつけやすい。1回で両目分たっぷりとれちゃうので継ぎ足しいらず。その分時間かけてちょーっとずつつけないとエラいことになります。急いでる時には向いてない。
と言う訳で中身が改良されればよい

■わーい
・ベニチオ・デル・トロが来月に2度目来日

■『まこと学ぶ英語の本』まこと学ぶ英語の本制作委員会
写真ばかり見て全然テキストが目に入ってこない…かわいい……。
あ、でもねこに関することわざや慣用句についてのテキストは面白かった!どしゃ降り=犬猫降りとか。写真に惑わされず(…)ちびちび読んでいこうと思います……

■カラムくんの好きな曲
渋いなー。
あークリスティン・ハーシュって誰だっけ、名前にすごく憶えがあるが何で目にしたか思い出せない。ミュージズはちゃんと聴いたことがないので誰かの作品に参加してた件かと…誰だったかな……

■『akiko -Complete Box-』矢野顕子
初回限定盤は、アルバムの曲を全部英語で唄ったCDもう一枚と、DVDの計三枚組。日本語盤と英語盤、バックトラックは同じで歌だけ差し替えてるように聴こえるんだけど、トータルタイムが違うなあ。実際のところどうなんだろう。
通常盤はこちら
個人的には、矢野さんはハードコアなスピリットの持ち主で、演奏も野蛮で(荒っぽいと言う意味ではない)、どこが癒し系やねんと思っているので、今回やたらと「ケモノが姿を現したあ!」と騒がれているのが腑に落ちない。すげえいいです

■『JAPANESE GIRL -Piano Solo Live 2008-』矢野顕子 矢野顕子 - JAPANESE GIRL -Piano Solo Live 2008-
iTSオンリーリリース。矢野さんのデビューアルバム『JAPANESE GIRL』を、収録曲順にピアノ弾き語りで演奏したライヴ盤。今年3月にすみだトリフォニーホールで行われたものです。セットリストを事前に知らせること自体矢野さんにしては珍しいこと。T・ボーン・バーネットプロデュースで『akiko』をレコーディングするにあたっていろいろ思うところがあったようです。
やっぱり声が変わったなー。今の澄んだソプラノ声もいいけど、初期はもっと低くてハスキーな声でしたよね。今の声だとこうなるんだなー。どちらも魅力的。
エンジニアは吉野金次さん。復帰第一作だそうです。自宅でミックスしたとのこと。元気になりますように

■『ADORATA』THE GUTTER TWINS The Gutter Twins - Adorata
こちらもiTSオンリー。ラネガンだよー!相方はグレッグ・デュリですよー!このひとらにしてはエラいポップではないか。プライマルのカヴァーとかやっとります。しかしあの声なのでポップでもドローンとしてて聴いてると目が血走る。
『Saturnalia』のアウトテイクスメイン。七月に亡くなった、イレヴンのナターシャ・シュナイダーへのベネフィット盤でもあります

■『記憶喪失学』菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール
新編成、第二期PTA(て略すのね)の音源が出ましたよー。
もうラウンジじゃねえ感じですよ…随所に挿入されるCMパーツに惑わされている最中なのでまだ落ち着いて聴けてませんが、「ソニア・ブラガ事件」〜「大天使のように」の流れはクセになってます

■菊地さんライヴ盤二枚
・『Live Session (iTunes Exclusive) - EP』菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール
これもiTSオンリー、11月12日配信開始予定。わーいこの日のライヴレディオヘッドと被って行けなかったんで嬉しい
・『IN TOKYO』NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET
突貫だなー、リリース迄一ヶ月切ってるのにAmazonにまだ出てない(笑)



2008年11月01日(土)
よこはま

ぶらっと横浜トリエンナーレ。新港ピア、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、横浜赤レンガ倉庫1号館の展示を観ました。

出発が遅かったのであまりじっくり観れなかった。特に映像作品は時間がかかるからねー。チェルフィッチュは上映時間が合わず、勅使河原三郎は来場とリーフレットにあったが欠席、マシュー・バーニーはすごい行列で閉館時間が迫っていたので断念。BankARTはR15の作品が多く、バーニーのも勿論そうでした(笑)

灰野敬二のブースが大盛況で(な、なんで…)、ヘッドフォンで音を聴くようになってたんだけどそのヘッドフォン数が全然足りてねー。結局サウンドレスのまま暗闇で妙な動きをする灰野さんを観ると言う、本来の意図よりアヴァンギャルドな鑑賞になった(笑)いいのか。オノ・ヨーコは『カット・ピース』の1965年版と2003年版を併映。あーこれ現美の『YES』展でも観たな。観客に自分の服を切らせるパフォーマンスです。これ何度観ても怖いわ…仏教思想をモチーフにしたもので、無抵抗であることで何かを与えると言う表現なんだけど、服を切り取られて行く(最後は下着も切られる)様は身体や心を切られることとさほど違いはないように見える。映像でも伝わる緊張感です。

すげー気になったのがティム・リーの『レトロスペクティヴ・パブリック・エナミー』。ひとりの男性(作家本人)がずーっと面倒くさそうに延々ドラムを叩く映像(モニター2台)。これパブリック・エナミーの曲なんだっけか…ここを読む限り本当にまんま演奏してるらしい(笑)聴き込んでるひとはドラムパターンだけで判るかも知れません、気になる方は観てみてー。

あとペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイスのねずみとパンダがおっさんみたいでかわいかったよ!ぬいぐるみのお腹が動くだけで生きてるみたいに見えるんだよねえ(涙)映像作品もあるそうなのでチェックしてみよう。

そんなこんなで美術鑑賞と言うよりよこはま散歩みたいな趣でした。天気もよかったし気温もいい感じでしたー。夜景も綺麗だった!