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2001年11月27日(火)
つまずき転ぶのはいやなんだけど 仕方ない

小林建樹『BooDooLoo4#―Music Man』@LIQUIDROOM

夏のAX以来、小林建樹くんのワンマン。開演ギリギリ到着だったのでエレベーターに乗れてラッキー。リキッドの階段(7F)はツラいからね〜。

初の全国ツアー。本人も認めてる通り「1試合で使い切ってしまうタイプ」なので大丈夫なんかと思っていたが、「初日終わった時はもうやりたくないなーと思いましたが、続けてみるとこれが面白くて」だって。良かった良かった。でもまた風邪ひいてたよ…「薬を飲んでいるんで、発言が夢の中でも勘弁して下さい」だって。ええええホントに夢の中でしたよ!もうギリギリ。客が退く退く(笑)だーかーらー「もう死ぬかもね!」とか言うのやめてよー!(泣)シャレならんわ。「僕の愛を届けます。嘘です。届きません」「セタガヤン」「かわいくない!そんなんちゃう!」等いつにもまして名言だらけ。MCと演奏のギャップが大きいのもこのひとの面白い所で。つうかテンション高!唄ってる時の集中力が凄いので、そりゃMCがフニャモラーになるわなあ。こんなんでツアーて…よく持ったなあ。

しかし窪田さん髪伸びたねえ。ポニーテールにしてるの見たの12〜13年振りかも。そして服のセンスは相変わらずでした(黙)。流石小林くんに「服を選ぶ才能を全部音楽に注ぎ込んでしまっている」と言われるだけあるね!どうにかしてくれ!と言っても今更だろうよ…。小林くんの髪はエラく短くなってました。最初出てきた時「…あれ本人?」と思う程印象変わった。耳全開!もみあげもテクノカット並!

ベースの鹿島さんは小林くん言うところの「マイスウィートハニーが来てるんだよねー。こんくらいの。ちっちゃい。おとうちゃんがんばってるでーって」だったそうで。私の観てた近くで子供の声がしてたからそのコかな?笑顔のステキな方で、演奏もメチャメチャ格好いい。セッション時に、分厚い4ビートをウッドベースでブイブイ弾いたんだけど、すげー良かったよー。なのに小林くんが言うには「なんかイヤラシイ顔してますよね。こう、フェロモンが出てる〜って感じで。僕は淡白な方なんで羨ましいです。女のひとはやっぱ、こういうひとに『うぅ〜ン、預けてみたいわァ』と思うもんなんでしょうか」(爆笑)。やっぱ小林くん薬でモウロウとしてた?

ドラムの宮川ツヨぽんは「僕(建樹)は誰とでも友達になれないんですけど、彼はなれる」なキャラ全開のスコーンとした音が気持ちいい。しかも地力がデカい。マイク通さなくても充分じゃーと思う程音がデカーい。なのに軽快。そんなツワモノどもを従えてのセッションは圧巻でした。

メンバー紹介を日替わりでいろいろやってた様で、「スカコアはもうやったしなあ(うわー聴きたかったよ!)…今日はファンクで行きましょう!」と即興ファンクバンド結成。こ〜れ〜が〜格好いいんだ!窪田さんのカッティングはやっぱ絶品!ジャムセッションも盛り沢山で面白かった。サポートの皆さんジャズの素地がある方なのでポンポンオモロネタが出てくんの。

「斜陽」のファルセットは鳥肌たった。「ピカレスク」の高揚感はたまらね〜!「ルパンIII世〜迷信〜絵になる大人」メドレーにはビックリした。「歳ヲとること」では涙ジワ〜。「生存本能」をライヴで聴けるとは!「花」サイコー!(そういやあこれ、珍しく楽器持たずに丸腰で唄ったんだけど、アレンジがあんななんでまるでフラメンコダンサー!(大笑)手拍子するしね。いやステキでしたけども)名曲だらけだー。捨て曲皆無だー。

今回のツアータイトルは『Music Man』だったのだけど、小林くんはまさにそれだね!全身楽器男てな感じ。うたも演奏もなんだけど、腕グルグルとか地団駄(エレピのペダル踏む音がむちゃくちゃデカい。踏んでなくても脚がバタバタしている(笑))も楽器。このひとのライヴを観てると矢野顕子さんを連想するなあ。ピアノプレイヤーって事もあるけど、うたの、歌詞じゃないとこにすんごい魅力がある。勿論歌詞は大事なものなんだけど、本人のテンションがあがって言葉が邪魔になった時の「アー!」とか「ギャー!」が真骨頂。そして練習好きで、常に現状に甘んじない姿勢を続けているのも凄い事だ。いつも難しい曲を書いてしまってからライヴで苦労するって言ってるもんね。で、しばらくするともっと難しいアレンジにしちゃうの(笑)。技術はあった方がいいに決まってる。その技術をしてどこ迄ブッ飛べるかってのを見れる面白さが、矢野さんと小林くんの共通点かな。ああ私ももっと精進しなきゃなどと思わず自分内反省会を開いてしまう程触発度満点のライヴでした。



2001年11月25日(日)
終わったのう

結局1勝でしたな。今後に活かして下さいよー。

ここ数年どの大会でも定番になりつつあるけど、MVPが優勝チームから出ないってのはどうなんでしょう。最優秀選手イコール猛打賞(最多決定打数)になりがちではないかしら。確かに目立つプレーではあるけど、それって逆に攻撃パターンが少ないって事ではないのかしらん。もっとオールラウンダーの貢献度を考えてみては。こんなとこに書いてもなんですが。

今日の甲斐くんは後半引っ込められてそれっきりだったですな…後味悪。攻撃は良かったけどサーブカットがかなりダメだったから仕方ないか。細川さん調子良かったし。Vリーグでは皆さん面白い試合を見せて下さいなー。

それにしてももっと普通にバレーを観たい。試合会場に行くと写真ばっか撮ってキャーキャー言ってるコと(目当ての選手がアップゾーンにいると試合そっちのけで走ってっちゃうしね。指定席のひとが視界塞がれて迷惑している)、そうでなければ「私はミーハーじゃないのよ!」といきりたって文句ばっかり言ってるコがたくさんで疲れる。なので最近国際試合は生で観戦してないよ…大学のが落ち着いて観れるよ(トホホ)。面白い試合を面白く観れればいいじゃんねえ。まあそうやって観客離れが続くとバレーの人気も落ちる訳で、それはそれで困るんだけどね。

と、文句ばっかり言っても始まらないし。選手は頑張っているだろうしね。



2001年11月24日(土)
自転車キンクリートSTORE『第十七捕虜収容所』

今回で三演だっけ?初演が面白かったので何演されても行ってしまう。

初演再演はキャストが同じだったが、今回は若干変更。今迄スパイ役だった京晋佑さんが主役のセフトン。ちなみに初演時のセフトンは吉田朝さん。

えー映画カテゴリんとこでこんな事書くのもなんですが、この作品、映画よりもこの舞台版が断然面白いと私は思う。何て言うのかな、映画ではやはりアングル=カメラの目線が否応なく観客の目線になってしまうじゃないですか。でも舞台では、同時進行しているそれぞれの役者の動きのどれを観るかの選択権は観客自身にある。なので、序盤は「スパイは誰だ?」と舞台全体から伏線を探す事が出来るし、スパイが判ってからは「奴はどう出るんだ?それをセフトンはどう防ぐんだ?他の捕虜達はいつ気付くんだ?誰かセフトンの味方をするひとはいないのか?」といろんな角度から観る事が出来る。鈴木裕美さんの演出も抜群に冴えている。

明日東京公演は千秋楽なのでネタバレに気を付けつつ書くと(スパイが誰って最初から判ってたら面白くないもんね)スパイが誰か判る前と後との観客席の雰囲気の違いがありありと感じられるの!スパイが情報を隠すシーンでは「お〜ま〜え〜か〜!」、スパイが逃げ出そうとする時も「頑張れセフトン!誰か気付けよ!」な空気がありあり(笑)。観客の気持ちがひとつになりつつあるところに、飯島早苗さんの脚本が終盤に冷や水をかける。

スパイと判った人物を、脱走する仲間の囮として建物の中から放り出そうとする時に、捕虜達のリーダーが言う。「奴は任務としてやっていたんだ。上から命令されてやっていたんだ。殺しちゃいけない」。爽快には終われないラスト。ここらへんも、映画だと「やった!仲間はきっと逃げ仰せたし、ドイツ軍にもダメージを与えた!」とそれなりに大団円で終わっていたが、この舞台版では、ラストのリーダーの表情に代表される様に、「本当に彼等は脱走出来たのだろうか、彼等を逃がした捕虜達は、明日からどうなるんだろう、戦争はいつ終わるんだろうか」と苦い思いが残る。勧善懲悪なんてありはしないのでは、と思わせられる飯島さんの構成は流石でした。

骨折で9月の『ガラスの動物園』を降板した(残念)山本亨さんは松葉杖をついて出演。設定上無理もなく演じられてました。藤本浩二さんを観たのも久し振りで嬉しかったな。全然変わってないねー!若いねー!かわいいねー!(失礼?)京さんは格好よかったでっす。大石さんマゾっぽくてステキです(笑)相変わらず声高いねー(笑)。

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グラチャンだより

どうやら1勝どまりになりそうね…韓国に1セットもとれないとは。そんでキューバから1セットとるとは。韓国戦ではやはりキム・セジンVS山本くんの様相で、スーパーエースの格の違いを見せつけられた。今後に活かしてくれよー。なんだかんだ言ってもアテネ五輪迄あと3年しかないよ。世界最終予選になったら絶対勝てないってのはこの4年で痛感しただろうから、五輪の出場権はアジア予選でとっておかないと。それにはあと2年で韓国にどこ迄追いつけるか。

山本くんはキューバ戦から当たりだしてきた。最終戦では何とかブラジルに食らいついてほしいな。甲斐くんはキューバ戦ではよくブロックに捕まっていたなあ…苦手意識がつかなければいいけど。その分サーブやサーブカット等地味な所でちゃんと仕事してた。川浦くんは今大会通じて安定している。キューバ戦では速攻がかなり活きていた。もっと使おうよ!



2001年11月21日(水)
本日は

よく負けましたね…。

20:00ちょい過ぎに帰宅してTVをつけると、昨日とはまるで違ってノー編集中継状態だったので「あーこりゃストレートだな」とすぐ悟る(涙)。

もともとタイプの似たプレーをする同士なので(と言うか日本チームが目標にしているのがユーゴのバレーだから)、地力の差が歴然。皆さんセリエAに散っていて、チームに集まって数日しかなくコンビ合わせもままならぬ状態でも金メダルチームのユーゴはやっぱり強い。しつこいねホント!ボールがなかなか落ちないねー。

手術したばかりのグルビッチ兄は多分この大会では試合に出ないだろう。それでも連れてきたって事は、彼がいるだけでもチームの士気が上がるからだろうか。本人試合に出られないのは歯痒いだろうね。そして多分ユーゴはこれからが強いよきっと…コンビ合いだすだろうし。選手層も厚いし。

まあ今回の日本の目標は2勝だから(いや自分の。幹保監督は3勝と言ってますが)。志が低い!とかじゃないのよー実力だってば。長い目長い目。韓国もプレーのタイプは似ているんでどうだか…スーパーエースの差が出そう。つけこめそうなのはむしろブラジルかキューバだけど、どうかな。

それにしてもホントに甲斐くんは調子いいな。夏頃は絶不調で、12人に選ばれただけでもよかったね!と思っていたのに(ごめん)…今日はインタビュー迄受けててビビる。甲斐くんと加藤くんの低くて速いトスのバックアタックが決まり出すと面白い展開になるのだけど。ケガには気を付けてあと3試合。



2001年11月20日(火)
ライフワーク

私のハンドルネームは甲斐祐之選手が由来なのでした。

てな訳でウォッチング歴は20年↑、つうか物心ついた時からずーっと観ている男子バレー。女子バレーも好きだけど、高さ、スピード、パワー、滞空力とまさに空中の格闘技然とした男子はやっぱり凄く面白い。コートを挟んで身体的接触がない、ボールをノーバウンドで扱うので汚い手は使えず、白黒ハッキリしてて好きなのだ。

ここ数年は男女ともに冬の時代でしょんぼりだけど、やっぱり大好きなのね。選手が世代交替しても、チームが無くなっても(涙)応援しちゃうのねー。ちなみに堺ブレイザーズのソシオです。ちょっとでも協力出来たらねーと。自分の経済状態も省みようよ(…)。

で、甲斐選手は地元が一緒と言う事もあり、彼が筑波大に入学した頃に父親から「今度甲斐ってコが筑波に行くから」とまるであなたが育てたんですかみたいなTELが入り、そんなに注目株なのかと大学リーグを観に行ったらホントに凄かったと。いずれ全日本にとは当時から言われていましたが、怪我が多いながら(まあいろいろありましたね…)も順調に行き、全日本にも選出。今回のグラチャンでは12人に残ってよかったよかったと言っていたところ。

…なんだよスタメンだよー!

序盤は甲斐くんに限らず若手が皆ガチガチでヒヤヒヤ。今回のチームは8年計画なので、長い目で見ようと、今日はアルゼンチン相手にどんだけやれるかね程度で観てたのだが。

勝ってしまいましたよ。

まあアルゼンチンも若手中心だったからね…大体オリンピックの翌年ってこんなもんよね…と負け試合観戦癖がついているのでひねた見方をしてしまうのだけど、今日は皆良かったと思う。加藤―甲斐は理想のレフト対角だけど加藤くんがまだ本調子でないみたいだ。メンバーチェンジで出た細川さんがうまく回って良かった。朝日―川浦のセンターも調子こきだすといいね!川浦くんの速攻はホント速いからかき回すのに効果的で、その分サイドが余裕持って使えるし。朝日くんの後半4連続ブロックは流石で…つうかそれ迄「おいおいセンターより甲斐のブロック本数が多いってどういう事よー」とか言ってたんだけど(今日は甲斐くん当たってたねー)。やっぱり頭いいひとだな。1〜2セットで相手の攻撃フォーメーションを統計して確率を絞っている。だからセットが長引いた方がこのひとは調子いいんだよね。あと中心選手って自覚が出てきて頼もしい。

で、問題のライトですが。阿部くんは良かったねー。ここんとこずっと長身セッターは定着しなかったからじっくり育ててほしいものです。度胸あるみたいだし。左利きだし。同じく左利きの対角山本くん。…大学からずっと観てますが、正直才能も身体能力も身長も逸材なのに、試合を見て「これは凄い」と思った事がないのよ…(暴言)悪球ほどよく打てる特技?もある事だしがんばってー。プレッシャーかける程期待してるのよ!

それにしてもなんだよ甲斐くんのキャッチコピー「スパルタカス」ってのはー!何でも付ければいいと思うなよ日テレ!(泣)あんな怖い顔だけどシマリス飼ってる気は優しいコなのよ!

ちなみにリベロの津曲選手も実家の近所の高校出身。地方出身者はそういうとこに拘ります(笑)。明日もがんばれ。



2001年11月18日(日)
『シルヴィ・ギエムの「ボレロ」』

東京バレエ団全国縦断公演『シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2001』@東京文化会館

100年にひとりのバレエ・ダンサーと言われる、シルヴィ・ギエムを客演に迎えた東京バレエ団公演。しかもモーリス・ベジャールの『ボレロ』!現在これの上演権は東京バレエ団しか持っていないとの事。お誘い頂いて来たものの、そんないーもん観られるんですかっ、いいんですか!

この日はプログラムB、演目は『白の組曲』、『ラシーヌ・キュービック』、『スプリング・アンド・フォール』、そして『ボレロ』。C席ながらも結構いい席で、全体のフォーメーションがよく見える所だったので楽しめた。ラシーヌ〜は実際に立方体の小(大?)道具を使って演技をするのだが、新体操の起源みたいなものが感じられて面白かった。

バレエは勿論芸術的な感性の豊かさが大事なものだろうけど、その美しさはスポーツにも通じるなあと思う事がある。美しいフォームは力強さを生むし、その維持力と言うものは鍛えられた身体でないと表現出来ない。身体の筋肉の美しさ、姿勢の綺麗さなども含め。

で、本日のメイン『ボレロ』。女性がメロディーを踊るボレロは初めて観るので「いったいどんな…」と思っていたのだが(やっぱベジャールのボレロと言うと、ジョルジュ・ドンに代表される、メロディーリズムともに男性ダンサーってのが印象にあるので)こーれーがー素晴らしかった!鳥肌たちっぱなしであっと言う間の15分。ぎゃー、もう終わりー!瞬きするのもオペラグラス通すのも勿体ない、固唾をのみっぱなし。ボレロを踊る時のギエムは、長い髪を全部降ろし、上半身も極薄の肌色の衣裳なので、遠目だと上半身裸の様に見えて、これがまた格好いいの!色気があるのに好色さはない、セクシーなのにそれは男女ともに魅せられてしまう、毅然とした息を呑むような美しさ。儚さと力強さが全身からみなぎっている。どんなに高くジャンプしても羽根の様なふんわりとした着地。あ、あなたは妖精ですか!?凄い、凄いよー。

カーテンコールでのギエムは踊っていた時とは別人の様に、かわいらしいお辞儀を何度もして手を振った。あんなに格好いいひとが、とてもかわいく見えた。

あーあーあー。また観たいよー。プログラムDは『春の祭典』もやるそうだし。いやホントに観て良かった。誘ってくれて有難う!また誘ってくれ!



2001年11月17日(土)
広い世界を見るのだ

映画はしごの日。

待ち合わせ前に新国立劇場のショップへ行って、6月に上演された『贋作・桜の森の満開の下』のプログラムを買う。当時交通費くらいしかない程の赤貧で行ったので、プログラムなぞ買えなかったのさー(トホホ)。いつか古本で見付けてやると思っていたところ、11月からショップでバックナンバーの販売を始めたとの事で、嬉々として初台へ。やー、思い出すな思い出すな。良かったよなー素晴らしかったよなー新国立のレパートリーに入れたのだからまた数年後にやってくれるかな。

ところで新国立、2003年のレパートリーに鴻上さんの『ピルグリム(仮)』が入ってるんだけどこれはあの『ピルグリム』!?(仮)となっているからには書き直すのだろうけど。キャストはどうなるのかな。

渋谷へ移動、さて何本観れるか。以下ネタばれありですよ。


『まぶだち』@シネ・アミューズ・イースト

本日初日で、予定外の舞台挨拶に遭遇。ラッキー。

タイトルのあっけらかんさとは裏腹に結構重たい中身。が、ラストはもの悲しさを含みつつ爽やか。担任教師の典型的な嫌らしさがいかにもって感じで閉口したが、その教師が時々真理をついたいい事を言うので、「なんでそれが判ってんのに生徒をああ扱うかねえ」と思う。その反面この教師はひょっとして偽悪者なのかなとも思わせられて、性善説を信じたくもなる。信じたくともそれが理解されない時も多い。理解しあえないまま別れたり死んだりしてしまうのは仕方のない事かも知れない。誰も責められない。

嘘吐きだけど面倒見はいい、でもそれは自分が必要ないと思われるのが怖いからと言う主人公の男の子と、その“まぶだち”二人の、風が吹けば飛んでしまう様な危うさは歯痒くもあり羨ましくもあり。

技術の教師の「え、ええ?な、なにっ?」って受け答えが良かったな。臨場感ありありでドキドキした。


『ソードフィッシュ』@渋谷パンテオン

トラボルタ、ああトラボルタトラボルタ。トラボルタって凄い名字だなあ。トラでボルタですよ。瞳がすんごいアイスブルーで綺麗だなー。でも下膨れちゃんで変な髪型なのなー。それが格好よく見えるのは何故なのだ!二挺拳銃ですよ!マシンガンですよ!映画談義ですよ!いやー…格好いいよ…カーチェイスんとことかもう最高!

爆破シーンは流石で、大画面で観て良かったなと思った。CGも格好いい。ハル・ベリー(ステキ〜)の胸もCGかと思う程美しー。ヒュー・ジャックマンってこんなに格好よかったのね(初見)。つうかスタンリーのハッキングシーンの楽しそうな事!水を得た魚ですよ!活き活きしちゃって!しかもすげー格好よく撮ってるし。「うお、かっこええ!俺もハッカーになるう!」てひとが増えるね(笑)いや実際楽しいだろうしね…。面白さを知ったら寿命縮まっても止めらんないかもな。

ところで最後のとこ、「ジンジャーの死体が見付かってない」ってとこで、違う方向で騙されてしまいましたよ…「え、ひょっとしてジンジャー=ガブリエルだったの?」とか思ってしまってね…最初は「え、ひょっとしてガブリエル=ジンジャーだったの?」だったんですけど。変装にも程があります。CG使っても無理っちゅうねん。でもジンジャー→ガブリエルだったら、ほら着ぐるみとかで何とかなるかなとか…1分後には全部間違いですよと思い知らされましたが。バカにも程がある<自分。

『スナッチ』のビニー・ジョーンズや『トラフィック』のドン・チードル(また捜査官だったねー。今度はFBIだけど)などキャスト的にも楽しめました。ビニー・ジョーンズのブルーアイズも綺麗だよねー。

しかしこういう映画はしばらくは観れなくなるんだろうか。映画だからこそこういうのが観たいものなのにな。『オーシャンズ11』も撮り直ししてるらしいし、どうなるのかな。


『GO』@渋谷東映

主要映画館では16日迄だったが、館を移動してロングランしてくれていたので助かった!

いやもうクドカン最高!演出最高!役者最高!おねえさん涙出ちゃったわ!話が圧倒的に面白い。ハズシのツボも面白い。キャラクターが皆濃くてねえ、おとうちゃんおかあちゃんがファンキー!窪塚くんは走る姿とドロップキック姿(笑)がすんごいのびやかで観てて胸がスッとする。柴咲コウちゃんも美形で裏表がなくて。

主義主張はハッキリある。テーマ的には重い。テーマがデカいとその意味を考え出してしまって話を追う集中力が途切れてしまう事があるのだけど、この作品にはそれがなかった。ストーリーにとにかく力がある。「これからどうなるの?杉原は、桜井はどうするの?」とぐいぐい興味を引っ張っていく。何度も繰り返されるナレーション「これは僕の、恋愛に関する物語だ」。さりげない台詞に深い意味、重みのある振りをして空っぽの言葉、「20円で売ってやる」程度の民族のアイデンティティ。終始ドキドキ、最後は笑顔。

クドカン節小ネタも随所にちりばめてあっておっかしー。「しゃぶしゃぶさせろよー」とか「おばちゃんに角がはえてんだよお!」とか「ヤス、牛乳飲むんだよ!階段落ちすんだから!」とか。くーだーらーねー!(大笑)でも絶対外せないよこれ!

あといろんなとこにニヤリとしちゃう役者さんがちょこちょこ出ていて面白かった。田中哲司さんとか温水洋一さんとか森下能幸さんとか。おかあちゃんに「ヤスだぁ!」と騒がれて「プライベートなんで…」と困り顔の平田満さんとか(笑)お、おもろすぎ。

この行定監督の作品って初めて観たのだけど、テンポがよくって気持ちよかったー。オープニングのキャスト名がガンガン出るとこでもうグッと引きつけられた。

主役ふたりに顕著なように、胸のすく爽快さ、気持ちよさ。快作。



2001年11月16日(金)
おわかれねー

『夜になるまえに』が最終日なので、シネマライズへ行く。

今日意地でも定時で帰ろうと月〜木曜日に大残業した為、疲労困憊で予告の時点で寝る。ペペがレイナルドをナンパするあたりで目が覚める。あああ!最終日なのに!

●ペペに「扁平ケツ!」と言われた後、お風呂場で鏡見て気にしてるアレナスがおかしいよー
●コロッケもだけどアイスもうまそー
●原稿をカマチョに持ってくとこ〜凧が飛んでるとこが好きだ!ああ好きだ!曲ともども!
●ピニェーラに助言されつつガンガンタイプライター打つとこも好きー
●テーブル上のバレエも好きー
●ビクトル中尉、片眉に傷付けててさりげなおしゃれ

そんな訳で今夜でアレナスとはおわかれ。明日からシネマライズではアメリだね。

仕事で作ったカレンダーが出来てきた。もう今年も終わりかい!はやいよ!



2001年11月14日(水)
いまさらなおぼえがき

『ノーアート・ノーライフ』

大倉くん(まだ言いたりないか(笑))は『ピンポン』の撮影の為スキンヘッドになっていたので、前半はヅラだった。後半は服役後って設定だったので(贋作絵描きだったんで捕まった)そのままの頭で出てた。坊主くらいに迄は髪のびてました。

『ピンポン』楽しみだなー。クドカンだし!窪塚くんだし!大倉くんはアクマ役だそーですが。や、ハマりそう。

『GO』もはやく行かなければー!

考えてみれば来年の『彦馬がゆく』、松重さんに大倉くん伊原さんってエラい平均身長高いメンツですな(笑)。う、後ろの席がいいな(前だと見上げ過ぎて首がガチガチになるから)。や、チケットまだ抽選中なんですけど。とれますように!



2001年11月11日(日)
『メメント』

これはヘタな事書けないわ〜…ネタバレ云々言うより先入観がなければない程面白いと思うよ!1回目はまっさらで観た方がいいよ〜。

初見はとにかく「やられた!」のひと言。序盤は素直に10分ずつ遡るストーリーに付いて行っていたが、途中ちょっとしたズレが起こる。そこからが「え?え?あれあれあれ?」と言う間にエンドロールが〜。や〜ら〜れ〜た〜!

あのー田舎の方はご存知かもしれませんが、山を登る列車って(ウチの地元的には汽車と言う)一気に傾斜をのぼれないから3歩進んで2歩下がる、ジグザグ運転ってのをするんですよ。あれ車に弱いひとは酔うんですけど、あんな感じですよ(この例えで解るのか)。かなり頭の中をひっかき回された。繰り返しなので飽きやすいひとはダメかも。

レナードがとにかく気の毒で可哀相ででもかわいくて。彼のぼんやりくんなクセにタフな生き方には、人間てはかない生き物ね、でもしぶとくてしたたかな生き物ね、としょんぼりしたり元気が出たり。

あと音がいい。音楽もなんだけど、車をロックするときの「ぴょる」って音がね〜、やたら何度もあってね〜、頭を回るのよ!あれにはかなり不安感をかき立てられた。

6月くらいにボックスオフィスベスト10で初めてこれの映像を見て、「ガイ・ピアースに似てるひとが出てるねえ」とか言ってたら本人だったと言う(笑)彼のカメレオン・アクターっぷりは健在。でもかわいさは隠せないね!金髪にしてヒヨコちゃんの様だわ!そりゃナタリーもいぢめたくなるでしょうよ、「ふふふふ、忘れておしまいなさい!」ってな〜(←言ってません)。

そしてこの映画の前に流れた『修羅雪姫』の予告編を観ていて気付いた、ピアースさんと伊藤英明って鼻から下が似てる。鼻から上は正統派の二枚目なんだけど、鼻から下の骨格が全体的に出っ張ってる。これがちょっと間の抜けるかわいさの所以だね!ちなみに伊藤くんはウチではわんわんと呼ばれています(顔に落書きされた犬っぽいから)。

閑話休題。リピート決定だがあの混雑さでは次回いつ行けるやら…。今度はサミーの話のとこをもっと集中して観るぞ!



2001年11月10日(土)
『ソロ・アンソロジー』『ノーアート・ノーライフ』

本日は芝居はしご。

◆レニ・バッソ×珍しいキノコ舞踏団×発条ト『ソロ・アンソロジー』@スフィアメックス

ずっと気になっていたのになかなか行けなかったコンテンポラリー・ダンスもの。今回はタイトル通り各カンパニーの主宰(北村明子、伊藤千枝、白井剛)がそれぞれ20分のソロを披露するオムニバス。

いっぺんに3タイプのものを観られるおトク感はあったが、時間が短かったなーと思ったのも正直な感想。でもその分、それぞれのフルプログラムをきちんと観たいなとも思わせられたので、初見としては面白かった。

演奏も振付に組み込むレニ・バッソ「dovetail」、時計の秒針とメトロノームの音のみで展開する発条ト「衝動とミディアムスロー」は全くタイプの違うもので刺激的。人間の身体の動きの美しさと面白さがガチッと出ていたところは共通していた。

いちばんの目当てだった珍しいキノコ舞踏団「ウィズユー2」。伊藤さんを観るのはリチャード・フォアマンの『マインド・キング』以来。生意気の手掛けたアートディレクションやammakasie nokaの音楽含めかわいいキテレツさ。来年3月に原美術館で『フリル(ミニ)』の再演をやるそうなので是非行きたい!(初演行きたかったのに年末で公演期間も短くて行けなかったんだー)

◆ナイロン100°C『ノーアート・ノーライフ』@本多劇場

最前ド真ん中がとれてしまい緊張。

意外と言えば意外?ケラ初の男芝居。温水洋一さんがナイロン初出演ってのも意外。大人計画時代から近そうなところで活動してたのですっかり出てたものと思ってた。

いやー痛い!いやーいいタイトル!芸術家って結局なんなのかしら。商業的に成功しちゃダメなのかしら、クスリと酒に溺れて苦悩してないとダメなのかしら、生きてるうちに評価されたらダメなのかしら、女に食わせて貰うのがいいのかしら。いちばん才能のあるひとがいちばん最初に創作をやめちゃったりする理不尽さ、自分のやりたくない事に限って世間に評価されてしまうやりきれなさ、贋作の面白さと奥深さ。イコール「全てのアートは編集である」。

ケラは自分の書くものに自覚的だし、ものを外に向けて発表する事に腹が据わっている。作家としては当たり前の事の筈なのに、本当にこれを実践出来るひとはそういない。だから観ていて気持ちがいいし、自分の考えと違うと思う事を書かれても納得出来る。石野卓球と同じ風通しの良さを感じるなあ。

役者陣は勿論皆面白い!三宅さんみのすけさん大倉くんらナイロン組は外部で観ても面白いけどやっぱナイロンでしか観れない妙さがいいよー。みのすけさんなんて先月はテネシー・ウィリアムズの芝居に出てたんだもんね!山崎さん温水さんも正攻法でやればやる程面白い。廣川さん大山くん吉増さんもツボの押さえどころが絶妙。あのヘンな間はナイロンでしか観れない。

しかし大倉くんは観れば観る程面白い分心配になる。余計なお世話ですが。笑われれば笑われる程本人悩みそう。そこがまた面白かったりするんだけど。いや…高橋洋くんに近いモノの臭いがするのよ…追いつめれば追いつめる程面白いものが出てくるって言う。バランス感覚を失わないでくれればいいけど。いやホント余計なお世話だけどね…。

それにしても最前は大変!面白くて大変!スイカ割ったら匂いが漂ってくるし!タバコ吸えば煙が流れてくるし!大倉くん見上げるのが大変だし!(笑)首がガチガチに…そ、そんなにやる気出して買ったチケットじゃないのに…(笑)。

あと「出(で)禁止!」がしばらく自分内ではやりそうです(大笑)。「出入り禁止」の「出」だけが禁止ね(笑)あ、あと近かったおかげで大倉くんの手の綺麗さを堪能出来ました〜。きれいや〜。…つうか、大倉くんの凄いファンみたいだなあこの文章。いや、凄いファンなんですけど。



2001年11月09日(金)
で、リピートすると

なんとか仕事を片付けて渋谷へダッシュダッシュ…って、渋谷、歩きづらいんじゃー!ひとが邪魔なんじゃー!しかも雨だし。顔中に四つ角を貼り付けてガスガス歩きシネマライズへ。渋谷は嫌いな街だがこの映画館は好きだ。席の段差が高いので前に大きなひとが座ってもスクリーンを遮られない。

原作(おもしろすぎ)読み読みリピートしていたが、今回は全部読み終わっていたので細かいとこがいちいち面白かった。気になるとこもいろいろ。

●レサマ・リマが「このコロッケは上顎にくっつかない」って言った理由がわかった
●ハビエルさんの睫毛は隙間なく生えている
●ベニシオさんは身長190cm↑で、ハビエルさんはもっと背が高いらしい。でもそのハビエルさんよりデッカかったペペ役のひとって一体…2mくらいあるんですか。ちなみにレサマ・リマ役のひともハビエルさんくらいおっきかった。皆バレー選手ですか
●つーかペペ男前
●トマス役のひとがかわいい。最初ラサロが出てきた時「トマス生きてたのね!(泣)」と思った。似てないか?やー、トマス、いいやつだったよね…(涙)
●ラサロすてきー
●ハビエルさんてチャーミングやな〜。ちょっとした笑顔とかがいい。味ありすぎ
●つーかキューバって…

リピーターも多いのか、今回ビクトル中尉にうっとり妄想のシーンとか「出国してよし!」のとことかがやたらウケていた。あ、あとボンボンの運び屋っぷり。「そ、そんなに入るん?」みたいなどよめきが(笑)。

ポスター欲しいんだけど雨だしどうしようかなあ…あと1回は来たいし今度にしようか…でも行けないかも知れないし…と迷いつつグッズ売場へ行ったらちゃんと二重張りのビニール袋(と言うか、これはひょっとして傘袋では…)に入れて売っていたので買って帰った。へへへ(嬉)。明日パネルに入れよう。



2001年11月08日(木)
リピート癖

観たいものは沢山あるのに、どうも気に入ると同じものを何度も観に行ってしまう傾向がある。

最初に「いくら何でも自分…」と気付いたのは芝居。でもこれは「舞台は生ものだから、毎日違うから!アドリブもあるし!」と思っていた。が、思い返してみれば芝居に限らず。

中原中也詩集を何故か5冊持っている。『霧の旗』『マークスの山』『夜になるまえに』が2冊ある。『氷点』も4冊ある。

文庫化されたらついつい、とか、出版社ごとの装丁や本文組みの違いとか、映画化されて新装されたりするとついつい…実家に置いてきてしまったものを買いなおしたりとか。

あと古本屋のワゴンに出されてたりするとついつい連れて帰りたく…アホかー!

レコードはCDになったから半永久的だし大丈夫!と思っていたが、やっぱり日本盤米盤英盤豪盤独盤…アホかアホかー!

映画はしばらく治まっていたのだが(過去最高は黒沢清監督の『地獄の警備員』…いや、諸事情あって(笑))今年久々にそのリピート癖に火を点けた『トラフィック』。ああ今でもどっかの映画館にかかっていたら飛んで行くよ!はやくDVD出ないかな!いやプレイヤー持ってないけど!

ちなみにベニシオ・デル・トロ表紙のTITLeは2冊ある。いや、映画誌以外でカバーストーリーなんてこれからも滅多にないだろうし!て言うか映画誌でもピンで表紙になった事ないよね確か(日本では)!?

そんな訳で明日はまた『夜になるまえに』に行く予定。16日迄だって言うから。大画面で観たいのよう。残業になりませんように!



2001年11月03日(土)
シアターガイド

9月上演の読者投票で、『欲望という名の電車』が作品1位、篠井英介さんが役者1位、久世星佳さんが4位、スズカツさんが演出家2位。うーれーしーいーなー!つーか当然よ!おーほほほほほ!(キャラ違ってます)

だってホントに良かったもんよう。辛口いいたい放題のえんぺ1行レビューでもそんなに批判めいた文なかったもんな…だって、ホントに、素晴らしかったもん…。舞台は結構な本数観てるけど、今回は一生もんのものを観たと感じた程で。

スズカツさんが2位って事は1位は誰よ!?と思ってみたら。鴻上尚史さんでした。『ファントム・ペイン』と上演期間が被ってたもんねー。早稲田劇研の先輩後輩の因縁?がここにも(笑)。

やっぱり演出家の鈴木勝秀がいちばん好きだよ…脚本仕事もいいけども。どの戯曲をやっても鈴木勝秀色が、臭いが、どーしよーもなく感じられる息詰まった感が大好きですよ。脚本家、草サッカー選手、のんだくれ、いろいろ肩書きありますが(笑)演出家の彼は心底愛してるって言えますよ!

これからは篠井ブランチがずっと観られる(筈)。本当に嬉しい。9年待った甲斐があったよ!再演再演!レパートリーにして下さいよ!そしてどんなにチケットとりづらくなっても円形劇場で観たいな…なんて、実際とれなくなったら「広いとこでやってくれ!」って泣くだろうけど(笑)。いや、スズカツさん関連の芝居で最前がとれなかったの初めてなもので…。



2001年11月01日(木)
事は成り行き次第なんて口癖やめろよ

…おっしゃる通りです、小林建樹さん。語感とイヤーキャッチを何よりも考えて歌詞を組み立てる、よこしまの塊だから(笑)、と言う割にズパーッとした事書くよねえ。あまり歌詞聞くタイプではないのだけれど、このひとの言葉は聞き流せないものが多い。高畠俊太郎と同じ位好きな詩人だわーと思ったり。…そういや、ふたりとも根無し草っぽいよね(笑)年齢聞いて心配になったり(笑)。

もともとは大好きなギター弾き、窪田晴男が最近ひとりのアーティストにつきっきりらしいよ!との話を聞いて、「ならよっぽどのクセ者に違いない」と思って学祭のライヴを観に行って、その帰り道にはもうCDと年末のワンマンライヴのチケットを買っていた1年前。久々にハマッた邦楽男性アーティストなもので、ライヴも女の子が多くてドキドキしてしまったり。スタンディングであんなに身の危険を感じずに観れたライヴは久し振りでした(笑)。

演奏と歌の集中力がとにかく凄い。インストアライヴでもそうなので、あんた、最後迄持つん?とハラハラしそうなハイテンション。窪田が言うには「毎回点で物事と付き合う、演奏をしてても前の演奏の事を持ち出す事が少ない、3分半くらいの間に自分を全部投げ出せる集中力があると言う事で、ポップスをやるには向いている」。聴く方にビシビシ来る訳だ。その分消耗度も凄いかもしれないけど。

サポートの方々も凄腕の方ばかり。と言っても窪田以外何をしてるひとなのか全然知らないままで、ライヴで観て凄いワーと思っていた所、最近教えて貰ったサイトでベースのナスノミツルさんはグラウンド・ゼロのメンバーだった事が判明。ナスノさんが来れない時はバカボン鈴木さんだし、ここらへん自分が昔から聴いてきた音楽と繋がってるもんだなあと面白かったりする。

9月に出た3枚目のアルバムも良かったし、今月末のワンマンも楽しみだなー。窪田さん、いろいろと心配なんで、ついててやって下さいよ…。