Howdy from Australia
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2005年05月23日(月) starting again from scratch

現在の研究所で働き始めてから二ヶ月が経ち、ダウン症の検査や研究分野についても少しずつ知識が深まり、産婦人科医との電話での応対や細胞の培養もこなせるようになって、少しは役に立つようになったかもと思っていた矢先、新しい研究グループに配属されることになった。

突然の変更を告げられたのがざっと2週間前で、それからは、何でまた今更…と不信感に陥ったり、自分自身に問題があったのではないかと悩んだり、居場所がないような気がして落ち込んだり、仕事そのものに対してやる気を失ったり、急に窓の外に放り投げられたような気持ちを味わう。

前の上司からどんな説明を並べられても、心の中のわだかまりが無くなるわけではなく、どこまでが建前でどこからが真実なのか私には確かめる術もなかった。また、表面上は平静を装いつつ、これまで集めた文献や準備していた発表の原稿、やりかけの実験などを整理するのはあまり楽しい作業ではなかった。

しかし今日初めて新しい研究グループでの会議に参加し、少しふっきれた。何より、これからやっていく研究がおもしろうそうだった。二人の教授を中心に大きく分けて三つの研究路線があり、その一つを任されることになったのだ。突然の分野変更に戸惑いや不安もあるけれど、頭を切り替えて頑張らなくては!と考えられるようになっただけでもよしとしよう。


yumiko |mail

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