Howdy from Australia
目次


2004年08月27日(金) 初出勤

緊張しながら迎えた初日。研修室に通されると、自分の名前が書かれた名札が置かれていた。素晴らしい!何を隠そう、日本語だろうが英語だろうが人の名前を覚えるのが大の苦手。仮に名前を音で聞いたまま覚えたとしても、大体スペルがめちゃくちゃだったりする。

長いテーブルには分厚い研修教本と筆記用具が人数分きれいに並べてあり、ファイルには名前まで印刷してあった。オリエンテーションが始まると研修室に正社員も集まり、簡単に一人ずつ自己紹介をしていく。オーストラリア人を筆頭に、インド人、フィリピン人、タイ人、イタリア人、フランス人、フィジー人、韓国人、中国人、日本人(自分)と、かなり国際色豊か。私と同じ新規採用の社員の中には、専門学校の元先生とか、法律、政治学、心理学を勉強している現役大学生とかもいて驚く。年齢も20代前半から、退職間近?という高齢の方まで幅広い。新しい環境で一から人間関係を築いていくのは努力も勇気も必要だけれど、何もかもが新鮮で小心者のくせに楽しかったりする。

世話好きで面倒見のよさそうなオバチャンから、初日からTシャツ姿のオニイチャンまで何人もの人と話をした。中でも盛り上がったのが自分と同じような境遇のインド出身の女性。留学生として渡豪し、卒業後永住権を取得した彼女は会計士で修士の学位を持っているのだけれど、会計士の職に応募しても経験不足という理由で採用されず、新卒の職に応募すると今度は高学歴ということで相手にされなかったとか。半年近く会計士の職にこだわり続けるも駄目だったので、とりあえずこの職で経験を積んで次につなげようと考えたのだそう。短期契約の仕事だけあって、次の職のことや希望の職について包み隠さず話ができるのが、おもしろい。

通勤は一時間かかるけれど、行きも帰りも座れるので本も読めて快適だった。来週の月曜日までに納税者番号や銀行口座の詳細などを記入し提出しなくては。あ〜、初給料が待ち遠しいっ…てまだ研修の身だけど。


2004年08月26日(木) 電話

いよいよ明日は初出勤。不安と期待が入り混じる中、一本の電話が入った。聞き慣れない声に戸惑いながら話を聞くと、研究員の職に応募していた病院からで、何と!面接の案内だった。丁重に断って電話を切ったあと、文字通り頭を抱えてしまった。希望の研究職に応募しておきながら結果が待てず、一秒でも早く無職の身から解放されるために事務職の仕事を取ってしまった。悲しいけれど、精神的にも経済的にも余裕というものが全然無かった。あの時点では賢明な選択だったのだと自分を納得させようとするけれど、やっぱりとほほっ…て感じ。それでも「二兎を追うものは一兎をも得ず」という展開になっていたら、その方がずっと堪えただろうし、これも経験、経験。明日から仕事なんだし、頭を切り替えくては。


2004年08月20日(金) 飲茶

研究室の皆が就職祝いに飲茶をご馳走してくれた。研究室を去ってからも、定期的に集まってきた仲間たち。年齢も(25歳〜38歳)、宗教も(仏教、イスラム教、ヒンズー教、キリスト教)、育った環境も様々で個性的な面々ばかり。こうやって平日の昼間に顔をあわせて飲茶を食べるのもこれが最後だね〜なんて笑いながら、楽しいひとときだった。


2004年08月17日(火) 決定

今月初めに面接をした所から電話連絡があり、8月27日より採用されることになった。明日、正式な書類が届くそう。6月末に就職活動を本格的に始めてから何の手応えも感じることが出来ず、不安と焦りでまさに追い詰められていたので、心底嬉しい。これでやっと無職&無収入の身から解放される。日本にいる家族にも、心配してくれた友達にも、そして推薦人になってくれた先生方にも報告をしなければ!遠い昔に申請していたオーストラリア版国民健康保険のメディケアカードも手元に届き、嬉しさ倍増だった。


2004年08月13日(金) 推薦人

私の指導教授と共同研究などをしていて、在学中にもお世話になった先生の所に私が面接に行った会社から連絡があったことを知った。現在候補者を絞り込むために、推薦人に連絡をして情報収集をしているとのこと。就職活動の際には必ず推薦人を指定して履歴書に書かなくてはならないのだけど、私の場合は職業経験がないので前の会社の上司というわけにいかず、研究でお世話になった大学と病院の先生方三名に推薦人になってもらえるようお願いした。三人とも快く引き受けてくれてとても助かった。「会社から連絡があったということは、面接が上手く行ったということね!」と言われ、先の見えない就職活動に自信喪失していた所だったので、勇気付けられる。

結果を待っている間というのは結構やりきれない。採用・不採用、どちらでもいいから早く返事が欲しいというのが、正直な気持ち。


2004年08月10日(火) 本命

只今病院の研究職に応募する書類を作成中。履歴書だけでなく、どうして自分がその職に最適であるかという内容の手紙を応募資格要項にある必須条件と照らし合わせて書かなければならない。書類で通過しないと面接までたどり着けないので、これも大事な作業。万が一この研究職に決まればこれまでの経験も直接生かせるし、収入も安定するし、指導教授にも胸をはって報告できるし、勤務地もシドニー中心で便利と、この上ない。しかも、研究助手ではなくて研究員の募集という所が重要。これまで応募してきた職の中でも、ほぼ本命に近い。

前回受けた面接から今日でちょうど一週間。結果はまだ届いていない。気にせず、次の職にどんどん応募していかないと!

そういえば、オーストラリアでは履歴書に写真を貼る習慣がないので、写真代がかからなくて済むのが嬉しい。


2004年08月03日(火) 面接

面接に行った職場はシドニー西地区に位置し、電車とバスで約一時間かかる。慌てることのないように十分時間に余裕を持って出かけたため、約束の時間よりも30分も早くついてしまった。時間になって面接室に通され、3人の面接官が一列に並んで座っているのを見たときは、ちょっと圧倒されてしまう。部屋まで案内してくれた女性も面接に加わり、全員で4名。「一対一の面接が多かったよ〜」と友達から聞いていたので、ちょっと予想外だった。

面接官は全員女性。面接の内容はというと…今思い出しても頬から火が出そう。面接対策の本を2冊読み、ホームページで会社の規模や活動内容を把握し、自分なりに予想される質問を準備して迎えた面接だったが、かなり緊張してしまった。しどろもどろになりながらも何とか全ての質問に答えたが、まだまだ改善の余地ありといった感じ。面接の後は筆記試験とコンピュータのテストがあり、大体全部で1時間ぐらいかかった。

筆記試験とコンピュータのテストに立ち会ってくれた男性社員は「面接官が3人もいて驚いたでしょう。気にしなくていいよ。それに、この筆記試験も全部出来た人はいないからね〜。」と、にこやかに話していた。私を落ち着かせるためにそう言ってくれたのかもしれない。会社の雰囲気が結構よかったのと、スタッフの人が皆親切だったので、ここで6ヶ月働くのも悪くないかも。

もう一つ応募している所からは未だに何の連絡もないので、書類審査の時点で不合格になったのかもしれない。今の目標は8月中に就職先を決めること。


yumiko |mail

My追加