V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2016年10月22日(土) 誰かが「君はこれを学べ」と言ってあげないと。

経営者は社員に自立せよ、という。自分に必要な教育訓練を自分で見つけ、自分が履修し、自分の給料を上げる。それができるのはほんの一部の人たちだ。偉人伝のTVドラマでよく「東京(江戸)で勉強したい」と親に訴えるシーンが出て来るが、これは偉人伝特有のシーンだ。多くの人は、自分から学ぶ、という発想がない。その人たちに「自分で受けたい教育を探せ」と言っても無理なのだ。また、自分が何を学んだり経験したりすれば経営ビジョンに辿りつくための一助になるか考えよ、と言っても、「何を学ぶべきか?」「何を経験すべきか?」には気が付かないのである。よって、「君はこういうことを学べ」「次はこの経験をせよ」は育てる側が指示しないといけない。そしてその中で自分事を増やしていくしか育成法はないであろう。


2016年10月21日(金) アンケートで他部署のことばかり書く会社

某社で研修を行う前のインタビュー。すると、総務担当の女性が研修の効果について次のように語った。「うちの会社は評論家が多い。研修の受講後の感想文を読んでも、他部署はこんなふうにすると良いと思いました、と記載されていて他人事、自分から動くことが大事なのに、当事者意識がない。そこを変えれば社風が変わるのではないか」。自分から動かないで意見だけを言う体質が問題だという。わたしの研修のテーマはスキルの伝承がメインだが、実はこの体質転換が求められているのだと感じた。こういう意見を言っていただける総務担当者は本当にありがたい。


2016年10月20日(木) 創造力を刺激する空間「トランジットビル」

名古屋の長者町にあるトランジットビルは「創造力を刺激する空間」だ。かつては繊維問屋だっただけあって、横に長い棚がある。この棚を本棚に用いていた。そのため廊下が個性的な書棚になっていて、クリエイティブ魂を刺激された。1Fに米国流の本格的なハンバーガ屋が入り、日本中の地ビールを出しているのも、どこかアーティスティックだ。古いモノの利用、効率の良い収納、間接照明…リフォームの魅力をすべて兼ね備えていて、多くのクリエイターの共同作業場となっていた。


2016年10月19日(水) アートプロジェクトがある町は信用できる

「アートプロジェクトがある町は信用できる」。名古屋市の長者町は時折トリエンナーレというアートプロジェクトの舞台になるが、そこでアーティストが集まる雑居ビルを経営している人の話を聴いた。彼は、アートは人が持つオリジナリティを引き出すものだと定義していた。行政が、アーティストが関わりたいと思える環境をつくるから、オリジナリティを発揮したいアーティストが集まるという。集まったアーティストは腕を磨き、そこで創作し続ける。そこから生まれたオリジナリティが人を惹きつけ、多くの人を集める。アートプロジェクトがある街は、発信力があり、オリジナリティがある。つまり、「自立している街」。だから「信用できる」というのだろう。浜松や松本などを音楽家の聖地を思い出しながら、妙に納得できる言葉だった。


2016年10月18日(火) 生産性を上げるヒントと「ジョハリの窓」

生産性を上げるための方法は、現場に落ちている。小さな改善の積み重ねでしか、生産性を上げる方法はない。よって現場の声に対し「うるさい!」と否定するのは、生産性を下げる。現場は気が付いているがトップは気が付いていないことにヒントがある。現場の声を「聴きに行く」「拾いに行く」ことが生産性を上げることなのだ。


2016年10月17日(月) 生産性向上に成功したチームの3つの条件

TEDの生産性に関するスピーチを調べていて素晴らしい論文に出会った。ここに転記する。「上手くいったチームには3つの特徴がありました。1つ目は、彼らは互いに高いレベルの社会的感受性を示していたということです。2つ目に、上手くいったグループは、お互い公平に時間を持っていました。議論を独占する人や、逆に傍観する人もいませんでした。3つ目の特徴は、上手くいったグループには、より多くの女性メンバーがいたということです」。「数少ないスーパーマンやスーパーウーマンによって問題を解決できると考えていては、きっと解決はできなかったでしょう。全員が必要なのです。全員に価値があると認めたときにだけ、限界をこえてベストを創るためのエネルギーや想像力、勢いを解放することができるのです」。なるほど。やはりスパースターは要らないのだ。必要なのは、理念に共感し、お互いを必要としあう理念共同体である。


2016年10月16日(日) どうしたら従業員が辞めない構造を作れるのか

「従業員が辞めない構造をどう作るかは、労働生産性をどのようにしてあげていく構造をどう作るかと同じである。高い給料を払い続ける構造は辞めない要因のひとつである。生産性が上がるやり方を、追求していくしかない」。給料はハーズバーグの研究による環境要因でしかない。しかし、ここを満たさないと動機づけ要因だけでは人は止められない。人が辞めて困る会社はまずは生産性が上がる仕組みを作る。ここからがスタートである。


2016年10月15日(土) ある好業績企業が上場しない理由

好業績を誇るある会社の社長の話を聴いた。彼は、今の会社を上場するつもりはないという。上場すると株主に配当しなければならない。その分、投資力を失う。特に、我慢しなければならないのが従業員への給与。そのため、良い社員が流出するリスクがある。そうならないために、敢えて上場しない。聴きながら、人が財産のサービス業は、このくらいシビアにコストのことを考えるのかと驚いた。


2016年10月14日(金) 100年続くニーズを相手に仕事をする価値

「自動化や持続可能のニーズは100年続く」。安川電機の説明者の言葉だ。この言葉を聞いた時、同社の社員を羨ましく思った。なぜなら、ニーズが100年続く=100年仕事がある=会社は成長し続ける=すごく安心できると思ったからだ。私の仕事は、果たして100年続くニーズを相手にしているだろうか?何かに取って代わられて消滅するようなニーズを相手にするような仕事はしたくない。同じ仕事するのなら、100年後も存在するであろうニーズに対して答える仕事がしたい。ならば、人生を賭けて取り組む価値があるし、未完成のまま次に繋げることもできる。


2016年10月13日(木) 人間が師匠で、ロボットは弟子

ロボットでNo.1の安川電機を訪問、工場見学をさせて頂いた。見学しながら、ロボットが「平凡」を「非凡」に変えていく重要の役割を果たしていると感じた。ロボットは、同じことを同じように寸分の狂いもなく再現する。しかも、人間の何倍ものスピードで再現する。昨日の定義による非凡を実現している。安川電機は「人間が師匠で、ロボットは弟子」と考えていた。非凡を生みだす弟子のおかげで、人類は進歩するのだ。


2016年10月12日(水) 平凡と非凡の違いは再現性を確保できるかにある

平凡と非凡の違いは何か…それは、いつでもだれがやっても同じ結果ができるような仕組みを作ること。すると、それは平凡ではなく非凡に変わる。リオ五輪で4継の日本チームはまさにこれを実現した。その武器は練習で磨き上げた緻密さと阿吽の呼吸である。一方ジャマイカは圧倒的に強いが、果たしてボルトが抜けた後でも同じように強いだろうか?日本の4継はどの選手が出ても同じ結果になるように練習を重ねたという。ジャマイカの非凡に平凡が迫った一番だった。


2016年10月11日(火) ライスワークとライフワーク

仕事にはライスワークとライフワークがあるという人と出会った。稼ぐための仕事をライスワーク、一方やりがいを感じる仕事をライフワークと言う。私は10年以上前からそのような区別をつけてきた。すなわち大手とやる仕事はライスワーク、一方、なかなかお金が頂けない中小企業とやる時が「ライフワーク」である。しかしながら、独立後はそのような区別をすると罰が当たるように感じられる。何事も全力で、何事も成果を出す。今の私にはライフワークしか存在しない。


2016年10月10日(月) 日本ラグビーが南アフリカに勝った3つの理由

ある人が昨年の日本ラグビーの南アフリカ戦での勝利の秘訣を教えてくれた。.廛蹈侫Д奪轡腑淵襪乏悗屐´⊆分の強みを生かす I雋錣尖るまで数稽古する だ。このうち△龍みとは、数多くの実績をもたらしている要因のことだ。ラグビーの場合は「誰よりも勤勉で文句も言わずに厳しい練習に耐える」が日本人の持味だった。それが朝5時からの世界中のどこよりも練習となり、尖った武器となった。


2016年10月09日(日) 何事も数字に置き換えられるコンサルタントは強い

「社長の仕事は、イノベーションとマーケティングだ」とドラッカーは言った。それに継ぐのは人財育成と評価と会計だ。よって、何事もこの分野に置き換えることができるコンサルタントは社長にとって強い味方になることができる。ある取り組みが、いかに会計上の効果に繋がるのか。いかに人財育成上の効果に繋がるのか。先日、松本順市先生の著書を読みながら、社員ひとり一人の成長と全体の成長が数字化される仕組みを見て驚いた。こういうことが経営者を喜ばせるのだと実感した。昨日書いたようにトップから見れば数字に反映されない取り組みは、何もしていないのと同じである。何事も、数字を上げるための活動と紐づける。私もそれを愚直に追求していきたいと思う。


2016年10月08日(土) 数字に反映されなければ何もないのと同じ

「トップから見たら、数字に反映されないものは何もしていないのと同じ」とは、あるカリスマ社長の言葉だ。こう書くと彼は利益の亡者のように見えるが、実は社員の幸せを第一に考えていて、皆の給料を守り上げていけることが一番したいことなのだ。そのため、何かしらのプロジェクトをすれば、利益に反映されることを望むのである。ゆえに結果を出すことに拘りのないコンサルタントは、退場するしかない。その厳しさを以て仕事に当たりたい。


2016年10月07日(金) 女性支店長の支店で業績が良い理由⊂鞠力

「女性支店長は『承認力』が高い」。女性支店長の業績が良いのは「褒める」を多用するから。男性はとかく「結果承認」ばかりを追う。ところが女性は結果が出なくても、まずはそこにいてくれる「存在承認」や、そこに至るまでの「過程承認」、あと一歩まで迫ったことことによる「成長承認」、さらにそのことで広がった「可能性承認」、周囲への影響力に言及した「貢献承認」など、褒めて伸ばすことがとても上手い。自分のことを「褒められて伸びるタイプなので」こうした承認に敏感に反応する。結果がすべて、と言っている男性管理者は、その言葉を捨てないといけない。


2016年10月06日(木) 女性支店長の支店は業績が良い理由ゞ気

「女性支店長は『空気を創る力』が強い」。ある金融機関で営業指導をしている。今年の対象は14支店。このうち、女性の支店長がいる店が4支店ある。そして、この4支店はおしなべて業績がいいのである。上期の成果発表を聞きながらその理由を考えた。主に2つあった。第一は「空気を創る力」。特に、落ち込んだときの切り替えが上手い。男は原因追求ばかりを繰り返しがちだが、女性はそれをそこそこにして「笑顔になりましょう!」と、雰囲気をガラリと変えてしまう。かわいらしいことを大人相手に大真面目にやる、幼稚園の先生のような力がある。そうやって凹みから脱出した支店が多くあった。


2016年10月05日(水) 安全第一を効果的に伝える方法

「安全第一というが、それだけでは弱い。同じいうなら安全第一、〇〇第二で第二を付けよう」。このとき第二は、第一かも?と思うようなものだとよりインパクトがある。トンネルの崩壊や橋の落下など信じられない事故がわが国でも多発しているが、何が第二かがハッキリすると、それだけ「第一」が際立つことになる。「安全第一、利益第二」「安全第一、マニュアル第二」「安全第一、納期第二」のように示せば、誰もが安全第一で仕事をするだろう。


2016年10月04日(火) サービス業はバックヤードに投資せよ

「サービス業はバックヤードに投資をしないといけない」。中央タクシーのように儲ける仕組みを作ると、フロントの稼働率は98%になる。するとフロントに「売り上げでいくら稼げ」と言ってもそれ以上稼ぎようがないから、言わなくて済む。その結果、フロントの担当者は目の前のお客様へのサービスに集中できる。「オ・モ・テ・ナ・シ」第一を考える会社は、バックヤードに優秀な人材を配置することだ。そして、フロントにお客に集中できる環境を作り出すことである。


2016年10月03日(月) 長野中央タクシー見学の衝撃デ笋譴襪茲Δ砲垢

「売れないのではなく、売れなくしているだけ。売れるようにしよう」。宇都宮社長は、需要は創造するものだという。中央タクシーは戦略として、タクシーからより付加価値の高いジャンボタクシーへと販売の主流を映している。全130台中99台がジャンボだ。ジャンボは、乗り合い出こそ付加価値を生む。長野ゆえの羽田、成田などの空港便にニーズがある。ジャンボタクシーなら面倒な集合、乗り換えはゼロだ。さらに花見のシーズンには、独り者の高齢者で花見したい人のニーズを集め、3人同じニーズの人が集まったらツアーを敢行する商品「家から旅」をつくった。まさに、ニーズは創造すればいいの典型である。


2016年10月02日(日) 長野中央タクシー見学の衝撃に楸箸任麓蕕譴覆

「タクシー会社をタクシーでは守れない」。長野の中央タクシーの宇都宮会長の講演できいたセリフだ。それを聞いてブラザーに入社した当時の「ミシン屋はミシンでは守れない」を思い出した。今どきはどの企業も本業がベースでありながらも、本業だけで成長軌道を維持できるわけではない。明日を語ること、夢見ることができないないと、誰も会社を継ごうとは思わないであろう。幸い私は、30年前にミシン屋という衰退産業に就職したため、技術の応用とビジネスモデルの転換で生き残ることを体験した。その経験を生かし、今、成熟産業として喘ぐクライアントに対し次への道筋をつけることに貢献したい。


2016年10月01日(土) 長野中央タクシー見学の衝撃承認の朝礼

「良い人間関係を生み出すには、相手を承認すること」。中央タクシーのホスピタリティを生み出す社風の良さは、朝礼で培われていた。同社の朝礼はそのほとんどが、仲間を承認(褒める・認める)ことから生まれている。「いい笑顔ですね〜」「本気ジャンケン〜よっしゃ〜!」「感謝を伝える」「ついていますか〜?」「ロープレと気づきの交換」「ハッピーバースデー」など、皆で楽しみながらやるから心が軽くなり、元気が出る。毎朝の承認で人が元気になる、モチベーションが上がる。どの会社もその仕組みを入れるべきだと思った。


酒井英之 |MAILHomePage

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