腕の中
殻を
脱ぎ捨て
目覚めたのは
柔らかな肌
まるで
本当に空気のよう
なくてはいけないモノのはずなのに
欲しくてたまらないという
渇望は無く
あってあたりまえ
欲しいのは違うモノ
そろいの価値観
アナタの望んだもの
次に
望むのは何?
糸
とうに切れてるのは知っていた
ただ
わたしが此処にいれば
また
繋がることがあるかもと
月だけの空の下
そんな
幻を見いてた
滲む満月の夜
切れた糸の端
見つけることも出来ぬまま
迷子のような顔をして
現れても
それは今更
泣けば?
ほら
これをあげる
これはわたしが持っていた糸
もう
要らないから
今度は
アナタが
此処にいればイイ
胸の奥
そっとしまわれ
時を止めた時計たち
過去
直ぐに
色を変える指輪のような
現在
時の
流れるのは早く
天気は
変わり易いもの
光と影
愛情と憎悪
切り離せないモノたち
どちらかに
傾きすぎてはいけなくて
危うい駆け引き
時折 壊してみたくなる
その曖昧さ
笑顔
温もり
きみの言葉
きらきら
光る柔らかな陽光
解けた雪は春のようで
心地好い空気に
大丈夫と後押しされて
後ろに伸びた影の濃さには
目を向けず
初めて立った駅
カバンひとつで
列車を待った
表面の生クリーム
少しだけ舐めて
飽和は厳禁
もう少し。
それくらいが丁度いい
止められないのはおバカさん
なってみたいわ
そう思えるうちは大丈夫
けど
何時まで
何処まで
大丈夫?
薬指に
浮かぶきみのココロ
きりりと
噛んだ唇
滲む紅
そっと 口接ける
見上げた眸の中
嘲笑うわたしがいる
そして
きみは 此処にいる
寒さを
押しのけるように
あたたかな風
まだ
冬の胸の中で
まどろんでいればいいものを
何を
そんなに急いているのか
待ちきれず
焦れている?
それでも
多分
明日には
きっとまた胸の中
もう少しの眠りと
夢の続き
冬の空は
控えめな青
近くにありそで
とても遠い
ポケットから手を出し
伸ばすことすら
躊躇われ
ふわり
舞い降りた雪が
そっと頬にキスをした
張り詰めた空気
痛いほど
歩くと
キシキシと
雪が
哭いた
重力からの解放
現実と
つかず離れずの距離
痛みを濾過して
温もりだけを搾取
ぐるんと回った世界
逆さに
歩いてみた
わたしを
非難したあなた
今では
過去のわたしを見るようで
おなじ
境遇にならないと
おなじこと
やってみないと
わからない
そんなものでしょ
その続きもあるのだけど
さて
あなたはどうだろう
手
届かないことは知っていた
言葉
通じないことも知っている
けれど
たとえ
noiseでしかなくても
聞こえてはいるのだと
思っていたかった
paradox
目眩。
自分の子供
生贄にして祭った神
何を
失うのが怖いのか
何を
得たいと願うのか
残った
モノは何なのか
アイツに対しての
わたしの辞書にはないコトバ
単語だけでは足りなくて
頁ごと破り捨てたのは
アイツだし
わたしへの
罰は何?
アイツのしたこと
ワタシのしたこと
天秤にかけてみる
ここまでは大丈夫
ワタシに分がある
じゃこれからは?
それはわかんない
けどきっと大丈夫
ワタシはアイツの
罪を許さないから
たくさんの雪
毎日眺めてて
ふと 思い出したことがある
去年もわたしは泣いていて
だけどそれを知る人達は
もういない
ヒトリヲ ノゾイテ
バイバイと
軽く手を振ってみた
キミは元気?
水分の
多い雪が
フロントガラスを覆い視界を遮る
忙しく動くワイパーと
速度の上がらない車の列
苛々して
お気にの曲の音量を上げる
このままいっそ
閉じ込められてしまおうか
それとも
この道がきみのもとへと続くなら
こんな天気も悪くない
ひとつ 願いごと叶うなら
わたしは わたしの母になり
わたしを 産みなおす
そう言えば
むかし むかし 読んだ本
天使が
同じようなコト
言ってたな
ココロ
煩わせるもの
ひとつひとつの耳元で
そう囁き
笑って踵を返したい
欲しいのはきっかけ
目の前に在るのに
届かない
触れることも出来ない
わたしのであって
わたしのではないもの
伸ばした指
冷たく拒む壁
その向こう
違うヒトへと差し出される手
当然のように受け止めるもうひとつの手
見つめたまま
蹲る
ココロだけが
落ちてゆく
誰も
傷つけたくはないと思うのは
自分が傷つきたくないからで
誰かを
思って流したはずの涙は
偽善の証
あんなにも拒絶していた世界
諦めと共に受け入れて
気付けば
そこでしか生きて行けない
ひとつ汚れてしまえば
もう全部と一緒で
綺麗ごと
半端に並べるくらいなら
いっそ汚してしまえと
だから
綺麗なあなたは来ちゃいけない
あなたは その場所で
足掻く私を気にもせず
あなたの世界で生きればいい
それは
拒絶ではなく
願い
絡まった糸
はらはらと
解け
支えを失った
カラダ
落ちてゆく
抑えられない衝動
いま ここにきみが在れば
その首筋噛付いて
奪うのに
現実から
解き放ってくれるもの
| 2002年01月03日(木) |
アイシテル 何度囁かれても |
夜中に降る雪のよう
降り積もる言葉
朝陽と共に解け始め
雑踏に踏まれ
そこに
在ったことが奇蹟のよう
解けて流れて
消えて行く
立ち止まっていても
時は流れる
いつも先回りして
すました顔でこういうアナタ
いいことも
悪いことも
「ソレガ ウンメイ ノガレラレナイ」と
冗談!
いいことも
悪いことも
選ぶのも
選ばないのも
決めるのは全部わたし
アナタじゃない
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