pieces



2001年12月31日(月) 或る日

『ばっかださー。
せっかく抜いたプリクラ持っていたくないからって
また戻したんだって。せっかく証拠になったのに
だからまた抜いときなって言っておいたんだ』

そうだね。
無い事に気付いても「お前知らないか?」なんて
聞けるわけないし。
(いや、聞いてきたらきたでそれは面白いんだけど。
色んなモノ抜いたけど一度も聞かれたことはなかったよ・笑)

『でしょう?』

うん、わたしなんてまたあの写真持ってるのに

『え?まだ持ってんの?』

持ってるよぉ。
まるで恋人の写真かおまもりのように大切に
パスケースに入れてあるよ
見る? ひさびさに

『うん。見る見る〜』

ほら。懐かしいよねー
コンビニにカラーコピーとりに行ったあの日

『いや〜。相変わらずブスだわ』

でもこれは昔のだから。今は変わってるんでしょ。きっと
要る? たくさんあるからあげるよ?

『要る〜。これ見せて励ましてあげるんだ』

そうしたらいいよ



こんなんなって思うこと。

わたしはやっぱり彼が好き

恋愛感情とは違うけれど。



2001年12月29日(土) 伝染する衝動

穏やかな表面

ガラス越しの光景


思い切り叩き

その手

血に染め

痛みを知らなければ

見ることは出来ない


皮膚の内側

蠢くものの正体を



2001年12月28日(金)

見るのは自分の目

だから

そこに映るのは

真実とは限らない



きみの目は

真実を映してる?



2001年12月27日(木) 言葉。

望む言葉

眷属だけが

与えてくれる

それは

心地好く



彼等に

届けと願い吐く言葉

昏く深い淵

澱となって降り積もる



2001年12月26日(水) 溶けてなくなる

何もかも

煩わしくて

もう どうでもよくて


それでも

呼吸して

食べて

わらう



真午(まひるどき)

溶けて消えそな月のよう



2001年12月25日(火) 信仰 −ゆめ

信じられるのは 心臓の鼓動と

体温。 

その吐息




あのことひとつになりたくて

ぼくはあのこをたべた

だけど

たべおわったら やっぱりぼくはひとりで

やける むねのあつさにのまれそう


だから

こんどすきになったひとには

ぼくを たべてもらうんだ

そのひとが うそつきにかわるまえに

ぼくだけを すきでいてくれてるうちに


ぼくは ぼくからかいほうされて

すきなひとの さいぼうになる



2001年12月24日(月) 氷の月

触れるときっと熱いだろう

指先から解けていく

共有する

尖った感覚


あなたはわたしで

わたしはあなた


抱き合うこと

叶わぬのなら

あなたの一部になりたいと



2001年12月23日(日) お元気ですか?

今日は あなたの誕生日です

あなたに

直接伝える術はもうないけれど

あなた自身が凍えていたのに

わたしに与えてくれた優しさは

忘れません

わたしは 今でもあなたの味方


どうか 今年の誕生日は

雪を あたたかいと思える

そんな気持ちで迎えていますように

あなたがしあわせと思えるしあわせ

そんな日々を送っていますように



2001年12月22日(土) 寄生

優しさも

真っ直ぐな視線も

そのココロはすべて

他の人に

向けらているのだと

知っていた


そっとそっと神経を伸ばし

細く細く繋いだ管から

ほんの少しだけ

温もりを貰い

それを糧に

一秒先を見ていた


気紛れに与えられる優しさと

当然のように向けられる背中


どれも

ワタシダケノ モノデハ ナイ



2001年12月21日(金) 邯鄲の夢

凍える冷たい体

そっと掌に触れて来た

すべてが終わると知っていて

舞い降りたあなた


溶けて流れる銀色は

あなた それともわたし

或いはふたりの


哀しみ 

それとも歓喜の涙



2001年12月20日(木) 願い

この殻を

破ることが出来たなら

最初から 

教えてくれますか?

握りしめた指

解かずに

いてくれますか?



2001年12月19日(水) 迷宮

与えられるまま

それが

何かも知ろうとせず

のみこんで来た


それだけが

すべて...




目の前にある

大きな壁

それが何なのか

知る由もなく


先が見えない絶望と

見えない先への渇望と

抑えられない破壊衝動


散らばる残骸

そのかけら

ひとつひとつかき集め

痛みに

初めてそれが"愛"と知る



2001年12月18日(火) その眸に映るもの

皮膚の下

透ける細胞

偽りの増殖



2001年12月17日(月) 仮初めの

いいと言うまで其処に在て

困った顔

しなくていいよ

ちゃんと帰してあげるから


大丈夫。

だから

いまは 此処に在て

もう少し



2001年12月16日(日) 日曜日

流れる血は 己が罪

混ざり合って 誰の罪?


アナタがいい子でいるのなら

一緒に落ちてあげようか?



2001年12月15日(土) 白い朝

泣き叫ぶ声も

のばした腕も

アイツには届かない


イレモノを壊し

流れる液体が

その足許を染めたなら


届くだろうか

拒み続けられた

現実

このココロ



2001年12月14日(金) kiss kiss kiss

静かに

降り続ける雪は

囁くきみの声


アイシテル アイシテル アイシテル


それが

偽りか真実かはどうでもよくて

ただ

埋もれてしまいたい

そう 思うのです



2001年12月13日(木) 優しい手

瞼に

そっと触れ

何も見なくていいと

緩やかな動作で

耳を覆い

何も聞かなくていいと


いつもココロにある嵐

いまは窓の外

吹き荒れる


空っぽのカラダ

抱き締めてくれる

温かな腕



2001年12月12日(水) wish

穏やかな眠りを眠るコト

月夜は勿論闇夜より

明るい陽射しを心地好いと

ココロから

思えるようになるコト



2001年12月11日(火) 『 I 』

わたしだけを見て

わたしだけを必要として

わたしだけを愛していて


誰にでも平等に

仮面のかけら撒き散らし


ホントの自分は閉じ込めたまま

気付いて欲しいと慟哭し

気付いてくれないと悲嘆にくれる


それはただの我侭

ひび割れた仮面の隙間から覗く

傲慢で臆病なココロ



2001年12月10日(月) 虚無から生まれるモノ

いま 目に映る光景

それはいつか見たモノ

無意識にのびた腕は

目の前の顔を捕らえ

瞳の中に

棲む影を探す


思いだけが

過去に遡り

雪が

唇に触れ 解けた



2001年12月09日(日) 絶対

ココロに

たくさんの嘘を付き

それでも

見たいと思う

この結末



2001年12月08日(土) ピエタ

地上に届く前に

凍てついた

アナタが流した

嘆きの涙


罪深き者の上に

降りそそぐ

まるで

その罪

庇うかのように



2001年12月07日(金) 双頭の獣

ココロがふたつ

願いもふたつ

カラダはひとつ


互いを

犠牲にすることが出来ない獣


互いに

犠牲になりたくない獣



涙に浮かぶ亡骸と


血溜まりに浮かぶ亡骸と



2001年12月06日(木) 運命

いつも後からやって来て

既にさだめられていたのだと

だから

逃れられないのことなのだと

暗示をかける


ココロの奥底

映した出した鏡

共犯者



2001年12月05日(水) 束の間の

太陽は

求められる姿

作ることから解放され

月は

愛しく思う人の元

そっと忍び


星は

雪となって舞い降りる



2001年12月04日(火) 良薬口に苦し?

きみの言葉は糖衣錠

さっさと飲めば甘いけど

口の中

あれこれ探るととても苦い

元々あったムラ

最近は

糖衣がとても薄くて

度々中身が剥き出しで

飲むたび眉間にシワが寄る


これって

何に効くんだろ



2001年12月03日(月) たとえ来ないと知っていても

心地好いモノ

たくさん抱えて

おやすみなさい


春が

訪れるまで



2001年12月02日(日) 迷路の入り口

段々と

遠のくようで寂しい

けれど

高いテンション

維持すること

難しいのもたしか



思いやりなのか

面倒なのか

分からなくて

鏡に

なって見た



2001年12月01日(土) 休暇中

誰かのためなんかじゃない

選択出来ないのではなく

しないだけ


最初は

たくさんあった道だけど

視野を狭め

折り合をいつけてるうちに

いつの間にかひとつになってて

それでも

その道を行くのはイヤで

癇癪おこしながら

道ではないとこを歩いて来た

疲れて立ち止まったり

寄り道したり


なんだけど

やっぱ疲れるわ


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夏南 [MAIL]