みのるの「野球日記」
==すいません、ちょっと宣伝です==

●『中学の部活から学ぶ わが子をグングン伸ばす方法』(大空ポケット新書)

新刊が発売になりました。
しらかし台中(宮城)の猿橋善宏先生の
指導法などが掲載されています。
詳しくは、大空出版HPをご覧ください。
http://www.ozorabunko.jp/book/gungun/

●『グラブノート』(日刊スポーツ出版社)
BBA梅原伸宏さんのグラブ本。構成を担当しました。
親指かけ・小指かけの結び方、グリスの入れ方など、
グラブをよりよくするための方法が書かれています。

*ツイッター始めました
@mino8989 です。

2003年09月27日(土) エースナンバー 堀内久大 (東海大相模vs横浜商)

◇秋季神奈川大会 準々決勝

横浜商業 000 000 000  0
東海相模 020 000 01× 3

東海大相模、エース堀内久大
1安打完封勝利 公式戦初完封


 2ヶ月前に行われた夏の神奈川大会。東海大相模は準決勝で横浜に敗れた。エース小林敦の力投報われず、0−2で惜敗。「閉ざされた夏の扉」を開けることは、今年もできなかった。
 数時間後。全部員が学校に戻った。引退の決まったエースの小林は背番号「1」を手に、堀内久大のもとへ歩み寄った。
「頼むぞ」
 短い言葉だった。けれども、その全てに小林の想いが集約されていた。

「複雑な心境でした」
 エースナンバーを受け継いだ堀内は、今日の試合後、何ともいえない表情で振り返った。
「初めて1番をつけたとき、みんなに『似合わないよ』って言われたんですよ。複雑ですね。本当は、6番の方が気が楽で良いんですよ」
 堀内は1年秋から、ショートのレギュラーとして試合に出場していた。打っても主軸を任された。マウンドに上がるのは、エースとしてではなく、「内野手兼投手」として。周りの見る目も、小林に対するものとは違った。
 門馬監督は堀内についてこう話す。
「本当は1番ショートでやらせたい。でも、チーム事情でそれはできない。堀内がショートを守れる布陣になれば、チームの層がもっと厚くなるんですが」
 夏の大会のときはこんな話もしていた。
「私が堀内に頼りすぎているところもあるんです」
 見るからに野球センスの塊。何でもソツなく、それでいて人並み以上にこなしてしまう。走攻守すべてが高レベル。頼りすぎてしまうのも、仕方のないことかもしれない。

 今日の試合。堀内は8回1アウトまで、ノーヒットピッチングを続けた。打たれる気配は、まったくなかった。打者を威圧するような投球テンポ。打者心理を見透かしたような配球。とくに凄い球があるわけではない。しいていえば、「頭」が良い。「勝てるピッチャー」だと思った。

 先週の湘南学院戦。堀内は打ち込まれた。味方の反撃で8−3と逆転勝ちを収めたが、満足いく出来ではなかった。その試合を踏まえての今日のピッチング。門馬監督はこう評価をした。
「湘南学院戦の勝ちで、ひとりじゃ勝てないと分かったんだと思う。投手として、今日のピッチングで一歩成長したんじゃないかな」
 エースナンバーのプレッシャーと期待。
「自分の力で抑え込もうと思ってました」と堀内も湘南学院との一戦を振り返る。「自分がやらなきゃいけない」という思いが強すぎた。 

 タテジマを着て出場する甲子園。堀内にとって、小さい頃から抱いていた夢だった。何せ、小学校の卒業文集に『東海大相模に入って甲子園に行く!』と書いたほどである。相模に進んだ理由を訊くと、「タテジマがかっこよかったんですよ」と、堀内の顔も自然と笑顔になる。
 東海大相模といえば……、昨日、巨人の監督を辞任した原辰徳監督の母校。
「巨人ファン?」と訊くと、「いや、阪神ファンです」と即答された。
「だから、なおさらタテジマで甲子園に行きたいんです」と力強い言葉が返ってきた。

 甲子園に出るには、まずは秋の関東大会出場が最低条件。それを満たすには、あと1勝が必要となる。相手は桐光学園を下した、横浜創学館に決まった。
 堀内は更なる進化を遂げるため、秋のブロック大会終了後、新球のマスターに励んでいる。いま大流行のカットボールである。
「今日は7球くらい投げました。まだコントロールがつかないんですけど、大分コツが掴めてきました」
 手応え十分の顔をしていた。

 卒業文集で記した夢の甲子園へ。一歩一歩階段を登っている。



2003年09月20日(土) 即席スライダー(横浜商大vs金沢)

◇秋季神奈川大会 4回戦(保土ヶ谷球場)
金沢高校 000 000 000 0
横浜商大 012 000 00× 3

 台風の影響で昼前から雨予報の神奈川南部。保土ヶ谷球場に向かう電車に乗っていると、すでに小雨が降ってきた。
 第1試合の試合開始予定は11時。少々、寝坊したせいもあり、球場に着いたのは開始ギリギリの10時50分。ところが……、スコアボードに目をやると、すでに1回表の金沢の攻撃が終了していた。何時に始まったんだ……。春や秋の大会では、予定時刻よりも早く開始することはよくあるが、今回は雨予報を考えてのことだろうか。
 
 スタンド上方の屋根に覆われた席に落ち着いたあと、再びスコアボードに目をやる。横浜商大の先発がエースの田澤ではなく、1年生左腕の星であることに気づいた。夏の大会とは違い、準決勝・決勝以外は連戦のない秋の大会。最後までエース田澤で行くかと思ったが、金沢監督は2番手投手を持ってきた。
 星は夏の甲子園で、1年生ながら唯一ベンチ入りした商大期待の投手だ。星を初めて見たのは、先週の武相戦終了後のこと。エース田澤が完投したこともあり、試合終了後、商大グラウンドのブルペンでは控え投手4、5人がピッチング練習をしていた。星もその中に混じり投げていた。ブルペンで見た印象は、球のキレはあるが、コントロールは悪い。大舞台で使うにはまだまだ怖いかな、という印象だった。

 2回表から見た星は、印象どおりのピッチャーだった。良いボールと悪いボールがはっきりしている。最もキレていたのが、タテに落ちるスライダー。このスライダーで、カウントを整え、空振りもとっていた。ただ、ワンバウンドになる球も多く、ワイルドピッチでランナーを進めるケースが3度あった。
 結局、7回途中まで投げ、被安打1の無失点ピッチ。結果だけ見たら、上々のピッチングである。星はこの日が公式戦初登場。負けたらセンバツが消える舞台で、チームの期待には十分応えた。
 
 試合終了後、金沢監督は、「星がよく投げてくれた。公式戦初先発で、あれだけ投げてくれれば十分です」と星のピッチングを称えた。
 投球の軸となっていたスライダーは、「昨日教えた即席スライダーなんですよ」(←神奈川新聞にも書いていましたが)とびっくり発言。「星はコントロールが悪いから、ストライクをとれる球がどうしても必要。タテに割れるカーブも良いんですけどね、それだけではゲームを作れないから」と監督。
 そして、正直な心境も明かしていた。
「本当はまだスライダーは早いんですよ。でも、試合があったら勝たないといけないからね……」
 スライダーを試合前日に教えたことについて、
「スライダーを覚えると、ストレートの球速が落ちてしまうから」
 まだ1年生の星にとっては、まずはストレートのキレとコントロールをつけることが重要。でも、試合に投げさせるには、それだけでは通用しない。結果を追うか、育成に絞るか。金沢監督のジレンマが垣間見えた。
 
 商大は星のあと、2年生の城間を繋いで、金沢を完封で下した。城間は右サイドスロー。「技巧派」という言葉がぴたりと合う投手だ。右打者の背中から曲がってくるような、大きな曲がりのカーブが武器。金沢は全くタイミングが合っていなかった。
 投手陣については「田澤だけだと情けないからね。2番手以下も使えるようにならないと。城間もよく投げてくれた」と笑みを浮かべる。
 1年生に大瀬良という好投手もいる。夏の大会も事前登録はされていたが、指の故障でメンバー外に。監督によれば、「あとは大瀬良だね。もう指も治ってきているし、楽しみにしているよ」と期待を寄せていた。 
 
 準々決勝は横浜を下した横浜隼人と対戦。金沢監督と、隼人の水谷監督は、親交の深い
仲良し監督。「28日の隼人戦が勝負だね。今日の相模大野戦も先週の横浜戦も、ビデオに録ってあるから……」と自信あり気な表情を見せていた。
 主将の菊地は、「隼人の藤原は好投手。内角をどんどん攻めてくると思うので、それを打ち返したい。今日は投手陣に助けてもらったので、隼人戦は打って田澤を助けたい」とこちらも気合十分だった。

<金沢>
(左) 太田(2年・鷹取)
(遊) 青木(2年・釜利谷)
(三) 前原(2年・洋光台一)
(中) 古嶋(2年・森)
(捕) 久松(2年・釜利谷)
(投) 高橋(2年・富岡東)
(右) 山本(2年・森)
(一) 久下(2年・汐見台)
打一 三浦(2年・富岡)
(二) 大庭(2年・六浦)

投手
 高橋

<横浜商大>
(遊) 武田(2年・大庭)
(三) 楠 (2年・上矢部)
(一) 菊地(2年・寺尾)
(左) 木全(2年・上溝)
(中) 河西(2年・京町)
(捕) 宮本(2年・南大師)
(二) 杉山(1年・瀬谷)
(投) 星 (1年・川和)
 投  城間(2年・高浜)
(右) 西戸(2年・西柴)

投手
 星
 城間

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

平塚学園 000 00 0
桐蔭学園 000 00 0
 (5回降雨コールドノーゲーム)

 なお、第2試合の桐蔭学園対平塚学園は、(予想通り)5回降雨コールドノーゲーム。先週欠場した桐蔭学園の主砲・望月は2試合連続でスタメン落ちも、代打で登場。少々ホッとした。
 0−0で迎えた4回裏、2死一、二塁のチャンスに登場。しかし、平塚学園先発の原(右投げ)の前に見逃し三振。外角ストレート、内角ストレートを見逃し、カウント2−0。1球外角に見せられたあと、勝負球は定石通り、内角ストレート。望月のバットはぴくりとも動かず三振。一度もバットを振ることができなかった。

 望月に対し、真っ向勝負のインコースストレートで攻めた平塚学園の原。背番号は10。この試合で初めて見たが、強気のピッチングが光った。桐蔭3番の長谷部に対してもインコースをぐいぐい攻め、右打者に対しては、ナチュラルシュートで懐をついた。エース番号を着けた1年生左腕の上野の状態が万全でないようなので、平学はこの原次第となりそうだ。23日に行われる再試合に注目。

<平塚学園>
(三) 小暮(2年・東京御成門)
(二) 長田(2年・保土ヶ谷)
(中) 山本(2年・静岡原野谷)
(一) 秋山(2年・大泉)
(投) 原 (2年・鴨宮)
(左) 茂木(2年・荏田南)
 左 宮田(2年・南戸塚)
(右) 上野(1年・横浜)
(捕) 樋口(2年・今泉)
(遊) 斉藤達(1年・保土ヶ谷)

投手
 原

<桐蔭学園>
(中) 上田 (2年・川中島) 
(三) 涌井 (1年・栃木陽東)
(右) 長谷部(2年・蓮田)  
(左) 田中 (2年・明徳義塾)
(投) 渡邊 (2年・明徳義塾)
(遊) 藤川 (2年・調布第三)
(捕) 須田 (2年・沼間)   
(一) 小川 (2年・金旭)   
(二) 榎本 (1年・青葉台)
 打 望月 (1年・みたけ台)
 二  関  (2年・国府)

投手
 渡邊



2003年09月14日(日) 安藤明、人生初ホームラン(慶応大vs立教大)

 淡々と淡々と、安藤明(4年)はベースを一周した。笑顔はない。
「本当はもっと喜びたかったんですよ。でも、試合中にそんなに喜ぶと怒られるかと思って。もう、ほんと嬉しかったです」
 6回表、1死ランナーなしの場面で、安藤はこの日3度目の打席にはいった。マウンドには立大3番手の左腕本田(1年)。カウント1−1からインコース寄りのボールを叩くと、打球はレフトスタンドへ飛び込んだ。打った瞬間、スタンドが沸いた。
「セカンドベースの手前くらいで、本当に入っちゃったのかなと思って。自分がびっくりしました」
 試合中にはなかった満面の笑みを浮かべていた。
 驚くのも無理はない。安藤にとって、ゆっくりとベース一周するのは野球人生初のことだった。
「今日のホームランが生涯初ホームランなんですよ。高校でも中学でも打ったことないんです。少年野球でランニングホームランを2本打ったことありますけどね(笑)」
 安藤の野球人生で初のフェンスオーバー。
「ホームランボールどうするの?」
「親にあげます……、地味ですよね」
 いやいや、地味じゃない。素敵なことです。

 安藤のホームランにかなり驚き……、安藤の中学時代の恩師である慶応湘南藤沢中の森裕樹先生にすぐに電話。
「ほんと?! おめでとうって言っとていて。多分、一生に一度のことだからさ」と、嬉しそうに話していた。
 昨年、ベンチ入りしたことに喜び、今春は試合出場したことに喜び、そして早慶戦スタメン出場に喜び、この秋はホームランまで打ち……。
 安藤は慶応湘南藤沢中・高出身者として、初めて神宮でプレーした選手。ということは、もちろん湘南藤沢出身者としての初ホームラン。安藤は湘南藤沢卒業生として、「初」のことを次々と成し遂げている。
 春のリーグ戦のとき、安藤は「これから入ってくる後輩のために、自分が道を作ってあげたい。やりやすい道を作ってあげたいんです」と語っていた。徐々に「道」が作られていることは間違いない。
 

 春から秋。安藤は全試合スタメン出場した春の経験を生かし、バッティングフォームを替えていた。
 春はバットを目一杯長く持っていたが、秋は一握り短く。肩幅よりも少し広めにとっていたスタンスも、小さくなっていた。それでも、グリップを高い位置で構え、お尻を奇妙に動かす安藤独特の打ち方にそれほどの変わりはない。ただ、バットを長く持つことが、安藤のポリシーだと勝手に思っていたので、短く持っていたことにはかなり驚いた。

 ホームランを打つ前の打席では、カウント1−1から、先発小林の真ん中ストレートを左中間にライナーで弾き返し、タイムリー二塁打を放った。
 春には見られない打球だった。春はバットを長く持っていたせいか、ストレートにはつまる。その分、スライダーやカーブを拾い、内野の頭を越えるヒットが多かった。
 
 バットを短く持っていることについては、
「長く持つと140km中盤のストレートには、やっぱり詰まってしまうんですよ。春の明治戦から、それを感じていて、本当は春の終盤から短く持ちたかったんです。でも、ゲンを担ぐというか、長く持っていてもヒットが出ていたので、春はそれで通しました」
 春が終わってから、短く持ち始め、オープン戦でも好調だったという。じつは、短く持つのには、詰まることを解消する以外に、あるチームの影響があった。
「早稲田の影響なんです。早稲田の選手が全員短く持って、結果が出たという記事を読んだりして」
 春の早慶戦終了後、安藤は早稲田打線について「予想以上でした」と話していた。徹底的に分析し、弱点を探った。それでも早稲田には通用しなかった。マスク越しに見る早稲田打線。脅威だった。
 短く持つ早稲田打線には、法大の新里捕手(4年)もこんなことを話していた。
「鳥谷とか比嘉とか、長く持っても打てるような選手が、短く持って、しかも繋ぎの意識がある。振り回してこないから、簡単には打ち取られない。うちも見習わないといけないですね」

 開幕週、慶大は立大に対し連勝で勝ち点を挙げた。エース清見の不調が少々心配だが、打線は春不振だった早川の復調もあり、好材料の多い連勝スタートである。
 慶大は一週空いたあと、春に勝ち点を落とした明大と対戦する。
 安藤は「明治戦が勝負です。早稲田への挑戦権を懸けた戦いだと思っています」と力強い言葉。 
 11月始めの早慶戦まで、残り1ヵ月半。安藤はすでに大学を最後に野球を辞めることを決めている。
 最後のシーズンを、最高の結果で終えることを期待しています。


◇東京六大学 第1週 2回戦
慶大 100 321 000 7
立大 000 100 000 1

(慶) ○小林康ー安藤明
(立) ●小林、三村、本田、池田ー横山、鈴木宏、藤村



2003年09月13日(土) 小技(横浜商大vs武相)

 横浜商大のグラウンドに行くのは今日が2度目。
 初めて足を運んだのは去年の8月はじめ。中学校野球の神奈川県大会決勝(東林中対上溝中)だった。その決勝は前日に保土ヶ谷球場で行われたのだが、降雨により翌日再試合に。再試合の会場が横浜商大だった。
 試合開始は何時だったか忘れたが……、とにかく朝早かった。そんな中、商大の選手は中学生よりも早い時間に来て、グラウンド整備をしていた。試合中も得点板やファウル拾い係りは商大の選手たち。高校の試合ならともかく、中学校の試合で申し訳ない……と思ったことを覚えている。
 試合を終えたあと、ぞろぞろとグラウンドに集まってきた選手の中に、練習着の背中に「給前」と書かれた選手を発見。「ほ〜。あれが給前かぁ。小さいなぁ」と思った記憶もある。

 決勝を戦った東林中と上溝中。東林中の1番ショート加藤大吾は、いま日大藤沢の2番ショートとして試合に出場している(今日負けてしまったけど)。上溝中の1番ショート稲葉通久は、桐蔭学園に進み、足のスペシャリストとして代走で起用されている。稲葉はとにかく足が速い。桐蔭が好みそうな選手だ。
 東林中のエース忠本孝英は慶応義塾でエース……の予定だったが、故障でベンチ外。オープン戦では絶好調だっただけに悔やまれる。主将でショートを守っていた黒崎裕は、加藤と同じく日大藤沢でベンチ入り。忠本とともに、一冬越えた成長に期待。
 上溝中のエース新垣俊次(兄は今年センバツに出場した国士舘・新垣勇人)は相模原総合で2番手(3番手?)投手として活躍中。
 そのほか、横浜隼人、法政二、相武台などにそれぞれ進学。甲子園目指して頑張れ!

 というわけで、横浜商大グラウンドで行われた秋季大会3回戦。観客の多さにびっくりした。主将の菊地亮太は「甲子園に出てから、お客さんが増えました。すごく嬉しいです」と笑顔。甲子園効果というのか、出場する前と後で、注目度が全然違う。選手のやる気も(違ってはいけないけど)違ってくる。

 試合は先に結果から書くと、12−2で横浜商大が6回コールド勝ち。伝統校の武相が相手だったので、もう少し接戦を予想したが、正直いまの武相では相手にならなかった。
 
 商大の先発はエースの田澤純一。「給前以上」とも噂されている投手だ。『ホームラン』で大絶賛されていたことも、それに拍車をかけた。
 今日のピッチング内容は6回を完投し、3安打、4三振、2四死球、2失点。球種はストレート、スライダー、カーブ。今日見る限り、決め球はスライダー。給前のように、随所に緩いカーブも投げていたが、それが甘く入ることが多かった。コントロールよりも、タイミングを外すことを重視して投げていると思うが。現に給前のカーブも、甘い球が多かったし。
 6回、ランナーを置いてから、明らかに力みだし、ストレートの制球がつかなくなった。2四死球もこの回。今後、接戦の中で、自分をコントロールできるかが課題。球は、2年の秋にしては十分の威力。
 
 横浜の小倉部長がネット裏、一塁側、三塁側とあらゆる角度から、商大を偵察。自分のチームは横浜商大と同じ開始時刻で、大和引地台で試合をしていた。終盤には引地台に向かったのだろうか……。横浜隼人戦より、商大の偵察が大事だったのか、謎。いつも小倉部長から配球の指示を受けている村田浩明捕手にとっては、小倉部長がベンチにいてくれるだけで、精神安定剤になったと思うけど。

 甲子園で得たこと。主将の菊地は「小技。細かいプレーができないと甲子園では勝てないことがわかった」という。甲子園の明徳戦では、バント失敗、走塁ミスで自滅した。といっても、甲子園に出た商大が小技が下手だったわけではない。神奈川大会ではバントはもちろん、エンドランやバスターなどの小技が面白いように決まっていた。もうひとつ上のレベルのチーム、投手と対戦したときに、決めることができるか。菊地は明徳の湯浅、鶴川とも「すごく良い投手だった」と振り返っていた。

 今日の試合。個人的にもっとも光っていたと思うのが、2番サードの楠雄治。4度回ってきた打席で、送りバント、セーフティーバント(安打)、セーフティーバント(安打)、左中間二塁打と大活躍。セーフティーバントはともに左投手のカーブを三塁線に転がしたもの。溜息が出るほど、うまいものだった。ただ、第4打席でもセーフティーを狙ったが、高めのストレートをファウルに。速いストレートを思い通り転がせることが今後の課題となりそうだ。
 楠は夏の準決勝の桐光学園戦で4打数4安打の活躍。初回にバスターを完璧に決めるなど、勝利の立役者となった。甲子園では思い通りの活躍ができなかっただけに、全国レベルでもう一度試合をしたい気持ちは強いと思う。

 チーム全体で今日の犠打数は3つ。盗塁は6つ。犠打の失敗は1つだった。5回、無死二塁から7番杉山がバントを試みるが、ピッチャーへの小フライとなり失敗。そのせいかどうか分からないが、次の回の守備から交替させられた。
 
 商大の4回戦は、横浜市立金沢高校。この夏は吉田幸央のいた城郷に1−4で敗れ、初戦敗退したが、毎年良いチームを作り上げてくる。部長は昨年までY校を指揮していた安達清和先生。城郷戦を見る限りでは、采配は監督に任していたが……。どの程度、指導に関わっているのか、興味深い。
 安達先生は、Y校の前は横浜市立南高校で監督をされており、低迷の続いていた南高野球部を立て直した。Y校ではスポーツ新聞でも大々的に報じられた「解任事件」で、学校を移られたようだが、金沢をどんなチームに作ってきたのか楽しみだ。


武相 000 002  2
商大 104 403 12

HR 菊地(商大・6回2ラン)

<武相 スタメン>
(遊)木村 (2年・新田)
(中)照屋 (1年・武相)
(三)南方 (1年・武相)
(捕)松長 (2年・塚越)
(左)津田 (2年・浜岳)
(一)大曽根(1年・老松)
(二)田中 
(投)宇津木(2年・宮前平)
(右)小林 (2年・境木)

投手
 宇津木
 小柳
 西野

<商大 スタメン>
(遊)武田(2年・大庭)
(三)楠 (2年・上矢部)
(一)菊地(2年・寺尾)
(左)木全(2年・上溝)
(中)河西(2年・京町)
(捕)宮本(2年・南大師)
(二)杉山(1年・瀬谷)
(投)田澤(2年・松本)
(右)西戸(2年・西柴)

投手
 田澤



2003年09月07日(日) 慶應らしさ(桐蔭学園vs慶応義塾)

◇秋季神奈川県大会 2回戦 (保土ヶ谷球場第2試合)

慶應義塾 000 001 000   1
桐蔭学園 000 000 011× 2

 試合後、一塁側の控え通路へ行くと、ベンチ裏から出てきた慶應義塾・上田誠監督とばったり会った。
「気が重いよ……」
 それが第一声だった。
 「負けたけど、ナイスゲーム」「よくやった」、そんな言葉が出てくるかと思っていたが、全く違った。表情は沈んでいた。
「勝つとしたら、1−0か2−1だと思っていたんだけど」
 序盤、桐蔭の攻撃を凌ぎ、6回に1点を先制。8回表までリードをしていたが、残り2イニングで逆転された。優勝候補・桐蔭と互角の勝負を演じた。
「打てないよね、まだこの時期は。1年生が多いからね」
 スタメンに名を連ねた1年生は6人。3年生主体の旧チームから、ガラリと顔ぶれが変わった。1年生の中には、昨年度の入試から採用された「推薦入試」により入学してきた生徒もいた。
『|羈悖廓の2学期の成績が38以上 ▲好檗璽弔篳厳殘未任慮加な活動成績』
 この2つをクリアーしていれば、1次選考は書類選考のみ、2次選考は面接と、学力試験をしないで合格を得ることができる制度だ。
 良い意味でも悪い意味でも「慶應の野球が変わるかも」といわれている制度だ。超難関といわれる入試を突破してきた生徒と、中等部・普通部からの内部進学の生徒で作り上げてきた野球部に、「推薦組」が加わる。伝統校がいままでの伝統を引き継ぎながら、新たな道を踏み出す第一歩といっても言い過ぎではないかもしれない。
 「推薦組」が加わった初年度、すなわちいまの新チームがどのような戦いぶりを見せるか。

 序盤から中盤。慶應はピンチの連続だった。
 初回、1死三塁。2回、2死一、三塁。3回、2死一、三塁。4回、1死二塁。5回、1死満塁。
 先発左腕の中林は、角度のあるストレート、カーブを武器に、ピンチを凌いだ。
 イニングが進むたびに、慶應ベンチが盛り上がる。1球1球に、ベンチから激励、指示の声が飛び。上田監督も、内外野に細かい守備位置の指示を送っていた。
 慶應のベンチ。結構、好きだ。盛り上がり方がうまい。相手チームにとっては、イヤだと思う。加えて、スタンドには伝統校慶應を支えるオールドファンがいる。ベンチ外の選手たちもお揃いのグレーのポロシャツを着て(←ポロシャツというのが慶應らしい)、スタンドから選手に声援を送る。
 ベンチ外選手の力、試合に出ていない選手の力。慶應の試合を見ていると、彼らの力が試合の流れを作っているような気にもなる。
 うまいなと思うのが、ベンチからの声の掛け方。どうでも良いことは言わない。試合に出ている選手にプレッシャーをかけるようなことは言わない。
 以前、上田監督が「ベンチの声がかえってプレッシャーをかける場合がある」と言っていた。それを思い出す。

 6回表、慶應が先制点をとった。
 1番谷地が二塁打で出塁。2番漆畑がバントで送り、3番平賀がタイムリー。理想的な形だった。
 球場のムードは俄然、慶應に傾く。

 6回裏、桐蔭はこの試合初めての三者凡退。7回裏には、1死一塁から3番田中の痛烈なライナーが、不運にもセカンド真正面へ。ダブルプレーとなった。球運が慶應に向いている……と思ったのだが。

 8回裏、先頭の4番望月が安打で出塁。そして、土屋監督は主砲の望月に代走を送った(じつは望月、試合前のシートノックで・・・。詳しくはのちほど)。その後、送りバントなどで2死二塁のチャンスを作り、打席には代打の小松原。外角カーブ、内角カーブでカウント1−1としたあと、内角高めのストレートを詰まりながらも、ライト線に運ばれた。打球としては完全に打ち取った当たりだった。

 そして、9回裏。2死一、二塁から5番藤川がサヨナラ打。内角カーブが外れたカウント0−1から、土屋監督が仕掛けたサインはエンドランだった。望月への代走といい、思い切った采配だった。
 桐蔭ベンチは8回表、2死二塁で慶應の3番平賀を迎えると、敬遠を指示し、あえて4番の湯浅との勝負を挑んだ場面もあった。

 慶應にとっては1−2の惜敗。7回、9回と大事な場面で送りバントを失敗する、細かなミスもあった。だが、夏の屈辱的な初戦敗退から、ガラリとメンバーが変わった新チームで、グラウンド、ベンチ、スタンドが一体となった「慶應らしい」チームをまた作り上げてきた。「らしさ」は失われずにいた。
 1年生の多いチームだけに、今後に更なら期待が持てる。春以降を楽しみにしたい。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 桐蔭の試合前のシートノック。事件が起きた。
 内野の練習をしているときだった。ショートがファーストへストライク送球。だが、ファーストが差し出したミットの横をすり抜け、送球の勢いはそのままに、望月の右側頭部へボールが直撃した。望月はしばらく呆然と立ち尽くし、その後ノックに入ることはなかった。県高野連の職員がきて、ベンチで治療するよう指示。ベンチへと下がった。
 ボールが直撃してから、ベンチに下がるまで3分くらいあったと思う。なぜ、そんなに遅くなったのか。ある意味、ヘルメットをしていないので、デッドボールよりも危険だ。しかも、不意に来た送球のボール。当たりどころによっては危ない状態になるときもある(対処が遅くなったのは、多分誰も見ていなかったからだと思う)。
 春の県大会では、桐光学園の吉田が同じような状況で前歯を折る「事件」があった。逸れた送球が、よそ見をしていた吉田の前歯にもろに当たった。
 シートノックはじつはかなり危険です。気をつけましょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<慶應義塾>
(二) 谷地 (1年・篠津)    4−3
(遊) 漆畑 (1年・久喜東)   1−0
(一) 平賀 (2年・慶應普通部)3−1 1打点
(三) 湯浅 (1年・国立第二) 3−0
(右) 中島 (2年・宮前平)   3−1
走右 加藤 (2年・慶應普通部)0−0
(捕) 高橋 (1年・中の島)   3−0
(投) 中林 (1年・和泉)     4−0
(左) 大久保(1年・八王子第一)4−1
(中) 神山 (2年・慶應普通部)3−0

投手 
 ●中林 9回 11安打 4三振 4四球 2責

<桐蔭学園>
(右) 長谷部(2年・蓮田)  5−1
(中) 上田 (2年・川中島) 3−2
(左) 田中 (2年・明徳義塾)4−2
(一) 望月 (1年・みたけ台)3−1
 走 佐藤 (1年・旭北)   0−0
 一 小川 (2年・金旭)   1−0
(遊) 藤川 (2年・調布第三)4−2 1打点
(三) 涌井 (1年・栃木陽東)3−1
(二) 榎本 (1年・青葉台) 2−0
 打 小松原(1年・青葉台) 1−1 1打点
 走 稲葉 (1年・上溝)   0−0
 二 秋草 (2年・佐倉志津)0−0
(捕) 須田 (2年・沼間)   3−1
(投) 沖山 (1年・鴨居)   2−0
 投 渡邊 (2年・明徳義塾)2−0

投手
  沖山 5回0/3 3安打 2四死球 1三振 1責
 ○渡邊 4回   3安打 2四球  4三振 0責






2003年09月05日(金) 原拓也(関東学院大vs横浜国大)

 1勝1敗で迎えた関東学院大ー横浜国大の3回戦。試合会場となった関東学院グラウンドには、(両校野球部の関係者を除くと)わずか5名足らずの観客が集まった。
 
 試合は関東学院大・冨永、横浜国大・渡邉の投手戦。
 冨永は140kmを超えるストレートと高速スライダーで投球を組み立て、ランナーは出すものの要所を締めるピッチングを見せた。冨永の高速スライダーは、ネット裏から見る限り、簡単には打てそうにない。スピードガンでは130km前半が出ていた。右打者の外角への制球力はもちろん、右打者の内角から中へ曲げてくるパターンもあり、なかなかやっかいだ。
 関東学院大は春季リーグで大活躍を見せ、大学選手権でもベスト8入りの原動力となったエースの池田裕行(3年・小山西)が腰痛で戦線離脱中。頼れる投手は冨永しかいないのが現状だ。
 横浜国大の渡邉は1回戦同様、素晴らしいピッチングを見せた。スライダー、シンカー、フォークを内外角に投げ分け、関東打線を6回まで2安打無得点に抑えた。

 ともに無得点で迎え、試合が動いたのは7回表。
 関東が1死から3番衛藤の安打などで、2死二塁のチャンスを作る。ここで迎えるのは、昨日の6番から5番に昇格した1年生の原拓也。
「試合を決められるとしたら、原拓だろうなぁ」と思って見ていたら、案の定、ライトオーバーのタイムリー3ベースを打たれた。続く1年生の岩永にも3ベースを打たれ、2失点。冨永の出来と国大打線の力を考えると、あまりにも重い2失点となってしまった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 原拓也がとにかく目立つ。1年の春からレギュラーを掴んでいるだけあって、当然うまい(最も活躍した新人に贈られる「フレッシュマン賞」も受賞した)。でも、それプラス、人を惹きつけるモノを持っているような気がする。
 守備は2回戦まではサードを守っていたが、今日の3回戦はショート。高校時代(東海大相模)はショートを守っていたので、本職についたといった感じ。水を得た魚のように軽やかに動き回っていた。
 ちなみに関東はサードも1年生の岩永。三遊間コンビが1年生である。
 
 国大のバッテリーは、原封じのために徹底的に内角を攻めていた。相模のとき、そして今年の春季リーグと、原の弱点は内角にあった。打球の方向、とくにヒットゾーンはほとんど左方向。外角はうまく左へ流せるが、内角はまだ捌ききれていない印象があった。
 それが、この秋は違う。内角を引っ張る。無理に逆方向に打とうとしなくなった。2回戦では内角寄りのボールを全て引っ張り、3安打。今日の3回戦の決勝打も内寄りのボールだった。春から確実に進化している。
 
 そして、原のすごいところ。1年生のクセに両腕に赤いリストバンド、両手には赤い手袋をはめており、「赤」がかなり目立つ。普通、1年生だと多少の遠慮はあると思うけど、それが全くない。

 将来は、いまダイエーで売り出し中の川崎のような選手になって欲しいと思う。
 課題は「身体」か。神奈川リーグの選手名鑑には、「174cm、57kg」と記されている。野球選手としては、細すぎる!(ちなみに私と全く一緒です……)

 それにしても……、原拓也の代の東海大相模は大学に入り活躍している選手が多い。エース番号をつけていた上津原詳は、青学で早くも神宮初勝利。2番手だった渡邊裕之は東海大でローテーション投手に。同じく東海大に進んだ遠藤や荒川も、先日の新人戦に出場していた。内野を守っていた古川は、上武大で春の大学選手権に出場。レギュラーの座を掴んでいた。そして、社会人の道を選んだ主砲の坂下は、日石の一員として都市対抗に初出場。9回大事な場面で、代打として都市対抗デビューを果たした。
 秋の神宮大会で、「上津原vs原」「渡邊vs原」の対決を見てみたい。


関東学院 000 000 210 3
横浜国大 000 000 000 0

<関東学院>
(中)  グレアム(4年・相洋)
打左  山田 (2年・埼玉栄)
(二)  光木 (4年・国学院久我山)
 二   三森 (3年・愛工大名電)
(右)  衛藤 (4年・東筑紫学園)
(一)  大津 (4年・佐賀学園)
(遊)  原   (1年・東海大相模)
(三)  岩永 (1年・波佐見)
 指   軸丸 (3年・東筑紫学園)
打指  田中了(4年・報徳学園)
(捕)  諸角 (2年・日大三)
(左)中 上森 (1年・尽誠学園)

投手
 冨永(3年・波佐見)

<横浜国大>
(右) 新井 (4年・横浜緑ヶ丘)
(三) 坂口 (2年・小野)
 走  三浦 (3年・横浜緑ヶ丘)
 三  柳田 (3年・法政一)
(二) 大槻 (4年・諏訪清陵)
(捕) 鈴木 (2年・光陵)
(指) 国本 (2年・聖光学院)
(左) 猿山 (1年・横浜緑ヶ丘)
(遊) 佐藤康(2年・新潟南)
(一) 三窪 (2年・鶴丸)
(中) 宮本 (3年・金沢泉丘)

投手
 渡邉(3年・岐阜北)





2003年09月04日(木) 第二戦は関東学院大、コールド勝ち

 初回から得点を重ねた関東学院大がコールド勝ち。1勝1敗となり、勝ち点の行方は明日の3回戦へ持ち込まれた。
 明日の横浜国大の先発はほぼ間違いなく、エースの渡邉。右サイドスローの渡邉対策として、関東学院大は初戦で8人の左打者を並べてきたが、明日はどのようなスタメンで臨むのか。左打者の内角へ鋭く曲がる、渡邉の決め球スライダーを打てるかどうか。
 明日は横浜スタジアムではなく、関東学院大グラウンドで12時半プレイボール。

 神奈川大学リーグは、1勝1敗になると、第3戦は必ず関東学院大グラウンドで行われます……。六大、東都、首都などでは考えられないことなんだけど……。大和引地台や平塚あたり、確保できませんかねぇ。

横浜国大 000 000 0  0 
関東学院 122 500 × 10

<横浜国大>
(右)  新井 (4年・横浜緑ヶ丘)2−0
(三)  坂口 (2年・小野)    1−1
 打   畑  (4年・長田)    1−0
 三   柳田 (3年・法政一)  0−0
(二)一 大槻 (4年・諏訪清陵) 2−0
(捕)  鈴木 (2年・光陵)    2−0
 走   三浦 (3年・横浜緑ヶ丘)0−0
(指)  国本 (2年・聖光学院)  3−0
(左)  猿山 (1年・横浜緑ヶ丘) 3−1
(遊)二 佐藤康(2年・新潟南)  2−0 
(一)  三窪 (2年・鶴丸)    1−0
 打   中村 (3年・彦根東)  1−0
 遊   赤津 (1年・松本県ヶ丘)0−0
(中)  河合 (2年・小田原)   2−1
 中   宮本 (3年・金沢泉丘) 0−0

投手
 ●野原(3年・東海大相模)3回 7安 5責
  斉木(2年・桐光学園) 0/3 3安 4責
  上園(1年・祇園北)   3回 3安 1責

<関東学院大>
(中)  グレアム(4年・相洋)    2−1
(二)  光木 (4年・国学院久我山)3−1
 二   三森 (3年・愛工大名電) 1−0
(右)  衛藤 (4年・東筑紫学園)  4−2 2打点
(一)  大津 (4年・佐賀学園)   1−1 2打点
(指)  軸丸 (3年・東筑紫学園)  2−0
 打   田中了(4年・報徳学園)  2−1 1打点
(遊)三 原  (1年・東海大相模)  4−3 2打点
(三)  岩永 (1年・波佐見)     4−2 1打点
 遊   篠原 (4年・鹿児島商)   0−0
(捕)  諸角 (2年・日大三)     3−0 1打点
(左)  上森 (1年・尽誠学園)   3−2 1打点

投手
 ○冨永(3年・波佐見)  6回 3安 0責
  井上(2年・県横須賀工)1回 0安 0責



2003年09月03日(水) 横浜国大、王者・関東学院大下す

 横浜スタジアムで神奈川大学野球秋季リーグ戦が開幕。
「打倒・私学」を合言葉に臨んだ横浜国大は、リーグ4連覇中の関東学院大と対戦。エース渡邉裕文(3年・岐阜北)の好投と、打線の集中打で、5−2と関東学院大に快勝した。関東学院大からの勝利は、99年秋以来4年ぶりのこと。明日の第二戦に勝てば、同じく99年秋以来の勝ち点となる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 リーグ4連覇中の関東学院大相手に5−2と快勝。昨年の夏、「打倒私学」を目標に掲げスタートした新チームが、王者を破った。
 選手は意外にも淡々と喜びを味わっていた。ベンチから出てきた部員。9回2失点と好投した渡邉。攻守の要の主将大槻。それぞれに笑顔はある。ガッツポーズをする選手もいる。でも、「淡々……」という言葉が浮かぶような喜びようだった。

「やっと、勝ちましたよ」
 着替えを終え、スタンドにやってきた渡邉は、ホッとした表情を浮かべていた。嬉しさよりも、安堵。頭の中では、早くも明日以降を見据えていた。
「明日が怖いですね。目の色変えてきますよ」
 学生コーチの黒田も同じようなことを話していた。
「明日ですよ、明日。関東もナベ(渡邉)を調べてきますよ」
 関東学院大は春季リーグの神奈川大1回戦で、コールド負けの屈辱を味わっている。それでも2回戦、3回戦と連勝し、勝ち点は確実にゲットした。このままで終わるわけがない。 主将の大槻もこう話す。
「春に神大に勝ったとき、もう舞い上がってしまって。今日はみんな冷静ですよ」

 今日の勝利には、いくつかの要因がある。
 エース渡邉の好投。打線の集中打。試合に出場している選手とベンチとの一体感。データ分析とデータの活用(詳しく書きたいんですが……、まだ試合はたっぷり残っているのでいつの日か)。そして、「打倒私学」という意識。
 昨年の夏、大槻主将の代になってから、「チームは確実に変わった」と口にする選手が多い。現3年の野原や渡邉は、「大槻さんの代になったら、チームは変わる。そう信じてやってきた」という。

 絶大な信頼を受ける大槻。大会プログラムの「主将の抱負」欄には、どの大学の主将よりも熱い想いのこもった言葉が載っている(さすが、教育学部。以下抜粋)。

『「打倒・私立大学」を合言葉に我々は日々の練習に励んでいる。いかに意識の高い環境を作るか、いかにその一球に集中するか、いかにして打倒私立を果たすのか。常に頭と体を働かせてきた。自分の役割を認識し、それを全員が遂行することが悲願への条件である。
 未だ我々は飢えている。ひたむきに、貪欲に勝つことを求めて戦う。国大は変わった。そして今秋こそ勝つ』  

 横浜国大の本当の勝負は明日以降ーー



関東学院 010 000 010 2
横浜国大 104 000 00× 5

<関東学院>
(中)グレアム(4年・相洋)   4−0
(左)上森 (1年・尽誠学園) 4−1
(指)岩永 (1年・波佐見)   3−1
(一)大津 (4年・佐賀学園) 4−2 1打点
(右)衛藤 (4年・東筑紫学園)3−2
(三)原  (1年・東海大相模) 3−1
(二)篠原 (4年・鹿児島商業)3−0
 打 軸丸 (3年・東筑紫学園)1−0
(捕)江口 (1年・佐賀東)   1−0
 捕 大山 (3年・郡山)    1−0
 打 山田 (2年・埼玉栄)   1−0
 捕 諸角 (2年・日大三)   0−0
 打 田中了(4年・報徳学園) 1−0
(遊) 鬼崎 (2年・佐賀工業) 3−1 1打点
 打 高野 (1年・常総学院) 1−0

投手
 ●大杉充(4年・浜名)  2回1/3 5安 4責
  井上(2年・県横須賀工)  1/3 2安 1責
  倉谷(1年・平安)    5回1/3 2安 0責

<横浜国大>
(右)新井 (4年・横浜緑ヶ丘)5−2
(三)坂口 (2年・小野)    2−0
(二)大槻 (4年・諏訪清陵) 3−2
(捕)鈴木 (2年・光陵)    3−1 2打点
(指)国本 (2年・聖光学院) 3−1 2打点
走指 宮本 (3年・金沢泉丘)0−0
(左)猿山 (1年・横浜緑ヶ丘)4−1
(遊)佐藤康(2年・新潟南)  4−2 1打点
(一)三窪 (2年・鶴丸)    3−0
(中)河合 (2年・小田原)   4−0

投手
 ○渡邉(3年・岐阜北) 9回 8安 2責


 < 過去  INDEX  未来 >


みのる [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加