みのるの「野球日記」
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2003年10月30日(木) 首都大学表彰選手

◇首都大学野球 プレーオフ
東海大 300 010 000 4
城西大 100 000 04× 5

【首都大学秋季リーグ戦 表彰選手】
MVP     久嶋 隆之ぁ丙覿民鼻湿訐沼隋法―蕁
最優秀投手 久嶋 隆之ぁ丙覿民鼻湿訐沼隋法―
          4勝1敗 防0.81
首位打者   落合 成紀(報徳学園ー東海大)2度目
          46打数21安打 .457

<ベストナイン>
投 手 中嵜 良博ぁ米酩堯偲豎ぢ隋法   ―
捕 手 井川 良幸ぁ陛擶再大ー城西大) 3度目
一塁手 遠藤 寿洋(関西ー城西大)    初
二塁手 市川 正美(滑川ー城西大)    初 
三塁手 若林 秀人ぁ併玉ー城西大)    初
遊撃手 山口 祐作◆弊幻学園ー城西大) 2度目
外野手 落合 成紀(報徳学園ー東海大) 4度目
      峯田 貴志(山形中央ー日体大) 初
      新山 晴久ぁ糞弉譟柴体大)    初
 D H 伊志嶺孝寛 紛銃遏篠覽大)    初



2003年10月28日(火) 首都大学 城西大vs東海大 3回戦 (2)

 先攻は東海。初回、先頭の村山がカウント2−3から内角ストレートを見極め、四球で出塁。村山は東海大相模出身で、言わずと知れた2000年センバツ優勝メンバー。この日の東海のスタメンには、セカンド村山のほかに、キャッチャー菊池、ショート瀬戸と優勝メンバーが3人名を連ねていた(途中から楢原がファーストで出場)。
 大学に入ってからも、これだけの活躍を見せているのを考えると、当時の東海大相模は相当レベルが高かったのだと改めて感じる。なお、村山と瀬戸はともに秦野シニアの出身(東海大相模から巨人へ入団した原俊介と同じ)。小学校から大学まで、ずっと同じチームで野球をやってきた。しかも、お互いずっとレギュラー。それがまたすごい。

 村山が出塁したあと、瀬戸は「バント職人」らしく送りバントをきっちりと決める。瀬戸は高校時代から、バントと守備に関してはトップレベル。あとは「打」だけ……。1死二塁で打席には3番落合。名前がいい(笑)。こちらの落合は左打ちだが、構えだけは本家落合のようにオープンスタンスで構え、バットを顔の辺りで構える。なかなか個性的な構えである。いかにも広角へ打てそうな「安打製造機」の雰囲気が漂う。サウスポーの中山は、落合の外角へスライダーを集めてきた。初球外角へスライダー、二球目も同じような球。落合はうまく拾い三遊間へ流したが、ショートゴロとなった。中山のスライダー、なかなかのキレ。打者の手元まで来て、鋭く滑るため、左打者が捉えるのはかなりやっかいそう。
 二死二塁となり、4番大松(左打ち)。こちらは落合とは違い、大物打ちタイプ。「メンタルが弱点なんですよ」と筑川が話していたが、今後の課題はそこか。その大松に対し、中山はストレートとスライダーで攻め、カウント2−2。スライダーを投げれば仕留められると思ったが、勝負球は外角ストレート。大松がうまく流し打ち、レフト前タイムリー。東海が貴重な先制点を奪った。「先制点とったら強いですよ」(筑川)。東海が試合の主導権を握った。

 東海先発・中嵜の立ち上がり。先頭の山口にレフト前ヒットを打たれるなど、いきなり1死一、二塁のピンチ。「中嵜ってもっと豪快なピッチャーじゃなかったっけ…」と思いながら見ていた。すべてのバッターに外角中心の配球。そのほとんどが120km台のチェンジアップ(おそらく)。ストレートも、城西大スコアラー陣のガンを覗き込むと、140kmに届いていない。
 ピンチで4番左打ちの市川竜。市川に対しても外角中心。というか外角一辺倒。考えるに、中嵜得意のチェンジアップが、外へシュートしながら落ちる。ストレートもすべてシュート回転。意識してムービングさせているのかと思うほど、激しくシュート回転。この2つが外角にきっちり決まれば、左バッターは相当打ちにくいはず。案の定、ともに左打ちの4番、5番を外角のストレートとチェンジアップで抑え、初回のピンチを凌いだ。

 2回表、1死から川端が二塁打で出塁。川端は東海大望洋時代から注目された打者で、今年が3年生。秋になり結果を残し、出場機会が増えている。チャンスで迎えるのは、野呂監督お目当ての桐光学園出身・石井。いままでプログラムを見ながらのんびり観戦していた野呂監督が、真剣な目でグラウンドを見る。初球、外角ストレートで1ボール。二球目、外角カーブを見逃し1−1。3球目外角スライダーにタイミング合わず、空振り。次ぐ4球目も同じようなコースのスライダーを空振りし三振。カーブとスライダーで徹底して攻められた。打つとしたらストレートか、甘いカーブ……という印象を受けた第一打席だった。

 東海、1−0リードで迎えた3回裏。城西が先頭山口の四球を足掛かりに、1死一、三塁のチャンスを作る。迎えるは4番市川。第1打席は外角を徹底して攻め、最後はストレートで見逃し三振に打ち取っている。この打席も外角オンリー。初球、外角ストレートがボール。2球目、外に沈むチェンジアップ。平凡なショートゴロとなり、瀬戸が難なく捌き6−6−3のゲッツー。徹底した外角攻めがこれまた功を奏した。

 4回表、再び迎えた石井の打席。ネクストでのスイングを見て、「スイング軌道が変わったなぁ」と野呂監督。石井、天野らが東海大入学後、試合を見たのは今日が初めてということ。週末は自分のチームの指導があり、平日は学校。当然といえば当然のこと。
 この打席も外角変化球で攻められる。外角ストレートでカウント1−1となったあと、石井にとって今日初めて甘いカーブがきたがミスショット(ファウル)。追い込まれたあと、「ここで外角スライダーかな」と思っていたら案の定……。最後は1打席目と同じ球で空振り三振となった(石井は6回裏の第3打席では、カーブで攻められ、ファーストフライ。ここで守備のうまい楢原と交代となった)。

 1−0から得点を奪ったのは、5回表の東海。先頭の村山が出塁し、瀬戸が送りバント。初回と同じような形で1死二塁のチャンスを作ると、ここまで2打席凡退の4割バッター落合が結果を出した。高めストレート、外角カーブが外れたカウント0−2から、真ん中高めのストレートをコンパクトに振りぬくと、センター頭上をライナーで超えていくタイムリー二塁打。さすが、といった当たりだった。

 2回戦に次ぐ連投となった中嵜は疲れを見せるどころか、中盤から調子が上がってきたように見えた。相変わらず外角中心の配球だが、その外角へのコントロールが安定。そんな中、ピンチを迎えたのは7回裏。2死後、9番若林、1番山口に連打を食らい、2死二、三塁。山口(右投左打。ポジションはショート)は生光学園出身の2年生だが、今日は3打数3安打。2回戦も3本のヒットを打っており、2試合で6安打の固め打ち。この秋は全試合1番でスタメン出場しており、走攻守三拍子揃った選手という印象を持った。
 ピンチで迎えるは2番市川正。初球、外角を狙ったストレートが、この日初めてというくらい真ん中高めへの失投に。市川はそれを見逃さず、レフトへ痛烈なライナーを放つ。城西ベンチ、応援スタンドが沸いたが、城西にとっては不運にもレフト落合の守備範囲に。同点に追いつく最大のチャンスを逃した。

 結局、中嵜は8回9回を危なげなく抑え、秋季初の完封勝利(被安打6)。前回の日記で、「東海大にまだ完封勝利がない」と書いたが、この大一番でエース中嵜が大仕事をやってのけた。2回戦3回戦と18イニングを投げ、失点わずかに1。エースの活躍で、東海大は城西大と並び同率の首位。何とかプレーオフへ持ち込んだ。
 敗れた城西大は、クリーンアップの不振が響いた。藤田、市川竜、米山の主軸が、10打数無安打。「いまはクリーンアップより、1番の山口と下位打線の方が怖いです」とは筑川の言葉だ。

 プレーオフは10月30日、相模原球場で13時試合開始。東海大の先発はほぼ間違いなく中嵜でしょう。城西大は…、中山でしょうか。この日打たれたヒットは7本だが、スライダーを捉えられたのはゼロ。もう一度、中山vs落合・大松が見てみたいもの。でも、個人的には超インステップのサイドスロー小沢太一、西武・大島裕行と同期の埼玉栄出身・久嶋も見てみたい。東海大は菅生出身の磯貝も見てみたいんだけど…。
 

◇首都大学秋季リーグ(相模原球場)
東海 100 010 000 2
城西 000 000 000 0

<東海大スタメン> *打率は今季通算
(二) 村山 (3年・東海大相模) 3−2 .282 6打点 2本
(遊) 瀬戸 (3年・東海大相模) 2−0 .262 4打点
(左) 落合 (3年・報徳学園)  5−2  .457 6打点
(中) 大松 (3年・金沢)     3−1  .326 10打点 3本
(三) 中村 (2年・PL学園)   4−0  .280 11打点 
(右) 長谷川(4年・学法石川)  4−0 .130 1打点
(指) 川端 (3年・東海大望洋) 4−2 .357 1打点
(一) 石井 (2年・桐光学園)   3−0 .243 5打点 1本
 一  楢原 (3年・東海大相模) 1−0 .000
(捕) 菊池 (3年・東海大相模) 2−0 .222 4打点

○中嵜(4年・南部) 9回 6安 0責 6試合4勝0敗 1.66

<城西大スタメン>
(遊) 山口(2年・生光学園) 3−3 .326 1打点
(二) 市川正(3年・滑川)   3−1 .325 4打点
(中) 藤田(4年・金沢)    3−0 .283 8打点
 中  平原(3年・松山商)  0−0 .500
(左) 市川竜(4年・前橋西) 4−0 .286 5打点 1本
(右) 米山(3年・新潟江南) 3−0 .225 6打点
(捕) 井川(4年・土浦日大) 4−1 .293 6打点
(指) 天草(4年・隠岐)    2−0 .125 1打点
打指 安藤(3年・埼玉栄)   1−0 .091 
(一) 遠藤(3年・関西)    2−0 .333 9打点 1本
 打  早野(2年・浦和学院) 1−0 .143 1打点 1本
(三) 若林(4年・児玉)    4−1 .342 10打点

●中山(4年・桐生南) 9回 7安 2責 9試合2勝1敗 1.56
 



2003年10月27日(月) 首都大学 城西大vs東海大 3回戦 (1)

 先週の土曜日から始まった城西大(1位)vs東海大(3位)の首位決戦。前回の日記にも書いた通り、城西が勝ち点を上げれば優勝決定。東海大は2連勝すれば逆転優勝、2勝1敗なら城西vs東海のプレーオフという状況である。
 土曜日は城西が、投打ともに東海を圧倒し12−4と先勝。優勝に大手をかけた。首都の盟主として意地でも負けられない東海は日曜日に雪辱を晴らす。2年春のMVP投手・中嵜(4年)が好投を見せれば、打っては主将・武部(4年)が城西・小沢(4年)からソロHRを放つなど、4年生が活躍し、3−1で勝利。対戦成績を1勝1敗とした。
 
 第3戦を迎える前夜……、私はヤキモキしていた。第3戦の試合開始時刻が分からない。球場が相模原であることは分かっていたが、時間が不明。首都の連盟HPを見ても、「お知らせ」が更新されず。首都のHPは前から問題があったが、今回ばかりはちょっと怒り。六大学や東都で、明日の開始時間がHPで告知されないなんてことは有り得ない(去年までの東都なら有り得たが)。しっかりやってくれよ……と思いながら就寝。一応、11時開始と考えておく。

 翌朝7時頃に東林中・佐相先生から電話(で起きる)。
「今日の東海と城西、何時開始?」
 ほら、HPが更新されないから、みんなが困っているじゃん……!
 それから数十分後、東海大相模OBからありがたいメールが入る。「今日は13時半からのようです」。早起きして損したと思い、二度寝……。連盟HPが前夜にちゃんと「13時半」と告知してくれれば、もっとゆっくり寝れたのに……。

 横浜線に揺られ、相模原球場へ。スタンドに入った瞬間、「人少なっ!」と思ってしまった。神奈川リーグで観客の少なさには慣れているけど、今日は仮にも優勝がかかった大一番。平日ということもあるが、あまりにも少なすぎる。「観客数百人」という感じだった。
 グラウンドでは、第1試合の日体大vs大東大が行われていた。球場で合流した佐相先生は日体大のOB。低迷続くチームを、心配そうに見つめていた。
 ネット裏に座り、周りを見渡すと、なぜか(?)スカウトの顔がちらほら。ついでにスポーツ紙の記者も。月曜日は東都二部くらいしかやっていないから、みんな相模原に来たのかなと思う(一応、優勝決める試合だし、城西には小沢、久嶋らドラフト候補がいる)。
 しばらく、佐相先生と話をしながら見ていると、筑川(東林中ー東海大相模ー東海大)がやってきた。昨年ヒジの手術をしたため、今季はリハビリに充てている。春秋とも登板どころか、ベンチ入りもなし。それでも、話を聞くと順調のよう。ブルペンにももう入っているとのこと。来季の復活が待ち遠しい。

 東海の試合が始まる頃、今度は桐光学園の野呂監督が登場。佐相先生も野呂監督も「学校はいいんですか?」と思いながら……。野呂監督も席に座るなり、「優勝決まる試合で、こんなに観客が少ないんだ」と驚きの声。6大が盛り上がっていた頃に早稲田大で野球をやっていただけに、一際そう感じているのだと思う。佐相先生は原辰徳世代。「あの頃は原のおかげで、川崎球場が満員になっていた」という。いまでは考えられないこと……。ちなみに野呂監督が球場に来たのは、主にはOBである石井(2年)と天野(2年)の応援。 

 そんな観客が少ない中で、城西vs東海の3回戦が開始。「理論派」筑川の解説つきで観戦(←解説者になれる)。佐相先生の「バッティング講座」もあり。「このバッターは外が打てない」というと、本当に打てない。「右ヒジの使い方が悪い」「かかとの使い方が重要」などなど。難しいけど、勉強になります。

 先発投手は城西が中山(4年)、東海は中嵜。中山は土日に続く3連投。だが、それぞれ中継ぎ登板のため、投げたイニング数は少ない。日曜は2番手として、4回1/3を無安打に抑える完璧な投球を見せている。ドラフト候補にも挙げられている左腕で、タテ割れのカーブと、打者の手元で鋭く滑るスライダーが武器。ストレートは140km前後。左バッターが苦にしそうなタイプである。この春はベストナインにも選ばれている。
 対する東海の中嵜は、最初にも書いたように2年春に大車輪の活躍を見せ、MVPと最優秀投手の2冠を獲得。1つ上の久保(巨人)とともに東海投手陣を支えてきた。スピードよりもコントロールで勝負するタイプで、左バッターの外角へ落ちるチェンジアップが武器の右腕。

 試合は中山、中嵜の4年生エース同士の投げあいとなった。



2003年10月22日(水) 首都大学大詰め

 大詰めを迎えた首都大学秋季リーグ。今週末の城西大ー東海大の結果で優勝が決まる。ここまでの上位の成績を見ると、

1位 城西大 勝点4 8勝1敗 .889
2位 帝京大 勝点4 8勝4敗 .667(*全日程終了)
3位 東海大 勝点3 7勝2敗 .778

 週末の城西大ー東海大で
  ◇城西が2連勝 →城西優勝
  ◇城西が2勝1敗→城西優勝
  ◇東海が2連勝 →東海優勝
  ◇東海が2勝1敗→城西、東海で優勝決定戦

 城西としては勝ち点をとれば、文句なく01年秋以来のリーグ制覇が決まる。一方の東海大は、昨日行われた帝京大との3回戦でまさかの黒星を喫し、勝ち点を落としたが、城西から勝ち点をあげれば、最低でも決定戦には持ち込める状況である。

 それぞれの今季の戦いぶりを見ると、城西は開幕の筑波大戦を落とすも、以降は連勝。投手陣は小沢、久嶋、中山の4年生トリオが安定した投球を見せている。中でも久嶋はここまで9試合中、8試合に登板。防御率、0.61と抜群の安定感を誇る。
 下級生の頃から登板し、一時はプロ入りまで囁かれた小沢は、ケガの影響か、2カード目の帝京大戦から登板。まだまだ本来の調子とはいかないようだが、2年時には「東海大キラー」と呼ばれたほど、東海大との相性は抜群。実績十分の小沢がリーグ戦最後のカードでどのようなピッチングを見せるか、注目したい。
 打撃陣は、開幕時からほぼ不動のオーダー。4番市川竜を中心に、安定した得点力を誇っている。

<城西大、今季の結果>
 筑波 ●3−4 ○2−1 ○5−0
 帝京 ○5−4 ○5−2
 日体 ○6−1 ○4−1
 大東 ○6−2 ○7−2

 対する東海大は、大エース久保が抜けた穴をまだ埋められないでいる。まぁ、あまりにも久保の存在が大きかったので、簡単に穴が埋まるわけはないんだけど。春にMVPを受賞した亀井と、3年時に大活躍をした中嵜と、ふたりの4年生を軸にローテーションを回しているが、ともに良かったり悪かったりの状態。代わりにそれなりの活躍を見せているのが、磯貝と小田の東海大菅生組。とくに小田はここまで防御率、1.64と結果を残している。
 東海大の結果を見て驚くことは、東海大にいまだ完封勝ちがないこと。どの試合も2点以上失っている。「今年の東海は投手陣が弱い」と言われているが、数字を見る限り、その通りとなっている。
 打撃陣は、3番落合、4番大松の3年生が好調。ともに来季プロ入りの話が出てもおかしくないほどの好打者だ。とくに落合は、今季4割7分と絶好調。首位打者も視界に入れている。
 
<東海大、今季の結果>
 筑波 ○ 4−2 ○3−2
 日体 ○10−2 ○7−5
 大東 ○ 5−3 ○5−4
 帝京 ○ 4−2 ●5−6 ●3−7

 ちなみに両者のここ3年の直接対決を見ると、東海大が7勝4敗1分とリード。02年春から、引き分けを挟んで6連勝中だ。

<東海大から見た対城西>
 03春 ○10−5 ○ 1−0
 02秋 ○ 2−0 ○ 3−1
 02春 ○ 6−1 △ 2−2 ○14−0
 01秋 ○ 0−1 ● 1−2 ● 1−3  
 01春 ● 0−2 ● 0−6

 01年の秋は、勝ち点を取ったほうが優勝という大一番が1勝1敗で3回戦までもつれこみ、久保を打ち込んだ城西が久々の優勝。城西はその勢いを神宮大会にまで持ち込み、神宮でも快進撃。決勝で駒大に敗れるも、準優勝を飾った。
 この神宮大会で城西が、学生野球史に残る衝撃を! 何と応援団(控えの野球部員?)が試合中にマジックショーをはじめ……、白い鳩を飛ばしたのです。鳩は神宮の上空へ飛び立ち、どこかへ消えていきました。あのとき、スタンドは試合そっちのけで、城西の応援席に注目していました。今年も神宮に出たら、鳩を飛ばすのでしょうか……。あれは学生野球連盟から怒られたりしなかったのかなぁ。

 というわけで、週末は相模原球場で首都大学リーグの優勝を決める天王山です。

<城西大・打撃成績>

市川正(滑川)  9試合 30−11 .367 3打点
市川竜(前橋西ぁ烹校邱隋。械魁檻隠押.364 5打点 1本
遠藤(関西)   9試合 24−8 .333 5打点
若林(児玉ぁ法  。校邱隋。横后檻后.310 8打点
井川(土浦日大ぁ烹校邱隋。械亜檻后.300 5打点
山口(生光学園◆烹校邱隋。械粥檻隠亜.294 
藤田(金沢ぁ法  。校邱隋。械粥檻后.265 5打点
米山(新潟江南)9試合 31−7 .226 5打点
早野(浦和学院◆烹技邱隋。隠押檻押.167 1打点 1本
安藤(埼玉栄)  5試合 10−1 .100
平原(松山商)  5試合  1−1 1.000
天草(隠岐ぁ法  。柑邱隋 。検檻院.125 1打点
梶(沼津学園)  2試合  2−0 .000
照沼(水戸商◆法 2試合  0−0 .000 1打点
福野(鳴門工◆法 1試合  2−0 .000
柳沢(土浦日大)1試合  3−0 .000
河埜(柳川)   1試合  1−0 .000

<城西大・投手成績>

久嶋(埼玉栄ぁ法。源邱隋。馨。映圈。横慌鵤/3 0.61
中山(桐生南ぁ法。胸邱隋。仮。闇圈。横恐鵝   。院ィ械
小沢(花咲徳栄ぁ烹柑邱隋。馨。闇圈。隠慌鵤/3 3.20
正能(浦和実ぁ法。瓜邱隋。鮎。闇圈 。臆鵝   。粥ィ毅
大野(仁川学院)1試合 0勝0敗 3回1/3  0.00


<東海大・打撃成績>

落合(報徳学園) 9試合 34−16 .471  4打点
中村(PL学園◆法 。校邱隋。械掘檻隠押.324 10打点
大松(金沢)    9試合 32−10 .313  7打点 2本
瀬戸(東海大相模)9試合 34−10 .294  4打点
菊地(東海大相模)9試合 21−5  .238  4打点
村山(東海大相模)9試合 30−7  .233  6打点 2本
川端(東海大望洋)8試合 22−7  .318  
武部(金沢ぁ法    8試合 20−5  .250  
石井(桐光学園◆法 7試合 27−7  .259  5打点 1本
長谷川(学法石川ぁ烹胸邱隋。隠魁檻押 .154  1打点
栗原(桐生第一ぁ法 4試合  3−0  .000
高橋(九産大九州◆烹鎧邱隋 。粥檻押 .500  3打点 1本
山崎(東北◆法    3試合  4−0  .000
山田(上宮ぁ法    3試合  3−0  .000
片倉(桐蔭学園ぁ法 3試合  2−1  .500
西村(東福岡◆法  2試合  5−2  .400
小池(竜ヶ崎一)  2試合  2−0  .000
楢原(東海大相模)2試合  0−0  .000
永瀬(柳川)     2試合  1−0  .000
棚本(青森山田)  1試合  1−0  .000
中山(PL学園)   1試合  0−0  .000
長尾(堀越ぁ法    1試合  2−0  .000

<東海大・投手成績>

亀井(東海大仰星ぁ烹技邱隋。馨。映圈。横害鵤/3 3.80
中嵜(南部ぁ法    4試合 2勝0敗 25回1/3 2.49
小田(東海大菅生)4試合 2勝0敗 11回    1.64
千葉(東北)     4試合 0勝0敗  6回    3.00
磯貝(東海大菅生)3試合 0勝0敗  8回1/3 2.16
渡辺(東海大相模 烹音邱隋。鮎。映圈 。寛鵝   。押ィ横
川越(室戸◆法    1試合 0勝0敗  0回2/3 26.87

*公式記録ではありません



2003年10月18日(土) コーヒー

 今日は野球に関係ない話……。

 取材に行くと、応接室など個室に通されることが多い。そこで大変高い確率で出てくるのがコーヒー。アイスのときもあれば、ホットのときもある。ブラックの缶コーヒーのときもある。
 
 コーヒー。飲めないんですよ……。飲むと体調が悪くなります。お腹がゴロゴロ……、トイレが近くなります。といっても、せっかく出して頂いたものを断ることはできず、チビリチビリと口に入れる。コップで出てきた場合は、残してもあまり失礼ではないが(根拠はないけど、なんとなく)、缶の場合は残すとマズイ! と勝手な思いがある。
 
 でも、何でコーヒーなんでしょう。ほかの会社に行って打ち合わせするときも、まず出てくるのはコーヒーです。一番好きな飲み物はココアなんですが、ココアが出てくることはまずありません。当たり前?!
 何で? 勝手な想像をすると、会社の場合は、まず間違いなくコーヒーメーカーがあるので、コーヒーを作りやすいんでしょうね。以前、働いていた番組制作会社にも、コーヒーメーカーがありました。どこのメーカーのか忘れましたが……、たまにほかのメーカー(ユニマットなど)が売り込みに来る姿も見られました。
 コーヒーを普段飲まないと、困ることがひとつ。コーヒーメーカーの使い方が分からない……。「常識がない」と言われればそれまでですが、本当に分からない。製作会社で見よう見真似で覚えたが、もう2年前のこと。多分、忘れました。
 そして、インスタントの場合作り方もわからない。作り方というか、適量ですね。どのくらいの量が適当なのか、分からないんですよ。

 小さい頃、両親がコーヒーを飲むのを見ていて、「コーヒーが飲めるようになったら大人」と感じていました。その思いは大学生になっても変わらず、いまも持っています。ついでにいうと、ワサビもダメ。甘党なので、辛いのがダメなんです。まだまだ、大人になりきれていないということでしょうか。
 まぁ、ワサビがダメというので、これまでの取材で困ったことはないけど……、ライターとして生きて行くのを考えたとき、致命傷なのが「地図を読めないこと」。何度か先生方が運転する助手席に乗せてもらっていますが、地図を渡されると頭がパニックに! ナビの役を頼まれたのに、「あ、曲がるところもう過ぎてしまいました!」と言ったことが何度か……。そもそも、自分が車を運転しない(できない?)ので、読み慣れていないのでしょうか。コーヒー以上に、こっちの方が先行き不安です。地図が読めない=方向音痴でもあります。

 取材に行く機会が増えるにつれて、思うこと。
 当たり前のことだけど、「常識」を備えていないといけない。先日行った取材では、ちょうどお昼時ということもあり、「カツ丼」が出ました。監督さんの側で食べるカツ丼。気を遣ってくれたのか、途中で席を外してくれたのでホッとしたものの、何か見られているんじゃないか、試されているんじゃないかと緊張。
 というのも、箸の持ち方が変なんです。これはもう、ずっと言われてきたことで、自覚しています。でも、世間一般で「正しい」と言われている持ち方で食べると、うまく食べられない。そのため、この歳になっても独自の持ち方。
 「コイツ、箸もちゃんと持てないのか。そんなヤツの取材は受けんぞ!」と監督が思うかもしれない。いや、そんな理不尽なことはないと思うけど、絶対に有り得ないとは言えない。そんなことを考えると、「常識」というか、失礼のないように何事もこなすことを意識すると、緊張の連続になります。

 社会に出る前に、常識を身に付けておくべきだったと、最近思うのです。



2003年10月05日(日) 4番河野、決勝2ラン!(横浜創学館vs藤嶺藤沢) 

◇秋季神奈川大会決勝
藤嶺藤沢高 400 000 000 4
横浜創学館 300 020 03× 8
 (横浜創学館は初優勝)

 4−3と藤嶺1点リードで迎えた5回裏創学館の攻撃。1死一塁で打席に4番の河野桂太郎が入った。藤嶺ベンチは、2番手の左腕鈴木をあきらめ、マウンドに3番手の山田を送る。昨日の商大戦で見事なリリーフを見せた山田。130km後半のストレートを武器とする藤嶺の抑えのエースだ。

 投球練習をしている最中、創学館の森田監督は河野をベンチに呼んだ。
「カーブは打つな。ストレートだけ待っておけ」
 昨日は投球の9割がストレートだった。4番を迎えての代わりっぱな、武器であるストレートで来る。監督の読みを、河野に伝えた。
「監督の指示通り、ストレートだけを待っていました。打った瞬間、行ったと思いました」
 河野の顔がほころぶ。
 0−1から投じられた真ん中ストレートをフルスイング。快音残した打球は、レフトスタンドへと吸い込まれていった。
 河野はガッツポーズを連発しながら、ベースを一周した。ベンチでは仲間がハイタッチで迎える。仲間と喜び終えると、河野はベンチ前で上空に向かって何やら吠えていた。河野は180センチ、85キロという大柄な身体全体で喜びを爆発させていた。「早くベンチに戻って」と主審が促すほどだった。
「ほんと嬉しかったです。最高です!」

「この日のホームランで何本目?」
「15本目です!」
 即座に答えが返ってきた。
 普通こういうことを訊くと、「だいたい何本です」とか「数えてません」など、あいまいなことが多い。でも河野は違う。
「ちゃんと数えてるんだ?」
「ハイ。ホームラン打ちたいんで」
 小学校の頃から、プロ野球中継を毎日のように見ていた。目を奪われたのは、4番バッターが放つホームラン。それに憧れて野球を始めたという。4番に対する意識は相当高い。
「自分、4番じゃなきゃイヤなんです。4番でホームランを打ちたいんですよ」
 こう言い切る高校生はなかなかいない。
「目標にしている選手は?」
「清原さんです」
 これも即答だった。
 いまの河野のポジションはファースト。打順は4番。かつての清原とまったく同じである。






2003年10月04日(土) 創部初の決勝進出(準決勝 _I輿漏愆曖s東海大相模)

◇秋季神奈川大会準決勝
横浜創学館 000 000 001 2 3
東海大相模 000 010 000 1 2
            (延長10回)

 8回まで被安打1に抑えていた相模の先発堀内。数字だけを見れば、先週のY校戦と同じ。だが、中身はまったく違った。Y校戦で決め球として有効だった右打者に対するスライダーに、創学館はぴくりとも反応しなかった。正しくいえば「捨てた」。何があっても振らない、という強い意志を感じた。
「Y校があのスライダーにやられていたでしょう。ウチは絶対に振っちゃダメだと、徹底させました。見逃し三振になってもいいから、低めのスライダーには手を出すなと」
 延長10回まで、バッティングカウントでスライダーに手を出したのはわずかに2度だけ。選手は、森田監督の指示に見事に応えていた。

 堀内のスライダーにはキレがある。ただし、ほぼ全ての球がボールゾーンに落ちる。カウント不利になるのを恐れ、相模バッテリーはストレートを多投していた。それでも、8回まで、大げさにいえば「ストレートだけ」で創学館打線を封じた。見た目以上に手元で伸びているのか、ポップフライが目立った。
「キレが抜群に良かったですね。もっと打てるかとは思ったんですが」(森田監督)
 1点差で試合は9回に入った。

 9回。創学館の先頭は小池。「一番信頼している」と森田監督が話す1番バッターだ。初球内角よりのストレートを叩くと、打球は右中間へ。位置的にはライトが捕る打球だったが、センターが捕球姿勢に。少々フラフラしながら落下地点に入ったため、「危ないなぁ」と思って見ていたら、案の定落球した(記録は二塁打)。球場は何が起こったのかわからず、一瞬の静寂。その後、悲鳴のような歓声が起こった。
 2番菊池が初球を送り、1死三塁。3番は左打者の菅原。初球は内角低めへのスライダー。菅原は反応せずボール。二球目。外角へのストレート。菅原は「待ってました」とばかりに反応。ショートの左へ打球は飛んだ。ショート秋葉が無駄なく捕球し、ホームへ。しかし、三塁ランナーの小池の足が一歩早く、1−1の同点となった。「セーフ」とコールされた瞬間、堀内はがっくりと肩を落とした。
「あそこは、小池だったから『ゴー』だったんです。小池以外なら、ストップの指示でした。よく走ってくれました」
 森田監督の言葉どおり、これ以上ない抜群のスタートだった。

 延長10回、1死一塁。打席には同点機を作った小池。初球の外角高めのストレートを狙い打つと、打球は右中間を深々と破る三塁打となった。一塁ランナーの吉島が三塁を回るとき、創学館ベンチは全員が飛び出し、雄叫びを上げていた。その後、2番菊池の犠飛で1点を追加。10回裏の相模の反撃を1点に抑え、創学館が創部初の決勝進出、2年連続の秋季関東大会進出を決めた。

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 延長10回を投げぬいた、創学館のエース高橋徹。ランナーがいなければ……、「神奈川ナンバー1投手」だと思った。182cmの長身から投げ下ろされる130km中盤のストレートと、キレ味鋭いスライダー。そして、「高校に入ってから覚えた」というスプリット。要所でこのスプリットを使い、打者を仕留めていた。
 ただ、セットになると、投球が乱れる。「ランナーが気になってしまって」と話す通り、牽制を多投。リズムを乱す場面があった。

 高橋は神奈川では珍しく、中学では軟式野球クラブに所属していた。学校の部活ではなく、クラブ。シニアの軟式版といえば分かりやすいか。
 クラブチームの名門・横須賀スターズで、エースとして活躍。全日本少年軟式野球大会では、中3のときにベスト8に進んでいる。この大会で活躍したのが、二見中・江川(現宇治山田商2年)、明徳義塾中・鶴川(現明徳義塾高2年)ら。すでに甲子園の舞台を踏んでいる。

 なぜ、横須賀スターズを選んだのか。
「横須賀では名門だったし、学校の部活でやるよりは……」
「シニアとかは考えなかった?」
「まだ自分は身体ができていなかったんで、軟式の方が良いかなと」
 もちろん、周りからのアドバイスはあっただろうが、そこまで考えて、スターズを選んだのであれば、なかなかのものだ。

 横須賀スターズは、昨年ドラフトでロッテ入りした早坂圭介(今年イースタンで盗塁王!)、昨年の創学館の5番西野幸介ら、創学館に好選手を送り込んでいる。この夏、ベスト16入りした湘南学院の主力にもスターズの選手が数名いた。「中学軟式クラブ」というあまり注目されない組織だが、なかなか注目のチームである。



2003年10月03日(金) 関東大会出場かけ・・・明日準決勝

 来春センバツの予選ともいえる高校野球秋季大会。
 昨日、茨城と埼玉で準々決勝が行われ、関東地区のすべてでベスト4が出揃った。土曜日に準決勝が行われ、関東大会への出場校が決まる(*開催県の埼玉は3校枠のため、日曜日に3位決定戦がある)。

 ここまでの顔ぶれを見ると…、夏の優勝校・常総学院は昨日、水城にまさかの敗退。春の準優勝・横浜も4回戦で横浜隼人に延長で屈した。そして、埼玉では浦和学院が埼玉栄に敗れ、山梨では東海大甲府が日本航空の前に散った。正直言って、どの高校が強いのか、どの県がレベルが高いのか……全然わからない。秋の大会はそんなもの。

 個人的に注目しているのが、千葉の市立柏と神奈川の横浜商大。
 市立柏は今春就任したばかりの福島新監督のもと、夏の県大会ベスト4、この秋も同じくベスト4に進んできた。福島監督は中学校から移ってきた先生で、以前指導していた田中中(千葉)では千葉県大会2連覇を達成。平成5年には関東大会準優勝となり、全中にも出場している。
 千葉は「中学校→高校」と指導の場を移すのがブーム(?)なのか、近年かなり目立つ。松戸六中から市立船橋へ移った、石井忠道監督をはじめ、市立松戸の監督も転進組だときく。中学校で実績を残した先生が、高校でどんなチームを作り上げ来るのか。市立柏の野球を、ぜひ関東大会でみたい。
 
 もうひとつの注目は横浜商大。
 甲子園を経験したことが、これほどにまで「自信」になるのか、と思うくらい、試合運びに落ち着きがある。野手は甲子園でも5人がスタメン出場していたため、チーム編成はさほど変わらない。大きく変わったのは、エースの座。大黒柱の給前から、「逸材」の呼び声高い田澤へ。だが、その田澤が県大会では今ひとつのでき。身体の状態が万全ではなく、思ったような調整ができていないと聞く。金沢監督も、「田澤はこんなものではない」という。明日の藤嶺戦も、たった1週間で身体が良くなるとは思えないので、「悪いなりに」のピッチングになると思う。
 関東大会は1ヵ月後の11月1日に開幕。まずは出場権をとって、万全の体調で関東に臨んで欲しい。そこで「逸材」といわれるピッチングを見たい。

 というわけで、以下が各県の準決勝の組み合わせ。
 文星芸大付、残ってますね。泉(ヤクルト)の弟を見てみたい。
 埼玉は、「栄」がつくチームが3つ。佐藤栄学園、すごい(何が?)。
(↑と書いたあとに、「春日部共栄は佐藤学園系列ではありません!」とメールを頂く。というわけで、佐藤学園系列は2校でした。失礼しました)

 ちなみに東京大会は明日開幕。どこが強いのかまったく分からない……。
 毎年混戦といわれるが、過去6年の結果を見ると、日大三と国士舘が3度ずつ優勝。今年もこの2校のどちらかか?

<茨城>
水城vs下妻二 土浦湖北vs水戸短大付

<栃木>
作新学院vs足利工大付 文星芸大付vs国学院栃木

<群馬>
高崎商vs桐生第一 前橋工vs高崎工

<千葉>
拓大紅陵vs千葉商大付 市立柏vs我孫子

<埼玉>
埼玉栄vs花咲徳栄 聖望学園vs春日部共栄

<神奈川>
東海大相模vs横浜創学館 藤嶺藤沢vs横浜商大

<山梨>
日大明誠vs甲府一 日本航空vs甲府工



2003年10月01日(水) 沖縄野球 (藤嶺藤沢vs平塚学園)

◇9月28日 秋季大会準々決勝
平塚学園 000 000 0  0
藤嶺藤沢 101 160 × 9

 次々とバントが決まり、チャンスでは確実にタイムリーが生まれる。「互角」と見られていた試合は、9−0と思わぬ大差で藤嶺藤沢が勝利を収めた。
 試合後、藤嶺の選手たちは「ヨッシャー!」「ナイスバッティング!」と喜びの声を上げながら、次々と控え室に戻ってきた。どの選手にも笑顔が浮かんでいた。
 選手に続いて、ベンチ裏に出てきた山田晃生監督も笑いが止まらぬ、といった表情だった。
「会心だよね。こんな展開になるとは思わなかったよ」
 話ながらも、自然と顔がほころんでいた。

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 藤嶺藤沢……、神奈川では「強豪」として名を知られているが、全国的には……どうなんでしょう? 
 甲子園出場はわずか1度だけ。PL学園が清原・桑田を擁し、決勝で宇部商を下した1985年の夏に出場している。初戦で、のちに大洋などで活躍した中山裕章がいた高知商と対戦。初回に5点を失うなど、全く良いところがなく、2−9で完敗した。
 当時の私は8歳。甲子園に出場する神奈川代表を心の底から応援していた。負けたときは1日中、暗い気分で過ごすほど……。藤嶺の敗戦は、大ショックな記憶として残っている。私が甲子園を見始めて、あとにも先にも、神奈川代表が初戦で完膚なきまでにやられたのは、この年だけ。8歳の心を裏切った(?)藤嶺に、あまり良いイメージはなかった。
 ちなみに監督を務めていたのは、現武相高校監督の木本芳雄氏。1971年に桐蔭学園の監督として、弱冠25歳で全国制覇を成し遂げた名将である。確か、藤嶺の監督に赴任されて、1年目での優勝だったと記憶している。

 プロ選手も輩出している。西武の投手陣のリーダー、石井貴。プロ野球界、ナンバー1の俊足とも噂される千葉ロッテ・代田建紀。ちょっと地味か……?

 そんな藤嶺に現監督の山田監督が就任されたのは1989年から(84年以前にも監督をされていた)。就任後、91年に春の関東大会出場。00年には秋季県大会準優勝となり、センバツをかけた関東大会へ。初戦で吉井(群馬)を破るも、2回戦で常総学院に完敗し、初のセンバツ出場はならなかった。このときのエースが、現在専修大でエース格の働きをしている深沢季生。エース深沢を中心とした守りの野球で、関東ベスト8にまで進んだ。

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「秋の大会は1週間ごとに試合をしますよね。その1週間で、次の試合に向けて万全の準備ができるんですよ。これが夏と違うところですよね」と山田監督。
 神奈川の場合、秋の大会は通常1週間に1試合のペースで行われる(準決勝、決勝は連戦)。埼玉や茨城は平日にも試合を行うので、過密日程になっているところもあるが、神奈川の場合は別。十分な調整期間が与えられる。
「平塚学園のビデオを見て、原くん(先発投手)のバント処理のときのクセに気づいたんですよ」
 平学戦を迎えるまでの1週間。徹底してバント練習を繰り返したという。気づいたクセを利用し、試合を優位に進める。雨の日も室内で、朝から晩までバント練習に明け暮れた。
 
 大量6点を奪った5回裏。藤嶺はバントを3度試み、そのうち1度は送りバント成功、2度は内野安打となった。内野安打は、ともに投手の動きの逆をついたもの。山田監督の分析と、徹底したバント練習がコールド勝ちを呼び込んだ。

 バントが次々と決まる場面を見て、ふと宜野座高校を思い出した。2001年のセンバツで旋風を巻き起こした宜野座野球。自由自在にバントを決め、ダイヤモンドを疾風のごとく駆け回る。藤嶺の野球が、それにだぶった。
 それもそのはず。藤嶺藤沢は沖縄遠征を行い、沖縄のチームとの練習試合を行っている。99年3月から始まった「海邦リーグ」(沖縄勢と本土勢が集う強化試合)にも参加し、沖縄野球に触れている。
「沖縄遠征は本当に勉強になることが多いんです。沖縄に行ったり、こっちに来てもらったり、6年前から交流があるんですよ」

 現チームを、2001年に関東大会に出場したチームと比べると、
「あのときはランナー三塁にいったとき、スクイズでしか、点がとれなかったんです。でも、いまのチームは違う。色んな攻め方ができるんです」と話す。
 色んな攻め方……、これも沖縄で学んできたものだという。次戦でどう披露されるか、楽しみである。

 というわけで、関東大会をかけた準決勝は今夏の優勝校・横浜商大と。
 マウンドを守るエースの清水賢吾は、深沢に憧れて藤嶺に進学した選手である。憧れの深沢に追い付くために、まずは関東大会出場を目指す。 



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