つれづれ日記
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2005年06月30日(木) 9匹全員集合。キジー出席。

沢山書いたつれづれ日記、誤ってキーボード左上端のEscキーに触ってしまい一瞬にしてすべて消えた。呆然自失。もう一度思い出しながら書く気力を失ってしまった。

4日ぶりに普段の給餌風景になり猫たちも大満足。甘えること、甘えること。コロンも久々に出てきてホッとした。

教員のK山さんが通りかかり久しぶりに話をした。いつもながら爽やかな好青年だ。

アンディ捕獲騒ぎで疲れてしまったが、優しい警備員さんがとても協力してくれて嬉しかった。アンディのことがなければ彼と知り合うこともなかっただろう。しんどいことばかりではない。


2005年06月29日(水) 8匹出席。コロン欠席。仔猫の保護に成功!

生憎、昨夜遅くから雨が降り続いている。仔猫が出てきたら電話してくれるようにガードマンさんに頼んでおいたところ今朝10時過ぎ、電話がかかってきた。M浦さんにも連絡しすぐに駆けつける。

M浦さんの方が大分早く着いて、仔猫がスカイライン横の山の反対側の石垣に沿って鳴きながら走り回っていたのを目撃。それから山の中に入ってしまって鳴き声もしないという。

我々が集まっているので早速ゲンキが出て来た。ワカメも盛んに鳴く。その声を聞いて母猫だと思ったのか仔猫が出てきて鳴き立てる。勿論、ワカメは仔猫には関心がなく我々に対して鳴いているのだった。

雨だから足場が悪く滑ったりすると危険なのだが、M浦さんは私が止めるのも聞かず、仔猫のことが心配で山の中に入った。そして無謀にも仔猫の鳴いている辺りの斜面を降りてこようとする。晴れて乾いている時ならまだしも雨で濡れているので踏ん張れる箇所もない。

案の定、滑り落ちたが怪我はなかった。仔猫が顔を覗かせているので餌を与えようとM浦さんは再びよじ登る。そしてまた滑り落ちたが今度も怪我はなし。そうして仔猫を心配する余り、もう一度よじ登り、今度はひどい落ち方をした。

が、運動神経の発達している彼女はまるで猫のように空中でクルリと身体の向きを変えたが口を打ち、自分の歯で唇の内と外側2箇所をひどく噛んでしまった。両腕もしたたか打ち、左足の脛は1箇所、ひどい擦りむき方をしている。お願いだからもう止めてと哀願する。骨折でもしたら取り返しがつかない。

仔猫は降りてきて階段を横切りフェンスをすり抜けて「猫庭園」に入った。墓所のあたりの草むらに餌容器を置くと大分食べた。ワカメを探すとハウス近くの植え込みの下にいた。

仔猫はいつの間にか「猫庭園」を出て山に戻っている。餌を置いておくとカラスが何羽もやってきて狙っている。

正面のゴミ置き場に見慣れぬ黒猫がいてカラスが2羽、その黒猫を襲っている。逃げる黒猫を2羽が追っていく。見に行くと中型の毛艶の悪い黒猫だったが、どうしたのだろう?また捨てられたのか?

老婦人がゴミ置き場を掃除しているので、黒猫のことを訊いてみたが猫には関心のない人だった。

そうこうしているうちに1時を回っている。一旦解散して午後6時15分にまた集合することにする。

その時間に1号棟前駐車場にいたピーチを連れて行ってみると、M浦さんは階段にいて山手猫が数匹取り巻いている。その前を仔猫がチョロチョロしているではないか!チャンス!のようだが、これがなかなか捕まらないのだ。

斜面に上った仔猫の傍にピーチが行くと子猫は喜んで寄っていく。と、ピーチは仔猫をネズミだと思っているのか、チョッカイを出している。すると仔猫は怒って吹く。

餌も横取りするのでピーチを遠ざける。庭園餌場に入らずに踊り場の端っこに新聞紙を敷き、缶詰を開ける。コロン以外は全員出て来て十分に食べた。

黒猫が工房側に出て来たので、M浦さんが缶詰を入れた容器を工房への道路の真ん中に置く。早速ピーチとゲンキがそちらに行く。黒猫は餌は欲しいがピーチたちが怖いので近寄れない。そうこうしているうちにカラスが食べ始めた。これでは何にもならない。容器を持って黒猫を追っていくとその先にどっしりと石のような塊が見える。塊が動き出し、それはキジーだったようだ。

餌容器は引き上げる。あちらサイドには農家の餌やりさん、U田さんという方もいることだし、お任せしよう。

7時半になりJ先生から電話がかかってきて、我々がスカイラインにいるのを知るとこちらに来てくれるという。

木に登って寛いでいる仔猫の写真を撮っているとJ先生がやって来た。仔猫は降りてきて排水溝の水を飲もうとするが溜まっている水はない。山に戻ったりしていたが降りてきて「猫庭園」に入り、「猫庭園池」へ行く。池の水を飲み、こちらを伺っている。もう3日間、顔を見せているので仔猫は我々の顔を覚えて大分慣れてきたようだ。

J先生が手を伸ばし、仔猫の顔を撫でることに成功。仔猫は浅瀬の草むらの中を足を濡らしながら進んでいく。そこをM浦さんが上から掴んだ。暴れる仔猫にタオルを被せ、顔に私がネットを被せる。J先生が押さえるが顔を出してJ先生の指を噛んだ。私はキャリーを取りに走る。仔猫を無事キャリーの中に入れる。

良かった!M浦さんの怪我もJ先生の噛まれ傷も、捕獲成功なら痛さも半減する。ひとりでは到底捕まえることはできなかった。こんなに苦労するのなら、空気穴を開けたダンボール箱にでも入れて置いておいてくれた方が、仔猫も怖く辛い思いをせずに保護されるし、我々もラクだったとさえ思ってしまった。

しかし、こうして運良く保護される猫たちの陰に、捨てられはしたが我々の目に留ることなくどこかへ行ってしまった猫たちが無数にいるに違いない。

然しなあ、こうした懸命の保護活動もいつまで続けられるか分からない。体力的にも時間的にも経済的にもかなり限界に近い。本当に捨てたヤツが憎い。地獄に落ちろ!法律を改正し厳罰に処してほしい。

保護できたのが午後8時半。犬山動物病院は休診日だし、どっちみち時間外だ。それでも電話するが通じない。院長の携帯にも掛けたが応答がない。

時間つぶしをして9時半にもう一度電話すると今度はすぐに院長が出た。お願いして仔猫を連れて行く。里親募集中のサチが出迎えてくれた。相変わらず人間大好き。

仔猫は女の子だとばかり思っていて「メグ」と名付けていたが犬山動物病院で男の子だということが判明。名付けは振り出しに戻る。

キャリーの中で固まっている仔猫は恐怖で震えている。院長の顔は初めてなので特に怒っている。キャリーから出し体重を計ると殆ど食べていないが642grあった。生後2ヶ月にはなっている筈だ。

健康診断や、体力を回復したらワクチンもしてもらわないと。検便などもしてすっかりゴロニャン猫になったら里親募集開始だ。

院長はフーシャー威嚇する猫が嫌いだが、よ〜くお願いしておく。
サチは我々と一緒に出ようとするので院長に抱っこしてもらう。院長には特に懐いている。

M浦さんは車酔いがひどいのでJ先生に正門前まで送ってもらう。車を降りるといっぺんにスッキリするそうだ。今日は彼女、大奮闘だった。ゆっくり休養してもらいたい。

仔猫の仮称は、さんざん考えた末、とりあえずアンディと命名。




2005年06月28日(火) 時間帯早めで6匹に給餌。花子、コロン、ピーチ欠席。仔猫未保護

M上さんのご主人が午前5時半ごろ、M上さんが8時ごろに見回ってくれたが仔猫の気配はなかったとのこと。私はどうしても出かけなければならない用事があり、駅まで行くのに山手へ回ってみた。10時半ごろのこと。が、山の中はシーンとしている。

用事を済ませ、午後3時40分ごろLマンション側からスカイラインを通る。正門側の踊り場まで降りてきたところ仔猫の鳴き声が山の中から聞こえてくるではないか!

午後3時ごろにJ先生にもM浦さんにも電話してみたのだがいずれも留守電になっていた。が、仔猫の鳴き声がするので再び2人に電話し、留守録しておいた。

ゲンキが門柱の上で寝ていたが、私が電話する声を聞きつけてニャーニャーと寄って来る。

学院の受付に行き、J先生を呼んでもらうことにしたが、面談の予定がギッシリ詰まっていていつ終るとも分からないとのこと。

踊り場に戻り、2〜3心当たりに電話してみるがいずれも急には来られない。ゲンキを撫でながら思案しているとガードマンのおじさんが「その猫、ゲンキって言うんでしょ?」と話しかけてきた。ゲンキそっくりの猫を20年飼ったが3ヶ月前に老衰で死んでしまったという。すかさず後継猫にゲンキはいかが?と勧めてみる。奥さんがアレルギーで喘息なのだというが、ずーっと猫を飼い続けてきたというのだから。

ガードマンが猫好きの生徒のN君のことを話していると当のN君がやってきた。屈強な生徒ならちょっと斜面を上ってもらおうかと思ったがまだあどけなさの残る中1生だった。ちょっと無理。

1時間近くウロウロしたが、意を決してスカイラインてっぺんの鉄塔の脇から山の中へ入ろうと階段を上りだした時、M浦さんから電話がかかってきた。かくかくしかじかと事情を話し、すぐに捕獲の支度をして来てもらうことに。3年ほど前、やはりM浦さんを誘って山の中に入ったことがある。

ほどなくしてやって来たM浦さんと早速山の中に分け入る。山のてっぺんは結構狭くて左右はすぐに笹薮に覆われた崖になっている。ゲンキが現れ、しばらくしてポオまでが斜面を上って上がってきた。目の悪いM浦さんは上がってきたポオを仔猫と勘違いしている。とにかく斜面が急なので覗き込むこともできない。M浦さんが覗き込もうとするのでズルッと落ちたら大変だ。ハラハラしてしまった。結局収穫なく山から出る。

正門側へ降りてまたガードマンと話したりして案を練るが、仔猫の声も聞こえないしどうしようもない。もう5時半だ。とにかく一旦解散し、まだ辺りが明るい7時にもう一度ここに集合することにする。

スカイラインをLマンション側へ降りてみる。ガードマンも一緒に来て辺りを巡回パトロールする。タニーが我々を見つけて駆け寄ってきた。タニーに会うのは全く久しぶりだが、耳の皮膚病がひどくなっており目つきが鋭くなっている。アラ、アニーもやって来た。

M浦さんが缶詰を与えようと焦ってプルトップを引っ張ったらプルトップ自体が取れてしまい、缶が開けられなくなってしまった。仕方なくカリカリを出すが、缶詰を見てしまった2匹はカリカリには見向きもしない。

もう6時近いのでそこでM浦さんと別れる。タニーはアテが外れてモワーモワーというような変な声で不満を表している。もうすぐM上さんが来て給餌するはずだから我慢しなさい。ここでは、タニー、かりん、短尾のキジトラ、ベージュ色の猫、アニーの5匹が集まるらしい。

大忙しで家事を済ませ、7時に山手へ向っていると仕事を終えたJ先生から電話がかかってきた。庭園餌場で落ち合うことにする。

まだ日も暮れていないしいつもより1時間も早いのでピーチはいなかった。小桃の駐車場上の歩道を歩いていると、正面の工房側の森から仔猫の鳴き声が聞こえてきた。そちら側に渡ってみたが、やはり聞こえる。

ひとまず山手猫階段へ行くとM浦さんが既に到着していた。彼女と一緒に工房側の森の下に行くがゲンキが従いてくる。ここは頻繁に車が往来するので危険だ。戻って庭園餌場で猫たちに給餌することに。

そうこうしているうちにJ先生がやって来た。3人で仔猫の声がした現場へ行ってみる。するともっと下の方から声が聞こえる。もうあたりは真っ暗だ。ガードレールの真下から声がするのでそちらへ回ってみるとそこは人の敷地内だった。仔猫は追われていると思ってか、我々が行くと遠ざかる。

もう真っ暗だし、こんな場所にいつまでもいると車に接触される危険性もある。ひとまず山手に引き上げる。明日日中にまた捜索活動を続けることにして解散する。我々がこんなに努力しているのだからきっと助かる。(祈)

HPを見たO様から仔猫用キャットフードを多数寄贈いただいた。O様ご家族は病気の仔猫を保護し、キャットフードを多数そろえたものの、猫にアレルギーがあることが分かり、療法食のみとなった。そこで買い置いたキャットフードが余ってしまったとのこと。大変有難い。


2005年06月27日(月) 8匹出席。コロン欠席。キジー出席。仔猫発見!

山手に行く前にチラと読んだ新聞にアルカイダがイラクで犬に爆弾を背負わせ敵地に送り込み自爆させているという記事が出ていてすっかりいやな気分になってしまった。アルカイダだけでなく戦争になると弱い市民も動物も真っ先に犠牲になる。諸悪の根源は戦争だが権力者は戦争を止めないし、彼らだけが儲かるようになっているのだろう。

などと考えながらいつものように1号棟前駐車場からピーチを連れて、小桃の駐車場上の歩道を歩いていたところ、突然猫の激しい鳴き声が聞こえてきた。花子かなあ?とキョロキョロしていると、ピーチがいち早くその声の主を見つけた。

ガードレールの内側の草むらの中に殆ど赤ちゃん猫ともいえる小さなキジトラ猫がいて鳴きすぎてしゃがれてしまった声を張り上げている。突然現れた巨大なピーチに恐れをなして一丁前に威嚇している。

ひとまず捕まえようと、とりあえずJ先生にキャリーを持ってきてくれるよう電話する。捕まえようとすると目にも留らぬ速さで逃げ去ってしまう。小桃の駐車場には灯りはなく黒っぽい小さなキジトラ猫ではどこへ行ったか全く分からない。私は洗濯ネットを手にウロウロするばかり。

ピーチが追いかけているのでピーチの傍に行くとそこにいるようだが、車の下に入ってしまって出て来ない。パニックに陥っているので人間を見て助けを求めて飛び込んでくることはしない。

小桃の駐車場の中をマグライト片手に探し回っているうちにJ先生は場所が分からず庭園餌場に行ってしまったようだ。こちらに来てもらうがとにかくすばしこくてどうにもならない。

J先生は車を正門前に戻すが仔猫は同時にそちらに行ってしまったようだ。「山手猫階段」に行くと山の中から仔猫の鳴き声がする。山手猫たちも続々と集まってきた。階段を上がっていくと排水溝の中に仔猫が入り込んでいる。茶々に追われて超特急で排水溝を駆け下りてしまった。

排水溝の一番下に潜んでいるところを捕まえようとネットを広げている間にあっという間にすり抜けて排水溝を駆け上がってしまい、もうどこへ行ったか分からない。山の中から鳴き声が聞こえる。段々下の方へ移動しているようだ。ピーチが見に行ったが仔猫は降りてこない。そのうちに声がしなくなった。

犬山動物病院に電話し、院長にこんな場合の捕獲の妙案はないかダメモトで訊いてみる。

踊り場も真っ暗だし、今夜のところはどうしようもない。J先生がさっき庭園餌場で猫たちにカリカリを与えてくれたのだが、水も替えていないので、J先生には待っててもらって庭園餌場に行く。ハイシローとピーチを除く6匹は付いて来ていつもの給餌を要求する。みんなにカリカリを与え、ポオには特別食を与えておいてJ先生のところに戻る。

仔猫が降りてきたら食べられるように山側の石垣の上にカリカリの山を3つ作っておく。ハイシローとピーチはここで食べる。正門前にキジーが現れてウロウロしているので正門脇の石垣の上にカリカリをたっぷり置きキジーに与える。

仔猫はウンともスンとも言わなくなった。恐怖と疲労で寝てしまったのかもしれない。ひとまず引き上げ明朝、明るい時に行動することに。

よく考えてみると、真昼間に捨て猫する人はいないだろうから、今夜、日が暮れてから正門前あたりに悪い飼い主が仔猫を捨てたものと思われる。そこから仔猫は道路を渡ってカードレール陰の草むらに隠れたのだろう。

私は8時過ぎに遭遇したのだから、捨てられてからそう時間は経っていないと思う。が、1時間も鳴き続けて声が枯れてしまったのだろう。その間、誰にも保護されなかった。私がピーチと一緒でなかったら、最初の草むらで保護できたかもしれない。或いはやっぱり逃げられたかもしれないが。

院長は餌だけやって外飼いしている猫の子供ではないかと言うが、さほど時間も経っていないのにたった1匹ということはないだろう。その場合は生まれた仔猫は全部一緒に捨てられて兄弟は固まって寄り添って鳴いていると思う。

明日見つからなければ、非常に残念だがあの仔猫は私とは縁がなかったと思う他ない。

とはいえとても気になるので、帰宅後、パピヨン犬の散歩人、M上さんに電話してみた。早朝、犬の散歩であそこを通るなら洗濯ネット持参で行ってもらい、もし仔猫がグッタリしているか簡単に捕まるようなら保護して私に連絡をお願いした。M上さんのご主人が朝5時半頃、あそこを通るそうで私のお願いを快諾してくれた。

更に仔猫を捕まえるのがうまいと思われるM浦さんに電話してみたが、絶対に在宅している時間帯なのに2度とも留守電になっていたので諦めた。コトは急を要する。


2005年06月26日(日) 8匹出席。コロン欠席。

今日も出発が30分遅くなった。1号棟前駐車場の車の下で寝ていたピーチを連れて山手へ急ぐ。正門が両側ともワイドオープンだ。バスが入ってくるのかな。

待っていた猫たちと庭園餌場へ。少し風があるので今夜も直置き。ポオはレトルトの特別食に満足している。水を替えるとトニーとハイシローがゴクゴク飲んでいる。

雨もロクに降らないのに雑草だけは丈高く生い茂っている。梅雨が明けたら猫ハウスとハウス回りをきれいにしようと思っている。今でもワカメはハウスに入っているようだ。

やっぱりバスが入ってきたが坂道を上がってこず、向こう側から本館前に入ったようだ。「ウッス!」と気勢を上げているドスの利いた声が聞こえてくる。運動部の合宿だったようだ。

花子はとっくにいなくなっている。トニー、ワカメ、ハイシロー、茶々などを可愛がる。トニーは抱っこされるのだが、振り向いて人の顔がすぐそばにあると怖いようで降りたがる。それでも温厚なトニーは家猫候補ナンバーワンだ。

バスも去り迎えの保護者たちの車も去ってしまった。雨天餌場に小さな水容器を置きっぱなしにしていたことを思い出し取りに行く。

ゲンキとハイシローが従いてこようとしたが私がすぐに戻って来たので坂道の真ん中でゴロリと横になって寛ぐ。

ワカメもいなくなっているしもう帰ろう。踊り場に出ると真ん中にピーチが寝そべっていて、2段下でポオがウロウロしている。

今夜もピーチは従いてこない。


2005年06月25日(土) 9匹全員集合。

いつもより少し遅れて山手へ。1号棟前駐車場でピーチをピックアップ。「山手猫階段」は暗くて1匹も見えない。と思ったら続々と出て来た。

風が強いので庭園餌場にカリカリを直置き。ポオにはいつものレトルト特別食を与える。これなら喜んで食べる。

花子は1段上でカリカリを食べていたがしばらくしてワカメが振り向いて花子をじっと見ると、もうそれだけで花子はその場を離れてしまう。なので、別の場所でまたカリカリを与える。そこでしばらく食べていたが、ちょっと離れたところからゲンキが何気なく花子を見ているのに気付くと逃げ去ってしまった。花子はとても神経質だ。

記念館の方から音が聞こえてくる。灯りも煌々と点いている。ブラスバンドか何かの部活かな。

ポオはカリカリもよく食べ、盛んにかまってほしい素振りをする。ワカメとトニーを可愛がっていると割り込んでくる。

いつものより少し高い(2倍くらいの値段)カリカリだからといって特別喜んで食べるということでもなさそうだ。

突然ギャーッ!という声が聞こえる。ワカメも私もコロンが襲われたのかと慌てて見に行くと、トニーが本館前庭園の茂みから出て来た。

ワカメは相手がコロンではないということが分かったのか「猫庭園」に入ってしまった。

茂みの中を覗きこんでみたら何とハイシローがいる。ハイシローかトニーかどちらかが奇襲に遭ったようだ。

記念館の前には大勢の人々がいる。背後のボイラー室の方からはサッカー姿をした少年がひとり坂道を降りて来た。いつもあの辺で休憩している生徒かなあ。

餌場に戻り片付けて帰ることにする。ポオが足元にまとわりつきながら付いてくる。途中の通路ではピーチがくつろいでいるが付いては来なかった。


2005年06月24日(金) 9匹全員集合。キジー出席。

夕方、猫食料の特売をやっているアクトに行った。山手猫用に(我が家の家猫用には高〜い(泣)療法食)いつも大量に買うので外にある手押し車を押して入る。

その手押し車に袋を積んでいるところへ女性がスーパーのカートを押してやって来た。「そんなカートがアクトにあるんですか?」と思わず尋ねてしまった。スタイルのいい愛想のよい女性だった。そこへ連れらしい別の女性が現れて私の買い物を見て驚いて『猫、何匹いるんですか?』「家猫は4匹ですけど、家猫用じゃないんです。」『ノラ猫用?』「はい、地域猫用です。」『やっぱり。』「そちらもやってらっしゃる?」『ええ、こちらが・・』と先のカートの女性を指す。

カートの女性をよくよく見てみると独特のアイメイクをしていてどうもハーフっぽい。あ、J先生の知り合いの人に違いない。訊いてみるとやっぱりそうだった。挨拶をして別れる。

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夜、いつものように1号棟前駐車場の端っこにいたピーチをつれて山手に向う。山手側へ道路を渡ろうとしていると鳴き声が聞こえてきた。花子が工房側の山にいるらしい。

そこへ直角の2方向から車がやってきた。車のライトの真ん中を花子が悠然とこちらへ駆けて来る!止めてほしいよ、全く。危ないったらありゃしない!今後どうしたらいいだろうか?花子の方へ行くにしても、私が車の前に飛び出すわけにもいかないし。

花子とピーチは鼻を付き合わせて挨拶している。ひとりと2匹で道路を渡る。花子は正門前道路の端っこでひっくり返っている。正門からも車が出て来た。もう危険がいっぱい。目の前で轢かれたりしたらショックで立ち直れないかもしれない。出掛けに読んだメールに、月曜日にPハイツ内で猫が死んでいたという報があったそうだ。それだけでも落ち込む。

さて庭園餌場に行く。キジーもお待ちかねだ。今日、ポオの特別食用に買った小さい缶詰は案に相違してポオには不評だった。ポオが食べないので痩せているトニーに与える。トニーは自分に貰ったということがよく分かっていて横取りしに来たゲンキに対して怒っている。

山手猫たちも飽食になり口が肥えてきたのでちょっと高めのカリカリも購入した。安いものと混ぜて与えたがどうだろう?

全体で500grくらい食べたかな。キジーは途中でいなくなっていたがまた戻ってきて食べたり、寛いだりしていた。ピーチはあんまり食べずに休んでいる。ポオはカリカリはそこそこ食べて何故かピーチに追われて踊り場の方へスタコラと逃げていった。結構逃げ足も速い。

ワカメを十分に可愛がり、カリカリを片付ける。するとワカメは「猫庭園」に入ってしまった。雨天餌場の前の坂道で寛いでいたトニーが戻って来て甘える。抱っこして可愛がる。

コロンは途中水を飲んだが、ずーっと岩場で寛いでいる。踊り場の門柱の上には茶々が座っていた。花子がいるかと思ったが出て来ない。ポオが踊り場でウロウロしている。ピーチはずーっと下で寝そべっている。

ピーチは大分遅れて付いてきた。一定の距離を置きずーっと従いてくる。桜井小の角を曲がり、4号棟を通り過ぎ、5号棟への階段の上で立ち止り遠ざかる私を見つめている。駐車している車の陰になってお互いに姿が見えなくなった。と思ったらピーチは階段を降りてゆっくりこちらへ向っている。

通行人がやってきたのでピーチはプレイロットに消えた。しばらく見ていたが出てこなかった。可愛いピーチ。


2005年06月23日(木) 9匹全員集合。キジー出席。

午後8時近くになってからパラパラと雨が降り出した。家の外に出ると今夜はピーチは待っていなかった。

桜井小の前の道路を歩いていると遥か前方、1号棟から黒っぽい猫が出てきて道路を渡る。7号棟方面へ行ってしまったかと思っていたらガードレール沿いにこちらに向ってきていた。はっきりとは見えないがこないだのキジトラのようだ。素早く桜井小の中に入った。よく見ようと少し戻ったが猫はそこにじっとしてはいなかった。細めの真っ直ぐな尻尾だけが見えた。

ピーチは1号棟前駐車場の車の下にいた。通りかかった私を見つけて車の下からニャーと鳴く。小雨が降っているのでその場で転がったりせず素直に付いてきた。私が道路を渡り、ピーチがゆっくりと渡ろうとしているところに車が来た。ピーチは歩道に戻り車が通過するのを待った。

雨がかからないようにハイシローとポオは山側の石垣の上にいた。みんなで雨天餌場へ。キジーもいる。

雨天餌場にはこないだ置いた水容器がそのままになっている。引き上げるのを忘れていた。小さな容器なのに虫が3匹も入っていた。

新聞紙を2枚敷き、カリカリを与える。キジーには階段下のスペースで。花子はキジーから近いところで食べるのを嫌がるのでミニベンチの傍で与える。ポオには特別食。昼間にみんなそこそこ食べたらしく500gr出せば十分だった。

コロンがいるのでフロントラインを投与する。これで「庭園」の猫たち9匹全員に投与終了。キジーにも投与したいが、ようやく50センチくらいまでにお互いの距離が縮まったところだ。投与は無理。

適当なところで花子が逃げ去り、キジーも満腹になったのか少し残して悠然と出て行った。坂道の辺りをのっしのっしと歩いている。

一陣の風が吹いてきて新聞紙がバタバタと煽られる。猫たちは驚いて逃げ腰になる。そこで新聞紙は片付けてカリカリの山を3個作る。それを見てワカメは立ち去るが「猫庭園」側の雨天餌場を見通せる場所にいるようだ。

早めだが、帰ることにする。「猫庭園」側の木々を眺めていたらその間にワカメがいたらしく出てきて、庭園餌場方面へ向う。私がそちらに行くと予想したようだが、残念でした。雨の日には坂道を降りて正門から出て行くんだよ。

ゲンキがちょっとだけ従いてきたが、ワカメを見つけてそちらに気を取られたようだ。

もしかしたら花子も踊り場の内側辺りで私を待っていたかもしれないが、雨なのでカリカリを上げるのは厄介だ。雨天餌場に行けばたっぷりあるのだし。ピーチも従いてこず、もう少し遊んで行くらしい。

家の前の道路を歩いていると、猫がいる!よくよく見ると「伸介」だった。地面の何かを手で盛んに引っ掻いている。遊んでいるようだ。

伸介は我が家のベランダに来る回数が減った。一昨日だったか、ベランダで伸介が寛いでいると内側からミーシャとシルビアがえらい剣幕で追い払っていた。


2005年06月22日(水) 8匹出席。コロン欠席。缶詰の日

早朝から雨が降り続いたが午後になって止み、山手に行く頃には地面もそこそこ乾いている。家を出たところで思いがけずピーチが駆け寄ってきた。ピーチはずーっと以前から私の家がどこかは知っているが、昨日自分の意思で追いかけてきた。そして適当な時間になったらここから出てくると学習したようだ。偶然ではなくやはり私が出てくるのを待っていたのだろう。

入り口前の道路でひっくり返って動かない。何とかなだめすかして起きてもらい誘導する。それからは割りとスムーズについてきて山手側へ渡ることができた。

すると蚊の鳴くような声が工房側植え込みの中から聞こえてきた。花子のようだ。「はなちゃ〜ん!」と呼んでいると、それを聞きつけたハイシローがやってきた。ポオたちも後に続いている。

花子も来たのでみんなで庭園餌場へ。新聞紙を3枚敷いてカリカリを与えておく。今日は缶詰の日なのでポオの特別食はなし。缶を開けているとJ先生の車がやって来た。所用で出かけるついでにちょこっと寄ってくれたのだ。

J先生は猫たちの写真を撮り、私は缶詰を開けたり水を替えたりとそれぞれに忙しい。J先生がピーチを見るのは久しぶりだという。二人とも甘えん坊の大猫が大好きだ。花子とワカメには1缶づつ与える。まず6缶開けた。

雨上がりだからか、オオミスジコウガイビルのとびっきり長いのが出ている。ネトネトしていて邪魔なので草むらに行っててもらう。短いのがまだいた。猫が踏むと身体にネットリとくっついてきれに取れないのがイヤだ。

先を急ぐJ先生の車が発進したが、缶カラをいっぱい引きずった新婚の車みたいな不穏な音がする。先生はそのまま行ってしまわず坂道で停まったので私も慌てて駆けつける。車の下を見ても何も引きずっていない。何度か車を動かしているうちに音が消えたのでひとまず、先生は発進。緊急に車が必要になったら駆けつけると申し出ておいたが、何とか無事だったらしい。

餌場に戻ると新聞紙トレイの上の缶詰肉だけがきれになくなっており、カリカリは大量に残っている。残っている猫はハイシローとピーチとゲンキだけで後の猫たちはいなくなっている。

少し早いが餌場を片付ける。通路に寝そべっているピーチは従いてこない。そうそうここは安全だからしばらく遊んでなさい。

踊り場にはポオがいてウロウロしている。缶詰はちゃんと食べられなかったのかな?それとも特別食をねだっているのかな。


2005年06月21日(火) 8匹出席。コロン欠席。

1号棟前駐車場でピーチを呼ぶと端から2番目の車の下からニャーと返事が聞こえてきた。ノビをしながらピーチが現れた。その場を動こうとしないので抱きかかえて運ぶ。余りの重さに降ろすと横を歩いていた女性が笑っている。私が道路を渡ってもいつものように斜めに渡ってこず、T字路の端っこまで行き、そちら側に渡る。そうしてお気に入りの大木で爪とぎをしている。

ピーチを放っておいて正門側を見るとハイシローとゲンキがいる。ポオも階段を降りて来た。門柱の上には花子がいる。みんなで庭園餌場へ。

新聞紙を1枚敷きカリカリを与える。花子には上段で。昨日とは違うカリカリが落ちている。ハハーン、既に給餌されたな。ポオには水場奥で特別食を与える。後ろからフロントライン投与をする。

ピーチがやってきたが殆ど食べずに一段下の通路に座っている。そのうちに何か拾って食べている。虫でも食べているのかと思ったが気になったので見に行く。カリカリがばら撒かれている。餌場以外の通路は結構汚れているのでこんなところに豆まきのような格好でカリカリを撒かれるのは困る。

1段下のカリカリは拾い集めた。もしや下の方も、と思い見に行くとあるある。これはもう収拾不可能だ。明朝、カラスに掃除してもらおう。

猫部の生徒かもしれないと思い、給餌方法についてちょっと注意してもらうべくJ先生に電話をかける。いろいろ話してみるとやはり正しい給餌方法をよく知らない中1生がやみくもにばら撒いたようだ。

電話しながら上の方に行くと、アララ!ここにもいっぱいばら撒かれている。ダメじゃん。1匹分づつくらいこんもりと盛ってあげなくちゃ。無駄に撒いてはもったいない。

J先生が添付データをいっぱい付けてメールをくれたというが全く届いていない。ウィルスメールと間違われて削除されてしまったらしい。何を削除したか報告はないので全く分からなかった。別の方法で送信してもらうことにした。

電話しながら片手で荷物を片付け、家に向う。自宅入り口でまだ話しているとピーチらしい鳴き声が聞こえてきて4号棟芝生に現れた。フェンスを乗り越えて私の真正面の石垣の上に陣取る。ニャーニャー甘えてなく声を電話越しにJ先生に聞かせる。猫談義をしていると果てしないが携帯電話が電池切れになり終了。


2005年06月20日(月) 7匹集合。ポオ、コロン欠席。

我が家の家猫トムが療法食のみの食生活にもかかわらず、2〜3日前から頻尿、血尿になっている。はかばかしくないので犬山動物病院に電話相談の上、今日から投薬を開始。

サチの里親探しが行き詰っている。ウチに迎えるしかないか、と思い始めた途端にこうだ。まだ迎えていないうちからトムが血尿を出すようではこの案は不可能だ。

信頼のおけそうなネットの里親募集掲示板5箇所にサチの里親募集を掲載した。チェック後、掲載してくれるところもある。神戸の愛護団体、プラーナから「里親詐欺にご注意」というメールをもらった。里親募集をする人に自動的に送信しているらしい。HPそのものもなかなか立派な内容で、以前からプラーナの名はしばしば耳にしていた。http://www.prana-japan.com/

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今夜は、家を出る直前にモタモタしていたので30分ばかりいつもより遅くなった。ピーチは午後、ウチのベランダ下の芝生を歩いていたが、この時間1号棟前駐車場にいる。従いて来ずゴロゴロしているが急ぐので余り構ってもいられない。私が道路を渡るとやっと付いてきた。

正門前にいたハイシローが私を見つけて駆け寄ってくる。猫たちの歓迎度が少ない。ポオも見当たらないしきっともう給餌されたのだろう。

餌場に行きカリカリを与える。ポオとコロンがいない。特別食は持って帰ることにしよう。フロントラインの小分けを持ってきたので投与する。まず花子から。すると花子は気を悪くしたのかもうカリカリを食べようとせず「猫庭園」に入ってしまった。他の猫たちには順調に投与を続ける。

キジーがやって来て脇に座ってじっと見ている。カリカリを飛び石餌場で与える。しばらく食べてからこちらにやって来て寛ぐ。撫でさせてくれるといいのになあ。

飲み水もきれいだし、餌場にはコロコロしたカリカリが転がっている。午後にでも生徒たちが給餌したのかな。猫たちはあんまり食べないが、餌場で寛いでいる。ワカメがいなくなったのを機に帰ることにする。

踊り場に出るとニャーとも言わず花子が現れた。カリカリを与えて立ち去る。他の猫は来ない。


2005年06月19日(日) 8匹出席。コロン欠席。キジー出席。

ピーチはまた1号棟前駐車場にいて私が通りかかるとニャーニャー鳴いて出て来た。素直に従いて来ようとせずその場でひっくり返ったりしていたがなだめすかして何とか一緒に山手へ行く。

庭園餌場へはいつも通りトニーが1番乗り。ゲンキとワカメが続く。みんなにカリカリを与え、ポオには特別食。しばらくして茶々がお相伴に預かりに行ったがポオは独り占めしている。

ポオはその後もカリカリを食べて食欲旺盛だ。いつの間にかキジーが来ている。キジーにも飛び石餌場でたっぷりのカリカリを与える。花子も結構よく食べて、退場する。

ピーチが食べているそばにワカメが行く。ちょっと不穏な沈黙が流れたのでピーチにパンチを食わされないようワカメを抱き上げると、ワカメはギャーッと抗議の声を上げる。余計なことをするな、といわんばかりに脇へ逃げてプイ!としている。

キジーは音もなくいなくなっている。ゲンキが「猫庭園」に入っていったらしくワカメと争う声が聞こえてきた。出て来たゲンキはそこにいたポオに頬擦りをしようとして嫌がられている。ポオは「何だ、何だ、何だ、ヘンなことするな!」とあからさまに迷惑そうな顔をしてその場から離れる。

コロンを待ったが来ないので帰ることにする。ピーチが従いてきた。途中で消えてしまったのでそのまま桜井小の角を曲がると、ピーチのくぐもったような特徴ある鳴き声が聞こえる。戻って桜井小の前の歩道を眺めていると突然ピーチが現れて駆け寄ってくる。

4号棟角の石垣に座って久々にピーチを抱き上げる。勿論目やにを取ろうと思っているのだが、すぐにピーチはそれを察して膝から降りてしまう。その角でドテッと横になり寛ぐ。ピーチにバイバイして私は自宅へ向う。


2005年06月18日(土) 9匹全員集合。

ピーチは1号棟前駐車場の車の下にいて通りがかった私にニャーニャーと呼びかける。が、出てきてもすぐに後を追おうとはせずそのあたりでスリスリしている。また抱きかかえて10メートルばかり歩いて余りの重さに降ろす。

一緒に山手へ行くと階段にはもう猫たちがいっぱい集まって待っていた。庭園に入ると通路を真っ先に駆け上がるのはトニー。その後をワカメ、ハイシロー、ゲンキが追う。花子も私の足元にいる。とっても細身だが元気だ。コロンだけがいない。

新聞紙テーブルに頭を並べてみんなよく食べる。ポオを抱き上げると思いの外ズッシリ。特別食を与えると今夜は近寄ってきた茶々には分けてあげずあっという間に平らげた。その後もカリカリを食べている。

花子は新聞紙テーブルでゲンキと茶々の間で食べていたが、適当なところで引き上げる。誰も邪魔はしていない。

上郷舞岡線を走っているらしい救急車のけたたましい音と声がまるですぐ傍みたいに聞こえてくる。

オヤ!観光バスが入ってきた。今日は合宿か日帰り遠足か?本館前に停まったらしく声が聞こえてくるが、こちら側に来る人は殆どいない。教員がひとりやって来て赤いジープに乗って走り去った。

ワカメは騒がしいのがイヤで消えてしまった。コロンが踊り場の方からやって来た。これで全員集合だ。

コロンはさほど食べずにポオに甘える。次いでハイシローが座っている隣にくっついて座り仲良さそうに見える。兄妹ではあるがハイシローはきついのでこんな光景は初めて見た。ハイシローは何故かコロンを攻撃せずそのまま寛いでいる。

あんまり可愛いのでカメラを取り出すと、後ろからなのにコロンは気配を察して岩場に行ってしまった。折角可愛く寛いでいたのに余計なことをしてしまった。いつの頃からかコロンはストロボが嫌いになっているのを私は知っていたのに。

アラ!いつの間にか花子が戻ってきている。カリカリの山に手招きすると素直にやって来て食べ始める。再び適当量食べて走り去る。

さて餌場を片付けて帰ろう。ポオが従いてくる。ピーチは庭園内に留まって付いてこない。

今夜は大分蚊に食われた。


2005年06月17日(金) 9匹全員集合。かりん、キジー出席。

やっと雨が止んだ。だがかなり蒸し暑い。3号棟植え込みにも1号棟前駐車場にもピーチはいなかった。きっともう山手に行っているのだろうと思ったらやっぱり。階段にどっかと座って寛いでいた。

1ヶ月以上、点滅していた踊り場の蛍光灯は数日前からすっかり消えてしまっている。正門前の灯りと踊り場から少し上の外灯があるので足元もおぼつかない暗闇というわけではない。猫たちが待機していることが目立たなくなって返って安全かもしれないとふと思った。

猫たちがワイワイと集まってくる。庭園の中で鳴いているのはキジーかな。庭園餌場に行くとコロンが昨日と同じく「猫庭園」の奥からやって来た。

少し風があるのでカリカリは直置き。花子はカリカリを取られてウロウロしている。別の場所で改めてまた与える。キジーには飛び石餌場で。ポオが今夜は私に従いて回る。特別食を与えると落ち着いた。

ミミズのような形態のオオミスジコウガイビルが今年も現れた。意外と速く移動するので、うっかりその上にでも座ってしまったら悲劇だ。猫の身体にくっつくと接着剤がついたようになり厄介だ。

花子はまた食事途中で走り去る。それを見ていたキジーが追いかけるが花子はうまく逃げおおせたようだ。ギャーッという声は聞こえてこない。その代わりキジーの発情声が聞こえてきた。今夜は心なしか哀切を帯びた鳴き声に聞こえる。あんまりへんてこりんな声なのでピーチが声のする「猫庭園」内を覗き込む。

マグライトを持って私も覗きに行くが何も見えない。キジーはその間に「猫庭園」から出て自分の餌場の前に舞い戻っている。もう一度カリカリを与える。その間、ポオがずーっと従いて回る。騒ぎの間にワカメは消えてしまっている。

ふと見るとかりんがカリカリを食べている。他の猫が近付くと唸りながらだ。抱き上げて別の場所に移すがかりんの脇腹を持ち上げると右手にべチャッと気持ちの悪い感触が。オオミスジコウガイビルだ!枯葉ですくい上げて剥ぎ取る。かりんが寝転びでもして潰してしまったら、毛が生え変わるまでもう取れなくなってしまう。

ある程度食べてかりんはボイラー室横の斜面を駆け上がって行ってしまった。スカイラインのてっぺんまで一直線だ。

岩場に座っていたコロンがやってきて再び食べ始めるがすぐにまた離れてしまう。みんな満腹になったようなので帰ることにする。

踊り場付近に花子がいるかと思ったが、さっき遠くまで逃げてしまったようだ。茶々が踊り場の水を飲んでいる。数段下ではピーチが長々と寝そべっている。

道路を渡っているとピーチが追いかけてきた。私より大分遅れて歩いてくる。桜井小の角でピーチを待っているとニャニャニャと甘え声を出して駆け寄ってきた。が、そこまで。4号棟角でじっとして5号棟へ行く私を見送っている。


2005年06月16日(木) 9匹全員集合。キジー出席。サチに面会

正午前に準メンバーのS木さんと一緒に犬山動物病院にサチの面会に行く。サチの入院・治療費を支払う。ビックリするほど出血大サービスをしてくれる。餌代にも足りないのでは?メチャメチャ申し訳ない気分だ。フロントライン大2個とポオの消炎剤も買う。ついでに家猫用に療法食も仕入れる。

サチは保護直後はモリモリ食べて体重が増えていたようだが、今日はスマートだった。元々小柄でやはり3kgくらいか。おとなしくて人間が大好き。柔らかい被毛がすごく抜けるのでブラシを借りてS木さんに毛梳きをしてもらう。彼女のジャンパースカートは見るも無残に毛だらけになってしまった。

おとなしく甘えッ子なので飼い猫にするにはもってこいなのだが里親探しもはかばかしくない。温和な成猫だから意外に単身者の1匹飼いが向いているかもしれない。

犬山動物病院の受け付けには、「山手ネコロジー」に寄付をしてくださったれいさんの愛猫捜索ポスターが貼ってあった。真剣さが伝わってくる。何とか無事に戻ってくることを祈らずにはいられない。

サチは私のことを覚えているようだった。盛んに甘えようとする。しばらくしてもう院長の傍に戻りたくなったらしく診察室のドアを開けようとする。院長に可愛がられているようで嬉しい。が、爪を切られるのはイヤで激しく抵抗するという。

くれぐれもよろしくお願いして病院を後にする。

******

今日も一日中雨で夕方には土砂降りだった。山手に向う頃には小降りになっていたが猫たちはどうしているだろう?

3号棟前で一応ピーチの名を呼ぶが勿論出て来ない。多分1号棟前の駐車場にいるだろうと思ったらやっぱり車の下からニャーニャー鳴く。昨夜もずーっとそこにいたのだろうが、往きにはお互いに気付かなかった。

出て来たピーチはボンヤリして動かないので抱え上げて数メートル歩く。重いのでずーっと抱えているわけにはいかない。一緒に山手側へ渡る。

「山手猫階段」にはハイシロー、ゲンキ、ポオがいた。茶々は木の上から降りてくる。ワカメはハウスから。雨天餌場に向うとコロンがそちらの方から出て来た。雨の日にはあそこだということを学習したようだ。賢い、賢い。

キジーも来ている。トニーだけがいない。新聞紙2枚を敷いてカリカリを与え、キジーには階段下のスペースで。キジーも雨天時にはそこが自分の餌場だともう心得たようだ。ポオにはミニベンチ横で特別食を与える。

かなり濡れているのはポオ、ゲンキ、茶々くらいか。花子が食べるのが遅いのは自分の好きなカリカリを選って食べているからだった。誰に邪魔されたわけでもないのにしばらくして花子は出て行った。

トニーが鳴きながら飛び込んできた。ハイシローにいじわるされないように庇う。みんなダラダラ食べてカリカリが結構無くなった。いつの間にかコロンが消えている。ワカメも本館前庭園の方へ行く。

キジーの発情声が響いてきて猫たちはギョッとしている。可哀相なキジー。早く何とかしてやりたい。

猫の鳴き声がすると思ったら花子が戻ってきて鳴いているのだった。私を迎えに来たような格好だ。片付けも済み、丁度出ようとしているところだった。

坂道を降りて正門から出ようと思ったのだが、花子が庭園餌場の方へ来てくれと言う。然し雨が降っているのでそこでカリカリを与えるわけにはいかない。とにかく踊り場に出る。するとゲンキが追いかけてきて2匹はもつれるように走り去った。ゲンキはしつこく追っているようで、花子は彼をまくことができなかったようだ。

が、なるべくみんなと一緒に雨天餌場できちんと食べて欲しい。


2005年06月15日(水) 9匹全員集合。

2〜3年に1度しか会わない古い友人に今日会った。話のついでに毎夜8時〜9時に10匹ほどの外猫たちに給餌していることを言っただけで、説教調になり「あなた、そんなこと止めなさい!」としつこく言う。その時間を自分のために使えというのだ。『止めない!例えば下らない噂話なんかで時間を使うより猫たちと遊んでいる方が余程私の精神衛生上好ましい!』と断固として答えると「餌代だってかかるし・・」。『ブランドバッグを買うより猫の餌を買う方が嬉しい!』と言うと私を説得しようとするのをやっと諦めた。敬愛する友人ではあるが、全く大きなお世話だ。

世の中には身銭を切って心ならずも惨めな状況に陥っている他者(含む動物)のために様々な形で手を差し伸べる人々がいる。一方では他者(含む動物)を踏みつけにして得た泡銭、悪銭をすべて馬鹿げた贅沢に浪費する輩もいる。時折テレビ番組などでもてはやされる後者の顔は一様に下卑ている。

*****

今日は一日中雨だった。時間帯によっては結構激しく降った。3号棟前でピーチを呼んでみたが出て来ない。そのまま山手へ行く。

小雨ではあるが降り続いているというのに猫たちは「山手猫階段」で待っていた。ワカメだけはハウスに入っていたようだ。雨天餌場かその前の車の下にでも入って待っていればいいのに。

雨天餌場で新聞紙を2枚敷きカリカリを与える。猫は8匹。ピーチだけがいない。ポオにはミニベンチの陰で特別食を与える。トニーが目ざとく見つけ一緒に食べる。いつものように相当濡れている茶々の身体を拭く。茶々は余り食べずに横で食べているゲンキを引っ掻いた。

その騒ぎで猫たちは外へ飛び出す。みんなすぐに戻ってはきたがワカメだけが戻らない。

花子は戻ってきてしばらく食べていたがまた外へ出て行った。特別食を食べ終わったポオとトニーはカリカリを食べる。ポオの身体も拭く。お腹は丸い。トニーもハイシローもそんなに濡れていない。賢く雨宿りしていたのだろう。コロンは濡れているが拭かれるのが嫌いなのでそのままにしておく。無理やりに拭くと外へ行ってしまい余計に濡れる。

ワカメがベランダの下にいないか見にいく。ワカメはいなかったが、その横の斜面に花子がいる。木の下でもないから濡れ放題だ。呼んでも降りてこず、ずーっとそこにいる。

カリカリの山を3つ作って雨天餌場を出る。雨もほぼ上がっている。斜面の花子に話しかけているとコロンを残してオス猫たちが出て来た。ゲンキは早速花子を追いかける。

ワカメがどこからか出て来た。車の下にでもいたようだ。お腹がでっぷりしている。庭園餌場へ花子とワカメが行くので私も行ってみる。するとワカメが花子を攻撃している。ワカメには「また明日ね!」と声を掛け、踊り場の方へ行く。

花子が待ち構えているがまた雨が降ってきた。山側の石垣の上に新聞紙を敷きカリカリを与えようと思っていたらゲンキが追いすがってきてまた花子を追いかけて山の中へ。

雨天餌場にはたっぷり残っているから花子はそちらへ行ってほしいな、と思いながら道路を渡り1号棟前駐車場にさしかかると花子がどうにかゲンキをまいて追いついてきた。仕方がない、車の下で与えようと思ったらピーチが鳴きながら車の下から出て来た。驚いた。

端っこの車の下でピーチにカリカリを与え、その隣の車の下で花子に与える。花子はみんなと一緒に十分に食べて欲しいが、どうにも落ち着かないらしい。こんなことをしているといつか花子も消えてしまうのではないかと心配だ。


2005年06月14日(火) 9匹全員集合。

3号棟前で軽くピーチ!と呼ぶと忽ちニャーニャーニャーとうるさい。慌ててそちら側に渡る。その場で甘えようとするピーチを引っ張って歩かせる。

何とか1号棟前の駐車場まで来たところで、ゴロゴロひっくり返って動かない。お腹も真ん丸だ。なだめすかして起き上がらせる。

山手に行くと正門あたりからハイシローがニャーニャー鳴きながら駆け寄ってきた。石垣の上にはコロンがいる。真っ暗な階段を上がって行くと、踊り場に茶々とポオが座っている。いつものように駆け下りてこない。空腹ではないようだ。花子やトニーの姿も見えない。

庭園内に入るとワカメが迎えに来る。ハウスに入っていたのかなあ?カリカリの用意をしていると本館の方からトニーがやって来た。花子もいつの間にか傍にいる。

今夜も風があるのでカリカリは直置き。ポオには水場の奥で特別食を与える。茶々が一緒に食べている。

水容器は2つともきれいだが、水が空けられてしまっていて1滴も入っていない。なみなみと満たしておく。

コロンは殆ど食べずに岩場にいたが、植え込みの中に入り座っている。

猫たちはやはり既に満腹だったようであんまり食べないが、全員餌場の回りで寛いでいる。

ポオも茶々も特別食を食べ終わったので容器を引き上げる。少し残っているのをかき集めトニーに与える。トニーはとっても上品になった。いい猫だ。ワカメがトニーの頭を盛んに舐めている。

猫の数がどんどん減るのがとても残念だ。みんなワカメのようにここで12年以上も長生きしてほしい。殊にメス猫は外で暮らすのは大変なようだ。

H川さんからのメールによると下の畑に移動して久しいラッキーは去年暮れ突然姿を消したそうだ。毎朝の餌やりおじさんが探していたという。

外猫にしている限り、必死で探してたとえ見つけても「あーよかった。」と言ってまたそのまま外に置いておくわけだから空しい。さくらもそうだった。

今日、丁度3回忌を迎える小桃も、死んでしまう直前の4月と5月に虐待に遭ったようで4日間くらい姿を消していた。必死で探したが出てきたら「あーよかった。」でそのままにしているうちにとうとうあんなことになってしまった。然しみんな既に何匹もの飼い猫がいる。先住猫との折り合いもあるし居住空間の問題もある。次々と家猫にするわけにもいかない。

特にメス猫は複数での外猫生活が難しいようだ。オス猫でも身体の小さなタニーはみんなと仲間でいることができなかった。

そういえば、今夜はみんな遊びたいのかちょっと変だった。トニーが全く珍しく、植え込み内にいるコロンを狙う格好をしてコロンを唸らせていたし、ゲンキが茶々を狙うので茶々は怯えたように逃げてしまった。

そしてトニーはまた何を思ったかゲンキに飛び掛ろうともしていた。

餌場に戻って来た花子をゲンキが追い回し、花子は「猫庭園」に飛び込んだ。ピーチも中を覗きこんでいたし。

帰りかけると花子が出て来たので、昨日のように踊り場でカリカリを与えようとするとゲンキがすごい勢いで花子を追いかけ2匹は横の山の斜面を駆け上がって行った。

そこにいると思ったポオと茶々はいなかった。示し合わせたように餌場から消えたのに。

ピーチはまた階段の途中で転がっている。今夜は従いてこなかった。


2005年06月13日(月) 9匹全員集合。キジー出席。

3号棟前でピーチを呼んでみたが反応がない。が、小桃の駐車場の上にさしかかると、ガードレールの内側からニャーと声がしてピーチが草の上にどっかと座っているのが見えた。そこから出てきて早速足元に転がる。ゴロンゴロンして全く起き上がる気配なし。お腹は丸々している。

私が行ってしまうと仕方なく起き上がり、後を追って道路を渡った。真っ暗な階段を上がり庭園餌場へ行く。

今夜は風があるのでカリカリを直置きする。いつの間にかキジーも来ているのでポオよりも先に飛び石餌場でたっぷりのカリカリを与える。

ポオが特別食を食べ始めると早速茶々がお相伴に預かる。みんな黙々と食べている。結構空腹だったようだ。いつものようにノロノロと食べていた花子が誰にも邪魔されたわけでもないのに、食べるのを止め、しばらく「猫庭園」の方を向いてじっとしていたが中に入って行った。

その後ピーチが「猫庭園」の中を覗きこむ。中からニャーニャー怒った声が聞こえコロンが現れた。辺りを伺いながらワカメの傍に寄りカリカリを食べ始めた。

ポオは茶々よりも先に水場の奥から出て来た。しばらく前から被毛がとてもきれいだ。生徒にブラッシングされているのかな。だとすれば、茶々もお願い。

カリカリをまとめているとトニーが来て少し食べる。みんなダラダラ食いながら結構食べた。

キジーも飛び石餌場で長い間食べた後しばらく岩の上に乗っかってこちらを見ていたがそのうちにいなくなった。

片付けているうちにみんないなくなりゲンキだけになった。さて帰ろう。踊り場に近付くと花子が出てきて餌をねだる。いつも二重手間だが、仕方がない。踊り場の端っこにカリカリを盛る。するとゲンキがやって来たが、花子の前を素通りして2〜3段下の階段に寝そべる。

桜井小の端っこまで来たところで後ろからピーチがニャーニャー鳴きながら追いついてきた。久しぶりに4号棟角まで一緒に行く。通行人が来たのでその場で止まったが、私が振り返りながら5号棟へ向うと追ってきた。4号棟の植え込みへ入ってしまわず、5号棟への階段上まで従いてきた。

私が階段を降り、振り向きながら家に入ってしまうまで階段上にじっと座っていた。かわいいピーチ。


2005年06月12日(日) 9匹全員集合。

3号棟前を通りかかると早速ピーチから声がかかる。私がガードレールの切れ目まで行く前にピーチが植え込みから出てきて道路を渡りだした。そこへ車がやってきたので早く渡るように急き立てる。渡ったところで甘えるので右手で抱え上げると、お、重い!また一段と大きくなったようだ。8kg以上は間違いない。

前方の自販機の前にシーズー犬を連れた親子が見える。犬はウンチをしている最中のようだ。そこで、手前でえ1号棟側へ渡る。ピーチが歩いているのを見つけた幼児が「アッ!猫だ!」と盛んに母親に話し掛ける。母親は犬糞を取っている。

一旦は植え込みに入ってしまったピーチが私の後を追ってドドドッと地響きを立てて走ってきた。

何度も道路を渡ったり戻ったりしながらやっと山手に到着。声を聞きつけてゲンキとハイシローが迎えに出て来た。

「山手猫階段」の外灯はいよいよ切れたようで真っ暗だ。1匹もいないように見えたがコロンが出てきて、その後続々と猫たちが集まる。庭園の中にはトニーがいる。

庭園餌場に行き、新聞紙を敷いてカリカリを与える。花子には一段上で。ポオには水場の奥で特別食を。

トニーは食べずに座っている。私が戻りトニーにもカリカリを食べるように勧める。見ると茶々が特別食のところへ行っている。しばらく一緒に食べていたようだがポオの方が先に出て来た。ポオには花子の邪魔をしないようにカリカリを与える。

茶々も離れたので見に行くと容器にはまだまだ残っている。かき集めてトニーに与える。

ワカメを撫でていると岩場にいたコロンがやって来てワカメに甘える。ワカメはコロンの頭を舐めてやっている。

花子は走り去り、私の横にはハイシローがべったりと座る。そこにポオが食べ残したカリカリがあったもんだから横着なハイシローは寝そべったままカリカリを食べている。呆れた。

ポオと茶々が打ち揃って通路を歩き去って行く。以前はポオとゲンキが仲良しだったがこの頃はポオと茶々なのか。

新聞紙のカリカリはピーチが食べたりゲンキが来たり、ワカメが思い出したようにまた食べたりしている。

一昨日の水容器を雨天餌場へ取りに行く。ハイシローは坂道の端っこで寛いでいる。そこが冷たくて気持ちいいのかもしれない。

野次馬のゲンキが従いてきたらハイシローもさっきよりずーっと私の近くに移動してきている。

餌場に戻るとワカメもピーチもいた。新聞紙を片付け始めると途端にワカメは去ってしまう。

帰ろうとするとピーチが従いてきた。真っ暗な踊り場に出て目を凝らすと茶々とポオが仲良く並んで座っている。数段下でピーチがひっくり返っている。ピーチはそれ以上従いてくることはなかった。


2005年06月11日(土) 6匹集合。ポオ、ピーチ欠席。

S井の代わりに夜、山手猫への給餌をお願いしたJ先生より以下のメールが届いた:


≪今日は娘と一緒に山手に行きました。できればピーチちゃんに紹介したかったのですが、顔を出してくれませんでした。珍しくコロンから顔を出し、その次はトニー、花子、ワカメが来て、数分経ってからゲンとチャチャがやってきました。この順番に来るのは初めてでした。待ってみましたが、ポオちゃんとハイシローはとうとう来なくて、ちょっと気になります。明日の昼間に行って見ようと思います。≫



2005年06月10日(金) 9匹全員集合。キジー出席。

今日は予報通り1日中雨。雨具で完全防備して山手へ向う。3号棟前にさしかかると忽ちピーチの鳴き声が。そちら側へ渡りなるべく急いで山手へ行く。

ずーっと雨が降っているのに、猫たちは「山手猫階段」にいた。みんなと雨天餌場へ向う。途中合流のワカメは賢くハウスに入っていたようだ。

豪雨ではないせいか、猫たちはのんびりと雨天餌場に向ってくる。その中にはキジーも混じっている。トニーだけは私を追い越して行った。

キジーより先に到着したゲンキは盛んに威嚇する。

新聞紙を2枚敷きカリカリを与える。キジーには階段下のスペースで、と思ったらポオが横取りしている。ポオを呼び寄せてミニベンチの陰で特別食を与える。トニーが目ざとく見つけて横から容器に顔を突っ込む。

2匹が離れた後を見るとまだ容器の隅っこに大部残っている。容器ごとトニーに与える。

新聞紙から離れて一旦外へ出た花子を呼び戻し隅っこでカリカリを与える。が、しばらくすると走り去ってしまった。

タオルを持参するのを忘れた。常時持参しているミニタオル3枚でどうにか猫たちの身体を拭く。ポオ、茶々、ゲンキ、ハイシローなどはびしょ濡れだ。他の猫たちはまだ若いがポオがびしょ濡れになって風邪でも引いたら大変だ。

いつの間にかワカメがいなくなっている。コロンとトニーも出て行った。ボイラー室の上のベランダ下を覗くと案の定ワカメがいる。他の猫たちばかりかまっていた(拭いていた)ので怒っているようだ。

新聞紙トレイを片付ける音を聞きつけてコロンとトニーが戻って来た。その辺の車の下にいたのだろう。

猫たちはまた改めて食べ始めた。ピーチがミニベンチの上に乗っかって寛いでいる。座る場所を取られた。可愛いので写真を撮ることにする。ピーチがベンチから降りた後、何でもピーチのマネをしたがるゲンキが早速乗っかっている。

コロンはキジーが去った後の階段下のスペースに入り込んでいる。その前のカリカリをまとめていると、トラックの陰からスーツ姿でリュックを背負った教員が現れて通過していく。昨日と同じK山さん?

こちらに気付かず通過していたが、視界の隅に何かを発見してハッとこちらを振り向く。猫たちに囲まれた私を見て挨拶し「ご苦労さま」と言ってくれる。「こんばんは!」と声を掛けておく。

また少し猫たちの写真を撮り、お終いにする。ポオが外に出て平気な顔で雨に打たれている。元気そうな顔をしているが早くハウスに入ってほしい。ワカメは他の猫に追われたのか、もうベランダ下にはいなかった。


2005年06月09日(木) 9匹全員集合。キジー出席。

山手へ行こうと家を出るとポツッと空から降ってきたような。傘を取りに戻る。が、その後全く降る気配がない。

いつものように庭園餌場に新聞紙を敷きカリカリを与える。ポオには水場の奥で特別食。茶々が一緒に食べる。

コロンは遅れてやって来たが何だかビクビクしている。3日ぶりだ。ガツガツしているようで痩せてやつれている。ワカメが盛んに舐めてやっている。

水容器のひとつには蜂が溺れていて盛んにもがいている。水自体はきれいだ。容器を空けると蜂が元気を取り戻して刺されたりすると嫌なのでその容器は脇に置き、新しい容器を出す。

なのに、猫たちは蜂入りの水を飲もうとする。押し留めて別の容器の前に連れて行くと今度は飲まない。

背後の坂をスーツにリュック姿の教員が歩いてくる。お互いに頭を下げて挨拶を交わす。K山さんかなあ?よく分からない。

飛び石餌場で食べていたキジーはいつの間にかいなくなっている。

さて帰ろうとすると猫墓所から花子が現れた。道路側庭園の灯篭の傍の石の上にカリカリを盛ると食べ始めたがすぐに茶々に奪われた。花子が門柱の上に乗り、ここで頂戴と言う。カリカリを一盛りして立ち去る。


2005年06月08日(水) 8匹出席。コロン欠席。缶詰の日

4日(土)に保護猫サチに会ってみたいと電話してきた人からはその後何の音沙汰もない。どうやら冷やかしだったようだ。がっかり。

サッカーの対北朝鮮戦が始まった。帰ってきて後半の残りを見たいので山手へは少し早めに出かける。

3号棟前を大分過ぎてからピーチを呼んでみた。車の往来も激しく私の声が聞こえなかった可能性もあるが出て来ない。後から来るだろうと、そのままにして山手へ向う。

今夜は缶詰の日なのに猫の数が少ない。ワカメ、ポオ、茶々、ゲンキ、トニー、ハイシローの6匹しかいない。

缶詰を5個開けてみんなに食べさせる。ポオはこの缶詰が気に入らないようで特別食をねだるが持参していない。仕方なくポオはカリカリを食べている。他のみんなは缶詰の部分だけをきれいに食べてカリカリを残している。

餌場の敷石の端っこが変な風に濡れている。ワカメはまるでそれがまたたびででもあるかのようにスリスリしてうっとりと転がっている。小型犬のおしっこのような感じだが、まさか犬のおしっこにワカメがスリスリするわけないだろう。只の水だとしてもそんなものにスリスリはしないだろうし。

クンクン嗅ぐのもちょっとためらわれてそのままにしておく。ワカメの姿が可笑しいので写真を撮っているとワカメは気を悪くしたのか、そこを離れる。

ワカメは茶々と目が合うと「猫庭園」内に飛び込んでしまった。茶々が追い、その後をポオが追う。覗いてみると、ワカメの姿はなく茶々とポオが草むらの中に並んで座っている。

トニーもどこかへ行ってしまい、餌場にはゲンキとハイシローのみ。片付けて立ち去る。ポオが「猫庭園」から出てきて従いて来た。門扉の手前で花子が出て来た。ゲンキが花子を追うが賢い花子はゲンキを踊り場の方へ追いやって自分はスルリと門扉をくぐり戻って来た。

缶詰をあげたいので再び餌場へ誘導する。缶を開けているとその音を聞きつけてハイシロー、ゲンキ、茶々、トニーが集まってきた。仕方なく2個開ける。花子もみんなに混じって十分に食べ、スッと立ち去る。オス猫たちはお腹がポンポコリンだ。

さて帰ろう。踊り場にはポオだけがいた。

桜井小にさしかかると1号棟側から渡って来たらしい小動物が足元をかすめて桜井小体育館上のガードレールの内側に入った。イタチ?目を凝らすとどうもキジトラ猫のようだ。じっとしているようなのでマグライトで照らしてみる。

キジーによく似た、キジーよりは若い濃いキジトラだった。可愛い顔をしている。その猫は一旦1号棟側へ戻ろうとして道路の真ん中で立ち止る。1号棟側から来て、どうやら7号棟方面へ行きたかったようだ。

車が来て危ないので猫を照らすのを止めると結局1号棟側へ戻った。もしかしたら猫を沢山外飼いしている2号棟のS木さんちの猫かもしれない。

そういえば何回か、黒っぽい小動物が1号棟側からこのように渡ってくるのに何回か遭遇したことがある。3年前にはそのすぐ傍の駐車場や自販機の傍でタビーに似たキジトラに遭ったこともあるのを思い出した。

そのキジトラを追って1号棟側に渡ってしまったのでそのまま3号棟植え込みに沿って歩く。桜井小正門前のガードレールの切れ目でそちら側へ渡る。すると背後からピーチの鳴き声が追いかけてきた。

ピーチが植え込みの中から顔を覗かせる。呼び寄せて桜井小の石垣の上で缶詰を与える。たまに通行人があったり車のライトも浴びるのでピーチが食べ終わるまで見守る。

食べ終わったところでピーチの身体をナデナデして立ち去る。従いてこようとはしなかった。

早く帰ってサッカーを見ようと思っていたがすっかり遅くなってしまった。それでも後半ギリギリになって日本が2点入れるのを見ることができた。


2005年06月07日(火) 8匹出席。コロン欠席。

3号棟前で小声でピーチを呼んでみたが出て来ないなあと思いつつ歩いていると、猫の喧嘩する声が聞こえてきた。3号棟植え込みの東側の端っこのようだ。道路を隔ててはいるがそちらに近付いて行くと、ピーチが植え込みを通して私の姿を見つけたらしく、いつものくぐもったような甘え声が聞こえてきた。やっぱり喧嘩の一方はピーチだったか!

立ち止り、植え込みを眺めているとピーチが出て来た。ガードレールの切れ目から1号棟側へ渡ると喜んで駆け寄ってきた。そこからはいつも通り。のはずが、最終的に山手側へ渡らず、ガードレールの下でゴロリと横になって動かない。

山手側から呼んでも来ないので行きかけると慌てて追ってきた。「山手猫階段」にはハイシロー、ゲンキ、ポオ、トニーがいた。ワカメもやってきたし門柱の上には茶々がいるが何だか雰囲気があっさりしている。給餌済みかと踊り場の床面を見たがそういうことでもないらしい。昼間に生徒たちからたっぷりもらったのかな。

餌場に新聞紙を敷きカリカリを与える頃になって花子も合流。ポオには水場の奥で特別食を与える。途中で茶々がポオと一緒に食べ始めた。ポオの方が先に特別食の容器を離れる。ちゃんと食べられたとは思うが。

ワカメを撫でているとポオが傍にやって来た。被毛もとてもきれいだ。右手でワカメ、左手でポオを撫でる。ポオは薬の効果がてきめんに表れる。投薬の甲斐があるというものだ。

花子はいつの間にか姿を消しており、ピーチが花子のカリカリを食べている。

トニーの耳をチェックすると左耳の下にダニイボ発見。勿論むしり取る。ハイシローの耳も丹念に調べたがOKだった。彼は昨日私に尻尾を踏まれて痛い目に遭ったことなどすっかり忘れて甘えている。
このところ毎日ゲンキの目やにを拭いているがあんまりしつこくすると怒られる。

さて、今夜はちょっと早いが片付けて帰ることにする。「猫庭園池」の傍にいたポオが今夜も転がりながら踊り場まで従いてくる。踊り場にいた猫がすーっと逃げる。よくよく見ると茶々だった。ピーチはどこかへ行ってしまっている。


2005年06月06日(月) 9匹全員集合。キジー出席。

今日は暑い1日だった。家を出たところにサツキの植え込みがある。昨夜は美しく満開だったのに、今夜はもうすべてしぼんでしまっている。暑さにヤラレてしまったのか。

今夜は出発が遅くなった。山手に行くと階段にピーチを含め全員が集合していた。キジーまでが庭園内から走り出て来た。可愛い素振りをするので顔を見つめ近寄ろうとすると、その気配だけで離れてしまう。可愛くないなあ。

餌場に新聞紙を敷きカリカリを与える。一段上で花子に与えているとポオが横取りしに来るので別の場所にひとまずポオ用にカリカリを一盛りしておく。

キジーもソワソワしているので飛び石餌場にたっぷりとカリカリを盛るといつの間にか従いて来ていたポオが横取りする。

ポオの特別食の包みを見せて呼び寄せ、水場奥で与える。

雨天餌場にあるはずのミニベンチが見えない。トラックの陰になって端っこが見えないが、誰かが動かしてその見えない奥にあるのかもしれない。早くチェックしに行きたいが私が今この場を離れると猫たちが食べるのを止めて従いてきてしまうだろう。まず猫たちに十分食べさせてからだ。

ポオが食べ終わったので容器を引き上げると隅に少しだけ残っている。それを集めてトニーに食べさせようとしたら花子、コロン、トニー、ポオが集まってきた。結局花子がゲット。怒ったコロンが花子を叩く。ワカメもコロンも花子に対していじわるだ。

花子はその場を離れ、まだカリカリに未練があるようだったが、ハイシローの隣で食べる気がしなかったのか行ってしまった。

今夜のピーチはあんまり食べない。いつまでも食べているのはハイシローだ。ワカメは甘えている。コロンは空腹のようだが挙動不審。

みんなが新聞紙トレイから離れたので片付ける。ハイシローがカリカリの山に取り掛かる。うっかりしてハイシローの尻尾を踏んづけてしまい、ギャーッと夜空に響き渡る大悲鳴が!よほど痛かったとみえ、すっ飛んで逃げ、私を警戒している。ごめん、ごめん。

さて、ミニベンチのチェックだ。行ってみるとトラックの陰になっていたがちゃあんとあった。生徒が動かしたようだ。傍に空のペットボトルが転がっていた。

振り向くとゲンキとハイシローが従いてきていた。餌場にはトニー、コロン。餌場脇の植え込みにはワカメがいる。通路を行くとピーチとポオと茶々がいた。ポオはコロンコロン転がりながら踊り場まで従いてくる。

ピーチは道路を渡ったが、車の直前だったのでヒヤヒヤした。その後はどこかへ行ってしまい別行動。


2005年06月05日(日) 8匹出席。コロン欠席。キジー出席。ピース里親決定

白の赤ちゃん猫ピースちゃんが貰われたという報告が犬山動物病院の院長から入った。以下はそのメール:
≪サチちゃんの指の傷はまだ少し赤いですが、最近では治療はしていません。子猫と一緒に放していますが、あまりしつこく付きまとうのでケージの中でくつろぐのが好きになってしまいました。

はじめて来たころは少し怯えていえるのか、ぼーっとしているような様子でしたが少し慣れたせいか少し目に力が入ってきたように感じます。
 
 子猫は本日(連れてこられた方の関係の方に)貰われました。体重も1キロ位になり、やんちゃ坊主で跳ね回り噛み付き放題なので、戻ってこないか心配です。いろいろ有難う御座いました。犬山動物病院≫

「山手ネコロジー」サイドでも里親探しをしてきたが、保護主も一生懸命に探してくれたのだろう。責任感の強い人に拾われてピースは強運の持ち主だ。生命力溢れる仔猫なのできっと幸せになれると思う。良かったね、ピースちゃん!

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3号棟前でピーチを呼んでみたがいなかった。1号棟前駐車場などにいることがあったが、一旦山手へ行きPハイツへ戻っているところへ私が通りかかったのかもしれないなあ、などと考えながら歩いていると小桃の駐車場上のガードレールの内側から鳴き声がする。丈高く茂った雑草の中からピーチが出てきて盛んに甘えてひっくり返る。

しばらく撫でてから山手側へ渡る。石垣の上に花子がいてニャーと鳴くとそれを聞きつけてハイシローやポオがやって来た。「山手猫階段」はいよいよ暗い。

猫たちと一緒に庭園餌場へ。新聞紙を敷きカリカリを与える。花子には餌バッグの横で。コロンが来ていない。ポオには特別食を水場の奥で与える。

しばらくしてキジーがのっしのっしとやって来た。遠くから見ると実際以上に大きく見える。キジトラなのに真っ黒にも見える。ずんずんやって来て新聞紙トレイを眺め回している。

私が餌容器を持って立ち上がると心得て飛び石のところへ行く。そぐ傍に待機しているが多分手を伸ばすと逃げてしまうのだろう。カリカリをたっぷり盛ってその場を離れると食べ始める。いつまで経っても用心深いったらありゃしない。

ポオが特別食を食べているのに途中で気付いたトニーが横から顔を突っ込んで一緒に食べている。

花子がいつの間にかいなくなっている。ピーチがワカメの横に来るとワカメが不快そうな声を出す。それを聞いてピーチは歯をむき出してワカメにシャーする。

トニーが戻ってきてカリカリを食べているとワカメはトニーにくっついて一緒に食べ始める。最近のワカメはトニーがとてもお気に入りだ。

トニーはとても平和的な猫なのでよほどのことがないと威嚇したりしない。
唯一の例外はハイシローに対してだが、それもハイシローがしつこくトニーを攻撃するからだ。

みんなが食べ終えたので餌場を片付け、水容器を取りに雨天餌場に行く。水容器を引き上げ戻ろうとすると、トニー、ゲンキ、ポオ、ハイシローがやって来た。

私が餌場に行ってしまうと4匹は思い思いの格好で坂道の真ん中でくつろぐ。

最近ゲンキは人間に対しても気が荒くなっており、気に入らないことをされると派手に猫パンチしたり脚にタックルして噛み付いたりする。要注意だ。


さて、植え込みでじっとしているワカメたちにもバイバイして帰ろう。門扉の内側で花子が現れた。門柱の上に乗っかって餌をねだる素振りをする。
踊り場の階段でカリカリを与える。他の猫たちは気付いていない。


2005年06月04日(土) 8匹集合。ハイシロー欠席。

「週間すまいる情報」に載った保護猫サチの里親募集記事を見た人から電話がかかってきた。5人家族でマンション住まい。ペットは1匹のみ可だという。猫飼育の経験豊富だがここ8年ばかりは飼っていなかったとのこと。1度サチを見てみたいということで、都合の良い日を連絡してくれることになった。双方の相性がうまく合うことを祈ろう。

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夕方から雨が降ったが午後8時過ぎ家を出ると雨は止んでいた。3号棟からピーチと一緒に山手へ。勿論雨天餌場へ行く。ワカメはハウスに入っていたらしいが飛び出してきた。

雨天餌場に一番乗りはいつもトニー。他の猫たちはゆっくりと歩いてくる。新聞紙2枚を敷きカリカリを与える。ポオの身体を拭いてからミニベンチの下で特別食を与えるとトニーも一緒に容器に顔を突っ込む。

一番濡れているのはやはり茶々。コロンを拭こうとすると逃げるのでギューッと押さえつけたら昨日のキジーみたいにギャーッと激しく抵抗されてしまった。仕方がない、濡れてなさい。他の猫たちは拭かれるのが大好きなのに・・・

トンボみたいに透明な羽が4枚ついた昆虫がバタバタしているのをトニーが見つけ遊ぶ。ピーチが横取りしたところへコロンもやって来た。するといじわるなピーチがシャーッと吹いてコロンをパンチする。コロンは外へ出て行った。探すとトラックの下に座っていじけている。

ワカメも出て行ったが、ボイラー室上のベランダ下に入ってじっとしている。ポオも出て来たがそのうちに戻って来た。ハイシローはおらず8匹しかいなかったがよく食べた。茶々は今日も少し吐いた。

カリカリの山を二つ作っておく。タヌキのカップルは毎日来ているような気がする。

雨が全然降ってこず助かった。私が雨天餌場を出るとゲンキだけはいつも従いて出てくる。


2005年06月03日(金) 9匹全員集合。キジー出席。またタヌキのカップル現る

今日の午後、サチの里親募集記事の載った「週間すまいる情報」が配布された。地域によっては昨日配布されているが、まだ全然反応がない。この週末に期待しよう。

山手にいくと、山手猫たちは勿論、キジーまでが「山手猫階段」の門扉のところまで私を出迎えに駆け寄ってくる。そしてニャーと可愛く鳴く。そのくせ手が届きそうになるとその分だけ逃げる。

新聞紙を1枚敷きカリカリを与える。花子には餌バッグの横で。キジーには飛び石餌場でたっぷりと。カリカリを食べているポオを呼び特別食を与える。今夜は誰も横取りしに来ない。

ハイシローは「山手猫階段」に私が来た最初から手当たり次第に近くにいた猫を攻撃していたが新聞紙を敷いたところで妹のコロンを攻撃。怒ったコロンの前足が横にいた母親のワカメに当たった。ワカメはすごく怒って娘のコロンをパンチだ。ハイシローのせいで餌場は阿鼻叫喚。

昨日の雨で水容器がすっかり汚くなっているので新しいものと取り替える。

遅れてピーチがやって来た。新聞紙トレイのどこで食べようかとウロウロしているのでピーチを引き寄せると食べていたワカメに当たったらしく、大したこともないのに気位の高いワカメはすごく怒る。

花子はゆっくりと着実に食べていたがコロンがちょっかいを出しにきた。コロンとワカメが花子のところへ行くのを押し留めていたのだが、花子は非友好的な視線を感じただけで逃げてしまう。

何故かコロンもその後を追う。スカイラインからギャーッ!という声が聞こえてきた。茶々が女の子たちを苛めているのかと思ったが、そうではなかった。その声を聞いて茶々が岩場から出て来た。

コロンが戻ってきて餌場で座っていると、明らかにコロンを狙って背後からキジーが忍び寄る。振り向いたコロンにキジーがいきなり飛び掛る。ギャオーッ!!!とコロンの悲鳴が響き渡ると私が助ける間もなくキジーが飛び退いて逃げた。娘の危機に母親のワカメも大興奮している。

茂みに身を潜めたコロンに別状はなかった。しばらくして出てきて何事もなかったかのように身づくろいを始めた。コロンは強い!

ん?「猫庭園池」の橋の前をアライグマのようなものが横切った。てっきりアライグマのラックだと思ったのだが、視線を戻すともう1匹、豊かな尻尾を翻して道路側庭園内に入るのが見えた。

2匹ということは先日のタヌキのカップルに違いない。それに尻尾がフサフサしていたからアライグマではない。キジーが道路側庭園のその方向に偵察に行ったようだ。

餌場を片付け餌容器を持って私も偵察に行くがタヌキの姿は見えない。きっとどこかに潜んでいて後でカリカリを食べようとしているのだと思う。

昨日雨天餌場に置いておいた水容器を取りに行く。振り向くとトニー、ポオ、ゲンキ、ハイシローがこちらに向って来るが私がそちらに戻ってくるのを見て一緒に餌場に戻る。

飛び石餌場のカリカリは珍しくキジーがきれいに食べつくしているのでたっぷりと足しておく。するとハイシローが来て食べ始める。キジーはその傍に座ってじっとしている。餌場にももう一山カリカリを盛っておく。

植え込みでじっとしているワカメたちにバイバイをして踊り場に向うとポオが途中ゴロリゴロリと寝転びながら従いてくる。

階段を降りながら思い出した。昨夜給餌に来た時、小雨が降る中、1台の車が正門前、工房側に停まり、中年の男が降りてきて石垣に向かい立小便を始めた。私が道路を渡り、階段を上がり庭園の中に入ってしまってもまだそのままの姿勢だった。汚いなあ。その後の雨でしっかり洗い流されているといいのだが・・・人気がないとロクなことがないなあ。

道路を渡ったところでかすかに猫の鳴き声がする。少し戻ってキョロキョロすると鳴き声はデュエットになった。どうやら向い側の木の上から聞こえる。

そちら側に渡り大木を見上げるとピーチが見え、その上に花子がいる。2匹で私を見ては鳴いている。マグライトで2匹を照らすと花子が乗っかっている枝はかなり細い。降りてくるように促すと、ピーチはモタモタしてなかなか下りられない。シビレを切らした花子が先にさっさと軽々降りて来た。それを見てピーチも覚悟を決め、モタモタドドドッと降りてきた。

花子を1号棟前駐車場まで誘導し、端っこの車の下でカリカリを与える。ピーチもやって来たが花子は平然と食べている。ピーチは車の前に回りひっくり返ったりして遊んでいる。私に従いてこようとはしない。


2005年06月02日(木) 9匹全員集合。かりん、キジー出席。

夕方、4号棟のパピヨン犬の飼い主、M上さんから電話があった。彼女は夕方、犬の散歩の道すがら「山手スカイライン」の北側上り口で、タニー、かりん、キジー(多分)に給餌しているが、このところかりんの姿が見えないので心配しているという。

せんだってのM浦さんの話では、M上さんの餌を目当てにタニーがスカイラインてっぺんから降りてきているので、自分を苛めるタニーを嫌ったかりんが逆にてっぺんに移動しているのだとか。

M浦さんの給餌は夜遅い(10時半頃)ので待ち兼ねたかりんはしばしば古巣の山手の餌場に現れるようになったようだ。

そのように言うとM上さん、やっと安心した。

今日も雨だが、山手に行く時間(午後8時頃)にはまだそれほど激しい降りではない。が、それにしても多くの猫たちが濡れながら「山手猫階段」で待機していた。せめて茂みの下に身を隠すとか、濡れない工夫をすればいいのに。

庭園通路を通って雨天餌場へ。トニーは私を追い越して真っ先に飛び込むが他の猫たちは悠然と歩いてくる。その中にはキジーもいる。

先に到着したゲンキが後からやって来る猫たちを威嚇している。新聞紙を2枚敷いてカリカリを与える。ポオにはミニベンチの下で特別食を与える。気付いたトニーがポオの残りを食べる。そのまた残り(殆ど残ってはいないが)を茶々が舐めている。

ミニタオルで食べている猫たちの背中を拭く。結構みんな濡れている。キジーにはみんなとは離れて階段下にカリカリをたっぷり。それも食べつくしてしまったのでお替りを与える。夕方M上さんに給餌されたにしてはよく食べる。「顔の大きな懐かないキジトラさん」というのはキジーのことではないのかな?

花子は適当に食べて雨の中走り去った。キジーは見ていたが食べるのに夢中で花子を追いかけることはしなかった。ゲンキとピーチの涙目やにをさっと拭く。

茶々がいきなり大量に吐き戻した。茶々はよく吐いているが単なる食べすぎかもしれない。吐しゃ物(といってもカリカリがそのまんまの形でたっぷり)を片付け新聞紙で床を拭くとすっかりきれいになった。いい床だ。

トニーとポオが真ん前のトラックの下に入った。ワカメは茶々に追われて「猫庭園」内に逃げ込んだ。

昨日も今日も来ていなかったハイシローがずぶ濡れになってやって来た。多分北門の方から来たのだろう。タオルでゴシゴシ身体を拭くとグフグフゴロゴロ言って喜ぶ。ずぶ濡れに見えたが表面だけだったようですぐに乾いた感じになった。

どこかで猫の鳴く声がする。キジーの発情声ではない。「猫庭園」の方に向って「ニャーオ!ニャーオ!」と鳴いておく。するとかりんが現れた。

他の猫たちがワッとかりんを取り囲むので抱え上げて救い出す。カリカリの前に下ろし食べさせる。何だか落ち着かなくてひどく唸る。ハイシローが見えるからかと思い抱え上げて向きを変えようとすると突然暴れて軽く引っ掻かれてしまった。ちゃんと守ってあげてるのに何をそんなに恐れているのだろう?

しばらく食べていたが何かの拍子に驚いて外へ飛び出す。また抱え上げて雨天餌場に戻すがどうにも落ち着かない。そのうちにいなくなってしまった。

かりんも人間は大好きだから1匹飼いしてくれるところへもらわれるといいのだが。先住猫とは多分うまくいかないだろう。かりんはすぐに手が出るし。

結局今夜は11匹がこの雨天餌場に来たことになる。これから梅雨に入ると毎日ここになるので、猫たちも慣れて雨の日にはここで待っててくれるといいのに。

今夜は沢山の車が出て行った。坂道を上ってくる紺色のミニバンもあった。タクシーもやって来た。ここは真正面なのでライトで照らされたが、猫の晩餐風景を見てドライバーはさぞかし驚いたことだろう。

5匹が残っていたが、ずい分長居をしたので帰ることにする。振り向かずに坂道を下り正門側は右折するとハイシローとゲンキが追ってきていた。折角身体をしっかり拭いたのにィ。用もないのに飛び出してくるんじゃない!といってもいつまでもあそこにいるわけはないし。構内には雨がかからないところはいっぱいあるはずだが、大体どこにいるのかなあ。


2005年06月01日(水) 8匹集合。ハイシロー欠席。キジー出席。缶詰の日

山手に行く。ピーチは正門脇の庭園に居てコロンの後から出て来た。キジーは「猫庭園池」の橋の上で待ち構えている。

通路の脇の雑草を刈ったようだ。それでも餌場は辛うじて確保できた。新聞紙を3重に敷きカリカリを与える。ポオは盛んに特別食を催促する。ちょっと待ってね。今日は缶詰の日だからね。

水容器はすごく汚れているので2個とも取り替える。それから缶詰を開けていると猫たちはソワソワ。丸々1個を缶ごと花子に与え、他の猫たちには新聞紙トレイに分けてあげる。

気付いたキジーが飛び石餌場からやって来た。彼にも丸々1缶空ける。みんなよく食べるので8缶開けた。よくよく見るとハイシローがいない。まだ2缶残っているからハイシローが来ればあげることができる。かりんの分もあるし。カリカリも400grくらいは出した。花子は缶詰を4分の1くらい残した。

キジーは1缶全部は食べず残している。いつの間にかスカイラインの方へ行ったらしく発情声が聞こえてくる。キジーはあんな風に鳴く時と全然鳴かない時がある。どのみちこの辺りには未手術のメス猫もいないし、適当に気分で鳴いているのかな?それにしてももうちょっと近寄れないことには捕獲もできない。

最後にカリカリをまとめているとコロンが戻ってきてまた少し食べる。缶詰はもう全然残っていない。

ワカメは「猫庭園」に入って座ってじっとしている。

踊り場に向うと門扉の横に茶々がいた。踊り場にはポオが座っている。ゲンキが餌場からこちらにやって来るのが見えるがピーチはどこへ行ったのか分からない。ハイシローはとうとう来なかった。


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