つれづれ日記
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2005年05月31日(火) 9匹全員集合。

午後は陽も差したがまだまだ外の空気は湿気ている。山手へ出かける。桜井小と4、5号棟との間の通路を3号棟へ向って歩いていると正面のガードレールの下から猫らしきシルエットが現れニャーニャー鳴く。私に向って駆け寄ってきたのはピーチだった。

「待ってたよ〜〜ん!」と鳴きながら私の足元で転がり、お腹を撫でるとゴロンゴロンとひっくり返り、全然立ち上がらない。桜井小の角まで行き、盛んに呼ぶとやっと後を追ってきた。隙あらば甘えて転がろうとするのをなだめすかし何とか山手まで誘導する。

暗い「山手猫階段」を見ると全員集合のようだ。ここはまだ相当濡れている。花子やコロンも甘えて駆け寄ってくる。ハイシローはいつものように他の猫を攻撃しながら庭園餌場へ。猫たちを上から見るとワカメはハイシローよりも太っている。

餌場はまだ湿気ているが少し風があるのでカリカリは直置き。ポオには特別食。茶々が横取りするので茶々を取り押さえカリカリのところへ連れて行くがすぐに戻ろうとする。
茶々ともみ合っているうちにポオは何とか食べ終え、僅かに残った魚肉を茶々が舐める。

花子は餌バッグの傍へ移動して、「ここでもう一度カリカリを頂戴!」と言っている。花子に与えるが彼女は食べるのが遅い。もっと威勢良く食べないと他の猫に邪魔されてしまうよ。

私の横の狭いところにピーチとコロンとワカメがひしめき合う。ピーチがコロンを叩いたのでピーチを叱ると、ピーチはションボリして離れてしまう。カリカリをまとめてピーチを呼び、食べさせる。

猫たちが実際に食べる量は500grくらい。その他に200grくらいは残しておく。タヌキやアライグマが来て食べる可能性も高い。明け方にはカラスが1粒残さずきれいに片付けてくれる。

ワカメが寛いでいると茶々が狙いを定めている。それに気付いたワカメは一目散に「猫庭園」内に逃げ込んでしまった。

昨日、雨天餌場に置いた水容器を引き上げ、帰ることにする。餌場にはハイシローとポオ、ゲンキだけが残っている。


2005年05月30日(月) 6匹出席。ハイシロー、コロン、ピーチ欠席

今日は朝からかなりの雨が降っている。昨日から気温も低くなった。花粉症はまだまだ健在なのにその上風邪も引いたようだ。すこぶる具合が悪い。午後外出の予定があったが取り止める。

が、山手猫たちは待っているので雨だから、風邪だからといって休むわけにはいかない。フードつきのレインコート、長靴でフル装備して出かける。

一応3号棟前で呼んでみるがさすがにピーチはいないようだ。「山手猫階段」にも勿論1匹も見えない。庭園内を通り抜けるとゲンキが従いてきている。

雨天餌場に近付くとワカメが私を追い抜く。ポオも来た。2匹とも殆ど濡れていない。ハウスに入っていたのだろう。それにひきかえゲンキはずぶ濡れだ。ハウスは4軒もあるのだからこんな大雨の時こそ入ればいいのに。

雨天餌場のミニベンチに荷物を置く。初めて使うのだが快適、快適。とはいえ、どっかと座ってはいられない。餌や水の世話、猫たちの身体を拭いたり撫でたりするので結局しゃがんでいることの方がずーっと多い。それでもちょこっと座れるベンチがあるのは有難い。

ずぶ濡れのゲンキは身体を拭かれるのが嫌いだ。特にお腹を拭くと飛び退いて怒る。結局ゲンキ、ワカメ、ポオの3匹だけだ。ポオには特別食を与える。ゲンキも顔を突っ込んでいたが薬の匂いがきついからか、途中で諦めた。

ワカメが外へ出て行き、ポオもしばらく外を眺めていたが坂道の方へ行く。すると白っぽい猫が鳴きながら現れた。ハイシローかと思ったらトニーだった。トニーと一緒にポオも戻って来た。それを見ていたのかワカメもどこからか戻って来た。トニーの身体を拭きカリカリを食べさせる。

しばらく猫たちを可愛がっていたが他の猫たちが来る気配もないので片付けて立ち去ることにする。気配を察してワカメとポオが「猫庭園」の方へ走っていく。ハウスに戻ったのだろう。

身支度をして傘を差し外へ出るとびしょ濡れの茶々がやって来た。中にはカリカリの山があるので適当に食べてもらおうと思ったが、「まだ行かないで!」と茶々が言う。

仕方がない。また中に入る。茶々は階段下のゲンキとにらみ合っている。茶々をカリカリの前まで運び、びしょ濡れの身体を拭く。あまり食べようとせず盛んに甘える。やっと食べ始めたので、外へ出る。

ゲンキが出て来た。ゲンキは庭園餌場の方へ行く。そのままハウスに行ってくれるといいが。ゲンキはポオと仲がいいので一緒に入るといいのに。2匹入るには1号か、2号でないとだめだが。

坂道を下り正門から出る。「山手猫階段」を見上げる。以前は雨の日、雨天餌場からの帰りにかりんやタニーが出て来たものだった。こんな日にはかりんやタニーはどうしているのだろう?私以外の餌やりさんは雨の日には来ない筈だが。

そんなことを考えながらゆっくり道路を渡ると猫の鳴き声がする。ピーチかと思って振り向くと花子だった。きっと母親の小桃のように下の駐車場の車の下で雨をしのいでいたのだろう。行きには私の姿が分からなかったようだが、飛び出してきたのだ。えーっとどこで給餌しようか。1号棟前の駐車場まで誘導する。

運悪く目の前に駐車しようとしている車がいるので端っこのフェンス側まで戻り、駐車している車の車止めの前の隙間に新聞紙トレイを敷きその上にカリカリを置く。花子は早速食べている。いくら撥水性の被毛だからといってもこんなに濡れていてはやはり寒いだろう。花子は痩せているのでちゃんと食べなくちゃ。


2005年05月29日(日) 9匹全員集合。キジー出席。

また3号棟からピーチと一緒に山手へ行く。思いかけずポツリと1滴、空から降ってきた。それを合図にザーザー降るというわけではなく、一旦それでおしまい。空を見上げるとどんよりしている。

「山手猫階段」に行くと猫たちがニャーニャーとお待ちかね。キジーも門扉のところまでお出迎えだ。みんなでもつれるようにして庭園餌場へ。

途中、キジーが何度もコロンを襲う。気丈なコロンは叫び声を上げながらも逃げ去らず、無事餌場に到着。

風があるのでカリカリは直置き。ポオには特別食を与えるが、今夜はどういうわけか茶々、ゲンキ、トニーがその特別食を狙う。ガツガツしていて茶々が奪い取ってしまった。ポオは諦めてカリカリを食べに戻って来た。

花子は食べている時、他の猫が近付くとすぐに食べるのを止めてしまう。食べ足りないときは走り去らず私の回りをウロウロする。そこで別の場所でまたカリカリを与える。

キジーは自分のカリカリを残して飛び石餌場から出て来た。こちらの餌場のカリカリをチェックした後、ノビをしながら去って行った。

ポオは茶々が座っていた岩場近くに行き、茶々と同じような格好で座った。ポオとゲンキは仲がいいのだが、茶々とポオも案外仲良しだ。

今夜はみんなよく食べる。コロンの被毛に仁丹粒くらいの白っぽい玉がくっついているのでむしり取ると痛かったらしい。この玉は何だろう?草の上にどっかと座るので植物の種かなあ?怪しいモノ(ダニなど)でないといいのだが。

ハイシローの身体にもいっぱいソレが付いている。大分むしり取ったが痛いとみえハイシローも怒り出した。ご機嫌取りをしながらむしり取っていると遂にハイシローにぶたれた。

さて片付けて帰ろう。餌バッグを取り上げてもワカメはそのままじっと座っている。残っている猫たちにバイバイする。

踊り場に行くと花子がいた。花子にカリカリを与えていると誰かが駆けてくる。横取りされないようにもう一山カリカリを盛っておく。やってきたのはゲンキだった。ゲンキが花子の尻尾を嗅いでも花子は平然と食べ続ける。よかった!ゲンキは別のカリカリの山をみつけ食べ始めた。


2005年05月28日(土) 9匹全員集合。キジー出席。

先日、偶然に「山手ネコロジー」のHPを見たという学院OBのMさんからキャットフードの寄付をしたいというお申し出があった。この週末に学院に届けてくださるというので、打ち合わせの上、J先生と一緒に今朝、「猫庭園」付近でお会いした。すごく感じのいい方でこれからもいろいろと協力を約束していただき我々は勇気百倍。(頂いたフードは校内ネコロジーで使ってもらうことにする。)

それは嬉しかったのだが、久々に猫ハウスの掃除をしようと少し早めに行ったところ、ハウス2号の内部入り口付近に小型犬のものらしい糞を発見。乾燥してはいたがまだまだ臭い。誰かが放り込んだに違いない。

去年の夏もJ先生がハウスを見に行くと、犬の糞尿で2号が汚されていたという。もう悪質極まりない。

糞袋を持たず手ぶらで学院内に犬を放す悪行飼い主が後を絶たないのだ。

山手スカイラインからハウスが丸見えなので、悪事を企む者を挑発しているのか?

がっかりしながら糞を片付ける。内側のビニールカーテンを外す。これから梅雨なので雨が降り込まないように外側のビニールカーテンは梅雨明けまでそのままにしておく。ウェットティッシュで拭くがあんまりきれいにならないなあ。

1号の猫ベッドを陽に当て、毛布や汚れた発泡スチロールは捨てることに。ハウスの内外をホウキで掃き、こないだ買った草刈り鎌で雑草を切り取る。が、初めてなのでブロックに刃をガンガン当ててしまいなかなかうまくいかない。草も結構軟弱で、鎌など使わなくても軍手をはめた手で引っこ抜ける。

今朝、山手へ向う時、使い込んだ鎌を手に手馴れたスタイルで歩いてくる婦人とすれ違った。

雑草の勢いはすごい。ハウス1号の床下からハウス内に雑草の葉っぱが顔を出している。

私がそこにいた3時間くらいの間、ワカメがずーっと一緒にいた。他の猫たちは全く姿を現さなかった。

*******

夜、再び山手へ。3号棟からピーチと一緒に行く。途中ピーチは何度も地面にひっくり返ってなかなか前に進めない。

猫たちは9匹全員集合プラスキジー。ポオには特別食。みんなよく食べた。キジーはおとなしくて大分カリカリを残していつの間にか姿を消している。

トニーの目のふちにダニイボ発見。2段階に分けてむしり取る。

ポオは投薬が再びてきめんに効いて食欲旺盛になり、容姿も美しく身のこなしも軽い。

ワカメはすごく甘えていたが、私が帰る気配を察して「猫庭園」に入ってしまう。

踊り場にはポオと茶々がちんまりと座っていた。

*****

HP読者さんからご寄付のお知らせがあった。上記OBさんといい、読者のトモさんといい、嬉しい限りだ。とても励まされる。


2005年05月27日(金) 9匹全員集合。キジー出席。

3号棟前で呼んでも出てこなかったピーチは、1号棟前駐車場の柵の外側、雑草が丈高く生い茂っているところにいた。3号棟に向って小さく「ピーッ!」と呼んでいると犬が鳴き出した。もしかしたら誰かが3号棟芝生に犬を放したりしているのかも。そうすると猫は潜んではいられない。

ピーチのいたところは崖になっており、その真下がお墓のある駐車場、つまり小桃の駐車場だ。

ピーチと一緒に山手側へ渡る。暗い「山手猫階段」には猫たちがたくさん待っていた。

餌場に行き、風があるのでカリカリを直置きする。ポオには特別食を与える。ふと見るとキジーが来ている。餌容器を持ってキジーのところへ行くと彼は心得て飛び石餌場に行く。カリカリをたっぷり盛る。

ポオが食べ終わった後、ゲンキが特別食の容器を舐めている。ポオの目やにを拭き取り、よく見ると格段にきれいになっている。やっぱりずーっと投薬しなければならないようだ。

私の横で食べている花子の耳が変だ。どうもダニイボが大小2個ついているようだ。まず背中を撫でてみるがダニイボを取るのは無理なようだ。一昨日フロントライン投与をしたからしばらく様子をみてみよう。

昨日むくれていたワカメをこまめに可愛がる。

一旦餌場を離れていた茶々、トニー、コロンなどが戻ってきて食べている。ピーチは適当に食べて脇に座って寛いでいるが時折、虫などを見つけて遊んでいる。

走り去っていた花子も途中まで戻ってきたがピーチが見つめているので踵を返して行ってしまった。門扉あたりにいるとは思うが。

バッグを片付け始めるとワカメはさっさと「猫庭園」に入ってしまう。「猫庭園池」まで来ると花子がやって来た。ゲンキに追われて踊り場の方へ2匹とも行ってしまったが、すぐに花子だけが戻って来た。門扉脇の灯篭の下の石の上にカリカリを置くと花子が食べ始めた。

踊り場に出るとポオとゲンキ、ピーチがいたが花子の邪魔をしようとはしない。排水溝に潜むピーチは従いてきたのかこないのか分からなかったが、桜井小の角でピーチにそっくりな鳴き声を聞いたような気がした。


2005年05月26日(木) 9匹全員集合。かりん、キジー出席。

山手に行く。「山手猫階段」は暗いがピーチを含め全員いるようだ。庭園に入るとキジーも待っていた。私が餌場に行く時にはすぐ傍を通ってもキジーは平気な顔をしているのに決して触らせない。もうちょっとなのになあ・・

餌場に新聞紙を敷きカリカリを与える。コロンが来ているので早々にフロントライン投与をしてしまおう。いつもはワカメが私の傍に場所を占めるのだが、新聞紙テーブルは既に一杯で私から一番遠い場所になってしまった。

キジーにも飛び石餌場でカリカリをあげる。今夜はポオに特別食を持ってきたので水場の奥に誘導して食べさせる。

あ、かりんもやって来た。フロンライン投与をしなくちゃ。そうやって忙しく立ち働いていてワカメにかまっているヒマが全然なかった。多分そのことにすっかり気を悪くしたらしいワカメはツンツンして本館前庭園の方向へ行ってしまった。呼ぶと更にツンツンして駆け足で行ってしまう。

かりんは横で食べていたトニーをひどくぶった。2匹を離す。かりんはゲンキがかりんの近くへ来ただけで唸っている。かりんも人間は大好きだが他の猫は嫌いなようだ。

気立ての良いトニーを可愛がっているとハイシローがいじわるをする。

ピーチは伸びてきた草に隠れて座っている。その前をキジーが悠然と歩み去ったがピーチはもう威嚇したりしない。

キジーが踊り場でまた発情声を上げている。栄養の行き届いた猫なので季節に関わりなく1年中あの声で鳴いているような気がする。地声はすごく可愛いのに。

今日は思ったよりよく食べた。餌場を片付けてからワカメを探しに行くと、「猫庭園」内の切り株の上に座ってわざと私を無視している。そこからは餌場がよく見える位置だ。

餌場近くには、ゲンキ、トニー、ハイシロー、ピーチ、コロンが残っている。

踊り場の門柱の上には茶々がいる。踊り場に出るとポオと花子がいる。花子がまた餌をねだるのでカリカリを出す。茶々も降りて来たので3箇所にカリカリの小山を作っておく。


2005年05月25日(水) 8匹出席。コロン欠席。キジー出席。花子にフロントライン

3号棟にピーチはおらず、一足先に山手に行っていた。昨日いなかった花子がいるのでホッとする。今日は缶詰の日なのにコロンもかりんも来ない。

新聞紙を3重に敷き、カリカリを少々与える。花子にフロントライン投与を済ませてしまう。花子は逃げようとしたが缶詰を見せると思い留まった。

猫たちが食べていると踊り場の方からキジーらしき発情声が聞こえてきた。ここにいる猫たちはすべて去勢済みなので、みんな呆れた顔をしてその声のする方を伺っている。3年前まではみんなも同じようだったのに。キジーが捕まるといいのになあ・・・

猫は8匹だが缶詰を6個開けた。花子は十分食べたらしく走り去る。トニーも坂道まで行って寛いでいる。ポオの食べている缶詰の塊の上に薬を掛けておいたがちゃんと口に入ったかな。隣でハイシローが食べていたからその部分も横取りされたかもしれないが。ポオの目やにが段々ひどくなる。

と、その時、J先生の車がやって来て停まった。降りて来たJ先生にハイシローが早速まとわりつく。しばらく話しているとキジーがやって来た。

キジーのために缶詰を開けていると猫たちがまた集まり出した。飛び石餌場に缶詰を空けるとハイシローが横取りする。キジーは強いのでハイシローを押しのけるかと思いきや、傍でじっと待っている。ハイシローを抱え上げてその場から離すがすぐに舞い戻ってしまう。ゲンキやポオも近寄ってくる。

仕方がない、放っておこう。キジーは本当は強いから欲しくなれば強気に出て取り戻すだろう。

先を急ぐJ先生を見送り、餌場を片付ける。タヌキたち用に少しカリカリを足しておく。

踊り場に行くとポオと茶々がいて、2匹定位置に並んで置物のようだ。可愛い猫たち。


2005年05月24日(火) 7匹集合。花子、コロン欠席。フロントライン投与

3号棟前でピーチを呼んでみるが反応なし。山手へ行くがピーチはいなかった。踊り場では給餌された形跡はないが、花子とコロンが出て来ないから何らかの形で既に給餌されたと思う。

延び延びになっていたが、フロントライン大を小分けにしてきたのでカリカリを食べている猫たちに投与する。

1匹1匹投与しているのを何かおいしいものでも与えているのだと勘違いしたポオが私の後を従いて回る。

その姿を見ると、去年の5月10日(月曜日)、猫たちにフロントライン投与する私にくっついて回っていた新黒を思い出す。新黒にも勿論投与したのだが、その日も翌日も全く食べず、翌々日を最後に姿を消してしまった。

ポオの目やにがまたひどくなってきた。明日からまた投薬を開始しよう。特別食はないと分かってポオはそれでもカリカリを少し食べている。

やっとピーチがやって来た。「なあんだ!ママはもう来ていたのか!」と身体体中で表現している。ピーチのためにまたカリカリを出していると他の猫たちももっといいものを出してくれるのかと期待する。同じものだよ。

ワカメの前にカリカリを出すとポオが来た。ワカメには少しずらしてあげようとすると気位の高いワカメが何か勘違いしたのか、気を悪くしてプンプンした感じでゆっくりと歩き去る。慌てて追い、機嫌を取ってみるが「フン!」されてしまった。

カリカリが大量に散らばってしまったのでまとめる。ワカメも戻ってこないのでそろそろ帰ることにする。念のため、見にいくとワカメは近くまで戻ってきて観察している。可愛いワカメ!

通路を戻っていると墓所の地面一面に赤い花が咲いている。プリンスの墓所の上が一際きれいだ。写真を撮ることにする。するとまずゲンキがやって来た。他の猫たちも次々とやって来る。可愛いのでみんなの写真を撮る。

花子とコロンはとうとう来なかった。


2005年05月23日(月) 9匹全員集合。かりん出席。

3号棟前でピーチを呼んでみたが出て来ない。しばらく歩いていると桜井小側で鳴き声がする。見るとピーチが柵の内側にいる。柵から出てきて3号棟側へ渡り、1号棟の歩道を走ってくる。そして1号棟駐車場前で再び道路を渡る。それから正門前で山手側へまた渡るのだ。1匹で山手へ行く時はどういうルートを辿るのだろうか?

「山手猫階段」を上がって行くとバリッと何かを踏んだ。薄暗いが辺りに目をこらすと、カリカリが広範囲にばら撒かれている。これでは通行人の邪魔になる。

もうみんな食べたとは思うが全員出て来た。かりんまでが山から駆け下りてくる。庭園餌場で新聞紙を敷きカリカリを与える。ポオは食べずに不満そうにしている。

1,5リットルの給水用ペットボトルを持参した。1リットルのものは持ち帰って処分しよう。水容器の中は葉っぱだらけで汚れている。少量の水で汚れを擦り取りきれいな水を入れておく。

猫たちは意外とよく食べ、水を飲む。一斉に「猫庭園」の方を凝視するので、またタヌキのカップルが来ているのかもしれない。かりんは丸いお腹をしているが適当に食べ、横に来たワカメに唸り、悠然と帰って行った。

急にパラパラと雨が降ってきた。通り雨というほどの振りではないが、片付けて帰ることにする。一旦は散っていた猫たちが戻ってきてまた食べている。

踊り場に行くと門柱の上に茶々がいて、下にはポオ。そして花子が出てきて餌をねだる。さっき十分に食べられなかったのかな。

踊り場の門扉寄りでカリカリを与えているとポオが横取りしにくる。ポオにも少し与えたがきっと食べないだろう。満腹か口に合わないか。


2005年05月22日(日) 9匹全員集合。キジー出席。タヌキのカップル現る

夕方からパラパラとではあるが雨が降ってきた。山手に行こうと外に出ると雨は上がっている。

ピーチの名を呼ばずに3号棟前を素通りする。1号棟前に差し掛かった時、遠く後方から猫の鳴き声が聞こえてきたような・・・と思っていたらピーチの鳴き声が近付いてきて1号棟の歩道を走ってくる。

やっぱり3号棟生垣にいたんだ!よくぞ追ってきたこと。通行人のお兄さんが1号棟側に渡るとピーチは生垣の中に隠れて鳴いている。そのお兄さんは猫好きなのか盛んに生垣の中を覗きこんでいる。

新たに通行人が現れたがみんな行ってしまってからピーチが出て来て道路を渡ってくる。ピーチを可愛がりながら山手へ行く。階段は全く濡れておらず猫たちはしっかり待っていた。

庭園餌場に行くと、部分的には濡れているが雨天餌場に行くほどのこともない。風はあるが新聞紙を2重に敷く。9匹全員集合だ。みんなまあまあよく食べる。ポオはカリカリを少しは食べたが、水場の奥に座って特別食を探す素振り。

たまにパラッと水滴が降ってくる。後ろの坂道側を見ていると、坂道の下の方からアライグマのようなものが現れた。こちらを向いた顔を見ると小さめのタヌキだ。カリカリを食べに来たのかなあ。猫たちは慣れているのか全く反応しない。

そのタヌキは元来た方向へと消えた。しばらくそちらの方を伺っているとまたタヌキが現れてボイラー室の方向へ坂道を上がっていく。そしてその後からもう1匹、同じような大きさのタヌキが続く。親子か夫婦か、はたまた兄弟か?

餌容器を持ってタヌキたちの後を追うが、もう姿はどこにも見えない。多分、ボイラー室前の斜面を登り「猫庭園」内に入ったのだと思う。

また降りてくるかもしれないので、敷石の上の埃を払ってカリカリを一盛りしておく。

トニーは本館前庭園にいるし、ピーチは「猫庭園」の坂道側にいる。何匹もの猫たちがタヌキのカップルが通るのを目撃していたのに、ウンともスンとも言わない。アライグマが現れたときにはゲンキがものすごく威嚇したものだったのに。

写真が撮れなかったのは残念だが、皮膚病に罹り痩せこけて私の真ん前でカリカリを食べたタヌウは、ごく近くでいくら写真を撮っても平気だったが、彼(彼女)は例外だったのだろう。もう死んでしまっていると思う。

その前にも山から降りてくるタヌキのカップルがいたが、そのうちの1匹は皮膚病にかかり上半身の毛はすべて抜けていた。そのカップルの写真も撮ることはできなかった。

先日来、私がイタチかと思っていたグレージュの生物はこのタヌキたちだったのかもしれない。2匹でいるのは今夜初めて見たのだが。

元々この辺りは造成される前は山で、タヌキは我々よりも先住民なのだ。何匹かは細々と生き延びているようだ。今夜のタヌキたちは若そうだったし、同じくらいの大きさだったから兄弟(姉妹)かもしれない。

M上さんが「プリンス猫階段」にもタヌキが猫の餌を食べに来ると言っていたが本当かなあ?

ポオがどこからか戻ってきて新聞紙トレイのカリカリを食べ始めた。そこへ一陣の風が吹いてきて新聞紙はめくれ上がってしまい、驚いたポオは逃げてしまった。

新聞紙を片付け始めると、ワカメは途端に脇の「猫庭園」に入ってしまう。
散らばったカリカリを集めているとハイシローやゲンキがまた食べ始める。コロンもやって来て食べる。

ふと振り向くとキジーが来ている。ニャーとも言わないが、飛び石餌場に行ってみると大分濡れている。

そこで庭園餌場の敷石の上に新たにカリカリの山を作りキジーを呼ぶと来て食べ始めた。

帰り支度をしてバッグ類を肩に担いでキジーの脇を通ろうとすると、警戒心の強いキジーは植え込み内に逃げ込む。私が行ってしまえば出てきて食べるだろう。

ピーチは従いてきたが、1号棟前あたりでいなくなった。


2005年05月21日(土) 9匹全員集合。かりん出席。

昨日の朝、タウン紙「週間すまいる情報」に載せた、サチの元飼い主を探す記事を見たといって2ヶ月ぶりにM浦さんから電話がかかってきた。彼女の給餌エリアからはチャーリーが消え、代わりにチャーリーの兄弟みたいな薄茶虎猫、ナンチャーが毎日餌をもらいに来ているという。

ナンチャーはキジーみたいに距離を置いていて決して懐かないのだが、餌が欲しくて、若竹山手に行く彼女の後を隠れながら従いて来たりもするらしい。Lマンション4号棟からフォレストヒルズの辺りがナンチャーの生息地のようだ。

「山手スカイライン」北側では相変わらずM上さんが給餌しているが、てっぺんにいたタニーが食べに下りて来るので、タニーに追われてそちらに行っていたかりんが逆にてっぺんに上がっているという。だから最近よくかりんが給餌時に山手に戻ってくるのだな。

M浦さんとの電話の後、若竹山手を通って駅までの往復をした。行きは午前10時半ごろ。お天気は良かったが網のかかったU野さん宅ガレージ内の車の屋根の上でタビーがノビノビと寛いでいた。他の猫はいなかった。

帰りは午後4時前。ガレージ前の道路にアニーだけが1匹でガレージの方を向いて座っていた。

サチの元飼い主を探す記事を見た人が犬山動物病院に電話したらしいのだが、そちらの猫は5月15残念だがそちらの猫ではあり得ない。

掲載依頼をしたのは7日の夜だったが掲載されたのは昨日だ。さて、今度は「里親募集」の掲載依頼をしなければ。それが載るのは6月3日配布分だから大分先だが。

*****

山手に行くと薄暗い階段に猫たちが数匹見える。上がって行くと忽ち全員集合だ。ピーチも山手猫の親玉みたいな顔をして中央にデンと座っている。かりんまでが階段を駆け下りてくる。すぐにハイシローが攻撃を開始する。悪いヤツ!

餌場に行くと、その奥の本館前坂道には車がたくさん駐車している。本館の前あたりからだろう、時折賑やかな声が聞こえてくる。何か催しがあったのかな。

新聞紙を広げいつものカリカリ(4種類を混ぜたもの)を500gr与える。ポオは今夜は殆ど食べず、水を飲んだり水場の奥へ入ってこれ見よがしに特別食を探している。ウロウロしていたがそのうちにどこかへ行ってしまった。

かりんのお腹は十分に丸いが結構長時間食べている。ワカメとはにらみ合い、唸り合うので双方を撫でて宥める。かりんの唸り声を聞いて花子は走り去ってしまった。

しばらくしてかりんは太ったお尻を振り振り踊り場の方へ去って行った。食べている猫がいなくなったので新聞紙を片付け始めるとハイシローが食べに来る。コロンも戻ってきて食べている。ワカメは片付けが始まると餌場を立ち去る。

もう帰ろうとすると向こうから茶々がやって来た。ピーチが付いて来るとその後からゲンキが追ってきた。ピーチは工房側の大木まで来てゲンキと遊びたくなったらしく、私の後を追っては来なかった。


2005年05月20日(金) 9匹全員集合。キジー出席。

3号棟前を通るとピーチに呼び止められた。そちら側に渡りいつものように一緒に山手へ行く。

キジーも庭園内で待機している。「猫庭園池」の橋の上でじっとしていてそのすぐ傍を私が通過しても飛び退いたりはしない。

庭園餌場で新聞紙を広げ猫たちにカリカリを与える。待ちわびているキジーには庭園餌場で。ポオはもう特別食を要求せずカリカリを食べている。

珍しくハイシローがいない。多分北門側へでも行っているのだろう。花子が走り去ってしばらくして正門前に車が着き、誰かがドヤドヤと降りてくる音がする。

するとまず茶々が踊り場の方へすっとんでいく。コロン、ポオ、ゲンキが続く。キジー、トニー、ピーチ、ワカメは動かない。

猫の甘え声が聞こえてきた。少女が猫を呼ぶ声も聞こえる。たまさかの餌やりさんが来たのだろう。

しばらく動かなかったキジー、やピーチも行き、トニーまでが行ってしまった。ワカメだけが私のそばを離れない。

ワカメも食べ終えて「猫庭園」に入ったので餌場を片付けて踊り場に行く。変なところから私が現れたのでギョッとして固まっているのは少女とその両親らしき3人連れ。ハハーン、T見さんだな。これは珍しい。

交流もなくHPも見ていないらしいT見さんたちは私のことも忘れているが名乗ると思い出したようだ。T見氏はタバコ片手だが、私が無意識にジロジロとそのタバコを見ていたのだろう。吸い終ると携帯灰皿を出してその中に吸殻を入れた。然し彼の足元には吸殻が転がっている。彼らが来てから20分くらいは経っているからその吸殻は彼が捨てたものに違いない。

餌を広範囲に置いているので、うるさいようだが立ち去る前には門扉側にまとめるようにお願いする。餌やりに来るのはずい分久しぶりだとのこと。T見さんは用意周到にゴム手袋を取り出し、缶詰混じりになった餌をまとめている。引き上げようとしているとハイシローがやって来た。丸々している。もう満腹らしく殆ど食べない。

T見さんのお嬢さんはトニーを追って畑の方へ行くので両親も後を追う。私はそこで失礼する。


2005年05月19日(木) 8匹出席。コロン欠席。

「山手猫階段」に行くと切れかかった蛍光灯がまた点滅を始めていて相当暗いが猫たちはいっぱい待機している。ピーチもど真ん中にいる。

庭園餌場に行き、風が強いのでカリカリは直置きする。みんな既にお腹がいっぱいな様子で適当にダラダラと食べる。ポオも特別食を要求せず、水を飲んでのんびりしている。とってもハンサムなポオ!

トニーの耳にダニイボ発見。むしり取る。ハイシローの耳にも!根こそぎむしり取ったのでギャッ!と小さな声を上げたが、剥ぎ取られまいと抵抗するマダニが取れる瞬間だけ痛かったのだろう。その後は返ってスッキリして私に感謝しているようだ。私の脚の下に来てゴロリと横になる。

今日は暑いので、ワカメも通路に横になっていたが、「猫庭園」の岩の上にちんまりと座っている。

今夜は坂道から正門へ出て帰ることにする。坂道の真ん中ではトニーがゴロンゴロンしている。ピーチはまだ食べていてすっかり「山手猫」している。


2005年05月18日(水) 9匹全員集合。缶詰の日

3号棟前で軽く呼んでみたがピーチはいないようだった。山手へ行ってみるとそこにもピーチは来ていなかった。そのうちに現れるだろう。

缶詰の日だが、ものすごく風が強い。3重にした新聞紙を敷き4隅を缶詰を置いて重しにする。まずカリカリを与えておいて水を替える。ポオは特別食をもらおうと水場の後ろに入り込む。

が、今日は缶詰の日だし、昨日ポオは特別食をずいぶん残していたから当分の間、特別食は止める。

缶詰は5缶開けた。花子には上の段で缶から直接食べさせる。花子が食べている缶詰が他の缶詰よりおいしかったらしく、途中でトニーが一緒に食べようとするので、カリカリの上に空けた。2匹で仲良く食べている。

みんな昼間に結構ご馳走をもらっているようで、ガツガツはしていない。ハイシローのお腹ははちきれんばかりだ。珍しくトニーのお腹も膨らんでいる。みんなダラダラと食べているので、雨天餌場に戻って来たミニベンチに「「山手ネコロジー」のシールを貼りにいく。

学内の猫好きさんたちが探してきてくれたのだ。有難う!!!目立つところ3箇所に黄色のシールをベタベタと貼る。これでもう大丈夫だろう。昼間、外出していた私は通り雨に降られたが、夜はもう降らないので助かった。
ゲンキが私の回りをウロウロしていたがそのうちにどこかへ行ってしまった。

餌場に戻ってみるとワカメもいなくなって、その代わりピーチがひとりで缶詰の残りを食べていた。よく見ると飛び石の横の植え込みの奥にコロンが座っている。飛び石の脇のわらの上にはハイシローがまるで卵を抱えているような格好で座っている。このところ、ハイシローは私にベタベタせず、その場所で同じ格好をしている。余りにも太ってへたばっているようにも見える。

ピーチはまだ食べていてゲンキも戻ってきて食べている。さて帰ろうとするとピーチが従いて来るというより、自分は自分で帰るんだ!というような風で階段を駆け下りていく。そしていつも通り工房側の大木で爪とぎをしてから、私を追い抜いて道路を渡る。

そのうちにすまして1号棟側へ渡ってしまい、もう生垣から出て来ない。昨日、従いてきたのに途中で電話したりしてピーチを無視したので怒っているのかな?


2005年05月17日(火) 9匹全員集合。かりん出席。

考え事をしながら山手へ向っていたのでピーチのことを気にしていなかった。桜井小正門を大分過ぎたところで気付き、呼んでみたが反応がない。山手に行っているのだろう。

「山手猫階段」に行くと、山側の木の根方にピーチが寛いで座っている。猫たちはみんな出て来た。

庭園餌場に行くと、この前のように新聞紙がおいてあり、風で飛ばないようにするためかその上に水容器が2つ並んでいる。

新聞紙はきれいだったのでその上にカリカリを置いてみんなに食べさせる。かりんも来ている。ポオには水場の奥で特別食を与える。

雨天餌場を見ると例の男子生徒がいる。そして奥にあるはずのベンチがない!「山手ネコロジー」のシールを付けておかなかったからか、設備係に片付けられたのかもしれない。調べてみよう。まだ一度も使用していないのにショックだ。戻ってきたら、「山手ネコロジー」と大書したシールを貼り付けておこう。明日は雨の予報なのにベンチがないと困る。!!(○`ε´○) プンプン!!

私がウロウロしている間にワカメはいなくなっている。他の猫たちはもうあんまり食べないが遊んでいる。新聞紙を片付けてカリカリの山をふたつ作っておく。

ポオは特別食に飽きてしまったのか、ずい分残している。残りはトニーに与えた。

偶然HPを見た学院OBさんが猫食料の寄付を申し出てくれている。こういう嬉しいことがあるとHP運営にも張り合いが出る。有難うございま〜す!


2005年05月16日(月) 9匹全員集合。キジー出席。

もうピーチは山手に行っているものだと思い込み、3号棟前を黙って通過していると、か細い声が聞こえてきた。3号棟側へ渡ってピーチに声かけをしながら山手へ一緒にいく。

今夜は何故かポオが排水溝の中に入って待っていた。寒かったのかなあ。みんなで庭園餌場へ。キジーも来ている。新聞紙を敷いてカリカリを与え、ポオには水場の奥で特別食を与える。ハイシローは覗きには行ったが今夜は横取りしなかった。

キジーもおとなしく飛び石餌場でカリカリを食べている。いつも通りみんな黙々と食べ、満腹になると三々五々寝そべったり離れていったりする。

キジーが飛び石餌場から出てくるとピーチが唸って威嚇するがキジーは平然と通路に猫座りしてのんびりしている。キジーは自分の名前がキジーだということが分かっていないのか、いくらキジー!キジー!と呼んでも反応が鈍い。他の猫たちはみんな自分の名前を知っている。

みんなが食べ終わったので、新聞紙を片付ける。ワカメはいつものように「猫庭園」に入らず本館前庭園の方向へ行く。餌場を片付けてから見に行くと、ワカメは「猫庭園」のボイラー室寄りの場所にいた。

私に従いてきたゲンキがワカメを追いかけたのでワカメは「猫庭園」内に入ってしまった。ハウスに行ったと思う。

餌場にはハイシローとポオだけがいる。岩場ではピーチが身づくろいしている。ゲンキがピーチと遊ぼうとやってきたのでピーチは私に従いてこない。これでよし、と。


2005年05月15日(日) 9匹全員集合。キジー出席。

昼間に山手へ行った。昨夜はJ先生に給餌をお願いしたが、珍しくワカメとピーチが姿を現さなかったとのこと。

ハウスで寝ていたらしいゲンキがアクビをしながら現れ、ゲンキと一緒に寝ていたらしいポオも出て来た。次いでハウスに入っていたらしいワカメも跳び出して来た。コロンも出て来た。茶々も遅れてやってきた。

その後、J先生たちと一緒に犬山動物病院へ保護猫とサチとピースの様子を見にいく。何故か、今日に限って犬山動物病院には次々と犬の患者がやって来る。その間隙を縫って我々はサチとピースを抱く。

J先生の息子さんはピースを抱っこし頬ずりをして離さない。可愛くて仕方がないようだ。が、やんんちゃ坊主のピースは「放せ!放せ!」ともがき大声を張り上げて鳴く。とても威勢がいい。1週間ぶりだが2倍くらいの大きさに成長している。

ピースを持ち込んできた保護主がとてもきれいなポスターを作って張っており、これではすぐにもらわれてしまいそうだ。良い人に貰われるといいが。

動物と赤ちゃんにはどんな役者も食われてしまうというが、ピースは動物で赤ちゃんなのでみんなの関心はすべてピースに。

サチは前足先をピンクのゴム包帯で覆われ、エリザベスカラーを着けている。J先生が抱っこし、一撫でしただけで毛がすごく取れる。ブラシを借りてサチをブラッシングする。梳いても梳いても取れるがずいぶんきれいになった。

サチの今日までの入院処置費を支払う。明細を見ると麻酔代金が1回分しか付いていない。院長に尋ねると、サチはすごく嫌がるけれど出来るだけ麻酔なしで処置するようにしているとのこと。なるべく我々の出費を抑えようとしてくれている。その他のことでもいつもながら出血大サービスを重ねてくれる。感謝に耐えない。ポオの薬も買う。

サチはとても怖がりで、人間以外には犬にでもピースにさえもウーと迫力のない唸り声を上げる。まだまだ捨てられたショックから立ち直れないようだ。かわいそうに。人間になら、相手が子供でもおとなしく抱かれる。以前はとても可愛がられて大切に飼われていたと思う。J先生んちの飼い犬になった奇跡ちゃんもそうだと思うが。

*****

夜、山手へ。ピーチは山手がすっかり気に入り住み着いているようだ。今夜は全員集合プラスキジー。昼間に水を替えておいたのだが、また少々汚れている。勿論取り替える。

カリカリは500gr出した。みんな空腹なような、そうでもないような。花子が走り去るのを飛び石餌場から見たキジーが後を追った。勿論花子には逃げられたらしく、しばらくして残念そうな発情声が聞こえてきた。餌場の猫たちはみんなギョッとしてその声のする方を見つめる。

ポオは特別食にも飽きてきて少し残すようになった。残りは茶々が食べている。消炎剤は少しだけ入れることにしたがまた目やにがたくさん出て来たので投薬は必要だと思う。

目やにといえばピーチの目やには本当にひどい。目薬投与をしてからピーチは目を触らせなくなっている。少々取ったところで治るものではない。家猫になれば治ると思うのだが。


2005年05月13日(金) 8匹出席。コロン欠席。キジー出席。

このところ気温がグーンと下がって今日はまた一段と寒い。大丈夫だろうとコートまでは着ずに外へ出ると段々風が強くなってきた。

3号棟にピーチはいない。きっと山手だろう。歩いているうちに寒くなってきたが山の陰になっている餌場は風当たりが弱いはずだ、と思ったが今夜に限ってそんなことはなく吹きさらしになっている。

コロンは来ていないがキジーが庭園内で待ち構えている。風が強いので床に直置き。キジーには飛び石餌場で。よほど空腹らしくすぐ傍に待機している。

ポオにはレトルトの特別食を与えるがいつになくハイシローが横から顔を突っ込んで一緒に食べようとしている。ハイシローのお尻を叩くと一旦は離れるがすぐにまた横取り態勢に入る。お尻叩きを何度か繰り返してやっと諦めさせた。そもそもハイシローは既にパンパンに膨らんだお腹をしているのだ。欲深いったらありゃしない。

やっと餌場に戻ったハイシローだがピーチを襲おうとして傍らの餌容器を飛ばしてしまった。大きな音を立てて容器が飛んできたものだからカリカリを食べていた猫たちは全員吹っ飛んで逃げてしまった。

呼び戻すと数匹は戻ってきたが花子は逃げてしまって戻ってこない。多分門扉近くにいるだろうと思い、容器を持って行くと花子が出て来た。門柱の上でカリカリを与えていると、茶々とポオがやってきた。

茶々は花子の邪魔をすると思うので抱きかかえて餌場に連れ戻す。餌場には1匹もいなくなっていたが、私が戻ると猫たちも左右の茂みから三々五々出て来た。

猫たちがまた食べ始めたが風は止まない。適当なところで、昨日雨天餌場に置いた水容器を引き上げにいく。中の水を捨て振り向くとハイシローとゲンキが来ている。ウロウロしてもやはり寒いのでいつもより早いがもう帰ることにする。

ワカメは「猫庭園」内にいるが今夜はハウスに入るといいのに。門柱の上には花子ではなくトニーが乗っかっている。踊り場には茶々とポオが並んで座っている。

ピーチが山の木で爪研ぎをしているとゲンキがまた「ピーチ!遊ぼう!」とやって来た。2匹はいいコンビだ。なのでピーチは私に従いてはこなかった。


2005年05月12日(木) 8匹出席。コロン欠席。

夜遅く雨が降るという予報だったが山手へ出かける時にはそのことをすっかり忘れていた。今夜もピーチと一緒に山手へ。

「山手猫階段」では猫たちがいつもより慌しく私を迎えに集まってきた。庭園餌場に行き餌バッグを置いた途端に空からポツリポツリ。広げる前でよかった。急遽、雨天餌場へ移動する。トニーはトットコ先に走って行ってしまった。

床に新聞紙を2枚敷き、カリカリを与える。猫は8匹。コロンが来ていない。ポオにはレトルトの特別食を用意してきたので、ボイラー室前の階段の陰で与えることにする。ポオを呼びもしないのに気配を察してか、カリカリを食べていた顔を上げ、目配せするとさっと走り寄ってきた。

階段の陰からポオのお尻が見えているのに気付いた茶々、トニー、ピーチが覗きに行く。横取りはせずピーチは脇に座って順番を待っている。

みんなが食べ終わったところで新聞紙を片付ける。500grのうち余ったカリカリは小さな山ふたつになった。ハイシローもワカメも甘えて私の傍を離れないが帰ることにする。

傘代わりに手持ちの新聞紙を被って雨天餌場を後にする。ゲンキなどが従いて来たがさっさと立ち去る。ピーチは従いてこない。さほど降っていないので新聞紙の傘で十分に雨がしのげた。


2005年05月11日(水) 9匹全員集合。缶詰の日

犬山動物病院の院長から下記のようなメールが来た。

≪ サチちゃんは、おとなしくトイレのなかでくつろいでいます。ちょっと怖がりで頭の近くに手を近づけると目をつぶってびくびくしてしまいます。食欲は旺盛で元気です。(気力はちょっとない?)

 さて、前足の爪のところの傷ですが注射と患部の消毒を毎日しています。
しかしまだ膿がでておりあまりよくなっていません。傷口の奥まできれいにして消毒液をつけようとすると、温和なサチちゃんでもとても怒ります。ですからできれば1日1回麻酔をかけて1週間くらい消毒をしたいと思いますが1回2100円ほどかかります。いかがでしょうか。麻酔はガスのみですから、それほど体に負担はないと思います。≫

それに対する私の返信は:

『・・・伸二の時もそうでしたが、一見小さい傷でも深くて完治にはずい分時間がかかりましたよね。

サチもバイキンが悪さをして敗血症などになってしまっては保護した意味が
ありません。1回2,100円かかっても是非、早急に徹底的な治療をお願いします。

麻酔をかけたついでに全身くまなく調べて頂き、他に要治療箇所があれば治療をお願いします。口の中も診て頂き、歯石などがひどいようでしたら除去もお願いします。』というもの。お金の工面は後回し。

*********

夜ピーチと一緒に山手へ。

「山手猫階段」の踊り場にはカリカリが3粒。庭園餌場に行き、新聞紙を3重に敷きカリカリを少々与えておく。ポオには水場の奥で缶詰半個分に抗生物質を混ぜた特別食を与える。ハイシローが顔を突っ込んで一緒に食べている。

水を替えてから缶詰を開ける。まずプルトップ缶を3個与えておく。この缶詰はハイシローは好きだが他の猫はあまり好きではない。他の缶詰を2個開ける。

ポオが出て来たので容器を引き上げるとまだ残っている。レトルトよりは格段に味が落ちるし、冷蔵庫に1日入れてあったので開けたてよりまだ数段味が落ちているのだろう。

新聞紙トレイからもあまり食べようとせず、水を飲んだりしてしばらく寛いでいたがまた「猫庭園」に入っていった。猫ハウス1号に入ったと思う。心なしか寂しそうで元気がないように思う。近々犬山動物病院に行くからやはり薬をもらってこよう。

踊り場の方でオス猫の発情声がする。キジーが花子を見つけたのか?キジーなら餌場に来ると思ったが来なかった。花子を追いかけて行ったのかもしれない。

ワカメも水をたっぷり飲み「猫庭園」に入っていった。ハイシローは珍しく今夜は私にベタベタせず、道路側庭園内にいる。コロンはピーチのチョッカイを避けてか通路脇の植え込みに隠れている。その向かい側の岩場の上には茶々が座っている。

ピーチは通路に座っていたが、私が振り向いたものだから呼ばれたと思ったのかすっ飛んで来た。階段を降りて工房側の大木で爪研ぎをするのが日課だ。そこへゲンキが走りこんできて「ピーチ!遊ぼう!」と言っている。2匹で追いかけっこが始まり、ピーチはもう私に従いてこなかった。


2005年05月10日(火) 9匹全員集合。かりん、キジー出席。

3号棟にはピーチはいなかった。山手へ向い、小桃の駐車場の上の道路を歩いていると後ろからピーチの鳴き声がする。1号棟前の駐車場の山手寄りの草むらで寝ていたらしい。一緒に山手側へ渡る。

「山手猫階段」の踊り場には今日もカリカリが少々残っている。庭園餌場に行くと、新聞紙が1枚無造作に置いてある。しかも一部濡れている。片付けようとはぐってみるとその下に水容器が2個置いてある。そのせいで濡れていたようだ。誰が何の為にこんなことをするのか?給水用ペットボトルも離れたところに転がしてある。

気分が悪いがとりあえず片付けて新しく新聞紙を広げカリカリを置く。ポオには抗生物質入り缶詰魚肉の特別食を水場の奥で与える。「そうそう、これでいいんだよ、ママ。」とでも言うようにポオは満足げだ。

雨天餌場にはいつぞやの夜と同じように男子生徒?が腕立て伏せをしたり、階段の陰に隠れたりしている。私は忙しいので彼には特に注目せず自分の仕事をこなす。

いつの間にかかりんが来て一緒に食べているがトニーがいない。コロンは殆ど食べずにいつものように岩場の上に置物のように座っている。花子も少し食べて、誰にも意地悪されていないのに走り去り「猫庭園池」辺りでじっとしている。

かりんは水を飲みまた食べたりしていたが、ちょっと目を離した隙にワカメに睨まれたらしく「猫庭園池」の方へ逃げていく。呼び戻そうと追いかけていくと「猫庭園池」のブロックの上に花子が座っている。かりんはお腹も丸く後姿は十分に太っている。夕方、M上さんに給餌されてから時間も経つので古巣の山手の餌場に遊びに来ているのかもしれない。

ゆっくりと通路を戻る時に地面を見るとタバコの吸殻が3本も落ちている。同じ銘柄で同じ長さ(短い)の吸殻だから同一人物が捨てたものだろう。拾っておく。短い吸殻が落ちているということはこの辺りに灰がいっぱい落ちているということだ。猫がそれを踏み、灰が付着した足を舐めると毒なのに。こういう点でも外猫には危険がいっぱいだ。

ポオはどうやら猫ハウス1号に入ったようだ。見に行きたいが、蜘蛛の巣が怖くて夜はもう行けない。蜘蛛の巣だけでなく禍々しい色の大きな蜘蛛がいるに違いない。

ワカメも「猫庭園」内に入っている。あ!キジーがやって来た。こちらで食べたそうにしているが、私が動くとキジーは気にするのでやはり飛び石餌場で与える。

トニーもやって来た。これで9匹全員集合だ。かりんとキジーも来て大賑わい。大賑わいの割にはカリカリはさほど食べず遊びに来ているという感じ。食べないといっても400grくらいは食べた。

雨天餌場で孤独な時間を過ごしていた生徒は気が済んだのかゆっくり坂道を降りて正門の方へ行った。黒っぽいジャージ姿で荷物が結構あるようだった。

そのすぐ後に教員らしき男性が白いミニバンに乗り込み去って行った。バイクも通った。

ワカメが出てきてトニーの背中を舐めてやっている。性格温和なトニーはワカメのお気に入りだ。10年以上ワカメの夫だったタビーもとびきり性格が良かった。それなのに、タビーは若竹山手へ行ってしまった。何故だろう?

猫たちはいつまでも餌場で寛いでいるが、ぼちぼち帰ろう。花子はいつの間にか姿を消している。ピーチはそのまま山手でもう少し遊ぶかと思ったが、従いてきた。いつものように4号棟の植え込みのところで別れた。


2005年05月09日(月) 9匹全員集合。キジー出席。

昼間に区役所近くで用事があったので、帰りに福祉保健センターの食品衛生係(動物関係はココ)へ寄ってみた。万が一、保護猫サチの捜索願いが出ていないか念のため保護している旨、届け出たのだった。

年配の女性職員が感じ良く応対してくれたが、犬を探す届出は多いが猫の場合はあんまりないとのこと。が、ネットの迷子ペット掲示板を見るとどこも尋ね猫で溢れ返っているのに。
とにかく万が一問い合わせがあったら知らせてくれるように連絡先を残してきた。
迷子犬の捜索に関しても、所轄の警察署の対応は非常にマズイものであったと訴えると、その職員はそんな筈はないが・・・と庇う。

ついでに区独自の「ホームレス猫の不妊・去勢手術助成金」のことを訊いてみると、これは区(税金)からはビタ一文出ておらず、すべてが善意の寄付金なのだそうだ。そのために愛護協会の面々がバザーを開いたり、いろんな機会に募金箱を置いたりして寄付金を募っているそうだ。そこの窓口にも募金箱が置いてあった。なるほど。それはそれで大変な努力だ。

すぐ近くの警察署にも行ってみる。遺失物係へ行くと婦警のY木さん(名札)が応対してくれ、またしても「猫を保護した」と言うと、犬の場合は拾得物!となるが猫はノラなのか飼い猫なのか分からないので拾得物届けとしての受付はしない、メモとして受け付ける、とのこと。メモでも何でもいいが、万が一飼い主が問い合わせてきた時にはしっかり仲介してくださいよね。

昨夏のダイキチちゃんの時のことを持ち出して、こんなことでは困る!と苦情を言っておいた。するとY木警察官は、昼間の者はしっかり届けを把握しているが、夜勤などになるとよく分からない場合もあると歯切れが悪い。

しかし、メモとはいえ、大きな帳簿にしっかりサチのことを書いてくれているのだから、担当が夜勤になろうがその台帳を開いてみれば一目瞭然ではないか。これも仕事の一部なのだからしっかりやってよね。

百歩譲って、夜勤だから、担当でないから分からないにしても、それなら、「そんな届けはない」などと嘘を言うな。せめて「明日になれば分かる者が出勤するからもう一度電話してほしい」くらい言ったらどうか。「ない!」と断言されたら、ないものと思い込み諦めてしまうではないか。と、Y木警察官に苦情を言っておいた。

夕方、「市のたより」を開いて、中田市長を囲む市民グループのカレー会議の募集記事を見て閃いた。「山手ネコロジー」として、中田市長に直接迷子ペットの届出受付、仲介を責任を持って遂行する担当を福祉保健センターでも警察署でもいいから作ってほしいと要望するのはどうだろう。つまり直訴だ。

横浜市だけでも、悪徳ペット業者に目を光らせるとか、いろいろと要望したいことは沢山ある。J先生と相談してみよう。

*******

夜、山手へ。3号棟前を通ると珍しくピーチの鳴き声がする。道路を渡り、一緒に山手へ行く。踊り場を見るとカリカリが結構残っている。が、9匹全員集合。キジーまでがいる。

新聞紙を敷きカリカリを与える。ポオがしきりに特別食をねだる。キジーには飛び石餌場で。ポオは飲み水を替えている私に張り付いてニャーニャーと哀願する。

負けてしまって、常備しているレトルトと抗生物質を混ぜていると他の猫たちが色めき立つ。然し他の猫を押しのけてポオを抱き上げ、水場の奥に行くとそこでは期待に燃えたキジーが待機しているではないか。私が行っても数歩後ずさりして飛び退くことも忘れているらしい。

キジーくん、ハイシローちゃん残念でした。これはポオのためなんだよ。キジーたちはしばらく傍で待機していたが横取りされないように私が見張っているので諦めた。然しハイシローは相当怒っている。

食べ終えて出て来たポオにハイシローがいきなり殴りかかる。ポオは自分が特別待遇されていることをよく知っており、またそれが当然だと思っているところが猫らしくて可笑しい。ハイシローはそれが我慢ならず、ポオを庇って叱る私にも我慢ならない。デブデブのお腹を揺らして怒っている。

ハイシローの耳にはまたダニイボが付いている。むしり取る。トニーのヒゲの付け根が妙に膨らんでいるので探るとこんなところにもダニイボが!むしり取ったが全部取れたかなあ?ダニイボはうっとうしいものなのだろう。取ってあげると猫たちはスッキリするようだ。フロントラインは今年のマダニには効かないのか?それともダニもさるもの、耐性が出来たか?

みんなさほど食べないのにゆったり寛いでいる。キジーまでが出てきて1段下で香箱を作って座っている。そのうちにキジーはいなくなった。新聞紙を片付けていると例によってワカメは「猫庭園」へ。

ふと思いついて飛び石の奥のコンクリートで固めた台地になっているところに行ってみた。真っ平だし、コンクリート床なので何かに使えるかな。戻って来る時に足元にキジーが来ている!「オヤ!キジー!」と言うと数歩逃げてしまったが。そうそう、キジーも人懐こい山手猫になりなさい。

殆どの猫たちは餌場付近に残っているが帰ることにする。ピーチはどこかへ遊びに行ったらしい。花子も行ったり来たりしていたがもう姿が見えない。


2005年05月08日(日) 9匹全員集合。

昼過ぎ、犬山動物病院の院長から電話がかかってきた。昨日保護した「サチ(仮称)」の不妊手術をするべくお腹の毛を剃ったところ、ほぼ確実に不妊手術痕とおぼしき傷跡があるとのこと。他の手術痕である可能性もなくはないがどうしましょうか?(開腹するかどうか)と問われ、即座に手術は中止してもらうことに。

サチは前足先をひどく怪我しており、既に化膿して臭気を発しているというので、まずその治療をしっかり行ってもらうことにする。

多分連休前に捨てられたに違いないとは思うが、念のため「週間すまいる情報」に「迷い猫を保護しています」という記事をサチの写真入りで掲載してくれるよう依頼した。「週間すまいる情報」はこの近辺で最も読まれているタウン紙なので、万が一、飼い主がサチを探しているとすれば目に留ると思う。

明日、ダメモトで保健所や警察(怠慢で余り期待できないが)に問い合わせてみよう。

********

夜になり山手へ向う。3号棟植え込みにはピーチはいなかった。きっともう山手に行っているに違いない。

そうそう、昨夜の鈴を付けたアメショーちゃんはどうしたかなあ?へっぴり腰でビクビクしていたから、あの後すぐに家に逃げ帰ったと思う。昨夜の場所には勿論もういない。

「山手猫階段」を覗くと殆ど猫がいないように見える。こういう時には既に給餌されているに違いない。が、私が階段を上がり始めるとすぐに猫たちが集まってきた。ピーチもいるし花子は山を駆け下りてきた。

庭園餌場に行き新聞紙を広げカリカリを与える。ハイシローは相変わらず手当たり次第に猫たちを襲撃している。

猫たちは食べることは食べるが何となく不満そうにダラダラしている。ポオは特別食がなくなったのが納得できなくて「ニャーオ!ニャーオ!頂戴よ〜〜!」と哀願する。仕方なくカリカリを食べているが大量には食べない。既に給餌されているからカリカリの食べっぷりが悪いのかどうかは分からない。お腹を触ると十分に丸いし、顔も被毛もとってもきれいだ。もう少し様子を見てみよう。

どこかから猫の鳴き声が聞こえる。ニャー!と応じてみる。何度か聞こえてくるがどこなのか全く分からない。私の「ニャーオ!」に反応して出てきてくれればいいのだが、声は段々遠去かりそのうちに聞こえなくなった。

山手猫たちはその声に余り反応しなかった。「猫庭園」奥でガサゴソしているのは茶々か?

どこかへ行ってきたコロンが戻って来た。花子も戻ってこようとしてはピーチやゲンキに見つめられただけで引き返してしまう。それでも結局また餌場に戻ってきてカリカリを食べた。

猫たちはみんな食べ終わっても三々五々餌場で寛いでいる。私の左右にはハイシローとワカメ。この母子は本当に太っている。何を思ったかずーっと岩場にいたコロンがやってきてまた食べ始める。するとハイシローが妹のコロンを攻撃する。勿論ハイシローを叱るが、コロンはひるまず食べ続ける。さずがワカメの娘だ。

トニーはちょっと食べては本館前庭園に行き、戻ってきてはちょっと食べ、を繰り返す。

一昨日、雨天餌場に置きっぱなしにした水容器を取りに行く。オヤ、珍しく猫たちが従いてこない、と思ったらゲンキだけが追ってきた。ポオも覗きに来ている。

餌場を片付け始めるとワカメはすぐに察して「猫庭園」内に入ってしまう。立ち去り際、振り向いてポオを見るとポオは呼ばれたと思ったのか従いてきた。ゲンキも。「猫庭園池」あたりで花子が待機していたがゲンキに追われて逃げてしまった。茶々は門柱の上に乗っかっている。

ピーチは「山手猫階段」を駆け下りて工房側歩道の大木で爪とぎをしている。従いてくるのかと思ったが来ない。山手の草むらには虫などが出てきてピーチは盛んに遊んでいる。そうそう、Pハイツ内にいるよりここにいた方がよろしい。昼間は山の中で昼寝をして夜に学院内外で遊ぶと最高だと思うのだが。ピーチは大きいから他の猫たちに追われるということもないし。


2005年05月07日(土) 9匹全員集合。新顔メス猫現る!

3号棟前でピーチを呼んでみたがいない。山手に先回りしているはずだ。1号棟向かい側の自販機の傍に車が駐車していて何人かが立っている。近付いて行くと知人だった。「こんな時間にどこへ行くの?」と問われたが『怪しいでしょ?ちょっとそこまで。』と微笑みつつ通過する。

1号棟前駐車場に差し掛かるといきなりニャー!と呼び止められた。見ると車の前に鈴を付けたアメショーちゃんがいる。散歩に出ているのかと思ったが、それにしてはビクビクしている。話しかけていると不器用な格好で車の下に潜り込もうとする。

山手猫たちが待っているのでひとまず山手へ急ごう。帰りにまた覗いてみることにする。

「山手猫階段」へ回る前に私の足音を聞きつけたかハイシローとゲンキが顔を出す。ピーチも待機している。みんなを連れて庭園餌場へ。新聞紙を広げてカリカリを与える。ピーチと花子がはみ出しているので一段上、餌バッグの左右でカリカリを与える。

ふと見るとコロンの後ろに白とグレーの小さめの猫がいる。他の猫は気付かないのか怒りもしない。

飲み水が汚いので取り替える。それから白グレー猫をかまうが人間には慣れていて全く物怖じしない。カリカリを与えて撫でる。他の猫に対してなのかウーと我が家のシルビアのような感じですごい唸り声を出す。他の猫たちは驚いて一斉にこちらを見る。

首の周りの被毛は汚れている。花子よりも小さめで可愛い顔をしている。見るとメス猫だ。飼い猫が捨てられ何日か放浪した後、ここへ流れ着いたようだ。住み着く、着かないに拘わらず不妊手術をしないととんでもないことになる。この辺には未去勢のキジー、チャト、ナンチャーなどがウロウロしているのだ。

J先生に電話し、キャリーを持って駆けつけてもらうことにする。

白グレー猫が逃げてしまわないように撫でて構いながらJ先生の到着を待つ。この猫は飼い猫時代おいしいものを食べていたようでカリカリが気に入らず餌容器の中を覗き込んだり、花子に上げようとしているカリカリをもっといいものだと勘違いして横取りしようとしたりする。

猫たち全員が「猫庭園池」の方角を凝視している。何かいるな。昨日の仔タヌキか?アライグマか?イタチか?

J先生が到着し、キャリーの中に白グレー猫を入れる。犬山動物病院に電話し院長から搬入OKの返事をもらう。ハイシローがソワソワして「今日も行ってしまうのォ?」と私にまとわりつく。ごめんね。ハイちゃん。また明日ね。

餌場を片付け、J先生のお嬢さんも一緒に犬山動物病院へ。途中白グレー猫がキャリーの壁を激しくガリガリと掻いている。なだめすかしながら病院到着。

J先生んちの飼い犬になった「奇跡」ちゃんが昨日不妊手術のために犬山動物病院に搬入されているという。偶然だが「奇跡」ちゃんにも面会できる。

病院に着き診察台の上に白グレー猫を乗せる。体重は丁度3kg。小さいと思ったが1歳にはなっていると院長は言う。とても可愛いのだが顔の模様はハスキーかオオカミ犬のような感じ。たまたまデジカメを忘れて残念だったがJ先生のお嬢さんの携帯カメラで数枚撮ってもらったものを後でアップする。

J先生たちの声を聞きつけた奇跡ちゃんが隣室でクーンクーンと鳴いている。ドアを開けるとエリザベスカラーを付けた奇跡ちゃんがケージに入ってこっちを見ている。とても可愛い。元気だし大丈夫そうだというので奇跡ちゃんは帰宅することに。

なじみの犬の飼い主さんが捨て猫だといって持ち込んできたという真っ白な赤ちゃん猫を院長が診察室に連れてきた。生後3週間くらいだという。その可愛さにJ先生のお嬢さんはもう夢中だ。が、この時期の赤ちゃん猫は夜中でも3時間置きに哺乳瓶でミルクを与えなければならないしもう少し大きくなっても手がかかる。留守がちのお宅では到底飼えない。

真っ白でこんなに可愛い赤ちゃん猫だから貰い手がつくだろう。このHP読者さんでも里親候補さんがいらっしゃったら掲示板にて、もしくは直接犬山動物病院にご連絡ください。

が、問題は私が保護した白グレー猫だ。さっきガリガリやって爪の辺りを負傷してしまっている。まず不妊手術をしてもらってしばらく預かっていてもらおう。山手に放しても今まで飼い猫だったメス猫がおいそれとあそこの猫たちに受け入れてもらえるとは思えない。出来れば里親さんを見つけてあげたい。名前も考えなくちゃ。

******

J先生からのメールによると奇跡ちゃんは帰宅できてホッとしているとのこと。偶然とはいえ早くお迎えに行けてよかった!


2005年05月06日(金) 9匹全員集合。仔タヌキ?現る

昼間は一旦止んでいた雨が夕方また降り出した。予報によれば夜遅くなるにつれ土砂降りになるという。早めに出かけよう。

3号棟前で試しにピーチを呼ぶと「おう!」と応えて出てくる。3号棟側へ渡り早足で山手に向かう。

「山手猫階段」に行くと猫たちが両側から飛び出してきた。ここから雨天餌場までは50メートルくらいはあるから猫たちは更に濡れる。途中でハウスから出て来たらしいワカメが合流。

みんなノンビリと歩く。このところ晴れが多かったので雨の時には雨天餌場内もしくはその近くの車の下など雨のかからないところで待っていればいいということを忘れてしまったようだ。

新聞紙を2枚広げカリカリを500gr出す。全部で8匹。ハイシローだけがいない。水の用意をしてからまずトニーの背中を拭く。花子が逃げてしまうといけないので拭かれて騒いだり嫌がったりする猫は後回し。

茶々が一番ひどく濡れている。コロンも結構濡れているが嫌がるのを押さえつけてしっかりと拭き取る。「娘に何をする?!」とワカメが心配そうに見ている。結局花子以外は全員拭いた。花子の被毛は幸いなことに撥水性がある。ある程度食べて花子は出て行った。

ゲンキは出たり入ったりしている。猫たちを可愛がっていると花子が戻ってきて雨の中じっとしているのが見えた。「花子!花子!」と呼ぶと雨天餌場に戻って来た。カリカリを足すと他の猫たちも寄ってきたのでみんなに少しづつ与える。もう満腹の猫たちは大して食べないと思うが。

花子はまた少し食べて出て行った。雨は小降りになっている。

そうそう、気の強いワカメは昨日、傍を通りかかったピーチに対して唸った。ピーチからパンチでも食らったら可哀相なのでワカメの顔を押さえて庇うとワカメは増々強気になってエイヤッ!ギャーッ!の掛け声を上げつつピーチに殴りかかった。ピーチはビックリして「おお怖、怖」と退散。

新聞紙を片付け始めるとワカメは一旦出て行く。帰ろうかと思っていたらハイシローがずぶ濡れになってここへやって来たことがあったなあ〜と思い出していたら、本館側から当のハイシローがずぶぬれの姿を現した。

宿敵トニーが唸って「ハイシロー!シッシッ!」と言っている。意地悪するんじゃないよ。ハイシローにはまず食べさせてそれから背中を拭く。

アラ!本館前庭園から庭園餌場に向って猫くらいの大きさのグレージュ色のフカフカした被毛の足の短いコロコロっとした動物がチョコチョコと渡っていった。猫でもない、アライグマでもない。仔タヌキかなあ?昨夜道路側庭園内にいたのと同じ動物だろう。とっても足が短く見えた。

庭園餌場にカリカリがあるはずだと思って雨の中、食べに行ったのだろうか。雨天餌場にも残して行くからこれを見つけて食べてくれるといいのだが。それにしても山手にはいろんな動物がいるんだなあ。

ピーチとハイシローは食べているが、茶々、ポオ、コロン、ゲンキは休んでいる。トニーはトラックの下にいる。

さて、帰ろう。雨天餌場を出るとハイシローとゲンキとピーチが従いてくる。ハイシローは珍しく「待って!待って!」という感じだ。見ればお腹は横に張り出してかなりのデブだ。ハハーン、北門の方でジジやチビトラの餌などを横取りし、それから正門側へ向ってきたのだろう。それではずぶ濡れになるはずだ。

ハイシローとは3日ぶりに再会したのに十分に可愛がらず私があっさり行ってしまうので「それはないでしょ!」と追いかけてきているようだ。正門くらいまで3匹は追ってきたが通行人が現れたので追跡を諦めた。可愛い可哀相な猫たち。


2005年05月05日(木) 7匹に給餌。ハイシロー、花子欠席。キジー出席

今夜は3号棟植え込みからピーチの鳴き声が聞こえる。段々鳴き声が大きくなるので慌ててそちら側へ渡る。寝起きらしくすぐには従いてこず道路っぷちでボンヤリしている。そこで抱きかかえて石垣があるところまで運ぶ。

前方から両手にポリ袋を下げた若い女性がやってきて袋をゴミ置き場に置いている。前日から置くのはマナー違反だが堂々としている。相手が女性だからといっても注意などすると近ごろは逆切れされてどんな目に遭わされないとも限らない。こちらは猫連れでもあるので見て見ぬフリをする。が、やはり不愉快。

暗〜い「山手猫階段」へ行くと、ゲンキが階段下にいて甘える。ハイシローがいないということは既に給餌されたに違いない。それでも殆どの猫たちが集まり庭園餌場へ。新聞紙を敷き少なめにカリカリを与える。キジーには飛び石餌場でたっぷりと与える。

ポオには特別食を与えるが薬がこれでお終いだ。しばらく薬なしでもよく食べるかどうか観察してみる。

コロンは殆ど食べずに岩場や植え込み内でじっとしている。しばらく前からツツジが美しい。白ツツジはもう散り始めて朱色とエンジ色のツツジが半分くらい開いている。本館前庭園の坂道側のトキ色のツツジはそれはそれは美しい。ここで四季の花々を楽しみながら猫たちに給餌できて最高だ。

チェロキーは昨夜と同じところに駐車している。中年女性が携帯電話で話しながら本館へ向って歩いていった。

しばらくすると観光バスが2台坂道を上がってきた。どこかの部が合宿から帰ってきたようだ。話し声が聞こえてくる。バスは行ってしまったが「ウッス!」みたいな感じで盛んに気炎を上げる声が聞こえる。

チェロキーの持ち主がやって来て車に乗り込み本館の方へ向かった。合宿に同行した教員が車をここに置いて行ったのかも。

解散しても殆どの生徒は駅の方へ向うはずだからこちらには何人も来ないが迎えの保護者と一緒に数人が坂道を降りてきて車に乗ったようだ。

その間に山手猫たちが道路側庭園の中を凝視するので私も目を凝らしてみると、グレージュ色のフカフカした動物が身体を丸めてヨタヨタと逃げていくのが一瞬だが見えた。行ってみたがもう姿は見えなかった。タヌキのようなアライグマのような。

その前から「猫庭園」内で相当ガサゴソ音がしていたからやっぱり山から降りて来たいつものアライグマかなあ?それにしてもラックならもっと近寄ってくるはずだが・・・

トニーも今夜は本館界隈が騒がしいので、そちらには行かず道路側庭園内にいたが私の傍へ戻って来た。みんな食べ終わったので新聞紙を片付ける。飛び石餌場にもキジーが残したカリカリがあるし、ここにもカリカリを毎日残していく。アライグマたちがやってきても十分に食べられる。

ワカメは「猫庭園」内に入ってしまった。他の猫たちはどこかへ行ってしまい見えない。ポオは「猫庭園池」の橋の上にいた。茶々は猫墓所にいる。網杓子は昨夜とはまた違うところに転がっている。

花子やハイシローは既に食べたとは思うが会えないのは寂しい。


2005年05月04日(水) 8匹集合。ハイシロー欠席。キジー、かりん出席。缶詰の日

今夜もピーチは3号棟植え込みにはいなかった。山手に行っているものとばかり思ったがいなかった。先に給餌されたようでハイシローもいない。折角の缶詰の日なのに。

庭園餌場に行き、新聞紙を3重に敷く。カリカリはちょっとしか持ってこなかったので先にプルトップの缶詰を4個開ける。そのうちの1個はソワソワしているキジーのためだ。

コロンは既に満腹なのか水を飲もうとしている。まだ水を替えていないのに。あれこれと忙しい。ポオを呼んで水場奥で特別食を食べていてもらう。

もう1缶開けるがあまり空腹ではないようなのでこれで十分だろう。アラ!かりんがやって来た。するとワカメが威嚇する。おずおすした様子のかりんを庇う。もう1缶開けてかりんに与える。ポオがかまうとやはりかりんらしく激しくフーシャーする。ポオは「おお怖〜」と離れる。ある程度食べたかりんは水を飲んでいる。

私がかりんにばかり気を遣うのですっかり気分を害したワカメは「猫庭園」に入ってこちらを睨みつけている。呼んでもそっぽを向く。そういうところがまた可愛い。

そうそう、かりんも来たし久々に写真を撮ってみよう。猫たちはみんな散ってしまったが。写真を撮っていてふと見ると坂道に駐車している立派な赤い車の上にトニーが乗っかっている。盛んにフロントガラスの内部を覗き込んでいたが屋根の上に乗っかってしまった。

近付くと本館前庭園に逃げ込む。そのあたりで写真を撮る。振り向くとポオまでが車のボンネットに乗ってやはりフロントガラスの中を覗きこんでいる。一体何があるのかと私も覗いてみたが単なる運転席だ。猫が興味を惹かれそうなものは何もない。その立派な車はチェロキーというジープだった。

これまで何台も車が駐車していたが、猫たちが車の上に乗っかっているのは見たことがなかった。それなのに、この車は猫たちを惹きつける何かがあるようだ。傷などは付けていないようだが、持ち主が猫嫌いでないことを切に祈る。

私が車の傍にいるのでかりんがやって来た。もっと食べるかもしれないので抱き上げるとそこへゲンキがやって来た。それを見てかりんはフーシャーと怒る。降ろすと逃げるのでゲンキが後を追う。かりんは一目散に「猫庭園」の斜面を駆け上がっていった。

庭園餌場へ戻り、「猫庭園」を見るとワカメはまだ同じ場所にいて増々怒っている。

逃げていたトニーが戻って来たが食べるわけではなく甘えたいだけのようだ。コロンはずーっと岩場に座ってこっちを見ている。

ハイシローとピーチは来なかったが帰ることにしよう。チェロキーの下で蹲っていたポオがいつの間にか「猫庭園池」の橋の上にいる。網杓子は昨日と違う場所に転がっている。昼間に誰かがまたここで遊んだようだ。

3号棟前、桜井小沿いを通っていると鳴き声が聞こえピーチが植え込みから出て来た。仕方がないので呼ぶと道路を渡って来た。桜井小の石垣の上で缶詰を1個開けピーチに与える。半分ほど食べたら満腹になったようだ。やっぱり既に食べたに違いない。

向こうから数人が歩いてくる。手早く片付けてピーチと一緒に4号棟側へ曲がる。ピーチはいつものように4号棟の植え込みに飛び込み、私とそこで別れる。




2005年05月03日(火) 9匹集合。キジー出席。久々にアライグマ現る

3号棟にピーチはいなかった。多分山手に先回りしているのだろう。その方が私も安心だ。

山手猫たちと一緒に庭園餌場へ。踊り場の門扉の内側ではキジーがお待ちかねだ。私を先導して振り向き振り向きしながら餌場に行くが、今にも触れそうなのにそこまではさせない。

ピーチは庭園餌場で待機していた。新聞紙を敷きカリカリを与える。キジーには飛び石餌場で。ポオを呼び特別食を与えるのは毎日のことだ。休日だからか食べっぷりがいい。数匹の前のカリカリは早くも少なくなっている。注ぎ足して十分に食べさせる。

遠くから「ホー!ホー!」という声が聞こえ、猫たちが踊り場の方へ行く。M本氏かな。彼にしては遅い時間だ。

キジー、ポオ、ピーチ、ワカメは庭園餌場に残っていたが、ポオは特別食を食べ終わると踊り場の方へ行く。それを見てキジーとピーチも相次いで行ってしまう。ワカメだけが私の傍を離れない。

しばらくするとトニーが戻って来た。また間をおいてゲンキが戻ってくる。トニーはここでまた十分に食べ水を飲み、いつの間にか消えてしまった。

さっきから「猫庭園」内で時々ガサッ、ゴゾッと音がするのでゲンキとワカメはじっと見つめている。私には見えないが猫たちには何か見えるのかもしれない。

「猫庭園池」のあたりに何やら動物が現れた。アライグマのようだ。こちらに向って来ようとする。ラックかな?食べやすいようにカリカリを両手ですくって敷石の上に置く。そして顔を上げるともうアライグマはいない。ラックじゃなかったのかなあ?それからはいくら待ってももう出て来ない。

カリカリを少し回収しようとして音を立ててしまったらワカメもゲンキも驚いて跳び上がりワカメは植え込み内に逃げ込んでしまった。そして今度は向かい側の「猫庭園」内に跳びこむ。

ハウス辺りを見に行くがワカメの姿はなかった。山の中に逃げ込んでしまったのかなあ。

餌場を片付けて踊り場に行くと、ポオと茶々がいつもの場所にちんまりと座っている。ゲンキも従いてきたが他の猫の姿はなかった。と思ったらコロンが出て来た。ピーチもいないがもう帰ったのかな。私も帰ろう。


2005年05月02日(月) 9匹全員集合。キジー出席。

今夜も暑い。真夏のいでたちで山手へ出かける。3号棟生垣からピーチが鳴くので生垣側へ渡る。ピーチは出てきて路肩でひっくり返っている。そこへ車が来た。危なくて仕方がない。ピーチを抱え上げて石垣まで連れて行く。

ピーチは植え込み沿いに来るのだが、どこまで来ているのか分からないので時々ピーチを呼び、立ち止って彼の安全を確かめる。

一旦反対側へ渡り、また山手側に渡る。その時花子が小桃の駐車場から山手へ渡った。一瞬、工房側の石垣などで花子にだけ給餌しようかと思ったが、山手猫たちがすぐに駆けつけてくるだろう。やっぱり庭園餌場に一緒に行こう。

「猫庭園池」の傍でキジーが待っていた。期待に燃えた顔をしているので撫でようとしたら逃げられた。橋の傍に台所用品の網杓子の大きいのが転がっている。新品みたいだ。子供がここに入っておたまじゃくしか何かをすくおうとしたのだろうか?無くなっていた水容器も転がっているが汚れているので回収する。

猫たちにカリカリを与え、ポオには特別食を与える。キジーには飛び石餌場で。コロンは少ししか食べず岩場の上に座っている。花子もある程度食べると逃げ去らずに「猫庭園」側の岩の上に座ってじっとしている。こんなことは珍しい。

キジーが出てきて一段下で座る。花子はキジーを警戒するが急に逃げ出すと追いかけられるのでじっとしている。キジーも花子に気付きじっと見つめる。

ポオが食べ終わり、茶々が容器を舐めていたが茶々も出て来た。そこで容器を引き上げる。キジーは多分、私の動きに気を取られたのだろう。その隙に花子は岩場を離れ「猫庭園」内を通って密かにいなくなった。

キジーは新聞紙トレイのカリカリを食べ始めた。ピーチが唸ろうとするが止めた。ポオも文句を言おうとするが一蹴される。

適当に食べてキジーは去って行った。おとなしいので発情期は終ったのかと思ったが、しばらくして山の方向からキジーの発情声が聞こえてきた。何とか捕まえて去勢手術を受けさせたいなあ。

花子が去った岩にワカメが乗っかっている。カリカリを2箇所にまとめる。ハウスを見に行くが、1号の上にかなり大きな蜘蛛の巣が張っているので2号を見に行くのはやめた。昼間に来ないとダメだな。そろそろハウスの中を片付けないと。

餌場にはハイシロー、茶々、ワカメが残っている。ピーチはどこかで遊んでいるらしい。通路にはポオが座っていた。

道路を渡ると何やら黒い影が前方で同じく道路を渡ったような。目を凝らすとやっぱり猫だ。キジーかなあ。マグライトを取り出して照らすとやっぱりキジーだった。駐車場の外側の草むらを歩いていく。ここは花子がよく来るところだ。やっぱり花子を追ってきたのかもしれない。増々去勢手術が急務だなあ。が、今の状態では捕獲器を用意してもキジーは入らず他の山手猫たちが入るに決まっているし・・・


2005年05月01日(日) 9匹全員集合。

今日からもう5月だ。が、まだまだ花粉症に悩まされ続けている。

夜遅くになると雨が降るという。まだ大丈夫だろうと傘など持たずに山手へ。3号棟前でピーチを呼ぶがいないようだ。きっと山手へ先回りしているのだろう。

お墓のある故小桃の駐車場へ差し掛かると強風が気味の悪い唸りを上げる。山手側へ渡るとピーチの鳴き声がする。私の足音が分かるようで「山手猫階段」からやって来た。すると他の猫たちも続々とお迎えに出てくる。

ざっとみたところ全員集合しているようだ。キジーはいない。餌場に行くと水容器がひとつ転がっている。見ると猫の歯型が数箇所ついている。猫がかじって遊んでいたようだ。新しいものと取り替える。

カリカリは直置きする。ポオには水場奥で特別食を与える。アララ、雨が降ってきた。ポツポツという感じなのでそのまま食事を続けさせる。花子が途中で立ち去るが未練たっぷりにしているので呼び止めると通路で立ち止った。そのままじっとしている。花子は小さいし上から見てもすごく細い。もっと食べないと。

花子が戻って来たのでカリカリを出すと他の猫たちがことごとく邪魔をする。その度にカリカリを出すが濡れて無駄になってしまう。結局花子は大して食べられずに行ってしまった。

ワカメの背中がかなり濡れてきたのでハウスに行ってもらいたい。私がハウスのチェックに行くとワカメは4号に入った。それでよし。

餌場にポオがいたので抱き上げて1号に入れてみたが出てくる。2号に入れたがダメだ。出てきてしまう。雨がひどくなれば自分で入るだろう。

帰ろうとして門扉の前まで来ると花子が飛び出してきた。門扉の上に呼びそこでカリカリを与える。

ピーチやゲンキが来ていたが花子は大丈夫だろうと立ち去るが、すぐに花子が追いかけてきた。ピーチとゲンキも追ってくる。

工房側へ渡るとゲンキが花子を追い、花子は道路を渡った角で悲しげに鳴いている。行って花子を呼ぶと付いてくる。ピーチも道路を渡った。

花子を駐車場まで誘導し車の陰でカリカリを与える。

歩き去るとピーチの鳴き声が聞こえる。呼ぶと追ってきた。一緒に桜井小の角を曲がり、ピーチは4号棟南側の植え込みへ。これ以上は追ってこない。良いパターンが見つかって私も安心だ。


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