つれづれ日記
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2005年03月31日(木) 8匹出席。コロン欠席。

夜はやっぱり寒い。ピーチが出てきた。桜井小のところまで来ると坂道なので歩道側が高くなって学校側との間に溝が出来る。溝の中には落ち葉がいっぱい溜まっている。ピーチはしばしばその中に飛び込んでなかなか出て来ない。今日は手すりから身を乗り出して様子を見てみるとどうやらピーチはおしっこをしているようだ。済ませて落ち葉を被せ歩道側に上がってくる。

途中から3号棟側へ渡ってしまい、1号棟の植え込み内に入ったきり出て来ない。お腹が膨らんでいたので山手へは来ないのかもしれない。待たずに山手へ行く。

踊り場には数匹が待ち兼ねていた。花子は階段でゴロンゴロンとひっくり返る。ワカメとトニーが「猫庭園池」の橋を渡ったところでゴロンゴロンする。庭園餌場に行き、新聞紙を広げてカリカリを与える。

しばらくしてピーチがやって来た。コロンは今日も来ていない。もう8日目だ。コロンが1週間や2週間来なかったことは何度もあるし、下の畑に第2の餌場を持っているので大丈夫とは思うが甘えん坊のコロンが来てくれないのは寂しい。

みんな思ったより食欲旺盛だ。花子はいつも通り誰かに見つめられるとすぐに走り去ってしまう。今日は誰も水を飲まない。

ポオを捕まえて膝に乗せ目やにを取る。かなり抵抗するが取り終えて下に降ろすと逃げたりはしない。

カリカリをまとめているとワカメがいなくなった。ハウスを見に行くと思った通り3号に入っている。そこからポオを呼ぶが来ない。

餌場に戻るとポオとゲンキが食べていて傍にハイシローがいる。離れていたトニーもやって来た。トニーとハイシローがにらみ合うのでトニーを抱いてカリカリの前に降ろす。

さて帰ろう。猫墓苑入り口には茶々が潜んでいる。

道路を渡ろうとしたところニャーと声がして花子が工房側から駆け寄ってきた。そこへピーチがやって来たが花子は逃げない。ここは歩行者がよく通る場所なのでマズイ。工房側の歩道へ行き、木の傍の敷石の上にカリカリを与える。ピーチは邪魔をするわけではないがじっと見ている。花子は逃げずに食べている。

ピーチは私を追ってきていつも通り4号棟角で膝に抱っこ。目やに取りを嫌がるが取ってしまう。風が吹いているのでマスクをしていてもくしゃみが出る。鼻をかむとピーチは不安定になり膝から降りてしまった。もう一度乗せようかと思ったらピーチは地面にゴロリと横になる。まるでマグロだ。

マグロスタイルのまま動かないピーチを残して立ち去ることにする。


2005年03月30日(水) 8匹出席。コロン欠席。茶虎猫【チャト】出席。缶詰の日

ピーチは今夜、3号棟生垣から私の方へ道路を渡ってきてから何故か1度も1号棟側へ渡ることなくずーっと一緒に歩いて山手へ。

みんなと一緒に庭園餌場へ。新聞紙を3重に敷いてまずカリカリを少々与えておく。水を替えてからプルトップの缶詰を3個空ける。そして2個缶切りで開けて与える。コロンがいないので8匹だ。1匹1個は与えすぎだと思い6個だけ持参した。

花子はトニーにじっと見られると途中で逃げ去る。横取りされないように私が守ってあげるから大丈夫なのに。

ポオは食べ終わり「猫庭園」の奥でトイレをしている。そうして餌場には戻らずハウス3号に入るのが見えた。

餌場ではまだ猫たちが食べていたが、全員道路側庭園の方を見る。ゲンキが唸り始めた。あ、茶虎猫が庭園を横切った。チャーリーかと思い、見に行くと、茶虎猫がうずくまっている。チャーリーでもナンチャーでもない。こないだからちょくちょく山手に来ている茶虎に違いない。何だか痩せている。尤も山手猫に比べればどの猫も痩せて見えるが。

私が餌場に戻ると茶虎はキジーの飛び石餌場の上に座っている。私の給餌タイムの後、ここによく餌を食べにきていた様子だ。

もう1缶残してあったのでそれを開けると他の猫たちも欲しがるので、半分ほどを飛び石餌場に置き、茶虎を呼ぶと私が離れるや否や飛びついている。

その間にワカメはいなくなっている。茶虎は缶詰をすぐに食べてしまったようなのでカリカリを与える。私は餌をくれる人だとしっかり認識したようで1メートルばかり離れて待っている。

餌場を片付け、ハウスのチェックに行くとワカメは3号の前でじっとしている。ポオが入っているのが気に食わなくて替わってもらいたい素振り。1号のベッドの中を改めるが、別に湿気ているわけでもない。が、ワカメは1号に入ろうとしない。

2号、4号もOKだ。茶虎が庭園餌場に出てきて食べているのが見える。キジーと全く同じ行動様式だ。しばらく待って庭園餌場に戻ると茶虎は水場の奥に隠れる。私が行ってしまうとまた出てきて食べるかもしれないが。

ハイシローは茶虎に追われたのか本館前庭園から私の姿を見て出て来た。が、もう帰るんだよ。また明日!

岩場に潜んでいたピーチと目が合うと飛び出してきて私を先導する。帰りにはわざわざ1号棟側に渡って途中でまた桜井小側に戻ってくる。

4号棟角ではすぐに抱き上げないと催促する。目やにを取り、人通りや車の往来が途絶えるまで抱いていて下に下ろす。今日は時間がちょっと短いので鼻を鳴らしている。


2005年03月29日(火) 8匹出席。コロン欠席。

ピーチと一緒に山手へ。昼間は暖かかったが夜は結構寒い。

「山手猫階段」ではハイシローが1匹。私の姿を見て鳴いている。すると山の中からワカメと花子が出て来た。門扉の上には茶々がいる。

ポオはハウスからやって来た。庭園餌場に新聞紙を敷きカリカリを与える。コロンとトニーがいない。花子は適当に食べてまた走り去る。ワカメが盛んに甘える。

水を飲みに行ったハイシローの後姿を見ると腹部が両側に張り出してすごい肥満ぶり。勿論昼間にたっぷりもらっているのであんまり食べない。

カリカリをまとめているとワカメはもう構ってもらえないと悟って「猫庭園」に入って行く。

アラ!トニーがやって来た。ハイシローがいじわるしようと待ち構えている。やって来たトニーを抱っこしてカリカリの前に置く。

トニーが食べている間に、雨天餌場へ行き水容器を引き上げる。振り向くとハイシローとゲンキ、ピーチが従いて来ている。

その足で「猫庭園」に入りハウスのチェックをする。1号が空いているのにワカメは3号に入っている。2号、4号も異常なし。

ポオがやって来てまっすぐに3号に入ろうとして中のワカメからパンチが飛んできたのでびっくりしている。隣の1号が空いているのだからそちらに入るように勧めると入った。昨日の雨でもしかしたら湿気ているのかもしれない。とにかく2匹が並んで2軒に入っていて可愛い。

餌場に戻りトニーを抱き上げると嫌がる。どうしたのかな?ハイシローを警戒しているし。ハイシローの顔をよく見ると喧嘩したらしく鼻を引っ掻かれている。3年前からの顔見知りなのにどうしていつまでも喧嘩するのだろう?ちょっとした遊びなのかなあ?

トニーが行ってしまうとハイシローは私にぴったり寄り添う。でも、もう帰るよ。バイバイ。ピーチは私が帰るのを待っている。

一緒に戻り4号棟角でピーチを抱っこする。今夜は通行人も多く、車の往来もあってピーチは落ち着かない。少し離れたところでサッカーボールを蹴っていた数人がこちらにやって来るとピーチは驚いて私の膝を蹴って逃げてしまった。歩道へ逃げたらそこへ通行人が来た。

ピーチはどこへ行ったかと目で探すと3号棟側へ渡ってしまっている。その直前に車も通ったし。危ないなあ。外猫の環境は厳しい。10年以上も生きるにはこんなに行動範囲が広くちゃダメだなあ。


2005年03月28日(月) 8匹出席。コロン欠席。キジー出席。

今日はまた雨だ。夕方は激しく降っていた。夜に入っても止まないが山手へ。かなり降っているので3号棟前ではピーチを呼ばなかった。このまま山手の雨天餌場まで歩かせるとずい分濡れてしまう。本猫が気付いて出てくれば仕方がないが気付かないのならそっとしておこう。

山手への道路を渡ると、石垣の傍で下を向いて何かを探しているようなキジトラ猫の後姿が見える。「花子?」と声を掛けるとやっぱり花子だった。ニャーニャー甘えるがここで餌をあげるわけにはいかない。

雨天餌場まで連れて行く。「山手猫階段」の踊り場や「猫庭園」には猫たちはおらず、雨天餌場の前の車の下やその辺りから飛び出してくる。なのでそこにいた猫たちはあまり濡れていないがトニーがひどく濡れている。

新聞紙を2枚敷きカリカリを与える。コロンとハイシローが来ていない。みんなの身体を一渡り拭く。今日は花子の背中も拭く。花子の被毛は撥水性になっているのか相当濡れていてもさっと拭き取り手で撫でているとすぐに乾く。いつもより長く食べていたがやっぱり途中で出て行った。

ワカメを可愛がっていると茶々が傍に寄ってきた。するとワカメが吹いて怒っている。

「トニー!トニー!トニー!」と呼ぶと階段下のスペースでそれまでそっぽを向いていたトニーが駆け寄ってきた。ちゃんと自分の名前が分かっている。トニーの身体を重点的に拭いていると明らかにワカメがヤキモチを妬いている。茶々も横へ来てトニーをパンチする。トニーの濡れ方はひどくくしゃみをしたので、ミニタオル3枚使ってせっせと拭く。仕上げは私の超暖かい手でモミモミする。

ワカメはいじけて外へ出て行ってしまった。しばらく、雨天餌場の真ん前に駐車している学院所有のワゴン車の下にいたが見えなくなった。ゲンキが本館前庭園の方へ行くとワカメが出てきて2匹で喧嘩している。

ポオも外へ出て行った。トイレかと思ったがそうではなく、前の道路でじっとしている。濡れてしまうではないか。呼ぶと戻って来た。捕まえようとすると逃げるので知らん顔をしていると寄ってくる。身体を拭いて可愛がる。

ワカメは戻って来たのだが、茶々に追われてまた出て行った。トニーを撫でているところへ、ハイシローがずぶ濡れの姿で現れた。トニーの怒り方はすごくて上がってきたハイシローと闘鶏のような格好でいがみ合う。

驚いたハイシローが一旦外へ退却。ハイシローを呼び、餌場に上げ、食べさせながら身体を拭く。トニーは嫉妬に燃えているが仕方がない。みんなのママなんだからね。さっきトニーにしたのと同じようにタオルで身体を拭き、両手でさすって暖める。

ポオは外へ出てハウスの方向に消えていった。

見るとワカメがいつの間にかまた戻ってきていて階段下のスペースに座っている。トニーが階段を上がって行ったような気配がする。

さっきハウスへ行った筈のポオも戻ってきている。外へ出てみると雨は上がったようだ。

さて、帰ろうと思ったらキジーがやって来た。キジーのためにカリカリを足す。空腹らしくすぐに上がってきて私のすぐ傍だがムシャムシャ食べ始めた。被毛は濡れているがキジーは触らせないので拭けない。

餌場に残っているのは、ハイシロー、ワカメ、ポオ、キジーだけだ。バイバイ。

コロンにこのところ会っていないが明日は来るかなあ?

桜井小前に差し掛かると3号棟生垣からピーチの鳴き声がして出て来た。雨は止んでいるがあちこち濡れている。ピーチを連れて5号棟への階段のところまで行くが人がいて車も入ってくるところだった。

ピーチを抱き上げていつもの4号棟角の石垣まで戻る。地面に新聞紙トレイを敷いてカリカリを与える。ひとしきり食べさせたところで、石垣に座っていつも通りピーチを膝にだっこする。目やにを取って可愛がる。5分くらい抱っこして下に下ろし、余ったカリカリを石垣の上に置くと立ち上がって食べ始めた。その間にバイバイする。

帰宅すると出発から1時間半以上が経過していた。


2005年03月27日(日) 5匹出席。

S井所用のため、給餌をお願いしておいたJ先生からの報告メール:

≪今日可愛いおデブちゃんたちに会いに行きました。出席率が悪かったが、来てくれた5匹はみんな本当に良い子たちです。今日の一番甘えん坊はタニーでした。ニャンニャン鳴きながら「スリスリしたい!撫でて!」という感じでした。

今日のメンバー(来た順)はポオ、ゲンキ、ワカメ、タニー、茶々でした。≫

ということでした。J先生、有難うございました。


2005年03月26日(土) 7匹集合。花子、コロン欠席。

日中はポカポカ陽気だったが、夜は寒い。着込んで出かける。ピーチと一緒に山手へ。ピーチは道路の真ん中を悠然と歩くので困る。抱っこしてみるが重いのでずーっと抱いて歩くわけにもいかず困った。餌バッグもペットボトルが入っているので結構重いし。本当にハーネスとリードを付けないといけないかも。

「山手猫階段」に行くと猫の数が少ない。花子、コロン、ハイシローがいない。庭園餌場の水はきれいだしいっぱい入っているのでもう給餌されたのかな?その割には猫たち結構食べる。ワカメはいつも通り大して食べないが。いつも庭園近辺にいるワカメや茶々は昼間に出てきて貰っているのだ。

アラ!観光バスがやって来た。合宿帰りかな?正門内に入ってきたバスは坂道を上がって来ずに直進して行き、本館前あたりで停まった音がした。人の話し声のようなものは全く聞こえない。

ハイシローが本館の方からやって来た。首の後ろが汚れている。ちょっとガツガツ食べていたがすぐに止めて私にくっついている。トニーが先にいるので不満そうだ。

バスは本館前から坂道をこちらに回ってこずにどこかでUターンしたらしく正門から出て行った。その後も騒々しい音は全く聞こえてこない。

ポオもよく食べていたが水を飲んでからハウスの方へ。見ていると1号に入った。

トニーは坂道の方へ向かったが、何かを見つけて「猫庭園」内に跳び込んで行った。ピーチは坂道の道路の真ん中で寝そべっていたが車が来たので慌てて道路側庭園に跳びこんだ。本当に危ないよ、ピーチは。

さあて、そろそろ片付けよう。すると察しのいいワカメは「猫庭園」へ。片付けてからハウスを見に行くと、ポオが入っている1号に半身を入れてワカメがじっとしている。どうしても1号に入りたいのでポオに出てもらいようだ。が、ポオは澄ました顔をしている。しばらく見ていると仕方なくワカメは隣の小さな3号に入った。これでよしと。

2号と4号をチェックする。異常なし。茶々がワカメの入っている3号を覗いている。ゲンキも庭園内で座っている。餌場にはハイシローとピーチのみ。

昨日と同じくピーチと一緒に帰る。4号棟角でピーチをしばらく抱っこするのも日課だ。

明日はS井、所用のため日記はお休み。給餌はJ先生にお願いした。




2005年03月25日(金) 8匹集合。コロン欠席

今日は意外と寒い。真冬のいでたちで丁度よい。昼間は風が強かったが夜には止んでいる。

3号棟前でピーチを呼ぶとすぐに応答があり生垣から顔を出す。昨日会えなかったせいか、今日は喜んで道路にゴロンゴロンしながら山手に向う。

「山手猫階段」でも猫たちが待ちかねていて駆け寄ってくる。庭園餌場に行き新聞紙を敷く。花子はせっせと食べていたがやはり途中で去ってしまう。トニーとコロンがいない。猫たちは争うこともなく静かに行動している。

ワッと集まった割にはみんな食べっぷりはそれほどでもない。昼間にもらえているらしい。いいことだ。

茶々とポオがたっぷり新しい水を飲んでいる。そしていつの間にかポオの姿が消えている。トイレでもなさそうだ。寒いからハウスに入ったのだろう。

新聞紙を片付け、カリカリをまとめる。餌バッグのファースナーを閉めるともうお終いだと察してワカメが「猫庭園」内に入る。私もハウスのチェックに行く。ワカメが1号に入った。見ると隣の小さい3号に既にポオが入っている。2匹並んでこちらに顔を向けていてとても可愛い。

昨日置いた水容器を取りに雨天餌場に行く。振り向くとピーチ、ハイシロー、ゲンキがこっちに向ってくる。私が動くとゾロゾロと従いてくるのだが、私が対向して餌場に戻ると猫たちも戻って来た。

アラ!トニーが来た。抱っこしてカリカリの山の前に置くが食べない。お腹もそこそこ膨らんでいる。膝の上に乗せると逃げはしないが居心地が悪そうだ。そこで立ち上がって抱っこするとこれはOKだ。喉をゴロゴロ鳴らしている。抱かれ方もサマになっている。下ろすとヤキモチを妬いたハイシローがすかさずトニーをパンチする。

容器から新しくカリカリを出すとトニーは少し食べ始めた。さてその間に帰ることにする。ピーチは岩場に隠れていたが踊り場に向っていると後ろからドドドッと私を追い抜き、今度は「山手猫階段」の排水溝に隠れる。

一緒に4号棟まで行き、座ってピーチを抱っこする。いつものように目やに取りをする。金曜日なので車やバイクが駐車場に入ったり自転車が通ったり人の往来がいつもより激しい。それが途切れたところでピーチを下ろす。バイバイ。


2005年03月24日(木) 7匹集合。コロン、ピーチ欠席。

午後6時頃、ラーバン内を通っているとパピヨン犬散歩人のM上さんがやって来た。これからスカイライン上り口でタニーとかりんに給餌するのだという。チャーリーも来るらしい。

7時過ぎに帰宅した時には雨など全然降っていなかったのに、予報通りその後降り出した。これで給餌時には3日連続で雨だ。

3号棟前で一応ピーチを呼んでみるが応答がない。そのまま山手に行く。石垣の上にハイシローがしょんぼりと座っている。山からワカメが飛び出してきた。さっき降り出したばかりなので猫たちは踊り場付近にいた。

とにかく雨天餌場へ急ぐ。風があるので床に直置き。水容器がないと思ったらボイラー室前に吹き飛ばされていた。

猫たちの背中は結構濡れているがミニタオルは3枚しか手持ちがない。茶々が一番ひどく濡れている。花子はまた拭く前に去ってしまう。コロンとピーチが欠席だ。猫たちはそれほどガツガツしていないから昼間に貰ったのだろう。学院は春休み中ではあるがちゃんともらえているようだ。

トニーは甘えていたが、しばらくして出て行った。ワカメは隅っこで毛づくろいをしている。茶々、ポオ、ハイシローが私にくっついて座っている。ゲンキは階段下でじっとしている。

この空間が私の家で猫たちはすべて飼い猫であるかのような雰囲気だ。もう少し快適な空間だといいのだが、これではせいぜい1時間くらいしか居られない。今日は40分くらいしか経っていないが帰ることにしよう。

外に出るとまだまだ降っている。雨の日の山手からの帰り道、Pハイツ内でピーチが飛び出してきたこともあったが、今夜はそういうこともない。毎夜、待機していたピーチがいないならいないでまた気になる。


2005年03月23日(水) 8匹に給餌。花子欠席。

今日も1日中雨。山手に向うが、3号棟前でピーチを呼ぶのはやめた。どこか雨のかからないところで休んでいるのなら、無理やり雨の中に引きずり出さない方がいいと思う。午前3時になれば4号棟のM上さんから餌がもらえるのだし。わざわざ遠くの山手まで濡れながら行くこともない。車も危険だし。

などと考えながら桜井小正門前辺りまで来たところ、ピーチの鳴き声が聞こえてきた。仕方ない。呼ぶと大分向こうの方から顔を出し、道路を斜めに渡って来た。7号棟へのT字路あたりでまた1号棟側へ渡る。

それから見えなくなったので昨日のようにそのまま私は山手に渡ってしまう。ピーチの鳴き声が聞こえる。振り向くと、また向い側に渡ったピーチが最終的に山手側に渡ってこようとしている。そこへ車がやって来た。危ういところでピーチが止まり、車が行ってしまうのを待って渡って来たが、対向車が来ていれば轢かれてしまう。

こんなことを続けていればいつか撥ねられてしまうのでは、と心配でたまらない。山手への往復にはやっぱりハーネスを付けるのがいいかも。

「山手猫階段」には1匹も待っていなかった。庭園餌場を通り、雨天餌場へ。ハウスから出て来たポオと一緒に坂道に出ると私の姿を見つけて猫たちが駆け寄ってくる。ハイシローは雨天餌場で待っていたらしい。他の猫たちも車の下など、雨天餌場の近くで待っていた。よしよし。

雨天餌場で新聞紙を2枚広げる。猫たちは8匹。花子が来ていない。水を替え、猫たちの背中を拭く。皆、殆ど濡れていない。良かった!

大体昨日と同じ展開だ。途中でワカメが出て行き、声がするので見に行くとワカメが外で雨に打たれている。呼ぶと戻って来たので身体を拭いて可愛がる。結局茶々に追われてまた出て行き、ベランダの下にうずくまっている。

コロンは階段下や端っこの物陰にじっとしている。やっぱりここには低いベンチを置くのがいい。そうすれば猫たちはベンチの下でじっとしているだろう。全然隠れるところがないので居心地が悪いのだ。

突然、上でバッタン!と扉を閉める大きな音が響き、驚いた猫たちが外に飛び出す。階段上の空手部へのドアを誰かが派手に閉めたらしい。

飛び出していた猫たちが三々五々戻って来た。ポオの目やにを取る。ピーチの目やにも。ピーチの上にまたがっているとハイシローが傍にやって来た。ハイシローの耳を調べる。右耳の付け根にマダニが取り付いた痕が何個もある。現在取り付いているダニイボを2個むしり取る。

トニーの耳もかさぶたになっている。3月初めに暖かい日が続いたからそのころに既にマダニが発生していたのだろう。来年は3月になったらすぐにフロントライン投与を開始しよう。ハイシロー、トニー、コロンは多分草深いところで寝ているのだろう。

ポオが外へ出て前に駐車しているトラックの下に座っている。トニーも隣の車の下にいる。雨天餌場にいればいいのに。帰り支度をして外へ出ると雨はさっきよりずーっとひどくなっている。今日もピーチは従いてこない。従いて来ない方が良い。ひとりだと自分の判断で安全にも十分注意して行動するだろうから。


2005年03月22日(火) 9匹全員集合。

午後から予報通り雨が降ってきた。強く降ったり弱くなったりするが風が強い。

夜になり、小雨になったところで山手に出かける。Pハイツ3号棟に向ってピーチの名を数回呼ぶとやっと出て来た。道路を渡ってきたところを抱き上げて桜井小の石垣の上に乗せる。全く濡れていない。3号棟の軒下辺りの雨のかからないところで寝ていたのかな。

今日はまた違うレインコートを着用していたのでピーチはスイスイとは従いてこない。途中で1号棟側へ渡り、生垣の中を歩いているうちに私の姿を見失ったらしい。呼んでも反応がないので、そのまま山手側へ渡る。

するとピーチの鳴き声が聞こえてきた。どこにいるのか全く見えないが「ピーチ!ピーチ!」と叫んでおく。が、ピーチの鳴き声は聞こえるのに一向に姿を現さない。

そのうちに私の声を聞きつけて山手猫たちがゾロゾロとやって来た。こりゃいかん。ピーチはそのうちに来るだろう。ひとまず「山手猫階段」を上がり庭園餌場を通って雨天餌場へ。荷物を吊るし、カリカリを与えようとしていると、庭園餌場の端っこに猫の姿が現れた。ピーチにしては小さく見えると思ったが真っ直ぐこちらに向ってきたのはピーチだった。

風があるのでここでも新聞紙を敷かずカリカリを直置き。9匹全員集合だ。容器には700grしか入っていないが全部出す。

水の用意をしてから持参のタオルで猫たちの身体を拭く。茶々はいつものようにひどく濡れている。コロンも。ハイシローの被毛は何だか汚れていてその上臭い。勿論濡れてもいる。みんな結構濡れているので端から拭いていく。花子は拭く順番がこないうちに逃げ去ってしまった。

話し声が近付いてきて数人の教職員らしき人々が雨天餌場の前を通る。若手が3人くらいとボールドヘッドの中年男性がひとり。「こんばんは!」と挨拶すると若手さんたちが会釈してくれる。

若手の一人は餌場前に駐車している車に乗り込み、もうひとりは少し下でシルバーのファンカーゴに乗り込んだ。

猫同士、ちょっと唸り合ったりするとトニーはそれがイヤで出て行ってしまう。ワカメも出て行った。

コロンとピーチがちょっと鉢合わせしただけでピーチが驚いて唸る。するとコロンは外へでる。濡れるのでコロンを呼び戻すと階段下に上がってきた。が、そこにはハイシローがいたので、コロンのお尻が外にはみ出している。

コロンは唸って兄のハイシローを追い立てようとするがハイシローは涼しい顔をして動かない。お尻が濡れるのも辛いようでコロンは全身中に入った。時々ハイシローの顔を見て唸っている。

外で猫の鳴き声がするのでボイラー室前でワカメを呼ぶと、いつの間にか足元に来ている。また濡れているので拭かなくちゃ。

雨はさっきよりもずーっとひどくなっている。アララ、ポオが外へ出てキョロキョロしていたかと思ったら本館前庭園へ行った。トイレかもしれない。

しばらくするとずぶ濡れになって戻って来た。ポオは高齢だし痩せているので風邪をひいてしまうよ。

大分前に出て行ったトニーがまたひょっこり戻って来た。10枚以上あったミニタオルは全部使ってしまった。いくら拭いてもまた出て行くから結局濡れてしまうので気休めに過ぎないが拭きたくなる。猫たち、翌朝までここにいればいいのに。私がいればずーっとここにいるだろうが、そういうわけにもいかないし。

雨も小降りにならないなあ。トニーがまた出て行き、何を思ったかピーチもその後を追って出て行った。さあ、私も帰ろう。今夜はゲンキもハイシローも私の後を追ってこない。ピーチも気付かないようだ。

家までの5〜6分の間にどしゃぶりになり、帰宅直前でそれが止んだ。厳寒も雪も台風もどしゃぶりも、何年もの間、経験している外猫たちは本当に大変だ。





2005年03月21日(月) 9匹全員集合。キジー出席。

盲導犬クイールの映画が今夜7時から放映されると番組欄を見て知ったが、涙ボロボロになりそうなので見ないつもりだった。が、7時になると他にめぼしい番組もないので、ついついテレビ東京にチャンネルを合わせていた。30分ほど見てからやっぱり録画することにした。

山手行きはいつもより大分早くなった。ピーチと一緒に行く。ピーチは道路横断を2回で済むところ4回もする。車の往来は結構激しいのでハラハラする。ピーチひとりだと十分に注意しているのかもしれないが、私と一緒だと私の動向に気を取られて一瞬逃げ遅れたりすることも考えられる。

何故わざわざもう1回往復するかというと、私が歩く歩道側は一部猫にとって逃げ場がないような感じがするのかもしれない。かといって私が1号棟側へ渡っても、1号棟の先は高い石垣になっておりそれこそ逃げ場がないので私を残して反対側へやっぱり渡ってしまう。

「山手猫階段」を覗くと今夜は猫たちが階段にいる。休日だからいつもより空腹なのかな。庭園餌場に行き、カリカリを与える。コロンが来ていない。水容器も風で飛ばされたか脇に転がっており、空っぽだ。水を入れると茶々が早速飲んでいる。

結構風がある。マスクを忘れたのでくしゃみ連発、鼻水ズルズルだ。猫たちは私の派手なくしゃみにはもう慣れたようで平気で食べ続けている。途中でまた花子が走り去る。

しばらくしてコロンがやって来た。カリカリを大盛りしてみたがあんまり食べない。下の畑に餌場があることが分かっているので全然心配しない。

コロンはすぐに立ち去る。アレレ、もう?と見ていると「猫庭園」側の植え込みの下に座った。遊びたくて仕方がないピーチがコロンを襲ったらしくギャーッ!という叫び声がする。可愛い娘の一大事とばかりワカメが駆け寄る。私も見に行くとピーチが猫墓苑の方へ悠然と歩いて行く。

コロンは?と見渡すと植え込みの上から降りて来た。コロンは逃げ回るような猫ではないのだ。母親のワカメが満足そうに見守っている。ポオやゲンキも駆けつけてきている。

餌場に戻る。ピーチも戻ってきて今度は茶々を狙っている。若いピーチは運動不足なのか?!

オヤ!全く久々にキジーがやってきた。今日はまだ餌がもらえていないのかな。ポオが食べているところへやって来て「退け!」とエラそうに言っている。ポオも「ナンだよ〜!」と退かない。

私の真ん前にカリカリの山があるのだが、近すぎて嫌なようだ。仕方がない、キジー専用の飛び石餌場であげよう。ハイシローがやって来て横取りを図るが、私が離れるとハイシローもすぐに離れた。

その間にポオはハウス1号に入ったようだ。ワカメの姿も見えなくなっている。ハウスのチェックに行くと、1号にポオが入っているだけでワカメは他のどのハウスにも入っていない。

餌場ではキジーが食べている。私が戻ってきたらキジーは離れる。1メートルの距離はこれからもずーっと縮まらないのかなあ?

荷物を持ち餌場を離れるとキジーは安心してまたカリカリを食べている。私が帰ろうとしているのを見てピーチが踊り場に先行する。一緒にPハイツに戻る。ピーチは全く犬みたいな猫だ。3号棟から山手までの間、ピーチに道路の真ん中を歩かせないためにハーネスを付けたらどうかな、などと考える。が、何があるか分からない、ハーネスをしたまま吹っ飛んで行ってしまっても返って危険だ。

4号棟角でまたピーチを膝に乗せて目やに取り。休日だからか人の往来が結構ある。風に吹かれて花粉を吸い込んだか、またくしゃみ連発だ。適当なところでピーチを下ろし立ち去る。


2005年03月20日(日) 9匹全員集合。

いつものようにピーチと山手へ。今夜は「山手猫階段」下まで猫たちが多数お出迎えだ。昨日欠席だったハイシローもちゃんといる。花子も飛び出してきている。

庭園餌場に新聞紙を敷きカリカリを与える。花子とピーチには一段上で餌バッグの左右にカリカリの山を作る。

水を替え、石段に腰を下ろして猫たちの食事風景を眺める。トニーが何だかほっそりしているように見える。丁度いい体格なのだろうが、何しろハイシローたちがデブなので痩せて見える。

ポオもひところの激痩せからは立ち直ったが、まだまだほっそりしている。動きがとても身軽になったのでこのくらいでいいのかもしれない。

花子もほっそりして見えるが案外固太りタイプのような気がする。コロンはとても太ったが見掛け倒しで体重は軽い。きっと花子より軽いだろう。

ワカメ、ハイシロー、茶々、ゲンキ、ピーチは見かけだけでなく体重も重い。

キジーはふっつりと姿を現さなくなったが、Y光台マンションの1階角部屋の新住人M園さんにしっかり給餌されている公算大だ。あの勝手口がパンダとキジーの餌場だったのだから。機会があれば尋ねてみよう。

トニーやハイシロー、ワカメを可愛がりながらじーっと座っていると複数の犬の鳴き声が聞こえてきた。ポオが道路側庭園の植え込みを透かして中央道路を伺っている。夫婦者らしい男女がてぶらで後ろ向きに歩いてきた。犬を放していて従いてきているかどうか見ているのだな。キャンキャンした鳴き声は小型犬のようだ。

てぶらでリードも放しているとなれば糞尿も放置したままに違いない。近ごろ、マナーのいい飼い主はペットボトルを持参していて、糞を取るだけでなくおしっこの後にも水を流すそうだ。

学院内は通行禁止なのにそれどころか堂々とドッグラン代わりに使用するなんてケシカラン!ガードマンが注意すればいいのに。そうでないと放置していると段々エスカレートして「猫庭園」やハウスが去年のように荒らされるかもしれない。

ワカメもポオも餌場にいるがハウスのチェックに行く。異常なし。と、ワカメがやってきて1号に入った。餌場に戻るとポオがハウス目指して「猫庭園」に入って行く。見に行くと1号に入ろうとしている。ベッド内のワカメの顔にライトを当てるとポオは先客がいるのに気付いて諦めた。

どこに入るのかと見守っていると、結局2号に入った。保温シートでベッドの前を覆ったので2号は結構暖かいと思うのだが、最近は何故かあまり使用されていなかった。

餌場にはトニーが戻ってきている。カリカリの山の前にトニーを置くと食べ始めた。ゲンキも食べている。

私が帰りかけるとピーチが気付いて先回りしている。一緒に4号棟角まで戻ると日曜日だからか車が止まっていて数人が荷下ろしをしている。そこで、ピーチを抱え上げ、5号棟への階段まで行く。

階段脇の石垣に腰を下ろしピーチを膝に乗せる。いつものように目やに取りをしながら可愛がる。10分も抱いていると姿勢を変えようとピーチがゴソゴソ動き始める。このタイミングに彼を下ろし不満顔するのを顧みずにさっさと立ち去ってしまう。するともう追いすがってくることはない。

自宅への階段を上がる時、チラと振り返るとさっきの階段の下にピーチがいるような気がしたが凝視するのは禁物。ここまで来られると辛いし、家猫トムが怒る。怒るだけでなく血尿まで出して抗議する。この事態は避けたい。


2005年03月19日(土) 8匹集合。ハイシロー欠席。S内コロちゃん急逝す。

午後1時ごろ、S内さんから電話があり「コロちゃんが死んじゃった!」とだけ言うのが精一杯であとは涙で言葉にならない。S内氏が電話を替わり1時間くらい前にコロちゃんが突然急死してしまったと言う。

横浜ペット霊園のチラシをコピーしS内家に駆けつける。久々に見るコロちゃんは丸々と太りソファに寝かされていた。目も口も軽く閉じて本当に眠っているとしか思えない。我が家のファビの時と全然違う。

毛艶もよく元気そうだしあれでは事前にこの急変を予測するのは難しいだろう。しかしファビといいコロちゃんといいこんなに呆気なく死んでしまうものか。S内さんも呆然としている。

しばらく居る間にそれでも段々と毛がぺちゃんこになり、少しづつ体温も下がってきた。横浜ペット霊園では今日の午後も火葬が可能だというので4時に予約を入れ、私はS内家を辞した。勿論私もS内さんと一緒に泣き通しだ。

コロちゃんはとてもきれいだったので写真を撮った。追悼ページは既にアップしてある。

******

夜は少し冷える。以前と同じフリースコートを着て出かけるとピーチはすぐに鳴きながら出て来た。一緒に山手へ。

コロちゃんのことで気落ちしているので無言で庭園餌場へ。新聞紙を敷きカリカリを出す。ハイシローがいないがみんなそこそこよく食べた。

黙ってトニーやワカメを可愛がる。茶々やワカメの耳にダニイボが出来ていないかチェックする。大丈夫だ。

ハウスを見に行く。異常なし。が、ポオもワカメも餌場付近でじっとしていてハウスに入りに来ない。ちょっと寒いのに。

帰ろうとするとコロンとピーチが従いてきた。コロンは踊り場に来たので触ろうとすると逃げる。

階段を降りたところで鳴き声がする。花子だな。さっきちゃんと食べずに逃げて行ってしまったのだが、工房側の林から出て来た。ピーチに追いかけられて小桃の駐車場に行った。ゲンキまでがやってきた。

もう放っておいて行きかけたら、下にいたはずの花子が私の傍に来ている。1号棟前の駐車場に入り、隅っこでカリカリを一盛り与える。フェンスの向こう側にはゲンキが来ている。

ピーチはどうしたのか来ないのでそのまま帰宅する。


2005年03月18日(金) 9匹全員集合。全員にフロントライン投与

トニー、コロンに続いて先日はハイシローの耳にもダニイボが出来ていた。やっと今日、フロントラインの小分け作業をした。薬液が手指に付着するので健康に悪いのだが、大分腕も上がり、大1本で9本分取ることに成功した。南側の山手猫たち全員分だ。

今夜は意外と寒い。マスクと帽子を着用して出かける。3号棟前で「ピーッ!」と呼ぶと返事はあったがなかなか出て来ない。再度呼び、顔を覗かせたところで更に呼ぶとやっと道路を渡ってきた。猫連れだと山手への道も結構遠い。

「山手猫階段」を覗くと猫たちがニャーニャーと集まる。風が強いので庭園餌場の床に直にカリカリを置く。私の隣で食べている花子からフロントライン投与を開始する。次いでコロン。まとまって食べている猫たちに次々と手早く投薬を済ませる。

それから水を取り替える。コロンはぼんのくぼに1撃を食らうと飛び退いた。そして首を回して舐めようとするがそのうちに諦めた。コロンはかなり神経質なようだ。コロンにはマダニが取り付いていたのだから投与は必要だ。他の猫たちは気にもしていない。

首に触らないようにして猫たちを可愛がる。ハイシローの耳をじっくりチェックしていてまたダニイボを見つけた。むしり取って踏み潰す。ハイシローの右耳にはマダニが取り付いたと思われる痕が3箇所くらいある。可哀相に。

一昨年の春先に新黒の耳が禿ているのを発見し、初めてマダニの存在を知ったのだった。小桃の耳にも、タビーの耳にもあった。今、小桃も新黒もいない。タビーは若竹山手に引っ越してしまったし。たった2年の間にもいろいろな出来事があった・・・

花子と茶々は早々と餌場を離れたが他の猫たちはいつまでもじっとしている。もう帰ろうと思いハウスをチェックしに行くがいつものようにポオがやって来ない。

餌場に戻ると猫たちはそのままじっとしている。昨日よりずーっと寒いのに平気なようだ。ポオとワカメはくっついて座っている。トニーはまた食べている。じゃあ、ママはもう帰るからね。

踊り場に出ると、さっきはいなかったピーチがどこからともなく現れて一緒に帰ろうとする。昨日と同じだが風が増々ひどくなってきた。4号棟角は特に風の通り道になっている。長居はしたくないがピーチを抱き上げて目やに取りをする。ピーチはうっとりと目を閉じているが強風に吹き飛ばされそうだ。

また10分ほどで下に下ろす。不満げに鳴くが仕方がない。


2005年03月17日(木) 9匹全員に給餌。

今日は1日中雨が降り続いた。幸いにも夜には上がったが代わりに突風が吹き荒れている。3号棟に向って「ピーッ!」と呼ぶが風の音にかき消されてしまうのか、なかなか出て来ない。それでも風音の合間に聞こえたとみえピーチが派手に鳴きながら出て来た。いつものように一緒に山手へ行く。

「山手猫階段」を上がって行くと隠れていた猫たちが一斉に出てきて歓迎してくれる。風は強いが庭園餌場の床が濡れているので新聞紙を敷きカリカリを与える。時々風に煽られて新聞紙がめくれ上がり食べにくそうだ。花子が来ていない。

みんながある程度食べ終えたところで床の石を新聞紙で拭き、残りのカリカリを移す。強風だが猫たちは私の回りにいてじっとしている。食べているピーチの傍にワカメが寄り添った形になったところ何を思ったかピーチが唸る。ワカメも負けていない。ポオは横で知らん顔して食べ続けている。

ポオが食後の水を飲み終えるのを待ってハウスのチェックに行く。すぐにポオが追ってきた。1号の前にじっとしているのでお尻を押しているとワカメがやって来て隣の3号に入った。ゲンキが覗き込もうとするので止めさせる。1号と3号にポオとワカメが並んで入っているのはとても可愛い。

さて帰ろう。ハイシローは餌場でウロウロし、コロンは道路側庭園内に座っている。

踊り場に出ると山からニャーオニャーオと激しく鳴く声が聞こえてきた。見ると花子が斜面の中腹に出てきている。

門扉の前の階段にカリカリを盛ると花子が降りてきて食べ始めた。そこへピーチとゲンキがやって来た。茶々も庭園から出て来た。花子が横取りされないようにカリカリの山をあと2つ作っておく。

道路を渡るとピーチが追ってきて昨日と全く同じ展開。今日は風も強いし石垣も濡れているので抱っこしたくないなあと思っていたのだが仕方がない。4号棟角で石垣に新聞紙を敷き座る。ピーチは早く抱っこして!と伸び上がっている。

目やにはさっき拭いたのでそれほど出てはいないがよく拭いておく。また10分ほどで下ろすと今夜は大分ご不満のようで「もっと〜〜!抱っこ〜〜!」と3回も鳴く。が、つれなく立ち去る。


2005年03月16日(水) 9匹全員集合。缶詰の日

今夜は暖かいのでいつものフリースコートではなく黒いヤッケを着て出かける。3号棟前で「ピーッ!」と呼ぶと顔を出したがいつものコートではないので、ためらっている。そこでまた呼ぶとやっと道路を渡ってきた。抱き上げて間違いなく私であることを分からせる。重いのでいつまでも抱っこはできないが。

昨日と同じくピーチは道路を渡りまた戻ってきて、一緒に山手へ。全く昨日と同じで階段には1匹も見えなかったが上がって行くとまずハイシローが出てくる。今夜は珍しくワカメがハイシローの後から出て来た。そしてもっと珍しいことにはハイシローが母親のワカメの頭を舐めている。

餌場に新聞紙を3重にして敷く。ハイシローはトニーを攻撃している。カリカリを与え、まず水を替える。それからおもむろに缶詰を取り出し、缶切りでキーコキーコと開けていると猫たちが私の回りに集まる。

花子が立ち去りかけるので、呼び止め缶詰を見せると戻って来た。5缶開けて新聞紙トレイの上に空ける。10缶持参したがみんなデブなので5缶で十分だろう。カリカリも大量に余った。

花子とコロンが同時に跳びはねるようにして餌場を離れる。ワカメも早々と食べるのを止めて甘えている。カリカリをまとめ、後ろを見ずに腰を下ろすとワカメの尻尾をお尻で踏んでしまったらしい。大袈裟な悲鳴が響き渡る。

ワカメは少し離れて怒っていたがしばらくしてやっぱり私の傍にやってきて甘える。まるで家猫みたいだ。膝の上に乗せると少しはじっとしているがやはり跳び下りる。

いつの間にかトニーはいなくなっている。ポオは「猫庭園」内をウロウロしている。さてハウスのチェックに行こう。ワカメはまだハウスに入らない。

ポオがやってきて1号に入った。茶々やゲンキは近くで遊んでいる。ハイシローは道路側庭園の中で座っている。

さて、帰ろう。道路を渡ったところでピーチが追いかけてきた。ずーっと従いてきて4号棟角でスタンバイする。荷物を置き、石垣に座りピーチを膝に乗せる。目やには少ない。ピーチは目を閉じてウットリしている。M上さんにも毎朝3時ごろにこの辺りで抱っこをせがむらしい。

いつものように10分間ほど抱っこして下ろす。不満のニャーを背中で聞きながらつれなく立ち去る。


2005年03月15日(火) 9匹全員集合。

今日も風があり花粉が飛びかっている。マスクをしフードを被って山手へ。3号棟前で「ピーッ!」と呼ぶと『ニャーオ、よしきた!』と返事をしてピーチが出て来た。いつもより公園寄りにいたようだ。

少し歩いてはゴロン、を繰り返すが途中で1号棟側へ渡った。そちらには植え込みがあり身を隠せるので安心するようだ。そしてまたこちら側に渡ってくるのだ。最終的に一緒にまた道路を渡って山手へ到着する。

今夜は階段を見ても1匹もいない。上がっていくとやっとハイシローが出てきてそれを合図に猫たちが出てくる。一体どこに隠れていたのかと思うほど、巧妙に気配を消している。

風が強くなってきたので庭園餌場にカリカリを直置きする。猫たちはワッと集まるが大して食べない。全く珍しく電話やメールが相次ぐ。メールの整理をしかけて止めた。猫たちを観察したり可愛がったりする貴重な時間だ。今日も猫たちには異変なし。みんな元気で可愛い。

コロンは本当に甘えん坊でゲンキやピーチにまで寄り添っている。太っているようだが抱き上げるととても軽い。膝の上に乗せるとすぐに跳び下りてしまう。ワカメもすごく甘えるが抱っこは嫌いだ。

ハウスのチェックに行く。茶々は「猫庭園」で遊んでいる。ゲンキやピーチもやって来た。風はあるが気温は低くないのでポオもワカメもハウスに入ろうとしない。

餌場にはハイシローがいて私が戻ると足元にスリスリして甘える。コロンは植え込みの中にいる。ピーチは今夜もここで遊びたいらしい。


2005年03月14日(月) 9匹全員集合。

午後7時前、M浦さんから電話がかかってきた。里子に出したレオのことが心配でしばしば眠れなくなるという。6時過ぎから里親さんのF内家へ電話しているが応答がなく留守電にもなっていないと憤慨している。

美容師さんなのだから7時前ならまだ仕事中だろう。それに携帯ばかりで固定電話はあまり使わないようなことを言っていた。小5の息子さんは家にいても家電には出ないように言われているのかもしれないし。

定休日は火曜日だから明日、電話しようと思っていたとM浦さんに言うと「それなら丁度いい、かくかくじかじかのことを言っといて。」と言うのだが、M浦さんの複雑な胸の内は是非自分自身で伝えてほしいものだ。

M浦さんは水容器を置かなくなっても時々パンダがいないかとY光台マンションに行くらしい。そこでY野さんのお隣に入ったM園さんはY野さんの甥で猫好きである旨、M浦さんに話す。

M浦さんはすかさず、「水もあげるように言っといて」。Y野夫人に嫌われても水容器にこだわっているのはM浦さんなのだから、これも是非自分自身で言ってもらいたいなあ。

キジーが全く来なくなったのはもしかしたらM園夫妻に餌を貰うようになったからかもしれないと思い至った。

******

今夜はマスクをして出かける。ピーチが鳴いて出て来た。車が両方向から来るのでハラハラするが、ピーチはちゃんと気を付けているようだ。

時々、私の脚の間を歩かせて山手へ。道路を渡るとワカメだけでなく沢山の猫たちが迎えに来る。可愛いなあ。花子は階段の途中でゴロンゴロンとひっくり返っている。

1枚の新聞紙トレイのカリカリを9匹全員がひしめき合って食べているサマはなかなか可愛い。花子はゲンキの隣で食べていたが、別段いじわるをされたわけでもないのに、ふと後ろを振り向いてさっと走り去ってしまった。

みんな空腹ではなくさほど食べない。500gr出して300gr強しか食べていない。残りはまとめておくと後で誰かが食べる。誰かとは、猫かもしれないし、アライグマ、イタチかもしれない。いよいよ残ればカラスが未明にきれいに片付ける。

コロンがやって来て盛んに甘える。膝に乗せてみるとそれはイヤなようで跳び下りた。膝の上の方が暖かいのに。

ポオが水を飲もうと水場に近寄るとそこにいたピーチがいきなりポオにパンチする。可哀相なポオ。再びカリカリを食べてから水を飲みに行った。ピーチは植え込みの中で尻尾を盛んに振っている。

ワカメも甘えていたが、私が餌バッグを片付け始めると「猫庭園」に入った。見に行くとハウスには入らず奥の木の下に座っている。

2号、4号の前にいたら、ポオがやって来て4号に入った。見るとゲンキに追われたワカメが1号に入った。今夜はすごく冷えるという。そして明日からは春らしくなるそうだ。

餌場にはハイシローだけが残っている。また明日ね!


2005年03月13日(日) 9匹全員集合。

夕方みぞれが降ってきた。幸い給餌の時間には止んでいた。ピーチと一緒に山手に行く。ピーチは私の脚の間を歩くので、私はピーチの足を踏まぬようガニマタになり誠に歩き難い。ヨタヨタと山手に近づく。

道路を渡るとワカメとハイシローが迎えに出てきている。ワカメは山の中から見ていたのかな?

花子もいて全員集合。少々濡れているところもあるが庭園餌場に新聞紙を敷いていつものように給餌。

花子には私の横でカリカリを与える。しばらく食べていた花子の頭を撫でようとしたら、それが気に食わなかったのか、逃げ去ってしまった。余計なことをするんじゃなかった。

道路側庭園の奥に茶色い猫のようなシルエットが見える。茶虎かと思いマグライトを手に見に行くと、はっきり見える距離まで近付く前に道路側へ逃げてしまった。

尚も見に行くがどこに行ったか分からない。するとハイシローたちがやって来て本館前庭園の方を見ているのでそちらを伺うと、顔の真ん中が黒っぽく動物がフサフサの長い尻尾を翻して庭園の奥へすっ飛んで行った。

一瞬、アライグマかと思ったが、ラックならもっと人懐こいし、動きも緩慢だ。それにラックよりもずーっと小さい。猫くらいの大きさにしか見えなかった。やっぱり、しばらく前に姿を現したイタチだろう。餌を食べに来たに違いない。

さて、ハウスをチェックする。ポオがやって来て4号に入った。ワカメは何を思ったか3号に入っている。2匹とも小さい方に入っているのだ。

ピーチはどこかへ行ってしまっているので、ひとりで帰る。


2005年03月12日(土) 8匹に給餌。花子欠席。

今日の横浜の最高気温は16度を越えていたとか。それが明日は8度も下がるという。夜にはもう寒くなっている。ピーチと一緒に山手へ。

ハイシローが喜んで鳴くが通行人が上から降りて来たので他の猫たちは鳴かずに静かに集まる。花子の姿が見えないようだ。

風もあるのでカリカリは直置き。猫たちの食べっぷりはまあまあ。ポオの目やにを取る。ポオを膝に乗せるといつも振り向いて「一体ボクに何をしようというのか?」と私の顔をじっと見る。

ピーチの目やにがひどいので、捕まえて膝に乗せる。4号棟角では抱っこをせがむくせにここでは格好つけて「何をする!」と抵抗する。目やにをしっかり拭き取り可愛がるが、他の猫たちの手前ゴロゴロいうわけにはいかないらしい。降りたがる。下ろすとその前にあったカリカリを食べ始める。

ワカメは食べすぎたのか、2度ほど吐きそうにするが結局吐かなかった。
餌場を片付け始めるとワカメは「猫庭園」内に入ってしまった。ハウス1号に直行しなかったが、そのうちに入るだろう。

ポオも「猫庭園」に入ったのでハウスのチェックに行く。ポオは1号に入ろうとしたのだが、ワカメが入っているのに気付き諦めた。2号に入るかと思ったのだが4号に入った。

餌場にはピーチ、トニー、ゲンキ、ハイシロー、コロンの5匹がいる。ハイシローとトニーがカリカリを食べているが、また明日ね。花子はとうとう来なかった。

昨日は「猫庭園池」の辺りでカエルが鳴いていたが今夜は全然聞こえない。急に寒くなったからかな?

踊り場へ出ても花子は出て来ない。もう食べたのかなあ。


2005年03月11日(金) 9匹全員集合。

出掛けに来客があり、山手への出発が遅くなった。ピーチと一緒に「山手猫階段」へ行くと男女2人が猫たちに囲まれている。見ると何か与えている。

「こんばんは!」と声を掛け、「餌をやっているんですか?」と訊くと女性が『ええ、時々』と答える。(ちなみに餌は、正統派日本語の言い回しでは【やる】が正しいが、そのうち【あげる】が主流になるかも。言葉は流動するものだからそれはそれでよろしいのでは。)

「私は毎日の餌やりです。」と言うと目を丸くして『エッ!毎日?』と驚く。そこで胸を張り、「そうです。毎日です。雨の日も風の日も、365日です。(エッヘン)猫たちは365日お腹が空きます。」『太ってますね。』「冬場は太っていないと風邪を引いたりして外猫は辛いんです。それに空腹だと猫嫌いかもしれない通行人に餌をねだり、危険です。猫好きさんでもキャットフードを常に携行していないし、ついつい猫の身体に良くない食べ物をあげることにもなります。」

女性はハイシローを撫でながらカリカリを与える。トニーは私の足元にピッタリ寄り添っている。それを見たハイシローがヤキモチを妬いてトニーにパンチする。

その男女は夫婦者らしく最近近所に越してきたばかりだという。詳しく訊いてみると職員寮向かいのY光台マンションだという。Y野さんちの隣は長らく空き家になっていたが、こないだリフォームしていた。そこだという。そこはY野氏の妹さん所有でこの夫婦の叔母さんなのだとか。その叔母さんも熱烈な猫好きなのだという。

山手猫たちのうちの1匹が彼らのところに来ているというので、どの猫かと尋ねるとよく分からないが、ワカメみたいな猫だという。ハハーン、それはパンダだ。パンダはY野氏宅で面倒を見ている猫なのだが叔父さん宅とは余り交流がないのかな。

パンダはもう15歳だと話し、ついでに「山手ネコロジー」のパンフを渡しておく。これからもよろしくと挨拶して別れる。M園さんという。が、男性の方がタバコを吸いながらなのが、良くないなあ。多分吸殻は階段に捨てて行くのだろうし。

更に遅くなってしまったが庭園餌場へ行く。ソコソコ乾いているので新聞紙を敷き、カリカリを与える。猫たちはまあまあよく食べた。ポオの目やにも取った。トニーの耳にマダニが取り付いているのを発見。血を吸って大き目の米粒大に膨れ上がっているマダニをむしり取り靴で踏み潰す。

コロンの濡れた頭を撫でていて、よく見るとコロンの耳にもマダニが付いている。勿論むしり取る。他の猫たちの耳は大丈夫だ。もうそんな季節なのか。早速フロントライン投与を始めなければ。

さて、みんな食べ終わって餌場にはゲンキとハイシローだけ。ハウスのチェックに行こうとすると、後ろの坂道でトニーが何かを見つけて遊んでいる。

近寄ってよく見ると大小のヒキガエルが2匹いる。写真を撮っていると大きい方は縁石の陰に隠れるフリをする。ゲンキやピーチもやって来た。

写真を撮っておく。ゲンキは拳大の大きなヒキガエルを突いたが、ヒキガエルがピョンピョン跳ぶので恐れをなしている。

トニーが変な鳴き声を出している。見ると小さいカエルを口に咥えて獲物をゲットした気分になっている。ゲンキとピーチが集まると「ボクの獲物を横取りするなよ!」と唸っている。カエルを咥えたまま逃げて行ってしまった。

さて、ハウスを見ると1号にはワカメ、2号にはポオが入っていた。今日みたいな雨の日には小さな4号より奥深い2号の方が全く雨が降り込まなくてよい。4号の毛布が外にはみ出している。

帰ろうとすると岩場から鳴き声が。花子だった。見つけたゲンキがやって来た。花子は踊り場の門扉の上に上がる。そこへカリカリを一盛りすると食べ始めた。ゲンキはどこかへ行ってしまった。

ピーチはまだカエルを咥えたトニーを追っているのか、戻ってこない。


2005年03月10日(木) 8匹集合。コロン欠席

少し暖かい上、風があるので夜とはいえ花粉が飛散しているに違いない。昨日までのフード付きフリースコートと違って黒のツルツル地の上着を着、ツルツル地の帽子、マスクといった怪しげないでたちで山手へ出発。

3号棟に向って「ピーチ!ピーチ!」と呼んでみたが出て来ない。いないのかな?いても格好が違うので警戒してるのかな?

とにかく一人で山手へ。山からワカメが駆け下りてきてハイシローも駆け寄ってくる。他の猫たちもゾロゾロ出てくる。山手猫たちは私がどんな姿でも餌バッグで認識しているのか、警戒心などなく全くいつも通りだ。ニャーニャーとまとわりつく。

先を行くトニーを見るとお腹が丸い。ワカメやハイシロー、茶々などはいつも丸々したお腹をしているがトニーももう十分に食べたようだ。

アラ!ピーチは先回りして餌場にいる。風があるのでカリカリを直置きする。私の左右にピーチと花子が来た。カリカリを与えておいてのに花子が餌場へ降りてウロウロしている。見るとポオに餌を奪われている。花子には別に与える。

水を替え、石段に腰を下ろす。予想した通り、猫たちの食べっぷりが悪い。お腹が空いていないのだ。ワカメとハイシローが盛んに甘える。横を見るとポオが食べている。コロンは来なかったが満腹なのだろう。

いつの間にかポオがいなくなっている。ワカメは餌場を動かないがハウスのチェックに行こう。奥に茶々がいる。ゲンキもやって来て木登りしている。

ポオは1号が空いているのに4号に入っていた。4号の入り口から毛布がはみ出している。毛布を押し込みポオの顔をよく見ると目やにだらけだ。取ろうと手を伸ばすがうまく取れない。明日忘れずに取ってあげよう。

餌場に戻るとトニーがまたやって来た。そして食べ始める。ワカメは「猫庭園」に入った。見ていると1号の前で躊躇していたが中に入った。

仲の悪いハイシローとトニーを2匹だけにしていくのはちょっと気がひけるが帰ろう。それをどこかから見ていたのだろう、ピーチが出て来た。一緒に帰ろうとしているな。

ゲンキが追ってきて木に登った。以前は木登りが苦手だったが近ごろは上手になり盛んに見せびらかす。

ピーチは時々ドドドッと走って私の前に出、また立ち止って、というのを繰り返して4号棟角に来た。仕方がない、抱っこしよう。

あら!向こうから犬散歩人が来た。立ったままピーチを抱っこする。キャバリエを連れたおじさんが近付いてきて私に「こんばんは!」と言う。先日のおじさんと違う。私も挨拶を返す。

ピーチを抱きしめて立っていると「あ、猫さんだ。犬かと思った。」と驚いている。キャバリエは尻尾を振ってピーチと交流したがっている。ピーチは自分の方が高い位置にいるので唸ったりしないが明らかに犬を嫌がっている。

そのおじさんは先だってのオヤジと違って、猫は犬が嫌いだということをちゃんとわきまえていて、未練たっぷりの犬をさっさと遠ざけてくれる。そのキャバリエは吼えもせず可愛い犬だった。

石垣に座ってピーチをたっぷり可愛がる。目やには少ない。よしよし。今夜も15分くらい抱いてからバイバイする。いつも「そんなあ〜!もっと抱っこ〜〜!」と不満げに鼻を鳴らすピーチには目もくれずさっさと立ち去ってしまうのがコツだ。躊躇したり振り向いたりすれば、果てしなく抱っこしていなければならなくなってしまう。

******

午後11時ごろM浦さんから電話がかかってきた。先日M浦さんはチャーリーの首輪を取ってしまったのだが、今夜、北門に現れたチャーリーは新しい首輪をしていて、しかも、どうやら去勢手術を受けたようなのだと言う。

暗いのでじっくり観察することは出来なかったが、あんなに目立っていたタマタマが全く目立たなくなっているという。近いうち北門に行って確かめてみよう。M浦さんは午後10時ごろ行っているとか。

以前の首輪は古びていたが全く同じタイプの新品をチャーリーは身に付けていたという。引っ張れば外れるタイプのようなので、どこかに引っかかっても危険はない。去勢手術も受けさせたとなると、良い飼い主ではないか。これで完全室内飼いをしてくれると言うことなしなのだが・・・チャーリーは昼間は生徒に目撃されているというから昼夜を問わず出入り自由にさせているらしい。

3日ほど前、北門の歩道橋にチャーリーに似た猫が現れ、チャーリーだと思ったM浦さんが近付くと逃げたという。チャーリーより茶色が薄いとのことだから、こないだ南側でピーチに追われたナンチャーだろう。発情期なのでこの辺りをうろついているのだろう。

レオを里子に出して4日、一緒に暮らさなかった私でさえ、とても寂しいのにM浦さんはさぞかし、と訊いてみると、レオを手放した当日は寂しくてどうにもならなかったという。ひたすらレオのいた部屋を掃除して、それでもレオの毛を見つけるとホロリとしていたらしい。

レオを置いておけない最大の原因だった先住ナナは、もうレオがいないのにも拘わらず次々と新しい禿を作っているのだとか。脇の下や腹部を毛が抜け、皮膚が露出し血が滲むまでひたすら舐めてしまうのだ。ので、しょっちゅうエリザベスカラーのお世話になっている。

我が家のトムも難しい猫だし。他の猫を全く気にしないレオのような猫はそうそういない。人間が大好きで警戒心など微塵もない。そんな猫が一体全体どうして捨てられたのだろうか?全く謎だ。


2005年03月09日(水) 9匹全員集合。缶詰の日

ピーチと一緒に山手へ。昨日いなかったハイシローだけが待っていた。か細くニャーと鳴く。それを聞きつけて猫たちがゾロゾロと出てくる。

庭園餌場に行く。ハウスで寝ていたらしいポオがノビをしながら出て来た。少し風があるが缶詰の日なので新聞紙を3重にして敷く。カリカリを少量与えておいて缶詰を開ける。9匹だが6缶で十分だった。

段々花粉症がひどくなり目が痒くて仕方がない。くしゃみを連発すると最初はちょっと驚いていた猫たちだったが、毎日のことなので段々慣れてきて平気になった。鼻水も垂れるし散々だ。

十分に食べた猫たちは餌場にいなくなった。コロンとハイシローは道路側庭園内の植え込みの下に座っている。甘えん坊のハイシローが寄ってこないのは不思議だ。昨日来ていなかったが、何か怖い目に遭ったのかなあ?

水を飲んでいたポオもいつの間にかいなくなっている。ワカメもいない。マグライトを持ってハウスを見に行く。昨日と同じく1号にはワカメ、4号にはポオが入っている。ピーチとゲンキは「猫庭園」の奥にいる。

さて、花粉症で苦しいのでさっさと帰ろう。


2005年03月08日(火) 8匹集合。ハイシロー欠席。ナンチャー現る

3号棟前を通るがいつものようにピーチが出て来ないのが気になり、「ピーッ!」とつい呼んでしまった。すぐに生垣の下から飛び出してきた。そこから山手まで4〜5分かかる。ピーチは通行人を避けるため道路を行ったり来たりするので一緒に歩いていくのも心配だが、出て来ないのも心配だ。昨夜、抱っこしている時にピーチの肉球を触るとザラザラだった。家猫と全然違う。

「山手猫階段」には1匹も見えない。と思っていたら横の山からすごい勢いでワカメが垂直に駆け下りてきた。それを合図に道路側庭園から続々と猫たちが出て来た。4日ぶりのコロンもいる!トニーも木の枝から降りて来た。

風があるので庭園餌場にカリカリを直置きする。花子には背中を撫でながら私の真横にカリカリを置く。珍しくハイシローがいない。

花子は少しだけ食べて走り去った。踊り場の方から猫の鳴き声が聞こえる。誰だろう?一応「ハイシロー!ハイちゃあ〜ん!」と叫んでみたがハイシローやキジーなら呼ばなくても来ているはずだし。

そのうちにゲンキが「猫庭園」に向って唸り始めた。覗き込んでみるとナンチャーらしき猫がいる。チャーリーかと思ったのだがチャーリーならもっと懐っこいし胸が白い。ナンチャーは白いところは殆どないのだが、最近出没している茶虎と違って可愛い声で鳴く。それに茶虎より茶色が薄い。

写真を撮ろうと庭園内に入りマグライトで照らすとどんどん逃げて行ってしまう。ピーチが追いかけて行き、ギャーッという声が!踊り場に出てみると横の山の垂直の斜面にピーチがいてそのすぐ奥にナンチャーの顔が見える。ピーチを呼び戻すとナンチャーは更に山の中深く入ってしまった。

私は餌場に戻ったがピーチは戻ってこず、2匹の声が聞こえてくる。ナンチャーは発情しているようだ。そうか、冬の終わりから春先の発情期になったのでいろんなオス猫たちが山手にも来てメス猫を求めて変な声で鳴いているのだな。片っ端からとっ捕まえて去勢手術を受けさせたい。

さて、ハウスを見に行く。ワカメは「猫庭園」内にいたがハウスには入っていない。今夜は暖かいし。さっき水を飲んでいたポオがやって来て、1号の前で思案している。ワカメは入っていないのだが、4号に入った。4号の真ん前には大木があるので、隠れ家の気分になれるのかも。

餌場では茶々がひとり食べているが、私はもう帰ろう。

踊り場に出ると下から花子がやって来た。踊り場の隅にカリカリを持っていると茶々がやって来たので隣にもう一山。それを花子が食べ始める。あらら、ゲンキもやって来た。どうせ食べやしないのだが花子のを横取りするといけないのでもう一山盛る。

ピーチの姿は全く見えない。ナンチャーを追って近隣のどこかへ行ってしまったのだろう。

*****

昨夜10時から日本テレビの「スーパーテレビ」という番組で『大都会ノラ猫物語!小さな子猫の大冒険、命がけの恋と子育て▽親分の危機』というのを放映した。録画しておいて見た。

大阪の通天閣下、新世界界隈のノラ猫たちの生態を去年3月から1年間、カメラが追ったものだ。西のボス猫・シロ2歳は縄張りを荒らしに来た東のボス猫・ロッキー4歳との闘いに破れ姿を消す。ロッキーは縄張りを新世界の外まで広げようとしたのか、片道2車線の通行量の多い道路で車に撥ねられ命を落とす。ロッキーを知る商店主が遺体をダンボール箱に入れ葬ってやるという。

危険がいっぱいの劣悪な環境で子育てをするミーは器量良しで健気。餌やりさんもいるのだが、不妊・去勢手術にまでは気が付かないようだ。然し、この番組を見て近隣のボランティアが乗り出すに違いない。

餌やりさんの63歳のおばさんは神戸で夫婦して美容院を営んでいたのだが、阪神大震災で何もかも失い、新世界へやって来て新規まき直しをしようとしていた矢先、夫が脳溢血で倒れ寝たきりになり入院している。こうしたお先真っ暗な現状に僅かな慰めをもたらしてくれるのが健気なミーちゃん一家だという。

優しい中華料理屋の主人からもらうちくわや焼き豚などの餌は厳密に言えば猫には芳しくない濃い味のついた食べ物だが、みんな立派な顔つきをしている。特別大切にはされていないが人間による虐待などには遭っていないようだ。

交通事故で命を落としたボス猫・ロッキーはポオのような柄で美しい顔立ち、四肢が長く大きな躯体をしていた。歴戦のツワモノらしく左耳が半分千切れていた。ミーはロッキーの死後、忘れ形見を出産する。ノラのメス猫は春生まれの子猫から離れたと思うともう秋には次の出産だ。こんなことを繰り返させては本当に可哀相だ。

ノラの母猫は餌を貰っても自分では食べず、子猫に食べさせるため、巣に持ち帰る。妊娠、出産を繰り返すノラの母猫は自分が十分に食べる暇もなく体を酷使する。そういう姿を見かねて不妊手術を受けさせる活動に入る人々も多い。

この番組自体は「街の風物詩」的な視点で制作されたようだが、我々は勿論そんな視点では見られない。


2005年03月07日(月) 8匹集合。コロン欠席。クロを久々に目撃。

ピーチと一緒に山手に向う。小桃の駐車場上の石垣から尻尾が丸まった黒猫が現れて隣の駐車場に入った。よくよく見ると可愛い顔をしているし、特に逃げる風でもない。ピーチとにらみ合っている。そこでカリカリを上げようとしたが、車の出入りがあり、しばらく様子を見る。

するとそのクロは駐車場の中ほどへ移動。そこへ追っていき、餌容器を出す。容器を振るとやって来てニャーと可愛い声で鳴く。カリカリをひとつかみ置くと食べ始めたが写真を撮ろうとすると逃げ腰になる。

向こうの方でピーチが呼んでいるので、そのままにして山手へ行く。ピーチの大きな鳴き声が聞こえていたのか、山手側へ渡ると、珍しくワカメが迎えに出て来た。階段へ回ると猫たちが駆け下りてくる。一見してコロンとトニーがいないのが分かる。キジーは庭園内で待機している。ちょっと久しぶりかな。私が入って行くとキジーが喜んでいることが分かる。大分慣れてきたようだ。

餌バッグの傍に花子が来たので撫でると喜んでいる。新聞紙を1枚広げると真ん中に転がる。そんなに喜ばなくても・・・みんなでカリカリを食べ始める。場所がなくなったハイシローは私の横で。が、満腹猫が多いらしくあんまり食べない。ハイシローなんか殆ど口をつけず、よく見るとお腹がパンパンに膨らんでいる。

キジーも餌場で食べたそうにしていたが、場所がないので飛び石餌場にたっぷりと盛る。するとハイシローが食べたくもないくせに横取りしに来る。私が餌場に戻るとハイシローもすぐに戻って来た。

キジーは飛び石餌場である程度食べると庭園餌場にやって来て、新聞紙トレーの上のカリカリを食べ始める。他の猫たちも怒らない。

猫たちは入っていないが一応ハウスのチェックに行く。2号は乱れていないが4号の毛布が乱れている。

餌場に戻ると、本館前庭園からトニーがやって来た。良かった!抱きかかえるようにしてカリカリを食べさせるがあんまり食べない。空腹ではないようだ。しばらく可愛がってから、再びハウスを見に行く。1号にはワカメ、4号にはポオが入っている。2号の方が暖かいと思うのだが、このところポオは4号がお気に入りだ。

さて帰ろう。するとどこからかピーチが出てきて従いてくる。1号棟前の駐車場に置いておいたカリカリを見るとそのままだ。団子虫の小さいのが1匹、来ている。カリカリは未明にカラスが食べてしまうと思うが一応片付けておく。あのクロは、2号棟のS木家のクロ(やかん)なのかなあ。かもしれない。

4号棟角でまたピーチを抱っこして目やに取りをしながら可愛がる。10分ほども抱いていると一応満足するようだ。下ろすといつも「クエーン」などと鼻を鳴らして不満げにするが立ち去ると諦める。


2005年03月06日(日) 8匹集合。コロン欠席。茶虎また現る。レオ里子に行く。

今朝またレオの里親希望者から電話があった。広めのマンション(4階)住まい。夫婦と小5の男の子の3人家族。共働きなので日中は留守になるが小5の坊やは下校後は家にいるという。先住猫はチンチラが2匹。

昨日、1件断わったばかりだが、一応M浦さんに電話する。私は特に勧めたわけではないが、電話で話しているうちに急に手放してもよいと言う。まあ、お届けに行って家庭内の様子も見せてもらって不都合があればその時に取りやめてもいい。

共働きなら日曜日の今日が良かろうと、善は急げとばかりに午後2時に届けることに。マンションは築3年くらいの鎌倉街道沿いのLスクエアだ。折り合わず連れ帰ることも考えられるし、車を停めておくところもないかもしれないので夫に運転手を頼んだ。

さて、訪問してみると先住猫2匹だけでなくミニチュアダックスがサークルの中に入れられて盛んに吼えている。プレーリードッグのケースもある。奥さんは美容師だという。ご夫婦とも細かいことは全く気にしないタイプ。息子さんはレオを一目見るなり夢中になっている。

レオはといえば、最初はへっぴり腰で家の中を探検していたがすぐに慣れ、台所の餌容器を見つけて早速食べる大物ぶり。私もレオには1月25日に会ったきりだ。見かけは余り変わっていないが抱き上げるとずっしり重くなっている。顔も美少年から美青年になりつつある。鼻が長くてとてもハンサム。

先住猫のチンチラゴールデンのナナの方が緊張しているが、特にレオを苛めるようなことはなく近寄らない。シルバーのテンは寝室に隠れたきり出て来ない。しばらく居て写真を撮り、失礼することに。何よりM浦さんが納得しているので良かった。「山手ネコロジー」のパンフを置いてきた。寄付でもしてくれるといいが。

それにしてもレオは素晴らしい猫だ。性格、姿形、どれを取ってもピカイチ。こんなに立派な猫を捨てるヤツの気が知れないよ、全く。

******

夜、ピーチと一緒に山手へ。ピーチは少し歩いては地面に転がるのでその都度抱き上げるが重いので、ずーっと抱いて歩くわけにはいかない。重たい餌バッグなどの荷物もあるし。

山手猫たちの顔ぶれは同じだが、今夜もコロンがいない。花子を撫でると段々甘えるようになってきた。嬉しい。が、少ししか食べず行ってしまった。

昨日と違って今夜は食べっぷりが悪い。夕方にでも貰ったのだろう。しばらくしてゲンキが道路側庭園の奥を凝視しているのに気が付いた。唸り始めたので何がいるのかと見に行くと茶虎猫がいる。ナンチャーかと思い近付くと逃げる。よくよく見ると白地が全然ないので、2月7日に来た茶虎猫だろう。21日に「猫庭園」に来ていたのはナンチャーだろうと思うがよく分からないなあ。

私が来たのでゲンキは一際大きな唸り声を上げ、歌舞伎の大見得のように頭を振り回している。威嚇しているつもりだろう。笑っちゃう。

その茶虎猫は去年小桃の駐車場上のガードレール脇で写真を撮った猫ではないかと思い至った。そしてM上さんがピーチと仲の悪い、愛想の悪い茶虎猫が餌を貰いに来ると言っていたが、その猫かもしれない。7号棟下から上がってくるようだ。イタチ川の猫かなあ。

ゲンキの援護かポオとハイシローが道路側庭園に入り、3匹が並んで座っている。

甘えていたトニーはいつの間にかいなくなっている。さて、ハウスを見てこよう。

1号にはワカメが入っている。そこへポオがやって来て1号に入ろうとしたがワカメが入っているのに気付き、そこを離れ4号に入った。ポオもワカメもどのハウスにも入るようだ。よしよし。

餌場を見るとさっきの茶虎が食べている。ピーチが近くにいるがおとなしい。写真を撮ろうとすると逃げた。そこで飛び石餌場にカリカリを置いてあげることにした。そして遠くからシャッターを押すが、ストロボの光が届かない。

ハイシローが出て来て甘える。茶虎はどうやら強いようだ。こないだもゲンキが攻撃されていたし。

さて、帰ろう。アラ、ピーチが従いてきた。踊り場に出て花子用にカリカリを一盛りしておく。トニーが階段の上の方からやって来た。茶々やハイシローも来た。ピーチを捕まえてここで抱っこして目やにを取りたいが逃げて捕まらない。

じゃあ、放っておいて帰ろう。だが、桜井小に差し掛かったところでピーチに追いつかれた。そして4号棟角で抱いてもらおうとしている。仕方ない。荷物を置いて石垣に座りピーチを膝の上に乗せる。ここだといくら目やにを取っても嫌がらない。思いっきり甘える。10〜15分間抱っこしてから下ろすと「ク〜〜ン」と鼻を鳴らして不満を表すが、さっさと立ち去ってしまうと諦める。


2005年03月05日(土) 8匹集合。コロン欠席。かりん出席!

昨日電話をくれたレオの里親希望者さんから、夕方電話が掛かってきた。M浦さんと相談の上、こちらから電話すると言っておいたのだが待ち切れなかったようだ。だが、いろいろと話しているうちに気になることが多々出て来た。ご本人は大変乗り気だったのだが、一旦電話を切り、J先生の意見も訊いたみたところ私と同感だとのこと。

M浦さんに電話し、かくかくじかじかと告げると彼女のお嬢さんもレオには惚れ込んでいることだし、余りにも気がかりな点が多すぎるので今回の話はご破算にすることに。レオにはもう積極的な里親探しは止めてM浦家の猫になる。ふんぎりがついたせいか、M浦さん、一頃の木で鼻をくくったような応対ではなく愛想が良い。

すぐに里親希望者さんに電話し、M浦家で手放せなくなったので、今回の話はなかったことに、とお願いする。納得したかにみえた里親希望者さんだったが、その後すぐM浦さんに、携帯番号を教えるから気が変わったら連絡して欲しいと電話してきたそうだ。が、M浦さんは例の調子で「何かあればS井さんを通しますから私がお宅に電話することはありません。」と素っ気無く言ったそうだ。なんだか気の毒なような気もするがレオのことを思えば致し方ない。

*****

夜、考え事をしながら山手に向っていてふと気付くと3号棟前はとっくに過ぎている。帽子を被った上にフードまで被っているので、ピーチのか細い鳴き声に気付かなかったかもしれない。が、ピーチも飛び出して従いてきていないのだから、彼も私に気付かなかったかもしれない。

とにかく山手へ行ってしまおう。階段から庭園餌場に向うときにハイシローはいつでも誰かに飛び掛る。ワカメが逆切れしてハイシローに飛び掛っている。数を数えるとコロンがいない。ピーチも先回りしてはいなかった。

花子の背中を撫でながらカリカリを与える。花子は触らせなかったのだが進歩した。トニーとワカメを可愛がる。トニーはなんだか落ち着かない。

ポオが軽く鼻水を垂らしている。抱きかかえ、薬を口の中に入れることにする。ポオくん、大抵抗する。粉薬はどれだけ口の中に入ったことやら。ポオは口直しに水を飲んでいる。

一旦去った花子がまたやって来たが、餌場では茶々、ゲンキ、ポオが食べているので花子の場所がない。そこで、踊り場で花子に与えることに。するとゲンキがいち早く追ってきた。私とぶつかり、しかも足をギュッと踏んでしまい、ゲンキは大袈裟な悲鳴を上げて逃げて行った。餌容器を振ると花子が出て来た。踊り場でカリカリを与えていると餌容器の音を聞きつけて茶々、ハイシロー、トニーまでがやってきた。

庭園餌場に戻らせるべく餌容器を振りながら猫たちを引き付ける。アラ?!かりんがやって来た。半年振りくらいではないか?今日はM上さんが来なかったのかな?相当空腹のようだ。

かりんの身体を両手で優しく押さえて私が保護していることを分からせる。他のオス猫が近付くたびにかりんは唸る。折角だから写真を撮っておくことにする。シャッターを押すときに限ってみんなそっぽを向くのでロクな写真が取れやしない。

またかりんを押さえているとピーチがやって来た。かりんの横にカリカリを分けてあげる。かりんは真横に巨大なピーチが来ているので驚いてフーシャーする。私が押さえている間はいいが、そのうちに庭園の彼方へ逃げ帰ってしまった。

トニーは姿が消えたと思ってもどこかからすぐに出てくる。ふと見ると道路側庭園内の低い木の上にトニーが上っている。

「猫庭園」からはゲンキがワカメに追われて飛び出してきた。と思ったら攻守交替、クルリと方向転換して今度はワカメが追われている。まるで漫画「トムとジェリー」だ。

ピーチを抱っこしようとすると逃げてしまう。が、隙をみて捕まえた。抱っこしても唸っている。下ろして食べているところを同時に目やに取りをする。今日はなんだか多忙だ。

アレレ?ラフな格好をした若い男女が正門から入ってきて坂道を本館の方へ上っていく。先日もこんなことがあったなあ。

ハウスチェックに行こう。1号にはワカメ、2号にはポオが入っている。

ハイシローは道路側の植え込み内にいる。ゲンキやトニーの姿は見えない。ピーチは食べている。今日は800grくらい放出。

散歩人がリードを離して遊ばせているのか学院内のどこかで犬の鳴き声が聞こえる。こっちには来ないでほしいなあ。

さて今夜は長居をした。そろそろ帰ろう。ピーチはまだまだ遊んでいたいようだ。岩場に隠れている。


2005年03月04日(金) 9匹全員集合。

昼過ぎ、レオの里親希望者から電話があった。もう一度募集記事の載った「週間すまいる情報」が配布されたようだ。元大橋のアパートに高校生の娘さんと暮らしている主婦だとのこと。1年ほど前に愛猫を亡くしたのだそうだ。早速M浦さんに電話してみた。1ヶ月前のパニックは嘘のように、レオを自宅に置いておいても構わないが、手放してもいいという。

レオの出現でストレスを受けているナナの舐め癖はどうなったのか訊いてみると、やはりあちこち舐めては禿を作るのでエリザベスカラーが外せないのだそうだ。

一応、今日、明日あたりは他の候補者からの電話も待ってみて、反響がなければ月曜日くらいに届けるということで話がまとまった。

*******

朝からの吹雪は午後には止み、積もった雪も夜には殆ど消え去った。良かった!ハウスに入らない猫たちはどこで夜を過ごしたのかなあ?

ピーチと一緒に山手へ向う。が、ピーチは通行人を避けるためか途中で何度も道路を渡ってみたり、車道を歩いたりするのでヒヤヒヤさせられる。抱っこして運ぼうとしたが、余りの重さにすぐ挫折。

車が向って来ているのに、澄まして車道を歩いているので車に猫の存在を喚起するため叫んでしまった。

騒ぎながら山手へ向ったせいか、ポオたちが出迎えに出て来た。トニーもいる、いる。が、ハイシローが盛んにトニーを攻撃する。ハイシローは母のワカメにもパンチしようとしている。庭園餌場はすっかり乾いているが、道路側庭園内には雪が残っている。

新聞紙トレイにカリカリを与えているところへ花子がやって来た。花子には私の横で与える。家を出た時にはものすごく寒いと思ったのだが、庭園餌場ではそれほどでもない。

トニーを重点的に可愛がる。花子にも気を配りポオも撫でる。トニーを膝に乗せると嫌がりはしないが落ち着かないようだ。後ろを振り向き私の顔を見て逃げようとする。失礼な!以前からそうなのだが、トニーは人間と目が合ったり顔が近いところにあると恐怖を覚えるようだ。過去に何か嫌な経験をしているのだろう。

興味を持ったコロンが近付かないように気配りしたのに、また花子が走り去ってしまった。まあまあ食べたようだが。

ピーチを膝に乗せて久々に目やにを取る。大分汚くなっている。やはりここで目やにを取られるのは嫌なようで下ろすと怒って他の猫に八つ当たりしようとする。

ピーチは道路側庭園内にいたトニーを見つけて飛び掛かろうとする。トニーは本館前庭園に逃げ込んだ。

新聞紙を片付け始めるとワカメが「猫庭園」に入っていった。ハウスに入ったのだろう。ポオは水を飲んだりカリカリを食べたりしている。食べるのがすごく遅いが結構食べた。ポオの目やにを取り、鼻水を拭う。

さて、ハウスのチェックに行こうとしたら花子が戻って来た。カリカリの山に取り付いている。もうひとつの山はピーチが食べている。大丈夫そうなので、ハウスのチェックに行く。1号にはワカメが入っている。隣の3号の毛布が乱れているから今日、誰かが入っていたのだろう。

ポオがやって来て1号に入ろうとしたところ、ワカメが入っているのに気付き、2号の方へ。が、2号には入らず4号に入った。4号も発泡スチロールを引っ掻いた跡があったから誰かが入っていたのだろう。よしよし。悪天候の時には4ハウス全部をフル活用してもらいたい。入り口の2重カーテンで雨や雪が入り込まず、快適だった筈だ。と自画自賛する。

「猫庭園」にいると、珍しく花子がやって来て鳴いている。トイレでもしようとしているのかな?花子に話しかけているとコロンまでがやって来た。

花子の鳴き声を聞きつけてゲンキがやって来た。早速花子を追いかけて行った。ゲンキは見掛け倒しなのだから花子も逃げずに反撃すればいいのに。

茶々も毎日「猫庭園」で遊んでいる。ハイシローもやって来た。

餌場に戻ると誰もいなくなっている。昨日、雨天餌場に置いておいた水容器を取りに行く。水を流しているとどこからかピーチがやって来た。ハイシローもコロンもトニーもやって来る。ピーチはハイシローを脅している。ハイシローが平気な顔をしているといきなりパンチした。ハイシローは反撃せず「アニすんだよォ・・・」と少し離れる。ピーチは喧嘩好きというわけではなく遊びたいのだと思うが。彼らと入れ違いに立ち去ることにする。

踊り場近くに行くと花子が出て来た。踊り場に出てカリカリを一盛り与える。他の猫たちに気付かれないうちに立ち去ろうとするとピーチがやってきたが、花子は平気で食べ続けている。ピーチもチラと見てまた庭園内に引っ込んだ。まだまだ遊び足りないようだ。


2005年03月03日(木) 9匹全員集合。

やっぱり予報通り小雨が降ってきた。夜半には雪に変わるとのことだが、まだ暖かい。ピーチを連れて山手に向う。通行人に出会うとピーチはさっと遠退く。

「山手猫階段」を覗くと1匹も見えないが階段を上がって行くとワッとばかりに猫たちが出てくる。トニーも花子もいる。

庭園内を通って雨天餌場に行く。トニーの名前を連呼したのでトニーが一番乗りだ。ワカメは到着するなり床に転がっている。新聞紙を2枚広げてカリカリを与える。500gr出す。みんなしっかり食べているように見えたのだが、満腹なのかあんまり食べていない。花子も大して食べないうちに出て行ってしまった。多分、昼間にもらったのだろう。

ミニタオルを1枚しか持っていなかったがそれで猫たちの背中を拭く。いつも通り茶々の背中が一番濡れている。

トニーが甘えるのでずーっと撫でて話しかける。すると強気になって茶々に唸り、ハイシローを攻撃しようとする。不在の3日間の間にハイシローたちに苛められたのかなあ?ポオとは鼻で挨拶していたのに。

トニーは一旦外へでてトラックの下に潜んでいる。

しばらくしてゲホゲホという声がする。トラックの下のトニーかなあ?どこか具合でも悪いのか?出てきて雨天餌場に戻って来たトニーを見ると一見何でもない。私に撫でられながら、近寄ってきたハイシローを激しく威嚇する。

水の用意をしたりしているうちにトニーはいなくなった。ワカメも雨天餌場が見通せる大木の下に座ってこちらを見ている。コロンはとっくに出て行った。

雨は殆ど降っていないようなので、ピーチも外へ出て、私の流した水で遊んでいる。茶々も本館前庭園にいる。結局雨天餌場に残っているのはポオとハイシローだけ。ゲンキはウロウロしている。ピーチと遊び始めた。

カリカリは結構余ったが山を2つ作っておく。さて帰ろう。誰も従いてこない。


2005年03月02日(水) 9匹全員集合。キジー出席。トニー、無事に戻る!

ピーチと一緒に山手へ向う。下の道路から上がってきた車が桜井小方面に左折せずに学院方向に向っていく。その後2台が学院側へ行く。どうしたのかなあ、こんな時間に。学院内で何かあるのか、それとも合宿系のバスが帰ってくるのかな?最初に行った1台は正門の中へ入って行ったが他の2台は正門前に停まっている。

ピーチを連れて「山手猫階段」を上がる。オヤ!集まっている猫たちの中にトニーがいるではでないか!その時、下から誰かに名前を呼ばれ振り向くと思いがけずJ先生だった。さっき正門内に入って行った車はJ先生のものだったのか。

行方不明のトニーのことが心配で昼間に生徒たちと捜してみたが見つからず、夜、私と二人ならより捜し易いのでは、と思いわざわざ来てくれたのだという。

すると他の猫は1匹も見当たらなかったのに、J先生の車を見つけて駆け寄ってきたのがトニーだったとか。嬉しくて我が家へ電話をくれたところ、丁度山手へ到着した私と遭遇した。

花子もいて9匹全員揃っている。キジーは庭園内で待ち構えている。トニーが戻ったのが嬉しくてつい嬉し涙がポロポロ。我々がなかなか庭園内に入らないのでシビレを切らしたキジーが出て来た。可愛い顔をしている。

今夜は缶詰の日だ。J先生と一緒に餌場に行く。新聞紙を3枚重ねに敷く。カリカリを与えておいて缶詰を開ける。1缶目に猫たちは群がり押し合いへし合いする。横に来た花子には缶ごと与える。トニーにも1缶丸ごと与える。

キジーには飛び石餌場で1缶ドサっと中身を空ける。ポオは鼻風邪でも引いたのかくしゃみをしているので、抗生物質を缶詰の上に振り掛ける。が、食べないのでポオを抱き、口を開けさせて抗生物質の乗った部分をひとつまみ放り込む。

缶詰は10匹に対し8缶開けた。それでも大分余っている。でも猫たちは遊びながら戻ってきては食べてしまうだろう。

トニーも一旦は立ち去り車の下に潜ったが、また出てきて食べている。元気そうだ。よかった!

ポオとワカメの姿が見えなくなっているので多分ハウスに入っているのだろう。J先生と一緒にハウスを見に行くと1号にはワカメが入っている。早い者勝ちなので、今夜はワカメが満足そうにしている。

ポオは?と2号を見に行くと、入り口から茶々が出て来た。その奥を覗くとポオが入っていた。よしよし。トニーたちも入ればいいのに。

餌場に戻ってしばらく話をしていると、ハイシローがJ先生のロングスカートの下にちゃっかり潜り込んで暖を取っている。先生が少し動いてもしっかり潜り込む。残っていた缶詰は茶々、ゲンキ、ピーチが次々にやって来て大分食べてしまった。後で花子がもう一度来ると思うが、残っているかな。

さて、寒くなってきたのでJ先生の車に乗せてもらい僅かな距離だが送ってもらう。J先生に会うと、話が合うのでついつい長話に耽ってしまう。先生は手がかじかんでしまったとか。ぽかぽかデブリンの私のペースに引き入れてしまい申し訳ないことをした。

それにしてもトニーが出てきて本当に良かった!


2005年03月01日(火) 7匹集合。花子、トニー欠席。キジー出席。

山手へ向うと前方からピーチの鳴き声がする。見ると3号棟も大分1号棟寄りの生垣の外、石垣の上から私を呼んでいる。私が行く遙か前に道路を渡り、待ち構えている。ギャロップで駆け回り嬉しそうだ。途中で1号棟側に渡り、生垣内を歩いているようだ。

通行人が増えて出てこられなくなり山に入ったらしく鳴き声が聞こえる。花子が駐車場内で鳴いているのかと捜してしまった。

「山手猫階段」には昨日と同じメンバーが待っている。トニーはいない。花子も来ない。庭園内ではキジーが待っていた。橋の上でポオと鼻で挨拶している。

庭園餌場で新聞紙トレイにカリカリを置く。キジーはソワソワして催促する。飛び石餌場にたっぷりのカリカリを置くと早速飛びついている。

トニーが3日も来ないのはおかしい。ビクビクしていたわけでもなく、いじめっこのハイシローと互角に渡り合っていたのに。まだ3日だが何だかとても落ち込む。

私が餌やりを始めて3年余り。たったそれだけの期間に沢山の猫たちが死んだり行方不明になったりした。外猫の寿命は平均3〜4年だというのを聞いた時、まさかそんなに短いはずはないのでは?と思ったものだが、太郎は10ヶ月で交通事故死したし、ニャン太は3歳だった。こうしてみると外猫が10歳を超えるのは奇跡のように思えてくる。

不幸に遭った猫たちのことを思い出していると涙が滲んでくる。ふと気付くと私の後ろに茶々、前にハイシロー、ポオ、ワカメが寄り添っている。私は一言も発しないのに猫たちはじっとしている。

コロンは岩場にいたがいったん餌場に戻り少しだけまたカリカリを食べてどこかへ行ってしまった。ゲンキとピーチはウロウロしている。

さて、新聞紙を片付けよう。今夜は冷えるのに猫たちは立ち去らない。ハウスのチェックに行こう。きっとポオがやって来るはずだ。

ハウス内の毛布はあんまり乱れておらず昨日と同じようだ。ワカメはちゃんと入ったのだろうか?ポオがやって来たがすぐには入ろうとしない。そこでお尻を押して1号に押し込んだ。

茶々とゲンキが「猫庭園」にやって来た。水場にはワカメがじっとしている。ハイシローは甘えるがもう帰るよ。また食べていたピーチは私が帰るのに気付き従いてきたが途中で岩場に身を潜めた。まだまだ遊び足りないようだ。じゃあひとりで帰るからね。

小桃の駐車場で花子が待っているかと思ったがいなかった。どうしたのかなあ。夕方もうもらったのかなあ?トニーもそうだといいけど。


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