つれづれ日記
DiaryINDEXpastwill


2005年02月28日(月) 8匹集合。トニー欠席。キジー出席

夜、山手に向う。特に3号棟を気にすることなく桜井小の前の歩道を歩いていると、後ろからピーチがノビをしながら付いて来る。ピーチも鳴いたりせず、至極当然といった風で歩いてくる。いつの間に道路を渡ったのか?

お尻を見ると汚れている。下痢をしているのかなあ?食べすぎか?冷えたのか?

「山手猫階段」を見ると猫たちが沢山待っていた。が、その中にトニーがいない。昨日もいなかったが、既にたっぷり食べたのだろうと思い、寂しいが心配はしていなかった。が、今日もいないとなるとイヤだなあ。バニーも去年の10月24日(日)を最後に消えてしまったし。

ともかく庭園餌場に行き、猫たちにカリカリを与える。トニーの除き8匹集合。500gr出す。花子はしばらく食べていたが、突然走り去ってしまった。

ワカメは殆ど食べずに甘える。コロンも少しだけ食べていつものように岩場に座っている。ポオは食べたのやら食べなかったのやら。カリカリに口はつけているが、沢山食べたとは思えない。元気そうだが要注意だ。

遊んでいたピーチを抱き上げると、嫌がっている。ここでは落ち着かないようだ。お尻を見ようとすると肛門をつぼめてしまい、下痢をしているのかどうかは分からない。カリカリはよく食べていた。

猫たちは何かの気配に耳を澄ましあちこちを凝視している。私には分からないが何か動物が来ているのだろか?

新聞紙を片付けようとしていてふと横を見ると、道路側庭園の中をキジーらしき猫が歩いている。そして水場の奥で動きを止め前方を凝視したまま固まっている。その視線の先を見てもよく分からない。

キジーは5分以上もそのままの姿勢を続け、飛び石餌場の方へは行かずUターンして私の背後へ出て来た。そこでカリカリを与える。いつものふてぶてしいキジーではなく、ビクビクしている。身体もいつもより一回り小さく見える。そんなキジーを見て、今夜はピーチもキジーを脅さない。

カリカリを食べてしまったのでお替りを持っていくと1メートルほど逃げる。しばらくしてもう一度お替りを持っていく。そしてふと気付くとキジーの姿はもうどこにもない。庭園内を通らず道路側へ立ち去ったようだ。

さてハウスへ行こう。ハイシローが甘えて付いて来る。水場にいたポオが先回りしてハウス1号に入るところだった。他の3つのハウスは異常なし。

餌場に戻るとワカメがじっとしている。ハイシローとゲンキもいる。向こうから花子が走ってきた。もう一度食べようとしたのだろうが、ゲンキが待ち構えていて飛びかかりそうだ。それを見て花子は踵を返して逃げ去った。

私が立ち上がると岩場にいたコロンがやってきて甘える。コロンは見た目太っているが抱き上げると軽い。せいぜい3〜3,5kgくらいのものだろう。それにひきかえピーチの重いことといったら!7kg以上ある。

ワカメは「猫庭園」の中へ入っていったからハウスに入るのだろう。今夜は冷える。

踊り場までコロンが従いてきた。花子が食べるようにカリカリを一掴み置いておく。ピーチは排水溝の中に入っていなかった。まだ庭園内のどこかにいるのかな?

道路を渡ると鳴き声が聞こえ、花子がガードレールの内側にいた。端っこまで連れて行き、カリカリを与える。ここは小桃の駐車場の上だ。こちら側は危険なので小桃の二の舞が心配だが、花子が十分に食べられないのは困るし。トニーはいないし花子は弾き出されているし、足取り重く帰途につく。ピーチは追って来なかった。


2005年02月27日(日) 8匹集合。トニー欠席

山手に出かける。3号棟前を通ってもピーチは出て来ない。そのまま山手に入る。今夜はハイシローが待っていてニャーニャーと鳴く。

庭園餌場に到着すると集まった猫たちの中にピーチがいる!既に山の中にでもいたのかな?それとも遠くから私の姿を見かけて追って来たのかな?

新聞紙は1枚だけ敷く。花子とポオには一段上で与える。トニーが来ていない。500gr出してやはり食べっぷりは大したことない。コロンなどいつもながら少ししか食べず、いつの間にかいなくなっている。

花子も食べているところをワカメに睨まれるとさっさと立ち去ってしまう。ワカメは少し離れたところにいるゲンキに襲い掛かろうとする。昼間に苛められたのだろう。私がワカメを可愛がるので、その庇護の力を笠に来て復讐を図ったものとみえる。

目を拭こうと、遊びたがるピーチを捕まえて膝の上に乗せる。いきなり目を拭いたので嫌がっている。下に下ろすと近くにいたポオやワカメを威嚇する。ポオは「猫庭園」内に逃げたが、ワカメは立ち向かおうとする。私がいるので気が大きくなっているのか。危ないのでピーチを叱る。

ピーチはつまらなくなったのか、その辺をブラブラしていたが行ってしまった。ワカメは大威張りで甘える。

ポオは「猫庭園」内に座っていたが、ハウス1号に入った。ゲンキがすぐ傍にいる。甘えるワカメを残して立ち去るには忍びないので、ワカメを抱き上げてハウス3号のところに行く。抱き上げた瞬間にはドラ声で鳴いていたが運搬途中はおとなしくしていた。

ハウス3号の入り口に下ろすが中には入らずハウスの裏に回ってじっとしている。今夜はさほど寒くないが後で入るだろう。

餌場にはハイシローの姿がなく、今夜は私にべったりしないなあと思っていたが、振り向くとハウスの近くに来て座っている。撫でるとゴロゴロ咽喉を鳴らして甘える。餌場に戻ると甘えながら従いてきた。カリカリの山を見て食べ始めたので、その隙に立ち去る。

踊り場に出ると、排水溝の中でピーチが待ち伏せしている。私が道路を渡るとピーチも渡って来たが、その後は従いてこない。と思っていたら桜井小の前でピーチが私の前方に躍り出た。

4号棟角で抱っこをせがむ。久々にそこに腰掛けてピーチを抱っこ。目やにはしっかり拭き取る。しばらくそうしていると7号棟側から犬の散歩人がやってきた。4号棟の端っこでおしっこをさせているようだ。犬は2匹いて、そのうちの1匹、小ぶりのシェエットランドシープドッグがピーチに気付いて寄ってきた。

リードは付いているが飼い主から5メートルほども伸びている。こんなに伸びるのはいけないのではないか。もう1匹も連れて飼い主が近寄ってきたので、「猫がいますから近付かないでください。」と言ったのに、増々近付いてわざわざ立ち止り、『にゃんちゃんがいるのか。うちの犬は猫が好きだから・・』「猫の方は犬が嫌いです。」

『うちにも猫がいっぱいいるから・・』と全く立ち去らないのだが、2匹の犬に囲まれてピーチが唸り声を上げて暴れようとし出したのでやっと去って行った。ピーチが恐怖の余り興奮して犬を引っ掻きでもしたら厄介だ。

それにしても猫ではなくとも人間の私が犬嫌い、もしくは犬を怖がっているかもしれないではないか。嫌がっているのにわざわざ近付かせるな!それに犬2匹を連れて手ぶらだったような気がする。毎夜、所構わず犬糞を放置しているのかも。

犬が去ってしまうとピーチも落ち着いたが、そろそろ帰ろう。下ろすと不満そうに鼻を鳴らす。が、私が振り向かず立ち去ると諦めたようだ。


2005年02月26日(土) 8匹集合。ハイシロー欠席。

18日(金)配布の「週間すまいる情報」を見て22日(火)に問い合わせの電話をしてきたS田さんだが、何度かやり取りしている間にどうやら迷い始めたようだった。問い合わせから2〜3日のうちにトントン拍子に決まらなければタイミングを失してしまう。今朝9時前に断わりの電話をしてきた。

すぐにM浦さんに電話すると、彼女も話を聞いてからその後さっぱり音沙汰がないので、取りやめになったのでは、と思っていたという。よほど良い貰い手でなければ渡したくない、との意思は変わらずさして残念がってもいなかったので、ホッとした。

偶然にも昨日、「週間すまいる情報」から電話があり、反響がなければ3月4日号にもう一度載せてくれるというので、S田さんはどうやら望み薄になったような感触だったので、お願いしておいた。見る人は既に見ているとは思うが、どんな縁が転がっていないとも限らないのでもう一度載るのはいいことだろう。

******

今日は午後には小雪もちらつく寒い日だった。山手へ向い、3号棟前を通ってもピーチが出て来ない。心配になり呼ぶと出て来たが寝ていたのかもしれない。車が来るのにノンビリと道路を渡る。轢かれては困るのでピーチの前に出てしまった。前方不注意な車なら一緒に轢かれてしまうよ。

どうやら寝ていたらしく、ノビばかりして寝ぼけているのかも。いつものおじさんと狭い歩道上ですれ違う時には車道に逃げる。寝ぼけていたのでは危ないから出て来ない時には呼ぶのを止めよう。

「山手猫階段」に行くと猫が1匹も見えない。上がって行くと石垣の上で蹲っていたらしいポオが起き上がってきた。声を出さないのに、ワカメが横の山から駆け下りてきて、他の猫たちも集まってくる。

庭園餌場に行く。猫の数は7匹。コロンとハイシローがいない。ハイシローがいないということは、もうたっぷり食べたのだろう。400grのカリカリでも多すぎるようだ。

なんだか水もきれいだ。キャットミルクは今日で最後だ。花子とポオとトニーに与える。花子はミルクを飲み終えると走り去った。ポオも今日はよく飲んだ。

ピーチを抱き上げて目やにを拭く。今日は寒いからか?目やにがひどい。花粉症か?さっき自分でも盛んに前足を舐めては目を拭いていた。

ピーチを膝の上に抱っこしている間、ワカメが足元で甘えに甘えている。横で引っくり返ったりもしている。

ポオも餌場にじっとして水を飲んだりしている。私がハウスを見に行けばポオたちもハウスに入るだろう。ゲンキや茶々、ピーチが「猫庭園」に入って遊んでいる。ポオもやって来てハウス1号に入る。2号内の毛布は乱れていて発泡スチロールのベッドをかじっている。ワカメがしたのかなあ?

2号と4号には誰も入った形跡がない。今夜も寒いのだから入ればいいのに。

餌場に戻ると珍しくワカメが水を飲んでいる。立ち去ろうとするとコロンがやって来た。ちょっと撫でるとカリカリの山を見つけて食べ始めた。

ピーチはまだ遊んでいるだろうから声をかけずに戻る。が、気付いたピーチが追ってきて階段の排水溝に飛び込んでいる。そこでまだ遊びたいのか従いてこない。庭園餌場で抱っこを済ませているから満足したのかもしれない。


2005年02月25日(金) 9匹全員集合。

今夜は冷える。3号棟生垣からは勿論ピーチが出てきて道路を渡って桜井小側へやってくる。犬を連れているようなカタチで山手へ向っていると、向こうから通行人がやって来た。するとピーチは脇道へ逸れる。

この通行人には毎夜、同じような時間にすれ違うのだが、ピーチは必ず逃げる。小柄なおじさんだ。

途中、駐車場の出入りもあるし、車もビュンビュン通っている。ピーチはその度に身を隠しながら従いてくる。100メートルくらいのものなのだろうが、猫を連れて歩くにはちょっと距離があるような気がする。

山手では猫たちが待ち兼ねていたようだ。ハイシローが「ママが来たぞ〜〜!!!」と叫ぶと猫たちがワッと集まる。花子は階段でひっくり返っている。さっと見ただけで9匹全員集合していることが分かる。

庭園餌場に行き新聞紙を1枚だけ広げてカリカリを与える。1枚だけだと、みんなが押し合いへし合い顔を寄せ合って食べる。ハイシローは入りきれず、私の横でカリカリを与える。

しばらくして、冷蔵保存しておいたペースト状の栄養缶詰を出すと、ポオ、花子、トニーが飛びついて食べる。途中でポオが脱落。花子は最後までこのペーストを食べている。よほど気に入ったようだ。次回の缶詰の日(水曜日)には花子にはこれを与えよう。他の猫たちはデブだが、花子だけはスマートだ。

またカリカリを食べ始めたポオと花子にキャットミルクを与える。ポオも花子もミルクには飽きたのか全部は飲まない。残りはハイシローとトニーが平らげる。

相変わらずコロンはもう畑の餌場でもらっているらしくここでは沢山は食べずに岩場でじっとしている。ワカメは甘えたくて仕方がないようだ。ハイシローも勿論そう。が、ワカメは抱っこが嫌いだ。

ピーチの目が汚いので抱っこしてティッシュで拭いたり、可愛がったり。あんなに大きいのに上手に膝に収まる。ここは明るいし落ち着くので、Pハイツ内の通路で抱っこするよりいい。が、ワカメがヤキモチを妬いているのが分かる。

猫たちがひとまず食べ終えたので、新聞紙を片付ける。ワカメと一緒に「猫庭園」に入る。ワカメはハウス3号に入った。泥はねが外側のカーテンにいっぱい飛んでいる。2枚カーテンで十分に雨・風が防げただろう。

奥でトイレをしていたらしいポオもやって来た。ポオは1号内にワカメが入っているかもしれないと思ったのか、ちょっと躊躇している。お尻を押すと中に入った。

2号、4号もなかなかいいのに猫たちは入らないなあ。他の猫たちは若くてハウスに入らなくても十分にやっていけるということかな。

雨天餌場に水容器を取りに行く。振り向くと、ハイシロー、トニー、ピーチ、ゲンキなどが従いて来ている。

餌場に戻り、猫たちがまた食べ始めるのを見守る。さて、帰ろう。ピーチの姿が見えないので呼ぶと、ちゃあんと出てくる。まだもっとここで遊びたいのならいいのだが、一応、私はPハイツへ帰るということを示しておこう。

ピーチはドドドッと工房側の大木まで駆けて来た。私が道路を渡ってしまっても従いてこない。結局、そのまま私の前に姿を見せない。庭園餌場で抱っこして目やにを取ったので、今日はもう抱いてもらえないと思ったのかな。


2005年02月24日(木) 9匹全員集合。キジー出席。

夜、雨が降ってくるというのでいつもより早めに家を出る。3号棟前を通過しているのにピーチが出て来ない。立ち止っていると後ろからいきなり声を掛けられた。共同購入の仲間だった。桜井小体育館へインディアカの練習に行くという。

ピーチが出てきて石垣の上に乗りレトルトを待っている。呼びながら山手へ誘導する。今夜も「山手猫階段」を一瞥したところ1匹も見えないのに私が行くと、まずハイシローが脇の植え込みから出てきてニャーニャー鳴く。それを合図にアチコチから猫たちが集まる。

アララ、雨が降ってきた。庭園餌場を通過して雨天餌場へ。みんなゾロゾロと従いてくる。新聞紙を広げカリカリを与えているとキジーもやってきた。キジーのために階段下にたっぷりカリカリの山を作る。

花子は少しの量で満足したのか、食べ終えて走り去る。キジーの食べているところにトニーが行くとキジーは半分ほど残して立ち去った。私の前で食べていたコロンの姿ももう見えない。

他の猫たちは食べたり休んだりして私の回りにいる。水の用意をして、余った水を外へ流すと、ピーチがその水の流れに手を出して遊ぼうとしている。

雨天餌場の中を中型の蜘蛛がノロノロと歩いているのを見つけピーチが匂いを嗅いだり手でチョイチョイと触ったりしている。ピーチは遊びたくて仕方がないようだ。時々その弱った蜘蛛のところへ戻っていたがパクリと食べてしまった。

600grくらい出したカリカリはずい分余ったように見えたが、一旦外へ出ていたトニーが戻ってきてまた食べたりしているうちにどんどん減ってきた。キャットミルクを持参してきているのを思い出した。ポオに与えるが少ししか飲まない。ハイシローとトニーが競って飲む。コロンも戻ってきて階段下で座っている。

さて、小降りになったので今のうちに帰ろう。傘を持って来なかったのだ。ゲンキが従いて飛び出して来たがピーチの姿が見えない。

「ピーッ!」と呼んでいたらピーチが姿を現した。「猫庭園」で遊んでいたらしい。私が庭園を通らないで帰るので不審な顔をしている。

ピーチは従いてきていない。雨なので丁度いいと思っていたら、桜井小の角を曲がったところで背後からニャー!の声が。振り向くといつの間にかピーチが来ている。が、知らん顔して行ってしまう。雨の中、座って抱っこできないし、ピーチも濡れないところへ早く行こうね。



2005年02月23日(水) 9匹全員集合。キジー出席。

所用で新横浜まで出かけたが、杉花粉たっぷりの春一番には参った。メガネ、帽子、マスク、ツルツル素材のコート姿で防御したのでくしゃみ数発で済んだ。

午後5時前に若竹山手を通った。アニーは道路で盛んに身づくろいしながら餌やりさんを待っていた。タビーはガレージのネットの内側でそわそわしている。他のメス猫たちの姿は見えない。アニーやタビーなど、気のいいオス猫たちは無防備だなあ。

******

夜、山手に向う。まだ風もある。3号棟生垣からピーチが飛び出してくる。一緒に山手に向ううち、足元にまとわりつくピーチの足を踏んでしまったようだ。ギャッと叫んで飛び退く。が、その場でひっくり返っているので、そのまま従いて来ると思った。

ピーチはよくやるように1号棟側へ渡り、生垣伝いに山手へ向う。が、1号棟が切れても生垣から出て来ない。呼んでも反応がない。足を踏まれて気を悪くしたかな?

山手側へ渡ると、ピーチを呼ぶ私の声が風に乗って聞こえたのか、ゲンキが出迎えに走って来る。その後からハイシローも。階段側へ曲がるとポオが降りてきている。ざっと見たところ8匹全員がいる。庭園内ではキジーが待ち構えている。花子はキジーを見て引いていたがみんなと一緒に庭園餌場へ来た。

2重にした新聞紙を敷きカリカリを与える。キジーには飛び石餌場で。缶詰を5個開けていると、猫たちがカリカリを放っておいて待機する。新聞紙の上に缶詰を空ける。キジーも騒ぎを聞きつけてやって来た。キジーには1缶を飛び石餌場で与える。

カリカリも500gr出したし、8匹に4缶で十分なようだ。そんなにおいしい缶詰ではないらしくガツガツとは食べない。が、結局缶詰部分は全部なくなった。

花子はある程度食べて走り去り、ふと気付くとコロンもいなくなっている。

真冬でもここで立ち働いていると暑いので大抵はコートを脱ぐ。今夜は花粉を浴びてしまったようだ。くしゃみ、鼻水が出る。

ワカメはいつものように甘えまくっている。私にへばりついているハイシローの右目の目やにを取るのに成功した。左目は失敗。

ワカメと一緒にハウスのチェックに行く。「猫庭園」内には茶々とポオがいる。ポオは1号に入った。もう1枚カーテンが掛かったことはよく承知していて1枚目のカーテンの横からスルリとハウス内に滑り込む。これで雨が降っても安心だ。ワカメの姿は見えないが他のハウスには入っていない。

さて帰ろう。ハイシローだけが餌場にぽつねんと1匹だけ佇んでいる。ピーチはとうとう来なかった。

Pハイツ側に向っていると工房側から微かに鳴き声が聞こえる。花子のようだが、カリカリはもうないので、聞き流して去る。後でM浦さんから貰ってね。

1号棟前の駐車場からピーチが出て来た。ずーっとここで待っていたらしい。みんな缶詰を食べたのでピーチにも桜井小の石垣で新聞紙トレイを敷き、薬を混ぜた療法食缶詰を与える。が、このアメリカ製のレバーペースト状の缶詰は口に合わないらしく少ししか食べない。保存して明日、ポオちゃんに与えよう。

石垣に座ってピーチを抱き上げしばし可愛がる。下ろして立ち去ると後ろで不満そうなフニャフニャした声を出している。

5号棟への階段を降りるところでチラと振り向くとピーチと目が合ってしまい、ピーチはすっ飛んで来た。仕方なく、階段脇の石垣に腰を下ろしてピーチを抱っこ。目はずい分良くなっている。右目には目やにがなく左目も涙だけ。こびり付いた目やにはなし。顔を見るとちゃんと目が開いている。

十分に可愛がり、膝から下ろす。今度は全く振り向かずに階段を降り立ち去る。ピーチの鳴き声は全く聞こえない。諦めたようだ。なまじ振り向いたりするのはダメだな。猫は呼ばれたと思ってしまう。


2005年02月22日(火) 9匹全員集合。

今朝10時前、「週間すまいる情報」に載ったレオの里親募集記事を見た年配の女性から電話が掛かってきた。聞けば聞くほど条件が良い。しかも東京在住のお嬢さんは獣医だという。

最近、11年間飼養したメインクーンに死なれて、ペットロスに陥ってもいたらしい。掲載された写真を見て、ノルウェージャンフォレストはメインクーンの原種だとかで同類の巨大、フカフカ被毛の猫なので一目ぼれしたらしい。

実家は鎌倉で、そちらでも興味を示しているとかで、数日間気になっていたという。とにかく電話してみようということで今朝問い合わせをしてきたのだった。

「よほどいい里親候補が現れれば・・・」などと消極的だったM浦さんとは10日以上連絡を取り合っていないので、その間に増々レオを手離せなくなっている可能性もあるので、里親候補さんには「必ずしもご希望に添えないかもしれませんが、ご家族で十分にご検討してください。」と言って電話を切った。

ご本人は相当乗り気になったのだが、獣医の娘さんからまずレオくんとご対面してみたらどうかと言われたとかで、再び、電話がありご夫婦揃って一度対面してみたいという。

午後、M浦さんに電話して、里親候補さんのことを告げると、彼女宅からごく近い、駅前のH団地ということ、日中在宅している人がおり、先住猫がいない、娘さんが獣医という条件の良さが決め手となり、手離してもよいという気になった。ということで、対面スケジュールを詰めてゆく。

*****

午後2時、1号棟のS原夫人と山手へ行く。掃除をし、ハウス1号、2号の入り口にもう1枚ビニールカーテンを付けるのだが、手伝いをお願いしておいたのだ。お天気が良く暖かいので助かった。

1号棟、S原邸入り口の階段下で待ち合わせをしていたのだが、いつもの山手への経路なのでうっかり通り過ぎて駐車場前まで来てしまった。

オヤ!駐車場の隅に発砲スチロールの板が転がっている!きれいなので頂戴しよう。その板は箱の蓋で、箱の方は離れたところにあり、空ペットやゴミが突っ込まれている。誰かがここに捨てたらしい。箱も一見きれいだが、中にゴミが入っていたのでは触るのもイヤだ。蓋だけ頂いていこう。

S原家入り口まで戻り、しばらく待つ。私が早く来過ぎたのだ。汚れてもいい服装、靴で来て貰うようにお願いしておいた。

山手へ行くと「猫庭園」の木で爪とぎをしたり木登りをして遊んでいるゲンキの姿が見えた。餌場へ行くとワカメ、ポオも出て来た。水を替え、カリカリを与えておく。

ハウスの回りをホウキで掃き、内部はミニホウキで砂を掻き出す。ベッドや毛布を出し陽に当てる。透明ビニールの泥はねをウェットティッシュで拭く。寸法に切ってきたビニールを2枚、ハウス1号と2号に取り付ける。私は指先の力がないので、文字通り、S原夫人の「力」をお借りした。

S原家でも「週間すまいる情報」に載ったレオのことが相当気になったという。S原家のことも勿論、頭に浮かんではいたのだが、押し付けになってはいけないので、声を掛けるのを遠慮していた。

******

夜、山手へ行く。3号棟生垣からピーチが出てきて従いてくるのは毎日のことだ。途中、何度も道路にひっくり返って甘えた素振りをする。

「山手猫階段」には1匹も見えなかったが、階段を上がるにつれ続々と出て来た。9匹全員集合だ。餌場に新聞紙を1枚だけ敷いてカリカリを与える。

花子はさっきいたのに餌場までやって来ない。他の猫たちが食べている間に餌容器を抱えて踊り場まで戻る。花子の姿がないのでキョロキョロしていたら庭園から出て来た。そこでカリカリをたっぷり盛っておく。昨日もそこに置いて花子だけに食べさせたのだが、帰るときに見たら1粒も残っていなかったので、もっと与えればよかったと思ったのだった。

昨日はナンチャーも来ていたので、もしかしたら、花子は追い立てられたかもしれないと心配した。

今日のM浦さんの話では、昨日キジーは私からあんなにもらって食べたのに、何食わぬ顔で現れて彼女からもたっぷりもらったという。しかも庭園内のキジー専用、飛び石餌場まで彼女を案内したという。全くちゃっかりしている。

花子にカリカリを与えてすぐに庭園餌場に戻らないと他の猫たちが来てしまう。甘えん坊のハイシローはもう私の姿を捜している。

ワカメ、ゲンキ、ポオの3匹は昼間もたっぷり食べたし、他の猫たちも十分に給餌されたようでさほど食べない。が、トニーは何度も往復して結局よく食べた。みんなデブデブだ。が、今冬も風邪を引いている猫たちが1匹もいないのが嬉しい。

S原夫人も以前は昼間もよく猫の姿を見かけていたのに、最近は全然見ないと言っている。こんなに満腹しているとやたらと餌をねだりに出てくる必要もなくなる。

夜、全員集合するのは餌も少しは食べるが、私と遊ぶというか甘えるためのようだ。ワカメの甘え方、喜び方は本当に可愛い。

私の真ん前で食べているトニーにコロンが寄り添って頭をこすり付けていたが、途中でワカメと交替。ワカメがトニーの横腹に頭を押し付けているのは可愛くて可笑しい。ハイシローはいつものように私の脇にぴったり張り付いている。

19日に雨天餌場に置いたまま忘れていた水容器を取りに行く。ピーチだけが付いてきた。

ハウスを見に行く。しまった。マグライトを忘れた。1号のベッドの中に手を入れると猫の頭に触る。この手触りはポオだ。他のハウスは空だ。

餌場に戻るとワカメは水場にいた。甘えようと私の前に来たらそこにいじめっ子のゲンキがいたのでワカメは庭園内に入ってしまった。嫌われて頭に来たのか、ゲンキはワカメを追って行き、ギャーッ!と大袈裟な悲鳴が響き渡り、ワカメが慌てて1号に飛び込んだようだ。

見に行くと、ポオが1号のベッドから半分外へ出ている。が、また中に引っ込んだ。唸り声がする。多分奥にワカメがいるのだ。

ゲンキに追われて1号のベッドに飛び込んだらポオが入っていたので飛び込まれたポオが驚いて半分外へ出かかったらしい。ま、2匹たっぷり入れるから仲良く入っているといい。

さて、餌バッグに寄り添っているハイシローには悪いが、バッグを引き上げて帰ることにする。

ピーチは一緒に道路を渡ったのだが、1号棟前の駐車場から出て来ない。あら、珍しい。そのままもう従いては来なかった。


2005年02月21日(月) 9匹全員集合。キジー出席。ナンチャー出現

昼前、犬山動物病院に行き、我が家の猫用の療法食1,5kg入りを4袋購入。〆て9,300円也。療法食は高いなあ。

旅行に行くのか、おじさんがレトリーバーの老犬を預けに来ていた。「金曜日までお願いします。」と院長に告げている。おじさんが帰ろうとすると愛犬は必死さを込めた目だけで追いすがる。おじさんは「何か感じてるんだな・・・」と言い、後ろ髪を引かれつつ出て行った。その犬は吼えることなくおとなしくいじらしい。

その足でビッグサムに行く。猫ハウス1号と2号の入り口にも透明ビニールカーテンを取り付けたいと前々から思っていたので、材料を買う為だ。ビニールカーテンはアクトよりもビッグサムの方が安い。

必要なものを買い揃え、地下のペット商品売り場へ降りてみた。猫ベッドや食料品などが格安になっていないかチェックしたい。猫ベッドは屋根つきのものがなかった。

そのすぐ横がペット売り場だ。見るとロクに歩けもしない赤ちゃん犬がガラスケースの中でヨタヨタともがいている(としか私の目には見えない)。いろんな人気犬種の赤ちゃんが陳列されて見世物になっている。あんなに小さい時には十分に母犬のおっぱいをもらい、兄弟犬たちと遊び、母犬に見守られていてしかるべきだ。

が、多分、こういう犬たちの母犬は悪徳業者に単に繁殖機械のように扱われ、日も差さない狭いビルの一室に閉じ込められて来る日も来る日もブロイラー状態で繁殖に使われているのだ。繁殖の役に立たなくなりボロボロになると、殺処分されてしまう。なまじブランド犬の雌に生まれたせいでそんな悲惨な犬生を送らされる。

こうした思いが、ガラスケースの赤ちゃん犬を一瞥しただけでたちまち私の脳裏を駆け巡る。じーっと見つめることなど到底出来ない。

熱心に覗き込んでいる人々が「まあ!あの犬可愛い!」と声を上げる。「可愛い!」じゃなくて『可哀相!』だろう。買うんじゃないよ。こんなところで。そうした行為が悪徳業者の懐を潤し、不幸な犬たちを増やすことになる。

「ビッグサムに納入している業者が、どうして悪徳業者と断言できるのか?」との反論には『足も立たないような生後間もないとしか思えないような嬰児犬を平気で納入し、またそんな嬰児犬をガラスケースに入れて商品にしているようなビッグサムも同類だ』と言いたい。

ビッグサムは以前は生きた動物など売っていなかった。それが儲かるとなると1兆円市場といわれるペット産業に乗り出さない手はないと思ったのだろう。特にビッグサムだけが悪徳だというわけではないだろうが、とにかく生き物(しかも嬰児)の売買には嫌悪感を覚える。犬・猫が欲しい人は「愛護センター」から引き取りましょう!!!

またまた一席ぶってしまったが、気を取り直してお買い得品はないかと売り場を見渡す。昨年12月には4,980円で売っていた小型犬舎(年明けにアクトで、私が2,980円で買ったのと同じもの)が6千円以上の値札を付けている。アクトで買って本当に良かった。

固形フードの特売をやっていたので8個購入。見ると年配のおじさんが山のように特売フードをカートに積み上げている。行き合わせた老夫婦がそのおじさんの知り合いだったらしく話し始めた。おじさんは家猫17匹、外猫は50匹近くいるので、フードは大量に必要なのだと言っている。

思わず近寄って話に加わってしまった。老婦人は実家ではひところやはり15匹以上飼っていたことがあり、姪2人は愛護活動をしているという。

おじさんは杉田から来ているといい、新杉田あたりの猫たちだそうだ。あそこは産業道路と16号が通っているので猫が車に轢かれることが多いとのこと。

おじさんは去り、しばし老婦人と話をする。山手の猫たちのことはよく知っていて、以前は昼間にもいっぱいいたのに、最近は1匹も見ない、学院が殺処分でもしたのかと思ったという。とんでもない、その逆だ。学院は今や大いなる味方だ。

以前はいつでも空腹だったので、通行人に餌をねだって付きまとっていたのだが、今では十分に餌が与えられているので昼間はどこか日当たりの良いところで昼寝でもしているのだ。つまり、山手猫たちは以前よりずーっと幸せになったのだ。

老婦人はハウスのことも見かけて知っていた。入っていないと言うが、スカイラインから見ても猫が入っているかどうか分かり難いようにしてあるのだ。エヘヘ。猫が入っているのが丸見えではどんな虐待魔の目に留るか分かったもんじゃない。

会計を済ませ、エレベーターホールへ行くと先ほどのおじさんがいた。一緒に乗り、駐車場へ行くと偶々隣同士に駐車していた。懇意の獣医さんからフロントラインを格安でボトルで買っている、などという耳寄りな話も聞いたが、その他にも地元の愛護家と反対派との軋轢などの話も聞いた。愛護家には人間嫌いの人が多いのでなかなかまとまることができないという、おじさんの言は印象的で象徴的だった。

そうだったのか!いろいろな場所での愛護家を多数知っているが、バラバラに個別に活動せず、可愛いいそして可哀相な猫たちのために大同団結して巨悪や行政に立ち向かえば効率が良いのに??!と不思議に思うことが多々あった。そういうことか。ふ〜〜ん、人間嫌い(変種も含む)だったのか。猫自身のためというより、≪自分のために≫猫を可愛がっているのかもしれないなあ。

******

夜、山手に向う。3号棟生垣から忘れずにピーチが飛び出してくる。そしてレトルトの味が忘れられないのか、桜井小の石垣の前から動かず、歩き去る私に向って「レトルトおくれよ〜〜!」と鳴く。

呼ぶと渋々その場を離れて従いて来た。山手へ行くとみんな大喜びして迎えてくれる。全員集合だ。キジーも庭園内で待機していたが、思わず私の方に駆け寄ってきて、ハッと気付いて離れる。

餌場に着きバッグを下ろしていると、私に近付く花子をワカメがパンチしている。いじわるをしていると思ったが、ヤキモチを妬いたのだろう。

新聞紙を広げていると、キジーが花子を見つけて執拗に追い回す。キジーは発情中だ。踊り場の方へ逃げた花子を追ってキジーも消えた。

しばらくしてキジーが戻ってきて「ごはんちょうだい!」と言う。なんてヤツだ!飛び石餌場にカリカリを山盛りにしておいて踊り場へ行くと花子がウロウロしている。花子にもカリカリを与えておいて餌場に戻る。早く戻らないとゲンキなどが様子を見に来たりする。

全員集合でモリモリ食べているように見えたが、実際には10匹で500grくらいのものだろう。コロンは殆ど食べず仲間に加わっているだけ。甘えるポオの目やにを取る。ハイシローの目やにも取りたいがまだもうちょっとダメかな。すごく甘えて私にくっついて回っている。ワカメの甘え方もすごい。

明日午後、ハウス1号と2号にカーテンを取り付けるので寸法を測ろうと「猫庭園」に入る。オヤ?!可愛い茶虎猫がいる。チャーリーより小顔で白地が少ないからナンチャーだな。発情期を迎えてメス猫を求めて彷徨ってきたのかも。

写真を撮ろうとすると逃げてしまう。暗闇の彼方にうっすらとシルエットが浮かび上がる程度のショットしか撮れない。

じゃあ、寸法を測ろう。私が「猫庭園」内でウロウロしているので、ポオがやってきてハウス1号に入った。他のハウスもチェックしようと懐中電灯で3号を照らすと、思いがけずワカメが入っていた。お隣同士2匹並んでいるのが可愛くて何回もシャッターを切る。

さて片付けて帰ろう。ハイちゃん、バイバイ。コロンは一緒に踊り場まで来てお気に入りの場所に落ち着く。ピーチと一緒にPハイツへ。

4号棟角では、抱っこを忘れて地面にひっくり返るピーチを抱き上げる。3日ぶりだ。目は大分いいようだ。M上さんが餌に薬を入れてくれているのだろう。10〜15分くらい抱いていて、下ろすと小さく鼻を鳴らして不満そうにするが鳴き喚いたり追いすがったりしないのが助かる。


2005年02月20日(日) 7匹集合。ポオ、ピーチ欠席。キジー出席

今日は、菊名の横浜北YMCAに行く用事があり、午後2時ごろバタバタと支度していると、しばしば寄付をしてくれる1号棟のS原さんから電話があり寄付金を届けに来てくれるという。レオの里親募集記事の載った「週間すまいる情報」を見て初めてレオの存在を知り、心配してくれてもいる。

是非、レオのことも含めてじっくり話がしたいが、外出直前のこととていかにもタイミングが悪い。後日電話するからと告げ、電話を切る。するとしばらくして、ドアポケットに寄付金入りの封筒が投げ込まれた。感謝に堪えない。

*****

今夜はS井所用のため、山手猫への給餌をJ先生にお願いしていたところ次のような報告メールが届いた:

≪先ほど山手から帰ってきました。今日の一番バッターは何とキジーでした。残念ながらポオちゃんとピーチちゃんは出て来なかったのですが、キジー、ゲンちゃん、ハナコ、ワカメ、コロン、茶々、ハイシロー、トニーの8名がたっぷり食べて、寛いでいました。K山さんも帰りに猫庭園に来て、ハイシロー、トニー、ゲンちゃんにすりすりされました。

今の家のブラザーズに言っていたのですが、山手猫に比べて、ちょっとスマートに見えます。やはり外猫は脂肪をつけて、寒さを凌いでいますね。≫

J先生、有難う!

ポオが出てこなかったとは不思議だ。ピーチは多分、3号棟生垣で私が通るのを空しく待ち続けたかもしれない。可哀相だが、既に給餌はされている筈だから寒空に空腹を抱えて・・・などということはない。3号棟生垣からは、4号棟5階のM上さんが午前3時ごろ降りてくるのも見通せるので、いい待機場所を見つけたとピーチは思っているだろう。丈も高く、深く濃い生垣なので少々の雨もしのげるし。

午後10時20分、若竹山手のU野さん宅ガレージ前を通った。ガレージ入り口のネットは半分以上開けられていたが、猫の姿は見えなかった。奥の方で寝ているのだろう。


2005年02月19日(土) 7匹集合。茶々、トニー欠席。

未明から雪がうっすらと積もり始め、今日はどうなることかと思ったが、朝には道路の雪は消えていた。が、冷たい雨が降ったり止んだりの一日で気温も低い。

夜になっても小雨が降っている。山手へ向うといつも通り3号棟生垣からピーチが飛び出して道路を渡ってくる。そしてレトルトをもらおうと桜井小の石垣の上に飛び乗るが、私がずんずん行ってしまうので不満の声を上げている。雨だからということが理解できないだろうが、慣れてもらうしかない。

仕方なくピーチは山手へ一目散に向う私に従いてくる。一見したところ「山手猫階段」には猫の姿はなかったが、上がって行くと猫たちが出て来た。庭園内に入り急いで雨天餌場に向う。慌てていて危うく転ぶところだった。

雨天餌場に来た猫たちはピーチ、ワカメ、コロン、ゲンキ、花子、ポオの6匹。新聞紙の上に300grくらいのカリカリを出す。食べている猫たちの背中をミニタオルで拭く。ハウスからここへ直行したらしいポオが一番濡れていない。警戒心の強い花子も背中と尻尾を拭かせてくれる。

一番先に出て行ったのは花子だったが、一応満腹したようだ。ポオは適当に食べて水を飲むと長居をせず出て行った。ハウスに戻ったのだろう。

外に足音が聞こえ、ガードマンが通過して行った。猫たちや私がいるのは十分に承知しているようだ。いつもはボイラー室のドアなどをチェックするのにわざとそっぽを向いて行ってしまった。

ワカメとコロンはあんまり食べず甘えようとする。ピーチに構っているとワカメの姿が消えている。ゲンキは外へ出て庭園の端っこでトイレだ。その後、トラックの下でじっとしている。ピーチも退屈したのか外へ出て行った。

カリカリの容器を振ると、その音を聞きつけたのかワカメが戻ってきている。しばらく付き合ってそろそろ引き上げようと荷物をまとめて外へ出る。
ゲンキも飛び出してくるのはいつも通り。

と、ハイシローがニャニャニャと鳴きながら庭園の方から現れた。仕方がない、雨天餌場のカリカリの山へ誘導する。そのまま出て行こうとすると、ハイシローは慌てて「そんなあ〜!!!」と言う。

よく見るとハイシローはずぶ濡れだ。こりゃいかん。荷物を置き、カリカリにむしゃぶりついているハイシローの身体をミニタオルで拭く。5枚くらい使い、手で擦っていると大分被毛が乾いてきた。いくらデブのハイシローでも、このままでは確実に風邪を引いてしまいそうだ。

懸命にハイシローの世話をしていると、妹のコロンと母親のワカメが傍にやってきた。コロンはハイシローの身体に頭を擦り付けている。ハイシローはコロンの頭を舐めてやっている。

トラックの下にいたゲンキがこちらを見ているとコロンが唸っている。コロンが階段下へ移動したところゲンキが傍にやって来た。母親のワカメは娘を庇って前面に出る。母は強し。

その間にもハイシローの身体をくまなくマッサージして暖める。ハイシローは食べ続けている。本館前庭園にピーチがいる。呼ぶと戻って来た。また濡れているので拭くが、大したことはない。ハイシローは雨の中長時間どこかでじっとしていたのかなあ?雨の日には車の下か、ここで待っていればいいのに。学習しないなあ、もう。

右手でハイシローをさすり、左手でピーチを抱き寄せる。しばらくそうしていたが、ピーチはボイラー室前へ移動。ハイシローの被毛も乾き、食べ終わったので帰り支度を始める。ピーチが甘えてやってきたら、ハイシローがヤキモチを妬いて攻撃する。

私がいると猫たちはいつまでもここにいる。もっと居心地の良い場所だったらいいのに。山手猫たちと寛げる茶の間的な場所が欲しいな。

コロン、ワカメ、ハイシロー、家族3匹を置いて立ち去る。正門へ向っているとピーチがドドドッと駆けてきた。一緒にPハイツへ戻る。雨なので4号棟角で座って抱っこするわけにはいかないなあと思いながら足を速めると、途中までしか従いてこなかった。

ピーチはともかくハイシローやコロンはこんな日にはハウスに入っていればいいのに。


2005年02月18日(金) 9匹全員集合。

天気予報では、午後9時には雨が降ってくるらしい。十分に間に合うと思い、外へ出ると、何だか空模様が怪しい。傘を取りに戻る。

3号棟生垣からピーチが飛び出してくるのはいつも通り。抗生物質入りのレトルトを食べさせる。山手へ向う途中、自販機の灯りでピーチの右耳をチェック。穴はかさぶたで塞がれている。熱は全くなし。やはり若くて栄養が行き届いていると治りも早い。

山手の新校舎には明かりは全く点いていない。内装もすっかり完成したのかな。

山手猫階段を見上げるとポオとハイシローが迎えに駆け下りてくる。ワカメも山から猛ダッシュで降りて来た。花子もいるし全員集合のようだ。

雨が降るといけないので、庭園餌場ではカリカリを直置きする。9匹に対して500gr。途中でピーチがちょっぴり残していたレトルトを出すとポオ、花子、トニーがラップの中に顔を突っ込む。

花子にキャットミルクを与え、横にカリカリも置いておく。が、ミルクを飲み終えた花子はさっと餌場を離れる。誰も脅したりしていないのに・・・

カリカリは大量に余ったように見えたが、猫たちはいつものようにちょっと離れては遊び、戻ってきては食べ、水を飲みに行ったりのんびりしながら結局ほとんどを平らげてしまった。

特に茶々とゲンキは庭園内を遊び回っている。ピーチも遊びたくてコロンの傍にすっ飛んで行くが、腹の据わっているコロンは逃げずに、身を低くして唸る。そうすると何事もなくピーチは離れて行く。そういうことを何回繰り返してもコロンは逃げたりしない。花子もそうすればいいのに。全速力で逃げるから追いかけられるのだ。

最近、ハイシローとトニーがよく衝突している。勿論気のきついハイシローが一方的にトニーを攻撃するのだが、トニーはもうやられてばかりではなく時々反撃している。体格は同じようだがハイシローの方がお腹が大きい。模様も縞グレーと茶色の色違いだ。トニーの方がハンサム。

ハイシローは餌場ではベタベタと私にくっついている。カリカリをまとめようと移動すると私にへばりついて一緒に移動する姿が可笑しい。

ワカメは「猫庭園」でトイレだ。こちらを向いてじっとしている。神妙な顔をしている。済ませて土を被せているところをゲンキに襲われ、ワカメは逃げる。ハウス1号に飛び込むかと思ったが違う方向へ行った。

私が餌場を離れると食べていた猫たちも散ってしまうので、今夜はじっと座っていることにした。雨降りだとカリカリを残しておきたくない。できるだけ猫たちに平らげてもらおう。

さて、ハウスのチェックに行く。ベッドの中に手を突っ込んでみても1号は空のようだ。その他のハウスも空っぽだ。1号に戻ると甘えた鳴き声が聞こえる。ん?猫ベッドの中を探ると猫の被毛に当たる。ワカメが入っているのだ。ベッドは十分に大きいので、奥の方に縮こまると身を隠すことが出来る。

ポオがやってきて1号の入り口から中を伺っている。一緒に入ればいいのに。が、ワカメがいることが分かり、2号に入った。覗くとハンサムな顔でこちらを見ている。彼は面長な顔でアイラインがしっかり入った大きな美しい目をしている。

餌場に戻ると花子が来て鳴いている。カリカリは丁度1匹分くらい残っているので手招きして食べるように言うと花子は食べ始めた。ゲンキが来ないといいなあ。ハイシローも出て来たが花子は気にしていない。

ピーチを呼ぶとどこからか出て来たので一緒に帰ろう。ゲンキも来た。花子から遠ざけよう。ピーチとゲンキがいつものように遊びながら踊り場へ向った。ハイシローも来た。

木に登ったりして、ピーチとゲンキの遊ぶ姿を眺めているとハイシローも階段を降りて来た。花子が食べ終わるまでゲンキを引き付けておきたい。

さて、ピーチと一緒に帰ることにする。自販機の前でもう一度ピーチの耳をチェックする。大丈夫だ。ピーチは途中で何度か道路に転がりながら従いてくる。

4号棟角でいつものように膝にだっこ。ここは、Pハイツ3号棟から7号棟へ抜ける、桜井小横の通路で風の通り道になっているのか、吹きさらしで寒い。フードを被りブーツも履き、しっかり防寒対策しているので寒くはないのだが、もっと気候が良くなってくればもう少し長時間抱いていてあげられるかな。

目やにはどんどん少なくなっている。抗生物質の薬があのしつこい目やにも改善するように作用しているのだろうか?先日アニーとポオに与えたシロップ薬と全く同じ匂いがするから同種の薬なのかもしれない。耳の傷はほぼ回復しているので投薬はもういいかと思ったが、もう少し続けてみよう。目やにが追放できれば万々歳だ。

下ろすと今夜は不満そうだ。背後に鳴き声が2度するのを聞きながら振り向かずに行ってしまう。「何で置いて行くんだよ〜〜!」と鳴かれると辛い。

*****

今日配布されたタウン紙「週間すまいる情報」に、私が2月1日に掲載依頼をしておいたレオの里親募集記事が写真入りで掲載された。それ以前には発行されていないから、一応最短で載せてくれたものだ。連絡先として、掲載依頼をした私とM浦家の電話番号を載せてある。

今夜の時点ではまだ問い合わせはないが、M浦さんはあれから2週間の間にもうレオを手離せなくなっている可能性が高い。本人は元々自分で里親探しを積極的にする気はなく、先週には「よほどいい候補が現れれば」とか「先住猫がいてもウチが一番いいかも」とか言い始め、1月末のパニック状態のことはきれいさっぱり忘れ去ったかのような言動だったし。う〜〜ん、候補が電話してくれば、なかなか難しいぞ、これは。


2005年02月17日(木) 8匹集合。コロン欠席

午後4時過ぎ、若竹山手のU野さん宅ガレージ前を通った。アニーは道路に出て、タビーはガレージの中で餌やりさんを待っていた。元気そうだった。ガレージ横の木の上には牛若が登っている。

*****

今日は晴れ間が出たがすっきりとはせず、まだあちこちが湿気ている。3号棟生垣から道路を渡ってきたピーチに、用意した抗生物質入りレトルトを与える。この味にももうすっかり慣れて「おいしい、おいしい、フガフガ・・」と食べてしまう。ラップに少し残った。山手の猫に舐めさせよう。

ピーチを連れて山手へ向う。途中、明るい自販機の前でピーチの右耳をチェック。かさぶたは取れており、5寸釘を打ち込まれたような穴がはっきり分かる。が、全快までもう一息だ。

山手への道路を渡るとどこからともなくか細い鳴き声が聞こえたような気がした。工房側へ渡って耳を澄ますが何も聞こえない。

今日も新校舎には灯りが点いている。1階から4階までで5階は消えている。猫たちは私の姿を見て大喜び。花子もいる!よかった!

庭園餌場に新聞紙を1枚だけ敷きカリカリを与える。水を替えてからポオと花子にキャットミルクを与える。花子はミルクを飲んでしまうと誰も邪魔をしていないのに逃げ去ってしまった。コロンがいない。猫たちは既に満腹で8匹で500gr出したが大分余っている。と、思ったら猫たちは一旦離れて水を飲んだり、遊んだりしながら戻ってきてはまた食べる。

道路側庭園内は草刈をしたらしく、枯れ草が放置されている。その中を何者かが通りガサゴソと音を立てる。猫たちは皆、耳をそばだてる。またイタチでも来たのかと思っていたら、やがて出て来たのは・・・ゲンキだった。

ポオはすごく可愛い顔をしている。背骨も丸くなってもう完全に大丈夫だ。
トニーもつぶらな瞳が可愛い。ハイシローも抱き上げて場所を移動させても平気だ。彼は気に入らないとすぐに鋭い爪で引っ掻くので要注意だったのだが。

ワカメが食べすぎたのか、ヒックヒックしている。食べる前からデブデブなお腹をしていた。

ハウスをチェックしに行き、ついでに雨天餌場に昨夜置いておいた水容器を引き上げに行く。お調子者のゲンキだけが従いてきている。

餌場に戻ると猫たちはホッとしている。カリカリを片付けようとするとトニーがまたやって来て食べようとする。そんな風で結局500grはなくなりそうだ。

ワカメはハウス1号の中を覗いているが入らない。ポオが既に入っているのかなあ?

「猫庭園」で遊んでいるピーチに「帰るよ!」と声を掛けると付いてきた。茶々やハイシローも私の後を追ってきた。岩場に隠れたピーチがハイシローの前に飛び出して驚かす。しばらく見合っていたが喧嘩することなく離れた。

階段を降りると花子の鳴き声がする。工房側の植え込みにいる。そちらに行き石垣の上にカリカリを盛る。ゲンキとピーチがやって来た。私の後ろに花子を隠し、ゲンキが花子の傍に行けないようにする。

しばらくは食べていた花子だったが、ピーチとゲンキが追いかけっこをするのが気になり、いなくなってしまった。カリカリをもう少し足し、立ち去ることに。

すると故小桃の駐車場の中を花子が走っているのが見えた。お墓の前でこちらを見上げて鳴いている。その声を聞いて山手側からゲンキがすっ飛んできた。こりゃダメだ。そのまま立ち去ることにする。

花子はほとぼりが醒めた頃、庭園餌場に行けばまだたっぷりカリカリが残っているし、10時半頃になればM浦さんもやってくる。

4号棟角でピーチを膝に乗せて可愛がる。今夜は通行人が少なくピーチも膝の上でのんびりしている。目やにが少ない。大分ゆっくりした後、ピーチを下ろし立ち去る。ピーチは追っても来ず、鳴きもしない。よしよし。


2005年02月16日(水) 8匹に給餌。花子欠席。

今日は1日中冷たい雨が降り、風も吹き気温もかなり低かった。おまけに明け方には地震だ。横浜南部は震度3だというが、相当揺れた気がした。

午後には止んでいるように見えたので缶詰の用意をして家を出る。ガーン!霧雨が降っているではないか。家に戻り、缶詰はやめて500gr入りのカリカリ容器をもう1個用意する。

ピーチにだけ抗生物質入りのレトルトを用意する。3号棟生垣から飛び出してくるのはいつも通り。雨はひどくないので、昨日と同じく桜井小の石垣でレトルトを与える。すぐに食べ終わり、山手へ向う私の後を付いてきたが、1号棟まででお終い。

山手の新校舎は1階から5階まですべて灯りが煌々と灯されている。教室内が丸見えだ。

「山手猫階段」には猫たちが沢山集まっていた。庭園内を通り久々に雨天餌場に行く。ここは全然寒くない。新聞紙を2枚敷きカリカリを与える。猫たちは7匹。花子が来ていない。ピーチは山手へは来ず1号棟あたりで私の帰りを待っているのだろう。

猫たちは丸々しているがまあまあよく食べる。7匹で500gr。飲み水の用意をしようとして容器を忘れてきたことに気付いた。仕方なく、ピーチにレトルトを与えたタッパーをゆすいで水を入れる。300ml入りの小さなペットボトルしか持ってこなかったのでゆすぎも十分にできない。しかもこんな時に限って猫たちは次々に水を飲む。

なるべく猫たちと同じ高さになるようにしゃがんでいることが多いが脚が痺れてくるので立ったりしゃがんだりしている。

私の前で食べていた茶々の横にコロンがやってきて茶々の身体に頭を擦り付けている。茶々はコロンの頭に前足を置き、頭を舐めてやっている。まるで父親のようだ。コロンは三毛だから黒っぽい縞柄のタビーが父親ではなく、もしかして茶々が父親?そう思わせるような甘えぶりだ。

もっとも、コロンはタビーにもすごく甘えていたが。タビーはワカメの後を従いて回っていたのに、あんなに恋女房のワカメからあっさりと離れて生まれ育った山手から若竹山手へ移動してしまったのはどうしてだろう?

タビーもアニーもここ山手で何の不自由もなさそうに見えたものだが・・・

ワカメは端っこに座っていたが、真ん前のトラックの下に移動した。雨はすっかり上がっているようだ。コロンは階段下の狭いスペースで寛いでいる。

私の前に茶々とトニー、ゲンキ、後ろにハイシローとポオがじっとしている。この雨天餌場の端っこの一角を「山手ネコロジー」の茶の間のように出来たらどんなに素晴らしいことだろうか。私がいる限り猫たちは動かず寛いでいる。

私が片付け始めると、まずトニーが出て行った。ハイシローやゲンキはそわそわしている。外へ出ると従いて出て来た。トラックの下にいたワカメも出て来た。「今日は全然可愛がってくれてないじゃないの!」とワカメが怒っている。ごめん、ごめん。今日は寒いからハウスに入ってなさい。

しばらく行ってから振り向くとワカメの姿はもうなかった。ハウスに入ったかな。ハイシローとゲンキは追いかけてきたが正門まで。

道路を渡り、1号棟前の駐車場にさしかかると私を待っていたピーチが出て来た。自販機の灯りでピーチの右耳を見るとめざましい回復ぶりだ。穴はしっかり塞がりかさぶたになっている。左耳と比べると少し暖かいが熱を持っているというほどではない。明日にはこのかさぶたも取れているだろう。

4号棟角でまたピーチを抱っこ。ここは7号棟に抜ける通路なので、ピーチは7号棟側に顔を向けたいと言う。いつもは反対側に抱っこしていた。毎日取っているのに目やにがこびりついている。むしり取っても怒らない。

しばらくすると私の顔に前足を伸ばしたり、私の手を甘噛みしたりし始める。甘噛みでも結構痛いし、爪も伸びているので怪我しないように気を付けているが、これが始まるともう下ろすことにしている。

カリカリを一掴み与えて立ち去る。通行人がそちらに向ったので、ピーチはどうするかと見ていると、そのまま食べ続けている。悲しげに鳴かなくなったので助かる。

花子のことはM浦さんが気にしてくれているので大丈夫だろう。何かあれば連絡があるはず。


2005年02月15日(火) 8匹集合。花子欠席。

山手に向うと、いつも通り、Pハイツ3号棟生垣からピーチが出てくる。昨日と同じく桜井小の回りの石垣の上で抗生物質入りのレトルトを与える。私が腰掛けてその後ろで与えたので、ピーチは守られた形になり昨日よりは落ち着いて全部食べた。まだ欲しそうなのでカリカリを一掴み置くと食べ始めた。

が、私がその場を離れると食べるのを止めて従いてくる。前方を見ると7号棟方面から1号棟へと道路を渡る猫がいる。M上さんが言っていた「茶虎猫」かな。7日に山手に現れた非友好的な茶虎と同じ猫かもしれない。1号棟裏の山を越えると山手なのだから。

自販機の前がすごく明るいので、ピーチの右耳をよく観察する。耳の皮膚の地色が黒っぽいのでちょっと見には分からないが、やはり毛がゴッソリと抜けている。噛まれた穴は塞がって大分回復している。穴の根っこが化膿していたのか、一昨日は膨らんでいたが、薬が効いてその膨らみが引いている。

山手の新校舎の1階と5階の内部の灯りがすべて点いており、辺りはものすごく明るい。工事は最終段階に入っているようだ。

猫たちと一緒に庭園餌場に行く。花子だけがいない。新聞紙を1枚だけ敷き、カリカリを与える。猫たちはみんな丸々している。8匹に対し500gr出す。

ポオはキャットミルクを出す前にもう満腹したのか水を飲んだ後、水場でじっとしている。ミルクの用意をしてポオの前に出しても飲まない。一方トニーとハイシロー、ゲンキは横取りしようと必死だ。仕方がない。他の猫たちに与えよう。が、ハイシローはデブデブだし、トニーのお腹も相当丸い。水を飲んでいるコロンを見てもお腹が横に張り出している。体型は母親のワカメそっくり。

今夜は猫たちが仲良しだ。トニーとピーチが鼻を突き合わせて挨拶している。私の真ん前には、ハイシロー、コロン、茶々、ワカメが仲良く並んでいる。コロンは茶々に甘える素振りだし、一頃あんなに茶々を嫌っていたワカメも茶々に寄り添っている。いつもそうだといいのに。

トニーは餌場から出たり入ったり。私がいないと消えてしまう。カリカリを食べていたトニーは私がハウスのチェックを終えて餌場に戻ってくるともういなくなっている。今夜は暖かいので猫たちもノンビリしている。ワカメもポオもまだハウスに入る気にならないようだ。

私が立ち去ろうとするとピーチがすかさず従いてくる。さっきまで彼は餌場でよく食べ、ゲンキを相手に追いかけっこをしていた。

4号棟脇まで戻り、いつものように抱っこして目やにを取る。数人の男たちがランニングしながら近付いてきた。ピーチは怯えて私の膝から飛び降りて逃げてしまった。一団が走り去ったので逃げていたピーチを抱っこしてまた縁石に座る。右耳をそっと触ってみると少し熱を持っているが大丈夫だろう。

今夜はいつもより長く抱いて可愛がる。時々身を起こして私のコートの腕を前足で踏み踏みしながら私の顔を見上げてニャオニャオと甘える。そのすっとぼけたような顔がとても可愛い。下ろして立ち去るが今夜はいつものように不満そうに鳴かない。良かった!ピーチとはこうして毎夜1時間ばかり付き合うことが出来て幸せだ。

帰宅すると今夜は出発から1時間半も経過している。普段は大体1時間くらい。山手の猫たちとは40〜50分くらいを共に過ごす。

不愉快なことや嫌なことがあっても山手へ行き、可愛い猫たちのことを1匹、1匹心配し異変がないか観察しながら可愛がっていると、そんなつまらないことは吹き飛んでしまう。嫌なことを考えたり思い出したりしている暇はないのだ。


2005年02月14日(月) 9匹全員に給餌。

パピヨン犬の散歩人、M上さんが以前、毎朝ピーチとノンちゃんが彼女宅の階段下で待ち構えているので給餌していると言っていたのを思い出し、ピーチに朝の投薬をしてもらおうと電話してみた。

新聞配達をしているM上さんが朝、出て来て給餌しているのは午前3時!だという。ピーチとノンちゃんだけでなく「プリンス猫階段」に出没している茶虎猫も一緒に待っているそうだ。

M上さんは、犬の散歩かたがた夕方には西公園まで行ってそこの猫たちにも給餌しているそうだ。山手スカイラインのラーバン側登り口では、かりん、チャーリー、タニーに給餌してもいる。

若竹山手のアニーたちにも給餌したことはあったが、本来の給餌人、K島さんに咎め立てされたとかで、気を悪くしてもうあそこは通らないのだそうだ。

ま、それはともかくピーチへの投薬を頼み、M上家の郵便受けに抗生物質の薬を入れておいた。

レトルトに薬を混ぜたものを用意して家を出る。やはり3号棟生垣から鳴き声がしてピーチが飛び出してきた。桜井小の縁石で薬入りレトルトを与える。前の道路をひっきりなしに車が通るので落ち着かないが3分の2くらいは食べた。

右耳の状態は昨夜に比べて格段に良くなっている。穴は塞がり、ちょっと見には異常が分からない。M上さんも全く気付かなかったと言っていたが何分午前3時だ。真っ暗だからはっきりは見えないに違いない。
写真を撮ったが、写真だと更に傷が分かり難く写る。

山手へ向うとピーチはいつものように従いて来たが、何故か1号棟まで来て消えてしまった。

山手へ近付くとか細い声が聞こえてきた。きっと花子だ。工房側の植え込みにいるに違いない。私がその辺りで花子を捜していると、山手猫たちが様子を見にやってきた。ゲンキなんか真っ先にやってきて花子を追い回そうと待ち構えている。

階段を上がって行くと花子も出てきた。よしよし。庭園内にはキジーも待っていた。

新聞紙を1枚だけ敷いてカリカリを与える。珍しくハイシローがいない。水を替え、ゆっくりと猫たちの食事風景を眺める。花子はキャットミルクを出す前に去ってしまう。仕方がない。ポオと他の猫たちにも与えよう。

さっきピーチが残したレトルトを出すと、ポオ、トニー、コロンの3匹が容器の中に顔を突っ込んでいる。ピーチは山手に来ない。

猫たちはさほど空腹ではなく、遊びながら食べている。キジーにはたっぷり飛び石餌場で与えておいたのに、出てきて新聞紙の上のカリカリを食べている。私の顔を見て様子を伺っているが、大分親しみを持ってきたようだ。自分だけ離れて食べるのがイヤなのか、或いは他の猫たちだけもっとおいしいものをもらっているのでは?と思って偵察に来ているのかもしれないが。

しばらく食べていたがキジーは去っていった。しっかり太っている。

ワカメがすごく甘えるのを見てコロンがやってきた。するとワカメは娘のコロンをパンチ。反省したのかすぐにコロンの頭を舐めていたがワカメは気が強い。こないだも母に慕い寄ってきたコロンをパンチしていた。

今夜は暖かいのでポオもワカメもハウスに入らないが、異常がないかチェックしに行く。大丈夫だった。

ハイシローがやって来た。お腹はパンパンだ。コロンは既に満腹なのか殆ど食べずに「猫庭園池」の前でじっとしている。私が行くとコロンも移動する。ゲンキとハイシローも従いてきたが、2匹でもつれあってどこかへ行ってしまった。花子は十分に食べたのかな?もう出て来ない。

Pハイツ1号棟前の駐車場からピーチが鳴きながら出て来た。ここで私が戻ってくるのを待っていたようだ。特に食べたくもないのだろう。

一緒に4号棟の角まで行き、いつものように膝の上に抱っこする。目やにを取りしっかり抱きしめる。しばらくして下ろすと何か食べたそうにする。カリカリを縁石の上に置くとおいしそうに食べ始めた。その間に帰ってしまう。

M上さんもさっきの電話で、新聞配達を終えた午前5時ごろ、丁度この辺りでピーチが待機していると言っていた。そこでカリカリを一掴み与えてその隙に帰ってしまうのだそうだ。毎日ピーチの巨体を抱っこしているとも言っていた。


2005年02月13日(日) 9匹全員に給餌。花子は弾き出される。ピーチは犬に噛まれた模様。

夜、山手に向うとやっぱりPハイツ3号棟植え込みからピーチが鳴きながら出てくる。昨夜は所用で給餌をお休みしたのだが、ピーチはずーっとその場所で何時間も私を待っていたと思う。

いつものようにピーチと一緒に山手に行く。一緒にと言っても、ピーチは桜井小を過ぎると一旦1号棟側へ渡り、歩道や植え込みを通って行く。1号棟が切れるところでまた道路をこちら側に渡る。そして最終的に私と一緒に山手側へ渡るのだ。

山手では待ちかねたポオが階段下から顔を覗かせている。1日の不在でも、猫たちは「寂しかったよ〜〜!」と身体全体で喜びを表してくれる。見たところ、ハイシローのお腹はパンパンだから猫たちは空腹だとはとても思えないが、私に会えるのを楽しみにしていてくれるのだ。嬉しいなあ。可愛いなあ。

山手の新校舎では人々が数人働いている。殆ど完成しているようだ。庭園餌場に行き新聞紙を1枚だけ広げてカリカリを与える。花子とトニーがいない。

と、坂道を若い男女が上がってくる。関係ないカップルのように見受けられるが。新校舎側では働いている人々もいるのに、何でこんなところを散歩しているのか?イチャつく場所でも捜していたのかな?庭園内は明るく照らされているし、私や猫たちがいるので変な顔をして行ってしまった。

トニーが遅れてやってきた。しばらく食べていたが私のそばに来たくて猫たちの間に割り込む。私の真ん前で食べたい猫たちが多くて押し合いへし合いしている。

キャットミルクを出すとハイシローとトニーが欲しがるが押しのけてポオに与える。花子が来ないのでミルクを他の猫にも与えようと容器に入れたところで、踊り場の方から猫の声がする。花子に違いない。が、他の猫の唸り声のようなものも聞こえる。

カリカリ容器を持って見に行くが猫の姿はない。

餌場に戻り猫たちを見守る。ミルクはハイシローとトニーが飲み干してしまった。トニーは優しい猫だがハイシローとは互角に渡り合っている。

ハウスのチェックに行こうとすると反対側の植え込み内にいたポオがやって来た。1号の中にワカメが入っていないのを確かめて恐る恐るベッドの中に入り込んだ。2号を見に行く。その時、ワカメがゲンキに追われてハウス1号に飛び込んだように見えた。が、1号にはポオが入っている。

見に行くと、ポオの顔が見えていて何か唸り声が聞こえる。もしかしたらその奥にワカメが入っているのかも。ベッドは広いので2匹くらい十分に入れる。ポオとゲンキはよく2匹で入っている。

餌場に戻ると猫たちはいなくなっていた。私がいないと集まらないようだ。植え込みにはハイシローがいたが私の姿を見て出てきて甘える。

ゲンキの姿もないので、踊り場で花子に給餌しよう。踊り場に近付くともう花子の鳴き声がする。よしよし。与えているとピーチが私と一緒に帰ろうと飛び出してきた。そしてゲンキもやって来た。ゲンキを花子から離すのには成功したが、茶々がやってきてカリカリを横取りしてしまう。

花子が走るとピーチが追う。花子は工房の方へ。道路を上がっていくと花子の声が聞こえる。大分上の方でカリカリをたっぷり与えておく。

道路を降りてくるとゲンキやハイシローまでが来ていた。ピーチは脇の枯葉のところでトイレのようだ。

花子が毎夜、こんな風だとラッキーみたいになってしまうのかなあ。ラッキーは可愛がる人がいて餌ももらえているようだが、花子はどうだろう。メス猫にも縄張りがあるから、そこへはもぐり込めないのではないか。可哀相でならない。花子の父、プリンスはまあまあ幸せに大往生したが、母小桃、兄太郎ともに無念の交通事故死を遂げ、花子ひとりが残った。

ピーチと一緒にPハイツへ戻る。4号棟脇の石垣に座りピーチを抱っこする。目やにをしっかり拭い取る。右耳の傷が気になりマグライトで照らしてみて驚いた。毛が一部剥ぎ取られており、犬にでも噛まれたのか大きな穴が空いている。穴は薄い膜で塞がっているが生々しい傷だ。これは数日前からそうだったのだろうか?

カメラを取り出し撮影しようとしたが、こんなときに限って何故か「このカードは使えません」などというメッセージが出る。

今夜も元気にカリカリを食べて走り回っていたことだし、明日、抗生物質を与えよう。病院に連れて行くにもこんなに大きいと通常のキャリーでははみ出てしまいそうだ。

下ろすと不満げに鳴くが従いてはこない。こうして毎夜10分ほどの抱っこの為に待っているとは不憫だ。こんな傷を負うなんて外は本当に危険がいっぱいだ。家に入れてやりたいと切に思う。我が家のトムは何とかならないものだろうか。ピーチの匂いが流れてきただけで血尿を出すとは何て猫なんだろう!

家に帰り、10日に撮ったピーチの写真(山手猫集合写真)をチェックする。数枚あるが、ピーチの耳は今日みたいにひどいことにはなっていないように見える。が、右耳に傷があることには数日前から気付いていた。かさぶたを自分で剥ぎ取ってしまったのかもしれない。

山手の餌場はある程度明るいのだが、あそこではピーチは態度が違っていて甘えないので、詳しくチェックすることができないでいた。一昨日だったか右耳を見ようとすると怒られてしまった。

気をつけて様子をみていよう。必要ならすぐに病院に連れて行く。


2005年02月11日(金) 9匹全員集合。キジー出席。

山手に行こうとするとPハイツ3号棟生垣からピーチが飛び出してきた。昨日と全く同じ展開だ。山手では、新校舎もほぼ出来上がり、最後の詰めに入っているらしく明かりが灯り、何人かが働いている。

「山手猫階段」にはハイシロー1匹だけしかいなかったが、ハイシローの鳴き声を合図に庭園からどっと猫たちが出て来た。キジーもいる。

風があるのでカリカリは直置き。柔らかい鳥糞が落ちているので夕方、猫たちは給餌された模様。

キジーには飛び石餌場でたっぷり与えたのだが、大分残して出てきて餌場を一瞥し、悠然と立ち去った。

花子とポオにキャットミルクを与えるが、今夜は花子、全部飲まずに逃げ去ってしまった。ワカメやコロンのようにオス猫に邪魔されてもデーンとしていればいいのに、一目散に逃げるから余計追いかけられてしまう。

しばらくして花子は戻って来たのだが、ゲンキに追いかけられてまた逃げてしまう。今夜はそれを2回繰り返した。

ピーチの目やにを取ると、怒っている。沢山の猫たちがいる山手ではピーチはリラックスできないのかもしれない。

猫たちは食べ終わり、私の回りで寛ぐ。ハウスのチェックに行くと、どこからかポオがやってきてはうす1号のベッドの中を慎重にチェックし、空であることを確かめてスルリと入った。じゃあワカメはどこに入るかな?

餌場を片付け、帰ることにする。ゲンキとピーチが従いてきた。2匹がもつれ合いながら排水溝を駆け下りて行く。すると山から花子が出て来た。花子にカリカリを与えようとすると、ハイシローとゲンキが横取りしようとする。

花子を庇ってしばらく食べさせていたのだが、私の脚の間から茶々が顔を出し、花子を叩く。花子は逃げてしまった。見ると、コロンも来ている。庭園餌場にまだまだカリカリが残っているにィ。仕方なく少量づつ集まっている猫たちに与える。

階段を降りていくと道路の向こう側で待っていたピーチが甘え声を出しながら突進してくる。こちら側でまた餌をもらおうと待っていたらしい花子と鉢合わせ。花子は追われて小桃の駐車場側へ行ってしまった。ピーチと花子は仲良しのはずだったが・・・花子は逃げずに堂々としていればいいのに。

が、M浦さんが来るときに花子は出てきて給餌されているというから大丈夫だろう。

ピーチは昨日と全く同じように従いてきて4号棟角で止まる。そこで石垣に座りピーチを抱っこする。

昨日は風が強かったが、糞尿の匂いがしていた。今夜も匂う。ピーチの頭を嗅ぐと臭い。ピーチは所構わずひっくり返ってゴロゴロし、犬がオシッコを引っかけた電柱などで頭をスリスリしているのだろう。

耳の傷も痒いらしく盛んに前足でこすろうとする。こんな汚い外の地べたでゴロゴロしたり、喧嘩を売られて噛まれたりして過ごすなんて本当に可哀相。以前は飼い猫だっただけに余計不憫だ。

しばらく抱っこしていると寝入ろうとする。が、通行人の足音がする度、ハッとしている。地面に下ろし、私は立ち去る。それには慣れたようで、悲しげに鳴きはするがもう追ってはこない。

明日夜はS井、所用のため、この日記はお休み。早め(といっても9時頃になるそうだが)の給餌をM浦さんにお願いしてある。


2005年02月10日(木) 9匹全員集合。チャーリー、首輪を付けて現る。

今夜はいつもよりちょっぴり早めに出かける。3号棟生垣からピーチが飛び出してきて、無理に誘いはしなかったが山手まで従いてきた。それどころが勢い良く走りこんで行った。

階段には1匹もいなかったが、上がっていくと両サイドからたちまち猫が集まる。ポオはハウスに入っていたらしい。

ちょっと風はあるが新聞紙を敷く。今夜もあまり空腹ではないようだが全員集合だ。適当なところで花子とポオにキャットミルクを与える。オス猫が来たのか花子はミルクも残して通路まで逃げてしまう。ミルク容器を花子の前に置くと飲み始めた。

ポオには投薬もする。今夜でシロップ薬が無くなった。もう大丈夫だろう。キャットミルクは300gr缶の半分以上を使ったが、保存も利かないだろうから無くなるまで毎日与えよう。

猫たちはもう食べないが私がいるので餌場にたむろしている。

ワカメがしつこいゲンキに飛び掛って怒っている。ハウスを見に行こうとするとチャーリーが来ている。しかも首輪なんぞを着用しているではないか!名前と電話番号が書いてあるかとチェックしてみたが何も書いていない。では何のために?外を広範囲に移動する猫には返って危険だ。外れないと、どこかに引っかかって首吊り状態になる可能性がある。

チャーリーを見て山手猫たちは威嚇するがチャーリーは全く平気だ。胴体はほっそりしているが食べに来たというわけでもなさそうだ。いつものように散歩しているだけのようだ。相変わらずとても人懐こい。

M浦さんに電話してみるとものすごく無愛想に応対する。チャーリーはここ2〜3日姿を見ていないと言い、首輪をしていることなど勿論知らなかった。首輪に「去勢ぐらいしろ」という手紙を付けようなどとM浦さんは言うが、去勢もせず、外に出しているような飼い主だ。そんな手紙を見て「はい、済みませんでした。早速手配します。」などという具合にはいかず、喧嘩にでもなるのがオチだ。

アニーたちのことや、レオのことなど訊きたいこともあるし、イタチが現れたことなども話したいので後で家から電話すると告げ一旦携帯を切る。

猫たちの写真を撮り、餌場を引き上げる。ピーチが付いて来て4号棟角で甘えようとする。抱き上げて目を拭く。ピーチは顔を埋めてゴロゴロ言っている。突風のような強い風が吹いてきた。5分ほどでピーチを下ろし、悲しげな鳴き声を後に、逃げるように帰宅する。

あのひどい目やにも家猫になればすぐに回復する筈だ。去年10月の去勢手術時の血液検査では大丈夫だったが、噛まれてもう猫エイズにも罹ってしまっているかもしれない。トムの健康のため、引き取ってあげられないのは悲しいなあ。

夜またM浦さんに電話する。「まだ何か話すことがあるの?」などとずい分つっけんどんだが、めげずにアニーのことやレオのことを訊いてみる。夜、アニーは殆ど食べないという。タビーの頬に塗り薬も付けていない。とにかく暗いので、水を替えてカリカリを置いてくることしか出来ないという。

レオの里親探しは、諸岡動物病院にはポスターを貼りに行ったそうだ。スーパーたまやは、ポスターが大きすぎるので諦めたという。縮小コピーすれば、と言ってみたがヤル気はなさそうだ。

神経質なナナはまた身体を舐めて禿を作ってしまったのでエリザベスカラーをつけさせているという。虫下しも飲ませ、しつこい回虫退治に勤めている。他の猫たちはOKのようだが、ナナの拒絶反応がひどいのでM浦さんの機嫌も悪いままだ。

このままズルズルと日を送っているとレオもどんどん大きくなって増々里親探しが難しくなってしまうが、M浦さんはそのままでもよいと思っているフシもある。よほど良い里親候補が現れれば、と座して待っているだけだが私は引き取れないので彼女の判断に任せるしかない。


2005年02月09日(水) 8匹集合。コロン欠席。

夜遅くには雨が降るとの予報だ。風はあるが生暖かい。山手に向うと、3号棟生垣からピーチが飛び出してきた。ノビをしているから寝ていたのだろう。山手に向うのに従いてこず、桜井小の正門前でじっとしている。私が遠ざかると小学校の中に入ってしまった。

上から呼ぶと戻ってきて、渋々といった感じで従いてくる。山手には行きたくないのかな?

ともかく「山手猫階段」に到着。山手猫たちに迎えられ庭園餌場に行く。カリカリを与え数を数えると8匹しかいない。コロンがいないのだった。今夜もみんなそれほど沢山は食べない。

花子がカリカリの前を離れて私の傍に来たのでキャットミルクを与えると喜んで飲み、更に与えたカリカリには見向きもせずさっさと立ち去る。

ポオにもミルクを与え投薬する。ポオはいつまでも食べている。

明るいところで見るとピーチの右目からは茶色い目やにがドロリと垂れている。抱き上げて拭き取るが、他の猫たちがいるせいか寛がない。下ろす時に右耳の傷に手が当たってしまった。痛かったとみえ怒っている。

ピーチは身体は大きいが弱いので喧嘩で噛み付かれたのだろう。もしかしたら一昨日来た気の荒い茶虎猫かイタチにでも引っ掻かれたのかもしれない。

さっきも山手へ来たくなかったのかもしれない。Pハイツ内で十分に餌がもらえているようだし。じゃあ、来たくなさそうだったら無理に呼んで連れて来ることはもう止めよう。

ポオはまだせっせと食べているがハウスを見に行く。「猫庭園」内にはワカメとゲンキがいる。ゲンキがうるさいのでワカメはハウス1号に入ってしまった。2号の断熱シートが乱れているので直しておく。その隣の4号にも誰かが入った形跡があった。

餌場に戻るとポオがまだ食べている。茶々、トニー、ハイシロー、ゲンキを残して帰ることにする。ピーチはいつの間にかいなくなっている。 


2005年02月08日(火) 9匹全員に給餌。

今日は朝から夕方まで冷たい雨が降っていた。おまけに風も吹き実際の気温よりもずーっと寒く感じられた。

夕方5時前、駅からの帰りに若竹山手を通ると、U野さん宅ガレージのネットの内側にアニーと若ミケの2匹が餌やりさんを待っていた。アニーに気付かれぬよう少し離れたプレイロットを通りながらアニーの様子を観察する。

あんまり見つめると私だとバレてしまうのでチラチラと見る。元気そうなので安心する。タビーの頬の皮膚病はどうしただろうか。M浦さんが夜の給水時に面倒を見ているはずなので近々M浦さんに電話して様子を聞こう。

******

さて山手に出かける。あちこち濡れてはいるが雨は止んでいる。またピーチはPハイツ内では出てこなかった。山手にも行っていない。

「山手猫階段」の踊り場で猫たちに大歓迎される。花子がいない。キジーも待っていなかった。

新聞紙を2重に敷きカリカリを与える。みんなが食べ始めたところへ花子が現れた。全く無事だ。私の横でカリカリを与え、ころあいを見計らってキャットミルクを与える。花子はミルクが大好きだ。ポオのミルクの残りはトニーが飲んでいる。

カリカリをかなり残して花子は走り去ったが、栄養満点の子猫用ミルクをたっぷり飲んだので大丈夫だろう。

カリカリは大分余った。500gr弱かなあ。余ったカリカリは2箇所にこんもりと盛っておく。後でラックやイタチが来て食べるかもしれないし。

ハウスを見に行くと1号にワカメが入っている。3号、4号の前面を透明ビニールで覆ったのは正解だった。風が強くても雨が中に降り込まない。

「猫庭園」内にはポオ、ハイシロー、コロンが座っている。ポオはすっかり元気になり背骨も少し丸みを帯びてきた。そのせいか寒さもヘッチャラという風だ。

今日は昨日と打って変わって静かだった。帰り支度をしているとハイシローが「猫庭園」から出て来て甘える。また明日ね。ゲンキもどこからか飛び出してきて2〜3歩だけ従いてきた。

1号棟前を通ってもピーチは出て来ない。今夜はいないのかと思ったら、4号棟方面へ曲がろうとするところで、向かい側の3号棟生垣から飛び出してきた。

また4号棟前の石垣の下で新聞紙トレイの上にカリカリを置く。私は石垣に腰掛けて脚の間に食べているピーチを挟む。薄暗がりではあるが、結構人通りがあり、その度にピーチはビクッとしている。

マルチーズの散歩人が来た。ピーチの方が大きいくらいだが、ピーチを押さえて悶着が起こらないようにする。多分この石垣などは犬たちのおしっこ場になっているのだろう。そのマルチーズはなかなか視界から去らない。

ピーチを抱き上げて目やにを取るのはお約束だ。頬のかさぶたのようなものはなくなっているが、右耳に傷がある。外にいると喧嘩しないわけにはいかないのだろうなあ。ゴロゴロ咽喉を鳴らして甘える。本当に可愛い。

石垣に余ったカリカリを置くと立ったまま食べ始めた。その間に立ち去ろうとするといち早く察して従いてくる。昨日と同じく5号棟階段上まで来て立ち止り悲しそうに鳴く。毎晩この光景が続くのはつらい。


2005年02月07日(月) 9匹に給餌。イタチ、新顔茶虎猫、アライグマ現る!

夜、山手に向うがPハイツ3号棟からはピーチは出てこなかった。「山手猫階段」ではみんなにワイワイと迎えられる。

新聞紙を敷こうとしたら風が吹いてきた。ホウキはあんまりイタズラされるのでハウス2号の下に隠してある。取りに行き、餌場を丁寧に掃く。

カリカリを直置きしみんなに与える。水を替えてから花子とポオにキャットミルクを与える。猫たちがしきりに飛び石の方を気にする。もしかしたら昨日のイタチが来ているのかも。

食べ終わった花子が通路を駆け去って行く。すると「猫庭園池」の陰からイタチのようなものが飛び出して花子の後を追った。そしてすぐにギャギャーッ!とものすごい悲鳴が聞こえてきた。慌てて駆けつけたが花子の姿も全く見えずイタチもどこにいるのか分からない。

イタチは鶏小屋を襲って皆殺しにすると書いてあったが、身体の小さな花子を襲って食べるつもりではないだろうなあ。すごく心配になる。花子もむざむざやられてしまうことはないだろう。うまく逃げおおせたと思う。

餌場に戻ると猫たちも戻って来た。ポオを抱き上げて投薬しようとすると、いつもに似ず力を出して抵抗する。それだけ元気になったということか。が、押さえつけてしっかり投薬する。その後みんなしっかり食べて水も飲む。

道路側庭園内植え込みに入っていたポオとゲンキが唸っている。見に行くと白いところがなく全身茶虎の猫がいる。顔はナンチャーに似ているが、警戒心が強く白地もないから兄弟猫かもしれない。

カリカリを与えようと近寄ると逃げてしまった。坂道側の石垣の上にカリカリを盛るとハイシローが横取りしに来た。が、私が離れるとハイシローも離れる。騒ぎで一旦ハウス1号に入っていたワカメまでが出て来た。

茶虎は飛び石の辺りまで行ったようだ。そのうち、踊り場横の庭園でものすごい叫び声がする。驚いて見に行くと、ゲンキが木にしがみついている。尻尾はビンブラシのように太くなっている。相手は茶虎だった。コロンでも襲われたかと思ったが、ゲンキだったのでまだよかった。軽いコロンなどひとたまりもないだろう。イタチだの強力茶虎だの、なんてこった。

餌場に戻ると、アララ、今日は何て日だろう。全く久しぶりにアライグマのラックがやって来た。餌場に来ようとするのをゲンキが威嚇して追い散らす。可哀相に。そこでラックは石垣に置いてあったカリカリを見つけて食べている。ワカメはすぐ傍まできている。ラックは猫たちには全く恐れられていないようだ。

足りないだろうと餌容器を持って見に行く。驚かすといけないので少し距離を取る。食べ終わり、まだ足りない素振りなので近寄ると少しだけ後ずさりする。可愛い顔をしている。カリカリをたっぷり盛って離れると、すぐに食べ始めた。とても暗いがズームで写真を撮った。

まだ半分も食べないうちにラックは盛んに後ろを気にしている。そして遂に食べるのを止めて逃げ出した。その後にイタチが一瞬姿を見せたが私がいるのに気付くと目にも留らぬ速さで逃げてしまった。一瞬だが、被毛はフサフサしたグレージュで、顔の真ん中が黒かった。

ラックは餌場へ来て食べればいいと思ったが、コソコソと遠慮がちに逃げ、「猫庭園池」の橋の下をくぐって階段へ出て上がって行った。山へ帰ったのかな。

餌場に戻るとハイシローだけしかいない。ハウスをチェックしてもワカメもポオもいない。と思ったらポオが現れてウロウロしている。もうすぐ雨になるらしく今夜は暖かい。

帰ろうとすると、道路側庭園に茶虎がいる。イタチもどこかに潜んでいるはずだ。このストロング茶虎とイタチはいい勝負かもしれない。山手猫たちは恐れをなして消えてしまっている。困ったなあ。

弱いさくらはイタチにでもやられてしまったのだろうか?悪い想像が頭を駆け巡る。

考えながら歩いていると、1号棟からピーチが飛び出してきた。山手の様子を覗きに来て、踊り場ででも茶虎に威嚇されて近寄れなかったのか?

1号棟の通路でカリカリを与えようと私が1号棟へ渡っても、ピーチは従いてこず、変な顔をしている。そっか。私が1号棟とは何の関係もないことをピーチはよく知っているのだな。

いつも通り、一緒に4号棟前まで行き、そこでカリカリを与える。時々ピーチを膝に乗せ可愛がる。目はまあまあきれいだが、涙が絶えず流れている。

しばらく可愛がった後、5号棟への階段まで従いてきたピーチを残して立ち去る。切なそうに鳴いていたが、耳を塞ぎ振り向かず行ってしまう。


2005年02月06日(日) 9匹全員集合。キジー出席。イタチ?も!

今夜はピーチが3号棟生垣からすぐに顔を覗かせた。車が行き交う道路ののんびりと渡ってきた。山手へ行こうとしているのにその場で可愛がってもらおうと思ってか、すぐには動かない。呼ぶと従いてきた。桜井小の外れでゴロリと地面に横になる。1号棟前あたりへ来ると山手へ行くのだということが分かりトットコ従いてくる。

道路を渡り、山手への石垣下でまた地面でゴロリ。「山手猫階段」では猫たちが待っていた。庭園内にはキジーも。

餌場へ行く途中、「猫庭園池」の橋を渡った土のところでポオは必ず砂浴びをするかのようにひっくり返り身体を砂にこすりつける。他の猫たちもそうだ。

餌場では新聞紙を敷きカリカリの晩餐会。花子には私の横でカリカリを与える。キジーには飛び石餌場で。水を替え、餌場上段に座る。花子とポオにミルクを与え、ポオには投薬する。

ふと後ろを振り向くと、「猫庭園」側から何かがメイン道路側植え込みへと走った。丁度猫くらいの大きさで身を低くして駆け去った姿は細長い。尻尾も長かったような。イタチ?それとも久々のアライグマのラック?

とにかく餌容器をかかえて見に行くことにする。その時、シルバーの車が坂道を上がってきて私とすれ違った。メイン道路側植え込み内を覗いてみたがそれらしい姿はない。

諦めて、餌場に座っていると、何者かが飛び石餌場に近付き、驚いたキジーが飛び退いて通路に出て来た。よく見えないが、ベージュの被毛に顔の真ん中が黒っぽい動物がキジーを追い出した後、盛んにカリカリを食べている。

カメラをそちらに向け目一杯ズームしてみるが何分暗いので被写体が見えない。やみくもにシャッターを押すとストロボが大嫌いなコロンが逃げてしまった。

追い出されたキジーは憮然としている。かわいそうなので、上段で給餌することに。ピーチとハイシローが横取りしに来るので3箇所にカリカリを盛る。

餌容器を持って飛び石餌場に近寄ろうとすると、気配だけでその動物はさっと逃げてしまい姿は全く特定できない。

みるとカリカリは殆ど平らげてしまっているので、容器を振って音を聞かせ、更にカリカリをたっぷり盛っておく。それをどこかから見ていたらまた出てくるだろう。

餌場に座って考えてみる。タヌキもアライグマも堂々と餌場までやってきて私の真ん前でカリカリを食べて行った。写真を撮っても全く動じなかった。

さっきの動物はタヌキやアライグマより小さいようだし、行動も全く違う。やっぱりイタチか?(帰宅してインターネットで調べ写真を見てみると、やはり今夜カリカリを食べに出て来たのはイタチだったと思われる。)

してみるといつぞやの夜、1号棟から横っ飛びに道路を渡っていった尻尾の長い動物もやはりイタチだったのかもしれない。

今日もポオはよく食べている。ピーチは遊びたくて仕方がないようだ。今夜はトニーを追いかけようとしている。平和主義者のトニーはピーチに追いかけられると本館前庭園内の植え込みの下に逃げ込み唸っている。

ピーチを追いかけたが捕まらない。それを野次馬のゲンキが追いかける。私の後を追ってきたハイシローが私に気を取られている間にゲンキがいきなり襲う。これも遊びのようだ。

餌場に戻り座ると、ワカメ、コロン、ハイシロー一家が私を取り囲んで暖を取る。

一応ハウスのチェックに行く。そうするとポオなどが来てハウスに入るのだが、今夜はポオもワカメも来ない。ゲンキだけが従いてきてウロウロしている。

餌場に戻るとまだみんながいる。今夜はさほど寒くないのでみんな元気で遊んでいるのかな。さて、私は帰ろう。茶々は猫墓苑にいた。


2005年02月05日(土) 7匹集合。花子、ピーチ欠席。

夜、山手へ向う。Pハイツ3号棟前を通るがピーチは出てこなかった。山手では花子の姿が見えない。キジーも今夜は待っていなかった。

新聞紙を敷きカリカリを与える。みんなそこそこよく食べる。ポオには途中で投薬。キャットミルクも出す。花子の分もと、今夜はたっぷり持ってきたのに。ポオはミルクをゴクゴク飲み、少々残った分はトニーがペロペロ。

ポオはその後も食べ続ける。7匹で600grくらい食べた。既にたっぷり給餌された風ではないが、花子、ピーチ、キジーが来ないところを見るとやっぱりもらったのかなあ。

食べ終わっても今夜は7匹とも私の傍から離れない。すると立ち去り難い。ハウスの様子を見に行くと、ハイシローが従いてくる。ポオが後から来て1号に入った。2号内は寝乱れた様子だ。昨夜ワカメが入っていた3号内は全然乱れていない。

餌場に戻るとワカメは植え込みの下にいる。さっさとハウスに入ればいいのに。さて帰ろう。

Pハイツ3号棟前を通ってもピーチは出てこなかった。何だか寂しい。


2005年02月04日(金) 9匹全員集合。キジー出席。

山手へ向い、桜井小の前を通りかかるが今夜はピーチが3号棟生垣から出て来ないなあ、と思っていたら、やっぱり鳴き声がして一番端っこから出て来た。ピーチは私の脚の間に入るのでとても歩き難い。ノロノロと山手へ向う。

「山手猫階段」へ行くと昨日と全く同じ。庭園内ではキジーが待機している。水容器が2個とも転がっているのも昨日と同じ。新聞紙を敷きカリカリを与える。昨日は花子に気の毒だったので、ポオと花子が私の真ん前で並ぶように配置する。

しばらく食べさせてから、キャットミルクを出す。1つの容器にポオと花子が顔を突っ込んでゴクゴク。他の猫たちの顔は押しのける。明日は容器を2個持参してポオと花子に別々に与えよう。食べるのが遅い花子がカリカリを少ししか食べなくてもミルクも併せて飲んでいれば栄養は足りるだろう。

花子が去ってから、ポオを抱き上げて投薬する。ポオは本当によく食べてメキメキ体力をつけている。

キジーもしっかり食べて去って行った。

一旦去ったトニーがまた戻ってきて食べている。みんなよく太っている。コロンもこのところお腹が丸いので重くなったかと抱き上げてみたらまだまだ軽かった。見掛けは母親のワカメとそっくりの体型になったが、ワカメはずっしりと重い。

ポオは水を飲んでからハウスへ。見ているといつものように2号に入るのかと思ったら素通りして、1号の前に行った。中を伺い空っぽなのを確かめてからスルリと中に入った。

ワカメは今夜もやたらと甘えていたが、カリカリをまとめたりしているうちにいなくなった。見に行くと、ハウス3号の奥の方でトイレスタイル。

2号、4号をチェックして1号、3号前へ戻ってくると、ア〜ラ!ワカメが1号隣の小さい3号に入っている!2重に入り口をカバーした甲斐があった。よしよし。

餌場に戻ると誰もいない。甘えッ子のハイシローは脇の植え込みの下。コロンと茶々もそれぞれ植え込みの岩場にいる。

コロンは従いてきて門扉脇のいつもの寛ぎ場所へ。

ピーチは3号棟へ戻って待ち伏せしているかと思ったが、今夜も車が両方向からやってきたりしたせいか、出てこなかった。


2005年02月03日(木) 9匹全員集合。キジー出席。

山手へ行く途中、桜井小前にさしかかるとピーチが決まって向い側のPハイツ3号棟の濃い植え込みから出てくる。3号棟南側は深い濃い生垣が続いている。1階住民でピーチを可愛がる家があるのかもしれないし、あの生垣の真下では雨露がしのげるのかもしれない。とにかく彼は私が通りかかるのを見張るようになった。そして一緒に山手へ向うのが日課になっている。

踊り場にはポオの姿しか見えないが私が現れると一挙に猫たちが集まってくる。庭園内にはキジーも待機している。

新聞紙を敷いてカリカリを与える。水容器は2個ともひっくり返っている。猫たちがある程度食べたところで、ポオを抱き上げ投薬する。ポオはそのままカリカリを食べ続ける。

キャットミルクを出しポオに与える。花子にも与えたいが、今日は離れたところで食べている。花子を抱き上げると抵抗し逃げてしまった。ポオが半分ほど飲んだミルクを取り上げて花子が待機している岩場まで持って行く。花子が飲んでいる間にカリカリも持ってくる。

が、他の猫がじっと見ていることに気付いた花子はミルクを飲み干すと一目散に逃げ去った。子猫用ミルクは高栄養なのでポオと花子にだけ飲ませたい。

キジーは飛び石餌場のカリカリを食べていたが途中でこちらにやってきた。同じものなのでまた戻って行く。

猫たちはいつまでも餌場にいて賑やかだ。ワカメはハウス1号に入ったが、ポオはまだまだ遊び足りないようだ。

私が帰ろうとすると、ゲンキとポオが追いかけっこを始めた。本当にポオは元気になった。2匹はもつれ合いながら踊り場に走り込む。

帰り道、またPハイツ3号棟の生垣内でピーチが待ち伏せているかと思ったが、偶々通行人が多かったせいか、出てこなかった。


2005年02月02日(水) 9匹全員集合。キジー出席。缶詰の日。

遂にこちらの方にも寒波がやってきた。昼間は冷たい風が吹き、ベランダで洗濯物を干しているとさすがの「ぽかぽかデブリン」の私も震え上がった。家の中も当然寒く、これまでは床暖房だけで十分だったのに、遂にエアコンも入れることに。私はエアコンの温風が吹き付けるのが嫌いなのだが、猫たちは、とっても好きなようだ。

今日は缶詰の日だが、寒いので餌場で猫たちを待たせながら缶を開けるのは止めて、前以って用意していくことにした。すると家猫のトムが調理台に上がってきて食べたがる。彼は膀胱炎持ちなので、療法食以外は食べてはいけないのだ。そうだった。トムが可哀相なので家で缶を開けないようになったのだった。忘れていた。ごめんよ、トム。

さて、夜の戸外はさぞかし寒いだろうと覚悟して家を出たが風もなくそれほどの寒さでもないので拍子抜け。

ピーチはやはりPハイツ3号棟の植え込みの内側から私が通るのを見張っていたらしく、飛び出してきた。一緒に山手へ向っていると向こうから通行人がやってきた。するとピーチは道路を渡って1号棟の植え込み内に消えた。

石垣の角を曲がるとすぐそこにポオがいた。茶々が排水溝に入っているからポオも一緒に入っていて私が近付く足音を聞き分けて出て来たのだろう。可愛いなあ。

ピーチもやってきた。猫たちと一緒に庭園餌場へ。敷石の溝にカリカリが落ちている。多分J先生が給餌してくれたのだろう。新聞紙を2重に敷き、まずカリカリを与えておく。水を替えてから、タッパーウェアに入れてきた缶詰6缶分を与える。

猫は8匹。今日はトニーが来ていない。キジーも。

ピーチは食べ終わり、「猫庭園」の奥で枯葉の音をガサゴソ立てている。トイレでもしているのだろう。そのまま餌場には戻ってこない。

ポオを抱き上げてシロップ薬を口の中に入れる。少しこぼしているが十分に飲み込んだと思う。ポオはそのまま食べ続ける。

満足したのか花子が立ち去る。その後、キジーがのっそりと現れた。新聞紙トレイに十分残っているので知らん顔をしているとキジーはそれを食べ始めた。カリカリを足そうと近寄ると逃げる。そこで飛び石餌場にカリカリをこんもり。

ハウスを見に行くと誰も入っていない。と、思ったらワカメが現れて1号の中に入った。

餌場に戻り、ポオを2号に入れようと抱っこしたところで、あら!トニーがやって来た。ポオを下ろし、缶詰を1缶開け、トニーに半分、キジーに半分与える。トニーはこの缶詰が余り好きでないようだ。他の猫たちも改めて欲しがるので、ポオ用の高カロリー缶詰を開ける。肝心のポオはこの缶詰を余り食べず、トニーがよく食べる。

また缶詰を開けたので、音を聞きつけたワカメやコロンも戻ってきて並んでカリカリを食べている。

気付くとポオもワカメもいない。ハウスに入ったのだろう。コロンもハイシローもお腹が横に張り出してデブデブだ。しっかり脂肪を付けて厳寒を乗り切ろう!

残っているトニーとハイシローに別れを告げ立ち去る。途中までゲンキが従いてくる。

またPハイツ3号棟の植え込み内にピーチが先回りして私が戻るのを待ち受けているのでは、と思ったら案の定、ニャーと鳴いて道路を渡ってきた。また4号棟の端っこの植え込み縁石に座り、ピーチを抱き上げる。目やにを拭き、右頬の毛玉を調べる。目やにはここ2日連続でこびり付いたものを除去しているので、涙だけ。毛玉も快方に向っているようだ。

5分間ほど可愛がって地面に下ろす。ピーチはいたく不満そうだ。勿論小さく甘え声で鳴きながらずーっと従いてくる。5号棟への階段まで来たところ、端っこの階段から大声が聞こえてきた。

するとピーチはもう従いてこようとはせず、鳴いている。振り向かずどんどん進み、自宅への階段前で振り返るとピーチはもういなかった。

我が家のトムは昨日のピーチの気配でもう血尿ぽい。彼はすごく神経質で去年、2度ばかりピーチを玄関内に入れたことが原因で、療法食を食べているにも拘わらず、頻尿・血尿を出し、なかなか治らなかった。

こういう風だから我が家ではレオくんを預かることは無理だ。

私はピーチが大好きだが、若くて大きくて元気なピーチには外猫でいてもらうしかない。彼は気立てが良いのでPハイツ内でも可愛がってくれる人が複数人いるようだし。


2005年02月01日(火) 8匹集合。ハイシロー欠席。

今日から昼間にはアニーたちのところへ行くことはもう止める。夜、M浦さんが水を替えに来る時にひとりで出来るからと言ってくれた。何かあればSOSが来るだろう。

昼前にU野さん宅ガレージ前を通ったがアニーたちの姿はなかった。お天気が良かったので、崖下で日向ぼっこでもしていたのだろう。

午後4時半ごろ帰りにそこを通った。アニーが餌をねだって飛び出してきてはいけないので、少し離れたプレイロットを通る。アニーは車の屋根にいてこちらを見ていたが飛び出してくることはなかった。服装もいつもの餌やりスタイルとは違っていたし。が、「アレはS井ママじゃないのかな〜?」とでもいった表情をしてじっとこちらを見ていた。

*****

夜、山手へ。桜井小の前でもうピーチに捕まった。一緒に山手へ向うが足元にまとわりついて歩き難い。下手をすると私が転んでしまいそうだ。

やっとのことで山手へ。踊り場にポオの姿が見えるだけだが、一声かけるとたちまち猫たちが集まるのは昨夜と同じ。

餌場へ行き新聞紙を敷く。きれいに並んだ猫たちを数えると8匹しかいない。一体誰がいないのかとしばらく考える。ハイシローがいない!もう貰ったのかな?キジーも来ていない。昨夜、ゲンキを襲っていたので叱ったのが堪えたか?そんなこともないだろうが。キジーは工房の方でも貰えている筈だ。

私の真ん前で花子とポオがよく食べている。しばらく食べさせてからポオを抱き上げ、シロップ薬を口の中に注射器でピュッと一撃。カリカリの前に下ろすと続きを食べる。キャットミルクを出すと花子が容器に顔を突っ込み、ポオと2匹でゴクゴク。途中から花子に全部奪われた。ポオはかなり回復しているし、花子はちゃんと食べられないことも多いので、ミルクで栄養を付けるといい。

ワカメがすごく甘えていたが、カリカリを整理していてふと後ろを見るとワカメの代わりに茶々が座っている。ワカメの姿が見えないからハウス1号に帰ったのだろう。

ポオは水を飲んでからまだ食べている。今夜は8匹で500gr。こんなものかな。

さて、ハウスをチェックしようと立ち上がると後ろを車がどんどん出て行く。今日は入試だからか、いつも駐車している車とは違っている。

ハウス1号を覗くとワカメの背中が見えた。植え込みにいたポオが走ってハウス2号に潜り込む。覗いてみるととってもハンサムな顔をしてこちらを見ている。

さて帰ろうとするとゲンキとピーチが遊びながら踊り場に走りこんでいく。そうそう、ゲンキは女の子やタニーなんかをいじめていないでピーチと遊んでいればいいのです!

が、ピーチは私が道路を渡るとすごい勢いで斜めに道路を渡ってきた。そして勿論従いてくる。また4号棟の植え込みのところで抱っこして可愛がりながら目やにを取る。右頬の毛が固まっているのがきれいになるにはまだまだ時間がかかりそうだ。熱を持っているとかそういうことはないのでこのまま自然治癒を待とう。

大甘えしているピーチを膝から下ろすが私にくっついて離れない。家の前の階段まで付いてきて鳴いている。通りかかった女性が笑っている。ウチは1階なので、ドアの前に立って様子を見ていると、何と!ピーチは初めて階段を3段上ってきた。そこで我が家の玄関ドアを開けると鳴き声を聞きつけて玄関にきていたらしいシルビアがさっと隠れた。

ピーチはしばらくじっとして玄関の中を見ていたが黙って階段を降りて外へ行ってしまった。やれやれ。

家の中ではピーチの気配を感じて家猫たちが緊張していたようだ。とりわけ奥のリビングにいたトムがショックを受けたようで、猫ベッドの上に半身を起こしたまま固まっている。ピーチがもし家の中に入ってきたら家中パニックに陥るだろうなあ。それも困るし・・・


ネコロジーHP主催者 |HomePage