つれづれ日記
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2004年12月31日(金) 8匹集合。タニー、コロン欠席

朝からどんよりとした曇り空だったが、午後からは予報通り雪が降ってきてあっという間にベランダ下の芝生、道路や車が白くなっていく。

夕方、雪は雨になった。これでは山手猫たちもお腹を空かしているだろうと思い、いつもより30分ばかり早く家を出た。すっかり止んでいるとばかり思っていたが小雨なのか小雪なのか、降っている。

道路は解けた雪でぬかるんでいる。転ばぬようにヨチヨチと歩いて山手に到着。どこからか猫の鳴き声がしたような気もするが姿はない。

「山手猫階段」の下の方に茶々が蹲っている。階段を上がっていくと茶々の鳴き声を聞きつけて、ハイシロー、ワカメ、ゲンキが集まってきた。

庭園を通って雨天餌場に行く。車の下からトニーが出て来た。雨天餌場で新聞紙を広げているとハウスで寝ていたらしいポオもやって来た。

結局、茶々、ハイシロー、ワカメ、ゲンキ、トニー、ワカメの6匹しかいない。とにかく猫たちの背中を拭く。ハイシローや茶々は腹部も相当濡れている。

雨天餌場には先日から空のプランターが置かれていたが今日は、枯れて割れた竹竿状のものがおいてある。段々物置化してくるなあ。

飲み水の用意をして猫たちが食べるのを見ていると、何に怯えたのか1匹がガサッと音をさせ、それを合図に全員が外に飛び出す。その弾みに猫が割れ竹を蹴り大きな音を立てる。いかんなあ。この竹は。猫が怪我でもしたら困る。

茶々、ハイシロー、ゲンキ、ポオは戻ってきたが、ワカメとトニーは出て行ったきりだ。

名前を呼びながら捜すと、ワカメは階段の上に逃げていたらしく降りて来た。餌場に戻ろうとしたが、オス猫たちがこちらを見ているので結局出て行ってしまった。

トニーはそのうちに戻ってきたがとにかく怯えている。ポオは水を少し飲み、私の後ろでじっとしている。今日は猫の数が少ない割りにはカリカリをよく食べる。やっぱり空腹だったのだろう。まだまだ食べているのでカリカリの小山を5個作っておく。食べていない猫たちが来るかもしれない。

雨天餌場にいる茶々、ゲンキ、ポオ、ハイシローは大きな顔をして他の猫を恐れるということはない。然し、茶々で6年くらい、ハイシローが5年、ポオとゲンキはここに捨てられて3年ちょっとだ。

ビクビクしているトニーは3年弱。余り変わらないではないか。思えばアニー、バニー、トニー、タニーが2年前の2月に現れたのだった。今ではアニーは若竹山手に行ってしまい、バニーは行方不明、タニーは山に上がってしまっている。はっきりここに残っているのはトニーのみ。そのトニーもビクビクしている。縄張りを共有して一所に落ち着くのはそんなに難しいことなのだろうか?

さて、帰ろうとするとワカメが空手道場ベランダ下から出てきて鳴いている。餌場に誘導しようとすると、またしてもゲンキやハイシローなどがやって来てワカメは引っ込んでしまった。

どうしようもないので、そのままにして帰ることに。坂道をヨチヨチした足取りでやっと降り、正門へ向っていると可愛い鳴き声が!石垣の上に花子がいる。そこでカリカリをあげようとしたら、またゲンキが来て花子を追い回す。

踊り場にはピーチも待機していた。猫たちは私の来る時間をよ〜く知っていて今日みたいに早く来るとは思わず、いつもの時間にここで待っていたのだろう。良かれと思ったことが裏目に出てしまった。

雨天餌場には沢山あるのだから、また庭園に入り、ピーチと花子を雨天餌場に誘導することにする。

が、猫たちはなかなかやってこない。ワカメももうあの場所にいない。雨天餌場にやって来たのはピーチとゲンキだけだ。ポオはそこにいたのだが、私を見て外へ出て来たがまた入ってカリカリの山に口をつけている。

庭園を通って帰ることにする。踊り場に出ると花子が出て来た。階段の辺りであげようとしても石垣は濡れていたり雪を被っていたりする。仕方なく手に持っていた新聞紙をトレイにしてカリカリを乗せる。明日、片付けよう。

花子もワカメもオス猫(主にゲンキ)に追われておちおち食事も出来ない。猫の数が一桁になってもこの有様だ。1匹づつ別々の餌場というのは困る。それも相当離れていないといけないのだし。近場で別々にしても好奇心いっぱいのゲンキなどは、自分の餌をほったらかしにして従いてくるに違いない。

こんな天気だと外猫たちが不憫でならない。これからこの冬一番の冷え込みになるそうだ。


2004年12月30日(木) 9匹集合。タニー欠席。キジー出席。

昨夜がすごく寒かったので、発砲スチロールと、防寒シートを持参する。

山手に近づくと、ポオが坂下(職員寮への坂)から上がってきた。ポオちゃん、何でそんなところへ行くの?

私が以前、パンダの餌場へ毎夜通っていた頃、山手猫たちがゾロゾロ従いて来るのには参った。その後、ポオが時々そこで目撃されていたと聞いたが、まだ行っているのかなあ。

ピーチがいないが8匹全員、庭園餌場に集合する。キジーもいる。新聞紙を敷き、カリカリを与え、キジーのところにもたっぷり与える。ポオは新聞紙のところと飛び石との間をウロウロするばかりでろくに食べない。

猫たちが食べている間に、ハウス2号へ行き、小さめの発泡スチロールを毛布でくるみダンボールベッドの2階に入れる。周りの隙間にも発泡スチロールを詰めてできるだけ風が通らないようにする。

見ればポオとゲンキがすぐ傍に来ていて、特にポオは2号の準備が整ったらすぐに飛び込もうと構えている。そうはさせじと1号へ連れて行くがすぐに飛び出してしまう。なだめてもう一度入ってもらう。

が、私が餌場に戻ると従いてきてしまう。背中の骨が浮き出してすっかり痩せてしまっているが、動きは活発でキビキビしている。

結局、猫たちはあんまり食べずの私の周りでじっとしているだけ。新聞紙を片付けカリカリもかなり回収する。キジーでさえ大量に残している。

岩場から花子が飛び出し、その後をキジーが追いかけている。みんな遊びたいのだろう。

ワカメを抱っこしてハウス2号へ連れて行こうとするともがいて飛び降りてしまう。その上、野次馬のゲンキがついてきていたものだからワカメは嫌がっていつもの木の根方のところまで上がって行ってしまった。

ポオはどこかへ行ってしまい姿が見えない。餌場を引き上げ、踊り場の床をよ〜く見るとカリカリを2粒見つけた。多分昼間にも給餌されたのだろう。

道路を渡ったところで猫の鳴き声がする。花子かと思ったらピーチがガードレールの内側から出て来た。太っているし、Pハイツで給餌された後に決まっているので、そのまま立ち去ろうとしたら、従いて来ずにその場でひっくり返ったりして明らかに私を山手へ誘導しようとする。

山手からは道路縁まで何とコロンが来ている。普段そんなことはしない猫なのに・・・危ないのでひとまず山手へ戻ることに。

丁度ガードマンが正門を閉めようとしているところだった。

ハイシローなども出て来たので、踊り場の門扉寄りの階段にカリカリの山をいくつか作っておく。ピーチたちがそれに気を取られている間にさっさと立ち去ることに。


2004年12月29日(水) 9匹集合。タニー欠席。

今日は横浜にも雪が降り冬らしい寒い日だ。しっかり着込んでブーツも履き山手へ向う。

「山手猫階段」はまだ溶けた雪で濡れている。庭園餌場はある程度乾いているが微妙なところだ。雨天餌場よりここの方がいいだろうと思い、新聞紙を2枚重ねて敷く。

今日は多分昼間はもらえていなかったのだろう、結構よく食べる。花子は餌場で食べた後、私の傍に来たのでそこでも与える。

ポオも何とか食べている。猫たちの背中をミニタオルで拭く。寒いのでポオを膝に上に抱っこして可愛がるが、投薬でもされるんじゃないかと警戒を解かない。

ハイシローとトニーが傍に来て寒そうにしている。食べ終わったようでも私がいると、人恋しいのか立ち去らない。

ワカメは「猫庭園」内でトイレ後、消えてしまった。ポオも反対側の植え込みの下に座っていたが出てきて、「猫庭園」内でトイレ後、ハウス2号へ向った。

と、ギャーッ!という声がする。多分2号の中にワカメが入っていたのに、ポオが押し入ったのだろう。「ポオ!」と叫びながらすっ飛んで行くとポオは逃げ、野次馬のゲンキが駆けつけている。

ハウス2号の覗くと、2階のダンボールベッドにワカメが入っている。そっか!この頃、ワカメは2階に入っているのか。道理で遠くからは見えなかったはずだ。

2階のダンボールベッドの中には一応毛布を敷いてはあるが、1階ほど暖かくはしていない。もっと補強して暖かくしておこう。

それでもワカメが入っていることが分かってよかった。ポオは1号も2号も自分のものだという気があって縄張りを主張したのだろう。しょうがないなあ。

やっぱり寒さがひどくなってくればハウスをもっと増やさないといけないだろう。12月中に1個調達しようと思っていたのだが、運搬用の車の手配ができなかった。

餌場に戻り、新聞紙を片付けようとすると、トニー、ハイシロー、コロン、ゲンキ、ピーチが集まってきてまた食べ始める。みんなが食べ終わるまで座って待つ。ようやく片付けてもカリカリの山2個にピーチとゲンキが取り付いている。

コロンは濡れた土の上にべったりとお腹を付けて座っている。こんなに寒いのに。毎年のこととはいえ、急に寒くなったので痛々しい。

何だかんだ言っても1時間以上滞在した。喜んで集まってくれる猫たちがいるのにさっさと立ち去れない。


2004年12月28日(火) 9匹集合。タニー欠席。キジー出席。

山手では毎夜、同じ展開だ。猫たちはみんな私の到着を待ちわび大歓迎してくれる。他の餌やりさんに対しても同じだろうが、「自分を待っていてくれる」という気持が毎日の餌やりを楽しいものにしてくれる。1年365日、這ってでも行ってあげなければ、と思わせる。

今夜は少し風があるので新聞紙は敷かず直置き。みんな並んでおとなしくパリポリと食べている。庭園内で待機していたキジーはでっぷり太り、被毛が増々黒っぽくなっている。何となく子狸のようなシルエットだ。

キジーに飛び石餌場であげようとするとポオが来た。そこで2つ奥の飛び石の上にもたっぷりカリカリを盛っておく。

しばらくしてキジーが飛び石餌場から出てきてこちらにやって来た。ピーチも何も言わない。キジーは「ふ〜ん、大したもの食べてないなあ」という風に庭園餌場を見渡してからのっしのっしと去って行った。

ハイシローやトニーがいつまでも甘えるのはいつも通り。他の猫たちは適当に散らばって遊んでいる。餌場を片付け立ち去ることに。

ハウス2号にワカメが入っていないかと振り返るが今夜もまだ入っていないようだ。踊り場に出ようとするとフェンス内側の木の根っこをポオが掘っている。何かを見つけて追いかけているがまさか冬眠中の蛙ではないだろうなあ。

先日、M浦さんがお腹を裂かれて無残に死んでいる蛙をコロンが弄んでいたと言っていた。彼女は誰か人間のイタズラだと思ったらしいが、猫がたまたま地面を掘ったら冬眠中の蛙がいたのでは?

自然がいっぱいのこの辺りではいろいろなことがあるようだ。


2004年12月27日(月) 10匹全員集合。

今夜も昨夜と同じ展開。「山手猫階段」の踊り場には茶々とポオが並んでちんまりと座り、山側の石垣の上にはハイシローやゲンキ、正門側の植え込みにはコロンと花子。山からはワカメとピーチがやってくる。

踊り場には1粒、カリカリが落ちていた。そしてこないだと同じ位置にタバコの吸殻が落ちている。

今夜は風があるので新聞紙は敷かず、餌場の床を丁寧に掃いて直置き。思ったより寒くない。いつもこの場所はPハイツ内などより遙かに暖かく感じられる。

いつの間にかタニーも来て食べている。食べ終わったポオを抱っこするが、警戒している。そこで適当に下ろし久々にピーチを膝の上に乗せる。重い!大きい!はみ出てしまって膝の上には乗り切らないが、ピーチは飼い猫時代、膝乗り猫だったことを彷彿とさせる落ち着きぶりだ。ピーチはティッシュで目を拭かれるのは嫌いだが、私が指先で拭うのは平気だ。

タニーが私の傍に来て庇護を求める。タニーの背中に手を置いて安心させる。

猫たちが食べ散らかしたカリカリを集めて3山くらいにまとめる。ハイシローが私にくっついて暖をとっている。タニーはゲンキが傍に来ると唸ったりしていたがしっかり食べてさっさと去って行った。

さて、餌場を片付けて、ハウスを見に行く。空っぽだ。ポオはどこへ行ったのか?2号を見るとここも空っぽ。

踊り場へ行くとピーチが水を飲んでいる。花子がいたがゲンキが追いかけ始めた。花子にカリカリを与えようと思ったのだが、ゲンキはしつこくて結局花子は山を駆け上って行ってしまった。

ピーチはまた排水溝に隠れて2匹の追いかけっこを見ていたが、道路の向こう側の大木で爪とぎをするのは昨夜と同じ。

私が道路を渡り終えたとき、車がやって来た。ピーチはどうしたかと思ったら、いち早く私のすぐ後ろに来ている。結局ピーチは自分の好きなルートで私の後を追ってきて4号棟の角で鳴き始めたがもう追ってはこなかった。


2004年12月26日(日) 9匹集合。タニー欠席。キジー出席。

山手へ行くと昨日と全く同じ。9匹の猫たちに囲まれて庭園餌場へ移動する。新聞紙2枚を敷き、ひとまず500grのカリカリを与える。

水容器がひとつひっくり返っている。水を替えると猫たちが代わる代わる飲む。

私の真ん前にワカメ、ピーチ、ハイシロー、ポオが集まる。ポオはしばらくしてハウス1号へ向い、ビニールの入り口からスルリと中に入った。これでよろしい。やっぱり入り口の切れ目が小さすぎたのか。

ふと見るとキジーが声もなく近付いてきている。飛び石の上にカリカリをたっぷり盛り、私がその場を離れると、少し離れていたキジーが「真打登場、ご苦労、ご苦労」とでもいったエラソウな感じで餌に取り掛かっている。

ワカメも「猫庭園」内に入ってガサゴソやっている。トイレか?花子はある程度食べて去って行ったが戻ってこない。茶々はいつものように少し食べた後、あちこちのし歩いている。

新聞紙を片付けてカリカリの山を2つにすると、それぞれをピーチとゲンキが食べ始めた。

その間に立ち去ろう。ハウス2号にワカメが入っているのではないかと振り向いて凝視するが、空っぽのようだ。残念。でも後から入ることを願う。

アララ、ピーチもゲンキも付いてきた。ハイシローまで来る。踊り場に出てよく見ると、カリカリがあちこち広範囲に落ちている。私の前に餌やりさんが既に来たようだ。タニーは来なかったが、踊り場ではもらったのかな?

ピーチが排水溝に飛び込んで隠れているつもりだ。巨体で匍匐前進している。向こう側の巨木の幹で爪とぎをしているとゲンキが「遊ぼう!」とやってきた。2匹で追いかけっこが始まった。ゲンキは活発で大きなピーチが大好きなのだ。

私が道路を渡るとピーチだけが付いて来る。ドドドッと走っては止まる。1号棟前の駐車場の車の間を縫っている間に従いてこなくなった。


2004年12月25日(土) 10匹全員集合。

昨日より30分ほど遅くなっただけなのに、山手への道路を渡ると花子が駆け寄ってきた。その後からゲンキも。角を曲がり階段を見ると猫たちが大勢降りてきている。

そんなに空腹かと慌てて餌場へ行き、掃除もそこそこに新聞紙を敷きカリカリを与える。しばらくは夢中になって食べているように見えたが、猫たちが離れてみるとさほどでもない。せいぜい500grくらいしか食べていない。

タニーも途中でやって来て盛んに食べ、横のワカメを叩いたりしていたが、ゲンキを見て植え込みに逃げてしまった。もっと欲しいはずだと思い、タニーを抱っこしてみるとお腹は十分に丸い。カリカリの前に置いて食べさせるが、しばらくしてスタコラ逃げ去ってしまった。スカイラインの階段に沿ってフェンスの内側を駆け上がって行った。

私の周りにトニー、ピーチ、ハイシロー、ワカメが集まる。みんなを代わる代わる撫でる。花子は2度往復して結構食べた。

通路へ行っていたポオが戻ってきてピーチと鼻で挨拶している。お互いにシャーすることもなく離れる。

バッグをごそごそやっていると缶詰でも出てくるのかと猫たちが期待する。このカリカリはもういいが缶詰なら食べようか、という具合だ。何だ、空腹じゃないんだ。

余ったカリカリを回収しようと新聞紙に手を伸ばすと、途端に猫たちが食べ始める。それでも何とか4箇所くらいにまとめて新聞紙は引き上げる。

ワカメは「猫庭園」内に入った。コロンは植え込みの下で蹲っている。ポオを抱っこしてハウス1号に連れて行く。無理やりに入れると出てきてしまった。入り口の透明ビニールの切り方が悪いのかなあ?ベッドを以前のように横向きにし、後ろにいたポオを入れると今度はじっとしている。

ついでに2号の中を見ようとするとワカメは少し離れたところからこちらを見ている。ポオが1号に入ったから今夜はワカメが2号に入るかな?

挟を持ってきて1号のビニール入り口を切り広げる。ポオはじっとしているからもう出て来ないだろう。

餌場に戻って見渡すと、トニーはボイラー室の前にいる。まだ殆どの猫がこの付近にいる。ピーチと花子は通路にいるし。

さて、引き上げよう。

アララ、さっき、通路にいた花子が既に階段下で待ち受けている。石垣の上にカリカリを少々与えようかと思っていたらピーチがやって来たので花子は逃げてしまった。追いかけっこをしているようだ。

2匹は工房側の道路にいたが私が道路を渡るとあっという間に従いてきた。
途中で諦めたかと思っていたら、4号棟前で私の前にピーチの巨体が跳びだした。無視しているとようやく諦めたようだ。

******

10時前、M浦さんから電話があった。チャーリーが出てきて彼女にスリスリゴロゴロ抱っこもさせるのでよ〜く観察してみたところ、一昨日のナンチャーとは別猫だとはっきり分かったという。

正門側の庭園餌場でさっき私に甘えていたハイシローはいち早く北門側へ回り、チャーリーを威嚇していたとか。

チャーリーはM浦さんにはゴロスリ猫になっているので、発情期が来る前、来年早々にでも去勢手術を受けさせようと話し合った。


2004年12月24日(金) 9匹集合。タニー欠席。キジー出席。

昼間にM浦さんに電話して、チャーリーとナンチャーの話をする。彼女は2匹が同一の猫だと信じているが、違いは胸の白いエプロンのような被毛だ。チャーリーは白エプロンが広く、ナンチャーは狭い。前足の白い短ソックス、後ろ足の白ハイソックスは共通だ。

チャーリーを見て私はりくに似ているとは思わなかったが、ナンチャーを見てすぐにりくの写真を思い出した。

*****

山手へ行くと昨夜と全く同じ展開だが、キジーが石垣の上で待機しておりハイシローは木の上に上っていた。大方キジーと喧嘩でもして追い詰められたのだろう。

庭園の中に入るとその辺りの草も刈ったようだ。さっぱりしている。かき集めた枯葉は「猫庭園池」の猫墓地側、水の溜まっていない方に無造作に捨ててある。

餌場に新聞紙を敷き9匹が夕食。キジーは、自分の餌場、飛び石の上で待機していたが待ちくたびれてこちらに来ている。

餌をねだって可愛い声で鳴くせに決して近寄らせないし、触らせるなんてとんでもない。かといってフーシャーするわけでもない。大食漢のキジーのためにたっぷりのカリカリを飛び石の上に置く。

猫たちは適当に食べて段々いなくなった。ハイシローは私に寄り添っていつものように座っている。ワカメも傍にやってきて甘える、甘える。コロンは畑の餌場でも食べてくるせいか丸々している。

と、踊り場に誰か餌やりさんが現れたのか、猫たちが一目散にそちらに向う。残っているのはハイシローとワカメだけだ。

誰かなあ?と思っていたらM浦さんがやって来た。今夜も公園のジジたちに給餌に出たついでにかりんにも給餌してしまおうとスカイラインへ行ったがかりんは現れず、てっぺんまで上ってもタニーもいなかった。そこでついでに下まで降りてきてしまったとのこと。

クリスマスイブなのでかりんとタニーにと持参した缶詰は集まった猫たちに食べられてしまった。食の細くなったポオも軽快に飛び回って缶詰にありついている。ピーチが缶詰を争ってコロンを叩いてしまった。

世間話をしているうちにしんしんと冷えてきた。ポオは踊り場まで付いて来てちんまりと座っている。今夜は寒いのだからハウス1号に是非入ってほしい。もしかして1号の入り口が狭くて入りにくいと思っているのか?透明ビニールをもう少しカットしてみようか。


2004年12月23日(木) 9匹集合。タニー欠席。ナンチャー?現る

今夜も冷える。山手に行くと踊り場にはポオと茶々が並んで待機しており、両側の石垣にはハイシローとコロンがいる。踊り場の上の方の階段にはピーチ。山からはワカメが駆け下りてくる。庭園内からトニーとゲンキ、花子が出てくる。これでたちまち9匹が集合だ。てっぺんにいるタニーは食事が始まってから来るのだろう。

思ったより風がないので新聞紙を敷き、カリカリを与える。水容器は2個持参したので元通りの2箇所に置く。

ポオはまたちょっぴりしか食べずウロウロしている。ワカメも食べ終えて「猫庭園」に入っている。

「猫庭園池」の方から茶色っぽい猫がこちらに向ってくる。と、ゲンキが聞いたこともないような変な声で唸りだした。食事中の猫たちは全員、横っ飛びに散ってしまった。

ゲンキはその猫に向って突進する。そしてサイレン以上の大声を出して鳴き喚く。近くに行ってよく見ると植え込み内で応戦しているのはチャーリーのようだ。小さな可愛い顔をしている。

そこでM浦さんに電話してみると丁度かりんへの給餌に家を出ようとしていたところだという。北門側にチャーリーは現れなくなったと彼女は言っていたが、また出てくるようになり、抱っこもさせるという。

ゲンキをなだめ、「チャーリー!チャーリー!」と声を掛けていると庭園内を通って本館前庭園へ移動する。私も携帯で話しながら追いかける。ゲンキやポオが付いて来る。

電話しながら「チャーリー」を撫でていたらいきなりパンチを食らい、右手の甲を引っ掻かれてしまった。

電話を切り、餌場に戻ると猫たちも戻って来た。喧嘩が嫌いなトニーは怯えてしまっている。ハイシローは無関心で食べている。

またゲンキが唸るので見るとチャーリーが植え込み内にいる。空腹なのだろうとカリカリを一掴みして坂道の歩道の上に置く。「チャーリー」は全然逃げず食べ始めるが、撫でられるのは嫌なようだ。

しげしげとこの猫を観察すると、顔つきも模様も、元学院生が山手内で拾った猫(現りく)にそっくりだ。ここに捨てられていたということは近隣の猫の可能性が非常に高い。この「チャーリー」はりくの兄弟ではないか?

「チャーリー」にかまっているとポオが近くに来る。ふと見るとM浦さんが餌場に来ている。呼んで「チャーリー」に対面させる。M浦さんは最近若竹山手でチャーリーと同じ柄の茶虎猫を見たとか。「チャーリー!」と呼んで近寄るとシャーされたという。その猫はアニーに威嚇されていたそうだ。

M浦さんは「チャーリー」を抱っこできるというので手を出そうとするとこの「チャーリー」は緊張していてM浦さんの手を避ける。場所が違うし他の猫たちに囲まれて気が立っているのだと思った。

M浦さんはパンダの餌場に行き、途中で花子にも給餌する。その間に私はポオを捕まえてハウス1号に入れる。見ると「チャーリー」がハウス近くまで来ている。呼ぶと出てきてまたカリカリを食べ始める。そうこうしているうちにポオがまた出てきている。猫って野次馬。

M浦さんが戻って来たので、餌場を後にする。彼女はかりんに給餌しようと出てきたら、スカイラインのラーバン側上り口までタニーが降りてきてしまったのでかりんは隠れてしまった。仕方がないのでてっぺんまで行きタニーのみに給餌してからこちらに来たという。

なのでかりんが待っているだろうと思うと気が気でない。かりんは空腹なのだから必ず待っているはずだ。

*****

帰宅してから「里子に行った猫・りく」ちゃんの写真を見ると、増々今夜見た「チャーリー」に似ている。今夜の「チャーリー」は先日写真を撮ったチャーリーほど胸の毛が白くない。顔もチャーリーの方が大きいように思う。してみると今夜の「チャーリー」は本物のチャーリーの兄弟か?

抱っこさせるはずのM浦さんに対しても初対面顔をしていたし・・・M浦さんが正門側で何度か見たというチャーリーより愛想が悪い猫は今夜の「チャーリー」で北門のチャーリーとは別猫ではないか?

別猫だと仮定して、北門のが本物のチャーリー、正門側はひとまずナンチャー(南茶)と名付けよう。

若竹山手でM浦さんに知らん顔をした茶虎猫もナンチャーだったのだろうし、以前M浦さんが正門側で何度か見、また12月2日、こちらでゲンキ、茶々と大喧嘩をやらかした茶虎猫もチャーリーではなくナンチャーだったのでは?

りく、チャーリー、ナンチャーは3兄弟姉妹(りくは女の子)なのではないか。ナンチャーのお尻にはプリプリしたたまたまが付いていた。

然し、チャーリーもナンチャーも体格が良く、人間を恐れないので外飼いの猫が夜の散歩に出ているといった感じがする。

準メンバーのS木さんちのトラちゃんも虻名公園あたりに捨てられていた3姉妹だったのが、餌をあげていた人々は、同じ柄の仔猫が1匹づつ代わる代わる現れるので、1匹しかいないものと思い込んでいたという。

猫は不思議な生き物で、ノワールに給餌していたころ、ノワールは食べている最中のはずなのに、そっくりな猫が道路の真ん中で身づくろいしているのをS木さんと二人で目撃したこともある。我々の知らない兄弟猫だったのかもしれない。

ともあれ、今夜ナンチャーの写真を撮れば良かった。チャーリーの写真と見比べれば同じ猫かどうかはっきり分かったはずだ。次回は必ず。

もう姿を見かけなくなって久しいが、パークやパーキーも白混じりの茶虎猫だから、このあたりの柄なのかも。

然し目が回る。


2004年12月22日(水) 9匹集合。コロン欠席。ごちそう缶詰の日

今日は缶詰の日。クリスマスにご馳走缶詰を、と思ったが明日は年内最後の缶・ビン収集日。急遽、忘年会ということにして頂き物の「良い缶詰」を上げることに。10匹とキジーが来ることも考えて11個持参するがキジーどころかコロンもおらず9匹のみ。

庭園内通路はざっと掃除され、刈り取った草と枯葉は撤去されていたが水容器2個も撤去されてしまっている。いつも1個は持参しているのでひとまず1個だけ置いておく。

新聞紙を2重に敷き、カリカリを与えておいたが缶詰を取り出すとトニーやハイシローは私の手元に頭突きして急かす。

待っている間に猫たちは小競り合いを始める。ワカメは花子を叩いているし、こっちではトニーとハイシローがにらみ合っている。

やっと第1弾を与えると奪い合って食べる。頂き物はプルトップなので一々缶切りを使わなくてもいいので次々に与えることが出来る。

そこへタニーがニャニャニャッとか細い声で鳴きながらやってきた。彼は早く来ると他の猫に攻撃されてしまうので、晩餐が始まってから駆けつけることにしたらしい。なかなか頭がいい。

ポオには特に健康に良い口当たりも柔らかな缶詰を与える。勿論1缶全部はポオの口に入らず他の猫たちが横から奪ってしまうが。

タニーは十分に食べたとみえ、さっさと立ち去る。猫たちの攻撃は怖いが空腹には勝てず、10時半のM浦さんの給餌まで待てないし、さっと食べに来てさっと去っていくことにしたのだな。よしよし。それでも姿を見せてくれて嬉しい。

ワカメはさっさと食べ終わり、「猫庭園」の中でガサゴソ音を立てている。大方トイレだろう、と思っていたらまた戻ってきて脇の植え込みに座っている。

缶詰の日には1匹1缶あげているので猫たちの満足度も高い。あっという間に食べてしまい、満腹になると身づくろいしてさっさと消えてしまう。毎夜、私の傍から離れないハイシローでさえ、今夜はたらふく食べた後、スタコラ姿を消した。何とゲンキンなこと!

今夜は冷えるのでポオをハウス1号に入れようとすると逃げられた。そして2号の中に逃げ込んでちんまりと納まっている。引きずり出すのは可哀相なのでそのままにしておくが、タッチの差で逃げられ残念。然し、1号の方が暖かいはずなのに、そして1号の方がお好みだったのに一体どうしたのだろう?じゃあ、ワカメが1号に入ればよさそうなものだが、そういうものでもないのかなあ?

餌場を片付けているといつものように最後の〆はゲンキだ。余ったカリカリの山2つに代わる代わる口をつけている。

山手を後にし、道路を渡ったところでやっぱり花子が待っていた。餌がもらえると思って付いて来る。昨日ここにカリカリを置いたのは間違いだった。ここで食べる癖をつけたくない。小桃の二の舞にはさせない。

餌場に戻ればカリカリがあるのだから、戻って欲しい。花子は「昨日、くれたのに〜〜!!!」と鳴き叫んでいる。それを無視して行ってしまうのは相当に辛い。偶々カリカリを全部置いてきてしまったから、あげようにもあげられないのだが、たっぷり持っていればその声に負けてあげてしまったかもしれない。

それにオス猫が追いかけたりワカメまでがいじわるするのだから、餌場も決して安心して食べられる場所ではないのかも。ちょっと食べては行ってしまい、また戻ってきて、というのを何度も繰り返す。

家でも先住の老猫ロミが食べていると他の猫たちがいじわるをしに来る。たった4匹でもこんな風なのだからいくら餌が潤沢でも人間が期待するような「和気藹々」とした食事風景は望めないのかも。


2004年12月21日(火) 10匹全員集合。

今夜も昨日と全く同じ展開だがキジーは来なかった。タニーはみんなが食べ始めてしばらくしてからやって来て、適当に食べた後そそくさと立ち去る。

ポオは痩せてはいるが元気そうに動き回り、カリカリにも口をつけているが量は食べられないようだ。顔はとてもハンサムだが全体的に身体は老化していることは否めない。

今夜もしばらく甘えた後、ハウスへ向ったが2号に入ってしまった。その前に2号の方へ行ったワカメは、入り口でちょっとためらっていたが入らず、斜面を登っていき、フェンス内側の木の根方に座ってこちらをじっと見つめている。

昨日はポオを1号へ運んだのだが、今夜はそうする前にポオが自分で2号に入ってしまった。寛いでいるポオを引きずり出すには忍びない。明日は抱っこして1号に入れてしまおう。

今夜はいつもよりは遙かに冷え込む。ワカメには2号に入ってもらいたかったなあ。高齢なのはポオとワカメだけなのでひとまずこの2匹に暖かく過ごしてもらいたいと願っている。

10匹が来ても500grくらいしかカリカリが無くならない。後は更に200grくらい2山にして残していくのだが。

甘えるハイシローと茶々、ゲンキを残して餌場を立ち去る。植え込みからコロンが出てきて従いてくる。茶々やゲンキも追ってきた。

コロンは門扉脇の植え込みの下に入った。ここは彼女のお気に入りの隠れ場所だ。階段の一番下に花子がいる。花子は2度餌場に食べに来ていたがまだ食べたいのかな?そこでカリカリを少々あげようとしているとゲンキがすっ飛んできて花子は逃げてしまった。

道路を渡り、小桃の駐車場上を歩いていると、どこからか可愛い鳴き声が聞こえて、足元に花子が現れた。ガードレールの内側の広いところにカリカリを一掴み置くと花子は食べ始めた。その間に立ち去る。


2004年12月20日(月) 10匹全員集合。キジー出席。

山手へ向っていると、小桃の駐車場上のガードレールの内側に猫が座っているのが見えた。ピーチだった。Pハイツ7号棟での夕食を済ませ、山手で更に夜食を食べたり遊んだりしようと、彼も山手へ向っている最中だったか。

一緒に山手へ行き、いつもと同じメンバーに同じように出迎えられ庭園内に入る。庭園内の通路は両側の草を刈って掘り返したのか、土と枯葉ですごく汚れている。

ひとまずその上に新聞紙を敷き、カリカリを与える。みんなが食べ終わってから掃き掃除をしよう。

水容器の中にも当然、土と枯葉が入っている。よくすすいで新しい水を入れる。

ポオはやはりあまり食べずに盛んに甘える。そのうちに坂道の方へ上がっていき姿が見えなくなった。

ワカメは茶々が傍に来たので「猫庭園」に入ったがハウス2号には入らなかったようだ。

コロンは近ごろ太ってきてワカメそっくりの体型になってきた。彼女もどこかへ行ってしまった。

花子は一旦餌場を離れ、また戻ってくるのが常だが、ピーチが構えているので、近寄れないでいる。

キジーがやってきた。すると忽ちピーチが唸り声を上げる。それを制して飛び石の上にカリカリを盛るとピーチが横取り。そして花子もやってきたので、2つ奥の飛び石の上にもカリカリを盛ると花子が食べ始めた。その隣の飛び石に、やっとキジー用にたっぷりカリカリを置く。

しばらく3匹がそこで食べていたが、まず花子が離れ、ピーチは脇の植え込みの下に座ってキジーをじっと見つめるが襲ったり唸ったりはもうしない。キジーは平然と食べ続ける。

アラ!タニーがやって来た!怯えるタニーを両手で抱えるようにして保護しながら食べさせる。私が押さえているのに、近くにゲンキが来るとフーシャーしている。とにかくビクビクしていて、ある程度食べるとさっさと逃げ戻ってしまった。

餌場を片付けようとしているとポオが戻ってきて私に従いて回る。飛び石の餌をポオに食べさせようと連れて行くが食べない。

近くの木でキジトラ猫が遊んでいるので花子かと思ったらキジーだった。

残りのカリカリを直置きできるように、餌場と1段上の床を丁寧にホウキで掃く。

昨夜、雨天餌場に置いてきた水容器を取りに行く。ポオは勿論ついてきたが、ワカメまでが出てきてトットと雨天餌場に向う。ゲンキや茶々も追ってくる。

水容器を引き上げるだけなので猫たちは空振りだ。ワカメは私と一緒に餌場に戻り、カリカリを食べる。

ポオが戻ってこず、姿も見えないので心配して雨天餌場の前まで捜しに行くとどこからか出て来た。抱っこしてハウス1号に連れて行くことにする。ハウスに入れるとおとなしくベッドに入ってじっとしている。

2号も見に行くと毛布の上にカリカリが少し残っている。毛布の上はちとまずいな。置くならハウスの入り口のブロックの上などの方がいいかも。

餌場に戻るとまだワカメが食べている。そのうちに茶々がやって来たのでワカメはまた庭園餌場へ。見ているとハウス2号の前の木で爪とぎをしたりして2号の中を伺っていたようだが、やはり中には入らずにどこかへ行ってしまった。

ハイシロー、ゲンキ、茶々が残っているが、やっと帰り支度をする。今夜はすごく長居をした気分だと思ったら、行って帰ってくるまでに1時間半が経過していた。それでも猫たちの無事な姿を見るのは嬉しい。


2004年12月19日(日) タニー欠席(スカイラインてっぺんへ移動)

午後7時過ぎになって雨が降ってきた。じっとしていると寒いように思ったが、外へ出て山手に向っているとさほどでもない。

雨はパラパラとしか降っていないので猫たちはいつものように「山手猫階段」付近で待機していた。

みんなを連れて庭園餌場を通過し雨天餌場へ。新聞紙を敷きカリカリを与える。8匹しかいない。ハイシローがいない。

水の用意をし、猫たちの背中を拭く。ハウスから直行のポオが一番濡れておらず、花子が結構濡れている。

猫たちはあんまり食べない。昼間に給餌されたのかなあ?ワカメはじっとしていたがそのうちに外へ出て、いつものように大木の根元に座ってこちらを観察している。花子も出て行ってしまった。他の猫たちも出たり入ったりしている。

そこへM浦さんが現れた。ラーバン側からスカイラインを上がってきたのだが、かりんもタニーも出てこなかったので、もしやこちらに来ているのでは?と思ったそうだ。

M浦さんはパンダの餌場に行き、ハイシローを連れて戻って来た。これでこちらの猫たちは9匹全員集合だ。

ポオは甘えて盛んに鳴こうとするが声がかすれてしまって出ない。それでも減量して身軽になったせいか、動きがとてもいい。お腹を触ると毛がバリバリしているので、抱っこしてM浦さんに見てもらうと毛玉になっているのだという。鋏は常備しているので切り取ることにする。

明るいところで私の膝の上に乗せてポオをひっくり返しM浦さんがバリバリの毛を切ろうとするが、ポオは短毛なのでうまく切れない。無理をしてポオの皮膚を傷つけてはいけないので断念する。

余ったカリカリは2山にしておいたが、余りすぎだというので1山は回収してM浦さんに渡す。

スカイラインを戻ってタニーとかりんに給餌したいというので、てっぺんまで同行する。するとゲンキがてっぺんまで従いて来ていて、現れたタニーを早速追い回している。タニーは細い木の枝に上に逃げてしまったが、命がけといった風情だ。さくらもこんな風に毎日追われていたのだろうか?

タニーに餌をあげるどころではないので、私がゲンキを連れて階段を下りることにする。降りているとフェンスを隔てて庭園内をワカメが追ってくる。踊り場からはトニーが上がってきた。

もう猫たちにはかまわず帰宅することにする。雨は上がっている。




2004年12月18日(土) タニー欠席

今日は土曜日なので少し遅くなる。日中もすごく暖かかったが夜になっても気温が下がらない。明日は寒くなるという予報ではあるが。

山手への道路を渡り、サクサクと落ち葉を踏んで歩いていると、ゲンキが飛び出してきて出迎えてくれる。ハイシローも続いている。

みんなに大歓迎されながら庭園内に入る。今夜は風がないので新聞紙を2枚広げて9匹にカリカリを与える。みんな夢中になって食べているように思ったのだが、結局食べたのは合計500grくらいか。

水もきれいだったから既に給餌もされているようだ。トニーたちのお腹がすごく丸い。花子は結構たくさん食べた。

ポオも盛んに食べているような姿勢だったが、そんなに沢山は減っていない。が、とても元気で食後は水を飲み、ピーチに寄り添ってしばらく座っていたが、「猫庭園」内に入りハウスを目指して歩き出した。1号へ行けばいいのにまた2号へ入ったようだ。見に行くと、昨夜と同じくダンボールベッドの中の毛布の上にちんまりと座っている。すごく心地良さそうにしているので1号へは移らないだろう。困ったなあ。

ワカメを抱っこして「猫庭園」に入る。ワカメは途中で嫌がって降りてしまった。そこへ野次馬の茶々がやって来たものだからワカメは余計遠くへ逃げてしまった。

ガードマンが正門を閉めに行くのと入れ違いみたいにして若い男女が坂道を本館の方へと上って行く後姿が見える。学院関係者かなあ?30分くらい前には黒っぽい車がやはり本館方向へと坂道を上っていった。普段とは逆方向だ。

餌場ではゲンキとピーチが仲良くカリカリの山2つに取り掛かっている。2匹を残してそっと立ち去ると、まずゲンキが追って来て、その後ピーチも従いて来ている。

踊り場へ出て階段を下りると正門前に車が停まっていて、男性とガードマンが何やら話しこんでいる。

道路を渡り家路を急いでいると、ドドドッという地響きと共にピーチの巨体が脇を走り抜け、止まっては鳴く。1号棟前の駐車場では車の出入りがあったのでピーチはワゴン車の下に潜り込んで様子を伺っている。

そこへタクシーやらバイクやらが次々と通過したので、ピーチは私を追うのを諦めたようだ。ピーチは車には気をつけているようだが、外猫なので交通事故に遭わないよう祈るしかない。



2004年12月17日(金) タニー欠席。キジー出席

今夜は冷えるので、先日拾った発泡スチロール数枚と毛布2枚を持って山手へ。

今夜はハイシローがいないが後は昨日とほぼ同じ展開だ。庭園内に入るとキジーがいて可愛い声でニャーと鳴く。

餌場の床掃除をして9匹とキジーにカリカリを与え、水を替える。みんなが懸命に食べている間にハウスの更なる防寒処置に取り掛かる。

ハウス1号のルーバーの前に発泡スチロール板を置き風の進入を防ぐ。もう1枚を奥の壁に押し付けておく。持参の毛布をベッドの中の毛布に重ねる。

2号へ行くと、入れておいた毛布が外に落ちている。多分ワカメが入っているところを他のオス猫に襲撃され、慌てて外に飛び出した時に毛布が一緒に外へ落ちてしまったのだろう。

発泡スチロールをサイドの壁2箇所に立てかける。浅い発泡スチロールの箱は毛布でくるんで容易には外れないようにしてダンボールハウスの中に入れる。元の薄い毛布は2階の小ダンボールハウス(みかん箱)の中に入れる。入ろうと思えばコロンくらいなら2階の箱に入ることが出来る。

私が作業していると、ポオ、茶々、ゲンキ、ピーチなどが観察にやってきた。猫たちは本当に野次馬だ。

作業を終えて餌場に戻るとトニーくらいしかいないが私の後からゾロゾロと野次馬猫たちが戻って来た。

キジーはたっぷり与えたカリカリを食べ尽くしてまだ待機している。そこで敷石餌場にカリカリを運ぶとキジーが喜んだのも束の間、ポオに横取りされている。ポオは食が細くなってやせてきているので、敢えてそのままにしておいた。横取りする元気もあり同じ餌でもその方がおいしく感じられて食が進むのならいいだろう。キジーはでっぷりしているし既に沢山食べてお替りなのだから。

キジーは待ちくたびれて行ってしまった。コロンは飛び石餌場のすぐ脇の植え込みの下にいる。ワカメや花子はいなくなっている。

しゃがんで餌場のカリカリをまとめていると、茶々、ゲンキ、ピーチ、トニーが私の周りに集まってまた食べ始める。

石段に座っているとポオが戻って来た。寒そうに見えたので膝に抱っこしてみると嫌がる。そういえば、ポオを抱っこする時には投薬や目薬投与などポオにとってはろくな思い出がない。膝に座らせようとしても伸びた爪を一杯に出して居心地が悪そうだ。下ろすとゆっくりと「猫庭園」内に入った。

と、いきなりピーチが手を出す。ピーチはさっきもワカメを叩こうとしていた。遊びたいだけだとは思うがポオやワカメなどの年寄りや、タニー、コロンなど小さい猫たちには脅威だ。

ポオはハウスの方に向ったが1号には入らなかった。もしや2号に?と見に行くと案の定、早速発泡スチロールベッドの上に鎮座ましましている。

2号に入っていたワカメを追い出したのは案外ポオかもしれない。ハウスは全部自分のものだとポオは思っているのかもしれない。1号だけなのに。

1号のベッドが横向きなのは風避けにはいいが猫たちには気に入らないかもしれないので正面を向けておいた。このところ雨も降りそうにないし、ベッドの縁は高いので正面向きでもほぼ大丈夫だろう。1号の入り口のビニールの切り込みが小さいので2号より入りにくいことは確かだが、ポオは上手に入るし、ゲンキもよく一緒に入っている。

餌場ではコロンが潜んでいる植え込みにピーチが近付くとコロンは唸っている。トニーもいなくなった。餌場に立っているとバイクの多分S田氏が通りかかり「こんばんは!」と声を掛けてくれる。「こんばんは!」と大声で返事をしたが、バイクの爆音でS田氏には聞こえなかったのかもしれない、盛んに頭を下げてくれる。私も頭を下げるが、そうだ、いつもは手を振っていたのだった。

その後しばらくして、若い教員らしき男性が口笛を吹きながら坂道を降りてくる。こちらは車のエンジンを掛けて行ってしまった。

さて、帰ろう。通路からハウス2号を振り返るとポオがすまして鎮座している。これは当分退きそうにないなあ。ワカメ用なのに・・・

踊り場にピーチらしき猫がいる。コロンが従いてきて、門扉脇の自分の居場所に陣取る。ゲンキが排水溝に飛び込んだ。ピーチが潜んでいる。2匹が排水溝の中で遊びながら飛び出し、追いかけっこを始めた。

2匹で当分遊んでいるかと思いきや、道路を隔てた1号棟前にピーチが現れ、時々鳴きながら、1号棟の端っこまで付いてきた。車の往来が激しくなると私の追跡を諦めたらしく見えなくなった。

昨夜、M浦さんに電話してタニーの消息を尋ねたところ、毎夜スカイラインのてっぺんで待機しており、十分に給餌されているという。これで一安心だが、少数づつ別々の餌場があちこちに増えてM浦さんも大変だ。

北門側に1週間連続して現れ、山手に居つくかと思われたチャーリーはその後ぱったりと現れなくなったという。きれいな猫でもあったし、カリカリは食べずに散らかす方が多く、夜だけ出してもらっている飼い猫が遊びに来ていたのかもしれないと話し合った。それならそれでいいが、少なくとも去勢手術を施しておいてほしいものだ。


2004年12月16日(木) タニー欠席

山手に行くと全く昨日と同じ歓迎パターンが繰り返される。つまり踊り場には茶々とポオが寄り添って待機している。まずハイシローが山側から降りてきて歓迎の鳴き声を上げる。それを合図に猫たちがどっと集まる。踊り場の床をよく見ると久々にカリカリが数粒落ちている。猫たちの数は9匹、今夜もタニーが来ない。

風があるので庭園餌場の床を掃きカリカリを直置きする。みんなせっせと食べるがやはりポオの食べっぷりが悪い。カリカリは3種を混ぜているのだが、選って食べているようでもある。さっき餌場へ向うポオの身体を上から観察するとお腹がすっかり痩せてしまっている。が、だからといって元気がないとかそういうことは一切なく全く普段通り。動きもキビキビしているし顔貌にやつれなどは見られない。

昼間はすごく暖かかったし、夕方も風はあったが生暖かい風だった。それが餌場にじっとしているうちにどんどん風が冷たくなってくる。

ハイシローが甘えて私に密着するのはいつものことだが、ワカメがすごく甘える。ポオもやってきてワカメに寄り添う。しばらくしてポオはハウス1号へ帰って行った。

ワカメが私に甘えているとそれを見ていたコロンが植え込みから出てきて一緒に甘える。そして脇の土の上に座った。

正門側庭園の中ではゲンキとピーチが追いかけっこをして遊んでいる。ピーチが餌場に戻ってきてまだ遊び足りず、座っているコロンを襲い身体をひっくり返そうとした。コロンは逃げ、私が立ってピーチを叱りに行くより早く母親のワカメが怒ってピーチを追いかけて威嚇する。もう大きくなったコロンを余りかまうこともなくなったワカメだが、やっぱり母親だ。身を挺して娘を守ろうとする。

ワカメを宥めピーチを叱っている間に茶々が出て来たらしく、茶々が嫌いなワカメはいなくなってしまった。

餌場のカリカリをまとめ、甘えるハイシローを撫でて可愛がる。帰ろうとして見るとピーチとゲンキが岩場に陣取っている。今夜は遊びたいようだ。

帰りは冷たい風がビュービュー吹きとても寒い。


2004年12月15日(水) タニー欠席。缶詰の日

缶詰を10個持って出かける。昼間には冷たい雨が降り今夜は冷えるかと思ったが、さほどではない。明日は更に暖かくなるそうだ。

「山手猫階段」へ曲がる前に私の足音が分かったのか、ハイシローとゲンキが迎えに出て来た。他の猫たちも階段を降りてこようとしている。

花子がいないなあと思っていたら、山の上から降りてきてピーチが挨拶している。この2匹は仲がいいようだ。

庭園餌場に行き2重にした新聞紙を3箇所に広げる。今夜もタニーだけが来ていない。たった9匹になってしまったので新聞紙3枚分は広すぎるくらいだ。

まずカリカリを与えておいて、水を替える。それからおもむろに缶詰を取り出して最初に6個開ける。タニーやハイシローはカリカリをほったらかして私の横で待機している。

1缶を4分の1くらいづつスプーンですくって与える。様子を見ているとやはりポオの食が細く早々に食べるのを止めて水を飲んでいる。そこで更に2個だけ缶詰を開け、合計8個。カリカリも適当に食べているし丁度いい。ピーチと花子は私の目の前で缶詰を仲良く取りっこしていた。

ワカメも満腹してハウス2号の方へ向った。食べ終わった花子はさっさと去り、コロンも数段下でこれからどこへ行こうかと思案していたがそのうちにいなくなった。

水を飲み終えたポオは岩場から正門横庭園へ消えた。たっぷり食べたトニーは坂道で寛いでいたがいつの間にかいなくなっている。餌場付近ではピーチとゲンキ、茶々がまだカリカリを食べ、ハイシローは私の餌バッグに寄り添って座っている。

ポオがハウスに戻っているかと見に行くが1号は空っぽだった。が、2号にはワカメが入っている!やはりダンボールベッドを少し正面向けた方が安心するのかもしれない。出入り口を大きく切り取りすぎてちょっと寒いかなあ。然し戸外よりは遙かにましだ。私がしばらく2号の前にいると茶々がやってきた。中のワカメには目もくれない。それでよし。

餌場に戻るとハイシローだけになっている。荷物をまとめ踊り場に出るとポオがぽつねんと座っている。撫でると私を追って3段ほど階段を降り、そこでひっくり返る。それ以上はもう従いてこなかった。

道路を渡り、故小桃の駐車場上を歩いていると、ガードレールの内側から鳴き声がしてピーチが現れた。従いて来るが1号棟側の方が植え込みがあって見え隠れしながら進めるので、いつの間にか道路を渡ってしまっている。

道路を隔ててしばらくは鳴きながら追ってきていたが、車がどんどん来るので追うのを止めたようだ。1年近い外猫生活で、信頼できる人間は僅かで後は一応警戒することを覚えたようだ。そうでないとこの寒空に水を掛けられたり下手をするともっとひどい虐待に遭ったりする。悲しいことだが、そうやってできるだけ賢く生きてほしい。


2004年12月14日(火) タニー欠席

今夜はちょっと忙しくていつもより30分ほど遅くなった。昨日の予報では寒くなるといっていたのに、暖かな1日だった。外猫たちのためには喜ばしいことだが。

山手へ向って急いでいると、道路を隔てたPハイツ1号棟のゴミ置き場に発泡スチロールらしきものが複数個置いてあるのが見える。発泡スチロールだったら山手猫のハウスの中に入れるなど使い途があるので拾いたい。

今朝は紙ごみ収集日だったが、発泡スチロールはプラスチックごみなので取り残されたか、或いは明日が家庭ごみ収集日なのに規則違反をして前日から置いているのか?ともかくも急いでいるので帰りにゆっくりチェックすることにする。

「山手猫階段」には踊り場に茶々の姿しか見えなかったが、ハイシローが大声で鳴きながら出てきてすぐに他の猫たちにも囲まれる。昨日と全く同じ格好で庭園餌場へ行く。今夜も少し風があるので床掃除をしてカリカリを直置きする。

今夜もタニーが来ていない。昨夜はあれからM浦さん、スカイラインのてっぺんでタニーに会えたのだろうか?一昨日、食後にピーチに追いかけられていたが、それがよほどショックだったのだろうか?ピーチは身体はでかいが、他の猫に危害を加えたりすることはないと思う。只、単に遊びたいだけなのだ。

然し、一見自分の二倍くらいの大きさの巨体に追いかけられると小さいタニーは怖くてたまらないのかもしれない。そのくせ(或いは腹いせか)、かりんやコロンなどを叩くのだ。

今夜は500gr容器1個分を9匹で平らげた。それほど空腹ではなかったようだが、そこそこ食べた。

ポオは元気そうだが、やはり食が細い。水を飲み、私の傍に来て甘える。特に甘える猫たちは、ハイシロー、コロン、トニー、茶々。ワカメは甘えに来る前に「猫庭園」内に入ってしまった。

カリカリを集めていると猫たちも私の周りに集まる。いつもの場所に腰を下ろすとすかさずハイシローが寄り添う。

私がハウスへ向うとポオも従いて来る。1号の前でポオのお尻を押すと素直に中に入り、ベッドにもぐりこんだ。

2号に入っていると思ったワカメはいなかった。ダンボールベッドが真横を向いているのが気に入らないかもしれないので斜め向きにしておいた。

餌場に戻ると、植え込みにいたハイシローが飛び出してくる。もう帰るのに。ピーチ、ゲンキ、茶々、ハイシローが餌場近くでウロウロしている。コロンはいつもは近くの植え込みにいるのに今夜はどこかへ行ってしまってもう姿が見えない。

帰ろうとすると今夜は茶々が従いてきて踊り場に先回りしている。少しだけ撫でて帰る。

発泡スチロールのことを忘れて通り過ぎるところだった。道路を渡り、それらの発泡スチロールの箱をすべて持ち帰る。置き方からして、ついさっき密かに捨てたという感じだ。それにしても大ゴミ袋にも入れず、裸で包装材やなにかを床にそのまま置いている。マナーが悪いなあ。

家に帰り明るいところでよく見ると、箱の中にもお中元の包装紙が無造作に丸めて押し込まれている。こんなに沢山高価なお中元をもらう家庭なのに、全くマナーが悪いよ。宅配便の宛先シールだけはしっかり剥がし誰が捨てたか分からなくしている。

こんなにマナーが悪い人物の捨てた発泡スチロールを拾うのはちと抵抗があるが、これも可愛い山手猫たちのため、と割り切る。


2004年12月13日(月) タニー欠席。キジー出席

山手に行くとハイシローが大騒ぎして出迎えてくれる。それを合図に猫たちがドドドッと四方八方からやって来た。が、タニーが降りてこない。昨日、食べ終わってタニーが山へ戻ろうとした時、ピーチに追われていたので嫌になったのか?キジーは門扉内側で待機している。

今夜は風があるので餌場を掃いてカリカリを直置きする。キジーにもキジーの餌場でたっぷりのカリカリを与える。みんな黙々と食べている。

やはりポオが一番に食べるのを止めて私の傍にやって来た。目やにを取る。鼻水も出ておらず特に具合の悪いところはなさそうだ。

今夜はワカメがよく甘えるので撫でて可愛がる。ハイシローも私の後ろにピッタリと寄り添っている。

突然M浦さんがやって来た。3日間タニーを見ていないので心配になって見に来たという。昨日タニーはこちらでしっかり食べたことを告げ、安心させる。が、今夜はまだだ。

M浦さんはスカイラインのあちら側でかりんに、そしててっぺんでタニーがいればタニーに給餌するのが毎夜9時半から10時ごろなのだそう。

今夜もかりんがまだいなければ遅くなってからもう一度出直すというからその時にタニーが出てくるかもしれない。

M浦さんは牛乳を持ってきていたので、水で薄め、猫たちに与える。みんなで群がるが特にトニーは牛乳が大好きだ。ポオは牛乳も余り飲まずにハウスへと消えていった。ごそごそとベッドの中に潜り込むのが見える。

猫たちが牛乳を飲んで要る間M浦さんはパンダの餌場に行く。私はハウスのチェックをする。2号にはまだワカメは入っていない。今夜は冷えるという。暖かい日と冷え込む日が交互にやって来る。

M浦さんが戻って来たので散らばったカリカリを集めて山を3つにしておく。後で花子やタニーが食べに来るかもしれない。

私はここ庭園餌場1箇所でどっかり座り込んで1時間ばかりを過ごすのだが、M浦さんは、広範囲に動き回っている。

若竹山手のタビーたち5匹のところへは最初はさくらを探しがてら水だけを取替えに行っていたのが、そのうちにカリカリは毎日、最近では週に1度は缶詰を与えているという。

私はこちら側でチャーリーを見たことはないが、どうやら彼はM浦さんを追って正門側に来ていたようだ。

さて、薄着のM浦さんはそそくさと階段を上がっていった。私も帰途につく。


2004年12月12日(日) 10匹全員集合。

午後は雨が降っていた夕方にはすっかり上がり、ホッとした。午後6時ごろ帰宅したので、今夜は給餌に行けるとM浦さんに電話する。

彼女の話だと、昨夜、正門側の餌場にチャーリーが現れ、茶々、ゲンキ、ハイシローなどに盛んに威嚇されていたそうだ。M浦さんがずーっと前に「山手猫階段」で茶虎猫を2度ほど目撃したと言っていたが、彼女はどうやらそれはチャーリーだったと思うとのこと。

新顔猫が現れると当然先住猫との間で一悶着あるがキジーやピーチなどのように居つける猫は居つくものだ。パーキーや黒猫は追い払われてしまったがそれは残念だが我々にはどうしようもない。

で、チャーリーは北門側ではチビトラたちに受け入れられているのだから問題ないように思うのだが、あまり食事はせずに遊びに来ている要素が強いとM浦さんは言う。

正門側の猫たちは数が減ったのに何故かこのところピリピリしているので、新顔猫はよほど度胸が据わった猫でないと居づらいだろうとは思う。

で、いつもの時間に山手へ行く。10匹全員集合してよく食べた。が、ポオはこの頃少ししか食べない。心なしか痩せてきている。お腹の皮膚はたるんでいるが、背骨がゴツゴツしてきた。食が細くなってきただけで元気そうにはしている。

ポオを撫でているとコロンがやってきてポオに寄り添い、一緒に撫でてもらおうとする。2匹ともとても可愛い。

タニーはウロウロしてやはり私に庇われて食べたいようだ。そこで、コロンの横にタニーが来て2匹を撫でていると、タニーが突然コロンを攻撃する。私の後ろにくっついていたハイシローも驚いている。見れば茶々もトニーも傍にいてこの光景をじっと見ている。

コロンはムッとして水場の奥の植え込みに移動した。ワカメは逆側の「猫庭園」の奥にいる。

みんなバラバラといなくなったのでハウスをチェックしに行く。1号にはポオが入っていてすごく可愛い顔をしている。2号にはまだワカメは入らず近くで待機している。オス猫たちがいなくなってから入るのだろう。

2号のダンボールベッドの中の毛布を直していると、後ろからゲンキがツンツンする。ゲンキの顔もすごく可愛い。

餌場に戻るとハイシローだけしかいない。新聞紙を片付けているとハイシローが甘えてくる。今夜は冷えるから早くねぐらに戻ってお休み。


2004年12月10日(金) ハイシロー欠席。キジー出席

午後4時になるのを待って犬山動物病院へ行った。家猫トムの膀胱炎がはかばかしくないので薬を買いに行ったのだった。するとJ先生が昨日奇跡ちゃんのフィラリア予防薬を買いにみえて、その時に山手の新顔への手術のことを言っていたそうだ。チャーリーのことかなあ。

今月中に買ってきてくれとM浦さんに頼まれていたC/D3袋も買い、彼女宅に届ける。その時にチャーリーへの手術の話をすると、M浦さんはあまり乗り気ではないようだ。曰く、「夜のあの時間にだけ出てきて餌も散らかすだけであまり食べない。もしかしたら外飼いの飼い猫ではないか?山手に居つくかどうかも分からない。」

では、居つくかどうか1ヶ月以上は様子を見てみよう。そうしていざ捕獲するとなったら彼女は反対しないだろう。彼女にどんどん懐いているようだし可愛がってもいる。

*******

夜、山手に行くと踊り場に茶々だけが座っていた。庭園側の植え込みの中にはコロンが見えるが私が声を掛けないので動こうとしない。

踊り場の床をよく見るとカリカリが数粒落ちている。夜の部、第一弾は給餌済みのようだ。

ワカメが気付いて山から飛び出してくるのはいつも通り。それを合図に沢山の猫たちが出て来た。昨日はいなかったタニーも馳せ参じている。何故か花子もピーチも上の方から降りてくる。花子とピーチは仲良しなのか、挨拶を交わしている。

庭園内に入るとキジーが昨日と同じくお出迎えだ。ホウキで餌場を掃いているとギャッ!と声がして猫たちが争っている。見るとゲンキがキジーに脅されて「参った、降参!」のポーズをしている。大方、キジーに対して威嚇して逆襲に遭ったのだろう。ゲンキは結構弱いくせにチョコマカとこんなことをする。

今夜は風がないので新聞紙を3枚敷いてカリカリを与える。キジーには例の飛び石餌場で。キジーこそ去勢手術を受けさせたいが、まだまだ警戒心が強くて餌を置いても私がいると近くには来ない。私が離れると食べにくる。

みんなそこそこ食べるが、コロンとポオはすぐに食べるのを止めてしまう。ポオは岩場から正門横庭園に行ってしまった。コロンは脇で寛いでいる。ワカメもしばらく脇にいたがそのうちにハウス2号の方へまっしぐら。きっと2号に入ったに違いない。

コロンが甘えに来た。タニーも甘えながら食べている。満腹になったタニーが「猫庭園池」への通路を通ろうとして「猫庭園池」の岩場にピーチがいるのに気付いた。タニーが逃げるものだからピーチは追いかけたくなる。少しだけ追って諦めたようだ。一部始終をゲンキがじっと見ている。

コロンを抱っこしてハウス2号へ行ってみる。ワカメが入っているのでコロンも入れてみたが、怯えて飛び出してしまう。母親を見て喜んで入るかと思ったのに。

茶々がやって来て2号前の木で爪とぎをする。が、中に入っているワカメにちょっかいを出すことなく離れたのでホッとした。近くの植え込みに隠れたコロンが茶々に対して唸っている。もう一度コロンを2号に入れようと思い近付くと逃げられた。

新聞紙を片付け、カリカリの山を整える。ゲンキだけが食べている。ハイシローはとうとう来なかった。

背後の坂道をバイクが2台、バイクと一緒に走る人(K山さん?)が現れた。賑やかに「こんばんは!」と言ってくれ、手を振って応えると、バイクの人(S田さん?)が、「ネコロジーが部に昇格しましたよ!」と言ってくれる。『そうなんですよ!』と答えると「おめでとうございます!」『有難うございます!』と和やかに交歓。

ポオは1号に入っていなかった。踊り場にもいなかったが、どこへ行ったのかなあ?でもハウスに戻ってくるだろう。

山手の建築中の新館はどんどん丈が高くなる。地上5階&半地下くらいになるのかな。下から見上げるとかなりの威圧感だ。

******

明日は第2土曜日なので、S井は所用のため、早めの給餌をM浦さんにお願いした。明後日もS井欠席の可能性あり。


2004年12月09日(木) タニー欠席。キジー出席

今夜は少し冷える。「山手猫階段」の踊り場には茶々とポオが待機しており、庭園側にはコロン。私が声を出すと山からワカメが転がり降りてくる。階段フェンスの庭園側に陣取っていたピーチもトニーも出て来た。踊り場をチェックすると給餌された形跡はない。ゲンキや花子も出てくる。

庭園内に入るとキジーがお出迎えだ。少々風があるので餌場を掃きカリカリを直置きする。キジーには飛び石餌場で。もうキジーは心得てそこで待機する。

猫たちは争ってカリカリに飛びついた割にはさほど食べない。みんなお腹も丸いし。やっぱり空腹ではないようだ。タニーとハイシローがいない。ハイシローはまた北門側へ行ってるのだろう。ビクビクしているタニーは後から来るか、M浦さんの給餌時間まで待つのかな。

水容器が2個とも放り投げられている。汚れているわけではないのでゆすいで水を入れておく。

ポオは少ししか食べずに、正門側庭園へ。トイレかなあ?花子も去り、ワカメが傍に来て食べながら甘える。と、突然ワカメが「猫庭園」内へ逃げ込んだ。見ると茶々がすぐ傍まで来ていた。ワカメは2号の前の木の間からこっちを見ている。

今度はコロンが傍に来て盛んに甘えたり食べたりしていたが水を飲みに行った。ポオが戻ってきて「猫庭園」に入ったが見えなくなった。ハウスに戻ったかな?

みんな適当に食べて順次いなくなった。ゲンキだけが戻ってきて食べている。茶々は広範囲に徘徊している。

カリカリを3箇所に片付け、ハウスを見に行く。1号にポオはいないように見えたが、ベッドの中に沈みこんでいたようだ。ライトを照らすと眩しそうにこっちを見ている。

2号にはワカメが入っているものと思ったが入っていなかった。近くにもいない。アレレ、ビニールカバーが気に入らなかったのかなあ。断然暖かくなったはずなのに。もう少し様子を見てみよう。

餌場に戻ると丁度ハイシローが本館側からやって来た。やっぱり北側に行っていたに違いない。お腹はぽってりしているのにやけにガツガツ食べる。

岩場に座っていたコロンをハウス2号に入れてみようと思いつき、捕まえようとすると逃げられた。明日にしよう。

帰り支度をして踊り場に出ると、花子が階段を上がってきた。隅っこでそっとカリカリを与えようとしていると茶々が出てきたので茶々にも与える。長居をしていると他の猫たちが集まってくるといけないので立ち去る。


2004年12月08日(水) ハイシロー欠席。缶詰の日。ハウスのお掃除。

午後2時にM浦さんと山手で待ち合わせる。「山手猫階段」を見上げると白茶猫が見える。トニーかと思ったらタニーだった。茶々も出て来た。

落ち葉だらけでずい分汚れていたというスカイラインの上の方がすっかりきれいになっていたそうだ。そして、植木鋏と四角いミニスコップ、ポリ袋などが放置されていたので危ないから持ってきたという。捨ててしまうのというので、見ると単に掃除の人が置き忘れたとしか思えない。

じゃあその辺に置いておこうとM浦さんが言うので、もし掃除の人が忘れたことに気付いて捜していたら困るので、学院受付に届けるか、元の場所に戻すのが良いと私は主張。M浦さんは受付に行きたくなさそうなので私が代わって届けておいた。受け付け前には見学の保護者のような女性がたくさんいた。

庭園餌場でひとまず茶々とタニーにカリカリを与える。茶々は見るからに威張った格好でのし歩いている。一方タニーはニャッ!ニャッ!と弱々しい声を上げながらビクビクした様子だ。

ハウスの外側をホウキで掃き、中のホットマットやベッドなどを取り出し埃を払う。4日夜の暴風雨がかなり吹き込んだのだろう、2号は床も、敷いていた新聞紙もまだぐっしょりと濡れている。床をしばらく乾かすことにする。ワカメが入っていたのにこんなに湿気ていたのか、可哀相に。

と、噂をすればワカメが現れた。自分のハウスに何をする?!と心配になったような素振りだ。大丈夫だよ。きれいにしているのだからね。

餌場のカリカリは全部カラスに横取りされ、タニーがハウス前にやって来た。そこでまたカリカリを与えていると茶々もやってきて2匹でパリポリ食べる。

ハウス1号の新聞紙を取替え、敷物やベッドを中に戻す。そして新しい透明ビニールクロスを入り口に取り付ける。右隅を丸く切り取り猫の出入り口にする。

2号の床板を乾かしている間に、ハウス後ろ側にブロック小2個を敷き、大きく開いている入り口にビニールクロスを取り付けてしまうことにする。

床板もあらかた乾いたので新聞紙を取替え、ホットマットを敷きダンボールベッドを入れる。

後ろを高くしたし、ビニールクロスも付けたので、雨の降り込み具合も激減するだろう。

新聞紙を取り替える時には、ハウス1号には朝刊1日分を大きさに合わせて折って入れる。2号には2日分を入れる。いずれも入り口側に折り目が来るように敷く。そうでないと強風に煽られてバラバラになってしまう。

ワカメは高いところから我々の作業をじーっと見つめていたが、後で入るのかな?

その後、車の修理工場へ行き、車を預けてきたので徒歩で例のいたち川沿いのT橋邸前を通った。3時50分だった。庭を覗くと猫たちがいる、いる!サビ猫が大小3匹。黒の八割れ模様の顔をしたそっくりの三毛が2匹。タニーくらいの大きさの白茶猫と全身茶虎猫。合計7匹がのんびり仲良く寛いでいた。

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夜、いつもの時間に山手へ行く。階段を覗くと1匹も見えない。ハハーン、先客があったな。踊り場にはカリカリが数粒落ちている。

私が上がっていくとコロンやワカメ、ピーチなどが出てきて。門扉の上には花子がいて私と鼻で挨拶。

餌場に新聞紙を敷き、カリカリは与えずに缶詰を開けている間、猫たちを待たせる。ハイシローを除き9匹集合している。ハイシローは既に満腹になり、北門側へでも出張ってチャーリーを威嚇しているのだろう。チャーリーは昨夜もM浦さんを出迎えに飛び出してきたという。もうすっかり可愛くなっている模様だ。

9匹なので9缶開ける。猫たちは満腹すると次々にいなくなる。ポオは歯が殆どないせいか、このところ缶詰をあまり食べない。目やにを取っていると気を悪くしてハウス1号へ戻っていった。さっきもハウスから出て来たのだった。見ていると、クロスの入り口からうまく中へ滑り込んだ。

お腹がぽってりしてしまったコロンは水飲み場の後ろの植え込みで寛いでいる。餌場にはゲンキだけが残り、最後まで食べている。カリカリを足して山を2つ作っておく。

ハウスを見に行くと、ポオがベッドから頭を上げてこちらを見ている。2号には、ワカメは入っておらず、昼間いたところから私を見下ろしている。カバーがかかり出入り口が小さくなったので警戒しているのか?もっと夜遅くなると入ると思うが。

缶詰の日は猫たちはあっという間に食べ尽くしさっさと去っていくので給餌がすぐに終ってしまう。私もさっさと退散しよう。


2004年12月07日(火) トニー、タニー、ピーチ欠席。

昼間にビッグサムへ行き、ハウス2号用のブロック小2個と透明ビニールクロスを買ってきた。黒缶4個パックが100円でもあったので、4ケース買い、帰りにM浦さん宅前へ寄り6パック分けてあげた。明日、M浦さんと一緒にハウスの掃除をし、2号の後ろ側に小ブロック2個を敷き、入り口に透明ビニールカーテンを付けるつもりだ。嬉しいことに2号はすっかりワカメのハウスになっているのだから。

ビッグサムでは、可愛いハウスが何と!4,980円で出ていた。5,980円のもなかなかいい。両方とも変な風通しの隙間が開いていないので、現在の1号、2号よりずーっと暖かいだろう。レジのお兄さんに安いと言うと、今月だけの値段だという。ハウス1号は2年前、8,190円で購入した。3,210円も安い。もっと下がるか?木製で5千以下というのはそうそう出ないかもしれない。

突風通過後、きれいに掃き清められていた「山手猫階段」だが、今夜にはもうかなり枯葉などが散らばっていた。踊り場をよくよく見るとカリカリが2〜3粒ある。先客ありだ。

風があるので庭園餌場に新聞紙は敷かず、きれいに掃いて直置き。4日ぶりにコロンが来ている。そして甘えること、甘えること。私の顔を見上げてニャーニャー鳴く。膝に乗せてみるとそれは落ち着かないようですぐに降りてしまう。ハイシローも早々に食べるのを止めて横にはべっている。みんな甘えたくて集まっている。

ワカメは脇の植え込みにじっとしていたが、それを見つけた茶々に追われて「猫庭園」奥に逃げ込んだ。茶々は深追いせずすぐに諦めて戻って来た。今夜は暖かいがワカメはハウス2号に入ったような気がした。

いつの間にか猫たちは去ってしまった。花子が通路途中まで戻ってきてそちらへ行こうとしていたポオと鼻を突き合わせている。ポオは行ってしまい、今度はゲンキが花子を追った。コロンはまた岩場の植え込みにいるのだろう。

ハウスをチェックしにいく。ポオはまだ1号には戻っていなかったが2号にはちゃんとワカメが入っていた。よしよし。


2004年12月06日(月) コロン欠席。キジー出席。北側に新顔現る!

いつものように山手に行く。今夜は昨日と打って変わって少々冷える。庭園餌場を掃き、新聞紙を縦に2枚敷く。猫は8匹。みんなせっせと食べている。キジーには正門側庭園の飛び石の上にカリカリを置くとすぐに食べ始める。しばらく前からここがキジーの餌場だ。

と、その時、携帯が鳴った。M浦さんからだった。3日ほど前から北門側に茶虎猫が現れて、今夜などはM浦さんが来るのをチビトラと一緒に北門の外まで出迎えたという。チビトラは女の子だからか茶虎の存在を嫌がらないが、クロチはオスなのでちょっと相性が悪いそうだ。というより年寄りのクロチを茶虎が苛めるらしい。

そして昨日は午後5時半ごろ、ハイシローと茶虎が北側の池付近で唸り合っていたという。

割と人懐こいので写真を撮りに来てほしいとM浦さんが言うので、食べている猫たちをそのままにして、北側へ急ぐ。

かなり暗いが茶虎がいた、いた。チビトラもクロチも薄めた牛乳とカリカリをもらっている。3匹の写真を撮る。その茶虎は可愛らしい丸顔で柔らかそうな短毛が艶々だ。身のこなしもなかなか優雅。尻尾を立てているお尻を見るとプリプリした大きなタマタマが付いている。オスだ。懐いて居つくようなら去勢を考えよう。

クロチはヨタヨタと中央棟入り口の方へ向って去って行った。

茶虎は写真を撮っているうちに植え込みの中に消えた。しばらくチビトラに構っていると池の方から威嚇する声が聞こえてきた。威嚇するということはにらみ合っている2匹がいるということだ。

M浦さんと二人、池へ行ってみると茶虎の喧嘩相手はハイシローだった。南側の庭園餌場で食べていたハイシローがいつの間にか北側へ来て余計なことをしている!茶虎の鼻の中央に横に傷があるように見えるがハイシローにやられたのか?

M浦さんはすっかりこの茶虎が気に入っている様子で名前を付けたがっている。S木さんちのトラちゃんによく似ているので「トラ」でいいのでは?と言うともっとしゃれた名前がいいという。(後でチャーリーという名を思い付いた。)北門側の猫たち3匹の写真は後でアップしておこう。

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庭園餌場に戻ると、猫たちは散ってしまっていてカリカリも殆ど残っている。さっきはいなかったタニーが1匹、カリカリを食べている。タニーは弱いので、大方の猫たちが食べ終わってから来るのだろうか?ゲンキたちに苛められる腹いせにかりんを苛めて追い出してしまったし。

タニーは私の顔を見上げてニャーニャーと甘える。こんなに可愛いのに、どうもイライラしているのがかわいそうだ。

ゲンキだけが戻って来た。タニーはゲンキに対して吹いていたが、ある程度食べてからさっさと行ってしまった。

ハウスを覗くと1号は空っぽで2号にはワカメが入っていた。傾きを直して入り口に透明カーテンを付けてあげよう。

階段踊り場に出ると定位置にポオと茶々が並んで座っていた。寒いから早くハウスにお戻り。


2004年12月05日(日) コロン、ピーチ欠席。キジー出席。

昨夜は夜半から未明にかけてものすごい突風が吹き荒れた。外猫たちはどこでどうしていただろうか?幸いにも夏日になり風もあったので冷たくじめじめしているところはない。

山手に行くとハイシローが山側にいて踊り場にはポオ。山からワカメが駆け下りてきて庭園の中からはゲンキが飛び出してきた。

が、庭園餌場に到着し数えるとポオ、ゲンキ、ワカメ、ハイシロー、トニーの5匹しかいない。新聞紙を2枚広げカリカリを与えるがあまり食べない。ハハーン、既に給餌されたな。

庭園の通路はきれいだし嵐が吹き荒れた様子は伺えないが、水容器の中は2つとも枯葉だらけになっている。

猫たちは殆ど食べないものの私の周りに集まって座っている。ワカメはいったん離れたがまた戻って来た。私の傍につれてきて可愛がる。横にはハイシロー、後ろにはトニーがいる。

本館の方から茶々がやってきた。ワカメは茶々に追いかけられるので、傍に茶々が来るとすごく警戒して怒っている。手を背中に置いていないと逃げてしまった。

猫たちはまた食べ始めている。ハウスの様子を見てみよう。ハウス1号の中のベッドは正面向けられている。こないだM浦さんが正面向けたのだった。彼女が覗いた時にはポオが入っていて、ベッドが曲がっていると思い、動かそうとするとやたら重いのでよく見るとその奥にゲンキも一緒に入っていたとのこと。

昨夜のような時こそ、ベッドが正面向きになっていない方がよかったのに・・・雨もきっと吹き込んだだろう。

2号を覗いてみると、毛布は奥に押し付けられたようになっており、猫が入った形跡がある。然し、ダンボールの端っこと毛布の一部が濡れている。相当雨が吹き込んだに違いない。

透明ビニールを1枚だらりと屋根から入り口側にかけるといいと以前思ってそのままになっている。ハウス自体も後ろが下がっているので(地盤が緩んだので)そのうち薄いブロックを買ってこよう。

昨夜の水容器を取りに雨天餌場に行く。アララ!昨夜、4箇所に山盛りにしておいたカリカリが朝を迎える前にあの暴風雨でメチャメチャに吹き飛ばされ床に叩きつけられたようだ。床に散乱して汚くなっている。あんな嵐になるとは思わなかったので、カラスも間に合わず置き餌が裏目に出てしまった。

庭園餌場に戻るとキジーが1匹、食べていた。ホウキと新聞紙を持って雨天餌場へ戻る。掃除をしていると茶々やゲンキ、ポオなどが来て邪魔をする。そこへ白茶猫が飛び込んできたが、他に猫たちがいるのでまた外へ出てしまった。トニーだと思ったが、タニーかもしれない。

外へ出てみるとタニーだった。タニーを抱っこして庭園餌場へ連れて行く。運ばれていく途中、すごく怯えて暴れる。餌場にはキジーだけだったが、花子もやって来た。そのうちに雨天餌場から付いて来た猫たちも食べたがる。みんなにカリカリを与え、再び雨天餌場へ戻り、掃除の続きだ。少し溶けて床にへばりついてしまっているカリカリを1個1個剥がして集める。

庭園餌場に戻ってみると、タニーは意地悪をされたのか、脇の植え込みにいる。私が戻って来たので安心して出てきて食べ始めた。何匹もの猫たちが見守っていなければ安心して食べられないのは変だなあ。以前はそうではなかったように思うが。

花子もキジーもタニーも満足したのか去って行った。ゲンキとハイシローだけが餌場に残っている。

沢山残っているカリカリを回収して今夜はおしまい。甘えッ子のハイシローにバイバイする。


2004年12月04日(土) 花子、ハイシロー、コロン、トニー欠席。

予報通り夕方から雨が降り出した。あいにく土曜日なので山手へ出かけるのが遅くなる。が、まだ9時前なのにもう正門が閉まっていた。

「山手猫階段」を上がっていくとニャーニャーと声がして茶々が現れた。ピーチやワカメもどこからか現れる。階段の上の方ではタニーの声もする。ゲンキも駆けつける。

庭園へ入って行くとポオもハウスから出て来た。みんなで濡れながら雨天餌場へ急ぐ。新聞紙を3枚敷きまずカリカリを与え、ミニタオルを多数出してみんなの背中を拭く。

茶々はいつものようにすごく濡れているがタニーも相当濡れている。大分長時間待っていたのだろう。可哀相に。ワカメも濡れているがもしかしたらハウス2号に入っていたのかも。タニーほどは濡れていない。

ポオとゲンキはさほどでもないので、やはり2匹はハウス1号のベッドに仲良く入っていたのだろう。

結局、ワカメ、茶々、ポオ、ゲンキ、タニー、ピーチの6匹だけ。みんな今日もよく食べた。ワカメは食後しばらくはじっとしていたが、そのうちに見えなくなった。

タニーを撫でていると茶々が私の真後ろで寛ぐ。ピーチがやって来てゴロリと横になり私にもたれかかって甘える。左手でピーチ、右手でタニーを可愛がる。

雨脚はどんどんひどくなる。時期外れの台風接近とやらだが、寒くないだけ猫たちには少しはましか。

雨天餌場で給餌していると、バニーがよく本館の方からやって来たものだった。雨の中、グランドで大声で鳴いていた猫がいたと以前、ここで会ったO村氏が言っていたがきっとそれはバニーのことだったのだろう。今頃、バニーはどこでどうしているのかなあ?

そのうちにピーチは水を飲みに行き、茶々が取って代わる。私の左手に頭をこすり付けて甘えていると、右手側のタニーがいきなり茶々の頭にパンチを数発食らわした。ゲンキが来ると唸っているし、タニーは他の猫によく苛められるせいか、反撃できるときにはしておこうというのだろう。

アラ?ワカメが階段の陰からこっちを覗いている。戻って来たのか、ずーっと階段の陰にいたのか?奥に移動してボイラー室の前の凹みに入って顔だけ覗かせている。

茶々が水容器をクンクンしていたが、雨の降りしきる外へ出てフラフラしている。流れる雨水を飲み、本館前庭園の方へ駆けて行った。

新聞紙を片付けているとタニーが出て行った。入れ替わりに茶々が戻って来たのでまた身体を拭く。

明日は日曜日なので食べはぐれた猫たちが明朝来て食べられるようにカリカリの山を4つ作っておく。カラスと取りッこになると思うが。

と、ボン!という音と共にいきなり灯りが消えた。例の「猫庭園」周りの4灯が消えたのだ。時間は9時50分。本館前は煌々と灯りが何個も点いているので、雨天餌場にも薄明かりが差し、辛うじて見える。以前はもっと真っ暗にされていたからこれくらいならいいか。真っ暗になる以前は10時20分くらいまでは庭園周りの灯りは点いていたのに。

今日は9時50分だが、9時39分だったこともあり、オートに設定されているとも思えないなあ。

帰り支度をしてボイラー室前の凹みを見るとワカメはいつの間にかいなくなっている。傘をポンと開いた音に驚いて傍にいたピーチが外に飛び出し庭園の斜面に駆け上った。

ゲンキも出て来たが庭園通路入り口で止まった。早くハウスにお帰り。


2004年12月03日(金) 10匹全員集合。キジー、パンダ、かりん出席。

昨日午前9時ごろ、駅まで行く途中U野さん宅ガレージ前を通った。ガレージにはぴったり地面までのネットがかかっており、端っこには重し代わりの石が置いてあった。あれでは猫たちは中にもぐりこめないのでは?と少々心配になった。

朝からお天気が良く明るい日差しの中でアニーがのんびりしていた。奥の鉄塔近くに白黒縞模様、尻尾がぺちゃんこのポオに似た猫が後ろ向きに座っている。初めて見る猫だ。まさかポオではないだろうが、近寄って確かめることに。

ポオより少し大きめで振り向いた顔はなかなかのハンサムだ。ぺちゃんこの尻尾も毛羽立ってポオの尻尾より大きい。しかし、このハンサム具合といい、ポオの親族かもしれない。どういうわけで高齢のポオが山手に捨てられたのか全く分からないが、この黒白縞猫は飼い猫?首輪はしていない。あんまり近寄ると逃げようとするので遠すぎて携帯で写真を撮ることも出来なかった。

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さて、昨夜は所用で渋谷まで出かけたのでM浦さんに早めの給餌をお願いしておいた。

今夜の正門前は人通りも多く、工事関係者や駐車している車も多い。にも拘わらず、私が階段に近付くとパンダがやって来た。近ごろのパンダがここまで出てくるとはよほど空腹なのだろう。

階段の上には沢山の猫たちが集まっている。パンダにカリカリを与えると山手猫たちが横取りをするだろう。が、パンダを庭園餌場に誘導できないかもしれないので、そこにカリカリを置き、さっさと立ち去ろうとした。案の定ハイシローが来て横取りする。その前にパンダ用にまたカリカリを置いておく。

そうして他の猫たちを引き連れて庭園餌場に行く。新聞紙3枚を敷き、カリカリを与えるが今夜はみんなよく食べる。10匹全員集合の上、キジーも来ていて彼は結局3回もお替りした上、まだ立ち去らない。

階段下に200grくらい置いてきてしまったので、残ったのは600grくらいしかない。みんながある程度食べたころ、学院内の主道路から変な鳴き声が聞こえてくる。猫たちはみんな聞き耳を立てていたが、その声が近付いて来た途端、殆どの猫が逃げ去ってしまった。

植え込みの間から主道路を覗くと、乳母車かベビーバギーを押した女性が通行しており、その中の乳幼児が泣いているのだった。猫の発情期の鳴き声は赤ん坊の泣き声にそっくりなのだ。

その母親は乳母車をよっこらしょと持ち上げて北門を通り抜けたのか。正門が閉まっていればまたどっこいしょと持ち上げて通るのだな。ふ〜ん。初冬の夜遅く長い距離を泣かせながらバギーで移動していると赤ちゃんは風邪を引いてしまうよ。

花子、ワカメ、トニー、タニーなどは赤ちゃんの泣き声に驚いて逃げていったきり帰って来ない。

ゲンキ、茶々、ハイシロー、ピーチ、キジーが残ったカリカリを食べ尽くしてしまった。

M浦さんは1日置きにパンダの餌場の水を替えに行くのだがもしかしたら今日はパスする日かもしれない。私はもう餌がなくなったので、M浦さんに電話しパンダの様子を見てもらおうと思った。

電話するとあいにく留守電になっていた。近場のジジなどの餌やりに出ているのかな。とりあえず用件を録音しておく。

しばらくすると、スカイラインから声がしてM浦さんがやって来た。ずい分反応が早いと思ったら、私の留守録を聞いて出て来たわけではなく、かりんにだけ先に給餌しようとスカイライン北上り口まで来たところ、トニー、タニーが出て来たので、かりんだけに給餌できず、こちらに来てしまったとのこと。

「山手猫階段」踊り場に花子を除く9匹がまた集まった。キジーも来ている。階段下のパンダ用に与えたカリカリは殆ど手付かずだ。ハイシローに邪魔されて逃げてしまったのだろう。それを手ですくえるだけすくって踊り場に戻していると、パンダがまた出て来て残ったカリカリを食べている。近くで待機していたようだ。

食べているパンダの上の石垣からキジーが狙っているのでキジーにもカリカリを与える。

M浦さんは牛乳まで持参しているので、猫たちは喜んで薄めた牛乳をもらって飲んでいる。と、かりんが待ちきれずにやって来た。が、そこではみんなと一緒に食べようとしない。しばらくワカメの傍にいたが、M浦さんに「早く来い」という風な素振りをして階段を上がっていった。その姿は丸々として今日はまだ食べていないとは、とても見えない。

1匹だけの給餌なので贅沢をさせてもらっているようだ。かりんも他の猫を気にしながらみんなで食べるよりも1匹だけで悠々と食べる楽しみを覚えてしまっている。

私が山手猫たちの見張りをしている間にM浦さんはパンダの餌場に行き、水を替え、カリカリを容器に入れてきた。キジーはそこでも更に餌をねだったという。

かりんが気になるM浦さんはスカイラインを戻って行った。私も帰ろうと階段の角を曲がると花子が飛び出してきた。餌がないので花子をまた踊り場まで誘導し、食べるのをしっかり見届けてから立ち去る。

階段途中までハイシローが追ってきた。本当に甘えん坊になってしまっている。


2004年12月01日(水) コロン欠席。缶詰の日

今夜は昨日よりもグッと冷える。さすがに師走の声を聞くと違うようだ。1号棟前の駐車場を通りかかるとニャーと鳴きながらピーチが出て来た。一緒に山手に行く。

今夜は「山手猫階段」に数匹が待機していた。ハイシローも山側の石垣にいた。コロンがいつもの場所にいないようだ。缶詰の日なのに。

2枚重ねの新聞紙を3箇所に敷き、いつものようにまずカリカリを与えておく。水を替えてからおもむろに缶詰を取り出しキーコキーコと缶切りを使う。トニーやハイシローがすっ飛んできて待機する。

9匹なので9缶開ける。みんなに十分に行き渡ったと思う。ピーチの涙目を拭くと不満に思ったピーチがタニーを叩いたらしい。大したこともないのにタニーはちょっとパニックに陥ってトニーなど傍の猫たちを叩きまくる。

「そんなことをしないの!」とタニーの頭をモミモミする私の手を攻撃することはさすがにしない。

満腹になった花子が去り、ワカメが脇に退いた。まだ食べたいだろうと缶詰を与える。すぐ傍でタニーが食べていたがタニーのイライラがオーラとなって立ち上っていたのか、ワカメは「猫庭園」に入ってしまった。

缶詰の日はたらふく食べた猫たちの散り方が早い。タニーも満足してさっさと行ってしまった。ポオはとっくに昨日と同じルートで正門側庭園に行ってしまっている。ピーチもいなくなった。

いつまでも食べているのがハイシローだ。お腹を触るとパンパンに膨れ上がっている。これから寒くなるからどんどん食べて寒さを乗り切ろう!さすがに満腹になったハイシローが私のバッグの横で寛ぐ。

するとゲンキがやってきてまた食べ始める。カリカリを少々回収し、2箇所に山を作っておく。

ゲンキさえもいなくなりハイシローだけが残った。山手の餌場は比較的寒さが緩いのだが、それでも30分以上もじっとしていると冷えてきた。くしゃみが出たところでハイシローにバイバイする。


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