つれづれ日記
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2004年10月31日(日) バニー、花子、かりん、ピーチ欠席

日中は雨が止んでいたが、給餌に行こうと家を出ると空からポツポツ。傘を持って出かける。山手への道路を渡るとハイシローが待ち構えていた。石垣上の植え込みには久々にコロンがいる。

いつ雨が降ってこないとも限らない。庭園餌場を通って雨天餌場へ行く。しまった!新聞紙が1枚しかない。猫は8匹。階段下と別のところにカリカリを盛っておく。

適度には食べるが空腹ではないようだ。小さい水容器は空になっているので洗って水を入れる。すると珍しくトニーが飲んでいる。足りないと思い持参のもう少し大きめの容器と取り替える。

するとタニー、ハイシロー、コロンなどいつもはここから飲まない猫たちも盛んに水を飲む。いつもはポオしか飲まないのに。誰かが味の濃いものを猫たちに食べさせたのかなあ?

M浦さんがやって来た。階段や踊り場に1匹もいないのでここだと思ったとのこと。彼女は昼間にバニーを捜しに来たそうだが、学院内外どこにもバニーの姿はなかったそうだ。

全くおかしい。何か悪いものでも食べて体調を壊しどこかに潜んでいるのか?ハイシローも10日ばかり出てこず、出て来た時には顔にひどい傷を負っていた。多分どこかにじっとして炎症が治まるのを待っていたのだと思う。バニーもそのようなことならいいのだが・・

我々は待つしかない、とM浦さんと話し合う。猫たちはもう殆ど食べないのでカリカリを2箇所に集めておく。水を代わる代わる飲むので足しておく。

ゲンキが茶々の不意を突き、茶々派手な悲鳴をあげる。庭園餌場を通り、水を替えておく。ギャーッ!と声がして「猫庭園」から茶々が意気揚々と出て来た。ゲンキにさっきのお返しをしたのかなあ。ケンカすんな!

M浦さんと一緒にパンダのところに行くがパンダはいない。水を満たし、餌皿にカリカリを入れていると可愛い声が聞こえる。キジーだ。キジーにもカリカリを与えるが、ここでは山手に来た時よりも警戒している。

坂道へ出るとトニーが車の下から出てきて甘える。正門前に戻るとゲンキや茶々も出て来た。階段の上からはタニーも降りてきて踊り場のところで我々を呼んでいる。M浦さんはバニーを探しがてらまた上の方を通ってから北門へ回るというのでそこで分かれる。

プロ野球も終ってしまい、テレビ番組もつまらないので早く餌やりに出てくるようになったとか。


2004年10月30日(土) バニー、コロン、ピーチ欠席。

今日は予報通り1日中雨。おまけに寒い。夜、給餌のため外へ出ると雨は殆ど止んでいる。しめた!と思ったのだが甘かった。

「山手猫階段」にはハイシローやポオなどがいた。階段を上がって行くとたちまち沢山の猫が集まってくる。最近気が付いたのだが、私が無言でいると猫たちも無言だ。以前のように「来た!来た!ニャーニャー!」と騒がない。

J先生の情報によれば、≪猫十数匹集まっても、人間がいなければ、「ニャオ〜」と鳴かないのに、人間が来たら声出すのは、猫ボディランゲージがわからない人間のために、わざわざ「話」をしてくれているそうです。しかも度々会う人間のために、通じそうな「言葉」を次々と開発してくれている。≫そうだ。

私に対して鳴かなくなったのは、私を仲間とみなしてもう鳴く必要もなくなったというわけか。人目(友好的かどうか分からない)があるところでニャーニャー派手に鳴かれない方がよいので私にも好都合だ。

庭園餌場を素通りして雨天餌場に行く。渋っていたワカメも後から飛び込んで来た。新聞紙を3枚敷いてカリカリを出す。昨日と同じくコロン、バニー、ピーチが来ていない。

水容器の用意をしてから猫たちの背中を拭く。あんまり濡れていないがやはり茶々だけはいつも相当濡れている。濡れた背中を拭かれるのはみんな嫌いじゃないようだ。気持よさそうにしている。

タニーが花子を攻撃したので、かわいそうに花子は雨の中、飛び出して行った。まだ少ししか食べていないのに。

ワカメも飛び出すといけないので身体を押さえる。茶々が横に来ると警戒している。横にはタニーもいる。私がワカメを押さえて隅っこにいるので、茶々、ハイシロー、ポオが私の後ろに集まっている。前にはタニー。少し離れてトニーとかりん。

外は急に雨脚が強くなってきた。

白いミニバンが坂道を上がって本館の方へ行った。雨天餌場の前にバンが停まっているので白いミニバンは多分我々には気付かなかっただろう。

花子が戻って来た。階段下の斜めのスペースにカリカリを盛って花子に与える。しばらく見ていると大分食べてしまったのでまたカリカリを足す。

かりんがさりげなく出て行く。花子もトニーに睨まれたのかまた雨の中に飛び出した。今回はずい分食べたからもう大丈夫だろう。

ガードマンが通りかかったので思わず「こんばんは!」と声を掛けてしまった。小太りのガードマンは「こんばんは」と挨拶を返してくれた。先日、庭園灯が消えているといって私が話しかけた人だ。

押さえていたワカメはオス猫たちに囲まれる格好になったのがいやだったのか、隙を見て外に飛び出して逃げる。

メス猫3匹は雨の中に飛び出していなくなり、オス猫6匹は中でのうのうと寛いでいる。不公平だなあ。猫の世界でも女性は不利なのか。

新聞紙を片付けおしまいにする。いつも通りゲンキが飛び出して従いてくる。ワカメの姿はもう見えない。ゲンキは私が「猫庭園」に入るものと思ったようでひとりさっさとそちらに行く。ハウスに入るのかな?そうならいいが。


2004年10月29日(金) バニー、コロン、ピーチ欠席。キジー出席。

Pハイツ1号棟の外れを歩いているとき既に山手の方がやたらと明るいことに気付いた。山の木立を透かして煌々と灯りが洩れている。月が明るいのかと思ったら正門内側の工事現場の照明だった。この週末に豪雨が予想されているからか突貫工事をしている。

「山手猫階段」には3匹くらいしかいなかったが庭園内に入るとゾロゾロ集まってきた。キジーも私を迎えに出てきてソワソワしている。

新聞紙を2枚敷きカリカリを与える。キジーには下段でたっぷりと。

キジーを入れて9匹しかいない。コロン、バニー、ピーチ、花子がいないがこの工事の騒音と照明に恐れをなして出て来ないのかも。

工事人が「グエーッ!ペーッ!」と盛んに痰・唾を吐く音が聞こえてくる。止めてほしいよ、汚いなあ。

最近態度のデカくなったタニーがキジーと睨みあった。さすがにタニー如きチビ猫には負けないぞとガンを飛ばしたキジーが勝ってタニーは水飲み場に退散。

キジーは新聞紙の上のカリカリを見ていたがおいしくなさそうだと思ったのか下段のカリカリも結構残して立ち去った。全然痩せていない。

ワカメは少ししか食べず、じっと蹲っていたがタニーがゲンキに対して唸ったのをしおに「猫庭園」に入ってしまった。

かりんも突然食べるのを止めてボイラー室前の方角へ去った。そこから「猫庭園」を横切って「山手猫階段」の中腹に出るのだろう。

あ、花子がやって来た。下段にキジーの残りがあるのでそれにカリカリを足しているとワカメやトニーがすっ飛んでくる。みんなにそれぞれカリカリを足してあげる。花子には上段で与える。懸命に食べる。

ワカメは茶々を警戒しているので、ワカメの身体を支えて安心させる。ふと見ると花子がいない。茶々かゲンキに追われたようだ。

新聞紙を片付けようとすると猫たちがまた食べ始めるので仕方なく石段に座って待つ。ハイシローが私の後ろに貼り付く。顔をよく見ようと顎を触ると怒って引っ掻く。いつものハイシローに戻ったようだ。心配ない。

ワカメもいなくなっている。いよいよ片付ける。トイレに行っていたポオが戻ってきてかわいい顔でこっちを見ている。

「猫庭園」池の傍に花子が潜んでいて私が通るとニャーッと鳴く。踊り場かどっかで少しカリカリを上げようと思っていると、私を追ってきたゲンキが花子を見つけて追いかける。しょうがないなあ。

ん?ニャーッという声が聞こえたような。キョロキョロしていると上から誰かが降りて来た。猫が1匹先導している。これはM浦さんだな。プロ野球が終ったので来るのが早くなったようだ。

従いてきているのはかりんだった。M浦さんもバニーのことを心配し始めている。私がバニーを最後に見たのは24日だが、M浦さんは26日が最後だ。もう4日経つ。バニーが4日も姿を見せないことなどこれまでになかったことだ。

若竹山手に行っているのでは?と訊くとM浦さんはいないと言う。「つれづれ日記」読者でどなたかバニーを見かけられたら是非ご一報ください。どんな猫かは写真を参照してください。

M浦さんがパンダのところに行くというので同行する。かりんとゲンキが従いてくる。と、正門横に駐車している車の下から珍しくパンダが出て来た。
きっと空腹なのだろう。それなら山手の餌場に食べにくればいいのに。

ゲンキに邪魔されてついてこないが、パンダの餌場に行き、M浦さんが手早く水を替え、容器を水拭きしカリカリを入れる。かりんが甘えてずーっと従いて回っている。

坂道を戻るとパンダが出て来たがまたゲンキに邪魔されて違う車の下に入った。自分の餌場に行くだろう。

あ、上着を庭園餌場に置き忘れてきた。M浦さんと一緒に庭園餌場に戻り、そこで左右に分かれる。彼女はこれから北門へ行きチビトラとクロチに給餌してから若竹山手へ水交換に行く。ご苦労さん。

小桃の駐車場上の道路を歩いているとニャーニャー鳴く声が聞こえる。花子の声だ。キョロキョロしていると花子がどこからか出てきて更に激しく鳴く。ガードレールの内側にカリカリを盛ると早速食べ始めた。さっきはオス猫たちに邪魔されたもんね。メス猫は不利なのだなあとつくづく感じる。


2004年10月28日(木) バニー、コロン欠席。

猫たちを引き連れホウキを持って庭園餌場に向っていると本館の方から教員らしき男性が坂道を降りて来た。「こんばんは!」と声を掛けてくれる。K山先生のようだ。『寒いですね!』と声を掛けると「寒いですね!でも猫たちは元気ですね!」『猫たちは丸々していますからね!』と会話を交わす。

新聞紙を敷きカリカリを与える。まずまず食べるのだが缶詰がないのでちょっと不満そうだ。それでもみんな丸々している。昼間にもたっぷり貰っているのだろう。花子はお替りだ。

タニーは今夜も態度が悪い。昨日と同じく横で食べていたワカメをいきなり叩く。ワカメは呆れて「猫庭園」に入ってしまった。

その後、横に来て食べ始めた花子をもひどく叩いたようだ。花子は悲鳴を上げて逃げてしまった。

タニーはひところ理由は分からないがよほど怖い目に遭ったらしく山の中に逃げ込んでいて、その儚げな様子に我々はすごく心配してチヤホヤしたものだった。それがどうだろう、今では真ん丸に太って態度もデカイ。猫ってこういう風?と猫好きの私も呆れてしまう。

ピーチはおとなしく私の前で食べていた。食べ終わり、ポオとにらみ合うので私の傍に座らせる。するとどうしても目やにが気になり拭き取りたくなる。確かにS内さんの言う通りピーチは奥目だ。指先でちょっと拭っただけなのだがそれが気に入らず私の傍を離れる。

草の上や下段で寛いでいたがやがて悠然と立ち去って行った。いい子だ、ピーチは。

ハウス2号にワカメが入っていないか覗きに行ってみたが2号は空っぽだった。ポオが餌場でウロウロしているので抱っこしてチェックかたがた1号に連れて行く。ポオは出たり入ったりする。

結構たくさんカリカリが余ったので大半を回収する。ハイシローを可愛がってから帰り支度をしているとゲンキが植え込みに向って唸っている。何かいるのかな?

マグライトで照らすと何と、アライグマのラックがいる!お腹を空かせて食べに来たに違いない。アライグマにとってカリカリはごちそうとはいえないだろうが、十分に食べておくれ。回収したカリカリをまたたっぷりと盛る。

ラックが植え込みから出てきて食べようとするとゲンキがものすごく威嚇してラックを追い散らしてしまった。「猫庭園」に逃げ込んだラックを探すと姿は見えたがゲンキがいきり立っていてどうにもならない。

私が立ち去れば猫たちも散って、ラックは餌場に戻って来られるだろう。踊り場に出て、ここにもカリカリの山を作っておくことにする。ラックがここに来るかもしれないし。

カリカリを出している音を聞きつけてワカメが出てきてそれを食べ始める。階段の上からはタニーも降りて来た。ワカメに意地悪するタニーなのでワカメは食べるのを止めて様子を見ている。そこへハイシローやトニーなども出て来た。ハイシローは私に盛んに甘えかかるがまた明日ね!

カリカリの山を見てM浦さんが驚くといけないので後で電話しておこう。


2004年10月27日(水) バニー、コロン欠席。缶詰の日

昨夜遅く夫がタバコを吸いに外へ出ると、二つ西側の入り口階段を降りてくるピーチに出会ったそうだ。

さて今日は晴れていたが寒い。山手への道路を渡るとピーチが見えた。「ピーチ!」と呼ぶとニャーニャー鳴きながら喜んで駆けて来た。それに気付いた他の猫たちも階段を駆け下りて来ようとする。

みんなと一緒に庭園餌場へ。ちょっと掃いて新聞紙を敷く。風があるのでホウキや缶詰で新聞紙を押さえる。いつものようにまずカリカリを与えておき、缶詰を6個開ける。待ちかねた猫たちが私の周りを取り囲む。

缶詰を与えると奪い合いが始まる。今日は特にひどい。10匹いるので10個開ける。つまり1匹1缶づつあるのだからそんなに焦らなくてもいいのに。かりんは自分の分を食べているのに、横で食べているピーチを殴りつけている。ピーチはおとなしくて全然怒らない。かりんの剣幕に恐れをなしている。

ある程度食べるとピーチはポオと顔が合ってしばらく睨み合っていたが何事もなくピーチは下段へ行き、呼んでも戻ってこず去って行った。

何故かみんなピリピリしていて1匹がフヮッ!と威嚇するとパーッと散ってしまう。タニーが何を思ったかワカメを攻撃し、その時にもみんな散ってしまった。全員お腹が丸々していて飢えているわけでは決してないのに。

十分に満足すると猫たちはさっさと引き上げてしまう。トニーやポオも離れたところで身づくろいしていたがいつの間にかいなくなってしまった。

ハイシローを呼んで可愛がる。右目の上の傷もカサブタが取れたのか地肌が見えてきた。やはり犬歯で噛まれた穴が開いている。穴が小さいのでやっぱり猫かなあ。いずれにしてもひどい傷だ。熱もないし大丈夫だと思うが可哀相でナデナデしてしまう。ハイシローもそれがよく分かるようで甘える。

と、「猫庭園」内で諍いの声が聞こえる。しばらくするとガサゴソと音がし、諍う声も大きくなってきた。どうやらハウスのところらしい。

マグライトで照らすとハウス2号の外にワカメがいて、その前にポオがいた。てっきり2号に入っているワカメをポオが攻撃したものと思い込み、ポオを叱るとスゴスゴ1号へ戻って行った。

そして2号の回りをよく見るとゲンキと茶々がいる。ハハーン、2号の中に入っていたワカメを多分茶々あたりが攻撃したのだろう。ポオは濡れ衣を着せられた。ポオに謝っておく。

探すとワカメがいたので2号の中に入れる。見守っているとワカメは2号から飛び出した。そして奥の枯葉や枯れ枝が積んであるところにいる。そこも結構暖かそうだ。ワカメはもう戻ってこず、上の方からこちらを伺っている。

折角ワカメが2号を使っているのに、本当に茶々は悪いな。ワカメを追い出しても自分が入るという訳でもないのだ。

餌場に戻るとハイシローだけがいた。茶々、ゲンキやトニーも戻ってきたが、引き上げることにする。ハイシローは不満そうだがまた明日。

バニーを3日間見ていないがどうしたのかなあ。


2004年10月26日(火) バニー欠席。

今日はしばらくぶりに雨だ。餌やりに出かけるとシトシトという感じで小雨が降っている。

「山手猫階段」を見上げても1匹も見えないのに上がり始めると、四方からワッと集まる。ニャーニャー鳴かず静かだ。そういえば、以前は最初にハイシローが私を見つけて大声を張り上げるのが常だった。その声につられるように他の猫たちも鳴き出すのだった。

僅かにタニーが鳴いている。「猫庭園」に入り足早に雨天餌場へ向う。新聞紙3枚を敷きカリカリを出す。さっきいたワカメが来ていないと思ったが、カリカリを与えているとやって来た。

猫の数は11匹。バニーだけがいない。水の用意をしてから猫たちの背中を拭く。豪雨ではないのでそれほど濡れていない。ワカメはそれほど食べないが他の猫たちはよく食べる。700grくらいあったカリカリはすべて放出。バニーの分が残るかなあ。やっぱり1kg持ってこないと心配だ。

ピーチはすごくおとなしくて同じ場所でずーっと食べている。横で食べていたかりんが例によって威嚇、攻撃するので少し離す。

ワカメとコロンは私の後ろで寛いでいる。私が移動する度、タニーは従いてきてあちこち食べ歩いている。ハイシローも同じ場所で食べ続けている。

茶々が端っこで食べていた花子にパンチを食らわし追っ払ってしまった。かわいそうに花子は外へ出てどこかへ行ってしまった。

茶々はそんな悪行を働いても大して食べるわけではない。あちらではタニーが両側のコロンとワカメにパンチしている。うんざりしたワカメは外へ出て行き、「猫庭園」内のいつもの大木の下に座ってこちらを見ている。

ピーチがやっと食べ終わった。撫でているとすぐにゴロリと横になる。本当におとなしい。コロンがピーチの尻尾のあたりを嗅ぐがピーチは全く反応しない。

少しづつ新聞紙を片付ける。近寄ってきたタニーやポオの目やにを取る。ハイシローもやっと食べ終わり、寛ぐ姿はボタモチのようだ。灯りの方へ顔を向けさせ、つぶさに観察する。右のほっぺたは昨日かさぶたが取れそうになっていたがすっかり取れて傷の全貌が明らかになった。

頬肉には鋭い犬歯が刺さったと思われる穴が空いている。今のところ毛はむしり取られて禿げているが毛が生えて塞がるのかなあ。右目の上の傷も痛々しい。これでは10日ばかりどこかに潜んで痛みが引くのを待っていたに違いない。

昼間、ハイシローを見る機会のある方々、どうかこの傷をよーく見てやって下さい。私は悪飼い主にけしかけられた犬の仕業だと思うのだが、M浦さんは猫だという。山手のどこにこんなひどい傷を負わせる猫がいるというのだろうか?ハイシローは若いし(4歳)、もう大丈夫だと思うが不憫でならない。

ピーチの涙目が気になり、目やにを拭くとすごく嫌がって怒る。怒りついでに傍にいたコロンを威嚇する。コロンは怯まず威嚇し返す。ピーチはここにいては嫌なこと(目やに取り)をされるとばかり、ボイラー室前へ移動してしまった。

余った水を歩道に捨てるとピーチが出てきてその水の流れで遊ぼうとする。撫でるとそこはまだ濡れているのにゴロリと横になる。水が飲みたいのかとピーチを水容器の前まで運ぶが飲まない。

さて雨も止んでいるし、引き上げよう。雨天餌場の中にはコロン、ポオ、ゲンキ、ハイシロー、ピーチがいる。その前の車の下には茶々。車のボンネットの上にトニーが乗っかっている。

私が雨天餌場から出るとコロンを残して全員出て来た。ポオはハウスへ帰る素振り。ゲンキだけが正門まで従いてきた。

バニーの分くらいは残っているし、雨が止んだから後でM浦さんも来るだろう。


2004年10月25日(月) バニー欠席。キジー出席

「山手猫階段」を見上げると踊り場に2匹、脇の植え込みにコロンがいるのが見えた。通行人の年配サラリーマンが降りて来た。上がっていく私とすれ違うが猫たちはまだニャーニャー騒がない。

庭園に入ろうとする頃には四方八方から猫たちが集まってくる。ゾロゾロと庭園餌場へ。ピーチは花子と鼻を突き合わせて挨拶している。ワカメと並んだりしても全く緊張感が走らない。ハイシローも来ている。よかった!

風がないので新聞紙2枚を敷きその上にカリカリを乗せる。猫たちは黙々と食べている。キジーもやってきたので上の段であげることにする。猫は12匹。バニーだけがいない。猫たちはみんなすごく丸々しているなあ。

バイクの爆音が本館の向こうで轟いている。しばらくそうやってアイドリング後、大型バイク3台が爆音高く本館前の坂道を降りて来た。マフラーでも外してるんじゃないか?教員かなあ?

自分のカリカリを半分くらい食べたキジーは餌場へ来て仲間に入りたそうにしているが、食卓にはキジーが入り込めるような隙間がない。諦めてまた上の段で自分のカリカリを食べている。

700grくらいのカリカリを出した。ワカメは食べすぎたのか少し吐いた。茶々もグフッと言っている。ハイシローは私の真ん前で食べているがものすごくお腹がパンパンに張っている。なのにずーっと食べ続けている。

今夜はハイシローの前に回って顔がはっきり見えた。写真を撮ろうとしたらデジカメを持参するのを忘れている。もう殆ど治っているが右目の上と右頬の傷はかなりのものだ。そのせいか更に小さくなった右目が左目より下に付いているような顔つきになった。只でさえ貧相なのにひどいご面相になっている。かわいそうに。でもこんなにモリモリ食べるし、触っても痛がらないし、腫れてもいない。

ピーチもひたすら食べていたが、呼んでもこちらに来ず下段に降りて身づくろいをしていたが、そのうちに行ってしまった。キジーが来ていても唸りもせず山手猫の中にすっかり溶け込んでいる。

どの子も気になり可愛がりたいのだが、手が回らない。甘えッ子はワカメ、コロン、トニー、タニー、ポオ、ハイシローだ。

特にハイシローは私が石段に座ると昨日のように足の下に座って寛ぐ。新聞紙を片付けようとすると傍に来てくっつく。

ポオはハウスに戻るのかと思ったら「猫庭園」内の木で爪とぎをし、しばらくして餌場に戻って来た。コロン、ゲンキ、ポオ、ハイシローが残っているが「また明日!」と声を掛けて帰宅することに。もしバニーが来ても十分なカリカリが残っている。

踊り場にも階段にもピーチの姿はない。どこへ行ったのかなあ?山に入っている可能性もある。


2004年10月24日(日) ピーチ欠席。猫ハウスの晩秋支度をする。

昨夜遅くM浦さんに電話してハイシローのことを訊いた。するとしばらく見ていなかったのだが、昨夜は北門の歩道橋の上でM浦さんを見て激しく鳴いていたという。

チビトラはハイシローの姉だが、ハイシローがいると一緒には食べないのでM浦さんはハイシローを抱えてチビトラとはうんと離れたところでカリカリを与えたとか。北門に現れたのは変だが全く痩せておらず大丈夫だという。それを聞いてひとまず安心した。

*****

相次ぐ長雨や台風で猫ハウスにも泥はねがかかっていることだろう。段々寒くなってきたのでホットマットも入れてあげたい。午後2時半にM浦さんと山手で待ち合わせをする。

ハウス2軒の内外を丁寧に掃き、新聞紙を厚く敷く。1号にはその上にJ先生が以前から用意してくれていた新聞紙でくるんだ発砲スチロールを入れる。そしてそのまた上にホットマットを敷く。これでポオちゃんが喜ぶだろう。

2号はずい分傾いているように見えるが地形が傾斜しているし、人間の目は当てにならない。パチンコ玉でもあれは転がして傾斜の具合を見るのだが生憎そんなものは持ち合わせていない。M浦さんが丸い飴玉を持っているというのでそれを転がしてみるがイマイチどの程度かよく分からない。

ハウスを退かして、向きを変えようとしたが雨のせいで地盤が緩みブロックが沈み込んでしまっており、上の方しか動かせない。余計歪むような気がして元通りにするが、ちゃんとなったかなあ?

とにかく2号には奥にみかん箱を入れてダンボールハウスにする。手前にはホットマットを敷いた。2号にはあんまり猫が入っていないようだが、こうしておけば、ゲンキや茶々、ワカメあたりは入るのでは?

猫は茶々しか出てこなかったが、しばらくしてトニーも来た。カラスは早速カリカリを狙っている。猫たちが席を外すとあっという間にきれいさっぱり平らげてしまう。

畑の方へさくらでも探しに行こうと、踊り場に出ると「S井さん!」と声を掛けられ振り向くと支援者S原夫人が息子さんと一緒にニコニコして立っている。これから大阪へ帰る息子さんを駅まで送るのだという。猫が大好きだという息子さんはイケメンでとても優しそう。茶々を抱え上げて渡してみたが茶々はそう易々とは抱っこされなかった。

S原さん母子が去った後、ゲンキが出て来た。みんなにカリカリを与えて一旦庭園内に入り、ゲンキをまこうという寸法だ。

坂道を降り、正門へ回ると、外側におばさんが二人「通り抜け出来ません」の大看板を前に思案している。そこへゲンキたちがやって来た。するとおぞましそうに「野良猫だ!猫、嫌いなんだよね・・」と言いながら正門内に入り通り抜けて行く。猫もそんなおばさんは嫌いだよ!通るな!とM浦さんと二人、後からヒソヒソと毒付くが、聞こえていないおばさんには痛くも痒くもないだろう。不愉快極まりない。

職員寮の前を通り畑へ向う。陽光台マンションにはパンダの姿はなかった。屋根の上にもいない。M浦さんも長い間見ていないというが、外に空の猫缶がたくさん置いてあるというから、パンダはY野家に入れてもらっているのだろう。

畑の方へ行くと何か食べている三毛猫がいる!農家のU田さんとやらが給餌しているさくら似の三毛猫というのはあれだ!と思ってよく見ると何と、コロンだった。近寄るとカリカリを食べている。たった今もらったばかりのようだ。しかもそこが餌場だということが歴然としている食べ方だ。

ハハーン、U田さんが給餌している三毛猫というのはコロンのことか。するともう1匹、給餌している二毛はラッキーのことだろう。

コロンはしばしば長期間山手の餌場を留守にするが再び現れた時には全く以前と変わりない。彼女は餌場を2箇所持っているということだな。コロンは一見楚々とした風情だがなかなかちゃっかりしたところがあると思っていたがやっぱり。

我々が近寄ると、思いがけないところで出会ったせいか一瞬警戒する。コロン、コロンと言っているとやっと分かって今度は甘えまくる。コロンには珍しくニャーニャー大声を張り上げて鳴く。カリカリのお替りもして我々に従いて山手に戻る。茶々とトニー、ゲンキもいて騒がしいので解散する。

*****

夜の給餌に出かける。いつも通りワイワイと庭園餌場に行く。8匹しかいない。ハイシロー、かりん、バニー、ピーチがいない。踊り場にカリカリの残りカスがあったから先客からもらったのだろう。

ワカメやコロンはあまり食べず、じっとしている。ワカメはやはり茶々が来ると逃げてしまう。

そうそう、ポオをハウス1号に入れてあげよう。ポオを抱っこして1号のところに行く。中に入れると一旦は出て来たがまた入って寛いでいる。ゲンキが回りをウロウロしている。写真を撮っておこう。

ハウス1号、2号の写真を撮り、マグライトを手に「猫庭園」から出てくると丁度ガードマンが正門を閉めに行くところだった。昨日もマグライトを持って「猫庭園」から餌場に出て来たところにガードマンが通りかかった。けったいな猫おばさんだと思っていることだろう。

餌場に戻ると、トニーが道路側の植え込み内で唸っている。何かいるのかと分け入ってみるとハイシローが蹲っている。2週間ぶりなので驚いて話しかけていると立ち上がって出て来た。

猫に話しかけているので、普段は閉門後、こちらには来ないガードマンがまた坂道を上がってきた。他に誰か人がいるのかと思ったのかもしれない。

ハイシローは怯えた感じで餌場に来るが私の傍を離れない。身体は丸々しているから夜、出てこなくても餌は貰っていたのだろう。ハイシローの写真を撮りたいが離れないのでなかなかうまく撮れない。顔を撮りたいのに全然ダメだ。

顔を撫でていると右目の上が妙に固い。傷になっている。顔をしげしげ眺めると右頬にも傷がある。新しいものではなくもう固まっている。猫同士で喧嘩して噛まれたか、犬にでも噛まれたか?それで2週間近くも出てこなかったのか。今も怯えている。

携帯でM浦さんに電話する。彼女は野球観戦中だったが抗生物質と缶詰を持って駆けつけるという。9時25分だ。

アララ、雨が降ってきた。石段に腰掛けている私の足の下にハイシローを入れる。段々降りがひどくなってきたので新聞紙を出し、膝の上に広げ、下にいるハイシローが濡れないようにする。私は濡れるが仕方がない。

脇の植え込みにいたらしいコロンがわざわざ出てきて雨に濡れている。植え込みの下にいればいいのに。

10分くらいしてM浦さんがやって来た。私の分の傘も持ってきてくれている。が、段々止んできた。よかった!

牛乳と水も持参してきてくれた。抗生物質入り缶詰をハイシローに食べさせている間、他の猫たちには水で薄めた牛乳を飲ませて気を逸らせようというのだ。ゲンキ、コロン、ワカメ、トニー、タニー、かりん、ポオまでがやって来てワイワイと牛乳に群がる。かりんは空腹のようなのでカリカリも与える。ハイシローは缶詰1缶をペロリと食べてしまった。

ハイシローの傷口は白っぽいのでよほどよく見ないと分からないが、大きな傷ではある。乾いているしもう大丈夫だろう。

と、いきなり庭園灯が消え真っ暗になった。もう10時?携帯で時間を見ると9時49分だ。以前は10時過ぎまでちゃんと点いていたのに。電気代を節約しているとしか思えない、とM浦さんも言う。

ほぼ、要件は終っていて良かった。結局来なかったのはピーチだけだった。

M浦さんは一旦帰宅して野球を十分楽しんでから、若竹山手の水替えに出直すという。

帰宅途中、1号棟からいきなり茶色いフェレットかイタチのような細長い動物が飛び出して道路を渡り竹やぶ前駐車場の方へ消えた。びっくりしたので、その駐車場へ向かいマグライトで照らすと目を光らせてこちらを見ている顔はどう見ても猫だった。もっとよく見ようと近寄るとさっさと逃げてしまった。全身茶色っぽくてキジーのような感じか?私の目もいい加減だなあ。

今日はいろんなことがあって疲れた。






2004年10月23日(土) ハイシロー欠席

土曜日は息子の帰宅が7時を過ぎるので夕食時間も遅くなりその分後ろへしわ寄せがいき、山手へ行くのがグーンと遅くなる。といっても8時50分に出発。

猫たちはハイシローとバニーを除きみんな待っていた。ピーチもいそいそと庭園餌場へ行く。みんなよく食べるがバッグを探ってペットボトルを出していると、レトルトや缶詰が出てくるのでは!とトニーなどすっ飛んでくる。

ゲンキが弾き出されているが、彼は後からゆっくりと食べるからいいだろう。花子もしばらく餌場で食べていたが水容器の横の岩の上に座った。カリカリを上げる素振りをするとすぐに私の傍の敷石で待機。花子は小柄なので沢山食べてほしい。

バニーがやって来て少しだけ食べて、「もっとおいしい餌がいい!」と言わんばかりに鳴いて行ってしまった。

かりんはいつまでも食べている。コロンも結構食べた。ピーチが食べ終わったので目やにを拭くと嫌がる。腹いせにコロンをぶつがコロンは怯まない。

ピーチを私の横に座らせて無理やりに撫でてじっとさせる。ピーチはぶうたれながらもおとなしくしている。ピーチのぶうたれ声には誰も反応せずみんなせっせと食べている。

ピーチは私の傍を離れて目が合って一目散に逃げる花子を追いかけた。コロンみたいに逃げずに唸るだけだと追いかけられないと思うのだが。

しばらくして山の方からか鳴き声が聞こえる。3度聞こえたので見に行ったが、どこだか分からなかった。

餌場に戻るとゲンキ、ポオ、かりん、コロンだけになっている。トニーもウロウロしているが。カリカリの山をいくつか残してお仕舞いにする。

かりんはハウスの方へ歩み去った。

タニーが戻って来たが「猫庭園」の植え込みの下に隠れている。ゲンキが付いて来た。踊り場へ出て階段を降りているとバニーが踊り場に現れた。さっきは逆方向に消えたと思ったのだが猫って神出鬼没だ。「猫庭園」は格好の遊び場だと思う。ピーチはもうどこにもいない。

15日にピーチを捕獲した日にはハイシローがいたかどうか定かでないが、それにしてもハイシローをはっきり最後に見たのは11日だ。後でM浦さんに電話して訊いてみよう。日中にJ先生や同好会のメンバーは目撃しているのだろうか?



2004年10月22日(金) コロン、ハイシロー欠席。キジー出席

元職員駐車場だった建設現場は台風の日にも煌々と灯りが点いていたが、今夜は工事が行われていた。4月に新入生を迎えるために突貫工事に入ったのだろうか。

待機していた猫たち、駆け寄ってきた猫たちを引き連れて庭園餌場へ。台風の日には今にも溢れんばかりになっていた「猫庭園池」は翌日には水位が下がっていた。水の入れ替えはなく単に雨水が溜まっているだけの池なのだが、あの大量の雨水はどこへ吸い込まれたのだろうか?

が、淀んでいた水が長雨、多雨により少々きれいになったような気がする。どうしても猫たちが飲むので、なるべくきれいであってほしい。

新聞紙を広げカリカリを出す。猫たちは9匹。コロン、ハイシロー、バニーがいない。パリポリといい音をさせてみんなよく食べている。

ピーチもおとなしく食べているが顔が近寄りすぎたのか、横のかりんに引っ叩かれた。

花子は茶々の横で食べていたのだが、そこを離れ私の傍にやって来た。みんなから離れて自分だけにカリカリをちょうだいというわけだ。よしよし、あげるからね。

トニーはカリカリじゃなくてレトルトをちょうだいと言いに来るが、今日はダメ。ワカメも食べるのを止めてじっとしているが、また思い出したように食べ始めたりする。バニーがやってきた。

ピーチ、ゲンキ、タニー、ポオの目やにを取る。ピーチは嫌がるが撫で回してごまかしておく。ピーチのお腹はパンパンだ。ピーチだけでなくみんな丸々している。

新聞紙を片付けていつものようにカリカリの山をふたつ作っておく。

ん?キジーがやって来た。するとピーチがすごい唸り声を上げる。キジーを呼んで坂道に近いところにカリカリを盛る。するとバニーが横取り。もう一山盛るとタニーが横取りする。そこでキジーの前にまたカリカリを盛る。キジーは私が自分の味方だとはっきり分かっているようだ。もう1メートル離れるなんてことはなく、すぐ目の前にいた。が、すぐ傍にいると食べ難いだろうから離れる。

しばらくピーチやワカメを可愛がる。キジーがこちらへやって来るとピーチがまたすごい唸り声をあげて肩を怒らし威嚇する。あまりの剣幕にかりん、ワカメ、タニーたちが逃げてしまった。

ピーチを宥めて可愛がる。その間にキジーにはウィンクしておく。キジーは自分が守られたことを悟ったようだ。また上の方へ行って食べている。ピーチは狩猟ごっこをして遊ぼうと思ったのに、悉く私に邪魔されて面白くなくなったのか、悠然と踊り場の方へ歩き去った。

キジーは上の方でまだ食べているし、餌場ではポオが食べている。

が、もう帰ろう。工事現場からは時折ドスンという音がし、話し声も聞こえてくる。私が猫たちを宥めたりしている声もそちらに届いていることだろう。

踊り場に出るとトニーがいたがトニーは門扉の下をくぐって庭園内に入った。ピーチはその辺りにはいなかった。


2004年10月21日(木) ハイシロー欠席

昨夜は10時を過ぎた頃には風は強くなっていたが雨は上がっていた。その頃にはM浦さんが給餌に行ったと思う。すると雨の強い時に餌をもらえなかった子もカリカリにありついたことと思う。

今夜は昨日より少し遅めに出かける。「山手猫階段」の正門側石垣の上にはコロンが待機している。山側の排水溝の中にポオが入っている!その下の方からは茶々が飛び出してきた。

階段にはべっとり濡れた落ち葉がいっぱいだ。ホウキを手に庭園内に入る。明かりが戻ったので猫たちも心得てトットコ庭園餌場に向う。

新聞紙を2枚敷きカリカリを与える。ハイシロー、花子、ピーチがいなくて全部で9匹だ。レトルトは13個用意してきたが、ピーチがいないので出さずにおいた。猫たちはさほど食べずに私の周りで甘えている。

ここでの給餌は10日ぶりだが、やはり落ち着く。猫たちもまったり寛いでいる。持参の水容器2個をセットすると早速ポオとかりんが飲んでいる。

花子がやって来たのでカリカリを食べさせる。ワカメはいつも通り私の傍にいたが突然「猫庭園」内に逃げ込んだ。見ると茶々が後ろに来ていたのだった。茶々は今度は花子に狙いを定めている。花子は一目散に逃げてしまう。

目やにの付いている子は軒並み取ってしまう。ポオ、ゲンキ、トニー、タニー、茶々。

新聞紙を片付けカリカリの山を二つにしておく。私に守られているタニーは近寄ってきたゲンキに派手なパンチを食らわそうとする。

雨天餌場へ行って水容器を引き上げることにする。戻ってくると坂の途中までコロンが来ている。その後ろにはゲンキ。コロンを追いかけたのでコロンは車の下に避難。コロンは割りとうまくオス猫たちの攻撃をかわしているようだ。

餌場に戻り帰り支度をしているとピーチがやって来た。カリカリの山を見つけて食べ始めた。投薬のためレトルトを出す。すると今まで餌場には誰もいなかったのにコロンが駆けつけて化膿止めシロップがたっぷりかかったレトルトを横取りにかかる。

ピーチは餌の争奪戦には弱くてすぐに取られてしまう。仕方なく別のレトルトを開ける。もうその頃にはポオ、ゲンキ、茶々、トニーまでが集結している。別の新聞紙トレイにレトルトをまた3個開ける。

あらら、タニーもどこからか見ていたのか戻ってきて植え込みの下でいじけている。昨日レトルトを食べていないので、タニーを迎えに行き、また1パック開ける。トニーが横取りだ。ピーチももっと欲しがっていたがもうダメ。

もう薬は全部あげてしまったから、明日からは毎日レトルトというのはなし。以前のように水曜日が缶詰の日だ。

ピーチを可愛がりながら目やにを拭く。アイラインでくまどられた右目にも黒っぽい目やにが付いている。左目は相変わらず涙が出っ放しだ。拭かれるのを嫌がるが耳の横、あごなどを撫でてごまかす。

ピーチのお腹は大きいので勿論既にどこかで食べてきているはずだがまたカリカリを食べ始めた。

ハウスの様子を見たくてマグライトを手に猫庭園に入る。ハウス1号をまずチェック。ひどい雨で泥はねがハウスの中にまで入ったのかな?それともポオが泥足で出入りするからかな、新聞紙はちょっとザラザラになっている。

ハウス2号の中も覗いてみる。同好会メンバーが先週だったか2号のお掃除をしてくれると聞いていたがきれいになっている。が、やはり相次ぐ雨で泥はねが入っている。ホウキでささっと掃き出せばOKだ。床板は隙間があるはずだから新聞紙を厚めに敷き詰めておいた方がいいだろう。一度昼間に来てみよう。

「猫庭園」から餌場に出て来たら、坂道をガードマンが降りて来るところだった。こちらを見ているので思わず「こんばんは!」と声を掛けてしまった。返事はないがガードマンは挨拶嫌いなのだ。

さて今夜も長居をしてしまった。ポオとタニーが残っているが「また明日!」と声を掛けて立ち上がる。2匹とも不満そう。ピーチは私と一緒に歩く用意をしている。足元にまとわりつくので歩き難い。食べ過ぎたのか上から見るとお腹が横にはみ出している。

踊り場に出ると、どこからかピーチファンのゲンキが出て来た。ピーチはニャーニャー甘えながら従いてくる。が、やはり1号棟前の駐車場で止まった。大きくてきれいで優しいピーチを誰かもらってくれないかなあ?




2004年10月20日(水) 花子、かりん、ハイシロー、ポオ、タニー、バニー、ピーチ欠席。台風23号接近中

今夜半には先の22号を上回る台風23号が関東地方を襲うという。午後7時過ぎにはまだ風は吹いておらず雨だけだ。もっと早い時間に行ってやりたいが、生徒や教職員の活動中ではまずい。学院内での給餌はやはり7時半を過ぎないと。

それでも7時25分くらいに家を出る。雨は相当ひどい。通行人も車も殆ど通らない。山手へ渡る道路へは水が轟々と流れてくる。

「山手猫階段」を上がり、「猫庭園」内へのバーをまたぐ。ここでは傘を差せないのでびしょ濡れになるが昨日も今日もフード付きヤッケを着用してきた。

「猫庭園」池は水かさが増して溢れんばかりになっている。明日までには溢れてしまうと思われる。

雨の音がうるさいのでニャーニャー鳴いても聞こえないだろうと思い、黙って「猫庭園」内を通り過ぎる。坂道へ出、雨天餌場を見ると中にコロンと茶々が待機している。近付くと横の「猫庭園」からワカメが飛び出してきた。ゲンキとトニーも飛び込んできて5匹が集まった。

新聞紙を3枚敷いてカリカリを与えるがみんな豪雨をついて待機していてくれたのだから、ピーチはいないがレトルトを与える。5匹に対して7パック開けた。缶切りで開ける安物の缶詰と違ってレトルトはラクチンだ。

ワカメは相当ひどく濡れていたがタオルドライして私の暖かい手でさすっているとすぐに乾いた。他の猫も同様。ここで待っていたコロンは殆ど濡れていなかった。

水を替えたがポオがいないので誰も飲まない。ポオはハウスの中にいるのかなあ?ハウスの横面はルーバーになっていて風がスースー入るはずだからダンボールみかん箱を中に入れておこうかな。

夜は9時ごろにガードマンが見回りに来るだけだから雨の日には一晩中ここで過ごせばいいのに。

新聞紙を1枚片付けると、トニーが出て行った。残ったカリカリをゲンキが食べている。もう1枚片付け、床を一部手で掃いてきれいにしているとワカメが出て行き、目の前のトラックの下に入ったようだ。

余ったカリカリを一山にしておく。もしかしたらバニーが来るかもしれないし。

トニーがまた戻って来た。身体を拭いてあげようとすると逃げてまた雨の中に出て行った。トニーは給餌後、ここではいつもこんな風だがどうしてだろう?雨の中に追い出す格好になり可哀相なので、これからは戻ってきたら刺激しないようにしよう。

トラックの下からワカメが走り出て「猫庭園」側に駐車している乗用車の下に飛び込んだ。

雨天餌場に残っているのはコロン、茶々、ゲンキ。

「猫庭園」側に張り出しているベランダの下からは雨水が滝のように流れて道路にジャージャー降り注いでいる。私が来る前、ワカメはベランダ下にいたものと思われるが、これではたまらないなあ。

私がその滝を眺めているのでワカメは車の下から出て来たが雨が激しいのでまた引っ込んだ。さすがにゲンキも従いて来ない。

ワカメとコロンがびしょ濡れになるのは、他の若いオス猫たちよりかわいそうに思える。ワカメは11歳超だからこれまでも台風、暴風雨、降雪などに耐えて、元気に生きてきたのだから、と無理やりに自分を納得させつつ豪雨の中を帰宅するが、何の心配もなくのうのうと寝ている家猫たちを見ると、外猫たちに申し訳ない気持になる。


2004年10月19日(火) 花子、かりん、ハイシロー欠席。餌場に灯りが戻る!

雨なのでいつもより早めに山手へ行く。かなり降っているのに、正門側の石垣の上、植え込みの下にコロンが座っている。その後方には茶々らしき猫の影も見える。階段を上がっていくとワカメが山から跳び出して来た。

庭園灯が点いている!よかった!庭園内に入り、明るい庭園餌場を通り雨天餌場へ。こうして私の歩く姿をどこかで待機している猫たちに見せつけないと猫たちは出て来ない。

坂道の庭園灯のみ消えているがボイラー室前の灯りは点いているので全く問題ない。J先生がしっかり言ってくれたらしい。有難う!これで一安心。

トニーは私より先に飛び込んでいる。ワカメはやはり途中で消えたようだ。どこかで様子を伺っているに違いない。

雨天餌場に入り、新聞紙を3枚敷く。オヤ!ピーチもやって来た。まずカリカリを出す。ピーチが来ているので持参のレトルトを出すと1袋開けた段階で争奪戦が始まる。次々にパックを開け、ピーチの口に入るようにする。

レトルトを食べていることがワカメに分かったらしく飛び込んできた。勿論ワカメにも与える。

化膿止めシロップをピーチが食べているレトルトの上に掛ける。コロンが横取りしにきたので別のパックを開ける。みんな夢中になって食べるので、結局13個全部開けてしまった。8匹しかいないのに。

それからやっと猫たちの背中を持参のタオルで拭く。表面は濡れているが中まで染み透っていない。

水の用意をする。ずーっと前の小さな透明の容器が置きっぱなしになっていて、水が入っているが蜘蛛と虫の死骸が入っている。死骸は捨てて容器は持ち帰って捨てることに。

みんなまだまだ食欲がある。カリカリをまた足す。ピーチは満腹になり身づくろいを始めている。背中を拭きがてら可愛がるとひっくり返って甘える。見るとお腹がぽんぽこりんだ。「プリンス猫階段」でも食べてきたのだろう。病院で計測した時には6,4kgだったというがまだまだ大きくなるつもりだな。

ノンちゃんもピーチも近ごろ「プリンス猫階段」にいないことがあるという。他の愛猫家が愛想の良い2匹に給餌している可能性は大きい。

ピーチはしばらく外を見ていたがゆっくりと出て行った。雨の中、雨天餌場の方へ消えていった。投薬できているので雨でも大丈夫だろう。

アラ?坂道をノソノソ横切るモノがある!ヒキガエルの【ヒッキー】のようだ。こちらに向ってくるかと思ったが来なかった。「猫庭園池」から本館前池へと移動したのかもしれない。

ワカメを可愛がっていたらまた茶々がワカメのお尻を嗅ぐ。ワカメは外へ飛び出した。庭園側の植え込みの下からこちらを見ている。そこは多少は雨がしのげるのかなあ。

アララ、バニーがやって来た。遅いよ、バニー!レトルトはおろかカリカリも少ししか残っていない。与えているとゲンキが意地悪する。何度も意地悪するので怒ると他の猫たちが驚いて外へ飛び出し、前のトラックの下に入る。

また餌場に戻ってくるがその度に濡れる。9匹しかいないのに、レトルト13パックとカリカリ500grがきれいに消えた。新聞紙を片付ける。

残った猫たちはポオ、ゲンキ、茶々、トニー、タニー、コロン、バニー。バニーが残るのは珍しい。まだ空腹なのだろう。レトルトの匂いは新聞紙に染み付いているのに実物がないのだからさぞかし不満だろう。全部出してしまうんじゃなかった。ごめんね、バニー。

これで、「山手猫階段」に花子やかりん、ハイシローがいたらどうしよう?餌が全くない。そうなったら取りに帰るしかないなあ。

さて、引き上げよう。ゲンキが従いて雨の中に飛び出したが正門までは来なかった。正門前には白いクラウンがエンジンをかけたまま停車している。生徒を迎えに来たのかな?8時半は過ぎているはずだが・・・

「山手猫階段」を恐る恐る見上げてみるが、花子もかりんもハイシローも出て来ない。昼間にちゃあんともらっているのだろう。

台風23号の接近に伴い、明日夜は更に雨がひどくなるだろう。ともあれ庭園に明るさが戻って嬉しい。


2004年10月18日(月) かりん、ハイシロー、ピーチ欠席。キジー出席。

山手に近づくと、どこからか猫の鳴き声がする。道路を渡ろうとするとゲンキが駆け寄ってくる。渡りきると、反対側(工房側)からポオや茶々も駆けてくる。

正門の方を見ると、「山手猫階段」寄りに2台の大きなバイクにまたがった若者が2人声高に話している。エンジンはかけたままで音もうるさいし、排気ガスがその辺り一面に充満している。

キジーも飛び出してきた。猫たちは彼ら(暴走族気味?)を恐れて散らばっていたようだ。そこへ私が現れたので地獄に仏というわけだ。猫たちを引き連れ階段を上がる。

庭園灯はまだ消えたままだ。明日は雨になるとの予報だ。これは是非ともあの3灯を点けてもらわなくては。明日は明るい雨天餌場を使いたい。そうでないと猫たちが集まらない。餌やりを早めに切り上げてJ先生に様子を訊いてみよう。

階段はきれいに掃かれてとてもきれいだ。が、念のためもう一度掃いておく。ピーチがいると思ったので投薬のため、寄贈されたレトルトパックを13個持参したのだが、ピーチがいないんじゃカリカリだけでOKだ。

500gr入り容器のカリカリを全部空けた。猫はキジーを入れて10匹。
バニーは遅れてきた。

そのうちにバイク族は爆音を轟かせて去って行った。排気ガスが臭いなあ!

久々にワカメを可愛がっているとヤキモチを妬いた茶々がワカメのお尻を嗅ぐ。嫌がったワカメは一目散に逃げて山の斜面を直角に登って行った。

娘のコロンは相変わらず甘えん坊でゴロゴロ咽喉を鳴らして私のすぐ後ろで寛ぐ。今夜はトニー、いつまでも食べている。タニーはいつも通り最後まで食べている。ポオは水を飲んだりしていたが庭園の中に入っていった。ハウスに帰ったのかな。

携帯が鳴ってタニーがビクッとしている。S内さんからだ。私もピーチがそちらに現れたか訊きたかったので丁度よかった。彼女は午後3時半ごろ元気に歩いているピーチを見たそうだが夕方にはノンちゃんもピーチもいなかったそうだ。彼女の方もピーチが山手に行っているのかどうか訊きたかったようだ。

ということで今日は投薬ができなかったが、病院で2泊しているし、健康な大猫なので大丈夫だ。

踊り場はやはり落ち着かない。正門から出てくる通行人から丸見えだし、私が猫たちに囲まれているのをジロジロ見る人もいる。果たしてそういう人が猫に優しいかどうかは分からないので、猫が集まっている光景を誰彼かまわずには見せたくない。

学院の中からパトカーが出て来た。ほら、庭園灯が消えていたりすると犯罪者に隠れ場所を提供することになるよ。設備の責任者さん、早く直しましょう!

余ったカリカリを2箇所に集めると、ゲンキとタニーが食べている。茶々とトニーがいたが、帰ることにする。


2004年10月17日(日) ピーチのお迎え。給餌時、ハイシローのみ欠席。

S内さんは仕事なので、我が家の家族3人でピーチのお迎えに行くことにした。家の老猫ロミの歯石取りもお願いするべく今朝は絶食させておいた。

午前11時ごろ犬山動物病院に行ってみるとアララ、立派なBMWが駐車場を塞いでいる。もう1台入れるのだが、入り口に電柱がデーンと立っていて入りづらい。ロミのキャリーを持って私だけが降りる。

先客は入院のようだ。女性2人が「じゃお願いします。」と言いながら手ぶらで診察室から出て来た。

大きめのキャリーに移し替えられているピーチはいじけて怒っているという。高価カリカリの入った餌容器も入れてあるが食べていないようだ。

私の顔を見てちょっと安心したようだが、そのキャリーを夫が車に運んで行き、私はロミをお預けする。ロミは夕方お迎えだ。

車に戻ると中はものすごい臭気が立ち込めている。見知らぬオッサン(夫)にどこへともなく運ばれて行く恐怖に大量におしっこを漏らしたのだった。2枚入っているペットシーツは端っこに寄ってしまって1枚はぐっしょりだが床にはおしっこが溜まっている。

ピーチは餌容器に前足を突っ込んだまま情けない声で鳴く。なだめながら山手へ向う。桜井小学校では運動会をやっていて騒がしいので山手で放そうと思った。が、近付くと正門前には大型工事車が居座っており、反対車線にも車が停まっている。

これでは近づけないし、例え行ったところで運動会より騒がしそうだ。そこで「プリンス猫階段」へ向う。階段の手前の駐車場にキャリーを下ろし扉を開ける。しばらくは呆然としていたピーチだが、扉が開いていることに気付き、慌てて飛び出した。飛び出したもののまた戻ってきて「プリンス猫階段」へ回り、脇の植え込みに消えた。

お天気もいいし、空気も乾いているので術後の感染症に罹ることもないだろう。「プリンス猫階段」のS内さん用と山手の私用に化膿止めのシロップ薬を2個もらっている。さて、ピーチは今夜、お食事に現れるだろうか?そしてどっちに来るのかな?

血液検査もしてもらったがピーチは白血病、猫エイズ共に陰性だった。よかった。が、長く外猫生活を続けていると感染猫に噛まれてしまうかもしれない。夫にピーチを連れて帰ろうか?と軽くもちかけてみたが「ダメダメダメ・・・!」と取り付く島もない。夫も拒否しているが家猫トムの拒否反応がひどいことは十分に予想できる。トムが身体を壊してしまいそうだ。

ピーチは身体が大きく懐っこいのでニャン太みたいに虐待魔の標的になりそうで心配だ。

*******

午後6時前、家猫ロミを犬山動物病院に迎えに行くついでに「プリンス猫階段」を回ってS内家の郵便受けに化膿止めシロップとレトルトを1パック入れておく。ノンちゃんもピーチもいないようだ。

その後、山手へ出かける。先週の木、金はピーチ捕獲のことで手一杯だったし昨日は所用でパスしたので、庭園灯のことはチェックしなかったが、やはり消えたままだ。先週の月曜日からだからもう1週間になる。

学院内の他の外灯はすべて一晩中点灯しているが、以前からあの庭園灯だけは午後10時になると消灯していたようだったが・・・経費節減のために3灯だけ消灯することにしたとか?然し、大変不便。踊り場の灯りは暗くて猫たちの様子は細部までは分からない。

猫たちは沢山いてニャーニャー甘える。ピーチはひときわ甘えて私の足元にまとわりつく。ホウキで床面を丁寧に掃いて門扉寄りの階段にカリカリの山をたくさん作る。ハイシローを除き11匹全員集合。キジーも来ている。

みんな空腹だったのかガツガツ食べる。猫たちに隠れてトレイにレトルトパックを空け、その上に化膿止めのシロップを2mlかける。ピーチにだけ与えようとしたが、トニー、タニー、かりん、コロンなどがトレイに首を突っ込み、どかせようとしてもガンとしてどかない。ピーチは自分のものだということが分かって唸ってみるが全く効果なし。みんなの食欲の方が勝っている。

3日分なので、明日からは全員に缶詰を与えよう。そうでないとピーチの口に薬が入らない。

ピーチのお尻を見るといつものように大きく毛を刈り込まれて寒そうだ。すごく甘えるので撫でて可愛がるがそこはかとなく昼間のおしっこの匂いが立ち上る。自分で身体を舐めたとは思うが舐めきれない部分も当然ある。ま、匂いには構わず撫でて可愛がる。

通行人が二人こちらを見上げながら通っていく。何かもの言いたげだがそのまま通過して行った。もしかしたらS原夫妻だったかもしれないが、あちらからも、こちらからもはっきりとは人物の特定が出来るほどの明るさはない。

ピーチばかり可愛がるので気付くとワカメはとっくにいなくなっており、甘えていたポオ、トニー、コロンなども順次いなくなった。ゲンキ、タニー、茶々だけが残った。3匹がカリカリをまた食べ出すのでもう少しあげようと容器を出すとどこからか花子が飛び出してきた。キジーがお替りした石垣の上に花子用にカリカリを盛る。

術後なのに全く意に介していないピーチは遊びたくて仕方がない。花子に狙いを付けると察した花子は一目散に走り去った。ピーチは一瞬追おうとしたが諦めた。そこで今度はゲンキの方を見る。ガンをつけられたゲンキは慌てて山側の石垣の上に上がる。必要とあらば木に上って逃げようというのだ。木登りは下手くそなのに。ピーチは結局遊んでもらえずにつまらなそうだ。

タニーはひたすら食べている。ゲンキは、ピーチに狙われた腹いせにタニーを襲うフリをする。タニーも一目散に階段を駆け上がって行き、かなり上の段からこちらを伺っている。

さて、相当長居をしたようだ。秋のアレルギーで大きなくしゃみが2つ出た。それをしおに立ち上がる。

ピーチが従いて来る。その後をゲンキが追う。2匹とも道路を渡ったが、ゲンキはすぐに消え、ピーチも1号棟前の駐車場で止まり、その後振り返ると再び道路を渡って1号棟側に消えた。

ともかくピーチが全く普段通りだったので安心した。


2004年10月15日(金) ピーチ捕獲作戦大成功!山手猫多数、キジー出席

今日は素晴らしい秋晴れだった。昨夜はあえなく失敗したが、今夜は6時半ごろに「プリンス猫階段」で待機しようということになった。

6時20分ごろS内さんから電話があり、ノンちゃんしかいないという。とりあえず6時40分に待ち合わせた。

行ってみるとノンちゃんもピーチもいない。ノンちゃんはカリカリをたくさん食べ残している。半ば諦めつつ、それでも一応山手へ行ってみることにする。正門脇、石垣の上にハイシローがいるのが見える。正門前に車をつけ、先に車を降りたS内さんが「いないねえ・・」と言っている。

餌バッグを抱えて「山手猫階段」を上がる。忽ち猫たちに囲まれる。よくよく見るとその中にピーチがいるではないか!

捕獲器をセットし、上からカリカリを捕獲器の中にばら撒く。蓋を開け、支えを保持する。カリカリを食べようとして顔を突っ込んだピーチのお尻をS内さんが押す。身体が大きいので尻尾がはみ出る。挟まぬように押し込みそっと蓋を閉める。こんなにあっけなくていいのか?とS内さんは拍子抜けしている。

ピーチはしばらくは閉じ込められたことに全く気付かず食べている。その間に山手猫たちにカリカリを与える。キジーも来ている。9〜10匹くらいいたようだが、500gr容器を空けた。

ピーチが気付いて出ようともがく。そこで誰が欠席か確かめる余裕もなく捕獲器を車に運び入れる。ピーチが激しく鳴き始めたので通行人のおじさんが振り向く。まるで猫捕り業者のように見えたかな?そんなバカな!怖がらせないようにバスタオルを被せておく。

信号待ちの間に犬山動物病院に電話し、搬入の途中であると告げる。行ってみるとアララ、駐車場の前に車が乗り上げている。グルリと回って戻ってきたらラッキー!その車はいなくなっていたのでスムーズに駐車することができた。

重たいピーチを犬山動物病院の待合室に運び込み、これで一安心。ピーチの写真を撮っておく。最初は怯えていたがS内さんと二人でなだめていたら大分落ち着いてきた。

家猫の療法食9,300円也を買い込んで帰ることに。我々が立ち去ろうとするとピーチは心細くなって焦っている。院長が捕獲器を抱えて奥に入って行った。お迎えは明後日17日(日)の朝になるそうだ。

やれやれ、これで一安心。未決の課題がずーっと心に引っかかったようになっていたのだ。S内さんも「プリンス猫階段」に現れた猫に対しては何だか責任があるような(本当は全くないのだが)気がして落ち着かなかったという。

そうなのだ。S内さんにも私にもピーチの去勢手術の責任は全くない。あるのは捨てた元飼い主なのだ。

そうそう、犬山動物病院の入り口に奇跡ちゃんの「迷い犬」ポスターがまだ貼ってあるのにS内さんが気付いたので剥がしておいた。幸せな奇跡ちゃんは豪華犬小屋「ヴィラ」なるものを買ってもらいJ先生宅の前庭で王女さま生活を送っている。良かったね、奇跡ちゃん!


2004年10月14日(木) コロン、ハイシロー欠席。ピーチ捕獲作戦大失敗

天気予報とも相談の上、今夜ピーチを捕獲してしまおうと考えた。朝、S内さんに電話し打ち合わせをする。午後7時過ぎに捕獲の予定を立てる。そして犬山動物病院に電話。院長は週末の天気が心配だとか何とか言って渋る。そこで夕方もう一度連絡すると言って電話を切る。

今日は久々に陽も差して気持がいい。夕方の天気予報でもしばらくは雨が降らないようなことを言っている。やっぱり捕獲作戦を決行しよう。犬山動物病院に電話し、午後7時半までには搬入すると言っておく。

さて車に捕獲器を積み張り切って「プリンス猫階段」に赴く。が、待機していたS内さんはピーチもノンちゃんさえもいないという。彼女が6時半ごろ帰宅した時にはノンちゃんだけはいたらしいが。

ピーチが山手に行っているかもしれないのでそちらに回る。が、いなかった。山手猫たちが待機しているので、私は餌やりをすることに。

S内さんはピーチたちを探しがてらひとまず帰宅する。

「山手猫階段」の踊り場から庭園内を覗くと、例の庭園灯3箇所はまだ消えたままだ。新館のすべての窓には煌々たる灯りが点いている。昨日と同じく踊り場を掃いて、カリカリの山を9つ作る。コロンとハイシローがいない。昼間に生徒たちにたっぷり貰ったかな。

S内さんから電話だ。7号棟の反対側の端っこまで探してみたがピーチはおろかノンちゃんもいないという。犬山動物病院に電話し、もう少しかかる旨、告げる。

電話している間にM本氏がやって来た。猫たちは彼の周りに集まって懐いている。缶詰を1個持参しているので、猫たちが大量に残している私のカリカリと混ぜて与えるという。

後はM本氏に任せて私も一旦帰宅する。7時半だ。S内さんに電話して8時にもう一度「プリンス猫階段」に行くと告げる。彼女はすぐに見に行ったらしく、その後すぐに電話がかかってきて、今夜はもういくら待っても出て来ないだろうという。

経験から、こんな時間にはもう来ないのでこういう時には置き餌しておくのだという。大体勤め帰りの6時半ごろに2匹が飛びついてくることが多いというので、明日は私の方も万障繰り合わせて6時半に駆けつけることにする。

捕獲作戦は空振りに終った。残念至極。


2004年10月13日(水) ハイシロー、ピーチ欠席。缶詰の日。

このところピーチは「プリンス猫階段」へ舞い戻ってしまったようだ。山手に行く前にS内さんに電話して訊くと、今夜もピーチはあちらで晩ご飯をもらったようだ。山手での捕獲の方がずっと楽なのに困ったな。

*****

やっと雨が上がった。今日は缶詰の日だ。山手へ行ってみると、道路を渡った途端、花子が山から降りてきてニャーニャー。「山手猫階段」へ回ると忽ち猫たちに囲まれる。庭園灯は消えているようだが、一応庭園内に入ってそちらを伺ってみる。ダメだ。3つともまだ消えている。

みんなと一緒に踊り場に戻り、門扉側の階段に新聞を敷く。カリカリを先に与えておくが猫たちは缶詰を見て色めき立っている。9匹に対して9缶開けた。1匹宛1缶の計算になるが一応みんなに平等にあげたつもりだ。

ここでは落ち着かないのか(私の落ち着かない気持が伝わるのかも)満腹になった猫から次々に去っていく。

ポオがまだ替えていないM浦さんの容器の水を飲んでいるので、慌てて取り替える。

いなかった茶々がやって来た。缶詰味のカリカリがたくさん残っているので茶々の為に新たに開けるのは止めた。茶々も適当に食べている。タニーだけが残って甘えているがゲンキが戻ってくると唸っている。そのタニーも階段の上の方に行ってしまい、そこからこちらを見ている。

踊り場の餌を片付け、荷物を持って庭園内に入り偵察。坂道の途中で思案しているとゲンキと茶々が足元に来た。困ったねえ、茶々。

晴天時には何とか踊り場で給餌することが出来るが、困るのは雨天時だ。他に良い雨天餌場候補地はないかと坂道を降り、キョロキョロしてみるがボイラー室前以上に良いところはないし、第一雨がかからないところがまずない。

トボトボと正門を出る。大木を取り払った跡にはコンクリートが塗られている。正門に掲げられている看板を読んでみる。なるほど、いろんな禁止事項のうち、●猫の餌付け禁止。犬の散歩禁止。が一行に並んでいる。

「山手ネコロジー」も地域ネコロジーが市民権を得、校内同好会が結成され、着々と実績を上げつつある今、ここはひとつ、「猫の不適切な餌付け禁止」としてもらいたい。そのうち「不適切な」を挿入しておこう。

ピーチは今夜も山手に来なかった。以前は「プリンス猫階段」での夕食後、山手へ遊びに来ていたものなのに。新黒もそうだったが、何が理由かよく分からないが(理由はあるに違いない)、餌場をあちこち移動する。

ピーチを真っ暗な「プリンス猫階段」で捕獲するには久々に捕獲器を使うのがいいかもしれない。

先週の天気予報では今週はずーっと晴れマークが出ていたのに、ずーっと雨だ。そしてまた台風23号が発生し、日本列島直撃を狙っている模様だ。お天気も捕獲を邪魔する。

ピーチが山手に戻ってくるのをもう少し待ってみようか。いろいろと迷うところだ。


2004年10月12日(火) 暗闇の中、ゲンキ、ポオ、バニーだけに給餌。

HPの読者、Yさんからキャットフードとキャリーの提供のお申し出を受け、今日午後、準メンバーのS木さんと一緒に頂きにあがった。深謝。

7時ごろには一旦上がったかに見えた雨は8時過ぎにはまたまた強く降っている。

庭園灯は直っているかなあと心配しながら山手に行く。「山手猫階段」には1匹もいない。上がっていくと大分上の方のフェンスのあたりに白っぽい猫がいて鳴いている。きっとタニーだろう。

庭園灯は消えているが、中に入り遠くのタニーらしき猫影に声を掛けながら餌場を通り抜ける。抜けたところの庭園灯も消えている。庭園内通路を通る私の姿は雨を避けてどこかに潜んでいる猫たちからは見えなかったに違いない。誰も出て来ない、と思ったらゲンキが飛び出してきて、ポオも雨天餌場の方からこちらに向ってきた。

私の行きたいところはどこもかしこも暗いが、雨を避けるためにともかく雨天餌場へ行くことにする。ボイラー室前の庭園灯も昨日から消えている。要するに私が必要とする3箇所のみ消えているのだ。ガードマン経由の問い合わせでは効果がなかったようだ。J先生に尋ねてもらおう。

雨天餌場内を持参のマグライトで照らすと、黒々艶々したゴキブリが「いらっしゃいませ〜〜!」と出迎えてくれる。長靴で即踏んづけて昇天してもらう。

新聞紙を1枚だけ広げてゲンキとポオだけに寂しくカリカリを与える。2匹の背中を拭く。ゲンキは濡れているがポオはそれほどでもない。尻尾に棘のような植物をたくさん付けているので、1本づつ丁寧に取る。

傘を差し、猫たちから私の姿が見えるようにマグライトで自分を照らしつつニャーニャー鳴きながら庭園傍を行ったり来たりしてみるが(ちょっと怖い?)反応なし。タニーもやって来ない。暗くていつもと雰囲気が違うので警戒しているのか?

雨天餌場内のゲンキも落ち着かない。ポオはゆったりと食べている。水も飲んだ。

猫たちを探して本館の方に行ってみる。本館前は高い庭園灯も低い庭園灯も沢山点いていて辺りは昼間のように明るい。猫はいなかった。

オヤ!バニーがやって来た。カリカリを食べ、しばらく甘えていたがまた外へ出て行った。覗いてみると雨の中、急ぐ風もなくノロノロと歩いていく。どこへ行くのだろうか?

ポオがグフグフと咽喉を詰まらせたような音を立てている。高齢だし寒さに弱いので心配だ。戻って来たハウス1号の床にはJ先生が新聞紙でくるんだ発泡スチロールを敷いてくれている。まだそんなに寒いわけではないので、当分はそれで十分だろう。

ポオは不満そうだが、引き上げることにする。ゲンキは相変わらず正門まで従いて来る。そんなことばかりしているからびしょ濡れだ。

今夜は猫たちに会えなくてとっても心配、かつ不満だ。

帰宅すると、それでも1時間ばかり経っていた。庭園灯のことですぐにJ先生に電話しておく。生徒の帰宅路にそんな暗い場所があるのは危険だとのこと。そうだ、そうだ。雨天餌場の真上の部屋には灯りが点いていた。その階段を生徒が降りてくることも多い。そこが真っ暗では危ない。


2004年10月11日(月) 茶々、ピーチ欠席。キジー出席

台風通過後も一向に青空が望めない。夜、外へ出てもあちこちが湿っている。山手へ行くと倒れた大木の切り株は撤去されたようだ。後で見てみよう。

「山手猫階段」はじっとりと濡れている。猫たちを連れて庭園に入る。ん?餌場の庭園灯が消えて真っ暗だ。蛍光灯が切れたのか?しからば雨天餌場へ、と思ってそちらを見ると雨天餌場の前の庭園灯も消えている。?????

これじゃあ、安全な学院内で給餌できないではないか!見渡すと、まるで餌やりを邪魔するかのように、この2箇所だけが消えており、他の場所は明るい。!!(○`ε´○) プンプン!!

仕方がない、猫たちを連れてまた踊り場へ戻る。その辺りは濡れ落ち葉がたくさん張り付いているのでホウキで掃く。そして門扉よりの階段にカリカリの山をたくさん作る。猫たちは9匹。それにキジーが来ている。不思議なことに茶々とポオがいない。それにピーチが今夜もいない。

ガードマンが正門を閉めに来たので降りて行って話しかける。つまり庭園灯が2箇所消えているので困っている旨、訴える。ガードマンも外へ出てきて始めてあの2箇所が消えていることに気付いたという。設備関係の権限はないので自分が点灯することは出来ないが、日誌に書いて報告しておくという。大変困っているので、ひとつよろしく頼むと言っておく。

踊り場に戻って階段に腰を下ろすがここは山のすぐ北側なのでいつも湿気ている。余り心地良くない。でも、ワカメ、コロン、かりん、花子たち女の子がみな出てきてくれたのが嬉しい。タニーもしっかり食べている。キジーにもお替りをあげる。

みんなが食べ終わったころ、ポオが下から上がってきた。下のどこかに隠れ家を見つけたのかな?鼻が詰まっているのかフガフガ言いながら食べていたがしばらくしてどこかへ行ってしまった。殆どの猫たちも消えている。

迷い犬改め、J先生んちの飼い犬になった奇跡ちゃんのために、夏の間、猫ハウス1号を貸し出していた。というか、どこかの犬が汚していたのを清掃してもらった後、J先生んちで保管してもらっていたのだ。そろそろ寒くなってきたし、奇跡ちゃんは豪邸「ヴィラ」を買ってもらったので、本日、ハウス1号は「猫庭園」に戻って来た。これでポオは下へいかずにハウスの中で過ごせるだろう。私も昼間に行って暖房具を入れておこう。

J先生からのメールによると、残ったハウス2号(汚れている)からワカメが伸びをしながら出て来たそうだ。あまりに姿がきれいなのでお嬢さんが写真を撮り、HPにアップした。「山手ネコロジー」HPからそのページにリンクを貼ったのでご覧あれ。

ハウス2号は今週中に同好会メンバーが清掃する予定。J先生の尽力とメンバーたちの頑張りで同好会は実績を積み、部昇格を目指している。

タニーもかりんも満腹になって去ったので腰を上げる。石垣の脇の雑草の上(濡れている)にコロンが座っている。お腹が冷たいだろうに。ハイシローは一緒に階段を降りて来た。

切り株のところへ行くと、撤去痕にはシートが被せられて昨日同様、柵で囲われている。そこにトニーが出てきてニャーニャー甘える。

正門門扉を見ると「中幼稚園駐車場、許可証のある車のみ」と掲示されている。桜井小で運動会の音がしていたが、あれは中野幼稚園の運動会だったのか。これでは、Pハイツ内もここもさぞかし騒がしかったことだろう。

山手猫たちは慣れているから何とか隠れていたようだが、ピーチなどはどこでどうしていたのやら?明日あたりから是非出てきてほしいものだ。とはいうものの、ピーチがいると山手猫たちの間にちょっとした緊張が走るのも事実だが。

トニーが以前のように大声で鳴きながら従いてくる。振り向くと道路の真ん中に座って思案しているのが見えた。車が来たら山手に戻るだろう。


2004年10月10日(日) かりん、花子、ハイシロー、バニー、ピーチ欠席

夕方のニュースで「ペット業界の闇に迫る」取材を見た。ペットショップで買ったボーダーコリーが2歳で奇病を発病し、薬石効なく2ヵ月後には苦しみながら死んでしまったという。全国に散らばった同じ血縁の3頭が全く同じ症状で同じ時期に死んでしまった。

局の調査でこの3頭は同じブリーダーからの子犬たちだったことが分かった。電話も通じなくなっている、千葉県にあるそのブリーダーを直撃するが取材に応じるどころかケンもホロロに門前で追い返されてしまう。

調べでは、過去にオーストラリアでその奇病を持つ犬が発見され、遺伝性だということで、オーストラリアではその遺伝子を持つ犬の繁殖は禁止されたという。ところが闇のブローカー(日本人?)が日本にその遺伝子を持つ犬を持ち込んだらしく、死んだ3匹はいずれもそれらの犬の子孫だとか。この3匹は氷山の一角で闇の世界ではまだまだ沢山の子孫が増やされ続けているらしい。

別の悪徳ブリーダーの元従業員の話では、狭いところに100匹もの犬を押し込んで日夜、繁殖のみさせるが(ブロイラー扱い!)、生まれてくる子犬の半数はひどい奇形で死んでしまうという。生きて生まれた子犬はとにかく売ってしまえればいいというカネ、カネ、カネ、の儲け主義しか経営者の頭になく地獄絵図だったという。経営者は不動産業者だ。

欧米ではとっくにペットショップなどは姿を消し、資格厳しい優良ブリーダーしかいないという。

一方、日本ではブリーダーになるのに何の資格も要らず、劣悪な条件で例えば10匹の子犬のうち9匹が死んでしまっても、1匹を20万円以上で売れば十二分に元が取れるのだろう。

もうずい分前から同種の番組を何度も見たが、全く改善されるどころか、ペット業界は1兆円市場だとかで、ブランド犬は増々引く手あまたになっており、悪徳業者は増える一方のようだ。

購買者が頼りにする血統書の胡散臭さも何度も報じられている。その血統書を発行する日本JVC(だっけ?)の会長にインタビューしていたが、会長も1件2千円が入ることに満足して、チェックなど全然しない。ここも儲け主義だ。現状を改善させる気は全くない。

こんなにいつまでも何もかもが野放しなのは、規制する法律を作るべき政・官に対しては悪徳業者から多額の献金がなされていると勘ぐらざるを得ない。

購買者もペットショップでめちゃくちゃ高額な仔犬を衝動買いするのをいい加減に止めたらどうか。その行動が悪徳業者を太らせるのだ。先のボーダーコリーについては飼い主たちは自分の犬のことだけを嘆き悲しむが、2歳2ヶ月まで生きられてとても大切に看護され今でも愛されている。ある意味幸せだといえる。その陰にどれだけ多くの他の犬たちが犠牲になっていることか。

犬を飼いたければペットショップは止めて「愛護センター」という名の殺処分場からかわいそうな犬たちを引き取るべし。仔犬が欲しければ、数箇所の獣医さんに当たれば持ち込まれる仔犬が必ずいるはず。

ペットショップで高額を出して衝動買いしても持て余すと簡単に捨ててしまう悪飼い主も後を絶たない。この番組を見てあれもこれもと芋ズル式に思い出されて腹立ちが治まらない。

熊騒動の映像も悲しい。人々が殺傷されているし、どうすればいいのか全く分からないが飢えた熊が射殺される映像を見るのは本当に心が痛む。猟友会には苦情が殺到したのか、ハンターも射殺したくなく複雑なのだというナレーションが流れていた。

*****

さて、山手だ。外へ出るとうっすらと霧雨が降っている。日中も曇天で時折雨が降った。山手へ行くと正門前に無人の大きなクレーン車が停まっている。その前の小型車には人が乗っているようだ。

階段には猫たちが数匹いる。珍しくコロンもいた。庭園内を通って雨天餌場へ行く。ワカメも素直に雨天餌場へ来た。7匹しかいない。

新聞紙を3枚敷いてカリカリを与える。みんなそこそこ食べるが、どうやら既に給餌されたようだ。細身のコロンのお腹を触ると下腹部は痩せているが胃のあたりは膨らんでいる。

トニーのお腹も丸い。だから花子たちが出て来ないのだな。台風も来たしM浦さんあたりが心配して早くやって来たのだろう。

掲示板によればピーチは昨日、「プリンス猫階段」で餌をもらったそうだが、今夜も山手にはいない。もっと早い時間にはいたのかもしれないが、クレーン車などが出入りして落ち着かなかったのかもしれない。

犬山動物病院の都合でピーチの捕獲・搬入は木曜日以降になるが、ピーチが山手に来てくれないと困る。ピーチは山手では新参者なので雨をしのぐ場所をうまく見つけられないのかもしれない。

正門あたりが騒がしい。話し声も聞こえる。クレーン車が行ってしまったようだ。

小太りのガードマンが坂道を上がってきた。真正面になるが彼は挨拶されるのが嫌いなので私は黙って猫の世話を続ける。ガードマンもわざとこちらを見ないようにして通過して行く。堂々とした餌やりは彼との間で暗黙の了解が成立している。

水を入れたりして立ったりしゃがんだりウロウロしているとワカメは出て行ってしまった。コロンは残っている。

ふと視線を感じてその方を見ると目の前の道路にこぶし大の泥の塊りが転がっている。その塊りがどうも怪しい。じーっと見つめると目があるような。足もあるような。結構大きいなあ。ガマガエルかなあ?

デジカメを取り出しているとコロンが行ってしまった。餌場の外へ出てその塊りに近付く。蛙の形をしている。シャッターを切るが何分暗闇に黒い塊りだ。肉眼でもはっきりとは見えない。

もっと近寄ろうとするとのそのそと逃げる。とにかく何度かシャッターを切った。後でズームしてみれば何とかはっきりした形が分かるだろう。

餌場に戻るとポオ、ゲンキ、タニーだけになっていた。雨が降っているのに茶々は外の植え込みにいる。

新聞紙を片付けているとタニーも行ってしまった。餌場の前に割り箸が落ちていたのでそれも片付ける。外は結構雨が強くなっていた。勿論ゲンキが正門あたりまで従いて来る。

正門を出て倒れた大木のところに行ってみる。根元から切り取られて持ち去られていた。根っこの部分はそのままだ。根を覆っていたコンクリートが無残に剥がされている。台風ってすごい威力なのだなあ。

金沢区幸浦の駐車場に停めてあった生協の小型トラックが何台も吹き飛ばされて転がっている映像がニュースで何度も流された。


2004年10月09日(土) コロン、かりん、ハイシロー、ピーチ欠席。キジー出席

首都圏を直撃した台風22号が足早に去って行った。早速山手へ餌やりに出かける。外へ出ると霧雨が降っているような、降っていないような。念のため傘も持参する。

家の中にいると殆ど分からなかったが、暴風が吹き荒れたようだ。バイク置き場のバイクが1台倒れている。

山手へ行くと歩道は小枝や葉っぱがいっぱいだ。「山手猫階段」の踊り場にはポオと茶々が待機している。黙って階段を上がっていくと、数匹脇から飛び出してきた。庭園に入り餌場を見ると湿ってはいるが新聞紙を2枚重ねで敷けば大丈夫だ。

猫たちは6匹しかいないがみんなよく食べる。被毛は全然濡れていない。台風の間はどこかに潜り込んでいたのだろう。どこだかは分からないが潜り込めるところがあってよかった。

庭園の奥の方で猫の鳴き声がしたのでニャーニャーと鳴いて応えておく。するとギャギャギャッと争う声がする。2匹いるということだが見に行っても見えないし、全然出て来ない。

雨天餌場に行くつもりだったので水は300mlしか持っていない。これでは足りないなあ。置き容器は汚れているので引き上げる。小さい容器を1個だけしか持っていないので昨日雨天餌場に置いておいた容器を取りに行く。

アレッ?!また蜘蛛の死骸が入っている。何だろう?やっぱり蜘蛛が自ら投身自殺を図ったのか?山手七不思議のひとつか?

ともあれ、水を捨て容器をゆすいで庭園餌場に持っていく。背後をガードマンが通って行ったような。

タニーが怯えながら現れたが、茶々やゲンキが見ているので近寄れず植え込みの中に隠れる。迎えに行くと一緒に餌場に来た。タニーを構っているとヤキモチを妬いたワカメがタニーのお尻を嗅いで威嚇する。

バニーもやって来た。茶々がゲンキにガンを飛ばす。不穏な空気が漂い、傍で食べていた花子は逃げてしまった。2匹の間に割って入りなだめる。

ゲンキがバニーに八つ当たりすると猫たち全員が逃げ腰になった。食事タイムに小競り合いは止めて欲しいなあ。十分に餌があるし、不妊・去勢手術もしてあるのにどうして争うのだろうか?

バニーは逃げてしまった。かわいそうに。騒ぎの間にワカメもいなくなっている。もっと可愛がろうと思っていたのに。タニーだけをずーっと庇い続けることに。

あら!全く久しぶりにキジーがやって来た。しばらくキジーを見ていないと、先週M浦さんと言い合ったばかりだ。キジーには下段でたっぷりカリカリを与える。とタニーが来て横取りする。私に庇われているので強気になっている。キジーの真ん前にもう一山作る。キジーとの距離はずい分縮まってきたがまだまだだ。そのうちに慣れて触らせるようになって来年の助成金を使って去勢手術できたらいいなあ。

結局来た猫はキジーを含めて9匹。みんなよく食べた。

時間も遅いのに正門あたりの車の出入りが激しい。植え込みの向こうの学院内主道路に車が何度も停まり、人の声も聞こえる。

猫たちはいなくなりタニーだけが残っている。撫でながら話しかけるとつぶらな瞳で私を見上げてかすれた声で鳴く。小さいタニーはオスだが姿が可憐で可愛らしい。その分、メス猫並みに追いかけられいじめられているのだろう。

ゲンキが来ると唸り声を上げる。私が庇っているのでものすごく強気に出てゲンキを威嚇する。5月から行方不明になっているさくらがこんな風だった。私にはどの猫も可愛い。是非とも仲良くしてほしいが、そうもいかないのだろうか?

いつまでもそうしているわけにもいかないので、新聞紙を片付け、カリカリの山を3つにしておく。ゲンキと2匹残されると分かったタニーは不満いっぱいの顔で私をじーっと見る。「また明日ね!」

ゲンキは私に従いてきた。「山手猫階段」を降りてあたりを見渡すと何と!来たときには気付かなかったが正門右側の大木が根こそぎ倒れ掛かっている。傍のフェンスはぐにゃりと曲がり、郵便受けも傍のポールも斜めに倒れている。

他の木には被害はなさそうだが、一瞬の突風がこの木を直撃したのだろう。正門の内側には数台の車が駐車している。工事中なので台風被害がないか工事関係者が見に来たのかなあ?

明日からはやっと晴れる。


2004年10月08日(金) コロン、ハイシロー、タニー、花子、ピーチ欠席

さすが台風接近とあって雨脚が強い。が、何匹かは待っているに違いない。大きめの傘を差して山手へ向う。ガードマンが正門を閉めに来るのが見えた。

「山手猫階段」には勿論1匹もいない。が、私の姿がよく見えるように踊り場から庭園に入る。バーをまたぐのだが、ここに木の枝が迫っていて傘を差しては通れない。仕方なくいつも傘をつぼめて一瞬ずぶ濡れになりながら庭園内に入る。

その辺りで一応ニャーニャー鳴いてみる。返事がありワカメが出て来た。ゲンキも出て来たものだからワカメは付いて来ない。雨天餌場へ急ぐ。

見ると雨天餌場にはポオと茶々が寄り添って待機している。よしよし。雨の日にはここで待っているのが正しい山手猫のあり方です。

ワカメも飛び込んできた。よかった!新聞紙を3枚敷く。ポオ、茶々、ワカメ、ゲンキ、トニーの5匹だがよく食べる。猫たちの背中を拭いてから水の用意もする。豪雨なのに思ったほどは濡れていない。というより被毛に撥水性があるらしくすぐに拭える。

バニーも飛び込んできた。よしよし。しっかりお食べ。ワカメからは手を離さないようにして庇う。雨が結構奥まで降りこんでくる。新聞紙を片付けてカリカリの山を作る。

私が新聞紙を片付け出すとお終いだと思うのか、ワカメは外へ出て行ってしまった。

この間に車が坂道から上がってきてヘッドライトを浴びせられた。小太りのガードマンも懐中電灯を手に往復して行った。戻って来る彼からは真正面に我々はいるのだが、彼はわざと無視して行ってしまった。

庭園の方を見ると木の間にワカメの鼻の白い部分が見える。葉っぱの陰とはいってもこの雨じゃかなり濡れるに違いない。私がいるのでこちらをじっと見ているのだ。それなら戻ってくればいいのに。

茶々は外へ出て流れる雨水を飲もうとしている。水容器があるのにィ。必ず飲むのはポオだ。戻って来た茶々は当然濡れているのでまた拭いてあげる。

いつの間にか、ワカメがいなくなっている。ひどい降りだからどこか雨宿りできるところに移動したようだ。

ニャニャニャと声がしてかりんが飛び込んできた。かなり濡れているが拭くと忽ちきれいになる。空腹だったようでよく食べる。かりんも私が背中に手を置いている限り安心して食べているが、少しでも離れると不安になるようだ。

食べ終わった猫たちはしゃがんでいる私の周りに集まる。雨天餌場の壁面にベンチでもあればいいのになあ、といつも思う。

と、バニーが出て行った。かりんも反対方向へ出て行ったのでぼちぼち引き上げよう。ポオと茶々とトニー、ゲンキが残っている。

外へ出るとワカメが雨天餌場から張り出しているわずかな庇の下からニャーと鳴きながら出て来た。そこは庭園の斜面になっているところだ。こんな惨めなところで雨を避けていたのか。かわいそうに。

私が出たのでゲンキも飛び出してきて車の下に入った。私が何度もワカメを振り返るので、自分が呼ばれていると思ったのかゲンキは車の下から飛び出してきて従いてくる。かわいそうに。

う〜〜ん。若竹山手のU野さん宅ガレージのような隠れ場所が理想的だ。車が2台入っているが、奥には棚などもあり、ゴチャゴチャしていて猫が隠れるのにはもってこいだ。タビーはいつもその中にいるが、うまく隠れている。高齢(11歳)のタビーにとってはとても居心地がいいようだ。

それにひきかえ山手は一見すばらしい環境のように思えるが、寒い時、雨の時、安心して身を寄せられる場所がない。まだまだ改善、要望の余地があるなあ。頑張ろう!山手(校内外)ネコロジー!


2004年10月07日(木) コロン、バニー欠席

昨日よりも今日はよく晴れて空気も乾燥していた。絶好の洗濯日和だった。山手猫たちも久々に気持の良い午後を過ごしたことだろう。

「山手猫階段」に行くと猫たちがたくさん待っていた。ピーチも踊り場の上から降りて来たのでホッとした。庭園餌場へ行き新聞紙を3枚広げる。

カリカリの山をたくさん作るが10匹しかいない。コロンとバニーが来ていない。家猫の療法食缶詰の残りを持ってきたのでトムと同病系のポオの前にあげると他の猫たちがワーッと来て食べてしまう。1缶200円もするのに家猫たちはちょっと舐めるだけで殆どを残す。

うちの家猫たちと山手猫たちとは出自は少しも変わらないのに(山手出身ではないが)、家猫になれたかどうかでその境遇には天と地ほどの差がある。M浦家のフクは山手猫だったポパイの兄弟だし、そのポパイやスミオはJ先生宅の家猫になれた。山手猫に違いないS木フーちゃんは幸せな18年の天寿を全うした。

相次ぐ台風襲来でお天気が定まらない。早くも22号が接近しているという。ピーチの手術だが、術後、外へ放すのに雨模様だと都合が悪い。そこで数日間連続して雨天でないころあいを見計らって、と思っているのだがうまくいかない。

8月ごろまでは「プリンス猫階段」でS内さんに懐いて給餌されていたので是非ともS内さんに捕獲してもらおうと思っていたのだが、その後はもうすっかり山手猫になっている。私にもよく懐くようになった。助成金の締め切りが10月25日なので時間に余裕がなくなってきた。チャンスをみて捕獲、病院への搬入をしてしまおう。

病院で1泊させるには、フロントライン投与をしておいてくれ、と言われているので今夜、ピーチに投与した。もう投与シーズンは終えたのだが小分けしたのが2本余っていた。もう1本はこないだ蚤を新聞紙の上に落としていたようだったハイシローに投与した。

ピーチはそこそこ食べて上段で寛いでいたが餌場に降りて来た。茶々を見て唸ったのでタニーが一目散に逃げてしまった。逃げ去るものを追おうとする本能でピーチが構えた途端、私が「ピーチ!ダメ!」と叫ぶのと他の猫たちが一斉に散ってしまうのとが同時だった。

ワカメ、ポオ、ゲンキ、ハイシローは戻って来たが他の弱い猫たちはもう戻ってこない。ワカメもピーチが立ち去るのを見て庭園の中へ入ってしまった。

新聞紙を片付けようとすると、ハイシローが乗っかって食べている。他の猫たちはいなくなってしまった。そのうちハイシローもいなくなり私一人が餌場に残された。こんなことは全く珍しい。木立の向こうにポオが見えた。トイレでもしていたのだろう。が、餌場にはもう戻ってこない。

通路を踊り場の方へ歩いていると、「山手猫階段」の手すりに白っぽい猫が乗っているのが見える。タニーかな。他の猫たちは1匹も見えない。

ピーチの姿もないが、ゲンキが追ってきた。が、道路を渡ってくることはなかった。


2004年10月06日(水) コロン、ピーチ欠席

今日は久々の晴天の水曜日。缶詰を12個持って出かける。猫たちがワイワイと集まる。新聞紙を敷き、最初にカリカリを与えておいたが、私が缶切りを使い始めるとトニー、タニーなどが周りに集まる。タニーが手元に頭突きを食らわせるのではかどらない。

まず5個開けて与える。隠れていた花子が飛び出してきた。もう3個開けて様子を見る。久々の缶詰だからか猫たちはいつまでも食欲旺盛だ。もう2個開ける。10匹いたのでみんな1個づつゲットしたことになる。食べはぐれているような子はいない。

ここでやっと水を替える。容器も替新しいのに替える。

満腹になった猫たちからどんどん餌場を去っていく。いつまでもいるのはタニーだけ。タニーのお腹もパンパンに膨らんでいる。水を飲みに行ってヒック、ヒックしている。食べすぎだってば。が、急に気温が下がったのでどんどん食べて脂肪をつけ寒さを乗り切らないと。

新聞紙を片付け、カリカリをある程度回収する。缶詰にまみれたカリカリはひとまとめにする。満腹になって去っていたバニーが戻って来てカリカリを食べ始めた。タニーは大喜びで擦り寄っていく。一緒に少し食べていたがさすがに満腹のようだ。寄り添う姿が可愛いので写真を撮る。

バニーとタニーは父子ではないかと最近思うようになった。父の方は冷たいが息子は父をこよなく慕っている、という図式。

食べ終わったバニーはさっさと行ってしまった。代わりにゲンキがこちらにやって来た。それを見てタニーは退散する。

ポオが来てカリカリを食べ始めた。私は雨天餌場に行って水容器を回収することにする。ゲンキが従いて来た。雨天餌場の真ん中に小型のゴキブリがいる。踏んづけてやっつけておく。

庭園餌場にゴキブリは来ないのに、雨天餌場にはよくいるなあ。どうしてかな?ボイラー室が近くで暖かいのかなあ?

ポオも坂道まで来て様子を伺っている。下の方にはハイシローが寛いでいる。ゲンキと3匹がここに残っている。

さて帰ることにしよう。コロンが来ないのには驚かないが、ピーチが最後まで来ないのは心配だ。昨夜、我が家の前まで来ていたからそのあたりにいるのだろうか?

踊り場にも正門前にもいない。帰り道のどこにもいなかった。


2004年10月05日(火) コロン欠席

3日間止むことなく雨が降り続いている。予報によれば明日は晴れ間が覗くが明後日以降またまた雨マークが続いている。

「山手猫階段」に行くと雨が降っているのにハイシローがいる。踊り場に近付くと猫たちが沢山出てくる。勿論雨天餌場に誘導する。

新聞紙を3枚敷いてカリカリを盛る。ワカメ、コロン、ポオ、バニーがいない。

水容器の中にはまた蜘蛛の死骸が入っている。まさか蜘蛛自身がこんなに浅く小さな水容器の中にわざわざ入り込んで投身自殺?を遂げるとは思えない。生徒のイタズラだろう。水と蜘蛛を捨てその容器は捨てることにする。

背後の壁際に大きなゴキブリがいる。長靴で踏んづけたがまだ動いているのでもう一度踏んづける。地響きがしたのか食べていた猫たちが一斉に外へ跳びだした。「大丈夫だよ!」と声を掛けて呼び寄せる。花子はそのままいなくなってしまった。

ピーチは適当に食べた後、外へ出て雨の中、どうしようかと思案している。そしてゆっくりと庭園の方へ消えて行った。

反対方向からバニーがやって来た。ワカメも来た。空腹には勝てなかったかな。みんなよく食べる。800grくらい持参していたが結局全部出した。

花子が戻ってきて食べる。トニーは出たり入ったりを繰り返している。いつの間にか、かりん、花子、ワカメ、タニーがいなくなっている。

バニーに話しかけながら身体を拭いているとガードマンがトラックの向こうを歩いて行く。毎夜のように給餌風景に遭遇するので全く気にしていないようだ。

庭園の方から猫の叫び声が聞こえてくる。雨天餌場には茶々、ゲンキ、ハイシローのいじめっ子3羽鴉がいる。するとピーチが女の子を追い回しているのか?

みんなを可愛がりながら長居をした。ポオが来ないがどうしたのかなあ?新聞紙を片付け、帰ることにする。ゲンキだけでなく、ハイシローやトニーまでが従いて来る。

正門を出たところでポオがどこからか現れた。その辺りには雨を避けて餌を置く場所もないし、手持ちのカリカリはもうない。

ゴキブリの死骸入り新聞紙はひとまずそこに置いておいて、ポオを抱えて雨天餌場に連れて行くことにした。左手で餌やりバッグを持ち傘を差し、右手でポオを抱きかかえる。重たい。坂道をフーフー言いながら上ってやっと雨天餌場にたどり着く。

カリカリの山の前にポオを降ろすとポオもゼイゼイ言っている。鼻水も出ている。急に寒くなったのでちょっと体調を崩したのかなあ?が、殆ど濡れていないし、ゴロンゴロンひっくり返って機嫌は良さそうだ。

ハイシローたちも雨天餌場に戻っていたが私がポオに「また明日ね!」と声を掛けて外へ出ると、従いて外へ出る。雨天餌場にはポオだけが残っている。昨日、今日いつもより大分早く餌やりに来たので、ポオは立ち遅れていたのかもしれない。

小学校横の階段を5号棟の方へ下りてしばらく歩いたところで向こうから来る猫に遭遇。アレッ?ピーチだ。先回りして私を待っていたのか?ピーチは頭がいいから我が家がどこだか分かっているに違いない。

彼は喜んで従いて歩き我が家への入り口までやってきた。然し、そこから3段上がって1階の我が家の玄関ドアの前までは来ようとしない。抱え上げると必死で抵抗し、爪を立てて逃げる。

郵便受けの下辺りで待機している。ニャーニャー大声で鳴くので夫が出て来た。トムを抱いて出てピーチに見せるがピーチは無反応。トムはシャーして怒っている。やっぱりなあ。

家の中に入ってからも気になり、見に行くとまだいる。撫で回して可愛がるがどうしようもない。

また家の中に入り、北側の部屋の窓を開けてピーチを呼ぶとキョロキョロしていたが、窓から覗いている私を発見。賢いピーチはこれで我が家の位置がはっきり分かっただろう。

夫が外へ出て行くとピーチは慌てて我が家の北部屋下の植え込みに飛び込んだ。雨は降り続いている。時々北部屋から覗いてみるとまだいる。またトムの姿を見せておく。

そんなことをしているうちに車が来たりしたのでピーチはいなくなってしまった。どこで雨露をしのぐのだろうか?


2004年10月04日(月) コロン、ハイシロー、ピーチ欠席。J先生に会う

7時ごろには雨が上がっているように見えたがその後また降り出した。「山手猫階段」へ行くと雨が降っているのに猫たちがいる。珍しく踊り場にはタニーがいる。

庭園内に入ると昨日のようにワカメが出て来たが、雨天餌場へ向うと知るともう従いて来ない。

雨天餌場で新聞紙を広げていると思いがけずJ先生がビデオカメラを持ってやって来た。昼間、猫たちに会えなかったので撮影かたがた見に来たという。

J先生の黒いヤッケが怖いのか猫たちがソワソワと落ち着かない。家でもポパイがJ先生のヤッケ姿を不思議そうに見ていたそうだ。

カリカリを食べる猫たちの背中を拭くが、ちょっとした物音で猫たちはすぐに外へ飛び出してしまう。戻ってきたらまた背中を拭く。

ワカメを呼びに行くが、出て来たワカメはなかなか捕まってくれない。そうこうしているうちにやじうまのゲンキが傍に来てすべてがオジャン。ワカメは庭園の奥に行ってしまった。収穫なく雨天餌場に戻る。

焦って食べたかりんが少しだけ戻している。バニーがやって来てJ先生を見て甘えている。バニーを大好きなタニーは早速傍に寄る。タニーはバニーの息子ではないかと思い始めた。タニーのお腹を触ると丸々している。さっきタニーは踊り場にいたが、雨が止んでいる間にM浦さんが来て給餌して行ったのかな。みんな昨日ほどは食べない。

茶々はバニーやトニーを苛めている。かりんにもガンを飛ばすので茶々の顔にタオルを被せて気を逸らせる。しばらくするとゲンキとにらみ合いをしている。ゲンキはにらみ合いに負けて情けない声を出している。

やっとポオが来た。少しだけ食べ寛いでいたが、前に駐車しているトラックの下に入ってしまった。いつの間にかかりんもタニーもいなくなっている。

雨天餌場の奥にタバコの吸殻があるのをJ先生が見つけた。昨日からあったのだろうが暗いので私は気付かなかった。それも持ち帰るべく新聞紙を片付けているとガードマンが通りかかる。正門を閉める前にJ先生の車を出さなくてはならない。

私も一緒に出てすぐ近くの自宅まで乗せて貰う。J先生とは昨日の学園祭での「山手ネコロジー同好会」出展の成功を喜び合った。「山手ネコロジー」活動もまた一歩前進した気がする。今後が楽しみだ。


2004年10月03日(日) コロン、かりん、トニー欠席。学園祭

昨日、今日と学園祭があり学院構内は特に昨日は大賑わいだった筈だ。「山手ネコロジー同好会」も初めての出展を行った。昨日、私は所用があり展示室を覗いてみることができなかった。

今日は朝から激しく雨が降り生憎の天気だ。出足も昨日ほどではなかったに違いない。それでも今日は目玉の「父母の会主催バザー」がある。良品が出るというので毎年朝早くから並ぶ人もあるほどだ。

私は近隣住民ではあるが学園祭やバザーのことなど全く知らず、一昨年初めてM浦さんに誘われて行ってみた。なるほどバザー会場はごった返していて品物にはとても近づけない。諦めて、閉場間際の値下げ時に行ってみると空いていて何もかもが安くなっている。残り福のような品物や探していた食器をそこで思いがけず見つけて大変な重さにも拘わらず買ってしまったものだった。

去年は行かなかったが今年は「山手ネコロジー」Tシャツを着用し、11時前にまずバザー会場に行ってみた。M浦さんが友人と誘い合わせて9時から来ているはずなのだが、とにかくものすごい人だかりで、どこにいるのか全く分からない。買い物用のポリ袋を渡されたものの人をかき分ける元気も出ず、何も買わずに会場を出る。

本館3階の「山手ネコロジー同好会」展示室に行ってみる。部員手作りの可愛い品物などが並び、なかなかリキが入っている。(写真をアップしたので、詳しくはそちらを。)時間帯のせいか来場者が殆どなくJ先生が受付をしていた。同好会メンバーなどを紹介され、しばらくそこで過ごす。やっとM浦さんから電話があり、またバザー会場で落ち合うことにする。

閉場間際の大幅値下げが行われている。どうしても必要なものは特にないのだが、とにかく安いので雑多なものを買う。50円の保冷バッグが軽くてしっかりしているので夜の餌やりバッグに丁度いい。

ドッグフードのサンプル品が50円から10円に値下がりしている。J先生に電話をし奇跡ちゃん用に必要かどうか訊くと欲しいとのこと。15個全部買い占める。といっても150円だ。奇跡ちゃんそっくりな柴犬おもちゃの付いた携帯ストラップ、10円が目に付いた。J先生へのプレゼントに買う。

買ったばかりの保冷バッグに品物を詰め、フードはM浦さんに持ってもらい「山手ネコロジー同好会」の展示室に行く。来場者が多くなっており新留学生もお手伝いしている。部員たちは他の部とかけもちなので「山手ネコロジー」の受付が手薄だ。

野球の試合の行方が気になるM浦さんは2時前に帰ってしまったが、私は自発的に受付をすることに。結局飲まず食わずで終了時の4時頃までいてしまった。終盤、部員が自分達の喫茶室からジュースを運んできてくれた。生き返る。ポストカードや手作り品などの売り上げもそこそこあり、寄付も集まった。初回の展示としてはまずまずの成功を収めたと言える。

山手猫たちがまず学院首脳部に認知され、次いで(J先生のご努力により)生徒たちの間に山手猫に留まらず動物愛護の精神が染み込んできたことは誠に喜ばしい。

学院から駅へ向う途中にある「Kトウスポーツ」店の駐車場裏に繋がれたままの大型犬が2匹いるという。学院関係者を始め、その惨めな状態を目にした人々は、Kトウスポーツの飼い主があのようなネグレクトによる虐待を止めるよう、保健所などに指導を促したが、一向に改善されない。見かねた人々は更に保健所、警察(まず何もしない)などに訴えかけ続けるそうだ。

*****

夜になっても雨は止まない。然し猫たちは朝から餌にはありついていないはずなので雨がひどくても行かなくては。昼間バザーで買った保冷バッグを早速担いで行く。表面が撥水になっているのも都合がいい。

「山手猫階段」に行くとさすがに1匹もいないが、庭園内に入りニャーニャー!と呼ぶとワカメがどこからか出て来た。他の猫たちも出てくる。

庭園餌場は勿論素通りして雨天餌場に急ぐ。ワカメは従いてこない。雨天餌場の中には既にピーチがいる!頭のいい子だなあ。

結局雨天餌場には、ピーチ、ポオ、ゲンキ、ハイシロー、茶々、タニー、花子の7匹が集まった。ワカメはきっと近いところに待機しているに違いない。かわいそうに。

新聞紙を3枚敷き、ゆったりと間隔を空けてカリカリを盛る。持参の水容器に水を入れる。

ミニタオルで猫たちの背中を拭く。茶々はいつものように濡れているが一番ひどく濡れているのはゲンキだ。花子も背中を拭かれるのは平気だ。花子の被毛はすぐに乾く。

目の前をガードマンは向こうを向いたまま傘を差して坂道を降りていった。我々には気付いているのかいないのか分からないが猫たちも怯えたりしない。

タニーがピーチを怖がらないようにずーっと背中を撫でたままでいる。すぐ傍のピーチを撫でて可愛がるとゴロリと横になって喜ぶ。左目の涙が止まらない。目に傷でもしているのかなあ。去勢時に調べてもらおう。

猫たちはやはりよく食べる。花子も懸命に食べていたが雨の降りしきる外に出て少し逡巡した後、一目散に駆け去った。

タニーもいつの間にかいなくなっている。その後ピーチも外へ出て雨の中キョロキョロしていたがどこへともなく立ち去った。

さて新聞紙を片付けて私も帰ろう。多分学園祭訪問者だと思うが、雨天餌場の隅っこにタバコの灰と吸殻が落ちている。新聞紙に包んで持ち帰る。

庭園餌場の近くをワカメを探してキョロキョロしながら通っていると雨が降りしきる中、当のワカメが出て来た。傘を差しかけてしゃがんでみるが、地面からの跳ね返りで更に濡れてしまう。

バッグを担ぎ傘も差しているが片手でワカメを抱え上げる。やじうまのハイシローなどが見に来ている。ワカメはちょっと抵抗するがそのまま雨天餌場に戻る。傘と新聞紙を床に置き、ワカメをカリカリの山の前に置くとそのまま食べ始めた。タオルを出してワカメを拭く。ワカメの被毛はすぐに乾きフカフカになる。

あ!バニーが入ってきた。ワカメを撫でたままバニーの身体も拭く。相当濡れていたが拭くとOKだ。バニーは3つのカリカリの山の間を適当に渡り歩いていたが満腹になるとすぐにまた出て行ってしまった。

ハイシローとポオが甘えて私の周りをウロウロしている。向こう側に置いた丸めた新聞紙で茶々が遊ぼうとしている。その中にはタバコの吸殻が入っていて汚い。

さて、ワカメのことが少々心配だが、帰ることにする。肌寒くもなってきた。振り向かずに立ち去る。ゲンキも出て来ない。雨天餌場ではしっかり雨が防げるのだから猫たち夜の間はそこにいればいいのに。

雨脚が強いせいか学院から我が家までの6分強の道のりが今夜はやけに長く感じられる。


2004年10月02日(土) バニー欠席。

「山手猫階段」にいた猫たちに声を掛けているとそこにいなかった猫たちもすぐに集まった。庭園餌場に行きホウキで掃いて新聞紙を広げる。花子は新聞紙テーブルに着くのがイヤで今夜も上段で別にもらう。

バニーとピーチがいない。今日は山手祭が始まったので、ピーチは驚いて山手を離れているのかな?バニーはどうしたのだろう。ゲンキがいじわるするしなあ。

大分経ってからピーチが背後からやって来た。カリカリを適当に食べ、少し寛いでから溜め池の方へ去って行った。コロンはピーチに対して恐怖心や嫌悪感は全く抱いてないようだ。目の前でしっかり寛ぐ。

複数人の声がして、正門から学院の中に入ったようだ。坂道を上がりかけて止まっている。私のいるところからは姿は見えない。声だけが聞こえる。2分間くらいそのまま立ち止っているようだったが、元来た道を戻って正門の外へ出たようだ。そして「山手猫階段」を上がっていく。男子高校生が数人いる。学院の生徒かどうかは分からない。フェンスの内側で茶々が土を掘ってトイレしているのが見える。

かりんもタニーも満腹になって去った。新聞紙を片付けたりしているうちにワカメも。

カリカリの山を3つだけ残しておく。トニーがどこからかまた戻ってきて甘える。

残っている猫たちに別れを告げ立ち去る。踊り場にも石垣の上にもピーチはいなかった。Pハイツへ行ったのかな。


2004年10月01日(金) 12匹(ピーチ含む)全員集合

山手へ行くと正門横の石垣の角でピーチが寝そべっている。その後ろに寄り添うようにゲンキがいた。ゲンキは本当にピーチが大好きなようだ。その近くからコロンも出て来た。山からはワカメが飛び出してくる。かりんの姿も見える。

庭園餌場に新聞紙を2枚敷き、カリカリの晩餐会を始める。花子は今日も上段で食べたがる。それを見てかりんも上段へやって来た。何故かポオまで。

600grくらい出しておく。私が石段に腰を下ろすとその前にワカメ、コロン、かりん、タニー、トニーが集まって食べる。ピーチも静かに食べているが、他の猫たちは目を合わせたくないようだ。

コロンが脇の植え込みで虫でも見つけたのか遊んでいる。その様子をピーチがじーっと見つめる。コロンがゆっくりと歩いて「猫庭園」の奥に歩き去る。ピーチも後を追うが、素早く逃げ去るのを追いかけるのが楽しいピーチのこと、ゆっくり歩き去るコロンとの間には何事も起こらなかったらしい。騒ぎ声は聞こえて来ず、しばらくしてピーチが戻って来た。

ワカメの近くに来て唸られているので、ピーチを少し離れたところへ運び撫で回してご機嫌を取っておく。左目もさりげなく拭くが涙は止まらないようだ。

バニーが戻って来たが、ゲンキに唸られ、ピーチの存在も気になって餌場に来られない。ピーチを押さえておいて呼ぶとやっとバニーはやって来た。

ワカメたちのところに戻る。バニーは殆ど食べずにまたいなくなった。タニーも庭園の方角に消えた。

ピーチがワカメとかりんのところに来た。2匹に唸られてピーチはスゴスゴと庭園内に入って行ってしまった。

かりんが背後の坂道の方へ歩いていくと、ハイシローかなあ?トニーがそんなことはしないと思うし。白っぽい猫がかりんの後を追っていった。そしてギャオ〜〜ギャオギャオギャオ!!!とものすごい声がする。

見に行ったが分からない。キョロキョロしていると、学院内の主道路でまた鳴き声がして猫が道路を渡って消えた。どの猫だか全く分からない。

振り向くとやじうまのゲンキが従いて来ている。ポオも来ようとしている。

餌場に戻るとワカメだけがじっとしていた。そうだ。雨天餌場の水容器を引き上げて来よう。行ってみると明日、明後日が山手祭なので片付けられた後だった。バニーが出て来て私が去った雨天餌場を覗いている。何もないが床にひっくり返ってまったりしている。

雨天餌場の前の坂道からは「山手猫階段」がよく見える。見上げているとピーチが顔を覗かせる。すっかり山手(南側)を縄張りにしてしまったようだ。

餌場の新聞紙を片付ける。出しすぎた分は持ち帰ることにする。ワカメは私の帰り支度が分かって一足先に姿を消す。


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