つれづれ日記
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2004年08月31日(火) ワカメ、コロン、花子、タニー欠席。ピーチ出席

午後8時出発。「山手猫階段」下段にはハイシローやゲンキが寝そべっていたが、私の顔を見ても動こうとしない。名前を呼ぶとやっと立ち上がった。ハハーン、満腹だな。よく見ると踊り場近くの段にカリカリが数粒落ちている。

ピーチも階段に寝そべっている。大分上の方に白茶猫がいる。タニーだろう。迎えに行かず、呼びながら庭園内に入る。庭園内からも呼ぶがやって来ない。

餌場を掃除し、カリカリの山を作る。ゲンキ、ポオ、ハイシロー、バニー、トニー、かりん、茶々の7匹。大分遅れてピーチもやって来た。

白い水容器は無くなっている。持参の透明の容器を足しておく。

ピーチは少しだけ食べてかりんに興味を示した。するとかりんはシャーッと吹いて負けていない。

階段側から猫の鳴き声のようなものが聞こえる。ピーチは庭園内に入って行った。しばらくしてギャーッ!ファーッ!と激しく諍う声が聞こえてきた。

タニーが食べに来ようとしたところをピーチに襲われたのではないか?マグライトを手に様子を見に行く。ライトで照らすと階段のフェンスの内側にピーチの大きな姿が浮かび上がった。多分タニーが逃げ戻ってしまったのだろう。

若猫のピーチに悪気はないのだが、何しろ風体が大きく威圧感がある。昨日追われた花子が既に給餌されて今夜は私の前に出て来ないのならいいが、これからビクビクして出て来られなくなったら困る。さくらの二の舞になってしまう。

タニーは午後10時過ぎになればM浦さんから貰えるのでそれほど心配はしないが、彼も身体がメス猫並みに小さいので外で生きていくのが大変だ。

メス猫たちは、若猫だったゲンキの乱暴狼藉を恐れて小桃もラッキーも山手の餌場を離れてしまった。花子もタニーと同じく「山手猫階段」のてっぺんに行けばM浦さんの給餌範囲に入れるのだから食べられない時には是非そうしてほしい。

ゲンキより遙かに大きいピーチの影響力は大きい。彼が里親さんに貰われて外猫生活を止めるのが一番の解決策なのだが・・・

ゲンキは鈴を付けて山手に迷い込んで来たころには余りにも落ち着きがなく他の猫にひどくチョッカイを出すのでJ先生は「ビン・ラディン君」と呼んでいたそうだが、ピーチはさしずめ「ブッシュ君」か。勿論ブッシュより遙かに善猫で容姿もきれいだが。

私が庭園内に入っていたのでゲンキもポオも従いて来ていた。かりんもいたがいつの間にか消えている。

餌場に戻ると誰もいない。ゲンキとポオが戻って来た。そうだ、雨天餌場に行って水容器を回収してこよう。

雨天餌場に行く途中、階段がよく見える。ワカメやタニーなどてっぺんにいる猫たちには私の姿が見えているはずだが、降りてこない。やはりピーチがネックになっているのかなあ。

水容器は既に片付けられてない。戻ろうとするとポオとゲンキがゆっくりと坂道をこちらに登ってくる。私がUターンしたので、坂道で転がって寛いでいる。坂道の下の方には多分ハイシローだろう、白っぽい猫が寝そべっている。

引き上げることにするが階段には猫の姿は全然見えない。茶々たちはどこへ行ったのかなあ?


2004年08月30日(月) コロン、ハイシロー、タニー欠席。ピーチ出席

Pハイツ会館前の1階住戸、T水家では、外猫のチイちゃん(黒、オス)にベランダで毎夜給餌している。昼間、S木みちよさんから聞いたのだが、最近白縞の大きな猫が居つくようになったという。チイちゃん用にベランダにしつらえたダンボールハウスに入ってドーンと居座っているのでドンちゃんと呼んでいるとか。身体の小さなチイちゃんはドンちゃんを怖がって餌を食べに来なくなってしまい困っているとのこと。

S木みちよさんがT水家にいた間ずーっとドンちゃんはベランダにいたという。

そのドンちゃんはピーチに違いない。先日、我が家のベランダの下をT水家の方向へ歩いていった。が、T水家に居ついてしまったということもないだろう。

H川家の周りにもしょっちゅう出没しているし、山手には毎夜来ている。そして本拠地は「プリンス猫階段」だ。行動範囲が広いし身体が大きく存在感があるのでどこでも目立つ。

*****

台風の影響で大気がものすごく湿気ている。雨が降り出すといけないので午後7時10分出発。

正門前、山側の植え込みの陰にピーチがいた。ちょっとだけ頭を撫でて「山手猫階段」に行く。いつもより早すぎて猫たちは少ないかと思ったがそうでもない。昨日は来なかった花子が盛んに鳴いている。

庭園餌場に行き掃除。カリカリを盛る。トニー、ゲンキ、ポオ、茶々、バニー、花子の6匹だ。しばらくしてピーチもやって来てさりげなく食卓につく。

ピーチは花子に目を付け、猛ダッシュで逃げる花子を追って行った。困るなあ。若猫ピーチは遊びたくてチョッカイを出したり、唸ってみたりするのだが、なにしろライオンチックなので他の猫が脅威を感じる。

花子は後で戻ってきて食べるだろうか?

ん?ワカメがあたりを警戒しながら植え込みから顔を覗かせている。久しぶりだが、私のことを思い出して出てきて甘える。かりんもやって来た。

かりんはある程度食べるとすぐに消えてしまった。ワカメは撫でていると食べ終わっても立ち去らず、ギャーオギャーオといつものドラ声を出して甘える。ポオも甘えている。ゲンキは餌場の真ん中でゴロリと横になる。ポオの鼻水を拭き、ゲンキの右目も拭く。

空からパラパラと降ってきた。ワカメに「また明日!」と言うとワカメはさっさと行ってしまった。パラパラは一瞬だけだった。

「山手猫階段」を降りると、石垣の角にピーチがライオン座りをして周りを睥睨している。大きいので狛犬のようだ。撫でているとスリスリゴロゴロ、力強く頭突きをしてくる。足もすごく大きい。プリンスの足も大きかったがピーチの方がもっと大きい。

甘噛みをするが喜びの余りエスカレートして噛み方がきつくなってきた。ゴロンゴロンと身体をくねらせるので石垣から落っこちそうだ。顔が大きいので目が小さく見えるが可愛い猫だ。

こんなに甘えん坊なのに外猫にはしておくのは惜しい。それに大きく強いので、他の外猫たちの秩序を乱し脅威となるのも困りものだ。捨てた元飼い主には災いを!


2004年08月29日(日) ワカメ、コロン、かりん、花子欠席。キジー出席

朝から雨が止まないが夕方から小雨になった。午後7時40分出発。さほど降っていないが、猫たちが「山手猫階段」で待機するには適さない。

正門に近付くと、右手の方からゲンキが駆け寄ってきた。階段を上がるとハイシローが山から出て来た。階段を降りてきて鳴いているのはタニーだ。

タニーは庭園餌場まで従いてこないかもしれないと思い迎えに行く。右手には傘を差しているので、左手で抱きかかえて庭園内に入る。途中でタニーはもがくがしっかり掴んでいると、タニーは意外と思うようにならず手足をバタバタさせるだけだ。

そのまま雨天餌場に近付いて行くと車の下からポオが、庭園からはバニーが駆け寄ってきた。茶々もどこからか出てきている。

雨天餌場の床にタニーを下ろすと、大好きなバニーもいることなので安心している。床でコロコロと転がり始めた。

持参のミニホウキで床を掃き、カリカリを盛る。猫は7匹。ゲンキ、ポオ、ハイシロー、茶々、バニー、トニー、タニー。

昨日の水を捨てて入れ替える。

しゃがんでタニーやトニーを可愛がっているとみんな私の回りに集まってきた。学院のT屋先生言うところの「猫を集めて・・」という状態だ。みんな可愛い。思ったよりよく食べた。

バニーは外に出て車の下に入ったり、また戻ってきたりを繰り返している。タニーはバニーに慕い寄るがバニーの方は知らん顔をしていてタニーを可愛がるという風ではない。残念。

他の猫たちも来るかもしれないのでしばらく待つがワカメたちは来ない。タニーも外へ出て赤い車の下に入った。

雨天餌場の真ん前に駐車しているトラックの下から可愛い鳴き声がする。タニーがそちらに回ったのかと思い、呼んでいると出て来たのは何とキジーだった。

キジーは私のすぐそばには来ないので階段下の狭いスペースにカリカリを盛って置く。反対側から雨天餌場を出ると用心深いキジーは慌ててトラックの下に潜り込む。

私が大分離れたのを確認してキジーは餌場に上がりこんだ。雨は上がっているが、猫たちは雨天餌場にいる。ゲンキも追ってこない。

が、正門を過ぎ、道路を渡ると背後から猫の鳴き声が聞こえる。山の方か、「山手猫階段」か、はたまた工房側かよく分からない。

このまま雨が止んでいれば後でM浦さんも来る。戻らずに帰宅する。

*****

H川さんが友人から頂いたという缶詰多数を受け取りに行く。重いのでうちまで運んでくれた。その僅か1分足らずの間に雨がまたひどく降り出した。

雨が止むのを待って立ち話をする。正門東側下の畑で2匹の猫に給餌しているU田さんにさくらの写真を見せたところ、よく分からないと言われたとか。

そしてラッキーに毎朝給餌している紳士が、先日、事故に遭ったらしい可愛い茶白猫を葬ったという。もしや、その猫はパーキーではないか?

さくらとパーキーの写真をプリントしてH川家に届けることにした。

パーキーは何度か見かけたが、山手猫に阻止されて餌を食べることが出来ずにいた。北門にも現れたがそのころ出没していた黒猫(現在は若竹山手にいるらしい)に追われてそこでも餌にありつけずにいたという。

姿形からいって山手猫だと思うのだが、その後どうしたのかと気にしていたが、どうすることもできないのが悲しい。


2004年08月28日(土) ワカメ、コロン欠席。ピーチ出席。

昼間、何気なく自宅のベランダ下の芝生を見たら何とピーチが歩いているではないか!「ピーちゃん!」と呼ぶと私のことが分かってニャーニャー可愛い声で鳴く。ベランダにおいで!と手招きしてみたが、我が家のベランダは斜面の上なのでかなり高くなっている。ピーチはちょっと思案していたが、諦めて行ってしまった。

夕方、息子の勤務先の母体主催の納涼祭が鎌倉市植木で開催された(大船フラワーセンターの少し上の方)。雨天決行だというので、台風を気にしながらも出かけた。幸いにも小雨だったので助かった。

遅くなるかもしれないと思い、晴天時の給餌をM浦さんに頼んでおいた。が、車での往復が可能だったので、小1時間いただけで辞去。すると7時すぎには帰宅することができた。

M浦さんに電話し、雨天餌場で給餌するからと告げる。彼女は小雨ならいつもの時間に行くそうだ。

さて、午後7時半出発。小雨が降っているのに「山手猫階段」に猫たちが座っている。庭園内に入り雨天餌場へ行く。持参のミニホウキで床を少々掃いてカリカリを置く。来ているのはポオ、ゲンキ、ハイシロー、茶々、花子、トニー、バニーの7匹。

あんまり食べないなあ。昼間、雨が止んでいるときに給餌されたのかな?庭園餌場の水は相当減っていたが。

花子は少し食べてから一目散に逃げ去り、しばらくするとまた戻ってきて食べる。3度目に戻って来た時には、ハイシローに追いかけられてしまいもう戻ってこない。

階段下のスペースに盛ったカリカリの前に、食べもしないのにハイシローが陣取る。そのカリカリを食べたくてバニーが珍しくハイシローに文句を言っている。が、ハイシローはどこ吹く風。諦めてバニーは去ってしまった。

茶々、トニー、ポオが盛んに私に甘える。じーっとしゃがんでいるのは脚が疲れる。立ったりしゃがんだりを繰り返す。

雷がドッカーン!ドッカーン!と大砲でも撃つような音を立てる。猫たちは割りと平気だ。犬は雷が嫌いでパニックに陥ってはやみくもに走り出し迷子になったり交通事故に遭ったりしている。飼い主はよほど注意が必要だろう。

ゲンキが車の下にいるので呼ぶとやって来たが、茶々が激しく攻撃するのでまた車の下に逃げて行ってしまった。

カリカリを集めて山を3つにしておく。そろそろ帰ろう。ポオが引き留めるが「また明日!」と言って坂道を下る。霧雨が降っている。

案の定ゲンキが従いて来た。途中でかりんが現れた。石垣の上はどこも濡れているが「山手猫階段」下の山側の石垣ならOKだろう。そこまで誘導しようとすると花子がかりんの行く手にいる。

正門前の山側の石垣の上にカリカリを置き、花子とかりんに与えているとゲンキが邪魔をしに来た。

あれっ!タニーもやって来た。もうカリカリがない。ゲンキの前のカリカリを一掴み取って別の場所でタニーに与える。かりんも追われているので、もう一掴みをかりんの前に。

ハイシローもやって来た。雨天餌場にいれば濡れないのに、私がごそごそしていると野次馬猫たちは集まってくる。

帰ろうとして角を曲がると、石垣の上の方でピーチがおしっこをしているところだった。ピーチは愛想よく鳴きながらおしっこを済ませ土を被せる。

私のところにやって来て甘える、甘える。もう「プリンス猫階段」でたっぷり食べたはずだから空腹なのではなく、ひたすら可愛がってほしいだけのようだ。花子も戻ってきてその様子を眺めている。

私の傘の柄を甘噛みし、ついでに私の手も噛み噛み。歯が白く甘噛みでも歯が尖っているので痛い。やはり若猫のようだ。さんざん甘えていたが、すぐそばにハイシローが座っているのに気付き挨拶に行く。鼻を突き合わせている。

タニーたちは?と少し戻って見ると階段にはもうタニーもかりんもいない。私の後を追って地面に降りたピーチはゲンキと挨拶している。その間に立ち去ることにする。

が、まず花子が道路を渡り、ピーチもゲンキも道路を渡る。花子とゲンキは1号棟まで行く前に諦めたが、ピーチは元々Pハイツの猫なので時々鳴きながらずーっと従いてくる。

遂に我が家の前まで従いてきて北側、入り口側の植え込みの中に入って鳴いている。呼ぶと植え込みの端っこから顔だけ出して鳴く。家まで従いてくれば家猫のトムとご対面させてみようかと思ったが、植え込みからは出てこず、我が家は棟の端っこなので南側に回ったようだ。

玄関ドアを開けるとトムがいた。もしピーチが入ってくればトムは全身の毛を総毛立たせてパニックに陥っただろうなあ。また血尿がぶり返しても困るし。とても無理だ。

ピーチのあの甘えん坊ぶりはH川家の飼い猫となった【伸二】に匹敵する。が、【伸二】は捨てられて間もなく怪我をしていたので私に保護され入院し、その後はとんとん拍子に幸せな生活を送っている。

ピーチは本当に大きな猫になった。頭突きもすごく力強い。甘えっこ大猫フェチの人が飼ってくれないかなあ。求む!里親さん!(他の猫たちもおススメです!)


2004年08月27日(金) ワカメ、タニー欠席。ピーチ、キジー出席。

午後7時50分出発。台風接近とやらで風は吹いているが雨はまだ来ない。明日は雨が降り10月上旬の寒さになると報じられている。

山手に行くと結構たくさんの猫たちが出ている。石垣の角に陣取っているのはピーチだ。踊り場門扉横の2本の石柱の上にはトニーと茶々が乗っかっている。上から降りてくるかりんの姿も見える。

餌場に集まったのは8匹。ゲンキ、ポオ、ハイシロー、トニー、バニー、茶々、花子、それに珍しくコロンだ。かりんとピーチはやって来ない。

みんな適当に食べはするがあんまり空腹ではないようだ。だからピーチは来ないのだろう。鳴き声が聞こえる。ピーチがかりんを追っているのだろうか?

キジーがやって来た。いい体格をしている。下段にはカリカリの山がなく餌場にはたっぷりあるが、上がってこない。私の横を悠々と通って植え込みの中に消えていった。

コロンも殆ど食べない。しばらく甘えていたが植え込みの中へ入っていった。

殆どの猫たちがいなくなってしまったので、帰ろうと腰を上げるとギャーッという声が聞こえる。見に行くとコロンを茶々が襲ったようなのだ。ゲンキも覗きに来ている。大丈夫だと思い通路を挟んで逆側を見るとそちらの庭園の中にピーチがいる。どっかり座っている。

ポオがやってきてピーチと鼻を突き合わせている。プリンスのお墓の上のバラの花束はラッピングとリボンを解かれて置いてある。日中にJ先生がそのようにしたのだ。高温のためすでに萎れかかっている。(J先生が送信してくれた昼間のまだきれいなバラの写真は山手集合写真(20)に追加しておいた。)

かりんがお墓のそばにいたが、怯えている。抱き上げて餌場まで運ぶ。その途中、ゲンキやハイシローが付いて来るとかりんは抱え上げられながら怒っている。

かりんに食べさせていると背後の坂道の方で喧嘩声がする。見に行くとトニーがハイシローに対して唸っているのだった。やじうまのゲンキとポオがすぐに集まってくる。

トニーもまた食べ始めた。ピーチもさりげなくやって来て食べている。かりんとトニーを撫でているとポオがスリスリしに来る。ピーチはすぐにいなくなった。かりんが去りトニーも去る。残っているのはポオとゲンキのみ。やはり元飼い猫だっただけに根本的に甘えん坊なのだ。

ポオにバイバイして通路を通っているとコロンがさっきのところから出てきて枝にスリスリしている。踊り場には茶々がいた。

踊り場の床をよ〜く見てみるとカリカリの残りが数粒落ちている。餌やりさんがやって来たとみえる。食べ終わった猫たちが立ち去る前に私が到着したのかな。猫たちはほぼ全員、満腹でも私の顔を見に出てきてくれるようだ。
嬉しいなあ(?!)

*****

昨日のNHK「ご近所の底力」はよかった。
「解消ペットトラブル鉄則30フン害一掃!魔法の箱猫よけ秘策▽集合住宅も万全」という謳い文句が新聞の番組欄に踊っている。

再放送は多分翌日あたりの真夜中午前2時ごろだったと思い番組欄を見てみたが、オリンピック中継中なので載っていない。が、近いうち必ず再放送がある筈なので、お見逃しなく。

内容を少しご紹介すれば、犬糞には全国の人々が悩まされているようだ。群馬県水上町の町役場職員の阿部氏は、度々「ご近所」で取り上げられ今や有名人だ。彼は言ってみれば犬糞を堆肥に変えるコンポストを発明し、水上町では、その壷を犬の散歩道のあちこちに「犬のトイレ」として設置しているのだ。

コンポスト用の壷には同町の漬物製造会社から出る使用済みのプラスチック樽を使うのでリサイクルとしても一石二鳥。

これを知った犬糞害に悩む他自治体からは視察がひきもきらず、不況の旅館業界にも思わぬ経済効果をもたらしてもいる。

阿部式「犬トイレ」はいまや全国数箇所に設置され、それらの自治体はそれぞれ独自に工夫をこらしている。

犬糞を放置する人々のモラルに訴えるというのは限界に来ているので、発想の転換をして、それらの人々にも始末しやすいように考えたらしい。然し悪質な人々は「犬のトイレ」さえ面倒がって放置を続けるような気もするが・・・犬糞の始末もしないような飼い主は老犬になったら捨ててしまったりするのだろうなあ。

また、番組で度々取り上げられた磯子区の「地域猫活動」はこの番組のおかげで全国に広がっている。例えば横浜市西区のある自治会長(女性)が、ボランティアの助けを得て、地域の野良猫40匹すべてに2ヶ月間で不妊・去勢手術を受けさせた。その費用を集めるため自治会長は各戸を1軒、1軒回って、寄付を募り20万円集めたそうだ。エライ!!!拍手!


2004年08月26日(木) ワカメ、かりん、タニー欠席。キジー、ピーチ出席。プリンスの初七日。

午後7時半出発。曇り空だったがなんとか持った。「山手猫階段」の下の三角コーンにもたれかかってゲンキが待っていた。階段にいたハイシローが大声を張り上げるとそれを合図に花子や茶々が駆け寄ってくる。

上の方からかりんもやって来たが一旦立ち止っている。声をかけてから庭園内に入る。進路左手にあるプリンスのお墓の上に何かが乗っかっている。目を凝らすと花束のようだ。マグライトで照らしてみるときれいなピンクのバラの花束だった。後で写真を撮ることにしてまず餌場に行く。

キジーも来ている。「昨日来れば缶詰だったのに残念だったねえ」などと話しかけると分かったようなフリをしている。

掃除をしてカリカリを盛る。猫の数は8匹。とキジー。かりんは全く久しぶりだ。彼女は相変わらず近くで食べている猫を攻撃する。食べているかりんとトニーを撫でて落ち着かせる。

キジーは上の段に来て食べようとして止め、下の段で横になる。一定の距離以上には決して近付かない。永久にこんな感じなのだろうか?ノワールや初期の新黒、パークなどはフーシャーいいながらもすぐ近くで給餌できたのに。

きれいに見えるが昼間見たら緑色になっているかもしれないので水容器を取り替える。水はいっぱい入っていたから昼間取り替えてもらったはず。

そういうしているうちにスーッとピーチが入ってきて当然の如く食べている。他の猫たちも全く気にしない。

が、キジーが動くとピーチが威嚇する。かわいそうにキジーはすごすごと植え込みの彼方へ消えていった。後でまた食べにくるといいよ、キジー。

食べ終わったかりんが庭園へ立ち去るとピーチが後を追った。しばらくしてかりんの怒り声が聞こえてきた。見に行ったが猫たちの姿は見えない。

通路にいた花子もいつの間にか去ってしまった。

餌場に戻り石段に腰掛ける。殆どの猫たちは去ってしまったがハイシローが甘えて後ろに座っている。ゲンキとポオが私の左右にはべっている。時計を見ると来てからまだ30分も経っていない。

考えてみれば茶白猫たちは甘えん坊のくせに結構さっさと立ち去る。

さて、花束の写真を撮って帰ろう。ホウキを門扉の裏に戻し、バッグを引っ掛けておいて、マグライトとカメラを手にプリンスの墓所へ。そのあたりには茶々がいた。

お墓の上にはプリンスと一緒に埋葬したお花の茎が束にしておいてある。プリンスのお墓をよくよく見ると、花束の横にはフリージアのようなお花が2本ばかり手向けられている。茎に混じっていたのでお花には気付かなかったが大分前からあったのだろうか?その辺りは暗いので通りすがりにチラと見ただけでは分からなかった。

感じからいって自宅の庭のお花を摘んできてさりげなく手向けてくれた、という風なのでH川さんか?それともまたお参りすると言っていたミカコさんか?

ピンクのバラの花束は雰囲気からいってO本家からのものだろうと思ったらやっぱりそうだった。リボンの黄色はプリンスの柄に合わせたものだという。

私が写真を撮っているので、ゲンキ、ハイシロー、ポオ、ピーチもやって来た。5匹で一緒にプリンスの初七日の供養をしようね。

詳しくは写真のページで。


2004年08月25日(水) ワカメ、コロン、かりん欠席。

今日は缶詰の日。午後7時15分に家を出る。缶詰のバッグを余計に持っているので重い。足取りも重くトボトボと山手に向う。

「山手猫階段」にはハイシローとポオが寝そべっていた。ハイシローの鳴き声を聞きつけて庭園の中から花子とゲンキが出て来た。踊り場の門柱の上には茶々が乗っかっている。

階段の上の方にタニーがいる。鳴いているがこちらに降りてこようとはしない。食べたければ庭園餌場に来なさい。

今夜も風があるので新聞紙を敷くのは止めて餌場を掃く。まずカリカリの山を作っておく。家猫が残したソフト療法食をまず与える。

缶詰を4個開け猫たちに与える。5匹しかいない。バニーがやって来たのでタニーの名を呼びニャーニャーと声を張り上げるが反応なし。バニーのだみ声も呼び水になるはずだが。

缶を更に開けていると白茶猫が私の手元に飛び込んできた。タニーだ!私の呼び声をちゃんと聞いていたのだ。たくさん与える。

水容器にはきれいな水が入っている。校内ネコロジーメンバーが替えてくれたに違いない。

石段に座って食べているタニーの目やにを拭いているとトニーがやって来た。トニーの分も缶詰を開ける。タニーはたくさん食べてお腹がポンポコリンだ。毛艶はよく手触りもいい。トニーとタニーを両手で撫でる。

正門の辺りにまた大型ダンプのような電飾が見えた。工事車かなあ?

花子やバニーは食べ終わるとさっさと姿を消している。誰も水を飲まずさっき身づくろいをしていたポオまでがいなくなっている。ハイシローやゲンキもいない。タニーもちょっと本館の方を振り返り(大好きなバニーを探しているのか?)庭園の中に消えていった。

カリカリもたっぷり食べたトニーも立ち去った。すると傍の植え込みにいた茶々が出てきて食べ始める。茶々は弱い猫になってしまったか?みんなが食べ終わった後、一人でまた食べることが多い。ゲンキもそういう風なのだが、今夜は満腹になったようだ。

猫8匹で缶詰7個とソフト食が缶詰1個分くらい。十分だろう。

毎夜、庭園内に入る時には猫たちに気を取られていてプリンスの墓所を見ないのだが、帰りには必ず心の中で手を合わせながら通る。今日で6日目だから初七日になるのかな?それともきっちり七日後の明日なのかな?


2004年08月24日(火) ワカメ、コロン、かりん欠席。

午後7時前に小雨が降ったと小耳に挟んだ。エーッ!もう?外を見ると道路は全く濡れていない。念のため、傘を持って出かける。

「山手猫階段」にはいつもの数匹がいたが猫の数が少ない。ニャーニャーと呼びながら庭園餌場に行くが反応なし。

見るとゲンキ、ポオ、ハイシロー、花子の4匹しかいない。しばらくして茶々がやって来たがすぐには餌のところに来ない。お迎えに行き、茶々を抱き上げてカリカリの山の前に置くと食べ始めた。お坊ちゃまだこと。これで5匹になった。

水を替え、石段に腰を下ろす。早速蚊に食われた。6匹叩いたがその他に両足首、両腕、5箇所以上刺されている。痒いがひたすら我慢。蚊に刺されるとものすごく痒いが掻いたりせずに30分我慢すれば消える。蚤やダニや茶毒蛾などの長持ちする痒みに比べればかわいいものだ。(痩せ我慢)。

早々と食べ終わったハイシローが私にもたれかかって横になっている。ポオも傍にいる。私の顔を見てニャーの口をする。(声は出ない。)とっても可愛い。

正門前に大型車がやって来たようだ。また合宿帰りのバスかと思ったが、学院内には入って来ずに行ってしまったようだ。工事用のダンプカーか。ちょっとビクッとした猫たちも平静に戻った。

もう一度ニャーニャーと鳴いてみる。すると本館側からバニーがダミ声で鳴きながらやって来た。反対方向からはトニーが来た。これで7匹に増えた。

更にどこからかか細い鳴き声が聞こえたような。と思っていたら庭園の中からタニーが現れた。餌場に直行できずに植え込みで休止している。茶々のように迎えに行き、カリカリの山の前に置く。まだ怯えが取れていないようなので撫でて落ち着かせる。

ゲンキを見てシャーッと吹いている。ゲンキにいじわるされたのかも。

タニーは、適度に食べ、大好きなバニーが駐車中の車の傍まで行ったのを見送る。いつものようにそそくさと立ち去らずに植え込みの中にいる。大分、元の調子が戻って来たのかな。

が、やっぱり庭園の中に消えていった。その後を茶々が追う。闇をすかして見ると庭園内をタニーらしき影がゆっくりと移動している。トイレでもするのか。

最終的に今夜は8匹が食べに来た。私がいる限り何匹かはその周辺でたむろしている。

もう優に1時間くらいはここにいる。そろそろ腰を上げる。

昨日はきれいになっていた「山手猫階段」だが、今日はイガグリ付きの枝が沢山落ちている。頭の上にボトッと落ちてきたりするので要注意だ。

「プリンス猫階段」猫になっているピーチに去勢手術を受けさせなくてはならない。S内さんの都合で今日はどうか、ということになっていたのだが、どうも天候が定まらない。雨の日に放すのは、術後の感染症などの心配もあり非常にマズイということなので、今日は取りやめ。S内さんの時間が取れる9月10日以降に延期することにした。

何故、S内さんに頼るかと言えば、彼女に毎日給餌され、とても懐いており車の中で軟膏目薬まで付けさせるというのだ。元々家猫だったに違いないので、「捕獲」というより家猫感覚でキャリーに入れてもらおう、という算段だ。可能ならば、「ひっとらえて」怖い思いはさせたくない。


2004年08月23日(月) ワカメ、コロン、かりん欠席。ピーチ、キジー出席。

今夜は出発が7時50分になってしまった。「山手猫階段」にはハイシロー、ポオ、ゲンキ、茶々がいて私の姿を見てひっくり返って甘える。4匹だけかと思っていたら、トニー、花子、ピーチなどが庭園から出て来た。バニーのドラ声もする。階段の上からは誰も降りてこない。

門扉内側でまたピーチと他の猫たちが揉めていてなかなか餌場までやって来ない。構わず掃除をし、カリカリを盛っておく。

ピーチもやって来たが、怖がって脇の植え込みで様子を伺っているのは茶々だけで、食べていた山手猫たちはもうピーチのことを気にしていないようだ。

茶々を呼び寄せ一段上にカリカリを盛るとトニーやバニーがそれを食べる。

オヤ?!本館の方からタニーがやって来た。珍しい。昨夜は「山手猫階段」から降りてきて鳴いていたが庭園内には入ってこなかった。

その後、雨が降ったのでM浦さんは来なかったのだろう。お腹を空かせて出て来たに違いない。せっせと食べていたタニーの目を拭く。以前と違って甘えて時間を潰すことなく、食べ終わるとさっさと踊り場の方向へ去って行った。

あんなに甘えん坊だったタニーが或る日突然、姿を消してしまった。1週間後、「山手猫階段」のてっぺんに現れた時にはひどく怯えていて通路に下りようとすらしなかった。

工事関係者に蹴飛ばされでもしたかと推測していたが、ふと、猫ハウスを糞尿などで汚す犬をけしかけられたのでは?と思い至った。時期的に一致する。

本館近くで寛いでいたタニーが悪行飼い主にけしかけられた犬に庭園内を追い掛け回される姿を想像するだけで胸が痛む。

空腹の余り、出てきて餌は食べるものの甘える余裕などなくなって、お腹が満たされると庭園からスタコラ逃げ去るタニーが可哀相。

ピーチはおとなしくカリカリを食べている。話しかけているとヤキモチを焼いたポオがピーチの食べているところへ顔を出した。するとピーチが唸る。思わずピーチを叱ると叱られてビックリしたピーチは脇へ退いて私のことを恨めしそうに睨む。

慌ててピーチのご機嫌を取りついでに目も拭いておく。

餌やりを始めてからしばらくして小雨がパラパラ降り出したが、昨夜のようにすぐ止むだろうと踏んでそのままじっとしていた。

ピーチも去ってからキジーがやって来た。キジーにもたっぷりカリカリを与える。そろそろ引き上げよう。

踊り場くらいまで戻ると急に雨足が強くなった。

そこから帰宅するまでの5分間くらいの間にびしょ濡れになってしまった。メガネはワイパーが必要なほど見えなくなくなり、顔や髪の毛から雨の雫が滴り落ちる。傘はないが、傘の威力を思い知る。そして傘など持たない猫たちは移動する際、こんなに濡れてしまうのか、と猫になったキモチだ。


2004年08月22日(日) ワカメ、コロン、かりん欠席。タビー、ピーチ出席。

夜には雨が降り出すというので、午後7時15分出発。山手の正門前に行くと石垣上、角にはピーチが陣取っていた。

階段にはハイシローやポオなどがいる。踊り場まで上がっていくと濃いキジトラ猫が出て来てピーチと鉢合わせしている。ん?キジーではない。この尻尾はタビーではないか?かがみこんで顔を見るとやっぱりタビーだった!

最初は鼻で挨拶していたピーチだがタビーを威嚇している。ピーチはタビーより遙かに大きい。タビーを抱え上げて庭園内に押し込むがUターンしてきてピーチと張り合おうとする。

階段の上からはタニーが降りてきて途中で鳴いている。庭園内に来るように促すがピーチが怖いのか来ない。

仕方なく猫たちを放っておいて庭園餌場に行く。床を掃きカリカリを盛る。猫たちはゲンキ、ポオ、花子、バニーしか来ない。

後からピーチがやって来た。タビーも来た。茶々も来たが回りで待機している。トニーがやって来た。

水容器は2個とも転がっている。水を入れている間にタビーがいなくなった。ちょっと空からパラッと来たので慌てたが大丈夫だった。

石段に座っているとタビーが戻って来た。食べているところを可愛がりながら写真を撮る。フラッシュがイヤなのか逃げてしまった。撮影をやめると戻ってきてすごく甘える。顔が細くなり体つきも以前見たときよりもずーっとスマートになっている。夏痩せしているのかな。猫たちは冬場に比べるとみんな3分の2くらいの大きさになっている。

が、食べ過ぎたのか時々咽喉を詰まらせてグフッという音を立てている。茶々もそんな風になるが、タビーはもう11歳を過ぎたから相当おじいさん猫なのだ。

プリンスが入院で空席?になった若竹山手の餌場にちゃっかり入り込んで幸せに暮らしている筈だが、山手が恋しくなったのかな?私は1月下旬から山手へ戻って来たタビーを見ていないが、山を越えたすぐ向こうだから知らないうちに時折戻って来ているのかもしれない。

それにしてもライバルだったプリンスが亡くなってすぐに現れるとは、お墓参りに来たのかな?と思ってしまう。

脇の植え込みの中で茶々を脅していたピーチも立ち去った。

背後で猫の諍う声がするので見に行くと、坂道でトニーとハイシローが睨みあっていた。何だ、トニーとハイシローか、と無言で引き返すとハイシローは自分の味方をしに来てくれたと勘違いして、やたらと足にまとわりついて甘える。

餌場に戻ってしばらくするとタビーはゆっくり歩いて立ち去る。

背後の坂道で寛いでいるゲンキやポオ、ハイシローの写真を撮る。

踊り場まで戻ると門扉の石柱の上にトニーが乗っかっていた。踊り場にはタビーが座っている。もう一度写真を撮ろうとするとやはりフラッシュがイヤで逃げてしまった。

いつの間にかゲンキとハイシローが従いてきている。正門前の石垣の上にはライオンの置物のような格好でピーチが座っている。撫でると甘えてひっくり返る。他の猫を威嚇している時とは別猫のような可愛い声を出す。目やにを拭き取る。

ピーチばかりかまっているので面白くないのかゲンキはつまらなそうにゆっくりと歩き去った。


2004年08月21日(土) ワカメ欠席

今夜はいつもより30分ほど早い午後8時過ぎに山手へ。今日の昼間は湿度が低く過ごしやすかったのだが、夜には風もなくものすごく暑い。

「山手猫階段」の中ほどでお腹を見せて万歳するような格好でひっくり返っている無防備そのものの白地の猫が見える。ハイシローだった!

何となく猫の数が少ない。踊り場付近は掃かれている。昨夜M浦さんが掃いたかな?それとも餌やりさんが掃いたのかな。今夜も少しだけカリカリが残っている。

庭園餌場に行き、ホウキで掃いているうちに猫たちが集まってきて8匹になった。ワカメとトニー、タニーがいない。ピーチも来ていない。缶詰は毎日じゃないと分かって今夜はお休みしているのかな。タニーはまた階段のてっぺんに戻ってしまったか。

8匹の猫たちはパリポリといい音を響かせてせっせと食べている。水を替えているうちに花子もバニーもいなくなった。

コロンは少ししか食べずに脇の植え込みの中で座っている。ハイシローが、咽喉をゴロゴロ鳴らしながら傍に座っているので目やにを取ろうとしたが失敗。食べているゲンキの目やにはティッシュでしっかり拭き取った。

ポオはもう目やにを出していない。冬には滅法弱いポオだが、夏には強いようだ。

いつの間にか猫たちは散ってしまい、ゲンキ、ポオ、コロンしかいない。バニーが戻ってきたがちょっと食べてすぐにまた行ってしまった。

ポオを可愛がっているとコロンがやって来てすり寄る。顔も身体も細くて小さい。また食べ始めた。

そこへ踊り場の方からトニーがやって来た。少しだけ食べたが甘えてばかりでカリカリは余り食べない。トニーにかまっているとコロンは植え込みの彼方へ行ってしまった。

通路を私の方へ向かって長い大きなゲジゲジが突進してくる。鳥肌が立ち慌てて逃げる。ゲジゲジは私が座っていた石の隙間にスルスルと入って視界から消えてしまった。

これをしおに立ち去ることにする。珍しく踊り場にも正門前にも猫の姿は1匹も見えない。土曜日なので単発の餌やりさんも来たかもしれないし、きっと満腹なのだろう。


2004年08月20日(金) 全員集合+ピーチ出席

「ポチたま」を見てから用意していると今夜も8時半ごろになってしまった。正門前に着くと数名のおじさんが仕事っぽく正門の内外を歩き回っている。

猫たちは私の姿を見て「山手猫階段」の下に集まってきた。排水溝の中から猫が飛び出してきたのを見るとコロンだった!冬でもないのに何でこんなところに?!ピーチもしっかり待機している。

踊り場まで上がってよく見ると階段のあちこち広範囲にカリカリの残りがある。誰かが既に給餌したようだ。心優しい餌やりさんへ。鉄柵の内側のすぐ手が届くところに短いホウキがあるので、餌を置く前にちょっと掃いてくれると嬉しいのだが。

庭園餌場へはプリンスたちの眠る庭園墓所の横を往復通る。だから新仏のプリンスもちっとも寂しくないよね。

庭園餌場に行くと沢山の猫たちが集まった。10匹+ピーチ。ワカメだけが来ていない。庭園の通路はまた草が刈り取られ、草も片付けられている。

水容器は当然汚れているが、ピーチが駆け寄って飲もうとする。押し留めてきれいな水に入れ替える。

昨日タニーは踊り場までは降りて来たが庭園餌場には来なかった。が、今夜は遅ればせながら餌場までやって来た。一番下、花子の傍にカリカリを盛ると食べ始めた。山の中に逃げ込んでしまったタニーがここに戻ってくるのは実に1ヶ月ぶりだ。然し、ビクビクと何度も後ろを振り返りながら食べている。

ピーチは缶詰がないからかあんまり食べないが他の猫たちは結構食べている。以前黒猫が来ていたときにはかりんとゲンキが追い払ってしまったがピーチは当然のように仲間に加わっている。

どういう猫が弾き出されたり入れてもらえたりするのかその基準はさっぱり分からないが、何かあるのだろう。ピーチは身体が大きいのでそれを自分でも自覚してのし歩いている。

春ごろ、最初にピーチを見たときにはこんなに大きな猫ではなかった。もしかしたらまだやっと生後1年くらいの若猫なのかもしれない。今現在どんどん成長しているのかも。顔が大きくなったのには驚く。

可哀相なのはパーキーだ。さっぱり見ないがどうしているだろうか?身体は小さく、バニーが威嚇していた。人間を頼るのなら十分に食べさせることが出来るがそうではなかった。

石段に座っているとワカメが出て来た。ワカメとかりんを可愛がり茶々やポオを撫でる。じっとしていると足をさんざん蚊に食われた。

とにかくピーチは何度か水を飲み、またカリカリを食べたりして十分に寛いでからのっしのっしと去っていった。

タニーも以前のように甘えかかることなく食べ終わると庭園の中に消えていった。山に戻るのだろう。

猫たちは思ったよりよく食べた。時間をかけてダラダラ食べている。

ふと気付くとワカメも消えている。残っているのは、かりん、コロン、ゲンキ、ポオだけだ。私も痒いのでそろそろ引き上げることにする。

踊り場に出ると花子が階段を駆け下りて行くのが見える。石垣の上にはピーチがいる。撫でると喜ぶ。シルキータッチの被毛はとても短くお手入れ簡単、毛玉はあまり出来そうにない。

花子は三角コーンの足元でひっくり返って遊んでいる。


2004年08月19日(木) プリンス永眠す。山手猫たち全員でお弔いをする。

既にプリンスの追悼ページに書いたが、午後2時ごろ鎌倉長谷で、ある会議に出席中、携帯電話が鳴った。プリンスが夜までもたないだろうとの犬山動物病院の院長からのお知らせだった。

重要な会議なのですぐに抜けるわけにはいかない。午後4時は過ぎてしまうがなるべく早く駆けつける心積もりをする。J先生にも電話して所用があれば早めに済ませておいてもらうことにする。

が、3時過ぎ再び携帯が鳴り、プリンスの訃報を受ける。待っていてくれなかったか、プリンス。J先生に電話し、供花の準備をしていてもらう。

こんな時に限って会議は長引き、終ったのは4時過ぎだった。渋滞していないことを祈りつつ慌てて車に飛び乗る。全く渋滞はなく5時には自宅に帰り着いた。

目を赤く泣き腫らしているJ先生と一緒に犬山動物病院へプリンスを迎えに行く。

プリンスはきれいに洗われて被毛を乾かしてもらっているところだった。しばらく待ってプリンスに対面する。診察台の上に横たえられたプリンスはこんなにやせ細っていたのか!と改めて驚くほど骨と皮になっていた。こんな姿になってもよくぞ生きて甘えていたことだ、と驚嘆する。

大好きな院長にほぼ看取られて苦しまずに最後を迎えることが出来た。我々が死に目に遭えなかったのは残念だったが、出来る限りのことはしたと思う。悔いはない。プリンスも思い残すことなく感謝しつつ旅立ったことと信じている。

木曜助手のミカコさんが涙を堪えているのを見たら急に涙が溢れてきてしまった。会計を済ませ、J先生が用意してくれたバスタオルにプリンスを包みダンボールに横たえる。

車に乗り込むと二人ともしばし号泣。M浦さんに電話し山手で落ち合うことにする。

山手の庭園墓所に行くとゲンキがいた。コロン、茶々、トニーも現れた。カリカリを与えているとM浦さんがやって来た。ワカメを連れてきたというがいつもとは違う雰囲気を察してか近寄ってこない。

しょんぼりヘナヘナしている我々に代わり、M浦さんがスコップを振るって長方形の穴を掘ってくれる。いよいよプリンスを穴の中に横たえる。花束の包みを解きプリンスの身体をお花で飾る。J先生のお嬢さんのメッセージも添える。3人で土をかけプリンスを埋葬する。

M浦さんがお水とお線香を用意してきてくれた。お水をかけお線香を供える。そのすぐ傍には昨6月14日事故死した妻の小桃が眠っている。近くには一昨年4月24日交通事故死した息子の太郎も埋葬されている。

プリンスの子供たちはまだ花子やアニー、バニー、トニー、タニーたちがいる。とりわけトニーはプリンスにそっくりだ。

庭園餌場で思い出話をしているとポオも出て来た。辺りが薄暗くなってきたので解散する。

******

午後8時半、駐車場の方向とは逆に久々に徒歩で山手に向かう。「山手猫階段」には多くの猫の影が見える。今夜はプリンスのお弔いをしようと特別料理代わりに、プリンスの為に用意してあったレトルトを10個持参した。

石垣に乗っかっているのはピーチだ。踊り場まで上がると上からバニーとバニーに絡まるようにしてタニーが降りて来た。タニーが降りて来たのはあれ以来初めてだ。庭園に入るとその辺りでまたピーチが威張っているのだろう、なかなか皆が来ない。

風が強いので新聞紙は敷けない。床を丁寧に掃いてまずカリカリの山を沢山作る。山手猫はタニーを除き10匹全員が来ている。タニーは踊り場まで来たのにここには来ないのか。学院内でよほど恐ろしい目に遭ったに違いない。あんなに甘えん坊だったのに、かわいそうに。

ピーチとキジーも加わって12匹。ピーチは相変わらず偉そうにキジーに対して唸る。コロンやかりんなどは怖がっている。レトルトを10個全部開ける。

ピーチが苦手なキジーにもレトルトを丸々1個あげる。昨日、缶詰の日だったので偶々来合わせたピーチとキジーは毎日缶詰がもらえると勘違いしているに違いない。

ピーチは傍で横になって寛いでいる。その真ん前に座っているハイシローを時折威嚇する。そのうちピーチは脇の木の下に行き座っている。

水容器は昼間見たら、毎日洗っているのに緑色になっていたので取り替える。キジーがまたやって来て食べている。

タニーまでが出てきて全く久々に全員集合となったのは、きっとプリンスが土の中からお弔いをしてくれるよう猫たちを呼んだみたいに思える。タニーはプリンスの息子だし。

思い出して、先日の雨の日に雨天餌場に置きっぱなしにしていた水容器を引き上げに行く。戻ってきたら、どこかへ消えていたワカメが出てきて従いてくる。ハイシローも再び現れた。ピーチはもういない。キジーは私が戻って来たので食べ終えて帰ってしまった。

石段に腰を下ろしてワカメを可愛がる。すると植え込みにいたコロンがやって来て、まずワカメに甘え、私の後ろにピッタリくっついて座る。かりんもすごく甘える。それを見てポオもやって来た。ゲンキもそばにいる。

もう1時間近くもいてじっくりとお弔いをしたのでそろそろ帰ろうかと思っていたら携帯が鳴った。犬山動物病院の木曜助手のミカコさんだった。(彼女とは以前からの知り合い)。近くまで車で来ているのでプリンスのお墓に手を合わせたいという。

プリンスのお墓に案内する。場所が分かったのでまたお参りに来るという。
多くの人の心にその存在を深く刻み付けて逝ったプリンスは幸せだ。こうしてお参りもしてもらえる。

まだ何だか呆然としているが、山手猫や家猫たちがこれまでにも増していとおしく思える。

*****

迷い犬「奇跡」ちゃんの記事がやっと「ぱど」に載った。どれだけ反響があるだろうか?J先生も私もドキドキ。


2004年08月18日(水) ワカメ、バニー欠席。ピーチ、キジー出席。プリンスに面会

今日、水曜日は缶詰の日。せいぜい7匹しか出て来ないと思い缶詰は6個とレトルトを半分持参。

オヤ!コロンが来ている。花子と鼻で挨拶している。トニーやかりんもやって来た。庭園に入るとピーチが来ているのに気付いた。ハイシローたちがピーチを取り囲んですごんでいる。

餌場に行きホウキで掃く。カリカリを与えているとピーチがやって来た。よく見るとピーチは身体が長く顔がすごく大きい。本当にピーチ?と思うほど大きくなっている。相変わらず目やにが出ているが大分よくなっている。

大急ぎで缶詰を開ける。猫たちにどんどん缶詰を与える。

キジーがやって来た。するとピーチはキジーに対してものすごい唸り声を上げ威嚇する。食べていた山手猫たちは驚いて逃げ始めた。

ピーチを宥め、キジーにも缶詰を与える。茶々も遠慮がちにやって来た。ピーチはすごく大きいがキジーと違い、懐っこくていくら触ってもOKなので手術に持ち込むのは簡単そうだ。(S内さんもそう言っていた。)

ここは山手猫の餌場だということはピーチにはよく分かっているようだが、キジーは余所者だと思ったのだろう、自分こそ新参者なのにキジーを威嚇するなんて!さすがのキジーもタジタジだった。

いつまでもピーチに構っているので、ヤキモチを焼いたポオが「ボクも可愛がって!」とやって来た。

結局、山手猫は8匹来たのだがコロン、かりん、花子たち女の子は早々に引き上げてしまった。残ったのは、ハイシロー、ゲンキ、ポオ、ピーチ、キジー。

立ち去りかけると通路の途中に茶々がいる。ハイシローに襲われて以来、臆病になっているようだ。缶詰を少し食べただけだが、昼間にも貰えているだろうし大丈夫だろう。


2004年08月17日(火) コロン、ポオ、トニー、バニー欠席。プリンスに面会

夕方から雨が降り出した。その後降ったりやんだりしていたが、7時過ぎになると雷も鳴り出した。いつまでも止まないので、8時半を回ってから出る。小雨だが猫たちはどうだろう?

山手に着き、車をUターンさせ駐車していると私の車が見えたのかハイシローが坂道を登ってきた。ゲンキもどこからか出て来た。花子も山から出て来た。

とにかく庭園に入り、ニャーニャーと猫たちを呼びながらいつもの餌場を通り雨天餌場に向かう。駐車している車の下から茶々が飛び出して来た。かりんもやって来た。

持参したミニホウキで雨天餌場の床を簡単に掃いてカリカリの山を作る。ハイシローを恐れた茶々が仲間に入れないでいる。

階段下の斜めのスペースに茶々用のカリカリの山を作っているとハイシローがやって来て横取りする。ハイシローが抜けたので茶々を仲間のところに加える。いつの間にかワカメも来て食べている。

水容器に300mlの水を入れる。ふと見るとボイラー室の前にゴキブリがいる。踏み潰そうとしたら逃げられた。その先には多足の変な虫がいる。刺したりはしなさそうだが、見てくれが悪い。夏場は虫が多くてウンザリ。

食べている猫たちを数えると6匹だ。時間がないのでそのまま立ち去る。するとゲンキが従いてくる。私が車に乗ってしまうと小雨の中、正門前でじっとしている。しばらくして中の方に戻って行った。あんなに人懐こい子なのだから誰か家猫にしてくれないものか。


2004年08月16日(月) ワカメ、コロン、かりん、バニー欠席。プリンスに面会

駐車場への暗い「犬糞路」をマグライトで照らしながら座頭市のような格好で歩いているとご近所さんと出会った。何をしているのかと問われたので、かくかくしかじかと犬糞害を訴える。

そんなことをしていたので、山手へ着いた時には8時45分になっていた。「山手猫階段」下には、ゲンキ、ポオ、ハイシロー、茶々、花子、トニーが揃っていた。この6匹はいつもいる。

庭園餌場へは花子とトニーが先導してくれる。この2匹は鼻を突き合わせて挨拶している。

餌場を掃いていると、ハイシローが真ん中にどっかと座り、その前に茶々がいる。ホウキがハイシローの尻尾に当たった。するとハイシローは目の前にいた茶々をひどく引っ掻いたのだろう。茶々は悲鳴を上げてすっ飛んで逃げて行ってしまった。

この間、私の小指を深く引っ掻き血まみれにしたような一撃を茶々に与えたに違いない。但し茶々は猫だから私のようにムザムザとやられはしなかっただろうが。

水を替え、よく食べている猫たちを残して踊り場に出る。茶々を探したがどこにもいない。よほどビックリしたのだろう。かわいそうに。

******

プリンスは食べ物が口に入れられなくなった。が、まだまだ頑張っている。
院長もこのところ年中無休になってしまっているので段々疲労の色が濃くなってきた。申し訳ないが、今しばらく甘えさせてもらおう。


2004年08月15日(日) ワカメ、コロン、かりん欠席。プリンスに面会

今夜は8時15分ごろ山手に着く。いつものメンバーが出迎えてくれる。朝からかなりの量の雨が降ったが庭園餌場はどうにか乾いている。猫たちも濡れてはいない。

カリカリを与え、プリンスに与えた餌の残りを4袋与える。7匹全員の口には入らなかったかな?

水を替え、石段に腰を下ろす。今夜はたっぷり時間がある。涼しいせいか蚊もいないので助かる。

花子は適当に食べてさっさと行ってしまった。あとの6匹のオス猫たちは代わる代わる甘えに来る。十分に撫でて可愛がる。

ハイシローは虫か何かを見つけたのかろくに食べずに盛んに遊んでいる。

茶々はずーっと私のそばに座っていたが、私が立ち去るとさっさとその場を離れてしまった。あんなに甘える猫たちに優しい里親さんは現れないかなあ。どんなに恵まれてはいても外猫は外猫、危険がいっぱいだ。私が関わり始めてからのたった2年ほどの間にどれだけ多くの悲劇があったことか。

H川さんの話だと、職員寮下の畑あたりで農家の婦人が三毛猫に給餌しているそうだ。その三毛猫は餌はねだるが近寄って来ないという。その猫がさくらかもしれないと思い、確認作業をH川さんにお願いしてある。

どうもそうらしいということになればM浦さんに連絡して確認に行ってみよう。

山手の餌場からいなくなっても、アニー、タビーのように別の餌場を見つけて幸せにしているということさえ分かれば我々は安心するのだから。

******

プリンスは食欲はなかったが気持が元気だった。


2004年08月14日(土) コロン、かりん、バニー欠席。プリンスに面会

早く山手に行こうと思っていたが、今夜も同じような時間になってしまった。H川さんから助成金申請書類を受け取り、また一緒に車で山手に行く。

庭園餌場に行く。草はまだ片付けられていない。ずーっとそのままなのか?或いは片付けるのを忘れているのか?

以前トニーが退かないので、片手で抱き上げたままホウキで床を掃いたら、それに味をしめ、トニーは毎回抱いてほしくて餌場から退かず待機するようになった。

水を替え、石段に腰を下ろしてH川さんと話しているとワカメがやって来た。少しだけ食べて後は撫でられたいだけだ。トニーもそう。

トニーは我々がいるので強気になったのか、ハイシローを睨みつけて脅している。いつもハイシローに苛められているので反撃に出たようだ。

茶々、ポオ、ゲンキが甘える。花子は少しだけ食べてさっさと行ってしまった。

私も時間がなく、猫たちを残して車に戻る。H川さんを送った後7号棟前を通ると駐車している車の前で寝そべっていた猫が顔を上げた。ピーチだった。もうすぐ手術してあげるからね。


2004年08月13日(金) コロン、かりん欠席。プリンスに面会。

午後8時半過ぎ、山手に行く。いつものように正門前でUターンし、駐車しようとしているとゲンキがゆっくり近付いてくるのが見えた。

階段下にはポオと茶々。トニーが鳴きながら下りて来た。猫たちの数は少ない。

庭園に入るが、草刈りは一昨日のことなのに、刈り取った草はまだそのまま放置されている。餌場の段だけは昨日よく掃いておいたのでスペースがある。

上の段の端っこも少しだけ掃いて私が座る場所を確保する。猫たちは5匹しかいないと思っていたら、ワカメがやって来て、その後バニーも来た。

転がっていた水容器を洗い水を替えると猫たちが早速飲んでいる。私が座ると猫たちは回りに集まってきてゴロリと横になったり、私にもたれかかったりしている。

猫たちはあんまり食べないが、可愛がってもらいたいのだ。甘えかかってきたポオの目やにも取るが以前ほど付いていない。ワカメやトニーバニー、茶々を撫でながら、このところのお座なりな餌やりを反省する。

お座なりといっても餌と水はちゃんとあげているのだが、1匹、1匹可愛がって健康状態をチェックしたりする愛情に欠けていた。

明日からはもう少し早く来て猫たちを可愛がろう、と考えていたら早速蚊に刺された。

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今日のプリンスはよく食べて気分は上々。本当にプリンスの生命力はすごい。もうダメか、と覚悟すると翌日には持ち直しているのだ。それでも1歩前進2歩後退という感じで確実に衰弱は進んでいる。


2004年08月12日(木) ワカメ、バニー欠席。プリンスに面会

【伸二】の里親さんH川さん名義のハガキが当選しているので山手に行く前に寄り、そのハガキをもらう。顔を合わせるのは久々なので駐車場まで一緒に歩き、ついでに車で山手まで行く。

猫たちと一緒に庭園餌場に案内する。猫たちは7匹だったが、話し声を聞きつけてか、かりんがやって来た。コロンが食べていたカリカリの山を横取りする。コロンを抱え上げるといつもながらものすごく軽い。

H川さんにも抱かせようとすると、コロンは抵抗して降りてしまった。カリカリの山の前に誘導する。

水を替え、すぐに車に戻ろうとすると、殆ど食べずにかりんと花子、ゲンキが付いて来た。かりんは足元に盛んに甘えかかるが時間がない。ごめんね。

花子も石垣の上に乗って鳴いている。

H川さんとはそこで別れ、犬山動物病院へ。

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プリンスは昨日よりは元気そうだった。

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J先生名義のハガキも当選していた。掲示板にはS内さんも当選とある。S木さんも当選。5枚出したうち、すべて用意した私のみ落選だ。実に私らしくて笑ってしまう。

4枚は、最大限4匹いるので丁度いい。「プリンス猫階段」のピーチ、茶虎?と、J先生関連の鎌倉の野良?とダーティ猫?だ。


2004年08月11日(水) ワカメ、かりん、バニー欠席。プリンスに面会

午後8時40分山手に到着。正門前の短い道路の両側にはコーンが並んでいる。

車を降りると猫たちが階段下付近に集まってニャーニャー鳴いている。庭園内に入ると雑草を刈ったらしく刈り取られた草が山になっている。

餌場も草が山盛りになっており、給餌する場所がない。餌場の一部をホウキで掃きスペースを確保する。7匹にカリカリを与え、プリンスと家猫の缶詰の残りを出す。

今日は水曜日なので缶詰の日だったのだがすっかり忘れていた。缶詰も余りにも僅かだとみんなの口に入らず返って可哀相だ。

「山手猫階段」のてっぺんでM浦さんの缶詰を待っているらしいワカメ、かりん、バニーは出て来ない。

飲み水の容器には勿論埃がいっぱい入っている。洗って水を入れ替えると早速花子が飲んでいる。

私が餌場を離れると花子とゲンキも従いて来た。カリカリもあまり食べないということは空腹ではないようだ。

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プリンスの具合はあんまりよくない。徐々に弱っていっている。

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市の助成金申請は間に合ったようで私のところには落選のハガキが届いた。当選したハガキもあるのでホッとしているところ。


2004年08月10日(火) プリンスに面会

S井が所用のため、山手での給餌には間に合わない為、M浦さんに早めに給餌に行ってくれるよう頼んでおいた。

彼女の話では、あれ以来ずーっとタニーは午後10時半ごろになると「山手猫階段」のてっぺんで待っているそうだ。相変わらず缶詰しか食べない。

てっぺんでは毎日缶詰がもらえると学習したワカメ、かりん、バニーもそこで待っているそうだ。その3匹はM浦さんと一緒に階段を降りてくるが、タニーだけは決して下に来ようとはしない。よほど怖い目に遭ったに違いない。

M浦さんは毎夜、2リットルの水と餌を持って北門公園のジジ、若竹山手のタビーとアニーたち、「山手猫階段」てっぺんのタニーたち、下の踊り場の山手猫たち、1日置きに陽光台マンションのパンダ、学院北門のチビトラとクロチに給餌、給水する。学院を中心にグルリと1周するかたちで1時間半かかるという。

私も今はプリンスの面会があるので庭園餌場には長居できないが、以前はたっぷり1時間近く滞在していたものだった。最も夏場は同じ場所にそんなにいたら蚊に食われて凸凹になってしまいそうだ。

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プリンスは昨日と変わらない。相変わらず我々の手が気になるようなので、なるべくプリンスから見えるところで手を動かさないようにしている。


2004年08月09日(月) ワカメ、かりん欠席。プリンスに面会

家内取り込み中で午後7時以降俄かに忙しくなったので、山手行きはまた9時ごろになってしまった。

またまたガードマンが正門を閉じようとしているいるところだった。いつも駐車する場所には先客がいてその横にはバイクもいる。

その車の後ろにつけて降りるとガードマンが工房への道を上がっていくところだった。「こんばんわ!」と声をかけたが返事はない。聞こえなかったか、或いは返事はしない方針なのかもしれない。

ゲンキが車に駆け寄って甘える。ポオも近寄ってきた。今夜はバニーもトニーもいる。ひとまず庭園餌場へ行く。トニーが私を先導する。

猫は8匹だが、カリカリの山を10個くらい作っておく。いないのはワカメとかりんだけ。今夜は少し空腹のようだ。

水を替え、すぐに車に戻る。

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プリンスは待合室の床に座って我々を待っていた。振り向いて立ち上がりスリスリ。ガリガリに痩せているが元気そうに歩き回る。

昼間には食欲もあり、1日にすれば1缶くらい食べているとか。今夜も食べる気満々だったがやはりたくさんは食べられない。

J先生の膝に乗って過ごす。やはり視線の前方に動く手があるのは嫌なようで手を見ると目をカッと見開き睨みつける。

S井のデジカメが急に不調になり、数枚撮ったものもパーになった。

J先生のデジカメを使うが修理したてのこのデジカメもシャッターは下りるものの、ジーッと変な音がする。それでも数枚撮ったのでJ先生が後でメール送付してくれることになっている。

プリンスの今夜の写真ページはそれが届いてからだ。


2004年08月08日(日) トニー、バニー、かりん、ゲンキ欠席。プリンスに面会

今日はS井がバテていて遅くなってしまった。山手に着いたらもう午後9時だ。丁度、ガードマンが正門を閉めているところだった。ガードマンはその後、強力ライトを手に工房の方へと上がっていった。

石垣の上に珍しくコロンがいる。花子と鼻を突き合わせて挨拶している。階段にはハイシローが。

ニャーニャー鳴いてみるが猫たちは少ない。庭園餌場へも猫たちはなかなかやって来ない。満腹なのに違いないが、一応カリカリの山を作る。

猫は5匹しかいない。プリンスの缶詰の残りや家猫の残りものを出すと猫たちは夢中になって食べる。そうだろう。いつもの缶詰よりずーっとおいしいに違いないもの。

それを聞きつけてワカメが出て来たがワカメの分の缶詰はもうない。超不服そうにしていたが、仕方なくいつものカリカリを食べ始めた。

時間もないので、水を替え車に戻る。

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プリンスの様子は昨日と変わらない。


2004年08月07日(土) ワカメ、コロン、ハイシロー、バニー欠席。キジー出席。プリンスに面会

今夜は犬山動物病院の院長が午後9時に出かけるので早めに面会に来て欲しいと言われている。7時50分にJ先生を迎えに行くことにした。

山手へは7時半ごろ到着。正門前ではゲンキとキジーがにらみ合っていた。

猫たちを連れて庭園餌場へ。今夜も6匹だ。ワカメ、コロン、ハイシロー一家とバニーがいない。キジーは遅れてやって来た。みんなにカリカリを与えるが、やはりあんまり空腹ではないようだ。

水を替え、長居はせず車に戻る。

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迷い犬「奇跡」に対する問い合わせは今日もゼロだが、桂台周辺では善意の輪が広がり、「奇跡」ちゃんは有名犬になりつつある。何とかそのラインからでも手がかりが得られるといいのだが・・


2004年08月06日(金) ワカメ、コロン、ハイシロー、かりん欠席。ピーチ出席。プリンスに面会

今夜も犬山動物病院行きは、院長からの電話待ちだ。午後8時半ごろ山手へ出発。正門前には相変わらずコーンがいっぱい置いてある。車を方向転換させているとどこからともなく猫の唸り声が聞こえる。

車を降りて見回すがどこだか分からない。ゲンキとポオが従いて来た。トニーもいる。一応大声でニャーオニャーオと鳴いてみる。するとそれを聞きつけたバニーが階段を駆け下りて来た。

庭園餌場へ行きホウキでちょいちょいと掃き、カリカリを与える。猫は6匹。ワカメ、コロン、ハイシロー一家とかりんがいない。みんなあんまり食べない。

するとピーチがやって来た。カリカリの山を見せても来ないので抱え上げてカリカリの前に降ろすと食べ始めた。

水を替えているとバニーがしばらく甘えていたがどこかへ行ってしまった。花子もろくに食べずにいなくなった。

ピーチは結構食べている。そこへ茶々が戻ってきて、ピーチを威嚇する。ピーチも負けずに唸り返す。ひどい喧嘩になってはいけないので、鼻を突き合わせている2匹の間にホウキを差し込む。2匹は離れたが、可哀相にピーチは餌場に戻らずに少し下の段でゴロリと横になっている。

私がホウキを持って横を通るとホウキが怖かったのか脇に退いている。話しかけるとニャーオと返事をした。多分、後で餌場に戻って食べるだろう。

階段踊り場に出てよく見るとカリカリが数粒残っている。多分少し前に給餌されたばかりなのだろう。

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迷い犬「奇跡」ちゃんに関して「週間すまいる情報」を見たという問い合わせは全くなかった。J先生宅にも1件もなく二人ともガッカリ。「週間すまいる情報」はよく読まれているので、港南台近辺の犬ではないということだろう。

大船周辺に関しては、J先生に強力な助っ人が現れ、ちょっと期待が持てる。


2004年08月05日(木) ワカメ、コロン欠席。プリンスに面会

午後、犬山動物病院から電話がかかってきた。院長が夜外出するのでプリンスの面会は院長の帰宅後に、ということだった。少し遅くなるらしい。

午後8時からのテレビ番組をズルズル見ていて出かけるのが一段と遅くなった。山手へ行って見ると、正門前の短い道路の両側に工事用のコーンが並んでいる。

私の車を見てゲンキがソワソワしている。車を降りると数匹がニャーニャー騒いでいる。庭園餌場に行きカリカリを与える。さほど空腹そうでもなく、何と、5匹しかいない。いないのは、ワカメ、コロン、ハイシローの親子3匹とバニー、かりんだ。

庭園の奥の方から猫の鳴き声が聞こえる。呼応してニャーニャーと鳴いてみるが出て来ない。誰だろう?

残り物の缶詰を与え終ったところへバニーがやって来た。タッチの差で遅かったね。水はちょっと汚れていたが満杯だった。

すぐ蚊に食われるので夏の間は長居はできない。早々に立ち去る。

踊り場に出たら、数段下に花子がいて身づくろいをしている。ニャーニャーと鳴きながらハイシローが階段を上がってきた。端っこでカリカリを与えていると、かりんが階段を降りて来た。かりんにもカリカリを与える。

2匹とも空腹ではないようだ。騒ぎを聞きつけてバニーや茶々もやって来た。カリカリは食べずに階段に寝そべっている。

犬山動物病院の院長から電話がないので一旦帰宅し、郵便受けを見るとチラシ類に混じって「週間すまいる情報」が入っていた。

私が依頼しておいた「迷い犬保護しています」の情報がちゃんと写真入りで載っている。J先生の地域には配布されていないというので、面会時に持参することにする。

何らかの反応が得られるといいのだが。ポスター作戦もまだまだ展開中だ。


2004年08月04日(水) コロン、かりん欠席。プリンスに面会。

今日水曜日は缶詰の日。プリンスの為に開けた缶詰の手付かずの部分も持参。猫たちは既に給餌されているのだろう、6匹しかおらずしかもノロノロしている。コロン、かりん、ワカメ、ハイシローがいない。

然し缶詰だと分かるとソワソワし始めた。6匹がワイワイやっていると、その騒ぎを聞きつけてワカメがやって来た。ワカメにも缶詰を与える。ワカメのお腹を触るとポンポコリンだ。フギャギャギャギャといつものダミ声で怒る。

その母親の声を聞きつけたのかハイシローもやって来た。いじめっこのハイシローを見てトニーが怒っている。

水容器の中にカナブンのような虫が入ってもがいている。水を空けきれいにする。

ポオの目やにを取る。大して付いていない。ゲンキを捕まえて目やにを取るがこちらはこびり付いていてなかなか取れない。爪でこそげ取る。ゲンキが怒る寸前で止める。

ハイシロー、ゲンキ、茶々がまだ食べていたがカリカリは2箇所に寄せて新聞紙を片付ける。

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J先生を迎えに行くと、娘さんが奇跡ちゃんを連れて出て来た。私が運転席のドアを開けて降りると、「奇跡」は車に乗り込もうとする。以前の飼い主は「奇跡」を車に乗せてよくドライブしていたのか?

乗せろ、乗せろと「奇跡」の要求がエスカレートするので、発進する。

今日のプリンスは友好的だったが、やはり衰えは隠せない。


2004年08月03日(火) ワカメ、コロン、バニー欠席。キジー出席。プリンスに面会

今夜はプリンスの面会は午後9時半以降にしてほしいと院長から言われている。そこで山手に行くのもまた遅くなった。私が行く前に既に満腹になっている猫たちだが、どんなもんだろう。

午後9時前に山手に到着。階段に数匹見える。車から降りるとゲンキが駆け寄ってくる。よかった!ゲンキは無事だった。

庭園の中は草ボーボーだ。餌場を掃き、カリカリを盛る。猫の数は7匹。ワカメ、コロン、バニーが欠席。

水はきれいでいっぱい入っているから今日も校内ネコロジーが活動したとみえる。

かりんは少し食べてから餌場を離れてこちらを見ている。キジーがやって来た。かりんも戻ってきてキジーと鼻を突き合わせている。花子ともそんな風だった。キジーはもてるのか?

トニーが盛んに甘える。茶々も。茶々の目やにを取ってみたら男ぶりが上がった。これまでは爪を出して怒るのでなかなか目やにが取れなかった。

ポオも甘えるので目やにを取ってみるがさほど付いていない。健康なようだ。ゲンキには逃げられた。

私が立ち去るとかりんが「山手猫階段」踊り場まで従いて来た。


2004年08月02日(月) ゲンキ、ワカメ、コロン欠席。プリンスに面会

今夜も薄暗い道路をマグライトで照らしながら駐車場へ向かう。山手に着き車の中から観察すると「山手猫階段」にはハイシローしかいない。

車から降りるとどこからともなく猫たちが現れる。庭園餌場に向かうとトニーが元気よく付いてきた。他の猫たちはノロノロしている。

数えると7匹しかいない。ゲンキ、ワカメ、コロンがいない。ゲンキは昨夜もいなかった。彼は満腹だとしてもその辺りにいるはずなのに。明日も出て来なければM浦さんに電話して訊いてみよう。

水もきれいでたくさん入っているから校内ネコロジーのメンバーが昼間に給餌してくれたとみえる。

職員のT橋さんも朝、餌をねだる猫たちがいれば給餌してくれるようになった。「山手ネコロジー」の活動を全面的にバックアップすると言ってくれている。

食べている猫たちを残し、車に戻る。犬山動物病院とJ先生に電話をかけ、いざ出発しようとして横を見ると、花子が道端に捨てられているポリ袋を嗅いでいる。猫は群れを作らないというが、兄も母も失った花子が一人ぼっちでいるのを見ると何だか可哀相になる。花子もプリンスの娘だ。


2004年08月01日(日) コロン、かりん、バニー、ゲンキ、花子欠席。プリンスに面会

午後8時半頃出発。今夜はマグライトを手に、犬糞などを踏まないように、行く手を照らしながら歩く。昨日のポリ袋入り犬糞は24時間経ってもそのまま転がっていた。捨てたヤツ!持って帰れ〜〜〜!!!

山手に近づくと茶々が正門前を横切って坂を降りていこうとしているのが見えた。車をUターンさせると、私の車だと気付いたのか茶々は戻って来た。

ハイシローと茶々しかいない。そのうちポオとトニーが出て来た。

庭園餌場に行ってもこの4匹だけ。カリカリを与え、持参した家猫の療法食の残りも与える。

水容器も1個取り替える。石段に腰を下ろして猫たちを見ているとワカメがやって来た。少し食べるがお腹を触ってみるとパンパンだ。他の猫たちも満腹の感じ。誰かに給餌されたばかりのようだ。

帰りに「山手猫階段」踊り場をじっくり眺めるとカリカリの残りが数個あった。やはり誰かが直前に来て給餌していったようだ。

タニーは何らかの理由(虐待?)で1週間失踪し、出て来た後も「山手猫階段」のてっぺん奥の山の中に逃げ込んでしまっている。鉄塔傍で毎夜M浦さんから給餌されているはずなので、庭園餌場での「欠席」を毎日書くのを今日から止める。

これで庭園餌場のレギュラーはたった10匹プラスキジーだけになってしまった。

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J先生が「奇跡」を保護して既に1週間が経つがまだ有力な情報は得られない。が、ネットを通じて各地の迷い犬捜索活動のあれこれを知ることになったとJ先生は言う。

プリンスは今夜、どうしたことかJ先生の右手薬指をひどく噛んで裂傷を負わせてしまった。詳しくは写真ページで。


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