つれづれ日記
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2004年06月30日(水) さくら欠席。久々に缶詰の日。プリンスに面会

このところ、水曜日が雨だったりプリンスの面会の為に時間がなくなったりして山手猫たちに缶詰を与えていなかった。そこでもう8時半近いが今夜は缶詰を11個持参した。

正門前で車を降りるといつものようにゲンキ、ハイシロー、ポオが「山手猫階段」の下で出迎えてくれる。他の猫たちもゾロゾロ出てきてみんなで庭園餌場に行く。

2枚重ねの新聞紙を2箇所に敷く。風があるので缶詰を置いて重石にする。まずカリカリを500gr与えておいて缶の蓋を開けていると、久々の缶詰だということがわかりトニーやワカメはカリカリを食べるのを止めて私の回りに集まる。

トニーはとってもきれいな顔をしているが、タニーの目やには本当にひどい。ティッシュでごしごし拭くと痛いのか抵抗する。

缶詰は9個開けた。最初バニーがいなかったが途中から加わりしっかり缶詰を食べた。

敷石の奥から大きなミミズが出てきてどこかへ逃げ出して行く。M浦さんはミミズよりもオオミスジコウガイビルの方が嫌いだと言うが、このでっかいミミズも相当気持悪い。缶詰を開けているうちに両腕をさんざん蚊に食われたらしい。痒くてたまらない。

水は校内ネコロジーのおかげできれいでたっぷり入っているが替えておく。

満腹して立ち去るタニーのお腹が両側に膨らんではみ出している。そういう姿を見るのは嬉しい。外猫だもの、太ったといってもタカが知れている。痩せてみすぼらしいよりずーっといい。

カリカリは結構余ったが、ハイシローやゲンキ、かりんがまた食べている。

さくらは多分、近隣で外飼いの猫になっているのだろうと想像している。なので、明日からは「さくら欠席」と書くのを止める。が、出てきてくれればどんなに嬉しいか。

9時近くなったので車に戻る。プリンス面会の様子は写真ページで。


2004年06月29日(火) さくら、トニー、バニー欠席。プリンスに面会

プリンスに鯵の干物と目刺しを食べさせようと、外出帰りのS木みちよさんに買い物を頼んだ。午後7時ごろにそれらが到着し、早速焼いて、味見かたがた私の夕食のおかずにもなった。鯵の干物がなかなかおいしい。目刺しも焼きほぐしてプリンスが食べ易いように整える。

モタモタしていたら出発は8時半になってしまった。山手に駆けつけると、私の車を覚えた猫たちが階段下で待機している。

急いで庭園餌場に行き、床をササッと掃いてカリカリを直置きする。ほぼ毎日、家猫の食べ残しの缶詰も持参している。

コロンと茶々は昨日も今日も殆ど食べずに参加しているだけだ。猫たちはさほど空腹ではないようだ。トニーとバニーも来ないし。

水はきれいでいっぱい入っているが葉っぱが浮いていたりもするので勿論取り替える。

ポオ、タニー、ゲンキの目やにを取る。ハイシローも目やにを出しているが取らせてくれない。ポオはくしゃみもしているし、ちょっと咽んだりもする。が、よく食べているししっかり甘えてもいるのでまだまだ大丈夫だ。

9時近くなったのでカリカリをまとめて行かなくちゃ。かりんが足元で甘えるがごめんね。また明日ね。

「山手猫階段」の踊り場に出ると、J先生が階段を上がってきた。会合帰りの先生を車に乗せ、犬山動物病院へ向かうべく、病院に電話する。アララ、留守電になっている。構わず向かう旨、留守録して出発。

到着すると、灯りが消えている。駐車場に車を停めてから再び電話すると、今度は院長が出てくれた。外出から戻ったばかりらしい。すぐに入れてもらってプリンスに面会する。その模様は写真のページで。


2004年06月28日(月) さくら欠席。プリンスに面会

今日は久々に準メンバーのS木みちよさんと港南台へ行った。行きは午後1時過ぎ。一番暑い時間帯だ。若竹山手のU野さん宅ガレージ内では車の下にアニーが寝ていた。

帰りは午後4時過ぎ。アニーは車の前に寝そべっていた。アニーがS木さんに甘えていると、気配を察して奥からタビーが出て来た。2匹ともいつ見ても栄養満点で艶々している。

ガレージの脇には毎夜M浦さんが取り替えている水容器がある。これでここの猫たちの環境は抜群だ。山手を離れたのは寂しいが、こんなにきれいで幸せそうなのは非常に喜ばしい。

4時前には高島屋内で仕事に急ぐ準メンバー、S内さんにも出会った。「猫ちゃんたちにまたお金がかかるからしっかり稼がなくっちゃ。」なんて嬉しいことを言ってくれる。S木さんといいS内さんといい、主メンバーよりも多いくらいご寄付を頂いている。感謝に耐えない。

*****

午後8時出発。今夜はいつもより早く出たので、久々に山手猫たちと遊べる。正門前で車を降りると勿論、ゲンキ、ポオ、ハイシローたちが待ち構えている。

庭園内に入るとキジーも待っていた。新聞トレイを広げて猫たちの晩餐が始まる。アレッ?さくら、コロン、バニーがいない。

水容器にはなみなみときれいな水が入っている。

昨日は小さな蟻んこがたくさんいたが今夜はそうでもない。蚊には毎晩たくさん刺される。が、蚊に刺された痒さはすぐに飛んでしまうから大丈夫。

タニーの目やにが余りにもひどいので目薬を差してみる。効果はないだろうなあ。ポオの目やにを取り、鼻水を拭く。高齢なので昼間には咽んだりしているようだが、夜には大丈夫なようだ。甘えて可愛い。

ハイシローは新聞紙トレイには自分の場所がないといってまとわりついて甘える。一段上にカリカリを置くと喜んで食べている。

ゲンキの目やにも拭く。彼の右目の目やには全く治らない。目薬類は一切効果がなかった。家猫になれば治るのに。

いつの間にかコロンが来て食べている。茶々のカリカリに近付きすぎて猫パンチを食らったが怯まない。十分に食べて母親のワカメと一緒に横になって寛いでいる。

片付け始めているとバニーがやって来た。十分に残っているのですぐに食べ始めた。バニーは忙しい猫だ。慌しく食べて慌しく甘えて去って行く。坂道に駐車している車の前でひっくり返っているのが見える。

植え込みから猫たちの諍う声がする。ワカメがすっ飛んで行き怒っている。誰と誰が喧嘩しているのか見に行くとくつろいでいたコロンにゲンキがチョッカイを出して怒られたようだ。

猫たちも9匹くらいはいつまでも立ち去らず私の回りにいる。可愛いなあ。
が、もう8時50分を過ぎた。プリンスの面会に行かなくては。

プリンスの面会の模様は写真のページで。
プリンスは、我々が帰ってしまうのをいつもにも増して嫌がったので今夜は心残りだった。


2004年06月27日(日) さくら欠席。プリンスに面会

車で山手に駆けつけたのがやはり8時半近く。「山手猫階段」下では猫を撫でている人がいる。ゲンキ、ハイシロー、ポオ、茶々などは多分7時半ごろからあそこで待っていたに違いない。

私が車を回していると猫撫で人は正門の中に入って行った。港南台へ向かうのか?

さて、今夜は風もないが猫たちが全員食べ終わるまで付き合ってはいられないだろう。新聞紙トレイは広げずに床置きにする。

猫たちはさくらを除く11匹全員集合。カリカリは700grくらい出しておく。

今夜もきれいな水がたっぷり入っている。近隣に住む校内ネコロジーの生徒さんが替えに来てくれたのかな?

ゲンキ、タニー、ポオの目やにを取り、バニーやワカメを可愛がる。ハイシローとかりんも軽く撫でながらカリカリをまとめる。

9時前に車に戻り電話する。すぐ犬山動物病院へ向けて出発だ。

犬山動物病院へ入るなり、院長が「今日は毛艶が悪いんです」と言う。アララ、昨日はあんなにきれいだったのに。

ケージ室では構ってほしいミニチュアダックスがキャンキャンと耳をつんざくような大声で吠え立てる。うるさくてかなわないのでプリンスを連れて待合室に避難する。

私も砕いた煮干を持参したが、院長が既に用意してくれていた。鶏肉の缶詰の汁も舐めるというので用意されている。

今夜は煮干だけをガツガツと食べたが水は飲まない。点滴をされたので体内への水分は足りているということか。

4日くらい前から右上腕部の皮膚が爛れてきていたが、昨日は患部が乾いていた。それが今夜見ると患部が広がり、真っ赤な肉がむき出しになりジュクジュクと体液が染み出して濡れている。

すぐに院長を呼ぶと、点滴時にはそんなにひどいことにはなっていなかったのか、院長も驚いてすぐに軟膏を塗り、パウダーで処置してくれた。

身体の免疫力、抵抗力がどんどん衰えて、皮膚がダメになっていっているのか?患部がどんどんひどくなってプリンスが苦しむようなことにでもなれば、対策も考えなければならない。J先生も私もプリンスが可哀相で胸がいっぱいになり思わず涙ぐんでしまう。

患部が当たってはいけないので抱き上げずにいるとプリンスはJ先生にベッタリ寄り添う。そのうちどうにも抱いてほしそうな素振りを見せる。

患部を上にして、J先生が慎重に膝の上に抱きかかえる。プリンスは大満足してゴロゴロと大音響で咽喉を鳴らす。そうして目をつぶりいつものようにうっとりとした表情を見せる。

そのまま写真を撮ったりよもやま話をしていると時間はいつもあっという間に過ぎ、もう10時22分だ。プリンスをケージに戻すと、立ったまま大きく目を見開いて見送っている。後ろ髪を引かれる。


2004年06月26日(土) さくら欠席。プリンスに面会

我が家では土曜日の夕方は猛烈に忙しい。駐車場から車で出たのが8時40分。猫たちは待ちくたびれているに違いない。

昨日と同じく正門前に車を付け、降りるとゲンキが駆け寄ってくる。たくさんの猫たちもワイワイとやって来た。庭園に入り餌場に向かうと本館の方からバニー、タニー、ワカメが突進してくる。

ササッと床を掃きカリカリをたっぷりと与える。今夜はコロンも来ていてさくらを除く11匹全員集合。もうさくらは1ヶ月半も我々の前に姿を現さない。

途中、一度だけ学院のT野先生に目撃されているが、近隣で飼われているのではないか?とM浦さんと話し合っている。1ヵ月半以前にも間遠になっていたので、どこか別に餌をもらえるところがあるに違いない。

こうして山手猫たちはどんどん数が減っていく。幸せな家猫になれたりして数が減っていくのなら嬉しいが行方不明では心配だ。が、外猫にしている限り、どうしようもない。

土曜日だが水はたっぷり入っていた。小さい蟻がいっぱいいる。蚊もたくさんいて大分刺された。

さてもう9時だ。ゆっくりしていられない。バニー、タニー、ワカメをちょっと撫で、タニーとポオの目やにを取り、カリカリを数箇所にまとめて餌場を去る。

ポオが、えっ?もう行くの?って顔をして私をじっと見つめる。ポオの具合が悪そうだという報告が校内ネコロジーから入っているが、そうでもなさそうだ。少々鼻水が出るようだが食欲旺盛だし大丈夫。

車の中から犬山動物病院とJ先生に電話しすぐに出発。

犬山動物病院では預かり犬がまた増えて院長はてんてこ舞いしていた。処置室のケージにはミニチュアダックスが4匹くらいいるようだ。キャンキャン鳴いて非常にうるさい。ケージ室のプリンスの隣には大きな立派なハスキー犬が入っている。

院長がプリンスに少しでも何か食べさせようと工夫してくれている。煮干をお湯でふやかし細かく砕いたものを与えると食べたという。そこでそれを持って来てくれた。

それを見た隣のハスキー犬が食べたくて「ウォ〜ワン!」と鳴く。その重低音がお腹に響く。声まで貫禄がある。プリンスが怯えて食べられないといけないので抱いて待合室へ行く。

待合室のベンチの上で久々によく食べた。少しでも食べられるとこうも違うのかと思うほど昨日より様子が良くなっていた。毛の艶も戻り、黄色っぽくなっていたのがちゃんと白い毛になっている。

院長もやってきてプリンスの病状などについてしばし談笑する。賢いプリンスは自分が大切にされていることがよく分かっているようだ。

時計を見るともう10時20分。そろそろ引き上げないと。我々が帰り支度を始めると知ったプリンスは、そそくさとJ先生の膝に乗りちゃっかりと寝てしまおうとする。我々を帰すまいとしているのだ。

J先生がしばらくしっかりと抱いていてくれたがいつまでもそうしているわけにもいかない。ケージに戻すとさっきまであんなに元気そうだったのに急にヘナヘナと座り込んでいる。

院長は、水道水ではなくペットボトルの良い水をプリンスの飲み水にしてくれている。とてもよくしてもらっているしあれこれ考え合わせてもここに入院させるのがベストだったと思える。


2004年06月25日(金) さくら、コロン欠席。プリンスに面会

夕刻帰浜したら雨が降っている。今夜の山手での餌やりもM浦さんに頼んであったが、彼女は雨天餌場を使わないだろうと思うので午後7時半に電話してみた。私が給餌をすると告げ、午後8時過ぎに車で出発。

正門前に乗り付け車から降りると、ゲンキたちが待機している。庭園内を通り雨天餌場へ。さほど降っていないからか猫たちはのんびりしている。

が、雨天餌場内にはかなり雨が降りこんだ形跡がある。新聞紙を敷くが風が強くてダメだ。持参のミニホウキで床を掃いて直置きする。

さくらとコロンを除き10匹が集まった。M浦さんの話だとコロンはここ3日ばかり出て来ないらしい。

猫たちの背中を拭くが、いつもながら茶々の濡れ方はすごい。寒くはないとはいえ、あんまり濡れてほしくない。雨が降ってもあんな風に待っているのだから来ないわけにはいかないなあ。

2日間留守にしていたからかタニーがすごく甘える。然し、プリンスの面会に行かなくてはならないので25分間滞在しただけで猫たちを残して雨天餌場を去る。今夜はゲンキもハイシローもついてこない。よかった!

J先生を迎えに行き犬山動物病院へ。

耳をつんざく大声で吼え続けるミニチュアダックスが入院しておりうるさくてかなわない。構って欲しくて鳴いているとのことだが、とにかくうるさい。ケージ室にいた1匹は我々の面会のため隣の処置室に移された。

一昨日、プリンスの面会中のJ先生に電話すると、その日の夕方、ミルクちゃんは貰われて行きケージは空っぽだったとのこと。コーギーたちも預かりが終ったらしくもういない。

もう7ヶ月も入院しているプリンスはうるさい犬との相室も何度も経験しており、本猫は平然としている。

ケージを開けると喜んで出て来た。抱き上げると増々軽くなっている。毛の手触りも悪く、段々骨と皮になってきている。が、顔つきは同じでニャッニャッと鳴く仕草も変わらない。

J先生が削り節の入った容器をプリンスの前に持っていくと身を乗り出して食べようとする。が、一口、二口しか食べられない。J先生が水容器を差し出すとよく飲んだ。

膝の上に抱いているうちゴロゴロ咽喉を鳴らし、グースカいびきをかいて寝入ってしまった。途中でJ先生と抱っこを交替する。

プリンスはすっかり良い気持で寝てしまったが、もう10時を大幅に過ぎている。名残惜しいがケージに戻す。プリンスは大いに不満でケージから出てこようとする。かわいそうだが扉を閉めると諦めてライオン座りする。

カメラを向けてもそっぽを向く。また明日ね。


2004年06月22日(火) さくら欠席。プリンスに2度面会

S井が明日、明後日ずーっと以前から決まっていた用事で横浜を離れるので2日間、プリンスに面会が出来ない。だからというわけでもないが、J先生と二人、どちらからともなく今日は午前中にも面会しようと昨夜話し合った。

午前11時45分、犬山動物病院に入る。このところ我々の毎日の面会は夜だったので、プリンスはちょっと驚いたような表情を見せたがすぐにそれは喜びに変わりイソイソとケージから出てきてまずJ先生に抱かれる。

削り節を出すと、喜んで少し食べる。そしてニャッニャッとよく鳴く。

写真を撮っていると2階のケージのミルクも喜んで大騒ぎする。ケージから出して可愛がるが、おとなしい柴犬やコーギーも羨ましそうに見ている。

昼間なので、そのうちに猫たちは勿論犬たちも寝てしまった。

午後1時になったので、夜また面会に来ることにして一旦立ち去る。

*******

午後8時前、犬山動物病院から電話があり、院長が往診に行くので午後10時ごろにならないと帰院しないとのこと。面会はそれからだ。

なので、車ではなく徒歩で山手へ給餌に行く。やはり8時過ぎになってしまった。このところ車で正門前へ乗りつけるので、今夜は茶々、ゲンキ、ポオは私がいつも駐車する場所の木の下にいた。

みんなで庭園餌場に行く。昨日はカリカリが足りないようだったので今夜はたっぷり700grくらい出す。ゲンキが慌てて水容器をひっくり返している。

ここのところプリンスのことがあるので(山手での給餌後、面会に行く)どうにも落ち着かず、庭園に長居もせず、猫たちと遊ぶのもそこそこに立ち去っている。30分くらいしか滞在しない。以前は最低1時間はいたのに。

9時頃汗だくになって帰宅し、犬山動物病院からの連絡を待つ。

丁度10時に電話がかかってきた。J先生を迎えに行き、犬山動物病院へ。プリンスは勿論大歓迎してくれる。ケージから出てきて廊下をこちらへ歩いてくるがその途中、隣のケージのおとなしいコーギーをパンチ。コーギーも驚いてワンワン!初めて鳴き声を聞いた。

院長がコーギーを隣の処置室のケージに移す。するとその隣の柴犬が落ち着かなくなり、ソワソワし始めた。多分、今夕は散歩に行っていないのだろう。隣のコーギーがケージから出されたので散歩に連れて行ってもらったものと勘違いしているのかも。今度は自分の番だという風な素振りをしている。

上では勿論ミルクが大騒ぎ。しっかりしたダンボールハウスを持ってきたので紙袋ハウスと入れ替える。ミルクは気に入って中に入ったりダンボールをかじったりして遊んでいる。

プリンスはJ先生の腕の中で寝てしまい、1時間はあっという間に経ってしまった。私がプリンスを抱き取り、ケージ内にそっと下ろす。プリンスはそのままの姿勢でじっとしている。

25日の夜にまた来るからね。それまでの2日間はJ先生だけが面会に来る。山手での給餌はM浦さんにお願いしてある。


2004年06月21日(月) さくら欠席。キジー出席。プリンスに面会

大型の台風が能登半島を通過中の午後8時出発。雨は止んでいるが風が強い。車で正門前に乗りつけ、降りるとすぐにゲンキが駆け寄ってきた。ハイシローやポオも待機している。

庭園内に入り餌場へ行ってみるが、湿気ているしいつまた雨が降り出すか分からないの雨天餌場に行くことにする。猫たちも心得てゾロゾロ。タニーたちは先に到着している。

ここにもずい分雨が降り込んだらしく、すぐ乾くはずの床が部分的に相当濡れている。10匹にカリカリを与えるが結構よく食べる。500grしか持ってこなかった。さくらとコロンがいないが全部出してしまった。

ふと見るとキジーがここまで来ている。早速ハイシローとかりんがキジーを威嚇しに行くがそんなことで怯むようなキジーではない。キジーにすごまれてさすがのハイシローも耳を伏せてスゴスゴと退散だ。かりんの威嚇も全く効果なし。

端っこにカリカリを置くとキジーが来て食べている。ある程度食べると少し離れたところから様子を伺っている。私が行ってしまったらゆっくり続きを食べようと思っているのだろう。

雨天餌場の外に出てみると、横の植え込みにコロンがいる。トラックの下に入ったので、カリカリを少々あげてみるが食べない。空腹なのではなく、みんなが集まっているので仲間に入りに来ただけのようだ。茶々などもそのようで、毎晩来るが殆ど食べない。

残っているカリカリを集めると小さい山しか出来ない。ゲンキが食べているがすぐに無くなってしまうだろう。後でM浦さんが来るからその時にまたもらえるからいいか。

J先生を迎えに行き、9時頃に犬山動物病院へ。

ケージ室には昨日と同じく、ミルク、コーギー犬、柴犬がいる。犬たちは全く鳴かずおとなしいがコーギーはとってもいじらしくて可愛い。老柴犬も可愛いが。

紙袋ハウスに入っていたミルクは我々が入っていくと、ハウスから出てきて大騒ぎ。

プリンスはケージを開けると飛び降りて我々に向かって突進だ。しばらくこのような行動がなかったので、急に元気になったように思えてしまう。腕が膨らんでいるので点滴を受けて一時的に元気になったのかもしれないが。

J先生が早速抱き上げる。持参した削り節を容器に空け、プリンスの前に持っていくと積極的に食べるがやはり少ししか食べられない。ニャッ!(ありがと!)と声を出して鳴く。

その後はひたすら抱っこされて寛ぐのみ。

ミルクがあんまり騒ぐのでケージから出して抱いていると、プリンスはそれを見て不満そうな顔をする。「ボクに面会にきてくれているのに・・・」とでも言いたげだ。

しばらくしてJ先生と抱っこを交替する。話しかけると口を動かして返事する(鳴く)が声にならない。

その間、盛んにケージから手を出してJ先生にアッピールするミルクに根負けして先生が抱くとミルクは大満足。母猫のおっぱいを探す仕草をする。そういう姿は本当に赤ちゃんだ。

時間はもう10時10分。J先生がもう一度抱っこしてケージに戻すと、素早く出てきてしまう。何度か繰り返すが扉を閉めてしまうと諦めて座った。

こんなに後追いしたのは久しぶりだ。いつもと違うことをすると俄かに心配になり、明日は午前中に面会に来ようとJ先生と打ち合わせる。

プリンスにはそのように言い含めて病院を後にする。台風もこちらは大したことがなく、面会に来られてよかった。


2004年06月20日(日) さくら、コロン欠席。キジー出席。プリンスに面会

犬山動物病院には9時頃に行くべく、山手へは8時過ぎに車で出発。

猫たちはキジーも入れて11匹。さくらとコロンが欠席。日曜日なのに水容器にはきれいな水が満々と入っている。近所に住む校内ネコロジーメンバーが来てくれたのだろうか。

バニーの尻尾にはネットリした何かの植物のせいだろう、ダマが3個出来ている。毛ごとむしり取っておく。

タニーの目やにはひどいが、ポオの目やにはなかった。タニーにはやはり目薬を差した方がいいだろうなあ。このところ連夜の病院通いのせいか私も落ち着かず、フロントライン投与も滞っている。幸いにもマダニが付いている猫はいないし、蚤もいなさそうだ。が、近々投与するつもりではいる。

さて、8時45分に犬山動物病院に電話してからJ先生を迎えに行く。

今日は昼間、スーパーへ行き、キャットフードの缶詰類を沢山買い込んだ。シラス干し、カニカマ、ハムなども買った。それらを小さく刻んで持参している。鮭フレーク、ツナ缶、粉チーズ、牛乳なども。

J先生も猫が好みそうなフードを持参してきている。

ケージ室にはミルクちゃんの他にコーギーと柴犬が預けられている。2匹ともうんともすんとも言わないので最初、気付かなかったほどだ。

いろんな食べ物を出したのでコーギーの鼻先で良い匂いが漂う。プリンスが食べないのであげようとしたら院長に止められた。では、ミルクちゃんに、と思ったらこちらもダメ。

確かに、何でもいいからプリンスに食べさせようというのだから塩分がいっぱいの人間の食べ物だ。普通の犬や猫たちにあげていいはずはない。

とりあえずプリンスの広いケージ内に食べ物を入れておく。

プリンスは食べ物よりも抱っこされていたいようだ。ふとトイレを見るとウンチがある。今日も削り節を食べたそうだから数日振りにお通じがあったのだ。嬉しくて写真を撮っておく。

プリンスはJ先生の膝の上でイビキをかいて寝てしまった。あんまり心地良さそうなので、抱き取るのを躊躇ったがやはり私も抱っこしておく。

1時間はあっという間に過ぎ、プリンスをケージに戻す。この瞬間が辛い。
ではまた明日。


2004年06月19日(土) さくら欠席。プリンスに面会

我が家の土曜日の夕刻はとても忙しい。山手へ行くのはどうしても8時を過ぎてしまう。今夜はもう8時半近くになってしまった。

車で正門前に乗りつけた時には猫の気配はあまりない。降りて「山手猫階段」に近寄ってみると猫たちがゾロゾロ現れた。大方の猫たちはちゃあんと人を見て出てくるのだ。

さて、今夜は慌しく床を掃きカリカリを与える。猫は11匹、さくらを除き全員いる。水を替え、ポオとタニーの目やにを取り、猫たちがある程度食べ終わるまで見守る。

8時50分、犬山動物病院とJ先生宅に電話し、餌場の片付けもそこそこに車に戻る。

丁度9時にJ先生を迎えに行き犬山動物病院へ急ぐ。プリンスの昨夜の様子があまりよくなかったのでそーっとケージ室に入る。昨日より悪化した感じがないのでホッとする。

院長もあの手この手で何か食べさせようと苦心してくれている。今日は削り節を少し食べたそうだ。院長がその残りを持ってきてくれたのでJ先生が手のひらに乗せてプリンスに食べさせる。

一掴みの削り節をすぐに食べ終わったプリンスはもっと欲しくて私の膝から隣に座っているJ先生の膝に上に乗り移る。こういう意欲を見せてくれると嬉しい。

が、容器に削り節を入れ、床に置くともう食べにくくなったようだ。

でも明日はカニカマボコや、シラス干しなど少量でも食べられそうなものを数種見繕って持って来よう。塩分過多も今となってはもう関係ない。

人間でもそうだが、終末期を迎えても口から何か食べられることは重要だ。


2004年06月18日(金) さくら欠席。キジー出席。プリンスに面会

今夜は餌やり後すぐにプリンスの面会に行きたいので、午後7時20分、車で出発。まず「プリンス猫階段」へ寄る。猫はおらず水容器は空っぽで転がっている。支度をしながらニャオニャオと鳴くと、返事があってピーチが出て来た。たった1日で私に慣れたのか、触らせるし全く問題ない。

普通のカリカリを置き、その上に療法食のウェットフード、高級カリカリをトッピング。昨日とは打って変わってご馳走だ。なのにノンちゃんはいない。たっぷり置いたからノンちゃんの分もある。

水を入れて、車に戻り先を急ぐ。正門前でUターンし、木の下に駐車する。私が降りると猫たちが気付いて寄ってきた。ゲンキも昨日はキジーに襲われて心配したが何事もないようだ。よかった。

キジーは今夜も待ち構えている。風があるので床を掃いて直置き。さくらと花子がいないが花子は後から来るだろう。寄贈された高級カリカリを全部与える。

水も大分減っている。キジーは適当に食べて今夜はおとなしく引き上げた。

思った通り、花子は大分経ってから現れた。が、さほど食べずにまた立ち去る。でもまた来るだろう。

このごろ猫たちは食べ終わるとすぐに散ってしまう。また戻ってきたりもするのだが、最後までいるのは5匹くらいだ。

到着後まだ30分しか経っていないのに、もうお終いの感じだ。しばらく様子を見てから片付けて立ち去る。

昨夜と同じくJ先生をピックアップしてから犬山動物病院へ。

赤ちゃん猫【ミルク】は増々しっかりして大きくなっている。自力ではお皿からミルクも飲めなかったのに、大きな容器からミルクも離乳食もパクパク食べている。

肝心のプリンスはと見ると、我々を見て起き上がってきた。ケージを開けると出て来た。それだけ見ると昨日より元気になったのかと思われるが見た目が昨日よりグンとやつれている。

院長の話だと、昼間に鰹節をかけたマグロを少し食べたのだが吐いてしまったという。やはり食べることはもう無理なようだ。昼間にはケージ室の廊下を歩いたというが、真っ黒な目やにがたくさん出ていてかなりやつれている。ニャッニャッと盛んに鳴くが声が出ない。

私がしばらく抱いた後、J先生が膝に乗せる。写真を撮るがじっとしている。

生命力溢れる【ミルク】がケージから出せ、出せと騒いでいる。一昨日まで鳴き喚きすぎて声が嗄れてしまったようだ。【ミルク】をかまっていると紛れるがプリンスを撫でていると、涙が溢れてくる。

一旦は若竹山手へ行ってしまったプリンスだが去年の11月初めから「山手猫階段」踊り場に戻ってきてうずくまっていたらしい。その頃、私は1週間に1度くらいしか山手に行っていなかったのでそのことを知らなかった。餌やり人が多いのでM浦さんが1週間に1度でいいと言っていたのだ。

急報を受けて私が駆けつけた11月6日、犬山動物病院が受け入れてくれなければプリンスの命はあの日で終っていただろう。死期を悟って人知れず消えていく猫たちが多いが、プリンスは古巣の山手に戻ってきて我々に助けを求めたのだ。応えてあげなくては「山手ネコロジー」の名がすたる。

それからは病院で手厚い看護を受けてプリンスは7ヶ月生き延びた。暖かい室内でおいしい療法食をたっぷり食べ、適宜点滴を受け院長にも可愛がられよく懐いた。

家に引き取れなかったことをいつも悔やんだが、よく考えると投薬、点滴、血液検査などの医療行為はできない。あれこれ考え合わせると、犬山動物病院での療養生活がプリンスにとってはベストだったと思わざるをえない。

人知れず最後を迎えることを選ぶ猫を深追いするつもりはないが、プリンスは違う。「助けて!」とはっきりSOSのサインを出したのだ。

そして十分に助けられ、今や自然に最後を迎えようとしている。悲しい最後ではなく立派な最後なのだが、やはりJ先生も私も涙が止まらない。

1時間くらい滞在して、ひとまず引き上げることにする。J先生の膝の上で眠ってしまったプリンスをケージに戻すとかなり不満そうだ。明日も夜、山手猫たちへの給餌後に来ることをプリンスに約束する。

ケージ奥のトイレに入って小用を足した。プリンスは大きな猫だが、後ろ足がもうヨタヨタしている。写真に撮ってみると日々弱ってきていることが分かる。

願わくば我々が来て抱いている時に全く苦しまず眠るように逝ってほしいと思う。




2004年06月17日(木) さくら、コロン欠席。キジー出席。プリンスに面会

「プリンス猫階段」での餌やりを今夜と明日、頼まれているので午後7時20分、早目に出発する。

多忙のせい(?)でボケている私は勘違いして昨夜、「プリンス猫階段」に来てみた。だが水はきれいだし、カリカリは残っているし、何より猫の姿がない。その時点でもまだ自分の間違いに気付かず、誰か他の人が気をきかして給餌したのだと思っていた。(気付いたのは昨日の日記を書き終えたころ)。

で、7時20分だとまだすっかりは闇のとばりは降りていないのだが、「プリンス猫階段」の駐車場の陰などはやはり暗くてよく見えない。階段には犬散歩人が佇んでいて私を見て吼える。ミニチュアダックスのようだ。

S内さんの車の右側にはノンちゃんが座っているようだ。左側に回り、床を掃いていると車の下からか細い鳴き声が聞こえる。カリカリを盛っていると車の下から顔を出したのはピーチだ。持参の懐中電灯で照らしてみる。間違いない。

デジカメを出してピーチに向かって見当をつけシャッターを何回か押す。その間に結構食べてしまったらしいピーチは車の下、奥に隠れてしまった。その奥には懐疑心に満ち満ちた顔をこちらに向けているノンちゃんがいる。

ノンちゃんの目はぱっちりしている。かなり回復しているようだが、同じようにS内さんから軟膏目薬を投薬されているというピーチの目はまだダメだ。

私が立ち去ればノンちゃんも出てきて食べるだろう。山手へ急ぐ。

「山手猫階段」下にはハイシローやゲンキがいて出迎えてくれる。いつものように庭園餌場へ。通路にはキジーが待機している。

風があるのでホウキで床を掃いて直置きだ。猫は8匹プラスキジー。さくら、コロン、かりん、花子、女の子4匹がいない。

水容器を見ると今日昼間は校内ネコロジーが水替えをしてくれなかったらしく1個は殆ど空っぽになっていた。勿論私が替えるからいいのだが、きれいな水がいっぱい入っていると、猫たちが大切に守られている実感があり嬉しいのだ。反対にカラスの糞やご飯粒が入れられているととても悲しい。

特別に離れたところにカリカリの山を作ってあげなかったので、キジーは仕方なく私の近くまで来て食べている。だが警戒は怠らない。

700grくらい出したのでみんなが食べ終わってもまだまだ十分なカリカリが散らばっている。そこへ花子がやって来た。食べている花子のお尻をキジーがくんくんすると花子は逃げ去ったが、彼女はこうやって何度も行ったり来たりするから大丈夫。


かりんもやって来たが満腹のようでさほど食べず花子のように行ってしまったかと思うとまた戻ってくる。

常連猫たちもあんまり食べなかったので結構余った。回収していると花子がまた戻って来た。回収袋から直接食べさせる。

キジーも一応満腹したのか、私が去った後また食べようと思っているのか脇の植え込みにじっとしている。そのキジーをゲンキがじっと睨みつけていたが突然キジーが逆切れしてゲンキに襲い掛かった。植え込みの中でものすごい悲鳴(ゲンキの)が響き渡る。

見に行くとゲンキの姿はなくキジーが肩をそびやかしている。茶々たちも慌てて駆けつける。ゲンキの名を呼んでみたがどこかへ逃げ込んでしまったようだ。可哀相に。ゲンキは強くないのにオッチョコチョイでいろんなところへ余計な首を突っ込んではトラブルの元を作っている。

さて引き上げるとするか。この後でプリンスの面会に行かなくては。

*******

9時半頃、J先生を迎えに行くとアメショーの先住猫、コスモスちゃんが外に出ており息子さんが後ろを追っている。今夜のコスモスは興奮しているという。息子さんが無事にコスモスちゃんを家の中に戻したところで犬山動物病院へ出発。

昨日は部屋の外まで響き渡っていた赤ちゃん猫【ミルク】の鳴き声は聞こえない。ケージ部屋に入るとミルクちゃんは落ち着いている。

プリンスは?と見ると我々を見て喜んではいるが立ち上がって出迎える体力はもうない。ケージを開け、そっと抱き上げる。膝の上に乗せると私の腕の内側に顔を埋めて甘える。その微笑ましさに院長の顔もほころぶ。

だが、時折ヒックヒックと小さい痙攣のような感触があるのが気になる。

しばらく抱いていたが写真を撮りたいので抱っこをJ先生と交替する。プリンスはゴロゴロと大きく咽喉を鳴らしてご機嫌だ。

こちらをじーっと見ているミルクちゃんもケージから出して膝の上に乗せる。今夜は落ち着いて私の手をかじったり蹴ったチュパチュパ吸ったりして元気だ。1日ごとに大きくなりしっかりしてきている。里親候補も現れそうだ。

ミルクちゃんはおじいちゃん猫のプリンスに興味を示し、そちらへ行こうとするがダメダメ。プリンスも「何だコイツ!」と私に抱かれて大きな態度のミルクちゃんを睨んでいる。最後の力を振り絞ってミルクちゃんをパンチしたりしては困るし、プリンスの体力を消耗させてしまう。

もう1時間近く経ったのでまた明晩来ることにして引き上げることにする。私の指をしゃぶりながら寝てしまったミルクちゃんをケージに戻すが今日は鳴かない。

J先生がプリンスをそっとケージ内に戻す。一旦立ち上がったがしんどいのかライオン座りをする。その姿は衰えたりとはいえ威風堂々。写真を撮る。

明晩は山手への餌やり後にJ先生をピックアップして来ることにする。


2004年06月16日(水) さくら、コロン欠席。プリンスに面会

今朝午前11時に「プリンス猫階段」に行ってみた。S内さんの車の下を覗くとノンちゃんが寝ていた。ピーチはいないかと駐車中の車の下はすべて覗いて回ったがいなかった。

午後5時半ごろJ先生から電話があり、プリンスの容態が心配なので夜に面会に行きたいが・・・という話だった。今日は犬山動物病院は休診日ではあるが電話してみると院長が電話に出てくれた。かくかくじかじか、午後8時半ごろに面会に行きたい旨告げる。院長が快諾してくれたので、山手での餌やりをJ先生と一緒にしてから犬山動物病院へ行くことにした。

夕飯を慌しく済ませて、午後7時半出発。歩きながらJ先生に電話し、山手へ向かうと告げる。

山手では、道路を渡った途端、ゲンキが走り寄って出迎えてくれる。ハイシローも後に続いている。

新聞紙2枚を敷き、カリカリを500gr出す。猫はさくら、コロンを除く10匹だ。水を替えようとペットボトルを取り出すと空っぽだ!慌てていて水を入れてくるのを忘れた。

容器を見ると数日前から校内ネコロジーが日中に水を替えてくれているのできれいだし、満タンになっている。これでOKだ。

そうこうしているうちにJ先生がやってきた。猫たちは一瞬ひるんだが、J先生だと分かると安心して食べ続ける。

後ろを男性教員2人が通りかかりJ先生と挨拶を交わしている。J先生が「山手猫がたくさんいますよ」と声を掛けると2人はこちらにやってきて話に加わる。ハイシローは甘えるが、ワカメやポオは隠れてしまった。

近場にお住まいの新人教員さんと猫話で盛り上がる。出来るだけ猫たちのシンパを増やしたいので、お二人が猫好きだと分かってJ先生も私も嬉しい。ハイシローはK山先生のズボンの裾にスリスリ。

殆どの猫たちがいなくなってしまったが、教員さんたちが去ってしまうとワカメたちが戻って来た。誰にでも愛嬌を振りまいているわけではないのだな。そうそう味方かどうか分からない人に対してはひとまず警戒しておくのがよろしい。ポオが車の下に隠れてしまっていたのには驚いた。やはり何か危険な目に遭ったことがあるのだろうか?

犬山動物病院に到着した時にはもう9時近くになっていた。待合室に入った途端、【ミルク】のけたたましい鳴き声が聞こえてきた。元気に泣き叫んでいる。処置室のケージにはシーズー犬がいたがこちらはおとなしくてウンともスンとも言わない。

我々がケージ室に入って行くと【ミルク】は一層声を張り上げ、柵をかき上って大騒ぎ。

プリンスは我々を見ると喜んで立ち上がりケージを開けるとイソイソと出て来た。ちゃんと歩いている。昨日よりずっと調子がいいように見える。J先生がまず抱き上げる。

【ミルク】があんまりうるさいのでケージから出してエプロンのポケットに入れるが、おとなしくしない。私の指をチュパチュパ吸うのでお腹がすいているのかもしれない。

院長にミルクをあげてくれるように頼む。お皿に入れたミルクは飲まないので哺乳瓶だ。

J先生はビデオカメラを持参してきているので私も先生の膝に乗っているプリンスや歩き回っているプリンスを撮影する。

【ミルク】をかまっていた院長を追う素振りも見せる。大騒ぎする【ミルク】のこともじっと見ている。【ミルク】もプリンスを見て鳴き続ける。柵登りも昨日より格段に上手になった。柵の上から落ちてミルク皿の中に着地してしまったが、2度、3度と登っているうちそんなドジはもうしない。

身体に付いたミルクをペロペロと舐めて身づくろいもしている。縞三毛だから気も強く生命力も強いようだ。この子は大丈夫だ。

さて今度は私がプリンスを抱き上げる。私の膝の乗り心地は悪そうなのだが、咽喉を鳴らして寛いでいる。

しばらくそうしていたが、もう9時半を回っているのでまた明日の夜来ることにしてプリンスをケージに戻す。ケージの中はいろんな餌容器でいっぱいだ。プリンスが少しでも何か口にできたらいいのだが。

昨日とは違ってプリンスはまだ我々と遊んでいたくてケージの外に出てこようとする。扉を閉めると諦めたが、じっとこちらを見る。「また明日来るからね」とプリンスに約束すると理解したようだ。

明日は午後9時すぎに来ることにする。プリンスは口からは何も食べられず水だけ飲んでいるそうだが、点滴をしているのでまだ気力は少々残っているようだ。院長は、1ヶ月もつかも、と昨日とは違うことを言う。1ヶ月もってくれればいいが、いずれにしろお別れは近いことを覚悟せねば。


2004年06月15日(火) さくら、コロン欠席。キジー出席。プリンスに面会

午後11時15分、J先生、M浦さんと正門前で待ち合わせる。M浦さんと「山手猫階段」の踊り場で話していると声を聞きつけた花子が山から降りて来た。花子に手持ちの餌を与えているとJ先生がやって来た。私の車で犬山動物病院へ向かう。

やはりプリンスは先週とは打って変わって弱っていた。まずJ先生が抱っこする。

先週いた預かり猫だった白猫と茶虎猫はもういない。代わりに赤ちゃん三毛がニャーニャー鳴いている。見たところ生後1ヶ月くらい。300grくらいしかないらしい。第百ゴルフのくさむらに捨てられていたのをボランティアが持ち込んできたらしい。

まだ餌が食べられないのでミルクを与えているとか。トイレのしつけは出来ている。M浦ナナちゃんや我が家のミーシャのような派手な縞三毛ちゃんだ。赤ちゃん猫なのですぐに貰い手がつくだろうが、里親募集ページを作ることにした。乳飲み子(猫)なので仮に【ミルク】ちゃんと名付けた。

とにかく【ミルク】がケージから出せ!出せ!と騒ぐので我々も気を取られて写真を沢山撮るが、プリンスは全く関心を示さずグッタリして寝ている。

M浦さんに抱かれる時には、久しぶりだったせいかちょっと「この人、誰?」という風だったが、徐々に思い出したのか膝に抱かれて寝てしまった。

院長が柔らかい療法食缶詰を持ってきて指に付け、鼻先に持っていくがプリンスは顔を背けて食べようとしない。2日くらい前から全く食べられなくなっているようだ。1週間前には隣のケージの猫たちのカリカリを奪ってまで食べたのに。あのときは院長のお許しを得て沢山食べた。

私もしばらく膝の上に抱っこするが、長居をしてはプリンスも疲れてしまうので、抱いたままそっとケージ内に置く。そのままじっとしている。写真を撮るのに柵が邪魔なのでケージの扉を開けてみたが先週のように我々に向かって突進してくることはなかった。もう立っていられないのだろう。

次回は一応金曜日の朝に面会に来ることにする。勿論その前に知らせがあればいつでも駆けつけるが。院長は、もういつ死んでもおかしくない、朝見たら冷たくなっていた、ということも大いにあり得ると言う。そうかもしれないが、想像すると涙が溢れてきてしまう。

一同声もなくしょんぼりして山手へ戻る。正門前ですぐに解散。

*********

午後7時50分出発。花子とハイシローに迎えられて「山手猫階段」を上がる。猫は10匹。欠席はさくらとコロン。

あまり気合も入らず、いつも通り機械的に作業を進める。ワカメを可愛がり、タニーとポオの目やにを取る。茶々は殆ど食べずに離れたところにいる。

池の方からのっしのっしとキジーがやって来た。ゲンキが迎えるが鼻と鼻を突き合わせて何事もなし。キジーも新聞紙トレイから食べているが、私に近い方へ来るのはイヤなのか横で待機している。

つまり、新聞紙トレイを片付けて2箇所にカリカリが盛られるのを待っているのだ。

みんなが食べ終わって新聞紙から離れたところで片付けを始める。近寄ってきたキジーに、満面の笑みを向けたら逃げられた。ニターッと笑う口裂け女にでも出逢ったような反応だ。失礼な!

後ろの道路を通行する人やらバイク、自転車で駆け抜けて行く人やら騒々しいが猫たちは平気だ。

カリカリの山のひとつには早速キジーが取りかかっている。もうひとつにはワカメが。

何だか気が抜けているのでもう帰ることにする。ワカメが「もう?」って顔をしているが、バイバイ。途中池のそばには茶々がいた。


2004年06月14日(月) さくら欠席。

犬山動物病院の院長からメールが届いた。

≪プリンスの容態について。
この1週間食欲は徐々に落ち血液検査をしたところ点滴をしているのでBUN 82.6  CRE 4.9と特別高くはないのですが、ヘマトクリット値が10%位(測定誤差が少々ありますが)で貧血がひどくて、生きているのが不思議なくらいです。食欲があまりないのでいろいろなものを与えていますがこのまま食べなければ時間の問題となりそうです。≫

先週はプリンス、隣のケージの餌容器に手を伸ばし、普通食のカリカリを沢山食べたのに・・・院長の話ではもうずい分前から療法食のカリカリは全然食べなくなっていたという。もう長くないのなら療法食でなくても何でも食べられるものを与えて欲しいと思っていたら、既にそのような状態になっているらしい。

とにかく明朝、久々のM浦さんも一緒にJ先生と3人で面会してくる。

********

午後7時半出発。戸外はまだ薄明るい感じがする。「山手猫階段」に近付くとハイシローが駆けつけてきたが、いつもより大分早いので戸惑ったような顔をする。鳴きもしない。私が「ハイシロー!」と声を掛けると植え込みからゲンキ、ポオ、ワカメ、トニーが出て来た。階段の上からはタニー。みんな集まっても庭園に入ろうとせず踊り場にたむろしている。

30分早い餌やり人は踊り場で給餌すると学習しているようだ。私ひとり庭園に入り、ホウキを持ってニャーニャーと言いながら餌場に向かうとやっとみんな従いて来た。真っ先に来たのはトニー。

ささっと床を掃き、新聞紙トレイの上に500grのカリカリを空ける。10匹しかいないなあ。さくらと花子がいない。多分花子は後から来るだろう。時間が早いので踊り場付近で待機していなかっただけだろう。

コロンの場所が無くなってしまったので、上の段で給餌。然しあんまり食べずに水を飲んでいる。水容器は取り替えてある。

踊り場のM浦さんの容器は空だった。今日はカンカン照りだったので飲み干したのかな?

コロンもあんまり食べずに水を飲んだりしている。

蚊が石の床に止まったので叩くと猫たちが驚いて全員飛び上がって四方に散ってしまった。そのくらいの音でもあんなに驚くんだ!

殆どの猫たちはすぐに戻ってきたが、コロンはどこかへすっ飛んで行ってしまい影も形も見えない。

ポオが近寄ってきて甘えるので撫でると身体にはトゲはないが短い尻尾の付け根に数本トゲが刺さっている。まるで「取ってちょうだい」と言いに来たみたいだ。毛ごとむしり取っても以前のように嫌がらない。ここまま座るとお尻にトゲが刺さって痛かっただろう。

タニーの目やにも両目だが、左目が特にひどい。拭くだけでは勿論何の助けにもならないが、目薬も効かないし。ポオの目やには黒く固まって目頭に玉となっているので、それをむしり取ればすっきりきれいな目になる。ゲンキやタニーのようにダラダラ流れているのが一番困る。(困るのは本猫なのだが。)

新聞トレイの上で食べている猫がいなくなるまでワカメなどを可愛がりながら待つ。いなくなったところで片付けに入ると誰かが途端に新聞紙に乗ってきて食べ始める。

いよいよ半分だけ片付けたところへ花子がやって来た。大きなカリカリの山を指差すと気が付いてそれを食べ始めた。しばらくパリポリいい音をさせていたが、さほど量は食べずに離れてしまう。

いつものことだが、庭園通路の中ほどでたたずんでいる。しばらくすると茶々が追っていった。

さていよいよ全部片付けてお終い。ハイシローが今頃また食べている。残っているのはワカメ、ポオ、ゲンキだけ。

通路を歩いていくと、茶々がいてそばに花子が寝そべっている。そーっと通ろうとしたのに2匹とも起き上がって離れてしまう。花子は踊り場へ出た。

そこへゲンキが来て花子を追いかけて行った。道路へ飛びださなきゃいいが、と心配しながら階段を降りきって右へ曲がるとゲンキがいる。多分花子は右上の山に逃げたのだろう。それでよし。追われるままに道路に飛び出したら危険この上ない。

ゲンキも私を追うことなくそこに留まっている。よしよし。


2004年06月13日(日) さくら、コロン欠席

午後8時出発。山手へ近付き今日一番に出迎えてくれたのは花子だった。それからゲンキとポオ、山からタニー、横の植え込みからワカメ、トニーなどが出て来た。

庭園内に入り門扉裏に立てかけてあるはずのホウキがない?!見渡しても見つからない。仕方がない。そのまま餌場に行く。

新聞紙を2枚敷き、カリカリを500gr広げる。猫たちは9匹。さくら、コロン、ハイシローがいない。

水を替え猫たちを見守る。今夜は蟻も団子虫も他の虫もいない。蚊を3匹叩いただけだ。

花子が弾き出されているので呼び寄せるとタニーがひどく威嚇する。ヤキモチを妬いているのか?花子は他の猫たちからもいい顔をされていない。かわいそうに。が、何とかうまく入り込んで食べているのでそれほど心配はしていないのだが。

タニーとポオの目やにを取り、ワカメを可愛がり、トニーも撫でる。忙しい。そこへかりんや茶々も来る。

ポオの短い尻尾にはまたトゲが数個刺さっている。ポオを膝の間に挟み、それを取り除く。すると他の猫からはポオだけが特別可愛がられているように見えるらしい。

ウロウロしているうちにワカメの尻尾を踏んでしまったらしい。ギャッ!と声をあげて怒っている。ごめん、ごめん!撫でてご機嫌を取る。

正門のあたりが騒がしいと思ったらバスが入ってきた。また合宿組のご帰還かな。このバスは修学旅行帰りの巨大なエアポートリムジンと違ってずい分運転が慎重だ。静々と坂を上って本館前で停まった。猫たちも驚いて見つめてはいたが、逃げる子はいない。

しばらく経ってバスは向こうからグルリと回って正門を出て行った。静かだった。正門前で降りたはずの生徒たちはこちらへはひとりも来ない。全員北門の方へ行ったらしい。

一昨日置いたままにしておいた水容器を引き上げに雨天餌場に行って見る。水容器はそのままだったが、一昨日床に落ちていた生徒のプリントが別のコーナーに移動している。月曜日に気が付いて取りに来るといいが。

雨天餌場の階段真上のガラスドアの内側には灯りが点っている。餌場に戻ろうとすると茶々とゲンキが迎えに出て来た。

後から200grくらい足したのでかなり残ったがいつものように2箇所に集めているとゲンキ、ポオ、ワカメが食べ始めた。そこへやっとハイシローが現れたのでワカメが食べている山を2つに分け、食べさせる。が、ハイシローは空腹ではないようだ。

大体彼はいつもあんまり食べず(それまでに十分もらっているはず)仲間になりたくて最初から最後まで私のそばにいる、という風なのだ。

そうなのに、もう私は帰るので「アレッ?もう行っちゃうの?折角ボクが来たのに!」とでも言いたげに私の足元にゴロリと横になる。

然し、もう行かなくちゃ。途中で振り向いてみたら、ハイシローはまだ「エーッ?」っというような顔をしている。ワカメ、ゲンキ、ポオもこっちを見ている。ゲンキは追ってくる。やっぱり振り向いちゃダメだな。呼ばれたと思って追ってきたりする。

ホウキはどこへ行ったのかと辺りを探すと、変なところに放り出してあるのを発見。もうーっ!

ゲンキが飛び出してきて「山手猫階段」で派手に寝転ぶ。従いて来ないかと心配したが大丈夫だった。


2004年06月12日(土) さくら欠席。

今日は所用で夕方から出かけたので、山手での餌やりはM浦さんにお願いした。

午後4時半ごろ、若竹山手のU野さん宅ガレージ前を通ると、車の屋根の上にアニーがどっかと座っていた。大きくて美しい猫だ。声は掛けずに見とれながら通過する。アニーもじっとこちらを見るが反応なし。もう1台の車の下には成る程、黒猫が丸くなっている。山手へ来ていたクロだな。

午後10時ごろに再び同じ場所を通る。ガレージの外側にM浦さんが置いているという水容器があった。猫の姿はなし。

夜遅くなってからM浦さんに電話してみる。山手ではさくらを除く11匹、全員集合したそうだ。今日は雨が降らなくてよかった。

T野先生の前に現れたというさくら、チラとでも我々の前に出てきてくれればどんなに嬉しいことか、と話し合う。


2004年06月11日(金) さくら、トニー、茶々欠席。コロンは雨の中

昨夜遅くM浦さんに電話して「学院の先生がさくらに遭遇!」というニュースを伝えた。彼女とはかなり長い間話していない。

お互いにさくらが出てきたら連絡しようと言い合っていたのだが、出て来ないものだから長いご無沙汰になってしまった。

M浦さんは毎夜さくらを探して若竹山手へも出かけているそうだ。その際に前々から気になっていた、U野さん宅ガレージに集まる猫たちの飲み水を思い切って持参し、毎日水を取り替えているとか。一度、飲み水を置くと毎日行かなくてはならないが毎夜、太ったタビーとアニーが出てきて餌をねだるのでカリカリを与えているそうだ。

山手に度々現れたがかりんの猛抗議に出会って来なくなったクロは若竹山手の上野さん宅ガレージの餌場に潜り込んでいるらしい。

M浦さんは公園のジジへの給餌後、北門でチビトラとクロチに給餌しているが、パーキーも北門に時々現れるそうだ。が、そこにバニーがいると何故かパーキーをすごく威嚇するそうだ。本当にかわいそうなパーキー。

M浦さんは午後10時前、まず若竹山手へ行き給水、給餌、それから急な階段を上って「山手猫階段」のてっぺんに出、正門側に降りてきて踊り場でも給水、給餌。そしてパンダの餌場で給水、給餌の後、学院内を通って帰宅するそうだ。

私の方も、花子のことやピーチのことなどを告げる。彼女も気にしている新黒はあれっきりだ。その消え方はどうにも腑に落ちないと話し合う。

*********

台風が近付いているというがまだ降りはそれほどでもない。沖縄あたりに停滞しているようだ。「ポチたま」の感動ものを見て午後7時50分出発。

「山手猫階段」を上がりかけると脇の植え込みの陰にハイシローがいるのに気付いた。ゲンキもどこからともなく現れる。踊り場に花子も出て来た。

庭園に入るとワカメも出て来た。とにかく雨天餌場へと急ぐ。車の下からタニーが飛び出して来たが我々は雨天餌場に向かっているのにすれ違おうとする。???勿論戻ってきたが濡れてしまうではないか!

雨天餌場に入って新聞紙を2枚敷く。カリカリを300grほど出してよく見ると6匹しかいない。ゲンキ、ハイシロー、ワカメ、花子、ポオ、タニーだ。

持参の水容器を出していつものところに置こうとすると、一昨日の容器がある。昨日、引き上げるのを忘れたのだった。それを引き上げて新しいものを置く。

猫たちの背中を拭く。ワカメは結構濡れていたが他の子はそれほどでもない。よく食べているのであと200gr出して容器を空にする。

前の道路を男性教員が下って行った。我々には気付いていないようだ。坂の途中に停めてある車に乗り、車の向きに従ってこちらに上がってきた。車のライトに浮かび上がった我々を見てさぞかし驚いたことだろう。エヘヘ。

しばらくしてバニーが飛び込んできた。するとハイシローが攻撃する。悪いハイシロー!バニーの背中も拭く。

花子は雨の降る中へ出て行って、道路上にじっと座っている。雨に濡れるのを全く気にする風もない。何度も呼んでみるがこちらに来ない。

また男性教員が通りかかった。こちらを全く見ないのでそのまま行ってしまうかと思ったら、ボイラー室前に駐車している車に乗るようだ。こちらを向いて初めて我々に気付き驚いた顔をしているので、明るく「こんばんわ!」と声を掛けると、戸惑いつつも「こんばんわ」と軽く会釈してくれた。

かりんがやって来た。身体を拭いてカリカリを食べさせる。

8匹になったのでまたカリカリを出す。気付いて雨の中の花子が戻ってこようとした。が、あんまり私が花子、花子と呼ぶのか気に食わなかったのか、上がってこようとする花子を意外やタニーが威嚇する。花子はまた雨の中に戻ってしまった。あーあ、溜息が出る。仲良くしろッ!

然し花子が近寄ってきたので、カリカリを少し掴んで花子の前に置く。やっと上がってきた。タオルで花子の背中を拭く。私に触られるのに慣れていないので嫌がるかと思ったがそれほどでもない。そして案外濡れていない。よかった。花子の被毛は短くて撥水性があるようだ。

ワカメや茶々の被毛は柔らかくていわゆる猫毛なので水滴をあまり弾かないようだ。ぐっしょり濡れていることが多い。

その後また男性教師が通ったが、その直前に私が「花!」と呼びかけている声を聞いているはずだから、わざと知らん顔して通ってくれたようだ。

まだ雨の降りしきる路上に座っていた花子はその男性の後を少し追ったが戻って来て車の陰に消えたが車の下に入ったようでもない。雨のかからないところに行ってほしいなあ。

ポオが甘えに来たので身体を触ると、トゲのようなものをいっぱい付けている。そういう場所で昼寝をしていたのだろう。こないだも取ったが今日はいっぱいついている。それを丹念に取っているとかりんがヤキモチを妬いてそばに来た。それを見ていたワカメはフン!という感じで出て行ってしまった。

今日はポオしか水を飲まない。が、カリカリは結構なくなっている。他の猫たちが来てもよいように、もう少し置いておくことにする。どこかで見ていたのかワカメが再び入ってきた。またまたぐっしょり濡れているので拭く。

この時点では、ポオ、かりん、ゲンキ、ハイシロー、ワカメの5匹しか残っていない。バニーとタニーはこの建物の階段を上がっていったようなのだ。

さて十分に長居をした。雨脚も強くなってきた。急いで帰ろう。猫たちは朝までそこにいればいいのだが・・・

坂道を駆けるようにして下り正門へ。私の後ろから車が来て追い越して行った。ふと正門内側の植え込みを見ると猫らしきものが座っている。近寄ってよく見ると何とそれはコロンだった。私を見て小さく鳴いたようだが、どうしようもない。こんなところでずぶ濡れになって呆れたものだ。

私が立ち去った後、どうにか雨のかからない場所、例えば雨天餌場などに行ってくれるといいのだが。あそこにはママがいるよ、と教えてあげられないのが残念だ。


2004年06月10日(木) さくら欠席。が、今朝、学院の先生の前に現る!キジー出席。

さくらの姿をもう1ヶ月も見ていない。が、今朝J先生からケータイに留守録とPCにメールが入っており、さくらが猫好きのT野先生の前に現れたという。
≪・・・今日ワカメ+三毛3匹が来たそうです。猫好きですから、T野先生はちゃんと特徴を覚えていました。間違いなくさくらだと思います。どこに行っていたのでしょう?・・・≫

三毛3匹ということは、コロン、かりん、さくらに間違いないだろう。女の子ばかり4匹がT野先生から餌をもらったようだ。とにかくホッとした。

確かに女の子たちはオス猫にちょっかいを出されたり攻撃されたりしてなかなか大変だ。特にさくらはゲンキが大嫌いで1メートル以内に近付くと唸って怒っていた。

小桃も特にゲンキのことが嫌いであんな危険な駐車場に行ってしまった。ワカメとかりんは強いのでオス猫たちと一緒でもちゃんと自分の餌は確保するし、かりんなどは隣で食べている猫を無差別に攻撃する。

夜1回の私の給餌時に現れなくても誰かからちゃんと餌をもらって元気にしていることが判ればOKなのだが、以前は毎夜来ていたのに・・と思うと会えないのは寂しい。

*******

午後7時40分出発。山手へ行くといつものように猫たちの歓迎を受け、庭園餌場に行く。今夜は久々にキジーも私の到着を待ちかねていた。珍しくワカメが山から降りてこないと思ったら庭園にいた。コロンは?と見ると本館の方からやって来た。

タニーも本館方面から。J先生からのメールによれば他の先生の目撃談として≪先日の夜遅く、玄関前にタニーがちょこんと座っていたそうです。≫とのこと。タニーは本館前一帯を行動範囲にしているのかも。

ボイラー室の前には私服の生徒たちが多数たむろしている。階段上のドアが開いていて生徒たちは行き来している。何かのクラブ活動だろう。

生徒たちからは猫に囲まれている私が丸見えだがせっせと支度する。時折り生徒たちが大声を上げるので猫たちはその度にギクっとしている。

で、猫たちの数はさくらを除く12匹。カリカリは800grほど出す。コロン、かりん、花子の女の子3匹には上の段で別々に与える。キジーには下の段で。

水容器を見ると2個ともきれいで水も入っている。早速、校内ネコロジーのメンバーが水を替えてくれたのかな?

いつものように敷石に腰を下ろしたのだがよくよく見るとそこいらじゅう極く小さな蟻がいっぱい右往左往している。蟻んこをいっぱい身体にくっつけて帰宅するわけにはいかない。それからはしゃがみこんで猫たちを可愛がったり片付けをしたり。脚が痺れる。ゲンキ、ポオ、タニーの目やには取っておく。

私が上の段のカリカリを片付けているとポオがやって来て甘える。ポオの背中を手でブラッシングするような要領でしっかり撫でると毛が取れる。余裕があれば校内ネコロジーさんに猫たちのブラッシングをしてもらうのもいいかも。

そろそろまたフロントライン投与をしないと。新聞に頻繁に蚤・マダニ駆除剤の広告が載るようになった。テレビでも異様ないでたちの蚤が登場する気味の悪いコマーシャルをやっている。

庭園内でギャッ!という声が聞こえる。誰と誰だろう?茶々と一緒に見に行ったが分からない。餌場に戻るとワカメが消えていた。植え込み内にはコロンとハイシローがいる。そしてポオがのんびり敷石の真ん中に座っている。

さて、帰るとしよう。また明日。

今日は午後6時半ごろから原因不明の持病(胸、背中、咽喉、顎、歯などが痛む)に見舞われ辛かったが7時半ごろにはかなり回復したので山手の餌やりに支障がなくてよかった。猫たちの為にも元気でいないと。


2004年06月09日(水) さくら、バニー欠席。(雨)

夕方まで持ったお天気だったが、6時にはもう小雨が降り出した。天気予報によれば関東南部は今夜半まで結構雨が降るとのこと。

時間と共に段々雨脚が強くなってきた。少しでも早く行く方がよいかとも思ったが、7時半を過ぎないと学院内はまだ賑やかだろう。

で、7時40分出発。かなり降っている。「山手猫階段」に差し掛かかり、見上げても1匹も見えなかったのに、階段を上がり始めるとどこからか猫の鳴き声が聞こえてきた。花子だった。それを合図に四方から猫たちが集まってくる。木の上からは茶々が下りて来た。

グズグズしていると猫たちがずぶ濡れになってしまうので、庭園内を急いで通り抜け雨天餌場に向かう。

すると、タニーなんかは雨天餌場の前に駐車している車の下から飛び出してきた。そうそう、雨の日にはここが餌場だということをしっかり学習してみんなタニーみたいにここで待っていればいいのに。

雨天餌場の床はちょっと汚れているが新聞紙を4枚も敷いたのでOKだ。カリカリを700grくらい出し、飲み水の用意をする。

持参した数枚のミニタオルで猫たちの被毛を拭く。タニーが一番濡れていなくて茶々が一番濡れているかな。他の猫たちも思ったほど濡れていない。10匹いる。さくらとバニーだけがいない。

昨日欠席だった茶々がすごく甘える。甘えるのはいいが、すぐ前で食べていたかりんをいきなりパンチするのはいただけない。タニーも勿論いつも通りベタベタ甘える。トニーもかりんもワカメも、かまって!かまって!とまとわりつく。が、猫同士はちっとも仲良しではないのが残念だ。

この雨天餌場は雨がしのげていいのだが、ガランとした空間なので隠れる場所もなく猫たちは落ち着かないようだ。私がいる間は一応安心して寛いでいるが、私が去るとあの場所を離れてしまうのだろう。

コロンは階段下の狭いスペースがお気に入りだが、ゲンキがそばに来て同じように寛ごうとすると唸り声を上げる。ゲンキが去って兄のハイシローがやってきた。同じように唸る。

食べ終わった花子がまず目の前の車の下に入り込む。その後茶々も入った。別の車の下にはかりんとタニー。足元は濡れるが車の下は四方が見渡せてすぐに逃げられるし安心なのかもしれない。

4〜5匹が代わる代わる水を飲んだ。かりんも飲みたそうだったが、ワカメが飲んでいるので雨水を飲もうとしている。ワカメも離れたのでかりんを水容器のところに連れて行くとガブガブ飲み始めた。時間をかけてかなりの量を飲んだ。水を足し、そろそろお終いにしよう。雨天餌場に残ったのはワカメ、コロン、ハイシロー、ゲンキ、ポオの5匹。後3匹くらいは車の下に入ったままだ。

私が歩き出すと茶々が追ってきた。どんどん行くと茶々は諦めたようだ。庭園を通らず坂道から正門を出る。

すると私の前に花子が飛び出し小桃の駐車場へと走り去った。道路を渡り、下を見下ろすと花子がいて昨日と同じく駐車場に向かってずぶ濡れになるのもかまわず悲しげに鳴いている。私の顔を見ながら更に鳴き続ける。変にかまうと車の往来の激しいところなので返って危ない。

然し何だか可哀相。どうしても1年前の小桃の悲劇を思わざるを得ない。過去2年を振り返っても梅雨時は外猫たちにとって良くない季節だ。が、今年はどんなに降っても必ず給餌に来るからね。殆ど全員が待っているのだもの。


2004年06月08日(火) さくら、茶々欠席。ピーチに出会う。プリンスに面会

午前11時半、J先生といつものように犬山動物病院へプリンスの面会に行く。ケージ室に入ると、糞尿の匂いが鼻に付く。先週から預かりに入っている白猫と茶虎猫のフード付きトイレが汚れているようだ。

この2匹は預かりが長いが家がリフォーム中なのだという。それでは仕方がないなあ。

プリンスは喜んでニャーニャー鳴いている。見ると身体がダブダブしているが、点滴をしたばかりなのだった。左前脚に液が溜まってまるでドルマンスリーブのようにプヨプヨしている。

J先生にしばらく抱かれていたが、お隣のケージの餌容器にまた手を突っ込んでいる。ワーワー言っていると院長が聞きつけて入ってきた。食べてもよいと許可をもらいプリンスはモリモリ食べる。療法食のカリカリはもうずいぶん前から食べなくなっているらしいが、味が変わると食欲も出るようだ。

お隣の水容器にも柵越しに手を伸ばしている。自分の水があるのにどうしてもお隣が気になるようだ。

片目の白猫はとても気立てが良くプリンスと鼻を突き合わせて挨拶している。奥に隠れていた茶虎猫も私のことを覚えていたのか大分リラックスしてきた。

我々が他の猫たちに関心を示すのが気に食わないプリンスは自分の存在を盛んに主張する。立っているのがしんどいのか、隣のケージにもたれて寛ぐプリンスだ。白猫とじーっと見つめ合うが、プリンスが何もしなきゃいいがと案じていると、いきなり猫パンチを繰り出そうとする。慌てて引き離す。白猫は憮然としている。

プリンスを膝に乗せると点滴液が入っているので重い。それに大きな猫なので膝からはみ出す。はみ出した頭と前足を手で支えているとぐっすり寝込んでしまった。増々重くなる。身体中に点滴液が入っているので動きによってはギシギシした感じで変だ。今日も少〜し洩れる。

茶虎がJ先生の側に来たので、先生がニコニコと見つめると、茶虎は何を思ったかファーッ!と先生を威嚇する。??? 先生の目がまん丸なので警戒したのだろうか?確かに慣れない猫に対しては目を細めて数回まばたきすると猫もまばたきを返して表情が和らぐ。

また1時を過ぎてしまった。名残惜しいが私の膝の上で気持良さそうに眠っているプリンスをケージに戻す。プリンスは大いに不満で何度もケージから出てこようとする。後ろ髪を引かれつつ犬山動物病院を後にする。

******

午後8時ちょっと前、家を出発。家の前の道路へ出たところで行く手を見ると遙か前方に白っぽい小動物のシルエットが見える。その顛末は「ピーチのその後」として写真入りページをアップしたので、そちらを参照されたい。

山手へ到着すると正門からゲンキが駆け寄ってきた。ハイシローとポオが続く。そしていつも通りだが、今夜は久々にコロンがいる。

風があるので床面をきれいに掃いて直置き。今夜も700grくらい出す。水容器は汚されていなかった。よかった!

ふと気付くと茶々が来ていない。最初にはいたのかなあ?いや、いなかったと思う。餌場をすぐに離れたとしても植え込みの中とか近いところにいるはずだが、今夜は全く姿が見えない。珍しい。

コロンは盛んに母親のワカメに甘える。花子はいつものように、少し食べてはその場を離れまた戻ってくる。これを2〜3度繰り返す。

私の黒い餌バッグを挟んでハイシローとコロンが寛いでいる。コロンのそばにワカメを座らせる。ワカメ一家の団欒だ。可愛いので写真を撮る。

さて、もう9時近いのでお終いにする。踊り場に出ると、さっき本館の方へ向かったかに見えたかりんが出て来た。M浦さんの水を飲んでいる。餌場からはギャーッ!という派手な声が聞こえる。多分ワカメだろう。

道路を渡ろうとすると猫の悲しげな鳴き声がする。見ると、花子がまた小桃の駐車場に向かって呼びかけているのだ。よく小桃がその下で私を待っていた車に向かって鳴いている。

小桃が死んで1年近くになるが、こんな花子を目撃したのは先日と今夜でたった2回だ。どうしたのだろう?1周忌が近いので小桃が娘の花子に呼びかけているのか。

花子はしばらく鳴いていたが、私の後を追ってくることはなかった。早く山手に帰りなさい。こんなところにいると危ないよ。


2004年06月07日(月) さくら、コロン欠席

いきなり強く降ったり晴れ上がったりを繰り返していた天候だが、夕方からはもう降らない。よかった!

午後7時50分出発。「山手猫階段」には一見猫がいないように見えたが、正門前にハイシローがいて私の姿を見つけてニャーニャー鳴きながら走り寄ってきた。それが合図となって他の猫たちもゾロゾロ出てくる。

「山手猫階段」はまだかなり湿気ているが、庭園餌場の敷石は乾いている。風があるので直置きだ。猫は10匹。カリカリは500gr丁度。500gr入りの容器をいつも2個持参している。

水容器の水は汚れていなかった。入れ替えておくと、食べ終わった猫たちがゴクゴク飲んでいる。

猫たちは餌場を離れたりまた戻ってきたりを繰り返しているが殆ど離れないのはワカメ、タニー、ゲンキ、ポオ、ハイシロー、かりんだ。トニーも戻ってきてすごく甘える。

みんな十分に食べたところで、雨天餌場に昨日置いてきた水容器を引き上げに行く。この容器には水がまだ入っておりきれいなままだった。

バニー、トニー、タニー、かりん、ポオが坂道でひっくり返って寛いでいる。とっても平和な光景。猫たちはここにいれば安全だと思うのだが、ドッグラン代わりに犬を連れ込んでリードを放す輩がいる。すると大型犬は猫を追いかけるだろう。その点が心配だ。

餌バッグのファースナーを閉じると、私が帰ってしまうとワカメは学習したようだ。彼女も立ち去る。2箇所のカリカリには、バニーと茶々が張り付いて食べている。その横を、ホウキを持ってそっと通り過ぎる。


2004年06月06日(日) さくら、コロン欠席。いよいよ入梅

朝から雨が降っていたが、夕方になって止んだ。しばらくすると陽まで差し始めた。が、長くは続かず小雨が降ったり止んだりだ。

午後7時半に出発。降っているようないないような・・・「山手猫階段」には晴天時と同じように猫たちが待っていた。庭園に入り餌場の敷石を通って雨天餌場へ。途中、庭園餌場の水容器を見ると、中央の水容器は何となく汚いような気がしたので水を空けておく。

10匹の猫たちが一斉に従いて来る様は壮観だ。心得た猫たちが次々に雨天餌場に入る。新聞紙を2枚敷きカリカリを500gr出す。雨の日曜日とあって猫たちは空腹だったようだ。モリモリ食べている。

持参の水容器には300mlの水を入れ所定の位置に置く。

と、突然下の道路から小型バスが坂道を上がってきた。数匹の猫は逃げてしまった。目の前を通過するバスを見ると中には男女生徒たちが乗っている。何かの合宿にでも行っていたのかなあ。バスは本館前で停まり、ざわざわと話し声も聞こえてくる。

逃げていた猫たちが戻ってきてまた10匹が食べ続ける。しばらくして頭上の階段から誰かが降りて来た。その時こそ猫たちがパーッと散って逃げてしまった。「アッ!猫!」と言いながら降りてくる。見ると男子生徒がまず降りて来てその後から女生徒が続く。「こんばんわ!」と声をかけると返事をしてくれた。

2人が去って大分経ってから猫たちがぽつぽつ戻って来た。本館の前にはまだバスが停車していて生徒たちも数人いるようだ。

猫たちは雨天餌場から出て前に駐車している車の下に入ったり、また戻ってきたり落ち着かない。

そのうち、気勢を上げる体育会系の声が聞こえてきた。やはり部の合宿だったのか?猫たちを何度も不安にさせてしまった。30分遅く来ればよかったかな。然し天候の定まらない中、猫たちが待っていると思うとなるべく早く来てやりたかった。それに日曜日なのでよもやバスが入ってくるとは思わなかった。雨天餌場は逃げ道が一方なので、変な音が聞こえてくると猫たちは落ち着かない気分になるのだろう。

が、一段落したし、猫たちも700grくらいは食べ、もうすっかり寛いでいる。トニーがすごく甘える。そのうちひっくり返って眠ってしまった。それを見てかりんも私の手にじゃれる。かりんは壁に自分の体を押し付けたのでそこに張り付いていた小さななめくじを押しつぶしてしまった。

猫たちは代わる代わる水をよく飲んだ。きれいな水があれば雨水や池の水より猫たちだってその方がいいのだ。

帰ろうと思ったらハイシローがやって来てベタベタ甘える。立ち去るとゲンキだけでなく、ハイシローもせっせと私の後を追う。甘え足りないもんね。

坂道を降りて正門内側から出ようとすると、太ったパグ犬を連れた夫婦らしき男女が正門から入ってきた。女性は手ぶらで引き綱を引いている。男性は何かを手に持っているが、犬糞掃除用具かなあ?違うかも。人気のないところに犬糞を放置しても分からないし。

私に従いて来ていたゲンキとハイシローは?と振り返ってしばらく観察する。2匹はパグ犬になど見向きもしないで寝そべっている。犬に罪はないが余りにもマナーの悪い飼い主が多いので懐疑的にならざるを得ない。学院関係者ではないので、「構内、犬の散歩など禁止ですよ。」ととがめだてするわけにもいかないし。


2004年06月05日(土) さくら、コロン欠席

8時を大分過ぎてしまった。山手へ行くと、また「山手猫階段」の山側で猫をかまっているような格好をしている中年男性がいる。よくよく見てみたが全く見知らぬ人だった。単なる通行人だったようだ。

庭園内、門扉裏のホウキを立てかけてあるところが小さな砂地になっている。私がホウキを取るため近付くといつもそこで猫たちがゴロゴロとひっくり返る。今夜はワカメがそれをやっている。

ホウキで掃き、新聞紙2枚を敷き、カリカリ500grを空けるのはいつも通り。猫は10匹。さくらとコロンが欠席している。

水は?と見ると、昨日と同じく植え込み下の丸容器は無事。中央の角容器には白いモヤモヤが入って汚い。もしかしたらカラスの白い糞を入れているのか?水を捨て、容器は持ち帰って捨てる。敷石の反対側にティッシュも落ちていたので拾う。

土曜日の午後8時半を過ぎているのに後ろを誰かが通るし、車も上がってくる。振り向くと制服姿の女生徒が本館に向かって走って行く。???クラブ活動かな?

花子がワカメに威嚇されて新聞紙テーブルにつけないので、上の段で与えようとすると他の猫に横取りされてしまった。花子は離れてしまったが、カリカリを握って呼ぶと喜んでやって来た。

花子の前にカリカリを足したり、散乱していたのを集めていると、花子は「ウザッタイわね!」とばかりに私の手をパンチしようとする。食べている花子の背中を撫でると「止めてよ!」と振り払う。可愛げのないことこの上ない。が、それでも可愛い。

500grしか出さなかったので今夜はあんまり余らない。やはり2箇所に集めておくと物足りない猫たちが食べている。トニーも戻ってきて食べている。このところハイシローはトニーを目の敵にしているが何故だろう?

時計を見ると8時56分なのでお終いにする。ワカメは不満そうだが、また明日ね!

正門前に車が止まっていて、門の中から先ほどの制服姿の女生徒が出て来た。すると車の中から父親らしき人が降りてきて2人で何事か話している。多分、忘れ物でもしたのだろう。


2004年06月04日(金) さくら欠席。キジー出席。

テレビ東京の「ポチたま」をちょこっと見ていたので、午後8時出発。が、このくらいが全員集合となって丁度いいのかもしれないと考えながら山手へ向かう。日の落ちるのが早い冬場はもうちょっと早い時間の方がいいだろう。然しいずれにしろ午後6時〜7時半は夕食時なのでバタバタして慌しい。

ハイシロー、ゲンキ、ポオが待ちかねて「山手猫階段」の下まで迎えに来ていた。花子が山から駆け下りてきた。トニー、タニーも山の方からやって来た。珍しくワカメがいないなあと思っていたら出て来た。茶々もどこからか現れた。

庭園餌場に向かうと本館の方からコロンがやって来るのが見える。ホウキを使い新聞紙を広げる。いつの間にかキジーも来ている。新聞紙の上にカリカリを500gr空ける。キジーの為に下の段に100grほど。珍しくかりんの場所がなくなっているので、上の段で50grほど上げる。

水容器はどうかと見てみると、植え込み下の容器は無事だったが、中央の容器にはご飯粒が沈んで水は当然白く濁り、蝿や他の虫の死骸が入っており惨憺たる有様だ。イヤガラセは増々エスカレートしている。気分悪いなあ。

私の気分などどうでもよいが、猫たちに危険が及ばないことを願うのみだ。

今のところみんなよく食べて元気なのでホッとする。花子はよく食べていたが、下の段の分を食べ終わったキジーが花子のお尻をクンクンしたので逃げて行ってしまった。が、そのうち戻ってくるだろう。

ポオ、タニー、ゲンキの目やにを拭く。ちょっと良くなったかと思ったゲンキの右目だが相変わらずだ。どんな目薬も効かないので、時々こうやって拭くしかない。

キジーは新聞紙の上のカリカリを食べていたが、そこへ茶々が戻ってきてキジーを威嚇する。逆切れしたキジーが殺気を飛ばすと、食べていた猫たちはすっ飛んで四方に散ってしまった。ポオだけが知らん顔をして食べ続けている。

猫たちがぽつぽつ戻って来た。ワカメはまだ興奮していてゲンキをひどく威嚇している。おーこわ!なだめて可愛がる。

ポオはキジーを威嚇しようとして途中で止めた。最近強気のポオだが、キジーは図々しく強いことを察したようだ。

バニーが鳴きながら駆け寄ってきた。タニーが喜んでバニーにすり寄っていく。新聞紙上にはまだ十分なカリカリが残っているのでバニーはそれを食べる。

座って猫たちを眺めていると、また未練がましく新黒のことを考えてしまう。見かけはとってもきれいだったが、ずーっと食欲不振で最後の3日くらいは全然食べられなくなっていたということはやはりFIVを発症してしまったのか?いくら考えてもどうしようもないのだが・・

ふと見るとオオミスジコウガイビルがくねくねとこちらに向かってきている。雨も降らないのにどうして?

そろそろ片付けよう。キジーが散らかしたカリカリを拾い集め、新聞紙のカリカリも2箇所に纏める。花子が戻ってきてまた食べている。ゲンキも食べる。いつの間にかワカメの姿が消えている。コロンもいない。タニーたちもいなくなっている。キジーも去ってしまった。

コウガイビルはいつも私が座る場所に上がってきている。ネトネトしているので困る。新聞紙で挟もうとすると途中で切れたが下等生物なので切り口からまた生えてきて2匹になるのだろう。

食べている花子を驚かさないように、ホウキを持って立ち去るが、花子は食べるのを止めて池の方に走って行く。池の水を飲むのかと覗き込むとそうではなく、また飛び出して行った。

踊り場に出ると、「山手猫階段」の下に黒っぽい猫の姿が見える。降りて行くと花子だった。昨日のように道路を渡って行くのかと思ったが、そちらの方には行かなかったのでホッとした。ひとりぼっちで寂しいのかなあ、と思ったりしたが、パンダなんかもJ先生が不妊手術を受けさせるまでに100匹は生んだ筈だが、今近くにいるのはラッキーだけだ。そのラッキーにも毎日会っているだろうか?

近くにはいないが、若竹山手に行ってしまったタビー、J先生んちで幸せになったポパイ、スミオ、M浦家で幸せなフクはパンダの子供たちだ。

ワカメも2年半前にM浦さんが不妊手術を受けさせるまでの8年間に50匹以上の仔猫を生んだ筈だ。今残っているは北門のチビトラとハイシロー、コロンの3匹のみ。


2004年06月03日(木) さくら欠席。キジー出席。

午後8時出発。今夜は満月だ。夜空のものすごく低い位置に橙色というか金色の巨大な月が浮かんでいる。♪出た、出た、月があ〜♪と歌いながら山手に近づく。

「山手猫階段」では今夜も誰かが猫たちに話しかけている。女性のようだ。誰だか分からぬが「こんばわ〜」と言っておく。よくよく見ると「山手ネコロジー」の支援者、S原夫人だった。

私が来たのでたくさんの猫たちが集まってきた。今夜はキジーも来ている。
しばらく世間話をしていると、他の猫たちはおとなしく待っているがキジーはソワソワしてゲンキと衝突したりしている。

S原夫人は時間があると言うので、一緒に庭園餌場に入る。新聞紙を敷き猫たちにカリカリを与えると結構空腹だったらしくみんな夢中で食べている。

水容器の水はやはり今日も白く濁っている。汚水を捨て容器の匂いを嗅いでみると生臭い。一体全体、何を入れたのだろうか?持参した新しい容器2個に水を入れると猫たち早速飲んでいる。

S原夫人に猫たちは甘え、撫でてもらっている。8時半を過ぎ、新聞紙を片付けようとすると、猫たちがまた食べ始めて片付けの邪魔をする。

何とか片付けるが、今日は大量には残っていない。この分だとすぐに無くなってしまうだろう。S原夫人がいるせいか猫たちもいつまでも一緒にいる。8匹は残っている。

夫人と一緒に道路を渡り、小桃の駐車場の上の道路に差し掛かると下の駐車場から猫の鳴き声が聞こえる。見るとゲンキのような模様の猫が走っている。てっきりゲンキだと思ったのだが、鳴き声が違う。S原夫人もゲンキじゃないと言う。花子だ!花子は悲しげ鳴き声を上げながら駐車場内を移動する。

ここは花子の母親、小桃が最後の1年間を過ごした場所だ。小桃の生存中には花子もよくこちら側に来ていた、とPハイツ1号棟の住民から聞いていた。

花子は小桃の姿を求めて、まだこんなところを探しているのか?とても不憫。兄の太郎は2年前、正門前で交通事故死、母親の小桃も去年、多分交通事故死。

花子は道路に上がってきた。山手へ帰るかと思ったらこちらへ向かってきた。従いて来るのだ。エーッ?こんなことは初めてだ、と思ったら、S原夫人を見つけるとよく後を従いて来るという。彼女は餌をあげたことは1度もないというのに。

まあ!さっきの甘えたような哀愁を帯びた声はS原夫人に向けてのものだったのだ。

前々から、花子は大恩あるM浦さん、J先生、私に対してはずい分と冷たいのだ。撫でると怒ってパンチしたりもする。そのくせ、猫好きかどうかも分からない通行人に甘えてつきまとったりしているのを何度も目撃している。

花子が生後8ヶ月くらいの時、不妊手術を受けさせようと、餌を食べている花子をM浦さんと私とで捕まえた。M浦さんは翌朝諸岡動物病院に花子を連れて行き、手術後1週間、自宅で預かり抜糸まで面倒を見た。その間、花子はずーっと怒りっぱなしだったとか。

M浦さんが花子を「山手猫階段」のてっぺんで放した時、迎えに来ていた小桃と太郎に向かってすっ飛んで行ったという。多分、手術前後のことがトラウマとなって我々を恨んでいるのだろう。

外猫ちゃんたちとの付き合いは何だか切ない。


2004年06月02日(水) さくら欠席。

午後8時10分前に出発。空を見上げると、明日も今日のような乾いた晴天だとの予報なのに、月には膜がかかっている。明るい靄の後ろに月がすっかり隠れてしまっていて、おぼろ月夜とさえ言えない。そして辺りは薄明るい。

正門脇の石垣の上にかがみこむようにして猫をかまっている人影が見える。男性の後姿だ。私が近付くとその男性は振り返り、慌てて行ってしまった。見知らぬ若者だった。

相手をしていたのはハイシローとゲンキ。外ズラの良い2匹はニャーニャーと可愛いぶって精一杯愛想を振りまいていたに違いない。良い人には十分に可愛がってもらいなさい。

さて、昨日と同じパターンで庭園餌場へ行く。ハイシローとトニーがにらみ合っている。トニーは優しいからハイシローが一方的に攻撃しようとしているのだ。

今夜は水曜日なので缶詰の日だ。新聞紙を2枚重ねにしてまずカリカリ500grを与えておく。さくら以外の11匹全員集合だ。

缶詰を開ける前に水を替えようと容器を見ると、濁っている。いつもの白い酒粕様のものがいっぱい入っている。これは何なんだろう?容器は2個とも、同じように汚されている。

新しい容器を持参するのを忘れたので、その容器をよくすすいできれいな水を入れるが、水を飲みに来たポオもコロンも匂いを嗅いだだけで飲まなかった。新しい容器を持参しなかったのが悔やまれる。ゆすいできれいな水を入れたのに、猫たちが飲まないとすると何か毒性のものか?そんな風には見えないのだが。

誰がこういうことをしているのか、校内ネコロジーの有志に1日3回くらいチェックしてもらおうか。置き水をしないと猫たちは汚い池の水や泥水を飲んでしまう。ここに目立たぬよう透明の小さな容器を置いているだけなのに。プンプン!

缶詰を開けていると猫たちが期待に燃えて寄ってきた。8個開けてみんなに与える。ゲンキはいつものように塊りをくわえて脇へ行きコソコソと食べている。脇の土のところは草が生えているのでさほど汚れないようだ。よかった。

みんなしっかり食べた。コロンも母親のワカメに甘えている。タニー、ポオ、ゲンキの目やにを取る。ハイシローの目やにも隙をみてサッと指を伸ばし半分くらい取った。

8時40分になったので終了する。ワカメ、ポオ、ハイシロー、トニーが見送ってくれる。植え込みの奥にはコロンがいたがゲンキに追われてしまったようだ。


2004年06月01日(火) さくら欠席。プリンスに面会

今朝もJ先生と一緒に犬山動物病院へプリンスの面会に行く。先週は大分弱っているように見受けられたので、心配だったが、今日はとても元気だった。

ケージ部屋に入ると、手前のケージを2個使ってその中にキャリーとフード付きトイレが入っている。そして大きな片目の白猫がいる。よく見るとトイレの陰には、M浦こももちゃんそっくりの茶虎猫もいる。2匹ともとてもおとなしくウンともスンとも言わない。

その猫たちに気を取られているとヤキモチを妬いたプリンスはそのケージの前で盛んにデモンストレーションする。「ボクに面会に来てくれたんだろ?ボクが主役だよね!ね!」というわけだ。

隣のケージの入り口近くに置かれた普通食カリカリの容器を見つけたプリンス、いきなりぶっとい前脚を容器の中に突っ込む。そして盛大にカリカリを手前に掻き出し振り飛ばしている。その姿は本当にユーモラスでビデオ撮りしておきたかった。

廊下に散らばったカリカリを食べようとしたところで、私に呼ばれた院長が入ってきて、残念ながらそのカリカリはすべて取り上げられてしまった。

流しの方に置かれたカリカリに盛んに興味を示すが、我々に何度も引き戻されて諦めた。そのうち、隣のケージ内に置かれた水容器に、前脚を格子の間から伸ばしてパシャパシャやっている。水が欲しいのだろうと、院長が別容器に入れて与えるとガブガブ飲み始めた。

プリンスを抱っこしたり床に下ろしたりして可愛がり長時間滞在する。最後には私の膝の上でウトウトしている。そろそろ帰らないといけない。プリンスをケージに戻すと今日は嫌がった。もっと甘えていたかったようだ。

こんなに元気なら次回の面会は1週間後でOKだろう。

******

午後7時35分出発。今朝は雨だったが、早々に上がってよかった。小桃の駐車場の上の道路へ差し掛かると、前方に茶虎猫がいる!ここは薄暗いのだがとっさにデジカメを向ける。全身茶虎だ。

2年くらい前に3回ほど「プリンス猫階段」で全身茶虎猫を見たことがあるし、去年、この下の駐車場で小桃に給餌している時にも3回くらい全身茶虎猫を見た。遠くから餌を与えたこともある。きっとその猫だろう。体型からしてオス猫だと思う。もう餌もないのにこんなところで何をしているのだろう?

私が進んで行くと逃げようとするがそこへ車が来たので茶虎猫はガードレール沿いに前方に真っ直ぐ逃げ、下に飛び降りて姿を消した。挙動からいってやはり去年のあの猫だろう。

山手へ行くとゲンキ、ハイシロー、ポオなどなどいつものメンバーが待ち構えていた。今夜はコロンもいる。

餌場へ行くとバニーが本館の方から駆けつけてきた。今夜は新聞紙を互い違いに3枚敷くが、2枚の時とスペースは余り変わらず、やはり花子は弾き出されている。コロンも誰かと衝突して脇に逃げてしまった。猫は10匹。さくらと茶々がいない。

水容器の水は濁っていなかった。勿論取り替える。今夜もカリカリは700grくらい。たっぷり食べるかりんは一旦立ち去るがその後姿はデブだ。体格は小さいのに腹部が両側にはみ出している。ハイシローとコロンはあんまり食べない。花子は何度も行ったり来たりしながら結構食べる。が、体格は小さい。

我が家のメス猫たち3匹はみな5kgくらいあるので、ここのメス猫たちが小さく見える。M浦家の女の子たちも小さい。

甘える猫はワカメ、かりん、ポオ、タニー、トニーだ。バニーは派手に鳴いていっとき甘えるが食べ終わるとすぐに立ち去ってしまう。そしてまた戻ってきたりもするのだが、北門へも行っているらしい。

バニーは本館近くの道路で寝そべっている。教員らしき淡い色のスーツ姿の男性が靴音も高く通りかかる。全く動じず寝ッ転がっているバニーを、その男性は何度も振り返る。その前にも何人か通って行ったらしいが、給餌に忙しく振り返っているヒマもなかった。

茶々がいないのは珍しい、と思っていたらやって来た。そしてたくさんカリカリはあるのに、食べているゲンキを脅してわざわざ追い払ってからおもむろに食べ始める。茶々も既に満腹なのか、あんまり食べない。

新聞紙を片付けていつも通り2箇所に残りのカリカリを盛ると誰かが食べ始める。こうして遊びながら食べていつの間にか無くなってしまうのだろう。

コロンをワカメにくっつけると2匹は仲良しでとても可愛い。今夜は8匹が残っている。時計を見ると8時半。さて引き上げよう。


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