つれづれ日記
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2004年04月30日(金) さくら、かりん欠席。新黒、クロ、パーキー出席

明日朝から学院内で植木の消毒が行われるそうだ。J先生の提案でM浦、S井が庭園内の猫ハウス2軒をビニールで覆うことにした。ゴミ袋とガムテープを手に2人は山手に4時集合。

ワカメが迎えてくれる。すると伸びをしながらポオも現れた。きっとハウス内の猫ベッドで寝ていたのだろう。

手入れを怠っているハウスをホウキで掃き、中のホットマットやホットシーツなどを取り出す。猫ベッドもかなり汚れているので掃除する。新聞紙と猫ベッドだけを入れる。ポリ袋を鋏で切り開きハウスをくるみガムテープで留めていく。1軒につきゴミ袋4枚を使う。出来上がりを写真に撮るのを忘れた。残念。ワカメ、ポオ、ゲンキの姿はカメラに収め、既にページをアップしてある。

その後かりんが出てきて、かなり食べた。生徒たちは下校してしまっており、教員らしき人々が通る。ある男性教師は丁寧に頭を下げて挨拶してくれた。「山手ネコロジー」も増々知名度を増してきたようだ。猫たちの相手をしていると5時半になってしまい、ひとまず解散する。

しばらく粗大放置ゴミがなかった正門前だが、今日は、大きな座椅子とテレビが捨てられている。1個置かれると次々と不心得者に置かれて忽ち粗大ゴミ集積場と化すのでは?と心配になってしまう。ガルルル・・・

******

テレビ東京の「ポチたま」を見てから山手へ。ハイシローとゲンキが石垣の上に並んでいたが、私が放置粗大ゴミを見に行ったので駆け寄っては来なかった。放置粗大ゴミはそのままで、その前に軽トラが停まっている。

「山手猫階段」へ戻るとそこで初めてハイシローとゲンキがニャーニャー騒ぐ。横の植え込みからゾロゾロと猫たちが出て来た。新黒も庭園から出て来た。クロはいないな。

さくらとかりんだけがいなくて10匹。それに新黒だ。クロは昨日木に上に追い詰められて激しく鳴いたりしていたので、懲りてもう来ないのかと思ったら、「山手猫階段」の踊り場の方からのっしのっしとやって来た。すごく大きく見える。新聞紙トレイのところに来ればいいのに、そうはせず脇の石の上で待機している。

道路側の植え込みに向かってバニーが唸っている。すかして見ると猫らしきものが見える。立ち上がって見に行くことにする。あ!パーキーだ!餌容器の蓋にカリカリを入れて石垣の上に置くと、他の猫たちが横取りしようとする。食べているゲンキを抱き上げて餌場に戻す。

クロも私が離れていた間に何とかありついていたが、他の猫たちも戻って来たので、また離れて待機だ。クロの前にカリカリを置くがやはり他の猫が横取りする。クロは私には大分慣れてきたようだ。

時々、パーキーがちゃんと食べているか遠くから覗く。大丈夫だ。私が動くと他の猫たち、特に新黒が付いて来る。

今夜は、みんな本館からの坂道とその向こうの池の方へ行こうとする。パーキーは食べ終えてやはり池の方へ来ている。近づくと逃げるが、この辺りにいるのだろうか?小さめで可愛い顔をしている。何故バニーはパーキーを特に目の敵にするのだろうか?やはり小さいと不利なのかな?キジーやクロはさほど攻撃はされない。

池の脇から出ると、クロは坂道道路の真ん中で寝そべっている。たまにしか車は通らないが、下り坂だし身体が黒いからよく見えず危ないよ。ここではトニーやハイシローがよく寝そべったりしているが彼らは白地だから目立つ。

新黒は庭園内を徘徊したり、本館側の池へ行ったり今夜は大胆に探索行動を続けている。餌は殆ど食べない。

見れば、新黒と戻って来たワカメだけになってしまっている。と思えば、ゲンキ、茶々、ハイシローも戻って来た。みんなウロウロしながら遊んでいるようだ。余ったカリカリはすべて引き上げてしまう。500grも食べていないと思う。

水容器はM浦さんが遅く来て引き上げてくれることになっている。が、池の中にも消毒液はかかるだろうし、飲み水があるにも拘わらず猫たちは恒常的に池の水を飲んでいる。危険が去るまで1週間くらい猫たちを隔離したりできない以上、消毒液に対して猫たちの身体に免疫が出来ていることを願うのみだ。

20畳くらいの隔離部屋を用意できるといいのだが・・・


2004年04月29日(木) 全員集合、新黒、クロ、キジー出席

テレビの「志村動物園」を8時まで見ていた。先日見た、中国へパンダの世話をしに行った俳優の金子貴俊がひとりぼっちの赤ちゃんパンダに寄り添う話の続きだ。金子は苦心して滑り台を作り孤独な赤ちゃんパンダを遊ばせる。感動の愛情秘話に仕上がっているのだが、金子はせいぜい1週間くらいしか滞在しない。涙にくれる山瀬まみが「金子君にはずーっといてもらいたかった」と言うようにせめて半年は頑張って欲しいものだ。

ということで、8時10分に山手へ出発。「山手猫階段」には2匹しかいないと思ったら忽ち四方八方から集まってきた。新黒もクロもそのあたりで待機していたようだ。みんなでゾロゾロと庭園餌場へ行く。

荷物を置いたところで携帯が鳴った。M浦さんからだった。チビトラとクロチが北門にいるから写真を撮りに来ないかと言う。チビトラの写真がないので、あの懐っこいチビトラをキジーだと間違われてしまうことさえある。なので、チビトラの写真を撮りたいとM浦さんにもちかけていたのだ。

が、山手にたった今着いたばかりで、たくさんの猫たちが待機している。まずこの子たちに餌を与えてから、北門まで行ってみることにした。

新聞紙を敷いてカリカリを1kg分出しておく。さくらもやって来た。新黒にクロにキジーまで。餌場をそのままにして北門へ急ぐ。新黒が少し従いて来たがすぐに諦めた。

庭園から北門までは大体4分くらいか。門の内側の暗がりにM浦さんとチビトラ、クロチがいた。液晶画面も全く見えないのでやみくもにシャッターを押すが、クロチは立ち去ってしまった。それでも何枚かは撮れた。チビトラはなるほど、スリスリゴロリを繰り返している。丸々している。

今日は休日だが、これまでは休日でもK下さんが夜、餌やりに来ていたのだが、今夜はまだのようだ。

クロチたちの餌場を覗きに行ったM浦さんが戻ってきて、私にも見てくれと言う。一緒に行って見ると、そこは外灯に照らされて明るい。餌容器も水容器も空っぽで放り出されている。このところ給餌や給水が行われていなかったのではないかとM浦さんは憤慨している。

カリカリ少々と水を入れておくというM浦さんを残し一足先に庭園餌場に戻る。さっきまで群がっていた山手猫たちは殆どおらず、新黒、キジー、クロが食べていた。私が戻って来たのをどこかから見ていたらしく、山手猫たちも戻って来た。

しばらくしてM浦さんがやって来た。山手猫にいじわるされて植え込みに入ってしまったクロを見てもらう。そのうちクロは出てきてカリカリを食べ始めた。M浦さんが言うには、その昔いなくなったチビトラの兄、くろっぺにそっくりだそうだ。だが、くろっぺは長いまっすぐな尻尾だが、クロのはぼってりとした曲がり尾だ。

ワカメやコロンも戻ってきて一時甘えていたがそのうちにいなくなった。と、かりんがやって来た。これで全員集合。かりんも以前ほどには食べない。挨拶しに出て来たという感じだ。新黒に至っては殆ど食べずに、仲間になりに来ているというか、我々に会いに来ている感じだ。食事は「プリンス猫階段」で済ませているのだろう。

1kg出したカリカリは相当余った。たっぷり200grを回収して100grを置いておく。そろそろ引き上げようというときに、山の方からすごい叫び声が聞こえてきた。いじめっ子のゲンキはここにいるが、ハイシローがいない。多分ハイシローが誰かをいじめているのだろう。M浦さんと「山手猫階段」の踊り場に出る。新黒とかりんが従いて来た。

そこでまたさっきの叫び声だ。赤ちゃんの鳴き声そっくりだ。誰かが木の上に上っているとM浦さんが言うのでそれらしい木を下から眺める。上の方に黒い塊りが見えるように思う。M浦さんが陰だろうというので、違う角度に回ってみたがよく分からない。

とにかく明日午後4時にここで会うことにして解散する。

彼女が行ってしまってから、その木の上の方でガサゴソ音がする。見上げるとやはり黒猫が上っていた。降りて来たのを見るとクロだ。その下にハイシローが来ていたから、クロを苛めて木の上に追い詰めたのはハイシローか?


2004年04月28日(水) さくら欠席、新黒、クロ出席

8時前出発。「山手猫階段」へ行くと、やはりハイシローが石垣の上にいてニャーッ!と叫ぶ。踊り場真ん中にはポオがいる。そしてあちこちから猫たちが集まってくる。新黒も待機していたようだ。ありゃ?ホウキがないと思ったら、池の傍に無造作に投げ出されている。

庭園内餌場に行き、2重にした新聞紙を縦に2枚敷く。先導して歩いていたワカメの腹部はボッテリしていたのでみんなあんまり空腹ではないのでは?一応カリカリ500grを出す。

みんながカリカリを食べている間に缶詰を開けていると新黒が目の前に来てじっとしている。5個開けて与えるがさほど喜ばない。新黒はこの缶詰を全く食べない。もっとおいしいのを「プリンス猫階段」でもらっていたのか?

ふと気付くと昨日のクロが来ている。缶詰をもう2個開ける。クロにあげようとしても他の猫たちが群がってクロはなかなか近づけない。新黒までが私の周りをウロウロする。クロは昨日より私に慣れてきたようだ。目の前20CMくらいのところにいる。が、カリカリに缶詰を乗せた山にはゲンキが張り付いている。

しばらくそのままにしておいたが、なかなかゲンキが離れないので、抱き上げて新聞紙トレイのカリカリのところに連れて行く。やっとクロは餌にありついた。しかし、クロは体格がよく腹部もぼってり。やはりこれは「黒やかん」かな?

猫たちは適当に食べて散らばっている。やはりそれほど空腹ではないようだ。片付けようとするとまた食べだす。甘えているのはタニー、ハイシローなど。新黒も無言で甘えている。ワカメは引き上げてしまい、コロンは植え込みの中に隠れている。

アッ!かりんがやってきた!そこでもう1個缶詰を開ける。まあまあ食べているが、この缶詰はあんまり好きではないようだ。かりんは缶詰半個ほど食べて本館の方向へ消えていった。

残ったカリカリで山2つを作っておく。新黒がまた食べ始めたので、そのままにして立ち去る。新黒は頭を撫でても全く平気だ。

改めて「山手猫階段」の踊り場を見ると昨夜、散乱していた木の枝などすっかりお掃除されてきれいになっている。学院からのプロのお掃除かな?


2004年04月27日(火) さくら、かりん欠席。新顔「クロ」現る。プリンスに面会

前日の予報通り、午前中から雨が降り風も出て来た。先週と同じく午前11時半、J先生と一緒に犬山動物病院へプリンスに面会に行く。ケージ室へ入って行くと、プリンスはもう我々の声を聞きつけて甘えた声で鳴いている。

すると、手前上段のケージに入っているアメショーがすごく甘えた声で我々を呼ぶ。入院ではなく預かりだ。その隣のケージには耳を寝かせ怯えきった茶虎猫が瞳孔をいっぱいに開いて固まっている。この猫も預かりらしい。

アメショーちゃんには気の毒だが、プリンスだけをケージから出し、待合室に連れて行く。やはりとても可愛い。ベンチに乗せたり、膝に乗せたりするがどうも床がいいようだ。今日は元気がよくしゃんとしている。が、点滴で食欲を出させ元気を保っているようなものだと院長が言う。いずれ徐々に点滴も効かなくなる時が来るだろう。プリンスは院長の後追いをしたりしてすっかり頼りきっているようだ。入院しているのだから、そうでなくちゃ。

4月分の入院費の支払いをする。1日置きくらいにしてもらっている点滴の費用も込みにしてくれている。有難い。我が家のトム用の療法食と薬も仕入れる。

キャリーを抱えたお客さんがやって来た。2重になってはいるがドアの開閉をするので、プリンスをケージに戻すことにする。アメショーは相変わらずスリスリしながら甘え声を出しており、茶虎は固まったままだ。

立派なキャリーに入っていた猫はアビシニアンだった。見せてもらうと、それはそれは美しいまるでチャンピオンのような猫だった。家猫や山手猫たちは可愛くてたまらないが、そういうこととは別に見かけには歴然とした差がある。そのアビシニアンは自分が立派な猫だということを十分に自覚しているようだった。比較的若い夫婦は車もマジェスタだし、このアビシニアンも高価だったのだろう。

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天気予報通り、春の嵐はどんどんひどくなる。停電で新幹線が止まったり、瀬戸物市ではテントなどが倒れ5千万円の被害が出たそうだ。昨日からしっかり予報が出ていたのだから、瀬戸物市は延期すればよかったのに。

7時過ぎに外を眺めると雨は上がっているが風が相当ひどい。然し、雨が止んだのだから猫たちは餌を待っているだろうと思うと気が気でない。結局、8時半頃に山手へ行くことにする。風はひどいが空には月も星も出ている。

「山手猫階段」の石垣にはハイシローがいた。彼の「ママが来たぞ〜〜!!!」の合図の叫びで猫たちが続々と出て来た。やっぱり来てよかった。

庭園餌場はかなり乾いてはいたが、ボイラー室前はどうかとそちらへ行ってみる。猫たちもゾロゾロと従いて来るが、雨が相当降り込んだらしくところどころに浅い水溜りさえ出来ている。こりゃだめだ。また猫たちを引き連れて庭園餌場に戻る。

風が強いので直置きだ。猫の数は10匹。さくらとかりんが欠席だ。800grくらいを出す。水容器は雨水が入って重しになったらしく1個も吹き飛んでいない。

アレッ?背後を黒っぽい猫が横切っていった。キジーだろうと思ったがなかなか出て来ない。山手猫たちがひとしきり食べた後、植え込みを覗きに行ってみた。あらら、キジーじゃないわ、見たことのない黒猫がうずくまっている。その後ろにゲンキがいる。

カリカリを持ってきて、黒猫の前の敷石に置いてその場を離れると、黒猫はすぐに出てきて食べ始めた。キジーより人馴れしている。

カメラを出して写真を撮るが一定の距離を置いていると全然逃げない。いつまでも食べているので、カリカリを足してあげようと近寄ると少しだけ逃げる。濡れた草をかき分けてやって来たとみえ、被毛が大分濡れている。が、栄養状態もよく、毛艶もよい。年寄り猫でもなさそうだ。尻尾は先っぽが丸まって花子の尻尾のようだ。

北門外の公園のジジは尻尾が真っ直ぐで、きれいだが老齢猫だ。この猫とは違う。もしかしたらPハイツ2号棟のS木さんちの外飼い猫かもしれない。以前、「プリンス猫階段」に出没してノンちゃんに迫っているのでは、とS内さんが心配していた「黒やかん」かもしれない。

まあ、庭園内で給餌するようになってから、狸は3匹、新顔猫もピーチやパーキーなど、次々と現れるのでもう驚かなくなった。毎日デジカメを持参しているのですぐに証拠写真が撮れる。

後ろをガードマンが通っていった。新顔のクロは動じず食べ続けている。やはり単なる野良ではないな。クロはゆっくりと庭園内へ入って行った。その後を茶々が追う。

残ったカリカリを集めて1箇所に置く。最後まで残ったのはタニーとゲンキ。タニーはいつまでも甘えている。が、そろそろ引き上げよう。もう9時半ごろにはなっているはずだがM浦さんは現れない。風がひどいので今夜はパスかな?阪神・横浜戦も雨で中止だ。


2004年04月26日(月) さくらも来て久々に全員集合、新黒、キジーも出席

午後、準メンバーのS木みちよさんと我が家で歓談していると思いがけない電話がかかって来た。昨年12月頃、「山手猫階段」の踊り場で給餌している時に数回出合ったPハイツ在住のS原氏の夫人からだった。S原氏は「山手ネコロジー」に寄付もしてくれている。

S原夫人が言うには、娘さんがネットで応募したキャットフードが当たり、1kgばかりあるので今から届けたいとのこと。

間もなく現れたS原夫人は感じの良い美人さんだった。玄関内に入ってもらい、4匹の家猫を次々にお見せする。S木さんも交えてしばらく猫談義。S原家は越してきてまだ4年ほどだというが、山手猫たちのことはよくご存知だった。キャットフードだけでなく寄付金も持参してくれた。深謝。

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7時半を過ぎ、山手へ出発。
山手への道路に近づいたところでニャーニャーと鳴く声が聞こえる。キョロキョロしながら道路を渡ると、声は後ろからだ。振り向くと、何とさくらが道路を渡ってこちらにやって来た。おお!実に1週間ぶりだ。即、携帯でM浦さんに連絡する。

一緒に餌場に行こうとしているとゲンキたちがやって来た。するとゲンキが大嫌いなさくらは足を止め、いくら呼んでも来ようとしない。それどころか踵を返して道路へ行こうとする。道路には両側からの車が何台も来ていてとても危険だ。電話でワーワー言ってるとM浦さん、すぐに駆けつけると言う。

車の往来が激しいので、さくらは道路へは戻らず横の山を駆け上がってしまった。いくら呼んでももう降りてこない。

「山手猫階段」の踊り場でM浦さんを待つことにする。猫たちは続々と集まってきて一緒に待つ。昨日に引き続き新黒も来ている。M浦さんが来たら、猫たちを庭園餌場へ連れて行こう。その間に、M浦さんがさくらを呼べば山から出てくるだろう。

待つことしばし、上からM浦さんが息せき切ってやって来た。と、その時、下からさくらが上がってきた。グッドタイミング!

さくら用に缶詰も用意してきたというが、久々に踊り場に新聞紙を3枚敷いて全員をいっぺんに給餌することに。1kgのカリカリを出す。その上にM浦さんのカリカリも。立ち上がった拍子に後ろに来ていた新黒の尻尾を踏んづけてしまった。

新黒には家猫が食べ残した療法食缶詰を与える。バニーが欲しがったが、新黒から奪い取ることは出来なかったようだ。バニー、トニー、タニーは、庭園の方がいいのかすぐにいなくなってしまった。

キジーもやって来たので、トレイにたっぷり入れて植え込みに置いてあげる。

M浦さんがさくらを保護しながら特別に食べさせる。全然痩せてはいない。2人とも一安心だ。食べ終わるとさくらはまた一目散に階段を駆け下りて行ってしまった。

パンダのところから戻って来たM浦さんに半年ぶりの新黒を撫でてくれるように言うと恐る恐るナデナデ。最初のフーシャーぶりが忘れられないのだが、新黒はM浦さんが大好きなのだ。忽ち彼女の後を従いて歩く。

解散して私は下へ、彼女は上へと帰る。新黒はノソノソとM浦さんの後を従いて上の踊り場まで上がったがそこでストップ。半年前と全く変わらない。猫の半年といえば人間の2年以上に相当するはずだが。いろいろな面を見せてくれる猫たちは本当に可愛い。


2004年04月25日(日) さくら欠席、半年ぶりに新黒出席!

7時半頃山手へ。「山手猫階段」への角の石垣の上にはハイシローがいて、大声で鳴く。それを聞きつけて猫たちがワイワイと集まる。私の前に餌やり人は来なかったようだ。8日ぶりにかりんが来ている。ここ1週間ばかりとは違って今夜はみんなイソイソと庭園餌場へ向かう。さくらを除き11匹全員集合だ。

先日、犬山動物病院の院長に賞味期限が切れて間もないサンプルをたくさん貰った。これを消費しようと、たくさんの袋の封を切る。ヒルズやアイムスの療法食が殆どで、健康には良いが多分おいしくないのだろう。空腹なはずの猫たちの食べっぷりはあんまりよくない。

それにヒルズのカリカリは小さくてコロコロしていて傾斜がついている石段の上を転がる。持参の通常のカリカリもその上に開ける。

オヤ?新黒がやって来た!半年ぶりではないか!全く当然のような顔をして近づいてくる。カリカリを容器に入れて食べさせる。反射的にシャーッと言ってしまってから、しまった!というような顔をする。左目からは相変わらずかなりの量の涙状の目やにが垂れているがそれを除けば、毛艶もよくとてもきれい。嬉しくて盛んに新黒に話しかける。

それを見てコロンが新黒に吹いている。後ろに回って匂いを嗅いだり非友好的だ。ポオもバニーも茶々も新黒の出現を快く思っていないようだ。が、私は何だかとても嬉しくて「新ちゃん、新ちゃん」だ。

新黒は「プリンス猫階段」で文字通りおいしい生活をしているらしく、療法食カリカリはお気に召さないようだ。もっといい餌はないかとウロウロしている。植え込みの中に入ってじっとしているので、呼ぶと出て来た。

新黒に会いたがっていたM浦さんに電話してみる。が、彼女は現在幸せで何の心配もない新黒のことよりも今夜で6日間現れないさくらのことが心配でたまらない。今日の昼間も探しにきたという。然し、外猫にしている限り、向こうから出てきてくれないと歯がゆいが探しようもないのが実情だ。J先生にもお願いして、校内ネコロジーの生徒たちに気をつけていてもらおう。

さて新黒はいくら待っても缶詰などは出て来ないので仕方なく、またカリカリを食べ始めた。全部で800grくらいあっただろうか。かなり余ったので集めようと、バッグの中をごそごそしてポリ袋を探していると、何か良い餌でもくれるんじゃないかと期待した新黒はすぐ傍で待機している。

いくら撫でても平気だ。が、私の手がヒゲに当たると反射的にシャーッ!なかなかシャーッ癖は抜けないようだ。それでも甘えて鳴くようにまでなっている!以前も鳴き声を聞いたことはあったが、こんなに自然には鳴かなかった。「プリンス猫階段」のS内さん、M上さんのおかげだ。「新白」?が現れたということだが、メインの猫は2匹しかいないので優遇されていることがよく分かる。よかったね。新黒、幸せになれて。

写真をたくさん撮った。既にアップしてある。どうも新黒を見るとノワールを思い出して可愛くなってしまう。ノワールが食べられずに残した餌を「プリンス猫階段」で新黒に与えていた。するとそこへノワールが現れてまた欲しがったものだった。

さていつもより長居をした。餌場には新黒とハイシローしかいなくなってしまった。新黒は私にスリスリゴロゴロする。ひっくり返って甘える仕草まで!

カリカリをある程度片付けてお終いにする。私がその場を離れると新黒が付いてくる。「山手猫階段」の踊り場に出ると新黒はそこでストップ。大好きだったM浦さんを待つ気かな?


2004年04月24日(土) かりん、さくら、コロン欠席。修学旅行バス帰着

8時前に山手に行く。午後相当雨が降ったが、この時間にはすっかり上がっている。正門前にエンジンをかけたままの神戸ナンバーの車が斜めに歩道に乗り上げたまま停車している。

「山手猫階段」を仰ぎ見ると誰もおらず猫の姿も1匹、ポオだけ。改めて振り向いて車を見ると運転席に女性が乗っている。

構わず庭園に入る。猫の数が少ないなあと思いつつ、新聞紙を2枚重ねで1箇所に敷く。カリカリを与えていると、背後で「こんばんわ!」と明るい声を掛けられた。

見るとカジュアルな毛糸のポンチョ姿の女性が立っている。『どなたでしょうか?』と訪ねてもそれには答えず「猫ちゃんがいっぱい!毎日ですか?大変ですねえ。」と親しげだ。

ちょいと家から出て来たというような服装からして職員でもなさそうだし、ご近所の方か?などと訊いているうちに「子供を迎えに来た」と言う。

さて?土曜日の部活かな?と尚も訊くと「ブラスバンドに入っていたが部活はやめた」とのこと。あ!北米に修学旅行に行っていた高校生が帰って来る日なのかな?そうだと言う。正門前の神戸ナンバーも迎えに来た保護者だったのか。

喋りながらも、食べはぐれている猫をカリカリの山の前に置いたり、濡れている猫たちの背中を拭く。その保護者さんもワカメの背中を撫でたりしてくれる。

上のお子さんも山手生だったそうで、そのころには本館前あたりに仔猫がたくさんいたという。ワカメの子か?私はそのころのことは知らないが、そういう仔猫はカラスに殺されたり、交通事故にあったりして殆ど育たないことや、今いる山手猫たちはすべて不妊・去勢済みでもう不幸な仔猫は生まれないことを話す。

彼女のご近所にも猫ボランティアさんがいて、この山手猫たちの幸せ太りした光景を見れば喜ぶだろうという。そのボランティアさんは猫糞掃除もきちんとしてくれているそうだ。公園や人目に付く場所での排泄物は勿論始末すべきだ。山手猫たちは、人が分け入って来ない猫庭園内や山の中に格好の猫トイレがあり、排泄後ちゃんと土を被せるので排泄物を目にすることは全くない。

ボランティアたちは自分の飼い猫でもないのに自腹で面倒を見て排泄物の始末もする。それにひきかえ、ブランド犬の飼い主たちの最近のモラルの低下には呆れ果てる。この近辺でも狭いガードレール内に毎日のように放置されており、そこは小学生の通学路なので、ひしめきあった小学生たちはいやおうなしに踏みつけざるをえない。

排尿もところ構わずだ。朝日新聞の声欄では先ごろ、≪犬の排尿後、当然のこととしていつも通り立ち去ろうとしたら老人に「汚い!」と文句を言われムカついた。が見渡すと持参のペットボトルの水を排尿後にかけて洗い流している飼い主を見て納得。然し自分は依然としてそのままだ。≫という30代主婦の投書が載った。それに対し、ペットボトル持参で洗い流すのが当然という投書も掲載された。

然し、犬糞でさえ、誰も見ていなければなるべく放置しようとする飼い主が多い中、尿まで洗い流す「立派な」飼い主が一体全体何%いるだろうか?私は絶望的だと思っている。

というのも、Pハイツでも上階への往路、帰路、階段室に排尿していく小型犬もいる。かくして1階の我が家のドアの前はその染みだらけだ。1度するとその匂いを嗅ぐ度またしたくなり通る度にしているに違いない。日々染みの数が増える。汚いではないか!私が掃除するのか?口惜しいなあ。然し苦情を言うと更にされそうで泣き寝入りをしている。

話が全く逸れてしまった。
正門あたりが急に騒がしくなり、保護者さんは本館前の方へ行ってしまった。間もなくエアポートリムジンの巨体が数台かなりのスピードを出して坂を上がって行った。その音に猫たちは怯えるが、宥めていると何とか食べ続けている。来ている猫は、茶々、ポオ、ゲンキ、ワカメ、花子、バニー、トニーの7匹だ。

何人かの生徒たち、保護者たちが坂を下って正門側に降りて来たが、殆どの人々は北門へ行ったのだろう。

騒ぎが一段落すると、トニーが本館側から走り出て来た。かなり怯えている。が、何とかカリカリを食べている。そのうちハイシローも出て来た。

正門から私の背後の坂を上がらなかったバスが1台、本館からこちらに向かって轟音を立てながら降りて来た。まるでこちらに突進してくるかのように見える。カーブを曲がって行ってしまうことを知らなければかなり怖い。猫たちは怯えて左右の植え込みに飛び散る。バニーはパニくって「山手猫階段」の方へすっ飛んで行ってしまった。

騒ぎが治まってからバニーを呼んでいると戻って来た。可哀相に怖かっただろう。この辺りで生まれ育っているので、乗用車やミニトラックは見たことがあっても突進してくるあんな大きい車は見たことがないのかもしれない。工事車両などは体験しているはずだが、だからといって慣れるものでもないか。

ワカメはさすがに大物だ。道路に一番近い植え込みにいたが平然としている。ワカメ!ワカメ!と呼ぶと振り向く。可愛いなあ。ワカメは私の膝の上に乗る。甘えん坊の猫たちだが、膝乗り猫は少ない。

今夜はかなり寒い。さて、引き上げるとしよう。9匹でカリカリは500gr出したがかなり余っている。まだ食べているのでいつものように残しておく。かりん、さくら、コロンは遂に出てこなかった。

「山手猫階段」の踊り場も階段もじっとりと濡れている。ここは山の北側の谷底になっているので、なかなか乾かない。庭園餌場は山から離れているし、風通しもそこそこいいのか石段は一応乾いていた。


2004年04月23日(金) さくら欠席、キジー出席

昨夜、M浦さんが「山手猫階段」の踊り場を掃除しておいてくれた。土砂の吹き溜まりになっているコーナーの土をすくい取ると中からミミズが出てきたそうだ。カリカリは昨夜私が全部掃き取ったと思っていたが、端っこの暗がりを掃くと土砂と共にカリカリが出てきたらしい。

今夜は7時ごろに行こうと思っていたら、6時過ぎM浦さんから電話がかかってきた。魚のあらを買ったから茹でて持って行くという。7時に待ち合わせた。

行ってみると、「山手猫階段」には1匹も見当たらない。階段を上がっていくと横の山の垂直の斜面をワカメが駆け下りてきた。何匹かは出て来たが少ない。カリカリのばら撒きはなし。よかった!

とりあえず庭園内餌場に行く。魚のあらを持ってきてくれるということだから、新聞紙3枚を敷く。猫の数が少ないので1箇所だけ。茶々、コロン、ゲンキ、ポオ、ワカメ、バニーしかいない。

M浦さんがタニーの先導でやってきた。茹で魚を出すと猫たちワッとばかりに群がる。キジーもやって来た。キジーもトレイに入れてもらって魚とカリカリをもらう。

キジーはあっという間に食べてしまってお替りだ。花子がやって来てキジーのお替りを横取りしている。

植え込み側を覗いていると突然「早く帰れよ!」と大きな声を掛けられた。振り向くと帰宅途中の男性教師だ。下校せずに庭園にたむろしている生徒と間違えられたか?!(ずい分老けた生徒だこと!)

老けた顔を先生に向けつつ「ネコロジーです!」と大きな声で答えると、先生は「はい」と大きく肯いて去っていった。なるほどこの時間では遠目にもはっきり分かるような「山手ネコロジーエプロン」が必要だな。

水容器の水を替えようとして見ると、容器の1つには白っぽいものが浮き、蝿のようなものが入っている。汚いのでその容器は捨てることに。白いものはパンかなあ?でも何で水容器の中に入ってるんだ?

8匹で500grを出したのみ。ワカメやコロンは早々と周りで寛いでいる。茶々とゲンキはいるが、タニーとバニーはもう見当たらない。少し残して踊り場に出るとM浦さんがまた掃除をしていた。努めてきれいにしておけば、また餌を置かれても土砂が猫の口に入るのを少しでも防げるだろうというささやかな涙ぐましい努力なのだ。

我々が踊り場にいると猫たちも集まってくる。キジーも来ていてまだ餌が欲しそうだ。キジーにあげようとカリカリを出すと、ヤキモチを妬いたバニー、ゲンキ、ポオなどが邪魔をしてキジーに食べさせない。

そんな騒ぎを聞きつけてハイシローがやって来た。通行人が下りて来た。「こんばんわ」と愛想よく挨拶しておく。以前よく出会っていたPハイツのS原氏かと目を凝らしてみたが違っていた。

阪神・巨人戦の行方が気になるM浦さんとそこで別れる。

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10時半ごろ、M浦さんから電話がかかってきた。
あの後、北門付近へ行くと、チビトラとクロチが出て来たので給餌。チビトラには、このところほぼ毎日給餌しているそうだ。K下さんは給餌放棄か?それとも偶々か?M浦さんがいてよかった。

そして、チビトラたちへのトレイを回収するついでに「山手猫階段」をぐるりと回ってみたそうだ。するとてっぺんには、かりんとトニーがいて結構食べたそうだ。さくらにはM浦さん、もう長い間会っていないという。私も月曜日に見たきりだからもう4日間会っていない。お互いに連絡を取り合うことにする。J先生にも気を付けていてもらおう。


2004年04月22日(木) ???

今夜は出発が遅くなってしまった。8時15分くらいか。
「山手猫階段」の下にはゲンキが待っていた。階段を上がって行くと上からタニーが降りて来た。ポオなども出て来たが踊り場を見て驚いた。土、砂、埃だらけの床に大量のカリカリが広範囲にばら撒かれている。その様はまるで節分の豆まきの後のようだ。

向かって右側のより土・砂が溜まるところに重点的に撒かれたようだ。踊り場の隅っこは泥の溜まり場になっているのに・・・

猫たちはカリカリには見向きもしないが、これでは通行の邪魔にもなるし第一見た目にも汚い。ここは猫嫌いも多数通る山手学院の私道だ。一体全体どうしてこんなふうに放置されているのか???

ホウキもちりとりもあるのだから、泥だらけの場所を避けて餌を置く場所は掃いて、豆まき方式ではなくこんもりとまとめて置いてほしい。そうでないと、老齢猫も多数いるのだし餌と一緒に土や細菌を大量に飲み込めば、折角の餌やりが猫の健康を害することになり兼ねない。人間も土だらけの食物を口にしたくはないのだから猫の身になって考えてもらいたい。同じ手間隙をかけるのなら、もう一ひねり主役の猫にとって最良になるように工夫したいものだ。

さて、気を取り直して散乱するカリカリを片付けることにする。手持ちのポリ袋にカリカリをすくって入れていると、ん?何だか濡れているし、シラス干しのかけらのようなものが混じっている。大量のカリカリに少量の缶詰が混じっていたようだ。

ウェットフード入りを土の上に撒くとは・・・絶句。ホウキとちりとりで全部掃き集めるとずっしり200grくらいはある。多分、猫たちは缶詰の部分だけは食べてしまい、食べ残しがこの200grなのだろう。

がっかりしながらも庭園内餌場に行く。猫たちは満腹なのでイソイソとは付いて来ない。ワカメなどは庭園内に入ろうともしなかった。

食べないだろうとは思ったが少々のカリカリを出すとタニーだけが少し食べた。茶々、コロン、ゲンキ、トニー、ポオが回りにいてじっとしている。私がいるから集まっているといった風情だ。みんなの顔を見ないと健康チェックも出来ないなあ。

こんなことが度々あると困る。水だけを替え、トボトボと帰る。キツネにつままれたようだ。憮然。


2004年04月21日(水) かりん、さくら欠席。キジー出席。缶詰の日

午後7時半出発。今日も暖かいが風が強い。もう2週間、缶詰の日をパスしているので、今夜は13個持参する。

猫たちの数が少ない。7匹しかいない。バニー、トニー、コロン、さくら、かりんがいない。7個缶詰を開けて出席の猫たちに食べさせる。

水容器は吹っ飛んだのか1個もない。探すと1個だけ見つかった。勿論容器は持参しているので、また3箇所に容器を置いておく。

そうこうしているうちにトニーが現れて久々の缶詰に「うまい!うまい!」と唸り声をあげている。また1個開ける。バニーもやって来たのでもう1個開ける。

カリカリも出すと猫たちはまた味が変わるせいか食べ始めた。ん?キジーが来ている。キジーを呼ぶと茶々やゲンキが来て食べる。別のところで缶詰を与えようと呼んでいると、今度はワカメがヤキモチをやいて邪魔をする。

何とかキジーにも缶詰を食べさせることができた。キジーは私が動くたびコソコソ逃げて呆れる。しかも缶詰の部分だけ食べている。

キジーが食べている間にそーっと立ち去る。門扉のところまで来たらコロンがやって来た。遅いよ。コロンには、その近くで給餌しようとしたが、奥の餌場に行こうとする。仕方がないのでまた餌場に戻って缶詰を開ける。もう1個開けて他の猫たちの横取り戦術をかわしながらキジーにも苦労して食べさせる。

かりんは北門あたりに出没しているらしいが、あんなに甘えていたのにどうしたのだろう。寂しいではないか。

私が立ち去るとコロンが付いて来た。缶詰もさほど食べていない。猫たち暖かくなってきたので冬のように脂肪を付ける必要がなくなり、食欲も減ってきたようだ。それにコロンやワカメなどは昼間も十分に給餌されているらしいし。


2004年04月20日(火) かりん、さくら欠席。プリンスに面会

今日も午前11時半、J先生と一緒に犬山動物病院へプリンスの面会に行く。我々が入った直後にテリア犬を連れた女性が入ってきた。

呼ばれて我々は奥のプリンスのケージに行く。ドヤドヤと入っていくとプリンスは一瞬怯えた表情を見せたが、我々だと分かるとすぐにニャーニャー甘え声を出して、ケージから出て来た。先回は金曜日だったので4日しか経っておらずプリンスの様子も変わらない。

写真を撮るのはやめて、ひたすらJ先生と2人でプリンスを撫で回す。代わる代わる膝に乗せてみるがすぐに降りてしまう。

テリア犬の患者さんは帰ったらしく、院長が待合室を使っていいと言ってくれる。今日も日光が燦々と降り注ぎ、日光浴にはもってこいだ。

が、プリンスは何だか落ち着かない。ケージに帰りたそうな素振りをする。なだめてベンチの日の当たるところに座らせ、両側から撫でて可愛がる。
甘えて寛ぐ姿が可愛いのでやっぱり写真を撮ろう。が、カメラを向けるともそもそ動いてカメラを意識してしまい良い写真にならない。まだアップはしていない。

院長が点滴の用意をしてやってきた。撫でながら点滴を受けさせる。点滴をすると食欲が出るのだそうだ。確実に弱っていっているプリンスだが、最後までしっかり食べさせたい。

12時半を過ぎたのでプリンスを抱きかかえてケージに戻す。さっき抱いた時にはすごく軽く感じられた。4kgもないような感じだったが、点滴後は重量が増えている。もうケージの中が落ち着くようだ。次回の面会は来週の火曜日。

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今夜は昨日より1時間遅れの午後8時出発。
ハイシローとゲンキが石垣の角に座って待っていた。ポオ、コロン、茶々、トニーなどが出て来たがワカメがいない。「ニャーオ、ニャーオ、ワカメ!」と叫びながら庭園に入ると、他の猫たちが出て来た。ワカメもいる。

今夜も風があるので石段を掃いて直置きだ。
ポオの目やにを取り、タニーの目を見ると涙目が相当ひどい。久々に目薬を差す。少しでも良くなるといいのだが・・

いつものようにワカメたちを可愛がり、そろそろ帰ろうと立ち上がった弾みにハイシローの尻尾を踏んでしまった。ギャーッという悲鳴が夜空に轟き渡る。ハイシローの尻尾は壜ブラシのように逆立っている。ごめんよ〜〜。

かりんとさくらがいない。かりんは今日で4日連続欠席だが、どうしたのだろう?5日前のかりんの様子も変だった。

夜遅くなってからM浦さんに電話。昨日は雨だったので彼女は給餌に来なかったが、一昨日はかりんがいたという。このところバニーと一緒に「山手スカイウォーク」の北側や、学院北門あたりに出没することも多いという。ひとまずこれで安心する。

北側のジュニアも4月10日以来姿を現さないという。面倒をみてきたK下さんはずい分前から早々とジュニアの生存を諦めてしまったそうだが残念だ。見つかれば家に引き取ると言っていたM浦さんも、見つける術もなくもう諦めている。

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J先生からの昨日のメールより:

≪今日とても可愛いコロンちゃんが、大きな声で鳴きながら駐車場のえさ場に来ました。その後ろにゲンちゃんがいました。ゲンは走ってくるので、先にえさをあげたら、コロンちゃんがやってきて、ゲンの頭にパンチ3発食らわせて、何もなかったかのように、ゲンのえさを食べました。負けちゃったゲンはすねて、食べようとしていなかったのに、撫でて「ハンサムだね!」とほめると、ぐるぐるいいながら食べました。≫


2004年04月19日(月) かりん、バニー欠席

今夜は雨が降るとの予報だったが、時間が少々遅くなるらしい。給餌途中で降られるのも困るので、午後7時に家を飛び出した。

いつもより1時間近くも早いが、ハイシローが真っ先に私を見つけて大声でニャーニャー鳴くと、それを聞きつけて他の猫たちも続々と集まり始めた。

8時には「山手猫階段」の踊り場で待っているポオは、どうやらハウスの中で寝ていたらしく、我々が庭園内に入ってからハウスの方向から伸びをしながら出て来た。

風が強いので新聞紙トレイはなし。床を丁寧に掃いて直か置きだ。今夜も猫たちはあんまり食べない。600grくらいか。かりんとバニーが来ない。かりんの欠席はこれで3日目だ。どうしたのだろう?4日前、私が帰ろうとした時に現れたかりんはちょっと挙動不審だった。身体的にはどこも悪くなさそうだったが・・・

花子も少ししか食べずに行ってしまい、コロンも早々に食べるのをやめて近くの植え込みで寛いでいる。さくらも行こうとするので呼び止める。「さくちゃん、もっと食べよう!」と言っていると先だって挨拶してくれた若い教員だと思うが、その男性がまた通りかかって頭を下げてくれた。

時間が早いと本館のあちこちに灯りが点っている。その割には後ろを通る人が少ない。まだまだ残業中なのかな。

ほっそりしているトニーもあまり食べない。ハイシローも甘えるばかりで食べない。ワカメは甘える合間にちょこちょこと思い出したように食べるがワカメは太っている。タニーもちょこちょこと食べる。身体は小さいがころっとしてきた。ポオもスリスリして甘えながら食べている。手足は細くて短いが胴体は太っている。

ハイシローが妹のコロンの首根っこに噛み付いた。コロンのギャーッというものすごい悲鳴が響き渡った。それに興奮したのか、ゲンキがタニーに襲い掛かった。車の下に逃げ込んだタニーを追ったが、怯えていて出て来ない。

ゲンキは食べながら隣に来た茶々をパンチしたりどうもトラブルメーカーだ。ワカメがいつまでも甘えるがいつも通り40分くらい居ただろうか、立ち去ることにする。

もうすぐ降り出すというので、ポオが食べているカリカリだけを残してすべて回収する。

かりんは隣接のフォレストヒルズマンションで何回か目撃したことがあるが、そこで餌をもらえているのだろうか。


2004年04月18日(日) かりん欠席、キジー出席

昼間出かけていて、午後3時過ぎ、若竹山手のU野さん宅ガレージ前を通った。かんかん照りで暑いせいか、ガレージ内の車の屋根の上にアニーが乗っかって寛いでいた。きれいな立派な猫だ。アニーは後追いをするので声をかけなかった。

通り過ぎて右手側の植え込みの中からタビーがのんびり出て来た。タビーもピッカピカのきれいな猫だ。立ち止って観察していると、道路をくんくん嗅いで何かを口に入れ、のっしのっしと歩いてガレージの中に入っていった。2匹とも本当に幸せそう。

あのガレージは立地もよく雨露しのげて、中はいろんな物があり猫が隠れるのにもってこいだ。それに仲間の猫が少なく良い餌やりさんがいることが第一番の理由だろう。

タビーは山手では大分前から殆ど食べなくなっていた。きっと若竹山手で6時過ぎにたっぷり食べて、その後可愛がってもらう為だけに山手へ戻っていたのだろう。が、冬のことだし、たくさんの猫たちの世話でタビーをゆっくり可愛がる時間もなかった。いつしか山手へ戻ってくることもなくなった。

山手で会えないのは寂しいが、あの場所ででっぷり太り毛艶も良く顔つきも穏やかそのものだ。それに車も少なく山手より安全だと思う。

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午後8時頃出発。道路を渡ると、工房への道路入り口あたりからハイシローが駆けてきた。「山手猫階段」踊り場ではポオが待っていて駆け下りてきた。ワカメも横の山から。あっという間にたくさんの猫たちが集まる。

昨日と同じく縦に2枚新聞紙を敷く。キジーも来て、本館側、上の方で待機している。キジーの前にカリカリの山を作るとバニーが来て食べる。更に作るとゲンキが来る。どんどん本館側に寄って行き、やっとキジーはありついた。今夜もかりんだけがいない。

さくらは私が後ろで支えていると急に威張り出し、ゲンキの姿が見えただけで唸って怒っている。抱き上げるとすごく軽い。2,5kgくらいか。

水容器3個には今夜も結構水が入っている。誰か入れてくれたのかなあ?カリカリも11匹で600grくらいしか食べていない。既に給餌済みなのかなあ。それでかりんが出て来ないのだとしたらよいのだが。

それでも200grくらいをかりんのために置いておく。毎夜、40分くらいを餌場で過ごすが6匹くらいは最後まで餌場にいて甘えている。


2004年04月17日(土) かりん欠席、キジー出席

今日は夏日とやらで身体がだるい。夜には発熱、吐き気もしてきたが頑張って山手へ出発。

正門前に黒っぽい猫がぽつねんと座っている。正門内から通行人が出て来たので向こうへ行ってしまったが、私の姿を見て駆け寄ってこないので、キジーだろう。そんなところにいるとはよほど空腹だったのか。

「山手猫階段」の階段を上がり始めるとポオがすっ飛んで迎えに来た。他の猫が来ないので立ち止っているとポオは甘えてそこでひっくり返っている。そうこうするうち他の猫たちも出て来た。キジーもやって来た。

今夜は新聞紙を縦に2枚敷いて長いテーブルのようにする。カリカリを出すと一応はワッという感じでみんな群がるのだが、今夜も食べっぷりはよくない。既に十分食べたに違いない。

猫たちは11匹プラスキジー。今夜もかりんが来ていない。昨夜は帰りがけに現れたが今夜はどうかな?

水容器3個にもそこそこ水が入っている。ゆすいできれいな水と取り替える。今日は暑かったから猫たち咽喉が渇いたはずだ。

忙しく立ち働いている間は紛れたが、一段落して石段に腰を下ろすとどっと疲れが襲ってくる。早めに片付けて引き上げようと思うが、ついつい猫たちに見とれてしまう。

今夜はポオがとても甘える。しゃがんでカリカリを片付けている私にスリスリ。目やにを取ってもスリスリ。

さっき甘えていたワカメはいつの間にかいなくなった。コロンもどこかへ行ってしまった。

上の方で寛いでいる黒っぽい猫は?と見るとキジーだった。まだ物足りないらしい。少しカリカリを持っておく。相当なじみになっているはずだが、決して私の手の届くところには来ない。可愛い顔をしているのになかなか用心深いなあ。

さて、ヨロヨロと立ち上がり、帰ることにする。かりんはとうとう来なかった。


2004年04月16日(金) 全員集合+キジー出席、プリンスに面会

学院北側でK下さんが16年間面倒をみてきたジュニアは、見た目が相当ヨボヨボだ。K下さんは、これまでずーっと朝夕2回の餌やりを続けてきたが、何かの事情でしばらく前から1日1回のみ給餌しているという。

それで空腹なのか、それとも高齢でボケてきたのか2月21日夜、ジュニアが隣接Lマンション4号棟2階のベランダで鳴き叫んでいたらしい。そこの住民はM浦さんに通報。急行したM浦さんは給餌後、ジュニアを学院内に戻したそうだ。

また、4月10日夜、M浦さんが山手へ行こうと家を出たところLマンション1号棟脇でジュニアがうずくまっているのを発見。たっぷり給餌した後、北門まで連れて行くとK下さんが来ている形跡があった。そこでジュニアを探しているはずのK下さんを待ち、ひとまずジュニアをK下さんに引き渡した。

ところがその夜以来、K下さんはジュニアを見ていないという。翌11日(日)には学院の生徒が昼間テニスコート脇でジュニアを見かけている。スリスリしたそうだ。空腹だったのではないか?

14日夜に、ジュニア行方不明を知った私は夜中にも拘わらずM浦さんに電話でそのことを告げた。ジュニアのことは比較的よく知っていて愛着もあるM浦さんは、雨上がりの戸外を懐中電灯を手に捜索して回ったそうだ。勿論成果はない。

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今日もプリンスの面会をした。M浦さんも一緒に行く。見た目には先週と変わらないが確実に数値は悪化しており、点滴の威力も薄れてきているらしい。しばらくケージ前の廊下で撫でていると院長が待合室へ連れていってもいいと言う。わーい♪ヽ(▽⌒*ヽ) (ノ*⌒▽)ノわーい♪

ケージのあるところは東側にすりガラスのドアがあるが、朝でも光が燦々というわけではないだろう。面会時にはせめて南側の待合室で日光浴をさせてやりたいと思い、院長にお願いしておいたのだ。

11月26日にここで面会後、院長がプリンスを抱き上げて戻そうとすると威嚇して大暴れ、毛布で包まれて運ばれていったがその後、院長に対して相当怒っていたそうだ。そこでもう里心をつかせないようにしばらく面会謝絶になってしまったのだった。

我が家のトムが今朝からまた血尿、頻尿の兆しがあった。療法食をいろいろ仕入れるが肝心のS/Dは食べても吐いてしまう。困ったものだ。

女性が入ってきて、院長に「子犬の里親になりたいがそのような情報はないか?」と訊く。院長に心当たりはなかったが、愛護センターやインターネットなどはどうか?と私が横から口を挟む。彼女も相当探したらしく、愛護センターには今のところ子犬は持ち込まれていないとのこと。

弾みで私がインターネットもしくは知り合いに訊いて探してあげると言ってしまった。折角の里親さん候補だ。不幸な犬が1匹でも救えたら嬉しいではないか。連絡先を交換し、家族構成を訊いておく。

さて、プリンスをケージに戻そう。J先生が抱きかかえて部屋を2つ通り、ケージに入れてくれた。プリンスはウンともスンとも言わずおとなしいものだった。相当な抵抗を予想していたらしい院長は余りにもあっけないので驚いていた。

プリンス面会時の写真はアップ済み。

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ジュニアの行方が気になって仕方がないM浦さんが一緒に探そうと言うので学院北門に戻る。ヨレヨレになっているジュニアを見つけたところで、引き取ったり病院へ連れて行ったりする人がいないのでは意味がないではないか、と私が言うとM浦さんが引き取って家で死なせてあげたいと言う。それなら話は別だ。探し甲斐がある。大いに探そうではないか。この「引き取る」は本当だよね?

仕事に戻るJ先生に大体の場所を示してもらっておく。しばらく探してみたが全く手がかりは掴めない。コロンが2週間いなかった時にもかなり探し回ったが全く徒労に終わったものだった。

M浦家に上がりこみ、昼食にホットドッグを作ってもらう。猫たちはフクを除いて一斉に隠れてしまった。こももだけがちょこっと出てきたがナナとミュウは全然。

ダイエーに行くM浦さんと一緒に出て私は駅前の歯科医院へ。

帰宅してしばらくすると、今日犬山動物病院で出会った女性から電話がかかってきた。あっちこっちの獣医さんに電話して子犬の斡旋を頼んでいたらしく笠間町の獣医さんの仲介でビーグルの雑種の子犬がもらえることになったそうだ。それはよかった。然し、その飼い主、子犬を10匹も産ませて飼えないのなら不妊手術を受けさせてもらいたい。

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帰宅してみるとトムの血尿・頻尿は悪化している。嫌がるトムになんとか投薬成功。トムの顔もどことなくやつれたような・・・

さて、午後8時前山手へ出発。昼間、車で通り過ぎた時には1匹も見なかったが、夜の給餌時にはどこからかいっぱい集まってくるのだ。

さくらは門扉近くの木の上に上っていた。大方ゲンキあたりに追いかけられたのだろう。みんないるのに、珍しくかりんがいない。

今日はみんなあんまり食べない。700gr出したが大分余っている。さくらなどはさっさといなくなってしまった。ワカメも甘えてはいたが終盤去っていった。今夜はコロンがいつまでも甘えている。

キジーがやってきたので、下の段にカリカリの山を作る。が、茶々とポオが通せんぼをする。賢い?キジーは迂回してカリカリにありついた。一山全部食べ、上の段のも少し食べてのっしのっしと去って行く。

かりんの分くらいを残して立ち去ることにする。門扉の裏にホウキを立てかけ、足元を見るとかりんが来ている。餌場に誘導しようとしてもさっさと来ない。抱きかかえて石段を登る。抵抗するかと思ったが全くおとなしい。

カリカリの山の前に降ろすとすぐに食べ始めた。横にはコロンが寛いでいる。そのままにして私は立ち去る。

みんなほぼ満腹でも挨拶かたがた出てくるとみえる。かりんも土ねずみ捕りの名手だから満腹なのかもしれないが、私に挨拶だけしに出て来たのか。みんな可愛いなあ。


2004年04月15日(木) 全員集合

日本テレビの「しむら動物園」で中国のパンダの赤ちゃんのことを涙ながらに見ていたら8時になってしまった。

「うるるん」みたいに若い俳優、金子某が中国の自然パンダ園のようなところで飼育係の見習いをするのだが、母親に子育て放棄され、仲間にも苛められてすっかりいじけてしまい、ミルクを飲む意欲もなくしてしまった赤ちゃんパンダを金子が付き添って懐かせる、という感動物語仕立てだった。

最近、ヤラセが多いテレビ界だが、あまりにもお話が出来上がりすぎているような気もする。本当に金子に懐いてミルクをよく飲むようになったのだとしたら、金子はすぐに帰国してしまうのだしその後は大丈夫なのか?次週で詳しく放映するのかな?

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ということで山手へ行ったのはもう8時20分ごろだっただろう。道路を渡るとすぐにワカメが山の斜面を駆け下りてきてニャーニャーと甘える。その声を聞きつけて「山手猫階段」で待機していた猫たちも角を曲がって私を迎えに来た。

昨日は雨でパスしたからか、猫たちの歓迎ぶりはすごい。忽ち全員集合だ。新聞紙トレイ2枚は猫たちでいっぱいだ。

水容器3個にはきれいな水が満たされている。校内ネコロジーのメンバーが替えてくれたのか?それとも昨日の雨水?勿論入れ替える。

猫たちはひとしきり食べて一息ついている。ワカメはいつもにも増して甘える。ニアウオ〜とでもいうような面白い声を出して精一杯甘える。それを見てコロンも傍へ来て一緒に甘える。

トニー、バニーとかりんがべたべたしているのは毎度のことだ。あ!ゲンキが茶々を襲った。すぐに捕まえて右目の目やにを拭く。ポオとタニーの目やにも取る。

後ろをガードマンが通って行った。ということは午後9時だな。毎夜、9時に正門を閉めるのだ。今夜は相撲の太鼓みたいな音がひときわ大きく響いている。何のクラブかなあ?

甘えまくるワカメには「明日また来るからね。」と言い含め立ち去る。


2004年04月13日(火) さくら、コロン欠席

昨日の夏日から急転直下、今日は冬日。寒いったらありゃしない。多忙のせいで疲労が蓄積し、足取りも重くトボトボと山手に向かう。

「山手猫階段」に私が顔を覗かせると、四方八方から猫たちが鳴きながら駆け寄ってきて大歓迎してくれる。疲労も吹き飛ぶ瞬間だ。

ちょっと風があるので、ホウキで新聞紙を押さえ、カリカリをたっぷり乗せる。9匹しかいない。ハイシロー、さくら、コロンがいない。

水容器は3個ともひっくり返っている。容器3個で1リットルの水を使う。

かりんが相変わらず隣で食べている猫にひどいパンチを食らわせている。自分の分を取られるわけでもないのに。かりんはすごく甘えるのだが、目やにを取ろうとするとものすごく怒って私にもパ〜ンチ。

かりんや他の猫にいじわるされた猫には、名前を呼びながら別のカリカリの山を指で指し示すと、ちゃ〜んと分かって駆け寄ってきてそれを食べる。みんななかなか頭が良い。

花子がみんなの輪に入れないでいるので、かりかりを一掴みして花子を呼ぶとすぐにやって来た。みんな自分の名前と餌のことはよく分かっている。

ハイシローがいつの間にか私の背後に来てスリスリしている。ハイシローは、そのうち新聞紙トレイのカリカリを食べ始めた。バニーは何度も本館前の坂道まで行き、またしばらくして戻ってくる。トニーもタニーも真似をして、しばらく寛いでは戻ってきてまた食べる。

ポオはこのところとってもハンサム。体調が忽ち顔つきに出る猫なのだ。よく食べるし風邪もすっかり治った。

甘えッ子の猫たちに囲まれると本当に癒される。庭園の中にいると10匹なんてちっとも多くない。(狭い我が家だと4匹でも一杯だが。)

トニーの耳の先が何かの皮膚病にかかったらしく毛が禿げてバリバリになっている。タニーの耳の先ももう1年以上も禿げてバリバリしているが、小康状態だ。湿疹用の塗り薬もあるが、前足を舐めて塗り薬は舐め取ってしまうだろうから塗れないでいる。しばらく様子を見るしかないだろう。家猫になれれば多分治ってしまう類の疾患だろう。

バニー、トニー、タニー、いずれもいい子で家猫にはもってこいなのだが。

明日は雨が降るらしいので、カリカリを残しておきたくはないのだが、ゲンキやバニーがまだ食べているし、たとえ濡れても明け方にはカラスが全部食べてしまうだろう。カラスも満腹だと猫を襲うこともなくなる。

立ち去ろうとすると今夜は何匹もが後を追ってきたが、いずれも庭園内もしくは「山手猫階段」の踊り場まで。それ以上は従いては来なかった。


2004年04月12日(月) 3日ぶりの山手・全員集合、キジー出席

10日(土)は所用があり、M浦さんに少々早めに餌やりに行ってくれるように頼んだ。

昨11日(日)には、歯茎の腫れから夕方熱が出たので、またもやM浦さんにお願いすべく8時前に電話してみたら留守電になっていた。留守電に、早めの餌やりお願いを録音しておいたが、M浦さんは帰宅していないらしくなかなか電話がかかってこない。

熱は下がらないが山手に行こうと、その旨留守録すべく8時20分にもう一度電話してみると息子さんが出て、M浦さんはもうすぐ帰宅するはずだと言う。

更に20分待ってもう一度電話したところへM浦さんがようやく帰ってきた。彼女の話では、土曜日に山手へ行こうと家を出たところ、山手北側のジュニアがフラフラ迷い込んできていたという。

そこでジュニアを学院へと導いたところ、ジュニアたちの餌やりさん、K下さんの車を発見。ジュニアを探しに行っているであろうK下さんが戻るのを長時間待っていたそうだ。戻って来たK下さんと話し込み、山手へ行くのが大幅に遅れてしまってらしい。

そういう話を聞いているうち、9時になってしまった。M浦さんはすぐに行ってくれるという。

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というようなことで、この2日間は夜の給餌が遅くなってしまったが、今日もそんなに早くなく、8時ちょっと前に出発。外は暑い。

「山手猫階段」の階段には沢山の猫たちが待機していた。猫たちは明らかに私の出現を喜んでいる。寂しかったかい?みんなを連れて庭園餌場へ行く。余りにも暑いので着ていたスモックを脱ぎ半そでになる。

新聞紙トレイ2枚に1kgのカリカリを開ける。花子とハイシローは上段で別口に食べる。数えると11匹しかいない。何と茶々がいないのだ。こんなことは前代未聞だ。

水容器はひとつもなく、お菓子の包み紙が落ちているので拾って片付ける。銘々容器3個を出し水を入れておく。

みんな甘えていたが、段々と少なくなり、ワカメ、かりん、ゲンキ、ポオ、バニーくらいが残っている。

新聞紙を片付け、いつも通りカリカリの山を2つ作っておく。ゲンキ、ポオ、かりん、バニーなどがそれを食べている。そこへどこからか茶々がやって来て食べ始めた。が、そんなにたくさんは食べない。もう既に満腹かな。

甘える茶々を少しだけ撫でて立ち去ることにする。茶々は追ってきた。コロンもどこからか出てきて「山手猫階段」の踊り場まで付いてくる。門扉の上には花子が陣取っていた。

茶々ももうそれ以上追っては来なかった。去年、一昨年、小桃の餌場にこっそりと出入りしていたつもりだったが、横の山から見ていたのか、茶々が石垣の端っこから大声で鳴いていたことが何度かあったことを思い出した。

鳴いてはいたが、茶々は殆どあの駐車場まで降りては来なかった。毎夜のように道路を渡って来ていたのはスミオだった。スミオはJ先生に貰われて幸せ太りしているし、小桃と一緒に餌をもらっていた新黒は山手を経て今は「プリンス猫階段」に舞い戻って幸せにしている。わずか2年の間にも様々なことがあったと感慨に耽りながら家路を辿る。


2004年04月09日(金) プリンスに面会・・・コロン欠席

お昼少し前、J先生と一緒にプリンスに面会に行く。診察室、処置室(手術室)を通って奥のドアを開け、プリンスのケージへ。

プリンスは我々が先回の面会から2週間しか経っていないので、しっかり覚えていて喜んでいる。ケージを開けるとソロリと出て来た。先回より足腰がしっかりしているように見える。只、貧血がひどいので鼻の頭はピンクではなく白っぽい。

さんざん撫でて可愛がっていると、ワンちゃんの手術を終えた院長がやって来た。プリンスは早速院長にも甘える。その模様は沢山の写真をアップしたので、百聞は一見に如かず、そちらでご覧を。

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8時前に山手へ出発。「山手猫階段」の踊り場真ん中の石垣の上ではポオと茶々が並んで待っていた。「ワカメ!ワカメ!」と呼ぶと横の植え込みから出て来た。

庭園の餌場でみんなが食べていると花子が別のところで食べたいという。ハイシローもこそこそとやってきて、やはり個別に食べたがる。昨日叱ったのでちょっとおとなしい。

殆どの猫が食べ終わり、ゲンキが植え込みに向かって唸り声を上げている。ピーチやタヌウが来たのかと覗きに行くと、トニーが来たのだった。

今朝、ゲンキがいないとJ先生が言っていたが、昨夜も今夜もしっかり出席している。学院では、修学旅行の為のバスが何台も入っていたので猫たちは警戒して出てこなかったのかも。北米へホームステイ2週間だそうだ。豪勢だなあ。でも近ごろは私学ではこれくらい当たり前なのかな。

ボイラー室の上の教室に灯りが点いていたが、しばらくして見ると消えている。今夜は車が1台、バイクが1台通っただけで静かなものだ。

コロンはとうとう来なかった。11匹でカリカリ800grくらいだからそんなに多くない。日中にしっかり貰っているのだろう。

ハイシローは甘えてもたれかかっているが、目やになどを取ろうとすると引っ掻かれるので、要注意だ。

ポオが甘えに来るようになった。今のところ、ハイシローに対して強いのはポオと茶々だけだ。

ハイシローはおとなしくなったかと思ったら、後ろからかりんを襲っている。気の強いかりんはものすごく怒った。たった12匹でもみんな仲良く、という具合にはいかないのだなあ。我が家だって3対1で対立しているし。
テコンドーの団体みたいなものか。ダメだなあ。


2004年04月08日(木) 全員集合

お昼ごろ、Pハイツテニスコート向かいの駐車場に茶白猫がいた。近寄ってよく見ると、去年4月11日の朝、「山手スカイウォーク」踊り場に現れたという「茶白猫」にそっくりだった。写真よりも茶色が濃いが鼻の周りは白くて優しげな顔はそのままだ。

【「山手ネコロジー」に現れた新顔】としてM本氏撮影の写真を載せている。今日の猫は当の新顔ではないとしたら兄弟猫とか血縁関係にあるに違いない。プリンスにも柄がそっくりだからやはり血縁関係か。

あの猫はあれっきり山手には現れないので、春先にメスを求めて放浪してきた通りすがりだったのだろうとは思っていた。

その「茶白猫」を携帯カメラで撮影しようとすると逃げてしまったが、逃げた先は、N崎さん宅裏庭だった。その家の庭にはよく猫たちが入って行くのを目撃する。きっと猫たちには優しい家庭なのだろう。

********

午後7時40分出発。昨日と同じく、ワカメが真っ先に出迎えてくれるが庭園餌場にはなかなかやって来ない。

ホウキで掃き新聞紙の用意をしているとハイシローが他の猫を盛んに攻撃している。ハイシローにこっぴどくやられてギャッとものすごい声を上げている猫は誰だ?もうーっ!ハイシローの頭をひっぱたいてやった。

するとハイシローはびっくりしてすっ飛んで逃げてしまった。まずみんなにカリカリを食べさせる。数えると11匹。さくらがいない。と思っていたら向こうからやって来て私の前で食べ始める。

ポオがわざわざ私の傍に来るので目やにを取る。鼻水は全然出ていない。きれいなもんだ。タニーの涙目は相変わらず。ゲンキの右目も拭いておく。

かりんはお食事中、とてもいじわるで自分の分はたっぷり確保してあるのに、隣で食べている猫をしばしば攻撃する。

ハイシローが戻ってこないので植え込みを覗くとすねて座っている。私の横にカリカリの山を作り、呼び寄せると近くまでは来たがまだいじけて出て来ない。放っておいて水を替えているとようやく出てきて食べている。

少し食べただけで水を飲み、そこでじっとしている。顔つきがいじけたままだ。盛んに呼びかけてカリカリの山を指し示すと、しばらくしてやって来て食べている。よほど傷ついたようだ。

今夜も本館2階の灯りが点いていたがしばらくして見るともう消えている。新学期が始まったばかりで何かと忙しいのかな。

昨日も聞こえていたが、相撲の太鼓のような音が聞こえる。何かのクラブ活動かなあ。もう8時を過ぎているのに。

今夜はトニーが特別べたべたと甘える。コロン、かりん、タニー、バニー、茶々はいつも通りべたべた。片付けるために私が移動するとゾロゾロ付いてくる。ハイシローもいつの間にかバッグの後ろでいつも通りの姿で寛いでいる。やっとご機嫌が直ったようだ。背中をなでなでしてご機嫌を取っておく。これで他の猫を攻撃するのを止めてくれるといいのだが。

時折、ポツリポツリと来るので余ったカリカリは殆ど回収しておく。

帰宅すると8時40分。山手での滞在時間は40分くらいかな。猫たちはとっても可愛い。


2004年04月07日(水) コロン、さくら欠席

今日は水曜日なので本来は缶詰の日なのだが、余りにも風が強いのでカリカリにした。というのはカリカリだと石段の床をよく掃いて直置きできるが、缶詰だと汚れるのでそういうわけにもいかない。銘々容器も軽いので吹っ飛んでしまうし。

出発は8時少し前。桜井小の夜桜見物しながら山手へ向かう。道路を渡ったところで一番先に出迎えてくれるのはワカメ。「山手猫階段」まで行くとポオたちが待っていた。

風が強いので桜の花びらがたくさん散って池の水の表面はすっかり覆われてしまっている。橋の右側はやっと干上がったらしく花子が入り込んでひっくり返ってゴロゴロしている。

本館の1階と2階の一部に灯りが点いている。1階の灯りはロビーかな。

餌場を掃いてカリカリを置く。食べている猫たちの数は8匹。あれれ?少ないなあ。コロン、さくら、トニー、ハイシローがいない。

水容器も空になってひっくり返っているが紛失してはいなかった。たっぷりきれいな水を満たしておく。

トニーがやって来て食べている。いつの間にかハイシローも来ている。猫たちと遊んでいる私の後ろを時々車やバイクが通る。徒歩で坂を下ってくる人の数もいつもより多い。いつしか本館の灯りも消えている。

黒服の男性が2人歩いてきて、「猫!」と声を上げ、「山手猫だ!」と言っている。沢山の猫に囲まれている私に気付き、ひとりが私に軽く頭を下げて挨拶してくれた。『こんばんわ!』と声を掛けておく。

生徒なのか教職員なのかは全く分からなかったが、「山手猫」は有名ではあるけれども、あんなにたくさん集まっているところは昼間は殆ど目撃されていないのかもしれない。夜の庭園内で寛ぐたくさんのきれいな猫たちのシルエットは大変メルヘンチックだ。U野さん宅ガレージのような屋根つきのしっかりした大きなシェルターがあれば言うことはないのだが。

いつの間にかワカメがいなくなっていると思ったら、庭園内の離れたところでこっちを見ている。「ワカメ!」と呼んでいるとゲンキがワカメに向かって突進する。勿論ワカメはすっ飛んで逃げてしまった。

食べている時、タニーが鼻に皺を寄せてゲンキに向かって唸った。きっとゲンキに苛められたことがあるのだろう。ゲンキは大して強くないくせにちょこまかと他の猫を追いかけたりして嫌われている。特に女の子にはすこぶる不評だ。

ポオは私が目やにを取るので警戒している素振りを見せるかと思えば、甘えてくるし。鼻水もすっかり治まり今日は特別にハンサムだ。太っているのに背骨がゴツゴツしているのは相当年を取っている証拠だ。

さて、今日は相当暖かいがまだ蟻も団子虫も出てきていないのでカリカリの山をいつも通り2つ残しておく。トニーやゲンキがダラダラと食べてもいるし。


2004年04月06日(火) コロン欠席、キジー出席

8時少し前に出発。「山手猫階段」での猫たちの歓迎ぶりは昨日と同じ。門扉内側に立てかけてあるホウキを取っているとすぐ傍の植え込みから可愛らしい声がする。見るとキジーだった。以前は餌をくれろと必死に可愛い鳴き声を張り上げていたが、近ごろは鳴かなくてももらえることが分かり、全く鳴かなくなっていたのに今夜はよほど空腹なのだろう。

風があるので新聞紙トレイはやめて床をきれいに掃き、カリカリを直置きする。空腹のキジーもすぐに食べ始める。山手猫たちは丸々しているから昼間にたっぷり貰っているはずだ。それでもよく食べる。あんまり食べないワカメもすごく太っている。私の傍にいたいだけなのだ。愛いヤツ。ワカメばかり可愛がっているとかりんがヤキモチを焼いて割り込んでくる。

食べているタニーを膝に上に抱き上げてひどい目やにをぬぐう。抱かれている間、ピーとか細い鳴き声をあげている。カリカリの前にそっと降ろすと続きを食べる。

ポオは捕まえられるかと自意識過剰に行動していたが、無視していると最後には自分の方から捕まりに来た。目やにを取り、鼻水をぬぐう。ポオはハイシローに攻撃されると果敢に反撃する。トニー、タニーなんかはすぐに逃げるしバニーに至ってはお腹を見せて降参している。

150grくらいは余ったが、昨日みたいに空腹のパーキーが食べに来るかもしれないので、やはり片付けないで置いておくことにした。ピーチもどうしたのだろう?あれっきり姿を見せない。タヌウは?

******

犬山動物病院の院長の話では、今日もプリンスに点滴をした結果、食欲が出てまた食べ出したとのこと。あんまり数値が悪化していたので仰天してしまったが、見た目には特に衰弱はしていないらしい。ひとまず金曜日に見舞いに行くことにした。(原則的には火曜午後と水曜日は休診日)


2004年04月05日(月) コロン欠席、キジー出席、パーキー現る

昨夜はひどい雨で山手行きはパスしてしまった。気温も突然下がって外猫には辛い気候だ。

今夜は7時40分出発。ワカメは山の上から私が来るのを見ていたのか、道路を渡ると石垣の上に降りて来た。「山手猫階段」にはたくさんの猫たちが待ち構えていた。

みんな食べる、食べる。最初コロンとハイシローがいなかったのだが、終盤になっていつの間にかハイシローが学院側からやってきてみんなに混じって食べている。

キジーもやって来た。新聞紙の上に十分にあるので、キジーだけのために下の段にカリカリを盛るのはやめた。キジーが新聞紙に近づくとポオやかりんが威嚇しようとするがキジーは全く意に介さない。結局上がってきてパクパク。

ワカメは昼間に貰ったのかさほど食べずに私のそばでじっとしている。キジーは十分に食べたと思うが、私の真ん前の新聞紙トレイ上のカリカリの山をじーっと見つめていたが、私との距離が余りにも近すぎると思ったのか、諦めて去っていった。そして盛り声を出している。山手猫たちはみんなその声のする方を見るが、(「バッカみたい!」)とでも言っているようだ。

ポオを捕まえようとすると逃げられた。タニーの涙目を拭き、ゲンキの右目の目やにを拭く。

新聞紙を片付けているとポオたちが寄ってきた。そこでポオを捕まえて目やにを取り、鼻汁が出ていないかチェックする。まだちょっと鼻水が出るようだが、すっかりきれいになっている。もう投薬しなくてもいいだろう。

そこへ思いがけずM浦さんがやって来た。阪神が巨人に対し開幕3連勝しているので、M浦さん母子は欣喜雀躍していることだろう。今夜は試合がないので早めに山手にやって来たとみえる。明日夜、浜スタに試合観戦に行くのだそうだ。

猫たちは食べ終わっているので、カリカリを少々残して「山手猫階段」踊り場へ。

アッ!階段にパーキーが来ている!M浦さんに知らせ、しっかりその姿を見てもらう。何だかこの前より小さくなったような。バニーに追われて逃げてしまった。階段を上がってみるがどこへ逃げたのか分からない。庭園餌場に残してきたカリカリなどにありつくといいのだが、と話しながら戻ろうとすると、バニーがすごい勢いで山の斜面を駆け上がって行く。パーキーを追っているのだ。M浦さんはバニーに追われるパーキーの姿を見たようだ。

パーキーが食べに来られるように、M浦さんの水容器の近くにカリカリを盛る。するとハイシロー、バニー、茶々、ポオ、ゲンキが群がってしまう。その間にM浦さんはパンダの水を替えに行った。

パーキーは小さいがオスだと思う。通りすがりではなく山手界隈をウロウロしているのなら以前のように給餌タイムに庭園に来ればいいのに。バニーが自分にそっくりだといっていじめているのかなあ?

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午後11時も過ぎてからパソコンを開くと、犬山動物病院の院長からちょっと心配なメールが入っていた。

≪プリンスその後’04その5
この1ヶ月でかなり衰えを感じていましたが、本日血液検査の結果は下記のとおりです。
        4月5日     BUN 148.2 CRE 8.1 HCT24.5
   ’03年11月6日        140以上    6.9  29.3
 かなり悪化しています。フードは食べてはいますが徐々に少なくなっています。甘えたがる様子は以前と変わりません。昨年入院したときより数値が高いのに比較的元気でいるのは徐々に病気が進行し、それにたいして適応力がついてきているからだと思います。現在点滴を週1−2回していますがもっと増やさなければいけないようです。今すぐ急激に衰弱することはないと思いますが、このままでは先は長くないと思います。ご都合がよろしければ面会の回数をふやして下さい。犬山動物病院 ≫

数値はびっくりするほど悪い。明日、明後日にでも是非面会に行きたい。J先生と連絡を取り合ってみよう。


2004年04月03日(土) 全員集合+キジー出席

フロントラインの小分けをしていたら出発が8時になってしまった。今夜はワイワイと猫たちに囲まれて庭園に入る。庭園灯の蛍光灯を取り替えたのか、ものすごく明るい。特に池の辺りが煌々と照らされている。猫たちの異変を見逃すといけないので明るいのは大歓迎だ。

猫たち今夜もよく食べる。12匹全員に次々とフロントラインのショットをお見舞いする。

キジーが来たが猫たちの数が多いので入り込めない。1段下にカリカリを盛るとゲンキが食べ始める。キジーはおとなしく待っている。いつまでも待っているので、キジー用にまた一盛りする。

水は3箇所に置く。3箇所とも猫たちが飲んでいる。

ワカメとコロンが私にもたれかかって寛いでいる。回りにはトニー、タニー、茶々、ハイシローなどがはべっている。家猫と同じだ。家でも猫たちが私の後を従いて回る。

プリンスを始め、山手猫たちも飼ってあげたいが、狭い家で私ひとりが相手に出来る数は限られている。猫たちは互いにヤキモチを妬くし、相性が悪いとひどい喧嘩もする。ストレスで体調を崩したりトイレ以外におしっこをしたりもする。

ワカメやコロンたちもこんなに慕ってくれるのに、僅か1時間足らずで置き去りにしなければならないのは辛い。猫はドライかと思っていたら案外そうでもないことをノワールから教わった。


2004年04月02日(金) さくら欠席

今朝、「プリンス猫階段」のノンちゃんを病院に連れて行こうとS内さんと話し合っていたのだが、早朝には上がっていた雨が10時ごろにはまたひどく降っている。12時前に上がりノンちゃんが捕まれば、と期待していたのだが、ダメだった。

昼過ぎには急に陽も差し素晴らしい晴天になった。2時半ごろS内さんから電話があり、ノンちゃんがいるという。キャリーを持って駆けつける。然し、いつもロクなことをしない私がキャリーを持って現れたらノンちゃん、ものすごく警戒するに決まっている。ノンちゃんの信頼を得ているS内さんがうまくキャリーの中に放り込んでくれるといいのだが・・

が、そうは問屋が下ろさなかった。おっとりとしたS内さんが柔らかにノンちゃんを抱き上げると異変を察したノンちゃん、大暴れ。立てておいたキャリーに脚から入れて素早く蓋を閉めてしまうつもりだったが、ノンちゃん、S内さんの腕をひどく引っ掻いて逃げてしまった。大失敗、大失敗。

これはもう今後も「捕獲オーラ」ふんぷんの私の顔を見るとすっ飛んで逃げてしまうに違いない。S内さんひとりでノンちゃんを油断させてキャリーに放り込んでもらうしかない。

ひとまず諦めて「傾向と対策」を練るべくS内家でお茶する。久々のコロちゃんは相変わらずのんびり寝てばかり。こびり付いている目やにを早速取る私は嫌なおばさんだ。「プリンス猫階段」でも可愛がりながらも目薬を差したり、爪を切ったりロクなことをしないおばさんだった。

S内さんはノンちゃんが可愛くて仕方がないようだ。どうやら肉球が腫れている様子のノンちゃんを家で休ませようと思っていたらしい。以前の仲間コロちゃんもいることだし、と彼女は言うがコトはそんなに簡単ではない。

コロちゃんはもう1年以上もS内家を独占していて、自分のテリトリーだとはっきり認識しているはずだ。そこへ「プリンス猫階段」でも元々闖入者であったノンちゃんがいきなりやってきたりすれば、コロちゃんはカンカンに怒るだろう。

そして肝心のノンちゃんは最初は寛ぐどころか、環境の変化にパニックに陥りテレビの裏などに隠れてしまってしばらくは出てこなくなるだろう。

然し、そういうコロちゃんの拒否反応もノンちゃんのパニックもしばらくすれば収まるのだが、1〜2日では到底無理だ。1週間から1ヶ月はみないと。

S内夫妻の旅行などでコロちゃんがひとりでお留守番をしなければならなくなるような場合の給餌やトイレの世話は私が引き受けると約束する。(なんて優しいんでしょ、と自画自賛)

そんな話をしているうちに5時前になり、失礼する前にもう一度「プリンス猫階段」でノンちゃんを探す。夕食には時間が早すぎて誰もいなかった。ノンちゃんの捕獲はS内さんに任せることにしてスケジュールが合えば私も病院に同行するということに。

*******

7時40分に出発して山手へ。「山手猫階段」には1匹もいない。辛うじてポオだけが出て来た。木の上から茶々が降りて来た。他の猫は全然。ニャーオニャーオと派手に鳴きながら庭園餌場に向かう。

門扉に立てかけておいたホウキが離れたところに転がっている。強風で飛んだのだろうか?変だなあ。

石段をホウキで掃いていると何とか数匹が出て来た。新聞紙を広げる頃には殆どの猫たちが揃った。良かった。みんなパクパクと食べているが、またタニーがいない。心配しているとどこからかやって来た。コロンもいつの間にか足元で食べている。いないのはさくらだけ。

家猫の療法食缶詰に風邪薬を振り掛けてきた。ポオを捕まえてポオだけにラップで包んだその缶詰を食べさせる。おとなしくよく食べた。

トニーの左目の淵に変なふくらみがある。もしかしたらダニイボかも。ふくらみをむしり取ったがその下に固いものがある。ダニかなあ?トニーは痛がる風は全然ない。先回フロントライン投与をしたのは3月13日だからほぼ3週間が経過している。1月に1回にしたかったが、仕方がない。明日にでも用意してこよう。

水容器は1個紛失している。強風で空の容器が飛んでしまったのかなあ?

教室横の斜面に向かってさくらの名を呼んでみる。今夜もボイラー室上の部屋に灯りが点っている。私が動くと、かりんやゲンキが付いて来る。ゲンキの背中を撫でているといきなり噛もうとする。かりんも撫でる私を引っ掻こうとする。何だか気が立っているようだ。

猫たち1kgはしっかり食べたがそれ以上出したので大分余った。もう暖かいので、殆どを回収する。

「山手猫階段」の方から話し声がするのに階段を上がっていく姿が見えない。踊り場に出てみると、少し上の段に誰か2人くらいが座ってタバコをくゆらしている。灰は落とし放題、吸殻もそこへポイして行くのだろうな。見えないだろうが、一応振り向いて睨んでおく。(効果はゼロだが。)

S内家の郵便受けにノンちゃん用の薬と抗生物質を入れておく。


2004年04月01日(木) コロン欠席

7時40分出発。山手に近づくとニャーという声が聞こえたような・・
道路を渡るとワカメが石垣の上で出迎えている。ハイシローとゲンキも石垣の下にいる。ポオまでが来ようとしている。よほど空腹なのか。

庭園餌場を掃いているとハイシローがバニーを襲っている。しまいにはギャッとものすごい声が!見るとバニーの毛がむしり取られている。本当に悪い猫だ、ハイシローは。バニーはハイシローよりずーっと大きいのに、攻撃性が全くなくいつも伏せて降参の構えをする。得意の頭突きを1度くらいハイシローにかましてやればいいのに。

アレッ?ワカメが餌場に来ていない。他の猫たちもノロノロと集まってくる。新聞紙を敷き、カリカリを出すとワカメもやって来てモリモリ食べている。今日は昼間の餌やりさんが少なかったのかな?春休み中だし。

餌場の石段に散っている桜の花びらを見て初めて頭上を振り仰ぐ。満開の桜の枝が張り出している。さしずめ夜桜見物といったところだが、地上の猫にばかり視線を走らせているので、お花見どころではない。

猫は10匹。相変わらずコロンがいない。もう1匹は?あれ?誰だろう?しばらく考えてタニーがいないのに気付いた。タニーがいないなんて?!どうして?タニーはいるのが当たり前の存在だったので俄かに心配になる。

水容器3個には結構水が入っていたが、きれいにして取り替える。ポオが食べていたカリカリに風邪薬を振り掛けるが、ポオは警戒して逃げる。

携帯に電話が入った。思いがけず、「プリンス猫階段」のS内さんからだった。ノンちゃんが数日前からびっこを引いているという。右前足の具合が悪いようだ。目視しても外傷や腫れはなく、骨折しているとも思えないという。

とりあえず明朝一緒に犬山動物病院へ行くことにした。新黒は元気で「プリンス猫階段」へ日参しているらしい。もう1匹、白地にグレーの縞柄(ハイシロー柄か?)の新顔が来ているという。朝の餌やりさん、M上さんは下のいたち川から上がってきた猫だと言っているとか。明朝、チャンスがあれば「プリンス猫階段」の猫たちの写真を撮りたい。

さてワカメも結構長い間食べていたし、猫たちの食べっぷりはいつもよりいいように思える。それでも1kgくらいかなあ。ポオは風邪薬まぶしのカリカリをあんまり食べなかったようだ。目やにを取り、鼻水をぬぐっておく。

タニーのことを心配しつつ餌場を後にする。「山手猫階段」の踊り場へ出たところで微かな鳴き声を聞いたような・・キョロキョロしていると可愛い声で鳴きながらタニーらしき猫が階段を降りて来た。一旦立ち止ってこちらを見、ためらいがちに降りてくる。どうしたんでしょ、タニーは。

タニーと一緒に餌場まで戻る。残しておいたカリカリを食べ始めたので、注ぎ足すと、容器の音を聞いて猫たちがもっといいものをくれるのかと集まってくる。花子も戻って来た。カリカリの小山を数箇所に作っておくとみんなまた食べ始めた。食べているタニーの目やにと涙だけをぬぐって立ち去ることにする。

コロンが出て来ないのはしょっちゅうだが、タニーがいなかったのは本当に珍しいので一昨年の1ヶ月失踪事件を思い出してすごーく心配してしまった。間一髪で会えて良かった!


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