つれづれ日記
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2004年02月29日(日) 小狸だと思ったのはハクビシンか?

8時ごろ山手に着く。暖かいせいか、以前のようにハイシローが山側の石垣のすぐ上で寛いでいる。私を見つけると大声を張り上げて鳴く。それを聞きつけてまずゲンキがやって来て同じように鳴く。そして他の猫たちも続々と出てくる。

階段下、正門に近いところに何か褐色のものがある。また犬糞かと近寄って腰をかがめてよく見ると何と!大きなガマ蛙だった。\´(=>o<=)ヽ/キャァー!と飛び退く。ガマ蛙は苦手だ。エッ?!もうそんな季節?

いつもと同じく猫たちと一緒に(ガマ蛙が卵を産み付ける池を通って)庭園内餌場に行くが、これからガマ蛙がゾロゾロと現れたら嫌だなあ。

新聞紙を2枚広げてカリカリを与え、猫たちが食べている間に水を替える手順は毎夜同じ。女の子たちが私の近くに集まるのもいつも通りだ。トニーがいないがそのうち来るだろう。

今夜は猫たち、食べている最中も「山手スカイウォーク」の方を盛んに気にしたり、反対側の本館側を振り向いたりして落ち着かない。池で蛙が鳴いているのかなあ?

本館側からだと、こないだの小狸が来る可能性がある。と思っていると現れた。今日はカメラを構えてみた。私がいるので、ひとまず植え込みの中に入ったが、出てきた。餌は私の真ん前の新聞紙の上にしかないことが分かり、新聞紙のところまでやって来てカリカリを食べ始める。パリポリいい音をさせる。私からはほんの1メートルくらいしか離れていない。

私の足元にはワカメがいる。後ろにはかりん。近くにはポオもゲンキも茶々もコロンもいるがみんなおとなしい。

この小狸はハクビシンではないかと思う。とにかく痩せていて小さく、皮膚病で毛が相当禿げている。みすぼらしいことこの上ない。

ずーっとフラッシュを光らせて写真を撮っていたのだが、じっとしている私のことは全く警戒していない。遠くの物音にはビクッとしている。

食べている新聞紙の上にはまだカリカリがあるのに、よく見えていなかったのか、もっと私に近い新聞紙のカリカリを食べ始めた。すると今までじっとしていたワカメもカリカリを食べ始めてそのハクビシンだか狸だかを威嚇して唸る。するとハクビシンは怯んで、まだ50grも食べていないのに立ち去ってしまった。可哀相に。

新聞紙を片付けて、いつものようにカリカリの山を2つ作っておく。トニーは最後まで現れなかった。

先日見た黒っぽい狸のペアとは全然見かけが違うので、ハクビシンだと思うのだが・・・

「山手の生き物たち(2)」というページにかなりはっきりした写真をアップしておいたので、どなたかはっきり分かる方は掲示板にでも、その旨書き込んでおいて下さると助かります。


2004年02月28日(土) バニー、ハイシローが欠席

雨が近づいているというので、今夜は7時半に出発。山手への道路を渡るとゲンキがお出迎えしてくれた。派手な声で鳴く。それを聞きつけて猫たちが続々と階段を駆け下りてくる。みんなを引き連れて庭園内へ。

いつものように新聞紙2枚を敷き、カリカリを与える。9匹しかいない。さくら、バニー、ハイシローがいない。そのうちに来るだろう。

水容器3個の水を替える。3個なので1リットルのペットボトルを持参している。3つとも水が減っているので適当に飲んでいるようだ。お昼間には校内ネコロジーのメンバーが水を足してくれているようだし。

階段に腰を下ろして猫たちが食べるのを見守る。かりんは私にはすごく甘えるのだが、他の猫に対しては食事時には特に意地悪で、隣に来る猫たちを一定以上近寄ると誰彼かまわずパンチする。ワカメもポオもパンチされてしまった。餌をはっきり分けてワカメをなだめる。食べ終わったワカメが足元で甘える。

突然茶々が猫たちの食卓に急襲をかけた。驚いた猫たちはパーッと散ってしまったが、三々五々戻って来た。さくらもやって来た。

それからまた猫たちはダラダラと食べている。一旦去った花子もまた戻ってきて食べている。花子はいつもそういう行動を取る。2度目を食べ終わって去っていく花子のお腹が横に張り出している。もしかしたら早い時間にY沢さんなどに給餌されたのかな?

ポオとタニーの目やにを取る。2匹は毎日黒い目やにを付けているがさほど嫌がらずに取らせるので毎日ハンサムだ。

バニーとハイシローは遂に現れなかった。8時になっても来ないということは満腹なのだろう。

いつものように2箇所にカリカリを残して去る。今夜はゲンキも従いて来ない。よかった。


2004年02月27日(金) アニーとタビーを可愛がる

今日12時半ごろS木みちよさんと駅へ向かい4時過ぎに戻って来た。往復ともU野さん宅ガレージ前を通った。行きにはさすがに猫の姿は見えなかったが、帰りにはガレージ内の車の屋根にアニーが座っていた。近寄って声を掛けるとアニーは喜んで車の屋根から降りて来た。そして甘えること、甘えること。聞いたこともないような甘え声を出す。

するとそれを聞きつけたのか、タビーがやって来た。そして盛んに甘える。2匹とも丸々と太っている。とても食事前とは思えない。ガレージ前の道の奥は行き止まりで、すぐ下には植え込みで覆われた斜面になっていて日当たりは申し分ない。

雨風はガレージ内でしのげるし、危険は殆どなく餌もたっぷりもらえて幸せいっぱいな顔をしている。山手には全然戻って来ない。

我々が立ち去るといつまでも見送っていたが、ガレージ前からは動こうとしない。よほど居心地が良いようだ。

*******
山手へは午後8時を過ぎてしまった。さすがに待ちかねたのか、ハイシローとゲンキが待っていた。山手側の石垣の角にはキジーが待機している。

イヤガラセがあるので「山手スカイウォーク」踊り場からはなるべく「山手ネコロジー」の気配を消すことにした。M浦さんが使っている短いホウキと塵取りは門扉の内側に。彼女の水容器もなるべく門扉に近く。私が使っている長ホウキは門扉の裏側に立ててある。

その長ホウキを持って庭園内餌場へ。新聞紙を2箇所に敷きカリカリを出すと猫たちがワッとばかりに群がる。キジーもやって来た。が、トニーがいない。キジーは周りをウロウロしている。キジーのために下の段にカリカリを盛るとゲンキが食べている。

トニーもやって来てどこへ入ればいいのか迷っているので、猫たちの間に入れてあげる。

いつの間にか私に近い方の新聞紙には、花子、ワカメ、コロン、かりん、さくらの女の子5匹が集まっている。写真を撮った。

キジーはゲンキを追い立てて餌にありついたようだ。キジーはそれを食べ散らかして上の段の新聞紙の上の餌を食べようとしている。充分にあるので大丈夫なのだが、ポオやトニーなどはキジーと顔を並べて食べるのがいやなようでそこから離れてしまった。キジーの写真をまた撮った。

キジーは食べ終えると途端に盛り声を上げながら去って行った。まず腹ごしらえか。M浦さんは、盛るのはもっと寒い頃だろうと言う。それに盛っている時には雄猫は食べないのでは?とも言うが、キジーはしっかり食べている。

いつものようにワカメ、コロン母子が私の足の下に蹲る。かりんとタニーはいつも通り傍から離れない。茶々も私が動くと従いて歩く。

新聞紙を片付けているとタニーたちが追いかけっこをして遊んでいる。植え込みのそこここに猫たちが寛いでいるのは良い光景だ。

立ち去るとゲンキだけが従いて来たが、道路を渡ろうかどうしようかと逡巡した後、車がやって来たのを見て山手に引き返した。よしよし。


2004年02月26日(木) 食欲のキジー

今日は午後2時に庭園でM浦さんと待ち合わせをした。ボロになったホウキ類を処分しようというのだ。J先生も参加し、よもやま話をする。猫は1匹も出てこない。手てぶらの老人がもの言いたそうにこちらを見ながら「山手スカイウォーク」の階段を上がっていく。

女生徒がたくさんいるので不審者が出没する。是非ガードマンを常駐させてほしいものだ。そうすれば不逞の輩の犬糞ばら撒きや、猫虐待なども減るだろう。

猫が全然出てこないと思っていたら、ワカメが出て来た。山の中にいたようだ。次いでポオもどこからかやって来た。日当たりの良いところで寝ていたのだろう。ポオとワカメの写真を撮っているとワカメの娘コロンも出て来た。3匹の写真を沢山撮る。

ポオは枯葉トイレでまずおしっこ、それからウンチもした模様だ。

3時ごろになり、引き上げようとするとワカメの息子、コロンの兄ハイシローがやって来た。私の足にスリスリしていたかと思うとJ先生のロングスカートの下に入って隠れているつもりだ。

4匹にカリカリを与え、水を替える。するとさくらも現れた。みんなよく食べる。

*********
午後7時50分出発。さくら、バニー以外はすぐに集まった。今日のカリカリは気に食わないのか、猫たちはウロウロしている。バニーが鳴きながら駆け寄って来た。さくらも鳴きながらやって来た。これで全員集合。

気にくわないカリカリでも1kgは出した。タニーもかりんも不満そうにしながらいつまでも食べている。私の周りに残ったのは4匹くらいだが、庭園内のそこかしこに猫たちが寛いでいる。平和な風景。

キジーがのっしのっしとやって来た。カリカリは充分にあるのだが、それぞれの山に猫たちが張り付いている。キジーは周りをウロウロ。

私が立ち去りかけるとキジーは早速ワカメに近寄り、嫌がったワカメが逃げてしまうと、悠然とワカメが食べていた餌を横取りしてしまった。でもワカメは既に充分食べてはいるのだが。

ここに餌があることを知ってからは、キジーはねだって可愛い声で鳴くことを止めてしまった。段々図々しい態度になってきたが警戒心は怠らない。

帰りかけるとハイシローが従いて来た。お腹が横に張り出している。
今日の写真はアップしてある。


2004年02月25日(水) キジーが盛っている

今夜は缶詰の日だが出発が遅くなってしまった。8時近い。今夜も「山手スカイウォーク」の階段にはハイシローだけがいたが私が上がって行くと忽ち猫たちが集まる。M浦さんの水容器は門扉側に移動していた。その方がよい。

庭園内餌場の階段に新聞紙を厚めに2箇所敷く。缶詰をまず4個開けてからみんなに与える。そしてまた4個開ける。食べている猫たちを数えるとバニーがいない。11匹だ。もう2缶開けたところでキジーがやって来た。餌場の周りをウロウロしているので、キジーの為に1缶開ける。

するとゲンキが食べ始めた。上の段でカリカリを与えたりしている間にゲンキはキジーに追われたようで、今度はキジーが食べている。

やっと水を替える。私が立ち上がったのでキジーはちょっと逃げの姿勢をとったがすぐにまた食べ続ける。私がすぐ1メートルほどの近さのところでしゃがみこんでも平気だ。一応顔を上げて私を見るが食べるのを止めない。

花子と鼻を突き合わせていたが、缶詰1個分を食べ終えるとすぐに花子を追って行ってしまった。盛り声らしき変な声を出している。

片付けようとしているとバニーがやって来た。バニーにだけまた缶詰をあげようとするが、他の猫も集まってくる。そこでもう1缶開ける。キジーも入れて13匹に対し13缶開けたことになる。

いつも通り2箇所にカリカリを少し残して立ち去ることにする。ホウキ類を門扉の裏側の目立たないところに移動させる。M浦さんが使っている小さいホウキと塵取りも目立たないところに移す。「給餌ルール」も外した。これでここが猫の餌場だったことは水容器を見なければ殆ど分からない。

作業中にバニーが来てちょっと鳴いていたがいつの間にかいなくなった。「山手スカイウォーク」には1匹も見えない。これでよし、と。

庭園内からうるさい盛り声が聞こえる。他の山手猫たちには全員、去勢・不妊手術をしてあるのだからキジーに決まっている。もしかしたら昨日の茶白猫、或いはゆきずりのオス猫か。キジーを捕獲するにはちょっと時期尚早だ。他の猫が邪魔をするに違いないので、もう少し慣れてからだ。雌猫ならそうも言っていられないが、雄だし近くに未手術の雌猫はいないから大丈夫だろう。それでも去勢をすればキジー自体がとても健康になる。


2004年02月24日(火) 犬糞がわざと放置されていた・新顔の茶白猫現る!

夕食を食べる前に給餌に行くと、1時間近く滞在している間に寒くなってしまう。昨日がそうだった。わずか1時間足らずでも空腹のまま夜の戸外にいると寒いのだから、ずーっと外にいる猫たちはもし空腹なら厳冬にはさぞかし凍えることだろう。冬の間はとにかくお腹いっぱい食べて厚い脂肪を身体にまとうのがよろしい。

ということで、夕食を済ませての出発は7時半過ぎ。今夜は少し風があったので個別容器で与える。さくらが欠席で総勢11匹だ。今夜も猫たちはよく食べる。空になりかかっている容器にはカリカリを足す。カリカリ1kgはすぐに無くなった。水もそこそこ飲んでいるようだ。

容器を渡り歩いていろいろ食べている猫もいる。ふと振り返って本館側を見ると、茶白猫が2匹いる。食べている茶白猫は、茶々。白茶猫はトニーとタニー。すると本館側の道路の向こう側にいる茶白2匹のうち、1匹はバニーに違いない。

では、もう1匹は???

近寄ってみると、ものすごく大きく見えた手前の茶白はバニーで、全身の毛を逆立ててすさまじい唸り声を上げてもう1匹を威嚇している。

もう1匹は、バニーのように鼻の周りに茶色のくま取りがある。何と言うか昨夏、姿を消したパークをものすごく可愛くしたような猫だ。柄的にいうと、やはり山手・ラーバン柄だ。でも初めて見る顔だ。

すっ飛んで逃げるということはないが、キジーのように私が2メートル近づくと2メートル後ずさりする。

餌容器とカメラを手に追ってみるが、やはり少しづつ逃げて行く。通行人も来たので、追跡を諦めて庭園の餌場に戻る。ポオ、ゲンキ、かりんが従いて来ていたが彼らも戻る。

餌場にはタニーしかいなかったが、ゲンキとかりんが戻り、植え込みにはハイシローがいる。振り返ると、すぐ近くの植え込みにあの茶白が来ている。私が立ち上がると傍に駐車している車の下に隠れた。

これまでも、私が立ち去ると残ったカリカリを食べに来ていたのかもしれない。余ったカリカリを2箇所に集めて解散する。

「山手スカイウォーク」の踊り場に出てみて驚いた。確か来る時にはなかった筈だが、階段3段に大きな犬糞が1個づつ置いてある。犬にその場で脱糞させたのではなく、犬散歩人がどこかで回収した糞をわざわざそこに置いたとしか思えない。

割り箸で取るのが一番なので、帰宅してすぐにM浦さんに電話する。幸い明日はゴミ収集日だ。取った糞は包んでゴミ集積所に置いておくしかないだろう。

以前の人糞放置事件の後、懲りて掃除道具一式を猫ハウス近くに置いていたのだが、雨もかかるしM浦さんに言われて持ち帰ってしまったが、やはりこんなこともあるので割り箸、余分な新聞紙、ポリ袋くらいは常に持参しておく方が無難だなあ。

私はもう餌場をすっかり学院内に移してしまったが、遅く来るM浦さんはガードマンに出くわすのが嫌で、まだ「山手スカイウォーク」の踊り場で給餌している。水容器も置いてあるが、変なものを入れられる可能性もある。

彼女の水容器は目立たぬよう庭園への門扉の内側に置いたらどうかと提案してみた。ホウキ類もボロになっているものは処分し、必要なものももっと目立たぬようにしたい。給餌ルールも外し、あそこが餌場であると気取られぬ方がよい。

ブランドの大型犬を飼っていてもこんなことをする最低の奴がいるのだ。それに前々からの猫への虐待も心配だ。


2004年02月23日(月) キジーの写真を撮る

午後7時10分出発。3日ぶりの餌やりだ。昨夜は遅くなって雨風がひどくなったが、M浦さんはその前に給餌してくれただろう。

山手に行くと学院の中から犬を2匹連れた男が出て来た。学院内を散歩させているのだな。そして手ぶらだ。学院内のどこかで糞をさせてほったらかしにしてきたのだろう。しかも2匹。

この男に猫が集まってくるのを見せたくないと思ったが、1匹も見えなかった猫たちがどこから見ていたのか、私が階段を上がると四方八方から集まってくる。私も慌てて階段を上がり庭園内に入ってしまう。

風も収まり、新聞紙を敷いてもまくれあがることもなさそうだ。いつものように2箇所に敷きカリカリを置く。食べている猫たちを数えると9匹だ。コロン、さくら、バニーがいない。

今日は、座っている私の目の前で花子が食べているのでさんざん身体を撫で回してあげた。花子は触られるのが嫌いで、食べ終わってから「よくも触ったな!」という風に猫パンチしたりするが今夜はそれどころではなく懸命に食べている。

3日ぶりなので水容器はもうないかと思ったが、ちゃあんと元の場所、2箇所にあった。

コロンがやってきて、さくらも。それから大分遅れてバニーも来た。みんな学院内から来る。

さくら、かりん、ワカメ、コロンたち女の子はみんな私にくっついて守ってもらおうとする。花子だけは独立独歩。

ん?久々にキジーがやって来た。久々と言っても私が立ち去った後来て残ったカリカリを食べているかもしれないし、もっと後のM浦さんからもらったりもしているらしい。

ゲンキとコロンはキジーを威嚇しようとするが、キジーは弱い2匹なんかてんで相手にしていない。トニーは逃げてしまう。

キジーの為に1段下の敷石にカリカリを置くが、山手猫たちが集まってきてしまう。

キジーはウロウロしていたが、そのカリカリにありついた。狸が出てくるかもしれないので今夜はデジカメを持参している。そこでキジーの写真をたくさん撮った。やはり2メートルくらいは離れないと警戒するようだ。

キジーはたっぷり食べて庭園内の植え込みの中に消えた。

タニーや女の子たちはまだまだ私に甘えていたいようだが、店じまいする。

帰ろうとすると、控えめな盛り声のような声がして、それはキジーが鳴いているのだった。庭園から走り出て来たキジーは池のところで寛いでいたポオに擦り寄って行く。ポオは威嚇したりせず、2匹は鼻で挨拶しているが、どうやらポオは困惑している様子。キジーは雄なのか雌なのか分からない。が、もう1年近く見知っているが仔猫を連れていたことはないし、身体も大きいので雄だろうと推察している。

キジーは諦めて「山手スカイウォーク」の方へ去って行った。

ゲンキが従いて来て、道路を渡るのかと思ったら、渡りきらずに道路上にいる。車が来たので慌ててゲンキを呼ぶ。危ないったらありゃしない。

猫たちの写真は既にアップしてある。


2004年02月20日(金) さくらが欠席

午後7時45分出発。金曜日なのでPハイツ内の車の往来が激しい。山手に着くと早速庭園内へ。階段を上がるときに足元にまつわり付いたハイシローの足でも軽く踏んづけたのか、大袈裟に叫び声を上げる。

その腹いせか、他の猫たちを襲っている。バニーは大きな図体をしているがハイシローにやられて伏せて固まっている。トニーもハイシローを怖がっている。茶白猫たちはみんな気立てが良い。

猫たちは11匹。さくらがいない。食べる子と食べない子がいる。校内ネコロジーに給餌されたかな。出したカリカリはせいぜい700gr。

水容器はひとつ紛失している。もうひとつも違う場所に移動していた。持参の容器を足しておく。

さっさと植え込みに行ってしまったコロンだが、ワカメが私に可愛がられているのを見ていつものように母の傍に来てセットで甘える。ワカメはコロンの頭を舐めてやっている。ちょっと休んでいたワカメとコロンがまたカリカリを食べ始めた。

かりんが甘えてくるので、目やにを取ろうとしたら嫌がる。そして腹いせにコロンを叩くのだ。かりんは叱ってもすぐまた甘える。

タニーの目にも大きな目やにが付いている。タニーは全く嫌がらずに取らせる。タニーはオスだが、小柄で優しい顔をしている。結構気も強かったのだが、近頃はすっかり甘えん坊になっている。

キジーも狸も来ないなあ。キジーはもっと遅くM浦さんの時間によく来るらしい。

明日、明後日は所用があるので給餌に来られない。M浦さんに早めに来てもらうよう頼んでおいた。


2004年02月19日(木) 小狸がカリカリを食べた

我が家のトム用(他の3匹も同じものを食べる)の療法食が無くなりかけたので午後、犬山動物病院へ買いに行く。その時にトムの尿を持参できたらよかったのだが、そう都合よくはいかなかった。私の手が離せなかった隙にトムは排尿してしまっていた。

プリンスの2月分の入院費の支払いも済ませる。11月の終わりにJ先生と私がプリンスのお見舞いに訪れた際、休診日の待合室で自由に歩かせ可愛がったものだから、面会を終えて帰ろうとするJ先生の足元にプリンスはぴったりくっついて離れない。まるで「一緒に帰ります!」とでも言っているかのようだった。(ポスターの写真はその時のもので、以前のプリンスのふてぶてしいような表情とは全く違う。必死で訴えるような目をしている。そしてトニーそっくりの顔貌になっている。)

院長がプリンスを連れて行こうとすると、それまで院長べったりだったプリンスが豹変。院長を威嚇するのだ。毛布を被せられてケージに戻されたプリンスがすっかり怒ってしまって、院長との信頼関係も崩れ、元通りになるまでにはかなりの日数を要した。

そのことがあるので、院長はケージの外へ出して自由にさせられないと言う。毛布を被せて無理やりケージに戻すことを繰り返していると性格も歪む可能性があるとも言う。

院長はまたしても、暖かくなったら外へ放すのはどうか、と言う。が、毎日の投薬と定期的な血液検査は欠かせない。外へ放したらどこへ行ってしまうか分からないし、毎日の投薬がまず無理だ。そして定期的に捕まってくれるかどうかも分からない。外へ放したら、「後は野となれ、山となれ」になってしまう。そんなことなら助けた意味がない。

我が家用の療法食3種類を買う。約1万円。M浦フクちゃん用療法食2袋も買った。まるつか動物病院よりも1袋につき200円安いので、ここで買って私がM浦家まで届けてあげている。

・・・・・・・・・
7時40分ごろ、猫たちの歓迎を受けながら庭園へ。12匹全員集合だとほっとする。いつも通り新聞紙を2箇所に敷く。みんなせっせと食べている。

水を替えて階段に腰を下ろし、猫たちが食べるのを見る。タニーがあんまり食べずに私の周りをウロウロしている。茶々もそうだ。食べない猫たちは既に生徒や先生から給餌されたに違いない。

春が近いせいか花粉症の私はくしゃみが出る。最初は驚いて飛び退いていた猫たちもしまいには慣れてしまって動じなくなった。ワカメとコロンが甘える。

ん?学院の方から狸らしきものがやって来た。植え込みから出て来た。かりんが慌てて逃げる。こないだの小狸だ。前に見たペアと違って色が薄い。私が猫たちに囲まれて座っていると、背景に溶け込んでしまうのか、狸は警戒しないようだ。

立ち上がって餌容器を振り、「タヌちゃん、あげるよ」と言いながら近づくとまた植え込みの中に戻ってしまった。3段下の敷石にカリカリの山を作る。従いて来た猫たちがそのカリカリを食べていたが目新しくないのですぐに去る。

しばらくして、小狸が出て来た。敷石を嗅ぎながらだ。カリカリの山を探し当て、パリポリといい音を立てながら食べている。時々顔を上げてこちらを見るが、私が座っているせいかさほど警戒した風ではない。

と、背後を自転車で鼻歌を歌いながら賑やかに走り去る人がいる。振り返った顔を戻して見れば小狸がいない。ずい分離れているのに、その物音に驚いて植え込みに隠れたに違いない。

猫たちの新聞紙を片付け、いつもの箇所にカリカリを積んでおく。通りながら植え込みを透かして見ると小狸が見えた。私が立ち去った後にまた出てくるだろう。


2004年02月18日(水) パンダが来た

今日は缶詰の日。いつもの肩掛けバッグの他に缶詰14個のバッグを提げるとさすがに重い。以前は缶詰を20個も持ってきていたので、キャリーバッグをゴロゴロと引いていたものだった。当時は「山手スカイウォーク」に街灯がなく真っ暗だったので大きな懐中電灯持参だった。単1電池が4個入るとそれだけでとても重くなる。

午後7時50分頃到着。パンダがニャーとお出迎えだが、庭園に行く。先日も庭園の餌場に来たからパンダも来るだろう。

新聞紙を厚めに敷き、缶詰を開ける。パンダも植え込みを回ってバッグの後ろで待機している。次々と11個開ける。パンダの口にも十分に入ったようだ。バニーがいないので総勢12匹。カリカリも500gr出す。

水容器が移動している。生徒が猫に水を飲ませたのだろう。水を替えて元の場所に戻しておく。

タニーがパンダを眺めているとパンダは嫌がって立ち去ってしまった。十分に食べたようだからまあいいか。2年前にはパンダは毎晩食べに来ていたし、昼間も学院内や「山手スカイウォーク」によく姿を現していたのだが、段々と来なくなってしまった。

かりんは近頃他の猫たちに対していじわるだ。オス猫に対して唸るのは分かるが、今日は食べているさくらをパンチした。そうして追い立てて自分が食べているのだ。私がさくらをかばっているので、多分ヤキモチを焼いたのだろう。

新聞紙を片付け、バニーやキジー、もしかしたら狸たちも食べに来るかもしれないので残ったカリカリはいつもの敷石の上に山を3つ作っておく。

コロンが植え込みの下で寛いでいる。私がもう少し長く居れば足元に来るのだろうが、バイバイする。今夜も暖かい。


2004年02月17日(火) 小狸現る

今夜は午後7時40分出発。昼間の強風も止み、暖かい。「山手スカイウォーク」の階段に誰かが座っている。軽く会釈をしてよくよく見ると制服姿の女生徒が2人だった。スカートは紺色だったので、学院の制服ではない。K南台高校かな?

私の姿を見て猫が集まりだすと、ひとりがギョッとしたのか、もうひとりが「大丈夫だよ。」と言っている。が、『猫、きらいなんだ。』などと答えている声が聞こえる。(猫たちの方がよっぽどアンタを嫌いだよ。)

庭園内に入り、雑音のない餌場で心置きなく給餌する。アレッ?コロンがいない。どうしたのかな?ハイシローは今夜もさほど空腹ではないようだ。傍の植え込みの下でじっとしている。

今夜も私の背後を男性教職員が何人も通る。明るい庭園灯の下で猫たちが食べていることが一目瞭然。もうすっかりおなじみの光景となったことだろう。が、彼らが声高に談笑しながら通過するので猫たちがちょっと怯んでいる。

猫たちが植え込みの中を気にしている。と、狸が1匹現れた。先日のペアと違って1匹だけだし身体も大分小さい。「タヌー!タヌちゃん!」と呼びかけながら、餌容器を振って数段下にカリカリを盛ってみるが出てこない。

猫の餌場に戻ると小狸はそちらに回っている。近寄るとやはり逃げてしまう。猫たちはほぼ食べ終えたので、新聞紙を片付け、カリカリの山を数箇所残して私は立ち去ることにする。私がいないと小狸が出て来易いだろう。

一旦離れたさくらやトニーもいつの間にか戻ってきている。カリカリはたっぷりあるので、まだ食べたい猫たちはどうぞ。午後8時帰宅。今日は狸に遠慮したので40分しかかからなかった。

・・・・・・
夜遅くM浦さんから電話があった。先日駆虫薬が効いて回虫を10匹も出したナナちゃんは、また薬を飲ませると1匹出したそうだ。出なくなるまで間を置いて飲ませ続けるしかない。

M浦さんはニャン太のことではすっかり落ち込んでいると思われたが、多忙なので、結構元気そうで安心した。

ニャン太を一緒に葬送したY田さんは翌日、菊の花を手向けてくれたそうだ。そしてM浦さんと一緒に石をもっと置いたという。

あの時ニャン太の耳の千切れ具合を実際に目にした、LマンションのT内さんは「あれは犬に噛まれたような傷ではない」と言っているとか。

私もつらつら考えてみるに、近隣に虐待魔が住んでいてニャン太はその家に閉じ込められていたのではないか。鋭利な刃物で耳を切られ、切った虐待魔に手当てをされ、餌も与えられていたと思う。そして最後は毒を盛られて外に放り出されたのではないだろうか。近場で放されたニャン太は最後の力を振り絞って4号棟軒下までたどり着いたのだろう。

一昨年の暮れにはプリンスが姿を消し、年明け早々タニーが行方不明になった。その後しばらくして目撃されたプリンスはLマンション内をうろついたりした挙句、山手に戻って来ることなくU野さん宅ガレージに落ち着いた。

タニーは1月後に痩せてやつれて山手に戻って来た。タニーもやはり近隣の虐待魔の家に閉じ込められていたのでは?

もしそうなら、その虐待魔は年末年始にまとまった休みが取れる輩だということになる。

Lマンション公園で餌をもらっているジジも以前右足を傷めており、今回は左足が腫れ上がっていたという。脚を引き摺ってはいたが外傷はなく、面倒をよく見ているS木さんの話では、蹴られたのではないかということだ。

こんな狭い地域でも怪しげなことが頻発する。が、外猫にしている限り、我々は嘆くしかないのか。無力だ。


2004年02月16日(月) コロンが全く食べない

今夜は午後7時前に出発。昨日より1時間早い。猫たちはいつものように集まる。庭園内餌場で新聞紙2枚を広げて給餌。数えてみると10匹しかいない。バニーとコロンがいない。おかしいな。コロンはさっき「山手スカイウォーク」の踊り場で私を出迎えてくれたのに。

茶々もろくに食べずに庭園内を走り回っている。かと思うとまた戻ってきてちょこっと食べる。幼児の「遊び食べ」そのままだ。

正門前で若者が騒ぐ声が聞こえる。車かバイクの爆音も聞こえるがここからは幸いにも何も見えない。猫たちが集まっているところを不特定多数にあまり見られない方がいい。

時間が早いので、教員らしき人々が私のすぐ後ろを車、バイク、徒歩で通る。あちこちで音がすると猫たちの気が散るので、もう30分ほど遅い方がいいかも。

水を替え、ハウスをチェックする。このところ暖かいせいか2号には、やはり猫が入った形跡がない。

大分経ってからバニーが派手に鳴きながら駆けつけてきた。ポオは歯が殆どないせいか、食べる時にヨダレも出る。噛まずに1粒づつ飲み込んでいる。もう少し前まではパリポリ噛んでいたように思うが。歯が痛くなくて何とか食べられるのなら問題はないのだが、様子をみることにしよう。

コロンが私の傍にやって来たが全く食べようとはせず、脚の下に蹲りゴロゴロ咽喉を鳴らしている。餌の山の前に連れて行くと食べようかどうしようかという態度。結局食べずにじっとしている。私の脚の下に戻って再びゴロゴロ。体調が悪いように見えない。もう満腹なのだろう。

ワカメもしばらく食べていたが、止めてじっとしている。撫でようと頭の上に手を伸ばしたら驚いて庭園内に逃げて行ってしまった。

タニー、トニー、バニー、ゲンキ、かりん、ハイシローなどが、ちょっと食べたり離れたり、遊んだり、甘えたりしている。花子は食べ終わるといつも一目散に走り去る。そして戻ってきたりもする。

昨日も今日も800grくらい出したが、結構余っている。キジーが来るだろうから、多目に残して行くことにする。甘えたがっている猫たちにバイバイを言い立ち去る。


2004年02月15日(日) 態度のデカいキジー

出発は午後8時を過ぎてしまった。学院への道路を渡り、山側の石垣に沿って歩いていると、石垣の上にキジーがいる。真っ黒というわけではなく焦げ茶色だ。顔は毛がフサフサして横広で可愛い。

「山手スカイウォーク」の階段を上がると猫たちがワイワイと従いて来る。勿論キジーも。先導するハイシローを見ると、腹部が異様に横に張り出している。ハイシローと並んで歩くワカメのお腹もふくらんでいる。餌を貰ったばかりなのかなあ。

新聞紙を2箇所に広げて用意をしていると、ゲンキが傍の植え込みに向かって盛んに唸っている。キジーがそこに来ているのだ。ゲンキがあんまり威嚇するので、キレたキジーはゲンキに飛び掛った。取っ組み合いになったが、ゲンキが劣勢だ。慌てて止めさせる。キジーはなかなか気が強い。トニーはキジーが怖いようだ。

新聞紙にカリカリを広げる。茶々が遠巻きにしているので下の段にカリカリを盛っていると他の猫たちも駆けつけてくる。結局、その下、その下の下の段にもカリカリの山を作っておく。

キジーがそのひとつに取り付いて食べている。水を替えるために私が傍を通るとちょっと逃げるがすぐに戻って食べ続ける。次に通った時には顔を上げて警戒しているだけだった。十分に食べて悠然と去っていった。

猫たちはキジーも入れて13匹全員集合。ワカメも花子も少しだけ食べてすぐに離れてしまった。やっぱりもう満腹のようだ。さくら、かりん、コロンの女の子3匹は長く食べていたが、決して仲良しではない。私に可愛がってもらいたくてお互いを牽制しているようだ。

さくらは抱き上げるととても軽い。私が片付けに入ったので、さくらを抱えて移動する。片付けている間、傍に降ろしておき、別の段に移動する時にはまたさくらを抱えて動く。

ポオの目やにを取る。抵抗して爪を出すが大したことはない。目やにを取ることができないのは茶々とハイシローだ。甘えん坊のくせにすぐに爪を出して引っ掻く。

今夜は風もなく暖かい。猫たちもゆったりしている。さくらはいつまでも私の傍にいるが、バイバイする。


2004年02月14日(土) 今夜は春一番、更にまたもや小雨が

午後、春一番が吹き荒れた。1階の我が家の洗濯物などが吹き飛ぶことは殆どないのだが、今日は、ベランダの手すりにしっかり止めて干してあった布団カバーが遙か彼方に吹き飛んでしまっていた。そして洗濯物がたっぷりかかって重い筈の竿も、ストッパーが弾き飛んでベランダの床面に落ちてしまった。こんなことは初めてだ。

午後8時前、家を出発。とても暖かい。空を見上げると星が瞬いている。山手に到着すると、猫たちは待ちかねていてニャーニャー派手に鳴きながら従いてくる。

強風なので銘々皿を用意するが10匹しかいない。さくらとかりんがいない。みんな夢中になって食べている。強風が渦巻いているのか轟音がする。

水容器は吹き飛んでおらず無事だった。昨夜植え込みの下に置いたカリカリもきれいに無くなっている。

カリカリは3種類を混ぜているのだが、好きな種類だけを選っているのか、ポオがみんなのトレイを渡り歩いている。そして強気で他の猫を威嚇する。今日は目やにもなくとてもきれいだ。暖かいので体調良好なのだな。年老いてから捨てられたポオは寒さには滅法弱い。

さくらが大声で鳴きながら駆けつける。彼女の分もすぐに用意する。風の音に怯えているので、身体を撫でながらバッグの陰で食べさせる。すると食べ終わって植え込みの下にいたコロンが割り込んできた。

トレイをコロンに取られてしまったので、さくら用に少しカリカリを盛る。2匹の女の子を風から守るような格好で撫でているとすぐ後ろに茶々が来ていた。タニーも私の周りをウロウロしている。

ん?ポツリポツリと水滴が?!またしても雨だ。少し残ったカリカリを昨日と同じ植え込み下のブロック上に移す。昨日も今日も大体800grくらい消費したかな。とうとうかりんは来なかった。

私の保護を求めるさくらとコロンを置き去りにするのは心が痛むが、一晩中ずーっと密着して撫でているわけにもいかない。「ごめんよ」と言って立ち去る。

「山手スカイウォーク」の踊り場に出ると花子がいてニャーニャー声を張り上げて鳴く。ゲンキも来たようだ。

帰り道、空を見上げるともう星は出ておらず、ちょっぴりの雨が降り続いている。


2004年02月13日(金) 小雨に見舞われる

夕方のニュースで、近頃川崎・横浜では住宅地にハクビシンが大繁殖していると報じていた。ハクビシンが屋根裏に住み着いてしまった横浜市栄区のとある民家が映し出されている。崖の途中に支えの鉄骨が張り出した、地震に弱そうな家だが勿論どこだか分からない。栄区といっても広うござんす。

屋根裏にはたくさんの糞があり、ハクビシンのおしっこが天井板にあちこち染みを作っている。どこから入り込むのかといえば、鋭い歯で羽目板などを壊していとも簡単に天井裏にたどり着くらしい。

元々が東南アジア産の外来種なので冬場は暖気が集まる天井裏が居心地がよいのだそうだ。しかも年2回、合計10匹の子供を生みどんどん繁殖する。横浜では今年になって既に50匹が捕獲されており、テレビ朝日のスタジオ内のテーブルの上に捕獲器ごと安藤優子キャスターの真ん前にドンと置かれていた。体長1メートルくらい、一見とても可愛い。

日本にはSARSがまだ上陸していないので日本のハクビシンはSARSウィルスを持っていないと専門家が語っていた。

アライグマ、狸、ハクビシン(白鼻芯)の3種の写真を見比べると、先日来私が見かけているのは間違いなく狸だった。顔にも身体にも白いところは全くなかった。

いろんな外来種を人間の勝手で持ち込み、逃げては繁殖を繰り返し、被害が出始めると駆除だ何だと大騒ぎ。適応力の少ない在来種は魚でも動物でも鳥でも滅亡への道を辿り、環境適応力たくましい外来種は在来種を追い散らしながら大繁殖を続ける。なるべくしてなった結果か。

以前プロジェクトXで見たが、沖縄の検疫官だったかが、何とかミバエ(蝿の一種、作物には大変な害虫)の日本上陸を阻止するために去勢した雄ハエを放って10年がかりで成功した、というのがあった。

大繁殖する前に、関係各所は将来の展望をもって台湾リス、アライグマ、台湾猿、マングース、ハクビシン、カラスなどなどを、捕獲して不妊、去勢してはどうか。10年後には激減しているだろう。

*******

今夜も出発は7時45分頃になってしまった。昼間はとても穏やかな日和だったが夜になっても温かい。これはいいと思っていると、ん?新聞紙を広げみんなが食べ始めてしばらく経ったころポツリポツリときた。一瞬どうしようかと思ったが、ザーザー降るわけではないのでそのまま食べさせる。

バニー、タニー、ハイシローがいないが、多分J先生が帰る時にでも貰ったのだろう。ゲンキは嫌われているのでみんなが食べ終わってからひとりゆっくり食べるのだが、今日は新聞紙の端っこに用意してあげると遠慮がちに食べている。

花子は突然走り去ってしまった。ワカメもかりんと唸り合って逃げ去った。が、花子もワカメもしばらくして戻ってきてまた食べている。ワカメは昨日のように私に可愛がってもらいたいらしい。

植え込みの下に丸いコンクリートブロックがいくつか置いてある。そこだとあんまり雨がかからなさそうだ。そこをホウキで掃き、余ったカリカリを移す。まだ食べたがる猫たちは1匹づつブロックまで運ぶ。他の猫はおとなしく運ばれるのにワカメだけはギャーギャー騒ぐ。

いつもより10分ばかり早く引き上げることにする。キジーは来なかった。来ても植え込みの下のカリカリを見つけることが出来るかどうか。

「山手スカイウォーク」の踊り場には花子が居た。私を見ると階段を駆け下りていった。工房への道路にはゲンキらしい猫が見える。今夜は暖かいし、みんな元気だ。


2004年02月12日(木) 一夜明けて

M浦さんは昨夜まんじりともしなかったのではなかろうか。が、彼女はつい最近パートを始めたので忙しくしていることだろう。気が紛れるといいが。

山手到着は今夜もやっぱり午後8時ごろになってしまった。いつも通り猫たちを引き連れて庭園餌場へ。同じ段に新聞紙を2枚敷き、カリカリを広げる。花子とかりんがいない。茶々は近寄って来ず庭園内を歩き回っている。

トニーとさくらは本館の方からやって来た。

しばらくして茶々は近づいてきたが、みんなと頭を揃えて食べたくないようだ。わがまま者め!下の段にカリカリを盛ってあげる。

かりんもやって来た。花子は昨日も来なかったがニャン太の例もあるので少し心配になる。

こんな時間なのに頭上でカラスが不気味に鳴く。しばらくして遠いところで鳴いているのが聞こえた。

まだまだみんなが食べているときに「山手スカイウォーク」の方から悠然とキジーが歩いてくる。私の存在が気になり、脇の植え込みで待機。

そのとき花子が駆け寄ってきた。良かった!そしてカリカリを食べ始める。

キジーは待ちきれず、下の段のカリカリを食べ始めた。花子はキジーの匂いを嗅いで彼に唸られている。キジーが私にお尻を向けているが距離があるし殆ど真っ黒のキジトラなので、雄かどうか、はたまた去勢済みかどうかなんてことはまるで分からない。

が、挙動からみて間違いなく雄だろう。ゲンキも威嚇しなくなった。他の猫たちもキジーを気にせず食べている。ワカメは私に守られながらよく食べた。ワカメを可愛がるのは久しぶりだ。私の横に茶々、後ろにハイシロー。前にタニー、かりん、ワカメ。

コートを脱いだままだったので肌寒くなり大きなくしゃみが出た。すると猫たちは驚いて四方に散ったが、キジーは平然と食べ続けている。大物だ。

向こう側の新聞紙のカリカリを纏める。キジーはしばらく逡巡していたが食欲には勝てず段を上がって山になっているそのカリカリを食べ始めた。

それも平らげて、植え込みに引っ込んだ。もう1枚の新聞紙も片付けてもう一山作るがそれは、座っている私の目の前だ。キジーはさすがにまだそこまでは来る勇気が出ないらしくしばらく待っていたが諦めて去った。勿論たっぷり100grくらいはお腹に収めてはいるのだが、とにかく大食漢なのだ。

ワカメを可愛がっているとコロンも来て甘える。ワカメは自分の娘なのに怒っている。ワカメはすぐ怒るのだ。「♪コロンちゃ〜ん、・・・♪」と歌っていてふと後ろを振り向くと、駐車中の車に教員らしき男性が乗り込むところだった。

ポオもいつまでも食べているが目やにを取り鼻をチェックするとちょっと鼻水が出そうな感じ。しばらくしていなくなったからハウスに戻ったのだろう。私も長く座っているとやはり冷えてくる。

キジーも入れて13匹。それほど空腹でもなさそうな感じがしたのだが、やはり1kg以上は食べた。

さて帰ろうと時計を見ると8時43分。大体いつも同じペースだ。往復も入れて活動時間1時間。


2004年02月11日(水) ニャン太逝く

午後5時過ぎ、M浦さんから電話がかかってきた。ニャン太が戻ってきて死んでいるという。すぐに駆けつける。急ぐ道すがらJ先生に電話してみる。先生は風邪引きでガラガラ声だったが、やはり駆けつけてくれるという。

Lマンション4号棟の端っこ、「山手スカイウォーク」の上り口から土手を上がったところにニャン太が横たえられており、ゴルフの練習姿のK林氏とM浦さんが立っていた。K林氏の足元には毛玉がいる。はっきりと毛玉を見るのは初めてだ。

発見者はK林さん。4号棟の端っこの家のベランダ下、コンクリートの上に横たわっていたという。8日(日)にもそのすぐ下のプレイロットでゴルフの練習をしたK林さんの話ではその時にはニャン太の姿はなかったとか。するとその夜にでもニャン太は瀕死の状態で戻ってきてそこで力尽きてしまったのだろうか。

ニャン太は痩せてはおらず、どこかで餌にありついてはいたのだろうとM浦さんが言う。死後硬直が解けて体内でガスが発生して、本当は痩せていたのに太って見えるということもあり得るだろう。既に匂い始めていた。

左耳は千切れてぶら下がった状態になっているが、それはもう古い傷のようだ。犬に噛み千切られたか、それとも虐待に遭ったか、全く想像も出来ないが、40日間、どこでどうしていたのだろうか?遠いところに連れ去られていたのだろうか?去年のタニーの1ヶ月間失踪も不思議でならない。

暮から年明け、つまりお正月休みに山手猫たちが被害に遭うというのがどうも解せない。休みでヒマになった虐待魔が出没した可能性が高い。とはいえ外猫にしている限り、警戒のしようもないのが辛い。

K林さんは去り、さてニャン太の遺体をここに埋めてやりたい。M浦さんが管理事務所の裏にスコップがあるかどうか見に行っている間にJ先生から携帯に電話が入った。北門に着いたという。毛玉はほぼ初対面の私にもよく懐き、ニャン太のお守りをしてくれている。毛玉とニャン太を残してJ先生を迎えに行く。

先生と息子さんが一緒だ。スコップを車に積んでいるというので、持ってきてもらい現場に行く。M浦さんはニャン太をよく知るマンション住民2人と一緒に戻ってきていた。

そこの地面は石だらけで掘り難いがJ先生の息子さんにスコップを振るってもらい、無事ニャン太を横たえる。近くに咲いていた真っ赤な椿の花を添える。ニャン太はまるで呼吸しているようだ。みんなで土を掛け、お線香を上げる。まだ4歳にもならないのに・・・一番面倒をみたM浦さんの悲しみは深い。私も滅多に会わないのにしっかり覚えられていて顔を会わせると餌をねだって大声で鳴かれたものだった。

そこで解散し、捜索ポスターをはがすことにする。M浦さんと一緒にまずLマンション内のポスターをはがす。北門前の公園のポスターをはがしていると猫の鳴き声が聞こえる。反対側の植え込みの中にちびとらがいる。M浦さんは餌を取りに家に戻った。待つ間ちびとらを可愛がる。タビーとワカメの娘でもう9歳になるというが、小柄で可愛らしい。

M浦さんが戻ってきて学院内で給餌するという。学院内に入ったすぐのところで給餌し始めると、黒太とはなという猫たちも現れた。この3匹は、職員のK下さんが面倒をみている猫たちだとか。今日は休みなのでまだK下さんが来ていないらしくみんなガツガツと食べる。黒太は尻尾が短く毛玉そっくりだ。はなは毛艶が悪く痩せており、何かの病気を発症しているのかもしれない。

学院内に貼ったポスターはJ先生がさっきはがしてくれたらしい。もうなかった。フォレストヒルズ正面玄関横の電柱のポスターをはがし、遊歩道を通ってU野さん宅ガレージ前に行く。もう給餌後らしく猫たちはいない。

が、三毛猫の姿が見えた。鉄塔近くの崖下を覗いているとアニーが現れた。めちゃくちゃ甘えた声を出している。M浦さんがカリカリを与えても見向きもしない。するとどこからともなくタビーが現れた。2匹とも丸々、艶々。タビーもカリカリには見向きもしない。ひたすら甘える。

そこのポスターもはがす。ボスミケもウロウロしている。アニーとタビーは我々の傍を離れない。しばらく話をしてそこでM浦さんと別れる。彼女の帰り道にもう1枚ポスターがあるはずだ。アニーとタビーは我々の後を従いては来なかった。U野さん宅近辺はよほど居心地がいいようだ。

********

今日は缶詰の日だ。8時ごろ餌場に着く。缶詰なので猫たちは群がっているが、さくらと花子がいない。それにポオも大分遅れてハウスから出てきた。どうやら猫たちはJ先生親子に給餌されたようだ。お腹がまん丸だ。

ソックスを履いた黒猫が見えた。新黒が来たのかと思ったらパンダだった。よほど空腹なのだろう。かわいそうに。私の後ろで缶詰とカリカリを与える。

猫はパンダを入れて11匹だが缶詰は9個でいいようだ。家猫の療法食缶詰も持参したし合計10個分くらいにはなる。カリカリも沢山出したし。コロンが私の脚の下にいる。可愛い子だ。

食べ終わってしばらく植え込みの下に座っていたポオがハウス1号の猫ベッドに入るのが見える。よしよし。

パンダのところにタニーが行ったらパンダはプイと向こうに行ってしまった。十分に食べたようだ。

キジーがのそのそとやってきた。私に早く退いてほしいようだ。水容器のあたりでそわそわしている。今日は缶詰の残りもあるしご馳走だよ。新聞紙2箇所を片付けたらたっぷりの餌が残った。さくらと花子がいなかったから、多目でもいいか。それにこのキジーは大食漢だし。ニャーと鳴く声は紛れもなくキジーだ。段々慣れてくるだろう。

私が2段離れるとキジーはもう餌に飛びついている。そう、ここで私が毎晩給餌しているのだからそれを知っているパンダもキジーも空腹ならここへ来ればよろしい。

今日はニャン太を見送り、たくさんの猫たちに会った日だった。何故か肩こりがし、左腕が痛い。


2004年02月10日(火) キジーが食べに来た

今夜は8時少し前に到着。待ちかねていた猫たちはすぐさま全員集合。考えなしに新聞紙を2枚広げたが時折り風が吹き新聞紙がめくれ上がる。ホウキや餌容器、バッグなどで押さえる。

花子がみんなと雁首揃えて食べるのを嫌がるので、上の石段でカリカリをあげる。他の猫たちも真似をするのでそこにも半分に折った新聞紙を広げカリカリを盛る。そんなに飢えた感じはしないのだが、みんなダラダラと食べている。

花子の背中を撫でると振り向いて私の腕を叩く。爪も出していたがコートの上からなので被害はなし。相変わらず気が強い。さくらは私に守られて食べている。彼女も食べるのが遅くてはかどらない。

タニーはすごく甘えるので可愛くて仕方がない。毎日目やにを出しているが、いくら取っても怒らない。ポオの目やにも取るがかなり嫌がる。ゲンキに至ってはすぐに逃げてしまう。

今夜はひどく冷える。コートは脱がずに着たままだ。コロンが脚の下に来て暖を取っている。トニーもかりんも甘えるし。

猫たちに話しかけながら、猫に呼びかける自作の歌まで歌っていたところ、背後で車のエンジン音がする。教員の車だとは思うが、マフラーに細工がしてあるみたいに音がうるさい。バリバリと轟音を立てて走り去った。

ふと見ると黒っぽいものが近づいて来る。狸にしては小さいと思ったらどうやら黒っぽいキジトラ猫だ。タビーかと思って呼びかけるが反応がない。ん?どうやらキジーのようだ。いつもとは挙動が違う。これまでは可愛い声でニャーニャー鳴いて少々コソコソした感じがあったのが、今日はどうだ。平然と水を飲んだりしている。

山手猫たちの方がキジーを恐れているようだ。途中ゲンキが傍へ行き威嚇するが、キジーは全く動じない。顔の毛が横に張り出してふさふさしており、まるで狸とのハーフのようだ。(実際にはそんなことはないだろうが。)

餌容器を振ってずーっと下の段まで誘導しようとしたが、植え込みの中から見ているだけだ。そこへカリカリを一盛りすると山手猫たちが群がる。

元の場所に戻り、腰掛けているとキジーは慣れた様子で近寄り、カリカリを食べ始める。一昨日の狸もそうだが、私がここに座っていると背景に溶け込んでしまうのか、すぐ傍まで来て平気だ。

私が立ち上がるとキジーも逃げて植え込みで待機している。新聞紙を片付け、いつものようにカリカリの山を二つ作っておく。

私が立ち去るとすぐさまキジーが来てそのカリカリを食べている。もう少し下の段に置いたカリカリのところには行こうとせず、いつもの場所に固執しているところをみると、毎夜のように私が立ち去った後に来て食べていたのだろう。それは全く構わないがもう少し慣れてほしいものだ。殆ど鳴かなくなったのも鳴いて餌をねだらなくても、そこにある、ということを学習したからかな。ゲンキンなものだなあ。


2004年02月09日(月) 狸カップル今夜は現れず

今夜は午後7時過ぎに家を出たのだが、ちょっと寄り道をしていたので到着は7時半ごろだったか。「山手スカイウォーク」には1匹もいない。階段を上がっていくと、上の方からは通行人が降りて来た。1匹もいなかったのに私の姿をどこからか見ていたのだろう、四方八方から猫たちが私目がけて突進してくる。通行人は驚いたろうが、給餌風景をしばしば目撃しているサラリーマンのようだ。

ホウキを持って庭園内に入ったところでまた上からマスクをしたサラリーマン風の男性が降りて来た。もしかしたらS原氏だったかもしれないがよく分からない。

新聞紙は2枚広げてカリカリをどっさり。バニーはいつも私の手に頭突きをするのでカリカリを大量にこぼしてしまう。今夜はトニーが来ていない。

猫たちは今夜も結構空腹のようだ。それでもカリカリは1kg弱といったところかな。ゲンキがいつも食べそびれている。ゲンキが傍に来ると怒る猫が多いのだ。それで彼はいつも最後に残ったカリカリをひとりで食べることになる。

大分遅れてトニーがやって来た。まだまだ十分に残っているのですぐにみんなと一緒に食べ始める。

食べているさくら、コロン、かりんを交互に撫でて安心させる。私の手はすごく暖かいので猫たちには心地いいようだ。合間にタニーと茶々も撫でる。かりんがこのところ気が立っていて食べているトニーなどを攻撃する。

水容器が1個紛失している。そんなこともあろうかといつも代わりの容器を持参しているのだ。猫たちは2つの容器をちゃんと利用している。

また狸のカップルが来るかと待っていたが今夜は来なかった。猫ハウスをチェックすると、2号には昨日から入った形跡がない。今夜は冷えるから入ればいいのに。

狸が来るかもしれないので3箇所に多目のカリカリを残しておく。私の回りにはかりん、トニー、茶々、ゲンキがいる。少し離れた植え込みの下にはコロン、タニー、ハイシローがそれぞれ寛いでいる。

ホウキを持って立ち去るとゲンキが従いて来て一緒に道路を渡る。車のすぐ前を横断するのでハラハラする。右手の山を見上げるとそこは竹林だ。その奥にあの狸たちが住み着いているのだろう。


2004年02月08日(日) タヌキのカップル(親子?)現る!

今夜は7時40分出発。「山手スカイウォーク」の踊り場には既に数匹が待機している。階段を上がっていくと上下左右から猫たちが駆けつけてくる。庭園内餌場に行き、新聞紙を3箇所に敷きすぐに給餌。猫たちは12匹全員集合。

今日は日曜日なので空腹だったらしく猫たちはよく食べる。しばらくして数匹が「山手スカイウォーク」の方角を振り返って気にしている。ガサゴソと音もする。

そして、何とタヌキが2匹こちらにやって来る。そのうちの1匹は肩から腰にかけて全く毛がない。ひどい皮膚病にかかっているのか。この寒空に毛がないんではとても可哀相だ。

水容器のところまで来てウロウロしている。猫たちは気にはするものの意外と落ち着いている。どうしたらいいか分からずM浦さんに電話してみた。彼女は以前にみすぼらしいタヌキの親子に遭遇しカリカリを与えたが食べなかったと言う。

電話している間にも毛のあるタヌキがすぐ傍までやって来た。カリカリをあたえてみることにする。餌容器を振りながらタヌキたちに近づくと少し離れてこちらを伺っている。

池の傍の敷石にカリカリをたっぷり盛ると、すかさずポオがやって来て食べている。私は餌場に戻って様子を見る。ポオがしばらく食べていたが、やって来たタヌキに追われたようだ。タヌキたちはこちらを振り返り警戒しつつ食べている。

どうやら食べ終わったようなので見に行くと1粒残さずきれいに食べつくしていた。タヌキはまだ植え込みの中にいたのでもっと食べられるように更に沢山盛っておく。今度はゲンキが食べている。

また餌場に戻って様子を見るがタヌキは餌のところに戻ってこない。ひとまず満足したようだ。然し驚いたなあ。あんなに近くまで来るなんて。2つの水容器の傍をウロウロしていたから以前私があそこにおいた餌容器から食べたことがあったのかもしれない。

ずーっと前に「山手スカイウォーク」の金網の手すりを降りて来たのは、アライグマではなくこのタヌキだった。毛がふさふさしている方のタヌキくんだ。こないだ花子が追いかけていたのもきっとタヌキだったに違いない。今日はよほど空腹だったのだなあ。

猫ハウスのところへ行き、ホウキで入り口付近を掃くが、きれいには取れない。手ボウキで掻き出す。2号内のベッドの位置が動いているから誰かが入ったようだ。

餌場に戻るとまだまだ猫たちが食べている。珍しくさくらがいつまでもいる。私にくっついて離れない。座るとタニー、かりん、茶々も周りに座る。

タヌキのためのカリカリを今度はワカメが食べているようだ。

新聞紙を片付け、3箇所にカリカリを残しておく。さくらたちが私を慕って集まり脚の間に入って暖を取るのがいじらしい。それを振り切って立ち去らなければならないのが毎夜ながら辛い。殊に今夜は少し冷える。さくらも3冬目を迎えているが餌は潤沢だから風邪を引くこともなく大丈夫なようだ。

パンダの餌場に行くがパンダもキジーも居なかった。カリカリを容器一杯に入れて立ち去る。坂の途中に駐車している車にはうっすらと霜が降りている。それだけ冷えているということだ。然し、庭園内はここよりずーっと暖かい。

正門前まで戻るとゲンキが従いてきて道路を渡る。ここは危ないが日中でも何度も渡っているのだろうな。外猫でいる限りどうしても危険がつきまとう。



2004年02月07日(土) ダンボールハウスはもう撤去されていた?!

今夜は所用があったので数日前にY沢氏に給餌を頼んでおいた。即、快諾を得ていたので安心していたところ、午後5時ごろになってM浦さんから電話が入った。さっき帰宅するとY沢さんから急用が出来たので給餌をよろしくとの留守電が入っていたとのこと。あらま、そうですか。

ついでの話だが、彼女が2月3日の朝(前日は雨)、「山手スカイウォーク」の踊り場の水を取替えに行ったところ、「鯛や平目」系の太い魚の骨が転がっており、その傍に汚い痰が吐いてあったそうだ。魚の骨は危険なのでこんなことは絶対に止めてもらいたいがちょくちょくそういうことがある。心あるメンバーの総意で「給餌ルール」を掲示してあるのだが無視されているようだ。M浦さんは魚の骨だけは片付けたが、カンカンに怒っている。

パンダの餌場にあった暖かそうなクッションはM浦さんが置いたものだという。昨夜私が置いたダンボールハウスを彼女も見て喜んでいたところだという。あんなに沢山入れておいたカリカリは、私の2時間後にM浦さんが行った時には2〜3粒しか残っていなかったとか。勿論彼女が足しておいてくれたが。

3日ほど姿を見ていなかったさくらはM浦さんの給餌時間には出てきて食べているとか。まあまあよく食べるがそれほど飢えている感じはしないという。そうだろう、飢えているのならもっと早く私の時間に来る筈だし。多分、私の給餌時間の直前くらいにJ先生あたりからもらっているのだろう。

で、私は6時過ぎ、駅まで行ったのだが、待てど暮らせど電車が来ない。6時29分も来ず、37分のも来ない。アナウンスがあってまだまだ来ないらしい。これでは目的地到着はいつになるか分からない。もう行くのは止めにして帰宅した。

8時半ごろには給餌に行けるので、その旨M浦さんに電話すると彼女は8時ごろLマンション公園のジジに給餌したあと、その足で山手に行くから今夜は私にパスするように言う。お言葉に甘えて彼女に任せることにした。

すると9時過ぎ、M浦さんから電話がかかってきて、ダンボールハウスは早くも撤去されてクッションだけになっていたという。あらら・・ハウスは小さくて邪魔になるものでもないのに。ちょっとショック。

昼間にY野さんちに相談しに行くか、或いはもう諦めてそのままにしておくか・・・しばらく考えてからにしよう。

朗報は、脚を痛めていたジジが今日は駆けていたとのこと。ジジはあちらの猫なので私は滅多にお目にかからないが、高齢なのに元気で美しい猫だ。


2004年02月06日(金) パンダのダンボールハウスを設置

今日午後0時半ごろ、U野さん宅ガレージ前を通った。そこには猫の姿はなかったが、ふと見ると近くのゴミ置き場へ向かう白茶猫の後姿が見える。「アニー!」と呼ぶと振り向いた。ゴミ袋の山には網がかけられ、アニーも荒らしているわけではないのだが、何か匂うのだろう。

そこから少し行くとフォレストヒルズ駐車場の植え込みの中に三毛猫の後姿が見える。よくよく見ればかりんだった。このマンションの住民から日中、餌でももらっているのだろうか?

U野さん宅ガレージ奥は送電塔だし、道路は行き止まりなので車も来ないし猫たちには山手よりも安全なのだろうなあ。が、数年前にはもっと沢山いた猫たちの姿はない。ボスミケと牛若が残っているのみ。

********

午後7時40分出発。パンダ用にポリ袋ですっぽりと覆ったダンボールハウスを持参したので、先にパンダの餌場へ。もうこんな時間なのでまずハイシローとゲンキに見つかってしまい2匹は従いてくる。トニーも近寄ってきた。みんなニャーニャーとうるさい。

肝心のパンダはいないが、まず容器と勝手口にカリカリを山盛りにしておく。ハイシローとゲンキが食べている。ダンボールハウスの中にクッションを入れる。その下の足拭きマットは湿っているので入れなかった。屋根のあるところだし、これでしばらく様子を見てみよう。

ポオ、ワカメ、コロンまでが近くまで来ていた。みんなで庭園内餌場に行く。今夜は教職員の車が殆ど駐車していない。

コロンは久しぶりだがとても元気で甘える。さくらだけが姿を現さない。M浦さんからは何も言ってこないから彼女の給餌時間には出てきているのだろう。

ハイシローが母親のワカメの首にタックルしている。茶々はかりんを引っ叩いているし、腕力で劣る女の子は大変だ。花子もオス猫にいじわるされたのかウロウロしているので別のところに新聞を敷き、カリカリを与える。花子は少し触っても怒らなくなった。

今日は水容器2個は無事だった。水も入っているがゆすいで入れ替えておく。猫ハウスのチェックをする。ハウス入り口が砂でザラザラしている。昼間に来て掃除する方がいいだろう。

新聞紙からこぼれたカリカリを拾ったりしていると、しゃがんでいる私をタニー、かりん、ハイシロー、茶々、ポオが取り囲み、それぞれに甘える。

しゃがんだり座ったりすると猫たちは安心するのか、すぐに甘えに来る。新聞紙を片付け、カリカリの小山を3つ作っておく。かりん、ハイシロー、茶々、トニー、ゲンキ、ポオ、コロンが庭園に残っているがバイバイする。

「山手スカイウォーク」の踊り場に出るとバニーとタニーがいて可愛く鳴くが従いては来なかった。

帰宅すると8時40分。いつも大体1時間の活動だ。


2004年02月05日(木) 1日遅れて缶詰パーティ

昨日は水曜日だったので本来は缶詰の日だった。なのにすっかり忘れてしまっていた。木曜日が缶・ビンの収集日なので、臭い空き缶を1週間保管しなくてはならないが、やっぱり缶詰をあげることにした。

13個持って出かける。パンダの餌場には帰りがけに行くことにした。「山手スカイウォーク」の踊り場には猫が3匹待機している。そこから「ワカちゃあ〜〜ん!バニー〜〜〜!」と呼ぶとみんな出てきた。

新聞紙を3箇所に敷き、缶詰を開ける。待ちきれないタニーやかりんが私の手元に入り込んで邪魔をする。10匹なので10缶開ける。昨日と同じくコロンとさくらがいない。

やはり缶詰を食べると、「あー食った、食った」という感じになるのか猫たちはそちこちで身づくろいをしている。カリカリも400grくらい出す。

水容器は1個紛失しており、もう1個も空っぽだ。その傍に弁当容器が落ちている。よく見ると穴だらけだ。きっとカラスがひどくつついて穴を開けてしまったのだろう。見苦しいので持ち帰ることにする。もう1個水容器を用意しておく。食べ終わった猫たちが水を飲んでいるので帰りには注ぎ足しておこう。

猫たちが「山手スカイウォーク」の方を見て緊張している。花子が走り出した先を見ると黒っぽい猫?がしっぽをなびかせて駆け去って行った。タヌキなのかなあ。でも猫みたいだったし。タビーやキジーなら逃げるはずはないので不思議だ。通りすがりの新顔か?

結局、バニー、かりん、茶々、ハイシロー、ゲンキが残った。2箇所に少しだけカリカリを残して立ち去る。かりんとバニーが付いて来たがすぐに諦めた。坂を下ると車の下からパンダが出てきて可愛い声で鳴く。

餌場に行ってみると、足拭きマットの上にちょっと暖かそうなクッションを置いてもらっている。これならダンボールハウスだけ持ってくればよさそうだ。明日持ってこよう。


2004年02月04日(水) 今夜も暖かい

やっぱり7時40分ごろ出発。この時間だとハイシローが既に正門前で張っていて私を見つけると大声を張り上げる。するとそれを聞きつけた猫たちが続々とやって来る。かくてニャーニャー鳴く猫たちを引き連れて坂を下ることになる。

パンダの餌場まで付いて来たのはハイシローとゲンキだけだが、職員寮の庭にキジーがいたのをいち早く見つけたゲンキが盛んに威嚇する。

パンダはいなかったが、容器にたっぷり入れておく。そしてキジーもやって来たので勝手口にもこんもり。ゲンキは私がいるからか増々居丈高になって唸り声を出す。キジーは可愛い声で鳴いている。ゲンキの威嚇は空威張りだということを見破っているようだ。

ハイシローもゲンキも私と一緒に来ない。坂の途中からワカメ、トニー、かりん、花子が出てきた。庭園の餌場に行く。新聞紙を2枚広げてカリカリを出す。猫たち、あんまり顔が近いと嫌なようだ。明日は3枚にしよう。来ていないのはさくらとコロン。コロンは昨夜も来なかった。昨日欠席だったタニーはいつも通り甘えている。

水を替え、猫ハウスのチェックはいつも通り。満腹になった猫たちは離れて行ったり戻ってきたり。結局残るのはトニー、タニー、かりん、ハイシロー、茶々、ゲンキなどだ。ワカメを撫でていると今夜は珍しく立ち去らない。然しずーっと鳴いたりゴロゴロ言ったり唸ったりして声を出している。

ワカメの食べ方は遅い。それにヨダレが出るのかワカメの食べた後は新聞紙が濡れている。中学生が見たというワカメのヨダレは本当のことだろう。ワカメも年だから歯の具合が悪いのかもしれない。ポオは多くの歯を失っているせいか、やはりヨダレを垂らしながら食べるようでポオの食べた後の新聞紙は濡れている。

ワカメは口を開けさせないだろうし、明るい庭園灯の下とはいえ、よく見えない。校内ネコロジーの面々によく観察しておいてもらおう。餌も食べられないようであれば病院で抜歯してもらうなどの処置が必要になるだろう。が、痛がったりしておらず単にヨダレが出るだけなら、もう少し様子を見てみよう。

ワカメは茶々が来ると唸っていたが、タニーのお尻を嗅ぎタニーに寄り添う素振りをする。カリカリを食べていたタニーは知らん顔だ。するとワカメはかりんに寄り添う。どうしたんだろう?寂しいのかなあ?

今夜は背後を教職員がよく通る。みなさんご承知のようで驚く人はいない。カリカリ少々を2箇所に残して片付ける。アレッ?カリカリ容器が2個しかない!・・・きっとパンダの餌場に置き忘れてきたに違いない。

ワカメたちを残しそっと立ち去る。ポオが木立の中をハウスの方へと歩いていくのが見える。白っぽい猫が走ってきたがついては来なかった。パンダの餌場に行きカリカリ容器を引き上げる。勝手口のカリカリは殆どなくなっていたが、餌容器の中のカリカリはまだまだたくさん残っている。パンダがいないということはY野さんの家に入れてもらっているのかなあ?

正門前を白っぽい猫が横切ったのが見えたが、正門前に着いてみると猫は1匹も見当たらない。これでよし、と。2年前までは排水溝の中に猫たちが何匹も入っていたのだ。


2004年02月03日(火) 今日は暖かい

午前10時過ぎ、M浦さんから電話がかかってきた。昨夜山手に行かなかったので、水容器には雨水が溜まってしまっているだろうから取替えに行くという。するとハイシローには本当に気の毒なことをした。昨夜は、私のすぐ後にM浦さんが来るだろうと思い、ボイラー室前までハイシローを案内しなかったのだ。あそこにはまだカリカリが十分に残っていたのだから。

M浦ナナちゃんに回虫駆除薬を飲ませたところ10匹も出たという。これはもっと飲まさないとダメだな。が、回虫卵は一体どこからナナちゃんの体内に入ったんだろう?

H川さんからの情報によれば、ラッキーに毎朝餌をあげているのは、学院のT橋先生ではなく(時にはT橋先生もあげているかもしれないが)、畑道を通り、学院を抜けて駅まで行くとある大学教授だとのこと。

以前は餌をあげてすぐ立ち去っていたが、ラッキーがカラスに襲われて大怪我をしたことがあり、それ以来彼女が食べ終わるまで見守ることにしたそうだ。餌容器もちゃんと持参してくるそうだ。猫も複数でいるとカラスもなかなか襲わないのだが、ラッキーは小さめだし弱そうなので賢いカラスに見くびられたらしい。然し、優しい人に見守られていることが分かり、よかった!

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今夜は出発が7時40分になってしまった。すると正門前にはハイシローがいて大声で私を呼ぶ。すると花子、かりん、ポオ、ゲンキまでがゾロゾロ従いてくる。結局パンダの餌場まで来たのはゲンキとポオだけだった。容器と勝手口にカリカリをたっぷり置く。パンダもキジーもいなかった。

ポオとゲンキはそこでカリカリを食べていて私と一緒に来ない。「山手スカイウォーク」で呼ぶと庭園の餌場には8匹が集まった。コロンとタニーがいない。風が強いので1匹1皿。みんなよく食べる。男の子たちの皿はすぐに空になりカリカリを足す。パンダの分も入れて1kg以上は必要だ。

猫たちが食べている間にいつも通り、水容器2個の水を入れ替え、猫ハウスのチェックに行く。2号の猫ベッドも時々動いているのだが、中のクッションが全く汚れていないのでやっぱり2号には猫は入っていないのだろう。何故なのかなあ?去年はタビーたちがひしめき合って入っていたのをJ先生が目撃している。

餌場では猫たちがまだまだ食べている。途中でワカメが走り去った。ゲンキがやって来たら花子が逃げてしまう。さくらもかりんもオス猫たちに対して唸りながら食べている。女の子たちはやっぱり立場が弱いのかなあ。庭園内でギャーッという声がする。きっとワカメだろう。誰かオス猫に追われているようだ。家猫でもそうだが、みんな仲良しというわけにはいかないようだ。

皿から皿へと猫たちが渡り歩いているので、トニーを抱き上げて移動させていると、他の猫たちがバタバタと動いた。すると驚いてもがくトニーの爪が私の顎を直撃。引っ掻かれてしまった。トニーに悪気は全くないので大丈夫だが、ちょっとの刺激で猫たちはすぐに蜘蛛の子を散らすような動きをする。

ポオもやっと戻ってきてまた食べていたがいつの間にかいなくなった。ハウスにでも帰ったか。

トニー、かりん、ハイシロー、ゲンキがいつものように最後まで残っている。ゴロゴロいうかりんにバイバイして戻りかけるとポオがすごい勢いで走っている。元気はつらつだ。ゲンキとポオの仲良し2匹が一緒に走っている。花子もいる。

今日はゲンキも道路を渡っては来なかった。よかった。


2004年02月02日(月) やっと雨が止んだ

久々によく降ったが、7時45分頃、外を見ると止んでいるようだ。すぐに支度をして出る。念のため雨傘も持つ。どうも降っているようなそうでないような。

正門前にコロンとゲンキがいて激しく鳴く。パンダの餌場にはゲンキのみ従いてきた。パンダはいなかったが、キジーが来ていた。また雨が降るといけないので、勝手口にカリカリを置くのは止めて餌容器だけにする。

ゲンキはそのカリカリを食べていて一緒に来ない。正門前に戻るとコロンが待っていて「山手スカイウォーク」の階段を上がると猫たちが集まってきた。バーを跨ぎ、庭園内通路を通って本館並びのボイラー室前に行く。

何度かここで給餌されたことのある猫たちは心得て待機している。ポリ容器を出してそこにカリカリを入れる。猫の数は9匹。ゲンキはまだ戻ってきていないし、さくらとハイシローがいない。9匹だが、大体800grくらいを放出。みんなよく食べる。水の用意もするがあんまり飲まない。わずかにポオが飲んだくらいだ。

茶々の背中がものすごく濡れている。持参のタオルで拭くがドライヤーをかけたいくらいだ。かりんも結構濡れている。他の猫たちは殆ど濡れていない。バニーはボイラー室の方から飛び出してきたから、その上の教室の方で雨のかからぬところにいたのかもしれない。ワカメも学院内からやって来たし。

目の前に白い乗用車が止まっている。紳士が来て車のドアを開閉する。こちらを見て会釈してくれたので「こんばんわ!」と愛想よくしておく。猫に囲まれた私が何者なのかは一目瞭然だったのだろう。その後も徒歩やバイク、車で通りかかる教職員、何人もの目に触れたはずだ。「山手ネコロジー」の存在をアッピール出来るいい機会だ。

今日はかりんがガツガツしていて近くに寄っただけでタニー、バニーを威嚇している。そのくせ私の傍ではゴロゴロ咽喉を鳴らしながら優しい顔で私のことを見る。

コロンは少ししか食べないがその場を離れない。他の猫たちも食べ終わっても私の周りでじっとしている。一旦離れたワカメも戻ってきて階段下のスペースにちんまり座っている。が、また離れたワカメを追ってか、茶々がすごい勢いで庭園への斜面を上っていった。そしてギャーッという鳴き声。しばらくして茶々が戻ってきた。ゲンキもやって来た。

私がいるとみんなが甘えて離れない。それほど寒くはないもののコートを脱いでじっとしているとさすがに冷えてきた。少し残ったカリカリを集めて階段下に置いておく。明朝までには無くなっているはずだ。

片付けて立ち去る。庭園餌場の水容器の水を替えていると猫たちがやって来た。無視して「山手スカイウォーク」の踊り場に戻るが従いて来る。

あら!一番下の石垣の角にハイシローがいる!人待ち顔にしていたところをみると私の到着を待っていたのか。もう餌はないわ。でも、もうすぐM浦さんが来るから大丈夫。といってもハイシローには通じないから、餌をくれない私を追ってニャーニャー鳴きながらゲンキに従いて道路を渡る。

そしてしばらく「何でくれないんだよォ〜〜!!!」と不満タラタラの鳴き声を私に浴びせかけながら追いすがって来たが、途中で諦めた。ごめんよ、ハイシロー。次回はもっと持ってくるから。こんなこともあるからやはり1,5kgくらい持参していないとダメだなあ。水もあるし重いので、ちょっとラクしようと思ったのが間違いだった。道路を渡らせるのはマズイ。

雨が止んだから良かったものの、降り続いていたらどうしようかと思っていたのだ。ボイラー室前まで来させるだけでも濡れてしまうし。然し、茶々があんなに濡れていたということは、どこかで餌やりさんを待っていたに違いない。可哀相に。やっぱりどんなに雨が降っていても来てあげることにしよう。

秋の長雨が4日間続いたことがあった。日中止んでいれば、山手猫たちは餌がもらえていたかもしれない。が、夜しか出てこない新黒は飢えて、餌を求めて古巣の「プリンス猫階段」へ行ってしまったようだ。今はそこで安定して餌がもらえるので彼にとっては良かったのかしれない。ひとりぼっちだったノンちゃんも仲間が出来て寂しくなくなっただろうし。新黒はあれでなかなか女の子に対しては紳士なのだ。

U野さん宅ガレージは本当にいいところだ。雨に濡れることもなく、さほど寒くもなく、あそこで待っていれば餌やりさんが餌を持ってきてくれる。山手猫たちにも屋根付きのあのような場所が確保出来たらなあ・・・茶々のびしょ濡れの背中を見てつくづくそう思った。


2004年02月01日(日) キジーが庭園に来た

8時からの「どうぶつ奇想天外」の予告編によれば、サンフランシスコの動物レスキュー隊のようなものを紹介するらしい。夜中の番組でも見たがアメリカには各地に公的な権限を持つそのような機関があり、市民からの通報があれば直ちに駆けつける。なので、今夜は8時までに山手の給餌をすませたい。

7時には出発する。「山手スカイウォーク」前にエンジンをかけたままの車が止まっている。運転席にも助手席にも人が乗っている。横目で見ながら坂を下る。途中で車の下からゲンキが出てきた。更に下の車の下からはパンダが。一緒にY野さん勝手口まで行き、容器にカリカリをこんもり。

実は昼間にパンダのためにダンボールをポリ袋でくるみ中に毛布をセットしたハウスを用意したのだが、持って行くのをちょっとためらっている。その間に我が家の猫たちが入れ替わり立ち代り入っていたが。近いうちにY野さんに断わって勝手口に置かせてもらおう。

寒い時にはパンダは下の農家の農具小屋に入り込んでいるとY野夫人が言っていた。ずーっと前にあの農具小屋のビニールの破れからワカメが出てきたこともあった。農家の人は迷惑に思っているかもしれないともY野夫人は言っていた。迷惑だとちょっとまずいかも、と思った。

Y野さん勝手口横の凹み、つまり空き家になっている隣家の勝手口なのだが、そこなら屋根もあるから雨も降りこまない。薄い足拭きマットを置いてもらっているがそれだけではかわいそうだ。とその時すぐに思ったが、これまで15年間、Y野さんに見守られて元気にそうやって生きてきたのだし、猫ハウスを用意するなど差し出がましいような気もしたのだ。

これまで元気だったといってももう15歳、これからは年々寒さも堪えるはずだ。とりあえずポリ袋で包んだダンボールハウスを試してみて、良さそうならもっといいものを置くことも考えられるし。

さて、周りをウロウロしているゲンキを連れて正門前に戻る。ハイシローが迎えに来ている。エンジンをかけたままの車はまだいる。その前を通って「山手スカイウォーク」の階段を上がる。

庭園餌場に行き、新聞紙2枚を広げてカリカリを出す。8匹しかいない、と思っていたら遅れていたバニー、かりん、茶々がやって来た。ポオだけがいない。まず水容器2個をゆすいで水を入れる。両方とも空っぽで転がっていた。カラスがひっくり返したのかもしれない。

そして猫ハウスに行き、1号のベッドの中に手を入れると猫がいる。ポオがぐっすり眠っていたようだ。持参した除湿シートを差し込んでいるとベッドから出てきた。臭いオナラを私に吹きかけてからまたベッドに潜り込む。ん?お腹でもこわしているのか?じゃあ、そっとしておこう。

餌場に戻ると、植え込みから可愛い声がする。ん?キジーかなあ?ゲンキがものすごく怒って威嚇している。覗くとやはりキジーだった。ハイシローやトニーもキジーのところに行く。キジーは山手猫がいくら威嚇しても平然としているが、私が近づくと2メートルは離れる。餌が欲しいんだったら逃げちゃダメだよ。

容器にたっぷりカリカリを入れて持って行き、キジーを来させようとするがその都度逃げるので置き場所に困る。植え込みの明るいところに置いておく。私が去るとすぐに食べに来る。可愛い顔をしているのだが、懐かないなあ。

いつの間にかポオも出てきて食べている。さっきはぐっすり寝ていて寝ぼけていたのだろう。体調不良でなくて良かった!

そうこうしているうちに餌場に残った猫はトニー、タニー、かりん、ハイシローのみ。ちょっと離れてゲンキ、ポオ、コロンだ。

相変わらずタニーとかりんがすごく甘えるが帰り支度をしなくちゃ。2箇所にカリカリを少々残して後は回収する。タニーはかりんに似た顔をしているように思う。赤白猫4匹の父親はプリンスで母親はかりんか?などと想像を巡らしていたら、顔を付き合わせたかりんの顔をタニーが鋭くパンチした。

ハイシローも母親のワカメや妹のコロンを叩いたりするから親子・兄弟といっても情愛深いのは仔猫の間だけかもしれない。

立ち去るとかりんが従いて来た。「山手スカイウォーク」の踊り場に出てみると何と、あの車はまだエンジンをかけたまま(暖房しているのだな)停車している。人間も乗ったままだ。

帰宅すると丁度8時。


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