つれづれ日記
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2004年01月31日(土) またハイシローに引っ掻かれた

今夜も8時をちょっと過ぎてしまった。正門前で「山手スカイウォーク」の方をチラッと振り返ると白っぽい猫がこちらに向かって猛ダッシュしてくるのが見えた。Y光台マンションへの坂の途中でハイシローに追いつかれた。その鳴き声でゲンキも呼び寄せたらしく、途中からゲンキも加わる。

Y野さん宅裏庭にはパンダがいて可愛い声で擦り寄るが2匹を見て怒っている。餌容器と勝手口にたっぷりのカリカリを置く。

ハイシローとゲンキを引き連れて戻りかかると正門前の畑から花子が出てきた。そこで待機してたのだな。ホウキを持って庭園内餌場へ。新聞紙を2箇所に敷いてカリカリを1kg全部放出。数えると12匹、全員集合だ。

水容器が1個しかない。周りを探すともう1個は空になって植え込みの下に転がっていた。2個の容器をゆすいできれいな水を満たしておく。

みんな空腹らしく夢中になって食べている。その間に猫ハウスのところに行く。明日から学院は試験なので、もう庭作業は終わったらしく梯子はなくなっている。猫ハウスの入り口は砂だらけなので、中身を全部出してはたく。ハウスの床をホウキで掃いてきれいにする。

新聞紙、ホットマット、暖シートなどは全く湿気ていないが、ポオが入っている猫ベッドの中のマットを外してみると心もち湿っている。明日、除湿シートを持ってこよう。

餌場に戻ると猫たちは大分いなくなっている。ワカメとトニー、タニーなどが食べている。私が戻ったのをみてまた猫たちが三々五々集まりだした。そしてまた食べ始めた。

ワカメは横で食べているトニーのお尻を嗅ぐ。トニーは嫌がって離れてしまった。その後に茶々が来て食べ始めた。するとワカメは茶々の傍に行き、ぴったり寄り添うではないか。

あんなにワカメの後を従いて歩いていたタビーがいなくなって(若竹山手のU野さん宅ガレージに行ってしまって)ワカメは寂しいのだな。何といっても10年の仲だったのだ。

寄り添っているワカメに気付いた茶々が振り向いて2匹が鼻を突き合わせている。しばらく見つめあっていたが、ふいにワカメが飛び退いて植え込みの下に座った。しばらくして茶々はワカメの方へすり足でにじり寄る。ワカメはすっ飛んで逃げ、その後を茶々が追う。庭園内を走り回り、ワカメは山の方へ逃げてしまったようだ。茶々はゆっくりとそちらの方角へ消えた。

どうなんだろう。5歳の茶々と11歳のワカメが仲良くカップルになるのだろうか?いずれにしろ2匹とも不妊・去勢手術済みだから仔猫が生まれる心配は皆無だが。猫同士喧嘩せず仲良くするのは大賛成だ。

ポオの目やにを取る。ゲンキが食べていたので後ろから捕まえて目やにを取る。抵抗するがしっかりと拭き取る。両目とも相当汚い。拭き終わり、餌の前に降ろすとゲンキはあんなに抵抗していたのに何事もなかったかのように餌を食べ続ける。

腰掛けているとハイシローがピタッと寄り添って来た。目やにを取ろうとしたが嫌がるので頭を撫でるとまたしても私の手を引っ掻く。痛〜い!思わず怒鳴ったら1メートルほど逃げた。

足元にはかりんとタニー、後ろにはトニー。タニーの目やにも取る。タニーが一番嫌がらない。いい子だ。アニー、バニー、トニー、タニーの赤白猫4兄弟は本当にいい子たちだ。

ポオ、トニー、タニー、かりん、ゲンキが代わる代わる残ったカリカリを食べていたが片付けることにする。少しだけ残して回収だ。

「山手スカイウォーク」の階段にタバコの吸殻が落ちている。腹を立てながら歩いていたら、長いホウキを手に持ったままだった。踊り場まで戻ったら、ゲンキが飛び出して来て従いてくる。道路を渡ってしまったが、下の駐車場に行ってしまった。

午後10時ごろ、M浦さんから電話が掛かってきた。夕方ローゼンで準メンバーのS木みちよさんに出合ったそうだ。みちよさんはM浦ナナちゃんの救いを求める鳴き声を聞いているので、M浦さんといえばナナちゃん、と連想してしまうらしく、ナナちゃんの話で盛り上がったそうだ。

M浦さんは「元気にしていますからどうぞ見に来てください」と言ったのだが、夜、ナナちゃんの便に回虫を発見。南戸塚動物病院に電話したところ、寄生虫はあんまり気にしなくてもよい、と言われたとか。

彼女は動転しているが、やはり駆除しましょうよ。フクも一度駆虫してから半年後にまた回虫が出たことがあったそうだ。変なの。

それにしてもナナちゃんは線虫、回虫と可哀相に。とにかく駆虫だ。回虫駆除薬を飲ませるとM浦さんは言っている。

我が家のロミも14年前、便に虫がいて市販の駆虫薬を1回飲ませたらそれっきり大丈夫だった。またシルビアは条虫と回虫がいたが、4回服薬させてすっきり駆虫できた。ファビやトムが仔猫のときにコクシジュームがいたといわれたのだが、その後何ともないから大丈夫だろう。

我が家のロミとミーシャは犬猿の仲だが、今夜もロミは鼻をひどく引っかかれ血が滲んでいる。珍しくクローゼットに入り込んで怯えていたが、そんなことになっていたのだ。トムの病気、ロミとミーシャの確執、我が家も大変だ。

M浦さんの話では、毎夜、私が給餌したすぐ後に行くので全員は出てこず、また猫たち殆ど餌は食べないそうだが、さくらが今夜よく食べたので私の給餌時間にはいなかったのでは?と言うがそんなことはない。全員集合だった。

が、1枚の新聞紙に5匹、もう1枚には7匹が群がって食べていたからちょっと顔が近づくと怒る猫もいるので食べ難かったのだろうか。私が猫ハウスの掃除から戻ってみるとさくらはいなかった。

私の給餌時間に間に合わなくても、その後でM浦さんが来るので安心だ。そういえば、餌は食べなかったが今夜はタビーも来ていたとか。猫の脚なら若竹山手のU野さん宅までは3分くらいのものだろう。オス猫たちは1kg四方くらいを縄張りにしているようだ。


2004年01月30日(金) ハイシローに引っ掻かれた

「ポチたま」を見ていたので出発が8時になった。パンダの餌場に向かっていると猫の鳴き声が聞こえる。正門前からY光台マンションへ向かう私の姿を見つけてハイシローが追ってきたのだ。

Y野さんの勝手口にいたパンダが出てきてハイシローとにらみ合っている。パンダの餌容器にカリカリを入れるとハイシローが食べ始めた。ハイシローを抱き上げ、連れて行こうとするとキジーも来ている。そこで勝手口にカリカリをこんもりと盛っておく。

ハイシローと一緒に「山手スカイウォーク」へ。正門前まで花子やポオが迎えに来ている。さすがに8時を過ぎるとみんな待ちかねていたようだ。さっと12匹全員が集まる。新聞紙を2箇所に広げてカリカリを与える。

水容器は片付けられていなかった。よかった!もう1個容器を持参したので2箇所を水飲み場にする。食べ終わった猫たちは2箇所で水を飲んでいる。

今夜はさくらもかりんも本館前の小庭園の方向へ走り去った。ワカメはしばらく傍にいたが、庭園奥へ。

猫ハウスをチェックしていると茶々が傍の木で爪とぎをしている。茶々はこのところあんまり食べない。既に満腹か。

池近くの岩場に行ってしまっていたポオが戻ってきてまた食べ始めた。トニーもタニーも戻ってきて食べている。

花子を追ってゲンキが「山手スカイウォーク」の方へ駆け去った。次いでギャーッとものすごい声が聞こえてきた。

しばらくすると何事もなかったように花子が戻ってきてまた食べる。ゲンキも戻ってきた。単に遊んでいるだけか。

腰掛けている私の後ろにハイシローが張り付いている。毛にゴミがついているので後ろ手でゴミを取っていると何を思ったか、ハイシローがいきなり私の手を引っ掻いた。痛〜〜〜い!猫引っ掻き病になっちゃうよ〜〜!目から火が出たが、我慢していると痛みは去った。猫たちを撫でたり後片付けをしたりまだまだしなければいけないことがあるのに、こんなことぐらいでへこたれてはいられない。チチンプイプイ、痛いの痛いの飛んでけ〜〜!

コロンが戻ってきて私の脚の下に入ってゴロゴロ言っている。膝に乗せてみるとこれはやはり気に入らないようだ。降りて近くの植え込みの下で丸くなった。ハイシローが妹のコロンを襲っている。コロンは唸って怒っていたがその場から去ることはない。

ポオ、トニー、タニー、ゲンキが戻ってきていつまでも食べている。1kg以上出したので大分余っている。少しだけ残して回収しようとしたが、猫たちがいつまでも未練がましく食べては離れ、を繰り返しているのでなかなか片付かない。トニーも甘えるが近頃はタニーがすごく甘える。タニーは目やにを取らせるがゲンキは逃げてしまって取れない。茶色の汚い目やにが付いているのに。ポオの目やには何とか取った。目やにがついているとハンサムが台無しだ。

猫たちが甘えて立ち去らないので今夜はいつもより長居をした。どうもオス猫たちの方が総じて甘えん坊のようだ。

M浦さんが「毎日の餌代が嵩むでしょう」と言う。私の分は1日1kgとして大体月に30kg。缶詰は1回12〜13個として月4回、50個くらい。カリカリも缶詰も大特売品を利用すれば、月に5〜6千円くらいか。パンダやキジーの分も入れて14〜15匹分が月5千円で済めば格安ではないか。(家猫4匹にかかる費用はとてもそんなものでは済まない。)

山手猫たちは餌が潤沢になっただけで(不妊・去勢手術のせいもあるが)すっかり健康になった。たった12〜14匹になってしまったのだからせいぜいお腹いっぱい食べて元気に過ごしてもらいたい。


2004年01月29日(木) 今夜もパンダがお出迎え

DIYのアクトで猫食料の特売をやっているので、午後行ってみた。近頃アクトの駐車場は満杯のことが多いのだが、今日は空いていた。が、私の前に入ったおじいさんがバックでの駐車にすごく手間取っている。私はのんびり待っていたが、私の後ろに付いた車はシビレを切らして奥の入り口へ行ってしまった。

先日、M浦さんは上郷舞岡線の歩道を自転車を引いて歩いていたところ、正面衝突直後の事故現場に遭遇したそうだ。聞こえてきた話によれば、80歳のおじいさんが運転する車が対向車線へ跳び出し対向車に衝突してしまったらしい。おじいさんは無傷で車から引っ張り出されていたとか。対向車の若者は寝かされていたがブツブツ言いながら時折ガバッと起き上がっては居合わせた人々に押し止められていたという。頭を打っているかもしれないから、こういうのはよく検査しないと危ない。車は2台ともメチャメチャにつぶれていたとか。対向車線から突然車が飛び出してきたんでは避けようもないなあ。

*********

今夜は7時55分ごろ出発。正門前には交互に黒と白の車が駐車している。私を見つけたパンダが正門のあたりから甘え声で鳴きながら駆け寄ってきた。一緒に坂を下りパンダの餌場まで行く。

パンダは上品で優しく本当にいい子だ。パンダの子供たちも(タビー、ポパイ、スミオ、故小桃、ラッキーなど)性格の良さは抜群だ。せっせと食べている背中を2〜3度撫でて「山手スカイウォーク」へ向かう。

茶々が踊り場に待機していて、ワカメ、花子などが山の斜面を駆け下りてくる。タニーは階段を駆け下りてくる。庭園内餌場に行き、ちょっと風があるので1匹1皿でカリカリを与える。かりんとタビーがいない。タビーはこの時間にはまだU野さん宅ガレージにいるのだろう。これからは一応タビー抜きで全員集合は12匹ということにしておこう。

水容器はひとつしかなく、後の容器4個(水2、置き餌2)は片付けられてしまっていた。多分明け方にカラスが散らかしてみっともない感じになってしまったのだろう。仕方がない。置き餌容器は止めよう。コロンが水容器のあった辺りを探している。別の場所にあるのだが、気付かなかったようだ。

猫ハウスをチェックする。異常なし。梯子はまだそのまま。

ワカメがバッグの傍にいるので腰掛けて膝に乗せてみる。しばらくグルグル言っていたが降りてまた食べ始めた。そしていつの間にかいなくなってしまった。

まだ食べているさくらやタニーの皿のみ残して片付け始めたところへかりんがやって来た。かりんの皿も用意する。

食べ終わったさくらが振り返りながら本館の方へ行ったが、今夜は本館前の小庭園の方角に消えた。水を求めて池へ行ったのかなあ?

庭園内の木陰にハイシローが香箱を作って座っている。道を挟んで向かい側の植え込みの下にはゲンキ。私の周りにはトニー、タニー、かりん。

余った餌は少し回収しようかと思ったが、かりん、タニー、トニーの順にダラダラと食べているのでそのままにしておくことにした。

帰りに庭園内を見渡すと、木々が切られてスカスカだ。どうしてそんなに切るのかなあ。まあ日当たりが良くなって冬の間は猫にとってはとても都合がいいが。

立ち去る時、今日は1匹もついて来ない。よしよし。コロンやハイシロー、ゲンキなどは殆ど食べなかったがきっと満腹だったのだろう。


2004年01月28日(水) 今夜は缶詰パーティ

7時過ぎに出発。Y光台マンションへの坂を下りかかると一番上に駐車している車の下からパンダが出てきて出迎えてくれる。ヨチヨチ坂を下る私に歩調を合わせてゆっくりと一緒に歩いてくれる。

パンダは空腹だったようで、私がカリカリを容器に入れるのももどかしくハグハグ食べ始める。横から更にカリカリを足す。これでキジーが来ても十分だろう。

「山手スカイウォーク」に戻るとハイシローがお出迎えしてくれる。庭園内餌場にまず新聞紙を2箇所に敷く。猫を待たせておいてまず4缶開ける。ひとまずそれを与えておき、次々と開けては与える。12個と家猫の残り物を持ってきた。

数えるとタビーとコロンがおらず11匹だったので、11缶のみ開け、あとはカリカリを300grくらい与える。家猫用の缶詰は尿路疾患用の療法食なのでポオに食べさせる。ポオの右目からは透明な涙が垂れていたのでしっかりぬぐっておく。

水容器3個をゆすいで水を満たしておく。猫たちが食べ残したカリカリは集めて容器に入れ置き餌にする。

すぐ傍の本館へ続く道路を教職員か、往復する人がいた。
また、缶詰を懸命に開けていると、すぐ後ろに駐車中の車から大音響のオーディオ音が。教職員の車に違いないが、明るい庭園灯の真下で私が何をしているのか一目瞭然なので、誰もとがめだてなどしない。よしよし。こうやって「山手ネコロジー」の活動は市民権を得ていく。

食べ終わったさくらが本館の方へ駆けって行くので見送っていると、ボイラー室の外階段を上がって行った。どこか寒さをしのげる場所を見つけているのだろう。バニーは車の傍にいるし、甘えながら長く餌場に留まっていたトニーも車の下に入った。

猫ハウスのチェックをする。ハウスの傍にはまだ長梯子が置いてある。作業はまだ終わっていないのかな。ハウス入り口を触ると砂埃でざらざらしている。また昼間にでも来て掃除したいが、2月1日からは試験や入試のため通行禁止との張り紙が出ている。

とっくに食べ終わってハウス2号にポオが入っていたらしい。出てきてハウス1号の猫ベッドの中に入った。今夜、私が庭園に来たときにもそれまでハウスに入っていたらしく、ノビをしながら出てきたのだった。ポオとゲンキだけでなく他の猫たちも大いにハウスを利用してもらいたい。

庭園内には茶々がいる。タニーも低い植え込みの下に座っている。ゲンキは反対側の植え込みの傍だ。

8時近くになったので帰ることにする。かりんが「山手スカイウォーク」の踊り場まで従いて来た。


2004年01月27日(火) タビーはやっぱりU野さん宅ガレージ奥に!

昨夜猫ハウスから出てこなかったポオの様子も心配だったので、午後4時ごろ山手に行ってみることにした。

最初にY野さん宅勝手口のパンダの餌場に行ってみた。Y野夫人とパンダが裏庭にいてパンダは盛んに甘えている。

しばしY野夫人と猫話をする。パンダの餌容器にカリカリを入れるとパンダは早速パクつく。その奥に足拭きマットがありパンダは座布団の上に座るような格好でそこに寛ぐ。Y野夫人は、その上に毛布を置いたのだがいつの間にか無くなってしまったという。

寒い時には少し離れた農具小屋の中に潜り込んでいるという。さりげなく「パンダがもっと年老いて動けなくなったら、Y野さんのおうちに入れていただけるのですよね?」と念を押しておく。Y野夫人は肯いてくれた。

さて、「猫庭園」に入ってみるとトニー、茶々、ゲンキ、コロン、ハイシロー、ポオが集まってきた。ポオはとても元気だ。水容器などがとっ散らかっている。カラスの仕業だな。猫たちにカリカリを与えておいて猫ハウスを見に行く。あらら!猫ハウスの傍に巨大なスティールの梯子や器具が転がっている。何だろう?何が行われているのかさっぱり分からないが、巨木の剪定だろうか?

私が立ち去ると猫たちがカリカリをほったらかしにして追いすがって来る。どんどん「山手スカイウォーク」の階段を上るとゲンキだけがてっぺんまで従いて来た。

そこからは学院のテニスコートが見下ろせ、年配の散歩人が女生徒のテニス練習をじーっと見つめている。このコートは男生徒専用にした方がいいかも。女生徒は通行人から見えないコートで練習するといいな。んなことを言っているとプールも「山手スカイウォーク」から丸見えだ。

てっぺんからベイツマンション側に降りて、U野さん宅ガレージに行く。アニーが車の下にいる。ガレージの中に入って見渡すと、ボスミケが鳴く。手持ちのカリカリを出すと、タビーがどこからか出てきた。牛若も出てきた。みんなに少しづつカリカリを与えたのにタビーはミケのを横取りしようとする。ミケはタビーをぶつがタビーは全く動じない。

私が外へ出ると牛若が従いて出てきた。アニーに横取りされたらしい。もう一度戻って牛若の分を確保する。

元々ボスミケと娘の牛若の餌場だったのに、オス猫たちはやっぱり強いのだなあ。最初にプリンスが来て、アニー、タビー。いずれも穏やかな猫たちだが、それでもオス猫はきついメス猫より強いことが分かった。

U野さん宅ガレージは車2台がゆったりと入庫してもまだまだユトリがある。雨露がしのげて他の車は来ないし、安全だし、理想的な隠れ家だ。タビーが恒常的にそこにいることが分かって安心した。

まだ5時前だ。餌やりさんはきっと6時ごろに来るのだろう。

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午後8時過ぎ、改めて山手に向かう。パンダの餌場にはもう誰もいないが、キジーが食べに来るはずだからカリカリを容器いっぱい入れておく。

ハイシローがそこまで私を迎えに来ていた。愛い奴じゃ。一緒に庭園に行く。昼間以上に水容器が散らばっている。あの時上空でカラスが鳴いていたから散々食べて散らかしたのだろう。

今夜は1匹、1皿。風があると思ったがここはさほどでもなかった。勿論タビーは来ず、かりんもいない。水容器を洗い、元の場所に置いておく。猫ハウスを見に行くと梯子などはそのままだった。

今夜はゆっくり腰掛けたりしなかったので、ワカメは諦めてどこかへ行ってしまった。ちょっと座るとコロンが早速やって来た。昨日ワカメにしたように抱き上げて膝の上に乗せてみた。が、すぐにピョンと飛び降りる。もう一度試したがまたピョン。

今夜は特にタニーが甘える。可愛い顔だが目やにが付いている。ちょっと嫌がるが目やにを取ってしまう。撫でると静電気バチバチだ。トニーを撫でてもバチバチ。

ん?かりんがやって来た。片付けた置き餌のところに連れて行くと盛んに食べ始めた。ゲンキもウロウロしているので、もうひとつの置き餌のところに連れて行く。食べ始めた。

今夜は早々に引き上げる。ほんの20分ほどしかいなかったことになる。

********

10時ごろ、M浦さんから電話がかかってきた。しばらく来なかったタビーが来てカリカリもよく食べ、水もたっぷり飲んだそうだ。

私もタビーがU野さん宅ガレージにいたことを話す。これでタビーはあっちとこっち、好きなように行き来して気ままに過ごしていることが分かった。心配ない。


2004年01月26日(月) 今夜もタビーは来ず、ポオはベッドから

今夜は早めの7時5分出発。Y光台マンションに近づくとパンダがお出迎えだ。いつも通り彼女の餌容器にカリカリをいっぱい入れる。食べているパンダの背中を撫でてから山手へ向かう。

「山手スカイウォーク」の踊り場には何故か1,5メートルくらいのゴムホースが落ちている。水容器はひっくり返されたのか空っぽだ。

時間が早いせいか猫たちの数が少ない。タビー、トニー、タニー、花子、ポオがいない。集まった猫たちが食べている間に、猫ハウスをチェック。1号の猫ベッドの中に手を突っ込むと猫の手触りがする。ポオが入っているのだろう。覗き込んでもウンともスンとも言わないし、出ても来ない。

もう満腹で眠いだけならいいのだが。暗くてよく見えない。明日昼間に見に来ようかな。

食べ終わったワカメを呼ぶと傍へ来て甘える。バッグにスリスリしているので、抱き上げて膝の上に乗せてみた。ワカメは抱き上げるといつもギャーギャー騒ぐ。最初は他の猫たちはその叫び声に驚いて、逃げてしまったものだが、近頃はワカメの喚き声にはすっかり慣れたようだ。

ワカメも喚きながらも「放せ!放せ!」ともがくようなことはなく抱き上げられたままだ。そして初めて乗った膝は想いのほか心地よかったらしく、全く動かずゴロゴロ言っている。それを見てやはり甘えん坊のコロンも私の脚にスリスリする。

ふと気付くとトニーが食べている。そろそろ片付けよう。茶々とゲンキは殆ど食べない。月曜日なので校内ネコロジーのメンバーから餌をたっぷり貰ったのかもしれない。

結局、タビー、タニー、花子が欠席だ。それにしてもタビーをもう4日間見ていない。U野さん宅ガレージに行っているのだろうか?

ワカメは膝乗りに味をしめ、盛んに甘える。娘のコロンが私に甘えるとヤキモチを妬いて攻撃している。呆れた!ワカメもコロンも甘える猫ではなかったのに。かりんもトニーもハイシローも私を取り囲む。至福のひとときだが、残念ながら長居は出来ない。

後から来るかもしれない猫たちのため、カリカリ入り容器を3個置いておく。

さほど寒くはないが、明日は雪になるかもしれないと報じていたような・・


2004年01月25日(日) タビーに3日間会っていない

今夜は昨日よりは早く7時50分くらいに出発。正門前の坂を下っているとまずゲンキが現れ、車の下からパンダが出てきた。パンダの餌箱をカリカリでいっぱいにしてからゲンキを連れて正門前へ戻る。

待ちかねた猫たちが正門前まで迎えに出てきた。ホウキを持って庭園内に入る。新聞紙を3箇所に敷き、カリカリを出す。今夜はコロンとタビーがいない。タビーにはもう3日間会っていない。どうしたのかなあ?

4箇所の水容器に新しい水を入れ替える。小容器2個に余ったカリカリを入れておいたが今日も空っぽになっている。

パンダのところの分も入れてこのところコンスタントに1kgのカリカリを出している。余った分は小容器に入れて置いておく。

猫たちが食べている間に猫ハウスをチェック。今日も変わりなし。

ワカメとかりん、ハイシローが盛んに甘える。みんなを撫でていると、どこからともなくガサゴソと変な音がする。殆どの猫たちがバタバタと音のした方へ駆けて行ってしまった。タヌキでも出てきたのかと私も後を追う。

ん?「山手スカイウォーク」の餌場で野球帽の男性が猫たちに囲まれてしゃがんでいる。よくよく見ればY沢さんだった。1月ぶりくらいかなあ。

Y沢さんは、猫たちがいないのでポンパドールの硬いポリ袋をバリバリいわせて猫たちを呼び寄せたとのこと。調子の良い猫たちはさっきまで私のカリカリを夢中になって食べていたことなどすっかり忘れてしまったかのようにY沢さんの餌に群がっている。

Y沢さんには、猫虐待酔っ払い男が出たので、猫への災難を避けるため庭園内で餌やりをしていることを告げる。彼も今後はそうすると言うので、庭園内餌場へ案内する。

給餌歴12年のY沢さんはこれまでに何度もイヤガラセに遭っていると言い、「そんなに好きなら家へ連れて行って飼え」というセリフを吐くサラリーマン風の男にも心当たりがあると言う。

「山手スカイウォーク」へ戻るとY沢さんの餌が残っている。彼が片付けようとするとゲンキとかりんがまた食べ始める。

Y沢家にはプリンスと故小桃の娘、ももちゃんがいるが、最近犬山動物病院に1日だけ入院したという。父娘で入院していたことになる。プリンスの処遇について話をするが、Y沢家ももう1匹、17歳の老猫がおり、8歳のももちゃんとの相性もずーっと悪いままだそうだ。その老猫はストレスからか腹部や下肢、脇の下などの毛が殆ど抜け落ちてしまっているとか。犬山動物病院へも通っているらしい。

娘さんが飼っている猫を彼女が旅行に行く時などに預かるそうだが、やはり1室に閉じ込めて脱走しないようにするのにすごく気を遣うそうだ。

何もかも承知の上で、プリンスの老後を預かってくれる奇特な里親さんがいないものかと一縷の望みを抱いて里親募集ページを作った。

Y沢さんは帰り、私は庭園内の餌場に戻る。猫たちは居なかったが私が戻ると数匹集まってきた。残りのカリカリを集め小容器2個に入れて水容器の傍に置いておく。トニーとかりんが食べたり、休んだりしている。

もう9時だ。ガードマンが正門を閉める音が聞こえる。さあ、帰ってテレビドラマ「砂の器」を見なくちゃ。

******

夜遅くM浦さんに電話してみる。彼女は一昨日はタビーを見たという。Y沢さんに会った話をし、いろんな猫話をしていると1時間以上経ってしまった。

彼女は先週のニャン太発見騒動の後、日中にU野さん宅ガレージまで行ってみたそうだ。そこでボスミケにも会ったらしい。ガレージの奥に洗面器があり、その中に水が入っていたことも発見。ガレージの外にも雨水が溜まるようなところもあると言っていた。だから全く水にありつけていないのでは?という心配はないらしい。

アニーはU野さん宅ガレージへ、新黒は「プリンス猫階段」へ、と山手からは段々猫が少なくなっていく。パンダとキジーを入れても15匹だ。最盛期には20匹を越えていたのに。残った猫たちを大切にして一代限りの猫生を全うさせてやりたい。


2004年01月24日(土) 今夜も遅くなってしまった

家を出発したのが既に8時20分。外は寒くなく風もない。パンダの餌場への坂道の途中、ゲンキが出てきて従いて来る。パンダもキジーもおらず、餌箱にカリカリをたっぷり入れるとゲンキが食べる。

「山手スカイウォーク」に取って返すと待ちかねた猫たちが続々と集まってきた。ポオも猫ハウスに入っていなかったらしく階段の一番下まで出迎えに来ている。庭園餌場は殆ど掃かずにすぐ新聞紙を3箇所に広げカリカリを放出。さくらとタビーがいない。タビーは昨日も一昨日も来なかった。M浦さんに尋ねてみよう。

食べに来たり離れたりを繰り返していた花子が私の後ろに来た。撫でると飛び退いたが、私の顔を見つめるので「は〜なちゃ〜ん!」と微笑みかけてみた。するとニャーと鳴く。

ワカメが甘えに来た。脚の下にはかりんがいるので2匹を同時に撫でるが猫同士は仲が悪いようだ。後ろにはいつものようにハイシローが座っている。

今日は土曜日だからか学院内を通り抜ける通行人も何やら声高に喋っている。「山手スカイウォーク」を上がっていく2人連れも大声で喋っている。

正門前の車やバイクの音も聞こえるが、庭園内は安全だ。

「山手スカイウォーク」の水容器は空っぽだったが、庭園内に置いた容器にはまだ水が入っている。昨日置いておいた餌容器は空っぽになっている。

ワカメが行ってしまうと娘のコロンが私の脚の下に来て寛ぐ。撫でてくれとせがみ、撫でるとゴロゴロ言って喜ぶ。コロンはこんなになつっこい猫じゃなかったのに。コロンの被毛は母親のワカメ同様とても手触りが良い。

猫たちはそこそこ食べ終わっているし、もう9時近いので店じまいしたい。折角コロンが脚の下でのんびりし始めたところだが、立ち上がって新聞紙を纏める。小さい容器2つに残りのカリカリを入れて水容器の傍に置いておく。後でさくらやタビーが食べるのもよし、他の猫たちが食べるのもよし。

今夜はキジーは庭園に現れなかった。パンダの餌箱から食べているかな?

フードをかぶりショルダーバッグを肩にかけ、さて帰ろうとすると本館からの道路をこちらを見ながら誰かが歩いて来る。よくよく見ればガードマンだった。あいさつをする暇もなく彼は通過して行った。大分前、雨の日に会ったガードマンかもしれない。私が猫の餌やりさんだということが分かっている風だった。正門を閉めに行ったようだ。

庭園内池の傍でポオが寛いでいる。今日は寒くないので庭園内は快適だ。今夜のポオはまた一段とハンサムに見える。体調は万全のようだ。

「山手スカイウォーク」の餌場までコロンが私を追って来た。さっき撫でていた時、盛んに私の顔を見上げていたからもっともっと可愛がってほしいのだろう。不憫だが、バイバイする。花子も走り抜けて来た。

今夜はPハイツ内も全然寒くない。ずーっとこうだといいのに。


2004年01月23日(金) タビーのみ欠席。キジーも庭園に

今夜はテレビ東京の「ポチたま」を見ていたので出発は8時になった。Y光台マンションへの坂道を降りているとニャーと鳴きながらパンダが迎えに出てきた。パンダと一緒に餌場に行く。キジーはいないが勝手口ドア前にカリカリを一盛りしておく。

坂を上がりかけると、ハイシローらしき猫が私を見つけて降りて来た。ん?キジーもいて可愛い声で鳴いている。ハイシローと一緒に「山手スカイウォーク」の階段を上がる。ホウキを持ってバーを跨ぎ庭園餌場へ。きっとキジーも来るだろうと思ったら案の定、すぐそばの植え込みまで来て盛んに鳴いている。

階段2段を掃く。コートを着たままだとやっぱり暑くて脱ぐ。新聞紙を2枚広げてカリカリを放出。キジーもニャーニャーとうるさい。容器に入れて近寄るとやはり逃げる。植え込みの中に容器を置いておくとすぐに来て食べている。他の猫たちも寄っては行くがもうキジーを威嚇しない。キジーははなから山手猫たちを気にしていない。

餌が潤沢である程度守られている山手猫たちはおっとりしているので、一応は新参者を排除しようとする素振りを見せても、命がけで餌場を守ろうとするような気迫には欠けているのだろう。

デブで図々しい(可愛いが)キジーはお替りまで要求する。その後また近寄ってきたので3杯目かと思って容器を見に行くとまだ少し残っている。山手猫たちの仲間に入りたいのかな?それは一向に構わないが毎日餌をあげる私にもう少し懐かないとね。

特売で買った「愛情物語」というカリカリは猫たちに評判が悪いようだ。そうは言うものの、ちょっと食べては離れ、またやって来ては食べ、を繰り返すので新聞紙の上に広げた大量のカリカリは段々減ってきた。このところ、パンダのところと合わせて毎日大体1kgくらいを出している。

最初11匹しかいなかった。その後かりんがやって来て、大分遅れてワカメ。9時ごろまでいたが結局タビーは現れなかった。どこにいるのかなあ。もう満腹になってどこか寒さをしのげるねぐらがあるのかなあ?

猫ハウスをチェックすると1号はそのままだが、2号の猫ベッドに誰かが入った形跡がある。入ってすぐ出たのかもしれないが、いい傾向だ。折角用意したのだから、入ってほしい。

昨日も今日も庭園内はさほど寒くない。有難いことだ。

さて、帰ろうと、コートのフードをかぶり、ホウキを持って立ち上がったところ、本館の方から自転車で誰かがピューッと走り降りて来た。残業をしていた教職員か?フードをかぶりホウキを持った魔女の如き私の姿を見てさぞかしギョッとしたことだろう。

「山手スカイウォーク」の踊り場のM浦さんの水容器はとんでもないところに転がっていて凹んでいる。風が強かったから吹き飛んだのかな?

庭園内の水容器はすべて無事だった。1個だけ人気があるのか空っぽになっていた。


2004年01月22日(木) 猫庭園は楽園

今日の午後は、晴れてはいても冷たい強風が吹き寒い日だった。午後7時20分、家を出ると一段と寒くなっている。風も止んでいない。

パンダの餌場に行くとパンダがすぐに現れた。そしてキジーも鳴いている。近寄ると逃げるので、勝手口ドア前にカリカリを積んでおくと、私が離れた後、駆け寄って食べるシルエットが見えた。

「山手スカイウォーク」の踊り場でホウキを手に持つと猫たちがどこからともなく現れる。今日は風があるので新聞紙ではなく銘々に容器を使う。数えると11匹しかいない。タビー、ハイシロー、コロン親子とバニーがいない。

最初は寒かったが、動いていると暑くなり、やはりコートを脱ぐ。水容器は3箇所にした。猫たちは結構飲んでいる。

みんなが食べ終わった頃、ハイシロー、コロン兄妹がやって来た。空腹のようでよく食べる。しばらくしてバニーも来た。タビーだけがまだだ。

トニーがかりんに飛び掛って追いかけている。どうしたのかなあ。やはりメス猫たちは立場が弱いのかなあ?かりんもさくらも唸って怒るのだが。

猫ハウス1号の入り口が微かに見えるが、白っぽいものが覗いている。昨日入れたスペース暖シートの具合がおかしいのかな?近寄って見たら、あらまあ、猫ベッドの上にシートをかけておいたのだが、その中に潜り込まずに上に乗っかっていたらしい。猫ベッドはぺちゃんこになってシートがはみ出している。

猫ベッドを引っ張り出してよく埃を払う。仕方がない。猫ベッドの下に暖シートを折って敷いた。ポオが気にしてハウスの前で待機している。整えた後、ポオを入れると早速ベッドに納まっている。2号の暖シートも猫ベッドの下に敷く。こちらのベッドは折り皺が消えないからか入った形跡がない。今度ポオを入れてみよう。猫たちが入ると折り皺は消えると思うのだが。

餌場に戻ると猫たちはまだダラダラと食べている。私が座ると周りにかりん、トニー、ハイシロー、タニーなどが集まる。少し離れてゲンキ。ハイシローもヤキモチ焼きで、他の猫が近づくと威嚇する。みんなとても甘えん坊だ。

さてそろそろ帰ろうと思ったらタビーがやって来た。一直線に私のところに来てスリスリ、ゴロゴロ、尻尾をビリビリ震わせて喜ぶ。カリカリは殆ど食べずに水を飲んでいる。その間に失礼することにする。チラと振り向くとタビーが名残惜しそうに見送っている。でもちょっとだけ可愛がったからね。

こんなに寒い夜にも庭園は風も殆ど当たらずさほど寒くない。あそこは猫の楽園だ。「山手スカイウォーク」を降り切ると急に風当たりが強くなった。寒い。Pハイツ内には風が吹き抜けてすごく寒い。この冬一番の寒さを実感する。明朝は更に寒いらしい。猫ベッドを直しておいてよかった。


2004年01月21日(水) 厳寒に備える

午前11時過ぎ、家猫のトムが猫トイレにしゃがんだので慌てて容器をお尻の下にあてがうが、時既に遅く、ほんのちょっぴり、2ccくらいしか取れなかった。特別療法食のS/Dも切れていることだし、休診日ではあるが犬山動物病院に電話してみた。2ccでもよいというのですぐに駆けつける。

検査結果は先回より、尿のアルカリ度はかなり軽減されているもののまだ潜血反応は出るので療法食は続けるようにとのこと。

3ヶ月も投薬したBaytrilはしばらく止めてみることにした。S/Dはまあまあ食べてくれるので大袋を買い、その他の療法食も買い求めた。他の3匹の猫たちも一緒に療法食を食べている。

プリンスは元気にしているらしいが、私が顔を見せて可愛がるとその後院長に馴染まなくなるといけないので、今日も話だけ。院長がケージを開けるとごはんかと思ってスリスリするらしいが、餌ではなく血液検査だったりするとバツの悪そうな顔をするらしい。

猫をかぶって可愛いいい子にしているらしいが、出して自由にさせると次にケージに入れる時に激しく抵抗したりする2面性を持っているとのこと。

そりゃそうでしょう。ずーっと前に捨てられてダテに10年も強いボス野良をやっていたわけじゃない。強い激しいところを秘めていて当然だ。そこがまた不憫ではある。

そういうところもあるので、ファビの急逝以来すっかり体調を崩している神経質なトムのことを思うと安易には我が家に迎えられないしなあ。

里親さんが見つからなければ、春になったら外に放した方がいいと院長は言う。そして朝夕2回の投薬が必要だと言う。U野さん宅ガレージはすっかりアニーに奪われているし。1年間離れていた山手に戻ってきてきっちり住み着いてくれるなら1日1回の投薬なら可能だが・・果たしてちゃんと住み着いてくれるかどうか。何故山手を離れたのか理由も分からないので、放したらどうなるかは予測できない。私の本音は勿論、外にはもう放したくない。
宝くじは見事外れた。3千円すら当たらない。

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明朝はこの冬一番の冷え込みだとテレビが報じている。猫ハウスの暖房にスペース暖シートを使いたい。

午後2時前にU野さん宅ガレージ前を通った時には猫はいなかったが3時半ごろ駅からの帰路、再びそこを通った時にはアニーが車の下で待機していた。晴れていればそんな時間にはどこかで日向ぼっこをしているのだろうが。

そういえば、昨日の朝8時過ぎにそこを通った時にはボスミケがいた。寒さを防ぐにはいい場所だ。

さて、息子が保育園のお昼寝用に使っていたベビー布団のカバー2枚があったので(実に17年前のものだがまだまだきれい)その中にスペース暖シートを折って入れる。吸湿性がないので布団カバーなどに入れるように書いてある。

それを持って4時前、山手に向かう。ハウス1号を覗くとポオの顔が見える。その上からゲンキが覗いている。2匹とも出てきた。お天気は悪いが猫ベッドやホットマットなどを引っ張り出して掃除する。ベッドをスペース暖シートでくるむようにしてハウス内に入れる。ベッドも微かに湿っている感じがする。適当な除湿剤を買ってこよう。

水容器を持参したので4個に増やしておく。

ポオとゲンキにカリカリを与えていると雨が降って来た。慌てて引き上げる。

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午後7時半、改めて山手へ出発。缶詰13個、水1リットル、カリカリ500grを入れたバッグはかなり重い。やっぱりリュックでないとしんどいなあ。雨はかなり降ったらしく道路は湿っている。パンダの皿にカリカリを入れるがパンダは出てこない。

正門前に戻りかけるとハイシローがニャーゴニャーゴ鳴いて出迎えてくれる。一緒に階段をあがるとタニーたちも駆け下りてきた。庭園内餌場に行く。今日は缶詰の日だ。1匹に1個づつ、13個持参したのだが10匹しかいない。新聞紙を2箇所に広げて10個開ける。平等に行き渡れば1匹1個の筈だがどうだろう?

最後にカリカリも出す。しばらく待ったがさくら、バニー、コロンの3匹はとうとう出てこなかった。缶詰だったのに。

今夜のタビーは、私に付きまとわず、近くの木の下で寛いでいる。代わりにかりんとトニー、ハイシローがう〜んと甘える。トニーもハイシローも同じように鼻に引っ掻き傷がある。犯猫は多分茶々だな。彼はすぐに爪を出すし喧嘩ッ早くて気が荒い。

昨夜の喧嘩も一方は茶々だったのかも。

今夜は40分間滞在した。カリカリを1箇所にまとめ、バニーたちが来た時に食べられるようにしておく。

立ち去る時には1匹も従いて来ない。タビーが一瞬腰を浮かしたが無視してさっさと行ってしまう。


2004年01月20日(火) かりんのみ欠席

7時10分出発。全くいつも通りの手順で、まず最初にパンダの餌場に行く。皿にカリカリを入れているとパンダがやって来た。勝手口ドア前に一盛りしておくのもいつも通り。

猫たちを引き連れて庭園内餌場へ。これもいつも通りホウキで掃く。小さなポリ容器12個にカリカリを入れて猫たちの前に置く。

日中とても良い天気だったので、水容器のひとつは空っぽだ。もっと水容器を置こう。

猫たちは12匹。かりんがいない。みんなよく食べてよく甘える。大体食べ終わった猫たちはそれぞれ庭園内のどこかで寛いでいる。

と、道路側の植え込みの中からギャーッ!という鳴き声が!また喧嘩してるゥ。しょうがないなあ。と思っているとまたギャギャギャーッ!と派手な声がする。猫たちも驚いている。

私も見に行くが唸り声はするものの猫の姿が見えない。結局どの猫たちなのか分からないまま庭園内餌場へ戻る。甘えていた猫たちも戻ってきてもう一度甘える。タビー、コロン、ハイシロー親子は本当に甘えん坊だ。それにさくらと茶々、トニーなどが私を取り囲む。ポオも相当に甘えん坊だし。

珍しくワカメが来て甘える。私が撫で終わった後もしばらくバッグにスリスリしていたが、いつの間にかいなくなってしまった。

いつものように後ろ髪を引かれつつも45分間滞在した後、引き上げる。


2004年01月19日(月) ニャン太捜索・ぬか喜び

6時半頃、夕食を今まさに食べようとしたその時、電話が鳴った。また無神経なセールスかと思ったらM浦さんだった。ニャン太捜索ポスターを見た小学生からフォレストヒルズでニャン太らしき猫を見たという通報があり、今、U野さん宅ガレージ前にいるのだという。

そしてその直前にも、小学生たちは「あ!あそこにいる!」と言ったのだが、もう薄暗くてM浦さんには見えなかったらしい。

とりあえずその小学生に携帯を借りて私に電話してきたのだ。あまり長く話していると通話代もかかることだし、まずM浦さんは小学生から、くだんの猫が出てきた場所をよく訊いて現在位置などをよく把握すること。そしてもう真っ暗になってしまった今日の捜索は諦めて、明日にでももう一度出直そうと提案した。

M浦さんは自宅から改めて電話すると言って一旦電話を切る。希望が持ててきた!と興奮気味だった。

7時過ぎ、自宅に戻ったM浦さんから電話が。あの後、諦めきれない彼女はその辺りを探していると、白黒猫発見!が、よくよく見ると模様が違う。顔もニャン太より整っているという。ハハーン!それは牛若だな。M浦さんはネット環境にないので、このHPが見られないのだ。以前、我が家で牛若のページを見せたことがあったと思うが、あの場所を全く通らない彼女がすっかり忘れていても無理はない。

ニャン太なら目と鼻の先のLマンションに帰らない筈はないし、アニーとは犬猿の仲なのだからU野さん宅ガレージには近寄れない。また、あそこの主のボスミケのお許しも出るとは思えない。第一、ニャン太がM浦さんを見て逃げる筈がない。

あーあ、朗報に一瞬色めきたったのだが・・M浦さんも落胆している。それにしても小学3年生が3人とも携帯を持っていたことに彼女は驚いていた。そして彼らはポスターを写真に撮り、データを保存していたのだ。何と賢い小学3年生たちよ!「もう帰ってきなさい」と母親からメールが入っていたそうだ。母親と一緒にもう一度やってきた小学生には、彼らが通報してくれた猫とは違う旨告げ、丁重に礼を言っておいたそうだ。

さて、7時半近くになてしまったので、山手に出かける。日中冷たい雨が降っていたせいか、湿気ている。山手に近づくと靄がかかっている。

Y光台マンションに向かっていると、パンダが出てきて甘える。皿にカリカリを山盛りにする。キジーは来ないが昨日のようにY野氏宅勝手口ドア前に一盛りしておく。

「山手スカイウォーク」踊り場には茶々のみ見える。が、近づくと勿論猫たちがワイワイと群がる。庭園内餌場の方が濡れていない。一応掃いてから新聞紙を4枚広げる。猫たちは8匹しかいない。コロン、ハイシロー、バニー、タニー、さくらの5匹がいない。

学院内の建物は灯りが点いている部屋が多い。コロンやハイシローは昼間にたっぷり貰ったのだろう。

2箇所の水容器の水を替える。猫たちは入れ替わり立ち代り結構飲んでいる。石段に腰掛けて猫たちが食べるのを眺める。猫たちは4箇所のカリカリを、渡り歩いて食べている。タビー以外はみんなよく食べる。タビーは食べないと言っても丸々以上に太っている。食べないで甘えてばかりだ。

花子が私の目の前で食べているので身体を撫でてみる。背中にずーっと手を置いていると「止めてよね!」とでも言うかのように私を見る。ごめん、ごめん、止めますからね。(でもまたチャンスを見て触るんだ!)

バニーとタニーもやって来た。バニーはいつものように派手な頭突きをして甘える。ポオがいつまでも食べている。すっかりきれいになったポオだが、膝の上に乗せて目を見るとやっぱり。大きな目やにが目頭にこびりついている。両目とも目やにを取ると更にハンサム度がアップした。嫌がるが逃げてしまうことはない。

寒くなってきたので、植え込みの上に広げておいたコートを取ると冷たくじっとりと湿気ている。やはり靄がかかっているのだな。広げた新聞紙も湿気てきた。もう一度カリカリを出すと、ちょっと離れていたらしいワカメもすっ飛んできた。ひとしきり群がった後、かなり残している。湿気ているので、置き餌は少しにして回収してしまう。

大して食べていないような気がしていたが、パンダのところも入れて毎日1kgは消費する。足りないと嫌なので1,5kg持参してきている。

時計を見ると8時20分だ。引き上げようとするとバニーが「山手スカイウォーク」の踊り場まで従いて来る。花子が飛んできて山側の石垣をよじ登る。鳴き声が聞こえるが振り向かずとっとと引き上げる。


2004年01月18日(日) バニーのみ欠席

午後7時10分出発。Y光台マンションに近づくとパンダが駆け寄ってきて可愛く鳴く。一緒に餌場に行き、容器いっぱいにカリカリを盛る。すると近くで鳴き声が!キジーが来たようだ。

パンダの餌を奪わないように水道の傍に一盛り。が、近寄ってこず、パンダの方へ行こうとしている。そこでY野さん宅勝手口ドアの前にまた一盛りしておく。これでラッキーが来ても十二分の餌がある。

「山手スカイウォーク」には1匹も見えないが、私がホウキをつかんだ途端、四方八方から湧いてきた猫たちに囲まれる。バーをまたぎ庭園内餌場へ。一応ホウキで掃き、新聞紙を1段につき2枚、2段で4枚広げ、景気よくカリカリを放出。

猫たちが食べている間に、ボイラー室前に行ってみる。タビーとゲンキが従いて来る。階段下に置いておいたカリカリは当然一粒も残っていない。水容器もそのまま。水容器は引き上げて、庭園内餌場に置く。小さいので2箇所に水容器があってもよい。

立ち遅れていた茶々がやって来た。それでも12匹しかいない。来ていないのはバニーだ。どうしたんだろう?、まさかバニーまでU野さん宅ガレージに行ってしまったということはないでしょうね?

ワカメはちょっと食べて寛いでから学院内へと消えて行った。タビーは食べずに甘えてばかり。石段に腰掛けているとコロンも甘えてニャーニャー鳴きながら私の脚の下で香箱を作っている。トニーも甘える。

みんなが十分に食べ終わったところで新聞紙を片付け、余ったカリカリはきれいにした石畳の上、数箇所に置いておく。真冬だから蟻、なめくじ、ゴキブリなどの虫は来ないし明朝までにはきれいに無くなってしまう筈だ。

では、蟻などが出る季節には?猫たちにたっぷり食べてもらって寒さを乗り越えてもらいたいのは冬だけだ。虫の出る季節には残り餌はしない。見ている間に食べないのは空腹ではないとみなして片付けてしまう。

餌場では最低40分は過ごしてしまう。とっくに食べ終えたポオも庭園の植え込みの下でずーっと座ったままだ。花子も植え込みのあたりにいて時々、餌を食べに出てきてはまた引っ込む。トニーは木登りをしていた。

今夜は私がホウキを持って立ち去ろうとしても1匹も従いて来なかった。これでよし。帰宅すると8時7分。


2004年01月17日(土) 雪の中出てきたのは6匹のみ

降雪は大したことはないのだが朝からずーっと降り続いて全く止まない。いつまで待っていても遅くなるばかりなので、7時50分に出発。

道路部分は単に濡れているだけだが、芝生や車の上には少し雪が積もっている。正門前からY光台マンションへの急坂でスッテンコロリと滑ったりしたら大変だ。ヨチヨチと前傾姿勢で一歩一歩足元を確かめながら下る。

一昨日、慌てて天袋のものを取ろうとスリッパのまま椅子の上に乗り、挙句脚を滑らせ見事仰向けにひっくり返って畳にしたたか後頭部を打つつけてしまったS木みちよさんからも忠告されている。(みちよさん、大丈夫かなあ?)

勿論パンダの姿は見えないが容器にカリカリを山盛りにする。雪なのでもしかしたらY野さんの家に入れてもらってるかな?

「山手スカイウォーク」の踊り場には勿論猫の姿はないが、ホウキを手に取りバーを跨いでいると上のほうから猫が駆け寄ってきた。タニーとワカメだ。敷石通路を歩くと、ハウスに入っていたらしいゲンキとポオも出てきた。

屋根のあるボイラー室前に行く。一応ホウキで掃いてから新聞紙を広げる。猫はたったの5匹。茶々、ゲンキ、ポオ、タニー、ワカメだ。

明るい部分は下の学院内道路からも丸見えで猫たちは落ち着かない。そこで階段の陰になっている部分にもカリカリを置いてみる。ワカメは階段下が斜めになっている狭い空間が気に入っているようだ。そこにもカリカリを置いておく。

茶々にすごまれたポオが逃げてしまったので捕まえようとすると何故か外へ逃げ出し、駐車しているトラックの下にいる。寒いので呼びに行くと更に逃げて本館前の池の方へ行ってしまった。そのうちに戻ってくるだろう。

しばらくするとトラックの下まで戻ってきて仲良しのゲンキと2匹、蹲っている。

ボイラー室前ではタニーと茶々が盛んに食べている。ワカメはどこかへ行ってしまった。タニーも茶々も甘える。持参の小さなカップに水を入れると茶々が飲んでいる。

そうこうしているうちにやっとポオが戻ってきた。明るいところで見ると本当にハンサムになっている。目元パッチリ、被毛も白いところは白くきれいな猫だ。

そこへ本館の方からトニーが鳴きながら飛び込んで来た。殆ど濡れていない。学院内のどこか濡れないところにいたのだろう。ハグハグ言いながら食べ始めた。すぐ傍で食べていたタニーは兄弟なのに離れる。タニーは元々バニーだけが好きなのだ。

カリカリの山を少し残して引き上げることにする。庭園側の大木の切り株の上にワカメがいる。さほど濡れない場所なのだろうか?ゲンキとポオもそちらへ行ったので、ハウスに入ればいいな、と思っていたらポオだけが私の後を従いて来る。途中、敷石餌場の水容器をゆすぎ新しい水を入れておく。雪が降っているのだからこんなことをしても無駄だが。

ポオは濡れるのも構わず足取りがとても軽い。体調がすごくいいのだろうな。嬉しい限りだ。「山手スカイウォーク」の踊り場へ出ると、ちまんり座って待機している。さっき、私から逃げて悪かったとでも思っているのだろうか。早くハウスにお帰り。猫ベッドも濡れちゃうよ。

今夜は結局6匹しか出てこなかったし、ボイラー室前は落ち着かないのかみんなあまり食べなかった。

でも屋根のあるところはあそこだけなのだから、みんな雨・雪の時はあそこが餌場になるということに慣れてくれないと。

理想は、庭園内にあずまやのようなものを設けることが出来れば最高なのだが。巨大なパラソルのような濃緑の屋根で、その下に石の大きなテーブルとベンチ。そういうものならあの庭園の雰囲気にも溶け込んで違和感がない。

が、平らな場所は殆どないしなあ・・などと考えながら家路を辿る。


2004年01月16日(金) やっぱり庭園内餌場で給餌

今夜は7時に出発。いつものようにまずパンダの餌箱を満タンにする。パンダには会えず。

9日(金)には学院北門にセンター試験のため16日(金)17時〜18日(日)17時30分までは学院内立ち入り禁止という横浜国大と学院との連名の看板が出ていた。

今夜は正門にも同じ看板が掲げられている。もっと前からあったのかもしれないが暗くて気付かなかった。警備員小屋の傍にはテントまで用意されている。

正門を徒歩で出てくる人がいるが学院関係者なのかな?それとも警告を無視している通行人かな?

今夜は「山手スカイウォーク」の餌場をちょっと掃いてみるが、やっぱり庭園内が良い。警備員に誰何されたら、許可証を見せて説明すればよいだろう。最も明るい階段を2段掃いてから猫たちにカリカリを与える。最初は11匹しかいなかったが、すぐにあとの2匹も加わり13匹全員集合。ここは山からもよく見えるので猫たちも集まりやすいようだ。水も適当に飲んでいるようだし。

カリカリはパンダのところに200gr、こちらに700gr。しゃがんで食べ残しを集めていると猫たちが私の周りに集まる。ポオがハンサムになったようだ。抱き上げてライトを当ててみる。目やにが無くなり目元スッキリ。毛並みもきれいになっている。よかった!

年を取ってから捨てられたポオには冬の寒さが殊更こたえるようだ。暖かくさえ過ごせれば大丈夫なのだが。フード付き猫ベッドは正解だったようだ。ポオも盛んに甘える。ワカメはここで甘えればいいのに離れてしまう。

コロンも甘えて私に抱き上げられても平気になった。タニーもゴロゴロ。十分な時間を一緒に過ごしてあげれば猫たちは満足するのだが、今夜はちょっと早めに引き上げることにする。物足りない猫たちは後を追ってくる。

「山手スカイウォーク」の餌場ではワカメが撫でてもらおうとお尻を持ち上げて待機している。少しだけ構ってから立ち去る。

道路を渡ろうとすると、山の土手にさくらがいてニャーと甘える。来るんじゃないよ。バイバイ。

帰宅すると7時50分。テレビ東京の「ポチたま」は終わったところか。今日のは忠犬物語ということだったが、そんなものを見るとすぐに泣いてしまうので終わってて良かった。


2004年01月15日(木) 猫たちはみんな元気

校内ネコロジーからの報告で、今日ワカメがヨダレをダラダラ垂らしていたとのこと。昨夜の給餌時には元気に缶詰を食べていたし全然そんなことは気付かなかった。

午後、M浦さんに電話してそのことを言ってみる。昨夜私は8時過ぎに庭園餌場を後にし、M浦さんは9時40分頃「山手スカイウォーク」餌場に現れた。猫は5,6匹しかいなかったがワカメはいて元気にカリカリを食べたとのこと。高齢なので歯でも抜けたのでは、とM浦さんは言う。まあ歯が抜けても全く大丈夫なのだが。

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今夜も7時半ごろ山手へ。いつものように先にパンダの餌場に行き、空っぽの餌箱にカリカリを満タンにしておく。パンダはいなかったし、キジーも見ない。

「山手スカイウォーク」の餌場から庭園に入り、餌場の階段をホウキで掃く。ひとまず集まった猫たちにカリカリを与えておく。10匹しかいない。さくら、バニー、トニーがいない。ワカメはヨダレなど垂らしておらず元気にカリカリを食べている。然し昼間の方がよく見えるので、今後も校内ネコロジーにはしっかり観察をお願いしよう。

餌場にしているところは段がすごく広いのだが、その上の段の方が明るい。猫たちの様子をより良く見る為には少しでも明るい方がよい。その階段はまずコンクリートを流してその上に小石や緑色の不規則な石をはめ込んで作ったものだ。和風に風流な感じをかもし出している。それはいいのだが、猫たちの餌場としては甚だ不適当だ。

万が一そこにカリカリが落ちても土がつかないように溝の土をホウキで掻き出す。下はコンクリートなのだから丁寧に掃けば大丈夫だ。汚くない。

上の2段の掃き掃除をしているとバニー、トニーがやって来た。水を替えたりしているとさくらもやって来た。これで全員集合だ。

タビーは相変わらず大して食べずに甘えるばかり。U野さん宅ガレージ前でたっぷり食べてきたのだろう。ゲップまでしている。私がしゃがんで散らかったカリカリを集めているとかりんも甘えに来る。脚の下にはハイシロー。後ろには茶々。私の背中で爪とぎをしようとする。痛いよ〜〜。

さくらはゲンキが近くを通るたびに怒っている。私が傍にいるといつまでも食べているがちょっと離れるといなくなってしまった。

庭園の餌場は学院内の大通りからは全く見えないが「山手スカイウォーク」からは丸見えのような気がする。ホウキを片付けて2つ上の踊り場まで階段を上がってみる。猫たちが従いてくる。フェンスの内側にゲンキとタビーが寛いでいる。「山手スカイウォーク」からは庭園が本当に丸見えだ。庭園灯に照らされてあの通路も丸見え。然し単に見えるというだけのことだ。距離があるので、庭園内にいる猫たちや私が猫虐待魔や暴漢に何かされるとは考えにくい。

私が「山手スカイウォーク」を上がったり下りたりしているので猫たちはいちいち従いて回ってニャーニャー。

滅多に通行人にも遭わないが、暮れに寄付をしてくれたS原氏にも「山手スカイウォーク」から私の餌やり光景が見えるだろう。彼は丁度私が餌やりをしている7〜8時に通るはずだ。

そんなこんなで今夜は長居をした。帰宅は9時頃。


2004年01月14日(水) 今日は缶詰パーティ

缶詰を13個、カリカリ容器、水ペットボトルの入ったバッグはなかなかに重い。コートのフードを被ってそそくさとパンダの餌場に向かう。と坂の途中の土手からゲンキが降りてきて私の後を追う。パンダも出てきた。パンダもメス猫としては大きい方だが、ゲンキと並ぶとさすがに大分小さい。

パンダの皿にたっぷりのカリカリを盛る。パンダは毎日Y野さんから缶詰を貰っているはずだからここにはカリカリのみ入れることにしている。

さて、ゲンキを連れて「山手スカイウォーク」の餌場から庭園の餌場へ。猫たちはもうすっかり心得て私を先導する。水容器も無事だ。ホウキで餌場を掃く。缶詰を開けていると待ちきれない猫たちが群がる。開けた缶をそのまま次々と与える。11個開けたところで、容器に移す。缶のままだとさすがに食べにくいようだ。汁気の多い缶詰は半分ほど減っているがジェルで固めた缶詰は舌と歯ではすくい取れなかったようだ。

猫たちは全員いたようだ。水を取り替えるヒマもない。カリカリも出すとかりんやさくら、花子などが食べている。やはり新聞紙を広げて与えた方がよかったかな?風でめくれてしまうので重しが要るなあ。或いは、猫たちを待たせたまま、1個1個容器に移すかな。今日も缶を与えてもワカメや花子、タニーはすぐに他の猫たちに奪い取られるらしく私のところに舞い戻って待機していた。

しかしみんな十分に食べたのだろう。敷石の餌場には2匹くらいしか残らず、他の猫たちは庭園のあちこちで身づくろいしている。

ようやく水を替え、片付けを始める。カリカリの山は2つ残しておく。

「山手スカイウォーク」の餌場へ出ようとするとタビーが先導するが他の猫たちはもう私の給餌のやり方をマスターしてしまい、全く従いて来ない。ホウキをしまっているうちにタビーもいなくなった。「山手スカイウォーク」の餌場には猫は1匹もいない。これでよし、と。みんな庭園か山の中にいるのがよろしい。

帰宅すると8時20分。やはり1時間のお仕事だ。


2004年01月13日(火) タビーまでがU野さん宅ガレージに!

午後4時ごろ駅からの帰り道、U野さん宅ガレージ前を通った。車の下にアニーが蹲っている。私には知らん顔だ。ん?ガレージ奥の棚の上にキジトラ猫がいる!キジーがこんなところまで来ているのだろうか?

よく見極めようとガレージ内に入るとアニーが車の下でニャーニャー鳴く。外からは見えなかったが、サイドの梁の上にはボス三毛もいて私を見て鳴く。肝心のキジトラはよくよく見れば何と!タビーだった。「タビー!!!」と呼ぶと、ここでは新参者らしく叱られると思ったのか、逃げて隠れてしまった。

アニーはニャーニャー鳴きながらガレージから出てきたが、餌も持ち合わせはないし、ここの餌やりさんを待ちなさい。

いつからタビーはここへ来るようになったのかなあ?とても太っているのに山手での給餌時にはあまり食べない。ここでしっかり食べてから山手へ戻っていたのか?

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午後7時20分に山手へ出発。風が強い。先にパンダの餌場に寄り、餌箱にたっぷりのカリカリを入れておく。

そうして「山手スカイウォーク」の餌場からホウキを手に庭園の餌場に入る。一昨日置いた小さい水容器には水が入っていて風にも飛ばされず無事だった。風が強いので新聞紙を敷くのは止めて小さいポリ容器を沢山持参した。それぞれにカリカリを入れて猫たち1匹、1匹に与える。

ポオはハウスの猫ベッドに入っていたらしくノビをしながら出てきた。食べている猫を数えると11匹だ。コロンがいないがあと1匹いないのは誰だろう?タビーもさっきU野さん宅ガレージで隠れたことなどなかったかのように澄まして仲間に加わって食べている。相変わらずすぐに食べるのを止めてしまう。

水容器をざっと洗い、また水を入れておくと猫たちが代わる代わる飲んでいる。猫たちはよく食べる。500gr入りの容器を3個持参しているが、2個はもう空っぽだ。3個目からも出す。

アレッ?茶々がやって来た。彼はまだ来ていなかったのか。するといないのはコロンだけということになる。

みんながいなくなると最後まで甘えているのはタビーとかりんだ。庭園内の餌場には風もさほどは当たらずそれほど寒くない。私は到着するといつもコートを脱いでいる。かなりカリカリが余ったので、小さい山を3つ作って後は回収する。

「山手スカイウォーク」の餌場に出るとワカメがいつものところでお尻を持ち上げて甘える様子を見せている。が、もうここでは遊ばないことにしたのだよ。庭園内で遊ぼうね。が、猫たちは数匹、そこで固まっている。バイバイ。


2004年01月11日(日) 夜も「猫庭園」内で給餌

一昨日張り切りすぎたのか、昨日はまた体調が悪く山手行きはパスした。土曜日なのでY沢氏が来てくれたと思う。

今日は午後駅まで行った。往路はU野さん宅ガレージ前からフォレストヒルズを通る。一昨日貼っておいたポスターは健在だ。(当たり前か。)

一昨日の「猫虐待酔っ払い男」の出現はショックだった。勤め人風だったから多分素面の時にはもっと早い時間に「山手スカイウォーク」を通っているはずだ。そして居合わせた猫に殴る蹴るの暴行を加えているかもしれない。

山手猫たちには山の中か「猫庭園」内にいてほしい。なるべく「通りすがりの猫嫌い」の目に止まらない方がよい。

「猫庭園」内で夜の給餌に適した場所を下見するために、帰路は午後4時ごろになったが学院内を通る。ハウスを覗いてみたが猫は入っていなかった。1号にはよく入っているようで猫ベッドの折りじわは消えている。2号内のベッドにはまだ入っていないようだ。もっともっと寒くなれば入ってくれると思うが・・

不揃いな敷石の緩い階段のところに新聞紙を敷けばOKだ。庭園灯の傍だと十分に明るいはずだ。庭園灯の消灯は午後10時だったと思う。そしてやはりなるべく早い時間に来よう。遅くなるから酔っ払いなどに遭遇するのだ。

「猫庭園」はすっかり剪定されて「山手スカイウォーク」からは丸見えだが、音がしなければ通行人はわざわざ見ようとはしないだろう。またフェンスを乗り越えてまで嫌がらせをしに来たりもしないだろう。

学院内を通る通行人(通行不可なのだが)からは全く見えない。よし、原則的にここを私の餌場にしよう。

バーを越えて旧餌場に出るとポオ、ゲンキ、茶々が出てきた。旧餌場は赤土だらけだ。少しだけ掃いて端っこにカリカリをたっぷり与えておく。カラスが早速電線の上に待機している。M浦さんの水容器には十分に水が入っている。

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7時前、M上さんから電話がかかってきた。言うにはご主人が今日、学院内に張ってあったニャン太の捜索ポスターを見て、「山手ネコロジー」が白黒猫を探しているという情報を彼女に伝えたのだそうだ。

暮から居なくなった白黒猫と聞いて、そそっかしいM上さんはてっきり「プリンス猫階段」へ行ってしまった新黒のことだと確信して「あそこに来ているわよ。」と言う。新黒ではないことをきちんと説明し、犬の散歩で行動範囲の広い彼女にニャン太のポスターを見てくれるよう頼んでおく。

朝だけノンちゃんと新黒に給餌してくれているので、そちらもよろしく頼んでおいた。ノンちゃんは午前3時半に4号棟まで迎えに来るのだそうだ。そんなに懐いているのならノンちゃんを飼ってもらいたいものだが、ヤキモチ焼きのパピヨン犬がいるのでダメなようだ。

午後7時20分ごろ家を出発。まずパンダの餌場に行こうとしていると、正門付近にいたらしいパンダが鳴きながら近寄ってきた。パンダを彼女の餌場に誘導し、容器にカリカリを満杯にする。早速食べているパンダを残し、「山手スカイウォーク」に向かう。

猫たちが集まってきた。水容器は水が捨てられており空っぽだ。ホウキを持ってバーをまたぎ、「猫庭園」内の新餌場に向かう。戸惑いながらも猫たちはゾロゾロと従いて来る。

一番広い階段をざっと掃き新聞紙を3箇所に広げる。食べている猫たちを数えると10匹しかいない。さくらとバニー、トニーがいない。タビーはいつものようにすぐに食べるのを止めてしまう。

持参した小さな容器に水を入れて置いておく。タビーに水を飲ませる。タビーはヒックヒックと咽んでいる。高齢猫は時々こんな風になる。

茶々が植え込みに向かって唸っている。覗くとキジーらしい猫がいる。容器にカリカリを入れ差し出すといつものように逃げない。よくよく見ると、なあんだ、タビーだった。道理で逃げない筈だ。

さくらも学院内からやって来た。500grくらいしか出していないが、みんなガツガツしていない。多分もっと早い時間にY沢さんが来たのだろう。庭石に腰掛けて、タビー、かりん、ハイシローなどを可愛がる。かりんとハイシローは水容器を見つけてゴクゴク飲んでいる。よしよし。継ぎ足しては満杯にしていると500ml全部使ってしまった。

新聞紙を片付け、3箇所にカリカリをまとめているとバニーが猫ハウスの方角からやって来た。ここは「山手スカイウォーク」からよく見えるので、一旦上に上がっていたバニーが見つけてやってきたのだろう。それほど空腹ではないようで、盛んに得意の頭突きをして甘える。

残るトニーも終盤、学院内から駆けつけて来た。いつものように残ったカリカリの山は猫たちが食べたり休んだりしているうちにいつの間にかなくなってしまうだろう。

コロンも植え込み近くで寛いでいるし、庭園内でみんな思い思いに遊んでいる。「山手スカイウォーク」よりずーっと安心だ。思った通り庭園灯に照らされて結構明るい。

旧餌場へ出ると猫たちが数匹従いて来るが、立ち止らずバイバイする。猫たちにも新餌場に馴染んでもらわなくては。そこからは屋根のあるボイラー室は近いから雨や雪の日にはボイラー室前で給餌することができる。前途は明るい。・・と思うのだが。


2004年01月09日(金) ニャン太捜索ポスターを貼る

午後病院の帰りにM浦家へ寄り、昨夜10枚印刷しておいたニャン太の捜索ポスターの用意をする。

久々に見るナナはまた脇の下を舐めて毛を剥ぎ取ってしまうのでエリザベスカラーを装着している。アレッ?フクまでカラーをしている。フクも耳の後ろを掻いて毛を剥ぎ取ってしまうのだとか。空気が乾燥しているので猫までが痒いのだろうか?そんなバカな。

こもももナナも仔猫の時には全く人見知りしなかったのに、久々に訪問した私を気にしている。ナナに至っては冷蔵庫の後ろに隠れてしまった。ミュウ2号か?2匹とも1歳未満なので、まだまだ仔猫の面影を宿している。

さて、ポスターを透明の袋に入れ水濡れOKの状態にする。そして透明ガムテープで心当たりの電柱などに貼るのだ。

さあて、どこに貼ろうか。Lマンション敷地内に3枚貼り、フォレストヒルズに向かう。石垣に1枚。U野さん宅ガレージに行ってみるが4時前でまだ日が差しているのでアニーはガレージの中にはいなかった。どこかで日向ぼっこしているのだろう。その近くの電柱にも1枚貼っておく。

戻ってフォレストヒルズ正面玄関脇の電柱に1枚。そして学院を北門から入り、電柱に1枚貼っておく。合計7枚。もう10日以上経っているが何らかの反応があればいいのだが・・・それともタニーのように1ヵ月後にひょっこり姿を現してくれるとか・・・

帰路、餌場をチラッと見ると茶々とゲンキが餌場に陣取っていた。

*******

夜は9時近くになってしまった。猫たちはすぐに13匹全員集合。餌場の石垣のあたりもすっかり掃除されてしまって赤土がむき出しになっている。

端っこを丁寧に掃いていると、もうキジーがやって来て鳴いている。まず山手猫たちにカリカリを与える。かなり飢えた感じだ。キジーにも与えようとすると山手猫たちが駆け寄ってくる。然しキジーはもう全く怯まない。威嚇しようとしたコロンを逆に脅している。

どうやら山手猫たちと一緒に食べたいようだ。石垣にカリカリの山を3つ作っておいてパンダの餌場に行く。容器に150grくらい入れておく。

戻るとキジーはまだいて石垣の上のカリカリを食べている。やはり近寄るとちょこっと逃げる。もう1kg全部放出してしまったがキジーが大食漢なので足りない感じだ。

そこへM浦さんが降りてきたのでカリカリを足す。キジーはまだウロウロしている。彼を追って行くと正門右側に行き、まだカリカリを要求する素振りをする。曰く「ここで何度かくれたじゃない!」そしてその奥にも行き「ここでもくれたよね?だからカリカリをおくれ!」という具合だ。

でっぷり太って体型といい顔立ちといい、昨夏姿を消したパークによく似ている。勿論パークよりはずーっと可愛い顔をしているのだが。声が飛び切り可愛い。キジーの関心は餌だけで雌猫を追いかけるということはない。もしかしたら去勢済みのオス猫が捨てられたのか?とにかく1メートル以内には近寄らせてくれないので性別も分からない。焦ることはないが。

餌場を見ると上から酔っ払いらしきオヤジが鼻歌を歌いながらフラフラと階段を降りてきた。そして石垣の上にいた猫(コロンか?)を蹴飛ばそうとした。怒りで思わず「何やってんですか?!」と叫んでしまった。

M浦さんが「酔っ払いだから知らん顔しよう」と私を押し止めるが、そのオヤジは我々の荷物を覗き込み触ろうとしている。再び「私たちのですよ!」と叫ぶと『餌なんかやりやがって!家で飼えばいいじゃないか・・・ナントカカントカ』と悪態をつき始めた。

M浦さんは酔っ払いだから知らん顔をしろと言うが、いつまでも悪態をつきながら降りてくるので「警察を呼びますよ!」と言ったら黙った。

何故警察かというと、猫虐待は動物愛護法上、我々の所有物の器物損壊に当たる。野良猫でも面倒をみている我々の所有物とみなされる。それに我々の荷物の置き引き未遂。

プリンスは、あの場所でよく寝ていたからこんなオヤジに蹴飛ばされたのかもしれない。一昨年暮れに山手から離れてしまったのだ。

「山手スカイウォーク」は私道だが、猫に敵意を持つ輩も大勢通行しているということだ。餌やりはあそこではなく、学院内でしたいと私はずーっと前から思っているのだが・・・

今日はM浦さんもいたので強気になれたが、ひとりで餌やりをしている時にあんなオヤジに遭遇すると身の危険を感じるだろう。何か対策を考えなければ。


2004年01月08日(木) 今日は餌やりをパス

どうも体調不良だ。熱もあるので餌やりはパスすることにして、ポオへの投薬があるので一応M浦さんに電話しておく。もう学校も始まったことだし、昼間にも給餌されているはずだし、多分8時前にはY沢氏が来ただろう。

昨日の「レッサーパンダ?」のことを話すと『アライグマでしょ』と言われてしまった。そうだ。最初あの動物を見たときにはアライグマ?という言葉が浮かんだのだが、いつの間にかレッサーパンダと混同してしまっていた。

でもアライグマでもなく、もしかしたらタヌキだったのかもしれないが。
M浦さんは『ハクビシンじゃないでしょうね?』と言うがハクビシンではない。可哀相にSARSの元凶視されて中国では水攻めや薬殺の憂き目に遭っているというではないか。M浦さんは『どうせ食べる為に殺されるのだし、この際SARSの元凶として疑わしいのだから構わない』とアッサリ言う。

彼女はもう何年も前、タヌキどころか、学院内でハクビシンが子供を連れて歩いているのに出くわしたとか。その時にはSARS騒ぎなどなかったから猫の餌を与えてみたが食べなかったらしい。

数年前には学院内で猿を見た人もいるらしい。このあたりはそもそも、学院やその周辺の大規模開発が行われる前は鬱蒼とした森だったに違いない。ハクビシンでも猿でもタヌキでも彼らが先住者だったのに。「平成狸合戦ぽんぽこ」は全国至るところで起こっている悲しい現象なのだなあ。話がそこまで遡ると、細々とした猫ボランティアの我々には手も足も出ない根の深い大問題だ。

バブル期に計画されていたお隣の「上郷市民の森」を潰してハコモノをいっぱい建設するというばかげたプランはバブル崩壊と共に頓挫したかに見えたが、まだまだ白紙撤回はされていないのだと聞いた。

そうそう、M浦さんが昨夜、猫ハウス1号を覗くと猫ベッドにポオとゲンキがひしめき合って入っていたそうだ。あのベッドは折りじわがついて小さく見えるが一応Lサイズなので2匹は入れるはずなのだ。

ポオの頭が見えたので1匹だけが入っているのかと思ったら、その後ろからゲンキが飛び出してきたそうだ。2匹が屋根付きの猫ベッドに抱き合って眠ればこの寒さもしのげるだろう。


2004年01月07日(水) アライグマ?現る!

今日は水曜日なので缶詰の日だ。8時過ぎに到着。水容器の周りが濡れていて水は結構たくさん入っている。猫も全員集合ではない。多分Y沢氏が既に給餌したのではないか。

缶詰だから新聞紙を敷くのだが一応餌場を掃く。新聞紙を敷くと缶詰が貰えることを学習したのだろう。猫たちは期待に燃えている。9匹しかいないのでひとまず7缶ほど開ける。

ポオが食べている塊の上に抗生物質の粉末を振り掛ける。匂いがあるのでそのままでは敬遠し、隣の猫の塊を奪おうとしている。そこでその上に缶詰の魚肉を乗せてごまかす。

後からバニーとトニーが来た。そこでもう2缶開ける。

庭園側のフェンスを伝って黒っぽいものが降りてくる。しっぽはふさふさだ。一瞬キジーが来たかと錯覚するが、こちらを向いた顔はどう見てもタヌキ風。アライグマ?漫画のラスカルそっくりのご面相だった。よく見ようとする間もなく、闖入者に気付いた猫たちが駆け寄っていくと庭園側に飛び降りて逃げてしまった。

ペットとして飼われていた台湾リスやアライグマが捨てられて野生化し鎌倉で大繁殖しているということは数年前から報道されていた。

少々距離はあるが鎌倉とは森で繋がっているので、そこから台湾リスやレッサーパンダが流れてくることは十分に考えられる。

故小桃の駐車場から工房側へ走り去り大木に登るリスを2度ばかり目撃したことはある。リスはどんぐりなどを食べるのだろうから猫とは生存に関して競合はしないがアライグマはどうだろう?好奇心いっぱいで縄張り意識旺盛な猫たちは侵入者に対して立ち向かおうとしていたが。

アライグマも可哀相だが、ちょっとそこまではなあ、面倒見切れない。

ずいぶん前にY沢氏やM浦さんはやせこけたタヌキを見かけたことがあると言っていたが、今日のはタヌキではないと思う。何分アライグマにしろタヌキにしろなじみが薄いので100%の確信は持てないが。顔ははっきりと見た。ユーモラスで可愛く大きな顔だった。

さて、結局猫たちはコロンとかりんを除く11匹が集まった。更にカリカリを300grほど与えるとまた食べている。

その間にパンダの餌箱のところに行く。水はたっぷり入っていたが餌箱は空だった。傍に空の猫缶がひとつ。Y野氏がパンダに与えたのだろう。容器にカリカリを200grくらい山盛りに入れる。パンダもキジーもいなかった。

猫ハウスにアライグマなどが入り込んでいては困るので、見に行くことにした。庭園灯もすべて点いており結構明るい。庭園の落ち葉の上でポオがしゃがみこんでいる。おしっこでもしているのかな?しばらくそうしていて立ち上がった。

猫ハウスまで来たのでポオを1号内の猫ベッドに入れてみる。猫ベッドは折り皺がついていて入り口が狭くなっている。ポオを押し込むとちゃんと入っているが私が立ち去ろうとすると出てくる。

今度は2号の猫ベッドに入れてみる。ちゃんと収まりはするのだがやはり私が立ち去ろうとすると出てくる。再度1号まで導き、中に押し込むと自分からベッドの中に入った。そしてもう出てこようとはしない。これで安心だ。今夜は冷えるらしい。

他の猫たちも数匹従いて来ていたが一緒に餌場に戻る。カリカリも殆どなくなっている。500grしか持って来なかったのでもうカリカリはない。

見ればハイシローの腹が異常に左右に張り出している。昨冬もこうだった。このまま元に戻らないのではないかと心配したが、春・夏になるとそこそこスマートになったので大丈夫だろう。厚い脂肪を付けて寒さを乗り切ろう!

ワカメを少々可愛がり、片付けに入る。タニーとバニーが物足りなさそうにしているが、彼らとて結構ぷっくりしている。さくらの腹部が相変わらずぺちゃんこ気味だった。彼女はとても食が細いがそれでも冬場はかなり食べる。

もう9時だ。引き上げよう。


2004年01月06日(火) フード付き猫ベッドを買う

猫ハウス内に収めるべくフード付き猫ベッドを購入しようと思っていた。そこで午後1時過ぎビッグサムに行ってみた。あった、あった。各種ペットベッドが山積みになっている。

そのすぐ傍には赤ちゃん犬が展示販売されているが、そういう痛ましい光景はなるべく見たくない。生体を売買して金儲けの道具にするな!見ないようにしていても目の端に入る犬の赤ちゃんはものすごく小さい。繁殖目的でどこかに閉じ込めている母犬から無理やり引き離して日も当たらぬ地下のガラス張りケージに入れられている。

犬・猫を飼いたい人はボランティアや保健センターの里親会からもらうなどいろいろな手立てがある。子犬を育てたければパピーウォーカーもあるし、盲導犬の老後を引き受けることも出来る。

買う人がいなくなればペット売買市場はすたれ、商売は成り立たなくなるだろう。と思うのだが、世は空前のペットブームとやらで関連商品などでも莫大な儲けが見込める巨大マーケットとなっているらしい。日々、捨てられた外猫たちの保護をしている我々にとっては腹立たしい限りだ。

話は逸れてしまったが、ビッグサムのペットベッドのワゴン内の商品をひっくり返していて1個980円のフード付き猫ベッドを見つけた。格安だ。他の同じような商品は特売でも2,980円している。

2個購入して駐車場からM浦さんに電話してみたが留守だった。山手に行き、庭園内に入るとおじさんが二人、剪定作業をしている。挨拶をして猫ハウスのところに行く。猫はいないが猫ハウス内のホットマットや新聞紙を出し、日に干す。するとゲンキがやって来た。カリカリを与えていると茶々が来て取られてしまった。近頃の茶々は強くて我が物顔だ。

思いついてM浦さんに電話してみた。すぐ来ると言う。ハウス内を掃除しながら待っていると「山手スカイウォーク」からM浦さんが呼ぶ。お互いに丸見えだ。ということは葉も落ちて剪定もされ、庭園内には日が差すので冬を過ごすのにはもってこいの場所だということだ。

M浦さんがバニーを連れてきた。3匹にカリカリを与えておいて猫ベッドをセットする。一言居士のM浦さんはまた「猫が入らないんじゃない?ホットマットは利かなくなるね。」と呟く。ポオが風邪気味なので昨晩、フード付き猫ベッドを買うつもりだと言ったら賛成していたのに。ホットマットは猫ベッドの下に敷いているので、猫が入れば体温によって反応するので、即効性はないがじわじわと暖かくなるはずだ。

ニャン太が失踪してから10日になるので捜索ポスターを作ってほしいという。勿論作ろう。何かの手がかりになるかもしれない。

「山手スカイウォーク」では集塵マシンを使って大々的に清掃しているらしい。機械音が聞こえる。

Y光台マンションのY野さん宅に挨拶に行く。出てきた夫人はニコニコしている。急いでいるとかでY野氏に「選手交代」する。持参の缶詰パック2個をお年賀代わりにする。勝手口の餌箱に毎夜カリカリを大量に入れているのは、パンダの餌をキジーがアテにしているし、パンダの娘のラッキーも空腹の時には食べに来られるようにしていることを説明しておく。お水も時々使わせてもらっていることを断って許可を得る。

ゲンキ、茶々、バニーが従いて来ている。Y野氏が勝手口から出てきた。すると屋根の上にいたパンダが降りて来た。茶々は早速パンダを威嚇している。ゲンキたちは、Y野さんだけだと逃げてしまうそうだが、今日は我々が一緒なのでY野氏に頭を撫でさせている。

ノワールの為に使っていたステンレス容器(大)を勝手口に置かせてもらう。もともとあったやはりステンレスのトレイは食べかすがこびり付いて乾燥しているので、M浦さんが持ち帰り洗ってくるという。他家の勝手口とはいえ、きれい好きのM浦さんはパンダの水を替えたいし、トレイも洗いたい。きちんと断っておけばY野さんも気を悪くしないだろう。

ラッキーはいないかと畑の方へ行き探すが、いなかった。

戻りかけると、職員寮の前で茶々がゲンキを脅している。へっぴり腰になったゲンキはわざわざ道路の反対側に回ってから我々を追ってきた。

正門前に戻るとかりんが出てきている。餌場でまたカリカリを出していると庭園の中からトニーが飛び出して来た。どこかで昼寝をしていたのだろう。
適当にカリカリを与えていると、散歩中の中年ご夫婦が猫たちを見て微笑みながら通過して行った。ゲンキは階段の中央に寝そべったまま動こうともしない。と、今度はビーグル犬と散歩中のおじさんだ。猫が陣取っているのを見たおじさん、やおら犬を抱きかかえ、そそくさと通過。ゲンキは今にも飛び掛らんばかり。「すみませ〜ん!」と声を掛けるが飼い主はそれどころではない様子。ムッとしたまま通り過ぎた。

3時15分だ。M浦さんは新黒が元気かどうか気になるというが、この時間だと会えるかどうかわからないので、とにかくひとまず解散だ。

夜8時に落ち合う約束をしていたのだが、7時ごろから急に私の具合が悪くなり(めまい、吐き気、胃痛)、山手にはとても行けない。M浦さんに電話して断り休むことにする。そうして4時間休んだ後、これを書いている。


2004年01月05日(月) ヤキモチ焼きの山手猫たち

今夜は8時前に餌場に到着。丁寧に餌場を掃きカリカリを順に盛る。さくらとタニーがおらず11匹のみ。水は大分減っているので持参した500ml入りのペットの水を足す。驚いた。容器に半分くらいは入っているかに見えたが500ml全部入った。毎日乾燥しているし、猫たちも咽喉が渇くのだなあ。校内ネコロジーが本格稼動すれば、日中の水補給もお願いしたいと思っている。

さて、少し食べたところでポオを抱き上げ投薬だ。何をされるのかが分かっているで爪を出して抵抗する。そこへキジーがやって来て鳴いている。今忙しい、ちょっと待ってね。キジーは待ちきれず階段を上がってきた。顔の周りは半長毛でなかなか立派な風貌だ。

とにもかくにもポオへの投薬に成功し、キジーに餌をあげようとしたのだが、山手猫たちが次々とキジーを追う。ポオは時折鼻をグズグズ言わせているがとても元気で軽快に走り回っている。

そこで正門右側でキジーを呼びながら待つが来ない。パンダの餌箱に入れておこう。昨日は入れなかったのできっと餌箱が空っぽなのだろう。坂道を下りているとパンダが出てきた。

パンダの餌箱にたっぷりのカリカリを入れると急いで食べている。200grは入れておく。水も減っているので、足しておく。

山手に戻るとまだキジーは庭園側の植え込みの中で鳴いている。石垣にカリカリを盛ると茶々、バニー、かりん、ゲンキ、ポオ、かりんなどが邪魔をしてキジーは近寄れない。山手猫たちが石垣の上で食べている間にまた正門右側の地面を手で掃きカリカリを一盛りしておく。後はパンダの餌箱から食べればよろしい。私が離れるとキジーがやって来て食べ始めた。やっとありつけたね。

餌場に戻り、片付けようとちょっとしゃがむとすかさずタビーとコロンが私に寄り添う。かりんも来た。3匹とも傍にいるだけでゴロゴロ言っている。後ろにはハイシロー。可愛い猫たちに囲まれた格好だ。今夜は昨日よりも冷えるので、猫たちは人のぬくもりが一段と恋しいのかもしれない。

さっき、ワカメはいつものように甘えていたが茶々に追われて上に行ってしまった。

餌場のカリカリを片付けようと場所を移すとコロンとかりんがそのままくっついて来る。カリカリの山を3つにしておく。猫たち代わる代わるやって来て食べるだろう。猫たちは本当に可愛い。もっともっと遊んであげたいがバイバイする。

今夜は手持ちのカリカリ1kgを出し切った。寒さはこれからが本番だ。猫たちたっぷり脂肪を付けて今冬も乗り切ろうね。

帰宅は8時45分。やっぱり往復、小1時間はかかる。


2004年01月04日(日) 今夜はどうやら満腹?

昨日より大分遅れて8時45分くらいに山手の餌場に到着。するとM浦さんらしき人影が餌場を掃いている。猫たちは13匹全員集合だが、まったりしている。M浦さんがカリカリを少々与えるが、猫たちは焦らない。

ポオはM浦さんが与える療法食を明らかに嫌がり、他の猫を脅してしてカリカリを奪っている。適当なところでポオを押さえていてもらい抗生物質の薬を口の中に入れる。これでもう3日連続して投薬しているので鼻水も収まってきたようだ。

寒くなるとポオが心配だ。屋根付き猫ベッドを見繕ってきて猫ハウスに入れてあげよう。

ある猫サイトで見た寒冷地での猫ハウスが素晴らしい。以下のURLでその全貌が見られる。
http://jp.y42.photos.yahoo.co.jp/bc/hanatoqoo/lst?.dir=/%b3%b0%a5%cb%a5%e3%a5%f3%a5%ba%a4%bd%a4%ce%a3%b2%a2%f6/%c7%ad%a5%cf%a5%a6%a5%b9&.src=ph&.order=&.mobile=&.view=t&.done=http%3a//jp.y42.photos.yahoo.co.jp/bc/hanatoqoo/lst%3f.dir=/%25b3%25b0%25a5%25cb%25a5%25e3%25a5%25f3%25a5%25ba%25a4%25bd%25a4%25ce%25a3%25b2%25a2%25f6%26.src=ph%26.view=t

今夜はパンダもやって来ない。M浦さんも今夜はパンダの水替えには行かないというのでパス。

猫たちに試しに私のカリカリを与えてみるとまた集まって来て食べ始める。M浦さんはお嬢さんが来ているので、早く帰りたそうだ。

Lマンションのニャン太は8日目になる今日も姿を見せていない。昼間にはやはり心配し始めたLマンションのK林夫妻もあちこち探してみたそうだが、どこにも見当たらない。一体何が起こったのか想像もつかないが、外猫には常にこういう不安がつきまとう。毎日出てきてくれるとホッとする。

カリカリが余ったので片付けようとすると毎度のことだが、猫たちが集まってまた食べ始める。毎日これを3回はくりかえして1時間くらい経ってしまうのだ。結局猫たちがダラダラ食べているのでそのままにして解散する。

今日は画期的に早く9時20分には帰宅。ワカメを少し可愛がっただけで猫たちとは遊ばなかった。


2004年01月03日(土) 昨日と同じカリカリ3種類の混ぜ合わせ

今夜は8時に到着。猫たちは13匹全員、昨夜と同じく待ちかねていたが、昨日と同じカリカリでは不満なようだ。

ポオにだけ食べさせようと抗生物質を練り込んだ缶詰を少々を取り出すと、ほんの少しなのにワーッと集まってしまう。

見れはパンダも階段の中ほどまで来ている。水容器が空っぽになっているので、注水かたがたパンダの餌箱に行く。パンダは従いて来ず、ゲンキとハイシローが従いてくる。缶詰らしきものを見たので、従いてくるのだな。

パンダの餌箱も空っぽだ。カリカリを200gr以上入れておく。そしてパンダの水入れと餌場の水入れにお水を拝借。餌場まで運ぶのに満タンに入れると大半はこぼれてしまうので3分の1くらいにしておく。

猫たちはかなり咽喉が渇いていたようで代わる代わる飲んでいる。殆ど無くなってしまったが、9時半になればM浦さんが来るからいいか。

アレッ?パンダがまたやって来た。彼女の餌箱はキジーにでも占領されているに違いない。そこでパンダの前にもカリカリをこんもり。

そこでいよいよポオだけに薬入り餌を食べさせようと膝の上に乗せ、食べさせようとするが、抱っこされた状態では食べにくいようだ。仕方なく下ろすがポオの口には1かけらしか入らず後は他の猫たちに食べられてしまった。

ポオを再び膝の上に抱き上げ、口をこじ開けて顆粒状の抗生物質を直接放り込むことにした。ポオはそれほど抵抗しないので手間なく成功。

猫たちはもっとおいしい餌がもらえないものかとウロウロしているが、何も出てこないので仕方なくまたカリカリを食べ始めた。

パンダもかなり残して立ち去った。それを片付けようとすると、タビーやかりんが食べようとする。同じものが餌場にあるのに。そうやってあちこち片付ける私の後をタビーは付いて回っていたがそのうちいなくなった。

猫たちはダラダラ食べているので結局、カリカリの山を更にもう2山作って餌容器を空にする。昨日も今日も1kgづつ放出。

M浦さんが来るころにはカリカリの山は殆ど残っていないというから、置いておいても大丈夫だ。

ポオは昨日、今日と投薬されたので警戒している。彼には投薬や目薬投与を長く続けたのですっかり嫌われていたものだった。目薬投与もさっぱり効き目がないので諦めて近頃では好かれていたのに、また逃げようとする。仕方がないなあ。嫌われても猫が健康になってくれる方がいいもんね。

昨日の薬が効いたのか、それとも気のせいかポオがいつもよりハンサムに見える。目やには毎日拭き取ってはいるのだが。まだちょっと鼻をぐずぐずいわせている。

帰ろうとするとやはり数匹が後追いを始めた。振り向かずにいるともう追っては来なかった。毎日暖かく猫たちには非常に喜ばしい。


2004年01月02日(金) 今夜は普通のカリカリ食

午後5時からTV東京の12時間ドラマ「竜馬がゆく」を見ていたが8時を過ぎたので中断して山手に行く。

猫たちは待ちかねたのか餌場にたくさん集まっていて私が現れるとたちまち13匹が勢ぞろいした。昨日の「ごちそう缶詰」がまた貰えると期待しているようだ。が、そうそう毎日缶詰をたっぷり食べていても太るばかりだからね。次は7日の水曜日にあげるから。

餌場を掃きカリカリの小山を次々と作っていく。500grを出したところでパンダのところに行こうかと思っているとパンダ自身がやって来た。いつもはちょっと下の階段であげるのだが、茶々などに邪魔をされるのは可哀相だし、ラッキーやキジーにも食べてもらいたいのでパンダの餌箱にカリカリをたっぷり入れることにする。

戸惑っているパンダを私が誘導する。Y光台マンションの裏庭へと回るとパンダはすぐに分かって餌箱の前に座る。真っ暗なので手探りだがたくさん入れる。離れてから500gr入りの餌容器を光に透かしてみると半分くらい減っている。250grも入れたのか。じゃあ3匹分は十分にあると思う。後でM浦さんが来てまた足すかもしれないし。

餌場に戻るとまだ猫たちが居て、食べ終わっても甘えたくて立ち去らない。ポオの目を拭く。ポオは昨日から鼻が少々詰まっているようだ。水洟も出る。ポオの口をこじ開け手持ちの抗生物質の粉末を入れる。ポオはその後、口直しをするかのようにまたカリカリを食べていた。

まだそれほど寒くはないとはいえ、明け方などには冷えるに違いない。猫ハウス内の暖房を更に工夫しよう。ポオも家猫になれれば鼻水などすぐに治ってしまうのに。高齢のポオを捨てた元飼い主を呪う。

散らばっているカリカリを纏めようとしゃがむと脚の間にコロンが入り込みゴロゴロ言っている。隣にはかりん。コロンの被毛は母親のワカメ譲りか、艶々していてとてもきれいだ。

トニーの左耳が、喧嘩で噛まれたのか引っかかれたのか、血が固まってこびりついていたが、昨夜、その血が取れて耳の先っぽが切れていたと、電話でM浦さんが言っていた。そこでよく観察してみた。耳の先っぽには一筋まだ血のカサブタが出来ている。耳自体は切れてはいない。切れた感じに見えるがちゃんとくっついている。大丈夫だ。

オスたちも全員、去勢手術が済んでいるし、餌も潤沢なのに噛んだり引っ掻いたりしてまで何を争うことがあるだろうか?ここでの常連は13匹にまで減っているのだから仲良くしなさい。

甘ったれ猫のうち、高齢のワカメとタビーは必ずなでなですることにしている。茶々もヤキモチ焼きなので撫でておく。トニー、ハイシローも。総じてオス猫が甘えん坊だ。ワカメ、さくら、かりんの女性陣も甘えん坊だが、花子だけは撫でさせない。ちゃっかり餌を要求するだけだ。それでも十分に可愛い。

正門の内外でスタートダッシュの練習をしている若者が見える。

小1時間いて、帰宅したのは9時10分だった。


2004年01月01日(木) お正月缶詰を振舞う

家猫のトムには特別療法食しかあげられないので、他の3匹にも同じようなものしか与えていない。食が進まず、当然排便の回数も減ってきた。まだ分からないが段々痩せてくるだろう。

可哀相だが我が家の猫たちには「お正月用ごちそう」どころではない。山手猫たちへの缶詰も家で開けると欲しがって可哀相なので、山手の餌場で缶詰を開けることにした。そのためにはプルトップのシュリンク缶がよい。

午後8時過ぎに山手の餌場に到着。猫たちはすぐさま13匹全員集合。新聞紙をたっぷり敷き、持参の缶詰を次々と開ける。11個開けたところで、パンダたちのために1個残しておく。空腹だった猫たちは大騒ぎだ。一応みんなに満遍なく行き渡っているようだ。

と、パンダがやって来た。パンダには階段の途中で缶詰半個分を与える。おいしくてすぐに食べてしまったのでもう半分与える。

カリカリも300grほど出して与えるとパリポリと食べている。パンダは?と見ると階段の下まで行って身づくろいをしてから悠然と立ち去った。

猫たちが満腹になったところで、ゲンキとポオの目を拭く。ゲンキの目やにはそれほどでもないが、ポオの目やにはかなりしつこい。ハンサムなのにすっかり汚くなってしまっている。焦って食べ過ぎたのか咽んでいる。ポオは食欲旺盛だが、年寄りなので気を付けなければ。

どこからともなく、ニャニャニャッと可愛い声がする。キョロキョロ探すと階段の下にキジーが来ている。いつものように庭園側の石垣の上に上るがそこだと茶々が睨みを利かせている。

正門右側の中に入ってカリカリを置く場所を探すがそこにはトニーが待機している。するとキジーが坂下から私を呼ぶ。行くとトットコ先に立ってY光台マンションの方へ私を誘導する。

そこへパンダが出てきたのでパンダの餌箱の中に手探りでたっぷりのカリカリを入れておく。そうして坂のところでキジーを呼んでみるが反応がない。パンダが私の足元に来た。すると餌箱には?近づくとキジーらしい猫がパンダの餌箱から2メートルほど離れる。

そうか、パンダの餌箱は空腹のキジーに占領されてしまったのだな。コンクリートの床を手で掃いてカリカリを少々盛る。パンダが早速食べている。

パンダの餌箱に近づくとまたキジーが逃げる。可哀相なのでそのままにして立ち去る。

餌場に戻ると、残っている猫は8匹ほど。ワカメはまた撫でてもらいたくてスタンバイしている。餌場の石垣に腰掛けて可愛がっているとヤキモチをやいた茶々がワカメを脅したらしくワカメは逃げてしまった。足元ではトニーがスリスリしている。

カリカリを集め新聞紙を片付けているとタビーとハイシローが寄り添ってくる。2匹の背中に手を置くとゴロゴロと咽喉を鳴らす。最後まで食べているのはゲンキだ。いつまでも猫たちと遊んでいたいが、後ろ髪を引かれつつ餌場を後にする。振り返ると何匹かは従いて来ようとするので、振り返るのは禁物だ。

ラッキーは来なかったが、パンダの餌箱に入れておけばパンダの娘なのだし、何とか食べることが出来るだろう。

帰宅したのは9時だったが、10時にM浦さんから電話がかかってきた。新年の挨拶を交わす。ニャン太は今日も現れなかったそうだ。もう6日になる。Lマンションの敷地は狭いし、探すところはもう探し尽くしたそうだ。ライバルもおらずLマンション敷地すべてが縄張りだったニャン太に限ってどこかへ行ってしまうとは思えない。猫はかくれんぼの名人だから体調を崩してどこかにじっと隠れているのだと思う。我々はひたすら待つしかない。

私が去って30分後にM浦さんは山手に行ったのだが、10匹くらいは出てきたそうだ。寒くないので猫たちはまだあのあたりに居たのだろう。パンダの餌箱は真ん中部分が空になっていたのでカリカリを足しておいたそうだ。パンダ、ラッキー、キジーの3匹がそこから食べればいいのだから。


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