つれづれ日記
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2003年10月31日(金) 「タビーもどき」を【キジー】と命名

午後9時35分に山手の餌場に到着するとM浦さんも到着したばかりのようだった。15匹が集まって餌を待っている。空腹でイライラするのかハイシローが周りの猫を叩いて回っている。叩かれた新黒は傍に来たコロンに猫パンチしている。そんなハイシローに腹を立てたか茶々が唸っている。

今夜は500gr入りの容器を2個持参した。700grくらい空ける。昨夜はここまでやってきたというパンダも「タビーもどき」も来ていない。

パンダの水を替えに行ったM浦さんがすぐに戻ってきて、タビーもどきがM浦さんの姿を見つけて鳴きながら出てきたと言う。今、与えたカリカリを食べているとのこと。デジカメを持って駆けつける。が、確かにいたのだがカメラを向けると逃げてしまった。追いかけるとY野氏宅をぐるりと回る。そこは工房への道路の下にあたるところだった。

尚も追いかけていくとニャーニャー鳴くものの森の中に隠れてしまった。そしてそこから鳴いている。可愛い声だ。餌容器を置いてみたが出てこない。我々が行ってしまうと餌が欲しくて今度は向こうが追いかけてくるだろう。そう思ってY野氏宅裏庭まで戻る。

水道の脇にパンダの餌容器が置いてある。そこまで行くとパンダがどこからともなく現れた。カリカリを与える。すると「タビーもどき」がやってきて少し離れたところからニャーニャー鳴く。また餌容器を置き、何も見えぬまま遠くから暗闇に向かってシャッターを押す。

パンダの餌容器に多めにカリカリを入れておく。

山手の餌場に戻ると700gr出したカリカリはすべて無くなっていた。まだ猫たちがウロウロしていたので、更に300gr放出する。

「タビーもどき」が餌をねだることが分かったので、これからは給餌対象に入れよう。なるべく山手の餌場で食べるように誘導したいがどうだろうか?

今日午後、S木フーちゃんとウチのトムを南戸塚動物病院へ連れて行ったことをM浦さんに話す。フーちゃんは日に日に衰えているが食欲もあり本猫は生きる意欲満々だ。今夜もお刺身を貰ってご満悦だったらしい。もう好きなものを好きなだけ食べてゆったりと残る日々を過ごしてもらいたい。

トムには投薬(膀胱炎)が難しいので、ついでに連れて行き注射をしてもらった。一昨日買ったエリザベスカラーは未使用なので返品した。

私たちが山手猫の保護活動をしていることを知った南戸塚動物病院の院長はサンプルのカリカリを沢山下さった。殆どが「幼猫・母猫用」なのだが、有難く使わせて頂こう。

M浦家のフクが食欲がなく今日はずーっと寝ているという。昨夜お邪魔した時には全くそんな風には見えなかったが・・

帰宅して「タビーもどき」の写真を見てみる。その部分だけを拡大しても、どうにかどんな猫なのかボンヤリと分かる程度だ。いつまでも「タビーもどき」と呼ぶわけにもいかないので暫定的に【キジー】(キジトラなので)と呼ぶことにしよう。【キジー】の写真はアップした。


2003年10月30日(木) タビーもどき、遂に山手の餌場に!

午後10時半ごろ、M浦さんから電話がかかってきた。今夜もパンダは山手の餌場で待機していたそうだが、その傍に「タビーもどき」が初めてやってきたそうだ。

「タビーもどき」とは、タビーに似たキジトラ猫でタビーよりも少し小ぶりだ。私も1度だけ正門前から工房の方へ走り去る姿を見たことがある。M浦さんはパンダの水替えの折、2度ほど見かけてカリカリを余分に置いてきたことがあった。M本氏も「タビーもどき」の存在を知っている。

多分、パンダの餌の残りなどにありつきながら下の畑あたりに住み着いているのだろう。山手の餌場に出てくればいいのにね、などと話し合ったいたのだった。Y光台マンションの壁塗りでパンダも山手の餌場にまた来るようになり、「タビーもどき」を一緒に連れてきたのだろうとM浦さんは言う。

そしてカリカリを容器に3回お替りしたそうだ。あんまり近寄ったりじーっと見つめたりすると逃げようとするので詳しくは観察できなかったそうだが、タビーより遙かに痩せていて色も薄いそうだ。

M本氏は昨日から旅行に出かけているので、7時ごろには貰えず猫たちは夕飯が遅くなり、空腹でよく食べるようだ。

明日も「タビーもどき」が来れば写真を撮ろう。しょっちゅう来るようなら新しい名前も考えてあげよう。

Pハイツの1号棟あたりでもタビーに似たキジトラ猫を以前何回か見かけたことがあるが、畑の猫とは違うだろう。Pハイツのキジトラは2号棟のSS木さんの飼い猫の可能性もある。


2003年10月29日(水) 久々にパンダが来た!

午後9時半出発。山手に行くと猫たちがすごい勢いで集合する。珍しいことにパンダまでが待機している。今日は缶詰パーティの日なので、新聞紙を広げていると早くもM浦さんと上の猫たちが降りてきた。総勢16匹だ。少しカリカリを与えておいて缶詰10個を開ける。パンダもニャーニャー鳴いて催促している。全く珍しい。

パンダの水を替えに行ったM浦さんが言うには、Y野氏が住むY光台マンションの外壁には足場が組まれており、ペンキ塗りでもしているのかシンナー臭い匂いが立ち込めてたそうだ。それでパンダはいつもの場所を敬遠しているらしい。

缶詰もカリカリも食べ尽くして猫たちはまだ足りない顔をしている。そこで残っていたカリカリをすべて空けた。新黒にはM浦さんのカリカリを与える。結局16匹で缶詰10個強とカリカリ700grくらいを平らげたことになる。我々以前に夕方の餌やりさんは誰も来なかったような感じだなあ。

今日の昼間に我が家のトムとシルビアを南戸塚動物病院に連れて行った話をM浦さんにする。トムには膀胱炎の注射を2本。シルビアは左上腕部にストレス禿げが出来ているので軟膏とエリザベスカラーを買った。するとM浦家にはエリザベスカラーが3枚もあるので1枚くれるという。今日買ったものは未使用なので返品することにしよう。

山手の餌場を引き上げてM浦家へ行く。「山手スカイウォーク」のLマンション側にはニャン太が待ち構えていた。M浦さんが山手に行く前に給餌するのだが、帰りにも貰おうと待っているのだ。ニャン太の餌場の容器を引き上げ途中山手などで拾ったゴミを公園のゴミ箱に捨てる。

M浦家にはこの春独立した娘さんが、自分が8月に保護したこももに会いたくて今夜も来ているという。こももを保護する前にはサッパリ実家に寄り付かなかったのに、こももを預けてからはしょっちゅう里帰りだ、とM浦さんは笑っている。猫のチカラは偉大だ!

ベルーナのカタログに、電池も何も要らないペット用保温具が出ていたというので、それもチェック。我々はそろそろ猫ハウスの暖房のことを考えているのだが、去年のように使い捨てカイロには効果が薄いとしてM浦さんは反対している。電子レンジで5分間チンすれば10時間保温できるというシロモノがネットで発売されているが、電子レンジに入れるというのがどうも気にくわない。ベルーナのは、特別なケアは何もいらずペットがその上に乗るだけでペットの体温で保温がされるようなのだ。値段は2,980円。送料350円と消費税が上乗せだ。試しにひとつ購入してみよう。

M浦さんが諸岡動物病院で千円で買ったというエリザベスカラーは何だかとても簡単な作りだ。セルロイドを型に切り取り、穴を開けただけのような感じ。その穴に適当な紐を通して結んで使用するのだ。首のところも切りっぱなしなので痛いかもしれない。ガムテープでも巻いてみよう。

M浦さんのお嬢さんが買ってきたおもちゃでこももとナナがいつまでも遊んでいる。あんまり可愛いので写真を撮る。(「チャコ」が出てくるかとデジカメを毎回持参しているので。)フクは眺めているだけ。ミュウは逃げそびれてテーブルの下にいたがいつの間にか隠れてしまった。

クリーム入り大福とみかんとお茶をよばれ、適当に引き上げる。


2003年10月27日(月) 阪神日本一ならずM浦さんはちょっとガッカリ

M浦さん母子は熱烈な阪神ファンだが、ダイエーファンでもあるのでガッカリはしているが、明日はダイエーに買い物にでも行くベェと言っている。

昨夜、餌やりから帰りPCに向かっていた午前0時半ごろ、M浦さんから電話がかかってきた。たった今ナナちゃんが排便し、また虫が沢山出たというのだ。21日にナナちゃんに条虫が出た!とM浦さんが言うので獣医さんに連れて行き、駆虫薬をもらったのに、24日にまた虫が出たと言うので変だなあ、と私は思っていた。我が家のシルビアの条虫駆除に使った薬の残りをM浦さんにあげたりしたのに。(それはまだ飲ませていなかったようだが)。

2センチくらいの糸くずのような虫だというので、どうも条虫とは形状が違う。それではその虫がまだ蠢いている間にこの目で確かめてみようと、すぐM浦家に行くことにした。徒歩10分だし。

その虫は条虫とは全然違う虫だった。どちらかといえば回虫系だが、極細のテグスのような感じ。2センチくらいで端っこが丸まったりする。

先に娘さんが鶴見で保護したこももちゃんに条虫が出たというのを聞いていたM浦さん、条虫がどんな虫なのか全く知らぬままナナちゃんの虫を条虫だと決め付けてしまったようだ。そして、条虫だと聞いた獣医さんは疑うことなく条虫駆除の薬を出した、というわけだった。が、その薬は回虫系には全く効かず、苦い薬を何度も飲まされたナナちゃんこそいい迷惑だった。

その虫を2匹、セロテープに貼り付けて挟み、一夜明けて獣医さんに持参することにした。午後、高齢で具合の悪いS木フーちゃんも一緒に獣医さんへ。電話では獣医さん、「猫糞線虫」ではないかと言っていたのだが、実物を見ると「猫糞線虫」にしては大きすぎるという。いずれにしても回虫系の虫なので回虫駆虫薬で落ちるらしい。総合駆虫薬を出してもらう。

ひとしきり寄生虫の話を伺う。獣医さんが20年も前に犬の身体から出したというフィラリアがジャムのビンに保存されていた。ジャムのビンというところがこの獣医さんらしい。

半年に一度くらい血尿を出す我が家のトムのためにBaytrilを10錠買う。10kgで1錠なのでトムには半錠でよい。

19歳のS木フーちゃんは口内炎がひどいが、調子の良い時には食も進むという。注射をするといくらかいいようなので私はこれからもちょくちょく運転手を勤める。

DIYのアクトで売り出しをやっていたので、昨日も山手猫用にフードを沢山買ったが、今日もM浦さんと一緒に行き、更に沢山買った。

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さて、ダイエーの日本一も決まり、M浦さんもボチボチ来るだろうと9時45分くらいに家を出て山手に向かう。階段には1匹もいない。箒に手をかけているとどこから湧いてきたのか猫たちがわらわらと集まってくる。忽ち13匹だ。が、カリカリの食べっぷりは悪い。トニーや、コロンは全く口をつけず、仲間に加わっているだけだ。400grくらいしか出していないのに売れ行きが悪い。

大分経ってからM浦さんとバニー、タニーが下りてきた。これで15匹全員集合。新黒は私のカリカリが気に入らず食べないが、M浦さんのカリカリなら食べるのだ。みんなお腹が丸いから既に十分に給餌されたようだ。みんな甘えたくて出てくるのだと思う。ハイシローが私の足の間に入ると茶々がヤキモチを妬いて唸る。お腹デブのアニーも膝に乗せろとせがむが今日はパス。

茶虎猫「チャコ」はどうやらあの夜限りの通りすがり猫だったようだ。明日からはまた月、水、金のみ給餌に行くことにする。


2003年10月26日(日) 阪神は負け、チャコはもういないようだ

9回表は阪神、無得点に終わりこれで第6戦はダイエーが勝利した。野球オンチでこれまで日本シリーズなど観戦したこともなかった私だが、今回は面白かった。明日が楽しみだ。

さて今夜は9時半前に餌場に行く。小雨が降り始めたが猫たちは待っているだろう。階段には1匹のみシルエットが見えたが、上がっていくと植え込みの陰からドドドッと猫たちが走り出てきた。

階段の山側にカリカリを置く。私の500grはすべて放出。猫は9匹。大分経って上からM浦さんとさくら、タニーが下りてきた。コロン、ハイシロー、トニー、バニーがいない。と思っていたらしばらくしてハイシローが来てバニーもどこからか現れた。コロンとトニーのみ欠席。既にもうたっぷり食べたのだろう。

みんなよく食べ、M浦さんのカリカリも殆どなくなった。が、新黒があまり食べない。そのうちに手足を揃えてコテンと横になったのでどこか具合でも悪いのか?と一瞬心配したが、単に寛いだだけのようだ。紛らわしい寛ぎ方をするな!新黒の具合が悪くなっても病院に連れて行けないよ。涙目を拭いてあげることもできないし。

新黒はどうもあまり空腹ではなく、缶詰なら食べたいのだが・・といったところだろう。コロコロとひっくり返っている。M浦さんが撫でると嬉しそうにするがまだ咽喉を鳴らすところまではいっていない。でももう一息だな。

茶虎猫「チャコ」は今夜も現れない。やはり一昨日の夜、偶然にここに立ち寄っただけだったようだ。きれいな猫だったので、放浪しているとも思えないし、ちゃんと帰るべきところがあるのだろう。


2003年10月25日(土) 半長毛、茶虎猫「チャコ」はいなかった

夕方、M本氏が「M本氏便り18」の原稿の入ったCDを取りにやってきた。その時に昨夜見た茶虎猫「チャコ」のことを言ってみたが知らないと言う。

午後9時40分ごろ山手の餌場に到着。餌場を箒で掃いているとM浦さんと上の猫たちも下りてきた。500grのカリカリをすべて空ける。かりんだけがいない。

ポオの両目から汚い目やにが垂れている。食べているポオを押さえつけて2種類の強力目薬を差す。ポオはすごく抵抗したがこんなに汚い状態を放っておくわけにはいかない。

タビーのお腹にしこりのようなものがあったが、それが段々小さくなり、今日久々に触ってみたが殆ど分からなくなっている。脂肪の塊だったのだろうか?もうタビーも10歳をとうに越えているが、去年の去勢手術後、ものすごく元気になった。

14匹の猫たちが食べている間、M浦さんはパンダの水を替えに行く。戻ってきたM浦さんと、茶虎猫「チャコ」を探してみるがいない。山に向かってニャーオニャーオと私が猫の鳴き真似をすると他の猫たちが一斉に返事をする。見るとさっきまでいなかったかりんも加わっている。

昨日は我々の声を聞きつけて出てきた風だったので、今夜も餌場に座ってしばらく待ってみることにする。アニーが半身を私の膝の上に乗せて甘えている。何を思ったかさくらが他の猫たちに対し低く唸りながら匍匐前進、私の方に向かってくる。そしてベタっと甘える。膝の上に乗っけてみたら心地よさそうにして動かない。それを見たアニーが「そこ、ボクの指定席なんだけど・・・」といった顔でやって来た。するとさくらはそれを察して早速アニーに対して唸っている。諦めきれないアニーはそっと前足を乗せる。アニーとさくらだけでなく周りにはタビー、茶々、ハイシローなどがはべっている。猫まみれは楽しい、嬉しい。猫たちは本当に可愛い。

M浦さんが「チャコ」に与えようとジジへの餌の残りの缶詰を持参していたのだが、「チャコ」がいないので他の猫たちに与えるため取り出すと15匹がわっと群がる。膝の上のさくらもアニーも慌ててM浦さんの缶詰を求めて吹っ飛んで行ってしまった。

が、数匹の猫の口にひとさじづつ入っただけだ。あぶれた新黒の背中を撫でると珍しく怒って猫パンチしてシャーする。ちょっと爪がひっかかった。缶詰をもらえなかったので拗ねている。

以前、M浦さんが姿を現さない小桃を探して下の農家の人と話をした時、茶色の猫がよく来て昼寝をしていると言っていたとか。チャコはその猫ではないか、とM浦さんは言う。小桃の餌場では私も1〜2度、茶虎猫を見たことがあるが半長毛ではなかった。

するといたち川の猫だろうか?それとも近所の飼い猫が夜の散歩時に迷い込んで来たのだろうか?明日もチェックしてみよう。

引き上げようとしていると、タクシーが停まり、ゴキゲンのY野氏が降りてきた。猫たちを見て目を細めている。少し話をして三方に別れる。


2003年10月24日(金) キーちゃん似の新顔現る!

22日の水曜日には缶詰を用意していたのだが、1日中雨が降り止まなかった。M浦さんはそれでも遅くになってから給餌に行ったそうだ。

そこで昨23日に行こうと思っていた。ところが見るともなく見ていた阪神ダイエー戦が面白くて最後まで観戦していたら10時半にもなってしまった。そこでパス。

今日夕方M浦さんに電話すると彼女は昨夜、延長戦が長引くと思い込み10時20分に給餌に出かけたそうだ。慌てて家に戻った時には既に試合は終わってしまっていた。

そこで今夜は延長戦になっても我々以外に給餌人がいないわけではないのだから、試合が終わってから行こうともちかける。

M浦ナナちゃんはこないだ条虫が出たので21日に2人がかりで薬を飲ませたのだが、その時1回こっきりだったのでまた条虫が沢山出たという。手持ちの薬を与えるように言い、ウチのシルビアの条虫落としに使った薬の残りもあげることにする。

阪神ダイエーの試合は今日もなかなか見ごたえがあった。1点差のまま9回の表で終了。星野監督、桧山へのインタビューも見てから腰を上げる。9時45分だった。

山手に行くと猫たちは9匹、ワイワイと集まってきた。床を掃き新聞紙を敷いて500grのカリカリをすべて放出する。少し食べさせてから家猫が残した缶詰を与え、持参の缶詰を開ける。5個くらい開けたところで上から6匹が下りてきた。少し遅れてM浦さんも登場。更に3個開ける。

猫たちは冬に備えてモリモリ食べ全員太っている。新聞紙や缶詰の空き缶を片付け始めた頃、階段の下に茶色の猫が現れ、それを見つけたゲンキがすっ飛んで行き威嚇しようとしている。茶色の猫は角を曲がって消えてしまった。その猫はどうも茶々のようには見えなかった。フカフカで長いようなしっぽのシルエットだった。ん?新顔か?

M浦さんとチェックしに行く。正門前、石垣の山側の暗がりに茶色の中型の猫がいる。近寄ろうとするゲンキを遠ざけ、カリカリを容器に入れ振ってみる。するとよほど空腹だったのか山を駆け下りてカリカリを食べにきた。警戒してはいるが人間には慣れているようだ。

茶色の半長毛で、尻尾はウチのシルビアのようにフワフワしている。顔を見ると可愛い顔をしている。まだ若いようだ。10ヶ月〜1歳くらいか?どうも女の子のような気がする。以前、ここに居てもらわれたキーちゃんに似ている。被毛もきれい。昨日か今日、捨てられたのか?

ひとしきりカリカリにむしゃぶりついていたがひとごこちついたようだ。水は飲まなかった。通行人が我々の後ろを通っても動じないが、猫たちに対しては警戒している。特にゲンキが厭なようでさくらのような唸り方をする。だから女の子だろうと思うのだが。とりあえず「チャコ」と名付けたがここに居つくだろうか?茶々と紛らわしいかな。

人馴れしているようなので、抱っこできるかとM浦さんが石垣の上に上がってみるが逃げてしまった。明日以降毎晩「チャコ」が居ついているかどうかチェックすることに。居つくようなら、そして雌猫なら不妊手術を施さないと。山手のオス猫たちはすべて去勢済みだが、通りすがりのオス猫にかかってしまうかもしれない。

ゲンキがしつこくチョッカイを出して追い出してしまわなければいいのだが・・


2003年10月20日(月) 猫たちは空腹

いつも通り午後9時半出発。山手への角を曲がると山からゲンキが降ってきた。それを合図に石垣のへりで丸くなって寝ていたハイシローも飛び降りてきた。山の中からはタビーが出てきた。

餌場の階段を見上げると茶々がいた。サイドの植え込みから猫たちが続々と集まってくる。餌場は落ち葉ひとつなくきれいだが箒で簡単に掃く。上から7匹とM浦さんも降りてきた。

星野監督は引退を表明し、阪神は全く振るわないのでM浦さんはガッカリしている。(甲子園で頑張ろうね。)

私のカリカリ500grはすぐになくなり、M浦さんのも与える。合計1kg近くは消費しただろうか。猫たちは15匹全員集まった。

すると懐中電灯を手にした父親と母親、小学生らしき娘の親子連れが現れて「山手スカイウォーク」を上がって行った。猫たちはパッと散って1匹もいなくなったが、親子連れが行ってしまうとすぐに戻ってきて続きを食べ始める。

しばらくするとその親子が戻ってきて猫たちはまた逃げる。ポオだけが逃げずに食べつづけている。

ゲンキとポオの目をチェックしようと思ったがうまく逃げられてしまった。

食べ終わった猫たちは立ち去らないが少々冷え込んできたので解散する。

帰宅すると10時20分だった。外出時間50分。


2003年10月17日(金) 今夜は短時間で引き上げる

昨日午後5時半ごろ、駅からの帰り道、U野さん宅ガレージ前を通った。プリンスがガレージの端っこで、牛若は道路の真ん中で、そしてアニーがガレージ内で、とみんな揃いも揃って南側を向いて人待ち顔にちんまり座っている。餌やりさんを待っているのだ。昨夜、私の膝に乗っかってべたべたに甘えていたアニーは私に気付いたのか気付かなかったのか、全く知らん顔をしている。餌の手持ちもなく帰宅を急いでもいたので猫たちには声を掛けなかったが、しっかり見つめながら通過。振り返っても見たが反応なし。

午後9時から、フジコ・ヘミングの生涯を描いたドラマが始まった。他の映画の為にビデオ録画予約を既にしてしまっているので録画もできないが、9時半になり山手に出かける。

箒を手にしていると上からM浦さんが降りてきた。山手猫たちはかりんを除いて14匹が集合。昨日は15匹全員いたという。M浦さんは鶏の皮を茹でたものを少々持参。私は家猫が食べ残した缶詰を少々持参。とても14匹全員の口には入らない。早いもの勝ち、強いもの勝ちのようだが、弾き出されている子にもなるべく一口づつ食べさせる。

カリカリを与えている間にM浦さんはパンダの水を替えに行く。新黒を撫でるとクルリとひっくり返って甘える素振り。進歩したなあ、新黒!

戻ってきたM浦さんにその話をし、昨日のアニーのちゃっかりぶりも伝える。聞けばM浦さんもフジコ・へミングのドラマを見ていたところだという。それでは今夜は早く引き上げてドラマの続きを見ることにしようということになった。猫たちも十分に食べたようだ。

帰宅すると10時5分。画期的に早い。




2003年10月15日(水) ナナちゃんはM浦家の家猫に

J先生もM浦さんが危ういところを保護したナナちゃんを見たいと言うので、昼休みにM浦家を訪問。M浦さんはベジタリアンのJ先生の為にカッパ巻きといなり寿司を作ってくれていた。シーチキン巻きは私が頂く。

当初里親さんを募集していたナナちゃんに学院の生徒さん2人が里親候補として名乗りを上げていると、朗報のつもりでM浦さんに伝えると彼女はもうナナを手放せなくなっていると告白する。

何年も前、皮膚病でボロボロだった茶トラの仔猫チャウを保護し、獣医さんに何万円もかけて2ヵ月半、きれいにしたところで現れた里親さんに渡したことを今でも大いに後悔していると言う。笠間町のその里親さんはそれっきり音沙汰がなくチャウのその後が気になって仕方がないそうだ。

8月に娘さんが持ち込んだ「こもも」もいることだし、できればファビを失ったばかりの私か、モモコ改めキティちゃんの鎌倉の里親さんに貰ってもらいたいと思っていたらしいが、私には今回ナナちゃんとは縁がなかったと思う。あの日、私は息子の見送りで7時40分頃と9時10分頃、駅まで往復しているのだ。が、その日は往復ともナナが潜んでいた自販機の側ではなく、道路を隔てた横浜女子短大側を歩いていたのだ。自販機側を歩いていれば、9時頃に通りかかったS木みちよさんが聞きとがめた仔猫の絶叫を聞き逃すはずはない。そして午後3時過ぎ、絶妙のタイミングで通りかかったM浦さんとナナちゃんは運命の出会いをしたと言えよう。

J先生には時間があまりなく、ナナ、こもも、フク(J先生家の元山手猫ポパイの弟)を可愛い、可愛いと言っているうちに学院に戻らなければならなくなってしまった。3人で階段を降りて行くとM浦さんが階段出入り口に張ってある張り紙を見ながら、2日前に3号棟付近で亀が保護され、持ち主が現れなければしかるべく処分すると書いてあると言う。

3号棟は学院敷地に繋がっているので、学院から来た亀かもしれないなどと話し合い、可哀相なので、学院内北側のきれいな方の池に放してあげることにした。J先生は担当の先生にその旨報告してくれると言う。我々は早速管理人さんからその亀の入ったバケツを預かり、学院内の池に放しに行く。亀は池の中の石の下に慌てて潜ってしまった。何とか生きていけるだろう。もうすぐ冬眠か。池の近くにバニーが居たが呼んでも知らん顔をしている。夜の餌やりの時とは全然違う。

M浦家に戻り、4時頃になってから学院内「猫庭園」のハウスの様子を見に行こうと腰を上げる。もう一度池を覗くが亀の姿は見えない。石の下に潜ったままかな。

学院内を通っていくとゲンキが女学生2人からカリカリを貰っている。放し掛けて見るとひとりは、ナナの里親候補だったOさんだった。このHPをよく見てくれているらしく、M浦さんを見て「エムウラ(M浦)さんですか?」と訊く。もうひとりメガネを掛けた女性徒のお名前は訊きそびれた。

「猫庭園」に行くと木々には所々蜘蛛の巣が張り、派手な色の大きな蜘蛛がいる。夜にはとても来られないなあ。蜘蛛の巣を避けて猫ハウス2軒をチェック。大丈夫のようだ。そこへポオが出てきた。目やにもすっかりなくなり汚れていた被毛もきれいになっている。ポオが鳴いたので他の猫たちもわらわらと集まってきた。よしよし。餌場であげるからね。

餌場には落ち葉が一杯だ。逆さに立て掛けてあった箒をひっくり返すと雨水がジャーッと流れ出る。昨日、一昨日と相当雨が降ったもんなあ。M浦さんと二人で餌場を掃いていると別の女学生二人が現れた。校内ネコロジーのメンバーだという。YさんとMさんだった。ポオ、茶々、トニー、花子だ。藪蚊がすごくてミニスカートの女生徒2人が狙い打ちされている。可哀相なので2人には早々に引き上げてもらう。

パンダの水を替えようとY野氏宅裏庭に行く。バイクの上に乗っていたパンダが甘えて降りてくる。いつもながら14歳超とはとても思えない若々しさだ。我が家の14歳猫、ロミより余程足腰がしっかりしている。

もしかしたらラッキーに会えるかも、と淡い期待を抱いて畑の方へ歩いていくと、いた!しかも我々に向かってニャーニャー鳴くではないか!もう1年くらい見ていない筈だ。ゲンキに追われて山手の餌場には寄り付かなくなってしまった。ラッキーには固定のファンがいて十分な餌を与えられているとは聞いていたが、何となくビクビクしている。写真を撮っていると犬散歩人や通行人が通る。森に隠れてしまったラッキーの傍に餌容器を差し入れていると、小柄なおじいさんが通りかかり、ラッキーのことをよく知っているようなことを言う。そこへ地震だ。結構地面が揺れた。

M浦さんがジイさんの話し相手をしていたが、何だかくどい。傍に行ってみると酒臭い。よく見るとジイさんの顔も赤い。餌やりでもしているのかと思いきや、そうではなく、猫をダシに自分はエラそうにしつつ話し相手になってもらおうとする「寂しいジジイ」だった。いつぞやもT橋と名乗るそんなジイさんがいたなあ。あれは最初の「山手ネコロジー」会合の後、メンバー4人で正門前に居たときだった。

格好の話し相手だと思った我々が相手にしなくなったので今度は悪態をつき始めたジイさんを置き去りにして立ち去る。

パンダが積み上げたタイヤの上にいたので写真を撮ろうとしたが我々の姿を見ると降りてしまうのでいい写真が撮れない。

餌場を見るとポオだけが、ぽつねんと座っていた。そこで解散。

***********

夜9時40分にまた餌場でM浦さんと落ち合う。今日は水曜日なので缶詰デーだ。先客のカリカリの残りがある。いないのはトニー、コロン、かりんの3匹。あとの13匹に対し缶詰は8個開けた。カリカリもそこそこ与える。ずーっと食の細かったさくらがよく食べる。身体も丸くなってきた。もう寒くなってきたので、猫たちはよく食べて皮下脂肪を蓄えているようだ。ハイシローやタビー、ポオ、アニーは蓄えすぎではないか?

階段に腰を下ろすと、足元にハイシロー、膝の上にはアニーだ。昼間知らん顔をしたバニーもスリスリ。アニーは大きくて重いのですぐに脚が痺れてくる。適当に引き上げる。


2003年10月10日(金) ポオとトニーがいない

午後9時前、M本氏から電話がかかってきた。これから「山手スカイウォーク」の階段も落ち葉の季節を迎えるが、塵取りも破損しているし箒も使いづらいので新品を買いたいと言う。どうぞ、どうぞ。

午後9時半に山手へ出発。猫たちの食べっぷりは悪い。タビーなんか全然食べない。朝はT野先生から、昼間は「校内ネコロジー」の面々から、そして夕方はM本氏から貰っているので、満腹なのだろう。みんなお腹は丸い。それでも可愛がってもらいたくて出てくるのだ。

ほどなく上から猫たちとM浦さんが降りてきた。珍しくポオがいない。トニーもいないが、彼は大丈夫だ。しばしば現れないことがある。が、ポオがいないとは不思議だ。

猫たちはカリカリはもう食べ飽きて、缶詰なら食べるよ!って顔をしている。袋をガサゴソやると、スワッ!缶詰か!といった調子でカリカリはほったらかしてすっ飛んでくる。勿論缶詰は出てこない。すると、「缶詰おばさんのくせにくれないのか、チッ!」といった風情だ。

ちょっと腰を下ろすと足元にはハイシローがゴロニャンする。アニーがすかさずやって来て半身を乗せる。タビーを撫でていなかったので、顔をしっかり撫でてあげる。10歳超のタビーは立派な容姿に加えて優しく穏やかでほんとにいい子だ。(親友の愛猫ミュウが今朝亡くなったが、彼の持つ王者の風格はどことなくタビーを髣髴とさせる。)

帰ろうとすると、学院内から猫の派手な鳴き声が聞こえる。階段を降りてみると、正門前で茶々とハイシローがにらみ合っていた。永遠の喧嘩ともだちだ。

M浦さんが目ざとく、また木の下に置かれた怪しいブルーシートのふくらみを見つけた。近寄り彼女はシートをめくる。今日は水入りペットボトルではなくコンクリートのかけらのようなものを数個乗せて重しにしている。オーディオのデッキ類が6個くらい積み上げられている。コードとリモコンも置いてある。

同様のものが捨てられていたのは8月からもう3回目だ。一体誰が片付けたのかなあ。道路所有者の学院か?学院もそろそろ監視カメラを置くことを真剣に検討すべき時期に来ていると思う。正門前の小さなゴミのポイ捨ても目に余る。


2003年10月09日(木) ナナちゃん

午後2時半にM浦さん宅を訪問。ナナちゃんは畳の部屋に保護されている。すっかりM浦さんに懐いて1匹にしておくとニャーニャー鳴いて呼ぶ。

見慣れぬ私の姿にちょっと警戒して部屋の隅っこに隠れようとする。一昨日、むくつけき警察官に追い詰められ恐怖の体験をしたが忘れられないようだ。然し、すぐに慣れ、ごはんを食べトイレにも入る。とにかく写真を撮りまくる。

3時になるので、南戸塚動物病院へ行くことにする。まず持参の便を検便してもらう。虫はいないらしい。院長は診察台に載せたキャリーの中のナナを覗いて大丈夫だと言うが、触診して健康診断をしてください、と要求する。

「白血病と猫エイズの血液検査は、小さすぎてまだ無理でしょうね?」と尋ねると、こんな小さな子が母子感染していることは殆どなく、ほぼ大丈夫だと楽観的に言われる。多分、健康な家猫のこどもとして生まれたが、最後まで貰い手のつかなかった子ではないか?健康面では大丈夫そうに見えるが、何故こうも次々と捨て猫するのだろうか?そういう輩を厳罰に処することは不可能なのだろうか?

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昨日、M浦さんがナナちゃんを保護したと言って電話してきた時、ピンときた。彼女はファビの後釜にナナを私に貰ってもらいたいのだ。情の深い彼女は、保護した仔猫をよく知らない人に託したくないのだ。「ナナがS井さんちに貰われればすご〜く安心。」と言っているが、私とて、どの猫でもM浦さんちの子になれればすご〜く安心だ。

病院の帰りに我が家に寄り、我が家の猫たちがナナにどんな反応を示すか見てみたいとM浦さんが言う。去年の8月、山手のさくらが来た時にはトムの拒否反応がすごかった。

今回は、トムは慌ててその場を離れ別室に行ってしまった。ミーシャはキャリーを覗き込み、鼻を突き合わせていたかと思ったらいきなり威嚇する。ナナも負けずに可愛い声でシャーッとやり返す。お互いよく似た毛色の縞三毛だからか気が強い。

ナナがキャリーから出てきた。シルビアが寄ってきて背中の毛を逆立てている。ナナを叩いたりするといけないのでキャリーに戻す。

ファビを亡くしたばかりの現在、他の猫を迎える気には到底なれない。どんなに可愛い猫でも、どんなにファビに似ている猫でもファビの代わりにはならない。

M浦さんは私の気持を理解し、去年の5月に我々が保護し、J先生の仲介で貰われたモモコの里親さんはどうだろうか?と言う。モモコは鎌倉の良い里親さんちで女王様生活をしていると聞いた。一応J先生には尋ねてみるが・・・


2003年10月08日(水) 1週間ぶりの山手

かねてより先天性の持病「巨大結腸症」と闘ってきた、管理人S井の家猫ファビが10月3日(金)の夜、犬山動物病院にて急逝した。そこでこの1週間は山手への餌やりをすっかりM浦さんにお任せしていた。(すっかり、と言っても2人だとどうしても給餌時間が長くなってしまうので、しばらく前からS井は月水金の週3回しか給餌に行っていないのだが。)

午後、M浦さんから電話がかかってきた。励ましの電話かと思いきや、思いもよらなかったことが起こっていたのだった。

昨日の朝9時ごろ、S木みちよさんが駅に向かって急いでいたところ、中華料理店「こうなん」前の自動販売機の中から猫の悲鳴が聞こえた。みちよさんが立ち止まり耳をすましていると同じように?と思った通行人の中年婦人も立ち止まった。しばらくは悲鳴が聞こえていたが、そのうち静かになり気配もなくなった。誰かに尋ねようにも店はすべて閉まっており、みちよさんも中年婦人も先を急いでいたので後ろ髪を引かれながらもその場を離れたのだった。

夕方、再びそこを通ったみちよさんはまた耳をすまして注意していたがもう猫の声は聞こえなかった。然し、とても気になったと、その足で我が家に来たみちよさんから話を聞いていた。

一方、昨日の午後3時ごろ、買い物をすませたM浦さんが偶然そこを通りかかった。荷物が多かったので自転車を引きゆっくりと歩いていた。警官が2人いて、「猫が・・・」と言っているのが耳に入った。気になって立ち止まり、一部始終を見ていた。どうやら猫が自販機の中に入り込み、通報を受けた警察が捕獲に乗り出したようだ。自販機からは引っ張り出したものの手際が悪く、猫は警官の手から逃れて「こうなん」の店内に逃げ込んでしまった。

警官は何とか捕獲したが、おとなしい仔猫だったから良かったものの、山手の花子のような猫だったら、あんな安易な捕まえ方をしたら警官は血を見ることは明らかだ、とM浦さんは思った。山手のさくら似の可愛い三毛猫だ。その猫がそれからどうなるのか心配で警官に尋ねてみた。すると紋切り型に「1日は交番で預かり、持ち主が現れなかったら所定の場所(保健所だ)に引渡します。」とのこと。M浦さんは思わず『私が預かります!』と口走っていた。

『というわけで、昨日からその猫はウチにいるのよ。』と困惑の態で言う。「大丈夫よ。何とかなるから。」と答えると、心底ホッとした様子で、ひとりだったら躊躇したかもしれないが、S井さんに相談すればナントカなる!と確信していたそうだ。そう、こんな時相棒がいると心強い。しかも万が一里親が見つからなかったら自宅に引き取る覚悟もしてくれている。

が、先住猫2匹は、やっと新入りこももに慣れてきたところなのに、また仔猫が来たので、2匹揃って隠れてしまっているらしい。先住2匹へのストレスをM浦さんは心配している。

10月7日に引き受けた猫なので、暫定的にナナちゃんと名付け、お湯で洗い蚤取りもし、しっかりお世話をしてくれている。明日午後、南戸塚動物病院にでも健康診断に連れて行く約束をする。

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で、今夜9時半過ぎに家を出発。雲がたなびいていて空が明るい。思わず見上げると、雲間に満月が見える。その傍にはまだ火星が瞬いている。先週の水曜日、餌やりの帰りにも火星を眺めながら家に向かったことを思い出した。あの時にはまだファビが生きていた、と何を見てもファビのことを思い出す。

山手への角を曲がり階段に近づくと、正門前の地べたで若者たちがたむろしているようだ。そこから猫が1匹飛び出して私に向かって突進してきた。大方ゲンキだろう。やっぱり。

ゲンキを連れて階段を上がると上から丁度M浦さんが下りてくるところだった。猫は13匹。コロンとハイシローがいない。姿が見えないとT野先生が心配していたというワカメはしっかり毎晩出てきているという。

新聞紙を広げ、まずカリカリを与えておいてゆっくりと缶詰を開ける。1週間ぶりに見る猫たちはみんな太っている。いつも痩せていたさくらでさえふっくらしている。急に寒くなってきたので冬に備えてたっぷり食べ脂肪を蓄え始めたのか?

余り空腹ではなかったようだが、それでもカリカリ400gr、缶詰9個はきれいになくなった。終盤ハイシローも出てきたが、既に「太っ腹」だ。それでも缶詰をぱくついている。

新黒は頭を撫でても全く平気だ。アニーは私の膝に乗りたくて、私にそこへ座れという仕草をする。可愛いがそうしていると長引くのでアニーの期待には沿わず撫でるだけにする。

ナナちゃんの様子を聞けば夕方から食べたものを何度か吐き戻して、その後は食べないという。猫じゃらしを出してみるとじゃれついて遊び元気だという。然し、体力を消耗するからあまり遊ばせず、休ませてあげる方がよい。とにかく明日、病院に連れて行き、すべてはそれからだ。


2003年10月01日(水) 10月!いよいよ秋

とは言っても何だか暑い。

昨日の日中も日差しが強かった。午後1時半頃、駅に向かっていると、U野家から50メートルほど離れたアパートの庭に入ろうとしている白っぽい猫を発見。もしやプリンスでは?と近寄ってみるとやっぱりプリンスだった。「プリちゃん、プリちゃん!」と呼びかけると振り向いて小さくニャーと鳴く。そこの住民に可愛がられているのかもしれない。「山手スカイウォーク」のてっぺんにもちょくちょく姿を現すようになったし、プリンスは大丈夫だ。

さて、今日は缶詰の日なのでカリカリ500grの他に8個持参する。小桃の駐車場に差し掛かる度、今にも小桃が飛び出してくるような気がする。出口近くには、雨の日にその下で給餌したRV車が、何事もなかったように停めてある。そして山手に近づくとスミオが飛び出して来てハラハラさせられたものだった。

スミオは今ではJ先生のお宅で幸せ太りし、6,6kgにもなっている。家猫になれることが一番の幸せだとつくづく思う。

餌場下にゲンキ、ポオ、茶々がいた。石垣の上でそっぽを向いていたハイシローも他の猫たちの鳴き声に気付いて慌ててやって来る。餌場に行くまでにたくさんの猫たちに囲まれ小競り合いも始まった。

餌場を掃き、新聞紙を広げていると上からも猫たちが降りてきた。M浦さんもその後からやって来た。まずカリカリ500grをすべて空ける。その間にM浦さんはパンダの水を替えに行く。

猫たちは夢中になって食べている。ころあいを見計らって缶詰を取り出すと、猫たちはカリカリをほったらかして私の回りに集まる。まず4個開けて与えているとM浦さんが戻ってきた。彼女に後の4個も開けてもらう。他の猫たちと同じようにニャーニャー鳴きながら缶詰をねだっていた新黒には他の猫たちに奪われないようにバッグの陰で与える。

今夜はコロンだけがいなかったが、昼間に十分もらったのだろう。

ダイエーも昨夜無事に優勝し、M浦さんはニコニコだ。阪神とダイエー、どちらが日本一になっても嬉しいそうだ。

他の猫たちが思い思いに去っていく中、新黒は我々が解散するまで立ち去らない。石垣の上の植え込みに茶々とハイシローが寛いでいる。タビーや新黒は多分、「猫庭園」の中に引っ込むのだろう。

帰宅すると10時45分。餌場には1時間ばかりの滞在か。

HP管理人、S井のネット猫ともだち、S水さんが、つい先日闘病空しく亡くなった愛猫ミーシャちゃんの為に買ってあった缶詰を1箱、「山手ネコロジー」に寄付してくれた。今日、それが宅急便で届いた。とても良い缶詰なので、具合の悪い猫が出た時に薬を混ぜたりして食べさせよう。

S水さんは、また近々保護猫を飼うつもりになったようだ。そうなるとこの缶詰もそのまま置いておけた筈だが、それはそれとして、今回はミーシャちゃんの供養として有難く頂戴することにした。


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