つれづれ日記
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2003年11月30日(日) 久々にポオに会う

今日も朝から雨が降りしきっていた。夕方やっと止んだが台風接近とかでいつまた降り出すか分からない。暗くなるのを待って午後5時に出発。

餌場の階段には1匹もいない。それでも荷物を置いて箒を取り出していると茶々とコロンが庭園側の植え込みから飛び出してきた。ニャーニャー鳴く茶々の声を聞きつけて他の猫たちも集まってきた。

ぐっしょり濡れている地面に新聞紙をたっぷり敷いてカリカリをこんもり。猫たちは空腹なようだ。ハイシローとトニーが真剣ににらみ合っている。衣食足って礼節を知る、満腹になれば円満になるだろう。

タビー、コロン、ハイシロー、花子、茶々、ゲンキ、バニー、トニー、タニー、さくらの10匹がもりもり食べている。タビーはいつものように途中で食べるのを止めて甘えに来る。私がしゃがむとハイシローが後ろにぴったりくっつく。

猫たちは、一旦離れてはまた食べに来て、を繰り返している。そろそろ片付けようとしているとポオが階段を上がってきた。「プリンス猫階段」に行っていたのだろうか。それほど空腹な様子はない。ゲンキの目を拭くと思ったより茶色の目やにが付いていた。ポオも捕まえて目を拭く。ポオはしばらく前から薄汚れて汚い感じの猫になっている。食べるときもヨダレが出るようだ。歯をかなり失っているようだし、多分、我々が思っているより高齢なのだろう。今冬は彼の膀胱炎が出ないように祈るばかりだ。

残ったカリカリを昨日のように石垣の雨のかかりにくいところに置いて立ち去る。

帰宅すると丁度6時。やはり1時間仕事だな。


2003年11月29日(土) また雨だ

カレーを作っていた5時ごろ、外を確かめると止んでいる!また降り出すかもしれないので早目に給餌に行きたい。

5時40分に出発。茶々が石垣の上に居た。今日も「ちゃ!」と呼びかけるとかすれた声で答える。その後ろの方からコロンが現れた。

餌場は勿論びしょ濡れだが、葉っぱを掃き、その上に新聞紙を横長のテーブルのように敷く。階段の遙か上からワカメが駆け下りて来た。猫たちは1列に並んで食べる。茶々、コロン、ワカメ、ゲンキ、花子の5匹しかいない。早すぎたかな?

時折パラパラとくるが、結局止んだ。ひとしきり食べ終わった猫たちはまだ残っているカリカリから離れる。ワカメの背中が濡れているのでハンドタオルで拭くが、そこいら中が濡れているのでいくら拭いてもすぐにまた濡れてしまう。寒くないのが幸いだ。私がワカメを構っていると娘のコロンが必ずやってくる。父親のタビーは来ていない。

猫たちはちょっと食べては離れ、又来ては食べ、を繰り返している。みんなお腹が丸々している。新聞紙を一部片付け、余ったカリカリを石垣の濡れていない場所に置く。

すると、トニーとかりんが「猫庭園」から鳴きながら走り出てきた。そこでまた新聞紙を広げて給餌する。十分に食べさせていよいよ仕舞おうとしたら、アラ!いつの間にかタニーが来て食べている。タニーの為にまたカリカリを容器から出していると、ワカメや花子、ゲンキが欲しがる。少しづつ山にして終了する。結局8匹に給餌したことになる。600grくらいかな。

最初に引き上げようとした時には6時15分だったがもう6時34分だ。帰宅すれば40分。やはり行って帰って小1時間というところだ。

**********

プリンスを入院させている犬山動物病院の院長から、今朝メールが来た。26日(水)に我々が帰る時、プリンスはJ先生のロングスカートの裾に張り付いて離れようとしなかった。院長が抱き上げるとあろうことか、歯をむき出しシャーッ!と威嚇した。仕方なく院長はバスタオルを被せて抱え上げて行った。メールの内容はその後のプリンスの様子である。院長と私とのメールでのやり取りを引用しておく。

≪院長より管理人S井へ

プリンスその後

 水曜日すぐにケージに入れましたが、隙をつかれ飛び出し診察室の棚の上の物をほとんど落としそれまでの人懐こいプリンスから豹変し歯を剥き出しシャー、シャーととても攻撃的になってしまいました。なんとかケージに戻しましたが、その後もしばらく機嫌が悪く3日ほど点滴ができませんでした。それでもなんとか頭を触れるくらいになりました。犬の鳴き声がストレスなのか、狭いところに入れられていることを怒っているのか、まるで今まで堪えていたものが爆発したようでした。今でもトイレ越しに警戒しているような目でこちらを見ています。血液検査をしようとしても怒っていて、院内を自由に歩かせてあげたいのですが逆に興奮しますます性格が悪くなってしまうかと思うとなかなかそうもいかず・・・・・・・。ただそんな状況でも、食欲だけは衰えず、食事のときは何事もなかったようにむしゃむしゃたべています。次回の面会後どうなることやら。山動物病院≫ 


≪管理人S井より院長へ

多分、もう体力が十分に回復したとプリンス自身は思ったのでしょうね。
我々が迎えに来てくれた、と自分に都合の良いように解釈してしまったのでしょう。あの訴えるようなカメラ目線は本物だったようです。

態度を豹変させて大恩ある院長に歯をむくとは!あの後、諦めておとなしくなると思い込んでいたのですが・・・ちょっと面会は控えて、院長に頼られないと生きていけないのだということを学習し直してもらいましょう。

>ただそんな状況でも、食欲だけは衰えず、食事のときは何事もなかったようにむしゃむしゃたべています。<
というところが、さすが大物プリンスですね。

でも、ある程度元気になって暴れまわるプリンスだと、先住猫のいる家はどこの家でも、預かりはとても無理です。おとなしい猫でも先住猫にかかる
ストレスは大なのに、暴れまわって威嚇するようだと(先住猫に噛み付いたり、叩いたり引っ掻いたりするようだと)とても危険です。

何もプリンスが凶悪な猫だと言っているのではなく、1匹飼いで理解のある
家庭にもらわれればゴロニャン猫として一生を終えることが出来るでしょう。先住猫のいる家は隔離ができなければプリンスにとっても不幸ですね。

じっとしているなら、大型ケージに入れて我が家の狭いリビングはどうか、と考えたりしたのですが、元々プリンスとはそんなに親しくなかったので、どういう性癖を持っているのか分かりません。
増してや、10年以上も野良で強く生きてきたわけですから、かなりキツイ
部分があるとは思っていました。弱っていても、私のめがねを叩き落したときの正確で強いパンチが、そのことをよく物語っています。

トムは大好きなファビを失ったストレスからか血尿が止まらず、毎日の投薬と療法食がイヤで、ちょっとヒステリックになっており、しばしばシルビアに飛び掛っては八つ当たりしています。一方、14〜15歳のロミの立場は増々弱くなり、今朝も多分ミーシャに引っ掻かれたのでしょう。右目が赤く腫れていました。

やはりこういう状態の家の中に元気で凶暴?にもなり得るプリンスを混ぜるわけにはいきません。勿論、完全隔離出来る部屋があれば問題ないのですが。本当に残念で心苦しいです。(昨日、宝くじを買いました。)J先生のお宅でも全く同じ状況です。

となると、解決法はやはり元に戻りますが、今しばらく犬山動物病院で預かっていただくしかありません。なまじ我々が顔を見せて日当たりの良い待合室で可愛がったりしたものですから、プリンスには期待を抱かせてしまいました。

それでも>頭を触れる<くらいまでには、院長との信頼関係も回復したようですから、もっともっと良好な態度に戻れると信じます。

院長さま、

↑そういうようなことですので、大変でしょうが今しばらくよろしくお願い
致します。≫

*******

それに対し、午後2時10分の時点で院長から優しい返信が入っていた。

≪ 今も首のまわりを撫でているとごろごろ鳴らしています。水曜日の豹変振りは自分のナワバリに帰れなかった失望といったところでしょうか。点滴も3日しなくても外見上特に変わった様子も見えなかったので、徐々に点滴の間隔をあけて様子をみます。ただ、今のところ血液検査ができませんので数値で把握することはできませんが。そんな訳で以前の関係に戻ってきているので現在特に困っていることはないのですが、そろそろ1ヶ月経ちますのでもっと快適な生活を送れたらと思う今日この頃です。≫

「もっと快適な生活」は勿論望ましいのだが今のところ院長の下に置いてもらうのが一番だ。院長は自宅でも点滴治療が出来るというが、隔離部屋が用意できるとしても、点滴なんてとても自信がもてない。点滴や投薬の必要がなく(療法食のみで)なおかつ隔離部屋が用意できて初めて家庭で面倒がみられる。家猫に対してすら投薬にてこずっているのに(故ファビには殆ど不可能だった)馴染みの薄いボス猫に点滴なんてとても無理だ。


2003年11月28日(金) 嬉しい支援

午後1時半頃、U野さんちの前を通って駅前へ。この時にはU野家のおじさんがガレージ内で何やら作業をしていた。ので、猫たちの姿はなし。

帰りは4時頃、そこを通る。いたいた!アニーがガレージ内の車の下にいる。以前のプリンスと同じ格好だ。同行のS木みちよさんと一緒に傍へ行き撫でる。餌は持っていないが、丸々と太っている。アニーはニャーニャー鳴いて甘える。携帯カメラで写真を撮ったので「出来事」に載せておいた。

アブナ公園前で犬散歩中のM上さんとも出会う。「プリンス猫階段」に、新黒の他にノンちゃんを大きくしたような山手猫が来ているという。しかも7号棟の方から来るという。?????いたち川の猫のことや、今回は港南台西公園の猫が虐待に遭ったとか、いろんなことを言う。しかも夫々の場所にはちゃあんとした餌やりさんがいるようなのだ。

******
先日、超人気猫サイトを運営している親友の川口一恵さんから電話があり、よもやま話のついでにプリンスのことをいろいろと話した。彼女のサイトは里親募集サイトがメインなので、全国からかなりの寄付が集まる。そうして猫救済に頑張っている個人に、彼女の判断で時折資金を贈っているのだ。彼女自身の活動についてはその資金には一切手を付けない。そこは潔くはっきりしている。

全国には献身的な努力を続けている個人のボランティアが多数おり、そういう人々に比べると「山手ネコロジー」などはふんわりしたものなのだが、今回のプリンスのケースでは長期療養が予想されるので、それなりに入院費もかかる。非常に有難い。

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今夜も雨が降るという予報だったので午後6時には出発する。階段の排水溝の中に茶々が入っていた。「ちゃ!」と声をかけるとニャニャニャと情けない声を出して溝から飛び出してきた。そうしてたちまち9匹が集まった。タビー、ワカメ、コロン、バニー、トニー、タニー、ゲンキ、花子だ。ハイシローとポオはいない。

9匹だが600gr以上食べただろうか。今夜もタビーを可愛がる。コロンはワカメに甘えている。バニーも茶々も甘えん坊だ。茶々は爪を出すので痛い。アニーの爪は切れたが茶々は無理だ。

30分ほど居て「プリンス猫階段」へ回ってみる。やはり猫はいない。が、車留めの上に缶詰の餌が残っていた。猫たちは多分5時ごろまでに給餌されてしまっているのだな。ノンちゃんと新黒の他にもう1匹来ているというM上さんの話は本当だろうか?


2003年11月27日(木) 遅くならないうちに

昨日夜の天気予報が頭にあり、今日は早めに給餌に行こうと思っていた。息子の夕食の支度を整えた後、6時過ぎに出発。今日は早いので先に「プリンス猫階段」に寄ってみよう。が、空振り。猫の陰も形も無い。トレーもカリカリの残りもなし。

昼間にM本氏が来て掃き掃除をしたようだ。ゴミ袋に枯葉がいっぱい入っている。餌場はきれいだが、カリカリを置く場所を掃く。猫たちは、タビー、ワカメ、コロン親子に(息子のハイシローはいなかった)、ゲンキ、茶々、花子、バニー、トニー、タニーの9匹。ポオはどうしたのかな?さくらとかりんは「山手スカイウォーク」のてっぺんでM浦さんを待っているのだろう。

私の後、多分M本氏が夫人と一緒に出直して来るだろう。そして9時を過ぎてからM浦さんが来る。

小桃の死後、山手に来るときは、なるべくM浦さんと時間を合わせるようにしていたが、彼女はLマンション公園(学院北門外)の公園の猫(ジジ、ニャン太、時々チビトラ)に一旦8時ごろに給餌する。そうして山手には夕食後に出てくるので9時前には来られない。プロ野球の季節には更に遅くなる。彼女にとっては山手猫への餌やりが1日の〆で後は入浴して寛ぎ、寝るばかり。

一方、私は、山手から戻って「山手ネコロジーつれづれ日記」を書いたり、自分のHPのメンテなどのPC仕事も待っており、とても慌しい。

怪しい人物に遭遇したりするかもしれないので、女一人よりも二人の方が心強い、というメリットもあるが、ついお喋りしたりして長居になる。これからの寒い季節、猫たちにも長居をさせず夫々のねぐらに早目に帰らせる方がいいだろう。甘え猫たちは我々がいる限り立ち去らない。

とはいえ、ひとりでも大体40分くらいは滞在してしまう。今日もタビーが甘えて甘えて仕方がなかった。よく水を飲んでいるので、多分プリンスほどではないにしても腎臓機能はかなり低下しているに違いない。なにしろ10歳超の老猫だ。妻のワカメも今日は結構私に甘えてくれた。母親のその姿を見て娘のコロンが母親に甘える。左手でコロン、右手でワカメを撫でる。

コロンはタビー、ワカメ老夫婦の最後の娘なのでいつまでも両親に甘える。2歳のコロンの前年生まれの兄がハイシローだ。タビーの母は14歳のパンダ。故小桃もパンダの娘、その忘れ形見が花子。畑に下りてしまったラッキーもパンダの娘。この7匹が生え抜きの山手猫だ。後の猫たちは捨てられたか流れ着いたかした新参猫たちだ。

J先生に引き取られた幸せいっぱいのポパイ、スミオもパンダの息子たち。パンダの子供たちは本当に気立てが良い。あんなに良い猫たちは珍しい。

いつも通り、猫たちは一旦離れてはまたカリカリのところに戻ってきてダラダラと食べている。500gr放出。最後には小山を3つ作っておいたがそれもダラダラと食べてしまうだろう。

帰りには小桃の駐車場入り口を通って坂を下り「プリンス猫階段」を上がる。カリカリを入れた容器を振って竹やぶに向かってニャーオ、ニャーオと鳴いてみるが猫は出てこない。

さっき掲示板を見ると、ノンちゃんが出てきて、新黒と一緒に餌を貰ったとのこと。良かった。5時ごろのことかな?


2003年11月26日(水) プリンスを見舞う

今日水曜日は犬山動物病院の休診日だが、院長に無理を言って訪問を許可してもらった。J先生の授業の空き時間に行ってこようというのだ。

約束の12時より前に山手の「猫庭園」に行き猫ハウスのチェックをするつもりが、すっかり遅くなってしまった。家猫のトムに投薬を4日間しなかったら、もう鮮血の血尿を出している。無理やりに薬を飲ませたりして時間をくってしまった。

J先生の車で犬山動物病院へ。休診日ではあるが院長は白衣上下を身に着けていた。診察室に連れて来られたプリンスは神妙にしている。J先生が撫でるともう盛んにスリスリ攻撃だ。一見きれいなのに撫でていたJ先生の手が薄黒くなった。私も触ってみると見た目と違って被毛に元気がない。何かしらベタッとした感じでスムーズでない。

水分補給の注射は毎日行われており、療法食の缶詰とカリカリをよく食べているとか。おしっこの量がすごくて毎日500mlもするそうだ。

注射をずーっと毎日し続けたとしても、徐々に状態は悪化していくだろうとのこと。何をしても全快はあり得ない。注射をいきなり止めると元の状態に戻ってしまうので、緩やかに4日に一度は注射をパスするなどしてみてくれるという。

プリンスはおとなしくて手がかからずいつまで入院させていてもいいと院長は言ってくれる。入院・加療費も出血大サービス、ギリギリの1日2千円で預かってくれている。注射液や療法食、猫砂の原価だけでも1日千円はする。つまり家庭で面倒が見られるとしても1日千円はかかるというわけだ。

が、その金を惜しんでこの寒空に戸外に放り出すようなことは出来ない。そんなことをするくらいなら、始めから救いの手を差し伸べるべきではない。一度は暖かいところで治療し、おいしい療法食缶詰を食べさせて可愛がっておきながら、もう十分だろうと今になって放り出すなどというアイデアは最悪だ。有志だけでも力を合わせて治療費を捻出しよう。一見元気そうに見えるプリンスだがいずれにしろ終末期を迎えているのだ。

**********

夜は午後7時5分、山手へ出発。猫たちはタビー、ワカメ、ハイシロー、ゲンキ、茶々、花子、バニー、トニーの8匹。まずカリカリを与えておき、昨日余った缶詰3個分くらいもトッピングする。

と、正門前にパトカーが来た。パトロールしてくれているのだと思い、階段を下りて不法投棄のことを話しに行く。すると、警官2人は、磯子署の者で事件を追ってここまで来たのだという。驚いていると、事件とは、どこかで車を盗んで逃走した若い女が山手に逃げ込んだという情報があり、白バイ警官なども集まってきているのだそうだ。だから不法投棄のことは所轄署に言っておくとのこと。まあ、それどころではないだろうが。

その女が凶器などを持って餌やりおばさんを人質に、なんてことになったら困るので、巻き込まれる可能性はあるのか警官に尋ねると、そんなことはないと言う。挙動不審な若い(やたらと若いを強調していた)女を見かけたら通報してほしいとのこと。餌やりの私も警官から見れば相当挙動不審だろうが、若くないのでOKだ。

警官たちがドヤドヤと「山手スカイウォーク」を上がって行き、また戻ってくるが猫たちは全く平気だ。

いつも通る勤め人なのか、ほろ酔いとも思えるおじさんが立ち止り猫たちを見つめている。するとバニーとトニーがおじさんの足元にスリスリ。おじさんは食べていたアンパンを千切って与えようとするので、「あ!パンはダメです。」と止めさせる。「餌は沢山もらってもう満腹なので、可愛がってあげてください。動物好きの人にはなつっこいんです。」と言うとおじさん、ぎこちない手つきで頭を触ろうとする。バニー、トニー、ちょっと怯む。そこで「撫でるのは背中がいいですよ。頭はちょっと警戒するかも。」とアドバイスすると素直に背中を撫でている。そして行ってしまったが、このおじさん、終始無言であった。声の出し惜しみか。

終盤になって、コロン、さくら、ポオがやって来た。カリカリはまだ十分にある。ポオは一体どこへ行っていたのだ。もしかしたら「プリンス猫階段」?そんなにガツガツもしていないし。

結局来たのは全部で11匹。かりん、タニー、アニーが欠席だ。アニーはプリンスの代わりにU野さん宅ガレージに行ってしまったのだろうか?

去り難いがいつまでもいるわけにもいかず、また明日だ。
階段の山側の石垣には空き缶が2〜3個放置されている。片付けるとクセになるので放っておく。やはり監視カメラが必要だな。ゴミを捨てるな!放置するな!

今夜も「プリンス猫階段」を回ってみる。昨夜転がっていたトレーはなく(S内さんが片付けたのだろう)水容器だけ。カリカリの残りカスもなかった。車の下もライトで照らしてみるが猫たちは勿論いない。山手へ行く前に寄ればもしかしたら会えるかもしれないなあ。


2003年11月25日(火) 夕方やっと雨が止んだ

今日を水曜日と間違えて缶詰を8個開け、タッパー2個に入れて用意する。家猫の残した缶詰も持参することにする。

もっと早く出たかったのだが、結局午後7時半に出発。ん?さっきまですっかり上がっていたのに又パラパラ降ってきた。このところずーっとこういう感じだ。運が悪い。

餌場に到着すると既に猫たちが沢山居て餌やりさんを待ちかねている。夜の部トップバッターのM本氏は今日は仕事か、そうでなければ雨なのでパスかな?

餌場の端っこの落ち葉を掃き新聞紙を何枚も重ねて敷く。かなり空腹なのか猫たちは小競り合いを展開している。カリカリを空けるとワーッと群がる。そこで500gr全部をぶちまける。

猫たちは、茶々、ゲンキ、ポオ、ワカメ、バニー、トニー、タニー、ハイシロー、花子の9匹。タビーやコロンは昼間に食べたらしい。

かりんやさくらには、もっと遅くなってからM浦さんが給餌するし、その時にこの猫たちももう一度食事するかも。


ころあいを見計らってタッパーの缶詰を与える。缶詰は結局5個分くらいでOKだった。

カリカリは相当余ったようにみえたが、猫たちはちょっと離れては、私が片付け始めると又寄ってきて食べ始めるので、なかなか片付かない。

何度かそれを繰り返し、カリカリの小さな山をひとつだけ残して、50grくらいは回収する。しゃがんでいるとハイシローが私の後ろに回って寄り添う。J先生の話だと、ハイシローに熱烈ファンがついたそうだ。ちょっとブオトコのハイシローだが、蓼食う虫も好き好き、うんと可愛がってもらうんだよ。

さて猫たちに別れを告げ、「プリンス猫階段」へ回ってみることにする。道路の落ち葉の中に猫缶小のプルトップ蓋らしきものを発見。回収するが、誰かが猫たちの為に缶詰を開けてくれたのか。願わくばどうかゴミは持ち帰って頂きたい。特に缶詰のプルトップなどは鋭利なエッジで猫が怪我をするかもしれないし。

それに相変わらずいろんなゴミが多い。昨日は「猫庭園」内でライターのガスボンベの空き缶とビニールを拾って持ち帰った。

正門前の木の陰には、また新たな廃家電ゴミが捨てられている。学院が業者にお金を払って撤去させているらしいが、悪質廃家電回収業者の思うツボではないか。多分真夜中に捨てに来るに違いない。学院はやはり監視カメラを設置するのがいいのでは。そうすれば不法投棄する業者の車のナンバーなども分かるし、第一他の軽犯罪も未然に防げると思うのだが。

「プリンス猫階段」ではS内さんはノンちゃんにこのところ会っていないそうだ。私は新黒にも11月に入ってから1度も会っていない。

もう8時25分なので猫など全くいない。竹やぶに向かって呼んでみるが全く反応なし。仕方なくトボトボと家路を辿る。


2003年11月24日(月) 猫ハウス2号の向きを変える

M本氏に昨夜メールを出しておいたところ、今朝10時に山手に来てくれるという。

朝、H川さんちのスコップを借り、山手に行ってみるとM本氏は既に到着しており「山手スカイウォーク」の餌場の上の方を掃除している。餌をねだってM本氏にまとわりついているのでカリカリの容器を振ってワカメ、花子、バニーを呼び寄せる。餌場でカリカリを与えておき、庭園に入る。

M本氏はスコップを始め工具一式を積んで車で来ていた。2号の床板が上がっているのは、釘が錆びて板がズリ上がってしまっただけでまだ十分使えるという。そこで床板の釘を補強してもらう。が、釘をガンガン打つと端っこの板が一部ボロボロと崩れる。虫が食ったようだ。今冬はこのまま持たせてまた来冬考えよう。

音が響くが猫たちは集まってくる。さっきのワカメ、花子、バニーの他にゲンキ、トニー、遅れてかりんの6匹が我々の回りから離れない。たっぷりカリカリを与える。6匹で300grくらい食べただろうか。

さて、2号の向きを変える大作業だ。どちらに向けても開口部が大きいので全く雨が降り込まなくすることは不可能だ。開口部を45度ほど北西側に振る。しかも、降り込んだ雨がハウス内に留まらないように開口部を心もち下げて欲しい。なかなか私は注文が多い。地面が傾斜しているので、M本氏はせっせとスコップを振るう。我々の怪しげな振る舞いはまるで「火曜サスペンス」?!だ。「山手スカイウォーク」から丸見えだが通行人は殆どいない。

やみくもに掘ったのではなくM本氏は工具を使って傾斜をきっちり計っている。人間の目では思い切り前下がりに見えるが、計ると全くそんなことはなくガタツキもない。さすがだ!と褒めちぎりながらも力なしで役立たずの私は全く手伝わない。

掘ったところの土がむき出しになっているので、さっきM本氏が掃き集めた落ち葉を敷き詰めておく。次回の大雨後、もしもこの向きが最悪であったならやり直しもありだとM本氏に言っておく。M本氏が偶々車にあった透明ビニール片を持ってきて2号の開口部に釘で打ちつける。上3分の1くらいが塞がった。透明だしペラペラとめくれるようにしておくので、開口部の半分くらいの長さがあってもいい、といちいち贅沢を言う私。これくらいなら私でも出来そうなので、そのうち様子を見てやっておこう。

各ハウス入り口の敷石に少しカリカリを残し、作業終了とする。M本氏はJ先生も来るのかと期待していたそうだが、先生はこの連休、ご多忙のようだ。バニーとトニーに見送られながらその場を後にする。M本さん、どうもどうもご苦労さまでした。


2003年11月23日(日) 猫ハウスにホットマットを設置

そろそろ猫ハウス内にホットマットを設置すべき時期だ。「猫庭園」の地面が乾ききるのを待って今日午後行ってみた。

猫ハウスの位置が分からずこれまで一度もハウスを見たことがなかった準メンバーのS木さんを伴い山手へ。

階段脇の石垣には茶々がぽつねんと座っている。「茶々!」と声をかけるとやっと分かったようで従いてきた。バーを乗り越え庭園内を通ると猫たちがやって来た。カリカリを与えてハウスに近寄る。ハウス内を箒で掃き、持参の新聞紙を敷く。その上にハウス1号にはホットマットの小、2号には大を置く。

ハウス2号には雨が相当降り込んだらしく、床板が一部盛り上がっている。このことには、先月ここをチェックしに来た時に気がついてはいた。

1年前、2号を設置したときに、M本氏が雨がかかるからと、別の位置に設置してくれたのだが、そこは足場が悪く我々が作業するのにとても不便だったので今の位置に直したのだが、再考の余地ありだ。床板が抜けてしまうようなことがないか、M本氏に相談してみよう。

2号の中には蜘蛛が入っていたらしく、脚が散らばっていた。小さな虫もいろいろ入っていたが箒で掃き出した。猫たちが入るようになれば虫が入り込む余地はなくなるだろう。

まだ蜘蛛の巣はあちこちに張られていて毒々しい色の蜘蛛がかかっている。夜にここに来るのは止めた方がよい。懐中電灯があっても見落とすだろう。

ワカメ、茶々、バニー、トニー、ゲンキ、花子、かりんの7匹がハウスの周りでよく食べた。カリカリ500grを放出。

かりんは山の上から我々の姿を見つけたらしく、ニャーニャー鳴きながら駆け下りてきた。バニーはガツガツとよく食べる。

トニーの耳の付け根に傷があり、既に乾いてカサブタが出来つつある。カラスにつつかれたような傷だ。猫同士で喧嘩して噛み付かれたというふうではない。山手猫たちの喧嘩は遊び半分のようなもので傷つけあうようなことはない、と信じている。

事実、今日も本館前の坂道で珍しくトニーとゲンキが喧嘩まがいのじゃれあいを展開していた。

そういえば、今日のゲンキの右目はとてもきれいだった。あのしつこい茶色の目やにから解放されたのだろうか?だとすればまことに喜ばしい。

我々が立ち去ろうとするとバニーは正門くらいまで従いて来たが諦めた。

正門前に車が停まっており、その傍に若いカップルが立っていた。通りすぎながら見るともなく見ると、女性の方は「ゲンちゃ〜〜ん!」と呼びながら猫のおもちゃを手にしている。以前、J先生が会ったという大船あたりから休日に猫と遊びに来るゲンキファンのカップルか。餌はなしかい?

夕方、M本氏からバニーとトニーの写真入りのメールが入っていた。山手猫たちには5月から4回もフロントライン投与をしたので蚤はいないはず。

 ≪バニーとトニーが、とても毛並みが綺麗ですよ。
 ポーくんは、汚れた感じでつも土にゴロゴロひっくり返ってこすり付けてるので、年寄り特有のかゆみ又は、ノミがいるのでしょうか?。
 はな子は、食事が終わるとサッサと小桃がいた下の駐車場へ行きます。車にはねられない様祈るしかない。≫
 



2003年11月21日(金) 今日は7時前に山手へ

昼間にJ先生より嬉しいお電話を頂く。さるところから5千円のご寄付を頂いたのだ。また教職員によるカンパも数千円集まった。非常に有難い。

猫たちは校内ネコロジーの生徒さんたちの顔をいち早く覚え、懐いては餌を貰っているらしい。まことに微笑ましい。可愛く人懐こい山手猫たちは生徒さんたちをこよなく癒しているようだ。

ごくごく内輪の報告の為に始めた「山手ネコロジー」のHPもいろんな人が訪問してくれているようで、去年の学校説明会時にも、このHPを見ていたらしい保護者から「山手猫はどこにいるのですか?」という質問まで出たとか。

もっともっと学院に認知されて名実共に学院の看板猫となる日が来ることを願いつつ、メンバー一同心もお金も労力も使ってボランティア活動に励む毎日である。

********

さて今日もM本氏は仕事なので、早目に山手に行くことにする。6時45分には家を出る。勿論外は真っ暗だが、こんな時間に給餌に出ると去年の7月に亡くなったノワールのことを思い出す。彼には6時半頃、給餌していた。

今日はよく晴れて風も吹いたのに、山手の階段はまだ相当濡れていた。あの階段は、南側の山の陰になって日中、あまり陽が差さない上、風も通らない。風が通らないので真冬でもあの餌場は吹きさらしでなく比較的暖かい。何事にも一長一短がある。

いつも熱心に落ち葉掃きをしてくれるM本氏が仕事でここのところ階段のお掃除をしないと、今日あたりすごい落ち葉の量だ。集まってきた猫たちを待たせて、餌場になっている踊り場付近だけ長箒で掃く。生活クラブ生協で購入した上等な箒はなかなか使い勝手が良い。

集まった猫たちは、タビー、コロン、ゲンキ、ポオ、バニー、トニー、タニー、花子、茶々、遅れてワカメの10匹。

昨日と同じで500gr与えて様子を見ていると残すので、ポリ袋に回収し始めると、また食べ出す。これを数回繰り返して結局すべてなくなった。

猫たちは甘えて足元にまとわりつく。普段なでられるのが余り好きではないワカメまでがスリスリ。母親が甘えているのでコロンが駆け寄ってくる。バニーはしゃがれ声でニャーニャー。

餌も食べ終わったところで引き上げると、バニーが道路を渡って従いて来た。それを追ってトニーまでが来る。振り向くと車道に降りようとする。そこへ車が!もう危ないったらありゃしない。バニーは大声で鳴いていたが、それ以上追っては来なかった。本当にハラハラするが、猫たち、結構ここを行き来しているのだろうなあ。交通事故に遭わないことを切に祈る。

帰宅すると7時35分。小1時間、行ってきたことになる。

遅くなってからPCを開くと思いがけずM本氏からメールが入っていた。
以下に引用する。

≪山手餌やりお手数掛けます。明日は会社が休みなので、いつもよりタップリごちそうを持って遅いけど行ってきました。それ以上に山手の階段は、落ち葉が待っていました。
 家内と二人で30分以上清掃に又、気温が高いので汗だくでフウフウしてる時、M浦さんが来ましてご苦労さんの一言で何とか気が晴れたような様な?
 M浦さんと餌やりが近かった為、ニャン君たち満腹の後で、M浦さんが給餌してもあまり食べず、何か折角来られたのに申し訳なかったかな。
 特別な事がないのに、今日の山手のつれづれを・・・
そんな訳で今日は仕事疲れが溜ったので、すぐ寝ます。
              オヤスミナサイ。≫

M本氏は定年退職後、地元の自治会活動などをしつつ悠々自適の生活を送っていたが、夏前から随時遠方での仕事を頼まれては頑張っている。仕事のある日は朝5時に出かけるそうだが、早く帰宅できた日には、猫たちに会いたくてこうして山手に来てくれるのだ。ご夫婦で仲良く片道30分以上の散歩を楽しんでくれている。それに「山手スカイウォーク」の階段がきれいなのはひとえにM本夫妻のお陰である。

今日はちょっぴり「山手ネコロジー」活動の宣伝をさせていただいた。


2003年11月20日(木) 運が悪い

午後6時半ごろ、夕食の支度をしながら外を見ると雨は上がっている。M本氏が仕事で来られないときいていたので、7時ごろには山手に給餌に行こうと思った。

夕食をすませ、7時前に犬山動物病院に電話してみる。プリンスはまだ毎日注射をしてもらっているが、食欲旺盛でよく食べケージ内でも機嫌よく過ごしているとのこと。近々J先生と行ってみるつもりだ。

さて、支度をして窓の外を見ると雨は降っていない。途中で降るかもしれないので、フード付きレインコートを着て傘も持って家を出る。しばらく歩いているうちに、ん?ポツポツときている。元・小桃の駐車場上に差し掛かるころには小雨となっていた。

階段下まで行くとやはり両側から猫たちがわらわらと出てきた。タビー、ワカメ、コロン、ゲンキ、ポオ、ハイシロー、花子、茶々、トニーの9匹が集まった。階段の山側に少しづつカリカリを盛る。小雨とはいえ食べている背中に雨がどんどんかかるのはいやなようだ。私が動くと猫たちも右往左往している。

階段にカリカリを置いておくと濡れてしまうので回収すると、欲しがる。そこで山側の石垣には濡れていないところがあったので、そこにカリカリを置くと猫たち、そこの方が具合がいいようだ。タビーはあまり食べずに甘えていたが、いつの間にか居なくなってしまった。9匹で500gr消費する。

猫たちは食べ終わってはいなかったが、立ち去ることにする。

以前は、M浦さんが「雨の日には猫たちは出てこない」というので、殆ど雨の日には行かなかったが、来てみればこうして出てきて何とか食べようとする。

先日のように学院内のボイラー室の前には4匹しか来てくれないし、やはりこの餌場がいいようだ。大きなパラソル様の雨傘とか、何か雨避けのいいアイデアはないものだろうか?


2003年11月19日(水) 缶詰の日

9時には餌場に着いた。猫たちは待ち兼ねていたようだ。
掃除をしてから新聞紙を敷き、まずカリカリを与えていると上からM浦さんが降りてきた。猫たちはアニーを除き13匹全員集合だ。

缶詰も8個開け、みんなきれいに平らげた。

昨日、山手の餌場に現れなかったポオは何を思ったか午後7時頃、「プリンス猫階段」に現れて、新黒と共にS内さんからカリカリを貰ったそうだ。そこへM本氏が通りかかり驚いて私にメールをくれた。

今夜はポオくん、何事もなかったようにいつも通り山手の餌場で餌を食べ、ゴロゴロひっくり返って砂まみれになっていた。


2003年11月17日(月) 木枯らし一番?

が、吹いたというがこのあたりはさほどでもなかったような・・
夜も昨日よりは冷えるがそれほどでもない。

男子バレー第2日目は、対中国戦。第1セットは取られたが3−1で圧勝した。終わったのが9時5分だ。それから山手へ向かう。

M浦さんは男子バレーは見ていなかったらしく既に給餌中だった。アニー、ワカメ、コロンが欠席。もしかしたら直前にM本氏が来たのかもしれない。猫たちは飢えてはいなかった。それでも更に私のカリカリ400grくらいを与える。

昨夜は餌を食べているかりんの後ろからゲンキが飛び掛り、かりんの毛が数房、吹き飛んだ。ゲンキは女の子にこんなことをするので徹底的に嫌われている。

今日もさくらはゲンキが1メートル以内にいると唸って怒る。抱き上げると軽い。抱っこが嫌いな猫は多いがさくらはそうではなく心地良さそうにしている。すぐにも家猫になれそうな風情だが、ところがどっこい、さくらはなかなか難しい猫なのだ。

冬に備えて山手猫たちは皮下に脂肪を蓄え始めた。みんな丸々としている。おかげで昨冬は風邪引き猫がいなかった。ポオだけが膀胱炎に罹ってしまったが、今冬はどうだろうか?猫ハウスもあるし暖防具も工夫しているので大丈夫だとは思うが。

今夜は1時間弱で解散する。


2003年11月16日(日) 今夜は暖かい

昼間は生暖かい風がビュンビュン吹いていたが夕方には収まって穏やかな夜を迎えている。

バレーボールのワールドカップは今夜から男子だ。対エジプト戦は危なげなくストレート勝ち。丁度9時に終わり、山手へ出かける。M浦さんも丁度到着したところだった。集まった猫たちに私のカリカリ500grを与える。

かりんを除いて13匹いる。ワカメは殆ど食べない。他の猫たちもそれほどひどく空腹というわけでもなさそうだ。

M浦さんがパンダの水を替えに行くのに同行する。Y光台マンションの外壁塗りはすっかり終わってきれいになっている。まだまだペンキの匂いが漂ってはいるが。パンダはおらず餌トレイもない。勿論キジーも来ていない。

数日前から木の陰に置いてある数台のビデオデッキはまだそのままだ。夏ごろからしばしば同じような手口でデッキ類が不法投棄されている。それらをしげしげ眺めていたら、もしかしたらデッキ類の廃品回収業者が、使い物にならないデッキ類をここに捨てていくのではないかと思い至った。一度捨てたところ、うまい具合に撤去されたので、味をしめ、何度も不法投棄を繰り返しているのだろう。道路管理者の学院が後始末をしているのだろうか?

ゲンキが従いて来ていたが一緒に餌場に戻る。

学院北門外の公園にいるジジには数人の餌やりさんがいるがM浦さんも毎夜8時ごろ給餌をしている。M浦さんは今夜、ジジの後ろ足がひどく腫れているのに気がついた。そこでジジをすぐ傍の自宅まで連れて行き足をよく見ようとしたが、ジジは嫌がって怒るので仕方なくそのまま放してしまったそうだ。食欲はありよく食べたそうだがジジも10歳超の高齢だ。

ジジの面倒は基本的にK下さんが見ているらしいのでジジの不調はK下さんに任せよう。もしM浦さんが、動けなくなって蹲っているジジを発見する、といった状況になれば勿論病院に連れて行くが。ジジには缶詰を与えているというので抗生物質を混ぜてもらうことにする。Pハイツの住人が10年以上前、引越しの際、去勢手術済みのジジをその公園に捨てていったのだ。そいつに災いあれ!

M浦ナナちゃんの上腕部の内側の毛が禿げて一部皮膚がただれてグジュグジュになっているのを昨日発見。カラーをさせて軟膏を塗ったそうだ。我が家のシルビアも1月ほど前そんな風になっていたが、結局薬をつけないまま治ってしまった。

我が家のトムの膀胱炎はまだ完治しておらず1日2回の投薬(これが大変)と食事は療法食のみに切り替えた。食いしん坊でわがままなトムは別の餌をくれ〜〜〜!!!とピイピイ赤ちゃん声を出してねだるが、心を鬼にして与えない。他の3匹の女の子たちは療法食でも全然不満を言わず食べている。トムにもちっとは見習ってほしいものだ。

プリンスのことについては妙案が浮かばないうちはわざわざ、悩んでいる旨、ここに書かないことにしよう。

只、今のところは院長に可愛がられて幸せな入院生活をしているので安心だ。

さて、風も出てきたので帰ろうとするとかりんが階段を駆け降りてきた。彼女がある程度食べてしまうまで待って解散する。


2003年11月15日(土) 雨に翻弄される

午後9時に家を出た時には雨は止んでいた。が、途中で降り出しどんどん激しくなった。餌場には1匹もいない。飛び出しても来ない。バーをまたぎ「猫庭園」内に入る。ニャーオニャーオと声を出しながら庭園内を通り抜け学院本館端っこのボイラー室前に行く。屋根もあるし明るい。

が、そこへ来たのはトニー、ワカメ、花子、さくらの4匹だけ。床に新聞紙を敷き猫たちが食べ終えるのを待つ。雨は一層激しく降り続いている。

ニャーオニャーオと他の猫たちを呼んでみるが誰も来ない。猫の代わりに怪しんだ警備員がやって来た。こちらから「こんばんわ」と話しかけ、「山手ネコロジー」の説明をする。警備員は面食らったのか無愛想にしているので通行証も見せる。「雨の時にはここで給餌しますのでよろしく」と挨拶しておく。話してみて初めて分かったのだが警備員は夜間と週末しかいないのだそうだ。

こういう状況になることをM浦さんはとても嫌うので、ここで給餌することがいやなのだ。が、雨や雪の日には猫たちみんなここへ来てくれればいいのに。

25分くらいそこにいると、雨も上がったので新聞紙を片付け、また「猫庭園」を通り餌場に出る。すると階段の山側の石の上にバニーとトニーが寄り添ってたたずんでいる。ハハーン、M浦さんがやって来たのだな。見ると雨がかかりにくいようにとの配慮からだろう、階段の端っこに水容器が移動している。水はきれいで並々と入っている。

タビーやハイシロー、ゲンキもすぐに出てきた。多分M浦さんが去った直後なのだろうが、もう一度新聞紙を皿にして階段に並べる。遅れて茶々も出てきた。もう十分に食べたはずのトニー、花子、ワカメも仲間になりにやってきた。結局合計10匹にカリカリ500gr以上は給餌したことになる。欠席しているのは、珍しくポオ、コロン、かりん、アニーの4匹だ。

タビーの身体をタオルで拭く。他の猫たちもみんな拭いてやりたいがすぐにまた濡れてしまうのでいくら拭いても焼け石に水だ。少々の雨なら水鳥の羽のように水をはじくのだろうか?食べ終わった猫たちも立ち去らずに濡れた植え込みの陰に座っている。何年も外で過ごしてきた猫たちはそれなりに逞しいのかなあ。幸い今夜は寒くない。

ノワールや小桃に給餌していた時にはどんなに雨が降っても日参していた。山手は昼間に貰えるし、雨だと出てこないというので連日降り続かない限り給餌には来ていなかった。が、やはり猫たち雨でも近くで待機しているようだ。そうすると来てあげないと可哀相だ。こうして3日間もらえなかった新黒は「プリンス猫階段」に行ってしまった。以前のように両方かけもちすらしない。それもちょっと寂しいものがあるが・・折角撫でさせるまでに懐いてきていたのに。

プリンスのこれからの処遇についても煮詰まっているので、猫たちの顔でも見れば何か打開案でも浮かぶかと思ったが甘かった。猫たちが雨に濡れるのが可哀相でそれどころではなかった。

帰宅すると10時10分。丁度1時間ばかり山手にいたことになる。


2003年11月14日(金) 今夜の山手猫たち

全日本女子バレーの試合(対キューバ)を見ていたら2−2になったところで午後9時だ。この試合に負ければ日本のアテネオリンピック参加の夢は絶たれてしまう。大事なところだったが、後ろ髪を引かれながらも腰を上げる。もう寒くなったので9時に山手に行くと昨日M浦さんに言ったのだった。

生活クラブ生協で9月に申し込んでおいた丈夫な長箒が届いたので肩に担いで山手へ向かう。石垣の上の山の中に茶色の猫が見える。覗き込むと逃げる。よく見ると茶々のようだ。「茶々!」と呼ぶと私の声を聞いて安心したのか出てきた。それを合図に猫たちが駆け寄ってきた。角を曲がって階段を見ると猫たちが気配を察して下りてくるところだった。

新品の箒で床を掃く。M本氏は仕事に行っているらしく夜の給餌は私が最初のようだ。Y沢氏はもう何ヶ月も来ていないようだ。給餌歴12年のY沢氏は一体全体どうしてしまったんだろう?

アニーを除いて13匹全員プラスパンダが来ていた。みんなよく食べる。カリカリは1kg全部空けた。アニーは今日午後5時過ぎにはU野さん宅ガレージ前で餌やりさんを待っていた。ボスミケが出てきたのでちょっと離れたところへ逃げて待機していたが。そうしてたっぷり貰ったのだろう。山手には最後まで出てこなかった。

タビーもさくらもかりんも甘える。みんなたっぷり食べてそろそろバラバラに散り始めた頃(10時前くらいか?)M浦さんがやって来た。彼女はバレーボールの試合を最後まで見ていたのだと言う。全日本は勝ったそうだ。良かった!

我が家のトムの病状が思わしくないのでその病気の先輩、M浦フクの話などをしばらくしてから解散する。帰宅すると10時50分だった。すっかり冷えてしまった。

ホスピス構想は・・まだ妙案が浮かばない。


2003年11月13日(木) プリンス、院長にスリスリ大甘え

犬山動物病院の院長には昨夜遅くメールしておいたが、今日昼前に電話してみた。院長はメールを見ていなかったが3時半頃に来院したい旨告げる。

我が家のトムの血尿がなかなか止まらないのでそのとき病院に連れて行くことにした。

M浦さんとは午後3時に正門前で待ち合わせしていて、病院に行く前、明るいうちにホスピス候補地?をチェックしようというのだ。が、我が家のトムを連れているので早めに病院に行くことにする。

タビー、茶々、トニー、花子、さくら、ゲンキが出てきたのでカリカリを与える。学院の生徒がすぐ傍をランニングしていくが猫たちは全く平気だ。

病院に行くと駐車場には大きな車が斜めに停っており、無理やりに入るのはやめてちょっと離れたところに路駐する。重たいトムのキャリーはM浦さんが持ってくれた。

トムは体重が4,72kgに増えている。病院に来るときにはいつもおしっこが溜まっていないので検尿ができない。注射をしてもらう。トムをキャリーに入れ待合室に置いておく。

院長がプリンスを抱っこして診察台の上に乗せる。4日前よりも更に回復している。とにかく頭をスリスリして甘える。首の後ろに針を刺して短時間の点滴をする。我々が撫でても何だかうまくいかないが、院長は針が抜けないように片手でプリンスを撫でながらうまくあやしている。

プリンスが院長に余りにもべたべたと甘えるので、野良を少なくとも12年はやっているというと院長は驚いていた。幼少期に家猫でなかった子はこんなに甘えないという。それはよく分かる。トイレはどうしているのかと訊くとちゃんと猫砂のトイレでしているという。エライ!

血液検査表を見ると、尿素窒素の参考正常値が13,1〜29,5であるのに対し、当初プリンスは140以上あった。それを点滴で下げているところだ。クレアチニン参考正常値は0,9〜2,1のところ、プリンスは6,9であった。他の数値は総蛋白が少々多目だが、上記2点に比べると正常値の範囲内だと言える。

点滴の薬を止めてもずーっと生きる猫もいるし、すぐに死んでしまう猫もいるので、プリンスがどのようになるのかは全く予想がつかないらしい。

今日のプリンスはかなり元気そうには見えたがそれはしっかりした介護を受けているからであって、すぐさま外に放せるような状態だとは到底思えない。

入院費、検査費用込みで今日までのところ34,500円支払った。これからは入院費を特別価格の1日2,500円にしてくれる。1個200円する療法食缶詰を2個近く食べ、毎日点滴もするのだから2,500円は破格値だ。院長に感謝。とにかくもうしばらく預かってもらう約束を取り付ける。

M浦さんの観察によれば今日は院長、いつになく上機嫌だったそうで、プリンスもすごく懐いていることから「あそこで飼ってくれないかしら?」と無理な願望を口にする。

トムを我が家へ戻してから再び山手へ向かう。第3職員寮跡地の周りを偵察し、工房へ行く。すると思いがけずキジトラ猫がいた。近寄ると逃げるがカリカリを置き、離れると食べに来る。どうやらこの猫がキジーらしい。丸々と太っていて可愛い声で鳴く。近寄れないので雌雄の区別は分からないが工房の先生に餌を貰っているのだろうか?丸々しているので餌の心配はないようだ。それでも我々が与えるカリカリの山を3回お替りした。

正門へ戻ろうとするとまたタビーが出てきた。ハイシローも。正門前は車の往来が激しくなってきたので餌場に誘導しそこでカリカリを与える。トニーや花子もまたやって来た。さっきのカリカリは一粒も残っていない。カラスも来ていたから平らげたのかも。

第3職員寮の跡地はともかく工房のあたりは日当たりも悪くじめじめしていて虫がいっぱいいそうだ。実際「バルサンを焚いています」という張り紙もあった。やはりホスピス候補地としてはとても不向きだ。たとえ許可が下りたとしても人目も届かず、悪い輩に狙われたりしたらひとたまりもない。

現在「猫庭園」にある猫ハウス2号に扉を付けたらどうかと思いついたが猫トイレが入るスペースはない。折角いいアイデアだと思ったのに、また壁にぶち当たった。思案は続く・・




2003年11月12日(水) やっと雨が止んだ

雨は3日間降り続いた。が、昨夜8時ごろには一時上がっていたのでM浦さんは山手に餌やりに来たそうだ。空腹の猫たちがどっと押し寄せて来て1kg以上のカリカリがあっという間になくなったという。北門側のK下さんが面倒を見ているらしい猫たち3匹までが公園に出てきてM浦さんから餌を貰ったそうだ。

ノワールや小桃に給餌していた頃は、雨が降っても必ず餌やりに行っていたのに、山手では昼間に貰えるだろうと思って行かないのだが、降り続く雨を見ていると、もしかしたら昼間貰えていないかもしれないと思った。次回の雨の日には学院内の雨のかからないところに行ってみよう。

今夜も遅くなると雨が降り出すかもしれないので餌場で8時半に待ち合わせた。

家を出るとそこへバイクがやって来た。餌やりを終えたM本氏だった。CDRをお返しし私は徒歩で山手へ向かう。餌場に着くと、あのまま帰ったとばかり思っていたM本氏がバイクで先回りしていた。M本氏は十分に給餌したと言うが猫たちはまだまだ空腹のようだ。

しばらく話していると上からM浦さんが降りてきた。M本氏は帰り、待たせていた猫たちに給餌だ。コロンを除く13匹にまずカリカリ500grを与えておき、缶詰を開ける。6個与えたが今日はそれで十分なようだ。

明日午後にプリンスの入院費の中間支払いと院長の真意を確かめるべく、犬山動物病院に行こうとM浦さんを誘う。

昨日の院長からの電話では、プリンスは点滴のおかげで随分元気になり結構動くので夜間などに点滴の針が抜けてしまったりするらしい。そこで皮下注射に切り替えているが食欲も旺盛で「いつでもお返しできます」とのこと。お返しされても保護しておける場所がないのだが、院長の希望では、誰かの家で療養させるようにということなのだ。しかも毎日注射をしなければならないのだ。そういうことが出来ないから入院させているのだが・・・入院には費用がかさむから院長は貧乏な「山手ネコロジー」の懐具合を心配してそう言ってくれているのか・・犬山動物病院に置いておけない理由でもあるのか、真意を量りかねている。

M浦さんは完全に持ち直すことはないプリンスを長期間入院させておくのには反対なようだ。が、猫ホスピスがまだ全然場所も何も整っていない今、退院させるわけにはいかない。移せる場所が決まるまでは多少費用が嵩んでも病院に置いておいてもらいたい。その点ではJ先生と私の意見は一致している。ま、明日プリンスの様子を見て院長と話し合ってからだ。

餌場でM浦さんと話しているところへ、車でJ先生がやってきた。息子さんを迎えに行く前にちょっと寄ってみたとのこと。昨日、職場で集まった寄付金を届けに来てくれたのだ。早速ハイシローが先生のロングスカートの裾の中にもぐりこんでいる。

J先生が去った後、キジーを求めてY野さん宅裏庭に行ってみる。そこに停めてあった車の下に猫が入ったというので懐中電灯で照らしてみると茶々だった。追ってきたハイシローと唸りあっている。

仮ホスピスとしてY光台マンションや職員寮の空き部屋が使えないかとM浦さんが盛んに言う。職員寮は近いうちに取り壊される予定だというが、「山手猫のホスピスとして短期間でもいいから使わせてほしい」、多分そんなアイデアは管理上、問題外なのだろうなあ。

第3職員寮跡地や、警備員が入っていたためしがない警備員小屋などをチェック。いずれも使わせてはもらえないだろうなあ。

従いてきたゲンキをハイシローが襲っている。ギャーッというけたたましい声が響き渡る。

雨が降り続いた先週、山手では餌がもらえなかったらしい新黒は「プリンス猫階段」へ行ってしまい全く戻ってこない。今日の餌やりの〆に「プリンス猫階段」へ行ってみる。もう10時になっているのでノンちゃんも新黒も出てこない。あんなに懐いていたのに手の平を返したように来なくなって、M浦さんは呆然としている。


2003年11月09日(日) 「山手ネコロジー」緊急会議

晴天ならば、山手の餌場で集合し青空会議を催す予定にしていたが、あいにくの曇天。1時を過ぎると小雨もパラつき始めた。出席予定メンバーに電話してS井宅で行うと告げる。

議題は、勿論プリンスのことと、今後も次々と起こるであろう高齢猫たちのホスピス構想とでもいうべき問題だ。

実際に世話をするであろうM浦、S井、0本家にはそれぞれ虚弱猫などがおり、1室も空きスペースはなく家庭に迎え入れるわけにはいかない。

J先生が自宅のガレージの隅やら、ガレージの屋根の上に一時的にそういうスペースを作ることが出来ると申し出てくれるが、いろんな観点から少々無理がある。

学院の敷地内にそのようなスペースが取れるといいのだが、未だに「大目にみてもらっている」感のある「山手ネコロジー」のこと、短期間のうちにスンナリ要望が通るとも思えない。

それに猫ホスピスにしても、どのようなものが良いのかまだまだ手探り状態だ。試しにぺピーのカタログでログハウス風大型犬小屋を見ると、とても感じがよいが、一番大きいのは30万円もする!
どういう風にどういう事をすればよいのかこれからじっくり考えていく。

S井の車で犬山動物病院へ向かう。3時半からプリンスの面会だ。点滴の管を付けているが元気そうだ。被毛もきれいに見える。我々を見ると可愛い声でニャーニャー鳴く。キャリーの中で立ち上がって撫で撫でをせがむ。

院長が持って来てくれた水をガブガブ飲む。k/dの缶詰を少々院長が与えるとガツガツ食べる。もう少しもう少しと、結局160grくらいの大缶を1個ペロリと平らげた。さすがボスだ。J先生はプリンスのことをボスと呼んでいたそうだ。そういう貫禄がある。

みんなで代わる代わる撫でる。J先生がFIVキャリアだと口臭がするのかしら、と言うので私がプリンスの口元を嗅ごうと顔を近づけた。するとバチン!と大きな音がして私のメガネが吹っ飛んだ。一瞬何が起こったのか分からなかったが、プリンスに痛烈なパンチをお見舞いされたのだった。メガネは吹っ飛んで床に叩きつけられたが奇跡的に全く無事だった。(プラスチックレンズだったからか?)そして私の顔も無事だった。痛いところは全然ない。みんな大笑いだ。

音を聞きつけて隣室から院長が「どうしました?!」とやって来た。院長も顔を近づけて猫パンチを食らったらしい。

院長は、治療費もかさむし、と長期間預かるのがいやそうな口ぶりだが、このままではとても外には放せない。少々費用はかさんでももう少し持ち直すまで入院させておくのが安心だ。

4時になり他の患者も来たので、今日のところはひとまずこれで解散する。



2003年11月08日(土) プリンスの様子

お昼ごろ犬山動物病院の院長から電話がかかってきた。プリンスは治療薬点滴の結果、数値はかなり改善したもののまだ自力で餌が食べられるまでにはなっていない。が、おとなしくて頭をスリスリして甘えるそうだ。もっと数値が下がるまでお預かりすると院長は言ってくれている。

明日午後、「山手ネコロジー」では緊急ミーティングを持つのでその後皆でプリンスのお見舞いをしつつ院長からお話を伺うことにしている。

午後の診療は4時からだが、3時半ごろに来院してもいいと言ってくれたのでお言葉に甘えてその時間にお見舞いに行くことにした。


2003年11月07日(金) 今夜は欠席猫が多かった

9時過ぎ、J先生から電話がかかってきたので、プリンスのことを中心に今後のことなどを話し合うため、緊急ミーティングを持つことにする。先生やM浦さんの都合をすり合せると9日(日)の午後2時ということに。その後プリンスのお見舞いにも行く予定だ。

午後9時40分に山手の餌場への角を曲がる。いつものように石垣の上の低位置にはハイシローが丸くなっている。「ハイシロー!」と呼びかけていると山の中からタビーがニャーと鳴きながら出てきた。後ろからはゲンキと珍しくバニーだ。

丁度上からM浦さんも降りてきた。11匹しかいない。欠席はコロン、かりん、さくらの女の子3匹。新黒は「プリンス猫階段」へ行ったきりだ。するとここのレギュラーは14匹ということになる。

水曜日は雨で餌やりに来られなかったので今夜、缶詰を持参した。11匹しかいないのでまずカリカリを十分に与えておいて5缶しか開けなかった。M浦さんは豚肉を茹でたものを少々持参。

床をよく見るとパンのかけらがいくつか落ちている。誰か猫たちにパンを与えたのか。猫たちは多分いろんなものを貰っているんだろうなあ。

パンダの水替えかたがたキジーを探しに行く。キジーどころかパンダもいなかった。キジーはあれっきり姿を見せないとM浦さんは言う。

餌場に戻り、腰掛けると早速アニーが膝に乗ってきた。爪を出して痛いので常備している爪切りでカット。アニーは嫌がりながらも膝から退こうとはしない。結局前足の爪はすべて切った。その時に全身抱き上げて膝の上に乗せたのに味をしめ、大きな身体をうまく丸めて私の膝の上に収まっている。重たいったらありゃしない。

十分に可愛がってから下ろす。明日、犬山動物病院に電話してプリンスの様子を尋ねてみよう。


2003年11月06日(木) プリンス具合悪し

11月1日(土)午後6時に準メンバー、S木みちよさんの愛猫フーが19歳の幸せな生涯を閉じた。単身赴任のお父さん、留守勝ちのお母さん、お姉さん、家族全員+S井に看取られて静かに逝った。大往生だった。翌2日朝、10月4日にS井の愛猫ファビを荼毘に臥したばかりの横浜ペット霊園にてS木フーちゃんをS木家の家族とゆかりのS井、T水さんが見送った。

3日夕、S井の夫が「プリンス猫階段」を通りかかった際、白いソックスを履いた黒白猫を目撃。S内家の車の下に隠れたという。S内さんに問い合わせると、毎日餌を待っていて、どうやらそのソックス猫は住み着いたようだと言う。これはチェックせねば、と思っていたら今夕S内さんから電話があり、「山手ネコロジー」の写真でよく確認したところその猫はどうやら新黒に間違いないそうだ。良かった!新顔でなくて。どういう理由か分からないが1年ぶりくらいに元の餌場に戻っただけなのだ。S内さんにはよろしくお願いしておく。

3日の月曜日も5日の水曜日にも給餌の時間には雨が降っており、1週間も山手に行っていない。4日にM本氏から電話がかかってきて、ゲンキがいないとか、新黒を1週間も見ていない、タニーが全然食べないと言う。タニーが食べないとはおかしい。

今夜も8時前にM本氏から電話があり、タニーが弱って餌場に蹲っているというと言う。私は頭痛と微熱で臥せっていたのだが、慌ててM浦さんに電話し、餌場に駆けつけることにする。猫の具合によっては病院に搬入しなければならないので、車で行くことにした。

弱っていたのはタニーではなくプリンスだった。2匹はそっくりの柄なのでM本氏が見間違えたのだ。プリンスはここ4日間ばかり山手に来ていたようだ。毛艶も悪く濡れている。M浦さんが与えた水を時間をかけて飲むがあんまり減っていないので咽喉を通っていないようだ。

ファビの急逝以来初めて犬山動物病院に電話する。搬入OKだと言うので、プリンスをキャリーに入れて運ぶ。

明るい診察台の上に置いてみると被毛がすごく汚い。泥が付いたように真っ黒になっている部分もある。M浦さんが被毛の中に虫を発見。卵のようなものを指でこそぎ取っていると院長が大きな蚤取り櫛のようなものを持ってきてくれた。糸くずのような虫だがそんなものは見たことがない。抵抗力が弱っているのでそんな寄生虫にも取り付かれてしまったのか?耳の中も汚いというのでティッシュで拭き取る。

血液検査をするというので押さえつける。結果が出るまでM浦さんはひたすら毛梳きをする。私はJ先生に連絡しようと通りの公衆電話へ行く。(ケータイが見当たらなかった)が、あいにくJ先生は学院の用事で留守だった。

診察室に戻るとM浦さんのおかげでプリンスは見違えるようにきれいになっていた。やはり腎臓がかなり弱っているようで、数値が極めて悪いらしい。
FIVキャリアでもあるし、少なくとも12歳以上の高齢でもある。体温も37度くらいで猫としてはかなり低い。

院長は入院加療させると入院費も1日5千円とかさむし、どなたかの家で看病できないかと言うが、多頭飼いのM浦家もS井家、O本家も無理だ。

(S井ファビがここで死んだので)プリンスもそうなるのが辛いと院長は言うが、誰も預かれない以上、入院をお願いするしかない。このまま外に置いたらすぐに逝ってしまいそうだ。そんなことはとても出来ない。

院長はとりあえず2〜3日預かると言うので緊急にその後のことも考えなければならない。


2003年11月01日(土) キジーには会えず

冬も近づき、山手の猫ハウスの暖房具についてM浦さんとあれこれ思案したが、アルミ蒸着加工を施した座布団のようなものを2枚とブランケットをベルーナの通信販売で購入することにした。サイズを測るため午後2時に餌場で待ち合わせをした。(夜だと蜘蛛の巣にひっかかって悲惨な目に遭ってしまう。)

出てきた茶々、トニー、ハイシロー、コロン、ワカメ、さくらにカリカリを沢山与えておき、キジーの姿を求めてY野氏宅裏庭に行く。職人さんが2〜3人足場の上に乗りペンキ塗りをしている。キジーはおろかパンダさえもいなかった。

昨夜、キジーが逃げ込んだ森へも行ってみることにした。キジーの姿はなかったが、見渡すと、Y光台マンション1階のとあるお宅の庭に見たことのない白黒猫がいる!首にはリボンのようなものがついている。遠くから写真を1枚撮ったが近寄ると逃げてしまった。

Y野さん宅裏庭に戻ると丁度Y野氏が裏口に立っていた。そこでその白黒猫のことを訊いてみた。やはり1階の住人、Y本さんという方の飼い猫だそうだ。勿論出入り自由で半分外飼いのようだが。パンダの生んだ子供ではないが、色柄からしてパンダの親戚だろうとY野氏は言う。もう8年も餌やりを続けているM浦さんさえ知らなかった猫がこんなに近くにいたとは!飼い猫で良かった!

ラッキーに会えるかと畑へ行くが農家の人々が何か作業をしていたので猫の姿はなかった。

「プリンス猫階段」のノンちゃんに会いに行ってみたがS内さんの車はなくノンちゃんもいなかった。空のトレイとプリンの容器が2個転がっている。でっぷり太った大きなカラスがM浦さんのすぐ横に留っておりM浦さんはギョッとしている。が、カリカリを少々与えていた。多分このカラスたちはノンちゃんの餌の残りをちゃっかり頂いて羽色も艶々とし、身体も大きくなったのだろう。


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