つれづれ日記
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2003年09月29日(月) 猫たちはとっても空腹だった

先週末は山手の学園祭だったそうだ。M浦さんのLマンションにはその賑わいが伝わってきていたらしい。私のPハイツでも山手寄りの1号棟なら音楽なども聞こえてきたかもしれないが西側の5号棟ではさっぱり動向は窺い知れない。昨日の朝はバザーがあるはずだとの知らせをM浦さんから受けていたが所用があったので行けなかった。

昨日午後6時半頃、U野さん宅ガレージ前を通ると丁度、プリンスと牛若が縁石の上の餌を食べているところだった。もう薄暗かったのでしかとは見えなかったがカリカリだったのではないだろうか。ボス三毛の姿は見えなかった。

さて、9時半過ぎに餌場に行くとM浦さんが水を替えており、猫たちがその回りを取り囲んでいた。15匹全員いる。すぐに私のカリカリ500grをすべて与える。足りなくてM浦さんの700grも放出。

M浦さんがパンダの水を替えに行っている間にカリカリはすべて食べ尽くされた。やじうまのゲンキがM浦さんの後を追って行った。

ゲンキもポオも少し涙目だが、今夜は目薬を差すのを止めた。少しでも「目薬!」の気配がすると逃げてしまうのだ。しない、と決めたことが通じたのか、ポオが珍しくスリスリしてくる。撫でると被毛が埃っぽい。砂のところでコロコロひっくり返ったに違いない。

タビーの左耳の下のかさぶたはすっかり取れているが長年の皮膚病で、全快した今も禿げ気味だ。熱を持っている感じがするのは皮膚が直だからか。

アニーが膝の上に乗っかってきたので爪を切ることにした。すると、膝の下にいたハイシローがアニーを威嚇したようで、アニーは爪切りどころではなくなったようだ。それでも右前足の爪だけは切った。それ以上は嫌がるので今夜はそこでおしまい。

新黒は後ろや横からならいくら撫でても平気だ。特にM浦さんには甘えているので、彼女が不用意に振ったポリ袋が新黒の頭に当たっても平気だった。それでもまだ前から頭には触れない。もう一息だな。

M浦さんが帰る時、「山手スカイウォーク」のてっぺんで再び、カリカリ少々を山手猫たちに与えているとどこからともなくプリンスが現れるようになったとか。今日はプリンスに与える分のカリカリも不足気味だ。

学園祭の代休で☆☆学院は今日、お休みだったとか。それで猫たちはかなり空腹だったのだな。こんな日もあるからこれからは500grといわずもっと持参しよう。


2003年09月26日(金) コロンが出てきた

9時半過ぎに山手に到着。やけに静かだ。階段下にポオがいるのみ。と、庭園の方からゲンキが転がるように跳びだしてきた。餌場に上がるとやはり庭園の中から新黒がノソノソと出てきた。

階段はきれいになっているが一応ホウキで掃く。プラスチックの塵取りの柄が取れている。消耗品だからちょっとしたことでも折れてしまうのかなあ?安いものだし自然に消耗したのならいいのだが・・

ワカメも出てきて猫は4匹になった。多分、M本氏が来てからそう時間が経っていないのだろう。4匹に持参のカリカリを与えるがあんまり喜んで食べない。満腹なのだな。ポオだけがせっせと食べている。みんなお腹が丸い。

と、上からアニーが駆け下りてきた。後からM浦さんとバニー、タニーが来た。バニーは大分回復して食欲もあるがよく見るとお腹がぺちゃんこだ。やはり下痢は続いているのだろう。M浦さんが指に水をつけ抗生物質を練ってバニーの口の中に何度も塗りこむ。おとなしく投薬されて本当にお利口な猫だ。うちの家猫ファビと大違いだ。

トニー、かりん、さくら、花子もやって来た。しばらくすると、コロンが正門の方から現れた。J先生からのメールによれば、T野先生はコロンを3日前には見ていたそうだから、大丈夫だとは思っていたが、夜も出てきてくれると嬉しい。もしかしたら、先にM本氏が来た時には出てきていたのかもしれないが。

コロンも満腹らしく、もう食べずにじっとしている。きれいだしとっても元気そうだ。そこへハイシローと茶々も下からやって来た。庭園からはタビーも。これで15匹全員集合だ。猫たちは満腹でも我々に挨拶をしに来てくれる。嬉しいな。アニーは勿論私の膝の上だ。ハイシローは茶々が私の傍に来ると威嚇して追い払う。そして自分はちゃっかり私の足元でゴロニャンだ。

ゲンキの右目からは涙が垂れていない。ポオの両目もきれいだ。良かった。強力目薬なので、しばらく様子を見てまたぶり返すようになったら投薬を再開しよう。

今日は少々暑かったので藪蚊に刺された。帰宅すると午後11時。


2003年09月24日(水) 缶詰パーティ・小雨決行

午後9時頃、窓の外を覗くと雨が上がっているように見えた。そこで缶詰を持って9時半に家を出ると小雨が降っている。傘を差して餌場へ向かう。階段には1匹もいない、と思ったらゲンキが私を迎えに駆け下りて来る。それを合図に階段の両側からワラワラと猫たちが現れた。

餌場の山側に新聞紙を敷き、まずカリカリを与えておく。ゲンキ、ポオ、タビー、ハイシロー、茶々、新黒、ワカメの7匹だ。缶詰を開け始めると猫たちはソワソワしてカリカリをほったらかしにして集まってくる。

3個くらい開けたところへ上から茶白猫たちが降りてきた。アニー、バニー、タニー、花子だ。そこでまた2個開ける。その後からM浦さんが降りてくるかと思ったが、いつまで経っても来ない。総勢11匹、食欲旺盛なので、もう1缶開けてカリカリもたっぷり与える。いないのは、コロン、さくら、かりん、トニーだ。

新黒は大好きなM浦さんが来るんじゃないかと、何度も階段の上の方を眺める。その姿が可愛い。

J先生のメールによれば、日中もワカメはコロンなどに遠慮して餌にありつけず、T野先生が別の場所で与えているとか。そういえば、ワカメは最近、集団に加わらず、階段の少し上で見ていることが多い。あの気の強いワカメが遠慮しているなんて思いもよらなかった。

今日のワカメは皆に混じってよく食べていた。新黒はすぐに他の猫に横取りされてしまうので、別のところで与える。ゲンキと新黒の弱さ加減は同じくらいなのか、茶々に追い払われたゲンキと新黒が頭を寄せ合って缶詰を食べていた。

アニーの左目を見るとパッチリしている。一昨日の引っ掻き傷は大したことはなかったようだ。こびりついている目やにを取る。


濡れている猫たちの背中を持参のタオルで拭くが、小雨は止まないのでまたすぐ濡れてしまう。タビー、ポオ、ゲンキ、茶々、新黒は私がいるといつまでも立ち去らない。雨脚が強くなってきたので、新聞紙を片付けて帰ることにする。

帰宅すると10時20分だった。M浦さんに電話してみる。雨が止まないので今夜はパスしたとのこと。昨日バニーが食欲不振で肛門を見ると下痢をしている様子だという。そこで、抗生物質を水で練り、口の中に塗りつけて飲ませた。この夏、アニー、かりん、さくら、ニャン太が相次いで罹った中毒症状だ。カンピロバクターなのか、散布農薬なのか原因は全く分からないが、みんな4日ほどすると回復したから、バニーも大丈夫だろう。

今夜、バニーは来ていたがモリモリ食べたかどうかは分からない。猫たちが一度にどっと押し寄せるので、缶詰を開けるのに忙しかった。しかし特別あぶれている猫がいれば目に付くはずだからバニーもそこそこ食べたのではないか?

またコロンの姿を先週の木曜日以来、見ていない。コロンはしばしば姿を消すが大体は平気な顔でまた現れる。探す術もなく待つしかない。でも来週も、ということになればJ先生などに尋ねてみよう。昼間に「校内ネコロジー」の生徒たちから餌をたくさんもらって満腹している可能性もある。


2003年09月22日(月) 台風15号が去って

横浜には殆ど被害を及ぼさなかった台風15号だったが、それなりに風雨はひどかった。すっかり寒くなってしまい猫たちは大丈夫かな?

午後、栄警察の相談室に電話して、1週間前の人糞のことを話してみた。担当官は面倒臭そうに聞いていたが、学院内外に変質者も出没していることだしゴミの不法投棄も絶えないので、パトロールを強化してくれるよう頼んだ。さて本当に強化してくれるだろうか?

午後8時頃、M浦さんから電話がかかってきた。昨日、一昨日とさすがのM浦さんも給餌をパスしたそうだ。そこで猫たちが心配になり今日は昼間に水を替えに餌場に行ったところ、猫が3匹(アニー、ハイシロー、ゲンキ)しか出てこなかったそうだ。

8時前にM浦さんのところにM本氏から電話があり、今日は2時間もかけて階段を掃除したとか。やはり猫たちは殆ど出てこなかったと言っていたらしい。下の畑辺りに出没するというタビーもどきがパンダを脅すのでパンダは怯えて餌を食べないのだとM本氏は訴える。(Y野さん夫婦に大切にされているパンダのことは心配ない筈だ。)そのタビーもどきにも十分餌を与えればパンダが怯えることはないのでは?とM浦さんは言っておいたそうだ。

今夜は野球の試合もなく、猫たちが心配なのでM浦さんは午後9時に餌場に行くというので、私もころあいを見計らって行くことにした。9時10分に到着すると、猫たちはあらかた食事を終えてしまっていた。が、私のカリカリも与える。コロン、トニー、かりんがいないが、昼間にJ先生や生徒にもらったのだろう。猫たちはみんなお腹がぽっこりと膨らんで2日間食べていなかったとはとても思えない。特にハイシローとタビーのお腹はひどい。

ゲンキに目薬を差す。アニーの耳の傷は殆ど目立たなくなっている。が、顔をよく見ると 左目を細くしている。明るいところでチェックすると目の上下を引っ掻かれているのだ。それが痛くて目をぱっちり開けられないようだ。またプリンスかなあ?

私が階段に腰を下ろすや否やアニーは膝の上に乗ってくる。回りにはいつものようにハイシローと茶々。この2匹は唸りあっている。タビーと新黒も傍で寛いでいる。そこへかりん登場。お腹は丸い。カリカリもそれほど食べない。小さい土ねずみをたらふく食べたのか。

さくらは花子が通ると唸っている。茶々は新黒に猫パンチだ。仲間同士での小競り合いは絶えないようだ。

膝の上ですっかり寛いでいるアニーには可哀相だが、いつまでもそうしているわけにはいかない。そーっと降ろす。

帰宅すると10時20分。早く行くと帰りも早い。


2003年09月19日(金) 苦労いろいろ

一昨日、M本氏の赤バケツは猫ハウス2号の中に片付けてしまった旨、メールしておいたのだが、M本氏はそれを見たのか見なかったのか、昨夜、怒りの電話が掛かってきた。曰く、折角自分が猫の飲み水にすべく満タンにしておいたのに無断で片付けるとは何事か!というものだった。

そんなにカッカせずに落ち着いて話し合いましょうと宥め、何故片付けてしまったのかを諄々と説明した。すると最後には一応納得してくれたが随分と後味の悪い思いをした。

今夜、9時45分頃、山手へ行くとM本氏のものらしきバイクが停まっている。餌場を見上げるとそれらしい人影が見える。どうやらM本氏は昨日の電話でのわがままな対応を悔いて、照れ隠しに我々を待ちつつ掃除をしていたらしい。

が、M本氏は茶々の目がどうしても白濁していると言い張ってきかない。明るいところで懐中電灯で照らしても、全く何ともない。そこへM浦さんが降りて来た。彼女はM本氏が餌場にタバコの灰を落とすのが気に食わなくて、私の問いかけも聞き流してパンダの水替えに行ってしまった。

M本氏は缶詰2個のみ猫たちにあげたと言うので、カリカリを与える。プリンスも混じっている。アニーの耳の傷は殆ど全快しており、プリンスを見ても全く平気な態度だ。犯人はプリンスじゃないのかな?

ポオの目はずいぶん良くなってはいるが、久々に強力目薬を差すことにする。嫌がって激しく抵抗するポオを押さえつけ、2種類を差す。ゲンキの目も心もち良くなっているようだったが、近寄ると逃げられてしまった。

新黒の背中、首、頭を撫でる。段々人間の手にも慣れてきたようだ。もう一息かな。

茶々が我々に甘えるのを見てM本氏は不満そうだ。どうやら給餌の時に手を焼いているようだ。というのは、彼は餌を1度に皆に与えず、少しづつチビチビとしかやらないのだそうだ。その方が、餌がほしくて猫たちが甘えてくるから楽しいと言うのだ。我慢できない茶々が餌に手を出すので、M本氏は怒って、もしかしたら叩いたりしているのではないか?

我々の作業を見物していたM本氏はアクビをしつつ帰っていった。

正門前にはいつものワゴン車が出入りしたり、バイクの若者がたむろしたりしている。M浦さんとしばし話し込む。今夜、阪神は快勝したのでM浦さんは上機嫌だ。更にダイエーがパリーグ優勝すれば有頂天になる筈。


2003年09月17日(水) 何だか気が重い

一昨日の人糞事件には時間が経てば経つほどショックが深まる。ああいう嫌がらせには今後どう対処していいのか全く分からない。いや対処法は分かっている。学院の警備員室直結の監視カメラが欲しいのだが、費用も莫大だし、そうおいそれと実現するとは思えない。実現させるにはどうしたらいいのだろうか。

折りしも朝日新聞の朝刊に、戸塚区の大正団地内に設置されている監視カメラについての記事が載っていた。不法駐車、不法ゴミ投棄などが絶えず、業を煮やした管理組合が総会の承認を得て設置した。効果テキメンで、住民の満足度も高いとか。だが、数台設置するのに1千万円かかったそうだ。

学院の内外を不法行為から守るためには長い目で見れば1千万円はモトの取れる投資だと思うが、どうだろうか?今のところ実現の望みは薄そうだが。

とりあえず、再度の被害に備えるべく(といっても掃除するだけだが)、新聞紙、ポリ袋、ゴム手袋、使い捨てマスク、ボール紙、バケツなどを用意しているところへ、久々にM本氏がやって来た。階段を掃除してきたという。彼も一昨日、人糞に気が付いていたそうだが、どうしようもなかったと言っている。

私が用意したバケツはきれいだからもったいないと言うので、そのバケツはM本氏に進呈して、M本家にある古いバケツに「山手ネコロジー」と書いて置いておいてもらうことにした。カリカリ大袋も進呈する。

午後9時半に「プリンス猫階段」に行く。S内さんと落ち合い、ノンちゃんにフロントラインを投与するためだ。ノンちゃんは居なかったが、2人で話しているとS内さんの声を聞きつけてニャーと可愛い声で鳴きながら出てきた。

時間も押してきたので、私が焦ってノンちゃんを捕まえようとすると怯えて逃げてしまった。またすぐ出てくるのだが捕まらない。暗いし、明日にでもS内さんに投与してもらうことにする。S内さんからは貴重な寄付を頂いた。

山手の餌場に駆けつけるとM浦さんが猫数匹に囲まれていた。ん?数が足りない。M本氏が来たばっかりだからか。見れば、水がいっぱい入った「山手ネコロジー」とマジックで大書した真っ赤なバケツが置いてある。ハハーン、M本氏が即、家の古いバケツを持ってきたのだな。

私が持参した「特別お掃除グッズ」も目立つし、バケツともどもここに置いておくのはイヤだとM浦さんが言うので、とりあえず猫ハウス内に入れておこうということになった。

人糞があった場所にはまだ痕跡が残っているし、何となく悪臭も漂っている。昨日の夜、可哀相にM浦さんは顔を背けながらおぞましい人糞の入ったゴミ袋をゴミ置き場まで持っていったそうだ。

さて、猫たちに缶詰だ。あれ!アニーの耳がまた傷を負っている。今度は先の方だ。これはいよいよプリンスとの喧嘩で噛まれた傷だな。こうして耳がボロボロになっていくんだなあ。昨日はなかった傷だとM浦さんは言っている。また抗生物質投与だ。

缶詰を食べている間、かりんが他の猫たちを威嚇し続けている。どうしたんだろう?ずーっと唸り声を上げている。が、撫でて顔を見るとすましている。

10時半ごろには「猫庭園」内の灯りが消えてしまうので、その前にバケツ類を猫ハウスに収納しなければ。雑草が丈高く生い茂っている。蜘蛛の巣をかき分けハウスに辿り着く。2号の中に入れておく。戻る途中で灯りが消えた。おぼつかない足取りで餌場に戻る。

パンダの水を替えに行ったM浦さんに付いてハイシローと茶々が上がってきた。もう缶詰はないよ。茶々の右目がひどいことになっているとM本氏が言っていたが、明るいところでよく見てみたが全然何ともない。いつもより目やにが少なくきれいなくらいだ。

ポオの目からはもう目やには流れていない。一段落しているようだ。それにひきかえゲンキの右目はダメだ。ものすごく抵抗するが押さえつけて強力目薬2種類を差す。

大して長居をしたとも思えないのに帰宅すると11時を大幅に過ぎていた。


2003年09月15日(月) 4日ぶりに来てみれば・・

昨日まで5連敗を喫していた阪神は今日、甲子園にて対広島戦で劇的なサヨナラ勝ちをし、マジック相手のヤクルトが横浜に負けたので、18年ぶりの優勝を遂げた。

M浦さんはさぞかし喜んでいることだろうと、9時40分頃、餌場に行ってみると・・・・・猫たちは集まっており、M浦さんが立っていた。声を掛けると、彼女は憮然とした表情で「人糞があるのよ・・・」と水容器があった階段のひとつ下を指差す。

エッ!ギョッ!ナニ!大きな犬糞放置は2〜3度、経験したが、人糞なんて・・・・絶句だ。M浦さんも7年間の給餌経験があるが、人糞放置なんて前代未聞だという。糞だけで紙などはない。近寄ると成る程、犬糞どころではないものすごい悪臭が漂っている。

もっと隠れてできる場所はいくらでも近くにあるのに、何でわざわざこんな目立つ場所でするのか?通行人もいつ通りかかるか分からないのに。近頃、学院に出没しているという変質者の仕業か?それにしても猫のための水容器のすぐ下の段だ。猫たちへの嫌がらせか?不愉快極まりない。

とりあえず集まった猫たちにカリカリを与えておき、その間に処置を考える。

とにかく除去しないと猫たちが踏んづけたりしては困る。ちりとりをポリ袋でくるみ、M浦さんが何とか掬い取る。コロコロしてはいないので、すっきりきれいには取れない。ポリ袋に入れた汚物はひとまず枯葉入りのゴミ袋に入れておく。残念ながらゴミ収集日は明後日なのだ。おぞましいったらありゃしない。

まだまだ汚い階段を水で洗い流そうと、M浦さんがペットボトルを手に何度もY野さん宅裏庭の水道蛇口と餌場との間を往復する。坂がきついので息も絶え絶えだ。

その間、私は食べているワカメとコロンの後ろに回りフロントラインを投与する。コロンにはOKだったが、ワカメはちょっと避けたので、全量は投与できなかった。

Y野さん宅裏口にパンダが出てきたというので、M浦さんと一緒に行く。パンダが見当たらないと思ったら、Y野さん宅居室の窓の下に居た。撫でながら素早く投与する。M浦さんはカリカリを少々与えている。

ん?雨がポツポツ降ってきた。もっとじゃんじゃん降れば階段の汚物の残りも洗い流されるのに。期待も空しくすぐに止んでしまった。見れば放置粗大ゴミはなくなっている。誰がどう処理したのだろうか?

これで益々、監視カメラの必要性を痛感する。学院の警備員室直結で、マイクも付け、怪しげな振る舞いに及んでいる者に対しては警備員が注意することも出来るようにしてはどうか?

M浦さんは、阪神優勝祝賀会の模様を見るべくさっさと帰ろうと思っていたのに・・とムッとしている。我々がカッカしているので猫たちも落ち着かない。そこへアニーも降りてきた。怪我していた耳は殆ど全快だ。そこでアニーにもフロントライン投与する。これで山手は全員終了だ。

いつものように猫たちと遊ぶことなく早々に解散する。下のほうに居た花子が可愛く鳴きながら私に付いて道路を渡る。振り向くとコロンまでがノロノロ道路を渡っている。そこへ車が数珠繋ぎになって下の道路から上がってきた。もう怖いったらありゃしない。コロンはお墓への通路にいる。下の元・小桃の駐車場を駆け巡っている猫がいる。多分花子だろう。

帰宅したら10時半だった。記録的に早い。


2003年09月11日(木) 今夏第4回目のフロントライン投与

先日買ったフロントライン大2個を注射器(中)で吸い取り、注射器(小)に0,5mlづつ小分けにし、ゴムキャップを被せる。大分手馴れてはきたが、やはり手指に液がついてしまう。ゴムキャップを外して猫たちに投与する時にも大分、手につく。が、ゴム手袋などしていては作業がはかどらない。作業後ひたすら手を洗うしかない。

今夜は中秋の名月だとか。くっきりはっきりと見える。今夜の火星は月から大分離れたところで輝いている。小学校前からずーっと空を見上げて歩く。火星は折鶴のような形に見える。やはり他の星とは全然違う。

山手の餌場に到着したのは9時50分くらいだったがM浦さんはまだだった。きっと阪神の試合が長引いているのだろう。猫もゲンキ、茶々、新黒、タビー、ポオ、ハイシローの6匹しかいない。それにそんなに空腹でもなさそうだ。

J先生からのメールによれば、ハイシローがカラスにつつかれているのを学院の教員が目撃したそうだ。ハイシローの首の後ろの傷は、やはりカラスの仕業だったか。外猫には危険がいっぱいだなあ。

落ち葉を掃き、カリカリを与えているとやっとM浦さんが降りてきた。てっぺんの猫たちは付いてきていない。上でたっぷり食べたという。

M浦さんがY野さん勝手口のパンダの水を替えに行っている間に、6匹にフロントライン投与をする。かりんも降りてきたので彼女にも。

ポオの目はきれいだったので強力目薬は今夜はパス。てっぺんに行ってみる。アニーたち4兄弟とさくら、花子がいた。耳に怪我をしているアニーを除いた5匹にもフロントラインを投与する。

アニーの耳の傷の写真を撮る。もう5匹は食べたというが、私のカリカリを与える。我々の声を聞きつけたか、プリンスがやって来た。するとアニーの様子がおかしい。プリンスに対してすごく警戒して唸るのだ。苛立ってもいる。ハハーン、この耳の傷はプリンスにやられたのだな。

U野さん宅ガレージにアニーも時々出入りしていたが、あそこではアニーは遠慮がちだった。餌の奪い合いかなんかで歴戦のつわものであるプリンスに手ひどくやられてしまったのか。

唸っているアニーを尻目にプリンスは餌をねだり、パクパク食べ、水もガブガブ飲む。でっぷり太っているのに、カリカリをあっという間に食べてしまい、もっと、もっととねだる。脳の満腹中枢が故障したか?

山手に戻ってきた、というか二股かけているプリンスだがカメラを向けると盛んにM浦さんに甘える。こんなに甘えるプリンスは初めてだ。一体どうしたのだろう?アニーをひどい目に遭わせたので、叱られないようにお世辞を使っているのか?

プリンスの後ろ足の爪が出たままになっている。そして当然すごく伸びているので、切ってあげようとするが、今まであんなに甘えていたのに爪は切らせない。おとなしく切らせるのはアニーくらいのものだ。

阪神の延長戦の途中で餌やりに来たM浦さんは今夜もそそくさと帰る。阪神も足踏み状態だし、パリーグで彼女が応援しているダイエーも2位の西武が追い上げてきているので気が気ではないらしい。

プリンスはM浦さんと一緒に行かずにてっぺんに留まっている。アニーが更に傷つけられるということはないと思うが・・・

てっぺんでM浦さんと別れ、階段を降りて行くと、途中でワカメが現れ付いてきた。餌場に近づくと新黒だけがぽつねんと座っている。慌てて逃げようとするので「しんちゃ〜ん」と文字通りの猫なで声で呼びかけると、私だと分かって嬉しそうだ。

ワカメにカリカリを与えると新黒も欲しがる。2匹仲良く食べている。ポオの目は昨日よりずーっときれいだが、目薬を差そうかな、と近寄って行くと逃げる。かわいそうにね。おばちゃんは投薬ばっかり、ロクなことをしないもんね。茶々も出てきたが、頭を撫でて帰路につく。

【アニーとプリンス】の写真は早速アップした。


2003年09月10日(水) アニーの右耳に傷が!

今日は缶詰パーティの日だ。9時40分位に到着すると猫たちが大勢待っていた。すぐにM浦さんもプリンスを連れて上から降りてきた。新聞紙を広げると期待に燃えた猫たちはもう小競り合いを始めている。

まず500grのカリカリをすべて空け、空腹の猫たちに食べさせている間にM浦さんが缶切りで次々と缶詰を開けていく。待ち切れず缶に顔を突っ込んで食べている猫たちもいる。

久々のプリンスも交えて16匹がワイワイガヤガヤ。みんなしっかり腹ごしらえしたかな?プリンスは食後、水をたっぷり飲み、早々に階段を上がって消えていった。あれ?もう行っちゃうの?

ポオを捕まえて2種類の目薬を差す。ゲンキにも。2匹とも今日は比較的おとなしい。

今夜は通行人が2人も「山手スカイウォーク」を通って階段を降りてくる。ここしばらくは、階段を通る人はなかったのに。

正門前の放置粗大ゴミはまだそのままだ。

階段に腰を下ろしてよく見ると、魚の骨のかけらが落ちている。サバくらいの太さだ。近頃の猫はこんな骨をうまく食べることはできない。咽喉にひっかけてしまい危険だ。また誰かがおかずの残りかなんかを持ってきたのか。しかも骨付きで。

給餌ルールを掲げて以来、変な食べ物の放置が続いている。大量トレイ放置事件の折、張り紙案が浮上したが、猫の存在を不用意に開示することは、虐待魔を刺激したり、アンチ猫派の反感を買ったりして返って逆効果になるのではないかと危惧した。

が、早朝張り込みの結果、猫シンパも多く餌やりもなされていることが分かったので、目立たぬように「給餌ルール」を掲げることにしたのだった。

ま、給餌ルールの文言には、変なところはないのでそのまま掲げておくことにする。

新黒は後ろからだといくら背中を撫でても大丈夫だ。いきなり撫でたら飛び退いたが、私の手だと分かるとそのまま何度でも撫でさせる。

いつものようにアニーが甘えてやってきた。頭を撫でると、ん?硬くなっているところがある。よく見ると右耳の後ろ側の毛が禿げて噛み傷のようなものがある。他の猫と喧嘩して噛まれたか?それとも犬にでも噛まれたか?はたまた虐待か?傷口は1センチくらい。まだ乾ききっていない。下手すると化膿しそうだ。(カメラ付き携帯を持っていたので傷口を撮影すれば良かった。)

顆粒状の抗生物質はいつも携行している。投薬は早い方が良いが、もう給餌してしまった後なので、餌に混ぜられない。口の中にねじ込むことにする。M浦さんが指先を水で濡らして何度かアニーの口の中に塗りこむ。おとなしいアニーは何度そうされても平気だ。全然逃げたりしない。(投薬に苦労する我が家の家猫ファビとは大違いだ。)

抗生物質を毎日キチンと与えていればすぐに治るだろう。様子をみることにする。


2003年09月08日(月) 今夜は火星は見えず

金曜日の夜、S木さんからのケータイで山手の階段から、東の空に燦然と輝く黄金色の「火星」を見た。頭の中が「金きら金」になっていたのか、いざ書く段になってみると火星がいつのまにか金星になってしまっていた。

そのまま全く気付かないでいたところ、S内さんからご丁寧な訂正が掲示板に!つらつら考えてみるに、そもそも天体には全くと言っていいくらい興味、関心がなかったのだった。たまたま巷で大評判になっているから、というくらいの軽いミーハー気分が端無くも露呈したということか。

J先生からは時々、ポパイ・スミオの写真付きメールが来る。それを少々加工してHPに載せているのだが、今回写真がうまく保存できないで困っていた。そこでまたまたプロのH川さんの助けを仰いだ。勿論彼女の手にかかるとチョチョイのチョイで解決した。「山手ネコロジー」のHPのためならいつでも協力すると言ってくれている。心強い限りだ。H川さん、ありがとう。

・・・・・・
3日ぶりに山手へ出かける。正門への角を曲がると石垣のところでハイシローが丸くなっている。ん?M浦さんはまだなのかと思ったら、餌場で猫たちに囲まれている。コロンがいないようだ。

ひとしきり食べさせてから、ポオに目薬を差し、こびりついた目やにを取る。鼻水も出ているようで鼻の穴の周りが黒い。冬にはきれいな猫になっていたのに、すっかり汚くなってしまってどうしたんだろう?食欲はあり盛んに食べる。

ゲンキも捕まえて目薬だ。丁度、前の目薬がなくなったので、昨日犬山動物病院で買ってきたばかりの強力な結膜炎用の目薬2種を差す。ポオもゲンキもすごく嫌がるが我慢してもらわないと。目に染みるのかなあ。

ポオは年寄りだし、いいご縁があれば家猫にさせてやりたいと私が持ち出すと、これ以上山手猫が減ると寂しくてイヤだと思っているM浦さんはいい顔をしない。然し弱ってしまってからでは、入院させるしかなくなる。我が家にも持病持ちの猫を含み5匹もいるし、J先生宅もM浦さんちにも3匹だ。弱ってしまったポオを受け入れるスペースがない。

現在、山手の餌場に来る猫たちは15匹(他の餌場には合計5匹)だが、タビーもワカメも10歳超だし、高齢猫たちの老後をもそろそろ視野に入れておかなければなるまい。不妊・去勢手術も一段落した「山手ネコロジー」の今後の重要な課題だ。

そういえばパークは7月下旬からふっつりと姿を見せなくなった。下のY野さん宅にも現れなくなったとその頃聞いた。
元々パークは北門あたりを根城にしていた猫で、ある職員が給餌している猫だと聞いていたので、そちらに戻ったのかと、漠然と考えていた。

ところが、8月上旬の朝、パークらしき茶トラ猫がヨレヨレになって餌場に辿り着き、食べていたとH川さんは言う。然し夜にはもう現れなくなって久しい。元々交通事故に遭ったような身体をしていたが、更に事故に遭ったのだろうか?あんなに懐かなかった猫だが、気がかりだ。だが本猫が出てきてくれない限りどうすることも出来ない。

新黒はますます山手猫化してきている。背中を撫でているとゴロンと横になった。耳に蚊が食いついているのでM浦さんは払ってやりたくて仕方がないのだが、そんなことをするには、まだちょっと怖い。

いつものように脚の下にはハイシロー、膝にはアニー、傍らにはタビーが寛ぐ。他の猫たちも階段のあちこちにゴロリゴロリと横になっている。

放置粗大ゴミはまだそのままだ。ここまで車で運んで来て捨てるんなら、環境事業局へ持ち込めば無料で引き取ってくれるのに。呆れたもんだ。

M浦さんが来た時、餌場には米飯が地面に直に置いてあったそうだ。その傍にはお弁当に入れる小さなアルミカップも落ちていた。米飯は干からびておらず余り時間は経っていないようだという。折角ルールを掲示したのに、嫌がらせのように、その下にしばしば放置食料がある。しかも弁当の残りなどだ。ムッとしながらもひたすら片付けるしかない。


2003年09月05日(金) 火星を眺めながら

いつもより少し遅れて山手の餌場に到着。猫たちはM浦さんの周りに15匹全員集合してパリポリと食べている。私が来たので、M浦さんはY野さん宅勝手口のパンダの水を取替えに行く。

猫たちに私のカリカリもあげる。空腹だったようでみんなよく食べる。ポオの顔を見ると汚い目やにがこびり付いている。押さえつけて目薬を差し、目やにを取る。ポオは抵抗し怒っている。M浦さんがポオの身体が匂うと言っていたが、そういえばポオを押さえつけていた手のひらが匂う。高齢でもタビーやプリンスは匂ったりはしない。

M浦さんが冬の夜だけ家に入れていたLマンションのミーちゃんは晩年、匂ったそうだ。そして恐らくミーちゃんの息子である黒猫(Lマンションの人が面倒をみている)は、口臭もひどく身体も近寄っただけで匂うそうだ。う〜ん、ポオはまだそれほどではないが、何だか悲しい。食欲もあり元気なのが救いだが。

パンダの水替えから戻ったM浦さんは、見たことのないキジトラ猫がいたので餌をあげたいと言う。一緒に行ってみるが、その猫はもうどこにもいない。下の畑の方も真っ暗で何も見えない。

以前、見慣れぬキジトラが工房方面へ走り去るのを見たことがある。その猫かもしれない。M浦さんは、そのキジトラとは別に茶トラ猫も見たことがあるという。畑の下の方にも別の猫たちの縄張りがあるのかもしれない。そういう猫たちが山手の餌場に出てくれば面倒を見るが、わざわざ捜し求めてはいかない。

と、私の携帯が鳴った。見ると準メンバーのS木さんからだった。こないだ、私が今評判の火星をまだ見ていないと言ったので、わざわざ電話してきてくれたのだ。裾野の実家でご両親と共に火星を鑑賞している最中だという。私が多分、この時間、山手の餌場にいるだろうと目星をつけたそうだ。東の空に一際オレンジ色に輝く星が見える。それが火星だとS木さんは言う。ふ〜ん、確かに他の星は白っぽく遥かにぼやけて見える。

昨日、餌場には魚の匂いのするラップとポリ袋があったそうだ。折角、餌やりルールを掲げているのに全く効果がないではないか。然し、それでも散らかっているのなら、ひたすら片付けるしか方法はないなあ。

散らかしといえば、昨日からまた粗大ゴミが正門前に放置されている。こないだと同じく青いビニールシートを被せて、それが飛ばないように水入りのペットボトルが2本乗っかっている。めくってみれば、オーディオ製品とスピーカーだ。先日のは、朝あったものが夕方にはなくなっていた。これはいつまであるのだろうか?

しばらく放置されていたバイクは撤去されていた。誰が撤去したのだろうか?警官は、道路管理者の責任だと言っていたが。

今夜は1時間ほど過ごした後、解散する。


2003年09月03日(水) ニャン太は快方に

アニーたちと同様、ニャン太は4〜5日の不調、下痢を経て快方に向かっている。M浦さんは毎日の餌に抗生物質を混ぜて与えているが食いしん坊のニャン太にしてはまだまだ食が細いという。

戸外にはどこにでもいるというカンピロバクター菌のせいかもしれない。外猫たちは、寒さ、暑さ、交通事故、虐待の危険性の他、マダニや蚤などの寄生虫やカンピロバクター菌などとも戦わなくてはならず、恵まれた環境の山手猫といえどもなかなか大変だ。

今日も猫たちは相当空腹だったようで新聞紙を敷き始めただけでもうあちこちでいがみ合っている。まずカリカリを与えておき、缶詰8個を開け15匹全員に行き渡るようにする。

M浦さんはY野さん宅勝手口にパンダの水を替えに行く。1日おきに行っている。

ポオの左目がまた汚い。押さえつけて目薬を差し、こびりついている目やにを剥がし取る。ポオは食欲旺盛で他の猫を威嚇したりもする強い猫になってはいるが、見かけはどうも年寄りくさい。

水場の傍にポオとタビーが居て、軽く唸り声が聞こえる。見るとタニーがその奥にいるだけだ。いつまでも唸り声が聞こえるのでM浦さんと2人、近寄ってよく見れば、タニーではなくてプリンスが来ているのだった。M浦さんがプリンスを抱っこして明るいところへ連れ出す。そこで見ると小さいタニーとは比べ物にならないくらい大きく太っている。

カリカリをもりもり食べ、缶詰の空き缶に入れた水を豪快に飲む。さくらも食べに来た。さくらはゲンキに対しては遠くからでも唸り声を上げて嫌っているがプリンスは大丈夫なようだ。やはりプリンスはモテる。プリンスの目やにを取ってきれいにする。可愛い顔をしているのだ。

U野家のガレージはきっとここよりも安全だと思うが、こうして時々プリンスが帰って来てくれるのは嬉しい。プリンスには古巣のここが似合う。2大ボスだったタビーだけは、いまだにライバル意識を燃やしているが他の猫たちはプリンスに一目置いているように見受けられる。

そこへタニーもやって来た。プリンスの半分くらいにしか見えないが、柄もそっくりだ。プリンスの息子に違いない。

プリンスはたっぷり食べ、水をガブガブ飲んだ後、のっしのっしと階段を降りて行き、正門前の道路を渡り、向こう側の大木の下にどっかと座った。

今夜は早めに切り上げたつもりだったが、それでも1時間以上はいたようだ。帰宅すると午後11時少し前だった。


2003年09月01日(月) 今度はニャン太が体調不良

金〜日(8月29〜31日)には山手に行かなかった。今年はものすごく藪蚊に刺されるので、去年はどうだったのかと考えてみた。去年の夏はノワールの餌場、「プリンス猫階段」、故・小桃への給餌が主で山手へは1週間に1度しか行っていなかった。缶詰をどっさり持っていくので、猫たちが太り過ぎて困るとM浦さんに釘を刺されてもいた。

去年「プリンス猫階段」ではコロちゃんに対し既にS内さん、M本夫妻、その他単発餌やりさんがいて私の出る幕はなかったのだが、コロちゃんへの投薬や、食欲不振に陥っていた晩年のノワールの2度目の食事、新黒の出現などで、足繁く通ったものだった。

今年はノワールも小桃もいなくなり、「プリンス猫階段」ではノンちゃん1匹が十分に給餌されている。

小桃が事故死して以来、缶詰は少なめにしつつ毎日のように山手へ行くようになった。小桃の餌場は暗くて場所もあんまり良くなかったので、給餌するだけでせいぜい10分位しか留まらなかった。

山手の餌場は去年の晩秋に「山手スカイウォーク」全体に渡って蛍光灯がついたので益々居心地が良くなり、M浦さんと世間話をしながらつい猫たちと長時間遊んでしまう。

今夜も所用で出かけていたのだが、9時半過ぎには帰宅出来たので4日ぶりに駆けつけた。山手へ曲がる寸前の道路にバイクが停まっていて、ヘルメットのおじさんが携帯片手に何やら喋っている。近寄るとおまわりさんのようだった。

ジロジロ見る私に「近所の方ですか?」と話し掛けてくる。訊けば、正門前のゴミ置き場に放置されているバイクのことだそうだ。あのバイクは1週間ほど前、餌やりに来た時には既にエンジンが掛かったまま、停められていた。我々は2時間近く餌場付近にいたのだが、その間にエンジンは止まってしまった。誰かがエンジンを切りに来た形跡はないのでガス欠になったのだろう。

3日ほど経ってもそのままなので、M浦さんは放置状態が続くようなら警察に通報すると言ってナンバーを控えて行った。中区のナンバーなのでおかしいと思ったのだ。

そうして、おまわりさんは昼間巡回をしたところ、やはり中区ナンバーに目を留め、照会したところ、どうやら盗難車だったらしい。

そのバイクのところに行くと、何と隣にもう1台、ナンバーを外され、日の丸がペイントされたバイクがヘルメットと共に放置されている。おまわりさんが言うには、そのバイクは車体番号も消されているそうだ。

餌場を見るとM浦さんが居たので呼ぶ。目撃者として事情聴取か。猫たちもやって来てハイシローなどは足にスリスリするのでおまわりさん、ビックリ。

我々は餌場に戻り猫たちに給餌。M本氏の餌の残りがあったが、猫たちはカリカリをよく食べた。M浦さんが言うには、今度はニャン太が食欲不振でどうやら下痢をしているらしく肛門が汚くなって腫れているそうだ。

昨日は家の玄関まで抱っこして連れて行き、抗生物質入りの缶詰を少々食べさせたそうだ。今日は、午後2時、6時、9時半と3回探したが、出て来なかったそうだ。3日くらいでは痩せてしまわないが、お腹がぺちゃんこになっているとか。ニャン太は目の周りにおできができたり、意外と弱いようだ。

アニー、かりん、さくらの体調不良と同じような症状だと思うが、そうなら4〜5日で治る筈だ。様子をみてみよう。

アニーは膝に乗りたくて、ちょっとかがんだM浦さんの膝に手を掛けている。私が腰を下ろすとすかさず乗ってきた。体格の立派なアニーはとにかく重い。うっとりとして寝てしまうが脚が痺れてきた。

するとやはり茶々が私のお尻で爪とぎだ。痛いったらありゃしない。

プリンスは土曜日にも水を飲みに来たそうだ。昨日の午後8時過ぎ、U野さんちの前を通ったが、暗闇のガレージの中に白っぽい猫が2匹見えた。牛若とプリンスだろう。

今夜も思いっきり長居をしてしまった。


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