つれづれ日記
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2003年07月31日(木) さくらは山手に

午後3時半頃、M浦さんから電話がかかってきた。さくらは朝晩、少々食べて、排便も午後2時頃したが、半分固形、半分軟便だったそうだ。

持ち直しているようなのだが、M浦さんが絶えず相手をしてやらないと、鳴きっぱなしになってうるさく寝ることも出来ないという。

昨夜はちょっと餌やりに30分間ほど留守にしたら、さくらは大騒ぎし、網戸はガリガリ。閉めておいた襖も必死で開けてしまっていたとか。飼い猫2匹は驚いてリビングから逃げ出してしまった。

音を上げたM浦さんは今夜、餌やりの時にさくらを山手に放すという。下痢止めの投薬により便も固まってきたし、少しは食べるようになったのだから大丈夫だろう。M浦さん、ご苦労様でした。

・・・・・・・
午後9時40分、餌場に行きカリカリを与える。フロントライン投与を始めているとM浦さんがさくらの入ったキャリーを下げて下りて来た。タビー、ワカメ、ハイシロー、コロン、茶々、ゲンキ、ポオ、アニー、バニー、トニー、タニー、花子、かりん、新黒の14匹に投与完了。体調不良のさくらと、夜ここには滅多に現れなくなったパンダにはまた別の機会に。パークには投与は無理。

猫たちは空腹だったのかよく食べる。階段に腰を下ろすと、膝に乗ることを覚えたアニーが早速乗ってくる。それを見てヤキモチを妬く茶々の動作も同じだ。

さくらは殆ど食べず階段を降りて行った。グルリと回って山の中に入るのだろう。

しばらくしてさくらが戻って来た。するとヤキモチでイライラしていた茶々がさくらに襲い掛かった。さくらは元気に走り回っている。この調子なら大丈夫だろう。

広島のひろこさんが送ってきてくれたモンプチ缶を開けさくらとコロンに食べさせる。他の猫たちも少しお相伴する。さくらは舐めるだけであまり食べないが、急には食欲も出ないのだろう。

寛いでいる新黒のお腹にゲンキが飛び掛った。堪忍袋の緒が切れた新黒はゲンキを追いかけ始めた。

さっきはハイシローがコロンに飛び掛っていたし。

そんな猫たちを仲裁したり、遊んでやったりしているうちに時間を忘れてしまう。
今夜も帰宅すると12時近かった。ひとりだとこんなには間が持たないのだが。


2003年07月30日(水) さくら、引き続きM浦家で養生中

午後、M浦さんに電話してみた。

さくらは午後1時ごろ、昨日の水様便よりはましな軟便をしたそうだ。再び下痢止めを飲ませて畳部屋で休ませているという。顔を覗かせると鳴くが襖を閉めておくとおとなしくしているらしい。

家族以外の人間は嫌いだが、猫は好きなミュウは全くいつも通りだが、フクは洗濯機の下から出て来て、ごはんを食べトイレもするものの、リビングには居着かず、北の部屋に入ったきりだとか。

さくらの下痢が止まり、ごはんを食べるようになるまでM浦さんは預かってくれるだろう。

・・・・・

M浦さんの娘さんがこの春、独立して鶴見区の方のワンルームマンションに引っ越した。そこはペット不可だというので、インコとフェレットを飼ったそうだ。

最近、家の近所で怪我をしていた茶虎の仔猫を保護し、もう可愛くて手離せなくなっているという。亡き小桃の名前をもらって「こもも」ちゃんと名付けたそうだ。

母親の愛護活動を見て育った娘さん、悪条件にも拘わらず可哀相な猫を捨て置けず同じようなことをするなあ、と微笑ましい。


2003年07月29日(火) 今度はさくらが不調

昨28日には私は山手へは行かなかったのだが、以下はM浦さんの話。

さくらが出て来ず、給餌後、帰りがけに更に探すと出て来たが、全く餌を食べない。首の後ろに血が付いていたので、抱っこしてその場所から250メートルほどの自宅に連れ帰った。その間、逃げようともせずおとなしく抱っこされていたのだから、体調が悪かったに違いない。

一昨年の秋、不妊手術後、8日間を過ごしたM浦家の畳部屋では、さくらは懐かしそうに寛いでいた。被毛を拭き、蚤取り櫛で梳き、きれいにしてから身体中を仔細に調べたが外傷などは全くなかった。

家猫のフク(ポパイ、スミオの兄弟)は大の猫嫌いで、萎縮して隠れてしまう。結石の出来易い体質で一生、食餌療法を続けなければならないフクのストレスを心配したM浦さんは、さくらに外傷がないことから1時間後、山手に戻しに行った。

・・・・・・
そして今夜。さくらは出て来ない。

明日は大雨との予報だ。缶詰の日を1日繰り上げる。私が給餌している間にM浦さんは3度、「山手スカイウォーク」のてっぺんまでさくらを捜しに行き、3度目にやっと出てきたところを抱きしめて餌場に戻って来た。

缶詰も何も食べない。明日は大雨の予報だし、明後日、さくらが出てこなかったらまた心配して大騒ぎになる。それなら今夜から保護したらどうかと持ちかけてみる。

M浦さんがさくらを抱き、私は荷物を持ってついて行く。「山手スカイウォーク」の北側上り口ではもう十分に給餌されたが、更にもらおうとニャン太が大声を張り上げて待ち構えている。

無視してM浦家へ急ぐがニャン太はM浦家への階段入り口までも従いて来た。デブっているし、餌はもうやらない。

M浦家の畳部屋でカリカリと缶詰と水を与えるが舐める程度で殆ど食べない。さくらは窓辺に陣取って、時々鳴くが落ち着いているようだ。その時点でもう午後11時だ。

M浦家のミュウとフクは揃って洗面脱衣所に隠れてしまって出て来ない。

さくらの為にトイレと小さなケージも用意する。懐かしのケージには出たり入ったりしている。そのうちトイレに。水様便が少し出た。下痢止めを飲ませる。下痢が止まるまでお泊りだ。

さくらは畳部屋から出ようとはせず、時々低い小さな声で鳴く。雨が断続的に降っていて帰るタイミングが掴めないが、適当に引き上げることにする。


2003年07月27日(日) かりん、現れる!

今夜も9時40分頃、山手に到着。階段下には発泡スチロールのトレイが転がっている。誰か単発の餌やりさんがごちそうを持って来たのだろうか?それにしてもこんなところに放置していかれると困るよ。

いつもの9匹がいると思っていると、上からアニーとかりんが降りて来た!
(゜〇゜=;) ̄おおッッ!!!かりんだ、かりんだ。見れば少々痩せてはいるが元気そうだ。

猫たちには、今夜は新しいタイプのカリカリだ。昨日よりはよく食べる。450gr、すべて振舞った。足りなければM浦さんがもうすぐ来るから大丈夫。

みんながパリポリと食べているところへ、さくらたちを連れてM浦さんが降りて来た。M浦さんに向かって「かりんがいるよォ〜〜〜!」と叫ぶ。駆け下りて来たM浦さん、大喜びだ。

かりんは小柄だが元々固太りだったので痩せたりとはいえ、まださくらよりは太っている。

アニーもそうだが、かりんもマンション「フォレストヒルズ」あたりの植え込みの除草剤が濃く付着したところを舐めたかどうかしたのではないか?そして下痢、嘔吐などの中毒症状を起し、改善するまでじっとどこかで蹲っていたのでは?

かりんは痩せていた他は外傷もなく汚れてもおらず、お腹の具合が相当悪かったとしか思えない。ともかくもホッとした。

階段に腰を下ろしてアニーを可愛がっていると、ヤキモチを妬いた茶々が今夜も私の脇腹やお尻、脚などで爪とぎをしようとする。痛いったらありゃしない。

食いしん坊のポオはいつまでも食べている。手足は細く短いがお腹はまるでタヌキのようだ。元気になると強気になり他の猫を攻撃したり、他の猫からの攻撃を受けて立ったりしている。昨日もハイシローとポオが前脚をブン回して攻撃の真似事をしていた。本気ではないのだ。

ゲンキとポオはケンカ友達だ。こないだはゲンキがポオの首筋に噛み付き背中に乗っかろうとしていた。オス同士なのに、変わった遊びをするものだ。

今日は取っ組み合いをしている。声も出さないので爪も歯も出していないのだろう。2匹は一昨年の秋、同じ頃、山手に捨てられていたので、仲がいいのかもしれない。


2003年07月26日(土) かりんがいない

9時40分くらいに山手の餌場に到着。猫たちは階段付近に集まって待っていた。茶々、ゲンキ、ポオ、タビー、ワカメ、コロン、ハイシロー、新黒、パークの9匹だ。餌場の端っこを掃いてカリカリを与える。このカリカリは以前、猫たちに好評だったので安くなっていた時、大量に買い置きをしたのだ。ところがみんなが同じカリカリを買ったとみえ、猫たちは食べ飽きてしまった。

とはいえ、今夜は空腹だったらしく結構食べた。特に新黒はこのカリカリを気に入らないのだが、他に食べ物がないと分かるや渋々かもしれないがポリポリと食べている。

学院内から時々奇声、歓声が聞こえてくる。生徒たちが何かの打ち上げをやっているのか?

15分も経っただろうか、上からやっとM浦さんと猫たちが降りて来た。さくらは上で十分に食べたので降りて来ない。アニー、バニー、トニー、タニー、花子だけだ。

体調を崩していたアニーにはM浦さんが今日、抗生物質を缶詰に混ぜて与えたそうだ。昨日の豪雨で餌がもらえなかったのでアニーも今日はよく食べたとか。

アニーは一昨日私が膝の上に乗っけてあげたのがよほど心地良かったのか、今夜も膝の上に上がって来る。大きなアニーは重い。するとヤキモチを妬いた茶々が落ち着かない。私のお尻に爪を引っ掛け、パンチやキックを食らわせてくる。☆/(=>。≪=)イテェ〜〜〜

今日もかりんの姿が見えない。これで4日目だ。昼間に他の人から十分に餌をもらって夜は土ねずみでも取っているのだろうか?それならいいのだが・・

かりんが4日も出て来ないことはこれまでなかった。どなたかかりんを見かけられたらご一報を。


2003年07月25日(金) 豪雨の為、山手はまたもやパス

昨日午後、J先生母子は入院中のスミオを犬山動物病院へ迎えに行った。ひとまずケージ暮らしを始めたとのこと。

我が家のファビを犬山動物病院へ浣腸に連れて行った帰り、用事があってJ先生宅に立ち寄った。家猫化訓練中のスミオや他の猫を刺激せぬように、中へは入らぬつもりだったが、結局、しっかりリビングに上がりこみスミオとポパイを撫で、庭を一回りしてしまった。

先生が掃除機をかけようとしたものだから昨日来たばかりのスミオはパニクってケージから逃げ出し家庭内脱走を図ったという。そりゃそうだろう。うるさい小型犬が鳴き続ける病院の狭いケージ暮らしの後、生まれて初めて家の中に連れて来られ、挙げ句にとんでもない騒音が聞こえたのだもの。いくら穏やかなスミオでもパニックに陥るに決まっている。

掃除機はもう少しスミオが落ち着いてからにして、モップによる拭き掃除がオススメだが、そうもいかないのかな。

ともあれ、スミオはケージ上段の狭いスペースから手足をはみ出させて寝ていた。すっかり寛いでいるように見えたが、スミオがケージから出るとポパイが緊張するのだそうだ。そのようには見受けられなかったが、ポパイはみんなにチヤホヤと甘やかされているようだ。ほぼ1年ぶりに会ったが太って幸せそのものだという顔をしていた。

ポパイとスミオが仲良く揃って出窓デビューする日も近いだろう。

先住猫コスモスは2階と階下の台所をテリトリーにしており、リビング暮らしのポパイとは住み分けをしている。スミオの到来にはまだ気付いていないようだ。もし気付いたらきっと怒りのスプレーが始まるだろうとJ先生は言っていた。

コスモスといい、我が家のシルビアといい、なかなか猫同士の嫉妬は難しいものだ。


2003年07月24日(木) 4日ぶりの山手

21、22日には雨は降っていなかったが、体調不良でパス。23日(水)は缶詰の日だったが生憎の雨だった。そこで今日、缶詰を10個持参して9時半に出かける。M浦さんはまだだった。

昨日雨だったからか、(それでも今日の日中や夕方既に複数回給餌されている筈だが)猫たちはいつもより騒々しい。

今日は一日中雨は降らなかったのに、餌場の階段はじっとりと濡れている。新聞紙を広げてまずカリカリを与える。そうしておいて缶詰を開ける。忽ち猫たちが缶詰を求めて群がり寄って来た。9匹(茶々、ゲンキ、ポオ、コロン、ハイシロー、タビー、ワカメ、新黒、パーク)に対して6缶開けた。ちょっとはじき出されている新黒もパークも半缶以上は口にした。

9匹がそこそこ食べ終わった頃、M浦さんと4匹(花子、アニー、バニー、タニー)が降りて来た。さくらは上で十分に食べて降りて来ない。かりんとトニーがいない。上で缶詰も食べたというのでもう開けなかった。

猫たちはM浦さんのカリカリを食べ始めた。アニーは相変わらず、以前ほど食べずおとなしい。階段に腰を下ろしたM浦さんと私の回りを甘え猫たちは行ったり来たりしている。アニーを膝の上に抱き上げてみる。抱っこなどされたことがないらしく最初は落ち着かなかったが、すぐに抱っこの心地良さが分かったらしく、家猫のように膝の上で寛ぎはじめた。そしてもう私の膝から降りようとしなくなった。

一見スマートだが大型のアニーは結構重量がある。しばらく抱いていると脚が痺れてきた。可哀相だが、いつまでもそうしているわけにはいかず、アニーを降ろして解散する。


2003年07月20日(日) アニーが食欲不振

山手へ行くと丁度M浦さんが猫たちに囲まれているところだった。昨日、私は来なかったのだが、アニーが全然食べなかったと言う。今夜は食欲不振ながらもそこそこ食べた。

多分、土曜日の昼間に何か悪いものを食べて、下痢、嘔吐でもしたのではないか。アニーは元々頑健な猫なので大事には至らなかったものとみえる。

スミオのことをM浦さんに告げて安心させる。が、FIVも白血病もないとなると彼女はスミオにここにいて欲しいので、予想通り、家猫化はもっと何年も後で良いと言っている。

週末には必ずやって来て長時間停まっているワゴン車がやって来た。どうやらカップルらしい。どこか遠くからやって来て、ここで過ごしているのかと思っていたら、こないだは停車してから1時間以上経って女の子が下車して急坂を降りて行った。ということは、すぐ近くに住む女の子を送ってきて車の中で長時間に渡り別れを惜しんでいるのだ。

一昨日の金曜日にも車は停まっていた。そして今夜も10時頃やって来て工房への上り口の道路に停車した。と、カップルが降りて来て、子供2人、大人1人と共にすぐに戻って来た。ポリ袋をガサゴソいわせている。

すると何を思ったのか、花子が一目散にそのグループに近づいていく。それを見ていたトニー、ハイシロー、ゲンキも行く。そしてニャーニャー甘え声を出している。ポリ袋からおいしい餌でも出て来ると思ったのか?

他の猫たちも興味津々、階段の下まで行って様子を見守っている。が、さすがに用心深いパークは逃げてしまい、新黒、タビーなどは我々の側から動かない。

思った通り、ポリ袋の中身は花火だった。5人は猫たちには無関心で花火を始める。火花が散り始めると猫たちは逃げ帰って来たが、呆れた。

特に花子はヒドイ。我々にはツンケンしているくせに、猫には何の関心もない花火人にニャーニャー甘えて近づくとは!

そういえば、「山手ネコロジー」どころか、山手猫に関心も何もなかったずっと前、ポリ袋を持って学院内を通り抜けた時、猫がニャーニャー鳴きながら追って来たことがあった。ワカメだったかもしれない。ポリ袋を下げた人を見る度、追いかけるんじゃ、偶々嫌いな人だったら何が起こるか分からないなあ。困ったものだ。

パトロールの話をM浦さんにしてみたが、昼間来るにしても1日中見張っているわけにはいかないし、余り効果がないのでは、と言う。

J先生母子が朝、昼間はM本氏、夜はM浦さんと私。それに毎日ではないにしろY沢さんやT見さん。これだけの目があれば十分なのでは、ということになった。

単発的には勤め帰りのS内氏もよほどの異変を見かけたら夫人を通じて知らせてくれるだろう。散歩やジョギングで早朝この辺りを通る、伸二の里親、H川さんの目も期待できる。


2003年07月19日(土) スミオのこと

J先生から以下のようなメールが来た。

『昨日留守電に入れたように、そろそろスミオをうちで飼いたいと思い、犬山動物病院に連れて行きました。FIVの検査とともに、ポパイにうつるような病気がないかどうかを検査するために2-3日の入院をお願いしました。年齢や友達関係から、FIV感染は間違いないと思いましたが、今朝電話をしてみたら「血液検査で診る限り、FIVも白血病も陰性です」と、意外なことを言われました。ただし歯肉炎が見られ、便もゆるいので、他の検査(検便等)をするそうです。

FIVでないとなると問題はスミオにとって、FIVに感染する恐れがあっても、兄貴ポパイと一緒に暮らした方がいいのか、ネコロジーのみなさんに見守られながら山手のお友達やお母さんと一緒に暮らした方がいいのか、ということです。とても難しいですね。S井さんはどう思いますか。

**************
山手猫にとって恐怖の長期休暇が始まりました。昼間生徒の目がないわけではないですが、学期中ほど守られていないと思います。また、校内ネコロジーのメンバーが留学をし、留学生が帰ってしまいます。私と娘は朝餌やりに行き、また教務の仕事で週1回程度昼間も行きますが、生徒の少ないときに、猫たちが狙われないかと心配です。』

それに対する私の返信。

『そうですか。FIVは陰性でしたか。前々からよく下痢をするとは思っていました。お腹に寄生虫がいるのかもしれませんね。

FIVはさほど感染力が強いとは思えません。同じ水や餌を食べてもほぼ大丈夫だと思います。只、ひどい噛みつき傷などを負うと移るとは思いますが。私のネット猫ともだちたちはみんな多頭飼いで、FIV猫もいる家が殆どですが、一緒に飼っているからというだけでFIVが感染した、という話は聞きません。

スミオは「山手ネコロジー」の看板息子ですが、正門前の道路の真ん中でひっくり返ることが多く、小桃の駐車場側にもよく渡っていたので、交通事故に遭わないか、とても心配でした。家猫になれるのなら安心です。

私自身はどの猫もいくら恵まれた環境にあっても野良よりは家猫になる方が良いと信じています。が、家猫に出来る数には各家庭の受け入れ能力により限りがありますから、次々と家に入れることは出来ません。

M浦さんや、M本さん、Y澤さんなどは、多分、J先生にもらわれるのなら安心だが、山手にこのままいても全く構わないと言うでしょう。

もっとスミオが弱ったりしてから家に入れる、という手もありますが、こういう問題は、勢いというかタイミングということもありますので、私個人の感想としては、もう半年も前から、スミオを迎え入れる気持ちをお持ちだったのですからエイヤッ!と実行されたらいかがでしょうか?

家猫にしてからでも、よほど不都合なことが起これば山手に戻すことも出来ます
し、家猫化計画が失敗しても、スミオには帰れるところがあるというのはいいことだと思います。

ということで、「山手ネコロジー」メンバーの意見としては、私は家猫化に賛成。
他の3人はどちらでも良い、といったところでしょうか。いずれにしろ、J先生のお家のみなさんの決定を尊重します。

・・・・・・・・・・・・
夏休みは心配なのですが、我々が行くと猫たちがたくさん出て来て、猫がいることを知らない人々にまで、猫の存在を知らせることになってしまい、パトロールのつもりが逆効果になってしまう可能性もあります。

1月のセンター試験の時も我々がいる間中、猫たちが離れず、犬散歩オヤジを挑発する結果になってしまいました。かといって虐待魔は、既に猫の存在を知っているわけで、パトロールをするにしてもどのようにしたらいいか、頭が痛いですね。

M浦さんと私が2人で喋っている状態が一番たくさん猫を引き付けます。パトロールは昼間は一人づつがいいですね。M本さんはアルバイトが終ってまた階段掃除をしてくれているようですから、一度メールで訊いてみますね。M浦さんとも相談しておきます。

スミオのことはじっくり考慮なさって決められるといいと思います。』




2003年07月18日(金) スミオは健康診断へ

今夜はスミオがいない。2時間近くもM浦さんと一緒に餌場で過ごしたが遂に出て来なかった。終業式でもあることだし多分、J先生にもらわれたのだろうと話し合った。

帰宅して、何の気なしに留守電をチェックして驚いた。4時半頃の録音で、J先生が犬山動物病院から電話してきていたのだ。スミオを健康診断に連れて来ていると言う。


2003年07月17日(木) 久々にノンちゃんに遭う

所用で出かけた帰り、午後5時半頃、全く久しぶりに「プリンス猫階段」を通る。階段を登りきったところでは犬散歩人が2人話をしている。ノンちゃんはいるかなあ?と下から覗くとS内さんの車の向こう側に猫が寝そべっているのが見える。

回ってみるとノンちゃんだった。餌を持っていないので、空振りの期待を持たせては可哀相だ。あまり近寄らず、笑顔を向けるだけにして立ち去る。よく太って元気そうだが、相変わらず細面の顔をしている。

夜の山手はいつも通り。


2003年07月16日(水) 缶詰パーティ

昨日も午後9時45分頃餌場に到着。M浦さんはまだ来ておらず、カリカリを与えていると上の方からガチャンガチャンという金属音が聞こえてくる。木陰を通して何やらライトも見える。話し声もする。

何事かと思っていたら、サラリーマン風の若い男性が2人降りて来て、何とそのうちの一人は自転車で階段を上がり下りしているのだ。「何でこんなに猫がいるんだ?」などと言いながら降りて来て私に気付くと「さっきと同じ人かな?」なんて言っている。大方、てっぺんでM浦さんと6匹の猫たちに遭遇したのだろう。

自転車の音に驚いて猫たちはポオを除いて全員逃げてしまった。自転車の男性はポオを撫でようとするがさすがにポオも逃げた。我々のいない時に蹴飛ばされでもしたら困るので「学院の猫たちなんですよ。みんなで可愛がって世話しているんです。」とにこやかに話し掛けておいた。人間好きのゲンキが戻って来たので捕まえて、その人に撫でさせる。

そこへM浦さんと猫たちが降りて来た。男性はニコニコしながら去って行った。

昨日は、食後、アニーとバニーが何故か兄弟喧嘩をしていた。アニーがバニーにいじわるしていたのだ。

一旦逃げたバニーが戻って来た。見るとどこかでコウガイビルの上に坐ったらしくお腹と片腕がバリバリネトネトだ。濡れティッシュで拭くがきれいには取れない。

・・・・・・・
今日水曜日は缶詰パーティだ。餌場を掃いているとM浦さんと猫たちが降りて来た。先にカリカリを与え、缶詰を開ける。15匹で8缶。1週間にいっぺんしか与えないとさすがに人気だ。Y沢氏、M本氏の餌はカリカリと缶詰を混ぜたものだ。

コウガイビルは、M浦さんが現れるとまるで「いらっしゃいませ!」とでも言うかのように姿を現す。猫がその上に坐らないようにM浦さんが草の茎で掬い上げ捨てに行く。

食事中の新黒の背中をそっと撫でる。ビクッとするが、食べるのを止めない。ちょくちょく触って段々人の手に慣れさせないとノワールの二の舞になってしまう。病気や怪我の時に保護できないと困る。

タニーの両耳の先端が今年初めから毛が抜けてテラテラしている。昨日、左耳の先端が黒くなっているのをM浦さんが発見。今日は、以前さくらに使った塗り薬を持ってきた。タニーを私が押さえ、M浦さんが両耳の先端に薬を付ける。1週間くらい投薬して、様子をみてみよう。改善しなければ病院に連れて行く。

新黒がタビーに向かってニャニャニャニャニャと甘えた声を出し、鼻と鼻で挨拶している。タビーは新黒を舐めてやっている。優しいタビー。

餌場でゴロリとお腹を見せて新黒が転がっていたところ、ゲンキが喧嘩を売りに来た。新黒のお腹目掛けて飛び掛った。M浦さんがゲンキを叱りつける。心配したタビーが新黒を慰めようとまた鼻を寄せてきた。が、興奮した新黒はタビーを威嚇。

顔を引っかかれでもしていないかと、タビーをチェック。大丈夫のようだ。

ゲンキはかりんの後を追って学院内に走りこんで行った。しばらくしてギャーッという声が聞こえてきた。かりんを追いまわしているのだろう。叫び声が何度もするので、2人で見に行くが2匹とも見当たらない。そのうち叫び声も収まった。20匹近くもいると何かと小競り合いがある。


2003年07月15日(火) 【健】ちゃん無事確保!

昨日ここに書いた「健ちゃん脱走!」の件は深夜に飼い主さんが無事確保しました。ポスターなどを目にしてお気に留めていてくださった方、どうもありがとうございました。


2003年07月14日(月) コロン行方不明?・・無事発見!

土曜日は所用で、昨日は大雨で山手は欠席。今夜は9時35分に出発。到着してみると、月曜日は野球の試合がない筈なのにM浦さんはまだだ。餌場でカリカリを与えていると、高校生くらいの男の子が2人、階段を上がって行った。しばらくすると同じ2人連れが戻って来た。何をしてるんだか。

赤猫たち5匹とM浦さんが降りて来た。上で赤猫兄弟4匹とさくら、かりん、花子に給餌していたので遅くなったという。さくらと花子は降りて来なかった。

コロンが土曜日から出て来ないという。日曜日には雨だったのでM浦さんも来なかった。今夜8時頃、北門前の公園で給餌帰りのM本氏夫妻に会い、コロンがいたかどうか訊いてみたが、見なかったとのこと。

猫たちが食べ終わった頃、学院内をチェックしに行く。猫たちがゾロゾロ従いて来る。電話ボックスのところから戻る。途中まで様子を見に来ていた新黒がニャッニャッと猫らしく鳴く。フニャフニャとお話しているようだ。

餌場に戻り、猫たちの相手をしつつ店仕舞いをする。と、そこへコロンが現れた!M浦さんは痩せたと言うが、特にそんな風には見受けられない。被毛もきれいだ。昼間に食べ過ぎて、出て来なかったのではないか?それでもカリカリをよく食べ、満足すると寛いでいる。父親のタビーが来ると早速甘えている。花子も降りて来て遊んでいる。

・・・・・・・
捨て猫スポット「瀬上の池」付近に捨てられ、半年を過ごした後、心ある里親さんに引き取られた【健】が11日(金)深夜、来客の為、開けたドアの隙間から逃げ出し帰って来ません。里親さんは付近に写真入りポスターを貼って情報を求めつつ探しています。見かけた方がおられましたら是非ご一報下さい。
http://members15.tsukaeru.net/necology/ken.htm


2003年07月11日(金) 山手猫の顔を見にいく

今日は、家猫のファビを久々に浣腸のため犬山動物病院に連れて行った。浣腸の日は糞尿まみれの一日となり、私はクタクタに疲れる。

山手へはどうしても毎日行かなければならないということはないので、よほど疲れた時にはパスしているが、他にもストレスを山ほど抱えたままではシンドイので、山手猫たちの顔を見に行く。

大分出遅れて10時近くになってしまった。反対にいつもより早く出てきたM浦さんは既に給餌を終え、猫たちと寛いでいるところだった。

猫たちは満腹なので持参したカリカリはもう与えず、しばらく階段に座って可愛がる。撫でられたりするのが嫌いな猫は、花子、ワカメ、コロン、決して触らせないのが新黒とパークだ。総じて男の子の方が甘えん坊。

猫たちは階段でひっくり返って寝そべったり、小虫を見つけて遊んだりしている。ここはメルヘンの世界。

餌場の隅っこに溜まった雨水を飲もうとする猫が後を絶たない。その度にM浦さんは叱りつけ、きれいな水のところに連れて行く。猫の側にいない時間の方が圧倒的に多いのだから、それはあんまり効果がないと思うが、それだけにせめて我々がいる間だけでもきれいな水を飲ませようとのM浦さんの「親心」だ。

しばらく時を過ごして家路につく。


2003年07月10日(木) 曜日を間違えたが、缶詰パーティ

缶、瓶の収集日が木曜日なので、山手猫への缶詰の給餌は水曜日のみにしている。が、昨日はボンヤリしていて水曜日→缶詰だという認識が欠けていた。帰り際、M浦さんに「明日缶詰を持って来るからM浦さんも缶切りとスプーンを持って来て」と言って別れた。

で、木曜日ではあるが、缶詰を10個持って出かけた。山手への角を曲がったところで今夜もスミオがお出迎えしてくれる。雨は止んでいるが餌場は相当濡れている。新聞を広げようとしているところへ上から6匹とM浦さんが降りて来た。

久々の缶詰で猫たちは大喜び。パークもしゃしゃり出てきてたっぷり食べた。新黒は他の猫に横取りされてばかりいるが、何とかありついた。結局8個しか開けず、まだ空腹な猫はカリカリだ。

明るいところでよく見ると、パークは本当に健康そうになった。目やにもなくヨダレも出ていない。後ろ足が悪いとはいえ身のこなしも軽々だ。新黒もどんどん仕草が可愛くなってきている。まだとても触れないが、いつかきっと触れるようになる。

今夜はコウガイビルはいないね、などと言っているとアラ!さっきはいなかったのに石垣に沿ってウネウネしている。水場の上の石垣にもいる。意外と移動が速くてしばらくすると姿が見えなくなった。

ハイシローだけがいないが、引き上げようとしていたら工房の方から当のハイシローが駆けて来た。「オマエでもいないと心配で寂しいよ」とM浦さん。店仕舞いしたので缶詰は開けないがカリカリを与えるとモリモリ食べている。そのままにして立ち去る。今日は従いて来る猫はいなかった。

昨日、今日は行って帰って丁度1時間だ。


2003年07月09日(水) 山手へは3日ぶり

月、火と体調が優れず山手行きはパス。これが小桃生存時だと、インフルエンザででもない限り雨でも風でも給餌には行ったのだが、山手は何といっても複数人の餌やりさんがいる。昼間は教職員や校内ネコロジーの生徒からももらえる。

なので、少々ダルイというような時には行かなくても済む。寂しいようなラクチンなような。

で、今夜は3日ぶり。午後9時40分頃に出発。山手側へ道路を渡るがスミオは来ない、と思った瞬間、転がるように突進して来た。餌場の階段には3匹くらいが寛いでいる。次の瞬間たちまちワラワラと猫たちが集まって来た。同時に上からも猫たちが駆け下りて来てその後ろにはM浦さんが。

さっきまでの静寂はどこへやら。数えると18匹の猫たちがニャーニャーワーワー。石垣の上にはオオミスジコウガイビルが2匹絡まりあっている。その上にアニーが飛び乗って座った。アーア、アニーのお尻はベトベトになったのではないか?

餌場を見ると更に長いのが2匹。その上にさくらが坐りそうだ。コウガイビル大嫌いのM浦さんが顔をしかめながらホウキと塵取りで掃き取り、下の畑へ捨てに行く。

掃いてきれいになった餌場に、まず私のカリカリを十数箇所にこんもりと盛る。猫たちはそこそこ食べている。このカリカリはもう食べ飽きているとはいえ、まだまだたっぷり在庫がある。食べてもらわなければ。パークまでが食べ飽きているようだ。それでも毎回450grくらいはなくなる。

昨日、小雨の中、M浦さんは下の方の木陰で餌やりをしたそうだ。昨日の猫たちの食べっぷりはすごくて1kgが丸々なくなったそうだ。そこへ通りかかった若いカップルの女の方が猫たちを見つけ、「何あれ?!猫の集会?」と言ったところ、男がわざと床をドンと踏み鳴らして猫たちを脅したそうだ。猫たちはチリヂリに逃げ離れたところでそれを見ていたM浦さんは立腹。M浦さんには気付かなかったのかもしれないが。

それにしても彼女は、ひとりでの給餌時、よくそんな不快な経験をする。我々が二人でいる時にはこれまでそんな経験をしたことはない。と書いて、あ、あるある、犬散歩人がゲンキに犬をけしかけたことがあるなあ。が、あれはちょっと違うか。あの時はゲンキがあの犬に対して逆上したのだった。

そんな話や、阪神のマジック達成、長崎の事件の話などをしながらタニーとゲンキを押さえ付けて目薬を差す。

今日は長居をせず解散する。そこへドーベルマンのような大型犬を連れた散歩人がやって来たが、大勢の猫たちを見てこちらへ来るのを止め、職員寮横の急坂を降りて行った。M浦さんはこのことには気付かず階段を上がっている。

ゲンキが従いて来て道路を渡ったが、元・小桃の餌場へ降りて行き、それ以上私にはついて来なかった。よかった。


2003年07月06日(日) バニーはきれいになっていた

午後9時半を過ぎてから出かける。山手側へ道路を横断しようとするとスミオが突進してきた。勢い余って横断歩道まで出てしまい、ついでにそこで寝転がっている。呼んでも動かないので戻って抱きかかえる。そのまま山手へ連行だ。

アレッ?M浦さんはまだだ。M本氏のものらしい餌の残りが餌場にこびりついている。きれいだがホウキで掃く。昨日と同じメンバーにパークを加えて11匹だ。食べ飽きて猫たちに人気のないカリカリだが、まだまだ買い置きがどっさりとある。ハイシロー、新黒、パークは殆ど食べない。ポオはせっせと食べている。

今夜は餌場が湿っていてやぶ蚊がすごい。ソックスの上からも刺すのだ。自分の腕をペチペチ叩きながら階段に腰掛けてM浦さんと6匹の到着を待つ。ここの猫たちは残しているカリカリだが、赤猫たちが来ればきれいになくなる筈だ。

待つことしばし、6匹が駆け下りて来てその後からM浦さんが現れた。今日も阪神は勝ち、巨人の延長戦の途中で抜けて来たという。

M浦さんのカリカリは目先が変わって、新黒たちもよく食べる。パークも食べている。食べない、食べないといいながらも私のカリカリも毎日400gr近く消費している。残ったカリカリをM浦さんの餌容器に入れる。

バニーのバリバリに汚くなった毛を切ってあげようと、それぞれ、先の丸くなった鼻毛切りの鋏を持参してきている。バニーをひっくり返してみると、すっかりきれいになっている。汚れは自分でなめ取ったようだ。

茶々のこびり付いた目やにも取ってやろうとすると爪を出して猫パンチする。そこで私が茶々の前脚を押さえ、M浦さんに取ってもらう。

昨日同様、階段に座ってあれこれと世間話をする。その間、ずーっとタビー、新黒、アニー、バニー、トニーが側に居た。他の猫たちはとっくに散らばってしまった。正門前で唸りあっていたゲンキ、ハイシロー、トニーも、正門前の道路をウロウロしていたスミオも居なくなってしまった。


2003年07月05日(土) オオミスジコウガイビル

昨日は体調が優れず、山手の餌やりは欠席した。今日もイマイチだが、明日、明後日の夜には雨が降りそうだ。猫たちの顔が見たくて出かけた。

山手への角にさしかかると、スミオが飛んで来て足にまとわりつく。本当に可愛いスミオ!餌場の階段には数匹の猫たちが休んでいた。私が行くと合計10匹出てきた。餌場はきれいだったが、一応ホウキで掃く。

カリカリを一山づつ10箇所に盛る。みんな黙々と食べていたが、スミオと新黒、ワカメ、ハイシローはあんまり食べない。

腰掛けてM浦さんの到着を待つ。しばらくして上から6匹とM浦さんが降りて来た。彼女がLマンション公園のジジにあげた缶詰の残りを持ってきたので又一賑わいする。私のカリカリはもう食べ飽きていてM浦さんのカリカリの方が評判がいい。新黒もそれなら食べている。

よもやま話をしているとパークも現れた。M浦さんのカリカリをよく食べ、立ち去らずに階段にちんまりと坐って山手猫している。

コロンは少し身体が丸くなってきたようだ。それにひきかえさくらは元気ではあるが相変わらず腹部がぺちゃんこだ。少し私の脂肪を分けてあげたいくらいだ。

検便はできないが、もしかしたら回虫でもいるのでは?様子をみてM浦さんが虫下しを投与してもよいという。

出入りする猫を撫でていたM浦さんがギャッという声を上げた。バニーの身体にコウガイビルが潰されてくっついており、その一部を触ってしまったというのだ。さっき餌場の隅っこに1匹いたが、バニーがその上に乗っかって押し潰してしまったようだ。水に浸したティッシュでネトネトを取ろうとするが、バニーは暴れるし、ネトネトの部分とバリバリの部分があり、鋏を持って来ないときれいには出来ない。

餌場に来た時にはパラパラ降りだしていた雨はすっかり上がっている。今夜は2時間も餌場に居たことになる。不思議なことにやぶ蚊はいなかった。

各地で大発生しているという、オオミズジコウガイビルの写真を一昨日、撮ったので「山手の生物たち(1)」と題してホームページに載せた。まことに気持ちの悪い生物ではある。URLは以下の通り。
http://members15.tsukaeru.net/necology/ymtcreatures.htm


2003年07月02日(水) 今日はノワールの命日

ノワールは去年の今日、最後の力を振り絞ってお別れとお礼を表し、去って行った。もう1年経ったのか・・・最後の日のびっくりするような可愛らしい仕草、情景は今もありありと目に浮かぶ。はっきりした年齢も全く分からないがみちよさんの給餌が4年近く、その前に既に2歳くらいにはなっていた筈だとのK沼さんの言から6〜7歳だったのではないか。

つい、ああもすればよかった、こうもすれば・・と未だに悔いる気持ちが湧き起ってくるがもう止めよう。前日までは触れさせもしなかったのに、最後は大好きなみちよさんに抱きかかえられるようにして咽喉をゴロゴロ鳴らしていた。もう思い残すことはなかったと思う。

一周忌を期にそろそろ「ノワール絵物語」の文章を書かねば。絵はみちよさんがつけてくれる手筈になっている。

・・・・・・
梅雨時に弱ってしまい、夏を前に亡くなる猫は多いのかもしれない。M浦さん宅に長年、出入りしていたミーちゃんも一昨年の梅雨時に1週間の不在の後、植え込みに蹲っているところをM浦さんが発見、自宅に連れ帰った。そうして水だけで2週間永らえ、梅雨明け前に逝った。ミーちゃんは10歳を越えていたという。大好きなM浦さんに看取られて幸せな大往生だったと思う。

*********

みちよさんにノワールのことをメールしたら、偶然にも彼女も私に同じような事を書いている最中だった。究極の以心伝心。そのメールのやり取りを以下にコピペ。

2003年7月2日 14:36  みちよさんからS井へ
コロンちゃんの事梅雨の晴れ間みたいなニュースだったね。みんなの笑顔目に浮かぶようだな。今日はノァくんとお別れした日。あの日の様々な姿が思い出されるね。みきちゃんには本当にお世話になりました。あらためて又ありがとうと伝えたいです。ノワールもみきちゃんのやさしさに一杯一杯感謝してたね。今メール入ってびっくり。以心伝心だ! ありがとう。今から職人さんたちのおちゃタイムにて又ね

2003年7月2日 14:37  S井からみちよさんへ
今日はノワールの命日、ていうか、最後のお別れをしに来た日。まるで昨日のことのようにありありと情景が浮かぶね。最後の最後に初めて見せた可愛い猫らしい姿。残っているすべての力を使い果たして、あの後、すぐに力尽きてしまったと思うわ。自分の死期を悟った彼が5〜6月、あの階段などでみちよ家の方を向いて、アナタの帰りを待ち侘びていた姿もありあり。ノワールのステンレス食器は一年間、保存したままだったけど、一周忌の供養に、今朝我が家の猫の食器に使ったよ。「ノワール絵物語」の文章も、そろそろ書かなくては。絵、よろしくね。

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昨夜は雨で給餌に行かなかった。今日は水曜日でもあるので缶詰を12個持って出かける。レンジでチンした鯵のタタキなども持参。元・小桃の餌場の上を通りかかると、新黒、ハイシロー、ゲンキが出てきた。よほど空腹だとみえる。

山手への石垣の角を曲がると、もう猫たちが駆け寄って来てワイワイ。餌場はきれいだったし、カリカリのカスもあったが、もう一度掃いてまずカリカリを与える。そこへM浦さんが赤猫たちを引き連れて降りて来た。

みんなカリカリの食べっぷりも良いが、そろそろ缶詰を開ける。猫たちが群がり寄ってパニック状態だ。1匹につき半個くらいは十分にあった筈だが、公平に口に入ったとは、とても思えない。

新黒は、この缶詰を小桃の餌場でさんざん食べたせいか、飽きてしまってもう食べない。贅沢者メ!

あ!珍しくパンダが上がって来た。左頬の腫れはすっかり引いている。良かった!
全員集合のようだが、さくらがいない。

紐状のミミズのような生物が最近よく出るのだが、友人の掲示板で尋ねたところ、それは「コウガイビル」というものらしいと分かった。が、写真を見ると、何だか姿が違う。そこで、山手のそれの写真を撮ろうとデジカメを持参した。が、餌場には、今日は1匹もいない。

M浦さんは、「山手スカイウォーク」の向こう側で見たというので、さくらを捜しがてら撮影に行く。いたいた、それも2匹も。撮影しているとさくらも出てきた。

M浦さんには先にさくらを連れて餌場に戻っていてもらう。他の猫たちはM浦さんと一緒に行ってしまったが、アニーだけは私の側に残って鳴いている。十分に撮影できたのでアニーと一緒に餌場に戻る。

帰宅してすぐに写真の処理をした。原寸大にしてみると、紐状の端っこに確かにエラのように張った部分がありそれが頭のようだ。一見すると只の紐のようなのだが。間違いなく、これは「コウガイビル」だった。


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