つれづれ日記
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2003年06月30日(月) 新黒にもフロントライン投与

午後4時半頃、U野さん宅ガレージ前を通るとプリンスだけがワゴン車の屋根の上でこちらに背を向けて丸くなって寝ていた。ほぼ毎日あそこを通るS内さんは、通る度プリンスの無事を確認してくれているだろう。

・・・・・・・・
家を出たのは午後9時半を過ぎていた。餌場にはM浦さんがいて給餌を始めたばかりのようだった。やはりカリカリの残りカスがあり、猫たちは満腹のようだ。

珍しく新黒がいない!と話していたら、山の方からノソノソと現れた。が、カリカリをすぐには食べない。やはり満腹のようだ。新黒の背後に回りフロントライン噴射の機会を伺うが、なかなか背中を向けない。M浦さんに何とか新黒の注意を引き付けていてもらい後ろからシュッ!大成功!新黒は慌てて飛び退いたが後の祭り。これで猫たち全員に投与出来た。

ハイシローが妹のコロンに迫っている。嫌がるコロンは植え込みの中に隠れる。が、行ってしまうことなく猫の集会の輪の中にいる。我々に叱られたハイシローは側の木に駆け登った。木登りだけは上手だ。

猫たちに囲まれて話をしていると、パークが出てきた。カリカリは欲しいようだが、近寄ると吹くし、置いた餌は赤猫たちに取られてしまう。別の場所でやっとありつく。時間が経ったのでまた猫たち空腹になったのか、新黒もハイシローもカリカリを貰う。

パークにはフロントライン投与はしていないが、せめて新黒くらい態度が軟化しないと何も手を出せない。2年くらいしたら慣れるかなあ。新黒も触らせるようになるには、あと1年くらいかかるだろう。


2003年06月29日(日) フロントライン投与

午後9時半に家を出発。餌場にはカリカリのカスがあちこちにあり、もう十分に給餌されたようだ。それでも餌場を掃き、集まった猫たちにカリカリを与える。このカリカリにはもう飽きたのか、食べっぷりは良くない。新黒などは全くそっぽを向いている。

M浦さんはまだ来ないが食べている猫たちにフロントライン投与を始める。まずスミオ。それから小柄なコロンには半分の量をぼんのくぼにシュッ。かりんに茶々、と投与しているところにM浦さんが階段を降りて来た。トニー、タニー、タビー、ワカメ、ゲンキ、ポオに投与。新黒の背後に回ると気取られ逃げられてしまった。

あと1本あるので、M浦さんが与えたカリカリを花子が食べている間に後ろに回り、肌に密着はさせていないが首の後ろにシュッ!慌てた花子は飛び退いたが、何が起こったか分からず又カリカリを食べ始めた。

フム、これで後は新黒だけだ。パンダはつい先日したばかりだから、次回みんなに投与する時に一緒にしよう。7月末と8月末、あと2回。

正門前には週末だからかいろんな車が駐車している。スミオを始め数匹の猫たちが正門前にいるのでハラハラする。

猫たちは本当に甘えん坊だ。タビーを撫でているといつの間にかハイシローがしなだれかかっている。かりんも左側に来てはべっている。これでは家猫たちと全く同じ図柄だ。

コロンはあまり人に触られるのが好きではない猫だが、M浦さんが撫でると目を細めている。するとヤキモチを妬いた茶々がコロンを押し退けてM浦さんに可愛がってもらおうとする。

他の猫たちも思い思いに寝そべって寛いでいる。新黒は相変わらずちんまりと坐って置物のように動かない。

小1時間ほど居て適当に引き上げる。


2003年06月28日(土) 久々にY沢氏と遭遇

午後8時頃、ドアチャイムが鳴る。誰かと思ったらM本氏だった。餌やりに行ったらコロンが居たので知らせに来た、とのこと。「山手ネコロジー」の主メンバーだし、コロンの登場はホームページの更新情報を見ればすぐに分かることなので、もうわざわざメールはしなかった。

9時半になり山手へ出かける。小桃の駐車場の上を通る度、今にも車の下から小桃が飛び出して来るのではないか、との錯覚に襲われる。悲しい。

山手の正門前に止まっていた小型車が発進しようとしている。(・_・;)…ん? Y沢氏の車かな?餌場を見ると猫たちが食べている。きっとそうだ、と思っているとその車はUターンして止まり、Y沢氏が降りて来た。「山手スカイウォーク」の上からは丁度M浦さんもやって来た。

小桃の訃報をY沢氏、M本氏にすぐにメールしたが全く反応がなかった。Y沢氏は忙しいらしく、プリンスの様子などを随時メールしているが、こうしたお知らせメールには全く返信は来ない。

が、Y沢氏はプリンスと小桃の娘を家猫にしているのだ。3人で改めて小桃を偲ぶ。コロンがいなくなり戻って来たいきさつなども話す。

Y沢氏が去った後、持参のフロントライン4本を、さくら、ハイシロー、アニー、バニーに投与する。

猫たちがついて来ないようにM浦さんに見張っててもらい、立ち去る。が、1号棟前の駐車場のところに猫が!近寄るとさくらだった。「さくちゃん!」と思わず呼んでしまったのがいけなかったか、さくらは鳴きながら従いて来る。

仕方なく山手へ戻る。石垣の陰から餌場を覗くと数匹の猫たちが寛いでいる。ダメだ。あそこに入って行って階段を上ると今度はあの猫たちが従いて来て、いつぞやの二の舞になってしまいそうだ。

さくらは石垣の上に陣取って、また従いてこようと待ち構えている。手で追い払い逃げるように立ち去る。振り向くともうさくらは従いて来ていなかった。やれやれ。

帰宅してすぐに、フロントライン大を注射針で吸出し、小分けする。10本半できた。最初はこぼしたりして散々だったが、段々手馴れてきた。猫数が多いので大変だが、初夏〜夏の間だけでも投与して蚤やマダニから守ってやりたい。


2003年06月27日(金) コロン現る!

夕食のサラダを食べ始めた午後6時半頃、J先生から電話がかかってきた。帰宅しようと駐車場に行ったところコロンが出てきたと言う。

ナヌッ!サラダはほったらかしてデジカメを持って駆けつける。コロンは正門を入ったところの石垣の上にいた!早速カメラを向ける。

J先生としばし、コロンの無事を喜び合う。

先生と別れた後、猫たちには「後で来るからね」と言って正門の外へ出ると、白人の男の子と日本人の女の子(山手の生徒か?)が階段にくっついて並んで坐っている。男の子はタバコを吸っており、多分吸殻はそこへ捨てて行くのだろう。

餌をあげなかったからか花子とゲンキがついてきた。私は道路を渡らず、山手側の石垣に沿った細い歩道を行く。すると2匹とも道路を渡ったり戻ったりしながらついてくる。仕方なく、そこでカリカリを与える。が、車が来ると2匹して飛び出してわざわざ車の前を横切る。横切った車の前をまた戻って来たりもする。危ないことこの上ない。

そんなことを繰り返しているうちに花子は山手へ戻って行ったが、ゲンキはいつまでも私の側から離れない。それなのに車が来ると飛び出そうとする。ムリヤリ抱いて山手へ戻す。時間的に車がひっきりなしに通るので本当に肝を冷やした。

・・・・・・
午後10時前、餌やり、水替えに行く。コロンもスミオもしっかり出てきた。他には、タビー、ワカメ、ゲンキ、茶々、ハイシロー、新黒、パーク。一応カリカリを与えておいてから、「山手スカイウォーク」のてっぺんで待っている猫たちを呼びに行く。

アニー、バニー、トニー、タニー、さくら、花子が降りてきた。かりんはネズミ捕りでもしているのか出て来ない。

猫たち、既に給餌されているので、カリカリはお気に召さないようだ。それでも赤猫たちが食べるので350gr くらい消費した。小さい缶詰を2個持っていたのでそれを開けると大騒ぎだ。ひとさじづつ与えようとしたが、15匹全員の口にはとても入らない。

猫たちは立ち去らず、寛いで甘えていたが、上の方でギャーッという声がするので、見にいくと、野次馬猫たちもゾロゾロとついてきた。案の定、ゲンキがさくらを追いかけて悲鳴を上げさせていたのだった。

新黒の耳に2匹も蚊がとまっていたので何とか追い払ってやりたいと思い、フーッと吹いたら新黒にも吹かれてしまった。昨日はM浦さんがペットボトルで蚊を追い払おうとして、まるで殴りかかるような格好になったので新黒は恐れをなして逃げてしまった。まだまだ触れないので、こまやかな世話をしてあげることはできない。

猫たちは殆ど全員、パークまでがいつまでも寛いでいるので、引き上げることにする。すると花子とスミオがついて来た。花子もスミオも道路を渡ったが、それ以上はついて来なかったがスミオが道路の真ん中にいる。本当にハラハラするよ、全く。

帰宅してしばらくすると、私の留守電を聞いたM浦さんから電話がかかってきた。留守電に大体のことは録音しておいたが、彼女もすご〜く喜んでいた。明日のコロンとの再会を楽しみにしている。阪神も横浜に大勝して、彼女はこれで安心して眠れることだろう。

さっき「帰って来たコロン」と題して、夕方撮った写真をアップした。


2003年06月26日(木) プリンス

今夜7時15分前、フォレストヒルズ公園前のU野さん宅ガレージ前を通った。もう遅いのでプリンスたちはいないだろうと思ったら何と、プリンスだけが車の屋根に乗っかっていた。

近寄って行き頭を撫でて目やにを取っているとスリスリ甘えだし、車を降りて来た。アララ、従いて来なくてもいいんだよ、と立ち去ろうとして、ふと見るとガレージの外側に山盛りになっているカリカリを発見。プリンスはもう満腹なのだろう、食べるでもなく匂いを嗅いでいる。

先だってM浦さんが午後2時頃、プリンスに餌を持って行ったが、いなかったと言っていた。午後2時にはいないだろうなあ。午後4時半を過ぎると確実にいるのだが。でも、鉄塔下の茂みとかその辺りを探せば、もしかしたら昼寝をしているかもしれない。

以前は山手の餌場の小さな植え込みの中でいつも昼寝をしていたものだった。そこは通行人から見ればすごく目立つ場所だった。山手のような餌の潤沢な場所を捨てるには、それなりの危険な目に遭ったということだろうと推察する。同じ頃(去年の暮れ〜今年初め)、プリンスとそっくりな柄のタニーも姿を消した。ご承知のようにタニーは1ヵ月後、少々やつれてはいたが元気に山手に戻って来た。

プリンスは隣接のLマンション敷地内でジジに追いかけられているのをM浦さんが目撃していたが、うまく別の餌場を見つけて収まってくれてよかった。山手に居たときよりも心もち痩せて丁度よい体型になっている。

・・・・・・
午後9時半に家を出発。やはりM浦さんより私の方が先だった。今夜もタイガースの快進撃は止まらないようだ。

パークが既にいつもの石垣の上で寛いでいる。新黒も勿論いる。カリカリを与える。家猫の食べ残しも持って来たが新黒は他の猫に取られた。パークはありついた。ワイワイやっているとM浦さんがやって来た。猫たちはコロンを除きほぼ全員集合。(ラッキーはまず滅多に来ないし、パンダはY野さん宅でもらっているので殆どこちらには来ない。)

明日はM浦さん、浜スタに行くので水替えも頼まれている。


2003年06月25日(水) 新黒の鳴き声

水曜日だ。久々に山手猫たちに缶詰をたっぷり与えよう。とはいえ既に給餌されているはずなので9缶持参する。

午後9時半頃、餌場に到着。(・_・;)…ん? 猫たちは1匹もいない。と思ったらあっちこっちから忽ち猫たちが集まって来た。雨はとっくに止んでいるのに餌場は結構濡れている。ちょっとだけ掃いてまずカリカリを与える。猫たち、あんまり食べない。そこで缶詰を取り出すとワッと囲まれる。焦ったタニーなどは缶詰をパンチしている。

缶を開けて猫たちに与えているとM浦さんが上から降りて来た。まだまだこの餌場では遠慮がちな新黒は缶詰にありつけないのかと思い、特別に与えるが気に入らないらしく食べない。他の猫たちは競って食べている。

やはりコロンだけが現れない。(パークも来なかったが満腹なのだろう。)

正門前には通り抜け出来ると思って進入してきた車がひっきりなしにUターンしている。道路の真ん中で猫たちがひっくり返っているので本当にハラハラする。これまで彼らが事故に遭わなかったのは幸運だったとしか言いようがない。

ゴミ置き場の側には不心得者が捨てたデッキや掃除機などが転がっている。この辺りには粗大ゴミを捨てに来る輩が後を絶たないようだ。1,3トンものさくらんぼを盗んだり、動物園に忍び込んで希少動物を盗んだり、人心は荒廃し切っている。

物品には初めから処理費用を上乗せして販売し、以前のように無料の粗大ゴミ収集日を設けたらどうか。放置自動車といい、もう正悪説に基づいて事態を処理するしかないように思われる。

正門前の坂道を青空車庫にしている中年カップルは今夜もまたやって来てそこに停めている。Pハイツの方へ右折して行った。

コロンを捜しに学院内の電話ボックス辺りまで行くことにした。新黒と赤猫たちが従いて来る。バニーなどの鳴き声に混じって梟のようなホーホーという鳴き声がする。(・_・;)…ん? 新黒か?そのうちニャッとかニャーとか言い始めた。間違いなく新黒だ。心細くなって「ねえ、戻ろうよォ」とでも言っているようだ。

電話ボックスのところからグランド側へ回り校舎の裏側も見てみることに。新黒は従いて来る。そのうち小走りになり我々から離れまいと必死の様子だ。不安なのか盛んに猫らしくニャーニャー鳴いてもいる。その様子には笑ってしまう。

校舎の横は抜けられると思ったが柵がある。元気なM浦さんは攀じ登り越えたが、私には無理。試みるが脚の長さが足りない。転げ落ちたりする前に諦め、元来た道を戻る。猫たちは勿論柵の間をすり抜け、M浦さんと一緒に待っていた。

「猫庭園」を通り小桃のお墓参りをして解散する。フーッ!疲れた。


2003年06月23日(月) コロンは今日も現れない

1日中雨が降り続いていた。いつもの給餌時間、午後9時半にはまだまだ降っていた。その後、午後11時を過ぎてから外を見ると止んでいる。M浦さんはどうしたかと思い、電話してみた。息子さんが出て入浴中だと言う。入浴中ということは既に行って来たのに違いない。

入浴を終えた彼女から折り返し電話があり10時過ぎには給餌に出かけたという。タニーとバニーのみ欠席であとは全員集合。と言いたいがコロンの姿はない。

M浦さんに恋している新黒は今夜は、学院内中ほどの電話ボックスの辺りまで彼女の後を付いて行き、初めて鳴いたそうだ。それが姿に似合わぬ可愛い声だったそうだ。

明日の夜も雨のようだが連絡を取り合うことにして電話を切りメールチェックをするとJ先生から返信が入っていた。以下に引用する:

『今日1時間目が空いていて、雨が降る前に餌を持ってコロンちゃんを探したのですが、T先生の餌場にも記念館の近くにも来ませんでした。今T先生は修学旅行の引率をしているので、ワカメちゃんとコロンちゃんの朝の餌を頼まれていますが、親子共に顔を出してくれませんでした。出てきたのはゲンちゃん1匹だけです。よくいる時間帯に、よくいる場所にいなかったので、清掃婦に猫が校舎に入った形跡があるのか、また、考えたくないですが、猫の死体があったのかと聞きましたが、何もないそうです。前回の騒ぎがあったので、猫が入ったら連絡が来るか、Tさんの耳に入ると思いますが、明日部活関係者にも聞きます。こんな天気なので、夜出てこないのかしら?

記念館で授業をしていると、いつも畑にパークの姿があります。遠いので、他の猫だったらわからないかもしれませんが、足が悪いので、目立ちます。畑に行った後、Y野さんのお宅に行っているのでしょうね。

情報ありましたら、すぐにメールか電話をします。』


2003年06月22日(日) 一日中、コロンの捜索

昨夜、J先生にメールを出しておいたら、今朝8時に電話がかかってきた。先生は17日の火曜日を最後にコロンの姿は見ていない、という。もっといろいろ聞きたかったが、お迎えの車が来たというので慌しく会話を終えた。

M浦さんに電話し、とにかく10時半に待ち合わせしコロン捜索に出かけることにする。餌場の「猫庭園」側の植え込みの中にタニーが寝ていた。カリカリを与えておいて学院内へ。タビー、ワカメ夫婦が出てきた。

昨夜、M浦さんが猫の声を聞いたような気がしたという「特別教室棟」の前に立つ。タニーがついてきて鳴きっぱなしだ。昨夜も他の猫たちの鳴き声と聞き間違ったのかもしれないとM浦さんは言う。

本館の前で猫たちに水を与えておいて、更に北門方面へゆっくり捜索を続ける。ワカメが従いて来る。そのあとを「濡れ落ち葉」よろしく「ワシも族」と化したタビーが老妻を追ってトコトコと従いて来る。夫唱婦随ならぬ婦唱夫随だ。

ワカメが子育てをしていたという場所を覗き込んだりしているとワカメ夫婦もそこに入り込んで寛いでいる。もうついて来ないのかと思ったらまた来ている。が、さすがに北門近くになると縄張りが違うらしく、ワカメは植え込みの中に姿を消した。タビーが慌ててその後を追う。微笑ましい限りだ。

北門近くの新校舎周りや食堂棟の裏側などもチェック。チビトラにも会わない。
カンカン照りで本当に暑い。

またゆっくりともと来た道を戻る。生徒たちが結構大勢いる。本館前に戻ると植え込みの中にタニーがいた。寝ていればいいものをわざわざ出て来て従いて来る。

「猫庭園」を通るとポオと花子も出てきた。カリカリを与える。

正門まで戻ると丁度正午ごろだった。そこから又陽光台マンションの方へ足が向いてしまった。Y野さん宅勝手口ではベランダの内側にパンダ、外側にスミオが昼寝している。構っていたら、勝手口が開いてY野夫人が出てきた。

パンダの左頬が腫れているので、M浦さんが奥さんにY野さんを呼んでもらう。歯茎が腫れているようなので、必要なら病院に連れて行くのでその時には連絡してもらうことに。Y野氏の話では、近頃はパークまでが餌をもらいにくるそうだ。猫の行動範囲は思いのほか広い。

午後1時前、一旦解散する。

午後6時に再び正門前にM浦さんと集合。出てきた猫たち数匹にカリカリをあたえておいて、また学院内へ捜索に。本館近くの公衆電話ボックスのところでゲンキが女学生たちに囲まれてもてはやされている。ゲンキは得意顔だ。そこへ我々がバニーとタニーを引き連れて登場すると、女学生たちは大喜び。

やはりコロンは見当たらず、餌場に戻る。と、短パン姿の男が餌場にいて我々が近づくと慌てて階段を上って行った。見ると1箇所にカリカリがぶちまけられており、M浦さんの餌容器が空っぽだ。

猫たちが集まっているところへ通りかかり、給餌したくなったので偶々そこにあった袋から餌を勝手に出してしまったのだろう。それならそれでひとこと断ってから立ち去ればよいものを。

そうこうしているうちに雨が降りだした。そこへM本夫妻が給餌に現れた。コロンのことは余り記憶にないようだったが、さくらとかりんの中間くらいの濃さの三毛猫だと告げ、もし見かけたら連絡をくれるように頼んだ。

収穫なく引き上げる。

帰宅後しばらくしてPCを開くとJ先生からメールが入っており、やはり他の先生方も17日以来、コロンの姿を見ていないという。明日、学校内で人々に訊いてくれることになっている。


2003年06月21日(土) 阪神は巨人に大勝

NHKテレビをつけていたら巨人阪神戦を中継している。もう7回裏だ。他の用事をしながら見るともなく見ていると8回表には阪神が10得点した。巨人びいきの放送席はシ−ンとして静まり返っている。更に阪神は得点を重ね終ってみれば16対5。阪神の圧勝だ。

で、9時半過ぎ、昨日のトニーの行状とタビーそっくりのキジトラ猫のことをM浦さんに告げようと、またまた山手に出かける。今夜はデジカメ持参だ。

道路の山手側にトニーらしき後姿が見える。その猫はそこから山手の方へ回って行った。小桃の餌場には新黒はいない。もうしっかりと分かったようだ。

猫たちはたくさん集まって来たがそれほどガツガツしているわけではない。餌場はきれいだったが箒で掃く。水もきれいだなあ。M浦さんはもう来たのだろうか?まだ9時45分頃だろうから、まだ来ていないとは思うが・・

持参のカリカリを与えると猫たちはまあまあよく食べた。新黒もパークもカリカリを食べている。上からさくらだけが下りて来た。

そのうち赤猫たちを引き連れてM浦さんが下りて来た。スミオもやって来たがカリカリは食べない。しばらくして行ってしまった。トニーはカリカリは殆ど食べず階段下まで下りて、「あっちの餌場へ行こうよォ!」とでも言うかのように鳴いている。行かないんだってば!

猫たちはひところよりスマートになっている。あんなに醜く膨らんでいたハイシローでさえスッキリしている。特にトニーは痩せたなあ。勿論、丁度いい体型なのだが。変わらないのはタビーだ。ポオだけはお腹がポンポコリンになって太り続けている。結石が出来ないようにポオには特別療法食をM浦さんが与えているが、他の人からの餌も喜んで食べている。それを止めさせることはできない。

小桃のお墓参りをしてハウスの水替えに行こうと我々が立ち上がるとそれと察した新黒も立ち上がってスタンバイしている。ハウスまで従いて来ても何もいいことはないのに新黒はまるで犬のように従いて来る。新黒はどうやらM浦さんに恋しているようだ。ヒタ!と視線を据えてM浦さんの一挙一動を見つめている。が、触らせはしないのだ。

パークも新黒もすごく寛いでいるので写真を撮った。他の猫たちの写真はたくさんあるし、昼間に写真の撮れる猫たちだ。夜の写真はどうしても昼間の写真には敵わない。パークと新黒は夜しか現れない。

コロンだけが出て来ないので、M浦さんはコロンを捜しがてら学院内を通って帰る。私の後を新黒がついてきそうな気配がする。道路を渡らずに山手側の細い歩道を行く。もし小桃の餌場にトニーがいたとしても上を歩く私の姿を見せないためでもある。

しばらく行ってから振り向くと山手の道路の端っこにちんまりと坐ってこちらを見ているらしい猫の姿が見える。きっと新黒だろう。

ついさっき、12時少し前、M浦さんから電話がかかってきた。学院新館の前を通りかかると猫の鳴き声が聞こえたような気がした。コロンが閉じ込められているのだったらどうしよう・・というものだった。J先生に連絡するにしてもこの時間だ。とりあえずメールをしておいてJ先生がコロンを毎日見ているということであれば問題なしだ。とにかくすべては明日だ。閉じ込められているとしても一晩くらいなら大丈夫だ。


2003年06月20日(金) 新黒は山手の餌場に

午後9時半に家を出る。1号棟の前を通りかかるとどこからかニャーッという声がしたような。空耳か?以前、空耳かと思ったらその前の駐車場から小桃が出てきたことがあったっけ。

小桃の餌場を覗いて見たが新黒の姿はない。やっと、もうここでは私は給餌しないということを学習したか。

山手へ行くとM浦さんが給餌しているところだった。新黒もいる。私が声を掛けると、「今日は来ないと思っていた」とのこと。パソコンを持たないM浦さんの為に小桃のページをすべて印刷しファイルブックに入れて持って来た。それを見ながらまたひとしきり小桃の話をする。

二人ともまだ小桃の死を実感できないでいる。当日よりも翌日、翌日よりも翌々日という具合に喪失感というか、虚脱感が募ってくる。感情が鈍磨してブスッとしている。要するに何をする気も起きない。二人とも同じだ。

カリカリしかあげないので猫たちはガツガツしない。適当に食べて寛いでいる。パークも現れたが、寝そべってゴロゴロ。与えたカリカリを少ししか食べずに行ってしまった。

猫たち全員はいない。スミオの姿が見えないと話していると下からやって来た。空腹ではないようだ。挨拶に来ただけだ。コロコロひっくり返って愛嬌を振りまくとすぐに戻って行った。

いつものようにまず小桃のお墓参りをして猫ハウスの水替えに同行する。新黒を始め猫たちが遊びながらゾロゾロ従いて来る。

餌場に戻るとどこからかニャーッとけたたましい声がする。???と思っているとトニーが現れた。カリカリは食べずに寛いでいる。キリがないので引き上げることにする。

誰もついて来なかった筈なのにニャーッと言う声がする。小桃の餌場を覗くと白っぽい猫が寝そべって鳴いている。ライトを当てると一瞬タニーのように見えたがよくよく目をこらすとトニーだった。トニーはこのところ、ここで缶詰をせしめることを覚えたのだ。小桃と新黒の分、2缶を横取りしたこともある。それが忘れられないのだろう。

もうそこでは誰にも給餌しないのだ。鳴き喚くトニーを無視して立ち去る。そこいら中に彼のけたたましい声が響き渡っていた。

と、その隣りの駐車場を通りかかるとキジ猫がいる!ノンちゃんかと思ったがどうも違うようだ。ライトを当てるがじっとしている。ノンちゃんではない。タビーにそっくりのきれいな顔をしている。柄も体型もタビーより小柄だがそっくりだ。何となく女の子のような気がするが分からない。しばらくすると車の切れ目を見計らって道路を渡り1号棟の植え込みの中に消えて行った。

去年からちょくちょく見かけていたタビー柄のキジ猫はこの子だったのか。首輪はしていないがきれいな猫なので飼い猫だと思うがどうだろうか?それにしてもタビーにそっくりだったなあ。タビーの子供に違いない。


2003年06月19日(木) 梅雨の晴れ間

阪神は今日も横浜に大差で勝った。そこで9時半をメドに山手へ向かう。途中、小桃の餌場を覗くとやはり新黒が寝そべっている。呼ぶとすぐに起き上がってこちらにやって来る。

もうあの餌場で待っていても無駄だと言うことを新黒に理解させなければならない。「山手ネコロジー」の主メンバーには知らせたが、小桃の急逝を知らない餌やりさんがまだあの餌場に来て新黒に給餌しているのかもしれない。

山手の餌場には数匹しか猫がおらず、空腹でもなさそうだ。M浦さんの提言を受けて缶詰は水曜日だけにする。モンプチのカリカリを与えるが評判が悪い。そこへM浦さん登場。トニー、バニー、かりんがいないと言う。ゲンキやスミオもいない。

餌場をよく見るとどうやら我々が来る直前にたっぷり給餌されたようだ。今日は全く雨が降らなかったからいつもより餌やりさんの数が多かったのかもしれない。が、M浦さんがLマンションの公園でジジに与えた缶詰の残りを取り出すとやはり猫たち色めき立つ。

パークも現れたが特に餌を要求することなく石垣の上で寛いでいる。しばらくしてカリカリを与えてみる。ファーッ!と形相ものすごく威嚇する。憎たらしいったらありゃしない。カリカリを食べて満足したのか去って行った。

猫たちは思い思いの格好で寛いでいる。新黒も階段でゴロリと寝転んでいる。

小桃のお墓参りをして猫ハウスをチェック。毛布は湿気ているので畳んでハウス2号の奥に置いておく。晴れた昼間に来て持ち帰ろう。小桃のことを思うと何を具体的に後悔するということはないのだがまだまだ涙がこぼれる。

枯葉の入ったゴミ袋をゴミ置き場に置きに行く。と、その脇に車を停めて中年の男女が降りて来た。手にはトイレットペーパーなどを下げている。Pハイツの方へ右折して行ったようだ。するとここを駐車場代わりにしているのか。

昨日も居たが2台の車が停まっていて中には若者が乗っている。

いつものことだが、正門前に乗り入れてからUターンする車が非常に多い。多分、港南台方面へ通り抜けできると思い込んで乗り入れて来るのだろう。もっと手前に学院が「通り抜け不可」の大きな看板を立てるべきだと思うがどうだろう。

J先生の話では、しばらく前までここが通り抜け可だと彼女のカーナビには出ていたそうだ。とんでもないデタラメカーナビだ。

正門前の道路で猫たちがウロウロ(特にスミオ)しているのを見る度、ハラハラドキドキする。

今夜は帰宅すると午後11時過ぎだった。昨日より40分くらい早く帰宅したことになる。


2003年06月18日(水) また山手へ

今日は雨で甲子園の阪神横浜戦も中止だ。9時半前後にはM浦さんが山手の餌場に来るだろう。そう思って9時25分頃に家を出る。さっきまで止んでいた雨がまたパラパラと降り始めている。

崖上から小桃の駐車場を覗くと今夜も新黒が通路にいる。声をかけておいて山手へ行く。

昨日と違って新黒はすぐにやって来た。道路を渡る時には一応車を気にしている。スミオがお出迎えしてくれ、茶々も走ってくる。忽ち猫たちに取り囲まれる。

餌場は濡れているのでその下の階段数段を箒で掃く。そうこうしているうちにM浦さんが赤猫たち6匹を引き連れて下りて来た。

まずカリカリを与えて様子を見る。猫たちは缶詰を待っているようだ。適当なところで缶詰を開けると群がり寄って来てパクパク。6缶開ける。パークも来ていてしっかりとありつく。

小桃の思い出話をするが埋葬までしたのにまだピンと来ない。M浦さんは4月に小桃が怪我をしたとき、家に入れようと思ったのだが先住猫との折り合いに自信が持てなかったので実行しなかった。それが悔やまれると言って自分を責めている。勿論、彼女のせいでは全くない。

山手猫たちが危険な道路を渡って行き来するので、小桃の餌場は良くないと思っていた。今から思えばコロちゃんがS内家に貰われた後、何とか「プリンス猫階段」に小桃を引っ張ってくることは出来なかったか?などとふと思った。

昼間、ネコロジーつれづれ日記を去年の11月分まで読み返してみた。去年の6月に山手から離れてしまった小桃にずーっと給餌を続けていたので小桃に関する記述は多い。

最近ではスリスリ甘えて来ていたが、とにかく山手猫に見つからないようにと、優しい声かけも殆どせず、ひたすら給餌するのみだった。もっと可愛がってあげればよかった。いろいろ後悔してもせんないことだが。

再び小桃のお墓に行く。J先生ご一家が手向けてくれたカーネーションはまだまだきれいだ。M浦さんが土に差し水をかける。

餌場に戻ってまたしばらく話をする。駐車している車の下にトニーがいて、その前の道路のど真ん中にスミオらしき猫が大胆に寝そべっている。

M浦さんが見にいくとスミオではなくパンダだった。パンダにフロントライン投与をしたい。カリカリを与えようとすると満腹のはずの他の猫たちが群がってパンダは弾き出されてしまう。なんとか捕まえて投薬に成功。

新黒は我々の行くところ、どこでも従いて来る。猫たちは我々の周りで寛いでいる。ハイシローとポオは眠っている。

と、サビ猫(がちゃ三毛)のような柄の猫が正門前から工房の方へ全速力で駆け抜けた。(・_・;)…ん? あんな猫は見たことがない。そちらへ見にいくと新黒とスミオがトコトコ従いて来る。どうやら新黒はM浦さんの後を従いて回っているようだ。

かなり長い時間を過ごしたようだ。帰宅するともう12時近かった。


2003年06月17日(火) 小桃、交通事故死か?

午後2時にM浦さんと小桃の駐車場で待ち合わせをしたのだが、歯科の予約が2時に入っていたのを思い出した。治療が済んだ2時40分、M浦さんに電話して学院北門前で落ち合うことにする。

学院内を通り抜けるのを逡巡するM浦さんに、「山手ネコロジー」の用事だし少しでも早く行こうと促す。何か学校行事があったのか車がいっぱいだ。

職員駐車場で遊んでいるハイシローを発見したが、気取られないようにそそくさと通過する。

昼間の駐車場は車も少なく見通しがよい。小桃は勿論いない。お墓の前に土のところで昼寝していた姿が目に浮かぶ。

駐車場出入り口に差しかかるとその陰の落ち葉の溜まり場になっている一角に猫らしき物体が横たわっている!「死んでる!」と叫び駆け寄ると紛れもなく小桃だった!

M浦さんが遺体を抱え上げ石垣の上に乗せる。と、その時、道路の反対側に停まった環境局の車から作業員が降りて来てこちらにやって来る。近隣の人から猫の遺体引取りの依頼を受けて、その遺体を捜していたところだと言う。

山手の「猫庭園」で眠っている、去年交通事故死した息子の太郎の側に埋めてあげようということになり、環境局の人には帰ってもらうことにする。もらった黒いポリ袋で小桃を包みM浦さんがしっかと抱きかかえる。

山手に埋めるには、J先生の手を借りなくてはならない。時計を見ると3時過ぎだ。J先生がつかまるかどうか分からないがとにかく学院受付に走る。その間、M浦さんは山手の餌場で待つという。バニーがニャーニャー鳴きながら従いて来るがそれどころではない。

学院ロビーは人でいっぱいだ。受付にも話している人がいて待っているうちに涙が溢れてきた。止まらないが受付の女性にJ先生を呼んでもらう。連絡はつかないが、携帯の番号を知っているのならロビーに公衆電話があるので、そこからかけてみたら、と言う。私が泣いているので只ならぬ事態だと思ったのだろう。電話のところまで従いて来て代わりにかけてくれた。

J先生はすぐに降りて来て、涙ながらの私の訴えを聞くとそのまま一緒に来てくれた。「猫庭園」側からM浦さんを呼ぶ。J先生はもうスコップを車に積んでいないというのでM浦さんがLマンション管理事務所からスコップを借りてくる。猫たちが集まってくる。

パンダの姉「白黒母さん」と太郎が眠っている場所から1メートルくらい離れたところを先生とM浦さんが掘り、そこに小桃を横たえる。あじさいも1輪添える。

小桃はパンダかパンダの姉の娘に違いないのだ。母子3代がここに眠ることになる。M浦さんが、太郎の妹花子に「お母さんにお別れをしなさい」と泣きながら言うが花子は覗き込もうともしない。が、他の猫たちがその場から去っても花子だけはいつまでも離れず遊んでいる。

4時を過ぎたので、小桃の元夫、プリンスのいるところへM浦さんを案内することにする。J先生も一緒に行くというので3人で「山手スカイウォーク」を上る。てっぺんの桜の木の枝にタニーがいる。我々の顔を見ると餌を要求するのでM浦さんが手持ちの缶詰を猫たちに与える。

フォレストヒルズの公園を横切りU野さん宅ガレージへ。車の下を探すが猫はいない。アレッ?ふと上を見ると車の屋根の上にプリンスと牛若がいる。プリンスは冷たい顔をしていたが、思い出したのか屋根から下りてきてニャーと鳴く。

M浦さんが缶詰を開けると牛若も下りて来た。更にどこかで猫の鳴き声が!ガレージの奥からボス三毛が出てきた。最近ちっとも見ないと思っていたが、隠れていたのだな。三毛にも少し分け与える。

U野さんの奥さんが夕刊を取りに出て来てこちらを見ていたが、一方的に知っているだけだし、小桃のことで泣きはらした顔をしていたので挨拶もせずじまい。

J先生を途中まで送り、ベイツマンションの前でまたひとしきり小桃の思い出話をして涙にくれる。5時を過ぎ、J先生とは別れ、M浦さんと小桃が置かれていた場所へ戻りあじさいを数本手向ける。よく見ればドリンク容器や菓子袋などが散乱し汚い場所だ。その少し先には車のバッテリーが2個捨ててある。本当にモラルがなくなったこと。

以前小桃を見かけた農家のあたりを歩き、「プリンス猫階段」を上がる。ここも去年の今頃、私を追って小桃が従いて来たことがあった。コロちゃんに威嚇され、小桃は逃げていったっけ。どこもかしこも思い出に満ちていて悲しい。

夜、パソコンを開くとJ先生から写真添付メールが入っていた。先生は帰宅するとすぐお子さんたちに小桃のことを話したところ、お嬢さんの提案で、「小桃」という可愛らしい名前にあった花を持って小桃のお墓に来てくれたという。

夜9時半に再び山手の餌場でM浦さんと待ち合わせをしている。9時20分頃、阪神は横浜に劇的なサヨナラ勝ちをしたが、M浦さんはいつものように試合にのめり込めなかった筈だ。

崖上から小桃の餌場を覗くと、やっぱり新黒が寝そべって待っている。新黒に声をかけ、山手へ。もうあそこへは行かないのだ。新黒もあそこでいくら待ってても、もらえないんだよ。

M浦さんも来たばかりのようだ。猫たちは先にカリカリをもらう。新黒は缶詰をもらおうと思っているらしくカリカリを殆ど食べない。缶詰は8個持って来たが4個だけ開ける。それで十分だ。

J先生一家が手向けてくれたお花を見る。M浦さんは更にあじさいを2本持って来ている。猫ハウスの水を替えているとどこかでギャーッとものすごい声が。さくらがゲンキにでも追いかけられているのだろう。

見ると小桃のお墓の側でハイシローがトイレをしている。お墓の土が柔らかくなっているので一旦はそこを掘りかけたが、何か感じるところがあったのか、止めてもう少し離れたところを掘った。ハイシローはベタベタに甘える猫に変身してしまった。声までが可愛くなっている。

小桃のことは、まだ呆然としていて実感がない。そんなに傷んではいなかったが遺体の様子から土曜日には既に死んでいたのだろう。今日まで待たずに下の方まで探していればもっと早く発見できたのに、と悔やまれる。

が、もう5分でも遅ければ小桃の遺体は片付けられてしまい、永遠に我々には小桃がどうなったのか分からずじまいになるところだった。本当に間一髪だった。小桃自身が我々に発見されたい、という気持ちを死後も強く持ったのだろうと3人で話し合った。

小桃は目を見開いてビックリしたような顔をしていた。何が起こったのか自分でも分からなかったのだろう。外傷はなくはねられて即死したようだ。唇の左端から舌がチョロリと覗いていた。

ポリ袋で包んだ遺体を3人で代わる代わる抱いた。重かった。5kgは十分あっただろう。子育てをしていた頃の小桃はガリガリに痩せていたという。不妊手術も済ませ、ひとりになってからは丸々と太った。はっきりとは分からないが享年8歳くらい。まだまだ生きられたのに・・

・・・・・・・・
小桃の遺体には何の外傷もないこと、目を見開いて舌を出していたこと。さっきまで交通事故死だと思い込んでいたが、そうではないかもしれないという疑念が突如湧いてきた。

過去にも山手で猫の毒殺があったという。そして「プリンス猫階段」でも数年前には大毒殺があった。

2回も虐待に遭っている小桃だ。もしかしたら毒を盛られたのかもしれない。だとしても外猫にしている限り交通事故同様どうしようもないがやりきれなさが募る。


2003年06月16日(月) 小桃、未だ現れず

M浦さんは午後9時半頃給餌に行くと言っていたが、私はいつも通り10時少し前に出発、になってしまった。

崖上に差しかかると駐車場内を立ち去ろうとする女性の影が。車を停めた人かと思っていたらこちらに向かって来る彼女の前を猫がトットコ歩いて来る。スワ、小桃か?!と目をこらすとなあんだ、さくらだった。そしてその女性はM浦さんだった。

彼女はやはり9時半頃にやって来て、山手猫への給餌の前にここをチェック。そして給餌後に再びやって来て小桃を探していたとのこと。新黒だけが待機していたのでカリカリを与えておいたと言う。

山手への道路上で話していると山手猫たちがこちらに向かって来る。危ないので山手へ行く。私の姿を見て、既に食べ終わった筈の猫たちが再び集まって来た。缶詰を4個とモンプチ缶2個を持参しているのですべて空ける。新黒もいち早く戻って来ている。

コロンの姿が4〜5日見えないというが、コロンはしばしば姿を見せないことがある。コロンと違って小桃は2日と来ない日はないから心配だ。

タニーの左目に軟膏目薬を差す。ゲンキはものすごく嫌がるがタニーは平気なようだ。ゲンキには今夜も逃げられた。

ポオの目やにを取ろうとよく見ると、目やにではなくイボがぶら下がっている。ダニイボだな。ハイシローの下瞼にあったイボはなくなっている。タビーの耳のイボもなくなっている。フロントラインが効いたようだ。近々第2弾を施す。

タビーの腹部にしこりがあったのだが、今日触ってみるとそれが小さくなり、大豆くらいの大きさになっている。脂肪の塊りだったのか?そのうち吸収されてなくなるのかな?

あんなに暴れん坊だったハイシローは本当にすっかり甘え猫になり、私にスリスリして靴の上で寛いでいる。M浦さんの話では土曜日の夜、彼女が給餌に来たら母子が猫たちを可愛がっていたそうだ。中学生くらいの女の子はずーっとハイシローを撫でていたそうだ。

もう一度小桃の餌場に行くことにする。山手猫たちが数匹従いて来る。今夜は車の往来が激しく猫たちがチョロチョロして危なくて仕方がない。お墓への階段で再び待機している新黒にカリカリを与え、早々に解散する。猫同士で小競り合いを演じたりしているのではずみで道路に飛び出さないとも限らない。目の前で猫が車にはねられたりしたら目も当てられない。

明日午後2時に小桃捜索の為、M浦さんと待ち合わせだ。その頃、雨が降らないといいのだが。


2003年06月15日(日) 今日も小桃はいない

阪神巨人の試合が終ったと思われる頃、(民放では延長10回裏、阪神がサヨナラ勝ちしそうなところで放送が終了してしまったがどうやら阪神が逃げ切ったらしい。)家を出発。午後10時少し前だった。

餌場に近いところに停車している車がエンジンをふかしている。通路には新黒が待機しており、私の後ろからスミオが従いて来ている。が、小桃は出て来ない。おかしいなあ。小桃がいないのではここで新黒たちに給餌する意味はない。

M浦さんが山手に来ている頃だろうと思い、そちらに行くことにする。当然スミオも新黒も従いて来る。山手にはまだM浦さんは到着していなかった。猫たちがワイワイと集まって来た。缶詰は大3個とモンプチが2缶。しまった、カリカリの容器を忘れて来た。

そうこうしているうちにM浦さんが上から降りて来た。小桃がいない旨、告げて給餌を始めるが、スプーンも忘れている。枯れ枝の細いのを拾って缶詰を分け与える。今は小雨が降り出しているが、日曜だし夕方には他の餌やりさんが来たのだろう。猫たちはそれほど空腹でもなさそうだ。それでもコロンとパンダを除き全員集合している。

M浦さんが猫ハウスの水を替えるのに同行する。新黒が従いて来る。中の毛布も濡れたりしておらず大丈夫だ。

さて、小桃の餌場に2人して行こうとすると6匹が従いて来る。やはり小桃は出て来ない。山手猫が来ても、もし駐車場に居れば車に下から出て来る筈だ。

また何らかの理由で怪我でもしているのか?昼間にお墓の前の砂地でグッスリ熟睡していたりするもんなあ。崖上の道路からそれが丸見えだった。

4月に怪我をしていた時には5日ぶりに餌場に現れた。心配だがどうすることも出来ない。


2003年06月14日(土) 遅かったので小桃はもういなかった

今夜は所用で出かけていたので、帰宅後小桃の餌場に行ったのはもう午後11時近かった。小桃は出て来ないが新黒がぽつねんと通路に佇んでいる。新黒に給餌し始めると小桃がやってきたりしたことがこれまでもあったが、今夜は出て来ない。

餌場には沢山の団子虫となめくじが2匹。今日は土曜日なのでY沢さんあたりがしっかり給餌に来たのではないかと思うが・・誰も来なかったのなら小桃は遅くなっても待っているはずだ。

新黒に缶詰を与えていると、ニャア〜〜ゴウというけたたましい声と共にトニーが飛び込んで来た。新黒の餌はトニーに取られてしまったので、お墓への階段でもう1缶開け、新黒に給餌。するといち早く食べ終えたトニーがそれも横取りしようとやって来る。

トニーのお腹は十分に膨らんでいる。いくら追い払ってもダメなのでカリカリを与えるが承知しない。トニーを押さえて新黒に食べさせようとしているのに、新黒は譲ってしまった。大喜びでモリモリ食べるトニー。新黒は少し離れたところでペロペロ食後の身繕いをしている。やはり新黒もさほど空腹ではないのかも。それなら安心だ。

たとえ小桃がいたとしてもこんなにうるさいトニーが来たのでは逃げてしまうだろう。どうやらトニーはこの餌場にくれば缶詰が貰えると学習してしまったようだ。

甘えまくる小桃がいないとちょっと寂しいな。小桃からか、或いはスリスリする山手猫から猫蚤を貰ってしまったようだ。あちこち噛まれて痒い。山手猫たちにはフロントラインを投与してあるが、家猫にはしていないので近々投与しなければ。


2003年06月13日(金) いたち川猫の様子

午後6時前、山手学院入口で尾月方面への信号待ちをしていたところ(犬山動物病院へ家猫ファビを迎えに行くところだった)、その横の歩道に犬を連れたお婆さんが立っていた。そのとき後方からパピヨン犬を連れた散歩人がサイドミラーに映った。M上さんかな?と振り向くといたち川沿いに右折してしまいよく分からなかった。

午後7時過ぎ、「山手ネコロジー」準メンバーのS木みちよさんがやって来て、話のついでに、ついさっきM上さんがいたち川へ給餌に行くところに出会ったという。

先日の彼女の話では給餌マナーが悪かったらしく四面楚歌になってしまったがどうしても捨て置けない猫が4匹いる、ということだった。それならば少しづつ給餌場所を「プリンス猫階段」に近づけて行ったらどうかと私は提案したのだった。

が、それには失敗したが、粘り強く給餌を続けた結果、警告張り紙もされるが、いたち川沿い住民の中には理解を示してくれ給餌場所を提供してくれる人々も出てきたとか。捕獲して不妊手術を受けさせたいと思っていた猫がもう既に仔猫を産んでしまったが、お産場所となったところの地主さんがその仔猫たちを引き受けると言ってくれているとか。

S木みちよさんからの又聞きではあるがM上さん、孤軍奮闘しつつ着々と成果をあげているようで嬉しい。

「山手ネコロジー」はいたち川には出張らないことにしてある。いたち川では、そこの猫たちを捨て置けないボランティアが地元住民と協力して「いたち川ネコロジー」的な活動を繰り広げていってくれれば、と願っていたが、そうなりつつあるようだ。

保健所での講演会の際、衛生課長から聞いたが、いたち川猫を150匹も単独で不妊手術を受けさせた筋金入りの猛者ボランティアがいるそうだ。T田さんという。J先生もよくご存知の人だった。

・・・・・・・
小桃の餌場では今夜は通路に新黒が待ち構えていた。「しんちゃあん」などと猫なで声を出していたら小桃も出てきた。ク〜〜ンと声を出して2匹は挨拶を交わしている。今日は団子虫がすごかった。なめくじも1匹。

山手猫は1匹も来なかったから丁度、山手ではM浦さんが給餌していたのかも。

今夜は甲子園で阪神巨人戦があったのだ。昨日彼女から聞いていたが忙しくてすっかり忘れていた。阪神は負けたらしい。


2003年06月12日(木) スミオとトニーが来た

ずーっと雨は降っていなかったと思ったのだが、午後10時頃、外に出ると道路が濡れて水溜りも出来ている。

小桃の餌場に行くと、小桃は飛び出しては来ず新黒が通路で待っていた。餌場に向かっているとようやく小桃が車の下から出てきた。通路で新黒と鼻を付き合わせクークーというような声を出し挨拶している。

餌場には団子虫がいっぱいだ。丁寧に掃いて缶詰を開ける。2匹が食べていると背後でニャーッと可愛い声が。スミオだ。良かった。昨日、M浦さんはスミオを2日間見ていないと言っていた。J先生にメールで尋ねてみようかと思ったが、昼間もいないようならJ先生の方から訊いてくる筈だ。

大缶を開けスミオに与えるが食べない。モンプチを開けると食べる。贅沢な!餌場ではその大缶を小桃と新黒がおいしそうに食べている。

(・_・;)…ん? 又、背後で今度はニャア〜ゴとけたたましい声が!トニーだ。餌場にまっしぐら。小桃は嫌がって逃げてしまったが缶詰を殆ど食べてしまっているので大丈夫だ。真横で新黒は平然と自分の分を食べている。

小桃が残した少量の缶詰フードの上にカリカリをたっぷり乗せ、トニーのごはんにする。昨日の夜、山手の餌場にトニーが来なかったのでM浦さんが心配していたが昨日欠席のスミオ、トニーが無事であることが分かって一安心だ。後でM浦さんに電話しておこう。

帰り道、霧雨が降りだした。やっぱり梅雨だなあ。


2003年06月11日(水) 小雨だが山手へ

今日は雨は降らないのかと思ったが、夜には小雨が降りだした。午後9時、M浦さんに電話し、雨でも午後9時半に山手で待ち合わせをすることにした。

9時20分に出発し、崖上の道路にさしかかると小桃が一目散に駆けて来るのが見えた。空腹のようだ。通路には新黒もいる。小雨なのでRV車のところに行かずいつもの餌場で缶詰を2個開ける。カリカリはなし。

山手に行くとM浦さんはまだ来ていなかった。階段下の木々の下は乾いているのでそこに新聞紙を広げる。まずカリカリを撒き缶詰を開けているところにM浦さんがやって来た。トニーとさくらが居ないと言う。

パークは缶詰が欲しくて待機している。山手では8個開ける。猫はタビー、ワカメ、茶々、コロン、ハイシロー、花子、ゲンキ、ポオ、アニー、バニー、タニー、かりん、パークの13匹。十分だ。

M浦さんは、スミオを昨日も見ていないという。パンダも見ていないから、下のY野さんから十分に貰っているのかもしれない。もう少し様子を見てみよう。

タビーとアニーの甘えることといったら。山の斜面の木陰でタビーとポオが香箱を作って並んでいる。ハイシローがちんまりと座り、戻って来た新黒が寛いでいる。すごく可愛い光景だ。

タニーの左目から茶色の目やにがタラーリと垂れているので、M浦さんが押さえ付け、私が軟膏の目薬を差す。ゲンキにも、と言った途端、ゲンキはすっ飛んで逃げてしまった。どうやら人間の言葉が分かるらしい。

茶々とゲンキは濡れるところに居る。適当に引き上げないと猫たちが濡れてしまう。


2003年06月10日(火) 遂に梅雨入り

今朝雨が降りだしたが、すぐに止んで午後には陽も差していた。が、今日から関東甲信越も入梅だとテレビで報じている。

雨は降っていないものだと思い込んでいたが、「プロジェクトX」が済み、外を見ると降り出して間もない感じだ。

フードつきレインコートに長靴という「雨の日給餌」のいでたちで出発。駐車場の中に入り、RV車の側に立つと初めて小桃が他の車の下から飛び出して来た。車の下は乾いている。ミニホウキは持って来なかったのでササッと手箒で掃く。

見ると小桃の後方に新黒らしき足が見える。小桃の餌のすぐそばにこんもりとモンプチ缶とカリカリの小山を作るが新黒は寄ってこない。ライトで照らし誘うが動かない。

私が立ち去れば食べるのだろう。傘は地面に置いて作業しているので余り長居は出来ない。

梅雨入りか・・・冷たい長雨にノワールがすっかり弱りきって消えて行った去年の梅雨時をイヤでも思い出す。


2003年06月09日(月) 今夜は小桃だけ

「たけしのTVタックル」を見ていたので、出発が午後10時になった。

新黒もいない。きっとM浦さんが山手の餌場で給餌している最中なのだろう。しめしめ。小桃は私のお尻に頭突きして甘えること甘えること。小桃の耳のイボは縮んで禿げのようになってきた。

小桃1匹なので、ちょっと可愛がりたい気もしたが、長居をして山手猫たちが来ると小桃はゆっくり食べられなくなってしまう。いつも通りさっさと立ち去る。


2003年06月08日(日) トニー、スミオ、ゲンキが来た

午後9時50分に家を出る。学院正門から丸見えの、ヘアピンカーブに差しかかったところでスミオがすっ飛んで来た。小桃も車の下から出てきた。餌場の通路中ほどに白っぽい猫が寝そべっている。アチャー!ハイシローか?

近寄るとトニーだった。ニャーゴニャーゴ声を張り上げて鳴くのでなお悪い。その声を聞きつけてゲンキがやって来た。他の猫が来なかったのが幸いだった。

通路入口でカリカリを出すが、トニーもスミオも見向きもしない。近頃、缶詰をたらふく食べていないので(先週の水曜日は雨でパス)、ここへくれば食べられると学習したか。

そこで、缶詰を開けトニーとスミオに夫々分けて与える。そうしておいて奥の餌場に行き、また缶詰を開けて小桃と新黒に与える。が、いち早く自分の分を食べ終えたトニーが駆けつけて来た。M浦さんばりに追い払うが(彼女は「おっとばす」と言っていた)、山手猫には舐められている私の言うことなんか聞きやしない。

結局、小桃も新黒も逃げてしまい、お墓への階段で待機している。仕方なく、そこへ行きまた缶詰を開ける。小桃と新黒が仲良く並んで食べている。しばらくすると小桃はプイッとその場を離れる。

通路を見るとスミオの姿はなくゲンキがウロウロしている。カリカリだけが残っている。トニーは缶詰を丸々2個近くせしめたことになる。

カリカリなども残っているので後で落ち着いたら小桃たちが食べればよい。もし残っても明け方にカラスがやってきてきれいにしてくれる。

あの餌場は昼間に来ても翌日の夜に来ても餌の残りが汚く散乱していたことなど一度もない。通行人が通るところでもないのでまことに都合がよい。


2003年06月06日(金) 新黒はまた毎日小桃の餌場へ

このところ新黒は小桃の餌場に日参している。手早くミニホウキで床を掃き、缶詰を開け、カリカリも与える。水を替え、ライトで猫たちを照らし異常がないか確かめる。モタモタしていると山手猫たちが来てしまいそうだ。すべてを5〜6分で終える。

新黒の頭にはもうマダニはいないようだ。イボもなく目立った禿げもない。一方小桃の右耳のニキビのようなふくらみはそのままだ。時間が経てば引っ込むのかなあ。写真添付メールで犬山動物病院の院長に相談してみたが、フロントライン投与もしてあるしそのままでよい、とのこと。しばらく様子をみよう。


2003年06月04日(水) また雨だ

昼過ぎから雨がシトシト降り始めた。ずーっと止まない。山手へ行くのは中止するが、午後9時20分、小桃の駐車場へ。小桃は飛び出して来ない。しかも懐中電灯を持って来るのを忘れた。駐車場の真ん中に立って猫たちからよく見えるようにする。

するとどこからともなく現れた新黒がウロウロし始めた。それを車の下から見ていたのか小桃も出てきた。暗いがいつものRV車のところに行くと猫たちも車の下に待機する。微かな明かりを頼りに持参の餌を与え、モンプチ缶を3個開ける。カリカリもトッピング。新黒はすごく空腹だったようだ。小桃はおっとりと食べている。

こうやって待っていると思うと雨だからといってパスするわけにはいかない。が、雨の日にはもう少し早く来てみようか。

去年の梅雨時、かなりの土砂降りの中、車の下で小桃に給餌していると新黒も貰いにやって来たのを思い出す。大缶3個を開け、2匹にたらふく食べさせたっけ。


2003年06月03日(火) 昨日も今日も新黒が来ている

先週土曜日の山手猫の襲来に懲りてカリカリをたっぷり、缶詰も多めに持参するので甚だ重たい。が、一昨日は、小桃のみ。昨日は新黒が来ていた。今日も新黒のみだと思ったが終盤にトニーが来た。

小桃の右耳のダニイボが新黒のそれのようにポロリと落ちないので、写真を撮ることにし、今日はデジカメを持参した。食べている時にライトを当てたりカメラを向けたりしたのが気に食わなかったのか、それとも既に給餌されていて満腹になったのか、プイとその場を離れる。

カメラを手に追いかけて何度かシャッターを切る。追いかけるとニャーニャー鳴くので、白っぽい山手猫が来てしまった。そちらもニャーゴニャーゴとうるさい。見るとトニーだった。

小桃が残した餌をトニーが食べている隙にその場を離れる。聞きつけてやってくる山手猫はいなかった。と、思う・・

帰宅して写真を見てみると辛うじて1枚にダニイボが写っていた。【小桃の受難(2)】の最後に追加してアップしておいた。

そうそう、今日午後2時前にU野さん宅ガレージ前を通りかかったところ、奥の鉄塔への道を牛若がプラプラ歩いていた。その道の左側、U野家の裏側に続くところは急な崖になっており、植え込みで覆われている。

4年近く前のある夕方6時半頃、私の前を袋を下げたおばさんが歩いていた。そしてその道へと足を踏み入れた。途端に崖下の植え込みから大猫、仔猫取り混ぜて5〜6匹、ニャーニャー甘え声で鳴きながらそのおばさんを取り囲む。おばさんは餌やりさんだったのだ。

その頃にはまだ山手猫はおろかノワールへの餌やりも始めていなかった。それでもあの猫たちの不妊・去勢はどうなっているのかと気にはなった。ボス三毛も牛若も多分その中にいたのだろう。現在残っているのは2匹だけ。野良の生存環境はやはり厳しい。

帰り道、4時15分にまたU野さん宅ガレージ前を通ると車の下にプリンスが香箱を作っていた。


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