つれづれ日記
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2003年03月31日(月) プリンス

午後5時半頃、U野さんちのガレージ前を通る。遠くから元々その界隈を根城にしている三毛猫ボスとその娘らしき牛若が見えた。近寄って車の下を覗くとプリンスがいる。「プリちゃん!」と声を掛けても相変わらず冷たい顔をしている。

するとその隣の車の下からアニーが出てきた。アニーはずーっと以前にもここに居たが餌の時間が近づくとやって来るのか。アニーは呼ぶと側にやって来て甘える。プリンスはアニーを威嚇している。さすが10歳超のつわものだ。三毛猫母子を従えてすっかり我が物顔だ。

どうしてプリンスが山手を去ったのか考えながら家路を辿る。去年の暮のことだった。時を同じくするようにプリンスとそっくりな柄のタニーが行方不明になった。確かに「何か」が起こったのだ。虐待未遂か、連れ去りか。

いずれにしてもプリンスは新しい安全な餌場と仲間を見つけ幸せにしている。タニーも痩せて汚くはなっていたが1ヶ月ぶりに山手に戻って来た。帰還直後はしおらしくしていたが、今ではすっかり元通りになり、さくらに猫パンチしたりしている。これからは何事も起こらないで欲しいと祈らずにはいられない。

・・・・・・・
前日の山手猫襲来に懲りて給餌時間を変えて見た。M浦さんが山手に給餌に来るのは9時半過ぎだから、私も家を9時半に出た。それでもスミオには見つかってしまった。スミオが道路を渡ろうとしたところ車が来た。!スミオは車をやり過ごしてから渡って来た。良かった!これが一番心配だ。

小桃と新黒とスミオに3等分して与えていると、いつの間にか足元にタビーが来ている。困ったなあと思っていたら、横取りされてもいないのに、新黒が食べるのを止めて通路から降り、草の中をクンクン匂いを嗅ぐような仕草をしている。そうしてもう餌には戻らない。するとタビーが新黒の餌を食べ始めた。まだまだたっぷりある。

新黒は身繕いしながらゆっくりとお墓への階段にやって来てちんまりと座る。満腹な様子だ。カリカリの残りなどはなかったがもう十分に給餌された後なのかもしれない。なので、それ以上与えることはせず立ち去る。


2003年03月30日(日) 山手のデブ猫の襲来

昨日は小桃と新黒だけにたっぷり餌を与え、崖上に上がったところでスミオに見つかってしまった。崖上の道路のガードレールの蔭でレトルトパックを開けスミオに与える。他の山手猫も駆けつけて来るかもしれないので長居は無用だ。

そして今日、崖上の道路を餌場へ向う私の姿を見つけた小桃が赤い車の下からノビをしながら出てきた。そうして駆け寄るが黙ってればいいのに、ニャーニャー鳴くものだから忽ちスミオもやってくる。そうして2匹が鳴く。シーッ!

やっぱり!まずゲンキが跳び込んで来た。その後を追ってハイシロー、タビーまでがやって来てもうひっちゃめっちゃか。新黒がハイシローを威嚇するがなんのその、ハイシローは排水溝に身を潜め、匍匐前進して餌場ににじり寄る。

少し離れたところに缶詰1個分を山手3匹に与え(スミオははじき出されている)、小桃と新黒の餌を確保。だがあっという間に丸呑みしてしまったハイシローは新黒の餌を横取り。

持参の小缶詰とレトルト2袋を山手猫にあげる。するとハイシローがちゃっかりともう戻っている。新黒がウロウロしているので、彼にはお墓への階段でレトルト1袋をあげる。カリカリもみんなに放出する。

小桃と新黒はいつもの半分の量だが仕方がない。私が立ち去ろうとすると缶詰フードを食べ終えた山手猫たちは一目散に道路を渡って山手へ戻って行った。

超肥満のハイシローとタビーには与えたくないのだが、何とかならぬものか?


2003年03月28日(金) M浦さんの代わりに山手へ

プロ野球のシーズンが始まり熱狂的な阪神ファンであるM浦さん母子は今夜浜スタへ。山手での餌やりを頼まれた。

9時過ぎに出発。1,5リッター入りのペットボトルが重いがカートを引いて行くとその音で山手猫たちが私の接近に気付き、小桃の餌場に来てしまう。仕方なく両手一杯の荷物を持ってエッチラオッチラ。

小桃の餌場にはスミオがいち早く駆けつけてきた。スミオには山手であげるから、ここでは無視。小桃と新黒が食べているとハイシローがやって来て小桃の餌を横取り。すると小桃は新黒の餌を横取り。新黒は離れてしまった。

ハイシローを抱きかかえて連れ去ろうとすると抵抗して崖上に駆け上る。そして側に居たスミオに八つ当たりして猫パンチを食らわせている。小桃の餌場へ戻ろうとするが、私が山手へ行くことが分かったのか一緒に道路を渡る。

山手の餌場にはカリカリの残りがあった。それでも猫たちは群がり寄って来た。新聞紙を広げまずカリカリを撒いてその上に缶詰フードを空ける。そうしておいて「山手スカイウォーク」てっぺんの6匹を呼びに行く。茶白4兄弟とさくら、かりんだ。かりんがいないが5匹は一目散に駆け下りて行く。

更に缶詰フードを空ける。パークもやって来たので彼には別口で1缶あげる。だがみんな食べ方が遅い。複数人が既に餌やりに来た模様だ。

猫ハウスの水を取替えに「猫庭園」へ。猫ハウスのボスを自認しているポオが従いて来る。ポオは本当にとてもきれいになった。

餌場に戻ると女子高校生らしき二人連れが猫たちを見て目を細めている。パークの餌はそのままで姿がない。警戒心の強い彼は、女子高校生が近づくのを見て逃げてしまったようだ。

彼女らは若竹町在住で学院内を通り抜けて来たら猫たちが沢山集まっていたので思わず近づいたという。そこで「山手ネコロジー」の宣伝をしておく。

そこへかりんが土ネズミをくわえて跳び込んで来た。ネズミを新聞紙の上に置き、餌を食べ始めた。私が呼びに行った時は丁度狩りの真っ最中だったか。先だって土ネズミを持ち込んで来た時にはハイシローに横取りされ、ハイシローはバリバリと音を立てて全部食べてしまった。

今回はゲンキが横取りだ。ゲンキはネズミをくわえて逃げ、バリバリ食べた模様だ。女子高校生たちは目の前で繰り広げられるスペクタクルにすっかり魅了されている。

パークが、女子高校生たちはもう去ったかと様子を見に来たが、タビーが威嚇するし、彼女らもまだいるしで再び退散。かなり長い間、猫たちを愛でた後、彼女らは去って行った。

ずい分餌が余ってしまったと思ったが、スミオもゆっくりと食べ、遅れてやって来たパンダもよく食べた。タニーやハイシローも時間をかけて休み休みいつまでも食べている。いつの間にかパークも戻っている。ハイシローが食べていたのを取り上げてパークにあげるがもう殆ど残っていない。余ればLマンション側のニャン太にあげようと思ったが結局、カリカリも缶詰もすべてなくなった。

私が立ち去らないので猫たちは12匹が寛いでいる。パークまでが表情も優しく近くで香箱を作っている。ハイシローも甘えるようになった。

さっと立ち去る。ゲンキがちょっと後を追ったがすぐに諦めた。ずい分長居をしたように思ったが1時間ちょっとだった。


2003年03月27日(木) 猫ハウスの毛布取替え

風は強いが晴天だ。山手へ行き、猫ハウス内の毛布を取り替える。クローゼットの整理をしていたらベビー毛布が更に2枚出てきたのだ。(M浦さんは物持ちがいいと言って呆れていたが。)

「山手スカイウォーク」の餌場には昨夜姿を見せなかったポオとアニーがいて、勿論私の後を鳴きながら従いてくる。猫ハウスに近づくとバニー、タビー、かりんも現れた。持参のカリカリをたっぷり与える。が、缶詰おばさんなのに?!という顔をする。

「猫庭園」の地面には一昨日の豪雨の湿り気が残っている。取り替えた毛布はすぐにポオとアニーの泥足で汚されてしまった。こんなに湿気ているのでは、晴れた日にはここにじっとしていたくはないだろう。

猫たちは諦めてカリカリを食べている。近くにはカラスが待機しているが成猫たちなので襲われることはないだろう。かりんだけは私の後を追うが途中で諦めた。


2003年03月26日(水) 山手は大賑わい

午後7時20分頃と8時半頃にU野家車庫前を通って駅前への往復をしたが時間が遅すぎたのか、プリンスはおろか他の猫たちもいなかった。が、若竹町山手のU野家近くの家の前から尻尾の先がボワボワになった小柄な黒猫が飛び出して来て、その隣家の庭に飛び込んだ。そんな猫は初めて見たがいっぱいいるんだなあ。

小桃と新黒に給餌した後、山手へ行く。入口近くの山の中からまず茶々が駆け下りて来た。次いでゲンキが降りて来た。「山手猫階段」には1匹もいない、と思ったら忽ち猫たちが湧いて出た。

新聞を広げ、まずカリカリを500grほどばら撒く。すると上から猫たちが5匹転がるように降りて来てその後ろにM浦さんが見える。缶詰をそのまま持ってきたので二人でせっせと開け、待ちかねている猫たちに与える。パークはすっかりこちらの猫になり、ソワソワしながら缶詰を待っている。パンダ、スミオの親子もやって来た。


ポオがいない。二人で猫ハウスを見にいったがそこにもいない。満腹で山の中にでもいるのだろうか?珍しいことだ。「猫庭園」の中を猫たちが走り回る様はさながらメルヘンだ。ハイシローが木に駆け上りその後をゲンキが追う。デブったりといえどもハイシローは木登り名人だ。

餌場に戻ると猫たちも従いてくる。ゲンキに見られないように軟膏の用意をし、後ろから押さえつけ右目に入れる。あ、上瞼についちゃった。たった1週間に1度ではメキメキ改善というわけにはいかない。

「新黒が来てる!」とM浦さんが言う。本当だ。昔のように石垣の上の木の蔭に静かに佇んでいる。こっちへ来るのは珍しいなあ。もしかしたらハイシローにでも餌を横取りされたのか?割と明るいところで見ると梟のようなその顔はなかなかかわいい。単なる欲目か?缶詰の残りを集めて容器に入れ、新黒に与える。するとゲンキが側に行ったが新黒は怯まない。新黒は小桃やかりんなど女の子には弱いがオス猫に対してはツヨイようだ。

パークは以前のように満腹になると立ち去るということをせず、側に来て寛いでいる。すっかり山手猫だ。しかも新黒を見慣れぬヨソモノと見て威嚇でもしようと思ったのか、側へ行って睨みをきかせている。新黒は平然と食べ続けている。食べ終わると工房の方へと姿を消した。

今日はすっかり春めいて暖かな日だったが、餌場に長居をしていると段々冷えてきた。適当に引き上げることにする。


2003年03月25日(火) 厚かましい「かりん」

朝からよく雨が降った。外出していて帰りは午後4時頃になり、U野家の車庫前に差しかかると車の下にプリンスがちんまりと座っていた。「プリちゃん!」と呼んでも冷たい顔をしている。一瞬、出かける際にはカリカリなどを持参しようかと思ったが、その場所でのルールというものがあるだろうしプリンスはそこが気に入っているのだ。そっとしておこう。

それにしても立派な大きな車庫だし、「山手スカイウォーク」よりは虐待などに遭う心配も遥かに少ないだろう。あそこを通れば会えると思うと嬉しい。

・・・・・・・・・
雨は夜に一旦上がっていたのに、給餌に出ようとするとまだパラパラ降っている。が、大したことはないので通路へ行く。小桃は飛び出して来ない。新黒もいないように見えたがお墓への階段の上にちょこんと座っている。よかった。

餌の用意をしていると小桃もやって来た。よしよし。2匹にたっぷり与えて立ち去る。が、通路から崖上に上がったところが丁度山手から丸見えだ。道路の向こうに白っぽい猫が現れた。ハイシローかなあ?無視してどんどん行ってしまう。車が次々と通過し、その猫は引っ込んだらしく姿は見えなくなった。これでよし、と思いつつ振り返ると、車が途切れたところで一目散に道路を渡っている。

小桃や新黒の餌を横取りするといけないので、仕方なく戻ってみると、その猫は「かりん」だった。通路の奥へまっしぐら、新黒の餌を横取りしている。新黒は退いてしまった。

お墓への階段で新黒のためにレトルトを空け、カリカリもたっぷり与える。新黒がノロノロ食べている間に、小桃とかりんはたっぷりあった餌をもう食べ尽くしてしまっている。かりんが更に新黒の餌を狙っているので仕方なくレトルトをかりんのためにもう1袋開ける。小桃にも元の場所で1袋与える。

さていよいよ立ち去ろうと崖上に上がると、何と!ハイシローがやって来た。又、通路に戻ってハイシローの為にレトルトを開けると、小柄な胴体を大食の余り菱形に膨らませたかりんが又もや横取りしている。もう知らん!餌はもうない。断固立ち去る。新黒もやっと食べ終えたようだし。

するとかりんは崖をスルスルと攀じ登って私の後を従いてくる。崖上の駐車場の端まで従いてきてさすがにそこで止まったが、大声で鳴いて私を呼ぶ。ウルサイわい。黙れ!欲深猫!しっかしこれくらい逞しく生きている「かりん」は大丈夫だなあ。10年以上生きるだろう。小桃もあんなところに引越しせずに山手に戻ればいいのに。


2003年03月24日(月) 新黒不在

小桃の駐車場には、このところ車が少ない。
今夜もY沢さんが来た直後なのか、小桃も新黒もいない。とにかく餌場に陣取り掃除を始めていると、小桃がどこかから駆けって来た。今日はいつもの餌ではなく家猫の食べ残し3種を少なめにしてある。目先が変わったせいか小桃はよく食べている。水を替えたりカリカリをあげたりしていても新黒は現れない。

新黒の為に餌をこんもりと盛る。夜半には雨になるというから小桃が全部食べてしまってもよいが。

しばらく前にも新黒がいないことがあった。M本氏の話だと学院工房の方へも新黒が出入りしていたという。あそこはラッキーの餌場だが、そこでおこぼれでも頂戴したのかな?懐かない猫でも心配だ。


2003年03月23日(日) 小桃も新黒も満腹か?

新黒はいたが、小桃がいない。
餌場には団子虫となめくじがいる。Y沢さんが来た直後なのかなあ?掃除をしていると小桃がやって来た。2匹とも喜んで食べてはいるがスピードが遅い。ま、そんなこともあるだろう。


2003年03月22日(土) 又もや雨

9時前、家を出ると丁度雨が降り始めたところだった。しまった。もう少し早く出ればよかった。が、仕方がない、傘を差して小桃の餌場へ急ぐ。

小桃はいつものように私を見つけるとまっしぐらに駆けて来たが雨なのでぐるりと回る。車の数が少ない。駐車場入口のRV車の下で給餌することにする。車の下は乾いていたのでミニホウキで掃く。小桃がソワソワしている。すると白黒猫が来たのでてっきり新黒かと思ったら、やけに慣れ慣れしい。よく見るとスミオだった。

ふと横をみると隣の車の側に新黒がいる。新黒もRV車の下に入ればいいのに濡れたままじっとしている。スミオと小桃に給餌し、その横に餌をこんもりと盛り新黒を呼ぶ。警戒しながらも餌が食べたいのでやって来た。私はすぐにその場を立ち去る。

崖上の道路からRV車の下を見たが遠くて懐中電灯の光は届かない。(・_・;)…ん? その時、猫がものすごい勢いで山手の方へ走り去った。スミオだろう。十分に食べたのかなあ?


2003年03月21日(金) すっかり遅くなってしまった

家での用事にバタバタ追われていて、給餌に行くのをすっかり忘れていた。時計を見るともう9時半だ。それから慌てて支度するが、急いでいる時に限って家猫どもがウンチしたり廊下にゲロッたりする。更に遅くなり、家を出たのがいつもの1時間遅れ、10時10分前だった。

その前7時ごろには少なくともM本氏からカリカリを貰っている筈だが、小桃も新黒も待ちかねていた。思いついて無心に食べている新黒の頭をちょこっと触ってみた。ちょっと後ずさったが、シャーとも言わずすぐにお食事に戻った。新黒の頭の毛(耳のあたり)は固かった。背中はそれほど固くはなかったが。

出来れば少しづつ触れるようにしたい。そうでないと病気になっても見捨てるほかなくなってしまう。抗生物質を与えているが、両目の目やには相変わらずだ。


2003年03月20日(木) 「高齢ペット(イヌ・ネコ)との暮らし方」

午後2時から表記のような講演会が区役所で食品衛生係の主催で行われた。「山手ネコロジー」からはM浦さんと私が。隣接LマンションからはK須さんが出席。

会場へ行ってみると、受付に見たような顔が。息子の小中の時に知り合いだったお母さんだった。詳しくは話さなかったがどうやら動物愛護ボランティアのようだ。

出席者は30人くらいのうち、犬、猫の飼い主が丁度半々くらいだった。

講師は矢崎潤氏(愛玩動物飼養管理士1級)。多分28歳くらい。若くて小柄で女の子と見間違いそうな優しそうな雰囲気だ。が、一旦話し始めると動物への愛情に満ち溢れ、声も一段と張りが出る。

各地で虐待や遺棄などに遭った動物を多数保護しているそうだ。特に高齢犬を何頭も見送ったそうだ。パワーポイントでスクリーンに映し出された矢崎家での高齢犬たちの姿は感動モノだった。とても大切にされている。矢崎氏は餌もすべて手作りなのだそう。

丁度、講師自身が高齢犬を沢山世話しており、また犬の方が介護が大変なこともあってか、ついつい具体例は犬のことになる。

その中で私が特に記憶しておこうと思った事柄は:
* 高齢猫はビタミン類が不足してくるのでアリナミンを与えると良い。
* 常にハウス用のものを用意し、キャリーに入るのを嫌がらせないようにする。(病院へ行くときなどのため)
* 飼い主が呼ぶと必ず、飼い主のもとに戻ってくるためのかけことば、合図のことばをひとつ用意する。(誤って逃げてしまった時に呼び戻すため)が、これは猫に対しては難しいかもしれない。

要介護状態になったとき、講師は遠慮なく人間のためのヘルパーにどしどし助言を求めたそうだ。そうして試行錯誤を重ねながら、体験によりベストと思われる方法、道具を工夫してきたようだ。

彼の用意したレジメはなかなか詩情溢れるもので、もしかしたらバンドでもやっているのかと思わせる。とってもロマンチストだ。

老人や障害者介護の現場でもそうだが、こうした極く極く今風の青年男女が明るく楽しくさりげなく働いている。そういうとき、日本の未来はまだまだ捨てたものじゃないという気にさせられる。まことに嬉しい。

会は30分以上も超過したが、熱気に溢れ誰も立ち去らない。終了後、会場に現れた区食品衛生係のY口係長にご挨拶する。


2003年03月19日(水) 山手猫たち

午後1時半ごろ学院正門近くのY光台マンション1階のY野さん宅に寄って、パンダたちの写真をお返しする。おみやげに猫缶6個を持参した。ドアチャイムを鳴らすとY野夫人が現れた。初対面だが、Y野氏から話を聞いておりとても友好的だった。

もう独立されたY野さんの娘さんたちも猫が好きで、競争で抱いて寝ていたとか。そういうお話を伺い、立ち去ろうとしているところへ身支度を整えたY野氏が現れた。このマンションは東京都が都立の中・高の教師たちのためにと、建てたものだそうだ。Y野氏も都立中の教師だったとか。

今後ともどうかよろしく、ということで失礼する。J先生は引越しや仕事で超多忙なので、また日を改めて訪問することにした。

・・・・・・・・・・
今日は水曜日なので山手へ行く日。家を出るのが少し遅くなり、小桃と新黒の餌場を回ってから山手へ行くとM浦さんがもう猫たちにカリカリをたっぷり与えた後だった。が、猫たち私を見るとワーッと寄って来て缶詰をねだる。私は缶詰おばさんなのだ。石垣でカリカリを食べていたパークまでがすっとんで来て足元をウロウロしている。その動きの素早いこと。とても足が悪いとは思えない。コロンだけが欠席だ。

新聞紙を広げ、缶詰フードを空けると一応ワイワイするが、満腹の猫たち、この缶詰はあまり好きではないらしい。スピードが遅い。パンダもスミオも来たが余り食べずに帰ってしまった。

その中で貪欲なのが赤白猫4匹とパークだ。私の足元で食べているパークの背中がおかしいといってM浦さんが触ると飛び退いた。私も隙をみて触ってみた。なるほど被毛の下の骨格がおかしい。右側肋骨がガタガタになっている。多分交通事故にでも遭った時に複雑骨折したのがそのまま固まってしまったような感じだ。

が、ここ数ヶ月で顔も引き締まりよだれも出なくなって足も軽やかだ。もう今更治療の対象ではないだろう。こうやって「山手ネコロジー」側でおいしい餌を貰ってゆったり過ごしていればよいだろう。

ゲンキに軟膏の目薬を差そうと用意していて、ふと見るとゲンキがこちらをじーっと見つめている。指先に軟膏を適量塗りつけたところで、ゲンキが脱兎の如く逃げ出した。何と察しがいいのだろう!そのまましばらく待っていると戻って来て餌を食べ始めた。今だ!M浦さんに取り押さえていてもらいゲンキの右目の中に軟膏を塗りこむ。

2軒の猫ハウスに猫たちが合計7匹入っていたとのJ先生の報告をM浦さんに告げる。彼女が毎夜ハウスの世話をしているのだ。毛布が湿気ている。もうカイロがなくなり次の分も買っていないがポオの病気も治ったし、全員デブ猫なので大丈夫だろう。去年まではハウスさえなかったのだから。


2003年03月18日(火) よく雨が降る

夕方まで何でもなかったのに、夜には雨になってしまった。午後9時、いつものように出かける。小桃は駆け寄って来るが一昨日と同じく、駐車場の入口へ回る。昨日から軽トラックが止まっていない。入口近くのRV車の下に小桃を導く。

ガサゴソやっていると新黒もRV車の下にもぐり込んできた。よしよし。乾いている地面を選び、ミニホウキで掃く。缶詰フードの山をふたつ作ると新黒も近寄って来て食べ始めた。カリカリも添える。

山手からは昨日も今日も猫たちはやって来ない。

山手といえば、更新情報に「J先生の山手・ポパイ便り」を載せた。J先生からのメールによれば、昨日の日中、猫ハウス1号には茶々、ゲンキ、ポオが入っており、2号にはコロン、さくら、かりんの女性陣に加えタビーまでが入口からその巨体をはみ出させながらも、ひしめき合って入っていたそうだ。想像するだに微笑ましい光景ではないか!

苦労して学院側から許可を得、ハウスを設置した甲斐があったというものだ。当初はポオしか入らず、少々がっかりしていたのだが・・


2003年03月16日(日) 健気な小桃

今日は、昼過ぎから出かけていて、帰宅が遅くなり給餌に出たのがもう午後10時を過ぎていた。雨も結構降っている。いつもより1時間も遅いのでもしかしたら猫たちはいないかと思ったが、どっこい、待ちかねていたようだ。

傘を差しているのに、崖上の道路にさしかかると車の下から小桃が飛び出して来た。が、雨の日には駐車場の軽トラックの下で給餌する為、ぐるりと回るのだ。小桃は雨に濡れながら私の後をついてくる。出来るだけ急いで軽トラの後ろに回る。傘は地面に置き、私は濡れながら小桃を軽トラの下に入れ給餌する。

新黒はどこかと見渡すといつの間にか軽トラの下に入って待機している。私がキョロキョロしていてなかなか餌をくれないので焦った顔をしている。よしよし。どこで待っていたのか知らないが結構濡れている。食べる時くらいは濡れずにゆっくり食べさせてやりたい。

小桃も新黒もガツガツしている。そうだろう。雨の日には他の給餌人は来ていないはずだ。こうやって待っていると思うと、やはり暴風雨ででもない限り来てあげなくちゃ、と思う。


2003年03月15日(土) トニーもポオも現れる

今朝は雨が降っていたので、体調悪く多忙なM浦さんから電話がかかってきて、今日正午からの捜索はキャンセルとなった。

夜9時ごろ、いつものように小桃の餌場へ。今夜は新黒も待機していて、ナメクジや団子虫を掃除している私の周りをウロウロしている。カリカリはもらったはずなので、缶詰フードだけにする。それでもそれぞれ大1缶づつだから結構な量だ。

山手から猫は来ないので、そそくさと立ち去る。

10時過ぎ、山手での給餌を終えたM浦さんから電話がかかってきた。トニーもポオも現れたという。が、ポオが少々元気がなく食欲もなさそうだったとか。膀胱炎気味のポオのためだけにサイエンスダイエットライトを買ったという。これは「山手ネコロジー」の会計から支払う。

猫ハウスの中に入り、その中で特別食を少し食べたという。M浦さんはしばらく様子を見ていたそうだが、以前のような頻尿などにはなっていない模様だ。大丈夫だと思う。

M浦さんがあんなに心配していたコロンの足も、もう何でもないようだし。

ともかくトニーが4日ぶりに出て来てよかった。昨日は☆☆学院中等部の卒業式があったそうで、猫たちは隠れてしまっていたらしい。


2003年03月14日(金) タニーとポオが行方不明

9時前に小桃の餌場に到着。スミオが目ざとく見つけて駆けて来たが、肝心の小桃と新黒の姿がない。

崖上の駐車場に車が止まり、人が降りたがそこに留まって大声で話している。ので、懐中電灯はつけず街灯と月明かりを頼りに作業。ナメクジがたくさん転がっている。ミニホウキの柄で通路から下へ全部落とす。そしてミニホウキで掃く。団子虫はホウキで掃き落とすことが出来るがナメクジは貼り付いていて取れない。

こんなに沢山ナメクジがいるということは、Y沢さんの給餌直後なのだろう。小桃は飛び出して来ないし、新黒もいない。小桃が気付いてやって来た。そこで小桃とスミオに缶詰フードの山をこんもりと二つ作る。スミオはまたカッコつけて食べずに離れる。カリカリも添えてスミオを抱っこして餌に鼻をつけさせる。するとやっと食べ始めた。手間隙かかるヤツ!

テレビ東京の「ポチたま」を見た。半年前に取材した、下北沢の閉店した店舗前に佇む白黒猫を再び訪れたスタッフ。同じところに同じ猫発見。近所の人々が面倒をみているという。近くのブティック店主が家猫にしようとしたが、先住猫との折り合いが悪く元の場所に戻ってしまったので、餌やりをしているという。新しい首輪も付けてもらっている。

スタッフが見守る数時間の間にも次々と給餌する人がやってくる。前足に怪我をしていたが、誰かが病院に連れて行ったらしいとか、その際にシャンプーもしてもらったらしく真っ白になっていたとかの、ほのぼのする知らせが入って来る。

閉鎖店舗の人々は猫どころではなくほったらかして行ってしまった。とはいえ、幸せな猫ちゃんだなあ、とウルウルしていてよく考えたら、山手猫たちはこの下北猫と同じように愛されているし、病院にも連れて行ってもらえる。そしてそれをやっているのは私たちだ、と思うと他猫の同じような幸せとその猫を巡る人情の厚さに感涙を流す私が可笑しくなった。

10時半頃、M浦さんから電話がかかってきた。トニーは12日(水)から姿を見せないし、ポオが今夜、どこにもいないという。ものすごく心配しているので、明日正午、正門前で待ち合わせ、捜索に行くことにした。


2003年03月13日(木) スミオとタビーが来た

今日は我が家の便秘猫ファビを浣腸に連れて行き、病院で1時間半も押さえていたし、その後の家での糞まみれの惨事もあってヘトヘト、クタクタだ。かといって小桃の餌場に行かないわけにはいかない。

午後9時を過ぎてしまった。なめくじも団子虫もいる。Y沢さんの給餌直後か?すぐにスミオがやって来て、3匹に給餌。すると脇の下から黒っぽい顔をニューッと覗かせる子がいる。タビーだ。タビーには離れたところで新しい缶を開ける。

立ち去ろうとすると山手から呼ぶ声がする。見ると石垣の端っこから茶々がこちらに向って鳴いている。大分前から道路を渡っては来なくなっている。よしよし。はねられそうになったかして怖い目に遭ったのかもしれない。

一瞬、茶々にだけカリカリでもあげようかと思ったが、道路を渡って山手側へ行くと、多分他の猫たちも駆けつけてきて収集がつかなくなるだろう。心を鬼にして、茶々を無視し立ち去る。

家ではまだファビのフォローをしなければならない。


2003年03月12日(水) 今日は山手へ行く日

9時20分に家を出る。小桃の餌場へ行くと、崖上の道路からドサリと猫が跳び降りて来た。ライトで照らすとゲンキだった。水を替え、缶詰フードの山を3つ作って3匹に与える。ゲンキが大嫌いな小桃も平気で食べている。新黒ももう威嚇しない。3匹をそのままにしておいて山手へ向う。

1匹もいない!と思ったら、排水溝から茶々が出てきた。どこから湧いてくるのか、他の猫たちも続々と集まってくる。パークもいち早く駆けつけてきている。新聞紙を広げ、まずカリカリを与え、それからおもむろに缶詰だ。猫たちは缶詰を目当てに集まっているので、カリカリはそれほど喜ばない。

そうこうしているうちにM浦さんがやって来た。コロンは右前足を浮かし気味にしている。私が押さえつけ、M浦さんが前足を仔細にチェックするが外傷などは見受けられない。タニーの右後ろ足もいつしか治ってしまったようにコロンの前足も大したことはないと思うが。M浦さんは、昨日はどこかびっこを引いている、としか分からなかったが、今日は右前足だとはっきり分かるので、昨日より悪化していると言う。が、しばらく様子を見るしかない。

ゲンキは小桃の餌場からすぐに山手へ戻って来て、また食べている。M浦さんに押さえていてもらい、軟膏の目薬を右目頭に入れる。それほど嫌がらなかった。押さえ役が要るので、投薬はやはり水曜日だけにしよう。劇症ではないし。

M浦さんと1週間の積もる話をするが、今夜は風が冷たい。彼女は小桃に会いたくて、餌場に行った。すると小桃も新黒も食べてはおらず、餌の山がふたつあり、いつの間に行ったのか、さくらとかりんが食べていたとのこと。小桃の餌場にはなめくじが2ひきべっとりと張り付いていたから、多分、先客の餌やりさんが来たのだろう。そして新黒と小桃は満腹なのだろう。

パンダが後からやって来たがもう缶詰がない。きっと下のY野さん宅でも貰っただろうからカリカリだけを与える。しばらくしてスミオも現れた。缶詰は16個開けたのだが、スミオの口には入っていない。M浦さんに渡す缶詰を1個開けるが、他の欲深な猫たちが群がってスミオは押し退けられている。タニーの食欲もすごい。
私が缶切りを使っていると盛んに手を出して催促する。押さえつけてガチガチに固まっていた目やにを取る。M浦さんと二人だとホホイのホイとうまくいく。

あんまり寒いのでお開きにする。帰りがけ、崖上の道路から小桃の餌場の通路を覗くと、新黒らしき猫がちんまりと座ってこちらを見上げていた。あんなところで何をしているのだろう?あそこはそれほど寒くはないが。

帰宅し、PCを開くとJ先生からメールが入っていた。
『昨日生徒が30分ぐらい、かりんと遊んでいました。ハイシローも近くまで来てお腹を見せて甘えていました。ハイちゃんは私にほとんど触らせてくれないのに、生徒(女の子)なら、耳の後ろを掻いてもらったりします。遊んでいるときに気が付いたらしいですが、かりんの右耳に傷があって、ちょっと膿んでいます。今日瘡蓋が出来ているらしいですが、どうしたのでしょうね。今すぐに薬をぬる必要がないと思いますが、見てみてください。』

かりんは今夜も食欲旺盛でもりもり食べていたが、耳が変だなどとは全く気付かなかった。すぐにM浦さんに電話してその旨、告げる。明日夜、チェックしてくれると言う。


2003年03月11日(火) 特に変わりなし、と思ったら

昨日の昼間にJ先生が、☆☆学院職員のT橋さんからまた猫フードのカンパを頂いたといって我が家まで届けてくれた。

我が家へ運ばれたカンパフードには私は手をつけず最も消費するM浦さんと、お掃除もして下さっているM本氏に使ってもらっている。

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昨夜の小桃の餌場には山手からは猫は来ず、小桃と新黒がゆっくりと食べることが出来た。

今夜は、スミオが遠慮がちにやって来た。団子虫がいたから誰かが給餌に来たようだ。小桃の前に缶詰フードとカリカリを盛り、スミオの分もこしらえるが遠慮している。満腹なのかと思ったが、抱っこして餌の前に連れて行くと食べ始めた。小桃とスミオ、新黒が顔をつき合わせて食べている姿は可愛い。

近頃何故か新黒がスミオに対して怒らなくなった。よいことなのだが、新黒、大丈夫なのかな?元気がないのでは?と取り越し苦労をしてしまう。

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10時過ぎ、M浦さんから電話がかかってきた。コロンが足を引き摺っているようだと言う。彼女が給餌にやって来たとき、丁度、給餌を終えたY沢さんが車で立ち去るところだったとか。コロンの足をよく見ようと抱き上げると尻尾を逆立てて逃げてしまったという。帰宅してからY沢家に電話したが、Y沢さんは、コロンの足には気付かなかったらしい。

明日は私が山手へ行く日なので、一緒によく見てほしいと言う。多分、彼女が騒いでいたタニーの「右足のびっこ」みたいな調子で大したことはないと思うが、勿論チェックしよう。


2003年03月08日(土) 新黒はしっかりお食事

久々にきれいに晴れた。午後9時前に小桃の餌場へ。気温は高いのだが風が冷たい。崖上の道路にさしかかると下から小桃の鳴き声がする。それを聞きつけたのか、山手からデカい猫が2匹、こちらに突進してくる。たまたま車が来ていなかったが、猫たち、ちゃんと車に注意しているのだろうか?それだけが心配だ。

見るとタビーとスミオだった。新黒が肩を怒らせてお出迎えだ。スミオは新黒と戦う気は全然なく、通路の手前の方で甘えて転がっている。一方、タビーは新黒の存在にお構いなしだ。が、2匹は鼻を突き合わせたまま唸りもしない。

まず餌場を掃除だ。手前の方も掃いておく。そこへまずタビーとスミオにカリカリを給餌。缶詰を出して缶切りをしているとタビーが私の手の間に入り込んで頭でぐいぐい押す。邪魔になってはかどらない。タビーとスミオに半分づつ与える。

小桃と新黒が待ちきれなくて後ろでそわそわしている。よしよし。すぐあげるからね。ウルサイ山手猫の口封じをしておかないと小桃たちの餌が横取りされてしまうからね。昨日心配した新黒もパクパク食べている。昨日、一昨日の缶詰はシラス入りだった。それが気に入らなかったのか?それとも単に既に満腹だったのか?

多分満腹だったのだろう。今日は団子虫が1匹も見当たらない。まだY沢さん達が来ていないのだろう。Y沢さんたちは毎日来るとは限らないが、私はとにかく毎日行っている。


2003年03月07日(金) 新黒、またもや食欲不振

夜に入り、雨も止んだ。午後9時、小桃の餌場に行く。今夜はスミオがやって来た。スミオは少し離れて様子を伺っていたが、新黒が威嚇しないので通路の奥へやって来た。小桃の餌場、水容器の側には団子虫がいっぱいだ。払いのけようと思っていたら、どこへ行ったのか、3匹くらいに減っている。

缶詰2個分を3等分し、カリカリもそれぞれの横に盛る。新黒の分には抗生物質が入っている。水容器を洗い、セットする。なめくじを見つけ、払っていると新黒が食べるのを止めて餌から離れる。大して食べていないのに・・昨日といい、どうしたんだろう?小桃は自分の分を食べずに新黒の餌を食べている。そっちの方がおいしく見えるのか?

崖の上の道路から見ると、新黒は通路で座っている。雨が止んだのでY沢さんが給餌に来たのかなあ?それで満腹になったのならよいのだが。

あんなに大食だったノワールが去年の5月ごろから缶詰1個は平らげられなくなり、大量に残すようになった。もったいないので残りを「プリンス猫階段」に持って行き、新黒にあげていた。すると自分の餌場では食べ残したはずのノワールが、そこに現れて食べようとするので、車の下でまた給餌したりしていた。

そしてノワールは6月末には全く食べられなくなり、7月2日を最後に姿を消した。そのことが頭にあるので、新黒の食欲不振はとても気になる。といっても抗生物質を与え続けるくらいしか方策はないのだが。


2003年03月06日(木) 新黒が食べない?!

外出からの帰り道、午後5時前、例のフォレストヒルズ遊歩道の外れ、U野氏宅の大きな屋根つき車庫の中の車の下にプリンスが待機している。ボス三毛と牛若はいなかった。餌やりさんは6時頃にならないと来ないのだろう。

午前10時ごろにもそこを通ったが、猫たちはいなかった。それにしてもプリンスは私が声をかけても手ぶらだからか、冷たい顔をしてそっぽを向く。これが猫というものだな。でも私はプリンスが好きだ。

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夕刻から降り出した冷たい雨の中、小桃の駐車場へ行く。いつもの軽トラへ向っていると小桃が別の車の下から走り出てきた。軽トラの下でまず小桃に給餌し、ライトで周りを照らし新黒を探す。キョロキョロしているといつのまにか後ろの植え込みに静かに座っている。

小桃の横に、缶詰とカリカリをこんもりと盛る。新黒は近寄っては来たが、軽トラの車止めの上に乗っかってそっぽを向いている。私がいるので食べ難いのかと思い、早々に立ち去る。崖の上の道路へ出てからライトで照らしてみると、なんと、新黒はさっきの姿勢を崩さずそっぽを向いたままだ。

どうしたんだろう?雨の中、Y沢さんが来て既に給餌していったのだろうか?


2003年03月04日(火) 「山手猫の歴史」写真をアップ

写真を実物より大きくPCに取り込み、ページを4枚作った。そうしておいて集合写真の白黒縞猫の柄を注意深く、小桃とラッキーの柄と比べてみた。そうすると、パンダに頭を舐めてもらっている中猫は現・ラッキーと判明。

いなくなったアレックス(小桃の息子)とそっくりな仔猫も左前足の白模様が僅かに違うので別猫だということがはっきりした。M浦さんの話ではアレックスはまだ3歳だというから、Y野氏の5〜6年前の写真に写っている筈は勿論ないのだが。

8年前の写真に既に、花子やM浦家のフク(このあたりから救い出した猫)にそっくりの猫がいる。

パンダと、パンダそっくりのメス猫(仮にパンダ姉としよう)が2匹で毎年せっせと仔猫を産んでいたようだ。そうして死ぬ仔猫が殆どだったという。4年位前にJ先生がY野氏など隠れ猫シンパさんとの接触はおろか、Y沢氏、M浦さんのことも知らないまま、パンダとパンダ姉、スミオ、ポパイ、ラッキー、アレックスなどを開院間もない犬山動物病院へ手術に持ち込んだのだった。残念ながらパンダ姉はお腹に胎児を抱えたまま、手術時に絶命したという。このことは若い院長にもJ先生とJ先生の幼かったお嬢さんにも未だに消えないトラウマとなったようだ。

が、昔の写真で見る通り、パンダとパンダ姉が10年近くも産み続けた猫のうち、現在残っているのはポパイ、スミオ、フク、ラッキー、小桃(多分パンダたちの仔)だけだ。そう思うと昔の写真を見るのも切ない。

一方、ワカメと小桃もせっせと産み続けたが、現在残っている子供は、ハイシロー、コロンと花子だけだ。M浦さんは仔猫たちがカラスなどにやられてしまったのを目撃し、ひとりで捕獲、手術に乗り出した。そして、小桃、ワカメ、急に現れたさくらとかりん、小桃の娘花子を術後の1週間の預かりまでやってのけた。エライッ!

J先生、M浦さん、その他の餌だけやり人などが1年前までは、バラバラに存在していたのだが機は熟していた。だから、通りすがりの新参者の私が音頭を取っただけで「山手ネコロジー」があれだけの短期間に纏まったのだ。「山手ネコロジー」の成功はやはり、善意と幸運とがタイミング良くドッキングした稀有な例だ。どこでもこんなにスンナリいく筈はない。

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今夜はとても冷えるというので小桃の餌場へは厚着をして出かけた。軽い上り坂を早足で歩くと暑くなってきた。午後9時頃だが、小桃たちはとても空腹だったようだ。そこへ山手からゲンキだけがやって来た。いつもはゲンキが大嫌いな小桃、すぐに逃げてしまうのだが、空腹なので新黒とともにゲンキを威嚇しつつ食べている。

ゲンキには少し離れたところで缶詰を開け1缶丸々与える。カリカリも。ライトでゲンキの顔を照らすとやはり右目から茶色の目やにが垂れている。新黒は両目だ。彼には抗生物質投与を再開した。

ゲンキの目やには学院の生徒たちも気になるようで、J先生に報告。そしてJ先生は私に報告。1月には1ヶ月に渡り、消炎剤をゲンキと新黒に与えたが、最初ちょっと改善したかに見えたのだが、結局は元通りになってしまった。

が、もう一度、犬山動物病院の院長に相談してみよう。


2003年03月03日(月) 山手猫の歴史

2月26日(水)の夜、山手の餌場で猫たちに給餌していた時に知り合ったY野氏宅を、M浦さんと一緒に山手猫たちの昔の写真をお借りする為、訪問。

雨が降り出す前にと正午過ぎ、正門前でM浦さんと待ち合わせ。猫は1匹もおらず学院、陸上部の生徒たちがランニングをしている。M浦さんがやって来て我々が話しだすと、声を聞きつけ忽ち数匹の猫が集まった。

前々日の雨で猫ハウス内の毛布やダンボールはかなり濡れてしまったという。翌日は晴天だったので、M浦さんが猫ハウスの屋根に毛布を広げて干したそうだ。ダンボールは捨ててしまったという。以前入れた発泡スチロールは猫たちがかじってボロボロにしてしまうのでM浦さんがとっくに撤去。

猫ハウスの入口は大きく開いているので風向きで雨が降り込む。M本氏がビニールをのれんのように取り付けたが、白いレース模様だったので、遠目にも目立ち過ぎて没。目立たないビニールのれんを下げるのは良いアイデアだと思うが、M浦さんが毛布をパタパタするのに不便だという。今冬は猫ハウスのメンテの殆どすべてをM浦さんにしてもらっている。猫ハウスの今後のメンテについては企画があるが、はっきりした時点で発表しよう。

さて立ち去ろうとすると新たに猫が駆け寄ってきたりしてなかなかY野氏宅へ向えない。たっぷりカリカリを与え、やっと出発。

正門前の急坂を下り、左手に職員寮がある。そこに茶々がいた。当然、こちらにやって来る。右手に3階建てのY光台マンションがある。裏庭にパンダが居た。お目当てのドアにはドアホンも名札もない。とりあえずドンドン叩く。応答なし。奥に電灯がついているのがうっすらと見える。M浦さんがドアノブを回すと開いた。声の大きなM浦さんに「ごめんくださあ〜い!Y野さあ〜ん!」としばし叫んでもらう。

するとY野氏が現れて憮然としている。ここは勝手口なのだという。持参した「山手ネコロジー」HPからプリントした写真類とおみやげのデコポンを手渡し、昔の山手猫の写真をお借りする。勝手口ではなく玄関口はどこなのか分からない。奥まった入口を案内してもらう。

パンダはやってきた茶々を威嚇している。そこへスミオもゲンキもやってきた。みんなにカリカリを与えて立ち去る。

ひとまず我が家へ帰り、お借りした写真を見る。20年前の元祖山手猫のような写真もある。パンダの子供時代の写真はみつからないとY野氏は言っていたが13年前の写真がある!今は影も形もない猫たちが多数写っている。7年前から山手猫に関っているM浦さんが知らない猫もいっぱいだ。スミオはパンダの息子だという証拠写真もあった。我々、少々興奮気味だ。


2003年03月02日(日) 天気予報は大当たり

少々の雨なら小桃の餌場へ行くのだが、さすがに昨夜は諦めた。バケツをひっくり返したような大雨だった。小桃も新黒も痩せてはいないので1日くらい食べなくても大丈夫だ。

今夜は8時45分出発。餌場の水容器はきれいだったし水もたっぷり入っていた。昨日は雨だったから今夜はきっとY沢さんが来たに違いない。小桃も新黒もガツガツしていない。それでもゆっくり食べ始めた。

新黒の両目から茶色の目やにが垂れている。やっぱり抗生物質を与え続ける方がいいようだ。

日曜の夜だからか、いつもより車の出入りが多い。車のライトが背中に当たるが、知らん顔して給餌を続ける。カリカリも与えて立ち去る。山手猫は来なかった。

明日夜もまた豪雨だという。このところ予報はよく当たる。今夜たっぷり食べ溜めをしないとね。

明後日は晴れるが気温がグッと下がって真冬日になるそうだ。猫たち頑張れ!


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