つれづれ日記
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2003年02月28日(金) 2月も今日でお終い

夕方6時前に、フォレストヒルズ遊歩道を歩いていた。その横のU野さん宅のガレージを見ると、猫が3匹いる。そのうちの1匹はきっとプリンスだろうと思い、近寄ってみた。

手前にボスの三毛猫。その横に牛若と私が勝手に呼んでいる白黒メス猫。牛若は丁度眉毛に当たるところが牛若丸の眉毛のような太短い八の字になっている。少なくとも3年前には既にいた。ボス三毛猫の娘ではなかろうか。多分手術されていると思う。

そして車の下にはプリンスがいた。「プリンス!」と呼びかけても、返事もせずじーっとこちらを見ているだけだ。元気そうだ。顔が白っぽくて鼻がピンクの老猫は我が家の長老ロミを彷彿とさせる。私はプリンスが好きだ。

もともとはPハイツ1号棟あたりで餌にありついていたらしい。Pハイツと山手を半々に行き来していた。小桃との間に子孫を多数なした。その後、山手専属のようになっていたのだが、暮の「山手スカイウォーク」街灯設置工事に驚いたのか、それとも何か嫌なことがあったのか山手から姿を消していた。最近はちょくちょく山手へも戻って来たりするそうだが、どうやら、U野家のガレージあたりに引越ししたらしい。ボス三毛猫との折り合いもよさそうだ。

その調子よさ、たくましさが何ともいえないなあ。益々プリンスが好きになる。大体長老猫にはえもいわれぬ貫禄がある。思いっきり長生きしてほしい。

・・・・・・・・・
8時40分に家を出発。小桃の餌場に向う。山手猫は来ない。しめしめ。が、直前にY沢さんなどが来たらしく(もしかしたらM本氏、T見氏もか?)満腹なのだろう。小桃は缶詰もカリカリも食べているが、新黒は餌の前でじーっとしている。表情は穏やかだ。他の人は新黒にはお墓への階段で給餌しているようだ。カリカリのカケラが残っている。私も以前は新黒にはそこで給餌していたのだが、小桃が新黒を嫌悪していないことが分かり、2匹とも同じ場所であげている。2匹並んで食べている姿はなかなか可愛い。

その通路と崖の間に排水溝があるが、そこに溜まった枯葉の上に座って新黒は給餌人を待っているようだ。餌は食べないが上の道路を行く私のことをじーっと見送っている。

明日は大雨になるという予報だ。


2003年02月26日(水) 何とパンダは14歳!

9時20分頃、出発。小桃の餌場には山手猫たちはやって来なかった。小桃と新黒にいつものように缶詰とカリカリをあげ、水を替える。山手へ行くが猫がいない!
と思ったら足元の排水溝から茶々が飛び出して来た。階段の上の方からも猫たちが集まって来た。新聞紙を2箇所に広げる。茶々が退かないのでその上に新聞紙を置いても茶々はそれを被ったままだ。かわいい。

来ているのは、茶々、タビー、ゲンキ、ポオ、花子、ワカメ、アニー、ハイシロー、パークだけだ。てっぺんの6匹は後でM浦さんが連れて来るだろう。

猫たちが缶詰をモリモリ食べていると、正門前にタクシーが止まった。降りた老紳士は、すぐには立ち去らずこちらを見ている。そのうちに階段を上がって来た。猫好きさんのようだった。猫たちが食べるのを目を細めて見ている。下のY光台マンションの住人で、時折、こっそり餌やりをしているという。私に「(猫に給餌してくれて)有難う」と言うので、「山手ネコロジー」のことを話し、こっそりではなく学院公認だし、ここは学院の私道なので堂々と餌やりをしている旨、話し、不妊・去勢手術もすべて済ませ、病気猫は獣医さんにかからせて投薬などの処置をしていることなどを話す。

やって来たパンダを抱えて「ほら、黒ちゃんママももらいなさい」と私の側に連れて来た。去年、M浦さんと私が長毛ミケを捜しに行った時、当時はアレックスだと勘違いしていた現パンダがY光台マンション1階の真ん中あたりのドアの前にちんまりと座っていたことがあった。もしかして、その家の人なのではないか?と訊いてみたらやっぱりそうだった。

パンダのことは14年前に、子猫の時に車の側に(捨てられて)いたのを発見し、写真を撮ったことがあるという。その写真をお借りすべく、近々そのY野氏宅を訪問することにした。何とパンダは14歳であったか!しみじみパンダを眺めてみたが、とても14歳の野良とは思えない。艶々ピカピカの美しい被毛だ。気立ても良く本当にいい猫だ。

ある時、黒ちゃんママ(パンダ)がお腹に手術痕をつけているときがあったという。それはJ先生がパンダに不妊手術を受けさせた時だ。

そうこうしているうちにM浦さんが上から降りて来た。Y野氏に紹介し、パンダのことを話す。パンダが14歳だと知ってM浦さんも驚く。良い人とお知り合いになれてよかった。

タニーはもうすっかり栄養満点猫になっている。それでも他の猫に比べればずーっと小さいが。現在、メス猫たちよりも小さいかも。他のオス猫たちはデブデブだ。アニー、バニーも骨格が大きいだけに一見、それほどデブには見えないが重い。

今日は3月下旬の陽気だったので、「猫庭園」の桜がほころび始めている。がまがえるが姿に似合わずかわいい声で鳴いているのが聞こえる。「山手スカイウォーク」のてっぺんに1匹いたそうだ。

餌場に犬フンが落ちていたのでM浦さんが片付ける。本当に悪い犬飼い主が多くて閉口する。

M浦さんと積もる話をしている間、猫たちは立ち去らない。木登りしたり、他の猫にちょっかいを出してみたり、残った餌を食べてみたり。

結局、出した餌はすべてなくなり、その場を片付けてお開きにする。
帰宅すると午後11時だった。


2003年02月25日(火) 図々しいハイシロー

今夜は出発が遅くなり、9時10分になってしまった。

予感は的中し、山手からは猫がまず2匹駆け寄って来た。タビーとスミオだ。新黒は怒っているが怯んでいるのはスミオだけだ。仕方なく、少し離れたところでタビーとスミオに缶詰をあげようとしているところへゲンキとハイシローがやってきた。新黒とタビーが唸りあいなんかして、山手に聞こえてしまったに違いない。

山手猫たちにカリカリも与えておき、通路の奥で改めて持参の缶詰を缶切りで開けているとハイシローがやって来た。追い払っても全然ダメだ。タビーまでやって来た。仕方なくその缶詰も山手猫たちに与える。

そしてようやく小桃と新黒の分を確保したのに、新黒は効果のない威嚇に余念がなくこちらにやってこない。ハイシローがまた来た。シッ!と鋭く叱ると肝心のハイシローは平気で小桃が逃げてしまった。散々だ。新黒にはお墓への階段で、やっと缶詰を与える。ハイシローは新黒の分の缶詰を食べている。本当に図々しい。

お墓の前の敷石のところにいる小桃にそこでちびっと残った缶詰を与える。その後、小桃は駐車場の真ん中で呆然としている。そこまで降りていって車の下でカリカリを与えた。

大騒ぎだったが、今、考えると猫は全部で6匹だったのだ。缶詰は5個分あったのだから各自十分にもらえた筈なのに。カリカリも沢山与えた。なんであんな騒ぎになるのだ?

餌場の通路から道路へ上がると向い側の石垣の上で茶々が私を呼んで鳴き叫んでいる。道路を渡って茶々にカリカリを与える。

すると私が山手へ行ってまた缶詰を給餌するのかと期待したタビーがのそのそと太った身体を揺すって道路を渡って来た。車が来たのに全く急ごうとしない。本当にハラハラする。一応、一時停止の場所なので、車は一旦止まるがノロノロ道路を渡っている猫を運転手は見ているだろうか?

小桃があんなところへ居場所を移さなければよかったのに・・と不満に思う。山手猫たち、とりわけゲンキを避けて山手を外れたのだとしてもゲンキたちが大挙して小桃の餌場に来るのだから同じことではないか。それにこれから山手猫たちはM浦さんから給餌されるのだ。益々デブになってしまう。

う〜ん、小桃と新黒にだけ給餌できる方法はないものか?


2003年02月22日(土) 小桃の餌場

9時前に小桃の餌場に行こうとしたら、いつの間にか雨が降っている。が、小雨だ。大したことはない。車の下に入らなくてもいいかも、と思いながら餌場に近づくと私の姿を見て山手からダッシュしてくる猫がいる。太ったシルエットからタビーかと思ったが、構わずにいつものように通路へ行かず、もっと南側へ回って駐車場の入口から入る。タビーらしき猫は、上の方で立ち止まってこちらを伺っている。

私が駐車場の中に入ると小桃が飛び出して来た。軽トラックの下は乾いている。ミニホウキを持って来なかったので、手で掃く。小桃に給餌しているとタビーだと思った猫がやって来た。タビーではなくスミオだった。何だ、スミオ、タビーと同じようなシルエットになっちゃダメじゃん。軽トラックの下、小桃の隣でスミオにも缶詰とカリカリを与える。

新黒がいる筈だと振り向くといたいた。植え込みの前に座ってこちらを見ている。軽トラの横に回り、下を見るとたっぷりの空間がある。そこへ缶詰をこんもりと盛るが、新黒は動かない。ライトで餌を照らし、新黒を呼ぶとやって来たが不満そうにファーッと一声。小桃とスミオのことも気にしている。小雨なので、先日のようにいつものお墓の上の通路で給餌してほしかったのかな。でも小雨でも濡れない方がいいもんね。結局、軽トラの下に入って食べ始めた。

先日、給餌直前に、すぐ近くで新黒の顔にライトを当てたところ、ファーッと言う。が、迫力がなく甘えているようにさえ聞こえた。そこで私も新黒に向ってファーッと一声。すると新黒、もう一声ファーッと言って返事をする。私も返事をしたが、新黒はあほらしくなったのか返事するのを止めてしまった。今日のファーッもそんな感じだった。曰く「早くくれろ!ファーッ!」「そんなとこじゃイヤだ!ファーッ!」という感じ。いよいよノワール系だな、これじゃ。

駐車場を出て上の道路から軽トラの下を照らしていると可愛い声で鳴く猫がいる。ハイシローだ。そのまま行きかけたがカリカリがまだ残っているので戻って、上の道路のガードレールと電柱の蔭でカリカリを与える。

すると更に別の鳴き声が。茶々だろうと思ったが一応見渡すと、道路の向こう側、山の下の石垣の上に白っぽい猫がいる。近寄って見たらかりんだった。もう食料は全くない。小雨だからM浦さんが来る筈だ。かりんはたくましいから大丈夫だろう。

以前、M浦さんと一緒にこの山の中に入って見たことがあるが、山の上からはPハイツ1号棟の裏、下の道路と小桃の駐車場、正門前、「山手スカイウォーク」がすべて見渡せる。ハイシローが派手に鳴くものだから、かりんがその方向に山を降りてきたのだろう。毎夜、同じコートを来て同じような時間帯に給餌に来ているのだから見つかるのは当然か。


2003年02月20日(木) スミオはいじらしい

午後4時前、所用でPハイツテニスコート横の坂道を下っていた。17日(月)の夕方、テニスコート前の駐車場の奥から首輪をした白猫が出てきた。その時は、丁度パピヨン犬散歩人、M上さんとS木さんと一緒に私はそこを通行中だった。M上さんは、その白猫がいたち川の餌場に来ていると言っていた。

なので、今日そのことを思い出しつつ、キョロキョロしていたのだ。そこからもう少し下ったところの右手に割りと大きな一戸建てがある。表札はN崎となっている。すると、山手のポオにそっくりな猫がやって来た。その後ろには月曜日に見た首輪をした白猫。きつねのような立派な尻尾だ。それにひきかえポオもどきの尻尾は短くてボワボワしている。そして、2匹ともN崎邸の庭に入った。

M上さんが、伸二がいたち川まで出張しているとS木さんに言っていたそうだが、ポオそっくりのその猫と間違えたのではなかろうか。伸二の里親さんの話では伸二もどきのメス猫がいたち川の餌場に出入りしたいるそうだ。白猫はメスを追うような格好でポオもどきを追っていた。ポオもどきが首輪をしていたか、はたまたメスかどうかは遠すぎて分からなかった。

去年の7月のある夜、ノワールの姿を求めてその辺りを歩いた時、白猫がそのN崎邸に入って行ったことがあった。あのときの白猫だったのか。そしてその庭には複数の猫が出入りしているようだった。

・・・・・・・・・・・・
今夜は8時50分に家を出発。山手猫に見つからずに小桃の餌場に着いたと思ったのも束の間、タビーが来た。タビーと新黒が唸りあっている。双方一歩も引かない。喧嘩に発展し怪我でもしたら困るので割って入り、まずタビーに缶詰を与える。それからいつもの場所で小桃と新黒に給餌。3匹にカリカリも与え水を替えていると、どこからか可愛い鳴き声が聞こえる。キョロキョロ探すと頭上の道路っぷちでスミオが鳴いている。手の届く場所まで誘導してカリカリを与える。

スミオは新黒が怖いのだ。茶々も渡って来なくなったし、私の知らないところで喧嘩したのかな?あんなにのそのそしている新黒だが、ゲンキあたりを追いかけているのを去年目撃したこともある。猫は我々の知らないいろんな表情を持っているようだ。


2003年02月19日(水) 今日は山手へ

午後9時10分に出発。小桃の餌場へ。小桃は私が到着する遥か前から私の姿を見つけ、車の下から出てまず伸びをし、それからニャニャニャと鳴きながら駆け寄って来る。シーッ!鳴くから山手猫に気付かれてしまうのに。

が、1匹も来ない。急いで小桃と新黒に缶詰とカリカリを与え、汚くなっていた水容器を洗う。

そうして山手へ向うと道路を渡っただけで、山から、正門の奥から、階段から猫たちが駆け寄って来る。正門からは茶々が2匹!と思ったら、とっても元気になったパークが茶々と一緒に駆け寄って来るのだった。

タビー、ワカメ、コロン、花子、さくら、茶々、パーク、パンダ、スミオしかいない。新聞紙を広げて給餌する。よく食べはするが、それほどガツガツはしていない。昨日、雨だったので今日は、しっかり給餌されたのだろう。それでもタビー、パーク、パンダはいつまでも食べている。特にパークは缶詰ばかり選って食べている。ワカメはパークが嫌いで威嚇するが、図々しいパークは全然怯まない。

まだまだ懐かないがパークも段々、慣れてきたようで、ファーシャー言わなくなったし、それほど飛び退いたりしない。顔が思いっきり横に広がってデカイのが可笑しい。その頃になってハイシローがやって来た。

水容器は空っぽだが、M浦さんはなかなか来ない。殆ど食べ終わり満腹になった猫たちと待っていると、上からゲンキ、ポオ、かりん、アニー、バニーが降りて来た。別にしておいたタッパーを開けて赤猫たちにも缶詰を食べさせる。

やっとM浦さんが降りて来た。てっぺんでタニーが食べるのを見守っていたとのこと。タニーは来ない。M浦さんはまだタニーの右足がおかしいと言っている。

カリカリも大量に与えているとタニーが軽やかに階段を駆け下りて来た。右足がおかしいようには見受けられないが・・

まだ取ってあったタッパーからタニーにあげようと缶詰を取り出す。するとアニー、バニー、ハイシロー、かりんの顔が押し寄せて来た。タニーも大分ふっくらしてきたが、タニー不憫で凝り固まっているM浦さんは、まだまだだと言う。可愛い顔をしているので、多分連れ去られ、必死で逃げてきたのだと思うことにした。

そこへ、ワンレンの金髪を長く垂らした長身の白人女性がやって来た。「山手スカイウォーク」を通ろうとしたのだが、猫たちの大群に「すごい〜!」と絶句している。「大丈夫ですよ、通れますよ。」と言うと猫たちの間を通って行った。後から思うと猫たち、逃げもせず平然としていたな。人が通りかかって飛び退く場合もあるが、そういう場合は何か嫌な経験でもしたのだろう。そんな時には要注意だ。

M浦さんは、タニーの栄養状態が心配で、まだ日中にも「山手スカイウォーク」のてっぺんまで給餌に来ているという。鉄塔のフェンスの内側で花子と一緒に寝ていることが多いそうだ。

そしてその時にリスを見たという。私も数ヶ月前、犬山動物病院からの帰り、リスが道路を渡って、正門前の大木に登るのを目撃した。鎌倉でも台湾リスだったか、捨てられたペットがアライグマ同様、大繁殖していると、新聞で読んだような・・

山手の森でもしリスが大繁殖すれば、何か猫たちと競合するようなことがあるのかな?花子がリスを追いかけていたということだが。花子はカラスをも追いかけていたし気の強い猫だ。

M浦さんと一緒に、久々に猫ハウスのところへ行く。猫たちは餌をほったらかしにして従いて来る。バニーなどが木登りする姿は本当に可愛い。

餌場に戻るとカリカリが大量に残った新聞紙の周りには1匹も猫がいない。然し、我々が戻ると猫たちも戻って赤猫たちがやはり食べ始めた。私がしゃがむとすぐにアニーが私に抱きかかえられるような態勢を取る。さくらも私に庇ってもらおうとするし。このところ、ここへは1月に4〜5回しか来ないのに、猫たちはよく覚えていること。嬉しい。

M浦さんと別れ戻ろうとするとゲンキが従いて来て道路を渡るがそこまでだった。下を覗くと、新黒が通路にぽつねんと座っている。さっき(1時間前)十分に給餌したので、そのまま立ち去る。帰宅すると10時半だった。


2003年02月18日(火) M上さんから電話

午後5時半頃、昨日会った4号棟のパピヨン犬の飼い主、M上さんから電話がかかってきた。猫の里親を見つけるのにはどうしたらいいか、というものだった。訊けば、さっきいたち川へ犬の散歩がてら給餌に行ってみると、あらゆるところに「餌やり禁止」の紙が貼られており、給餌場所がなくなっていたとか。農家のお婆さん、T田さんがいたのでそのことについて話そうとすると聞こえないふりで話を逸らされてしまったとか。

その農家の向かい側にT田家所有のアパートがあるのだが、そこに住む若い女性も給餌をしているらしいのだが、とりつくしまもないという。給餌場所を求めてウロウロしてみたが、どこもかしこも張り紙がされており追い詰められた気持ちになっているらしい。そこで、誰かあそこの猫たちを貰ってくれないだろうか、と言うのだ。

甘い。もっともっと筋金入りの各地のボランティアたちが里親探しにどれほど苦労していることか。しかも外猫にしたままの里親探しは出来ない。乳幼猫はともかくある程度の大きさになれば、不妊・去勢手術、ワクチンを受けさせ、まず家庭内に一時預かりし、家猫トレーニングを施しながら、張り紙、タウン紙、口コミ、インターネットなどで里親探しをするのだ。

餌やりだけしていても増えるだけだから、給餌と不妊・去勢手術はセットだと私が言ってもブツブツ言っている。

彼女の当面の望みは、文句を言われず置き餌出来る場所がほしいということのようだ。餌容器は必ず片付けるようにアドバイス。「必ず片付けに行ってるが、川に捨てられてたり、無くなってたりする!」とM上さん、反論。

とにかく、どうしても捨て置けないとM上さんが思っている猫は何匹かと訊くと、M本氏、S内さん、伸二の里親さんなどがこぞって心配していた仔猫連れの首輪をしたサビ猫たち4匹なのだと言う。そのサビ母猫が竹薮から「プリンス猫階段」上の餌場に現れたことがあったという。

それならと、私も真剣に考え、いろいろアドバイスしてみたが、どうなることやら。そもそも、そのサビ猫母子のことは、M本氏ら「山手ネコロジー」のメンバーが餌やりをしたりして関っているというので、M浦さんと二人、捕獲・手術目的で昨秋、偵察に行ってみたことがあったのだ。その時には、お目当てのサビ猫母子には会えず、T田家の裏を根城にしているらしい、黒猫2匹、茶虎2匹を見ただけだった。その他にもあの界隈には多数の猫がいるらしいことが分かり、「山手ネコロジー」としては手を出さないことに決めたのだった。

・・・・・・・・・
雨が上がったように見えた午後8時過ぎ、家を出た。残念。小雨が降っている。小桃の駐車場へ行き軽トラックの後ろへ回ったところへ、車が入庫してきた。小桃が飛び出して来て軽トラックの下に入る。急いで給餌。新黒はいないなあと思っているとタビーがやって来た。タビーにも軽トラックの下、小桃の隣で給餌する。

その間、入庫してきた車から降りたらしい人々の話し声が聞こえる。振り向くと新黒がいる。しまった。軽トラックの下は満員だ。仕方なく斜面をよじ登り、いつもの通路で缶詰を開ける。焦るとうまく開けられない。まずカリカリを与えておく。やっと缶詰の蓋を持ち上げることが出来た。丸ごと与える。食べている新黒の上に傘を差しかけると慌てて飛び降りてしまった。ノワールと同じだ。彼も傘が嫌いだった。

仕方なく、そのままにして立ち去る。新黒は食べるのが遅いからかなり濡れるだろうな。他の車の下に行きたかったが人々がいたので止めた。他の車の下で怪しげな振る舞いをすると咎められたかもしれない。

山手猫は傘の下は平気だ。新黒にも傘を地面に置いてからその下に餌を置けば食べに来たかもしれない。が、15〜20分もそのままにしておくことも出来ないしなあ。そういえばノワールも食べるのが遅かった。20〜30分は優にかかっていた。

今夜はすごく冷える。新黒が風邪を引かなければいいが・・


2003年02月17日(月) 穏やかな晴天

午後、準メンバーのS木さんと散歩がてら区役所に行き、その他買い物などを済ませ、午後5時頃、アクトの裏からいたち川沿いに家路を辿っていた。遥か先に犬の散歩人が2人喋っている。目をこらすとそのうちの一人は、去年の秋、学院正門前で、猫の給餌に来たと言いながらM浦さんとあわや口論になりそうだったM上さんだった。

M上さんはPハイツの住民でS木さんとは以前からの知り合いだ。彼女は「プリンス猫階段」のノンちゃんといたち川沿いの猫たちに去年の秋から餌やりを続けている。コロちゃんの里親さんからも伸二の里親さんからも、M上さんとは立ち話をした、ということを聞いている。S木さんは、先日、いたち川の猫について長話をされたそうだ。私は学院正門で会った時以来、彼女と話をする機会はなかった。

 で、M上さんは私たちの姿を見ると、お喋りを止めて慌てて私たちのところにやって来た。そして、いたち川の猫たちのことを盛んに話し出した。あちこちに「餌やり禁止」の張り紙をされ、給仕場所に困っていたところ、以前、M浦さんと私が話をした大きな農家のお婆さん、T田さんとはM上さん、親しくなり、その敷地近くで餌やりをしているとのこと。そしてその餌やり仲間が欲しいような口ぶりだった。

 彼女が連れていたパピヨン犬(2歳メス)、パピーはかなり神経質で、通りかかる犬たちにいちいち唸りかかっている。ハスキー犬など大型犬はいくらパピーがキャンキャン吠えても全く反応しない。さすがだ。

 「プリンス猫階段」のノンちゃんはS内さんに抱っこさせないのに、M上さんにはさせるんだとか。そして早朝、遥々4号棟の前で待っていたり、彼女に従いて、道路を渡り2、3号棟までも行くのだそうだ。そんなにノンちゃんが懐くのなら貰ってよ、とS内さんにも言われたそうだが、パピーが嫉妬深くて、とても一緒には飼えないそうだ。

そんな話をM上さんが一方的にまくし立てるのを聞きながらPハイツまで帰り、M上さんとは別れる。

・・・・・・・・・・
午後9時にいつものように小桃の餌場へ。山手猫は現れず、小桃と新黒がゆっくりとお食事だ。


2003年02月16日(日) 雨が止んだ!

午後9時に出発。雨はすっかり上がって空には満月と星が煌々と輝いている。空がとても明るい。青い空に白い雲がはっきり見える。曇天で月も星も出ていなければ漆黒の闇になるのかなあ?などと考えながら小桃の餌場に向う。

崖上の道路を歩いていると、横からはスミオが、崖下の駐車場の車の下からは小桃が飛び出して来た。お墓への通路の途中にはいつものように新黒の姿が見える。新黒はスミオを威嚇して追い払っている。それでも缶詰入りタッパーを開けているとスミオがすり寄って来ている。小桃と新黒の分を用意し、スミオを小脇に抱えて別の場所で給餌。スミオは餌から遠ざけられたと勘違いしてニャーッと喚いていたがたっぷりの缶詰をゆっくりと食べている。

もう1缶開けて、小桃と新黒に与える。水を替え、カリカリも足す。そそくさとその場を立ち去ろうとするとハイシローがこちらに来ようとしている。道路の真ん中で立ち止まったところへ車がやって来た。ハイシローすぐには動かず、間一髪のところでこちらにやって来た。仕方なく、通路へ導く。缶詰を開けるのは止めて残りのカリカリをすべて空ける。背中が濡れているハイシローはガツガツと食べている。

どこかで救急車のサイレンが聞こえる。そして正門前の方から女性の喚き声が聞こえてきた。正門前には数台の車が止まっているが、そのうちの1台の中で喚いているようだ。猫たちは大丈夫だろう。私が顔を出したりすると返ってやぶへびだ。

何かあればM浦さんから連絡があるだろう。


2003年02月15日(土) 特売缶詰は売り切れ

出不精の私が、よっこらしょ、どっこいしょと重い腰を上げて昨日午後、アクトへ出かけた。沢山買うつもりで近所ではあるが車で行った。

が、前日その缶詰があった棚には別の缶詰が乗っている。聞けばもう売り切れだとアッサリ言われてしまった。前日にも少ししかその棚に乗っていなかった。倉庫にはあるのだろうと思っていたが・・前日、M浦さんと一緒でなかったらきっとありったけ買ってしまっていただろう。何しろ、我が家は外猫用の食料品が山積みになっているのだ。なのにお買い得と見るや、こまめに買い物をしないので、一挙に買っておこうとする。

一方、M浦さんはこまめに買い物に出かけるタチで、家の中が倉庫化するのを好まない。で、M浦さんの視線が気になり、1パックしかカゴに入れられなかった。しっかし、彼女の目を盗んで、しっかりもう1パックカゴにしのばせたのだ!イヒヒ。

夜遅く雨になるような予報だったので、午後8時40分に小桃の餌場に出発。が、山手側にスミオが座ってこっちを見ており、私の姿を見つけると勿論、一目散に駆け寄って来る。スミオが道路を渡る姿を遠くから見た他の猫どもも、しばらくしてゾロゾロとやって来た。ハイシロー、タビー、ゲンキだ。

持参した缶詰を1缶だけ缶切りで開け、小桃たちの餌場よりずーっと手前で、山手猫たちに与える。山手猫たちをそこで食い止め、奥へ戻り小桃と新黒にいつものように給餌。小桃は逃げてしまっていたが、呼ぶと戻って来た。水がきれいだし、団子虫もいたので、もしかしたらY沢さんが既に来たのかもしれない。

1缶だけでは、とても足りない山手猫たちがまた奥へやって来た。(・_・;)…ん? 珍しくポオまでが来ている!もう1缶開け、さっきは新黒に追い立てられていたスミオに与えるが、欲の深いハイシローが承知しない。結局タビーと一緒に貪欲に食べている。ポオは物珍しそうにお墓の周りを探索しているが、彼にはM浦さんが持って来る療法食カリカリを食べさせなければならない。どっちみちハイシローたちがガツガツしてポオが割り込む余地はない。

奥へ行くと、タビーが従いて来て小桃の餌を狙っている。もう缶詰はすっかり食べてしまった小桃が退くと、タビーはちゃっかり小桃のカリカリを食べている。小桃は恨めしそう。新黒は我関せずとばかり自分の餌を食べ続けている。

私が立ち去ろうとすると山手猫たちは、私が山手へ改めて餌やりに行くものだと思い込んで山手へ先導しようとする。山手の石垣の上では、茶々が声を張り上げて私を呼んでいる。最近、茶々は渡って来なくなったが、危ない目にでも遭ったのか?いずれにしろ、渡らないのはよろしい。おりこうさんだ。あの道路は危なくって仕方がない。

山手猫たちを放っておいて家路を辿る。なまじ立ち止まったり、振り返ったりすると、ゲンキなどはいつまでも従いてきてしまうのだ。午後9時半頃になればM浦さんが来る筈だ。


2003年02月13日(木) 新黒の態度が軟化

今朝、M浦さんと一緒に犬山動物病院へ行った。院長から大量に貰っていた抗生物質が残り少なくなったので、注文していたのだ。院長は、「山手ネコロジー」が貧乏なことをよく知っており、先日、業者が持ってきた抗生物質は100包、7千円だったので、それを断り、もっと安いものを取り寄せてくれていたのだ。

今日購入したのは、100包、2300円で済んだ。M浦さんは、元山手猫でポパイの兄弟猫だと思われる家猫のフクがFUSなので、療法食を購入した。2800円で1ヶ月くらいもつらしい。フクにはそれ以外の餌を一切与えてはいけないそうだ。もう1匹、飼い猫がいるのに、M浦さんは、その言いつけを忠実に守り、フクもそれを受け入れている。毎晩、歯磨きもしているとかで、きれいな歯をしている。

我が家の排便困難猫、ファビのことをJ先生にこぼしたら、実家(メルボルン)のお母さんに相談してくれたそうだ。J先生の実家の人々は動物愛護協会員でもあるらしい。メルボルンの王立動物愛護団体の会長が回答するラジオ番組で、ファビの症状に関連したようなことを言っていた、とJ先生が詳しくメールしてくれた。

そのメールを犬山動物病院の院長に転送し、相談してみた。レントゲンを撮ったり、浣腸したり結構大変そうだが、来週から始めてみようかということになった。
ファビの歯石取りやワクチンもあるし、よい機会かもしれない。

・・・・・・・・・・・
午後9時少し前に小桃の餌場に行く。昨日のように山手猫たちが押しかけてきたら困るなあ、と思ったが1匹も来なかった。

私は細長い通路を奥の方へ歩いて行くのだが、その途中に座っている新黒は、以前は飛び退いたりしていたのが、近頃は動かない。そして私がしゃがみこんで餌の用意をしていると、今日は私の背中に当たりながら進み、奥のポジションについた。

そしてつい昨日あたりまでは、消炎剤を乗せるためや、もっと餌をあげるために私が手を出すと、飛び退いたり、ファーッと威嚇したりしていたのが、今日は全く違っていた。私が手を出しても全く気にせず食べ続けている。何だか嬉しかった。
ノワールは姿を消す前日まで、触ろうとすると飛び退いていた。そして最後の日には打って変わって触らせ放題だったのだが。

缶詰を変えたのだが、私の手など構っていられないほどおいしかったのか?小桃もすぐに1缶分平らげてしまった。特売品だが評判が良いようなので、明日またアクトへ行ってもっと買ってこよう。


2003年02月12日(水) 久々の「山手猫階段」の餌場

今日は水曜日だ。久々に「山手猫階段」の餌場に行くことにして、午後9時20分に家を出る。小桃の餌場に行き餌の用意をしていると、新黒が向こうを睨みつけている。お尻を触ってみたが、ちょっと前方へ動いただけだ。よく見るとハイシローとゲンキがいる。小桃と新黒の分の缶詰をこんもりと置き、山手猫を連れて山手へ行く。タビーが気付いてこちらに向かって来るところだった。

山から茶々とポオ、コロンも駆け下りて来た。ワカメ、さくら、花子も餌場に居る。しまった。新聞紙を持って来るのを忘れた。餌場をほうきで丹念に掃き、缶詰を与える。7個分があっという間に無くなる。缶詰1個分は取っておき後はカリカリを与える。

階段を駆け降りて来る茶虎猫がいる。よく見るとパークだ。足なんか全然悪くなさそうな足取りだ。M浦さんが、パークの足がよくなっていると言ってたっけ。取っておいた缶詰半個分とカリカリを与えようとすると、駆け寄りながら「ブワーッ!グフーッ!」と変な声を出して威嚇する。それでも缶詰にむしゃぶりついている。全く可愛げのないヤツだ。

以前は口の右端からヨダレが垂れっ放しになっていたが、それもなくなり顔も引き締まった感じがする。交通事故に遭ったのだろうと思っていたが、何年もの後に回復してくるものだろうか?学院北門の事務職員が面倒を見ている猫だというが、そちらでも餌をもらい、南の正門側(「山手ネコロジー」の餌場)でも餌にありついている。今日など、すっかり山手猫の一員になり切ったような様子で、みんなと一緒になって寛ぎ、全く立ち去らない。

今夜はものすごく寒いが、猫たちは栄養満点、全然寒そうでない。M浦さんが赤猫4匹とかりんを引き連れて降りて来た時には、缶詰は半個分しか残っていなかった。それをタニーに与えていてもらい、私は小桃の餌場に引き返す。水を替えていなかったし、カリカリも与えたい。小桃は缶詰だけで満足したのか、食べようとしない。新黒はカリカリも食べている。

「山手猫階段」へ戻ると、アニーが缶詰にありつけなかったので、私のバッグの中に顔を突っ込んでいる。前足も突っ込み、巧みにタッパーを引っ張り出そうとしている。空っぽなのに。

私のカリカリは無くなり、M浦さんのカリカリを赤猫たちはいつまでも食べている。手の早い茶々がアニーと猫パンチの応酬だ。そのうちに立ち上がってポカポカ殴り合いを始め、まるでカンガルーのボクシングだ。然し、傷つくような死闘ではない。

猫たちは可愛く、いつまでも立ち去り難いが、今夜は久々に寒い。風が冷たい。我々が去ると猫たちも山の中などのねぐらに帰るだろう。


2003年02月10日(月) タニーは無事

午後1時に「山手スカイウォーク」のてっぺんでM浦さんと待ち合わせ。別ルートからひたすら階段を上がって辿り着いた。映画「サイコ」でベイツ・モーテルの裏側の丘の上にベイツ家の自宅がある。それが何とも無気味な建物だが、この界隈の丘の上に只1軒、聳え立つマンションを見る度、ベイツ家の建物を連想してしまう。

「山手スカイウォーク」てっぺんから西方への脇道がそのベイツ・ハウスに通じているのだ。私はPハイツから若竹山手を通り、急な階段を登ってベイツ・ハウスを右手に見ながら「山手スカイウォーク」への山道を入る。

10分くらい前に着いたのでキョロキョロする。真下のテニスコートでは生徒たちがラリーに打ち興じている。鉄塔のフェンスの内側で花子とバニーが寄り添って寝ている。曇天なので日向ぼっこをしている猫はいない。花子は私に気付いたが、私が呼びもしないのでまた寝てしまった。

そうこうしているうちにM浦さんもやって来た。昨日まで毎日、お昼過ぎにここへ来てタニーとバニーに給餌したのだという。今日はどうしたのだろう。バニーと花子の鳴き声も響き渡り、我々の話し声もするのに、タニーは出て来ない。

バニーと花子に給餌する私を残してM浦さんはあちこちタニーを探し回る。(・_・;)…ん? 白っぽい猫が向こうから駆けてくる。が、大きいのでトニーだろう。やっぱりトニーだった。

30分ほどもウロウロしたが、諦めて出直すことにする。カラスが2羽餌を狙って待機している。M浦さんがカラスの為にパンの耳を沢山持参して来た。ばら撒くと何とバニー、トニー、花子が盛んに食べている。カラスには1切れづつしか当たらない。カラスが舞い降りると花子が追い散らしている。呆れた。猫たちがカラスにつつかれることを心配していたのに。全く逆だ。

M浦さんと私は所用で出かけ、戻って来た6時過ぎ、再び「山手スカイウォーク」へ向う。いつの間にか雨になっている。てっぺんで、辺りを見渡しているとかすかな猫の声がする。振り向くと白っぽい猫が駆けてくる。大きく見えたのでまたトニーかと思ったが、タニーだった!

M浦さんは傘を差して歩くと猫がM浦さんだということが分からないといけない、と言ってわざわざ傘を差さずに顔を見せながら「山手スカイウォーク」を歩いて見せた。涙ぐましいその努力が実ったのか?

傘を地面に置き、その下でタニーに給餌。おいしい高級療法食の缶詰をパクパク。あっという間に食べ終わり、カリカリも食べる。するとバニーがテニスコートの斜面を駆け上がり、フェンスを乗り越えてやって来た。バニーはもう1時にたっぷり食べたではないか。仕方なくバニーにもカリカリを与える。バニーは空腹ではなさそうだが盛んに甘える。

我々が引き上げようとするとバニーもトニーも従いてくる。タニーの右足など全然問題なしだ。ベイツ・ハウスへの山道を辿ると2匹は従いてくる。M浦さんはLマンション方面へ、私は若竹山手へ、分かれ道で2匹をM浦さんに連れて行ってもらう。Lマンション近くにはニャン太が縄張りを主張しているので、そこまで行けば引き返すだろう。その間、2匹はずーっと雨に濡れたままだ。被毛はかなり撥水性があるのだろうか?

・・・・・・・・
9時前になったが霧雨は降り続いている。小桃の駐車場へ行く。軽トラックの下から黒っぽい猫が飛び出した。新黒だ。飛び出さなくてもいいのに。小桃はいない。軽トラックの下を掃き、缶詰をこんもり。すると新黒がもぐりこんできた。消炎剤を缶詰に乗せる。カリカリも横にこんもり。

駐車場内をライトで照らすが小桃はいないようだ。もしかしたらY沢さんが来たかな?


2003年02月09日(日) タニーの右後ろ足

今夜は9時少し前に餌やりに出発。小桃がニャーと鳴くのが聞こえたのか、スミオが現れた。が、奥の餌場にはなかなかやって来ない。小桃と新黒は缶詰をパクついている。やっとスミオが近づいて来た。彼にも缶詰を分け与える。スミオの食べ方は上品で遅い。

水を取り替えて、ふと見ると珍しくスミオがもう食べ切ってしまっている。缶詰はもうないので、カリカリを与える。小桃と新黒にもカリカリをあげてその場を立ち去った。道路の上から覗くと、スミオはカリカリを全部は食べずにその場を離れるところだった。見つめると気を持たせて可哀相なので知らん顔して帰宅する。

10時を過ぎてから、M浦さんがやって来た。今日昼間には何でもなかったタニーが右足を引き摺っているという。ケータイとキャリーを持って一緒に「山手スカイウォーク」に向う。

途中、小桃の餌場からワラワラと猫たちが出てきた。ハイシロー、ゲンキ、タビーだ。M浦さんを追って来て、そこで待っていたらしい。道路を曲がると茶々も山の斜面を降りて来た。階段には猫だらけ。が、その中にタニーはいない。てっぺんまで階段を登る。猫たちは勿論全員ついてくる。

てっぺんの鉄塔のフェンスの囲いの中にタニーが居た。呼ぶと降りて来た。特に足を引き摺っているようには見受けられない。M浦さんが抱っこし、肉球などを調べてみるが外傷などは全くない。M浦さんは「骨折?」と心配しているが、そんな形跡はない。走り回っているし、木登りも降りることも自在に出来る。

少し前、M浦さんが来た時には右足を地面から浮かせてびっこを引いていたというが、大丈夫だと思う。

またカリカリを十分に食べて鉄塔の方へ行ってしまった。ポオが上がって来てタニーを威嚇している。最近、ポオは我々に大切に扱われすぎて、いい気になっているのかも。膀胱炎もすっかり治り、本当に若返ってキレイな猫に変身したが、強くなり過ぎて、他の猫たちを威嚇しているのを目撃する。猫ハウスも2軒あるがポオは2軒ともに所有権を主張しているようだ。是非、タニーに猫ハウスで疲れた身体を休めてもらいたいが、ポオに追い出されるだろう。

鉄塔のところでは、ゲンキがタニーを威嚇している。タニーはすっかり弱い猫になってしまったようだ。タニーは去勢前、さくらを苛めたりしていたものだが。さくら、かりん、コロン、花子、ワカメが居たが、未去勢のオス猫はいないので安泰だ。

明日、午後1時に「山手スカイウォーク」のてっぺんでタニーの様子を見ることを約束してM浦さんと別れる。ゲンキと茶々がついて来た。茶々は道路を渡っては来なかったが、ゲンキとタビーが渡った。もう構わずに帰宅する。


2003年02月08日(土) 運悪く雨

所用で夕刻から出かけ、帰宅が9時半になってしまった。しかもフォレストヒルズにさしかかったあたりから雨が降り出し、どんどんひどくなる。

今日は土曜日なので小桃と新黒もY沢さんから既に給餌されている筈だ。雨も止まないし、行くのをやめようかと一瞬思ったが、万が一待っていたら可哀相だ。空振りでもいいから、とにかく行ってみることにする。

グルリと回って駐車場の中へ入って行くと小桃が出てきた。軽トラックの下をミニ箒で掃き缶詰を与えていると新黒が側に来ている。新黒にも缶詰をあげる。車の下から半身を出しているので濡れてしまう。ちょっと押すと驚いてトラックの奥へ逃げた。が、すぐに戻って来て今度はちゃんとトラックの下で濡れずに食べている。

こういう作業をしている間、傘は横に置いたままなので私はずぶ濡れだ。立ち去ろうとすると足元にスミオがまとわりつく。何時の間にやって来たのだろう?別の車の下に導きカリカリを与える。スミオの全身をムリヤリ車の下に押し込むがすぐに出て来てしまう。車高の低い車だ。

その場を立ち去り上の道路から眺めるとスミオはカリカリを食べ続けている。もっとあげればよかったかな?軽トラックの下の小桃と新黒もせっせと食べている。やはり来て良かった。私は雨でも来ることを猫たちは覚えたのだろう。

然し、スミオは目ざとい。今日は雨なので山手猫が来ることを想定していなかった。雨の日でもやはり余分に持参すべきだった。

タニーの帰還以来、M浦さんは毎日、昼間に「山手スカイウォーク」のてっぺんへ特別に給餌に行っている。いつもバニーにくっついて昼寝をしているそうだ。早く栄養がつくように、特別食缶詰をM浦さんに渡した。

数日前からパンダとスミオがいないと言ってM本氏が騒いでいた。スミオは毎日目撃しているが、そういえばパンダの姿を3日ほど見ていなかった。M浦さんが昨日午後3時ごろ、職員寮下のパンダのテリトリーを探してみると、探すまでもなくそこにいたそうだ。カリカリを与えていると、スミオまで現れて心配なし。

M本氏も今夜、やっと自分の目で確かめて一安心したそうだ。みんなに守られている山手猫たちは幸せだ。

昨日の朝日新聞に載っていた千葉県の団地での野良猫退治騒ぎには呆れる。たった10匹なら退治の不法性を訴えた愛猫家たちがもっと団結して、まず不妊・去勢手術に取り組めばいいのに。然し新聞に載ったからには他地域の活動家がアプローチしていることだろう。

ルアーが口に引っかかって弱っていた白鳥も助けられた。テレビなどに取り上げられると助けてもらえる。然し、マナー違反の釣り人を厳罰に処することは出来ないのだろうか?

これまで野放しだった輸入動物の規制が行われるということだが、その理由は単に病原菌が持ち込まれるのを防ぐためだとか。そもそも金儲けの為に稀少動物などを輸入するその行為を禁止すべきではないのか?今、サラ金のCMでブレークしているというロングヘアチワワだが、そのうち飽きられてどっさり捨てられるようになるだろう。その前に需要?を満たす為、無理な近親交配などが行われ、奇形や障害を負ったチワワが大量生産される。そして殺されたり実験動物にされたりする。

動物を粗末にする国は人間をも粗末に扱っていると言えるだろう。


2003年02月05日(水) タニー戻る!

昨夜、早々と小桃と新黒への給餌を済ませパソコンに向っていた午後10時前、ドアホンを忙しなく慣らす音がする。こんな時間に?!とドアスコープから覗くとM浦さんが立っている。

たった今、タニーが「山手スカイウォーク」に現れたので缶詰を食べさせたいから貰いに来たと言う。丁度Y沢さんも来ているらしい。私もすぐ行くことにしてとりあえず缶詰を数個渡す。

更に缶詰8個とカリカリを用意し、デジカメ持参で私も山手へ向う。小桃が私を見つけてまたニャーニャーと追いかけてくる。さっきは山手猫たちの襲来で、いつものようには十分に食べられなかったのだ。小桃を山手側の石垣まで引っ張ったが、ワカメが出てきたのが気に食わないのか小桃はそれ以上、こちらへ来ようとはしない。

仕方なくその場でカリカリを与えるがそれは食べたくないようだ。後で小桃の餌場にもう一度行くことにして山手の餌場に行く。アレッ?人っ子ひとりいない。猫もワカメだけだ。

きっと「山手スカイウォーク」のてっぺんにいるのだろうと見当をつけて上がって行くといたいた。猫たちが缶詰に群がっている。Y沢さんの餌も空っぽだ。そこでタニーの写真を撮る。「山手スカイウォーク」には街灯が点き、タニーの惨めな様子がよく分かった。汚れて痩せてはいるが外傷などはない。

以前と違って抱っこもさせるし、とても甘える。元々、1年前にバニーにくっついて出てきた猫だが、またバニーの側を離れない。1年前はトニーと同じくらいの大きさだったが、今はトニーの半分くらいしかない。

この1月間、一体どこでどうしていたのか?全くの謎だがよほどのことがあったのだろう。我々が知っているのは彼らの24時間のうち、夜のほんの僅かの時間だけだ。ひとまず安心して一同引き上げる。

帰り道、小桃の餌場に行ってみると新黒だけがぽつねんと座っていた。小桃を呼んだが出て来ない。新黒の為に缶詰を開け、与えているといつの間にか小桃が来ている。もう1個、開けるが、CARATの安い缶詰はまずいのか、2匹ともはかどらない。

・・・・・・・・
一夜明けて今日。
お昼ごろにJ先生から電話がかかってきた。少し前から猫が校舎内に入り込んでいるという報告を受けていたのだが、昨日の朝7時半ごろ、また猫が入り込んでいて素手で捕まえようとした学院関係者が手をひどく噛まれてしまったとのこと。通院もされているらしい。「山手ネコロジー」で治療費を、と申し出ても笑って受取られないとか。

J先生が猫の写真を見せると、どうやらタニーが噛み付いたらしいとのこと。ご本人は大問題にはしていないようだが、このことが他の人々の反猫感情を煽ったりしないかと、J先生は神経を尖らせている。

午後、M浦家に行く事になっていたので、仕事終了後のJ先生にも来てもらい、緊急に対策を講じることにした。どういう経緯でタニーが入り込むことになったのかは分からないがタニーはよほど怖かったのだろう。今後、このような時にはどんな早朝でも深夜でもJ先生や我々「山手ネコロジー」メンバーにまず連絡してもらうことをJ先生から申し入れることにした。

学校なので、やむを得ずいろんなところが開いているのだからこれまでも猫が入り込んで閉じ込められてしまったこともある。そもそも「山手ネコロジー」が結成された直接のキッカケは1年前のある日、コロンが校舎ベランダから出られなくなって一悶着あったことによる。

とにかく何か粗相があればメンバーが駆けつけて清掃その他、誠意を見せることに尽きるだろう。
猫嫌いだった教職員も、「山手ネコロジー」の活動を評価してくれたり、猫そのものにも嫌悪感を抱かなくなってきたなどの良い兆しも見られる。

タニーは、やっと山手に戻って来て、疲れ果てた身体を校舎内の一室で休めていたのかもしれない。彼がそんな破目に陥った原因に思いを馳せてみるが全く分からない。

今日の昼間、M浦さんはタニーがいるかどうか確かめに「山手スカイウォーク」へ来たそうだ。するとてっぺんの人目につくところでバニーとタニーが寄り添って日向ぼっこしていたそうだ。

バニーも2回も前足に怪我を負わされているし、いつも一緒にいたタニーにも何らかの災難が降りかかったことは十分に考えられる。然し、外猫にしている限り、そのような心配事から解放されることはない。そこが辛いところだ。

可愛い可愛い山手猫を貰ってくれる人はおらんかえ?

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今夜は小桃の餌場に午後8時40分に出発。山手猫は1匹も来なかった。小桃と新黒はゆっくりと食事することが出来た。


2003年02月04日(火) 山手猫たちの襲来

小桃の餌場に行く時間を少しづつ早くして今夜は7時45分に家を出発。遅くなると雪になるかもしれないという予報を聞いて、益々早目に行かなくては!と思った次第。

が、左側が山手、右側が小桃の餌場というT字路にさしかかると山手の方から白っぽい猫がこちらを見ている。ヤバイ!ハイシローかなあ?白猫は(・_・;)…ん? という感じで道路を渡って来た。するとニャーニャー鳴く声と共に黒っぽい猫たちもやって来た。道路下のお墓への通路はまとわりつく山手猫たちと小桃、新黒とでヒッチャカメッチャカ。

よくよく見ると、ハイシロー、タビー、ゲンキ、スミオの4匹だった。いずれもデブデブでたった4匹なのに嵩張ることといったら!しかもお互いにパンチの応酬だ。缶詰は2個半分くらいしかないのに猫は6匹だ。少しづつ分け与え、一応新黒と小桃の口にも入った。カリカリも全部放出。小桃にだけレトルトをこっそり与える。小桃はある程度食べると走り去ってしまった。彼女は本当にゲンキが嫌いなのだなあ。ゲンキが横に来ると怒ってパンチを食らわしていた。

新黒は呆然としながらも、立ち去らずに待っている。が、もう食料はない。山手猫たちがカリカリを残せば、新黒が食べられるのだが・・新黒への投薬も出来なかった。

私がその場を去ると山手へ猫たちが帰っていくが、車の往来が激しいのでいつもドキドキする。

今日は大失敗だった。今後どうしよう?


2003年02月01日(土) 新黒の目やに悪化

昨日も午後9時より大分前、8時40分頃に小桃の餌場に出かけた。小桃も新黒も待ちかねたように飛び出して来てムシャムシャムシャ・・特に小桃の食べっぷりがすごい。水の用意をしている間に大缶1個以上を平らげている。慌ててカリカリを足す。

新黒はマイペースで、然し着実に食べている。新黒にもカリカリを与える。さて立ち去ろうとするとスミオがやって来た。缶詰はもうないし、スミオは餌が目的ではなく甘えたいだけなのかもしれない。一応カリカリを与えると夢中になって食べ始めた。相変わらず体格はいい。せっせと食べている3匹を残して昨夜は立ち去った。

今夜も早目、8時25分に家を出発。空気が冷え切っている。小桃と新黒は喜んで出てきた。いつもと同じくまず缶詰を与え、カリカリを足す。水も替えるが小桃は飲んでいないようだ。今日はスミオは来なかった。

ノワールの餌やりをしていた頃は日没後すぐに餌場に行っていた。いつも大体6時〜7時頃だった。ノワールが消えてから7ヶ月が経つが、今でも折りにふれ鮮明に思い出す。というより今すぐ何事もなかったように現れても違和感はないことだろう。

こんなに寒い冬の夜に毎日、9時半頃まで今か今かと待たせるのは可哀相だ。なるべく早く行ってやりたいと思うようになった。山手の猫たちがやって来ないようにと、午後9時半頃に行くことにしていたのだが、寒くなってくるとさすがに山手猫たちも見張ってはいないようだ。

新黒は両目から茶色の目やにを垂らしている。鼻水は出ていないようだが寒さの余りの風邪の一種だろうと思う。消炎剤を餌に混ぜているが効かないのか?それとも消炎剤のおかげでこの程度で済んでいるのか?

今日も後ろを向いていた新黒の背中をそっと触ってみた。振り向きもせず前方へ数歩逃げただけだった。そういえばこのところ全く威嚇しない。私がじーっと見つめたり、にじり寄ったりすると後ずさるが「ファーッ!シャーッ!」という非友好的な態度は全然しなくなった。目やにも拭いてやりたいが、まだまだ無理だ。

懐く猫は貰われる可能性もあるし、病気になっても手厚い介護を受けることも出来る。野良は虐待などに遭わないように下手に懐かせない方が良い、とノワールの時には思っていたが、それは間違いだった。ノワールだって猫に生まれたからには甘えたかったに違いない。最後の日に思いっきり甘えて去って行った。最後の日だけというのは悲しすぎたが・・


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