つれづれ日記
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2003年01月30日(木) 10日ぶりの餌やり

21日からインフルエンザの為、小桃と新黒の餌やりはずーっとM浦さんにお願いしていた。まだ少々咳き込むが今日から完全復活だ。

所用で出かけた帰り道、午後5時半頃のこと。☆☆学院西側(北側がM浦さんの住むLマンション、南側が私の住むPハイツ)のフォレストヒルズ内遊歩道を私は通過中であった。遊歩道隣接の民家の駐車場前に猫が数匹、人待ち顔に佇んでいる。

どんな猫たちなのかと近寄ってみた。この辺りのボス三毛猫と白黒若猫。そして何と!プリンスとアニーがいるのだった!「プリンス!アニー!」と声を掛けてもプリンスは知らん顔している。アニーは鳴きながら尻尾をブルブル振るわせるが、従いてこようとはしない。明らかに若竹町からの餌やりさんを待っている風情だ。

プリンスは山手には偶にしか姿を現さなくなっているがこんなところでご馳走をもらっていたのか?!アニーも毎晩山手で貰いながらもその前にちゃっかりお相伴していたのか?!それはいいのだが、ここにタニーがいたならどんなに安心することか・・タニーが失踪してからもうかれこれ1ヶ月になる。

M浦さんに電話して餌やり復活を告げる。ニャン太の目の縁が化膿していて、とても見た目が悪いそうだ。何年か前、黒猫ジジも同じような症状を呈していたという。抗生物質を与えつつ、しばらく様子を見るというので、M浦さんにお任せすることにした。

昨夜、餌やりに現れたY沢さんは咳き込んでいて風邪気味だったそうだ。インフルエンザでないことを祈る。

9時前に小桃の餌場に行く。小桃はすぐに私を見つけてニャーニャー鳴きながら餌をねだる。新黒も久々の私の登場に期待に燃えてソワソワしている。2匹に缶詰をたっぷり与える。小桃はガツガツとよく食べている。新黒の涙目は悪化している。やはり寒かったので風邪の症状の一種なのだろうか。

夢中で食べている新黒の背中をそっと触ってみた。横っ飛びに逃げたがすぐに戻って来た。小桃により多くあげたのにもう食べてしまった。カリカリも足す。水を入れ替えて、立ち去る。山手からは猫は来なかった。山手へは来週の水曜日に行くことにしよう。焦りは禁物、健康第一だ。


2003年01月20日(月) またも雨

午後8時半頃、帰宅した夫が「雨がポツポツ降り始めた。」と言う。アリャー!また雨?!慌てて給餌の支度をして小桃の餌場に向う。結構降ってきた。昨日と同じくお墓横の通路へは行かず、グルリと回って南側の駐車場入口から入る。

小桃は私が入口に回る前から姿を見つけて鳴きながら出てきた。昨日のミニクルーザーの下で缶詰とカリカリをたっぷり与える。

さっきお墓付近で動く黒い影を見たような気がした。もう一度、念入りに懐中電灯で照らすが新黒はいない。ふと見ると駐車場内にひっそりと座っている。もっと自分の存在をアッピールしないと、気付かずに行ってしまうかもよ、新黒。

ミニバンの下の乾いた地面に餌を置くと、やっと車の下にやって来た。昨日は食べはぐれているので目やにと鼻水対策の消炎剤を与えていない。今日はしっかり食べてすっきりしなくてはね。小桃と同じ量の缶詰とカリカリを置き、その場を離れる。ライトで照らすと小桃はゆっくりと食べている。帰りがけ、上の道路から新黒を照らすと、目が青くキラリと光っている。こちらを眺めているのだ。

5分後、家の前まで来るともう雨は止んでいるようだった。が、キチンと2匹に給餌できたのでホッとした。

・・・・・・・・・・・・
今日の午後1時半頃、駅前への道すがら、M浦さんの住むLマンションの敷地内を通った。集会所前にさしかかり、何気なく見ると、集会所のドアに向ってニャン太が座っている。そこは陽が差し込んでいるが、ニャン太は日向ぼっこしながら何かを期待しているような様子だ。餌を持っていなかったのでニャン太を刺激せぬよう、そっと通り過ぎたが、公園をグルリと回る間、ニャン太の後姿を眺めて観察した。やはりドアの方を気にしているようだ。誰か餌やりさんが中にいるような感じだった。


2003年01月19日(日) 学院内外パトロール

殆どのことは、「出来事'03」と「山手ネコロジー03年1月19日」に書いてしまったので、パトロールのいきさつ、結果はそちらを参照されたい。

バニーの傷も、犬山動物病院に1泊入院して縫合してもらったおかげでメキメキ回復してきている。

フレッシュな犬糞を発見したM浦さんは、猫に気を取られて自らその犬糞を踏んでしまった。彼女はハイシローの身体に付いたゴミを取ってあげようとして引っかかれるし、踏んだり蹴ったりだ。

今日の悪質な犬散歩オヤジのことを詳しく書くと・・午後1時半ごろ、M浦さんが作ってきてくれた熱いミルクティーを飲んでいると、犬散歩人が「山手スカイウォーク」の上から降りてきた。そしてわざわざ我々と猫たちがいる餌場で立ち止まるのだ。犬は私の紅茶のコップを覗き込もうとする。茶色、中型、耳の垂れた柴犬とレトリバーMIXのような犬だ。人懐っこい。

すると私の後ろにいたゲンキが全身の毛を逆立てて威嚇する。今にも飛び掛らんばかりだ。M浦さんがゲンキを抱きかかえる。「危ないですから早く行ってください。」と私たちが言っているのにノロノロしてなかなか立ち去らない。ゲンキは益々いきり立ち、石垣の端っこまで行って興奮している。

紅茶のコップを持ったまま私もそこまで駆けて行き、ゲンキを後ろに隠し「怪我しますから早く行ってください」と散歩オヤジに懇願する。するとオヤジは何をトチ狂ったか、「怪我してもいい!」と言い放ち、あろうことか犬のリードを外してけしかけている。バカか!このクソオヤジ!

その犬自体は優しそうな可愛い犬だったが、どうしたらいいのか分からずオロオロしているようだった。リードは放してとっとと行ってしまっていたオヤジが呼んだので犬はホッとしてそちらへ駆けて行った。ヤツらは職員寮への坂を降りて行った。もし、犬が獰猛な種類の犬だったら私が噛まれていたかもしれない。

ゲンキの興奮ぶりからして、もしかして以前にも、けしかけられたことがあるのだろう。オヤジのしつこいムキになる態度も変だった。そのオヤジは別段、変な風体ではなかった。50代くらい。眼鏡をかけて中肉中背。とっさのこととて写真を撮る余裕もなかった。

それからしばらくして、上からアニーが大興奮の体で駆け下りて我々のところにやって来た。アニーとパンダが私にまとわりついて離れない。我々の周りには猫たちがはべっている。それを見て通行人が様々な反応を示して行く。殆どは好意的だが、それにしても目立ちすぎると感じた。植え込みが刈り取られ、すっかり丸見えになった「猫庭園」に犬小屋が2軒あるのも相当目立つようだ。

正門の警備をしていたのは、入試センターから派遣された横浜K大の学生さんだった。猫好きと見え、カリカリを用意してきている。ゲンキが早速足元にまとわりついて甘えている。他の猫たちもカリカリをもらっている。お兄さん、なかなか手馴れている。多分家猫がいるのだろう。犬けしかけオヤジにはお兄さんたちも呆れていた。残ったカリカリをお兄さんに託しておいた。

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夜には予報通り雨が降っている。雨の日には早い時間に行くべきなのに、うっかりしていた。9時20分に家を出て小桃の餌場に向う。お墓横ではなく、車の下で給餌しようと南側入口へ回っていると、小桃が車の下から出てきた。ミニバンのところへ行ってみると水溜りが出来ている。給餌するのに丁度良い車高の高い車を探していると濡れながら小桃が従いて回る。

やっとミニクルーザーの下で給餌。小桃の背中をティッシュで拭く。かなり濡れているが、しっかり食べれば大丈夫だろう。こんな日には新黒はいない。
雨は予報されていたのだから日暮れと共に給餌に行くべきだった。反省。


2003年01月15日(水) 嬉しいことと悲しいこと

準メンバー、S内家に昨年12月、正式に家猫として迎え入れられた元「プリンス猫階段」猫、コロちゃんの幸せぶりを突撃取材した。「山手ネコロジー」が大変お世話になっているS内さんに是非お目にかかりたいとJ先生が希望していたので、この機会にお誘いした。

「プリンス猫階段」にもしノンちゃんが居れば、J先生にも見てもらいたかったので階段で12時半に待ち合わせをした。が、ノンちゃんはおらず先生も来ない。寒風吹きすさぶ中、10分以上待ったところで、もしかしたらもうS内家へ行っているかもしれないと思い、訪問してみた。が、まだだった。すぐに先生のケータイに電話してみると、すぐ近くにいるのだが階段を間違えて迷っていると言う。

ほどなくJ先生も現れ、コロちゃんの幸せぶりをつぶさに取材。コロちゃん、S内家では下にもおかぬもてなしを受け、それはそれは大切にされている。コロちゃんに目薬を差し、爪を切ってあげた。数日前にシャンプーしてもらったのでフカフカの毛並みになっている。もう何年も前からS内家の猫だったかのように馴染んでいる。

昼休みに抜け出して来たJ先生は学院に戻り、私のみ残って更に写真を撮る。幸せコロちゃんのページは近日中にアップするつもりだ。乞うご期待。

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今日は水曜日なので、山手猫にも給餌する日だ。缶詰12個をタッパーに開ける。まず小桃の餌場で小桃と新黒に給餌。山手猫は1匹も来ないので多分、M浦さんが来ているのだろうと思ったが、山手に行ってみるとまだM浦さんは来ていなかった。

落ち葉が全然ない排水溝には去年のように茶々が入っていた。私が行くと忽ち猫たちが集まって来た。間もなくM浦さんも階段の上からやって来た。今日はY沢さんがまだ来ていなかったらしく、猫たちはガツガツしている。大騒ぎだ。バニーがびっこを引いているのにM浦さんが気付いた。右前足だ。触ると熱を持っている。よく見ると右前足の付け根がパックリ裂けて肉が覗いている。傷は深そうだ。

また虐待か?!もう午後10時近いし、犬山動物病院は水曜日休診だ。それでも電話してみようと私は自宅に戻ってみる。電話するがFAXに切り替わっている。院長のケータイにもかけてみるが出て来ない。

諦めて、マキロン消毒液やイソジン消毒液を持って山手へ戻る。夫に借りて来たケータイでもう一度、犬山動物病院にかけてみると、あんまり私がしつこいからか院長が受話器を取った。泣きつくと今から連れて来てもよいと言ってくれた。そこへY沢さんの車が。Y沢さんの車で病院に行く事にして私はキャリーを取りに再び自宅に取って返す。(後から考えれば、Y沢さんの車で行けばより速かった筈。)

とにかくバニーをキャリーに入れて3人で犬山動物病院へ向う。お休み中の夜に襲われて無精ひげも伸びた院長は、それでも診察着をキチンと着て待っていてくれた。院長は大した傷ではないと言うが、一晩入院させて傷を縫ってもらうことにした。明日迎えに行く事にする。

山手に戻り、荷物を回収する。パンダもパークも出て来ていた。猫ハウス用に発泡スチロールを2枚用意して行ったのだが、この騒ぎでセットできなかった。明日3時半にM浦さんと待ち合わせた。その時にセットしよう。

今日も猫まみれの一日が終った。帰宅すると午後11時近くになっていた。


2003年01月14日(火) M浦さんと給餌

夕方、急に歯科医院へ行った。そのあと用事をいろいろと済ませ、7時近くにM浦家へ寄ってみた。M浦家にはミューとフクといういずれも山手から連れて来た白黒猫がいる。ミューは家猫の子供だったが捨てられていたらしく雨の中、学院構内を走り回っていたという。長じてもミューは筋金入りの人間嫌いで、M浦さんにのみ心を開き、家族にも余り馴染まない。来客があるとベランダや洗濯機の後ろから絶対に出て来ない。私は先日、初めて顔を見た。今日は押入れ内の猫ベッドの中に潜んでおり無理に覗くと威嚇する。とても可愛い顔をしている。頭はズラをかぶったように黒い模様が広がっていてユーモラスだ。

人間嫌いのミューだが、M浦さんがメス猫たちの術後の預かりを夫々1週間した時には、フクと違って猫たちに対して威嚇したりすることは決してなかったという。

フクはどうやらポパイ、スミオの兄弟猫らしい。顔やスタイルがそっくりだ。1歳くらいの頃、脱腸を引き摺って歩いているのをM浦さんに発見、保護され病院へ。10万円超の治療費がかかったという。その後、尿路結石にもなり、一生、療法食しか食べられない身の上である。どうもポパイの一族は身体が弱いようだが、とびきり気立てが良いのでポパイといい、フクといい、窮地には救ってくれる人と出会い、こうして家猫となって幸せに暮らしている。フクは人間が好きで、私にはもうすっかり馴染んでくれたようだ。

M浦家で寛いでいると9時半頃になったので、そのまま一緒に猫たちへの給餌に出かける。「山手スカイウォーク」を通らず、外側の道路からPハイツ内を抜け小桃の駐車場へ。山手猫たちは来ない。小桃も新黒もいないので訝っていたら、ノロノロとまず小桃が現れ、次いで新黒も車の下からやって来た。M浦さんが新黒に会うのは久しぶりだ。Y沢さんから既に給餌されたらしく食べ方もゆっくりだ。水もきれいになっている。

山手に行くと10匹がいた。みんな満腹のようだが、カリカリを少々与える。パンダなどカリカリは全く食べずに行ってしまった。花子も遊びたいだけのようだ。声を聞きつけたのか、アニーだけが上の方から駆け下りて来たが、やはり空腹ではなさそうだ。

昨日、一昨日、山手の餌場付近は街灯が点いておらず真っ暗だったとか。今日は階段の街灯も学院構内も煌々と明かりが点いてとても明るかった。よかった、元通りになって。

猫ハウスの方へ行き、毛布を振るってカイロを取り替える。猫たちが数匹、ゾロゾロと従いて来ては木登りしたりして遊んでいるが、我々が餌場の方へ行くとまたゾロゾロ従いてくる。カリカリはきれいに無くなっている。明日は水曜日なので再会を約束し、別れようとしてふと見るとパークが来ている。石垣の上でパークに給餌しようとするが、他の猫がうるさい。5匹くらいが石垣の上に並んで食べている様は壮観だ。

ゲンキが私に従いてきそうだったが、道路を渡っては来なかった。良かった!


2003年01月13日(月) ハイシローとゲンキ

小桃の餌場に行くと、小桃の出足が鈍い。ノロノロと車の下から出て来て、ニャーと面倒臭そうに一声鳴いて従いて来る。勿論、新黒もいたが、どうやらY沢さんにたっぷり給餌されたらしい。カリカリのカスも残っていたし、今日は暖かかったせいか、ナメクジや団子虫も出ている。

すると間もなくスミオが現れた。新黒が威嚇しようと身構えるとハイシローとゲンキもやって来た。新黒はハイシローも威嚇しようとするが多勢に無勢。缶詰を広げると、小桃は食べはぐれて下へ逃げてしまった。ハイシローは今日もやたらとスリスリしてくる。いつからこんなに甘え猫になったのか?

階段にいた新黒に缶詰をあげ、敷石の上で小桃に給餌。スミオはウロウロしていたが、ハイシローとゲンキに混じって食べ始めた。

新黒も小桃も既に食べた後なのでガツガツしていない。スミオも太ったが、ゲンキもハイシローも上から見ると半年ほどで巾が倍になったようだ。我が家の家猫たちも決して痩せてはいないがこんなには太っていない。

冬の外猫は太っていた方がよいと思うが、太りすぎかなあ?春になったら少しは痩せるのだろうか?スミオもゲンキもハイシローも以前はスマートだったのに。

そういえば見かけよりはずーっと軽いと思ったポオも一昨日、持ち上げてみたらずい分重くなっていた。ポオは膀胱炎も治り、暖かい猫ハウスに療法食と、十分な介護を受けて見違えるように若返ってきれいになった。うれしいことだ。


2003年01月12日(日) ハイシローまでが追ってきた

家を出たのは9時半より前だったのかもしれない。小桃の餌場に行くと、小桃は出て来たが、鳴きながら駆け寄るという風ではなかった。新黒も待機している。2匹にたっぷり缶詰を与えるが、どうも食べっぷりが今ひとつだ。懐中電灯でお墓への階段を照らすとカリカリのカスが落ちている。もう誰かから給餌されたのだな。

小桃にはカリカリも与えてすぐにその場を立ち去る。と言っても、給餌の前に地面を掃き、新黒の餌には抗生物質を混ぜ、水を換えたりしていると10分近くは経過する。

上の道路に上がったところで、山手から猫が2匹跳んで来た。ゲンキとハイシローだった。それに多分、茶々だろう、甘えた声で私を呼んでもいる。電柱の蔭にカリカリを置くが、2匹は見向きもしない。下を照らすと小桃と新黒が食べているのが見える。が、2匹はそちらに行こうとはせず私の後を従いて来る。ゲンキにつられてか、ハイシローもためらいがちに従いて来たが、1号棟前の自動販売機のあたりでストップ。盛んに鳴いて私を呼ぶが無視してどんどん遠ざかる。

ゲンキは小学校の正門あたりまで従いて来て、ストップしたようだ。振り返ると、私に呼ばれたと勘違いしてまだ従いてきそうなので怖くて振り向けない。家まで従いてきたらどうしようかとドキドキ。5匹もいる我が家には到底、迎え入れられない。

あまり人に懐かなかったハイシローだが、昨日も私の足にスリスリしてM浦さんを驚かせていたし、今日もスリスリしたり、従いて来て甘え声で私を呼んだりした。ゲンキたちゴロニャン猫は勿論だが、こういう猫たちを外猫にしておくのは辛いなあ。

新黒やパークのように「餌だけくれりゃいいんだよ!オレに興味持つなよ!ファーッ!シャーッ!」とやってる猫の方が気が楽だ。といっても、そんな猫は猫でまた、いい目に一度も遭って来なかったんだろうと思うと更に不憫ではあるが。


2003年01月11日(土) 第5回「山手ネコロジー」会合開催

今日は、今年初めての会合だ。議題は勿論あったのだが、準メンバーや支援者にも顔合わせかたがた出席してもらいたかった。が、皆さん多忙でなかなか時間が取れないようだ。で、いつものメンバー、J先生、M本、M浦、S井のみの出席となった。

主な議題は、1月18、19日に行われるセンター試験の休憩時に猫や猫ハウスへのイタズラを未然に防ぐため、J先生は学院内から我々は「山手スカイウォーク」から見張るというもの。

日中、「山手スカイウォーク」の人通りは非常に多い。するとイタズラなどはしにくいのではないかと思われるが、ぷらぷら散歩がてら「山手スカイウォーク」を見張ってみよう。我々が行くと返って猫たちが出て来てしまい薮蛇のような気もするが・・

お天気が良かったのでハウス内の毛布やダンボールを陽に干しておき、M浦家で「鏡開き」のお汁粉をごちそうになる。その他にスパゲッティ・ミートソース、ホワイトシチューなども頂き満腹になる。

陽が落ちる前にと、猫ハウスの毛布やダンボールを片付ける。コロン、スミオ、ゲンキ、ハイシロー、花子、かりん、ワカメなどに給餌。

「プリンス猫階段」へ行ってみる。4時過ぎだった。ノンちゃんは居た!レトルトパックを持っていたので与える。とてもおいしかったようで、「ンガ・・ウグ・・」と声にならない声をあげて食べている。もうすぐS内さんも来るだろうからそれ以上は給餌せず。

その間に犬の散歩人が何人も通りかかる。我々が立ち去るのをノンちゃんはじーっと見つめている。そして通りかかった犬散歩人に甘え声を出したようだが、応えてもらえなかったようだ。う〜ん、何だか切ないような。猫は単独行動をするものだが、ノンちゃんは人恋しくてウロウロしているような雰囲気があるなあ。

M浦さんも同様に感じたのだが、山手猫たちとて一目で、仲良くしていると分かる猫はおらず、返って小競り合いばかりが目立つ。それでも山手猫になれれば、なんと言うか「寂寥感漂う」といった感じはなくなるとは思う。然し、どうやって山手猫にする?捕獲して山手にポンと置いただけではダメだと思う。

多分、山手に捨てられる猫の数は膨大なものになると思う。然し、捨てられた途端にどこかへ逃げ去ってしまった捨て猫が殆どだろう。「プリンス猫階段」にしても、もしかしたらそうかもしれない。残って居着いた猫たちだけを我々は目にしている。

あ、ノンちゃんのお尻は、S内さんの投薬のおかげですっかりきれいになっていた。それを確認してM浦さんと共にホッと胸を撫で下ろす。とんでもなくひどい状態を見、2日後にはかなり改善していたので捕獲、病院へということを諦めたのだ。S内さんからはOKということを聞いてはいたが、Pハイツ内をウロウロしているというノンちゃんの姿を確認したかった。健康的には問題ない。


2003年01月10日(金) プリンス見つかる!

小桃と新黒への給餌後、家でPCに向かっているとM浦さんから電話がかかってきた。彼女が山手での給餌を終えて自宅へ戻る途中、Lマンション4号棟付近にさしかかると、猫が2匹、睨みあっているのに遭遇。白っぽい方はニャン太かと思ったが、よく見ると、なんとプリンスだったという。しかも丸々太って元気そのもの。相手は公園の主、ジジだった。双方10歳超だが元気そのものだ。

M浦さんはプリンスを抱きかかえ、「山手スカイウォーク」のてっぺんまで戻り、そこで改めて給餌したという。

Lマンションには、ジジや、毛玉、ニャン太に給餌してくれている優しい住民がいる。多分、プリンスはそこでゴロニャンとちゃっかり餌を貰っているに違いない。もしかしたらおいしい缶詰でも貰っているのか?こんなに心配しているのに、全く猫って調子がいい。でもまあ、餌の心配もなく元気だということが分かり、一安心だ。タニーの消息は知れないが、もともとLマンション4号棟あたりから山手へ来た子なのだから、もしかしてタニーもLマンション内でいい餌場を見つけたのか?
それならそれで良いが、姿を一目見たいものだ。

小桃と新黒への給餌の後、毎夜、「プリンス猫階段」へ行っているがノンちゃんには会えない。昨夜は水容器の側に缶詰とカリカリの入った黒い容器がそのままになっていた。(S内さんからのメールでその餌はその後ノンちゃんが食べた模様)
今夜はステンレス容器があり、どうやら缶詰を既にもらって食べたようだった。


2003年01月08日(水) プリンスとタニーの捜索

午前11時に山手の餌場で待ち合わせる。その後、アクトに行くつもりで車で出かける。車を降りるとスミオと茶々が早速駆け寄って来た。花子も出てきた。カリカリを与え、「猫庭園」のハウスをチェック。晴天の昼間にはハウスより外の方が気持ちが良いので入ってはいない。

雨に日にも、そうでない日も「山手スカイウォーク」の左手の山から猫たちがゾロゾロと垂直に近い勾配を駆け下りてくる。「一体、あの山のてっぺんには何があるのでしょうか?!」と「山手ネコロジー」探検隊よろしく「山手スカイウォーク」のてっぺんから鉄塔の側へよじ登ってみる。花子の案内だ。笹が生い茂っているが十分歩ける。途中枯れ草の中にズボッとはまり込んだりしながら偵察を続ける。平らな場所も結構あり、上には常緑樹が雨風を防ぐ木陰を作っている。隣接のPハイツ1号棟裏へも猫ならスイスイと降りて行ける。

夜なども、この山の中から猫たちのすさまじい喧嘩の声が響いてきたりしていたが、こんなに広かったのか。正門脇の石垣から茶々が山の中へと上がって来た。十分偵察したので元の場所へ戻り、山から降りる。すると取り残された茶々が大声で鳴き喚いている。こちらも大声で呼ぶとやっと出てきた。ふと振り返ると、逆光でしかとは見えぬが、学院3階の教室には生徒の姿が見えるような・・こんな大声を出して恥ずかしい。茶々メ!

小桃の駐車場から「プリンス猫階段」へ行こうとすると、スミオとかりんが従いて来る。駐車場を過ぎたところで小桃がどこからともなく出てきた。石垣の上で3匹にカリカリを与えておき、その隙に出発。が、かりんが従いて来る。そのまま「プリンス猫階段」までついてきてしまった。階段の上では中学生らしき男の子が2人佇んでいる。丁度お昼の12時頃だった。

お目当てのノンちゃんは出て来ない。仕方なく、かりんを連れて山手に引き返す。さっきの場所には小桃もスミオもいなかった。スミオは山手に戻っていた。

アクトなどへ行き、午後3時にまた「プリンス猫階段」へ行ってみる。すると男子中学生は5人くらいに増えている。7号棟裏や、6号棟などを回ってみる。元のノワールの餌場付近に茶色っぽい猫の姿が見えた。スワ!ノンちゃんか?と駆けつけてみると、首輪をしている。一瞬、飼い猫になった健かと思ったが、顔も違うし全身茶虎ではなく茶白だった。多分5号棟の飼い猫だろう。可愛い子だった。

その夜、小桃、新黒への給餌の帰りに「プリンス猫階段」へ行ってみたが勿論ノンちゃんはいない。夜、「プリンス猫階段」へ向うとどうしてもノワールを思い出してしまう。


2003年01月07日(火) プリンス、タニーが行方不明

小桃と新黒への給餌を終えて帰宅し、PCに向っていた10時半頃、M浦さんから電話がかかってきた。タニーが1月2日を最後に姿を現さないという。山手の餌やりには、私は1日に行ったきりだが、その時にはタニーは勿論いた。タニーの父親か?と思うくらいそっくりの柄のプリンスも私が最後に見たのは12月18日だ。M浦さんはその後も数度、見かけたらしいが、今年になってからは1度も現れない。

プリンスもタニーも健康そのもの、よく食べ元気に過ごしていた。病気になったなどとは考えにくい。特にプリンスは、とても懐っこくなり、昼間は餌場近くの植え込みで昼寝をしていたものだった。タニーも昼間、出て来るようになっていた。

冬休み、学院には人気がなくなる。もしかして拉致や虐待に遭ったのではなかろうか?冬休み中の昼間にパトロールするんだった、と松浦さんと話しあうが後の祭り。J先生も休み中は要注意だと言っていたことがあった。

とにかく明日、昼間に山手に行ってみることにする。


2003年01月06日(月) 久々にスミオが来た

私が小桃の駐車場へ近づくと目ざとく見つけた小桃が車の下から飛び出して来てニャーニャー鳴く。崖になっているので飛び降りるわけにはいかず、山手から丸見えのところを折り返して餌場に降りて行く。そこで小桃の鳴き声を聞きつけたスミオなどが駆けつけて来るという寸法だ。

スミオは丸々太っている。私と一緒に餌場の奥に行こうとすると新黒が立ちはだかって阻止しようとする。その前に新黒は私と一緒にやって来た小桃と鼻と鼻をくっつけ合って挨拶していた。特に仲良しというわけではないが、小桃も新黒がいるのは平気だ。小桃のパートナーは長らくプリンスだったというのだが、このところサッパリだ。

スミオは新黒の剣幕に恐れをなしている。呼ぶと私にぴったりくっついて新黒をかわす。2缶分の缶詰は3等分ではなく、スミオにはちょっぴりで小桃と新黒に殆どを与える。スミオは山手でもらえるが、小桃たちは私以外にはY沢さんからだけだ。それも毎日ではない。今日は、Y沢さんが来たかどうかは分からない。

が、小桃も新黒もカリカリは途中で食べるのをやめてしまった。それをスミオが食べている。小桃も新黒も立ち去らない。新黒は鼻水を垂らしているし、まだ涙目だ。毎日、抗生物質を与えているので、それほど重症ではなく惨めな様子は微塵もない。食べているスミオをそのままにして立ち去る。小桃がニャニャニャと鳴きながら従いて来る。やはり物足りなかったのか?が、スミオと並んで食べるのが嫌だったのか?小桃はなかなか神経質だ。

昨夏からJ先生宅で幸せな家猫生活を送っているポパイの呼吸がおかしかったので今日、犬山動物病院へ連れて行ったという。大丈夫だとは思うがFIVキャリアなのでやはり心配だ。J先生からのメールを「ポパイ便り」に載せておこう。


2003年01月05日(日) 小桃、新黒は食欲旺盛

昨日、今日の小桃、新黒は食欲旺盛だ。多分Y沢さんは来なかったのだろう。特に一昨日の雨の日に居なかった新黒は、昨日、ガツガツ食べた。缶詰1缶づつでも足りず、カリカリをたっぷり足した。今日も同じ。

「プリンス猫階段」に只1匹取り残されたノンちゃんのことだが(といっても昨年9月に現れたばかりだが)、小学校の校庭や6号棟南側の芝生などを徘徊しているという情報が入った。ノワールなども勿論そのくらいの場所は行動範囲だった。

ちょっと心配になりS内さんにノンちゃんの様子を訊いてみると・・ただれていた肛門はすっかりいいようだ。1月3日に「久しぶりに」ノンちゃんを見かけ、しかもかなり飢えていたとのこと。そしてその夜、冷たい雨が降りしきる中、ノンちゃんが「プリンス猫階段」に居たという。

他のどの外猫もそうだが、雨や雪の日、ノンちゃんがどこでどうして過ごしているのか全く分からない。只、びしょ濡れになるような場所にはいないようで大概、出てきた時には濡れていない。

3日の夜もノンちゃんはS内家の車が見える、しかも濡れない場所に居たのではないか?そして車を見て飛び出して来たのでは?空腹だったのだろう。

S内さんは思案の末、ノンちゃんを山手猫にするのはどうかと言っている。私もチラとそんなことを考えた。だが、しかし・・山手は山手で猫たちの間で暗黙の猫社会ルールがあるようだ。ノンちゃんを無理やり連れて行っても居着くかどうか分からない。どこかに吹っ飛んで行ってしまい、「プリンス猫階段」にも帰れなくなったりしたら返って可哀相だ。

他の猫の攻撃を大なり小なり受けることになるだろうが、万が一ノンちゃんが自分の意思であそこに居着くことが出来るのなら問題ないと思うが、メス猫のテリトリーは狭いというし、どうだろう?

小桃はずーっと山手に居たのにオス猫たち(特にゲンキ)が嫌で、あんなところに移動してしまった。ラッキーも以前は山手に食べに来ていたのに、やはりオス猫に追いかけられるので今では殆ど来ない。さくらも赤猫たちに餌を取られるので、M浦さんはさくらが食べ終わるまで見守っていた。

「プリンス猫階段」にも突然現れたノンちゃんのことだ。とにかく餌だけは十分あるのだし、もう少し様子をみてみよう。早朝の餌がカラスに奪われているのなら、車の下に置いてもらうとか。


2003年01月03日(金) 冷たい雨

今日は朝から曇天で小雪まで舞い始めた。夕方一時氷雨は上がっていた。今夜は早目に小桃に給餌に行こうと思っていたが、8時過ぎには再び雨が降っている。先日の雨の夜には、時間が遅すぎたのか猫たちが出て来ず失敗したが、今夜はどうだろう?

8時半頃、とにかく出かける。雨が上がっていた5時過ぎに行くんだったと後悔する。お墓の側ではなく、駐車場入口から入ってしばらくキョロキョロ。猫は出て来ない。懐中電灯で四方を照らす。すると、小桃がミニトラックの下から現れた。トラックの下の地面は乾いている。そこで給餌しようとしゃがんでいるのに、小桃は癖で餌場へ行こうとする。乾いたところに餌を置くと、小桃が戻って来て食べ始めた。

2缶開けてきたが、新黒は来ない。小桃の食べ具合を見て、1、5缶分くらい与える。今夜は食後、もっと暖かいところへ移動するのか?それともこんな夜も車の下で過ごすのか?

外猫たちは雨の夜、どこでどう過ごすのか、どの子も濡れてはいない。小桃も8歳以上になっている筈だ。今年はいつもの冬よりずーっと餌も潤沢で太っているという。

私が凍えながら給餌から戻ると、ヌクヌクした家猫たちが出迎える。元々は同じような境遇の猫たちだったのに・・と毎回、同じことを思う。

「プリンス猫階段」のコロちゃんも瀬上の健ちゃんも家猫になれた。小桃はどうだろう?家猫になることを望んでいるようには思えないが、その方が幸せに決まってる。山手猫で、家猫になりたがっていると思える猫たちは・・スミオ、茶々、ポオ、ゲンキ、アニー、バニー、(高齢のプリンス、タビー)といった面々か。パンダ、さくら、コロン、ノンあたりも家猫になった方が良いと思う。

家猫に不向きなのは、新黒、パーク、ハイシローかなあ?

明日は晴れて気温も上がるそうだ。ホッとする。


2003年01月01日(水) 猫たちとお正月

大晦日もお正月も猫たちには文字通り「猫に小判」だ。
昨夜、つまり大晦日の夜も小桃の餌場へ。水はそのままだし、飛び出して来た小桃はガツガツしている。小桃と新黒に缶詰1個分づつ与える。小桃はあっという間に食べてしまい、まだ物足りなそう。そこでカリカリも与える。新黒にも同じように。

新黒には抗生物質をずーっと与えているが、まだ目やにが収まらない。右目からは出なくなったが、左目からはまだタラーッと出ている。

さて、今日は元旦だ。猫たちにごちそう缶詰を、と思っていたが一昨日のタビーのデブりぶりを見て方針を変えた。今日は缶詰12個とダイエット用のライトを4個用意した。

まず小桃の餌場へ行き、いつものように小桃と新黒に給餌。カリカリも置いておく。山手へ行くと、階段下に若者が2人座っている。猫たちは餌場でカリカリを食べている。M浦さんの姿はないが荷物がある。多分、「猫庭園」のハウスへ行ってるのだろう。

新聞を広げ、缶詰を出すと猫たちが争って食べ始めた。が、既にかなり満腹になっている様子だ。3人になっていた若者たちはいつの間にか居なくなっている。

M浦さんがやっと出てきた。スミオやさくらも一緒だ。みんな一渡り食べて、すっかり缶詰はなくなった。猫たちは夫々香箱を作ってその場から立ち去らない。「山手スカイライン」に明るい外灯が点き、丁度餌場が煌々と照らされるようになった。タニーの両耳の先がテカテカ光っている。よく見ると毛がない。皮膚病にでも罹ったのか?そしてもう治っているようだ。様子も見ながら抗生物質を与えることにしよう。

去年の2月にアニー、バニー、トニー、タニーが出てきた時には、触れるのはアニーだけだった。トニーやタニーは痩せて小さく怯えていた。それがこんなに栄養万点になり、いくらでも触らせる。感慨無量。

新黒はまだダメだが、きっとずーっとダメだろう。パークは、近頃、M浦さんから北側の公園でちびとら(タビー、ワカメの娘)と一緒に餌を貰っているらしい。そして一昨日にはハウスにも入っていたそうだ。以前にもハウスに入っていた。我々を威嚇しながらもちゃっかり山手ライフを楽しんでいるな、パーク。

長い間、プリンスを見ないがどうしたのだろう?昼間にはいるのだろうか?12月9日、雪が降る前には餌場や庭園の植え込みにどっかりと居座って丸くなって寝ていたものだったが。それ以降、1〜2度しか見ていない。こんなに潤沢な餌場は他にない筈だが。


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