つれづれ日記
DiaryINDEXpastwill


2002年12月30日(月) 後1日で今年もお終い

いつも通り、毎夜、小桃の餌場に給餌に通っている。多忙だったらしいY沢さんが昨日も今日も給餌に来てくれたらしい。特に今日は、たっぷり小桃に給餌してくれたのか、小桃は出て来なかった。

新黒は待っていた。ガサゴソやっていると、どうやって分かってしまうのか、いつも通りスミオがゴロゴロと甘えながらやって来た。オヤ?!今日はタビーまでが一緒だ。

新黒とタビーが顔をつき合わせて、まるで闘犬のように唸りあっている。が、缶詰を出すとタビーは忽ちこっちへやって来た。新黒とスミオとタビーで2缶分を3等分する。タビーは食べるのが早い。新黒も負けじと早い。スミオは上品にゆっくりと食べている。新黒には抗生物質を振りかけている。涙のような目やにはしつこくてまだまだ完治しない。

タビーと新黒にカリカリも与える。が、タビーは私が立ち上がると従いて来る。真上からよく見ると、ハイシローどころではない肥満ぶりだ。ハイシローより遥かに骨格の大きなタビーのこと、本当に「横綱猫」だ。

タビーは私が山手へも行くと思っていたらしい。が、別方向へ立ち去ったので、道路っぷちで???の様子でいつまでも見送っている。

元旦には寒さに凍える外猫たちにも、ごちそう缶詰を持って行ってあげよう、と計画していたのだが、タビーの様子を見て考えを改めた。頂きもののダイエット缶詰があるからあれを与えてみよう。タビーやハイシローのお腹ははちきれんばかりに膨らんでいる。


2002年12月26日(木) 忙しい1日

今朝は「プリンス猫階段」に只1匹残った(といっても今年9月に現れたばかりだが)ノンちゃんを捕まえて病院に連れて行く予定だ。先週からノンちゃんのお尻が変だということは、ノンちゃんの餌やりさん、S内さんから聞いてはいたが、単に下痢をしているだけだと思っていた。

一昨日、M浦さんと一緒に見に行ったところ、お尻がただれてひどいことになっていた。犬山動物病院は火曜午後と水曜日が休診なので、それから一番早い診察日が今日というわけだ。

まず、8時半にS内さんから電話があり、ノンちゃんは見当たらないという。1時間おきくらいにチェックしてくれるというので連絡を待つ。が、11時頃になっても出て来ないので午後にしようとS内さんは言う。

その旨、自宅で待機していたM浦さんに電話で伝えると彼女は、一昨日も我々の話し声を聞いてノンちゃんは出てきたのだから、また2人で喋っていれば出てくるのでは?と意欲満々。それでは、と11時45分に現地で待ち合わせをすることにした。

なるほど、我々が行くとすぐにノンちゃんは現れた。然し甘えながらも警戒している。缶詰を開け、食べさせながら少しづつ身体を撫でる。S内さんだともう少し懐いて警戒心も薄いかと思うが、S内さんはおつかいに行ってしまっている。

ノンちゃんは半身を車の下に入れたままだ。両手で撫でながら、捕まえようと、ぐっと力を入れるとすっ飛んで逃げた。すぐに戻って来たが手強い。そうこうしているうちに肛門付近をよく観察することが出来た。一昨日の惨状とは打って変わって、患部は広いが乾燥している。そして、一昨日のようにのべつ舐めたりはしない。

この分なら抗生物質の投与で改善するのではないか。室内で看病できないのだから病院に連れて行っても大した治療は出来ない。投薬などで済めばそれに越した事はない。早速、缶詰に抗生物質を1袋混ぜて食べさせる。

小学生が来てノンちゃんにかまっている。彼女らは「しまちゃん」と呼んでいるそうだ。かまってくれる人はいるが、体調が悪い時には何もしてもらえないのが残念だ。

ゲンキの血膿のような目やににも抗生物質を投与しようと、山手へ行く。ゲンキはいないが、学院内の「猫庭園」(正門の左手、「山手スカイウォーク」餌場から学院内へ入った日本庭園の辺り)へ入ると池の側の窪みにコロンが、反対側の岩場にスミオが風景画のように背景に溶け込んで寛いでいる。お昼寝中だ。

私が入って行くと2匹は風景画から抜け出して来た。花子たちも出てきたので給餌する。

猫ハウスの白のれんは遠くからでもすごく目立つので撤去することにした。ハウス2号の入口の向きもとても不便だ。早朝、学院へ給餌に来たJ先生は困惑のメールを寄越した。先生の学院での立場が悪くなるのはマズイ。

保護猫、伸二の里親さんH川さんの前庭にスコップが常備してあったのを思い出し、急遽お借りすることに。M浦さんがスコップを振るってブロックの位置を決める。ハウスを置いてみると、これがなかなか水平にならない。

ブツクサ言っていたところ、急に後ろで声がするので驚いて振り向くと何と!M本氏が立っていた。丁度、良い、助かった。白カーテンは目立ちすぎてマズイ上、M浦さんが毎晩カイロを取り替えたり毛布をパタパタ振るったりする作業の邪魔にもなるので撤去したとご本人に告げる。

ハウスの向きもこれでは足場が悪過ぎて危険である、元通りが良いので作業中だが、何分女2人ではうまくいかないと言うと、M本氏、ヨッシャ!とばかり張り切ってやってくれた。ヤレヤレ。

S内家へ行き、ノンちゃんは投薬だけで済ますことにしたと告げる。少しだけお邪魔して、コロちゃんの幸せぶりを拝見。立派な敷物に載せられてコロちゃん、女王様の暮らしをしている。カメラを持っていなかったのが残念だった。M浦さんがコロちゃんの爪を切り、私が目薬を差す。

3時少し前にS内家を辞し、食事をしたりアクトで猫フードを買ったりしているうちに5時近くになってしまった。もう日はとっぷりと暮れている。慌てて犬山動物病院へ。ポオちゃんの療法食サンプルが頂けることになっている。今日、ノンちゃんを連れてくると思われてもいる。

少々体調を崩す猫も多いので、抗生物質の粉薬やカプセルも備蓄が欲しい。もう無料で頂ける分はなく有料で取り寄せになるらしい。仕方がない。必要なものは必要だ。


2002年12月25日(水) 猫たちの楽園

午後8時頃、M本氏から電話がかかってきた。昼間、お掃除に来た折に猫ハウス2号を見つけて、早速、DIYのビッグサムでブロックなどを買い、ハウスの下に設置したという。その際にハウスの向きを変え、ハウス入口にのれんを付けておいたとのこと。後で見に行くと言っておいた。

M浦さんが山手猫たちに給餌している頃に、小桃の餌場に行こうと9時半に着くように出かける。最初は、小桃と新黒だけだった。2匹に缶詰を与える。新黒には3日前から抗生物質を与えている。するとみるみる目やにが減ってきた。

ゲンキとスミオがやって来た。小桃が嫌がるので、違うところで給餌。その間ずーっと猫の鳴き声が聞こえている。というより響き渡っている。小桃の餌場の猫たちもギョッとしている。もしかして、また捨て猫され、その捨て猫が声を限りに鳴いているのではないかと戦々恐々。

小桃の餌場から上がって行くと、茶々が山手の石垣の端っこから身を乗り出して私に向って声を張り上げて鳴いている。住宅地でなくてよかった。昨日は振り切って帰っちゃったもんね。ごめんね。

今日は、水曜日なので山手猫にも給餌するべく9時35分にM浦さんと待ち合わせしているのだ。(・_・;)…ん? M浦さんはまだ来ていない。あっという間に10数匹の猫たちに取り囲まれる。まずカリカリだ。しばらくすると赤猫4匹とさくら、かりんが降りて来た。すぐ後からM浦さんが来るに違いない。

缶詰を出すと大騒ぎになった。カリカリも手持ちのものはすべてなくなった。プリンスにしばらく会っていない。どうしたんだろ?今日はパークも来ない。

猫ハウス2号は、向きが90度ずらされ、2本の木の間に入口が来るように置かれている。然し、これでは足場が悪く、中の毛布を替えたり、カイロを入れ替えたりする作業がし難い。M浦さんが夜、ひとりでそれらの作業を行っているので、不便だ。

ハウス入口ののれんは、白ビニールのテーブルクロスを切り抜いたものだが、これも作業の邪魔になる。それに白いのでものすごく目立つ。まだまだ目立つことは避けたい。

ハウス2号にはさくらが入って寛いでいる。もう動かない。ポオはどちらのハウスも自分のものだといわんばかりの態度だ。我々の居る間にオシッコとでっかいウンチをし、元気に駆け回っている。他の猫たちに挑みかかってみたり、絶好調だ。

猫ハウスのある辺りは草が刈られ、見通しが良くなっている。ポオ、ハイシロー、バニー、トニー、タニー、かりん、ワカメ、スミオ、花子、タビー、ゲンキが広い斜面を縦横無尽に駆け巡り、木登りをしている。そこは、風も当たらず、とてもメルヘンチック。猫たちの楽園だ。

抗生物質投与により新黒の目やにが激減したので、ゲンキにも投与してくれるようM浦さんに頼んでおいた。


2002年12月24日(火) 猫ハウス2号到着

我々が保護した捨て猫、伸二(元ユウキ)の里親さんは毎月、「山手ネコロジー」に定期的にカンパをしてくれている。緊急の場合には車も出してくださった。

そのH川さんの親友が昨年、愛犬を亡くし犬小屋を捨てずに取ってあったという。「山手ネコロジー」にその犬小屋を下さるというので、今日、彼女が葉山まで愛車を飛ばして取りに行って下さった。彼女の愛車はコルサなので苦労しながらの搬入だった。かたじけない、H川K子ちゃん。

午後1時半に学院内の現地集合ということにしてJ先生とM浦さんにも召集を掛ける。H川さんと学院に向うとJ先生とお嬢さんが既に待っていた。J先生とH川さんとで、所定の位置に犬小屋を置く。使い込んだ犬小屋は枯葉色で背景に溶け込み、目立たない。目立つと何かと不都合なのだ。

忙しいH川さんは立ち去り、その後、M浦さんがやって来た。

猫ハウス1号にはポオちゃんが入っていたが、他の猫は1匹も現れない。猫たちを可愛がりたいお嬢さんはがっかりしている。

猫ハウス2号の床にダンボールを敷き、ベビー毛布を乗せる。間にはカイロを4個挟む。ポオも入ろうとしない。

J先生とお嬢さんも去り、M浦さんと2人、そろそろ帰ろうとしたらゲンキが飛び込んで来た。スミオも走って来た。花子も駆け巡っている。カリカリをたっぷり与える。

M浦さんは小桃に会いたくて餌場に行ってみるが、勿論そんな時間にはいない。以前、小桃が昼寝していた農家の庭を見てみるが今日は曇天なので勿論いない。

「プリンス猫階段」のノンちゃんのお尻も気になるので、そちらへも回ってみた。S内さんの車の後ろに瀬戸物のお皿が置いてあり、缶詰が食べ残してある。地べたにもカリカリが散らばっている。

車の下からかすかに鳴き声がする。ノンちゃんだ。コロコロ太っている。我々の前にひっくり返って甘える。肛門付近もよく見えるが、かなり広範囲にただれている。しきりに舐めるので乾くヒマがないのだろう。可哀相に。出来るだけ早く病院に連れて行ってあげよう。あいにく、今日火曜日の午後と明日は休診だ。

夜9時過ぎに、小桃と新黒への給餌に出かける。いつもより早いせいか、山手の石垣からニャーニャーと私を呼ぶ猫がいる。きっと茶々だろう。振り切って行ってしまうが、その鳴き声を聞きつけたスミオがいち早く道路を渡ろうとしている。車もやって来る。本当に怖い。

小桃と新黒に給餌しようとしていると、タビーが足元に来ていた。ハイシローも来た!みんなに缶詰2個分を分ける。新黒は目やにがひどいので、昨日から抗生物質を餌に混ぜている。缶詰だけでは到底足りず、みんなにカリカリも与える。

立ち去ると、やはり山手の方から、ニャーという声が。向こうから白っぽい猫も駆けてくる。慌てて逃げ去る。

やはり早い時間に来るのはダメだ。もっと遅く10時ごろになると山手猫たちも満腹になりもう出て来ない可能性が高くなる。今日も小桃はもっと食べたかったはずだがそそくさと行ってしまった。


2002年12月21日(土) 幸せになったポパイからのXmasカードとプレゼント

帰宅したら郵便受けにポパイからのXmasカードとプレゼントの入った封筒があった。すごく可愛いのですぐさま「ポパイ便り」にアップ。プレゼントも「会計報告」に載せた。O本ポパイさま、ありがとう!

今朝は朝から雨が降り続いている。しかもかなりの量だ。梅雨時の大雨の時にも、小桃には車の下で給餌したことが何回かあった。今日はどうかな?と思いつつ9時過ぎに家を出る。「プリンス猫階段」を降りて、下の方から小桃の駐車場に入るが、いつものように出ては来ない。駐車場の真ん中にしばらく佇み、懐中電灯で辺りを照らすが、小桃も新黒も出て来ない。

仕方なく上に回り、1号棟の真ん前の広い駐車場に入って一回りしてみるがそこにも居ない。諦めて帰る。もしかしたら、もっと遅い時間に来るのかなあ?餌場以外に、普段はどこにいるのかさっぱり分からない猫たちのこと。仕方がない。1日くらい食べなくても丸々と太っているし、それに昨夜はたっぷり食べさせた。

M浦さんのLマンションのニャン太は、雨の日には濡れないように集会所軒下で待っている。そしてM浦さんが通りかかると、あの派手な大声を張り上げて呼ぶのだ。賢い。


2002年12月19日(木) 「デブやかん黒猫」は去勢済みの飼い猫!

今日、S内さんに電話して、「デブやかん黒猫」のことを詳しく訊いてみた。すると以前から2号棟あたりでよく見かけていたという。それにスリ寄って来て、お腹を見せてひっくり返り甘えるのだという。「プリンス猫階段」でも車の下でニャーと鳴き、呼ぶと出て来るという。

ん?待てよ、2号棟?
2号棟のS木さんは、罠に足を挟まれた後、行方不明となった長毛ミケちゃんの飼い主だった人だが、10匹くらい保護猫を飼っていると言っていた。もしかしたら、その「デブやかん」もS木さんの飼い猫なのかもしれない。

夜になりS木家に電話してみると奥さんはまだ帰宅しておらず、お嬢さんが出た。そこで「やかん猫」のことを尋ねてみると、確かにS木家の飼い猫だという。しかも去勢済みだった。彼女の話では確かに太ってはいるがオス猫としてはそんなに大きくはないという。その猫の名前は、そのまんまの「クロ」だった。

すぐさまS内さんに電話する。よくよく訊いてみると、ノンちゃんは肛門から出血していたようなのだ。そして下痢をしているのか、肛門が腫れているらしい。それを見てS内さんはてっきりノンちゃんが「クロ」にレイプされたと思い込んでしまったようだ。

「プリンス猫階段」では、餌やりさんが増え、しかもコロちゃんはほぼS内家の家猫になりつつあり、すべての餌はノンちゃん専用となっている。食べ過ぎて下痢をしているのか?小桃の餌場に行くついでに、下痢をしている猫用の缶詰を2個、S内家の郵便受けに入れておいた。しばらく様子を見て、ノンちゃんの調子がおかしくなるようであれば病院に連れて行こう。ちょっと慌ててしまったが、これにて一件落着。

夕方、雨が降ったが小桃の餌場に行く午後10時頃には上がっていた。今日は小桃と新黒だけ。新黒には、いつものお墓への階段ではなく、小桃の近くで給餌。山手猫に見つからぬうちにそそくさとその場を去る。


2002年12月18日(水) M浦さん、ご夫婦で仲良く給餌

今夜はいつもより早く9時過ぎには家を出た。このところ毎日暖かい。今夜も穏やかだ。小桃の駐車場には小桃と新黒だけ。手早く持参の缶詰を出す。今日のはカリカリ入りではなく缶詰のみ。水を替えて山手へ向う。

猫の姿はない。と思ったら排水溝に茶々が入っていた。他の猫たちも数匹出て来たが割りとおとなしい。既にY沢さんらに給餌されたのかも。小桃の餌場にもなめくじが3匹と団子虫が固まっていた。

ポオ、ワカメ、コロン、タビー、茶々、ゲンキに給餌。下を見るとタビーのような猫がいる!タビーはそこに居るから別の猫だ。それにタビーより色が少し薄い。よく見ようと餌を持って近づくと、私が近づいた分だけ逃げる。少しづつ追って行き、職員寮への坂まで来た。すると車の下からパークが出て来た。パークに給餌。

タビーもどきは工房の方へ。追うと畑に入ってしまった。そこで追跡を諦めた。
缶詰をパークにも与える。するパンダも出てきた。パンダにも缶詰。アレッ?パンダは殆ど食べない。

山手の餌場に戻り、猫たちに缶詰を与える。カリカリは残している。
その頃になってようやく上からM浦さんらしき人影が赤猫たちを引き連れて降りて来た。男性と一緒だ。息子さんかな?と思ったらご主人だった。函館に単身赴任中のご主人は月曜日に一時戻られたばかりだが、昨日も今日も奥さんの給餌に同行して来たという。

ポオへの抗生物質投薬(缶詰少量に混ぜる)とカイロの取替えをM浦さんがひとりでしてくれている。3人でハウスのところへ行くとポオとスミオが仲良く遊んでいた。カイロを入れ替え、毛布を整えると早速ポオが入った。

M浦家の飼い猫たちより甘えん坊の猫たちをご主人は盛んに撫でて和んでいる。アニー、バニー、タビー、プリンスが代わる代わる撫でてもらってご満悦だ。

「山手スカイウォーク」は風や冷気が当たらず本当によい場所だ。ついつい長居をしてしまう。明日、函館に戻るというご主人に挨拶して別れる。

「プリンス猫階段」のコロちゃんは毎日、殆どの時間をS内家で過ごしているという。S内さんが掲示板に報告してくれている。

が、気掛かりなのはノンちゃんのことだ。以前からちょくちょく「プリンス猫階段」に姿を現していた、やかんのような体型の黒猫がノンちゃんを襲っているという。以下はS内さんの書き込みからの引用だ:

『今朝ですが、”あの黒いデブやかん”を見かけました。
夫を送って帰って来ると、ノンちゃんが恐る恐る車の下から出てきましたが、どうもあいつにやられちゃったらしいのです! お尻(?)のところから出血してました。不妊手術してあるので安心ですが、そんな感じでしたよ。
私に撫でてもらっている間も、気がかりなようすでおどおどしていて、落ち着きませんでした。可愛そうに!』

そのにっくき「デブやかん」をひっ捉えて手術してしまうのがよいか、犬山動物病院の院長にさっきメールで相談した。ノンちゃんはエイズも白血病も陰性だったのに、外猫はこうして危険にさらされてゆくのだ。捨てる輩に天罰を!



2002年12月17日(火) 今日もスミオに見つかってしまった

山手猫たちに見つからないように小桃の駐車場へ行く方法はないものか?と思案したが良い案は浮かばない。以前、「プリンス猫階段」を降りて、駐車場の南側の入口から入ったりしたのだが、それでもスミオ、ゲンキ、茶々に見つかることが殆どだった。

が、今夜は久々に「プリンス猫階段」から南側の入口に回ることにした。そこで、S内さんの郵便受けにお届けものをするべく電話してみた。先日、S内家に「はじめてのお泊り」をしたコロちゃんの様子も知りたかったし。何と!コロちゃんは殆ど毎日、S内家で夜を過ごしているとか。良かった!S内氏も高齢のコロちゃんのことを「おばあちゃん」と呼んで、ソファを占領されてもその存在を許してくれているとか。良かった、良かった。

S内さんの唯一の心配事は、コロちゃんがまだ1度もS内家でトイレを使わないことだ。いずれ完全室内飼いになれば必ずトイレを使うはずだから、大丈夫だ。

昨冬は雪も降らず暖冬だったが、それでもその年に捨てられたらしいコロちゃんには初めての外での冬は相当辛かったに違いない。山手のキーちゃんのようにひどい鼻風邪を引いていた。今年は既に雪も降り、かなり寒い。コロちゃんはラッキーだった。

喜びつつ「プリンス猫階段」を降り、小桃の餌場に向う。車の下からすぐに小桃が出て来た。奥のお墓の側に行くと新黒もいる。卓上ホウキで床を掃き、2匹に別々に餌を与える。山手から猫は来ない、シメシメと思ったら甘かった。ふと気付くとスミオとハイシローがこちらにやって来る。仕方なくハイシローに分け与える。スミオは甘えるだけで食べないのかと思ったら、タッパーから直接食べている。

まず、小桃が食べ残して行ってしまった。珍しく新黒までが少々残している。団子虫がいっぱいいたから、既にY沢さんたちから給餌されたに違いない。食べている猫たちを残してその場を去る。今夜は山手から呼ぶ猫はいなかった。よかった。

M浦さんが山手に給餌に来ている同じような時間帯に、小桃の餌場に行くのがベストだが、それでもスミオには見つかってしまうことが殆どだ。明日は山手と両方行ってみよう。


2002年12月16日(月) 今夜は茶々に呼ばれてしまった

お昼頃、M本氏がやって来た。猫ハウスの下に、かねてより計画していたようにブロックを敷いて来たと言う。地面から近く、大雨の時には泥が跳ね返って毛布を汚していたので、高くなるのには大賛成だ。

午後4時前、駅前まで行くついでに学院内を通ってハウスを見に行くことにした。正門前に差しかかると、構内を通り抜けて来たらしい中年女性の2人連れが、猫たちのことを話している。「あそこにもいる!」というので見ると、山の斜面にプリンスらしい猫が座っている。おばさんのひとりが「昨日は、ここ(排水溝)の下にいたよ。」と盛んに連れに説明している。

ハウスのある方へ向かって坂を上るとそこにコロンとゲンキがいた。コロンは全く久しぶりだがとても元気そうだ。私はいつもの給餌スタイルではなくお出かけスタイルで変装しているのに、猫たちにはすっかり見破られてしまった。餌をくれろとニャーニャー鳴いて付きまとう。しまった。カリカリを少々でも持ってくればよかった。

ハウスを見に行く。なるほど高くなっている。M本さん、どうも有難う!彼は屋根にペンキを塗りたいと言う。J先生はどう言うだろうか?

コロンとゲンキは、鳴きながらずーっと従いて来る。然し、北門の遥か手前で諦めたが、じーっとこちらを見つめている。餌がなく、可哀相なことをしてしまった。

それから立て続けに用事があって、小桃の餌場へ行ったのは午後10時半を過ぎていた。小桃は遥か向こうの車の下から駆け寄って来たが新黒は居なかった。小桃も最初に与えた量はあっという間に平らげたが、第2弾は食べ残して行ってしまった。残りは回収して帰ろうとすると、どこかから猫の鳴き声がする。見渡すと、茶々が鳴いて私を呼んでいる。茶々はあんまり鳴かないのでバニーかと思ったほどだ。近寄るとスミオも側に来ていた。

あっという間に、タビー、プリンス、コロン、ハイシローもやって来た。残ったカリカリ入り缶詰をこれらの猫たちに与える。スミオは全く食べずに、風に舞う枝などに盛んにじゃれついている。タビーはカリカリだけでも結構食べた。プリンスは撫でてあげると喜んで目を細める。ハイシローの太り方は異常だ。大丈夫だろうか?正門の中から白っぽい猫がこちらを伺っている。そして駆け寄って来た。タニーだった。

猫が数匹集まっていて人間がいれば、餌があるに違いないと学習したのだ。が、どの猫も満腹のはずだ。

山手の猫たちに捕まらずに小桃に給餌する方法はないものか?


2002年12月13日(金) ポオくん、ほぼ全快

8日、犬山動物病院の院長にまで来てもらい、大捕り物を展開してまで捕獲した「プリンス猫階段」の新顔アキちゃんが、特異体質だったのか、翌日の手術後、麻酔から醒めることなくあっけなく逝ってしまった。あまりのことにしばらく呆然自失。

アキちゃんが逝った9日は朝から大雪が降った。こんな天候だから翌日のお迎えは延ばしてもらおうと思っていた矢先、悲報が入った。その夜も雪の中、ポオちゃんの投薬と給餌をかねて学院へ出かけた。

正門前からついて来る猫たちをボイラー室前まで誘導し、屋根のある濡れていない空間でゆっくりと給餌。やはり全員は出て来ない。

翌朝は晴れて雪はあらかた無くなっている。よかった。学院に行くとM浦さんと私の声を聞きつけて猫たちが「山手スカイウォーク」横の山から次々と降りて来た。雪のときもきっと山の中にいたのだろう。みんな平然としている。

それからは毎日晴天が続いている。猫たちも存分に日光浴をしていた。雨や雪の時、しばらく見なかったプリンスは昨夜、小桃の餌場に現れ、その後、「山手スカイウォーク」の餌場にやって来た。いつも通りよく太ってよく食べ、元気そうだったのでホッとした。

が、コロンの姿をしばらく見ていない。彼女は「山手スカイウォーク」に1週間や10日、現れないことはよくあった。然し今回はちょっと不在が長すぎる。心配だ。

3週間ばかりM浦さんと2人がかりでポオちゃんへの投薬を朝晩続けた。その甲斐あってポオちゃんはすっかり調子を取り戻し、排尿もスムーズになった。今朝で最後の錠剤投与が終った。すっかり元気になって軽やかに逃げ回るポオちゃんを捕まえるのは大変だったが、やっと投薬し、そのままキャリーに入れて犬山動物病院へ。

その前に2回排尿してしまったポオちゃんの採尿は出来なかった。が、1日1回の抗生物質投与に切り替え、しばらく様子を見ることになった。

M浦さんと一緒にDIYアクトで特売のカリカリをどっさり購入する。ついでに使い捨てカイロも。毎晩4個づつ入れ替えている。猫ハウスの床がすのこのようになっているので、カイロを入れた毛布を敷いてもすぐにカイロが冷めてしまう。

そこでまず、発泡スチロールを敷いてみた。が、足りなくてどうも座りが悪い。2日後、厚手のダンボールを2枚重ねて敷いてみた。その上にカイロ入り毛布を敷く。雨で湿気ていた毛布も取り替えて洗濯した。

3匹くらい入ればよいのに、まずポオちゃん専用になってしまった。時々ゲンキも一緒に入っているらしいが。もらえる予定の犬小屋は冬休みに入ってから設置することになった。

今冬は餌やりさんも増えたのか、猫たちはみな一様に太っている。高齢のタビーやプリンスもとても元気そうだ。去勢手術を済ませたから、ということもあるのだろうか?昨夜など、タビーにアニーとバニーが甘えていた。タビーは2匹の頭を舐めてやっていた。もしかしたら、タビーは彼らの父親?トニーとタニーはプリンスにそっくりだからプリンスの息子?そしてかりんが母親?

餌は十分なはずだが、餌を巡って軽いパンチの応酬が見られる。最も手が早いのがハイシロー。茶々も。昨夜はポオがバニーを追いまわしていた。
猫たちは本当に可愛く、我々はなかなか立ち去れない。

今夜からは、M浦さんと待ち合わせをしての投薬、給餌はもうしない。私は小桃の餌場だけ毎日、山手へは最低週1回という元のぺースに戻る。

缶詰とカリカリを混ぜた餌を用意し、9時15分に出発。山手の猫が来ないことを祈りながら、素早く小桃の餌場へ。車の往来が激しいので山手から猫たちが往復するのを見るのは、本当に怖い。車の直前を横断したり、道路の真ん中で止まったりするのだ。山手猫が5〜6匹大挙してやってくると肝心の小桃は食べずに逃げてしまう。

今夜はうまく行った。スミオさえも来ない。スミオはとってもいじらしく、置いて帰るのは後ろ髪を引かれる。

小桃と新黒にたっぷり給餌してそそくさと立ち去る。彼らは久々にゆっくり食べることが出来て満足したことだろう。

「出来事」にも書いたが、学院北側のLマンション自治会のK須さんが「山手ネコロジー」のことを保健所の担当係長に話してくれ、評価されたので、こちらからも報告書をK須さん経由で提出。良い関係が出来つつある。


2002年12月08日(日) 「プリンス猫階段」の新顔アキちゃんの捕獲

このところ毎日、朝晩のポオへの投薬が続いている。小雨が降ったり止んだりのうっとうしい天候だ。大体、その日の各自のスケジュールによって朝は8時半〜9時半、夜は9時半〜10時半頃、M浦さんと待ち合わせている。「山手スカイウォーク」餌場で落ち合う前に、彼女はニャン太に給餌、私は小桃の餌場を回る。

6日の金曜日の朝、「プリンス猫階段」の新顔アキの捕獲を予定していたが肝心のアキがお昼ごろになっても姿を現さなかった。そして今日午後、雨も止んでいたのでS内さんに電話して様子をみてもらうことにした。まず3時半に見に行ってくれたS内さんから「いる、いる!」との報が!慌てて駆けつける。M浦さんには先日、空振りさせてしまったので、今日は休んでてもらうことにした。(それがいけなかったのか?)

いつものようにカリカリで捕獲器におびき寄せ、アキの身体全体が入ったところで尻尾を挟まぬよう蓋を閉める。と、アキは新黒の暴れ方をも遥かに上回る大暴れを展開。慌ててバスタオルを被せ、車の中に運び入れる。え?!アキが捕獲器から飛び出して車の中を駆け巡っている???ワケが分からぬままとにかく車のドアを閉める。

う〜ん、どうしよう・・とりあえず自宅から軍手とキャリーを持ってきた。それから、バスタオルを被せて捕まえキャリーに入れようという寸法だ。が、アキは車の中を逃げ回ってとても無理だ。仕事の時間も迫ってきたS内さんは、今回は諦めてアキを放そうと言う。

犬山動物病院に何度も電話をした末、院長に出張捕獲してくれるよう哀願してみた。診療時間中ではあったがお優しい院長は根負けして来てくれた。院長は、鉛入りの安全手袋と毛布などを持ってS内さんの車に乗り込む。格闘すること15分、院長はヘトヘトになりながらも遂に毛布にアキを包みこむことに成功。私もキャリーを持って乗り込み、院長が毛布から少しづつアキをキャリーに入れるのを手伝う。念のためガムテープでキャリーの開口部をシールする。

院長にはアキを入れたキャリーを持って帰ってもらう。たった2kmほどの道のりだが、帰り道は渋滞している。院長、申し訳ございません!

よーくよく考えると多分、捕獲器のかんぬきが下に下りていなかったに違いない。しばらく使っていなかったことと、これまでの猫たちは新黒を除いて暴れる猫はいなかったので、かんぬきのことを開けるとき以外、余り意識していなかったようだ。アキは頭がよく、どこが閉まったのかよく分かっていて開口部に体当たりをくらわし隙間が出来たところからスルリと逃げ出したに違いない。

今後はこのような失敗を繰り返さぬよう、よ〜く気をつけねば。といってもあんまり、今後度々、捕獲しなければならないような新顔には来てほしくないのだが。今日の暴れ方からして、アキは捨て猫ではなく、流れて来た生粋の野良なのかもしれない。それにしてはニャーニャー鳴いて、目つきなども悪くなかったのだが。お迎えは明後日の朝だ。

夜はまた9時15分に、小雨の中、給餌、投薬に出かける。小桃の餌場には誰もいなかった。「山手猫階段」へ向かいかけるとスミオが飛び出して来た。他の猫たちもいっぱい。「山手スカイウォーク」の餌場から学院内に入り、校舎階段室下で新聞紙を広げる。雨の日にはここがいい。まずカリカリを与え、しばらくしてから缶詰4個分を空ける。ポオも出て来て一緒に食べている。

M浦さんが来ていないか、2度、「山手スカイウォーク」の餌場を覗くがまだだった。猫たちも食べ終わった頃、M浦さんがやって来た。行き違いになったらしく赤猫4匹を引き連れて来て「山手スカイウォーク」の餌場で給餌してしまったとのこと。ポオはちゃっかりそちらへも行って食べている。そこでポオに投薬。今日はM浦さんが抱っこして私がポオの口をこじ開け投薬。ポオは高齢なのに口臭が全然ない。頻尿もなくなり元気を取り戻している。

カイロ4個を取り替えるとポオはすぐにハウスに入った。ほぼポオ専用だ。他の仔も入ればよいのに。

M浦さんと再び小桃の餌場に行ってみると小桃が出て来た。カリカリはあまり食べず缶詰をねだる。が、山手猫たちにあげてしまってもうない。スミオもやってきてしきりに甘える。傘を差しかけたが2匹とも濡れてしまっている。さっさと食べて消えてしまう猫はいいが、いつまでも私たちに従いて回る猫は不憫だ。スミオは落ち葉を片付けられてしまった裸の排水溝に入っていた。


2002年12月06日(金) 「山手スカイウォーク」に街灯が点いた!

今朝、「プリンス猫階段」側に住むS内さんに電話してみると、S内さんが最初に外に出る午前7時頃には、猫たち3匹とも近頃はその辺りにいないそうだ。どうやら犬の散歩人(先日、「山手猫階段」で会った人らしい)が、朝6時頃にたっぷり給餌して行くらしく空のプラスチック容器が転がっているという。

ノンちゃんの手術の時(10月下旬)には、そういうことはなかったのだから、例の犬散歩人が猫の給餌を始めたのはせいぜいここ1ヶ月以内のことだろう。

「プリンス猫階段」には午前10時半に行くことにして、その前にポオへの投薬に出かける。薄曇りだったのでポオちゃんはハウスの中で丸くなって眠っていた。今朝は逃げ回ることはなく、簡単に投薬出来た。と思ったら、ゲーッと吐き出している。すぐに洗ってもう一度飲ませる。でも元気そうだ。療法食のカリカリもたっぷり食べる。頻尿もなく大分持ち直している。

「プリンス猫階段」に行くとS内さんがコロちゃんを可愛がっていた。が、ノンもアキもいない。S内さんはコロを家に入れて寝かしつけ、おつかいに行くと言う。M浦さんと私は我が家でしばらく待機することに。

11時半頃、おつかいから戻ったS内さんからの電話によれば、やはりノンもアキもいないという。それでは4時頃にパピヨン散歩人が夕方の給餌に来る前に行って捕まえるのはどうか。とにかく待ちくたびれている筈の犬山動物病院に電話してみる。院長には「お待ちしておりました!」と言われてしまったが、コトの次第を説明する。そして夕方もう一度捕獲を試みたいともちかけてみた。

が、今夕連れて行くと、手術は明日となり放すのが明後日。どうも雨模様なのでよくないと院長は言う。そこで今日は諦めて、8日(日)の夕方、雨でなければ捕獲を試みる。ダメなら12日(木)の夕方にトライだ。もしそれでもうまく行かなければ、犬散歩人に、手術日は給餌を止めてくれるよう言わなければなるまい。

・・・・・・・・・・・・・
夜10時過ぎに家を出発。小桃の餌場へ。小桃と新黒の他にタビーとゲンキが来た。最初にカリカリを与え、水を替えてから缶詰をトッピング。後からプリンスもやって来た。食べている猫たちをそのままにして「山手スカイウォーク」の餌場へ。

既にM浦さんが殆どの猫たちに給餌を終えていた。朝はまだ工事中だったが、もう煌々と街灯が点いている。懐中電灯はいらない。缶詰を出すと猫たち奪い合って食べる。コロンとかりんだけがいない。タビーたちもこちらへ戻って来た。ポオも出て来たので、いつものように投薬。

猫ハウスのカイロを取り替えに行かねば。ポオの先導で学院内に入る。毛布の泥やホコリを払っているとポオはもうハウスの中に入っている。全くトイレはしない。かなりの回復ぶりだ。やっと薬と療法食が効いてきたようだ。

雨の日に給餌できる場所をチェックする。校舎の階段室の下に丁度よい空間がある。20匹全員が来ても大丈夫だ。

「山手スカイウォーク」の方へ戻りかけるとハイシローが土を掘っている。見ているとウンチをたっぷり。しっかり土と落ち葉をかけている。こんなに絶好の場所が沢山あるのにわざわざコンクリートのところで猫がウンチしているなんて嘘だ。

今夜は暖かいせいか猫たちは全然立ち去らず遊んでいる。するといきなりかりんが走りこんで来た。カリカリを食べ始めたが、よく見ると土ねずみをくわえてきたようだ。土ネズミは弄ばれて殺されたばかりらしく可愛い口と目を開けたまま死んでいる。他の猫たちが土ネズミを横取りしようとするとかりんは唸っている。が、ハイシローに取られてしまった。

ハイシローは階段を数段上に上がって行き、他の猫たちも興味津々、後を追う。M浦さんが様子を見たいというので側に行ってみる。ハイシローはしばらくしてバリバリと音を立てて土ネズミを食べ始めた。M浦さんが懐中電灯を向けて近寄るとハイシローはネズミを取られるかと唸り声を上げている。結局、頭から尻尾まで全部食べてしまった。土ネズミはハムスターを小さくしたような感じでとても可愛らしい。

ドイツで飼っていた山猫のような粗暴な猫は土ネズミをしょっちゅう獲ってきて自慢しながら頭と尻尾、内蔵を残して食べていたものだった。その猫は飛んでいるハエをひとっとびしてパクリと食べてしまったこともあった。鳥もしょっちゅう獲ってきた。かなへびも捕まえていた。

M浦さんは「可愛い猫たちの野生を見てしまった・・」とちょっとイヤそうだったが、ここの猫たちは戸外での病気や寒さなどがある反面、猫本来の本能を思う存分発揮できて、こういう環境にいるのは幸せなのだろう。勿論、健康な限り、という条件付きではあるが。ポオなど、長年家猫であったに違いない猫は、あまり丈夫でもないことだし再び家猫になるのがいいに決まっている。


2002年12月05日(木) ポオ、かなり回復か?

毎日朝晩、ポオへの投薬のため☆☆学院へ通っている。

今朝は10時に「山手猫階段」の餌場でM浦さんと待ち合わせる。ポオを捕まえようとすると、まるで我々をからかうように、猫ハウスの付近をチョコチョコと逃げ回る。その辺は低い木が沢山植えてありスイスイ移動できる猫たちと違って我々は全く不利だ。2周させられたところでポオは動きを止め、捕まってくれた。

我々がいる間に排尿スタイルになったのは2度だけだった。

昨日、発行された「山手ネコロジー」メンバーの通行証を入れるケースを買いにバーズ内の大手書籍・文具店「ハマ書房」に行く。それらしい名札ケースは1個しかなかった。取り寄せるには1週間はかかると店員は言う。他に港南台近辺で売っているところはないだろうか?と訊くと、特殊な専門的なもの?!なのでウチくらいしか置いていないでしょう、と豪語する。店員はダイエーなどには置いていないと断言していたが念のためダイエーに行ってみる。

あった、あった!しかも種類も豊富で値段も安い。いくら自信たっぷりに言われても人の話は鵜呑みにしてはいけない、ということを最近学びつつある。今日も大いに学んだ。

時間はまだ11時半だ。郵便局での振込みを済ませ、そのお隣の「魚介亭」の
最近出来た回転寿司に行ってみる事にした。安くてお味もまあまあ。M浦さんは大喜びしている。関東人は本当にお寿司が好きだ。

帰りにM浦家に寄り、お茶をごちそうになる。名札ケースに通行証を入れる。大体2時頃、M本氏が餌場のお掃除に来るものと踏んで、その時間に合わせてM浦家を辞す。が、M本氏には会えなかった。

帰宅し、M本氏に、都合のいい時に我が家に来てくれるようメールを出した。

夕方、M本氏が来たのでてっきりメールを見て来たのだと思ったら、そうではなくフラリと立ち寄ったらしい。が、来てくれて丁度良かった。お掃除用ゴミ袋とご夫婦の通行証を渡す。

今夜は10時に餌場でM浦さんと待ち合わせ。その前に小桃の餌場に行くと昨夜はいなかった小桃が駆け寄って来た。小桃と新黒にはまずカリカリを与え、振り向くと、スミオとワカメとゲンキがいる!彼らにもカリカリを与えておく。それからゆっくり水を替える。缶詰フードを持参してきているのでそれを出すと猫たちは大騒ぎ。新黒は以前はたっぷり缶詰がもらえていたのに、最近は少ししかもらえないので不満顔だ。5匹に缶詰2個半ぐらいのトッピングをする。

食べている猫たちを置いて「山手猫階段」の餌場に行くとM浦さんがもう殆ど給餌を終えていた。ここでも持参した4個分の缶詰フードを空ける。ポオちゃんも出て来たのでまた私が抱きしめてM浦さんが錠剤をのませる。段々息もピッタリになってきた。ポオちゃん、朝はおしっこのスタイルをしていたが、今夜は1度もしなかった。元気に走り回り、体調を取り戻したかのように見える。

明朝はポオへの投薬後、「プリンス猫階段」の新顔、アキちゃんを手術に連れて行くつもりだ。


2002年12月03日(火) 10日ぶりの日記

この10日間、「山手ネコロジー」では何があったかというと、10日前と殆ど変わらず。M浦さんと私の必死の投薬にも拘わらず、ポオちゃんは相変わらず膀胱炎を患っているし猫たちは丸々太って食い意地が張っている。朝夕、M浦さんと私はポオちゃんの投薬に通っている。ポオはトイレ通いに忙しく、猫ハウスに入っているヒマもないくらいだ。昨夜は何と!パークが入り込んでいた。そしてポオの療法食をすっかり食べてしまっていた。

ポオへの投薬はまず私がポオを膝の上に抱き上げ、しっかり押さえる。M浦さんがポオの口をこじ開け錠剤を飲ませる。ポオちゃん、上手に錠剤を吐き出すことを覚え、また爪を出して抵抗するが、2人がかりだと根がおとなしいポオちゃんのこと、吐き出されることなく飲ませることが出来る。今朝は犬山動物病院でポオの爪を切ってもらった。

投薬の際、はっきりポオの口の中を見たM浦さんの話ではポオは上下とも歯が少ししかないそうだ。上3本、下4本くらい。もしかしたら10歳くらいになっているのかもしれない。ポオは去年、山手に捨てられていたのだが、こんな高齢になったおとなしい良い猫を捨てるなんて!捨てたヤツに呪いを!

既に「出来事」にも書き、ページもアップしてあるが、11月27日(水)午後、M浦さんと共に、ポオちゃんへの投薬の後、新顔現る!の報が入っていた「プリンス猫階段」へ寄ってみた。するといた、いた!キジトラの女の子が!モリモリ缶詰を食べ、もうしっかり居着いているようだ。間違いなく捨て猫だ。もう!捨て猫防止に監視カメラでも設置したい気分だ。

その後30日にも行ってみたが更に馴染んでいた。ノンちゃんは怒っていたがキジトラは全く負けない。名前をつけなくちゃ、とM浦さんが言い、彼女の発案で「秋に来たからアキちゃん」ということになった。12月6日の朝、手術に連れて行くことになっている。全くもう!!!(○`ε´○) プンプン!!

そうそう、11月28日(木)にM浦さんと一緒に近所のDIYアクトに行き、大特売の缶詰などを大量に買っていたところ、同じように特売品を沢山カートに積み上げているちょっと気取ったおじさんが居た。「野良猫用ですか?」と2人で話し掛けてみると、果たしてそうだった。太いネックレスを金銀2本付けたそのおじさんは鎌倉在住でゴルフのティーチングプロなのだそうだ。

自宅には猫10匹がいて、犬も飼っているそうだ。面倒を見ている野良猫も10数匹。勿論不妊手術は受けさせているという。手術代は1匹2万円はするとのこと。ボランティア獣医さんを紹介しようかと言うと、もう20年来、個人でこのような活動をしているので、紹介されたボランティア獣医さんでパルボか何かのウィルスをもらい家猫も全滅した苦い経験があるという。

鎌倉にはこのようなDIYはないそうで、仕事で毎日その前を通るアクトが一番安いそうだ。大いに話が弾み、お互いに名前も知らないがエールを交換して別れた。

各地でずーっと以前から、このようなボランティアが遺棄された動物たちに愛の手を差し伸べてきたのだなあ。我々もそうなのだが。彼も自分ちのすぐそばの猫たちだけの活動だ。が、聞きつけて全く見ず知らずの者が「この猫を引き取ってくれませんか」などと言って猫を持ち込んできたりするそうだ。全くフザケている。

「プリンス猫階段」のずーっと下のいたち側沿いの、惨めだったという野良たちには急激に餌やりさんが増えて丸々してきたとか。良かった!それならその中から手術を考える人が出て来るはずだ。いやもう既に考えているかも。

「山手ネコロジー」は活動範囲を広げない。その場所、場所で近くの者がやれることをやっていくしかない。

小桃の餌場には毎夜、行っているが、どんなにこっそり行っても山手猫に見つかってしまい、大挙して猫たちがやって来る。昨日などタビー、プリンス、ワカメ、スミオ、茶々、ゲンキの6匹がやって来た。そして小桃の餌は小桃が忌み嫌っているゲンキに取られてしまった。今夜もそんな風だったが、小桃は空腹だったのか、頑張って食べていた。

私が「山手猫階段」へ移動すると勿論猫たちはそちらへ従いて来る。餌場では既にM浦さんが殆どの猫に給餌し終わっていた。猫たち、私の顔を見て缶詰をもらおうと期待しているのだ。段々、缶詰の量を減らすことにした。学院内の猫ハウスの方へ行くとまた猫たちがゾロゾロ。トニーとハイシローが木登りを始める。トニーの木登り技術はすごい。タニーもいつまでも側にいる。赤猫4兄弟は、今では超懐っこくて今年2月に現れた頃と大違いだ。最後まで慣れなかったタニーももういくら触っても大丈夫だ。


ネコロジーHP主催者 |HomePage