つれづれ日記
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2002年09月30日(月) またもや台風接近

台風は明日にも関東を直撃するルートを北東に進んでいる。何シーズンも台風、酷暑、厳寒を乗り越えて元気にしているのだから大丈夫とは思うが、やはり外猫たちのことが心配になる。かなりの雨でも餌場に出て来ていたノワールは、どこで雨宿りをしていたのか身体が濡れていることはなかった。山手猫たちも、我々が姿を見せれば雨を厭わずどこからともなく集まって来て餌をねだることが分かっている。

M浦さんは、雨が少しでも止むと深夜でもすかさず餌やりに出て来る。M本夫妻の餌やり散歩も小雨決行だ。「プリンス猫階段」ではS内さんだ。来る日も来る日も殆ど毎日、家の軒先で、というのではなく、出かけて来るのだからスゴイ。全国津々浦々餌やりさんとはこういうものなのだ。

赤猫キーちゃんへの投薬から始まった私の餌やりのペースもこのところ決まってきた。元々の餌やりさんのリズムを崩さぬよう、週1〜2回。何かあれば即駆けつける態勢を取っている。

10年来ほぼ毎日餌やりに来ていたY沢さんの姿を最近見かけない。8月下旬、M浦さんと共に餌場で会ったきりだ。M浦さんも案じている。そのうちメールを出しておこう。

昼間、J先生からメールが入った。
『今日はちょっと心配な情報が入りました。中1生が食堂裏のテニスコートへ行く途中コンクリートの溝に猫の死骸があったというのです。見たのは火曜日だったのですが、その次の日を休み、学園祭の準備で私に会えなかったので、今日になって言いに来ました。残念ながら、猫の特徴などについて、「大きくなかった」ということしか覚えていないそうです。昨日テニスの招待試合があって、猫好きのT先生が行きましたが、猫の死骸はなかったそうです。
花子ちゃんのテリトリーではないと思いますが、行方不明ということを考えると、心配ですね。明日授業がないですが、水曜日に、他に見た生徒がいるかどうか、聞いてみます。』

先週、M浦さんが「ワカメと花子がいない!」と言っていたのでJ先生にもメールを出して尋ねていたのだった。ワカメは昼間学院内でたっぷり給餌されていることが判明。花子はその後、餌場に出て来ていたのだったが、それをJ先生に伝えるのを忘れていた。

死んでいた猫は花子ではないが、その猫はどうしてそんなところで死んでいたのだろう。毒餌でも食べたのか?まだ毒餌を撒くような状況があるのか?コロンの尻尾のこともあり、あれこれ考えると悪い方向へばかり考えが行ってしまい滅入る。



2002年09月29日(日) ☆☆学院学園祭

今朝10時半にM浦さんと待ち合わせて、学園祭バザー会場に行く。いろんなものを格安にてゲットし、一旦家に荷物を置きに帰る。猫たちに出会うかも、と猫フードを各種持参して行ったので、その荷物も重かった。

J先生のピッチに電話し、模擬店会場で落ち合う。学園祭時には一般人の立ち入り自由なので、その機会に「山手ネコロジー」の猫ハウス設置場所を物色しようというのだ。いつもの餌場から柵を越えて学院側に入ったところに池があり、更に学院側に石碑が建っている。その裏側が歴代の亡き猫たちのお墓になっている。その辺りの目立たない場所が良いとJ先生は言う。

スミオとポオが出て来たので持参のフードを与える。缶詰だけが欲しくてカリカリはすっかり残している。スミオがウンチをし始めた。下痢をしているが、きれいに土を被せ後始末もしっかり。

正門前から下の畑にパトロールに行こうとしたところ、下から偶然M本氏がやってきた。一緒に学院工房に行ってみる。猫は1匹も出て来ないがラッキーはそこにいる筈だ。引き返して、下の畑に行くが、トラバサミのようなものは見当たらない。その辺りはもともと猫たちには友好的な場所なのだ。「プリンス猫階段」の下の畑が怪しい。次回はそちらを回ってみよう。

正門前で、これから餌場の掃除をするというM本氏と別れて学院内に戻る。J先生とも模擬店会場で別れ、M浦家で一休み。カンカン照りでしかも蒸すので疲れる。M浦さんとまた「山手猫階段」の餌場に行ってみるとプリンスが居た。給餌しようとしているとどこからともなく可愛い声が聞こえる。花子かと思ったらハンサム・タビーだった。2匹においしい缶詰をあげる。もっと欲しそうだったが1個しかなかったので残念。カリカリも与える。

もう餌はないが、小桃の駐車場へ再び行ってみる。昨日、一昨日とM浦さんは小桃に会っていないという。3時過ぎだったが、小桃はいなかった。

天候が定まらないので捕獲・手術が伸び伸びになっている。今夜はどうかと思ったが、放す予定の明後日の予報は、やはり雨なのだ。犬山動物病院の院長とも相談したが、今夜の搬入は断念することに。

給餌の為、9時に家を出て小桃の駐車場へ向かう。そういう時間だと、小桃はいつも通り、下から鳴きながら駆け上がって来る。すると「山手猫階段」の方から、猫たちがわらわらと駆け寄って来る。いつもより数が多い。スミオ、ゲンキ、茶々、ハイシローだ。ハイシローは車が来ているのに道路の真ん中で動かない。絶叫してしまった。小桃と「新黒」2匹用に用意してきた缶詰3個分を3つに分けてハイシローにも食べさせる。

他の猫たちを「山手猫階段」の餌場まで誘導する。丁度、上からM浦さんが6匹を引き連れて降りてくるところだった。ワカメを除き全員集合だ。M浦さんがコロンの尻尾を見ようと触るとコロンは嫌がって逃げてしまった。尻尾の毛が逆立ったままになっており、尻尾が5センチほど短くなっている。やはり先っぽをトラバサミに挟まれたか、さもなければ、犬に食いちぎられたか、虐待で切られたか。千切れた尻尾の先が露出している。化膿などはしていないようだが、毛が逆立ったままだということは、神経をやられているのか?改めて暗澹たる気持ちになる。幸いなことに元気で食欲もある。

脚の悪い「公園茶」がまたやって来た。相変わらずビクビクしている。餌容器を置いて離れると岩陰に隠れて食べ始めた。食べ終わっても立ち去らないのでもう一皿与えるが行ってしまって戻ってこない。(・_・;)…ん? 「新黒」が来ている。さっきのでは足りなかったのか。大盤振る舞いをするが、マズイ缶詰なのでみんなあまり喜ばない。残りをかき集め、M浦さんと小桃の駐車場へ。「新黒」はお墓のそばにいる。小桃はまた出てきた。残った餌を全部食べてしまった。よほど空腹だったようだ。食べ終わるとさっさと行ってしまった。「新黒」はいつものように吹いたりせず、穏やかな顔をしている。

木曜以降、晴れるようであれば、順次捕獲する予定だ。オス5匹、メス2匹を予定している。


2002年09月26日(木) ワカメと花子

昨夜、遅くM浦さんから電話があり、ワカメと花子をここ数日見かけないという。
J先生にメールで問い合わせると、ワカメは日中、学院の先生に1日数回カリカリをもらっているらしい。満腹になって夜は出て来ないのか?

今夕もM浦さんから電話があり、M本氏が今夜餌やりをしていると花子が出て来たとのこと。一安心だ。9時ごろに餌場で落ち合う事にした。

明日からしばらく雨が降るとの予報だ。缶詰19個を開ける。何しろ私は「缶詰のおばちゃん」なのだ。ケチケチしてはなるまい。9時前に家を出、小桃の駐車場に直行する。いつものように、カートを引く私の姿を遠くから見つけて、鳴きながら駆け上がって来る小桃。「新黒」もいる。この2匹は仲がいいわけではないがお互いの存在は気にならないようだ。まず小桃に1,2缶分くらいをあげる。相変わらず威嚇する「新黒」にそれ以上をあげる。

「山手猫階段」に行くといつも通りの光景が展開される。まず茶々とスミオがお出迎え。ゲンキも飛び出してくる。その後から猫たちがわらわらと集まってくる。みんなを引き連れて餌場に行く。餌場はM本氏が日中に来て掃き清めてくれているのでとてもきれいだ。彼は7時ごろ、もう一度夫人と散歩がてら給餌に来る。

集まった猫たちの中には、しっかり花子もいる。新聞紙を広げてその上に缶詰フードを空け、みんなに食べさせる。タビー、花子、ポオ、スミオ、茶々、ゲンキ、パンダ、ハイシローの8匹しかいない。コロン、プリンスはどうしたのかな?ワカメはやはり出て来ない。

そうこうするうち上からM浦さんが6匹を引き連れて降りて来た。茶白猫4匹とさくら、かりんだ。M浦さんも缶詰2個分を用意している。結局14匹で缶詰18個分を平らげた。山の中から猫の争う声がする。一体どの猫だろうか?急斜面の山の中じゃ見に行く事もできない。だからこそ猫にとっては良い環境なのかもしれないが。

小桃の駐車場に容器を引き上げに行くと、ゲンキと茶々が従いて来た。フードはきれいに平らげてあり、小桃はもういない。「新黒」はまだいて、欲深そうに近寄って来た。カリカリを少々置くと、プイッとそっぽを向いて可愛げがない。ゲンキと「新黒」が睨みあって動かない。茶々はM浦さんと一緒に「山手猫階段」へ駆け戻って行った。帰りみち、道路の上から覗くと、ゲンキはまだおり、「新黒」はプイッとしたはずのカリカリを食べていた。


2002年09月25日(水) 「プリンス猫階段」新顔猫を「ノン」と命名

S内さんの報を受け、早速9時半に現場に行ってみた。コロちゃんも新顔も見当たらずキョロキョロしているとS内さんがやって来て、新顔はS内家の車の下にいるという。覗き込んでみるといるいる!ファーッと威嚇しているが、缶詰を取り出すと出て来た。全身キジトラで顔は面長だ。お腹がぺちゃんこだ。夢中になって食べている。缶詰はあっという間に食べ終わり、更にカリカリを与えるとこれも懸命に食べる。手持ちのカリカリを全部あげた。相当空腹のようだ。これからもS内さんが給餌してくれるという。

その間に前から後ろから写真を撮る。顔もはっきり撮れた。左右対称でなかなかの美猫だ。http://members15.tsukaeru.net/necology/non.htm

毎朝見ているS内さんは多分メスだろうと言うが、今朝見ただけではよく分からなかった。8ヶ月くらいの若猫か?朝しか来ないというが、どうやら居着きそうなので少し様子を見て、病院へ連れて行こう。

コロちゃんはというと、駐車場の道路を隔てたお向かいの小学校のフェンスの内側にいる。こちらにお尻を向けていかにも拗ねてます、といった風情。そのうちこちら側へやって来て階段脇の枯れ草の上に陣取ってこちらを見ている。S内さんの話だと、コロちゃん近頃そういうところにいることが多いそうだ。

以前は道路の真ん中に保護色でデーンと居座っていてコロちゃんファンをハラハラさせていたものだ。階段の真ん中に居ても、通行人に蹴飛ばされるんじゃないかとこれも心配だった。現在のコロちゃんのフクザツな心境は伺い知れないが、フェンスの内側や階段を外れた脇に居る方が安全だ。


2002年09月21日(土) 慶応大学日吉校舎視察

慶応大学日吉校舎内には捨て猫、捨て犬などが絶えず、大学当局は業者を雇って再三に渡り「駆除」を行ってきた。その惨状を見かねて世話をするボランティアさんとの間にも悶着があったらしい。が、数年前に強力な愛護団体が仲に入り、不妊・去勢手術をローラー作戦で行った結果、以前は150匹を下らなかった捨て猫が現在では50匹ほどになっているとか。

その猫たちを手厚く世話しているボランティアさんの知己を得、我が「山手ネコロジー」の☆☆学院対策の参考にしようと、上記餌やり視察ツアーを計画した。
「山手ネコロジー」からはJ先生、M本氏、S井の3人が日吉まで出向いた。(Y沢氏は所用あり、M浦さんはギックリ腰悪化で欠席)

港南台駅4時20分集合。電車の接続はとんとん拍子で桜木町乗換え、日吉駅には5時過ぎには着いてしまった。M本氏はカメラ片手にあちこち歩き回っている。出迎えてくれるHさんは猫雑誌「猫の手帖」最新号の『平成猫バカ列伝』に取り上げられている。なのですぐにどの人か分かった。Hさんと仲間のSさんも来てくれていた。

すぐに餌やりに出発。慶応の警備員室は大きく、人数も多い。その警備員室の裏手にギッシリとカナダ製の猫缶トール缶が積み上げてある。その下がスチール製の引き出しになっており、カリカリがこれまたどっさりと入っている。つまりそこは公認の食料貯蔵場所なのだ。最初に度肝を抜かれ溜め息が出る。水もそれぞれの餌場で調達できるとのこと。

慶応の中はお掃除が行き届きチリひとつ落ちていない。敷地は☆☆学院の5倍くらいだろうか。もっとかもしれない。最初に木陰の植え込みの餌場に行く。薮蚊が襲ってくる。いつもより時間が早いので全員は揃わない。次の2箇所は人気のない寂しい場所だ。ア、ハイシローだ!アニーだ!スミオだ!と「山手ネコロジー」猫とそっくりの猫たちを見つけて我々は歓声を上げる。

最後の3箇所はHさんひとりが365日、朝夕餌やりをしている場所だ。Hさんの与える餌の量はハンパじゃなく多い。だから猫たちは太っていて餌を争ってガツガツするようなことは全くない。餌場も2箇所は校舎のすぐ側で、猫たちはベンチで寛いだり、堂々としている。フードつき猫トイレに手を加えた冬用猫ハウスも5個置いてあった。夏場は食料庫になっている。学校側からそういうことが許可されていることにM本氏、感心しきりだった。Hさんに同行したSさんは途中で帰って行った。

厚遇されているように見える猫たちだが、酔っ払った学生に蹴り上げられ脾臓破裂の重症を負った猫がいて、Hさんの手厚い看護のおかげで元気になっている。ホルモン療法の副作用でボテボテに太っている。その猫だけ豆アジをたくさんもらっていた。何だか我が家のロミを思い出し、触らせてもらった。学校は清掃と植栽に大金をかけているそうで、植木屋が猫を虐待する可能性もあるとのこと。

校舎も立派で想像以上にきれいな構内だったが、夜なので校舎の写真は撮れなかった。餌やりツアーを終えると7時だった。駅ビルのカフェテリアでHさんと歓談する。百聞は一見に如かず。来て良かった。Hさん、有難うございました。

9時前に港南台駅に帰り着き、M浦さんに電話する。帰りに寄ってほしいというので彼女宅に行く。M浦さんが餌やりをしてくれることになっていたが、一息ついて一緒に出かける。猫たちは私の顔を見ると缶詰をもらえるものだと思っていてカリカリだけでは承知しない。が、持っていないのだから仕方がない。

小桃の駐車場へM浦さんと一緒に行くと、「新黒」はいなかった。が、「山手猫階段」の猫たちがゾロゾロと従いてきた。何とバニーまでがいる!そのままそこでM浦さんと別れる。スミオなどは、道路の真ん中に座って不満そうにこっちをいつまでも見続ける。やっぱり、缶詰なしでは「山手猫階段」へは行けないなあと痛感する。例え週1回や2回でも行く時にはたっぷりの缶詰を持って行ってやろう。


2002年09月20日(金) 「山手ネコロジー」はほぼ昨日と同じ

今日は缶詰12個分にカリカリをたっぷり混ぜる。9時半出発、小桃の駐車場へ。小桃が鳴きながら駆け上がって来るのも、「新黒」がスタンバイしているのも昨日と同じ。が、「山手猫階段」の方からは茶々たちはやって来なかった。

道路を渡るとゲンキが飛び出してお出迎えだ。その後から猫たちが駆け寄って来る。餌場まで上がる。昨日と同じくキレイに掃き清められている。カリカリのかけらひとつ落ちていない。新聞紙を広げ餌を空ける。集団では食べられないプリンス、スミオ、パンダなどには別容器で食べさせる。今日はコロンがいた。茶白猫4兄弟とかりんもいたが、さくらは下りて来なかった。さくら以外全員集合。工房にいるラッキーはもう全然こちらには来ない。

水容器にはまだたっぷり水が入っているが棒切れのようなものが入っている。よくよく見ると、それはヤスデというのか体調8センチくらいの多足の虫だった。死んでいるようだが、とにかくそれを捨て水を換える。

別皿の餌だけでは物足りないタニーだが新聞紙の上にたっぷり残っている餌に気付かない。まだすっかりは懐いていないので、抱き上げるとキューンと変な声を出すが、餌の真ん前に下ろすと食べ始めた。が、その餌をトニーも食べていた。そっくりの兄弟だから仲良く食べると思ったのだが、2匹の間に緊張が走る。餌が絡むと関係はビミョーになるのか。

余った餌をアニーとバニーが代わる代わる食べたり、スミオやコロンが思い出したように食べ始める。アニーはいつものように足元にまとわりつき甘えまくる。新聞紙を畳み、余った餌をひとつのタッパーにまとめていると、暗闇をどこか見慣れないシルエットの猫が横切った。ライトを当てると以前1度だけ見たことのある、「公園茶」だった。学院北側の公園付近にいるというので私は「公園茶」と暫定的に呼んでいる。

半長毛の茶虎猫だ。全く痩せてはいないがかなり目やにが出ているし、口元にはヨダレが。餌をあげようと近づくと餌は欲しいのにファーッと吹いている。こちらに来させようと試みたが出て来ない。そこで岩場の間にタッパーを置き、その場を離れる。

見るとアニーがしきりに身体を掻いている。蚤取りスタイルだ。そこでアニーにもフロントラインを投与する。もうこれで犬山動物病院で頂いたフロントライン5個はすべて使ってしまった。次回は8頭分2千円のを買おう。個装だと1個千円もする。個装の方が断然使い易いが財政困難な「山手ネコロジー」のこと、節約しなくちゃ。

「公園茶」はなかなか食べ終わらない。そのままにして立ち去る。茶々が待ってましたとばかり従いて来る。道路を渡ったがそこまで。それ以上は従いて来ない。「プリンス猫階段」へ回るが昨夜同様、コロちゃんの姿はない。ライトで探し回ることはしなかった。コロちゃんのことはS内さんがしっかり面倒をみてくれているので安心だ。


2002年09月19日(木) 今日の「山手ネコロジー」

缶詰13個分に500grくらいのカリカリを混ぜる。今夜は9時半に出発。今日も小桃の駐車場に直行。通行人もいるのに小桃は派手に鳴きながら上がって来る。その声を聞きつけて茶々とスミオがやって来た。「新黒」はとっくにスタンバイしている。小桃はカリカリがたっぷり混じっているのが気に食わないらしい。それにすぐ側で茶々が食べるのもいやなようだ。一度その場を離れてしまったが、茶々を少し離し、小桃を呼び戻す。「新黒」はカリカリ入りでも缶詰味なのでパクパク食べている。

「山手猫階段」の餌場に向かうと茶々とスミオもすぐに従いて来た。今日はプリンスはいるがコロンがいない。ハイシローがみんなの頭を叩いて回っている。憎たらしくみえるがハイシローは遊びたがっているようでもある。餌場で新聞紙を広げる。パンダは何故かみんなと一緒では食べられなくなっている。別の容器で食べさせる。プリンスもスミオも別容器だ。アニーとバニーは最初から居たが、後からタニー、トニーがやって来た。さくらも来たがかりんは来ない。さくらは良く食べた。ゲンキが近寄ると唸り声を上げて威嚇している。ゲンキはメス猫たちに全く人気がない。花子もずい分遅れてやってきた。

結局、餌はすべて放出。カリカリだけ少し残っている。水は1,6L入りの容器が殆ど空っぽになっていた。M浦さんは毎日2Lの水を持って来ていたが、それも腰痛の原因になっているのかもしれない。今日は私も餌やりの途中、腰が痛くなった。いちいちしゃがみ込まずに腰を折っていたのがいけなかったようだ。今日はあまり猫たちと遊ばずに帰宅。それでも1時間以上経過していた。帰りに「プリンス猫階段」を回ってみたがコロちゃんは見当たらなかった。車の下にいたのかも。


2002年09月18日(水) M浦さん、ギックリ腰

M浦さんから電話がかかってきた。癖になっているギックリ腰が一昨日から悪化して、餌やりにも難儀している、「山手スカイウォーク」のてっぺんまでは行くがその下の「山手猫階段」の餌場、そして小桃の駐車場まではとても行けないのでよろしく頼む、ということだった。

8時半から缶詰を15個開け、タッパー数個に詰め替える。空き缶を洗い、水の準備など、準備万端整えるともう9時近い。水が重いので「プリンス猫階段」へは行かず小桃の駐車場へ直行する。遠くから小桃がニャーニャー鳴きながら道路まで駆け上って来た。が、グルリと回って道路下奥の餌場まで行く。「新黒」が待機している。缶詰2個半入りのタッパーを開け、小桃と「新黒」に半分づつ分ける。2匹とも夢中になって食べている。殊に小桃は雨の昨日はもらえていないはずだ。水容器を洗いキレイな水を入れる。

「山手猫階段」へ向かうと茶々、スミオ、ゲンキが飛び出して来た。階段下まで行くとわらわらと猫たちが集まって来る。コロンは排水溝の中から出て来た。アニーはすっかり「山手猫階段」猫になっている。餌場まで上がり、餌の準備をする。餌場はキレイだったが、カリカリのかけらひとつ残っていない。今夜の給餌はM本氏のみだったのだろうか。猫たちもガツガツしているようでもあり、それほどでもないような・・プリンスがいない。

水の容器は空っぽだ。1,6L入る容器になみなみと水を注ぐ。猫たち、早速飲んでいる。その横でゲンキがケェケェと吐きそうだ。水容器の中に吐かれては困るので移動させると吐き気は収まったようだ。

一段落した頃、お腹がぺちゃんこなタニーが現れた。タニーはものすごく空腹のようだ。タニーにあげていると、もう満腹のはずのアニーがヤキモチを焼いて横取りする。結局、缶詰3個分くらいはまた2匹で食べた。パンダも後からやって来た。
缶詰15個分はすべてなくなった。

すると下には来ない筈のM浦さんが腰を庇いつつ降りて来た。タニーがてっぺんに来ないので薬入りの缶詰を持ってきたのだと言う。トニーとバニーが一緒だ。彼らは私の缶詰を食べはぐれているので、持参していたレトルトを与える。またもアニーが割り込む。そうこうしているうちにさくらまでが降りて来た。さくらにもレトルトを与える。他の猫が群がり寄るのを防ぎながらさくらだけに食べさせた。

さくらは私に守られているので急に強気になり他の猫たちに対し唸って威嚇している。さくらばかり可愛がっていると、ヤキモチを焼くアニーが激しくデモる。自分の方を向いてくれとばかりに私の顔に前足を伸ばす。爪が痛い。さくらを守ってしゃがんでいたのですっかり藪蚊に刺されてしまった。そうしていると私の回りに10匹くらいの猫たちが香箱を作って寛ぐ。スミオも茶々もすごく甘える。

今夜は空がやけに明るい。猫たちと遊んでいると時の経つのを忘れるが、いつまでもそうしているわけにはいかない。M浦さんと別れ、帰途につく。茶々、スミオ、ゲンキが道路を渡って小桃の駐車場まで従いて来たが、それ以上は追って来なかった。


2002年09月15日(日) 野良ちゃんの鑑

阪神が久々に巨人に勝った。M浦さんがさぞかし大喜びしていることだろうと思いつつ、9時過ぎに餌やりに出かける。まず「プリンス猫階段」に行ってみるがコロちゃんはいない。休日なのでS内邸にでも招かれているのか?

小桃の駐車場へ行く。小桃はそこにはいなかったのか、入口の方からやってきた。「新黒」はしっかり待機している。我が家の猫たちの残り物の上に缶詰を空ける。小桃は食べ終わって行ってしまった。

「山手猫階段」に行くと猫たちが集まって来た。満腹ではないようだ。珍しく茶々がガツガツしている。ホウキで掃き、新聞紙を広げているとM浦さんが上の方から上機嫌でやって来た。茶白猫4匹とさくらにはもう給餌をすませたというが、みんな食べたがっている。そこで缶詰12個を開ける。術後のバニー、タニーもとても元気だ。先週手術が済んだアニー、トニーはもう何事もなかったかのようだ。

満腹した猫たちは甘える。1匹を可愛がっていると他の猫がヤキモチを焼き、猫パンチを浴びせたりする。甘えないハイシローまでがどさくさに紛れて猫パンチしている。

小桃の駐車場へ行こうとすると茶々とゲンキが従いて来る。小桃はおらず「新黒」がまだいる。カリカリを置いても見向きもしない。カリカリは「プリンス猫階段」で十分もらっているのだ。缶詰を開けて半分だけあげることにする。明日は雨のようだし。残りはM浦さんが帰りにニャン太にあげることにする。

今夜、ポオあたりを搬入したかったのだが、明日、明後日大雨の予報なので止めた。そしてニャン太、「新黒」の順だ。懐くどころか恩知らずにもますます吹いて威嚇する「新黒」の捕獲はもしかしたら難航するかもしれないなあ。

昨日昼、車で環状4号線へと降りていくと、「T橋工務店」のあたりからサビ猫がなにか大きなものをくわえてイタチ川沿いに走って行くのが見えた。サビ猫だからメスだ。発情期に「新黒」が出張してそういう近隣のメス猫を妊娠させるのは困る。何としてでも捕獲するぞ!

先日、早とちりして捕獲した「毛玉」は、なんと14歳なのだそうだ。M浦さんも「毛玉」の面倒を長年見てきたLマンションの人々数人と知り合いになり、【正しい情報】収集に努めている。しかし、野良で14歳とは!野良ちゃんの鑑だなあ!ワカメも10歳をとうに越えているが、まだまだ小娘か?!


2002年09月14日(土) タニー・バニーをお迎えに

午前11時に学院正門前でM浦さんと待ち合わせ。10分も早く着いてしまった。珍しくガードマンが門のところに立っている。方向転換するとき、そのガードマンに目礼しておく。ちょっと引きつりながらもガードマンも返礼してくれた。脇に駐車していると、ひっきりなしに母親運転らしき車がやって来て中学生を降ろして行く。学院生ではない中学生も連れ立って入って行く。何か行事でもあるのだろう。

時間きっちりにM浦さんがやってきた。J先生に用事があったのだが、メール(ケータイ、PCとも)に返信がなく、出掛けにかけた電話にも応答がなかった。ともかくも犬山動物病院へ向かう。先客はなく、バニーはキャリーの中でおとなしいが、念のため蓋にガムテープが貼ってある。捕獲器の中のタニーは怒っている。

すると思いがけず、J先生母子がポパイを連れてやってきた。ポパイは可愛いリードをたすきがけに装着されてお嬢さんに抱っこされている。J先生が私のメールなどに気付き、我が家に電話した時には私は既に出発した後だった。そこでポパイの薬をもらいがてら病院で遭えるかとやって来た模様。バッチシだ。ポパイは得意そうに歩き回っている。傷跡の毛も生え揃い幸せいっぱい。半ば発症しているポパイの里親募集は勿論中止だ。お嬢さんはポパイをもう絶対に手離さない。幸いなことに、難しい先住猫コスモスちゃんはポパイを見かけても、「今のは目の錯覚、幻影」だとして見なかったことにしてるらしい。FIV感染猫のポパイとあんまり仲良くしない方がよいので、無視されるのが一番良い。願ってもない環境だ。しみじみ安堵する。

コロンの尻尾の話はメールで伝えてあったのだが、カラスが集団で猫を襲っているのを生徒たちも何度か目撃しているとのこと。尻尾のあたりをつついていたとか。以前、カラスがハイシローのお尻をつついたのを目撃したことがあるが、カラスはイタズラをして遊んでいるような感じだった。が、カラスに食べられた仔猫の惨殺死体はそれはそれはむごいものだそうだ。コロンの尻尾の怪我もカラスにやられたのかもしれない。農家のトラバサミよりはましだとは思うが・・その線も捨て切れない。

病院前で、そのままお出かけのJ先生母子と別れ、帰りにJ先生が郵便受けに入れたという品物を取りに行く事にする。が、うっかりしてそのまま、学院正門前に戻って来てしまった。ガードマンはまだいる。車を降り、ガードマンに「私たち猫ボランティアです。ご存知ですよね。去勢手術を済ませた猫を放しに来ました。」と明るく宣言する。そのガードマンは猫ボランティアを「ご存知」でなかったかもしれないが、とにかく堂々とするに限る。

「山手猫階段」中腹餌場に陣取る。ゲンキ、プリンス、ポオが早速集まってきた。バニーは恐怖のあまりか病院ではオシッコを2回したとか。ペットシーツもかなり濡れている。まずバニーをキャリーから出し、逃げないように押さえながら薬入りの缶詰を食べさせる。大柄なバニーだが、お腹はぺちゃんこだ。適当に食べたところで放す。学院内に入ったが遠くへ逃げない。

次いで捕獲器内のタニーだ。薬入りの餌を入れた容器を捕獲器の中に入れるが隅に固まって食べようとしない。散々促すと食べ始めたが進まない。通行人の女性がすぐ側に立ち止まってこちらを凝視する。また猫獲り業者と間違われて変な噂でも流されたら叶わないので、またぞろ説明しなければならない。

いろいろ説明していると女性は「へー、ほー」と肯き、なかなか立ち去らない。シビレを切らしたM浦さんが『猫が怯えてますので・・』とひとこと口を挟む。タニーは、やはり餌を殆ど食べない。出してあげるとトニーのように一目散、という風ではなく、フラリフラリ、キョロキョロしながら学院内に入って行った。そして池の側に行き、澱んだ水を飲んでいる。餌場にはキレイな水が用意してあったのに。

集まった他の猫たちに食べさせていると、今度はおじさんが通りかかり、何かもの言いたげだ。「こんにちわ!」と愛想よく声をかけるとおじさんは返事をし、ジロジロ見ながら階段を上がって行った。捕獲器やキャリーはかなり人目を引く事が分かった。ジロジロ見る人には説明して活動をアッピールする良いチャンスだと思う。


2002年09月12日(木) バニーとタニーを捕獲

今朝7時過ぎに「プリンス猫階段」を通った。駐車場にはコロちゃんはいなかった。階段を見下ろすと、中段の踊り場にコロちゃんの姿が。そして数段下に黒っぽい猫がいる。「新黒」かと思い、階段を降りてゆくと、伸二のような柄(ゲンキのような柄)の猫がコロちゃんに追われて横の竹薮に逃げ込んでいくところだった。見覚えのある鉤尻尾。良く見ると山手の花子だ。こんな時間にこんなところに何故、花子が?「花子!」と呼びかけると「ニャー」と甘え声を出す。が、コロちゃんは肩をいからせて花子を睨みつけている。いつぞやの夜、コロちゃんの縄張りに迷い込んだ小桃を追い出した時と同じだ。花子は竹薮の中に姿を消してしまった。

夜8時前、「山手スカイウォーク」のLマンション側の上り口に車をつける。ケータイでM浦さんを呼び出す。彼女に従いてニャン太も現れた。爛れていた目もすっかりきれいになっている。ニャン太にたっぷり給餌してから、タニーの捕獲に向かう。犬山動物病院の院長は1匹づつがいいと言っていたが、雨が降ったりして予定通りにははかどらない。今夜はバニーとトニーの2匹を捕獲・搬入したい。

てっぺんまで行かないうちにアニーが現れた。次いでタニー、トニー、バニーも。さくらも出て来た。お目当てのタニーにはM浦さんが茹でた鶏肉を容器に入れ、捕獲器の奥に置く。他の猫が入らないように注意しつつタニーを入れ、尻尾も押し込みそっと蓋を閉める。タニーは夢中で食べていて閉じ込められたことに気付かない。あっという間に鶏肉を食べてしまったので、上からカリカリを振り入れる。他の猫たちも捕獲器内のタニーに構うことなくガツガツ食べている。M浦さんがバニーを抱き上げ、縦にして蓋を開けたキャリーを私が持つ。何とか押し込み蓋を閉める。

今日は、捕獲器をM浦さんが持ち、私はキャリーを持つ。キャリーの中ではバニーが盛んに暴れている。と、キャリーの蓋が開きバニーが飛び出して逃げた。キャリーの蓋が壊れたのかと思ったらそうではない。暴れまくって「開」の方に回してしまったのか?バニーは遠くへは逃げず呼ぶと戻って来た。またカリカリを与え、食べているところを抱き上げ、再びキャリーに入れる。蓋を押さえてM浦さんが先に車に乗り込む。洗濯ネットを被せようとしたが、キャリー全体は包めない。が、バニーはおとなしくなった。

タニーもすごくおとなしい。かすれた声で小さく鳴いてはいたが拍子抜けするほどだ。バニーと一緒だからか?アニーやトニーの時は捕獲後、ものすごく緊張していた。土曜日の朝、お迎えだ。後は、ポオ、ニャン太、「新黒」だがM浦さんは出費を気にしている。大丈夫、何とかなるさ。

9時頃、「山手猫階段」に戻るが、猫たちいつものようにものすごい勢いで集まってはこない。ノロノロとやって来る。餌場にはたくさん餌が残っている。しかもたった今のことのようだ。Y沢さんに違いない。その前にはM本夫妻も来ているはずだ。それでも缶詰の餌にはみんな口をつけるが、満腹のようだ。ハイシローのお腹ははちきれんばかり。プリンスの姿が見えないが、もう食べ終わって行ってしまったのだろう。

数日姿が見えなかったコロンの尻尾の先が踏まれたように皮が剥けているとM浦さんが言っている。コロンが来たので食べている時にそっと尻尾を観察する。なんだか短くなったようだ。尻尾の下側はなるほど毛がすっぽり抜けて皮膚が剥き出しになっている。これはきっと、長毛の三毛ちゃんが足先を挟まれたトラバサミのようなものに尻尾を挟まれたに違いない。そこからやっとの思いで脱出したら尻尾の先が千切れたようになったのだろう。

先日の農家の女性の話を思い出す。農家では猫の糞害に困り果てているとか。先日の長毛三毛ちゃんといい、猫たちがそんな目に遭うのは困る。そういう罠を仕掛けた犯人は、猫がかかってもそのままにしておいたのだろうか?罠にかかったまま死ぬのを待つのか?この問題は「山手ネコロジー」で話し合う必要がある。

小桃の駐車場へ行くと小桃が駆け寄って来た。Y沢さんにはもらっていないようだ。ガツガツと食べる。「新黒」も待っていた。それぞれに缶詰1缶以上を与える。「新黒」は容器は嫌いのようだ。わざわざ容器から地面に移して食べている。地面といってもお墓への真新しい階段だからそれほど汚くはないが。ゲンキと茶々が従いてきて寛いでいる。みんなとってもいい子たちだ。可愛い。


2002年09月08日(日) 「新黒」がいない

9時前に給餌に出かける。まず「プリンス猫階段」へ。コロちゃんは端っこの車の前で寝ている。勿論、お水はキレイだし、カリカリもあった。コロちゃんには持参のフロントラインを投与する。目薬はパス。頭を撫でて、小桃の駐車場へ。小桃はいつものように、上を通る私をみつけて鳴きながら駆け上がってくる。缶詰の入ったタッパを置き、水を替える。「新黒」はいない。

「山手猫階段」へ向かうといつものように茶々とスミオが飛び出して来た。そしてあらゆる方向から猫たちが駆け寄って来る。餌場に行くと、今日は掃除されていない。見るとカリカリはあったので勿論誰かが既に給餌に来ている。ホウキで餌場を掃き、新聞紙を広げて、持参の缶詰フードを空ける。みんなガツガツしていない。もう満腹なのかな。タビーと花子がまるで父娘のように仲良く並んで食べている。プリンスもある程度食べると行ってしまった。この缶詰はマズイのかも。

そうこうしているうちに上からM浦さんがやって来た。彼女は、このところ、雨が止むのを待って夜中の12時半や1時に給餌に来ていたのだという。が、大雨の後のそんな時間には3〜4匹しか出て来なかったらしい。

「山手猫階段」の下の方の猫たちが食べ残した缶詰も、てっぺんの茶白猫たちはペロリと平らげる。茶白のバニーたちはM浦さんと一緒に降りてくる。やはり縄張りがあるようだ。いつも食べに降りて来ていたトニーは、捕獲され、去勢手術に持ち込まれたのがよほどショックだったのか、中腹の餌場に来なくなってしまった。
バニーにはフロントラインを投与した。タニーにもしたいが、彼は懐いていないのでムリだ。木曜日にバニーかタニーのどちらかを捕獲する予定だ。

ゲンキの右目に目やにがひどいので目薬を差そうとしたが、近寄っただけで何度も逃げられてしまい断念。目やにの出ている茶々の右目だけに目薬を差しておいた。左目は失敗。尚も差そうとすると爪を出して猫パンチする。

小桃の駐車場へ行こうとしたら、若者が車のライトを点けて騒いでいる。彼らが立ち去るのを待つことにした。すると、猫たちが8匹も集まって来た。アニーまでが茶々の側に来て、「縄張りを荒らすな!」と茶々に唸られている。かなり待ったが、若者たちは立ち去る気配がない。置いてきたタッパーを取りに私だけが行ってみる。タッパーには小さな蟻がびっしりだ。あの騒ぎでは勿論「新黒」は出て来ない。

解散し、もう一度「プリンス猫階段」へ向かう。もしかしたら「新黒」がいるかもしれないと思ったのだ。が、いない。コロちゃんだけが、さっきと同じ姿で寝そべっていた。黒い車の後ろへ回るとゴキブリの親子がカリカリをおいしそうに食べている。退治したいが、手段がない。脅かすと一瞬にして消えてしまった。

今夜はずい分涼しいはずなのだが、やはり汗だくになってしまった。

今日の朝日新聞の朝刊に「環境省は、迷いネコや捨てネコを減らすため、飼い主の情報が入ったマイクロチップをネコの首に埋め込むモデル事業を来年度から、沖縄県で始めることを決めた。・・」との記事が出ていた。画期的な内容だ。数年前から、捨て猫防止のため、このマイクロチップ埋め込みには注目していたのだ。


2002年09月06日(金) 天気予報、大当たり

台風のせいなのか秋雨前線のせいなのか、午後には激しく降った。昨夜、「山手ネコロジー」猫たちを思いっきり満腹にしておいて良かった!かなりの雨でも給餌に行けば猫たちは出て来ることが分かったが、びしょ濡れになると可哀相だ。翌朝になれば学院の教職員から給餌してもらえる。学院内ならば濡れずに食べられる場所もある。

また小降りになると、M浦さん、Y沢さんは給餌にやって来る。「山手ネコロジー」の猫たちは幸せだ。

学院北側の公園でM浦さんから給餌されているニャン太は大雨の日、公園横のLマンション管理棟のピロティで雨をしのぎ、待っていた。なかなか賢い。

Pハイツのノワールも、よほどの暴風雨ででもない限り、今日程度の雨なら必ず餌場の植え込みで待っていた。

大雨の時、猫たちはどこでどうしてるのかと我々は訝しく思っているが、どうなんだろう?学院内には猫なら滑りこめるスペースがたくさんあるが、すべての猫たちがそこへ行っているとも思えない。

「プリンス猫階段」のコロちゃんも雨のとき見かけないことがあるが、どこにいるのだろう。小雨なのに居なかったり、台風なのに車の陰に居たり。

明日は晴れ間も出るらしい。


2002年09月05日(木) バニー・タニーの捕獲延期

今日の午後もしくは、夜にバニーかタニーの捕獲を予定していたが、明日、明後日は雨だという予報だ。今日、捕獲・手術ということになれば、明日や明後日に放すことになる。雨が止むまで入院させるというのも可哀相だ。早くても日曜午後まで延期することにした。

たっぷりの缶詰をタッパーに詰め、午後9時過ぎに家を出発。まず「プリンス猫階段」へ行ってみる。いつものように、階段のてっぺんにコロちゃんが丸くなっている。水もきれいだし、カリカリも散らばっている。コロちゃんを撫でながら、顔にライトを当ててみる。目やにが固まっているが涙目ではない。目薬を差そうかと思ったが、身体をボリボリ掻いている。まずフロントラインをしないと抱っこして目薬を差していると蚤を貰ってしまうなあ。

先週、どの猫から貰ったのかは分からないが両腕20ヶ所くらい、蚤らしきものに噛まれ、今も痒い。我が家の猫につくといけないのでフロントラインを購入し一昨日5匹全員に投与した。

コロちゃんは撫でるだけにして、小桃の駐車場へ行く。小桃は私の姿を見つけてニャーニャー鳴きながら駆け寄って来る。「新黒」もスタンバイしている。水を替え、小タッパーをそのまま小桃に与える。「新黒」の方を向くと、餌が欲しくてスタンバイしているくせに唸り声を上げて威嚇する。なんのこっちゃ?あほらしい。ファビ用に犬山動物病院で買った高いフードをファビは勿論家猫は全く食べなかったのでそれを持ってきた。そのままだとレバーペーストのような匂いがするからか「新黒」も逡巡している。他の安物の缶詰も混ぜ、練り合わせると食べ始めた。

他の猫は1匹もやって来ない。ひょっとしたらM浦さんが来て「山手猫階段」の餌場で給餌中なのかもしれない。食べている小桃と「新黒」をそのままにして「山手猫階段」へ向かう。スミオがう〜んと手前に居て、従いて来たが、一緒に「山手猫階段」を上ろうとはしなかった。餌場にライトが見える。声を掛けるとやはりM浦さんだった。給餌は済んだという。水も入っていたし、カリカリの残骸もあるので多分Y沢さんも来たのだろう。

満腹かもしれないが、明日、雨が降ると餌がもらえなくなるので、今日のうちにたっぷり給餌したい。新聞紙を広げ、持参の缶詰フードを空ける。ガツガツはしないが、茶白4兄弟がいつも通り最後まで食べ続けた。今日は缶詰11個分くらい。居なかったのはコロンだけだが、コロンはY沢さんから貰ったかも。満腹の猫たちは可愛がってもらいたいのだ。みんなゴロゴロして立ち去らない。特にアニーの甘え方はすごい。今年2月ごろ突如としてオトナの姿で現れた茶白4兄弟。まずアニーが最初から甘えてその場に馴染み、ついでバニーもすぐにゴロニャン猫になった。トニーはまあまあ、タニーは今一歩だ。

タニーは小柄で優しい顔をしているが、なかなか手強い。猫パンチを繰り出す。食べさせながらお尻のあたりをナデナデしておいた。フガフガ言いながら食べていた。

あんなに乱暴モノだったハイシローは去勢後2ヶ月以上経ってすっかり弱い猫になってしまっている。食事も最後だ。「みんな平等に弱い子になるように全員去勢してあげるからね」とM浦さん、猫たちに話し掛けている。

ゲンキは去勢後も、弱くはなったが、相変わらず嫌われ者だ。どうしてだろう?右目の目やにもひどい。取り押さえて目薬を差したつもりがしまった!もう空っぽだった。もう1本目薬を持参していたが、ゲンキは吹っ飛んで逃げてしまい捕まらない。後で再試行だ。先日のお昼頃、ゲンキは正門前で昼食を広げ出した野球部中学生(学院生ではない)の真ん中に陣取っていた。思いっきり懐っこくて返って心配だが、現在までのところ虐待された形跡はない。

ポオはゲンキと同じく昨秋ここに現れた(捨てられた?)未去勢オスだが、おとなしくどの猫にも受け入れられている。ひたすら黙々と食べている。転がっている姿はタヌキそのものだ。これで去勢すればどんなに太るだろうか?

猫たちと遊んでいるとキリがない。ゲンキへの目薬投与にも成功した。餌場を片付け、小桃の駐車場に向かう。山の土手で待ち構えていた茶々とスミオが甘える。しゃがむとスミオは私の綿パンに爪を立てて甘えまくる。☆ ̄(=>。☆=)ヽイテェ~

小桃の駐車場では、小桃が挨拶に出て来た。フードはきれいに食べている。振り向くとゲンキが居てその先で誰かが吹いている。ライトを当てるとなんと!ワカメが溝の中に潜んでいる!しばらく前からワカメはこちらの方に何かある、と睨んでいたらしいが、道路を渡って来る勇気が出なかったようだ。それが今日は、探検にやって来た。10歳超なのに本当に好奇心旺盛で元気な猫だ。

引き上げかかると向こうからスミオがやってこようとしている。来なくていい、来なくていい。M浦さんと別れて帰宅する。私は1週間に2回しか来ないのに、猫たちは忘れることなく、大甘えだ。M浦さんは毎日、Lマンション公園のジジとニャン太にも給餌している。


2002年09月01日(日) 今朝はトニーのお迎え

午前11時半に正門前でM浦さんと待ち合わせ、一緒に犬山動物病院へ向かう。病院には先客のワンちゃんが診察を待っていた。ワンちゃんの診察が済むと奥から猫の鳴き声が聞こえる。トニーに違いない。

診察室に入って来た我々を見てトニーは一段と不満の声を張り上げる。「よくもこんな目に遭わせたな!早くここから出せ!」と鳴き喚いている。支払いをしたり薬の説明を受けている間も待合室で叫び続けてうるさいったらありゃしない。昨日、トニーの耳の中がひどく汚れていたので、耳掃除もお願いしておいた。破格の超安値しか支払わないのに、アレお願い、コレお願いと我々は果てしなく図々しい。そして血液検査の結果はエイズ、白血病ともに陰性。よしっ!

病院を出て車に乗せる間もトニーは大騒ぎ。正門前に車を止め、階段中腹の餌場に捕獲器を置く。抗生物質を混ぜた缶詰フードを入れた容器を少し開けた扉からM浦さんが差し入れる。昨日同じことをしてアニーは1缶分全部をガツガツと食べたが、アニーより警戒心が強く身体も小さいトニーは隙間からスルリと抜けて一目散に階段脇の垂直の斜面を駆け上って行ってしまった。投薬や給餌は夜に繰り延べだ。

代わりにポオ、タビー、花子、ゲンキが集まって餌をねだる。新聞紙を広げ缶詰3缶を与える。ほぼ食べ終わって猫たちがくつろいでいると上から犬を連れた女性が2人降りて来た。柵の内側、学院内に入ってくつろいでいるタビーの写真を撮っていると「猫、とってるの?」などという声が聞こえる。振り向くと、捕獲器を見て我々を猫獲り業者かと思ったらしい。ほぼ自腹で猫たちに不妊・去勢手術を受けさせている猫ボランティアだと告げる。

2人は近隣の農家の女性たちで、畑への野良猫たちの排泄物で大迷惑を被っているとのこと。猫の糞はキツクて作物を枯らし、土壌を汚染するとか。「山手ネコロジー」の猫たちは学院内の枯葉の中や、山で排泄しているようだが、野良猫はどこにでもいるし我々が全野良猫に責任があるわけでもない。

「山手ネコロジー」のホウキ、チリトリを見せ、我々は餌場付近の飼い犬の落し物や、タバコの吸殻、空き缶、ゴミなど目に付く汚物はすべて掃除して片付けていることをアッピール。野良猫は地面から湧いてきたわけではなく誰かが飼い猫を捨てるから発生する。一番悪いのは捨てたヤツだ。我々ボランティアは心も身体もお金も使って、その後始末をしているわけだ。我が家には既に5匹そんな猫がいてもう引き取れない。山手猫たちには、せめてささやかに1代限りの生を全うさせてやりたい。

てなことを縷縷述べると農家の女性たち、よく分かってくれた。「頑張ってください」などと我々を励ましつつ笑顔で降りて行った。

次の捕獲は木曜日夜を予定している。


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