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あるこのつれづれ野球日記
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2002年08月31日(土)
奥田さん、新人賞主催してくださいっ!(読書感想文)


 久しぶりの読書感想文です。

 読んだ本:『延長戦に入りました』(奥田英朗著・幻冬舎)
 内容:1991年11月から1999年7月まで『モノマガジン』(ワールドフォトプレス)に連載された「スポーツ万華鏡」より抜粋再構成されたスポーツエッセイ集。

 勝手に名付けました。待ってました!本。

 とにかく、めちゃくちゃ面白かった。スポーツを明るくおちょくるエッセイの数々。私は中途半端にひねくれ者なので、スポーツに対して敬意を抱く反面、ちょっとおちょくってやりたいと思うので、その欲求が見事に満たされました。東京ドーム案内係リカちゃんの奮闘や、50メートル走タイム性格判断、運動部の不潔自慢など急にコメディードラマを見せられているような文章展開は痛快。もっともらしいことを並べた堅苦しい野球改革論やスポーツへの提言などよりもはるかに説得力のある内容だった。(著者にとっては心外でしょうけど)

 図々しいことを言って、作者の奥田さんには申し訳ないのですが、「この人、私と思考回路が似ている」と思いました。大きく違うのは、やはりプレーヤーとしての経験と一般教養、そしてスポーツ全般を書ける文章力と好奇心の広さ。あーあ、私もこんなん書きたかったなあとちょっと羨望のため息が出るも、それ以上にこのおもしろさに出会えてよかったという思うの方が強い。なんか嬉しくなる。スポーツをこういう目線で見ている人の本が出版されていることが。出来ればベストセラーとかになって、たくさん売れればいいな。

 もし、奥田さんがスポーツライター新人賞を開催してくださったら、この日記に書いている素の文章でも応募出来る気がする。評価はされなくとも、受け入れてもらえそう。



2002年08月30日(金)
友人・知人様へのお願い


 私は、決めました。
 応援校の処分が明けるまで、間食・飲酒はいたしません。
 イヤ、本気です。

 飲みには行きます。茶もしばきます。でも、私にアルコールやパフェ等を勧めないようにお願いいたします。つきあいの悪いヤツ?!好きに言ってください。だって、誰も私の皮下脂肪、引き受けてはくれないでしょ?だから、自分で減らすしかないんです。よっしゃ、やってやる。自分にプレッシャーをかけるべく、ここに宣言します。

 



2002年08月29日(木)
よかった探し


 急遽、甲子園で行われる阪神ー中日戦を見に行くことになった。結果は散々。1−12。ゲームセットの声を聞いたときには、すでに午後10時を回っていた。一緒に見ていた相方は、「無駄に長い試合」と切り捨てた。

 阪神戦を見に行って、何が一番イヤかって、7回表に大量得点を取られることだ。その間に投手交代があったときなど、キレそうになる。そんなにイライラするなら帰ればいいのに、帰らない、帰れない。だって、その裏にはメインイベント(?)のジェット風船飛ばしがあるから。どんなつまらない試合だって、多くの観客はとりあえず、風船を飛ばすまでは、球場にいる。というわけで、7回表は風船を持っての待機時間。風船を膨らませ終えたら、もう一分一秒でも早く過ぎ去って欲しいのだ。

 谷繁選手の満塁HRでやっとランナーがいなくなり守りやすくなったかと思ったのに、次に出てきたピッチャーがまた自らピンチをこしらえる。もうわかったから、そういうのは7回以外にやってよ〜。さっきから、めちゃくちゃトイレに行きたくなってきた。こんなに長い攻撃なら、最初に行っておくんやった。いや、今行ってもまだ終わってないかも?でも、そういうときに限って終わってしまう。それが世の常?せっかくここまでガマンしてるんやし、そういう事態だけは避けたい。よっしゃ、負けてたまるか。そっちがその気なら、こっちもその気や。もう頭の中は妄想が彷徨うだけ。

 攻撃はなおも続く。横にいる学生らしき兄ちゃんのヤジが癪に触る。「このハゲ」とか「ピッチャー交代じゃ!」なんていう言葉で誰がウケんねん。さりげに周りの反応を伺わないように。ヤジに愛とユーモアがないとタダの中傷やで。そう思えば、たまにライトスタンドに行ったときに耳にするおっさんのヤジは最高や。やっぱ、ヤジも年齢を重ねないといけないのか?

 そんなわけで、ろくでもない一戦だったのだが、それでもよかったことがある。それは、9回裏に見た中谷選手のプロ初ヒット初タイムリー。センター前にヒットだったわけだが、試合展開が展開だっただけに、相手野手も1点を失うことをそれほど惜しく思っていない守備体制だった。それでも、得点。一時は野球をすることすら危ぶまれた選手の貴重なタイムリーに変わりはない。

 昔、ハウス食品愛の劇場と称した日曜アニメシリーズを好んで見ていた。その中に『愛少女ポリアンナ』というアニメがあった。どんな物語かはもう記憶の彼方だが、物語の主軸に「よかった探し」というものがあった。どんな日でも、よかったと思えることを探す。そうすると、明るく楽しい毎日が送れるというものだった。幼かった私は、すごい啓示を受けたような心境になった。今日の中谷選手のプロ初タイムリーは、まさによかった探しの代物。9回まで球場にいてよかったなあと思った。1つの「よかった」は、また新しい「よかった」を連れてくる。
 



2002年08月28日(水)
どうしても見てみたいあのシーン


 なんだかんだ言ってもあと一月もすれば、プロ野球もシーズンオフです。TVでは、珍プレー好プレーなども流れることでしょう。そこで、どうしても見てみたいシーンがあるので、今日はそれを紹介したいと思います。

 確か5月か6月の試合だったと思います。阪神ーヤクルト戦です。試合も終盤。ヤクルトの攻撃でした。ヒットか何かで岩村選手が出塁。一塁に到達。そこにいたのは、ファーストを守るアリアス(何故外国人選手は呼び捨てにしてしまうんだろう)。すると、岩村選手、おもむろにアリアスの二の腕を親指と人差し指でキュキュとつまんで、感触を確かめていたというのです。姉がそう教えてくれました。

 私はずっと試合を見ていたのですが、何故かそのときだけ目線をそらしていたので、見逃してしまいました。姉はその後も、嬉しそうにニタニタしながらそのことを私に話して、優越感に浸ってます。なんか、やられたなあという気分。

 それにしても、大の大人が試合中に相手野手の二の腕つまむって…。そのときの光景を想像すると、本気で笑けてきません?岩村選手にしたら、「あのごつい体はどうやって出来てるんだろ?そうだ、触ったら何かわかるかも。さわってやれ。ということは、とりあえずヒットを打たないと。長打はダメ、単打単打」という感じでしょうか?なわけないですね(苦笑)。




2002年08月27日(火)
夏から冬へ


 私の四季は、応援校の勝敗で決まります。春の大会で負ければ春が終わり、夏の大会で負ければ夏が終わり、秋の大会で負ければ秋が終わります。もうすでに多くの方がご存じの通り、私の応援校に事件が起こり、秋季大会の出場を辞退しました。夏から一気に冬がやってきます。急激すぎる温度差に風邪をひかないか、今から心配です。

 思うことはいろいろありますが、事情を飲み込めていない上、選手やチーム、および学校に“これから”がある以上、ここでうかつなことを言うわけにもいきません。

 応援生活において、夏の甲子園が初めての頂点の経験であれば、今回に出場辞退は初めての“底”経験です。ここで応援をやめるのは簡単です。学校やチーム、選手の批判をしても、同意してくださる方も少なくないだろうと思います。でも、それは辞めます。このような事態になっても、私は応援を辞める気にはなれません。少なくとも、今現在はそう思っています。9月に正式な処分がきまるそうです。おそらく、試合らしい試合を見ることが出来るのは来春になると思います。

 いつもなら、応援校一色だった公式戦。今回初めて応援校のいない大会を迎えます。どこの試合を見に行こうかと迷っています。あるいは、「つい寝過ごしてしまった見逃してしもた。ま、いっか」なんていうことになるかもしれません。どうなるかはすべて9/1にわかります。そのとき、自分がどういう行動を取るのか、今から楽しみです。

 処分があけたとき、今以上にいい観戦記や充実したサイトを作れるように準備して、チームを待ちたいと思います。



2002年08月26日(月)
やっぱりやるんや、100の質問(^^;)。


 明日は仕事です。朝4時半起きです。そんなわけで、はよ寝たいと思います。気分を高めるためには、やっぱり100の質問です。


「きらめく100の質問」

[01] 直感でいきますか、熟考しますか
こう見えても、熟考派。

[02] 文系ですか、理系ですか
バリバリの文系。

[03] 本名にミドルネームをつけるなら何ですか
いらん。

[04] あなたを「桃太郎」のキャラクタにたとえると何ですか
桃太郎の登場人物って?

[05] 愛機(主にネット端末)が喋るならどんなことを言われると思いますか
何してんねん、はよ寝ろや。

[06] 最も気になる人は誰ですか
どうせ、私の場合は野球選手です。

[07] 「白」から何を連想しますか
雲。

[08] 「なんとなく」を使って短文を作ってくださいますか
なんとなく生きてる…

[09] サービスとおせっかいの違いは何ですか
「〜してあげる」と「〜させていただく」の違い。

[10] あなたの取扱説明書の「使用上の注意」にはどんなことが書いてありますか
使用しないでください。

[11] 玉手箱をもらったら開けますか、開けませんか
開く。
ガマンしろという方が無理。

[12] 十二支にもうひとつ加えるなら何ですか
ネコ

[13] ミュージシャンとしてデビューするなら芸名(またはバンド・グループ名)は何にしますか
やまとかずさ

[14] あなたを楽器にたとえると何ですか
得体の知れない打楽器

[15] テレビが喋るならどんなことを言われると思いますか
気持ち悪いなあ、近寄ってくんなや。

[16] 最も面白い遊びは何ですか
イメージ大会(8/18付日記参照)

[17] 「黒」から何を連想しますか
下着(え、私はそんなん持ってないよ)

[18] 「とりあえず」を使って短文を作ってくださいますか
とりあえず生きている。

[19] 冗談と悪ふざけの違いは何ですか
悪ふざけはいじめです。
口当たりのいい言葉でごまかされてはいけません。

[20] あなたの取扱説明書の「故障かな? と思ったら」にはどんなことが書いてありますか
元々故障してます。わかってて買ったんでしょ?

[21] いちばん古い記憶は何ですか
4歳のとき、向いの家のまことくんと雪だるまを作りながら、幼稚園に行く姉たちを見送っていた。生まれて初めて自分と姉の立場の違いを痛感し、淋しかった。

[22] ツッコミですか、ボケですか
自分ではツッコミだと思うのですが、ボケのようです…。

[23] コメディアンとしてデビューするなら芸名(またはコンビ・グループ名)は何にしますか
やまとかずさ

[24] あなたを植物にたとえると何ですか
空き地に咲く枯れかけたたんぽぽ。

[25] 左手が喋るならどんなことを言われると思いますか
お前の右手は普通の右利きの人の左手レベルや。諦めて、左ききに転向しろ、ま、今更遅いけど。

[26] 最も美しいと思うものは何ですか
空。

[27] 「赤」から何を連想しますか
ポスト。

[28] 「まさか」を使って短文を作ってくださいますか
まさか生きているだなんて!

[29] 忠告と中傷の違いは何ですか
字が違う。

[30] よく注意されることは何ですか
多すぎてわかんない。

[31] 夢はカラーですか、白黒ですか
フルカラー

[32] 印象に残っている夢を教えていただけますか
お弁当箱を空けたら、一面にモンキチョウが入っていて、せせこましく羽ばたいていた。今まで見た中で一番怖かった15秒間の悪夢。
(気持ち悪くなった方、ごめんなさい)

[33] 新しい星を見つけたらどんな名前をつけますか
さあ、見つけてから考えます。
やっぱ実物見てからでないよ。
余談やけど、19のとき、初めてつき合っていた彼氏は、「いつか彼女が出来たらと思って、プレゼントを買ってある」と言ってました。誰でもいいものを、私がもらうわけにもいきません。私は私です。彼女という名前ではありません。どんなモノでもいいから、「私にあげたい」と思うものが欲しかったです。というわけで、当掲示板はコピーまがいの書き込みにはレスしないことにしてます。

[34] あなたを天気予報にたとえるとどんなですか
くもりときどき雨、一時雷雨を伴い…

[35] 目覚まし時計が喋るならどんなことを言われると思いますか
すぐ止めるんやったら、イチイチ設定せんでくれる?
こっちもヒマやないねんかあ。

[36] 最も有効な遅刻の言い訳は何ですか
言い訳をしないのが一番有効な言い訳?

[37] 「青」から何を連想しますか
空。

[38] 「ようやく」を使って短文を作ってくださいますか
ようやく27になりました。

[39] 大人と子供の違いは何ですか
他人には他人の価値観があることを前提に行動出来るのが大人。

[40] かぐや姫は地球へ何をしに来たのですか
彼氏がなかなかやってこなかったので、近くのスタバでコーヒーをすすって時間をつぶすような感覚で、地球に上陸。なかなか楽しいひまつぶしだったと思うよ。

[41] 鶏が先ですか、卵が先ですか
鶏。
きっとなんだかの動物が進化したんだろう。

[42] 好きなものははじめに食べますか、あとで食べますか
あと。
きっと世間で損するタイプだと思う。

[43] 新しいコンビニを作るならどんな名前にしますか
やまとかずさ
(丸文字で緑色)

[44] あなたを飲食物にたとえると何ですか
モスコミュール。

[45] 冷蔵庫が喋るならどんなことを言われると思いますか
パタパタ開けんな。暑いやんけ。

[46] 最もお気に入りのインスタント食品・レトルト食品は何ですか
みそ汁のお弁当用。

[47] 「丸」から何を連想しますか
コンパス。

[48] 「ずばぬけて」を使って短文を作ってくださいますか
ずばぬけて中途半端

[49] 知人と友人と親友の違いは何ですか
知人→共通の趣味等で話が合う
友人→それ以外の話もする
親友→ともきち

[50] 最後の晩餐には何を食べますか
ごはん、みそしる、鮭の焼いたの、イカの姿焼き、カンパチの造り、バニラのソフトクリーム、カフェオーレ、麒麟淡麗「生」

[51] 人は見かけによりませんか
よりませんねえ。

[52] 好きこそものの上手なれですか
へたの横好きでもあります。

[53] 新しい政党を作るならどんな名前にしますか
興味ないなあ。

[54] あなたを乗り物にたとえると何ですか
上海を走ってるポンコツ車

[55] 愛車が喋るならどんなことを言われると思いますか
下手くそやのう、しかし。

[56] 最も納得できないルールは何ですか
住基ネットには本気でメリットないと思う。
京都市よ、今からでも遅くない、辞めてくれ。

[57] 「三角」から何を連想しますか
定規。

[58] 「あいにく」を使って短文を作ってくださいますか
あいにく生きています。

[59] 友人・親友と恋人の違いは何ですか
恋人→古いかもしれないけど、体を許せるか否かだと思いますね。好きな人と恋人は似て異なるものです。

[60] 理想の葬儀はどんなですか
ほんまに故人の死をいたみ、故人に感謝している人が集まって、想い出を語らい、ある意味なごやかに1杯やる飲み会。
私のときはそうあって欲しいなあ。
「あるこってヤツはアホやったなあ。でも、楽しかったなあ。あの世でも野球見て、楽しくやってるだろうよ」などと言われば、至福。

[61] 大きなつづらをもらいますか、小さなつづらをもらいますか
小さいつづら。
部屋狭いもん。

[62] お金を拾ったら届けますか、届けませんか
金額によるけど、基本的には届けない。

[63] 新しい銀行を作るならどんな名前にしますか
行員が恥ずかしくて口に出来ないような名前は避けてあげたい。

[64] あなたを文房具にたとえると何ですか
H(一番薄くて、堅い)のシャーペンの芯か微妙な薫りのにおいつき消しゴム。

[65] 財布が喋るならどんなことを言われると思いますか
レシートなんとかしてくれや、窮屈やなかい。

[66] 最も贅沢と感じることは何ですか
ありがたいですね。
ろくに働かずに雨露しのげて、3食おなか一杯食べれるなんて…

[67] 「四角」から何を連想しますか
小学5年のときの算数の教科書。

[68] 「とことん」を使って短文を作ってくださいますか
とことん生きてやる。

[69] 男性と女性の違いは何ですか
体のしくみとその役割。

[70] 使うと賢く見える単語・フレーズは何ですか
賢そうに見える単語って、実は案外バカっぽく思えるときないですか?
要するに、自分が実感して使っている言葉はどんな言葉でも賢く見えるのです。

[71] 新聞は前から読みますか、後ろから読みますか
後ろから。ハハハ(^_^;)。

[72] あとがきは先に読みますか、あとで読みますか
一度目に入ると、先に読んでしまうのはあとがき。
私はガマンのきかないクソガキに域を脱してません。

[73] 自伝にはどんなタイトルをつけますか
こんな感じで生きてます。

[74] あなたを四字熟語で表すと何ですか
支離滅裂。本末転倒。

[75] 本棚が喋るならどんなことを言われると思いますか
これで整理したつもり?わたしゃ、悲しいよ…

[76] 最も不思議に思うことは何ですか
私は何故私なんだろう。

[77] 「上下」から何を連想しますか
高校野球部。

[78] 「あいかわらず」を使って短文を作ってくださいますか
あいかわらず生きてます。

[79] 愛と恋の違いは何ですか
難しいこと訊きますね。
何だろう。
恋は泥水のうわずみで、愛はそれをごちゃごちゃにかき混ぜたものかしら。

[80] 2112年9月3日にドラえもんは誕生するでしょうか
しない。

[81] 1日で最も調子がいいのは何時頃ですか
10時から19時くらい。

[82] 1年で最も大切なのは何月何日で何の日ですか
8月25日。自分の誕生日だから。

[83] 自伝を映像化するなら主演は誰ですか
そんなん、いないよ。

[84] あなたを二字熟語で表すと何ですか
放牧
(熟語か?)

[85] カレンダーが喋るならどんなことを言われると思いますか
はよ、飾ってくれや、今年が終わる〜!!

[86] 理想の10年後はどんなですか
印税生活、したいなあ。
山田詠美さんと食事してみたい。
ダメなら野球少年を持つお母ちゃん。

[87] 「左右」から何を連想しますか
道に迷って、キョロキョロ。
私、方向音痴なんです。

[88] 「そもそも」を使って短文を作ってくださいますか
そもそもなんで生きているんだ?

[89] 愛されるよりも愛したいですか
愛されたよう。

[90] ラストスパートをかけますか、落ち着いてじっくりいきますか
落ち着いてじっとしている…そんな人間に私はなりたい。

[91] とっておきの口説き文句は何ですか
自分のこと、好きやねん。
(やっぱストレートが最高の決め球ですよ。恋愛においては)

[92] 豆知識を披露していただけますか
私に知識を求めないでいただけます?

[93] 出てみたいテレビ番組(または映画・ビデオ・ラジオ・雑誌など)は何ですか
アメリカ横断ウルトラクイズ、出たかったなあ。
やっぱ、探偵ナイトスクープやろか。

[94] あなたを漢字1字で表すと何ですか


[95] 鏡が喋るならどんなことを言われると思いますか
うわ、見てられへんっ。

[96] 最も大切に育てているものは何ですか
愛(アホか)。

[97] 「前後」から何を連想しますか
左右

[98] 「けっきょく」を使って短文を作ってくださいますか
けっきょく生きていくしかないんだよね。

[99] 結果と経過はどちらが重要ですか
結果。
でも好きなのか経過よ♪

[00] あなたが世界一になれそうなこと(または世界一になったこと)は何ですか
私らしさ。
だって、私は世界に一人しかいないもの。

質問提供:100 shimmer Questions



2002年08月25日(日)
あるこの敦賀シリーズ後編 キラリ星 〜別の顔〜


 今回は、昨日見た試合で気になる選手のことを書きたいと思います。

☆乗替寿朗選手(若狭・1年・投手、一塁手…捕手?)

 実は、春の小浜市長杯で見たピッチャーが彼です。当初は、上半身だけで投げているという印象がすごく強かったのですが、今回は「そう言えば、そんな感じかなあ」程度にしか思いませんでした。

 私は、野球の技術オンチで、フォームとかよくわからないのですが、今日初めて投球フォームに注目してみました。当たり前なのですが、投球フォームは毎回同じよいうわけにはいかないんですね。いいとき、悪いときで、こんなにも違うんだということに驚き、なんで私は今までわからなかったのだろうとすら思えたのです。

 いい時は、投げ終わったときに上半身が真っすぐ捕手の方を向いているのですが、そうではないときは、投げてる途中で上半身が頭の上で誰かがマイナスドライバーのネジを巻いているようにキュルっと一塁側に回ります。そういうときも投球はたいがいボールなんですね。

 最初の試合では4番・投手として登場し2失点完投、後の試合では4番・一塁で登場。いずれにしても、チームの主力的存在なのでしょう。2つのポジションを守る彼を見せてもらった感想は、「別の顔やなあ」でした。投手のときは、長袖の安打シャツを着ていて、ファーストのときは半袖で、長い腕が露出されていたのもあるのですが、なんか漂ってくる雰囲気が違ったのです。

 ま、ポジションが違うので当然といえば当然かもしれませんが、投手の中には他のポジションにいるときにはすごく違和感を感じる選手とか、いません?ですが、少なくとも彼はそうではなかったです。投手のときは、みんなに守られながら投げている小さな男の子って感じだったのですが、ファーストのときは積極的に投手に声をかける兄貴肌を感じたのです。ちなみに、彼の背番号は「2」です。指導者は彼をキャッチャーとして育てるつもりなのでしょう。今後はキャッチャーマスクをかぶる彼を見てみたいものです。また、別の顔を見せてくれるかもしれません。


☆関戸拓人選手(敦賀工業・2年、三塁手)

 一番・サードの彼は、初回いきなり足元に死球を受けました。よほど痛いらしく、痛む場所を押さえながら、グランドに座り込んでしまいました。大丈夫?秋の大会、もうすぐやろ?無理しんどきや。と思いましたが、彼は足をちょっと引きずりながら、一塁キャンパスへ向かいました。

 ところが、その後、守備についてもまだ痛いみたいで、ポジションを取るときとかも、足のがぎごちない動きをしていました。今まで私が見てきた試合中にアクシデントがに見舞われてもなお試合出る選手は、特別な動きはないかぎり、「もう治ったんちゃうか」と思えるほど自然な仕草を見せていました。だから、サードにいる彼を見て、「本気で痛いんやで、ひっこめた方がいいんちゃう?」などと余計な心配をしてしまいました。

 ところが、中盤、彼は長打を打ちました。一塁へ、二塁へ、そして三塁へ…。走る、走る。それも、二塁ベースを蹴ったあたりから更にスピードが上がってたような気が。さっきまで、あんなんい痛がっていたのに、何あの走塁は?と「すごーい」と感嘆するより、拍子抜けの心境でした。ほんま別人のようでした。

 よくこのテの選手は試合終了後、「夢中で痛みを忘れてました」とか「もう大丈夫です」とコメントするが、それまでの彼を見ていると、どう考えてもこのタイプではないなあと思っていました。それだけに強烈に印象に残ったのです。ベンチが何故彼を下げなかったのか、結果が出てようやくわかりました。

 ちなみに、その後、彼は内野ゴロの間にホームイン。これが、チーム唯一の得点となりました。

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 余談ですが、今日8/25は私の誕生日です。27歳になりました。また一つ歳を取ります。どんどん実年齢と精神年齢の差が広がって行きます。トホホ(^^;)…。




2002年08月24日(土)
あるこの敦賀シリーズ中編 観戦記 〜それでも得点〜


第一試合 若狭3−2敦賀気比

 知る人ぞ知る好カード。地力的には敦賀気比が上を行くのだが、何故か若狭には勝てない。相性の問題なのか、若狭の試合巧者ぶりがうかがい知れるのか…。

 得点の大半は序盤に入った。若狭は1回裏、ツーアウト一二塁から、5番・山副選手のタイムリーで2点先取。一方の敦賀気比は、2,3回に1点ずつ入れ同点に。若狭は1発長打で決めたのに対して、敦賀気比は四球で出たランナーをバントヒットと内野安打で返す、悪く言えば地味な得点の仕方。でも、間違いなく得点である。豪快な1発は、相手も気持ちを切り替えることが出来るが、こういう細かいところから点を取られるのは思いのほかダメージが大きいのではないかと思う。

 2点目は、連続長打。甲子園でバリバリ活躍してた頃の敦賀気比の印象が強い私は、「ああ、やっぱり敦賀気比やなあ」などと思ったりしたわけだが、最終的にランナーが返ったのは、ワイルドピッチ(パスボール?)による。これがまた、三塁側ベンチ前に置いてあったボールボーイ用の椅子の奥に転がってしまい、捕手が悪戦苦闘。その間にランナーがホームイン。若狭の投手が主審に何かアピールしていたようだが認められず。ちょっと不運な形で同点に追いつかれた。結局、この椅子、片づけられるだけで何事もなく試合は進行。これが夏の甲子園をかけた試合とかだったら大変なことになってただろうなと思うと、こののどかさが心地いい。

 中盤は0の行進。両投手の安定感と堅実な守備が心地いい眠気を誘い始めたころ、打球音の割に向い風に逆らうような打球が右中間に向かっていた。6回、ツーアウト、ランナーを一塁に置いた若狭・乗替選手の打球である。打球は軽く空中旅行を楽しんだあと、芝生の上に落ちた。敦賀気比外野陣の予想を超えた打球だったのか、多少処理にもたついていたように思えた。タイムリースリベース。

 結局、この1点を守り、若狭が接戦をモノにした。安打数、若狭が5、敦賀気比が7。若狭は少ないチャンスをモノにし、勝負強いチームだなという印象を持った。また敦賀気比は、芦田、一ノ瀬両1年生投手のイキの良さが印象に残った。両投手とも常にストライク先行の投球で、三振もたくさん取っていた。これからが楽しみ。

第二試合 美方5−1敦賀工業

 今日の日記のサブタイトル「〜それでも得点〜」は、特にこの試合を見て感じたことだ。スコアをつけていたのでよくわからないのだが、ドカンと1発とか、長打でランナーが一気に帰ってくるとかいうわかりやすい得点がなかったように思う。それでもこの点差。なんかすっきりしない試合内容でもあったが、ある意味野球の奥深さを教えてもらった試合だった。どうであれ、相手より1点でも多く得点を取ったら勝ちなのである。ミスをつく、一歩でも前に出る。それも立派な攻撃。ダメなときは、相手がどんなに自滅をしてくれても、一向に得点にならないものである。(追伸:すんません、5回終了後のグランド整備とき、素で眠ってました…)

第三試合 若狭7x−6敦賀(9回逆転サヨナラ)

 まさに取りつ取られつのシーソーゲーム。野球は最後の最後までわからないなあと改めて痛感。第二試合終了後、市内にちょっと遅めの昼食を食べに出たので、ちゃんと試合を見始めたのは3回から。そのときは、3−0で敦賀がリードしていた。若狭は朝イチで試合をした後だから、やっぱり疲れてるのかな?ところが、若狭はその裏に早くも反撃。4回には同点に追いついた。そして、またまた、中盤は0の行進。結局7回に若狭が1点を入れ、これで終わりかなと思ったら、8回に敦賀が目覚めたように3点を入れ、6−4。しかし、結局は9回裏に若狭が3点を取り、逆転サヨナラ勝ちを納める。

 何が原因かがよくわからない。でも、スタンドの盛り上がりは凄かった。三塁側を陣取っていた若狭高校の父兄さんは総立ちで黄色いメガフォンを叩き、ついには声援まで飛んだ。この地点で5−6。まだ若狭は負けていたが、傍観者である私ですら、「ひょっとして、逆転するんちゃうか?」と思ってしまった。それだけ、勢いがあった。

 試合終了後、父兄さんは興奮気味に「すごい試合やったね」「勝てて良かった」と話しておられた。ふと、夏の西京極球場内野席を思いだした。あれからまだ1ヶ月しか経っていないんだな…。



2002年08月23日(金)
あるこの敦賀シリーズ前編 大会の基本の「き」?!

 今春から、福井それも嶺南地方の高校野球づいている。友人からメールをもらい、明日、小浜市長杯に続き、敦賀市の大会(正式名:敦賀市長旗争奪高校野球大会)を観戦することになった。小浜市長杯で見た選手のその後も気になるので、今から楽しみだ。

 この大会は敦賀野球フェスティバルと称された大会の高校生の部で、市内の他球場およびグランドでは市内の少年野球チームや中学野球部が試合を繰り広げている。場所は敦賀総合運動公園野球場。敦賀市郊外にある球場で、芝生の緑が鮮やかな球場。両翼97メートル、中堅は122メートルと高校野球の試合には充分足る広さ。

 試合は2日間で行われる。大体こんな感じだ。
 1日目→A高vsB高、C高vsD高、E高vs(A高vsB高)の勝者
 2日間→E高vs(A高ーB高)の勝者vsC高ーD高の勝者

 A高vsB高の勝者は、2日で3試合をこなさねばならない。なかなかハードな大会。試合は、公式戦さながらの気合いが入っている。部員による応援や、アナウンス(しかも、出身中学まで読み上げる気合いの入りよう)つき。球場入り口には、出場選手とトーナメント表が書かれた紙が置いてあった。ここまでするなら、有料かと思いきや、これがタダ。なんかすごくトクした気分になる。

 秋季大会前、対戦する可能性は充分にあり、お互い手の内は見せたくないはずだ。激戦区の都道府県では、地元のチームとは練習試合すらしないというところもあるのだが、ここではこういう試合でもほぼ背番号とポジションがほぼ一致する。県内にはこういう大会が各地にあるようで、夏の大会ではお互い手の内を知り尽くした状態で対戦していると思われる。ええなあと思う。何もかも知り尽くして、丸裸の状態でお互いぶつかりあう。福井県で野球を見たことは数えるほどしかないが、ここでの試合はなかなか面白いのでは?と思う。

 ずっと京都の高校野球と甲子園大会しか見ていなかった私はやっぱり視界が狭い。地元では、一般人でも知っているような公式戦は秋と春と夏の予選大会しかない。だから、こういう大会の存在がすごく珍しくて、人に話していると、「え、うちでもあるよ?どこでもあるんじゃないの?」と言われてしまった。いや、少なくとも京都にはない。京都は、全般的に試合が少ない。なんかやってくれないかな?と思う。佛教系私学大会とか府立高校大会とか、福知山市長杯とか…。

 というわけで、明日は観戦記です。



2002年08月22日(木)
本屋で棚卸し♪


 4連勤の最終日は、初の本屋さんです。経験者は、「ほこりっぽい」「めんどくさい」と言ってイヤそうでしたが、私個人は楽しみでした。基本的に本が好きだから。それに、お休みの店での作業ははかどっていいです。しかし、思ったより時間がかかり、達成感をあまり感じることが出来ませんでした。

 今日、私が任されたジャンルは、少女漫画と新刊と学習参考書の棚です。ホンマにスポーツ関連のところしたかったのですが、回ってきませんでした。もっとも、そんなところ当たったら、仕事にならなかったこと必至です。

少女漫画→値段変わり過ぎ。同じコミックで、なんで3段階も値段が違うねん。物価の上昇、早すぎ。不景気やからか?同じ値段やったら、一気に打てるのに、その都度打ち直すのはめんどくさかったぞー。あと、なんかやばいで。タイトルも絵も、ええんか、あんなん。地域団体が、青少年に有害な漫画や本を見せないようにと活動されていますが、その範疇に充分入ると思う。ま、私の知ったこっちゃないけど。時代の違いを感じて、愕然とした。

新刊→見たいと思う本、1冊もナシ。でも、売れてるみたい。世の中にいる人の数と価値観の多彩さを痛感。積み上げているハードカバーはカウントしづらくてイヤだ。

学習参考書→高校の学参よ、何故そこまで1冊1冊値段が違う。人をもてあそんでるんやね。思えば10年前、親の金で参考書を買っていたが、値段なんて気にしちゃいなかった。結構高かったんやね。昔、消費税が導入される前日に、父に本屋に連れて行かれ、「参考書、今のうちに買うぞ」と言われた記憶がある。ちなみに私は、参考書買っただけで勉強した気分になるタイプの人でしたが、みなさんはいかがですか?



2002年08月21日(水)
Baby,仕事にknockout!


 疲れてます。仕事がエラいだなんて言ったら、世間の会社員にしばきあげられそうなんですが、私の中ではかなりしんどいんです。なんか家に帰ると、「疲れた」しか言っていないような気がします。確かに、立ち仕事なんですが、作業は至って単純。なんでこんなに疲れるのか自分でもよくわからないのです。

 ふくらはぎがパンパンです。ダルイです。昔、姉が、“ふくらはぎの唄”というのを作りました。♪ふくらはぎの唄〜 ○○ちゃん(私の本名)にもんで欲しいと泣いている〜とか言う歌詞でしたが。今、私が熱唱してい気分です。ああ、誰か、ふくらはぎ揉んで〜!!

 というわけで、ホンマに余裕がありません。

 こういうときによく使う手法が、昔の話や100の質問やベスト10ものなんですが、今回はあえてそれを辞めます。この数日、野球を書く余裕がなかったことをここに記録しておきたいと思います。よろしくご了承ください。

 それにしても、仕事しながらの日記更新ってほんまに大変ですね。有職の日記作家さんはすごいです。

追伸;日記タイトル、何のパロディーか分かる方、いらっしゃいますか?



2002年08月20日(火)
時効


 新しい仕事、疲労感は抜群ですが、段々と慣れてきました。一緒に働くスタッフは、毎日変わります。よく会う子もいれば、初めて会う子もいる。1話完結型のドラマのような人間関係が展開されます。

 繁忙期ということで、短期バイトの学生さんが大半なので、当然年下の子ばかりです。やはり世代の違いを感じてしまうのですが、この世代と関わりのない私のとって、彼らの話は聞いているだけでもなかなか面白いのです。

 この時期だから、高校野球の話題が展開されていても何らおかしいことはないのですが、なんか不思議な感じがしました。当然周りは私が野球好きである(それもおかしいくらいにのめり込んでいる)のを知りません。トークは私とは関係ないところで展開されてました。

 高校出てたの若い女の子が、「明徳義塾、嫌い」と言いました。家族が応援してはいけないと言うのだそうです。すると、話を聞いていた二十歳前半の男の子が、「なんや、自分、石川県民?」と訊いてきました。この日記をご覧いただいている方なら、この会話がつながっていることをおわかりいただけるかと思います。

 ところが、その女の子は、「ううん、ちゃうよ」と首を振りました。そのあと、「この人、何言ってんの?」みたいな表情をしていたのです。そう、彼女は、家族がどういう意味を持って、“応援したらあかん”と言っているのかわかっていないのです。10年前、9歳だった少女が、あの事件を知っている方が違和感があるように思いました。

 あの事件、社会現象にまでなった事件。当時高校2年生だった私もTV画面に向かって、下品な言葉を叫んでいた。今ではだいぶ冷静になり、ただ松井選手のすごさだけが浮き彫りになったような印象程度しかないのですが、ずっと多くのファンと同様に、明徳に対してマイナスイメージを持っていました。

 ところが、月日というものは確実に過ぎているのです。その6年後のチームは、寺本選手や高橋選手らが、若い女の子を始め、多くのファンを作りました。彼女らにとって、五敬遠事件など何処吹く風。それから更に4年経った今、敬遠事件を知らない子がもう当時の彼らより年上になりました。

 もう時効でいいんじゃないかと思います。

 仕事を終え、家に帰ると、母が「明日の決勝は、智弁和歌山と明徳やで」と教えてくれました。10年一昔、あの夏、観客のブーイングにかき消された校歌が、今度は広い甲子園に高らかに響き渡ることを願います。



2002年08月19日(月)
寄らないトークの醍醐味


 その場の雰囲気や自分の置かれている立場によっては、自分が話に加われない時があります。ところが、この聞いているだけ、それも聞いていることを悟られないようにしなけれなならない話に限って、案外面白かったり、ためになったりするのです。残念なことに、自分の意図するように話が展開しないので、「ここが聞きたい!」と思うときに、話題がそれてがっかりということもよくあるのですが。

 今の仕事は、移動時間が長いです。行き帰りは車で移動。毎日メンバーが変わる上、人見知りする私は、車の中で話をすることはありません。たいていは寝ているのですが、今日は眠い目も思わず冴えてしまうトークが展開されていました。

 20そこらの男の子と女の子の会話だったのですが、男の子は元高校球児、女の子は元高校球児のお姉さん。それも、男の子と女の子の弟は、同じ高校の野球部の先輩後輩で、一緒にプレーしていた時期もあったみたいなのです。2人とも世間は狭いなあと言っていましたが、その高校名を私も知っており、また試合を見たことがあるため、心の中で「そやなあ」とつぶやていました。

 体罰というものは、野球で勝ち抜くこと、すなわち甲子園を頭においた厳しい練習をする学校ではあるんだろなあとは思っていましたが、まさか地方大会で1つ勝てるか勝てないかというようなお世辞でも強いとは言えない学校でもあるんだということを知り、内部に無縁な私は衝撃を覚えました。

 彼は監督とそりが合わなく、途中で休部してしまったみたいですが、元々野球がうまかったのか、最後の夏には背番号をもらったようです。それにしても監督さんも、移動中に買い食いしてたくらいで、ボコボコに殴ることもないでしょうに。ま、それも人の価値観か。彼にとって、「くらい」程度のことでも、監督さんにとっては「とんでもない」ことだったのかもしれません。でも、やっぱり体罰は反対ですよ、私は。

 話がそれたのですが、そんな彼が、話題が途切れたときにぼぞっと言ったんです。「野球、もうちょっと真剣にやっておけばよかったな」と。なんかしんみりしてしまいました。寝ている振りをして聞いているのがしんどかったです。

 家に帰ったら、1991年から集めている京都大会の選手名鑑を見てみよう思いました。こういうことがあるから、昔の記事や名鑑は捨てれないんですね。



2002年08月18日(日)
イメージクイズ


 スポーツ選手が日々トレーニングをするように、文章を書くにおいて、トレーニングしていることがあります。それは、想像力を鍛えることです。いや、鍛えると言っても、対したことできません。私は忍耐とか努力とかいうことととことん相性が合わないので、したいと思ってしているにすぎません。

 自分を野菜にたとえると何になるのか。色にたとえると何になるのか、ひらがなにたとえると何なのか…。そんなところから始まります。自分で飽き足らないときは、人を例えます。家族、友人、知人…。そして、私とともきちの間で始まったのが、“湖岸道路カップルイメージ大会”。

 私とともきちはよく滋賀で遊ぶのですが、気分がいいと絶好のドライブコース、湖岸道路を歩きます。当然、車がビュンビュンと走り抜けていきます。そんな中、乏しい動体視力を働かせ、中に乗っている人を見、その一瞬で受けた印象を言い合うのです。当然、大半がカップルなわけですが。

 たとえば、あのカップルはつきあってどれくらい経つかとか、彼氏の方が浮気してそうとか、告白はメールやなとか、彼女もうすぐ別れを切り出しそうとか、クリスマスには彼氏が無理してグッチの時計を買ってあげたとか…。ほんま、くだらないのですが、すごく盛り上がります。私自身、この大会のおかげで、想像力の幅がちょっとは広がったと思っています。

 ともきちの他に、もう一人、こういう遊びにつきあってくれる人がいます。今日は、その友人と電話で、イメージトークで大いに盛り上がりました。次に挙げるのは、私と友人が、今夏甲子園に出場したある高校球児に対して膨らませたイメージです。さて、彼は誰でしょう?

○野球をやっていなかったら、東大も狙えたのに…と地元の人がささやくほど実は頭がいい。理数系。好きな球団は巨人。
○母はそれをまで惜しいと思っている。でも、近所のおばさんから「甲子園に出るのもすごいことよ」となだめられる。その近所のおばさんは小太りで、腰から下の薄い緑色のエプロンをつけている。
○家は和風。意外と金持ち。近所のコロッケ屋がある。
○彼女有り。高校1年のときにクラスが一緒で、それからは一度も一緒になったことはない。
○携帯は持っていない。
○表情があまりかわらないので、ボーとしていると、彼女に「何、怒ってんの?」と言われる。
○実は甘党で、彼女が食べてるストロベリーのアイスクリームを「ちょうだい」と言ってつまみ食いするかわいい面も。
○彼女は○○くん、と彼の下の名前で呼ぶ。
○彼女は、アキとかユミとかいう普通の女の子らしい名前。名字も1クラスに絶対1人はいるようなよくある名字。
○彼女の家は、木造建で果樹園をしている。彼はそこで足腰を鍛えるロードワーク。
○彼女に部屋は2階。数学が苦手な彼女に、テスト前になると、彼が家に来て教えてあげる。
○宿舎で、テレフォンカードを手に、公衆電話から彼女の家に電話する。会話はこんな感じ。
彼女「地元、雨降ってるんだけど、そっちは大丈夫?」
彼「うん、降ってないよ」
彼女「甲子園まで見に行かないけど、テレビで見てるから」
彼「うん。ありがとう」
(ここで、彼は「君のためにがんばるよ」などとは絶対言わない、また、彼女もそれを求めていない)
彼「あ、カードなくなりそうだから…」
彼女「わかった。じゃ…」
○当日、彼女は試合開始直前まで部屋の窓から外を眺めている。フルオープンした家の中。下からはちょっとボリュームを大きくした高校野球の中継が耳に入ってくる。下で小学5年生のサッカー少年の弟が、「姉ちゃん、始まるぞ、見ねえのかよー」と叫んでいる。「わかった。すぐ行く」と言いながら、なかなか腰が上がらない。下に降りると、1回裏。ここから、正座して試合を見守っている。



2002年08月17日(土)
余計なお節介


 例年、甲子園の時期にJR大阪駅構内にいると、代表校の応援団の方を見かける。明らかに異彩を漂わせるTシャツを着ているため、一目で分かるのだが、こんなところで季節を感じることもある。

 ある年の春のこと、構内の緑の窓口で順番待ちをしている年輩の男性がいた。よく見てみると、その方はどうやら竜ヶ崎一高の応援をされている方のようだ。何を思ったか、話かけてしまった。「試合、どうでしたか?」と聞くと、「負けましたわ」という答えが返ってきた。あっちゃーと思った。こういう場所でこういう方に試合の勝敗を訊くのはよした方がいいなと思ったが、そのまま、「はい、そうですか」と引き上げるのもなんだか申し訳なく思い、話題を探した。

 「もう、茨城に帰るらはるんですか?」と訊いた。緑の窓口にいるということは、新幹線か特急に乗るつもりなんだろうし。ところが、その方は首を振った。「京都にホテルを取っているんで、泊まって帰るんですよ」。え。「じゃあ、京都駅まで行かはるんですよね?」という私の問いに男性は頷いた。

 もしかして、この方、京都まで新幹線で行く気なんじゃ?私の予感は当たった。私は意識するより先に、大阪〜京都間は在来線で行けることを必死で説明していた。新幹線だとまず在来線で新大阪駅に出、それから京都まで一駅。乗り換え時間を含めなければ、所要時間は20分程度。自由席で1300円強かかる。一方、在来線での大阪〜京都間は新快速で30分程度かかるが、540円で行ける。地元の人間で、京都〜大阪間で新幹線を使うなどますあり得ない。地方の方の地理感覚を痛感させれらた。かく言う私も、東京〜横浜間を京都〜大阪間の距離感で考えていて、エライ目に遭ったことがある。

 結局、その方は私の押される形で、緑の窓口から近距離切符売り場に移動した。私は買い間違いのないようにと、ずっとその方の横にいた。その後、私も待ち人が来たので、別れたのだが、今思うと果たしたあそこまでして在来線に乗ることを勧めてもよかったのだろうかと思う。

 確かに在来線の方が安いし、手軽だ。しかし、車内は新幹線以上に混んでいる。年輩の方だったし、もしかしたらゆったり座って帰りたかったのかもしれない。在来線があることを教えてあげたことは悪いとは思っていないが、切符買うときまで横で監視するように見張ってまで買わせる必要があったのか。

 人の価値観はそれぞれだ。私にとっての1300円とその方の1300円の意味合いはもちろん違う。私は、人にモノを勧めたり、忠告してりすることが苦手だから、極力そういうことはしない。それなのに何故あのとき、あそこまで強引な行動に出てしまったのだろう。思いやり?いや、違うな。自分が関西に詳しいことを示したい。それだけだったんじゃないだろうか。最悪。



2002年08月16日(金)
はじめての「ひがしやま」◆.▲襯廛絞


 思うねんけど、駐車場から球場までの雰囲気って、お祭りの縁日みたいやない?グッズ屋が大半やねんけど、店出てるし。で、球場に向かう人の雰囲気もそうやん。何か楽しいものを見に行く。楽しみに行く、みたいな。

 どうでもいいけど、試合前から相手校応援団と一緒に球場に向かうのはなんかムードがそげるなあ。選手同様、試合前まで顔を合わせない方が、緊張感高まってええけどなあ。ま、無茶な話やねんけど。

 あ、相方が14号門前で待ってるみたい。三塁側アルプスの入り口みたいやし、行こ行こ。あ、あれが相方。なんかドナルドダックみたいな顔してる人。あの人。そんなかしこまらんでええで。相方の分もシャツあるから4人でおそろい。

 ほな、並ぼうか。ああ、それにしても暑いなあ。前の試合、今、何回?7回?スコアは?結構接戦やな。こんな言うのは何やけど、どっちでもいいからはよ終わって欲しい。ほんま、申しわけないけど、しんどい。瞼が日焼けして痛い。それに、おなか空いた。え、それは好き嫌いするお前が悪いって?はいはい、そうですよ〜だ。

 なになに、プロ野球チップある?さすが我が相方♪カバンの中、勝手にさぐんで。いっただきまぁ〜す!…え、トイレ前で菓子食うアホがおるかって?そりゃそうや。そういや、なんか臭い。三塁側には公衆トイレがあるんや。鼻の利かない私でもこれは臭いわ。列は一向に動きそうにない。最悪。臭い〜。それでか、さっきからともきちが機嫌悪いのは。彼女、トイレにうるさいねん。出かけても、トイレは絶対ホテルのしか行かへんねん。こだわんねん。

 あ、ともきちのぼやきが始まった。あかんわ、甲子園、マイナス100ポイント。らしいわ。その上、阪神の球団にも怒ってる、でも、球場に女性を呼ぼうと思ったら、間違いなくトイレはキレイにしておくべきだと思う。あ〜、話してても臭さはまぎれへんなあ。早く〜。

 あ、やっと移動できるみたい。ああ、やれやれ、臭いのから解放される。今はただそれが幸せ♪知人が先に入ってて席と取っておいてくれてるらしい。でも、アルプスの席取りは慎重にせなエライ目に遭うから、移動の可能性は頭においといてな。

 まぶっ。
 そっか、西日か。そういや、おとついレフトスタンドで第四試合を見てたけど、まぶしかったなあ。かんべんしてぇや。待ってる間は臭かったし、三塁側はあまり相性よくないんや。

 あかん、やっぱり移動や。知人がせっかく席取ってくれたのに悪いけど、ここでは私らが思うような観戦は出来ひん。さっき、立ってたら、間髪入れずにおっさんに「見えへんやんけっ」っと怒鳴られた。そりゃ、そうなんやけどさ。みんな、いきなりテンション上げていくのがアルプスやと思ってたけど、違うねんな。しゃーない、見にくいけど、前行くで。試合の詳細なんて、家帰ってニュースでも見りゃいいやん。
 
 あ、あそこいいんちゃうか?父兄さんもいはるし。行こう、行こう。うわ、何これ。下ビショビショやん。気ぃつけてや、カバンは下に置いたらあかんで。汚いなあ、ビールがこぼれてるんやで。あわただしい移動でゴミ処理できないのはわかりけど、せめて自分が出したゴミはちゃんとしようや。頼むわ。

 ふ〜。もう2回か早いなあ。行くで、ここなら立って叫べる。かっせ、かっせ、マサル、かっせ、かっせ、マサル、かっとばせ〜、マサルッ!わ〜、打った、打った〜!!

 なんや、でも、声を出すタイミング取りづらいなあ。生徒の声全然聞こえへん。ま、それでかアルプスが広いっていうことなんやろうし、人も多いっていうことなんやろな。タイミングの取り方は、生徒のメガフォンの位置。口に持っていったときに声出せばいいんやろな。あとは、声援のあとも、リズムを取るように曲を口ずさんでいること。でも、広い場所で大声出すって気持ちいいなあ。

 シュッパ!
 飲む?発泡酒やけど。お酒、大丈夫やろ?え、高校生らしい整然とした応援はどうしたのかって?そんなん、うちら高校生ちゃうもん。大丈夫、こういう場所で飲む酒で悪酔いするほどアホやないって。それに、ビール飲むと声がよく出るんや。さ、飲んだ、飲んだ。かんぱ〜い!

 ほら、勢いで声援送ってたら勢いで、連打や。すごい、すごい、めっちゃ打ってるやん。ホームベース、踏んでるで〜。ひゃ〜、すごい。よっしゃ、よっしゃ〜。え、やぱり酔ってる?握手はいいけど、抱きつくのはやめろ?ええやん、ええやん。こういうときのスキンシップに男も女もないよて。なんか、めっちゃ、気持ちええわあ。やっぱ、酔ってんのかなあ?


 …お疲れさん。
 一時は勝利の文字も見えたけど、終わったら7−11か。でも、いい試合やったね。みんなで、闘魂コールして楽しかったね。未だにあのスコアボードに選手の名前が刻み込まれてるのが信じられへん。夜空がきれいやね。なんか、帰りづらいなあ。

 あ、どうもお疲れさまでした。楽しかったです。ありがとうございます。え、何戸惑ってんの。握手やんか、握手。え、自分は今日初めてやのにいいのかって?何言ってんの、100試合見ている人であろうが、初めての人であろうが、スタンドで一緒に盛り上がったのには間違いないやん。それに、父兄さんは、そういう一人一人に、「みなさんのおかげです」って心底思ってはるんやと思うよ。な、だから。

 ごみ拾いしている間に、人がいなくなったな。甲子園の中継でもここまで人が少なくなってところ見たことないわ。あ〜。こうして見ると、甲子園ってほんまに広いなあ。しかし、ここで夏の終わりを迎えるだなんて考えてもいいひんかったわ。お話した父兄さん、涙の跡もあったけど、みんな笑顔やった。きっと満足感なんやろな。長い人生、1回くらい、こういうことがあってもいいやんな。さ、もう行こうか。バイバイ、甲子園。

 
 あ、ともきちが、球場前で写真撮ろうって。せっかくやから、自分も一緒に入ろうや。相方は写真に写るの好きやないみたいやし、シャッター押してもらうわ。じゃ、いくで〜。はい、チーズ。

 あ、バスへ急ごうか。
 夜になって、ますます縁日ムード満開やな。なんか、相手校の応援の人に囲まれてて、変な感じ。でも、佐久長聖には次もがんばって欲しいなあ。え、ともきちが佐久長聖の子と話してる。ほんまや、なんて言ってるんやろ。

 「次もがんばってください。」
 「優勝しますよ!東山に勝ったんですから」

 …ほんまやね、勝てよ(笑)。2年生やって。来年も甲子園に来れたらいいね。そうそう、私もさっき佐久長聖の父兄さんの話たんやで。「いい試合をありがとうございました」って。

 
 ふ〜、ギリギリセーフ。バス、間に合ってよかったな。あ、そういや、誰やったけ?時計係は(笑)。また、ジュースが回ってきた。のどか乾いた。私はもらうけど、どうする?

 今、父兄さんから聞いたんやけど、アルプスのTIMのレッドが来ててんて。19年前の甲子園メンバーやねんか。それにしても、いいいんか?芸能人が素でそんなところにいて。

 帰りは、京都駅付近で、止まってくれるみたいやし、そこで降りよう。すっかり遅くなったし。電車とか大丈夫?

 じゃ、今日はお疲れさま。え、私とともきち?これから、近くで1杯やって、悦に浸るわ。その服で飲みに行くのかって?ま、ええやん、ええやん。え、自分もそれで地元帰るんやろ?(笑)

 じゃ、気ぃつけてな。落ち着いたら、今日の感想でもメールしてくれたら、嬉しいな。

 ほな、おやすみ。


 

 

 



2002年08月15日(木)
はじめての「ひがしやま」  ̄援バス編


 おはよう。遠くから来てくれてありがとう。京都って、暑いやろ。いや、甲子園はもっと暑い、熱いやろね。前から東山の試合見たいって言ってたやんか。13日あいてるって聞いて、ほんま嬉しかったわ。応援バスの席、自分の分も取っといてもらったし、せっかくやから乗って行こうや。

 一応、12:00に東山の学校からバス出るって言ってたけど、東西線の蹴上駅、ようわかったなあ。よかった、自分が私みたいな方向音痴やなくて。学校まではちょっと歩くで。私も10年前に来たきりやからようわからんけど、ま、前に生徒がいるからついて行ったら着くんちゃうか。

 あ、横にいる子? これ(!)が噂のともきち。ともきち、この人がよく話しているネットでお世話になってる日記の読者さん。え、何ネコかぶった声出してんの化けの皮なんてすぐはがれんねんから。あ、ごめん、ごめん、あまり気にせんどいて。でも、しゃべりやすいヤツやから、ジャンジャン話しかけてぇや。

 ふへぇ〜、疲れた。微妙な坂は老体には堪えるわ。自分は大丈夫? バスはクーラー効いてるやろし、もう少しガマンしてな。あ、あそこで手を振ってる人が、今日応援バスの席を取ってくださったOBの父兄さん。去年はお世話になったんや。待機場所があるみたいやし、そこまで案内してくれるって。

 へえ、男子高の校舎ってこんな感じなんや。あ、教室や。机、ちっちゃいなあ。私らのころは、もう少し大きかったような気ぃするけど。あ、そういえば、東山の選手の平均身長は171cmなんやって。友達が調べてくれた。そりゃ、机もちっちゃいはずや。

 あ、出発やって。12時やゆうてたのにもう半やな。ごめんなあ、これやったら電車1本遅らせること出来たかもね。ま、しゃあない行こか。

 ここらへんって京都って感じするやろ?寺もあるし、景観もいい。校舎には垂れ幕とか張ってあるんやなあ。え、写真はって?撮りたいねんけどなあ、この列からはぐれて、バスに乗れへんのも辛いし、新聞の人が撮ってるやろなと思ったら、急にアホらしなってきたわ。気ぃ遣ってくれありがとう。あ、あった、あった、25号車。随分歩いたな。バスで寝てまうかも?ほんまやわ。

 応援バスは50台くらい出るって聞いてる。ベンチ入りメンバーの家族がそれぞれバス1台持っていて、その選手の地元から出発しているらしい。ベンチ入りできなかった選手の家族は京都駅から出るバスに乗っていると聞いた。あとは学校の生徒やチアガール、あ、東山は男子校やから、兄弟校の女子校がやるみたい、を乗せるバスもあって、そして、私らはOBバスじゃないかなあ?

 バスの中には、学校の職員らしき年輩の方が男女一人ずついはるなあ。え、家庭科の先生?だって、東山男子校やで?もしかして、選手らも家庭科の授業やってんのかな?エプロン姿、想像してしもた。キャプテンあたりはめっちゃ似合いそうやなあ。あかん、あかん。露骨に笑ったら目が合うから、気ぃつけようや。

 あ、早速お弁当?え、お茶も出るんや。持参って聞いてたから持ってきたけど、冷たい方がいいし、よかったなあ。おにぎり2つに、ちょっとしたおかずがあるみたいやわ。パックに必勝って書いた白い丸いシールが貼ってある。こんなとこにお金かけんでもいいのに…。あ、自分の取って後ろに回してって。お茶は氷が付いてるから濡れんように気をつけて。

 え、なんでおにぎりを食べてへんかって?ハハハ、私、梅干しと昆布があかんねん。かつおと鮭の組合せを探しててんけどないから、諦めた。横でともきちが何かしている?せっかくやから、梅のついてへんところだけでも食べってさ。縁起ものやからって。正月のおせち料理かいな。でも、いただきます。パクッ。

 桂のSAでトイレ休憩やって。どうする?私らは行くけど。じゃ、一緒に行くか。あ、あのバス、佐久長聖って書いてある。長野から来てはるねんなあ。まさかここではち会うとは思わんかったけど。どれどれ、手振ってみよか。あ、みんな爆睡してはるわ。そらそうやろな、多分めっちゃ早朝か、真夜中から出てきてはるんやろし。そっとしといてあげよう。

 あ、こんにちわ。え、誰って?お世話になってる父兄さん。あ、すみません、ありがとうざいます。はい、これ。え、何って?見てみたらわかるけど。Tシャツ。父兄さんでおそろいのTシャツ作らはってんけど、いただけるっていうことやったんで、頂戴したんや。自分のことも聞いてたし、用意しといてもらった。多分、グッズとか買う時間ないと思うし、お土産代りにもって帰りぃや。

 バスについたら、早速着替えるで。気合いいれていこ、な、ともきち。え、人前で恥ずかしい? 何言ってはりますのん。小学校のときの体育の着替えを思い出しぃ。うまく着替えられたやん。もし、甲子園着いてから着替える場所がなかったら、せっかくの衣装(?!)が陽の目を見ずに終わるんやで。それは辛いやん。さ、着替えた、着替えた。

 それにしても、すごい紫やなあ。濃紫やん。洗濯したら、他の服、全部紫になるな。ま、それもいっか。銀で「東山」って書いてあるなあ。なんか星の砂で書いたような感じ。出来れば、ユニフォームの字体が良かったけど、ま、それに近いからいいか。後ろ向いて〜。あ、下の方に「2002年盛夏」ってある。盛夏、盛り上がる夏か。間違いない。盛の字の横の点がボールの形になってる。凝ってんなあ。この色でアルプス埋め尽くしたら、すごい光景やろなあ。ちょっと怖い(笑)。

 今、甲子園見えたなあ。あ〜、あと3時間ほどであの球場で、みんながプレーすんのか。そして、私らはアルプスで応援やで〜。どうするよ。テレビ写るかもしれんで。いややなあ、今日化粧ノリ悪いねん。え、悪いのは化粧ノリやなくて?…やかましわ。

 前から何か回って来た。ざらばん紙か、懐かしいなあ。どれどれ?甲子園応援の注意事項。うわ、いろんな規制がかかってんねんなあ。着ぐるみ禁止なんや。これ、去年、長野の田中知事の件があって付け加えられたんやろな。あ、そういや、今日の対戦相手は長野代表やねんな。田中さん来るかな?え、もう知事辞めはったん?なんや。“最後に、甲子園は魔物が住んでいるので、何が起こるかわかりません。必ず学校側の指示に従ってください”やって。なんのこっちゃ(笑)。ま、高校生らしい整然とした応援をがんばろうや(爆)。

 あ、応援の練習やって。えらいことすんなあ。ま、私らはばっちりやけどな。プリントの右隣に選手の名前と応援テーマ曲が書いてあるわ。ええなあ、ご丁寧に名前がカタカナになってる。へ〜、木村くんってシンエツっていう名前なんや。かっこええなあ。

 おすすめは、やっぱり4番の梅田くんのかな?最初は、長渕剛の「とんぼ」から始まるねんけど、応援団、ひたすら「♪お〜お〜おお〜おお〜」って言ってんねん。で、打席に入ったら、テーマががらっと変わんねん。極端やから、最初の2,3回はずっこけたけどな、もう慣れた。え、岡島のテーマって何?うん、ほら今巨人に岡島っていうピッチャーいるやろ。あの人が現役やったころ使われていた曲やねん。でも、曲名がわからんから、こう呼んでるんやろな。一説のよると、93年に選抜に出場したとき対戦した国士舘が使っていた曲なんだとか。

 テープ流れてきたなあ。ええなあ、なんか阪神の選手応援歌CDみたいな感じで。生徒会長、最高♪きっと残り40数台の車内でも流れてるんやろな。球場で聞いてるときは何とも思わなかったけど、素で流れてくると、なかなかおもろいなあ。ええなあ、このテープ欲しい。ある意味プレミアもん。あと、これに振り付けビデオでもあったら完璧やってんけど、さすがにそこまではしないか。各選手、それぞれに振り付けがあるねんか。いろいろと。これがなかなかええねん、中途半端に面白くて。個人的には、渡辺選手のあたり、マスターしておきたかったなあ。

 うちわももらえるみたいやで。紫はスクールカラーやねん。今までのは表も裏の「東山」って書いてあるだけやったけど、今度のは違うわ。裏に校歌書いてある。いつもは試合終わったら返さなあかんねんけど、今回は持って帰っても大丈夫ちゃう?これも、お土産にしときしぃや。

 あ、そろそろ駐車場に着くかな?でも、全然進まへんなあ、車。前も後ろも横も応援バスだらけや。あ、横のバスは第二試合で勝った中京高校のバスやな。たっくさん出てるなあ。向こうの方には、もうバスから降りて甲子園に向かってる応援の人がいるな。うちらと同じシャツ着てる人もいるし、ちょっとタイプの違うのを着た人もいる。こんなにたくさんの人がアルプスで応援するんや、すごいなあ。…え、電話鳴ってる?ありががとう。ちょっと出てみるわ。

 あ、電話のヌシ?相方ですわ。今日、甲子園に来るんや。なんや「アルプススタンドで高校野球を見たことないから、どんな雰囲気か味わいたい」とか言うて。なあ、ほんまは東山が見たいんやって素直に言えばいいのに。家が西宮やから、現地合流やねん。また紹介するわ。チケットもどうにか手に入ってみたいやし。

 あ、この駐車場か。甲子園までかなり歩くで。がんばろ。また飲み物もらえるみたいやで。嬉しいけど。すごいお金かかってるんやろなあ。そういうこと考えてしまう。なんや、勝ち進み過ぎて、お金なくなって夜逃げする家もあるとか聞いたことあるけど。集合時間は試合終了1時間後やって。多分私らは必死になって時間の感覚なくなってるやろから、時計係よろしく。

 では、出発しますか。



2002年08月14日(水)
翌日の新聞


 盆の真っ最中だというのに朝から出かけた。行きしなのコンビニで、新聞を大量に購入。昨日の試合の記事を集めた。新聞なんて事実・情報を伝えるだけだと思っていたが、まあ同じ試合のことを書いた記事を見て、ここまで違う感想を持てるものかと変に感心してしまった。

 A新聞→デカデカとカラー写真をありがとうございます。ただHRを打たれたあとだったので、それがちょっと辛いかな。敗戦に同情でも批判でもなく、いい記事でした。

 S新聞→最悪。あの〜、何か恨みでもあるんですか? 記者の名前、フルネームでよぉ〜く覚えておきますが、「自分は鋭い目で野球を書ききったぞ」みたいな傲慢さが丸見えです。

 Y新聞→やっぱり勝った相手のすばらしさは書くべきですね。そういう意味では、いい記事でした。あと、試合に出ていない選手のコメントが載っていたのも印象的です。

 M新聞→どうしてだろうね。みんな、負けたのは油断からだと言う。ま、仕方ないか。だからこそ、フリーライターの役目って大きいと思う。フリーライターを目指しているみなさん、がんばってください。

 Nスポーツ→Sさん、いい写真を撮りますね。両チームの記事の量が平等だったのは好感が持てました。ほう、そうですか。6点差をひっくり返されたのは、98年の明徳義塾以来なんですか。妙に感心してしまいました。

 Sスポーツ→なんか、めっちゃドキュメンタリーチックに取り上げてくださり光栄です。別な意味で甲子園を実感させていただきました。それも昨日の4試合の中で一番扱いがデカかったのにはビックリ!

 スポーツN→こちらもなかなかドキュメンタリーチックに取り上げてくださいました。下手な私情がなく、選手のコメントを最優先した記事づくりに記者の特権を活かしているなあと思いました。新聞記者ではないと書けない記事があることを改めて痛感。でも、関君はもう少しかっこいいので、もっと写りのいい写真を載せて欲しかったです。
 

 余談ですが、一番詳しく書いているであろう地元の新聞を見逃しました。ああ、私のアホ〜。



2002年08月13日(火)
Dear…

 長い夏が終わりました。いや、私の中では京都大会決勝戦で終わっていたので、“終わりきった”という言葉を使いましょう。

 試合前、別のバスに乗っていた父兄さんとSAのお手洗いの前で会いました。そのとき、合言葉のように、「打たれて普通、エラー当然、四球基本」と言って別れました。どんな試合になっても、選手たちのする野球なら、それが全て。きっと0−100でも、13−14でも楽しめる。

 試合を振り返ります…と言いたいところなのですが、実はあまりよく覚えていません。アルプス席はとても見にくい場所です。あわただしい移動やより応援しやすい場所を探していると、気付いたら3回くらいでした。

 前には同世代のOBがフーリガン化して、売り子のお姉ちゃんをからかっているし、後ろでは変なおっちゃんがわけのわからないことを選手に向かってわめいていました。あーあ、せっかくの甲子園やのにムード台無しやわ、なんて思っていました。

 でも、中盤、集中打で点が入っていったときは、そんなことどうでもよくなって、周りのお兄さんやおばさんと握手をしていました。得点は何よりの特効薬です。このまま勝ってしまうのかな。まさか甲子園でこんな展開の試合が出来るなんて。嬉しさと戸惑いが入り交じりました。

 やはり、甲子園はそんなに甘いところではありません。じわじわ追い上げられました。でも、そんなことで動揺はしません。だって、これがいつものスタイルなんだから。「いいぞ、いいぞ、いつも通りの野球が出来てる〜」、ほほえましい気分にすらなりました。横にいた父兄さんが「そうや、そうや、なんてことないで〜」とグランドに向かって声援を送っていました。

 結局はエラーが絡み、6点あったリードも終われば4点ビハインドの7−11。終盤はピンチの連続で、“燃えろ、燃えろ、燃えろTOHZAN!”と何かにとりつかれたかのように叫び続けていた。だから、いつ逆転されたかすらよく覚えていません。

 鮮やかに覚えているシーンはただ一つ。8回だったか、9回だったか、ホームランを打たれたときのこと。私は打球がこちらに向かってくるのをじっと見ていました。高校生のとき、別のチームの応援で同じ三塁側アルプスにいましたが、そのときも同じような打球を見送っていたことをふと思い出しました。

 ダメ押しとなる大事な場面なのに、「そういえば、ここに飛んでくる打球ってホームランになるねんなあ」などと思っていました。頭がぼ〜っとしていたのです。そして、視界の中心の小さな白球は、レフトスタンドの端に落ちました。サード塁審が腕を回していました。

 アルプススタンドは、水を打ったように静まり返りました。今まで、どんなにリードされてても、どんなピンチでも、こんな静けさは京都大会では一度もありませんでした。みんな、なんで黙り込むの。声出そうよ。私らは最高の舞台にいるんやで。終盤に迫ってこのリードはちょっと厳しい。でも、選手がしてきたのはずっとこういう野球。何も変わったことなんてない。「いいよ、いいよ、切り替えて〜!」

 最後のバッターが三振に倒れ、ゲームセット。悔しいわけでも、悲しいわけでもないけれど、こみ上げてくるものがありました。空を仰ぐと紺色の夜空がありました。ナインの名前が刻まれた電光掲示板の横で、三日月と小さな星ひとつが光っていました。それは、目立つことなく、謙虚に夏の選手たちを見守っていました。何故かそのとき、脳裏のBGMに ♪見上げてごらん 夜空の星を〜 が流れてきました。

 ああ、みんなはこんな幻想的な場所で野球をしていたんだな。そして、私はこんな場所で野球を見ることが出来たんだ。幸せだなあ。

 選手たちがスタンドに挨拶をしにきました。みんな、拍手で迎えました。うなだれてる選手や、がっくりした選手、そんな選手たちをなぐさめている選手…。なんてことないわりとよく見かける敗戦チームの姿でした。でも、みんなが泣き崩れるような悲劇的な負け方でなくでよかったなと思いました。

 そんな中、一人の選手がスタンドに向かって大きく腕を伸ばして手を叩いていました。歌手がコンサートのときに、観客に手拍子を要求して、“みんなで盛り上がろう!”と言っている。そんな感じで。意外な光景にはっとしました。スタンドのみんながそれに気付いたのか、拍手はさらに大きくなりました。

 他の選手がある程度キリをつけ、私たちに背を向けベンチ前へ小走りし始めたときも、彼だけは私たちから目を逸らすことなく、手を叩き続けていました。遠いので良く見えなかったのですが、きっと明るい表情をしてたんじゃないかな。そんな彼の心遣いが、嬉しかったです。スタンドにいる私たちもきっと60人目の野球部員。そう思い上がってしまいそうになりました。

 立ち去りづらくて、いつまでもアルプススタンドにいました。おそろいの紫のTシャツを着た父兄のみなさんに「お世話になりました」の挨拶。もうやめようと思っていましたが、また逢えるという保証など何一つないのです。テンションの高さをいいことに、父兄さん求めてアルプススタンドを走り回りました。

 今年は泣くかもと思っていましたが、結局泣きませんでした。妙ににすがすがしい気分で、汗と涙の混じった父兄さんの顔を見ていました。気付くと、すぐ後ろで、ともきちとある父兄さんが自分の存在をかき消すような静けさでしんみり泣いていました。ともきち、試合前は「今年は泣かへんと思う」と言っていたのに。ま、いいけど。

 私もそうだったのですが、一緒に見ていたともきちも、相方も、そして野球部のOBも、東山の野球を初めてTV観戦した友人も一様に「楽しかった」と言ったのです。不思議だなと思いました。

 今日の試合、先制をし、中押しし、最後の最後で逆転され、それもエラーが絡んでいたのですが、実はこういう試合が私の中で一番イヤな負け方なんです。これならドラマチックなサヨナラ負けか大敗の方がマシ。そういう考え方なのですが、今回は「いい試合だなあ」と思えました。

 バスを降りたあと、ともきちと近くの居酒屋で一杯やりながら、今日のことをしみじみ話しました。でも、どこをどう見ても、負けたことが残念という空気が流れていませんでした。口につく言葉も「楽しかった」「最高やわ」などというすべて肯定の言葉ばかりです。早くも回ったアルコールも手伝って、ひたすら気持ちよくなるばかり。何故だろう、と自分に問いかけたら、あることに気付いたのです。

 とにかく愛おしいんです。そりゃ、すごいのは他チームのホームランでありファインプレーです。でもそれより好きなのは、思いを寄せずにはいられないのは、このチームのエラーであり、凡打であり、簡単に打たれてしまうボールなんです。かわいくてしゃあないんです。私、おかしいですか?

 何度応援するのを辞めよう、試合なんて見たくないと思ったことか。それでも、辞められなかったのは、きっとここにあったのでしょうね。

 今回の甲子園出場を機に、私の中で一つの時代が終わりました。これからは新たな目線で野球が見れるような気がします。新チームの試合が楽しみです。

 試合後、ある父兄さんがこうおっしゃていました。
 「これも勉強。ミラクルはいつまでも続きません」



2002年08月12日(月)
そうだ、遊びに行こう!

 
 真夜中にラブレターを書いてはいけないと言います。夜は気分が高揚していて、過剰な表現を使いがちだかららしいのです。わかっているのですが、やってしまいました。応援校へのラブレター。NHKの高校野球応援メッセージに書き込んだのです。試合中継中に、時々紹介されるアレです。

 ところが、送信のボタンを押してから気付きました。あれのどこが応援メッセージなんだろう。そう、応援と言いながら、“がんばれ”とか“応援しています”とか“勝ってください”とかいった類の言葉を一切書いていなかったのです。

 今更訂正するのは何だし…ととも思ったですが、突き詰めて考えると、今の私にはそういう思いがないのです。応援校という言葉を使いながら、応援の意志がない?なんということ!でも、それがホンネです。

 夜、ともきちと明日の最終打ち合わせの電話をしました。そのとき、ともきちが言いました。「選手は選手で自分らの夢を叶えたんやし、好きにすればいいやん。だから、こっちはこっちで楽しもう」と。

 “好きにすればいい”というのは、勝っても負けてもいいという意味なんだと思います。どうであれ、あの大舞台で選手が打って、走って、守って、声を枯らして、泣いて、笑って…それだけでいいということ。

 そうやんな。
 明日は応援じゃなくて、遊びに行こう。

 私は幼いころに親に野球を見に連れて行ってもらったことがないのでわからないのですが、まだ野球を知らない子供にとって、球場はお祭りの場所なんじゃないかと思います。たくさんの人が集い、かき氷やビールが売っていて、音楽が聞こえてきて…。まさに夏祭り。

 そして何よりのお楽しみは、びっくり箱よりぶっ飛んでいて、遊園地より楽しいワンダーランド東山野球。一投一打にキャキャ騒いで、じっとしてられなくて、飛び跳ねたり…。明日はそんな子供になってみよう。



2002年08月11日(日)
ホントにいいの?!“ヘッドスライディング”


 夏だ!ビールだ!高校野球だ!…というわけで、今日は日が落ちた4時過ぎから甲子園球場へ行ってきました。私は野球という競技も好きなのですが、それと同じくらい野球の周りに漂う雰囲気も好きなんですよ。この時期、相方とのおデーの際にすることがなければ、「甲子園へ行こう」と持ちかけます。

 甲子園大会は、外野席で見るのが好きです。強豪同士の好カードや話題校の試合などでななく、はっきり言ってしまえば注目されていないカードが理想的なんですよ。注目カードの場合、みんながみんな試合に見入るじゃないですか。あの外野席でそれはちょっと違和感があって、私はどうしてもなじめないんですよ。本来の外野席は、真剣に野球を見ている人、そうでない人…いろいろな人がいます。このときの私は真剣に見ない組に入ります。

 もともと集中力がないので、外野席のようなグランドから距離の遠い場所ではすぐ興味がそれてしまします。試合そっちのけで応援席を見ていたり、おかしを食べたり、酒を飲んだり、持参してきた本を読みふけったり、同伴者とたわいもない話しに花を咲かせたり…。今日もそんな感じだったので、5回に入った唯一の得点シーンを見逃してしまいました(苦笑)。

 試合を見たり見なかったり。今何回なのか、ピッチャーが誰か、打席に立っている選手の成績は? そんなこと、どこ吹く風。ふと目に付いたファインプレーに拍手を送り、意味なく「打て、打て〜」と声にしてみたり。どっちを応援しているとかそういうのもナシで。

 よく、球場に来ている人は野球をちゃんと見るべきだみたいなことが言われますが、なんかそれも堅苦しいなあというのが私個人の思いです。甲子園大会の外野席はそういう人間すら受け入れてくれる寛容な場所です。ひなたぼっこをするように、高校野球の雰囲気が体を温かく包んでくれます。澄み切った青空に、今日は澄み切った雲も出ていました。だから、ぬるいビールもおいしかったです。


 …と、前置きが長すぎました。今日は、ヘッドスライディングのお話です。

 今日見てた試合は、一関学院vs樟南。1−0、ワンチャンスをモノにした一関学院が勝利を収めました。9回裏二死、樟南の最後のバッターはセカンド(ショート?)ゴロに倒れました。きわどい打球であわや内野安打というものでしたが、相手野手の動きも見事だったので、ヘッドスライディング及ばすアウト!高校野球ではよくあるシーンです。

 ところが、横で見ている相方がこれを気に入らない様子。試合終了のサイレンが鳴る中、「なあ、あれ、走り抜けてたら、セーフやで。絶対にセーフやで」と言うのです。う〜ん、よくわからないけど、そうなのかな? 私が首を傾げていると、相方の「ヘッドスライディング不要論」が熱く繰り広げられ始めました。

 それほど真剣に聞いていたわけではないので(この女は…)詳しい内容をよく覚えてはいないのですが、あの動作はとても不自然なんだそうです。確かに気迫を前に出すプレーではあるけれど、ほんまにそれでええんか?というのです。

 相方は高校時代、アメリカンフットボールをしていました(とてもそんな風に見えないのですが)。アメフトではボールを追って捕球するプレーがあるのですが、監督には一貫して、「ジャンプ(スライディング)して取ろうと思うな。駆け抜けて取れ」と言われていたそうです。そして、そのための練習はよくしたのだとか。ジャンプしての捕球は、それ自体の動作も遅くなるそうなのですが、その後の動作に支障をきたすようで。そんな相方なので、ヘッドスライディングをする選手、それを許している指導者が理解できないのでしょう。

 ちなみに私は、ヘッドスライディングの崇拝者でもアンチでもありません。1990年代前半、当時タイガースの人気選手だった亀山努選手がヘッドスライディングをウリにしていたためか、あるTV番組で、“ヘッドスライディングか駆け抜けるかどっちが速い?”みたいな特集が組まれました。実際、野球選手で実験をしてみたら、人によりマチマチであることがわかったのです。

 自分はどっちなのか。それをしっかりふまえてやるなら、どっちでもOKなんじゃないかなと思います。ただ、その場の雰囲気に酔って、普段し慣れないヘッドスライディングをすると端から見ていてもちょっとかっこ悪いですね(苦笑)。それは、何においてもそう。むろん、文章を書くことだってそう…ですよね?



2002年08月10日(土)
神様の根負け

 友人が応援している神奈川代表の桐光学園の戦いぶりを見ようと、朝からテレビの前に張り付いていた。試合はみなさんすでにご存じの通り、延長13回に及ぶ大熱戦で、12回裏までスコアボードには24個の“0”が並んだ。

 大会前、その友人と話をした。今年の神奈川の最有力校は東海大相模だったようで、その友人も応援していながら、「今年は東海大相模なんじゃないかな」みたいなことを言っていた。そんな友人に甲子園行きを決めた最大の要因を訊くと、間髪入れず、「ピッチャー」という答えが返ってきた。

 エースである清原投手は、大会を通じて大きく成長したようだ。元々実力のあるピッチャーだったようだが、優しい性格(友人談)。最後の夏に芽生えた「責任感」という気持ちが同校を日本一の激戦区の頂点に導いたのだという。友人は「責任感」という言葉を使ったが、私は彼の話を聞いていると「精神力」という言葉にたどり着いた。

 失礼ながら、緒戦は快勝するのではないかとのんびり見ていたが、6回くらいから「え、ヤバイんじゃないの?」と不安になり、姿勢を正した。スタンドのどこかで見守っている友人にあと3日後の自分を重ねていた。

 野暮かもしれないけど、私は“野球の神様”の存在を信じる。今日の試合で痛感したのは、その神様はがんばっている人にラッキーをもたらすだけではないんだということだ。

 対戦相手の2年生・内山投手は、私の思い描くエースのイメージの典型的なタイプだ。背が高くて細身で、やや色が白く、端正な顔つき。そんな彼は神様に気に入られたようで、試合中に目に見えるように成長を遂げていった。勉強においては、元々頭にいい子はちょっとヒントを与えただけですらすらと問題が解けるようになるが、ちょうど彼の投球はそんな感じだった。

 しかし私が釘付けになったのは、清原投手の方だった。内山投手がエースのイメージを地でいくタイプなら、彼はその全く逆を行くタイプ。背は高いのだと思うが、少々肉付きがいいため、そう感じることができなかった。色は日に焼けて黒く、顔のパーツ一つ一つがしっかり自己主張をしている。眉毛が太かったのは、個人的に好印象。

 神様は、そんな彼がちょっとお気に召さなかったらしい。いや、嫌いではない。むしろ好きな部類なのだが、神様にすがることなく、しっかり自分を持ってたくましくなったであろう彼にちょっと嫉妬していたんだ。もっと、ぼくを頼りにしてよって。だから、ちょっと試してやろうと思ったのかもしれない。「君は、この夏、神奈川大会で大きく成長したようだね。ほう、どれだけ成長したか見せてくれないか」そう言って、次々と苦しい場面を用意する。

 初回と中盤、先制のチャンスを逃す。そして、延長に入ってからは常にピンチの連続。試合の流れは相手有利。味方のエラー、思ったように決まってくれない変化球、挙げ句の果てには疲労の限界に来ているときに頼りにしているキャッチャーにアクシデント。いつ集中力を切らして、自滅してもおかしくない。そんなシチュエーション。

 でも、彼は乗り越えて行く。味方がエラーしたときには三振を奪い、ピンチのときも冷静に打ち取る。次から次へと試練を課す神様に対して、怒るだけでもなく、嘆くわけでもなく、助けを懇願するわけでもない。きっと内心はすごくしんどかったと思う。でも、表に出さない。表に出すと、神様が「ざまあ見ろ」とあざ笑うだだろう。いや、もしかしたら神様になどかまっているヒマがなかったのかもしれない。勝ちたい、その気持ちだけを持ち続け、味方が点を取るまでは相手にホームベースを踏ませない、大げさに言えば、彼の仕事はそれだけ。

 あの手この手で、神様は彼を試した。彼が泣き言と言ってきたら助けてやろうとも思った。でも、そんな彼を見たくないとも思った。神様は、試練を用意しながらも段々彼を応援し始めてきた。13回、夏に日差しはピークに達した。暑い暑い。はあ、もう意地張るのも疲れた。やめ、やめー。

 延長13回表、足を痛めたキャプテンのランニング3ランが決勝点となり、彼は勝利投手となった。試合終了後の彼の表情を見た。喜びが爆発…してはいなかった。ホッとしたような笑顔。いや、それほど笑ってもいなかったかもしれない。神様を挑発しないように。

 意地悪をすると、しんどいのは相手より自分。これは、私もすごく痛感していること。神様、次は彼の味方になってあげてね。



2002年08月09日(金)
かわいいだけじゃつとまらない


 …のが女子マネージャーなわけです。私のように上っ面でしか高校野球を見れない一ファンは、どうしても“大人しくて、控えめで、けなげな”女子マネージャーというイメージを抱きがちですが、実際はそうでもないようで。

 何年か高校野球を見ていると、女子マネージャーの強気な面というものをかいま見ることができます。たとえば、右も左もわからない新入部員にグランド内の設備を説明して歩く先輩女子マネージャーや、試合前に“あんた、ヒマやろ、プレカード持って、走るのやりいや”と指示する姿もあります。

 幻滅したり、“なんや、えらそうに”とは思いませんでした。むしろ、頼もしいことは好印象でした。以前日記で、“女子マネージャーも部員なんだ”と書いたことがあります。練習中、部員同士で厳しい言葉で指摘しあうのと同じで、女子マネージャーも必要に応じて厳しい姿勢でいるのでしょう。そういえば、元野球部マネージャーという友人が、「先輩が“ぼくらの頃の先輩マネージャーは怖かった。ときどき呼び出されたりしたもんだ”と言っていた」というエピソードを教えてくれました。私は心の中で“ええぞ、ええぞ”と声援を送りたい気分になりました。そういうことをふまえてから、よくよく女子マネージャーの顔を見てみると、結構気の強そうなキリリとした顔の子が多いです。

 “私を甲子園に連れていって”というセリフがありますが、私個人の思いとしては、女子マネージャーがこの言葉を使わない時代が来て欲しいと思います。球場の片隅で見かけた頼もしい彼女たちには、“一緒に甲子園行こうや!”の言葉がよく似合う。そう思いました。

 



2002年08月08日(木)
「愛してる」なんて言わないけど…


 結論から申し上げますと、結局13日の第四試合を見に行くことにしました。それも最強の“応援バスに乗って、アルプススタンド観戦”です。

 ハハハ、私なんて口ほどでもない女です。笑ってやってください。今となっては全て言い訳じみていることすらわかっていますが、言わせてください。ほんま、今日という今日まで、甲子園で応援校の試合を見る気はそれほどなかったんです。確かに、時間の経過とともに、“縁があれば、見に行ってもいいかなあ”と思っていたのは否定できませんが。しかし、私的に赤っ恥コースの地で行くことになろうとは…。

 なんや、応援していた学校の晴れの舞台を見に行くことの何が恥ずかしいんやと思われる方が大半だと思います。また、ネット上で“絶対見に行かない”とかっこつけながら、ギリギリになって、丸く収まってしまうことの体裁の悪さを指摘されるかもしれません。ですが、実際体裁の悪さに関してはそれほど思っていません。ただ、やっぱり、改めて甲子園へ応援校を見に行くことは照れくさいですね。

 う〜ん、バラエティー番組とかで、結婚50周年あたりの老夫婦を捕まえて、その旦那さんの方に奥さんに対して「愛している」とか言わせる番組、ありますやん。そのときの旦那さんのような心境なんですよ。「今更、愛しているなんて言えるかいっ」と「今更、応援してますなんてアピール出来るかいっ」の心境、なんか似てる気がするんですよ。でも、旦那さんは奥さんを愛しているでしょうし、私は応援校を応援しているんです。

 迷いを吹っ切ったきっかけは、ともきちからのメールでした。8/2、公開練習を見に行った日にもらったメールです。

“(前略)やたら周囲が甲子園出場の選手をスター的な持ち上げ方をしているけど、私の東山への愛は変わらないと思う。(中略)好きっていうよりも愛に近いのかなって思う。(中略)なんだか母に近い「愛」。だから,さめたり愛想をつかしそうになったりすることもある、限りなく愛やねぇ”(無断借用、ごめん!)

 私が彼女ほど深い思い入れがあるかどうかは疑問ですが、結局はそうなんやなと思いました。そこが甲子園であろうと、どこかの学校のグランドであろうと、応援校が野球をしているのには変わりありません。去年の今頃も確か、どっかの高校のグランドで練習試合を見てました。私は甲子園を意識しないでおこうと思うが故に、必要以上に意識してしまっていたのでしょう。

 ずっと追いかけていて、敢えて甲子園に背を向ける。愚かかもしれませんが、やはりそんな姿勢をかっこいいと思いますし、憧れます。ただ、今の私はまだそこまで大人になりきれてはいません。自分の未熟さを認めて、後で後悔しようが、淋しくなろうが、切なくなろうが、感動しようが、この目でチームを見守るしかありません。なんてことない、公式戦の一つ。そう自分に言い聞かせて。 
 



2002年08月07日(水)
過ぎ去りし日の宴

 
 縁があって、応援校のOB父兄さんの飲み会にお邪魔させてもらった。OB父兄さんが経営する市内の中華料理店に10数人の父兄さんと当時の監督さんが集まり、飲めや話せやで、時間が過ぎていった。翌日仕事を控えていたともきちとともに11時前にはお店を後にしたが、父兄さんたちの談笑はいつまでも終わりそうになかった。

 テーブルは、男女でくっきり分かれていた。男性サイドは野球の話、女性サイドは子供の近況の話で盛り上がっていた。以前なら、男性サイドで話を聞きたいと思っていたが、最近は女性サイドの話の方に興味がある。社会人としてがんばっている子、大学で野球を続けている子…いろいろいるが、結局は高校時代の話になってしまう。

 この年のOB父兄さんは、頻繁に集まっておられるようだ。私たちがお邪魔したのは、今日で2回目だったが、温かく迎えてもらった。みなさん、本当に仲がいい。さぞいい想い出があるんだろう。チームが強くて、いい成績を収めた、もしくは甲子園に行ったか何かで、余計に絆が深いんだろうかと思われかちだが、実はそうではない。

 この年のチームは優勝候補と言われながら、緒戦で惜敗した。私が追っかけをしていて唯一最後を見届けることの出来なかったチームだった。冷静沈着なエースが人目をはばからず声を挙げて泣いていたことや、敗戦後脱力して部屋に飲んだ後のビールの缶が転がっていたという虚脱感に苛まれた父兄さんの話も聞いた。この年の悔いが、私を「仕事より夏の大会」に向けた大きな要因だともいえるのだが。

 冷静に見ても、この年のチームは甲子園に出場する現チームより強かった。高校野球って、ほんまにわからない。

 …っと、これで締めくくるのはちょっと安易かもしれない。話の途中にある父兄さんがぼそっと口にした。この年、新チームが結成されてまもなく監督が交代した。

「子供らはその人を信じてついていくしかないのに、親は完全に背中向けてしまっていた。もしかしたら、子供は何信じていけばいいかわからへんようになったんちゃうかな?強いと言われていたけど、大会直前の練習試合は負けてばっかりいたっけ。なんか、親のせいで申し訳ないことしたなって思うんよ…」

 どこのチームにも、多かれ少なかれ、父兄間や監督父兄間等、選手とは関係ないところでゴタゴタを抱えている。「気にならない」という選手もいるだろうが、決してプラスに働くことではないと思う。

 明日、甲子園が開幕する。応援校の選手も入場行進をする。究極の晴れがましい場面を私は目にすることになろう。日なたの部分だ。だからこそ、今日聞いた話はすごく貴重に思う。


 余談だが、「甲子園見に行くの?」と聞かれたのはいいのだが、横から「甲子園より、はよ、嫁に行け」と突っ込まれてしまった(^^;)。
 



2002年08月06日(火)
10years


 高校生だった頃からもう10年が経つ。この10年、私は高校野球とともにあったと言っても過言ではない。もちろん、今でも高校野球は好きだけど、とりまく環境も変わってきたし、私の高校野球に対する考え方や思い入れも変わってきた。

 あの頃は、自分が高校野球に夢中なのは、一時の熱病みたいなもので、きっと卒業したら夢から覚めるように、高校野球を見ることはなくなるだろうと思っていた。高校野球は高校生でしか楽しめないと思っていた。年輩の人がどうして高校野球に魅了され続けているのか、理解できなかった。だからこそ、今のうちに思いっきり楽しもうと過剰に高校野球にリキを入れてたのかもしれない。

 この10年に後悔はない。ただ全身から弾ける情熱とかそういうものを高校球児や応援席の生徒から感じ取ると、流れた月日がちょっと淋しい。私にもきっと未来はある。できれば、明るいものであると信じたい。高校球児の夢は、甲子園。私にはまだそれほど明確な夢がない。でも、いつかきっと見つかると思いたい。

 私がスタートラインに立つのは一体いつになるのだろう。夢が叶うにしろ、叶わないにしろ、とりあえず一度でいいからスタートラインに立ちたい。

 昔は気にも留めなかったのだが、今の私に痛烈に響く歌がある。今日は、その歌詞で日記をしめくくりたいと思う。それにしても、いい歌作るね、渡辺美里は。


『10years』

空一面広がった 夕焼け見てたら
もう二度と逢えないよな 気持ちになった
二人ならんで笑った写真
届かないひきだしに しまわなくっちゃ

あのころは何もかも大きく見えた
あのころは何んでもなれる気がした
遮断機ごしのぼやけた景色
気がつけば 母の背を追いこしていた

あれから10年も
この先10年も

振り向かない 急がない 立ち止まらない
君だけを ぼくだけを 愛したときを
今も誇りに想うよ
ずっと誇りに想うよ

今までと違う自分になりたくって
前髪をそろえたり 服を着がえても
君がそばにいない淋しさ
自転車のペダルから伝わってくるよ

「大きくなったら、どんな大人になるの」
周りの人にいつも聞かれたれど
時の速さについてゆけずに
夢だけが両手からこぼれ落ちたよ

あれから10年も
この先10年も

行きづまり うずくまり かけずりまわり
この街に この朝に この掌に
大切なものは何か
今もみつけられないよ

あれから10年も
この先10年も

振り向かない 急がない 立ち止まらない
君だけを 僕だけを 愛したときを

あれから10年も
この先10年も

行きづまり うずくまり かけずりまわり
この街に この朝に この掌に
大切なものは何か
今もみつけられないよ

(作詞:渡辺美里、作曲:大江千里)



2002年08月05日(月)
抽選会〜キャプテン・みずきを追え!〜

 今日、仕事が休みでラッキーだと思った。夕方4時から放送される甲子園大会の組合せ中継が見れるから。(それにしても、たかが高校生の野球の全国大会の組合せがTV中継されるって、冷静に考えたらすごいことじゃないですか?)

 朝からの行動は、すべて夕方4時を中心にとった。4時までにこれとあれをするという感じで。友人にメールするための携帯の充電もバッチリ、聞き漏れのないようにほどよい大きさのメモ用紙とインクのちゃんと出るボールペンもスタンバイOK。TV画面の前に正座し、あとは4時になるのを待つばかり。

 中継が始まり、おエラ方のお話が始まったころ、何かに引きつけられるかのように母と姉も集合。うちの家族って…。カメラは会場内を移す。言葉にせずとも、一斉に“舞台の隅で腰掛けているキャプテン探し”が始まった。強烈な特徴のある制服ならすぐにわかるのだけど、灰色のズボンに白いポロシャツじゃ全然目立たない。あーあ。

 西ブロックの抽選が始まった。事前に決まっている順番に従って各校のキャプテンがクジを引く。この場で画面さえ見てれば、イヤでも視界に入ってくる。みんな、顔を突き出すようにして画面に見入る。時間が経つのが長く思えた。

 すると、14校目のキャプテンがクジを引くため、舞台中央に向かっているとき、画面の奥にきょとんとした表情で順番を待っているキャプテンの姿が。「あ、東山の子や、次やな」と母は言う。私は思わずブラウン管の中にいるキャプテンを指差し、「瑞紀や、瑞紀や」と異様に興奮してしまった。お前は身内かって…。

 そして、15番目に舞台中央に向かったキャプテンは、右手で番号の書かれたカードを会場の人に見せた。テロップには、白い文字で「東山高校・藤井瑞紀主将」と出ている。TVで試合を見ていない私には、このテロップが新鮮だった。あのチームとテロップとはどこかで関係ないお話だと思っていた。だから、“わ、わ、名前が出てる〜!”またも興奮状態。そんななか、キャプテンの声が響く。

「東山高校、43番です」

 それまでのキャプテンのそんな感じで、学校名と自分が引き当てた番号を声に出して言っていたが、不思議と関西の子も九州の子も、北陸の子もみなイントネーションは関東系(すんません、標準語という言葉を信じてないので)だった。実際、藤井キャプテンも「東山高校」まではその勢いだったが、一瞬間があいたあとの「43番です」は素の関西弁だった。きっと、照れくさかったんだろうね。ええぞ、瑞紀。なんて思ってみたりする。これでしばらくは、TVに写ることはない。軽く中だるみモードで、行く末を見守っていた。

 続いて行われた東ブロックの抽選で、対戦相手が長野代表の佐久長聖に決まった。勘弁してくれよと思った。佐久長聖は、長野在住の友人がずっと応援している学校だから。その友人とは野球を介して知り合った文通友達。今年でもう3年になる。私が東山について混沌と文章に託したように、彼の文面からも佐久長聖に対する思い入れが見てとれた。7月の地方大会のときに、お互いがお互いにおめでとうメールを送り、喜びを分かち合ったばかり。でも、両校が同じ年に大舞台を踏めて、しかも緒戦で当たるとはものすごい偶然だ。それは、きっと幸せな偶然に違いない。どっちが負けても、勝ったチームを素直に応援出来る気がする。

 そんな感慨に浸っているうちに、選手宣誓の抽選へと移っていた。みなさんすでにご存じの通り、去年から立候補制がとられている。まさか、立候補なんてしないだろう。そう思って、人事のように見ていたら、母が「あーあー、東山の子、出てるわ、後ろの方で並んでるのが写ったで」。え、うそ〜ん。血迷った? その場の雰囲気? 謎が多いチームに、また一つ謎が増えてしまった。後ろの方ということは、最初からやる気満々というわけでもなさそうだな。きっと会場にいるチームメートに煽られたんだろう。あーあ、どうすんの、ほんまに当たったら。

 これでまた、家族3人の目は画面に釘付け。カメラは、藤井キャプテンを2度捕らえた。1度目は、本人がうつむいていた顔が写らなかった。「あーあ、せっかくカメラ来てんのに、前向いとかな」などと無茶な注文をつけた。2度目は、顔ではなく、腰付近が中心に写った。くじを引く番が近づいていた。ズボンで手の汗を拭くような仕草をていた。緊張してんのかな? 選手宣誓の確率が37分の1だもんなあ。

 結局、選手宣誓は他校のキャプテンに輝いた。どうやら彼もチームメイトに煽られた感があったようだが、ハキハキ話す子なので、当日は大丈夫だろう。

 それにしても、こんなに真剣にかつエキサイティングに抽選会を見たのが初めてだ。何故かこの55分間だけ、キャプテンのにわかファンであり、にわか身内気分になってしまった。全く、当人にはいい迷惑だろう。ごめんなさいね。
 

追記:後日抽選会の映像を改めて見る機会がありました。キャプテンは、どうやら最初から最後まで関西弁で、しかもやや早口。文章内で書いていた「間」もなかったです。記憶なんて所詮そんなもの(汗)。



2002年08月04日(日)
私は、書くこと。

 
 瞳がカメラレンズだったら、どんなにかいいだろうと思う。まばたきがシャッターで、写し出されるのはその直前のシーン。自分が視界に捕らえたものがそのまま画像となって残る。ピント調整もトリミングも、色調補正もいらない。便利だし、きっとすばらしい映像にすばらしいカメラマンがもっとたくさん出てくることだろう。こんなことを言ったら、写真愛好家に叱られそうだけど。

 昨秋からデジカメを持参して、野球観戦をしている。元々は応援校の選手を撮って、HPに選手名鑑みたいにして載せたいというのが目的だったのだが、残念ながら持っているカメラの品質ではそれは不可能(距離があると、すぐピンボケする)だった。もっといいカメラ、もっといいレンズを購入すればいいのだが、お財布と通帳がそれを許してくれない。

 それに、グランド内の光景はプロ・アマ問わず実に多くの野球愛好家がフィルムに収め、ネット等で公開している。見れば見るほど、とてもかなわないと思う。とうていかなわないものに、ないお金をかけるのもどうかと思った。それなら、撮れる範囲にあるものを撮ればいい、そう思った。というわけで、今ではグランドの片隅にある光景を撮ることに専念しているだが、正直まだグランド内を撮ることに未練がある。

 先日、甲子園大会の公開練習を見に行った。ノック練習をしていた。ノッカーから放たれた打球は低い弾道を描いて、サードへと向かった。サードは、グラブが地面に軽く触れるような感じで構え、すくい上げるように捕球したのだが、そのとき、グランドの黒土も一緒にすくってしまったらしく、黒土の粒が、60°の扇を描くように飛び散った。きれいだった。土をきれいだと思ったのは、グランド整備されたプレーボール直前しかない。まばたきでシャッターを切り、私の脳裏にはかなり鮮やか映像となって残っているのだが、残念ながらみなさんにお見せすることができない。

 あーあ、シャッターチャンス逃しちゃたよ〜。そう思ったのだが、それもつかの間。これまで何回も、目で見たシーンと現像されたものとのギャップに愕然としている。どうせ、今度のもピンボケだったはずさっ。そう思い、気持ちを切り替えた。

 どんなすばらしい文章も、たった1枚の写真にはかなわない。その事実をつきつけられる度に、文章を書くことがバカらしくなるときがある。でも、私は撮影する人ではなく、書く人なんだろうなと漠然と思う。

 デジカメを持ち始めたころ、グランド訪問をした際にいたるところの写真を撮った。それでより詳しいもの、よりよいものが出来ると思った。でも、それは違った。“写真におさめているから”という事実がどこかで気を抜くことを許していたようで、思ったような文章が書けなかった。また、知らぬ間に文章の手抜きをする自分がいた。シンプルと手抜きはまるで別物だ。

 年々衰える視力だが、目はデジカメより視界が広い。撮影するのも好きだが、今後はその頻度を減らして、目で被写体を捕らえ、まばたきでシャッターを切った脳裏にあるネガを文字で現像することに挑戦していきたい。その文章を読んでくださった方の脳裏にパッとその光景が浮かんでいたら、最高だと思う。たとえ、それが私が思い描くものと違っても。



2002年08月03日(土)
なんでもあるのに、何もない。


 長い夢から覚めたような朦朧とした気分の中、今日から新しい仕事が始まった。登録制で、棚卸しを専門にやる仕事らしい。朝早くから会社に集合し、ドライバーさんの運転する車で郊外の現場に向かう。現場は主にスーパーやデパート、コンビニや本屋。

 それにしても、心身共に疲れた。ま、初めてやることは何かと疲れるものだけど。

 仕事は店内にある商品の数を数えて、その数を腰につけた機械に入力するのだが、慣れない私は入力するたびに、いちいち機会を見てあっているか確認しなければならないので、その作業で偏頭痛になってしまった(慣れたらブランドタッチでいけるらしいけど)。

 その上、車の運転は絶望的に粗く、必死で吐き気と闘っていた。それにしても、車での移動で2時間、家と会社の往復で1時間強、の計3時間強。移動費と交通費が出ているとはいえ、なんか時間がもったいないなあと思ってしまった。

 私は、仕事が終わったら、1分1秒でも早く仕事から切り離れた世界にいたいので、この移動時間はなかなか苦痛。朝6時出発、夜8時帰宅。世の会社員の皆さんには申し訳ないが、半日以上も拘束されているなんて、頭がいかれてしまそう。2日連続では出来ない仕事だなと思っていたら、会社の人に「自分、明日も入っているし」と言われた。最悪…。 

 
 とはいえ、仕事内容自体はそんなに難しくないし、チームワークを要求されないので、楽でいい。また、たくさんの商品を目にしたり、通り過ぎていく人の声が耳に入ってくるので、文章を書く上ではなかなかいい環境だと思った。ただ、店員と勘違いしたおばあちゃんやおじいちゃんに、「あめちゃんはどこにあるの?」とか「らっきょはないのか」と聞かれるのは勘弁して欲しいけど。

 棚卸しをしていて痛感したのは、「ああ、スーパーってこんなにたくさんの商品が置いてあるんだ」ということ。今日行ったスーパーは、2階建の小規模な店。地元の人が日用品を買いに来る程度のレベルなのだが、スペースの割に抱負な商品アイテムに驚いた。調味料一つにせよ、「何が違うねん」と思うくらい似たような商品がある。キャットフードの豊富さにも驚いた。

 私の地元にはこれくらいの規模、あるいはこれ以上の規模の店があるが、実際はなかなか足を運ばない。もちろん、私自身が家事をしないからというのが大きな理由ではあるが、「欲しいものがない」というイメージがある。今までの経験で学習してしまったのかもしれない。

 たとえ何千何万の商品を取りそろえていても、今欲しいもの、ただそれがないだけで、その店は“来た価値のない場所”に成り下がってしまう。そして、それは「欲しいものがない」→「品数がそろってない」→「何もない」というイメージに飛躍してしまう。なんでもあるというのは、欲しいものがあるということを可能にする確率が高いに過ぎないのだ。

 昨今、プロ野球のファンサービスについて、あれこれと議論されている。特にパ・リーグの球団は熱心で、普段セ・リーグのタイガース戦しか観戦しない私がたまにパ・リーグの試合を見に行くと、そのサービスの豊富さや配慮の細かさに驚いてしまう。それでも、非常に申し訳ないのだが、今のところ、積極的にパ・リーグの野球を見に行こうという自分がいない。そこは、私にとって商品は豊富だけど、欲しいものが見つからない店と似ている。



2002年08月02日(金)
集合写真


 今日は、鳴尾浜臨海公園野球場で行われた公開練習を見に行きました。小規模な球場ではありますが、内野の土は甲子園と同じものですし、またセンターが120m(京都大会のメイン球場・西京極より深い!)となかなかのものでした。にも拘わらず、グランドと観客席との距離が近く、カメラマンにとっては絶好の撮影スポットだったことでしょう。

 我らが応援校の練習は、3時から始まりました。前に練習していた高校がグランド整備をする際、ちょっと水を撒きすぎたようで、内野には小さな水たまりが。ああ、それでなくても内野の守備力が問題なのに…。

 当たり前なのですが、練習は、言葉が悪いのですが所詮練習なのです。特別なことは何もありません。甲子園に出るからと言って特別に何をするでもありません。でも、練習グランドにすら入れず体育座りして見ている部員がいたり、あちらこちらでカメラの目が彼らを追いかけていました。

 練習時間は全て守備と走塁に費やされ、打撃練習は一切ありませんでした。特に目立ったのは、バント処理の練習。実は京都大会でも、相手がバントしてきて、アウトを取れないということが何度となくありました。守備は相変わらずいいとは言えません。帰宅後見た地元のTV局のニュースでは、「内野守備の課題が浮き彫りに…」と言っていましたが、正直私はちょっとホッとしました。練習でするエラーはOK。人間、失敗は付き物。大事なのはその後なのだよ、とか思ったり。

 1時間の練習が終わり、球場外のベンチに佇んでいました。数メーター向こうでは、選手や監督が取材を受けています。私はおのぼりさん観光客状態で、そんな光景を写真に納めました。すると、奥で集合写真の撮影が始まるようでした。私は、「よっしゃ、取材陣になりすまして乱入してやる」ともくろんで、リュックの中からデジカメを取り出しました。

 するとそのとき、反対側の出口からトボトボ球場を後にする背番号のない選手たちを視界の端に入ってきたのです。私は、何度も両方を見比べたあと、こう思いました。

 こんなの、集合写真じゃないや。
 いや、これは傲慢な言い方ですね。
 これは、私が撮りたい集合写真じゃない。
 これが正解。

 背番号のついた選手とそうでない選手を同じように扱って欲しいなどとは言いません。差別ではなく、区別があるのは当然だと考えます。だから、背番号のついている選手だけの集合写真に対して、批判も文句もありません。ただ、私がシャッターを押そうと思わないだけです。

 こんなことがありました。

 ある日、父兄さんが私にご自分が撮影された写真をくださいました。練習試合の風景や6月末に行われた激励会での写真など数枚。そこに添えられていた手紙にこう書いてあったのです。

“当日、○○君が欠席していたことがわかりました。全員が写っ
 ていないので、インターネットには載せないでくださいね”

 それ以来、この一文が頭から離れませんでした。結果論ですが、このチームがここまで勝ち進んだ伏線中の伏線のだったように思えてなりません。


追伸:取材を受ける選手を見ていると、側に女の子(そこそこかわいい)が数人いました。まさかこのチームの誰かのファン?んなわけないか。とか思っていたのですが、結局選手が球場を後にするときに、その中の一人が小走りで某選手に何か手紙のようなものを渡していました。当人は、それこそキツネにつままれたような表情をしていましたが(びっくりしたんだろうね)、周りでは拍手が起こっていました。ああ、みんな、高校生やねんなあと改めて痛感させられたシーンでした。
 



2002年08月01日(木)
本当の悔し涙

 
 昨日だったか、今日だったか、TVで某高校の監督がこんなことを言っていた。
「試合に負けたときに、一生懸命努力してがんばった子が泣くのはわかるんですよ。でもね、ろくにがんばりもせずに、ヘラヘラしているようなヤツが泣くといううのが、私にはわかりませんね」。

 ああ、なるほどね、いいこと言うなあ、すばらしい指導者だ。そう思う一方で、指導者に泣く理由を分かってもらえない“ろくにがんばりもせずに、ヘラヘラしているような子”がちょっと気の毒に思えた。もちろん、彼ら全てに同情するわけじゃない。その場の雰囲気に酔って、とりあえず泣いとこかなんていうヤツもいないとは言い難いし。ま、そういう子の話は置いといて。


 監督さん、あなたの目には“ろくにがんばりもせずに、ヘラヘラしている”に見えるかもしれません。でも、彼らは彼らなりに自分と葛藤しているように思うんですよ。本当にがんばる気がないのなら、とうに野球部なんて辞めてますよ。きっと、野球もうまくなりたいし、試合にも出たいし、甲子園にも行ってみたい。そして、そのために日々練習を怠らずに、常に向上し続ける自分でありたい。多かれ少なかれ、野球部に在籍しているということは、そういう思いを残しているんじゃないかと思うんですよ。

 ですが、いろんな現実があります。誘惑に弱い自分に勝てず、日々後悔していたり、明日はがんばろうと思いながら、確かな結果が出ずに自分を信じられなくなっていたり、未来なんてわからないから、「今やっていることに本当に意味があるんだろうか」と悩んでいたり。

 がんばりの許容量は人によって違います。端からみたら、ろくすっぽ努力していないように見えても本人にとっては、それで限界を感じていたり、限界だと思って楽になりたがったりしているのかもしれません。がんばっても、がんばっても結果が出ない。情けなくて、恥ずかしくて、虚しくて…。ヘラヘラするしかしようがない状況っていうのもあるかもしれません。

 もちろん、私は高校球児でもないし、高校球児だったわけでもありません。また、高校球児に直接話を聞いたわけでもありません。ただ、自分が努力しなかったこと、がんばれなかったことが悔しくて、情けなくて涙した経験ならあります。だから、そんな高校球児がいてもおかしくないと思うんですよ。

 悔し涙っていう言葉がありますが、その言葉の本当の意味を知っているのは、きっと彼らだと思うんです。これを機に、彼らががんばりきれる人間になれるのは、1年後かもしれないし、10年後かもしれないし、50年後かもしれません。また、一生無理かもしれません。ただ間違いなく言えるのは、今の自分に悔いを残していることだけですね。


 長い人生、高校生時分なんてまだトラックの第一コーナーすら回っていない。世の中の高校球児、みんながみんな、ひたむきの努力し、勉強も熱心で、礼儀正しくて…。そんなん、気持ち悪い。高校野球は教育の一貫だと言うけれど、教育なんて3年間くらいでは結果が出ないもんじゃないのかな?私は学校や先生という人種が大嫌いだけど、今になって身にしみている先生の言葉っていうものもある。それでいいんじゃないかと思う。