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しもさんの「気になる一言」
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2012年10月31日(水)
元気ですかぁ?

映画「アントキノイノチ」(瀬々敬久監督)から。
「命の大切さ・命を繋ぐ」をテーマにした作品として、
「遺品整理専門業」という職業は興味深かったが、
映画「おくりびと」の二番煎じというイメージは拭いきれない。
この映画を思い出すには、単純にこの会話。
あの時の命がなかったら、今の私はないの。
あの時の命が・・私を救ってくれたの。
彼女がそんな想いに沈んでいたら、主人公の彼が突然、
「『あの時の命』って言ってみて」と切り返す。
「アノトキノイノチ」「アントキノイノチ」・・
「プロレスの人になっちゃうんだよねぇ」と笑いながら
「元気ですかぁ?」と海に向かって叫ぶ。
このシーンが印象に残っているから「元気ですかぁ?」と叫ぶと、
「アントニオイノキ」「アントキノイノチ」・・を思い出す。
それにしても、冒頭の岡田将生さんの裸シーン、
どうしても意味がわからない。誰か教えて。



2012年10月30日(火)
いつの時代に生まれても同じ負担になるように

日大国際関係学部主催の市民公開講座(平成24年度下期)
統一テーマ「日本はどこへ行くのか」
講師「日本大学国際関係学部教授 吉田克己」氏
演題「わが国の税制改革の視点と方向」から。
なかなかわかりにくい税の話を、簡単にまとめてくれた。
特に印象に残ったのは、
「課税(租税)原則:税制が備えるべき望ましい条件」
(公平性・中立性・簡素化・国際的整合性)
その中でも「公平性」についての説明が参考になった。
公平性には、水平的公平・垂直的公平・世代間の公平があり、
■水平的公平「同じ条件なら同じ税金」
■垂直的公平「多ければ多く、少なければ少なく払う」 
■世代間公平「いつの時代に生まれても同じ負担になるように」
最後の「世代間公平」にハッとさせられたのは言うまでもない。
今を生きるのが一所懸命で、つい忘れがちな視点であるし、
税金だけでなく、いろいろな分野で同じことが言えるから。
「次世代に負の遺産を残さない」というフレーズばかりが
一人歩きをしている感があるが、
「公平」とは、今を生きている人だけでないことを知って、
公務員の仕事の重要性を改めて認識した。
「年金問題」も、この視点が大切なんだよなぁ。



2012年10月29日(月)
その言葉を掛けられますか?同じ行動がとれますか?

講演などでは「人権」を考える機会があっても、
日ごろの暮らしの中で「人権」という問題に対して、
考える機会が少ないな、と感じていたが、
ある方に、そのヒントをいただいた。
「判断の基準は、自分の一番愛している人に(大切な人に)
その言葉を掛けられますか?同じ行動がとれますか?」
なるほど・・そう考えると、わかりやすい。
男女共同参画・パワハラ・セクハラ・いじめなども、
「人権」と考えてみれば、同じ判断でいい。
自分の一番大切な人に、同じことが出来ないとすれば、
それは「人権」を犯していることになるかもしれない。
それくらい「人権問題」は、難しい。
民間では利益に繋がらなく、カルチャー教室では難しい
「人権教育」「政治教育」「障害者教育」などを、
住民に、根気よく丁寧に伝えていくことこそ、
「行政」の本来の仕事である、私はそう思う。
ただし、イデオロギーと紙一重なので、充分注意しながら。



2012年10月28日(日)
くたばれ、Facebook (面目丸つぶれ)

映画「素敵な人生の終り方」(ジャド・アパトー監督)から。
シモネタ満載のこの作品、140分はちょっと長すぎた感がある。
お笑い芸人(スタンダップコメディアン)として成功を収めたのに、
不治の病に冒され余命1年未満の宣告を受けたところから
ストーリーは意外な方向へ・・と思っていた。
しかし「一度死にかけていろいろとわかったんだ」と呟いたのは
ほんの一瞬であり、付き人(アシスタント)からは呆れられ
「あなたは死の恐怖を味わって、どんどんタチが悪くなってる」と
告げられる。
どうしてこの作品に「素敵な人生の終り方」というタイトルがつくのか、
私には理解できなかった。
鑑賞後、映画データを確認したら、原題は「Funny People」。
直訳したら「奇妙な人々」。この邦題の方がしっくりする。(笑)
気になる一言は、作品の中で何度か登場したお笑いネタ。
「くたばれ、Facebook」(面目丸つぶれ)
Face(顔・面)を引っ掛けた駄洒落のようだ。
今、日本でやっと浸透してきたが、この作品は2009年製作だから、
ある意味、これから流行る映画なのかもしれないな。



2012年10月27日(土)
全員で最後の山を越えていこう

プロ野球日本シリーズ第1戦、
予想外の展開で、ジャイアンツが8-1で圧勝した。
珍しく試合前のミーテングの様子がテレビ放映され、
私の好奇心はくすぐられた。
原監督は厳しい顔で、選手にこう伝えた。
「日本シリーズは短期決戦と言われるが、長丁場だから」
の台詞になるほどなぁ、と妙に納得しながらメモ、
最後に「全員で最後の山を越えていこう」と気合いを入れた。
私たちの仕事でも、朝礼の大切さは感じているが、
なかなか、気合いを入れていくフレーズが浮かばず、
モヤモヤしていたが、そうか、こういうことでいいのか、と
気になる一言に選んでみた。
いろいろ苦労して、ここまで登ってきたが、
一番大切なのは、これから・・そんな想いが伝わってきた。
その山(日本シリーズ)は、1人では登れないかもしれない、
だから、全員で力を合わせて登ろう・・そういう意味だろう。
私の場合、この台詞はまだ先に残しておこうかな。

P.S.
解説の水野さんが呟いた。(4勝した方が優勝なのだが・・)
「日本シリーズは3敗してもいい、そう考えられるかどうかです」
この視点って、ちょっと新鮮だったなぁ。



2012年10月26日(金)
「ばらまき」から「種まき」へ

数年前「コンクリート」から「人」へ、
そんなキャッチフレーズが話題になったが、
私は、当時からわかりにくいなぁ、と感じていた。
そして、いろいろな政策で税金を「ばらまき」。
「ばらまき」は即効性の人気とりに効果はあるが、
ばらまくものが無くなった時点で、人気もなくなることは、
誰でもわかりそうなものなのに、目の前の成果に喜ぶ。
以前話題になった、米沢藩「米百俵」の話は、
今の幸せよりも、将来のことに使ったということだったのに。
もう一度、その頃の気持ちを思い出したい。
そう考えていた時、思い出したのが、麻生首相の
「『ばらまき』から『種まき』へ」というフレーズ。
これこれ、今の日本、今の行政に必要なのは・・とメモをした。
具体的には書かないけれど、国・県・市町、どのレベルでも
選挙を意識してか「ばらまき」政策は多い。
そろそろ「種まき」政策に転換して欲しいなぁ。
成果は、すぐでないかもしれないけれど・・・。



2012年10月25日(木)
使われてる部品は全て必要なんだ

映画「ヒューゴの不思議な発明」(マーティン・スコセッシ監督)から。
画像の素晴らしさだろうか、脚本の巧さだろうか、
あっという間の上映時間126分であった。
「時間とは、60秒で1分、60分で1時間。この世は、時間が全てだ」
冒頭に出てくるこの単語「時」をキーワードに物語は展開される。
しかし、もう一方で「役割」について考えさせられる。
今回の一言は、機械修理が得意な主人公・ヒューゴが少女イザベルに呟く。
「何にでも目的がある、機械にさえ。
時計は時を知らせ、汽車は人を運ぶ。みんな果たすべき役目があるんだ。
壊れた機械をみると悲しくなる。役目を果たせない。
人も同じだ。目的を失うと人は壊れてしまう」と。
そして、駅の時計塔の上から下界を眺め彼女に話すシーンへと続く。
「ここからは、世界が1つの大きな機械に見える。
機械に不要な部品はない。使われてる部品は全て必要なんだ。
だから、世界が1つの大きな機械なら・・僕は必要な人間だ。
理由があってここにいる。君にも理由があるはずだ」
なるほど・・そういう発想こそ、人間の生き方には大切だと痛感した。
自暴自棄にならず、この世の中での自分の役割を果たすこと、
大きな機械の歯車の1つでもいいじゃないか、その機械には必要なんだから、
と考えてみる。
新しいものを作る(創る)人より、直す(治す)人の方が素敵だなぁ。
自分の生き方に不安や疑問を抱いている人は、是非、お薦めしたい。



2012年10月24日(水)
家族の中で一番若い人の視線で呼ぶルール

書籍「日本人の知らない日本語2」
(蛇蔵&海野凪子著・メディアファクトリー刊・159頁)から。
外国人にとって、日本の習慣・常識でわからないこと。
それは、1人称の呼び方がたくさんあることだというが、
もっとわからないのは、家系図とは違う呼び方らしい。
「家族の中で一番若い人の視線で呼ぶルール」を覚えないと
日本人の自己紹介についていけない、と嘆く。
自分にとって、父親や母親でも、息子や娘でも、
一番若い人を基準に、父親のことを「おじいちゃんです」と紹介し、
娘のことを「お姉ちゃんです」と紹介されると、
整理して覚えようとしていた家族関係がチンプンカンプン。
夫のことを「お父さん」「パパ」、妻のことを「お母さん」「ママ」と
呼び合うのも同じなんだろうなぁ。
わたしたちにとって何気ない習慣が、外国人を悩ませている。
本当に国際人を目指すなら、このあたりも意識しなくちゃなぁ。



2012年10月23日(火)
敬遠は一度やると、クセになりそうで・・

映画「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」(杉井ギサブロー監督)から。
実写映画「タッチ」と、アニメ映画「タッチ 背番号のないエース」
「タッチ2 さよならの贈り物」(1年後)と続けて観てきた。
そして「2年後・高校3年生の夏」の設定で、話は進む。
野球好きとしては、まだまだ不満はあるが、少しずつであるが、
「タッチ」の映画鑑賞方法がわかってきた気がする。(笑)
どうして、野球関連の物語って、盛り上がりの場面が9回ツーアウト、
1点リードで、バッターは敬遠してもおかしくないライバルの強打者、
そこで、主人公の投手はベンチの指示や常識を無視して勝負をし、
なぜか三振を奪いゲームセット、このワンパターンが好きなんだろう。
敬遠だって、大切な戦術なのに・・といつも思っていたら、
その答えをこの「タッチ」で見つけることが出来た。
最後のクライマックス前にも、同じようなシーンがあるのだが、
その時、マウンド上の上杉達也は、こう言い切る。
「敬遠は一度やると、クセになりそうで・・」
戦術としては正しい選択だとしても、一度「敬遠」を覚えてしまうと、
どうしても闘志むき出しが求められる時に、逃げ腰になる。
本来なら、バッター勝負なのに、次のバッターに気持ちが移る。
その気持ちの弱さが、真剣勝負には一番怖い。
だから、いざという時のために、普段から「敬遠」をしない。
そんな心意気が伝わってきて、嬉しくなった。
いくら青春ドラマのコミックとはいえ、野球好きが観ていることもある。
やっと「タッチ」が好きになりそうだ。(笑)

P.S
いろいろ不満も書いてきたけれど、アフターストーリーの2本も観ました。
笑ってしまうほど偶然のシーンが多いけれど、面白かったです。
映画「タッチ 〜Miss Lonely Yesterday あれから、君は・・・〜」
映画「タッチ〜CROSS ROAD 風のゆくえ」



2012年10月22日(月)
王(1)と長嶋(3)に見守られていたな、きっと

プロ野球・日本シリーズ進出をかけたセリーグ最終戦は、
ジャイアンツの勝利で幕を閉じた。
監督や選手のコメントは、明日の朝刊でゆっくりメモしたい。
そこで、まずは私の雑感。
3勝3敗で迎えた最終戦、3年ぶり33回目の日本シリーズ進出。
10.5ゲーム(約11ゲーム)差をつけてのリーグ優勝に与えられる
1勝のアドバンデージが大きく勝敗を左右した気がする。
文字にしてみたら、やけに(1)と(3)が輝いてみえたから、
もちろん、こじつけは承知で、気になる一言を書いてみた。
「王(1)と長嶋(3)に見守られていたな、きっと」
また、このクライマックスシリーズはリーグ戦の縮図とも言える。
開幕前、優勝候補に挙げられながら、開幕当初の
スタートダッシュでつまずき、大きく離される展開から
接戦をモノにしながら、少しずつ選手が自信をつけていった。
中盤から、徐々に試合のペースを掴んで戦い、
終盤は、相手を寄せ付けない横綱相撲で、ぶっちぎりの優勝。
だから今日の最終戦は、リーグ終盤同様、安心して観ていられた。
ドラゴンズに贈る言葉があるとすれば、
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」かな。

P.S.
まぁ、今日ばかりは、何を語ってもお許し願いたい。
本音は、ヒヤヒヤしながらのテレビ観戦だったのだから・・(汗)



2012年10月21日(日)
その土地で感じた「風土」みたいなものを伝えたい

先日、北海道新聞から、「読者の声」掲載日の朝刊が届いた。
夏の松本旅行の感想を投稿した「信濃毎日」に続く、
地方紙「北海道新聞・読者の声」掲載の吉報である。
今年6月、54歳の誕生日に掲げた、これからの楽しみのひとつ、
「全国の地方新聞紙、投稿掲載に挑戦」が実を結んだ。
私の旅行のスタイルは、帰宅後の写真の整理に留まらず、
楽しませていただいた土地へのお礼を文字にして、新聞投稿まで。
私にとっては、掲載される・されない、は二の次であり、
その土地で感じた「風土」みたいなものを伝えたい、と思う。
たぶん、住んでいる人たちには気付かない、
その土地独特の「季節感」みたいなものかもしれない。
旅行後、インターネットで、施設の評価を採点するよりも、
私にはあっているお礼の仕方だと気付いたから、
こうして「新聞投稿」という形で、感じたことを文字にしたい。
人それぞれに、旅行の楽しみ方があるけれど、
今度は、帰宅してからどんなお礼を書こうかな?と考えながら、
地元の人と接するなんて、こんな素敵なことはない気がする。
これからは、旅行中に立ち寄ったショップや宿泊施設にも、
お礼のハガキを出したいな、と考えている。
撮影した写真をハガキに印刷して・・



2012年10月20日(土)
「俺、酒やめるから・・」「聞き飽きたわ、それ」

お酒を飲んで帰って来たから・・と言うわけではありませんが、
映画「毎日かあさん」(小林聖太郎監督)から。
人気漫画家の西原理恵子さんと、元夫で重度のアルコール依存症、
戦場カメラマン・鴨志田穣さんと過ごした日々を題材に、
夫の立ち場、妻の立ち場から、と意識して観ると
こんなにも違った作品になるのか、と感心させられた。(汗)
(夫の立ち場から描いた映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」
東陽一監督・浅野忠信さん&永作博美さん共演)
今回は、実生活で元夫婦だった小泉今日子さんと永瀬正敏さん共演。
どちらも「夫婦」という関係の面白さを、私に伝えてくれた。
今回選んだ、気になる一言は、
意思が弱くだらしない夫と、それを支える妻から発せられた捨て台詞、
「俺、酒やめるから・・」「聞き飽きたわ、それ」。
「またやっちまったなぁ」「今度吐血したら死ぬってよ」
それでも、なぜか夫を完全に見捨てることが出来ない夫婦関係が、
この台詞には、含まれている気がした。
ギャンブルや浮気等とは違う、とはいえそれが何なのか説明できないが、
アルコール依存症だから許せてしまう何かがあるのかもしれない。
比較しながらだったからか、意外と楽しめる作品だった。

P.S
正司照枝さん扮する母親が、実娘(小泉今日子さん)に投げつけた台詞、
「スカは当たりくじには化けんぞね」は、インバクトあったなぁ。



2012年10月19日(金)
今晩は、ふたりで「ニャンニャン」してね

歌の饗宴「クラッシク」2012(JAPAN CONCERT TOUR)から。
「郷愁のロシア民謡・心打つ日本歌曲
いま時を超えて魅惑のオペラ・アリア
心に深く刻まれる豊かな表現力 洗練された歌声
珠玉の名曲を歌う」こんな謳い文句に誘われて、
妻と足を運んだ、ロシア民族のコンサートであったが、
この表現が「誇大」ではなく、鳥肌が立ったり、
自然と涙が出てくるような感動を覚えた2時間。
何度も「クラシック」の間違いでしょ?と指摘されたが、
「クラッシク」は彼ら彼女らの正式なグループ名。
ロシア極東のトップオペラ歌手の歌声(声量)は、
今までに耳にしたことのない、豊かな音となって耳に届いた。
特に印象に残ったのは、第2部の最後に歌われた
「二匹の猫のこっけいな二重唱」。
発声する音は「にゃー」とか「ニャン」とか「猫語」のみ。
それなのに、惹きつけられてしまう歌声は、まさしく猫の会話。
この歌声に喜んでいたら、横にいた知人が、一言。
「今晩は、ふたりで『ニャンニャン』してね」
またまた、大笑いで会場を後にしたが、驚きとともに
このコンサートを思い出すには相応しい曲なのかもしれない。
もう一度、聴いてみたいくらい楽しかったから。



2012年10月18日(木)
音楽家はもっとも神に近い存在だ

鳥肌が立つほど素晴らしかった、ロシア人の歌声を聴いた後だから、
映画「敬愛なるベートーヴェン」(アニエスカ・ホランド監督)から。
偉大な天才作曲家、ベートーヴェンの一面を垣間見た気がする。
「野獣」と呼ばれていたにも関わらず、実は非常に繊細であったり、
要所要所に、音楽家としての考え方が表現されている。
中でも、音楽家の存在価値について語るシーンは、圧巻であった。
「音楽は空気の振動だが、神の息吹だ」「魂に語りかける神の言葉だ」
「音楽家はもっとも神に近い存在だ」
「神の声を聴く、意思を読み取る、神を称える子どもたちを生み出す、
それが音楽だ。でなければ、音楽家は必要ない」と。
自信に裏打ちされたこれらの言葉は、重みを感じた。
ベートーヴェンを始め、歴史に残る音楽家は、口を揃えたように
神の声を楽譜に書き写すだけだ、という。
そしてまた、その作曲家が書いた楽譜を清書する「写譜師」という
職業があることを知って、驚かされた。
物語の中で、ベートーヴェンが、若き女性写譜師に、
「無音がカギだ。音符と音符の間の沈黙だよ。
沈黙が深まると、魂が歌い出す」と呟くシーンがあるのだが、
私はこの時、交響曲第5番「運命」の出だしが頭の中に浮かんでいた。
同時に、映画「神様のパズル」(三池崇史監督)でメモした
「『運命』の最初に八分休符があるんだ」という台詞も一緒に・・。



2012年10月17日(水)
牛さんは何が好きですか? 僕は牛肉です

以前、牛や馬を飼っていた農家の人に聞いた話。
面白すぎて、誰かに伝えないと・・と思ったので。
場所が小学校に近いこともあり、
牛舎でのんびり動いている牛の「白黒模様」は、
子どもたちの絶好の(お絵描き)写生対象だったようだ。
写生が終わって、しばらくすると、覚えたばかりの字で
無邪気な子どもたちから牛さんへ、お礼の手紙が届いた。
その中の1つが、今回の気になる一言。
「牛さんへ、このあいだはありがとうございました」と書き始め、
続けて「牛さんは何が好きですか? 僕は牛肉です」
手紙を読んだ農家の家族が、一同爆笑だったのも頷ける話。
今流行のお笑い芸人のギャグでもなんでもなく、
小学校低学年生が、素直に話しかけた質問と、それに対する自分の意見は、
ブラックユーモアではなく、微笑ましく感じたのは私だけではないだろう。
子どもって、やっぱり凄い力を持っているよなぁ。

P.S.
このネタ、是非、焼き肉屋で飲みながら使ってください。



2012年10月16日(火)
僕、いい走りしたよ。

今日、佐藤悠基選手にお会いしたから・・と言うわけではないが、
駅伝を題材にした映画からの一言。
映画「奈緒子」(古厩智之監督)から。
駅伝をテーマにした映画も何本か観てきたが、
今回の作品は、一人ひとりの地道な努力が実を結ぶ意味では
わかりやすい流れだったと思う。
確かに、繋げるという意味では「チームワーク」が大切となるが、
それは個人それぞれが満足した走りをした結果の繋がりだと言える。
補欠だった吉崎が、重要な1区を任され、襷を渡してから倒れ込む。
三浦春馬さん扮する主人公・雄介が介抱するのだが、
息を整えながら「僕、いい走りしたよ。」と呟く。
雄介は、その台詞に絶妙に反応する。「うん、わかってる。
いつものお前なら、僕、いい走りしたか?って訊いている」と。
不安が入り交じった「僕、いい走りしたか?」と訊く疑問文ではなく、
自分で自分の走りを分析し「僕、いい走りしたよ。」と言い切れた彼に、
拍手を送りたくなってしまった。
駅伝に対する、面白い視点を見つけたので、最後に紹介する。
走り終えた選手に「(頑張ってきた)みんなに会いたくねえか?」と
自分の気持ちを確認しながら訊ね、
「バラバラになってさ、また会うために走る、変な競技だ」と
自分で納得するように呟くシーン。
たしかに「駅伝」って、面白い競技だなぁ。



2012年10月15日(月)
道内観光の8割は道内の人なんです

先日、ツィッターでインドネシア人看護師が発した
「日本人は時間守らない」の言葉が話題を呼んでいた。
時間に厳しいはずの日本人、確かに開始時間には厳しい。
遅刻でもすれば、その理由をとことん問いつめられる。
しかし、仕事や会議の終了時間は意外とルーズ。
終了時間に終了して帰宅することは、なかなか評価されない。
その思わず笑ってしまった発想を、実は北海道でも経験した。
北海道富良野をどう活性化するか、と話し合ったことを聞き、
観光なら北海道以外の人達(本州・四国・九州に住む人達)の意見も
取り入れたらどうだろうか?とアドバイスしたら、
「道内観光の8割は道内の人なんです」と答えが返ってきた。
「だから、ターゲットは札幌市民です」(笑)
これには驚いたが、実は私の既成観念を打ち砕いてくれた台詞。
「観光」とか「観光入り込み客」というと、
ついつい県外から訪れる人を増やそうと考えがちだが、
実は、わが町も一番訪れてくれているのは、県東部の人たち。
近隣の人たちが、ちょっとした休日に脚を運びやすい環境こそ、
私たちがしなければならない観光施策に違いない。
たぶん・・伊豆観光の8割は伊豆の人たちなんだろうし・・。



2012年10月14日(日)
バス旅行と言えば、お菓子の詰合せだよねぇ

働く女性の会(ATGネット)のバス旅行に、賛助会員として、
いつものように、楽しく参加させていただいたが、
山梨県ならではの体験満載のツアーに、大満足の1日となった。
富士吉田の冨士浅間神社参拝から始まり、河口湖でそば打ち体験、
お昼は囲炉裏を囲んで、炭火で山海料理を食したかと思えば、
シャトー勝沼ワイン工場で(大量の)試飲を体験し、
その後、ぶどう狩り、最後は第二東名の新名所・駿河湾沼津SA。
お腹も気持ちも、満腹で帰宅した。
夕食は自分で打ったそばを食しながら、こんなに太く切った覚えはないと
家族に言い訳をしながら、ワインとブドウの土産を渡した。
そう言えば、バス旅行なんて何年ぶりだろう?なんて考えながら、
今回の旅行を振り返ったが、メモに残ったいたのは、
「バス旅行と言えば、お菓子の詰合せだよねぇ」
ひとり一袋ずつ配られた時「お子様だなぁ」と言いながらも
「嬉しいよねぇ」という会話も耳に入ってきたのも事実。
バス旅行を楽しむには「気の合った仲間たち」と「お菓子の詰合せ」、
これは不可欠だな、きっと。



2012年10月13日(土)
力を借りるのは敗北じゃない、仲間がいるってことだ

映画「かぞくはじめました」(ブレッグ・バーランティ監督)から。
まぁ、ラブコメディお決まりのパターンに落ち着き、
「男女の友情は成り立たない」ことを証明する映画となった気がする。
その中で、ストーリーとは直接関係ないが、友人夫婦が事故で死んでしまい、
突然、孤児となった1歳の子育てのために、自分の夢を諦めかけた時、
何でもかんでも自分だけで解決しようとして、焦り悲しむ主人公(女)をみて、
もう一人の主人公(男)が、声を掛ける。
「力を借りるのは敗北じゃない、仲間がいるってことだ」
そして、貯めておいたお金を差し出すシーン。カッコよかったなぁ。
私は、この考え方が好きだ。
誰にも内緒で、歯を食いしばって頑張ることを否定しているわけではないが、
せっかく知り合った仲間だから、悩みを打ち明けたり、相談するのもOK。
嬉しさを表現できないためか「贈与じゃなくて、投資して」と答えるが、
男の気持ちに甘えて、飛びついてキスするくらいでいいのに。(笑)
仲間を頼るってことは「自分に足りない能力を貸して・・」って発想でいい。
頼れる仲間がいないことの方が問題なのだから。



2012年10月12日(金)
ツレ、会社、辞めちゃえば?

映画「ツレがうつになりまして。」(佐々部清監督)から。
私としては「うつ病」を理解する、というよりも、
まわりの人の接し方がとても参考になった気がする。
特に、うつ病になった主人公が発する台詞、
「その食欲、羨ましいよ」「うつ病なんかになってごめんね」
「申し訳ない・・」「どう頑張ればいいんだよ」等は、
私のメモがそのまま、こんな台詞は要注意、となるのだから。
しかし、私が今回気になったのは、妻が夫を「ツレ」と呼ぶことへの違和感。
「ツレ」とは、もちろん「つれあい」(連れ合い)のことであり、
辞書によれば「行動を共にすること。また、その人」
「配偶者。また、夫婦の片方が他方のことを他人にいう言い方」とある。
他人に紹介する時「私のつれあいです」などと使うとばかり思っていたので、
「どうした、ツレ?」「ツレ、会社、辞めちゃえば?」
「ツレは、ここにいていいんだよ」「私の隣にツレがいてくれてよかった」
「ツレ、割れないであることに価値があるんだよ」と、連呼されると
物語より、その単語の使い方が気になってしまった。(汗)
タイトルの「ツレがうつになりまして。」は、一番最後の「。」が気になるが、
あとに「・・仕事を下さい」という台詞が続いたので、OKとしたい。
私は、妻に「ツレ」って呼ばれたら、正直、嫌だなあ。



2012年10月11日(木)
絵本は、表紙が1ページ目ですから

ここ数日、わが町の図書館の「蔵書点検」を手伝っている。
初日に比べて「バーコード読み取り」も慣れてきて、
同じ方向、同じ位置に貼られていると、一連の動作で一気に片付き、
誰も見ていないのに「ドヤ顔」になっている自分がいる。
ところが、絵本のコーナーになったら、この要領が使えない。(汗)
バーコード貼付の位置が、背表紙の右側だったり、左側だったり、
本によって、バラバラで扱いにくい。(作業効率が悪すぎる)
こんないい加減な、バーコードの貼り方をするなんて、
蔵書点検をしたことがない人が貼ったに違いない、と考えていたら、
どうやら違ったらしい。
その答えが「絵本は裏表紙に貼るって決まってるんです」。
その他の本なら、蔵書点検の作業効率を優先に考えて
「右側の背表紙寄りの上部分」と統一ルールを決めて、
「バーコード」の貼付位置を一定の場所に決めることは出来ると思うが、
絵本の場合、右開き、左開きに関係なく、裏表紙に貼るらしい。
どうして絵本だけはルールが決まっているの?という私の問いに、
「絵本は、表紙が1ページ目ですから」というスタッフの説明があり、
これまた、今日もなるほどなぁ、とメモをした。
読み聞かせの場合も、表紙を子どもたちに見せてからスタートするし、
そんな表紙に「バーコード」が貼ってあったら、幻滅だもの。
たかが「蔵書点検」、されど「蔵書点検」・・奥が深い作業である。(笑)



2012年10月10日(水)
こういう資料で国民を騙しちゃいけない!!

私にとって、6月・10月の歳時記となっている
日大国際関係学部の市民公開講座。(三島駅北口校舎にて)
下期のテーマは「日本はどこへ行くのか」
(上期のテーマは「伊豆再発見」だったけれど・・)
エネルギー問題あり、税制改革あり、環境政策あり、と
話題も豊富で、楽しみにしている公開講座であるが、
会場に入った途端、いつもと違う年代層と性別に違和感を覚えた。
妙に、何か一言言いたげな高齢の男性が多い気がしたからだ。
案の定、講師の丁寧な説明の後、質疑応答で噛みついた。
質問なら許せるけど、講師が用意した資料を題材に、
「こういう資料で国民を騙しちゃいけない!!」
「年寄りの金をあてにするような政治はやめてもらいたい」
「こんなことを説明する必要はない」・・と自己主張を始めた。
その発言に、会場からは賛同するような拍手まで。(笑)
今までにこんなことはなかったので驚いたが、約1時間半、
詳細に説明してくれた講師に対して失礼だと私は憤慨した。
場をわきまえない発言は、若者ではなく高齢者ではないか、とさえ。
ここはあなたの不平不満をぶつける場所ではありませんよ、
聞き捨てならないなら、そっと会場をあとにすればいいのに、
これ見よがしに質問と称して、講師を困らせる発言に呆れてしまった。
近くにいた人が、制止してあげればいいのになぁ「失礼だよ」と。



2012年10月09日(火)
事前に1〜2冊、抜いておくんですよ

わが町の図書館で、定期的に行なわれる「蔵書点検」の手伝いをした。
現場主義の私が、主管課長でありながら作業を知らないでは、と考え、
足手まといにならぬよう気をつけながらの「バーコード読み取り」である。
本に貼られたバーコードを読むだけの単純作業と思ったら、
意外や意外、本を引き出して読むので、指とか腕に力が入った。
特に、書架にぎゅっと詰め込まれた列を処理するのは、時間がかかる。
読み終えてから、同じように窮屈に戻すのだから骨が折れる。
そんな効率の悪い作業を書架のせいにして嘆いていたら、
スタッフの一人が、こうアドバイスをしてくれた。
「(課長)、事前に1〜2冊、抜いておくんですよ」と。
やや緩い間隔になったところで作業すれば、指も腕も疲れず、
作業もスムーズに進みますよ、そんな意味のアドバイスと理解した。
確かに、その後は読み取り作業は順調に進み、ペースも上がった。
迷惑がかからないようにと、与えられた条件で指示どおりに動いた私、
そこには、なんの工夫もなかった。
それに比べ、スタッフの機転の利いた発想には驚いたが、なぜか嬉しい。
仕事に不便さを感じたら、不平不満を言う前に、工夫しなくちゃなぁ。



2012年10月08日(月)
お前の国づくりは、盗賊が盗みをするのと同じや

NHK大河ドラマ「平清盛」も、そろそろ佳境に入ってきた。
清盛の家来(私は親友と位置づけているが・・)「兎丸」は、
以前は、現場の声に耳を傾けていたはずの清盛に苦言を呈す。
お前のやっていることは、自らの利を追求しているだけだ、と。
その想いが「お前の国づくりは、盗賊が盗みをするのと同じや」の
台詞となって爆発した感じがしたのは、私だけではないだろう。
兎丸が、かつて父を平氏に殺された盗賊の息子だからこそ、
この台詞の意味は重たかった。
しかし、そんな忠告にも耳を貸さず、最後にはその大事な友を失う。
命懸けで朝鮮出兵に反対した「千利休」を、自分の短気で自害させた
あの「豊臣秀吉」と同じではないか。(歴史的には後だけど・・)
そして、あとになって自分の愚かさに気付き、嘆き悲しむのも
世の常のようだ。しかし、忠告を聞き入れなかったその後は、
どちらも滅亡の道をたどったことを記しておきたい。
この視点は今の世も同じはず。国レベルから小さな市町村レベルまで、
現場の声にどれだけ耳を傾けられるかが、トップの器と言えそうだ。
道に外れた場合、忠告してくれるブレーンがいるかどうか、
それで、人物評価するのも、案外面白いかもしれないな。



2012年10月07日(日)
たった2日の旅だったが、町が小さく違って見えた

北海道旅行、たった2泊3日でしたが・・同じことを感じたので。
映画「スタンド・バイ・ミー」(ロブ・ライナー監督)から。
それぞれ心に傷を持った12歳の4人の少年たちが好奇心から、
30キロほど離れた場所へ線路づたいに「死体探し」の旅に出る、
そんなひと夏の冒険を描いているのだが、その友情が眩しかった。
大人になって思い出すと、本当にくだらないことなのだが、
12歳という若さが、家族・兄弟・両親の接し方に悩んだかと思えば、
線路の鉄橋では、機関車に惹かれそうになったり大騒ぎ。
(なぜか、停まる気配がない機関車にも驚いたが(笑))
野営では、コヨーテの鳴き声を「女の叫び声みたいだ」と感じ、
川では「タマをヒルに吸われたんだぞ」とふざけ合う。
全てが無邪気でありながら、そんな他愛ない経験を積み重ねることが、
彼らの成長に繋がっていったことを、のちに作家になった1人が
振り返りながら、こう記す。
「たった2日の旅だったが、町が小さく違って見えた」
自分たちの住む町を飛び出し、旅と呼ぶには短い1泊2日の冒険だが、
彼らにとっては、大切な友情を育むひと夏の出来事だったに違いない。
それを確かめるように、作家は最後にこう記した。
「あの12歳の時のような友達はもう出来ない、もう二度と」
そういえば、私も12歳の夏は、他の年齢の夏より記憶が鮮明である。
なぜだろう、今となっては不思議なことなのだが。

P.S.
原題の「Stand By Me」、今の自分を支えてくれた、あの頃の親友たち。
そんな意味に訳せばいいのだろうか?
「そばにいて」の直訳では、あまり意味が通じないからなぁ。



2012年10月06日(土)
自分を消すことで自分を表現する

三島市の「さんしんギャラリー 善」(三島信用金庫本店4F)で、
「美術家 ナガクボケンジ展」が開催されている。
2009年11月に沼津で開催された個展と同じ内容で
「台座に For One Minute」と題するテーマがあるものの、
彼の主張ではなく、観る私たちが何かを感じればいい作品展。
作者が中学時代の同級生なので、顔見に来たよ・・と挨拶し、
床に座り込んでしばらく彼の作品「台座1000個」との対話を楽しんだ。
数は前回と違うけれど、自分の内面と向き合う時間が持てた。
そのあと、全体を眺めていたら、ふとある光景が脳裏に浮かんでしまった。
東日本大震災で被害にあい、住まいをなくした人たちが住む仮設住宅、
整然と並んだ真っ白な仮設住宅1000軒。
どれも同じように見えるが、屋根に伸びたアンテナから、
各家庭の個性が垣間見え、それぞれの想いで懸命に生きている様子。
吸音効果のある床だから仕方ないが、コツコツと時を刻む時計の音が、
もっともっと会場一杯に響き渡れば、針が動いたり停まったりする中で、
悲しい中にも逞しく生きている被災者の叫びとして受け止めていただろう。
絵画や彫刻をはじめ、芸術は自分の主張が色濃く表現されるが、
彼は私の横に座りながら「自分を消すことで自分を表現する、
これが数年前から取り組んでいることなんだ・・」とサラッと答えた。
さすが、私の同級生。(笑)

P.S.
画像で紹介すれば簡単なことだが、敢えてしないのが私流。
興味のある方、2012/10/1(月)〜2012/10/24(水)
10:00〜18:00 (木曜休館) 入場無料、是非、作品と対話して。



2012年10月05日(金)
北海道旅行での気付きエトセトラ

たった2泊3日の旅行であったが、メモをみながら総括したい。(順不同)
・羽田空港は大きく変わっているので、事前に下調べを。
・航空機のチケットはないに等しく、予約さえ出来れば、
 パソコンから出力したバーコードを読ませるだけ。(不安だったけど)
・現地でレンタカーを借りる場合、自分のETCカードを持参する。
・メル友には事前に「電波の届かないところへ行くから」と告げる。
・食事は、宿泊施設周辺を基本に、自分の足で歩いて探す。
・どの予約も早ければ早いほど、好条件が確保できる。
・お土産は、着いたその日に自宅へ配送する。(要冷凍と要冷蔵は別々の扱い)
・どこでも読める、文庫本をカバンにしのばせる。
・メモ帳を用意し、感じたことをその場で書ける体制を整える。
・旅行だから・・と欲張らず、いつもの行動をいつもの時間に。
・個人旅行は、同行者に内緒のサプライズ企画を。
・自分の強運を信じる。(笑)
どれもこれも、失敗・成功の体験から学んだことだが、楽しかった。
旅行は、自分を見つめ直す機会だし「充電」ではなく「放電」のチャンス。
数日間、インターネットから離れたことも、貴重な体験として記しておきたい。



2012年10月04日(木)
完全に粘り勝ちですね

北海道旅行2日目の仕掛けは、早起きをしてトマムの雲海を。
「トマムの大いなる自然が生み出す幻想的な世界『雲海』。
雲海は地形条件とある気象条件が重なったときにしか見られない
壮大な大自然絵巻。 私達に様々な表情を見せてくれます。」
こんなフレーズに惹かれ、 妻の体調を訊ねたらOKの合図。
そこで(仮称)「トマム雲海・運試し計画」の全容を伝え、
「観れるかどうかは日頃の行ない次第だから」と早寝した。
しかし、計画は朝から崩れた。
5:00出発のつもりが、準備不足で5:30に延び、
6:30トマム到着の予定が、私が道を間違えて7:30着。
雲海は、早朝が発生しやすい・・と事前に勉強していたし、
ゴンドラの入り口では「現在、頂上は雲の中です。
それを承知で良ければ乗ってください」みたいな注意書き、
まぁ、急ぐ旅でもないし、雲の中でスープでも飲んで、
雰囲気だけでも味わおうか、と計画を実行に移した。
頂上の「雲海テラス」には、人はまばら。
本格的なカメラと三脚を持った「雲海写真家」たちも、
今日は諦め・・と少しずつ撤退していく様子に不安がよぎった。
そんな重たい雰囲気だった午前8時頃、太陽がぼやけていると思った途端、
突然、半ば諦めかけていた「雲海」が目の前に現れた。
その光景に大喜びする私たち夫婦に、スタッフが声を掛けてくれた。
「完全に粘り勝ちですね」
当初の予定どおりに到着していたら、その時間まで待てたかどうか。(笑)
アクシデントがハプニングを生んだ、いや、日頃の行いが・・(汗)。
私はその時「粘り強く待つ」ということの大切さを、体験から学んだ。
周りがどう判断しようとも、可能性が残されている限り、私は「待つ」。
自然が教えてくれた「教訓」として、しっかり胸に刻もうと思う。
これもまた、今回の旅行で得た収穫である。



2012年10月03日(水)
植樹は、普通の人ではできないはずだけど・・

今回の北海道旅行には、いくつかの仕掛けを作ってみた。
本来ならプライベート旅行なので、訪問の必要はないのだが、
以前、行政レベルで姉妹町交流を長年続けていた
「北海道清水町」の「十勝千年の森」で開催している
「北海道ガーデンショー」を楽しむのが目的で計画した旅行なので、
妻は「え〜」と驚いていたが、役場にご挨拶に寄った。
町長を始め、姉妹町交流でお世話になった多くの人に迎えられ、
いろいろな話題で懐かしさを噛みしめていたのだが、
実は「29年前に新婚旅行で、ここ北海道の清水町に今回のように立ち寄り、
清水公園に植樹させていただいた桜の木を探したい!!」と話し、
「手がかりは、当時撮影していただいた数枚の写真のみ」と告げると、
興味津々で写真を覗き込んだが、なぜか不思議な顔をした。
「植樹は、普通の人ではできないはずだけど・・」が驚きの原因だった。
今考えれば、新婚旅行で訪れたぐらいで植樹なんて・・とわかるのだが、
当時は、北海道ってもの凄く広大だから、そんな土地があるのかな、と
あまり疑問も持たず、楽しませていただいた気がする。(汗)
実は29年前、当時の(北海道清水町・静岡県清水町)姉妹町担当者同士で、
わざわざ新婚旅行先に姉妹町の北海道を選んだ私たちに、
彼らが特別の計らいをしてくれたことを、今回の旅行で知ることとなり、
今は、29年分の感謝の言葉しか浮かばない。
そんな場所が国内にあるなんて、私たち夫婦は幸せだ、と胸を張って言える。
公の施設に植樹させていただいた、(何も知らなかった)普通の夫婦だけど、
これからも、この人間関係を大切にしていきたいと心から思う。
これが、私の生きた証の残し方なんだ、と嬉しくなった旅行である。



2012年10月02日(火)
旅は、自分で計画するに限るなぁ

妻と2人きりで出かけた、北海道2泊3日の旅。
行き先は、29年前に新婚旅行に出かけた場所を思い出しながら。
ここ数年、義母の看病やら、老衰に近い愛犬の看病、
さらに彼女自身の軽い脳梗塞で旅行らしい旅行は控えていたのだが、
ぼちぼち、と出かけてみるか、と数ヶ月前に企画した。
当初は、知人の北海道ツアーに混ぜてもらおうと思ったが、
やはり、病み上がりの妻には、日程がハード過ぎるだろうと断念、
飛行機から宿泊先の手配まで、全て自分ですることに・・。
体に負担のかからない旅を念頭に、いろいろ考えた日々。
もちろん、道中は笑っちゃうようなハプニングや、
結果オーライのこともあったけれど、全体としては100点満点。
いや、それ以上の気付きをいただいた気がする。
それは歳を重ねるにつれ、計画そのものが業者任せになったりし、
旅行中の楽しみ方はいろいろ覚えたけれど、しばらく忘れていた
「企画する楽しみ」を思い出したからに違いない。
自分なりに、同行者に喜んでもらえるようなサプライズを用意したり、
数々の思い出づくりを演出していた、若い頃の楽しみ方が蘇った。
旅は、事前にあれこれ考える時間が、一番楽しいのかもしれない。
そんな気持ちを一言にすると「旅は、自分で計画するに限るなぁ」
明日から紹介する「北海道十勝を巡る夫婦の旅」の気になる一言。
自分で言うのも変ですが・・乞うご期待。(笑)

P.S.
この日記、帰宅後の10/4にほろ酔い気分で書いてます。(汗)



2012年10月01日(月)
1・4・7・10月の1日は、ワクワクする日

1年365日(366日)を手帳で眺めていたら、理由はわからないが、
「お気に入りの日」があることに気付いた。
それが「1月・4月・7月・10月の1日」。
3ヶ月ごと・四半期の始まりであったり、
「春夏秋冬」を意識した、季節の変わり目だったりする。
1年をレースと考えると、各コーナーの曲がり角とも言えるし、
「起承転結」の始まりとも言える。
前日までをしっかり反省し、新しい3ヶ月へと突入する節目、
そんな捉え方も出来る。
だからだろうか「1・4・7・10月の1日は、ワクワクする日」
今日は、そんなお気に入りの日の1つである。
昨日の夜、1年の目標と比較して、達成できそうなこと、
だいぶ頑張らなくては達成できないことは、ハッキリさせた。
特に10月1日は、後ろを向いて悩んでいる暇はない。
あとは、自分の分析を信じて、あと3ヶ月を走り切るしかないな。