道院長の書きたい放題

2002年10月25日(金) ◆基本!雑感

■道場にクロダイ・ファンクラブが発足しました。これはクロダイを釣ろうという会ではなく、もし私が(運良く?)クロダイを釣ったら、「みんなで集まって一杯やろう!」という会なのです。

こんな場で言うのも何ですが、私が釣りを始めたのは1996年の5月。そして、クロダイなる魚が近郊で釣れると知り、本格的に狙い始めたのが6月。達人達の著書やら釣り雑誌で猛勉強?し、その三ヵ月後の夏には42cm、1、2kgのクロダイを根岸湾で釣り上げることができました。嬉しくて雄叫びを上げましたネ。

今年は特に好調で、4週負け知らずが続くなど、ついにはハリス0.6号で45cm、1、52kgを、同1号で50cm、2、6kgを上げました。これは、自分で言うのは気恥ずかしいですがなかなかのもので、少林寺拳法に例えるなら四、五段技の難度に匹敵するでしょうか…。

■さて話しはここからで、最近釣りの入門?希望者が現れてハタと気が付きました。それは、クロダイ釣りを全く我流でやってきて、確かに自分は上手になりました。しかし正式な師匠を持たない私は後輩を持った時、どう指導して良いかが分からないのです。釣りの基本とは何かを理解していないのです。ここにおいて、師匠を持つ者と持たない者との差を改めて痛感しました。

まあ、たまたま運良くビギナーにクロダイ40.5cmを釣らせることはできました。しかし、そのことと釣りの正しい上達法(海、天候、安全、釣技などの全知識)の指導とは結びつかないことが、残念ながら分かります。少林寺の道院長をやっていますから…。

■教範に孟子の言葉として「大匠の人に訓うるは、必ず規矩を以ってす。大匠は拙工の為に縄墨を改廃せず。」と言う言葉が載っています。

規矩とは物差しなどの意ですか…? 縄墨とは目盛り、乃至単位のことでしょうか…? 文意は理解できますが…。

私は大匠ではありませんが、新入門者の最初とその後の数回の練習は絶対、人に指導をまかせません。最初の突き、蹴り、受けの力の入れ具合の瞬間は特に大切と思っています。心構えを説くのも同様です。

誰もが開祖に直伝を受けた時代ではない昨今、道院長は新入門者の手を直接取ることが重要と思われます。そして中野先生(の価値)についてですが…少林寺拳法の正式な道場がなぜ板の床であるのか、結手の意味は、帯の結び方などなど。私達が知っておくべき基本を正しく指導できる方/師は他におられません。

是非、先生の早期の復帰を強く望むものです。


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あつみ [MAIL]