道院長の書きたい放題

2002年06月13日(木) ◆極真・ペタス選手の骨折事故

この事故が起きたK1の試合は、道院長研修会へ出張の為、見逃してしまいした。ところが、「ヤフー」の格闘技トピに画像があったので見ることが出来ました。いやー、悲惨な事故でしたね…。

■ アンディ・フグ選手が極真空手の世界大会で、外国人選手として初めて決勝に駒を進め、2位に輝いた大会はもうずいぶん前の事です。「強くて、上手い選手だなー!」と感心して見ていました。準決勝でしたか、相手日本人選手の執拗な下段蹴りを、彼は、狙われた足を上げながら柳に風の如く、見事に受け流しました。

しかし、今回ペタス選手の相手の受けは、足を鋭角的にきっちりと曲げ、蹴りを迎え撃つかのような動きを見せました。アンディ選手の受けを“柔”と表現するなら、今回はまさしく“剛”の受けで、受け潰したのでした。ペタス選手、一日も早く回復すると良いですね…。

今後はこのビデオテープを参考に各選手、各流派、研究すると思います。かなり危険になりますね、ローキックは…。もっとも過去にも、この様な事故例はあったのだそうです。

■ 何回か前のコーネル合宿に行った際、Wさん/アメリカ人という拳士がいました。非常にがっしりとした体躯の持ち主で、しかし気持ちは優しい人でした。

「Wは、我々が一人でやっと持ち上げる荷物を、2個両手にヒョイと持って、トントントンと二階に駆け上がってしまうんです!」…。

日本人拳士達が笑い(呆れ?)ながら、さらに驚くべきことを話しました。Wさんと内受け突きの練習をしていたら、受けられた人が腕を折ってしまったのだそうです。イヤハヤ…世の中には恐ろしい人がいます…。

■ そう言えば…中野先生の金的膝受け波返しも、膝頭で相手の足を打つ如くに受けられます。非常に厳しい受けです。まあ、相手を骨折させてしまうのはなんですが…殴り、蹴り掛かるなどという凶暴なことを仕掛けられた場合、その瞬間、「痛ッテー!」とばかりに戦意を挫いてしまうのは、結果、相手を傷つけないことになります…。

天地拳第1の鈎突きを払い受けして蹴りにしても、本来の払い受けは、肘を張り出さないで真横に拳を狙います。そうすると相手は親指を挫かれます。もっとも練習では絶対不可で、相手をいたわりながら肘を張り出して、不自然?に手首あたりを受けます。

少林寺拳法の受けは剛的なものと柔的なものがありますが…剛柔一体、及び活人拳の奥は深そうですね!


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あつみ [MAIL]