| 2002年05月10日(金) |
◆示唆に富んだ番組の紹介! |
連休中の4月28日、NHKテレビ、『Ride the Waves of Gods/神の波に乗れ 〜ハワイ・伝説の大波に挑む〜』を見ました。とても感動しました。今、この「書きたい放題」で「演武論」を始めましたが、示唆に富んでいると思われたので(掲示板にも書きましたが、記録の意味もあり)、こちらにも紹介しておきます。
■ 20mを超える高さの波というのは想像を絶します。城ヶ島に釣りに行くと、早朝、荒れた海に出くわす事があります。もちろん海が収まるまで釣りなんか出来ませんので、恐々先端に見に行きます。すると、ドドーンという物凄い音と共に砕けた波のシブキが顔に飛んで来ます。まだ薄暗い磯に私一人、なんだかとても恐ろしい。ですが…大自然の脅威の一端を垣間見るようで、感動の気持ちも、湧き上がってきます。
その波など到底及ばない地球最大の(神の)波。7階建てのビルを一気に呑込むといわれ、襲われた者は命を失うことから「ジョーズ!」の異名を持っています。番組は大波に魅せられたビッグ・ウエイバー/大波乗りの男達を紹介して行きます。
■ 並のプロでは乗る事が出来ない大波ジョーズは、世界大会の優勝経験者達が挑みます。しかし彼等トップ・プロにとってもたやすいことではありません。
私が感動した場面を抜書きします。そのジョーズがやって来るハワイ・マウイ島の一月に、ブラジルの企業が大会のスポンサーとなって破格の一千万円の賞金を、一番大きな波に乗った者に与える大会の場面です。
午前6時、波の高さは20mを越え、大会が始まる昼頃には25m!?にも達します。画面からでも鳥肌が立つような大波です。次々に挑む男達。それを丘の上から見守る一団がいます。サーフィンを始めて3年でプロ世界大会を制し、初めてジョーズに乗った男、カリフォルニア出身のデーブ・カラマ・36歳とそのグループです。
【ナレーション】 「…誰が一番大きな波に乗るかで賞金獲得を競う大会には、(デーブ達は)参加したくないという」
【デーブ】 「…みんな、誰が勝ったのかを決めたがるんだろうね…。勝者に賞金を与えたがる人がいれば、誰が負けたかを決める、なんらかのルールを考える事になる。どの波が一番大きかったかを決めるのは意味がないよ…。僕は、ただジョーズに乗りたいだけで、波の大きさを競おうなんて思わない。どんな波でもイイ、その時、来た波に乗るよ!」
【ナレーション】 「…デーブにとって、ジョーズは他人と競争する場所ではない。胸を借りるのは圧倒的な力で立ちはだかる大自然だ!」(カッコ内は要約無し)
■ 一千万円という賞金に魂を動かされない姿勢もカッコイイ! 極めて驚いた彼/デーブの発言でした。同じ様な感性の存在が嬉しかったです…。普通はあの大会をドキュメント風に取材するのでしょうが…さすがNHK!? 目の付け所が違いました。
もし、座禅の大会なんかあったら…やはりナンセンスですよね。座禅の姿が美しいとか、どれだけ長い間、座禅したとかを競うとしたら…問題点が良く判ります。
まあ、少林寺拳法には体育・運動の面がありますから…。しかし競技、特に採点種目は、オリンピックでさえ不正が発生します。少林寺拳法でそれがあるとは言いませんが、演武の採点は本音を言えば、極めて難しいです。
番組の紹介ですから、ここまでにします。
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