道院長の書きたい放題

2001年12月19日(水) 【オナラの話―掲示板より】

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オナラの話…! 投稿者:あつみ  投稿日:12月19日(水)11時04分43秒

「…デンマークなどでは腹部の手術中、腸内ガスが電気メスの熱で爆発し、患者が死亡する事故が報告された。」、(朝日新聞12/11日付け)

などなど、面白く、ためになるオナラの話があったので、「書きたい放題」に切り抜きしておきました。

医学生諸君は上記事故の話を聞いたことありますか? ちょっと恐いですね…。


昨日の少年部クリスマス会は無事に終了しました。中学生や少年部OBのハマノ君が手伝ってくれたので助かりました。

その後の、一般部自主練習会にも十数名が参加して、狭い自宅道場が満員になりました。もっとも、昔の新宿体育館の関東武専に比べれば、遥かにスペースがありますか…?  
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↓読売新聞より

■ おなら 体調変化示すシグナル(12/11) においの原因は悪玉菌 食物繊維で腸スッキリ

●食生活が乱れがちな忘年会シーズン。胃腸に負担がかかると、体内から出るおならも変化が起こりやすくなります。たかがおならと侮らず、においや回数など体調のシグナルを読みとって、年末年始を快適に乗り切りましょう。(佐藤 久恵)

「おならが臭いのは、腸内の健康状態が悪くなっている証拠なんです」

 こう話すのは理化学研究所(埼玉県)の辨野義己・微生物系統保存施設室長だ。
肉食が中心で太り気味だった辨野さんは、この夏から減量に挑み、野菜中心の食事に変えた。両足に1キロずつ重りをつけて、毎朝5時から1時間、犬の散歩に出かけ運動量を増やした。

 体重は6キロ減。さらに腸内細菌の状態も改善した。便の中のウエルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌は、1グラムあたり1億個に達していたのが100個以下に減少。「体臭や便、おならも臭くなくなった。体調もすこぶるいい」

●NASAが研究
 おならは、多くは食事のときなどに口から入る空気や、腸内で発生するガスによる。腸内には500種類を超える細菌がいる。食物を分解するときにガスを発生し、一部は呼気として、残りはおならとして外へ出る。

成分は窒素ガスや水素ガス、メタンガス、二酸化炭素など9割が無臭性のもの。「臭くなるのは腸内で悪玉菌が優勢になり、有害物質を作り出すから」と辨野さん。

 悪玉菌は腸内に滞留する食物などに作用してアンモニアや硫化水素、インドール、スカトールといった臭気ガスを発生させる。これがにおいの原因となる。

 こうした成分分析は米航空宇宙局(NASA)の研究がけん引役となった。宇宙船内で、腸内や呼気のガスがどう影響するのか、腸内細菌との関係などを調べた。

 成人の1日の放屁(ほうひ)量は400〜1200ミリリットル。我慢すると腸にたまる。腸壁から吸収されて呼気や皮膚から排出されたり、肝臓、腎臓などで処理されたりして外に出る。「毒素を含んだガスは腸管を傷つけ、肝臓機能や免疫力の低下につながるとも考えられている」

 また、心身のストレスも腸のぜん動運動を弱める。ガスがたまって、おならの回数が増えたり臭くなったりする。「悪臭がひどければ、大腸がんなどの原因になるといわれる悪玉菌が増殖していると疑った方がいい」と辨野さん。

 日本医科大学(東京)の小林正文教授(消化器内科)は「おならが出ないことの方がよくない」と指摘する。

●腹痛の原因にも
腹痛を訴える患者のうち、多くは腸にガスがたまっていることが原因という。「内視鏡でも問題が見つからず、レントゲンをとるとガス像がくっきり出る」。腸管の働きを促し、ガスの出やすくなる薬をのんでもらう。

 一方、手術後のおならは「待ち望んだ一発」になる。腸の運動が回復したことを示すからだ。これを正確にキャッチしようと、おなら検知器も登場している。

 大阪市立大学医学部や呼気測定器開発をめざす民間のミトレーベン研究所(大阪市)などが共同開発。患者の肛門(こうもん)近くに細いチューブを置き、おならの成分である水素を感知して記録する仕組み。

 行岡秀和・同大助教授(救急部)は「術後は意識が薄く、おならに気づかないことも多い。簡単に分かれば患者さんに自信をもって水や食事を出せます」。機器の小型化やコストが実用化への課題という。

●音は「快腸」の印
 おならが体調の変化を映すなら、いいおならを出すにはどうすればいいのだろう。

 「食物繊維をしっかりとり、腸内の環境を整えることが大事」と姫路工業大学環境人間学部の辻啓介教授は話す。

 食物繊維はコレステロールを体外に出すほか、悪玉菌の活動を抑え、有害物質を吸着して便として出してくれる。いわば腸内の掃除役だ。厚生労働省は、成人で1日20〜25グラムの摂取を掲げているが、実際は平均15グラムにとどまるという。

 辻さんによると、150グラムとると便が150グラム出る。これは1日1回の便意を催す量。しかし、120グラムでは便120グラム前後にしかならず、便秘につながる。便が腸内にとどまる時間が長いほど、有害物質が多く生じる。

 便秘の解消にはイモ類や豆類、穀類を意識してとるとよい。ヨーグルトなどで善玉菌を増やし、腹筋をきたえる適度な運動も効果的だ。「音がするおならが出るくらいの方が『快腸』の印。恥ずかしがらず、笑い飛ばしてしまいましょう」

 ●国民注目の「一発」

 おならにまつわる話は、古代までさかのぼる。「風」「転矢気(てんしき)」などさまざまの言い回しがあり、身分にかかわらず、人々をひきつけ楽しませてきた。国内外のエピソードを拾ってみた。

 フランスで16世紀に大流行した笑劇は、裁判ざたになる「おなら女」。ルイ14世がベルサイユ宮殿の窓をおならで震わせた話は有名だ。デンマークなどでは腹部の手術中、腸内ガスが電気メスの熱で爆発し、患者が死亡する事故が報告された。

 日本では昭和の初め、国民が待ちこがれた一発があった。当時の浜口雄幸首相が東京駅で狙撃され、腹部を手術。病状好転の印として注目が集まった。新聞は「待望のガス出づ」と見出しをたて、主治医は「秋の夜や天下に轟(とどろ)く屁(へ)一つ」とうたった。

 地球温暖化対策にもかかわりがある。ニュージーランドでは、牛や羊が出すげっぷやおならを減らす研究を進めようとしている。


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