| 2001年11月23日(金) |
■法形の相関関係−1 |
■法形を相関的に分類することを試みます。
□1.法形の(技法的)分類は、これまでにも色々考えられています。私も、これまでの記述から、法形の分類を考えてみたいと思います。
改めて記述を読み返してみますと、私は布陣と構えと運動系に大きな興味(?)を示しているようです。ここに視点/相関関係を見出して分類を試みると、次回のようになりました。
□2.なお。例えば内受け突きでは、開構え対構えからの順突き、逆突き攻撃に対し、左手右手を用いて反撃すると、結果、表裏の形になり、左右を合わせると、16形になります。
これに、差し替え順突きや、差し替え逆突きを加えると実に32形となるのですが、最終、反撃時の形で締めくくれば、差し替えの順逆は省けます。
ただし私は、内受けは開身内受けと、振り身内受けに分けるべきと考えますので、やはり、32形となります。これについては後日述べます。以上のように、全ての法形はこのような内容/要素から成り立っているのです。
□3.ですから、法形の、どれがその本当の形であろうかと考えるのは無意味なのです。決めるのは難しいのです。三合拳のように、構えと攻撃が決まっていれば(分類的には)簡単です。
教範には「開対、表裏、左右」などと書いてありますが、現在、例えば、内受け突きというと、左対構えからの逆突きを順手で内受けし、反撃する形が一般的に行われている様です。
順逆、開対、表裏の、“難度による分類/位置付け”が必要であることを述べておきます。
□4.本来、内受け、半月受け、内押し受け、仁王受け(の片側)などは、同じ円周上/方向の受けと考えられます。ただ、運動の違い(表現が難しい)によって、切る如く、流す如く、押し止める如く、打ち落とす如くということになるのでしょうが、まさしく相関関係があります。
また、上段の攻防法は中段へ応用しても可であろうし、中段の攻防法は当然、上段に応用しても可の訳です。順逆、開対も同様です。
□5.例えば、開き構えによる三合拳半転身蹴りの“半転身”は、対構えの十字受け蹴りに応用されても可でしょう。もちろん、順蹴りは素早いので転身しなくても可です。
下受け順蹴りなどは順突き攻撃ですから、上段攻防に応用しない手はありません。上段内受け順蹴りにもなります。これらの例のように、順逆、上下と異なるけれども、相関関係があるのです。
逆転身も下受けしますが、本筋攻撃を無理筋にする受けなので、本筋を閉じて受ける方法とは区別します。
そもそも、下受けは3種類の方法があり、少林寺拳法では他にも若干、技法の未整理がある為、混乱してしまいます…。
本論には、以上の要件が混在していることをお断りしておきます。(続く)
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