空虚。
しずく。



 実感。

夢から醒めたというのに、
これが現実だという実感がない。

今も、まだ。

身体に触れてみても、
膜を通しているような感触。

痛みも、感じる。

のに、得体の知れない感覚が付きまとう。


感情の表現はますます難しくなり、
まるで最初からそれはなかったかのように振る舞い始めた。

演技としてなら、笑えるが。

目の前の物事を認識した瞬間に、全て、醒めてしまう。


逃避、だと認識しながらも、
それを理解したくない一心で、拒絶する。

「自分は弱者ではない。」

そう、思い込もうと。


なんだか、全てが無機質に思えた。

2002年05月13日(月)
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